JP3483348B2 - 印刷システムおよび印刷システムの記録所要時間呈示方法 - Google Patents

印刷システムおよび印刷システムの記録所要時間呈示方法

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JP3483348B2
JP3483348B2 JP13372995A JP13372995A JP3483348B2 JP 3483348 B2 JP3483348 B2 JP 3483348B2 JP 13372995 A JP13372995 A JP 13372995A JP 13372995 A JP13372995 A JP 13372995A JP 3483348 B2 JP3483348 B2 JP 3483348B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ネットワーク上に印刷
装置とホストコンピュータとが通信可能に接続された印
刷システムおよび印刷システムの記録所要時間呈示方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の印刷システム、例えばホス
トコンピュータとこれに接続された印刷装置からなる印
刷システムでは、印刷を開始してから終了するまでの時
間を印刷処理を実行した利用者や他の利用者に告知する
ことは困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため印刷処理を実
行した利用者は、印刷結果を得られるまでの時間がわか
らず、また同じ印刷装置を共同して使用する他の利用者
は印刷装置を使えるまでの待ち時間がわからないという
問題点があった。
【0004】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたもので、ホストコンピュータが印刷に供するデ
ータを生成する際に印刷データ内に印刷データの複雑さ
の指標となるデータを記録し、これをもとに印刷終了予
測時間を演算して印刷システムの利用者に告知すること
にある。
【0005】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたもので、第1〜第14の発明の目的は、ホスト
コンピュータから印刷装置に出力する印刷データを解析
して複雑さを示す所定の指標値に定量化し、該指標値を
印刷装置の換算値に基づいて記録所要時間を換算演算し
て、記録所要時間をホストコンピュータ側または印刷装
置側に呈示することにより、印刷データを出力するホス
トコンピュータのユーザに対しては記録終了時間を呈示
し、他のホストコンピュータユーザに対しては記録開始
待機時間を呈示して、印刷システムを利用するユーザに
対して各印刷装置の使用状況を確実に報知できる印刷シ
ステムおよび印刷システムの記録所要時間呈示方法を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、ネットワーク上に印刷装置とホストコンピュータと
が通信可能に接続された印刷システムにおいて、印刷し
ようとする印刷データを解析して複雑さを示す所定の指
標値に定量化する定量化手段と、印刷装置の換算値が格
納された換算値ファイルから換算値を読み出して前記印
刷データの記録所要時間を換算する演算手段と、印刷デ
ータの送信から印刷終了ステータスの受信までの印刷時
間を計測する計時手段と、前記換算手段で換算した記録
所要時間と、前記計時手段で計測された実際に要した印
刷時間とを比較して前記換算値を再評価する評価手段と
をホストコンピュータ側に設け、前記評価手段が再評価
した換算値を前記換算値ファイルに書き込んで更新し、
次回の処理には更新された換算値を使用し、更新された
換算値は再び評価されることを特徴とするものである。
【0007】本願の請求項2の発明は、請求項1の発明
において、前記換算手段により換算された記録所要時間
を呈示する呈示手段をホストコンピュータ側に設けたこ
とを特徴とするものである。
【0008】本願の請求項3の発明は、ネットワーク上
に印刷装置と通信可能なホストコンピュータとしての印
刷時間演算装置において、印刷しようとする印刷データ
を解析して複雑さを示す所定の指標値に定量化する定量
化手段と、印刷装置の換算値が格納された換算値ファイ
ルから換算値を読み出して前記印刷データの記録所要時
間を換算する演算手段と、印刷データの送信から印刷終
了ステータスの受信までの印刷時間を計測する計時手段
と、前記換算手段で換算した記録所要時間と、前記計時
手段で計測された実際に要した印刷時間とを比較して前
記換算値を再評価する評価手段と設け、前記評価手段が
再評価した換算値を前記換算値ファイルに書き込んで更
新し、次回の処理には更新された換算値を使用し、更新
された換算値は再び再評価されることを特徴とするもの
である。
【0009】本願のその他の発明は、上記発明の構成を
ホストコンピュータ上で実行する各工程を備える記録所
要時間呈示方法である。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【作用】本願の請求項1の発明においては、ホストコン
ピュータで、印刷しようとする印刷データを解析して複
雑さを示す所定の指標値に定量化して、印刷装置の換算
値が格納された換算値ファイルから換算値を読み出して
前記印刷データの記録所要時間を換算し、印刷データの
送信から印刷終了ステータスの受信までの印刷時間を計
測し、前記換算した記録所要時間と、前記計測された実
際に要した印刷時間とを比較して前記換算値を再評価
し、前記再評価した換算値を前記換算値ファイルに書き
込んで更新し、次回の処理には更新された換算値を使用
することにより、より精度の高い記録所要時間の予測を
可能とする。
【0021】本願の請求項2の発明においては、前記換
算された記録所要時間をホストコンピュータで呈示する
ことにより、印刷装置での記録所要時間をホストコンピ
ュータ上でユーザに報知することを可能とする。
【0022】本願の請求項3の発明においては、ホスト
コンピュータで、印刷しようとする印刷データを解析し
て複雑さを示す所定の指標値に定量化して、印刷装置の
換算値が格納された換算値ファイルから換算値を読み出
して前記印刷データの記録所要時間を換算し、印刷デー
タの送信から印刷終了ステータスの受信までの印刷時間
を計測し、前記換算した記録所要時間と、前記計測され
た実際に要した印刷時間とを比較して前記換算値を再評
価し、前記再評価した換算値を前記換算値ファイルに書
き込んで更新し、次回の処理には更新された換算値を使
用することにより、より精度の高い記録所要時間の予測
を可能とする。
【0023】本願のその他の発明においては、上記第1
〜第3の発明の各構成を各工程としてホストコンピュー
タ上で実行させる記録所要時間呈示方法を提供すること
により、印刷装置での記録所要時間をホストコンピュー
タ上でユーザに報知することを可能とする。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【実施例】
〔第1実施例〕本発明の第1の特許請求範囲に記載する
印刷システムの実施例として、複数のホストコンピュー
タと複数の印刷装置からなる印刷システムの構成につい
て説明する。
【0035】図1は本発明の第1実施例を示す印刷シス
テムの構成を示すブロック図である。
【0036】図において、21,22,23はCPU,
RAM,ROMを備えるホストコンピュータで、図示し
ない表示装置,キーボード,ポインティングデバイス,
ハードディスク(HD)ドライブ,FDドライブ等を備
えている。また、ホストコンピュータ21,22,23
は、ROMまたはハードディスク(HD)に記憶された
通信プログラムを実行して、ネットワーク27に接続さ
れた印刷装置24〜26と通信可能に構成されている。
【0037】24,25,26は印刷装置である。これ
らはネットワーク27を介して相互に接続されており、
ネットワーク27上で一意に識別できるネットワークア
ドレス(例えばIPアドレス等)を付与されているもの
とする。なお、印刷装置24,25,26のプリンタエ
ンジンは、インクジェットプリンタエンジンで構成され
ていてもいいし、レーザプリンタエンジンで構成されて
いてもよい。さらに、各印刷装置24,25,26のス
ループットはそれぞれ異なるものであってもいいし、異
なるスループットであっても本発明の適用を妨げるもの
ではない。また、各印刷装置24,25,26には、い
わゆるプリンタコントローラ(CPU,RAM,ROM
を備える)を有し、ホストコンピュータ21〜23との
通信制御およびプリンタエンジンの格納の制御を行う。
また、印刷装置24〜26には図示しない操作パネルを
有し、各種の状態を表示する、例えば液晶表示部を備え
ている。
【0038】次に、本実施例において印刷するデータの
複雑さをホストコンピュータ上にて定量化する方法につ
いて説明するが、始めに印刷データの複雑さについて説
明する。
【0039】印刷装置の場合、記録する描画オブジェク
ト、すなわち、文字,ビットマップ,イメージ,図形等
及びこの組合せが考えられる。
【0040】以下に、各描画オブジェクト毎の複雑さを
増す要因について説明する。
【0041】〈文字の場合〉一般的に文字を印刷しよう
とする場合、ホストコンピュータではJISコードやA
SCIIコードなどの符号化された情報(以下、文字コ
ードと称する)だけを印刷データとして登録し、印刷装
置内部で読み出し専用メモリ(ROM)から文字コード
に該当するビットマップ状の文字形状データ(ビットマ
ップフォント、または単にフォント)を読み出して印刷
するので、複雑さは低く、短時間処理が可能である。以
下、この印刷方法を文字コードによる第1の印刷の方法
と称する。
【0042】一方、同じ文字を印刷しようとする場合で
も、印刷装置がフォントを持たない形状の文字を印刷す
る場合は、ホストコンピュータが生成した文字形状デー
タ(ビットマップデータ)をそのまま印刷データとして
登録し、印刷装置内部では読み出したビットマップデー
タをそのまま印刷するので、第1の印刷の方法よりは複
雑さが高く、したがって処理時間も長くなる。以下、こ
の印刷方法をビットマップによる第2の印刷の方法と称
する。
【0043】また、ビットマップによって印刷しようと
する文字または図形のサイズが大きい場合、ホストコン
ピュータと印刷装置間の通信データ量を減らすために何
らかのデータ圧縮処理を施すことがある。この場合、印
刷装置内部で伸長処理を行うので、さらに複雑さが増
し、処理時間が長くなる。以下、この印刷方法を圧縮ビ
ットマップによる第3の印刷の方法と称する。
【0044】さらに、アウトラインフォントを使って文
字を印刷する場合、印刷装置内部で制御点情報からベジ
ェ曲線やBスプライン曲線を求める演算を行って外輪郭
線情報を求める演算処理と、外輪郭線を線描画したり塗
りつぶす処理が必要であるため、一般的な文字の印刷処
理よりも複雑で、処理時間が長くなる。以下、この印刷
方法をアウトラインフォントによる第4の印刷の方法と
称する。
【0045】また、文字の大きさが大きいほど必要なメ
モリ量も増大するので処理時間増の原因となるが、これ
には定数を乗じて調整する。
【0046】〈ビットマップの場合〉簡単な図形やマー
クなどを印刷しようとする場合は、その部分をビットマ
ップデータとして印刷データに登録し、印刷装置内部で
ビットマップデータをそのまま印刷する。これは前述の
ビットマップによる印刷の方法と同様の処理である。こ
れに例えば回転,伸長などの処理を加えた場合、単なる
ビットマップの処理に比べて処理の複雑さが増し、必要
なメモリ量も増加するので処理時間が長くなる。
【0047】また、大きさが増すと処理時間が長くな
る。本実施例においてはビットマップに対しては回転,
伸長などの変形処理があるが、文字のビットマップによ
る印刷の方法では変形処理はないものとする。
【0048】〈イメージの場合〉イメージもビットマッ
プと同様に、イメージデータを印刷データとして登録
し、印刷装置内部でイメージデータをそのまま印刷す
る。これも前述のビットマップによる印刷の方法と同様
処理であるが、一般的にイメージはビットマップよりも
大面積であり印刷データ量が多く大量のメモリを必要と
するため、複雑さは高い。
【0049】そして、イメージの大きさが増すほど処理
時間は長くなる。変形や回転といった処理やデータ量削
減のための圧縮・伸長処理を加えた場合、単なるイメー
ジの処理に比べて一層複雑さが増し、必要なメモリ量も
増加するので処理時間が長くなる。また、カラーイメー
ジを印刷する場合は、飛躍的に複雑さが増し、処理時間
が長くなる。
【0050】〈図形の場合〉本実施例においては図形を
印刷しようとする場合、ホストコンピュータで図形の幾
何的情報(輪郭線のベクタ)のみを印刷データとして登
録し、印刷装置内部で図形情報として組み立てるといっ
た描画処理を行うものとする。この場合、頂点数が増加
するにつれて複雑さが増し、処理時間が長くなる。
【0051】また、図形の輪郭線が曲線で構成される場
合、印刷装置内部でベジェ曲線やBスプライン曲線を求
める演算処理が必要となるので、複雑さが増し処理時間
が長くなる。
【0052】次に、描画オブジェクト以外の複雑化要因
について説明する。
【0053】〈クリッピング〉印刷装置には矩形または
任意の図形の外輪郭線を指定して、その内部に対しての
み描画を行わせる機能を持っている場合が多い。これを
クリッピング機能と呼んでいる。以下、クリッピングに
よって描画される領域をクリッピング領域と称する。ク
リッピング機能を使用すると、描画オブジェクトとクリ
ッピング領域との重なりを調べて、第1の場合は、クリ
ッピング領域に含まれる描画オブジェクトはそのまま描
画する。第2の場合は、クリッピング領域に含まれない
描画オブジェクトは描画しない。第3の場合は、クリッ
ピング領域に一部含まれる描画オブジェクトは、含まれ
る部分だけを抽出して新たな描画オブジェクトを生成す
る等に処理が分かれる。このようにクリッピング機能実
行に伴いに上記第1〜第3の処理を行う必要があり、結
果的に複雑さが増し、処理時間が長くなる。
【0054】次に、描画処理に直接関係しない処理時間
増加要因について説明する。
【0055】〈外部記憶装置〉複雑な修飾がなされた文
字はその形状の記憶に多くの領域を必要とするため外部
記憶装置(ハードディスクなど)に記憶されることがあ
る。この場合はフォントデータをROMから読み出す処
理よりも多くの時間を必要とし、処理時間が長くなる。
【0056】次に、記録するデータの複雑さの定量化の
一方法について説明する。
【0057】本実施例に示す方法では、もっとも短時間
で行える処理である、文字コードによる印刷の方法の処
理を1文字に対して行う処理を単位処理とし、この処理
の何倍の処理時間が必要かという数値を複雑さの指標値
とする。単位処理とする文字数は1文字に限定するもの
ではない。
【0058】印刷しようとするオブジェクトに対して回
転,拡大,縮小などの付加的な処理を施す場合は、その
分処理が複雑となるので定数を乗じるものとする。ま
た、印刷オブジェクトの大きさで処理の複雑さが増すの
で、定数を乗じるものとする。また、フォントデータを
外部記憶装置から読み込む場合は処理時間が余計にかか
るため定数を乗じるものとする。
【0059】以下に本実施例において印刷するオブジェ
クトを印刷データとして登録する際にオブジェクトごと
に複雑さを定量化する処理について図2に示すフローチ
ャートを参照しながら説明する。
【0060】本実施例において描画オブジェクト以外の
複雑化要因であるクリッピングの定量化は、各グラフィ
ックオブジェクトの処理内で行うものとする。
【0061】また、本実施例においてクリッピングはペ
ージに対して設定されるものとし、クリッピングが設定
されたページに描画される全てのグラフィックオブジェ
クトに対して定数を乗じ、複雑さの指標値とする。以
下、本実施例と第1〜第9の発明の各手段との対応及び
その作用について図1を参照しながら説明する。
【0062】第1の発明は、ネットワーク27上に複数
の印刷装置24〜26と複数のホストコンピュータ21
〜23とが通信可能に接続された印刷システムにおい
て、印刷しようとする印刷データを解析して複雑さを示
す所定の指標値に定量化する定量化手段(各ホストコン
ピュータのCPU)と、前記定量化手段によって定量化
された前記所定の指標値を前記印刷データに付加してい
ずれかの印刷装置に前記ネットワークを介して送信する
送信手段(各ホストコンピュータのCPUが通信プログ
ラムを実行する手段として構成される)とを前記各ホス
トコンピュータ側に設け、前記送信手段から送信された
印刷データに付加された前記指標値をあらかじめ登録さ
れた換算値に基づいて記録所要時間に換算する演算手段
(印刷装置24〜26のCPUによる)と、この演算手
段により換算された記録所要時間を呈示する呈示手段
(印刷装置24〜26のCPUが呈示処理プログラムを
実行する手段として構成される)とを印刷装置側に設
け、各ホストコンピュータ側のCPUによって印刷しよ
うとする印刷データを解析して複雑さを示す所定の指標
値に定量化されると、定量化された前記所定の指標値を
前記印刷データに付加していずれかの印刷装置に前記ネ
ットワークを介して送信し、該送信された印刷データに
付加された前記指標値をあらかじめ登録された換算値に
基づいて演算手段が記録所要時間に換算し、該換算され
た記録所要時間を各印刷装置のCPUが呈示して、各ホ
ストコンピュータから要求される印刷データに対する印
刷装置毎の記録所要時間をシステム上の印刷装置側のユ
ーザに報知することを可能とする。
【0063】第2の発明は、ホストコンピュータ側の定
量化手段により印刷しようとする印刷データを解析して
複雑さを示す所定の指標値に定量化された前記所定の指
標値を送信手段が前記印刷データに付加していずれかの
印刷装置に前記ネットワークを介して送信し、該送信さ
れた印刷データに付加された前記指標値を演算手段があ
らかじめ登録された換算値に基づいて記録所要時間に換
算し、該換算された記録所要時間を前記印刷データを送
信したホストコンピュータに対して前記ネットワーク2
7を介して呈示して、各ホストコンピュータから要求さ
れる印刷データに対する印刷装置毎の記録所要時間をシ
ステム上のホストコンピュータ側のユーザに報知するこ
とを可能とする。
【0064】第3の発明は、ホストコンピュータ側の定
量化手段は、印刷しようとする印刷データの描画オブジ
ェクトの属性を判定して、判定された描画オブジェクト
の属性毎にそれぞれ所定の指標値に定量化して、描画オ
ブジェクトの属性毎に複雑さを示す所定の指標値に定量
化することを可能とする。
【0065】第4の発明は、ホストコンピュータ側の定
量化手段は、印刷しようとする印刷データの描画オブジ
ェクトの属性を判定する際に、外部記憶装置へのアクセ
ス有無を判定して、判定された描画オブジェクトの属性
毎にそれぞれ所定の指標値を個々に定量化して、外部記
憶装置(例えば上記ハードディスク(HD))へのアク
セス有無を考慮して正確な描画オブジェクトの属性毎に
複雑さを示す所定の指標値に定量化することを可能とす
る。
【0066】第5の発明は、定量化手段は、印刷しよう
とする印刷データの描画オブジェクトの属性を判定する
際に、印刷データに対する領域処理状態(後述するクリ
ッピング)を判定して、判定された描画オブジェクトの
属性毎にそれぞれ所定の指標値を個々に定量化して、印
刷データに対する領域処理状態を考慮して正確な描画オ
ブジェクトの属性毎に複雑さを示す所定の指標値に定量
化することを可能とする。
【0067】第6の発明は、印刷装置側の演算手段が送
信手段から送信された印刷データに付加された前記指標
値をあらかじめ登録された換算値に基づいて換算した記
録所要時間と実際に要した印刷時間とを評価手段が比較
して前記換算値を再評価して、該評価された換算値を記
憶手段に更新して登録可能とする。
【0068】第7の発明は、不揮発性記憶媒体で構成し
た記憶手段(例えば図示しないNVRAM)に評価され
た換算値を更新して登録して、再現性よく参照可能とす
る。
【0069】第8の発明は、各ホストコンピュータの定
量化手段は、印刷しようとする印刷データの描画オブジ
ェクトの属性としての文字,ビットマップ,イメージ,
図形のいずれかを判定して、判定された描画オブジェク
トの属性毎にそれぞれ所定の指標値に定量化して、描画
オブジェクトの属性毎に複雑さを示す所定の指標値に定
量化することを可能とする。
【0070】第9の発明は、各ホストコンピュータの定
量化手段は、印刷しようとする描画オブジェクトとして
文字,ビットマップ,イメージ,図形のいずれかまたは
これらの組合せを含む印刷データの描画オブジェクトの
属性を判定して、判定された描画オブジェクトの属性毎
にそれぞれ所定の指標値に定量化して、描画オブジェク
トの属性毎に複雑さを示す所定の指標値に定量化するこ
とを可能とする。
【0071】図2は本発明に係る印刷オブジェクトの定
量化処理方法におけるメイン処理の一実施例を示すフロ
ーチャートである。なお、(1)〜(8)は各ステップ
を示す。
【0072】印刷するオブジェクトが入力されると印刷
オブジェクトの種別を調べ、オブジェクト種別が文字で
あったら(1)、文字の処理を行う(2)。オブジェク
ト種別が文字以外でビットマップであったら(3)、ビ
ットマップの処理を行う(4)。オブジェクト種別が文
字、ビットマップ以外でイメージであったら(5)、イ
メージの処理を行う(6)。オブジェクト種別が文字,
ビットマップ,イメージ以外であったら図形の処理を行
う(7)。以上を繰り返し、印刷するオブジェクトの入
力が終わったら(8)、終了する。
【0073】〈文字の場合〉文字の複雑さの定量化は、
次のようにして行う。文字コードによる印刷の方法で印
刷しようとする文字数をカウントし、その合計数を複雑
さの指標値とする。
【0074】文字形状データを外部記憶装置から読み出
す場合は、文字当たりa単位(1<aとする)として複
雑さの指標値を求める。
【0075】ビットマップによる印刷の方法を文字当た
りb単位とし、同方法で印刷しようとする文字数回、b
を加算して複雑さの指標値とする。文字形状データを外
部記憶装置から読み出す場合は、文字当たりc単位(b
<cとする)として複雑さの指標値を求める。
【0076】圧縮ビットマップによる印刷の方法を文字
当たりd単位とし、同方法で印刷しようとする文字数
回、dを加算して複雑さの指標値とする。文字形状デー
タを外部記憶装置から読み出す場合は、文字当たりe単
位(d<e)とする)として複雑さの指標値を求める。
【0077】アウトラインフォントによる印刷の方法を
文字当たりf単位とし、同方法で印刷しようとする文字
数回、fを加算して複雑さの指標値とする。文字形状デ
ータを外部記憶装置から読み出す場合は、文字当たりg
単位(f<g)とする)として複雑さの指標値を求め
る。
【0078】以上を実現するそれぞれの定量化処理をフ
ローチャートを参照しながら説明する。
【0079】図3は本発明に係る印刷オブジェクトとし
ての文字の定量化処理方法の一実施例を示すフローチャ
ートである。なお、(1)〜(34)は各ステップを示
す。
【0080】入力された文字が文字コードによって処理
するものであったら(1)、文字形状データをROMか
ら読み出すのか外部記憶装置から読み出すのかを調べ
(2)、その結果に応じてワーク変数wに1またはaを
セットする(3),(4)。続いて文字の大きさに応じ
た定数mを求める(5)が、これにはテーブルメモリル
ックアップなどによるものとする。続いてこの定数mを
ワーク変数wに乗じる(6)。続いてページにクリッピ
ングが設定されていたら(7)、クリッピングに応じた
定数kをwに乗じる(8)。続いて印刷処理データ全体
の複雑さの指標値Xに計算した値を加算する(33)。
続いて文字データを印刷データとして記憶する(3
4)。
【0081】一方、ステップ(1)において、文字コー
ドによって処理するものではなく、ビットマップによっ
て処理するものであったら(9)、文字形状データをR
OMから読み出すのか外部記憶装置から読み出すのかを
調べ(10)、その結果に応じてワーク変数wにbまた
はcをセットする(11),(12)。続いて文字の大
きさに応じた定数m’を求める(13)。続いて、この
定数m’をワーク変数wに乗じる(14)。続いてペー
ジにクリッピングが設定されていたら(15)、クリッ
ピングに応じた定数k’をwに乗じる(16)。続い
て、印刷処理データ全体の複雑さの指標値Xに計算した
値を加算する(33)。続いて、文字データを印刷デー
タとして記憶する(34)。
【0082】一方、ステップ(9)において、ビットマ
ップによって処理するものではなく、圧縮ビットマップ
によって処理するものであったら(17)、文字形状デ
ータをROMから読み出すのか外部記憶装置から読み出
すのかを調べ(18)、その結果に応じてワーク変数w
にdまたはeをセットする(19),(20)。続い
て、文字の大きさに応じた定数m’’を求める(2
1)。続いてこの定数m’’をワーク変数wに乗じる
(22)。続いてページにクリッピングが設定されてい
たら(23)、クリッピングに応じた定数k’’をwに
乗じる(24)。続いて、印刷処理データ全体の複雑さ
の指標値Xに計算した値を加算する(33)。続いて、
文字データを印刷データとして記憶する(34)。
【0083】一方、(17)において圧縮ビットマップ
によって処理するものでなかったらアウトラインによっ
て処理するものとする(25)。文字形状データをRO
Mから読み出すのか外部記憶装置から読み出すのかを調
べ(26)、その結果に応じてワーク変数wにfまたは
gをセットする(27),(28)。続いて文字の大き
さに応じた定数m’’’を求める(29)。続いてこの
定数m’’’をワーク変数wに乗じる(30)。続い
て、ページにクリッピングが設定されていたら(3
1)、クリッピングに応じた定数k’’’をwに乗じる
(32)。続いて、印刷処理データ全体の複雑さの指標
値Xに計算した値を加算する(33)。続いて、文字デ
ータを印刷データとして記憶する(34)。
【0084】〈ビットマップの場合〉以下、ビットマッ
プの複雑さの定量化処理をフローチャート図4を使って
説明する。
【0085】図4は本発明に係る印刷オブジェクトとし
てのビットマップの定量化処理方法の一実施例を示すフ
ローチャートである。なお、(1)〜(13)は各ステ
ップを示す。
【0086】ビットマップの処理単位は、文字のビット
マップによる印刷の方法と同じくb単位とする(1)。
続いて、ビットマップの大きさに応じた定数nを求める
が(2)、これには文字の場合と同様、テーブルメモリ
ルックアップ等によるものとする。続いて、大きさの変
倍があれば(3)、変倍後の大きさに応じてnをn’に
変更する(4)。続いて、変形処理が施されるのなら
(5)、変形処理に応じた定数pを求める(6)。変形
処理がなければpは「1」とする。続いて、回転処理が
施されるなら(7)、回転処理に応じた定数qを求める
(8)。回転処理がなければqは「1」とする。
【0087】続いて、ページにクリッピングが設定され
ていたら(9)、クリッピングに応じた定数rを求める
(10)。続いて、これらの定数n,p,q,rをワー
ク変数wに乗じる(11)。続いて、印刷処理データ全
体の複雑さの指標値Xに計算した値を加算する(1
2)。続いてビットマップデータを印刷データとして記
憶する(13)。
【0088】〈イメージの場合〉以下、イメージの複雑
さの定量化処理をフローチャート図5を参照しなが説明
する。処理はモノクロイメージを基本とする。
【0089】図5は本発明に係る印刷オブジェクトとし
てのイメージの定量化処理方法の一実施例を示すフロー
チャートである。なお、(1)〜(15)は各ステップ
を示す。
【0090】イメージの処理単位は、文字のビットマッ
プによる印刷の方法と同じくb単位とする(1)。続い
て、イメージの大きさに応じた定数sを求めるが
(2)、これには文字の場合と同様、テーブルメモリル
ックアップなどによるものとする。続いて、大きさの変
倍があれば(3)、変倍後の大きさに応じてsをs’に
変更する(4)。続いて、変形処理が施されるのなら
(5)、変形処理に応じた定数tを求める(6)。変形
処理がなければtは「1」とする。続いて回転処理が施
されるなら(7)、回転処理に応じた定数uを求める
(8)。回転処理がなければuは「1」とする。
【0091】続いて、処理するイメージがカラーイメー
ジならば(9)、カラーイメージに応じた定数vを求め
る(10)。モノクロイメージならばvは「1」とす
る。続いてページにクリッピングが設定されていたら
(11)、クリッピングに応じた定数yを求める(1
2)。続いて、これらの定数s,t,u,v,yをワー
ク変数wに乗じる(13)。続いて、印刷処理データ全
体の複雑さの指標値Xに計算した値を加算する(1
4)。続いて、ビットマップデータを印刷データとして
記憶する(15)。
【0092】〈図形の場合〉図形の複雑さの定量化は次
のようにして行う。多角形の場合、輪郭線のベクタ数に
応じて処理単位数を定め、さらにその多角形のバウンデ
ィングボックス(全輪郭線ベクタのx座標、y座標の最
小,最大値からなる矩形)の大きさに対する定数を乗じ
て複雑さの指標値とする。
【0093】ベジェ曲線やBスプライン曲線を使う図形
に対しては、輪郭線ベクタ数から求めた複雑さの指標値
に、ベジェ曲線,Bスプライン曲線ごとに定めた処理単
位数を曲線数回たして複雑さの指標値とする。本実施例
においてはベジェ曲線のみを使用するものとする。
【0094】以下、図形の複雑さの定量化処理をフロー
チャート図6を参照しながら説明する。
【0095】図6は本発明に係る印刷オブジェクトとし
ての図形の定量化処理方法の一実施例を示すフローチャ
ートである。なお、(1)〜(14)は各ステップを示
す。
【0096】入力された図形が多角形であったら
(1)、輪郭線ベクタ数をカウントする(2)。次に、
ベクタ数に応じた定数hを求めてワーク変数wにセット
するが(3)、これにはテーブルメモリルックアップな
どによるものとする。次に、多角形のバウンディングボ
ックスの大きさを求める(4)。
【0097】次に、バウンディングボックスサイズに応
じた定数iを求めるが(5)、これにもテーブルメモリ
ルックアップなどの方法を用いるものとする。続いてペ
ージにクリッピングが設定されていたら(6)、クリッ
ピングに応じた定数jを求める(7)。次に、wにiと
jを乗じる(8)。続いて印刷処理データ全体の複雑さ
の指標値Xに計算した値を加算する(9)。続いて多角
形データを印刷データとして記憶する(10)。
【0098】一方、ステップ(1)において入力された
図形が曲線部分を含んでいたら、曲線部分の処理の複雑
さの指標単位値zをワーク変数wにセットする(1
1)。次に、曲線部分の数をカウントし(12)、曲線
部分の数をwに乗じる(13)。続いて印刷処理データ
全体の複雑さの指標値Xに計算した値を加算する(1
4)。続いて輪郭線ベクタで構成される部分に対する処
理を行うため、ステップ(2)へ行く。
【0099】以下、図1に示した印刷システムにおい
て、当該印刷システムの利用者に印刷処理に係わる時間
等を呈示する処理について説明する。
【0100】図7は、図1に示した印刷システムにおけ
る印刷装置の印刷データを記憶する際の論理構造の一例
を示す図である。
【0101】図において、1101は印刷データ全体を
表しており、一般的な計算機装置でファイルと称される
単位である。以下、これを印刷データファイルと称す
る。1101の矩形の幅は1バイトのサイズを表すもの
とする。また、上方向が印刷データファイルの先頭(ア
ドレス若い)とする。1102は印刷データ全体の複雑
さの指標値を設定する領域である。1103は印刷する
オブジェクトのデータ、すなわち印刷データを記憶する
領域である。
【0102】なお、本実施例の論理構造では、データ全
体の複雑さの指標値を論理構造の先頭にセットしている
が、特に場所を限定するものではない。
【0103】この図に示す論理構造によれば、印刷装置
にて印刷実行時に印刷データ全体の処理に要する時間を
容易に印刷システムの利用者に呈示することが可能であ
る。
【0104】以下、図8に示すフローチャートを参照し
ながら印刷装置にて印刷実行時に印刷データ全体の処理
に要する時間を容易に印刷システムの利用者に呈示する
処理について説明する。
【0105】図8は、図1に示した印刷装置にて印刷実
行時に印刷データ全体の処理に要する時間を印刷システ
ムの利用者に呈示する処理手順の一例を示すフローチャ
ートである。なお、(1)〜(5)は各ステップを示
す。
【0106】ネットワーク27に接続された任意の印刷
装置21が同じネットワーク27に接続された任意のホ
ストコンピュータ24から印刷データファイル1101
を受信すると(1)、印刷装置24は図7の論理構造に
より印刷データ全体の複雑さの指標値を設定する領域1
102から印刷データの複雑さの指標値を取り出す
(2)。続いて印刷装置24は指標値から印刷所要時間
を演算し(3)、利用者に呈示する(4)。続いて印刷
装置24は印刷データファイル1101の印刷データを
記憶する領域1103から印刷データを取り出して印刷
処理を行う(5)。
【0107】なお、ステップ(4)にて行う呈示処理
は、例えば印刷装置に設けられた液晶ディスプレイなど
の表示装置に行ってもよいし、または印刷装置に設けら
れたLEDを点灯させてもよいし、またはネットッワー
ク27を経由して印刷処理を行ったホストコンピュータ
21に数値データを返して該ホストコンピュータの表示
装置等に行ってもよいし、またはネットワーク27を経
由して特定のホストコンピュータに数値データを返して
該ホストコンピュータからネットワーク27上の任意の
装置に対して通知を行ってもよいし、または印刷装置2
4からネットワーク27に接続された任意の装置に対し
て数値データを送信して行っても同様の効果が得られ
る。呈示に関しては本実施例および第2の実施例におい
て同様である。
【0108】以下、本実施例と第14の発明の各手段と
の対応及びその作用について図1,図2,図8等を参照
して説明する。
【0109】第14の発明は、図1に示されるように、
ネットワーク27上に複数の印刷装置24〜26と複数
のホストコンピュータ21〜23とが通信可能に接続さ
れた印刷システムの記録所要時間呈示方法において、印
刷しようとする印刷データを解析して複雑さを示す所定
の指標値に定量化する定量化工程(図2のステップ
(1)〜(8))と、該定量化された前記所定の指標値
を前記印刷データに付加していずれかの印刷装置に前記
ネットワークを介して送信する送信工程((図2のステ
ップ(1)〜(8)以後の後工程(詳細は図ししな
い))と、該送信された印刷データに付加された前記指
標値をあらかじめ登録された換算値に基づいて記録所要
時間に換算する演算工程(図8のステップ(1)〜
(3))と、該換算された記録所要時間を呈示する呈示
工程(図8のステップ(4))とを実行して、各ホスト
コンピュータから要求される印刷データに対する印刷装
置毎の記録所要時間をシステム上の印刷装置側のユーザ
に報知することを可能とする。
【0110】図9は、図1に示した印刷システムにおけ
る印刷装置の印刷データを記憶する際の論理構造の他の
例を示す図である。
【0111】図において、1301は印刷データ全体を
表しており、一般的な計算機装置でファイルと称される
単位である。以下これを印刷データファイルと称する。
1301の矩形の幅は1バイトのサイズを表すものとす
る。また、上方向が印刷データファイルの先頭(アドレ
ス若い)とする。1302は印刷データのページ単位の
複雑さの指標値を設定する領域である。1303はある
ページ内に印刷するオブジェクトのデータ、すなわちペ
ージ内に印刷する印刷データを記憶する領域である。1
304はページデータ終わりを意味するコードで、各ペ
ージ内に印刷するオブジェクトのデータに続いてセット
されるものとする。以下これをページエンドコードと称
する。
【0112】なお、本実施例に示す論理構造では、ペー
ジ単位の複雑さの指標値を各ページの印刷データの直前
にセットしているが、特に場所を限定するものではな
い。
【0113】この図に示す論理構造によれば、印刷装置
にて印刷実行時にページ単位の印刷データの処理に要す
る時間を容易に印刷システムの利用者に呈示することが
可能である。以下、図10に示すフローチャートを参照
しながら説明する。
【0114】図10は、図1に示した印刷装置にて印刷
実行時に印刷データ全体の処理に要する時間を容易に印
刷システムの利用者に呈示する処理手順の他の例を示す
フローチャートである。なお、(1)〜(6)は各ステ
ップを示す。
【0115】ネットワーク27に接続された任意の印刷
装置21が同じネットワーク27に接続された任意のホ
ストコンピュータ24から印刷データファイル1301
を受信すると(1)、印刷装置24は図9の論理構造に
より最初のページに印刷される印刷データの複雑さの指
標値を設定する領域1302に有効な指標値があるかを
調べ(2)、有効な指標値があれば、該領域1302か
ら該ページの印刷データの複雑さの指標値を取り出す
(3)。続いて印刷装置24は指標値から印刷所要時間
を演算し(4)、利用者に呈示する(5)。
【0116】続いて、印刷装置24は印刷データファイ
ル1301の、該ページの印刷データを記憶する領域1
303から印刷データを取り出し、ページエンドコード
1304が現われるまで印刷処理を行う(6)。ページ
エンドコード1304が現われたら(2)にて、ページ
エンドコード1304に続いてページに印刷される印刷
データの複雑さの指標値を設定する領域1302に有効
な指標値があるかを調べ(2)、あれば処理を継続し、
なければ終了する。
【0117】なお、図7に示した論理構造と図9に示し
た論理構造、図8に示した処理と図10に示した処理は
排他的なものではなく、双方を織り混ぜて実施すること
も可能であり、印刷システムの利用者に印刷終了時刻に
関する、より多い情報を呈示できるようになる。
【0118】〔第2実施例〕本発明の第2の実施例とし
て、複数のホストコンピュータと複数の印刷装置からな
る印刷システムの構成について説明する。以下に示す第
2実施例は前記第1実施例において図2に示したブロッ
ク図と同一のブロック構成にて実現が可能である。以
下、本実施例と第10,第11の発明の各手段との対応
及びその作用について図1を参照して説明する。
【0119】第10の発明は、ネットワーク27上に複
数の印刷装置24〜26と複数のホストコンピュータ2
1〜23とが通信可能に接続された印刷システムにおい
て、印刷しようとする印刷データを解析して複雑さを示
す所定の指標値に定量化する定量化手段(各ホストコン
ピュータのCPU)と、前記定量化手段によってページ
毎に定量化された前記所定の指標値を前記印刷データに
付加していずれかの印刷装置に前記ネットワークを介し
て送信する送信手段(各ホストコンピュータのCPUが
通信プログラムを実行する手段として構成される)とを
前記各ホストコンピュータ側に設け、前記送信手段から
送信された印刷データに付加された前記指標値をあらか
じめ登録された換算値に基づいてページ毎の記録所要時
間に換算する演算手段(印刷装置24〜26のCPUに
よる)と、この演算手段により換算された記録所要時間
を呈示する呈示手段(印刷装置24〜26のCPUが呈
示処理プログラムを実行する手段として構成される)と
を印刷装置側に設け、ホストコンピュータ側のCPUに
より印刷しようとする印刷データをページ単位に解析し
てページ毎に複雑さを示す所定の指標値に定量化される
と、各ホストコンピュータのCPUが通信プログラムを
実行して、ページ毎に定量化された前記所定の指標値を
前記印刷データに付加していずれかの印刷装置に前記ネ
ットワークを介して送信し、該送信された印刷データに
付加されたページ毎の前記指標値を印刷装置のCPUが
あらかじめ登録された換算値に基づいてページ毎の記録
所要時間に換算し、該換算されたページ毎の記録所要時
間または総ページの記録所要時間を呈示手段が呈示し
て、各ホストコンピュータから要求される各ページ毎の
印刷データに対する印刷装置毎の記録所要時間をシステ
ム上の印刷装置側のユーザに報知することを可能とす
る。
【0120】第11の発明は、ホストコンピュータ側に
定量化手段,演算手段を設け、ホストコンピュータまた
は印刷装置に呈示手段を設け、ホストコンピュータのC
PUにより印刷しようとする印刷データを解析して、複
雑さを示す所定の指標値に定量化すると、各印刷装置に
登録された換算値を受信して、各ホストコンピュータの
CPUで前記印刷データの記録所要時間を換算し、該換
算された記録所要時間を各ホストコンピュータのCPU
がその表示装置に呈示したり、または各印刷装置24〜
26に転送して、印刷装置の液晶表示部に呈示したりし
て、印刷装置が使用可能となるまでの時間を印刷システ
ムのユーザに報知できるようにする。また、ホストコン
ピュータ側で各印刷装置の記録所要時間をそれぞれ算定
して、最適な印刷装置を選択可能とする。
【0121】次に、本発明に係わる第2実施例に示す印
刷システムにおいて印刷するデータの複雑さを定量化す
る方法について説明する。定量化には本発明に係わる第
1の実施例の印刷システムと同様の方法によるものとす
る。
【0122】次に、本発明に係わる第2の実施例に示す
印刷システムによって印刷システムの利用者に印刷処理
に係わる時間等を呈示する処理について説明するが、こ
こでは図7,図9に示したものと同様の論理構造のデー
タを使用するものとする。
【0123】図11は本発明の第2実施例を示す印刷シ
ステムによって利用者に印刷処理に係わる時間等を呈示
する処理手順の一例を示すフローチャートである。な
お、(1)〜(9)は各ステップを示し、印刷データの
構造は図7に示したデータ論理構造に対応する。
【0124】ネットワーク27に接続された任意の印刷
装置21が同じネットワーク27に接続された任意のホ
ストコンピュータ24から印刷データファイル1101
を受信すると(1)、印刷装置24は図7の論理構造に
より印刷データ全体の複雑さの指標値を設定する領域1
102から印刷データの複雑さの指標値を取り出す
(2)。続いて、印刷装置24は実際の印刷所要時間を
計測するために計時を開始する(3)。続いて、印刷装
置24は指標値から印刷所要時間を演算し(4)、利用
者に呈示する(5)。続いて印刷装置24は印刷データ
ファイル1101の印刷データを取り出して印刷処理を
行う(6)。印刷処理が終わると印刷装置24は計時を
終了し(7)、実際の印刷処理時間から複雑さの指標値
の単位値を更新し(8)、記憶する(9)。次回の印刷
処理には更新・記憶した複雑さの指標値の単位値を使用
する。
【0125】一方、ステップ(4)の演算処理において
使用する複雑さの指標値は、印刷装置の性能などからあ
らかじめ設定されているものとし、印刷処理を行うたび
に更新していく。この値と印刷データから取り出した指
標値とを乗じて処理所要時間を求める。この処理によっ
て所要時間が呈示可能であり、現在時刻に加えて終了時
刻も呈示可能である。本実施例においては演算処理を印
刷装置24にて行うが、(2)にて取り出した複雑さの
指標値と更新される複雑さの指標値の単位値の最新のも
のをネットワーク27を経由して印刷処理を行ったホス
トコンピュータ21に送信し、該ホストコンピュータ2
1上で行ってもよいし、またはネットワーク27に接続
された任意の機器に送信して該機器上で行っても同様の
効果が得られる。演算処理に関しては本実施例において
以下同様である。
【0126】図12は本発明の第2実施例を示す印刷シ
ステムによって利用者に印刷処理に係わる時間等を呈示
する処理手順の他の例を示すフローチャートである。な
お、(1)〜(10)は各ステップを示し、印刷データ
の構造は図9に示したデータ論理構造に対応する。
【0127】ネットワーク27に接続された任意の印刷
装置21が同じネットワーク27に接続された任意のホ
ストコンピュータ24から印刷データファイル1301
を受信すると(1)、印刷装置24は図10の論理構造
により最初のページに印刷される印刷データの複雑さの
指標値を設定する領域1302に有効な指標値があるか
を調べ(2)、有効な指標値があれば、該領域1302
から該ページの印刷データの複雑さの指標値を取り出す
(3)。続いて、印刷装置24は実際の印刷所要時間を
計測するために計時を開始する(4)。続いて、印刷装
置24は指標値から印刷所要時間を演算し(5)、利用
者に呈示する(6)。続いて、印刷装置24は印刷デー
タファイル1301の、該ページの印刷データを記憶す
る領域1303から印刷データを取り出し、ページエン
ドコード1304が現われるまで印刷処理を行う
(7)。ページエンドコード1304が現われたら印刷
装置24は計時を終了し(8)、実際の印刷処理時間か
ら複雑さの指標値の単位値を更新し(9)、記憶する
(10)。続いて、ステップ(2)にて、ページエンド
コード1304に続いてページに印刷される印刷データ
の複雑さの指標値を設定する領域1302に有効な指標
値があるかを調べ(2)、あれば処理を継続し、なけれ
ば終了する。
【0128】なお、図11に示した処理と図12に示し
た処理は排他的なものではなく、双方を織り混ぜて実施
することも可能であり、印刷システムの利用者に印刷終
了時刻に関する、より多い情報を呈示できるようにな
る。
【0129】第12の発明は、ホストコンピュータ側に
設けた演算手段によって換算した記録所要時間と、実際
に要した印刷時間とを比較して、前記換算値を再評価す
る評価手段をホストコンピュータ側に設け、この評価手
段が再評価した換算値をホストコンピュータ上に設けた
記憶手段に更新して登録可能とする。
【0130】次に本発明の第2の実施例において、換算
値を再評価する評価手段をホストコンピュータ側に設
け、計算機側のユーザに印刷処理に係わる時間等を呈示
する処理について説明する。
【0131】図14は本発明の第2実施例を示す印刷シ
ステムによって利用者に印刷処理に係わる時間等を呈示
する処理手順の一例を示すフローチャートである。な
お、(1)〜(13)は各ステップを示し、印刷データ
の構造は図7に示したデータ論理構造に対応する。
【0132】ネットワーク27に接続された任意のホス
トコンピュータ24が印刷データを受け取ると、ホスト
コンピュータ24が印刷データの定量化を行う(1)。
続いてホストコンピュータ24はホストコンピュータ上
に設けられた、任意の印刷装置の換算値が個々の印刷装
置別に読み出せるよう論理的に構造化されたファイルな
どから、各印刷装置の換算値を読み出す(2)。以下こ
のファイルを換算値データベースと称する。続いてホス
トコンピュータ24は使用する印刷装置を決定する
(3)が、これには例えば換算値がもっとも大きく、処
理能力が高いものを選択する。本実施例では21の印刷
装置を選択するものとする。続いてホストコンピュータ
24は演算手段によって印刷時間を演算し、画面等に呈
示する(4)。続いてホストコンピュータ24は印刷デ
ータを印刷装置21に送信する(5)。続いてホストコ
ンピュータ24は計時を開始する(6)。これに続き、
印刷装置21は印刷データを受信する(7)。続いて印
刷装置21は印刷処理を実行し(8)、印刷処理が終了
したら印刷終了をホストコンピュータ24に報知するた
め、印刷終了ステータスをネットワーク27を介して送
信する(9)。ホストコンピュータ24は印刷終了ステ
ータスを受信し(10)、計時を終了する(11)。続
いてホストコンピュータ24は印刷所要時間から印刷装
置21の換算値を更新し(12)、更新した換算値を換
算値データベースファイルに書き込む(13)。次回の
印刷処理には更新・記憶した換算値を使用する。
【0133】〔第3実施例〕なお、上記実施例では、複
数のホストコンピュータと複数の印刷装置からなる印刷
システムを例として本発明について説明したが、以下、
単一のホストコンピュータと単一の印刷装置からなる印
刷システムの構成について説明する。
【0134】図13は本発明の第3実施例を示す印刷シ
ステムの構成を説明するブロック図である。
【0135】図において、51はホストコンピュータ、
52は印刷装置で、両者はケーブル53で接続されてい
る。
【0136】第13の発明は、印刷装置52と、ホスト
コンピュータ51とが1対1またはn対1に接続された
印刷システムにおいて、印刷しようとする印刷データを
解析して複雑さを示す所定の指標値に定量化する定量化
手段(ホストコンピュータ51内のCPUによる)と、
前記定量化手段によって定量化された前記所定の指標値
を前記印刷データに付加して印刷装置52に出力する出
力手段(ホストコンピュータの通信機能)とを前記各ホ
ストコンピュータ51側に設け、前記出力手段から出力
された印刷データに付加された前記指標値をあらかじめ
登録された換算値に基づいて記録所要時間に換算する演
算手段(印刷装置52のコントローラの機能)と、この
演算手段により換算された記録所要時間を操作パネル等
に呈示する呈示手段(印刷装置52のコントローラの機
能)とを印刷装置52側に設け、ホストコンピュータ側
の定量化手段により印刷しようとする印刷データが解析
して複雑さを示す所定の指標値に定量化され、該定量化
された前記所定の指標値を前記印刷データに付加して出
力手段が印刷装置に出力し、印刷装置側で前記出力手段
から出力された印刷データに付加された前記指標値をあ
らかじめ登録された換算値に基づいて演算手段が記録所
要時間に換算し、該換算された記録所要時間を呈示手段
が呈示して、印刷装置とホストコンピュータとが1対1
またはn対1に接続される印刷システムにおいても、接
続された印刷装置での記録所要時間を演算して、ユーザ
に報知することを可能とする。
【0137】次に、本実施例において特徴的な部分に関
して説明する。本実施例に示す印刷システムにおいて
は、第1,第2実施例において実現していた下記の機能
処理が異なる処理となるだけで、他部分は全く同様に実
現可能である。
【0138】第1実施例において説明した図8に示した
ステップ(4),図10に示したステップ(5)、第2
実施例において説明した図11に示したステップ
(5),図12に示したステップ(6)で行う呈示処理
において、ホストコンピュータ51,印刷装置52以外
の機器を使用する処理が、接続される機器の構成が異な
るので、当該処理に代り印刷装置52に設けられた液晶
ディスプレイなどの表示装置やLEDを使用するか、ホ
ストコンピュータ51に数値データを送信して該ホスト
の表示装置等で行う処理となる。
【0139】同様に、第1実施例において説明した図8
に示したステップ(3),図10に示したステップ
(4)、第2実施例において説明した図11に示したス
テップ(4),図12に示したステップ(5)で行う演
算処理において、ホストコンピュータ51,印刷装置5
2以外の機器を使用する処理が、接続される機器の構成
が異なるので、当該処理に代り印刷装置52で行うか、
ホストコンピュータ51に数値データを送信して該ホス
ト上で行わ処理となる。
【0140】以上説明したように、接続するホストコン
ピュータや印刷装置の数が変化しても、ホストコンピュ
ータまたは印刷装置の数に係わる処理の実現に関して制
限が加わるだけで、利用者に印刷処理所要時間等を呈示
することが可能である。
【0141】また、上記実施例ではネットワーク27上
には独立したホストコンピュータ21〜23から指定し
た印刷装置24〜26に印刷データを転送して処理する
場合の印刷システムを例としたが、ネットワーク上にハ
ードディスク(HD),光磁気ディスク等の記憶媒体を
アクセス可能なプリントサーバー装置を設け、各ホスト
コンピュータ21〜23の印刷データをスプールして処
理する印刷システムにも本発明を適用することが可能で
あり、プリントサーバーが各印刷装置24〜26の換算
値を読み出して記憶管理しておき、各ホストコンピュー
タ21〜23からの印刷データ受信時に、プリントサー
バーが換算演算した記録所要時間を各ホストコンピュー
タまたは印刷データを出力しようとしているホストコン
ピュータに呈示するように構成しても、同様の効果をさ
らに高速に達成可能となる。
【0142】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器から成る装置に適
用しても良い。また、本発明はシステムあるいは装置に
プログラムを供給することによって達成させる場合にも
適用できることは言うまでもない。
【0143】
【発明の効果】以上説明したように、本願の請求項1の
発明によれば、ホストコンピュータで、印刷しようとす
る印刷データを解析して複雑さを示す所定の指標値に定
量化して、印刷装置の換算値が格納された換算値ファイ
ルから換算値を読み出して前記印刷データの記録所要時
間を換算し、印刷データの送信から印刷終了ステータス
の受信までの印刷時間を計測し、前記換算した記録所要
時間と、前記計測された実際に要した印刷時間とを比較
して前記換算値を再評価し、前記再評価した換算値を前
記換算値ファイルに書き込んで更新し、次回の処理には
更新された換算値を使用することにより、より精度の高
い記録所要時間の予測を可能とする。
【0144】本願の請求項2の発明によれば、前記換算
された記録所要時間をホストコンピュータで呈示するこ
とにより、印刷装置での記録所要時間をホストコンピュ
ータ上でユーザに報知することができる。
【0145】本願の請求項3の発明においては、ホスト
コンピュータで、印刷しようとする印刷データを解析し
て複雑さを示す所定の指標値に定量化して、印刷装置の
換算値が格納された換算値ファイルから換算値を読み出
して前記印刷データの記録所要時間を換算し、印刷デー
タの送信から印刷終了ステータスの受信までの印刷時間
を計測し、前記換算した記録所要時間と、前記計測され
た実際に要した印刷時間とを比較して前記換算値を再評
価し、前記再評価した換算値を前記換算値ファイルに書
き込んで更新し、次回の処理には更新された換算値を使
用することにより、より精度の高い記録所要時間の予測
を可能とする。
【0146】本願のその他の発明においては、上記第1
〜第3の発明の各構成を各工程としてホストコンピュー
タ上で実行させる記録所要時間呈示方法を提供すること
により、印刷装置での記録所要時間をホストコンピュー
タ上でユーザに報知することを可能とする。
【0147】
【0148】
【0149】
【0150】
【0151】
【0152】
【0153】
【0154】
【0155】
【0156】
【0157】従って、印刷システムを利用するユーザに
対して各印刷装置の使用状況を確実に報知できる印刷シ
ステム環境を構築できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す印刷システムの構成
を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る印刷オブジェクトの定量化処理方
法におけるメイン処理の一実施例を示すフローチャート
である。
【図3】本発明に係る印刷オブジェクトとしての文字の
定量化処理方法の一実施例を示すフローチャートであ
る。
【図4】本発明に係る印刷オブジェクトとしてのビット
マップの定量化処理方法の一実施例を示すフローチャー
トである。
【図5】本発明に係る印刷オブジェクトとしてのイメー
ジの定量化処理方法の一実施例を示すフローチャートで
ある。
【図6】本発明に係る印刷オブジェクトとしての図形の
定量化処理方法の一実施例を示すフローチャートであ
る。
【図7】図1に示した印刷システムにおける印刷装置の
印刷データを記憶する際の論理構造の一例を示す図であ
る。
【図8】図1に示した印刷装置にて印刷実行時に印刷デ
ータ全体の処理に要する時間を印刷システムの利用者に
呈示する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】図1に示した印刷システムにおける印刷装置の
印刷データを記憶する際の論理構造の他の例を示す図で
ある。
【図10】図1に示した印刷装置にて印刷実行時に印刷
データ全体の処理に要する時間を容易に印刷システムの
利用者に呈示する処理手順の他の例を示すフローチャー
トである。
【図11】本発明の第2実施例を示す印刷システムによ
って利用者に印刷処理に係わる時間等を呈示する処理手
順の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2実施例を示す印刷システムによ
って利用者に印刷処理に係わる時間等を呈示する処理手
順の他の例を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第3実施例を示す印刷システムの構
成を説明するブロック図である。
【図14】本発明の第2実施例を示す印刷システムによ
って利用者に印刷処理に係わる時間等を呈示する処理手
順の他の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
21 ホストコンピュータ 22 ホストコンピュータ 23 ホストコンピュータ 24 印刷装置 25 印刷装置 26 印刷装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−75718(JP,A) 特開 平4−287114(JP,A) 特開 平5−155109(JP,A) 特開 平5−338325(JP,A) 特開 平6−247013(JP,A) 特開 平5−345443(JP,A) 特開 平7−334326(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/12 B41J 29/38

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク上に印刷装置とホストコン
    ピュータとが通信可能に接続された印刷システムにおい
    て、 印刷しようとする印刷データを解析して複雑さを示す所
    定の指標値に定量化する定量化手段と、 印刷装置の換算値が格納された換算値ファイルから換算
    値を読み出して前記印刷データの記録所要時間を換算す
    る演算手段と、印刷データの送信から印刷終了ステータスの受信までの
    印刷時間を計測する計時手段と、 前記換算手段で換算した記録所要時間と、前記計時手段
    で計測された実際に要した印刷時間とを比較して前記換
    算値を再評価する評価手段とをホストコンピュータ側に
    設け、 前記評価手段が再評価した換算値を前記換算値ファイル
    に書き込んで更新し、次回の処理には更新された換算値
    を使用し、更新された換算値は再び評価されることを特
    徴とする印刷システム。
  2. 【請求項2】 前記換算手段により換算された記録所要
    時間を呈示する呈示手段をホストコンピュータ側に設け
    たことを特徴とする請求項に記載の印刷システム。
  3. 【請求項3】 ネットワーク上に印刷装置と通信可能な
    ホストコンピュータとしての印刷時間演算装置におい
    て、 印刷しようとする印刷データを解析して複雑さを示す所
    定の指標値に定量化する定量化手段と、 印刷装置の換算値が格納された換算値ファイルから換算
    値を読み出して前記印刷データの記録所要時間を換算す
    る演算手段と、 印刷データの送信から印刷終了ステータスの受信までの
    印刷時間を計測する計時手段と、 前記換算手段で換算した記録所要時間と、前記計時手段
    で計測された実際に要した印刷時間とを比較して前記換
    算値を再評価する評価手段と設け、 前記評価手段が再評価した換算値を前記換算値ファイル
    に書き込んで更新し、 次回の処理には更新された換算値
    を使用し、更新された換算値は再び再評価されることを
    特徴とする印刷時間演算装置
  4. 【請求項4】 ネットワーク上に印刷装置とホストコン
    ピュータとが通信可能に接続された印刷システムの記録
    所要時間呈示方法において、 印刷しようとする印刷データを解析して複雑さを示す所
    定の指標値に定量化する定量化工程と、 印刷装置の換算値が格納された換算値ファイルから換算
    値を読み出して前記印刷データの記録所要時間を換算す
    る演算工程と、印刷データの送信から印刷終了ステータスの受信までの
    印刷時間を計測する計時工程と、 前記換算工程で換算した記録所要時間と、前記計時工程
    で計測された実際に要した印刷時間とを比較して前記換
    算値を再評価する評価工程とをホストコンピュータ上で
    実行し、 前記評価工程で再評価した換算値を前記換算値ファイル
    に書き込んで更新し、次回の処理には更新された換算値
    を使用し、更新された換算値は再び評価されることを特
    徴とする印刷システムの記録所要時間呈示方法。
  5. 【請求項5】 前記換算工程で換算された記録所要時間
    を呈示する呈示工程をホストコンピュータ上で実行する
    ことを特徴とする請求項4に記載の記録所要時間呈示方
  6. 【請求項6】 ネットワーク上に印刷装置と通信可能な
    ホストコンピュータ上で実行する記録所要時間呈示方法
    において、 印刷しようとする印刷データを解析して複雑さを示す所
    定の指標値に定量化する定量化工程と、 印刷装置の換算値が格納された換算値ファイルから換算
    値を読み出して前記印刷データの記録所要時間を換算す
    る演算工程と、印刷データの送信から印刷終了ステータスの受信までの
    印刷時間を計測する計時工程と、 前記換算工程で換算した記録所要時間と、前記計時工程
    で計測された実際に要した印刷時間とを比較して前記換
    算値を再評価する評価工程と設け、 前記評価工程が再評価した換算値を前記換算値ファイル
    に書き込んで更新し、次回の処理には更新された換算値
    を使用し、更新された換算値は再び再評価されることを
    特徴とする記録所要時間呈示方法
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