JP3482448B2 - 電界発光素子 - Google Patents

電界発光素子

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JP3482448B2
JP3482448B2 JP07471395A JP7471395A JP3482448B2 JP 3482448 B2 JP3482448 B2 JP 3482448B2 JP 07471395 A JP07471395 A JP 07471395A JP 7471395 A JP7471395 A JP 7471395A JP 3482448 B2 JP3482448 B2 JP 3482448B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光性物質からなる発
光層を有し、電界を印加することにより電気エネルギー
を直接光エネルギーに変換でき、従来の白熱灯、蛍光灯
あるいは発光ダイオード等とは異なり、低消費電力発光
体、微小体積発光体、軽量発光体あるいは大面積の面状
発光体の実現を可能にする電界発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報機器の多様化及び省スペース
化に伴い、CRTよりも低消費電力で空間占有面積の少
ない平面表示素子へのニーズが高まっている。このよう
な平面表示素子としては、液晶、プラズマディスプレイ
などがあるが、特に最近は自己発光型で表示が鮮明でか
つ直流低電圧駆動が可能な有機電界発光素子への期待が
高まっている。有機電界発光素子の素子構造としては、
これまで2層構造として陽極と陰極との間に正孔輸送層
と電子輸送性発光層が形成された構造(SH−A構造)
(特開昭59−194393号,Appl.Phys.
Lett.51,913(1987)、または、陽極と
陰極との間に正孔輸送性発光層と電子輸送層とが形成さ
れた構造(SH−B構造)(USP No.5,08
5,947、特開平2−25092号,Appl.Ph
ys.Lett.55,1489(1989))、ある
いは3層構造として陽極と陰極との間に正孔輸送層と発
光層と電子輸送層とが形成された構造(DH構造)(A
ppl.Phys.Lett.57,531(199
0))の素子構造が報告されている。
【0003】上記のように有機化合物層の多層化により
有機単層構造に比べ発光効率が著しく向上し高輝度発光
が可能になった。しかし、有機化合物層に用いられる材
料、特に発光層材料によって発光波長はもちろん、輝
度、駆動電圧あるいは発光効率等が大きく影響を受ける
ため、材料の選択が素子の特性を左右する。素子に用い
られる発光層の材料としては、それ自身が固体状態で高
い蛍光量子効率を有し、薄膜性に優れ、他の電荷輸送層
の材料と錯体を形成しない上に電荷を効率よく注入輸送
させる能力を有すること等が必要である。従来、発光層
に用いられてきた材料は、有機化合物層の多層化等によ
り高輝度化は実現されてきたものの、発光効率は十分な
値が得られておらず、輝度の向上はドーピングや素子構
造の最適化に頼らざるを得なかった。従って、有機電界
発光素子の更なる高輝度化のために蛍光強度が高く、高
発光効率を有する新規の有機材料の探索が必要とされて
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は低電
圧駆動においても、高輝度、高効率の発光を実現できる
電界発光素子を得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討した結果、陽極と陰極との間に
設けられた有機発光層の構成成分として特定なオキサジ
アゾール化合物が有効であることを見出した。
【0006】すなわち、本発明によれば、陽極及び陰極
と、これらの間に挟持された単層または複数層の有機化
合物層より構成される電界発光素子において、前記単層
有機化合物層または複数層の有機化合物層のうちの少な
くとも一層が、下記一般式(1)〜下記一般式(4)の
中から選ばれる複数のアリールアミン構造を有するオキ
サジアゾール化合物の少なくとも一種を構成成分とする
電界発光素子が提供される。
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】 (式中、Aは置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、
置換もしくは無置換の芳香族複素環基を表し、それぞれ
同一でも異なっていても良い。式中、R1〜R4は水素原
子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、
アルコキシ基、アリール基、アミノ基、シアノ基等を表
し、それぞれ同一でも異なっていても良い。) また、本発明によれば、陽極及び陰極とこれらの間に挟
持された単層または複数層の有機化合物層より構成され
る電界発光素子において、前記単層有機化合物層または
複数層の有機化合物層のうちの少なくとも一層が発光層
から構成された電界発光素子において、前記発光層が上
記記載の一般式(1)〜一般式(4)の中から選ばれる
複数のアリールアミン構造を有するオキサジアゾール化
合物の少なくとも一種を構成成分とする電界発光素子が
提供される。また、本発明によれば、陽極及び陰極とこ
れらの間に挟持された単層または複数層の有機化合物層
からなる電界発光素子において、素子構成が陽極/有機
発光層/陰極からなることを特徴とする上記記載の電界
発光素子が提供され、また、陽極及び陰極とこれらの間
に挟持された複数層の有機化合物層からなる電界発光素
子において、素子構成が陽極/有機正孔輸送層/有機発
光層/陰極からなることを特徴とする請求項上記記載の
電界発光素子が提供される。また、本発明によれば、陽
極及び陰極とこれらの間に挟持された複数層の有機化合
物層からなる電界発光素子において、素子構成が陽極/
有機発光層/有機電子輸送層/陰極からなることを特徴
とする上記記載の電界発光素子が提供される。また、本
発明によれば、陽極及び陰極とこれらの間に挟持された
複数層の有機化合物層からなる電界発光素子において、
素子構成が陽極/有機正孔輸送層/有機発光層/有機電
子輸送層/陰極からなることを特徴とする上記記載の電
界発光素子が提供される。また、本発明によれば、陽極
及び陰極とこれらの間に挟持された複数層の有機化合物
層からなる電界発光素子において、素子構成が陽極/有
機正孔輸送層/有機発光層/有機電子輸送層/有機電子
注入層/陰極からなることを特徴とする上記記載の電界
発光素子が提供される。また、本発明によれば、陽極及
び陰極とこれらの間に挟持された複数層の有機化合物層
からなる電界発光素子において、素子構成が陽極/有機
正孔注入層/有機正孔輸送層/有機発光層/有機電子輸
送層/陰極からなることを特徴とする上記記載の電界発
光素子が提供される。。また、本発明によれば、陽極及
び陰極とこれらの間に挟持された単層または複数層の有
機化合物層から構成される電界発光素子であって、前記
有機化合物層として有機正孔輸送層及び有機発光層とが
陽極側から順に積層された電界発光素子、あるいは有機
正孔輸送層、有機発光層及び有機電子輸送層とが陽極側
から順に積層された電界発光素子、あるいは有機正孔輸
送層、有機発光層、有機電子輸送層及び有機電子注入層
が陽極側から順に積層された電界発光素子あるいは有機
正孔注入層、有機正孔輸送層、有機発光層、及び有機電
子輸送層とが陽極側から順に積層された電界発光素子に
おいて、有機発光層と接する有機正孔輸送層と該有機発
光層とのイオン化ポテンシャルの相対的な差が0.20
eVを越えない範囲であることを特徴とする上記記載の
電界発光素子が提供される。
【0007】本発明における有機化合物の構成には、一
層以上の正孔輸送層と一層以上の発光層よりなる構成、
一層以上の発光層と一層以上の電子輸送層よりなる構
成、もしくは一層以上の正孔輸送層と一層以上の発光層
及び一層以上の電子輸送層よりなる構成の電界発光素
子、あるいは発光層単独で構成された有機単層素子構造
のものが含まれる。
【0008】さらに、本発明において、上記一般式
(1)〜上記一般式(4)の中から選ばれたオキサジア
ゾール化合物の少なくとも一種を発光層に用いた場合に
は、有機発光層に接する有機正孔輸送層に用いられる材
料には、従来より高いイオン化ポテンシャルを有する材
料、とりわけ有機発光層とのイオン化ポテンシャルの差
が0.20eVを越えない範囲であるものを用いると高
輝度及び高効率化が図られる。
【0009】この理由は定かでないが有機発光層がオキ
サジアゾール環を含有しアクセプター性を有するため
に、それに接する正孔輸送層にイオン化ポテンシャルの
小さい、すなわちドナー性の強い材料を用いると正孔輸
送層と発光層との間において相互作用が大きくなり錯体
等を形成するために発光輝度並びに発光効率が低下する
が、イオン化ポテンシャルの高いもの、すなわちドナー
性の弱い材料ではそのような現象が生じないことによる
と思われる。
【0010】以下、本発明を更に詳細に説明する。前記
一般式(1)〜一般式(4)で表されるオキサジアゾー
ル化合物において、Aに示される芳香族炭化水素基また
は芳香族複素環基の具体例として、もしくはそれらの置
換基としては、スチリル、フェニル、ビフェニル、ター
フェニル、ナフチル、アントリル、アセナフテニル、フ
ルオレニル、フェナントリル、インデニル、ピレニル、
ピリジル、ピリミジル、フラニル、ピロニル、チオフェ
ニル、キノリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニ
ル、インドリル、カルバゾリル、ベンゾオキサゾリル、
キノキサリル、ベンゾイミダゾリル、ピラゾリル、ジベ
ンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル、オキサゾリル、
オキサジアゾリル基等が挙げられる。
【0011】これらの芳香族炭化水素基または芳香族複
素環基は、さらにハロゲン原子、水酸基、シアノ基、ニ
トロ基、アミノ基、トリフルオロメチル基、炭素数1か
ら6のアルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
フェニル基、スチリル基、ナフチル基、チオフェニル
基、アラルキル基、ビフェニル基、フラニル基、ビフラ
ニル基、ピロニル基、ビピロニル基等で置換されていて
もよい。
【0012】また、前記一般式(1)〜一般式(4)で
表わされるオキサジアゾール化合物において、R1〜R4
に示される置換もしくは無置換のアルキル基及びアルコ
キシ基としては、炭素数1〜12、好ましくは1〜6の
アルキル基及びアルコキシ基が挙げられ、その置換基と
してはハロゲン原子、水酸基、フェニル基、アルコキシ
基、アミノ基等が挙げられる。
【0013】R1〜R4に示される置換もしくは無置換の
アリール基としては、フェニル、ビフェニル、ターフェ
ニル、ナフチル、アントリル、アセナフテニル、フルオ
レニル、フェナントリル、インデニル、ピレニル、ピリ
ジル、ピリミジル、フラニル、ピロニル、チオフェニ
ル、キノリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、
インドリル、カルバゾリル、ベンゾオキサゾリル、キノ
キサリル、ベンゾイミダゾリル、ピラゾリル、ジベンゾ
フラニル、ジベンゾチオフェニル、オキサゾリル、オキ
サジアゾリル基等が挙げられ、その置換基としてはハロ
ゲン原子、水酸基、アルキル基、アルコキシ基、アミノ
基等が挙げられる。
【0014】次に、本発明に係わる前記一般式(1)〜
一般式(4)で表わされるオキサジアゾール化合物のA
の具体例を表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】本発明における電界発光素子は、以上で説
明した有機化合物を真空蒸着法、溶液塗布法等により、
有機化合物層全体で0.5μmより小さい厚み、さらに
好ましくは、各有機化合物層を10μm〜100μmの
厚みに薄膜化することにより有機化合物層を形成し、陽
極及び陰極で直接または間接的に挟持することにより構
成される。また、構成有機化合物が著しく薄膜形成能に
富む場合、10nm以下の膜厚において層を形成するこ
とも可能である。また、別の有機化合物層中やポリマー
半導体層中に添加剤としてドーピングさせることも有効
である。また逆に本発明で説明される各有機化合物層中
に添加物として他の物質を複数種でも添加することもで
きる。
【0017】本発明の電界発光素子は発光層に電気的に
バイアスを印加し発光させるものであるが、わずかなピ
ンホールによって短絡をおこし、素子として機能しなく
なる場合もあるので、有機化合物層の形成には皮膜形成
性に優れた化合物を併用することが望ましい。さらにこ
のような皮膜形成性に優れた化合物とポリマー結合剤を
組み合わせて有機化合物層を形成することもできる。こ
の場合に使用できるポリマー結合剤としては、ポリスチ
レン、ポリビニルトルエン、ポリ−N−ビニルカルバゾ
ール、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレ
ート、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド等
を挙げることができる。
【0018】陽極材料としては、ニッケル、金、白金、
パラジウムやこれらの合金あるいは酸化スズ(Sn
2)、酸化スズ−インジウム(ITO)、ヨウ化銅な
どの仕事関数の大きな金属やそれらの合金、化合物、更
にはポリ(3−メチルチオフェン)等のポリアルキルチ
オフェンやポリピロール、ポリアリーレンビニレン等の
導電性ポリマーなどを用いることができる。金属と導電
性ポリマーの積層体としても良い。一方、陰極材料とし
ては、仕事関数の小さな銀、錫、鉛、カルシウム、マグ
ネシウム、マンガン、インジウム、アルミニウム、或は
これらの合金が用いられる。陽極及び陰極として使用す
る材料のうち少なくとも一方は、素子の発光波長領域に
おいて十分透明であることが望ましい。具体的には80
%以上の光透過率を有することが望ましい。しかし、端
面発光の素子形態をとるときにはむしろ両極とも光反射
率が大きい方が望ましい。
【0019】本発明の電界発光素子は以上の各層をガラ
ス、プラスチックフィルム等の透明基板上に順次積層さ
れて素子として構成されるわけであるが、素子の安定性
の向上、特に大気中の水分、酸素に対する保護のため
に、別に保護層を設けたり、素子全体をセル中にいれ、
シリコンオイルや乾燥剤等を封入、もしくは、真空セル
中に封入してもよい。
【0020】以下、図面に沿って本発明をさらに詳細に
説明する。図1〜7においては、1は基板、2、4は電
極、3aは発光層、3bは電子輸送層、3cは正孔輸送
層である。図1は、基板上に電極2を設け、電極2上に
発光層3aを単独で設け、その上に電極を設けた構成の
ものである。図2は、図1において電極2と発光層3a
の間に正孔輸送層3cを設けたものである。図3は、図
1において発光層3aと電極4の間に電子輸送層3bを
設けたものである。図4は、図3において電極2と発光
層3aとの間に正孔輸送層3cを設けたものである。以
上代表的な構成例について図示したがこれらは最も基本
的な構成例であり、さらに電荷輸送性を向上させるため
の層等が各所に挿入されていても良い。例えば、図5
は、図2において正孔輸送層3cが少なくとも2層以上
の層からなる場合であり、図6は、図3において電子輸
送層3bが少なくとも2層以上の層からなる場合であ
る。また、図7は、図4において、正孔輸送層と電子輸
送層の何れかもしくは両層が少なくとも2層以上の層か
らなる場合である。これら複数の有機化合物層はその役
割によって異なる名称で呼ばれることがある。例えば、
正孔輸送層が正孔注入層であったり、電子バリヤー層で
あったり、励起子バリヤー層であったりする。本発明に
おいては正孔輸送層とは発光層と陽極電極の間の全ての
有機化合物層を意味し、電子輸送層とは発光層と陰極電
極の間の全ての有機化合物層を意味する。また、発光層
が複数存在するようなタンデム型積層構成をとる場合に
も適用される。また、本発明においては、透明陽極を透
明基板上に形成し、図1〜図7のような構成とすること
が望ましいが、場合によっては、その逆構成をとっても
良い。
【0021】本発明の中で組み合わせて使用される各種
材料については正孔輸送性、電子輸送性、発光性等の機
能を有するものであればいずれのものも使用できるが、
例えば以下に示す従来公知のものが使用できる。
【0022】発光層材料としては、固体において強い蛍
光を有し50nm以下の薄膜において緻密な膜を形成す
る物質が好ましい。これまで有機EL素子の発光層に用
いられてきた従来公知の材料はすべて本発明の有機EL
素子に適用することができる。たとえば、金属キレート
化オキシノイド化合物(8−ヒドロキシキノリン金属錯
体)(特開昭49−194393,特開昭63−295
695)、1,4ジフェニルブタジエンおよびテトラフ
ェニルブタジエンのようなブタジエン誘導体、クマリン
誘導体、ベンズオキサゾール誘導体、オキサジアゾール
誘導体、オキサゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、
スチリルアミン誘導体、ビススチリルベンゼン誘導体
(特開平2−247277)、トリススチリルベンゼン
誘導体(特開平3−296595)、ビススチリルアン
トラセン誘導体(特開平3−163186)、ペリノン
誘導体、アミノピレン誘導体等は優れた発光層材料であ
る。以下に本発明で有用な発光層材料の具体例について
示す。
【0023】
【表2−(1)】
【0024】
【表2−(2)】
【0025】
【表2−(3)】
【0026】正孔輸送層材料としては、これまで正孔輸
送層材料として用いられてきた材料をすべて利用するこ
とができるが、少なくとも2つの芳香族3級アミンを含
み、かつ芳香族3級アミンがモノアリールアミン、ジア
リールアミン、トリアリールアミンである化合物が好ま
しい。代表的な有用な芳香族3級アミンとして、USP
No.4,175,960、USP No.4,53
9,507、特開昭63−264692によって開示さ
れている化合物を利用することができる。また、USP
No.4,720,432に開示されているポルフィ
リン誘導体(フタロシアニン類)も有用な化合物であ
る。以下に有用な正孔輸送層材料の具体例を示す。
【0027】
【表3−(1)】
【0028】
【表3−(2)】
【0029】
【表3−(3)】
【0030】電子輸送層材料としては、これまで電子輸
送層材料として使用されてきた公知の材料をすべて利用
することができる。1つの好ましい電子輸送材料は、電
子輸送能の発現ユニットであるオキサジアゾール環を少
なくとも1つ以上含む化合物である。代表的な有用なオ
キザジアゾール化合物は、Appl.Phys.Let
t55,1489(1989)および日本化学会誌15
40(1991)に開示されている。さらに、本発明の
積層電界発光素子の電子輸送層に使用するために好まし
い有機物質は8−ヒドロキシキノリンのキレートを含め
た金属キレート化オキシノイド化合物である。さらに、
他の好ましい電子輸送層材料としては、1,4−ジフェ
ニルブタジエンおよびテトラフェニルブタジエンのよう
なブタジエン誘導体、クマリン誘導体、ビススチリルベ
ンゼン誘導体、ビススチリルアントラセン誘導体、ベン
ズオキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、オキ
サゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、ナフタルイミ
ド誘導体、ペリレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体、
キナクリドン誘導体等を挙げることができる。以下にこ
れらの具体例を示す。
【0031】
【表4−(1)】
【0032】
【表4−(2)】
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
【0034】実施例1 陽極として、大きさ2mm×2mm、厚さ170nmの
酸化錫インジウム(ITO)が形成されたガラス基板上
に、前記表3(2)中のC−11で示されるジアミン誘
導体(イオン化ポテンシャルは5.49eV)からなる
ホール輸送層40nm、下記式(化5)で示されるオキ
サジアゾール誘導体(イオン化ポテンシャルは5.67
eV)からなる発光層15nm、前記表4中のD−9で
示されるオキサジアゾール誘導体からなる電子輸送層2
0nm、前記表4中のD−5で示される8−ヒドロキシ
キノリン錯体からなる電子注入層25nm、さらに1
0:1原子比のMgAg電極を200nmを順次真空蒸
着により積層して電界発光素子を作製した。蒸着時の真
空度は約1×10~4Paであり、基板温度は室温であ
る。なお、ITO基板には蒸着前にプラズマ処理を施し
た。このようにして作製した素子の陽極及び陰極にリー
ド線を介して直流電源を接続し素子を駆動させたとこ
ろ、電流密度30mA/cm2において印加電圧が8.
8V、輝度は1900cd/m2の緑色の発光が観察さ
れ、発光の高輝度化が実現された。なお、この素子は3
ケ月保存後においても明瞭に発光が確認された。
【化5】
【0035】実施例2 陽極として、大きさ2mm×2mm、厚さ170nmの
酸化錫インジウム(ITO)が形成されたガラス基板上
に、前記表3(2)中のC−11で示されるジアミン誘
導体(イオン化ポテンシャルは5.49eV)からなる
ホール輸送層40nm、下記式(化6)で示されるオキ
サジアゾール誘導体(イオン化ポテンシャルは5.69
eV)からなる発光層15nm、前記表4中のD−9で
示されるオキサジアゾール誘導体からなる電子輸送層2
0nm、前記表4中のD−5で示される8−ヒドロキシ
キノリン錯体からなる電子注入層25nm、さらに1
0:1原子比のMgAg電極を200nmを順次真空蒸
着により積層して電界発光素子を作製した。蒸着時の真
空度は約1×10~4Paであり、基板温度は室温であ
る。このようにして作製した素子の陽極及び陰極にリー
ド線を介して直流電源を接続し素子を駆動させたとこ
ろ、電流密度30mA/cm2において印加電圧が1
1.0V、輝度は600cd/m2の青色の発光が観察
され、発光の高輝度化が実現された。なお、この素子は
3ケ月保存後においても明瞭に発光が確認された。
【化6】
【0036】実施例3 発光層に下記式(化7)に示されるオキサジアゾール誘
導体(イオン化ポテンシャルは5.59eV)を用いた
以外は実施例2と同様にして素子を作製した。作製した
素子の陽極及び陰極にリード線を介して直流電源を接続
し、電流密度30mA/cm2で素子を駆動させたとこ
ろ、印加電圧が11.5V、輝度は1000cd/m2
の青緑色の発光が観察され、発光の高輝度化が実現され
た。なお、この素子は3ケ月保存後においても明瞭に発
光が確認された。
【化7】
【0037】実施例4 発光層に下記式(化8)に示されるオキサジアゾール誘
導体(イオン化ポテンシャルは5.49eV)を用いた
以外は実施例2と同様にして素子を作製した。作製した
素子の陽極及び陰極にリード線を介して直流電源を接続
し、電流密度30mA/cm2で素子を駆動させたとこ
ろ、印加電圧が13.5V、輝度は480cd/m2
緑色の発光が観察され、発光の高輝度化が実現された。
なお、この素子は3ケ月保存後においても明瞭に発光が
確認された。
【化8】
【0038】実施例5〜7 正孔輸送層に前記表3中のC−8、C−9、C−10に
示されるジアミン化合物を用いた以外は実施例1と同様
にして素子を作製した。作製した素子の陽極及び陰極に
リード線を介して直流電源を接続し、電流密度30mA
/cm2で素子を駆動させた結果を表5に示す。素子の
発光輝度はホール輸送層材料によって影響され、ホール
輸送層材料のイオン化ポテンシャルIpが大きいほど高
い発光輝度を有し、特に発光層材料とのイオン化ポテン
シャルの差が0.2eV以下になると輝度、効率ともに
著しく向上している。なお、なお、この素子は3ケ月保
存後においても明瞭に発光が確認された。
【表5】
【0039】実施例8 陽極として、大きさ2mm×2mm、厚さ170nmの
酸化錫インジウム(ITO)が形成されたガラス基板上
に、上記式(化5)で示されるオキサジアゾール誘導体
からなる発光層100nm、10:1原子比のMgAg
電極を200nmを順次真空蒸着により積層して電界発
光素子を作製した。蒸着時の真空度は約1×10~4Pa
であり、基板温度は室温である。なお、ITO基板には
蒸着前にプラズマ処理を施した。このようにして作製し
た素子の陽極及び陰極にリード線を介して直流電源を接
続し素子を駆動させたところ、電流密度30mA/cm
2において印加電圧が6.5V、輝度は125cd/m2
の緑色の発光が観察された。なお、この素子は3ケ月保
存後においても明瞭に発光が確認された。
【0040】実施例9 陽極として、大きさ2mm×2mm、厚さ170nmの
酸化錫インジウム(ITO)が形成されたガラス基板上
に、前記表3(2)中のC−10で示されるジアミン誘
導体からなるホール輸送層50nm、上記式(化5)で
示されるオキサジアゾール誘導体からなる発光層50n
m、さらに10:1原子比のMgAg電極を200nm
を順次真空蒸着により積層して電界発光素子を作製し
た。蒸着時の真空度は約1×10~4Paであり、基板温
度は室温である。なお、ITO基板には蒸着前にプラズ
マ処理を施した。このようにして作製した素子の陽極及
び陰極にリード線を介して直流電源を接続し素子を駆動
させたところ、電流密度30mA/cm2において印加
電圧が4.9V、輝度は850cd/m2の緑色の発光
が観察された。なお、この素子は3ケ月保存後において
も明瞭に発光が確認された。
【0041】実施例10 陽極として、大きさ2mm×2mm、厚さ170nmの
酸化錫インジウム(ITO)が形成されたガラス基板上
に、上記式(化5)で示されるオキサジアゾール誘導体
からなる発光層50nm、前記表4中のD−5で示され
る8−ヒドロキシキノリン錯体からなる電子輸送層50
nm、さらに10:1原子比のMgAg電極を200n
mを順次真空蒸着により積層して電界発光素子を作製し
た。蒸着時の真空度は約1×10~4Paであり、基板温
度は室温である。なお、ITO基板には蒸着前にプラズ
マ処理を施した。このようにして作製した素子の陽極及
び陰極にリード線を介して直流電源を接続し素子を駆動
させたところ、電流密度30mA/cm2において印加
電圧が8.3V、輝度は120cd/m2の緑色の発光
が観察された。なお、この素子は3ケ月保存後において
も明瞭に発光が確認された。
【0042】実施例11 陽極として、大きさ2mm×2mm、厚さ170nmの
酸化錫インジウム(ITO)が形成されたガラス基板上
に、前記表3(2)中のC−10で示されるジアミン誘
導体からなるホール輸送層40nm、上記式(化5)で
示されるオキサジアゾール誘導体からなる発光層35n
m、前記表4中のD−5で示される8−ビトロキシキノ
リン錯体からなる電子輸送層25nm、さらに10:1
原子比のMgAg電極を200nmを順次真空蒸着によ
り積層して電界発光素子を作製した。蒸着時の真空度は
約1×10~4Paであり、基板温度は室温である。な
お、ITO基板には蒸着前にプラズマ処理を施した。こ
のようにして作製した素子の陽極及び陰極にリード線を
介して直流電源を接続し素子を駆動させたところ、電流
密度30mA/cm2において印加電圧が5.5V、輝
度は1700cd/m2の緑色の発光が観察された。な
お、この素子は3ケ月保存後においても明瞭に発光が確
認された。
【0043】実施例12 陽極として、大きさ2mm×2mm、厚さ170nmの
酸化錫インジウム(ITO)が形成されたガラス基板上
に、前記表3(2)中のC−10で示されるジアミン誘
導体からなるホール輸送層40nm、上記式(化6)で
示されるオキサジアゾール誘導体からなる発光層35n
m、前記表4中のD−5で示される8−ヒドロキシキノ
リン錯体からなる電子輸送層25nm、さらに10:1
原子比のMgAg電極を200nmを順次真空蒸着によ
り積層して電界発光素子を作製した。蒸着時の真空度は
約1×10-4Paであり、基板温度は室温である。な
お、ITO基板には蒸着前にプラズマ処理を施した。こ
のようにして作製した素子の陽極及び陰極にリード線を
介して直流電源を接続し素子を駆動させたところ、電流
密度30mA/cm2において印加電圧が7.0V、輝
度は620cd/m2の青色(発光波長:460nm)
の発光が観察された。なお、この素子は3ヶ月保存後に
おいても明瞭に発光が確認された。
【0044】比較例1 陽極として、大きさ2mm×2mm、厚さ170nmの
酸化錫インジウム(ITO)が形成されたガラス基板上
に、前記表3(3)中のC−14で示されるトリアミン
化合物(イオン化ポテンシャルは5.08eV)からな
るホール輸送層40nm、前記表2(2)中のB−20
で示されるアミノピレン誘導体からなる発光層15n
m、前記表4中のD−8で示されるオキサジアゾール誘
導体からなるからなる電子輸送層20nm、前記表4中
のD−5で示される8−ヒドロキシキノリン錯体からな
る電子注入層25nm、さらに10:1原子比のMgA
g電極を200nmを順次真空蒸着により積層して電界
発光素子を作製した。蒸着時の真空度は約1×10~4
aであり、基板温度は室温である。このようにして作製
した素子の陽極及び陰極にリード線を介して直流電源を
接続し素子を駆動させたところ、電流密度30mA/c
2において印加電圧が5.9V、輝度は350cd/
2の緑色の発光が観察された。なお、この素子は3ケ
月保存後においても明瞭に発光が確認された。
【0045】比較例2 発光層に前記式(化5)で示されるオキサジアゾール誘
導体を、また電子輸送層には前記表4中のD−9で示さ
れるオキサジアゾール誘導体を用いた以外は比較例1と
同様にして素子を作製した。作製した素子の陽極及び陰
極にリード線を介して直流電源を接続し、電流密度30
mA/cm2で素子を駆動させたところ、印加電圧が
7.6V、輝度は350cd/m2の青緑色の発光が観
察され、輝度や効率の大幅な向上は実現できなかった。
なお、この素子は3ケ月保存後においても明瞭に発光が
確認された。
【0046】比較例3 発光層に前記式(化6)で示されるオキサジアゾール誘
導体を用いた以外は比較例2と同様にして素子を作製し
た。作製した素子の陽極及び陰極にリード線を介して直
流電源を接続し、電流密度30mA/cm2で素子を駆
動させたところ、印加電圧が6.2V、輝度は200c
d/m2の青色の発光が観察され、輝度や効率の大幅な
向上は実現できなかった。なお、この素子は3ケ月保存
後においても明瞭に発光が確認された。
【0047】比較例4 発光層に前記式(化7)で示されるオキサジアゾール誘
導体を用いた以外は比較例2と同様にして素子を作製し
た。作製した素子の陽極及び陰極にリード線を介して直
流電源を接続し、電流密度30mA/cm2で素子を駆
動させたところ、印加電圧が7.2V、輝度は210c
d/m2の青緑色の発光が観察され、輝度や効率の大幅
な向上は実現できなかった。なお、この素子は3ケ月保
存後においても明瞭に発光が確認された。
【化7】
【0048】比較例5 発光層に前記式(化8)で示されるオキサジアゾール誘
導体を用いた以外は比較例2と同様にして素子を作製し
た。作製した素子の陽極及び陰極にリード線を介して直
流電源を接続し、電流密度30mA/cm2で素子を駆
動させたところ、印加電圧が8.4V、輝度は300c
d/m2の緑色の発光が観察され、輝度や効率の大幅な
向上は実現できなかった。なお、この素子は3ケ月保存
後においても明瞭に発光が確認された。
【0049】
【発明の効果】本発明の電界発光素子は、有機化合物の
構成材料として前記一般式(1)〜一般式(4)で表さ
れる化合物から選ばれる少なくとも一種のオキサジアゾ
ール誘導体を用いたことから、低電圧駆動でも高輝度で
高効率の発光が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2枚の電極間に発光層単独を挾持する電界発光
素子の模式断面図である。
【図2】2枚の電極間に発光層と正孔輸送層を挾持する
電界発光素子の模式断面図である。
【図3】2枚の電極間に発光層と電子輸送層を挾持する
電界発光素子の模式断面図である。
【図4】2枚の電極間に正孔輸送層、発光層及び電子輸
送層をその順序で挾持する電界発光素子の模式断面図で
ある。
【図5】図2において正孔輸送層が2層以上からなる電
界発光素子の模式断面図である。
【図6】図3において電子輸送層が2層以上からなる電
界発光素子の模式断面図である。
【図7】図4において正孔輸送層と電子輸送層の何れか
もしくは両層が少なくとも2層以上からなる電界発光素
子の模式断面図である。
【符号の説明】
1……基板、2、4……電極、3a……発光層、3b…
…電子輸送層、3c……正孔輸送層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−363891(JP,A) 特開 平6−65569(JP,A) 特開 平4−115487(JP,A) 特開 昭61−83173(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 33/14 H05B 33/22 C09K 11/06 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極及び陰極と、これらの間に挟持され
    た単層または複数層の有機化合物層より構成される電界
    発光素子において、前記単層有機化合物層または複数層
    の有機化合物層のうちの少なくとも一層が、下記一般式
    (1)〜下記一般式(4)の中から選ばれる複数のアリ
    ールアミン構造を有するオキサジアゾール化合物の少な
    くとも一種を構成成分とする電界発光素子。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 (式中、Aは置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、
    置換もしくは無置換の芳香族複素環基を表し、それぞれ
    同一でも異なっていても良い。式中、R1〜R4は水素原
    子、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のアルキル基、
    アルコキシ基、アリール基、アミノ基、シアノ基等を表
    し、それぞれ同一でも異なっていても良い。)
  2. 【請求項2】 陽極及び陰極とこれらの間に挟持された
    単層または複数層の有機化合物層より構成される電界発
    光素子において、前記単層有機化合物層または複数層の
    有機化合物層のうちの少なくとも一層が発光層から構成
    された電界発光素子において、前記発光層が請求項1に
    記載の一般式(1)〜一般式(4)の中から選ばれる複
    数のアリールアミン構造を有するオキサジアゾール化合
    物の少なくとも一種を構成成分とする電界発光素子。
  3. 【請求項3】 陽極及び陰極とこれらの間に挟持された
    単層または複数層の有機化合物層からなる電界発光素子
    において、素子構成が陽極/有機発光層/陰極からなる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電界発光
    素子。
  4. 【請求項4】 陽極及び陰極とこれらの間に挟持された
    複数層の有機化合物層からなる電界発光素子において、
    素子構成が陽極/有機正孔輸送層/有機発光層/陰極か
    らなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電
    界発光素子。
  5. 【請求項5】 陽極及び陰極とこれらの間に挟持された
    複数層の有機化合物層からなる電界発光素子において、
    素子構成が陽極/有機発光層/有機電子輸送層/陰極か
    らなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電
    界発光素子。
  6. 【請求項6】 陽極及び陰極とこれらの間に挟持された
    複数層の有機化合物層からなる電界発光素子において、
    素子構成が陽極/有機正孔輸送層/有機発光層/有機電
    子輸送層/陰極からなることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の電界発光素子。
  7. 【請求項7】 陽極及び陰極とこれらの間に挟持された
    複数層の有機化合物層からなる電界発光素子において、
    素子構成が陽極/有機正孔輸送層/有機発光層/有機電
    子輸送層/有機電子注入層/陰極からなることを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の電界発光素子。
  8. 【請求項8】 陽極及び陰極とこれらの間に挟持された
    複数層の有機化合物層からなる電界発光素子において、
    素子構成が陽極/有機正孔注入層/有機正孔輸送層/有
    機発光層/有機電子輸送層/陰極からなることを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の電界発光素子。
  9. 【請求項9】 陽極及び陰極とこれらの間に挟持された
    単層または複数層の有機化合物層から構成される電界発
    光素子であって、前記有機化合物層として有機正孔輸送
    層及び有機発光層とが陽極側から順に積層された電界発
    光素子、あるいは有機正孔輸送層、有機発光層及び有機
    電子輸送層とが陽極側から順に積層された電界発光素
    子、あるいは有機ホール輸送層、有機発光層、有機電子
    輸送層及び有機電子注入層が陽極側から順に積層された
    電界発光素子あるいは有機正孔注入層、有機正孔輸送
    層、有機発光層、及び有機電子輸送層とが陽極側から順
    に積層された電界発光素子において、有機発光層と接す
    る有機正孔輸送層と該有機発光層とのイオン化ポテンシ
    ャルの相対的な差が0.20eVを越えない範囲である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電界発光
    素子。
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