JP3482413B2 - ボルトボックス穴埋め工法用軽量セメントモルタル、及び軽量セメントモルタルを用いたボルトボックス穴埋め工法 - Google Patents
ボルトボックス穴埋め工法用軽量セメントモルタル、及び軽量セメントモルタルを用いたボルトボックス穴埋め工法Info
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Description
る地下鉄通路、下水管路、電線やガス管等の集合管路等
の構築に際し、材料として用いられるコンクリート造セ
グメントの周縁に開口された連結用のボルトボックス内
に注入、充填する軽量セメントモルタルに係り、特に天
井付近等の高い位置のボルトボックスに対しても穴埋め
操作が簡単であり、さらに充填部が他のコンクリート造
セグメント部分と同程度の強度を有するボルトボックス
穴埋め工法用軽量セメントモルタル、及び軽量セメント
モルタルによるボルトボックス穴埋め工法に関する。
路、電線やガス管等の集合管路等を構築する場合、縦穴
を所定深さまで掘削形成し、所定の横穴を形成するため
の装置を搬入し、この装置を稼働させて横穴を形成しな
がら、セグメントを順次連結して所定の径を有する管路
を構築している。このセグメントは、管路径が大きいほ
ど又掘削深度の深いもの、地盤が脆弱なほど高強度のも
のが用いられ、一般的にプレキャストコンクリート、鉄
等から作製されているが、この内側周縁に連結用のボル
トボックスが形成され、このボルトボックスが隣接する
ようにセグメントを配設し、ボルトナットにより接合す
る。このボルトボックスが露出したままではボルトナッ
トが腐食するので、このボルトボックスにセメントモル
タルやエポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等を充填してボ
ルトナットの腐食を防止し、その結果、接合の強度低下
を防止する穴埋め工法がなされていた。
して、モルタルを空気と共に吹き付けるエアモルタル工
法、急結剤を配合した急結モルタルを手詰めする急結モ
ルタル工法、比重を小さくした軽量モルタルを手詰めす
る軽量モルタル工法、2液硬化・発泡型のウレタン組成
物を注入・充填する硬質発泡ウレタン工法などが知られ
ている。
来の各工法は、それぞれ以下に示すような施工上、品質
上の問題点を有していた。
に吹き付けるため、施工が困難であり、殆ど実用性はな
い。 (施工上の問題点)粉塵の発生が夥しい。流動性が高
い。硬化時間が長い。1ヶ所の打設量が小さい。
に分けて手詰めして表面をコテ仕上げする方法であり、
材料費は安いが、施工能率が悪く、労務費も嵩み、坑内
の運搬費も嵩むという点で経済性に劣り、品質、施工性
でも他の工法に劣る。 (施工上の問題点)比重が大きいため坑内の天井部付近
にては脱落防止の型枠が必要である。急結剤使用のため
1回当たりの混練量が少ない。 (品質上の問題点)坑内の天井部付近或いはボルト周り
等の凹部への充填が不確実である。手詰めのため、空隙
ができやすい。天井部付近のボックスでは硬化後に脱落
することがある。乾燥収縮によるクラック、脱落の恐れ
がある。
に分けて手詰めして表面を別材料で仕上げする方法であ
り、急結剤も配合されていることが多い。この工法は、
材料費は比較的安いが、施工能率が悪く、労務費が嵩
み、坑内の運搬費も嵩み、別途表面仕上げ費が必要とな
るという点で経済性に劣るが、改良の余地はある。 (施工上の問題点)比重は小さいが坑内の天井部付近は
脱落防止対策が必要である。急結剤使用のため1回当た
りの混練量が少ない。 (品質上の問題点)坑内の天井部付近或いはボルト周り
等の凹部への充填が不確実である。手詰めのため、空隙
ができやすい。乾燥収縮によるクラック、脱落の恐れが
ある。
孔からウレタンを注入発泡させて充填し、表面をモルタ
ルで仕上げる方法であり、型枠をそのまま残す方法も提
案されている。この方法は、施工性(充填性)において
他の工法に比べて優れ、労務費が割安になる、坑内運搬
費が少ないという利点も有しているが、有機材料であ
り、且つ発泡体であるため他の工法による無機硬化体
(モルタル硬化物)に比べて強度面では明らかに脆弱で
ある。 (施工上の問題点)注入量の管理が難しい。2液の反応
管理が必要である。 (品質上の問題点)ウレタン単体の強度が小さい。不測
の熱量が作用した場合には耐熱面でも問題を生ずる恐れ
がある。
連結用ボックスを補強用薄板で閉塞し、次いでこのボッ
クス中に充填材を注入して硬化する穴埋め方法が提案さ
れ、その充填材としてセメントモルタル、エポキシ樹
脂、ポリウレタン樹脂等、各種樹脂液が例示されてい
る。しかしながら、これらの充填材については一切その
組成配合が開示されてなく、しかも前記充填材の例示の
後段に“やがて経時的に膨張、硬化される”と記載され
ているので、実質的には前記硬質発泡ウレタン工法を提
案するものに過ぎない。即ち、セメントモルタルを充填
するに際し、従来のように手詰めによる充填ではなく、
注入による充填を行って施工性を向上しようとするアイ
デアが記載されているに過ぎず、実施に伴う数々の問題
点も記載されておらず、それらを解決する組成のものも
勿論未だ見出されていない。
されたもので、ボルトボックスを閉塞するように蓋材を
固定して形成される閉塞空間に充填する軽量セメントモ
ルタルであり、注入時の組成物の比重が0.5〜1.
9、フロー値が140〜210mmであって、セメント
20〜85wt%と、軽量骨材0.1〜5wt%と、無
機質混和材5〜80wt%と、有機質混和剤0.2〜5
wt%とを含有することを特徴とするボルトボックス穴
埋め工法用軽量セメントモルタルに関するものである。
ルによるボルトボックス穴埋め工法をも提案するもので
あり、ボルトボックスを閉塞するように蓋材を固定し、
蓋材に形成した注入口に軽量セメントモルタルの注入プ
ラグ(注入ホースの先端)を取り付けると共に、蓋材に
形成した排気口に内部の空気を排出する排気プラグ(排
気ホースの基端)を取り付け、前記軽量セメントモルタ
ルを、ポンプにて圧送して注入プラグからボルトボック
ス内に正圧0.5〜3.0kgf/cm2 をかけて完全
充填し、ボルトボックス内に軽量セメントモルタルが充
満したら注入プラグ及び排気プラグを取り外し、蓋材の
注入口及び排気口を閉塞することを特徴とする。
ないようにした。即ち蓋材を捨て型枠として用いるよう
にしたが、前記本発明の軽量セメントモルタルは、モル
タルの注入充填施工の後、蓋材を取り外す工法にも適用
できる。
ともに、本発明について説明する。本発明者らは前記実
状に鑑み、目的のセメントモルタルは、ボルトボックス
を蓋で閉塞したその中に容易に注入、充填することがで
き、軽量で、コンクリート造セグメントと同等又はそれ
以上の強度を有することが必要であることを見出した。
また、無収縮で透水係数の規格値を満足することも重要
である。
ルは、ボルトボックス穴埋め工法に際し、注入時の組成
物の比重が0.5〜1.9、フロー値が140〜210
mmであって、ポンプにて正圧0.5〜3.0kgf/
cm2 をかけて圧送することにより、ボルトボックス内
に完全充填することができるものである。注入時の組成
物の比重が0.5より小さい場合、配合成分に大きな制
限が与えられることになり、後述する要求品質を満足す
る配合が得られにくい。また、比重が1.9より大きい
場合、特に天井部付近のボルトボックスへの注入が困難
になり、ポンプへの負荷も大きくなるので、特殊な圧送
ポンプが必要となる。一方、フロー値が140mmより
小さいと、低流動性となり、圧送が困難である。また、
フロー値が210mmより大きいと、圧送中の材料分離
及びブリージング等が起きる危険性がある。
硬化時にはボルトボックスが形成されるコンクリート造
セグメントと同程度又はそれ以上の強度を生ずる。尚、
コンクリート造セグメントは、施工される地中埋設管路
の規模や用途等に応じて種々の強度のものがあるので、
それらに応じて強度特性を決定すれば良い。したがっ
て、以下の説明では地下鉄通路の施工における高強度の
コンクリート造セグメント(圧縮強度 210kgf/cm2 )と
同程度の強度特性を有するものとしたが、特にこれに限
定されるものではない。
品質を満足することが望ましい。 水密性:透水係数k=5×10-8cm/sec 耐腐食性:ボルトボックス内のアルカリ環境 脱落防止:脱落がないこと(引き抜き及びせん断押し
抜き試験より確認) 材料の収縮量:許容の乾燥収縮ひび割れ幅以下 リング間ボルトボックス 0.19mm セグメント間ボルトボックス 0.11mm 残留水圧の影響:セグメント内水圧の残留水圧により
脱落がないこと(耐水圧実験、引き抜き実験により確
認) 耐摩擦性:コンクリート(圧縮強度 210kgf/cm2 )と
同程度の耐摩擦性 粗度係数の確保:コンクリートと同程度(粗度係数
0.015以下)の内面仕上げ
下の方針並びに試験方法にて配合組成を検討した。
るため、骨材の粒度分布及び防水性能の高い種類を選択
し、防水剤を使用する。インプット法などにより行えば
よい。
主成分とし、環境下では強アルカリ性を示し、鉄を錆よ
り保護する。このことはpHを測定して確認すればよ
い。
着性能を高めるため、再乳化形粉末樹脂を用い、無収縮
モルタル及びクラック防止の意味合いより補強効果のあ
る繊維集束型アクリル繊維又はポリオレフィン繊維、耐
アルカリ性ガラス繊維、カーボン繊維、ビニロン繊維等
を加え、さらに破壊強度を高める。せん断付着強度を測
定し、モルタルの自重の3倍に相当する強度以上である
ことを確認する。
ひび割れ幅以下にするように、骨材、薬剤(減水剤、収
縮低減剤)を用いて収縮を抑える。この試験法としては
JIS A 1129(モルタル及びコンクリートの長さ変化試験
方法)等がある。
当する6kgf/cm2 を3日間継続し、残留水圧の影響を接
着強度より調べる。高水圧環境においても水が浸透しに
くいような配合を決定する。インプット法により耐防水
性を判定し、引き抜き試験を行い、モルタル自重の3倍
に相当する強度以上であることを確認する。
(圧縮強度 210kgf/cm2 )まで高める。バランスのとれ
た骨材粒度分布で減水剤を用い、最小限の混練り水によ
り流動状態においては、レベリング性がよく、緻密に充
填できる。この試験法としてはJIS R 5201の9.5 に規定
する方法等がある。
て吸水試験、凝結試験、付着強度、フロー値(の確
認)、単位容積質量、曲げ強度、モルタルの空気量、モ
ルタルのブリージング試験等を行って、配合組成を決定
すればよい。
範囲を有するものであって、しかもセメント20〜85
wt%と、軽量骨材0.1〜5wt%と、無機質混和材
5〜80wt%と、有機質混和剤0.2〜5wt%とを
含有する組成が、前記目的に合致する軽量セメントモル
タルであることを見出した。
ルタルを使用した場合、前記要求品質が得られない。例
えばセメントの量が20wt%以下であると、圧縮強
度、透水係数等が低い値となり、85wt%以上である
と、収縮、流動性、ブリージング等が悪い値を示す。ま
た、軽量骨材の量が0.1wt%以下であると、比重が
重く、作業性が悪くなり、5wt%以上であると、粒度
分布が悪くなり、作業性が低下し、且つ収縮も大きく、
強度は低下する。この軽量骨材としては、EVA−炭酸
カルシウム発泡骨材、スチレン発泡骨材等の有機質骨材
又は、パーライト、ガラス発泡骨材、シラスバルーン等
の無機質骨材が使用できる。さらに、無機質混和材の量
が5wt%以下であると、圧縮強度、収縮が大きくな
り、作業性が低下する。80wt%以上であると、強度
が低下し、凝結時間、硬化不良等が起きる。この無機質
混和材としては、硅砂、収縮低減剤、ドロマイトプラス
ター、フライアッシュ、高炉スラグ粉末、炭酸カルシウ
ム等が使用できる。また、有機質混和剤の量が0.2w
t%以下であると、接着強度不良、流動性不良であり、
5wt%以上であると、硬化不良、作業性が低下する。
この有機質混和剤としては、アクリル繊維、ビニロン繊
維、ポリオレフィン系補強繊維等の繊維、酢酸ビニル−
ベオバ、エチレン酢酸ビニル、アクリル樹脂等の再乳化
形粉末樹脂、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、
エチレンヒドロキシエチルセルロース等の水溶性増粘
剤、ナフタリンスルホン酸縮合塩、スルホン化メラミン
縮合塩等の高性能減水剤、ポリオキシアルキレン化合
物、低級アルコールのアルキレンオキシド付加物等の収
縮低減剤、ステアリン酸アルミニウム等の脂肪酸金属塩
等の防水剤及び分散剤等を配合する。増粘剤及び流動化
剤は、ポンプ圧送時の流動性及び充填完了後の非流動状
態の確保を考慮し、ニュートン流動を示すものと非ニュ
ートン流動を示すものを1種或いは2種以上選定し、粘
性を制御する。この軽量セメントモルタルは、実際の要
求性能により、上記範囲において流動性、圧縮強度等を
考慮し、配合を適宜に選定すればよい。例えばより望ま
しい配合例を表1に示した。
ボックス内(閉塞空間)に注入充填する際には、正圧
0.5〜3.0kgf/cm2 をかけて充填する。この
範囲より高い正圧をかけて充填すると、充填を確認して
注入ポンプの稼働を停止するまでに過剰量の軽量セメン
トモルタルが注入されることになる。勿論、過剰量の軽
量セメントモルタルが注入されても排気口から排出され
るため、施工には何等問題はないが、無駄に流出する軽
量セメントモルタルの量が多くなる。前記範囲よりも低
い正圧でも十分に充填することはできるが、施工性が悪
くなる。
蓋材は、前記軽量セメントモルタルを注入するための注
入口、閉塞空間の空気を排出するための排気口が設けら
れる構成であって、少なくとも前記軽量セメントモルタ
ルの注入充填に際して作用する圧力にて破断等を生じな
い強度を有するものであれば、特にその素材構成を限定
するものではない。尚、注入口の口径はモルタル吐出量
とボックス容量により自由に決定できる。排気口は注入
口及び充填内圧との計算で口径が決定される。また、こ
の蓋材は、通常接着剤や防錆性を有するボルト、ネジ等
の固定具を用いて固定されるが、特に坑内の天井部付近
にては、その取付部に前記軽量セメントモルタルの注入
充填の際に作用する圧力に加え、蓋材の自重が作用する
ので、軽量のものが望ましい。さらに、再生資源材料を
用いて作製されるものであればなおのこと望ましい。
尚、前記軽量セメントモルタルの説明に際して耐摩擦性
等の特性について言及したが、実際にはこの蓋材が表層
に位置する(軽量セメントモルタルの注入充填の後に、
蓋材を外す場合を除く)ので、前記耐摩擦性における要
求特性はこの蓋材にも求められる。
は、例えばフライアッシュ強化パネルがある。このフラ
イアッシュ強化パネルは、ナイロン樹脂と火力発電所か
らの副産物であるフライアッシュを溶触混合させ、その
後、加熱成形加工したプラスチックパネルであり、機械
的性質としては高強度であり、摩擦特性にも優れてい
る。しかも軽量で低価格である。また、成形性に優れて
いるので、適宜寸法のパネルに成形でき、リブ構造、グ
レーチング構造、滑り止め構造等の形状特性を付与する
ことも容易である。さらに、パネルの剛性、強度、耐熱
性を向上する必要がある場合には、ガラス繊維を配合す
ればよい。
トボックスを覆うように前記構成の蓋材を固定し、蓋材
に設けられた注入口に注入プラグを、排気口に排気プラ
グを接続する。注入プラグは、前記軽量セメントモルタ
ルを圧送するポンプから延設された注入ホース(管)の
先端に設けられ、繰り返し使用できるものであって、軽
量セメントモルタルの逆流を防止するための逆止弁機構
が設けられていることが望ましい。次に、ポンプを稼働
させることにより、軽量セメントモルタルを注入プラグ
からボルトボックス内に正圧0.5〜3.0kgf/c
m2 をかけて吐出、充填すると、その充填量に相当する
容量分の空気が排気プラグから排出される。そして、軽
量セメントモルタルがボルトボックス内を充満すると、
排気プラグからは過剰な軽量セメントモルタルが排出さ
れるので、この過剰な軽量セメントモルタルの排出を確
認することにより、ボルトボックス内への充満がなされ
たことを認識できる。そのため、排気プラグが設けられ
る排気ホース(管)は、特にその長さを制限するもので
はないが、長尺であれば透明性を有する素材から成るも
のが好ましい。また、排気ホースの先端は、ボルトボッ
クスの角度に関係なく最良の地点(=一般的に閉塞空間
の最上部)に位置するように配設するため、フレキシブ
ルなものとする。その後、蓋材の注入口及び排気口から
注入プラグ及び排気プラグを取り外し、蓋材の注入口及
び排気口を閉塞するのであるが、軽量セメントモルタル
を手詰めして閉塞するようにしても良いし、予め作製し
たキャップ材等を各口に取り付けて閉塞するようにして
も良い。
す。尚、ここでは軽量セメントモルタルの充填状況を確
認するため、ボルトボックスの代わりに透明アクリル板
で作製した筐体(アクリルボックス)を用いた。図1は
注入ホース1の先端に設けられる注入プラグ2、排気ホ
ース3の基端に設けられる排気プラグ4を示すものであ
り、5は軽量セメントモルタルの逆流を防止するための
逆止弁であって、容器にかかる最大内圧に耐えられる形
状で、且つモルタルの注入抵抗の少ないゴム等を用い1
mm〜5mmを選択する。今回の内圧限界kgf/cm
2 は弁厚3mmを使用した。6はOリング、7は取付ね
じ溝である。図2は試験用の筐体(アクリルボックス)
8を示し、同図中の9は固定用ネジ、10は蓋材、11
は注入口、12は排気口である。
を想定したものであり、蓋材10が下方になるように配
置されている。そして、まず、同図(a)に示すよう
に、前記注入プラグ2及び排気プラグ4を、前記アクリ
ルボックス8に取付ける。このとき、排気ホース3の基
端は、アクリルボックス8内の最上端(奥端)に位置す
るように配置した。次に、同図(b)に示すように、注
入ホース1に接続したポンプ(図示せず)を稼働して軽
量セメントモルタル13の注入充填を開始する。注入さ
れた軽量セメントモルタル13は、下方、即ち蓋材10
の上面から次第に溜まっていく。それに応じて注入され
た軽量セメントモルタル13の容量分だけ内部の空気が
排気ホース3から排出される。
に行うことができ、図4は下方付近におけるボルトボッ
クスを想定したものであり、蓋材10が上方になるよう
に配置されている。そして、同図(a)に示すように注
入プラグ2及び排気プラグ4を取り付けるが、このと
き、排気ホール3の基端がアクリルボックス8内の最上
端(開口端)に位置するように配置した。次に、同図
(b)に示すようにポンプを稼働して軽量セメントモル
タル13の注入充填を開始するが、注入された軽量セメ
ントモルタル13は、下方、即ち奥端板の上面から次第
に溜まっていく。それに応じて注入された軽量セメント
モルタル13の容量分だけ内部の空気が排気ホース3か
ら排出される。図5は側方付近におけるボルトボックス
を想定したものであり、蓋材10が側方になるように配
置されている。そして、同図(a)に示すように注入プ
ラグ2及び排気プラグ4を取り付けるが、このとき、排
気ホール3の基端がアクリルボックス8内の最上部(開
口端近傍)に位置するように配置した。次に、同図
(b)に示すようにポンプを稼働して軽量セメントモル
タル13の注入充填を開始するが、注入された軽量セメ
ントモルタル13は、下方から次第に溜まっていく。そ
れに応じて注入された軽量セメントモルタル13の容量
分だけ内部の空気が排気ホース3から排出される。この
ような実験装置を用いて以下の実施例を行った。
圧3kgf/cm2 )を用いた実験装置に、軽量セメン
トモルタルとして表1に示す組成のものを使用して注入
充填(充填バッチ試験)を行い、その流動性(充填性)
を評価すると共に、養生後の圧縮強度、収縮性、透水係
数等を測定した。
11」の軽量セメントモルタルを用い、実際のボルトボ
ックスを想定し、又は用い、蓋材としてフライアッシュ
強化ナイロンパネル(株式会社松村製作所製)を用い、
各種の試験を行った。試験方法は、[0018]〜[0
023]に説明した〜及び[0014]に説明した
試験方法にて行った。試験結果は、以下に示した。
ト防水剤の試験方法に準ずる。) 透水量 3.0g
り時 10% ・ モルタルのブリージング試験(JIS A 1123に準ず
る。) ブリージングは認められない。
トモルタル及びそれを用いたボルトボックス穴埋め工法
は、ボルトボックス内に容易に隙間なく注入充填するこ
とができ、作業性の向上・労務費の削減をもたらすこと
ができる。また、コンクリート造セグメントと同程度の
強度を有するので、少なくとも地中埋設管路としての弱
点部にならず、何等かの外的応力が作用しても問題を生
ずることがない。
を規定した軽量セメントモルタルを用いることにより、
従来のエアモルタル工法や急結モルタル工法、軽量モル
タル工法、硬質発泡ウレタン工法等のそれぞれの施工上
並びに品質上の問題点を全て解消することができる。
す正面図及び平面図である。
及び平面図である。
態を示す正面図、(b)軽量セメントモルタルが幾分溜
まった状態を示す正面図である。
態を示す正面図、(b)軽量セメントモルタルが幾分溜
まった状態を示す正面図である。
態を示す正面図、(b)軽量セメントモルタルが幾分溜
まった状態を示す正面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ボルトボックスを閉塞するように蓋材を
固定して形成される閉塞空間に充填する軽量セメントモ
ルタルであり、注入時の組成物の比重が0.5〜1.
9、フロー値が140〜210mmであって、セメント
20〜85wt%と、軽量骨材0.1〜5wt%と、無
機質混和材5〜80wt%と、有機質混和剤0.2〜5
wt%とを含有することを特徴とするボルトボックス穴
埋め工法用軽量セメントモルタル。 - 【請求項2】 ボルトボックスを閉塞するように蓋材を
固定し、蓋材に形成した注入口に軽量セメントモルタル
の注入プラグを取り付けると共に、蓋材に形成した排気
口に内部の空気を排出する排気プラグを取り付け、注入
時の組成物の比重が0.5〜1.9、フロー値が140
〜210mmであって、セメント20〜85wt%と、
軽量骨材0.1〜5wt%と、無機質混和材5〜80w
t%と、有機質混和剤0.2〜5wt%とを含有する軽
量セメントモルタルを、ポンプにて圧送して注入プラグ
からボルトボックス内に正圧0.5〜3.0kgf/c
m2 をかけて充填し、ボルトボックス内に軽量セメント
モルタルが充満したら注入プラグ及び排気プラグを取り
外し、蓋材の注入口及び排気口を閉塞することを特徴と
する軽量セメントモルタルを用いたボルトボックス穴埋
め工法。
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JP30525498A JP3482413B2 (ja) | 1998-10-27 | 1998-10-27 | ボルトボックス穴埋め工法用軽量セメントモルタル、及び軽量セメントモルタルを用いたボルトボックス穴埋め工法 |
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CN102190464A (zh) * | 2010-03-12 | 2011-09-21 | 古金盛 | 无机轻质灌浆料及其制造方法 |
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