JP3481931B2 - 抗潰瘍性発酵乳及び抗潰瘍性発酵乳の製造方法 - Google Patents

抗潰瘍性発酵乳及び抗潰瘍性発酵乳の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、α−ラクトアルブ
ミンを0.25質量%以上含有してなる抗潰瘍性発酵乳
及びその製造方法に関する。本発明において百分率は、
特に断りのない限り質量による表示である。
【0002】
【従来の技術】潰瘍とは、壊死に基づく、粘膜や皮膚の
一定の深さの組織の欠損を指す病変である。潰瘍には急
性に生ずる場合と、慢性に経過する場合が知られてお
り、その原因としては、(1)物理的損傷、(2)炎
症、(3)外来性または内在性化学物質による腐食作
用、(4)循環障害、等が挙げられる。このうち、内在
性化学物質による潰瘍としては、胃や十二指腸の消化性
潰瘍が代表的であるが、消化性潰瘍の発生には、胃液
(内在性化学物質)による粘膜の消化のほかに、胃の末
梢循環障害などの影響も原因として加わっていると考え
られている。
【0003】消化性潰瘍は、胃液中の塩酸及びペプシン
を第一原因として、食道、胃、十二指腸などにおいて壊
死が生じ、粘膜の一定の深さの組織が欠損することを特
徴とする病変である。消化性潰瘍の治療法としては当
初、入院安静、各種薬剤(例えば、制酸剤、粘膜保護
剤、抗コリン剤、精神安定剤など)の併用投与、食事療
法といった、人体の自然治癒力を支援補佐するに過ぎな
い治療法が中心であった。しかし、近年、潰瘍、特に消
化性潰瘍の治療に用いることができる抗潰瘍剤が開発さ
れるようになってきた。消化性潰瘍の治療に使用される
抗潰瘍剤としては、胃酸中和作用を有する制酸剤、胃酸
分泌抑制作用を有する抗コリン剤、H2ブロッカー、プ
ロトンポンプ阻害剤等が知られている。
【0004】消化性潰瘍の中でも、ストレスの多い現代
社会では、胃潰瘍の発症率が高く、その生涯罹患率は2
0%といわれている。再発する確率も80%以上と非常
に高く、再発した場合には再び抗潰瘍剤の投与を開始し
なければならない。すなわち、一度胃潰瘍を罹った患者
は、定期的に、医薬品である抗潰瘍剤を飲み続けなけれ
ばならず、副作用の少ない薬を用いたとしても、人体に
与える影響が全くないとは言いきれない。このような状
況から、胃酸の分泌抑制効果が高く、副作用などの危険
性を伴わないばかりか、比較的安価に製造できる抗潰瘍
剤、あるいは慢性疾患ともいえる潰瘍の発症や再発を予
防する機能性を備えた食品素材が強く求められている。
【0005】そして、現在まで、ペプチドなどを含有し
た胃酸分泌抑制及び抗潰瘍効果を有する食品が研究され
ており、κ−カゼイングリコマクロペプチド由来のペプ
チドを有効成分とする胃酸分泌抑制剤、抗潰瘍剤及び飲
食品(特開平5−65295号公報。以下従来技術1と
記載する。)、平均分子量1万〜5.9万の水溶性アル
ギン酸塩またはエステルを含有する抗潰瘍性食品(特開
平6−90703号公報。以下従来技術2と記載す
る。)、及び乳酸菌を有効成分とする抗胃炎剤、抗潰瘍
剤および醗酵食品(特開平9−241173号公報。以
下従来技術3と記載する。)等が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、副作用
などの危険性を伴わず、潰瘍の発症や再発を予防する機
能性を備えた食品素材であって、製造が簡便で、安価に
入手ができ、食品に添加してもその食品の本来の風味や
特性を保ちつつ、抗潰瘍性を発揮する優れた物質は未だ
知られていないのが現状である。また、より少ない量
で、より効果的に抗潰瘍効果を奏するための物質の使用
方法が求められている。本発明は、以上のとおりの事情
に鑑みてなされたものであり、日常的に連用可能で、副
作用がなく、簡便に製造することが可能な抗潰瘍作用を
有する発酵乳及びその製造方法を提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、より有効
な抗潰瘍性食品について鋭意研究を行っていたところ、
乳中に含まれるα−ラクトアルブミンに生体内での抗潰
瘍効果があることを見出した。そこで、乳製品にα−ラ
クトアルブミンを添加して、乳製品中のα−ラクトアル
ブミン含有量を高めたところ、抗潰瘍効果が増加するこ
と、さらに、乳製品が発酵乳である場合、α−ラクトア
ルブミン含有量を高めることにより、その抗潰瘍効果が
相乗的に高まることを見出して、本発明を完成した。こ
のように、α−ラクトアルブミンに優れた抗潰瘍効果が
あることは、これまで全く知られておらず、驚くべき知
見である。
【0008】前記課題を解決する本発明の第一の発明
は、α−ラクトアルブミンを0.25質量%以上含有し
てなる抗潰瘍性発酵乳である。
【0009】前記課題を解決する本発明の第二の発明
は、抗潰瘍性発酵乳の製造方法であって、製造工程中
に、α−ラクトアルブミンを添加する工程を含むことを
特徴とする。前記α−ラクトアルブミンを添加する工程
において、前記抗潰瘍性発酵乳中のα−ラクトアルブミ
ンの含有量が0.25質量%以上となる量のα−ラクト
アルブミンを添加することが好ましい。記α−ラクト
アルブミンを添加する工程は、好ましくは、α−ラクト
アルブミンを50質量%以上含有する乳蛋白質を添加す
ることによって行われる。
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明について具体的に説
明する。α−ラクトアルブミンは、ホエー蛋白質の約2
5%を占める分子量14,100ダルトンの球状蛋白質
であり、乳糖合成に関与する蛋白質であることが知られ
ている(山内邦男、横山健吉編、「ミルク総合事典」、
株式会社朝倉書店、第35頁、1992年)。また、α
−ラクトアルブミンは、ゲル化特性を有しており、卵白
代替品、練製品等の他、マスキング効果や品質改良剤と
して食品に利用されていることが知られている(「’9
4プロテイン&ペプチドフーズの現状と将来展望」、株
式会社シード・プランニング、第37頁、1994
年)。特表2000−514399号公報には、乳製品
抽出物による消化管内膜の損傷の防止、改善及び/又は
治療する方法が開示されている(以下、従来技術4と記
載する)。しかしながら、従来技術4の乳製品抽出物と
は、乳製品を陽イオン交換クロマトグラフィーにかけて
調製されるものであり、α−ラクトアルブミンがマトリ
ックスに吸着されない条件下で調製されることを好まし
い態様としており、その有効成分はα−ラクトアルブミ
ンを低減化した乳製品抽出物であって、α−ラクトアル
ブミンが消化管内膜の損傷の防止、改善及び/又は治療
する効果を示すものではない。
【0012】本発明の抗潰瘍性発酵乳は、α−ラクトア
ルブミンを0.25質量%以上含有するものである。本
発明の抗潰瘍性発酵乳におけるα−ラクトアルブミンの
含有量は、好ましくは0.35質量%以上、特に好まし
くは0.35〜1.65質量%でさらに有効な抗潰瘍効
果を発揮することができる。本発明の抗潰瘍性発酵乳
は、乳蛋白質を0.25質量%以上含むものであればよ
、ヨーグルト類等を例示できる。ヨーグルト類の具体
例としては、プレーンヨーグルト、フルーツヨーグル
ト、ハードヨーグルト、ドリンクヨーグルト、フローズ
ンヨーグルト等が挙げられる。なお、本発明における発
酵乳とは、例えば『乳及び乳製品の成分規格等に関する
省令』の〔定義〕によるところの「乳酸菌飲料」も包含
する。
【0013】本発明におけるα−ラクトアルブミンの含
有量は、最終的に摂取される形態の抗潰瘍性発酵乳中に
おける含有量である。最終的に摂取される形態の抗潰瘍
発酵乳、発酵乳に、他の各種食品材料が配合された
ものであってもよく、例えばヨーグルトと果実等とを配
合してなるフルーツヨーグルトなど、発酵乳と他の食品
材料が容易に分離できる状態で配合されている場合は、
他の食品材料を除いた発酵乳中におけるα−ラクトアル
ブミンの含有量を、本発明におけるα−ラクトアルブミ
ンの含有量とする。一方、例えばヨーグルトにゲル化剤
を配合したハードヨーグルトなど、発酵乳と他の食品材
料がほぼ均一に混合されていて容易に分離できない場合
は、他の食品材料を含む最終的に摂取される形態の抗潰
瘍性発酵乳全体におけるα−ラクトアルブミンの含有量
を、本発明におけるα−ラクトアルブミンの含有量とす
る。
【0014】通常、牛乳には約0.6質量%のホエー蛋
白質(乳清蛋白質)が含まれており、一般にα−ラクト
アルブミンはホエー蛋白質の約25質量%を占めること
から、牛乳中に含まれるα−ラクトアルブミンの量は、
約0.15%と算出される。したがって、通常、牛乳を
原料として製造される加工乳や発酵乳におけるα−ラク
トアルブミンの含有量は約0.15%かそれより少な
い。したがって、本発明の抗潰瘍性発酵乳は、発酵乳
製造する工程中で、α−ラクトアルブミンを添加して、
最終的に摂取される形態の抗潰瘍性発酵乳中におけるα
−ラクトアルブミンの含有量を0.25質量%以上に高
めることによって得られる。また、発酵乳に、該発酵乳
の1g当たり1mg以上のα−ラクトアルブミンを添加
して、最終的に摂取される形態の抗潰瘍性発酵乳中にお
けるα−ラクトアルブミンの含有量を0.25質量%以
上に高めることによって本発明の抗潰瘍性発酵乳が得ら
れる。
【0015】発酵乳中のα−ラクトアルブミン含有量を
高める方法としては、最終的に摂取される形態の抗潰瘍
発酵乳の製造工程中のいずれかの段階でα−ラクトア
ルブミンを添加すればよく、例えば、ほぼ最終的に摂取
される形態に加工された発酵乳にα−ラクトアルブミン
を添加する方法や、発酵乳に加工される前の原料にあら
かじめα−ラクトアルブミンを添加しておく方法など、
いかなる方法によっても可能であり、ほぼ最終製品の形
態に加工された発酵乳にα−ラクトアルブミンを直接添
加する方法、発酵乳に加工される前の原料にあらかじめ
α−ラクトアルブミンを添加しておく方法のいずれも好
ましい。尚、発酵乳の原料にあらかじめα−ラクトアル
ブミンを添加しておく場合は、最終製品におけるα−ラ
クトアルブミンの含有量が所望の値となるように、α−
ラクトアルブミンの添加量を設定する。
【0016】発酵乳中のα−ラクトアルブミン含有量を
高めるために使用するα−ラクトアルブミンは、哺乳類
の乳由来であることが望ましく、α−ラクトアルブミン
を所定含量含む乳蛋白質が好ましく使用される。ここ
で、「α−ラクトアルブミンを所定含量含む乳蛋白質」
とは、α−ラクトアルブミンが、一定の所定量以上含有
されていることが保証されている乳蛋白質を意味する。
具体的には、ロットごとにα−ラクトアルブミンの含有
量のバラツキがほとんどない市販の商品が好適に用いら
れる。また、発酵乳中のα−ラクトアルブミン含有量を
高めるために使用する乳蛋白質は、該乳蛋白質中のα−
ラクトアルブミンの含有量が50質量%以上であるもの
が好ましい。また、発酵乳の風味の点からは、80質量
%以上のα−ラクトアルブミンを含有する乳蛋白質を使
用することが好ましい。
【0017】哺乳類の乳由来のα−ラクトアルブミン
は、常法(例えば、祐川金次郎著、「最新改稿乳業技術
便覧(上巻)」、酪農技術普及学会、第120乃至12
2頁、1975年)の硫酸アンモニウム沈殿法により製
造することができるが、その他に、塩化鉄法[ジャーナ
ル・オブ・フード・サイエンス(Journal of Food Scie
nce)、第50巻、第1531乃至1536頁、198
5年]、限外濾過法(特開平5−268879号公
報)、イオン交換法(特許第2916047号公報)等
により製造することもできる。これらの方法によれば、
80質量%以上の高含有率でα−ラクトアルブミンを含
有する乳蛋白質が得られ、それを発酵乳中のα−ラクト
アルブミン含有量を高めるために好適に使用することが
できる。また、より簡便には、発酵乳中のα−ラクトア
ルブミン含有量を高めるために用いる乳蛋白質として、
市販のα−ラクトアルブミン(例えば、ダビスコフーズ
社製、シグマ社製、α−ラクトアルブミン含有量90質
量%等。)を使用することができる。
【0018】発酵乳に添加されたα−ラクトアルブミン
は、発酵乳の中で均一に分散された状態で存在すること
が望ましいが、偏在した状態で含まれること等も可能で
あり、α−ラクトアルブミンが添加されたことにより、
α−ラクトアルブミンの摂取量が増える形態であればい
ずれの状態であってもよい。
【0019】本発明の抗潰瘍性発酵乳の有効成分である
α−ラクトアルブミンは、乳に由来する蛋白質である
が、抗原性は殆どなく、アレルギー症状などを引き起こ
す可能性も低い。したがって、本発明の抗潰瘍性発酵乳
は、安全性に問題がなく、発酵乳の各形態に自由に調製
することができるので、健常者はもとより、乳幼児、老
齢者、病弱者等も長期間に亘って摂取することができ、
胃炎や胃潰瘍等に優れた予防及び/又は治療効果を奏す
る。
【0020】本発明の抗潰瘍性発酵乳は、これを経口的
に摂取する場合、人体に及ぼす悪影響は何らみられず、
その摂取量について特に制限はない。しかし、実際に摂
取する場合、抗潰瘍性発酵乳中のα−ラクトアルブミン
の含有量が抗潰瘍性発酵乳1g当たり2.5mg以上
(0.25質量%以上)、好ましくは3.5mg(0.
35質量%)以上、さらに好ましくは3.5〜16.5
mg(0.35〜1.65質量%)のものを摂取するこ
とが好ましい。酵乳の場合、成人(体重約50kg)
が一日に摂取する量を250gとして換算すると、乳製
品1g当たり少なくとも5.0mg(0.50質量%)
のα−ラクトアルブミンが含まれていることが好まし
い。
【0021】
【実施例】次に試験例を示して本発明を詳細に説明す
る。 [試験例1]この試験は、乳製品にα−ラクトアルブミ
ンを添加してα−ラクトアルブミン含有量を高めたとき
の、アルコール性潰瘍に対する抗潰瘍効果を調べるため
に行った。 (1)試験動物 平均体重200gの7週齢SD系雄性ラット(日本SL
C社から購入)を、無作為に7群(1群10匹)に分け
て使用した。
【0022】(2)試料の調製 本試験例1における比較の基準とするために、以下に記
載する陰性試料、各試験試料、及び各対照試料を調製し
た。 陰性試料:注射用蒸留水(大塚製薬社製)10gを陰性
試料とした。 試験試料1:市販の牛乳(森永乳業社製)10gに、市
販のα−ラクトアルブミン(シグマ社製)を添加し溶解
させて、0.25質量%のα−ラクトアルブミンを含有
するように調製した牛乳を試験試料1とした。 対照試料1:α−ラクトアルブミンを添加していない、
試験試料1で用いたものと同じ市販の牛乳(森永乳業社
製)10gを対照試料1とした。この対照試料1には、
前記市販の牛乳由来のα−ラクトアルブミンが含まれて
おり、対照試料1におけるα−ラクトアルブミンの含有
量は0.15質量%であった。 試験試料2:濃度が4%となるように蒸留水に溶解させ
た乳蛋白質成分(ミライ社製:蛋白質含量85%)溶液
10gに、市販のα−ラクトアルブミン(シグマ社製)
を添加し溶解させて、0.25質量%のα−ラクトアル
ブミンを含有するように調製した乳蛋白質成分溶液を試
験試料2とした。 対照試料2:α−ラクトアルブミンを添加していないこ
と以外は試験試料2で用いたものと同じ、濃度が4%と
なるように蒸留水に溶解させた乳蛋白質成分(ミライ社
製:蛋白質含量85%)溶液10gを対照試料2とし
た。この対照試料2には、前記乳蛋白質成分由来のα−
ラクトアルブミンが含まれており、対照試料2における
α−ラクトアルブミンの含有量は0.15質量%であっ
た。 試験試料3:均質化した市販の発酵乳(プレーンヨーグ
ルト、森永乳業社製)10gに、市販のα−ラクトアル
ブミン(シグマ社製)を添加し溶解させて、0.25質
量%のα−ラクトアルブミンを含有するように調製した
発酵乳を試験試料3とした。 対照試料3:α−ラクトアルブミンを添加していない、
試験試料3で用いたものと同じ発酵乳(プレーンヨーグ
ルト、森永乳業社製)10gを対照試料3とした。この
対照試料3には、前記発酵乳由来のα−ラクトアルブミ
ンが含まれており、対照試料3におけるα−ラクトアル
ブミンの含有量は0.15質量%であった。
【0023】(3)試験方法 ロバート(Robert)らの方法[ガストロエンテロロジー
(Gastroenterology)、第77巻、第433乃至443
頁、1979年]に準じて行った。即ち、24時間絶食
したラットに陰性試料、各試験試料、及び各対照試料を
各々2gずつ経口投与した。30分経過した後に無水エ
タノール1mLを経口投与し、1時間後にエーテル麻酔
下で安楽死させた。開腹後、胃の幽門部を結紮して胃を
摘出し、該胃の噴門部より2%ホルマリン溶液10mL
を胃内に注入し、該ホルマリン溶液に10分間浸漬して
固定した。次いで、ホルマリン固定した胃を大彎に沿っ
て切開し、潰瘍の程度を次のとおり測定して試験した。
即ち、1匹当たりの粘膜損傷部位の総面積を測定し、こ
れを表1に示すとおり6段階に分類して数値化して1匹
当たりの粘膜損傷度(スコア)を求め、次いで各試験群
10匹の動物の粘膜損傷度(スコア)の総和である粘膜
損傷累積度数を求め、これを各試験群の潰瘍の程度の指
標とした。
【0024】
【表1】
【0025】(4)試験結果 この試験の結果は、表2に示すとおりである。表2は、
各試料の粘膜損傷累積度数を示している。表2から明ら
かなとおり、陰性試料に比して、試験試料及び対照試料
の粘膜損傷累積度数は全て減少しているが、α−ラクト
アルブミンを添加した試験試料1乃至3は、対照試料1
乃至3と比較しても抗潰瘍効果が特に優れていることが
明らかとなった。その中でも、乳製品として発酵乳を用
いた試験試料3は、特に著効を示した。この試験の結
果、本発明の抗潰瘍性乳製品は、従来の乳製品に比して
抗潰瘍効果が優れていることが判明した。また、本発明
の抗潰瘍性乳製品が、発酵乳のα−ラクトアルブミン含
有量を高めたものである場合、他の乳製品のα−ラクト
アルブミン含有量を高めた場合に比して、著しく効果が
増強されることが判明した。
【0026】
【表2】
【0027】[試験例2]この試験は、発酵乳中のα−
ラクトアルブミン含有量を高めた場合に、アルコール性
潰瘍に対する抗潰瘍効果を発揮するために必要なα−ラ
クトアルブミンの含有量(質量%)を検討するために行
った。 (1)試験動物 平均体重200gの7週齢SD系雄性ラット(日本SL
C社から購入)を、無作為に5群(1群10匹)に分け
て使用した。 (2)試料の調製 注射用蒸留水(大塚製薬社製)5gを陰性試料とした。
均質化した市販の発酵乳(プレーンヨーグルト、森永乳
業社製)5gに、市販のα−ラクトアルブミン(シグマ
社製)を添加し分散して、α−ラクトアルブミンをそれ
ぞれ0.25質量%、0.35質量%及び0.65質量
%含有する発酵乳を調製し、それぞれ試験試料4、試験
試料5及び試験試料6とした。また、同様の市販の発酵
乳(プレーンヨーグルト、森永乳業社製)で、α−ラク
トアルブミンを添加しないもの5gを対照試料4とし
た。この対照試料4には、前記発酵乳由来のα−ラクト
アルブミンが含まれており、対照試料4におけるα−ラ
クトアルブミンの含有量は0.15質量%であった。
【0028】(3)試験方法 試験例1と同様の試験方法で、ラットに陰性試料、各試
験試料4〜6及び対照試料4を2gずつ経口投与した
後、ラットに無水エタノールを経口投与して潰瘍を誘発
させた。その後、エーテル麻酔下で安楽死させ、試験例
1と同様の方法により、粘膜損傷累積度数を算出して、
各試験群の潰瘍の程度の指標とした。 (4)試験結果 この試験の結果は、表3に示すとおりである。表3は、
上記陰性試料、各試験試料4〜6及び対照試料4をラッ
トに経口投与した際の粘膜損傷累積度数を示している。
表3に示す結果から、0.25質量%以上のα−ラクト
アルブミンが含有されていれば良好な抗潰瘍効果が得ら
れること、更に、0.35質量%以上の含有量でより強
力な抗潰瘍効果が得られることは明らかである。従っ
て、抗潰瘍性乳製品として摂取する場合は、α−ラクト
アルブミンの含有量が発酵乳1g当たり2.5mg
(0.25質量%)以上であることが好ましく、更に発
酵乳1g当り3.5mg(0.35質量%)以上含有さ
れていると一層好適であることが判明した。
【0029】
【表3】
【0030】[試験例3]この試験は、発酵乳中のα−
ラクトアルブミン含有量を高めた場合に、ストレス性潰
瘍に対する抗潰瘍効果を発揮するために必要なα−ラク
トアルブミン含有量(質量%)を検討するために行っ
た。 (1)試験動物 平均体重200gの7週齢SD系雄性ラット(日本SL
C社から購入)を、無作為に7群(1群10匹)に分け
て使用した。
【0031】(2)試料の調製 注射用蒸留水(大塚製薬社製)5gを陰性試料とした。
均質化した市販の発酵乳(プレーンヨーグルト、森永乳
業社製)5gに、市販のα−ラクトアルブミン(ダビス
コフーズ社製)を添加し均一に分散させて、α−ラクト
アルブミンをそれぞれ0.25質量%、0.35質量
%、0.65質量%、1.15質量%及び1.65質量
%含有する発酵乳を調製し、それぞれ試験試料7〜試験
試料11とした。また、同じ発酵乳(プレーンヨーグル
ト、森永乳業社製)で、α−ラクトアルブミンを添加し
ないもの5gを対照試料5とした。この対照試料5に
は、前記発酵乳由来のα−ラクトアルブミンが含まれて
おり、対照試料5におけるα−ラクトアルブミンの含有
量は0.15質量%であった。 (3)試験方法 高木らの方法(日本薬理学会誌、第18巻、第9〜18
頁、1968年)に準じて行った。すなわち、24時間
絶食したラットに陰性試料、各試験試料、及び対照試料
5をそれぞれ2gずつ経口投与した。30分経過後、ラ
ットをステンレス製拘束ケージに入れ、23±1℃の水
槽内に立位で胸部剣状突起下まで浸した。7時間後に水
槽より引き上げて、エーテル麻酔下で安楽死させた。そ
の後、試験例1と同様の方法により粘膜損傷累積度数を
算出して各試験群の潰瘍の程度の指標とした。
【0032】(4)試験結果 この試験の結果は、表4に示すとおりである。表4は、
上記陰性試料、各試験試料、及び対照試料5をラットに
経口投与した際の、ストレス性潰瘍における粘膜損傷累
積度数を示している。表4から明らかなとおり、α−ラ
クトアルブミンを0.25質量%以上含有した発酵乳に
強い抗潰瘍効果がみられること、また、α−ラクトアル
ブミンを0.35質量%以上含有する発酵乳は更に強力
な抗潰瘍効果を示すことが確認された。従って、抗潰瘍
性発酵乳として摂取する場合は、α−ラクトアルブミン
の含有量が発酵乳1g当り2.5mg(0.25質量
%)以上であることが好ましく、望ましくは発酵乳1g
当り3.5mg(0.35質量%)以上含有されている
と一層好適であることが判明した。
【0033】
【表4】
【0034】[試験例4]この試験は、牛乳にα−ラク
トアルブミンを添加した場合に、ストレス性潰瘍に対す
る抗潰瘍効果を発揮するために必要なα−ラクトアルブ
ミンの含有量(質量%)を検討するために行った。 (1)試験動物 平均体重200gの7週齢SD系雄性ラット(日本SL
C社から購入)を、無作為に6群(1群10匹)に分け
て使用した。 (2)試料の調製 注射用蒸留水(大塚製薬社製)10gを陰性試料とし
た。均質化した市販の牛乳(森永乳業社製)10gに、
市販のα−ラクトアルブミン(ダビスコフーズ社製)を
添加し均一に分散させて、α−ラクトアルブミンを0.
25質量%、0.35質量%、0.65質量%及び1.
15質量%含有するように調製した牛乳をそれぞれ試験
試料12〜試験試料15とした。また、上記試験試料1
2〜15の調製に用いたのと同じ牛乳(森永乳業社製)
であって、α−ラクトアルブミンを添加しないもの10
gを対照試料6とした。この対照試料6には、前記市販
の牛乳由来のα−ラクトアルブミンが含まれており、対
照試料6におけるα−ラクトアルブミンの含有量は0.
15質量%であった。
【0035】(3)試験方法 試験例3と同様の方法で、ラットに陰性試料、各試験試
料、及び対照試料6をそれぞれ2gずつ経口投与した
後、ラットにストレスを加えて、エーテル麻酔下で安楽
死させた。その後、試験例1と同様の方法により粘膜損
傷累積度数を算出して各試験群の潰瘍の程度の指標とし
た。 (4)試験結果 この試験の結果は、表5に示すとおりである。表5は、
陰性試料、各試験試料、及び対照試料6をラットに経口
投与した際の、ストレス性潰瘍における粘膜損傷累積度
数を示している。表5から明らかなとおり、牛乳中のα
−ラクトアルブミン含量が0.25質量%以上であると
強い抗潰瘍効果がみられることが確認された。また、α
−ラクトアルブミン含有量が0.35質量%以上である
牛乳は、更に強力な抗潰瘍効果を示すことが確認され
た。従って、抗潰瘍性牛乳として摂取する場合、含有さ
れるα−ラクトアルブミン量は、牛乳1g当り2.5m
g(0.25質量%)以上であることが好ましく、さら
に、牛乳1g当り3.5mg(0.35質量%)以上で
あると一層好適であることが判明した。
【0036】
【表5】
【0037】上記試験例1〜5の結果から、乳製品中の
α−ラクトアルブミン含有量を0.25質量%以上、特
に0.35質量%以上とすることによって、優れた抗潰
瘍効果を有する抗潰瘍性乳製品が得られることは明らか
である。また、その抗潰瘍効果は、乳製品として発酵乳
を用いた場合に特に顕著に現れる。
【0038】次に実施例を示して本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。 実施例1 市販のプレーンヨーグルト(森永乳業社製、α−ラクト
アルブミン含有量0.15質量%)300gに、α−ラ
クトアルブミン(ダビスコフーズ社製;純度90%)1
gを添加混合し、0.45質量%のα−ラクトアルブミ
ンを含有する抗潰瘍性ヨーグルトを製造した。
【0039】実施例2 脱脂乳(森永乳業社製、α−ラクトアルブミン含有量
0.15質量%)10kgに、α−ラクトアルブミン
(ダビスコフーズ社製;純度約80%)40gを添加混
合して、80℃で10分間加熱殺菌した。冷却後に市販
のヨーグルトスターター[YB−12:ラクトバシルス
・ブルガリカス(Lactobacillus bulgaricus)、ストレ
プトコッカス・サーモフィルス(Streptococcus thermo
philus)含有:クリスチャンハンセン社製]を200g
添加し、100gずつヨーグルトカップに分注した後、
40℃で5時間発酵させて、0.46質量%のα−ラク
トアルブミンを含有する抗潰瘍性ヨーグルト100個を
製造した。
【0040】参考例1 脱脂乳(森永乳業社製、α−ラクトアルブミン含有量
0.15質量%)10kgにα−ラクトアルブミン(ダ
ビスコフーズ社製;純度約80%)40gを添加し、均
一に溶解又は分散し、60℃に加温してホモゲナイザー
(三丸機械工業社製)で2段階均質化(150kg/c
2及び50kg/cm2)し、超高温加熱殺菌機(森永
エンジニアリング社製)を用いて、135℃で15秒間
殺菌処理し、α−ラクトアルブミンを0.47質量%含
有する抗潰瘍性乳飲料約9kgを得た。
【0041】参考例2 部分脱脂乳(森永乳業社製、α−ラクトアルブミン含有
量0.15質量%)98.5kgに、ラクチュロース
(森永乳業社製)1kg、ラクトフェリン(森永乳業社
製)0.5kg、及びα−ラクトアルブミン(ダビスコ
フーズ社製;純度約80%)0.5kgを添加し、均一
に溶解又は分散し、60℃に加温してホモゲナイザーで
2段階均質化(150kg/cm2及び50kg/c
2)し、超高温加熱殺菌機を用いて、135℃で15
秒間殺菌処理して、α−ラクトアルブミンを0.55質
量%含有する抗潰瘍性乳飲料約90kgを得た。
【0042】
【発明の効果】以上記載したとおり、本発明はα−ラク
トアルブミンを有効成分とする抗潰瘍作用を有する発酵
に関するものであり、本発明により奏される効果は次
のとおりである。 (1)本発明の抗潰瘍性発酵乳の有効成分であるα−ラ
クトアルブミンは、通常食品として摂取している乳由来
の蛋白質であるため、摂取しても副作用がなく、日常的
に連用可能である。 (2)本発明の抗潰瘍性発酵乳は、食品である乳を原料
とするため、簡便に製造することができ、従来の抗潰瘍
性食品に比べて製造コストが安く、食品素材としても広
範囲に利用できる。 (3)本発明の抗潰瘍性発酵乳は、安全性に問題がない
ため、健常者はもとより乳幼児、老齢者、病弱者等も長
期間に亘って摂取することができる。 (4)特に、本発明の抗潰瘍性発酵乳は、α−ラクトア
ルブミン含有量の上昇に伴って、本発明の抗潰瘍性発酵
の抗潰瘍効果が他の乳製品を使用した場合よりも相乗
的に高まり、前記(1)〜(3)の効果を特に効果的に
享受することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61P 1/04 A61P 17/02 17/02 A23C 9/152 // A23C 9/152 A23L 2/38 P A23L 2/38 A61K 37/02 2/52 A23L 2/00 F (72)発明者 松本 宏志 神奈川県座間市東原五丁目1番83号 森 永乳業株式会社 生物科学研究所内 (56)参考文献 特開 平5−268879(JP,A) 特開 平6−62756(JP,A) 特開 平4−210647(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01J 1/00 - 27/04 A61K 47/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α−ラクトアルブミンを0.25質量%
    以上含有してなる抗潰瘍性発酵乳
  2. 【請求項2】 製造工程中に、α−ラクトアルブミンを
    添加する工程を含むことを特徴とする抗潰瘍性発酵乳
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記α−ラクトアルブミンを添加する工
    程において、抗潰瘍性発酵乳中のα−ラクトアルブミン
    の含有量が0.25質量%以上となる量のα−ラクトア
    ルブミンを添加することを特徴とする請求項に記載の
    抗潰瘍性発酵乳の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記α−ラクトアルブミンを添加する工
    程において、α−ラクトアルブミンを50質量%以上含
    有する乳蛋白質を添加することを特徴とする請求項2又
    は請求項3に記載の抗潰瘍性発酵乳の製造方法。
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