JP3480423B2 - 電源回路 - Google Patents

電源回路

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JP3480423B2
JP3480423B2 JP2000154200A JP2000154200A JP3480423B2 JP 3480423 B2 JP3480423 B2 JP 3480423B2 JP 2000154200 A JP2000154200 A JP 2000154200A JP 2000154200 A JP2000154200 A JP 2000154200A JP 3480423 B2 JP3480423 B2 JP 3480423B2
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史朗 崎山
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Panasonic Holdings Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィボナッチタイ
プのスイッチトキャパシタ型電圧変換電源回路に関し、
特に電力変換効率を高める回路構成とした電源回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】電源電圧の昇降圧を行う電源回路とし
て、フィボナッチタイプのスイッチトキャパシタ型(以
下SC型)の電圧変換回路があり、これは特開平4−31
7560号公報に示されている。フィボナッチタイプの
SC型の電圧変換回路は、2相クロックで動作し、特に
昇降圧比が大きいことで知られる。
【0003】以下、図15を用いて昇圧回路の構成と動
作について説明する。図15は、3倍昇圧を行うフィボ
ナッチタイプのSC昇圧回路を示す回路である。
【0004】図15において、1は出力スイッチ素子、
2a,2b,3a,3b,4a,4bはスイッチ素子、200は出力コンデン
サ、20a,20bはコンデンサ、10は電圧Eを出力する入力
電圧源、11はIoの一定電流を流す定電流源である。定
電流源11は、実際の回路では、この電圧変換回路が駆
動する負荷を表している。
【0005】図15に示す回路は、入力電圧源10の電
圧Eを3倍に昇圧し、出力コンデンサ200の両端(Vout)に
約3Eの電圧を出力する。
【0006】次に、従来回路の動作原理を説明する。図
15の回路は2相クロックで動作する。図中、各スイッ
チ素子を白丸(○)と三角(△)の2群つのスイッチ素
子群で示しているが、それぞれのスイッチ素子群が同期
してスイッチングすることを示している。
【0007】例えば、T1期間はスイッチ素子4a,2b,3bは
オンし、スイッチ素子2a,3a,4b,1はオフする。逆にT2期
間はスイッチ素子2a,3a,4b,1はオンし、スイッチ素子4
a,2b,3bはオフする。
【0008】ここでは、白丸のスイッチ素子がオンのフ
ェースを第1フェーズとよび、三角のスイッチ素子がオ
ンのフェーズを第2フェーズと呼ぶことにする。
【0009】図16は第1フェーズの時の、各コンデン
サの接続状態を示す図、図17は第2フェーズの時の各
コンデンサの接続状態を示す図である。
【0010】図17において、第2のフェーズでは、コ
ンデンサ20aは電圧Eにエコライズされ、図16における
コンデンサ20bは、電圧2Eにエコライズされる。従っ
て、図17におけるコンデンサ200は、電圧3Eにエコ
ライズされる。
【0011】このように、図15の回路は、入力電圧E
を約3倍の3Eに昇圧した出力電圧Voutが得られる。
【0012】次に、図20を用いて簡単にフィボナッチ
タイプのSC降圧回路の構成と動作について説明する。
図20は、1/3倍降圧を行うときの、フィボナッチタ
イプのSC降圧回路の構成を示す図である。
【0013】図20において、1は入力スイッチ素子、2
a,2b,3a,3b,4a,4bはスイッチ素子、200は出力コンデン
サ、20a,20bはコンデンサ、10は電圧Eを出力する入
力電圧源、11はIoの一定電流を流す定電流源である。
定電流源11は、実際の回路では、この電圧変換回路が
駆動する負荷を表している。
【0014】図20に示す回路は、入力電圧源10の電
圧Eを1/3倍に降圧し、出力コンデンサ200の両端(Vo
ut)に約1/3Eの電圧を出力する。
【0015】以下、従来回路の動作原理を説明する。図
20の回路は2相クロックで動作する。図中、各スイッ
チ素子が同期してスイッチングすることは上述した通り
であるので詳細な説明は省略する。
【0016】図21は第1フェーズの時の各コンデンサ
の接続状態を表す図、図22は第2フェーズの時の、各
コンデンサの接続状態を表す図である。
【0017】図22において、第2のフェーズでは、コ
ンデンサ200とコンデンサ20bは同じ電圧にエコライズさ
れる。従って図22におけるコンデンサ20aは、コンデ
ンサ200とコンデンサ20bの電圧の和にエコライズされ
る。
【0018】ところで、図22におけるコンデンサ20a
とコンデンサ20bの電圧の和は、入力電源電圧Eにエコラ
イズされるので、コンデンサ200の両端にかかる出力電
圧Voutは、入力電圧を約1/3に降圧した1/3Eとな
る。
【0019】このように、フィボナッチタイプのSC型
電圧変換電源回路は、2相クロックで動作し、スイッチ
素子4a,4bの接続位置を前段と後段に切り替えただけ
で、昇圧回路にも降圧回路にもなりうる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】図18は、第1フェー
ズでの電荷の移動を、図19は、第2フェーズでの電荷
の移動を表したものである。図18で示されるように、
T1フェーズでは、コンデンサ200よりIo・T1の電荷量が
放電される。
【0021】平衡状態では、各コンデンサへの放電電荷
量と充電電荷量は等しいから、第2フェーズでは、コン
デンサ200にはIo・T1の電荷量が充電されなくてはなら
ない。従って図19で示されるIo・T1の電荷の移動ルー
プが形成される。
【0022】また、図19で示される第2フェーズで
は、定電流源11はIo・T2の電荷を移動するから、この電
荷の供給もとは、コンデンサ20bとなる。この時、コン
デンサ20bは、コンデンサ200と定電流源11の両方に電荷
を供給することとなるから、コンデンサ20bからは、Io
(T1+T2)の電荷が放電される。
【0023】従って、図18で示される第1フェーズで
は、コンデンサ20bには、Io(T1+T2)の電荷が充電されな
ければならない。この時、コンデンサ20aは、Io(T1+T2)
の電荷が放電されることとなる。
【0024】放電された電荷は、充電されなければなら
ないから、図19で示される第2フェーズにおいては、
コンデンサ20aにはIo(T1+T2)の電荷が、入力電圧源10よ
り移動する。
【0025】このような電荷の移動により、各コンデン
サの電圧は平衡状態となる。図18と図19には、それ
ぞれのフェーズでの電荷のループを示した。ここで、ス
イッチ素子3aを通過する電荷量について考えてみる。
【0026】図19で示されるように、スイッチ素子3a
には、全ての電荷移動ループが重なりあっており、この
スイッチ素子を通過する電荷量は、2Io(T1+T2)となるこ
とがわかる。
【0027】ところで、電圧変換を行うときの電力損失
は、電荷が移動するときの抵抗によって生じる。一般に
スイッチ素子は、理想スイッチではなく、スイッチオン
時においてもあるオン抵抗値を持つ。
【0028】従って、より高効率に電圧変換を行うため
には、より各スイッチのオン抵抗値を下げるか、もしく
は、各スイッチを流れる電荷量をより少なくする回路構
成にチャレンジする必要がある。
【0029】前者のアプローチは、オン抵抗を下げるた
めに、各スイッチサイズをより大きくするというアプロ
ーチが考えられる。しかし、単純に全てのスイッチサイ
ズを大きくすることは、コストの増大を招く。
【0030】本発明は、従来のフィボナッチタイプのS
C型電圧変換電源回路において、スイッチ素子3aに流れ
る電荷量をより少なくし、これにより、高効率なSC型
電圧変換電源回路を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、コンデン
サと、前記コンデンサの一端と第1の入出力端子に挿入
された第1のスイッチ素子と、前記コンデンサの他端と
第2の入出力端子に挿入された第2のスイッチと、前記
コンデンサの他端とグランド端子間に挿入された第3の
スイッチ素子とからなる構成要素を構成単位とし、前記
構成単位を多段従属接続することにより電圧変換を行う
フィボナッチタイプのスイッチ・ト・キャパシタ型の昇
圧電源回路であって、前記構成単位の第1の入出力端子
は、前段のコンデンサの一端に接続され、第2の入出力
端子は、前段の第1の入出力端子に接続され、前記構成
単位の初段の第1と第2の入力端子は、入力電源に接続
され、前記構成単位の最終段のコンデンサの一端は、出
力スイッチの一端に接続され、前記出力スイッチの他端
とグランド端子間に挿入された出力コンデンサを備えた
ことを特徴とする。
【0032】また、第2の発明は、コンデンサと、前記
コンデンサの一端と第1の入出力端子に挿入された第1
のスイッチ素子と、前記コンデンサの他端と第2の入出
力端子に挿入された第2のスイッチと、前記コンデンサ
の他端とグランド端子間に挿入された第3のスイッチ素
子とからなる構成要素を構成単位とし、前記構成単位を
多段従属接続することにより電圧変換を行うフィボナッ
チタイプのスイッチ・ト・キャパシタ型の降圧電源回路
であって、前記構成単位の第1の入出力端子は、後段の
コンデンサの一端に接続され、第2の入出力端子は、後
段の第1の入出力端子に接続され、前記構成単位の最終
段の第1と第2の入力端子は、出力コンデンサの一端に
接続され、前記出力コンデンサの他端はグランド端子に
接続され、前記構成単位の初段のコンデンサの一端は、
入力スイッチの一端に接続され、前記入力スイッチの他
端は、入力電源に接続されることを特徴とする。
【0033】第3の発明は、フィボナッチタイプのスイ
ッチ・ト・キャパシタ型の電圧変換回路であって、前記
電圧変換回路を構成する各スイッチのオン抵抗値を、前
記各スイッチ素子に流れる電荷量が大きいほど、小さく
することを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)最初に、フィボ
ナッチタイプのSC型電圧変換をより高効率に行う方法
として、スイッチサイズを大きくするアプローチと、ス
イッチに流れる電荷量をより少なくするアプローチがあ
るが、まず、前者のアプローチについて説明する。
【0035】単純に全てのスイッチサイズを大きくする
ことは、コストの増大を招く。そこで、図19からわか
るように、全てのスイッチサイズを一様に大きくするの
ではなく、電荷の通過量が多いスイッチサイズを特に大
きくするのが、コストパフォーマンス的に優れている。
【0036】なぜなら、電荷の通過量がより多いスイッ
チほど、抵抗によるエネルギーの損失が大きいからであ
る。図19においては、スイッチ素子3aのみが、他のス
イッチと比較し、2倍の電荷量が通過する。
【0037】従って、スイッチ素子3aのみ、スイッチサ
イズを大きくすることが、コストパフォーマンス的に優
れた考え方となる。
【0038】図19の場合は、スイッチ素子3aのみ、他
のスイッチサイズと比較し、約2倍のサイズ(オン抵抗
値)に設計することが望ましい。これにより、全てのス
イッチでのエネルギー損失を、ほぼ同等にできる。
【0039】以上のように本実施形態によれば、電圧変
換回路を構成する各スイッチのオン抵抗値を、前記各ス
イッチ素子に流れる電荷量が大きいほど、小さくするこ
とにより、高効率な電圧変換を実現する。より具体的に
は、前記各スイッチ素子のオン抵抗は、前記各スイッチ
素子に流れる電荷量の大きさに比例して小さくするよう
にしてもよい。
【0040】本発明は、フィボナッチタイプのSC型電
圧変換電源回路を設計するとき、各コンデンサに充放電
する電荷量を計算し、各スイッチを通過する電荷量を考
慮することで、全ての回路構成に対して適用できる。
【0041】(実施の形態2)後者のアプローチであ
る、スイッチに流れる電荷量をより少なくする方法につ
いて、図1を用いて説明する。
【0042】図1は、本発明の一実施形態における3倍
昇圧を行う場合のフィボナッチタイプのSC昇圧回路で
ある。
【0043】図1において、1は出力スイッチ素子、2a,
2b,3a,3b,4a,4bはスイッチ素子、200は出力コンデン
サ、20a,20bはコンデンサ、10は電圧Eを出力する入
力電圧源であり、11はIoの一定電流を流す定電流源で
ある。定電流源11は、実際の回路では、この電圧変換
回路が駆動する負荷を表している。
【0044】図1に示す回路は、入力電圧源10の電圧
Eを3倍に昇圧し、出力コンデンサ200の両端(Vout)に
約3Eの電圧を出力する。本発明の構成と、従来の構成
との特徴的違いは、スイッチ素子4a〜4bの多段従属され
る際の接続先のノードが異なる点にある。
【0045】以下、本実施形態に係る回路の動作原理を
説明する。図1の回路は2相クロックで動作する。図
中、各スイッチ素子を白丸(○)と三角(△)の2つの
スイッチ素子群で示しているが、それぞれのスイッチが
同期してスイッチングすることを示している。
【0046】例えば、T1期間はスイッチ素子4a,2b,3bは
オンし、スイッチ素子2a,3a,4b,1はオフする。逆にT2期
間はスイッチ素子2a,3a,4b,1はオンし、スイッチ素子4
a,2b,3bはオフする。ここではスイッチ素子4a,2b,3bが
オンのフェースを第1フェーズとよび、スイッチ素子2
a,3a,4b,1がオンのフェーズを第2フェーズと呼ぶこと
にする。以下の実施形態でも同様である。
【0047】図2は第1フェーズの時の各コンデンサの
接続状態を示す図、図3は第2フェーズの時の、各コン
デンサの接続状態を示す図である。
【0048】図3において、第2フェーズでは、コンデ
ンサ20aは電圧Eにエコライズされ、図2におけるコンデ
ンサ20bは、電圧2Eにエコライズされる。従って、図3
におけるコンデンサ200は、電圧3Eにエコライズされ
る。
【0049】このように、図1の回路では、入力電圧E
を約3倍の3Eに昇圧した出力電圧Voutが得られる。
【0050】次に、図4と図5を用いて、各スイッチを
移動する電荷量について説明する。図4は、第1フェー
ズでの電荷の移動を、図5は、第2フェーズでの電荷の
移動を示したものである。
【0051】図4で示すように、T1フェーズでは、コン
デンサ200よりIo・T1の電荷量が放電される。平衡状態
では、各コンデンサへの放電電荷量と充電電荷量は等し
いから、第2フェーズでは、コンデンサ200にはIo・T1
の電荷量が充電されなくてはならない。
【0052】従ってコンデンサ200には、図5で示され
るIo・T1の電荷の移動ループが形成される。また、図5
で示される第2フェーズでは、定電流源11はIo・T2の電
荷を放電するから、この電荷の供給もとは、コンデンサ
20bとなる。
【0053】この時、コンデンサ20bは、コンデンサ200
と定電流源11の両方に電荷を供給することとなるから、
コンデンサ20bからは、Io(T1+T2)の電荷が放電される。
【0054】従って、図4で示される第1フェーズで
は、コンデンサ20bには、Io(T1+T2)の電荷が充電されな
ければならない。この時、コンデンサ20aは、Io(T1+T2)
の電荷が放電されることとなる。
【0055】放電された電荷は、充電されなければなら
ないから、図5で示される第2フェーズにおいては、コ
ンデンサ20aにはIo(T1+T2)の電荷が、入力電圧源10より
充電する。
【0056】このような電荷の移動により、各コンデン
サの電圧は平衡状態となる。図4と図5には、それぞれ
のフェーズでの電荷のループを示した。ここで、スイッ
チ素子3aを通過する電荷量について考えてみる。
【0057】図5で示されるように、スイッチ素子3aを
移動する電荷量は、コンデンサ20aに充電するときのみ
であり、このスイッチ素子を通過する電荷量は、Io(T1+
T2)である。
【0058】従来のフィボナッチタイプのSC型3倍昇
圧回路においては、スイッチ素子3aを通過する電荷量
は、2Io(T1+T2)で、本実施形態の構成では、Io(T1+T2)
であり、従来の構成と比較し、半分の電荷量となってい
る。
【0059】スイッチを通過する電荷量が少ないという
ことは、より高効率な電力変換が実現できることを意味
する。本実施形態の構成は、従来構成と全く同一の回路
規模で、より高効率な電力変換を可能とする、優れた特
徴をもつ。
【0060】また、従来の構成と同等の電力変換効率を
実現するのであれば、スイッチ素子3aのオン抵抗を2倍
にしてもよいので、スイッチ素子3aのサイズを約1/2
にでき、回路の小規模化が可能となる。
【0061】図6は、本発明の一実施形態のフィボナッ
チタイプSC型5倍昇圧回路の構成を示す図である。構
成要素や構成要素番号の付け方は、図1と全く同じであ
るので、ここでは、説明を省略する。このように、本実
施形態は、3倍や5倍昇圧だけでなく、フィボナッチタ
イプの全てのSC型昇圧回路に適用でき、図7に本発明
による一般化された回路構成を示す。
【0062】図中、100はフィボナッチ昇圧回路を構
成する際の最小構成単位であり、1個のコンデンサ20
と、3個のスイッチ素子(3,4,5)で構成される。この構
成単位100を多段従属接続することで、フィボナッチ
数列に従う任意の出力電圧が得られる。
【0063】構成単位100自体は、従来の構成単位と
同じであるが、本発明は、多段従属接続を行う際のノー
ドが異なる。図7で示す多段従属接続形態とすること
で、容易にフィボナッチタイプのSC昇圧回路の高効率
化が実現できる。
【0064】(実施の形態3)次に、図8〜図10を用
いて簡単にフィボナッチタイプのSC降圧回路の構成と
動作について説明する。図8〜図10は、1/3倍降圧
を行うときの、フィボナッチタイプのSC降圧回路を示
す図である。
【0065】図8〜図10において、1は入力スイッチ
素子、2a,2b,3a,3b,4a,4bはスイッチ素子、200は出力コ
ンデンサ、20a,20bはコンデンサ、10は電圧Eを出力
する入力電圧源、11はIoの一定電流を流す定電流源で
ある。
【0066】定電流源11は、実際の回路では、この電
圧変換回路が駆動する負荷を表している。図8に示す回
路は、入力電圧源10の電圧Eを1/3倍に降圧し、出
力コンデンサ200の両端(Vout)に約1/3Eの電圧を
出力する。
【0067】以下本実施形態の動作原理を説明する。図
8の回路は2相クロックで動作する。図中、各スイッチ
素子が同期してスイッチングすることを示している点は
図1と同様であるので、以下詳細な説明は省略する。
【0068】図9は第1フェーズの時の、各コンデンサ
の接続状態を示し、図10は第2フェーズの時の、各コ
ンデンサの接続状態を示す図である。
【0069】図10において、第2フェーズでは、コン
デンサ200とコンデンサ20bは同じ電圧にエコライズされ
る。従って図9におけるコンデンサ20aは、コンデンサ2
00とコンデンサ20bの電圧の和にエコライズされる。
【0070】ところで、図10におけるコンデンサ20a
とコンデンサ20bの電圧の和は、入力電源電圧Eにエコラ
イズされるので、コンデンサ200の両端にかかる出力電
圧Voutは、入力電圧を約1/3に降圧した1/3Eとな
ることがわかる。
【0071】次に、図11と図12を用いて、各スイッ
チを移動する電荷量について説明する。図11は、第1
フェーズでの電荷の移動を、図12は、第2フェーズで
の電荷の移動を表したものである。
【0072】図11で示されるように、T1フェーズで
は、コンデンサ200よりI1・T1の電荷が放電し、コンデ
ンサ20bよりI2・T1の電荷が充電され、電流源11への供
給電荷、Io・T1と仮定する。
【0073】このとき、図12で、コンデンサ200へ供
給される電荷はI1・T1でなければならないので、コンデ
ンサ20bが放電しなければならない残りの電荷は、(I2-I
1)T1であり、この電荷は、負荷電流源11に供給する。
【0074】また、図11においてコンデンサ20aが放
電した電荷は、I2・T1なので、図12においてコンデン
サ20aが、充電する電荷もまた等しくI2・T1となる。以
上から連立方程式をたて、I1とI2について解くと、以下
のようになる。
【0075】I2=Io(T1+T2)/(3T1)I1=Io(2T1-T2)/(3T1)
従って、スイッチ素子3bを通過した電荷は、I2・T1とな
る。
【0076】これに対し、従来の構成での図22で示す
スイッチ素子3bを通過する電荷は、2(I2・T1)となり、
本実施形態の構成は、スイッチ素子3bを通過する電荷
が、従来と比較し、半分であることがわかる。
【0077】スイッチを通過する電荷量が少ないという
ことは、より高効率な電力変換が実現できることを意味
する。本実施形態の構成は、従来構成と全く同一の回路
規模で、より高効率な電力変換を可能とする、優れた特
徴をもつ。
【0078】また、従来の構成と同等の電力変換効率を
実現するのであれば、スイッチ素子3bのオン抵抗を2倍
にしてもよいので、スイッチ素子3bのサイズを約1/2
にでき、回路の小規模化が可能となる。
【0079】図13に本発明による一般化されたフィボ
ナッチタイプのSC型降圧回路構成を示す。図中110はフ
ィボナッチ降圧回路を構成する際の最小構成単位であ
り、1個のコンデンサ20と、3個のスイッチ素子(3,4,
5)で構成される。
【0080】この構成単位100を多段従属接続すること
で、フィボナッチ数列に従う任意の降圧電圧が得られ
る。構成単位100自体は、従来の構成単位と同じである
が、本発明は、多段従属接続を行う際のノードが異な
る。
【0081】図13で示す多段従属接続形態とすること
で、容易にフィボナッチタイプのSC降圧回路の高効率
化が実現できる。
【0082】図14に本実施形態による電源回路を、L
SIに組み込み例を示す。図中50はLSI、51は負
荷回路、52はLSI50の一部の領域に形成された上
記各実施形態における電圧変換電源回路である。
【0083】本実施形態に係る電源回路を用いれば、従
来構成より、スイッチサイズが小さくとも同等の電力変
換効率を実現できるため、その価値は大きい。
【0084】
【発明の効果】以上のように、フィボナッチタイプのSC
型電圧変換電源回路において、本発明の多段接続構成を
とることで、より高効率な電力変換が可能となる。
【0085】また従来と同等の電力変換効率でよいなら
ば、スイッチのオン抵抗がより大きくてもよく、従って
スイッチサイズをより小さくでき、回路規模を小型化で
きる。
【0086】また、回路設計を行う際、各スイッチを移
動する電荷量を計算し、より多くの電荷が通過するスイ
ッチほど、オン抵抗を小さくなるように設計すること
で、回路規模と電力変換効率の兼ね合いにおいて、より
コストパフォーマンスに優れたフィボナッチタイプのSC
型電圧変換電源回路を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるフィボナッチタイ
プスイッチトキャパシタ3倍昇圧回路の構成を示す図
【図2】本実施形態のT1期間での接続図
【図3】本実施形態のT2期間での接続図
【図4】本実施形態のT1期間での電荷の流れを示す図
【図5】本実施形態のT2期間での電荷の流れを示す図
【図6】本発明の実施形態にかかるフィボナッチタイプ
スイッチトキャパシタ5倍昇圧回路の構成を示す図
【図7】本発明のフィボナッチタイプスイッチトキャパ
シタ昇圧回路の一般回路例を示す図
【図8】本発明のフィボナッチタイプスイッチトキャパ
シタ1/3倍降圧回路を示す図
【図9】図8のT1期間での接続図
【図10】図8のT2期間での接続図
【図11】図8のT1期間での電荷の流れを示す図
【図12】図8のT2期間での電荷の流れを示す図
【図13】本発明のフィボナッチタイプスイッチトキャ
パシタ降圧回路の一般回路例を示す図
【図14】本発明の回路のLSIへ適用例を示す図
【図15】従来のフィボナッチタイプスイッチトキャパ
シタ3倍昇圧回路を示す図
【図16】図15のT1期間での接続図
【図17】図15のT2期間での接続図
【図18】図15のT1期間での電荷の流れを示す図
【図19】図15のT2期間での電荷の流れを示す図
【図20】従来のフィボナッチタイプスイッチトキャパ
シタ1/3倍降圧回路を示す図
【図21】図20のT1期間での接続図
【図22】図20のT2期間での接続図
【符号の説明】
1〜4 スイッチ素子 10 入力電源 11 定電流源 20 コンデンサ 50 LSI 51 負荷回路 52 電圧変換電源回路 100 フィボナッチタイプSC回路の構成単位 200 出力コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−317560(JP,A) 特開 平7−194098(JP,A) 特開 平11−341789(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/07 H01L 21/822 H01L 27/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンデンサと、前記コンデンサの一端と
    第1の入出力端子に挿入された第1のスイッチ素子と、
    前記コンデンサの他端と第2の入出力端子に挿入された
    第2のスイッチと、前記コンデンサの他端とグランド端
    子間に挿入された第3のスイッチ素子とからなる構成要
    素を構成単位とし、 前記構成単位を多段従属接続することにより電圧変換を
    行うフィボナッチタイプのスイッチ・ト・キャパシタ型
    の昇圧電源回路であって、 前記構成単位の第1の入出力端子は、前段のコンデンサ
    の一端に接続され、 第2の入出力端子は、前段の第1の入出力端子に接続さ
    れることを特徴とし、 前記構成単位の初段の第1と第2の入力端子は、入力電
    源に接続され、 前記構成単位の最終段のコンデンサの一端は、出力スイ
    ッチの一端に接続され、 前記出力スイッチの他端とグランド端子間に挿入された
    出力コンデンサを備えた電源回路。
  2. 【請求項2】 コンデンサと、前記コンデンサの一端と
    第1の入出力端子に挿入された第1のスイッチ素子と、
    前記コンデンサの他端と第2の入出力端子に挿入された
    第2のスイッチと、前記コンデンサの他端とグランド端
    子間に挿入された第3のスイッチ素子とからなる構成要
    素を構成単位とし、 前記構成単位を多段従属接続することにより電圧変換を
    行うフィボナッチタイプのスイッチ・ト・キャパシタ型
    の降圧電源回路であって、 前記構成単位の第1の入出力端子は、後段のコンデンサ
    の一端に接続され、 第2の入出力端子は、後段の第1の入出力端子に接続さ
    れることを特徴とし、 前記構成単位の最終段の第1と第2の入力端子は、出力
    コンデンサの一端に接続され、前記出力コンデンサの他
    端はグランド端子に接続され、 前記構成単位の初段のコンデンサの一端は、入力スイッ
    チの一端に接続され、前記入力スイッチの他端は、入力
    電源に接続される電源回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電源回路を用いたことを
    特徴とするLSI。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の電源回路を用いたことを
    特徴とするLSI。
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