JP3480186B2 - 床洗浄車のスキュージ装置 - Google Patents

床洗浄車のスキュージ装置

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JP3480186B2
JP3480186B2 JP21524496A JP21524496A JP3480186B2 JP 3480186 B2 JP3480186 B2 JP 3480186B2 JP 21524496 A JP21524496 A JP 21524496A JP 21524496 A JP21524496 A JP 21524496A JP 3480186 B2 JP3480186 B2 JP 3480186B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、洗浄液を床面に
散水しつつ、洗浄ブラシで床洗浄する床洗浄車の、洗浄
後の汚水を吸引するスキュージ装置の改良に係るもので
ある。
【0002】
【従来の技術】工業用建物や商業用建物の裸の床を洗浄
する床洗浄車では、洗浄液を床に散水しつつ、回転する
洗浄ブラシで床面の汚れを落とし、場合によっては、床
上に落ちている、比較的質量の大きなゴミ、例えば、小
さな木片であるとか、工場においては、切削屑、あるい
は、小さな部品(ナット、ねじ等)までも、吸引気流を
作用させたスキュージ装置により吸引回収している。ス
キュージ装置としては、下向きに開口した断面コ字状
のスキュージフレームを挟んで前後にフロント、リヤス
キュージブレードを取付け、スキュージフレームの長手
方向(床洗浄車の幅方向)中央に、吸引パイプを接続
し、スキュージ装置を接地させた状態で、スキュージフ
レーム、フロント、リヤスキュージブレード、及び床面
との間に形成される空間に、吸引パイプからの吸引気流
を作用させて、前記空間内に進入してきた、洗浄ブラシ
による洗浄作用で床面の汚れを含んだ汚水や、床面上の
落下ごみを吸引するようにしたものが知られている(特
開平6−7276号)。また、上向きコ字状のスキュ
ージフレームAを挟んで前後にフロント、リヤスキュー
ジブレードB,Cを取付け、スキュージフレームAの下
壁とフロント、リヤスキュージブレードB,C及び床面
Fで形成される汚水吸引空間の高さを比較的小さくした
ものも知られている(図12,13)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記では、下向きコ
字状のスキュージフレームの前後をブレードで塞いでい
るので、吸引空間を形成する断面積が大きく、吸引力を
相当大きくしないと、吸引空間内の流速が充分な大きさ
とならず、汚水、落下ゴミを円滑に吸引できない問題が
あり、省エネルギの観点から、好ましくない。一方、
では、スキュージフレームAの下壁が床面Fに近いとこ
ろにあるために、吸引空間を形成する空間断面積が小さ
く、小さな出力の吸引源でも、落下ゴミを搬送するのに
充分な吸引流速が得られる利点があるが、ある程度の大
きさを持つ落下ゴミは、一様な低い高さの吸引空間で
は、搬送されにくい欠点があった。更に、吸引空間は、
スキュージフレームの長手に沿っているので、吸引気流
はスキュージフレームの長手に沿う管内流となってい
る。そのため、空間を形成しているスキュージフレーム
Aの下面、前後のスキュージブレードB,C内面、及
び、床面Fに夫々近い部分では、吸引気流には壁面抵抗
が作用していて吸引流速が低下しており、それらの壁面
からある程度離れた部分が、吸引速度の大きな(つま
り、汚水や質量の大きな落下ゴミEを吸引パイプへ搬送
するのに好適な)主流部分(図13,14でDで示す)
となっている。ところで、スキュージブレードB,C
は、一般に適当なエラストマー材料、例えば、ゴム等の
可撓性材料から成るので、スキュージ装置を床面Fに接
地して、床洗浄車を前進させると図12,13に示すよ
うに、後方へ斜めに屈曲する。そして、進行方向前側の
フロントスキュージブレードBを押しのけて吸引空間内
に入り込んだ落下ごみEの大部分は、前記主流部分Dに
よって吸引回収されるが、一部が、うまく吸引されず
に、スキュージ装置の移動によりリヤスキュージブレー
ドCの内側に溜ろうとする。ところが、の構造のもの
では、リヤスキュージブレードC内面近傍では、空間断
面形状が一様な高さからくさび状に減少しているので、
溜ろうとする落下ゴミに有効に作用してこれを運び去ろ
うとする主流部分が少なく、その主流部分による搬送エ
ネルギが小さいために、落下ゴミEは円滑に吸引回収さ
れず、甚だしい場合には、リヤスキュージブレードCと
床面Fとの間に食い込んでリヤスキュージブレードCを
押し上げてしまうことがある(図14)。そうした場
合、溜った落下ゴミEにリヤスキュージブレードCが乗
り上げて、その部分では、リヤスキュジージブレードC
が床面Fから浮き上がったままスキュージ装置が洗浄作
業により前進移動することになる。したがって、落下ゴ
ミEが付着しているリヤスキュージブレードC部分は汚
水の拭き取りがなされないために、図15のように進行
方向後方に筋状の拭き取り残しGが残り、床面の洗浄作
業の仕上がりが大変汚く見える問題があった。加えて
では、吸引パイプH部分においては、図12に示すよう
に、吸引気流がリヤスキュージブレードCから離れて水
平に対して小さな角度でパイプ開口に向かい、パイプ開
口部での吸引気流が急激にその流れ方向を変えるために
大きな抵抗を受け、円滑に吸引できない問題もあった。
この発明の課題は、吸引空間の断面積を小さくしても、
落下ゴミを確実に回収して、リヤスキュージブレード内
面に落下ゴミが溜らない構造のスキュージ装置を得るこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題解決のために、
本願では、スキュージフレーム、前後一対のスキュージ
ブレード、及び床面で形成される吸引空間の横断面形状
、リヤスキュージブレードの内面側が上に突出した鉤
状(L字状)断面とし、スキュージフレームの下端を床
面に近づけて、吸引速度を大きくする構造としても、リ
ヤスキュージブレード内面近傍に、従来より大きな範囲
で吸引気流の主流部分が偏って存在するようにした。
【0005】
【発明の実施の形態】本願では、床洗浄車に設けられる
スキュージ装置であって、スキュージフレームに吸引パ
イプを接続し、その吸引パイプからの吸引気流を、スキ
ュージフレーム、フロントスキュージブレード、リヤス
キュージブレード、及び床面で囲まれた、スキュージフ
レームの長手に沿って拡がる吸引空間に作用させて、該
吸引空間の被吸引物を吸引するスキュージ装置におい
て、スキュージフレームが、前後の保持板の上端を連結
した下向きコ字状断面となっており、それらの保持板の
外側面に夫々フロント、リヤスキュージブレードを取付
け、スキュージフレームの前後保持板の間には、吸引パ
イプを接続する孔のスキュージフレーム長手方向両側位
置からスキュージフレームの長手端部にかけて塞ぎ部材
を介在させ、その塞ぎ部材の下端を後側保持板下端より
下方に位置させて塞ぎ部材の後端面、後側保持板下端お
よび前記塞ぎ部材の後端面と対向するリヤスキュージブ
レード部分とで上方に窪んだ溝部を形成して、吸引空間
の横断面形状を、塞ぎ部材下面と床面とフロントスキュ
ージブレードの内面で囲まれる、塞ぎ部材後端面より前
側の前方部分と、床面とリヤスキュージブレードの内面
と後側保持板の下端と塞ぎ部材の後端面を含む面とで囲
まれる後方部分とから成り、前記溝部頂点部分が塞ぎ部
材の下端より上方に位置した断面形状としたことを特徴
とする。床面とリヤスキュージブレード内面と後側保持
板下端と、塞ぎ部材の後面とで概ね囲まれる三角形状断
面部分が形成され、該三角形状断面部分によって、リヤ
スキュージブレード内面近傍におけるスキュージフレー
ム長手方向に沿った吸引気流の主流部分が構成される。
【0006】このような構成によれば、スキュージフレ
ームの下端を床面に近付ける構造としたときでも、スキ
ュージブレード内面近傍には、従来技術のより大きな
範囲で吸引気流が高速で流れる主流部分がスキュージ装
置の長手に沿って存在しているから、その主流部分の流
れに乗って、比較的大きな落下ゴミも円滑に搬送され、
従来のように、落下ゴミがリヤスキュージブレード内面
に溜って、リヤスキュージブレードを押し上げることが
防止され、その結果、リヤスキュージブレードによる汚
水拭き取り作用が阻害されることがなく、洗浄後の仕上
がり状態が良好となる。また、下向きコ字状のスキュー
ジフレームを採用していても、塞ぎ部材で前後の保持板
間が塞がれていて、塞ぎ部材下面が床面に接近する構造
であるから、吸引空間の断面積が小さくなって、主流部
分の吸引速度が大きくできる。
【0007】床洗浄車に設けられるスキュージ装置であ
って、スキュージフレームに吸引パイプを接続し、その
吸引パイプからの吸引気流を、スキュージフレーム、フ
ロントスキュージブレード、リヤスキュージブレード、
及び床面で囲まれた、スキュージフレームの長手に沿っ
て拡がる吸引空間に作用させて、該吸引空間の被吸引物
を吸引するスキュージ装置において、スキュージフレー
ムが、前後の保持板が下端を下板で接続して上向きコ字
状断面となっているフレーム部分を備えており、前側保
持板の前面にフロントスキュージブレードを、後側保持
板の後面にリヤスキュージブレードを夫々取付け、その
後側保持板と前記下板との接続部分を前方に向けて斜め
下方に傾斜した傾斜面に形成してリヤスキュージブレー
ドとの間に上方に窪んだ溝部を形成して、吸引空間の横
断面形状をフロントスキュージブレードと下板下面と床
面とで囲まれる、スキュージフレームの傾斜面下方まで
の概ね矩形の前方部分と、前記傾斜面とリヤスキュージ
ブレード内面と床面で囲まれる後方部分とから成り、前
記溝部頂部が下板下面より上方に位置した断面形状と
し、床面とリヤスキュージブレード内面と傾斜面とで概
ね囲まれる三角形状断面部分が形成されてもよい。この
構成でも、スキュージフレームの前後保持板を繋ぐ下板
を、床面近くにでき、吸引空間の断面積を小さくでき
る。
【0008】スキュージフレームに接続した吸引パイプ
とリヤスキュージブレード内面近傍の吸引空間部分と
を、吸引パイプの取付け位置と対応した部分において、
吸引パイプからの吸引気流がリヤスキュージブレードに
沿う方向に作用するように上方へ凹んだ連通溝により連
通してある。この構成により、スキュージ装置の長手に
沿って、リヤスキュージブレード内面近傍の主流部分に
より吸引パイプに向けて搬送されてきた回収物が、リヤ
スキュージブレードの内面により案内されて、通溝に
より吸引開口に対して大きく流れ方向を変えないため
に、管路抵抗が小さくなって吸引パイプに円滑に吸いこ
まれる。
【0009】さらに、吸引パイプによる空気吸引路の内
面が、接地状態におけるリヤスキュージブレードの内面
と略連続するように斜めに形成されていると、なお、好
ましい。この構成では、一層管路抵抗が少なくなり、安
定して吸引できる。
【0010】
【実施例】次に、図面において床洗浄車1について説明
する。図1において床洗浄車1のフレーム2には、左右
の前輪3及びキャスター式の後輪4が回動自在に設けら
れ、図示しない走行モータにより走行可能となってい
る。また、フレーム2の前方下部には、駆動モータによ
り回転可能な左右の洗浄ブラシ5,5が昇降機構を介し
て上下動自在に支持されている。この左右の洗浄ブラシ
5,5の回転中心には、夫々散水ホース7が配設され、
洗浄タンク8より供給される洗浄液を散水ホース7から
洗浄ブラシ5の回転中心の床面上に散水し、洗浄ブラシ
5の回転により床洗浄を行うようになっている。また、
フレーム2の後方下部には洗浄ブラシ5による洗浄後に
生じる汚水や、場合によっては床面上に落下している細
かな木片、切削屑、あるいは、小さな部品(小ナット、
ボルト)といった、汚水以外の、質量(重量)のある小
物品(大きさとしては数ミリ(3〜4mm)以下のも
の、落下ゴミという)をも吸引するスキュージ装置10
が支持アーム14を介して連結され、このスキュージ装
置10で吸引された汚水、落下ゴミは吸引パイプ11を
介して汚水タンク9に回収されるようになっている。1
2はフレーム2上に載置され、走行モータ、駆動モータ
等に電力を供給するバッテリーであり13は手押しハン
ドルである。
【0011】図4,5に示すように、スキュージ装置1
0は、前後の保持板15,16が上板17で接続された
下向きコ字状断面のスキュージフレーム20を備えてい
る。スキュージフレーム20は、床洗浄車1の進行方向
に対して交差する方向に真っ直ぐ伸びており、後側保持
板16が長手方向端部において前方へ屈曲し、前側保持
板15と接触している。前後の保持板15,16は下端
位置が同じとなるように垂下されている。上板17に
は、スキュージフレーム20の長手中央部分に長円形の
孔21が設けられ、その孔21に、上板17上面に取り
付けた吸引パイプ11が連通されている。後側保持板1
6には、吸引パイプ11の取付け位置と対応した位置
に、下端から上方へ凹んだ半円弧状の切欠き(連通溝)
22が形成されている。吸引パイプ11接続部分のスキ
ュージフレーム20長手両側位置(孔21の両側)か
ら、スキュージフレーム20の長手端部までの間には、
前後の保持板15,16間に矩形断面の塞ぎ部材23が
介在されてる。塞ぎ部材23はスポンジから成る。塞ぎ
部材23の下端面23aは、前後の保持板15,16の
下端より更に下方に位置していて、塞ぎ部材23の後端
面23bと後側保持板16の下端および塞ぎ部材23の
後端面23bと対向するリヤスキュージブレード26の
部分とで、スキュージフレーム20の後部下側に溝部が
形成されている。
【0012】前後の保持板15,16の夫々前後方向外
側面には、エラストマー材料、例えばゴム等の可撓性材
から成るフロントスキュージブレード25とリヤスキ
ュージブレード26とが、蝶ボルト27と、位置決め用
のピン27aにより押え板28を介して一体に連結して
ある。各スキュージブレード25,26の下端は、前記
塞ぎ部材23の下端面23aより更に下方に位置してい
る。スキュージブレード25,26を床面Fに接地した
状態において、前記塞ぎ部材23と、前後のスキュージ
ブレード25,26内面25a,26a及び、後側保持
板16とにより、スキュージフレーム20内の塞ぎ部材
23と対応した部分にスキュージフレーム20の長手に
沿った吸引空間30が形成される。吸引空間30を形成
する空間断面形状は、図5に示すように、フロントスキ
ュージブレード25と接する前方部分31と、リヤスキ
ュージブレード26と接する後方部分32とから成る。
前方部分31は、上下が塞ぎ部材23下面23aと床面
Fとにより、また、前側がフロントスキュージブレード
25の内面25aで囲まれる、塞ぎ部材23後端面23
bより前側の空間であり、後方部分32は、床面Fと、
リヤスキュージブレード26の内面26aと、後側保持
板16の下端と、塞ぎ部材23の後端面23bを含む鉛
直面とで囲まれる、略三角形状の空間である。図5から
明らかなように、略三角形状の断面頂部(溝部の頂点部
分)は、塞ぎ部材23の下端面23aより上方位置にあ
り、空間の全体横断面形状は、リヤスキュージブレード
26側が上方に折れ曲がって突出した鉤状断面となって
いる。吸引パイプ11の開口11a下方には、床面F
と、左右の塞ぎ部材23の長手内側端面23cと、前側
保持板15の内面15a、フロントスキュージブレード
25内面25a、後側保持板16内面16a、及び、連
通溝22と対応した部分から床面Fに達する部分のリヤ
スキュージブレード26内面26aとで囲まれた吸引通
路40が形成される。吸引通路40の下方部分は、吸引
空間としても作用する。図2,4から明らかなように、
吸引空間30と前記吸引通路40とは連通しており、吸
引通路40を介して吸引気流が吸引空間30に作用する
ようになっている。
【0013】吸引空間の断面積の大きさは、吸引パイプ
11からの吸引力(吸引源の吸引能力)との兼ね合いに
より、前述の落下ごみをも運び得る充分な主流部分50
の流速を得ることのできる大きさに設定してある。この
断面積の大きさは、吸引源の能力を同じとすると、前述
の図13に示すものと同じ大きさであり、従って、本実
施例では、後方空間32が拡がった分、前方空間31の
面積が小さくなっている。また、塞ぎ部材23と床面F
との隙間は、リヤスキュージブレード26とフロントス
キュージブレード25が接地されて、吸引作用を行った
ときに、床面Fに凹凸があっても、その凹凸により塞ぎ
部材23が床面Fに干渉しない、凹凸の大きさで定まる
最小隙間にしてある。
【0014】床洗浄車1を前進させ、洗浄液を散水しつ
つ、洗浄ブラシ5,5を回転する。同時にスキュージ装
置10を接地させ、吸引パイプ11を介して吸引気流を
吸引空間30に作用させる。すると、吸引気流は、吸引
空間30の長手に沿って流れる。その流れは管内流であ
るために、吸引空間30を成す断面を形成している各部
材20,23,25,26,Fの内面に接する部分で
は、壁面抵抗を受けて流速が低下し、各内面から所定距
離離れて囲まれる部分は、そうした影響を受けにくい、
流速の早い部分(主流部分50)となる。主流部分50
は、吸引空間30を成す断面形状が、後のスキュージブ
レード26近傍において上側に突出した形状となってい
る関係から、従来のように前方空間における一様な分布
から減少するように分布しているのではなく、図5に示
すように、リヤスキュージブレード26近傍において、
一旦上方にふくらんで減少する分布状態となり、従来よ
り広くなった主流部分50がリヤスキュージブレード2
6内面近傍に出現する。
【0015】洗浄車1の前進により、床面Fの汚れを混
濁した汚水がフロントスキュージブレード25の下方を
くぐって、吸引空間30に入り込み、また、床面F上の
切り屑などの落下ゴミも吸引空間30に入り込む。吸引
通路40の直下に入り込んだこれらの被吸引物は、直ち
に吸い上げられ、また、塞ぎ部材23の下側の吸引空間
30内に入り込んだ被吸引物も、スキュージ装置10の
両端部から、吸引通路40に向かう流れに乗って吸引通
路40を介して回収される。このとき、落下ごみの一部
が、スキュージ装置10の前進によりリヤスキュージブ
レード26と床面Fとの接触部分の前側に溜ろうとして
も、リヤスキュージブレード26近傍に、略三角形断面
で吸引気流30の主流部分50が従来より大きな流れと
して存在しているので、そのような落下ゴミは、その主
流部分50の流れに乗って、吸引パイプ11方向に円滑
に搬送される。前方部分で搬送されにくい比較的サイズ
の大きな落下ゴミも、リヤスキュージブレード26内面
近傍に広い主流部分50の流れに乗って搬送される。従
って、リヤスキュージブレード26の内側に、切り屑な
どの、質量の大きな落下ゴミが溜らず、それにリヤスキ
ュージブレード26が乗り上げることが防止できるの
で、リヤスキュージブレード26の接地状態が良好に保
たれ、汚水の拭き取り作用が阻害されない。
【0016】リヤスキュージブレード26近傍の主流部
分50の流れに乗って吸引パイプ11方向へ搬送された
被吸引物は、吸引通路40に達すると、吸引パイプ11
方向に搬送方向が変更される。このとき、連通溝22に
より吸引気流がリヤスキュージブレード26の内面に沿
うように作用して、吸引通路40において、その流れ方
向が従来ほど大きく変わらないために、被吸引物がリヤ
スキュージブレード26の内面26aに案内されて吸引
パイプ11の開口へ円滑に吸い上げられるので、このよ
うな切欠きのない従来の場合と比べ、抵抗少なく吸引で
きる。
【0017】次にスキュージ装置10が湾曲しているも
のについて説明する。図7で長手の約半分を示すよう
に、スキュージフレーム60は、中央部分61とそれに
連続する左右の側方部分62とから構成されている。中
央部分61は全長の略1/3を占め、後側保持板63が
湾曲しており、前側保持板64は、真っ直である。前後
の保持板63,64は水平な下板65により連続してあ
り、中央部分61の断面形状は、図9に示すように、上
向きコ字状となっている。後側保持板63と下板65
の接続部分が、前方に向いた傾斜面66に形成してあ
り、スキュージフレーム60の後部下方に溝部が形成さ
れる。前側保持板64の前面64aと後側保持板63の
後面63aには、側方部分62の前後面62a,62b
が夫々連続している。側方部分62は進行方向前方に斜
めに伸びていると共に、略矩形断面を成し、その後部下
端隅部に前方に向いた斜面62cが形成してある(図1
0)。中央部分61の下板65下面65aと側方部分6
2の下面62dとは途中で段差80がついていて、中央
部分61の下板65下面65aが下方に位置している。
中央部分61の中央には、下板65にパイプ取付け孔6
9が設けられ、そのパイプ取付け孔69には、図8に示
すように、前後の保持板63,64間において、吸引パ
イプ67下端部が嵌め込まれている。吸引パイプ67の
後面には、下端から上方にくぼんだ切欠き68aが設け
てある。その切欠き68aと対向する後側保持板63部
分にも、同様の切欠き68bが設けてある。これらの切
欠き68a,68bにより、連通溝68が構成される。
【0018】左右の側方部分62の前面62aと中央部
分61の前側保持板64の前面64aには、フロントス
キュージブレード70が取り付けてある。また、中央部
分61の後側保持板63の後面63aと、左右の側方部
分62の後面62bには、リヤスキュージブレード71
が取り付けてある。フロントスキュージブレード70,
71内面と、スキュージフレーム60、及び床面Fとに
より、スキュージフレーム60の長手に沿った吸引空間
30A,30Bが形成される。中央部分61において、
その吸引空間30Aを成す断面形状は、フロントスキュ
ージブレード70と下板65下面65a、床面Fで囲ま
れる、傾斜面66下方までの概ね矩形の前方部分31A
と、傾斜面66とリヤスキュージブレード71内面及び
床面Fで囲まれる概ね三角形状の後方部分32Aとから
成り、図9から明らかなように、三角形状の頂部は、下
板65下面65a位置より上方にあって、断面形状が前
記実施例同様に、リヤスキュージブレード71近傍が上
方に突出した鉤状となっている。尚、前記実施例と同等
部分には、同一符号を付して説明を省略した。
【0019】この構成によれば、吸引パイプ67からの
吸引気流は、側方部分62における吸引空間30Bか
ら、中央部分61における吸引空間30Aにかけて作用
し、その空間30A,30B内に入り込んだ被吸引物を
吸引パイプ11方向へ搬送する。中央部分61において
は、前述の落下ごみがリヤスキュージブレード71内側
に溜ろうとしても、前記実施例同様に、吸引気流によ
る、高速の主流部分50が、リヤスキュージブレード7
1近傍で従来より拡がって大きい面積で存在しているか
ら、その主流部分50に乗って、吸引パイプ67方向へ
円滑搬送され、リヤスキュージブレード71内面に溜
り、付着することがない。また、こうして吸引パイプ6
7下方に運ばれてきた被吸引物は、前記連通溝68を設
けたことによって、前記実施例同様に、吸引通路40に
おいてリヤスキュージブレード71の屈曲した内面に案
内されて流れ方向の変化少なく吸い上げられるから、管
路抵抗が少ない。
【0020】上記した実施例では、吸引パイプが鉛直下
向きに取り付けてあり、吸引通路40における空気吸引
路は、リヤスキュージブレード71側において、後側保
持板と吸引パイプに設けた切欠きの上縁が、僅かな段部
となっていて、その段部により吸引気流の流れ方向の変
化が不連続となっており、吸引気流の流れに対して多少
の抵抗が残るものであったが、図11に示すように、吸
引パイプ67の取付け方向を斜めとし、その後方内面
(空気吸引路)67aが、屈曲したリヤスキュージブレ
ード71内面と略連続するようにして段部を無くすこと
で、一層抵抗が少なくできる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本願発明では、リヤスキュ
ージブレードの内面近傍における、吸引気流の主流部分
を従来より大きな流れとして存在させたので、落下ゴミ
がリヤスキュージブレード内面に溜ろうとしても、その
落下ゴミは前記リヤスキュージブレード内面近傍の主流
部分の流れに乗って、スキュージ装置の長手に沿って円
滑に搬送されるため、リヤスキュージブレードを落下ゴ
ミが押し上げて、汚水の拭き残しを生じることが防止で
き、洗浄後の床面の仕上がりが良好となる。また、スキ
ュージ装置の長手に沿って、リヤスキュージブレード内
面の主流部分により吸引パイプに向けて搬送されてきた
回収物を、抵抗少なく吸引パイプに円滑に吸い込むこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】床洗浄車の側面図である。
【図2】図1のII視拡大図であり、スキュージ装置の
長手の約半分を示す図である。
【図3】図2のIII視図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】他のスキュージ装置を、後方から見た長手約半
分を示す図である。
【図7】図6のVII視図である。
【図8】図6のVIII−VIII線断面図である。
【図9】図6のIX−IX線断面図である。
【図10】図6のX−X線断面図である。
【図11】更に別の実施例である。
【図12】従来のスキュージ装置の吸引パイプ部の断面
図である。
【図13】従来のスキュージ装置における、図9に相当
する断面図である。
【図14】従来装置の欠点を示す図である。
【図15】従来装置の欠点を説明する図である。
【符号の説明】
1 床洗浄車 10 スキュージ装置 11 吸引パイプ 15 前側保持板 16 後側保持板22 連通溝(切欠き) 25 フロントスキュージブレード 26 リヤスキュージブレード 30 吸引空間 31 前方部分 32 後方部分 50 主流部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 11/292 A47L 11/293 A47L 11/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床洗浄車に設けられるスキュージ装置で
    あって、スキュージフレームに吸引パイプを接続し、そ
    の吸引パイプからの吸引気流を、スキュージフレーム、
    フロントスキュージブレード、リヤスキュージブレー
    ド、及び床面で囲まれた、スキュージフレームの長手に
    沿って拡がる吸引空間に作用させて、該吸引空間の被吸
    引物を吸引するスキュージ装置において、スキュージフ
    レームが、前後の保持板の上端を連結した下向きコ字状
    断面となっており、それらの保持板の外側面に夫々フロ
    ント、リヤスキュージブレードを取付け、スキュージフ
    レームの前後保持板の間には、吸引パイプを接続する孔
    のスキュージフレーム長手方向両側位置からスキュージ
    フレームの長手端部にかけて塞ぎ部材を介在させ、その
    塞ぎ部材の下端を後側保持板下端より下方に位置させて
    塞ぎ部材の後端面、後側保持板下端および前記塞ぎ部材
    の後端面と対向するリヤスキュージブレード部分とで上
    方に窪んだ溝部を形成して、吸引空間の横断面形状を、
    塞ぎ部材下面と床面とフロントスキュージブレードの内
    面で囲まれる、塞ぎ部材後端面より前側の前方部分と、
    床面とリヤスキュージブレードの内面と後側保持板の下
    端と塞ぎ部材の後端面を含む面とで囲まれる後方部分と
    から成り、前記溝部頂点部分が塞ぎ部材の下端より上方
    に位置した断面形状としたことを特徴とする床洗浄車の
    スキュージ装置。
  2. 【請求項2】 床洗浄車に設けられるスキュージ装置で
    あって、スキュージフレームに吸引パイプを接続し、そ
    の吸引パイプからの吸引気流を、スキュージフレーム、
    フロントスキュージブレード、リヤスキュージブレー
    ド、及び床面で囲まれた、スキュージフレームの長手に
    沿って拡がる吸引空間に作用させて、該吸引空間の被吸
    引物を吸引するスキュージ装置において、スキュージフ
    レームが、前後の保持板が下端を下板で接続して上向き
    コ字状断面となっているフレーム部分を備えており、前
    側保持板の前面にフロントスキュージブレードを、後側
    保持板の後面にリヤスキュージブレードを夫々取付け、
    その後側保持板と前記下板との接続部分を前方に向けて
    斜め下方に傾斜した傾斜面に形成してリヤスキュージブ
    レードとの間に上方に窪んだ溝部を形成して、吸引空間
    の横断面形状をフロントスキュージブレードと下板下面
    と床面とで囲まれる、スキュージフレームの 傾斜面下方
    までの概ね矩形の前方部分と、前記傾斜面とリヤスキュ
    ージブレード内面と床面で囲まれる後方部分とから成
    り、前記溝部頂部が下板下面より上方に位置した断面形
    状としたことを特徴とする床洗浄車のスキュージ装置。
  3. 【請求項3】 スキュージフレームに接続した吸引パイ
    プとリヤスキュージブレード内面近傍の吸引空間部分と
    を、吸引パイプの取付け位置と対応した部分において、
    吸引パイプからの吸引気流がリヤスキュージブレードに
    沿う方向に作用するように上方へ凹んだ連通溝により連
    通してあることを特徴とする請求項1または2記載の床
    洗浄車のスキュージ装置。
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