JP3478982B2 - リアシートバックのトランクスルーロック解除機構 - Google Patents

リアシートバックのトランクスルーロック解除機構

Info

Publication number
JP3478982B2
JP3478982B2 JP37160598A JP37160598A JP3478982B2 JP 3478982 B2 JP3478982 B2 JP 3478982B2 JP 37160598 A JP37160598 A JP 37160598A JP 37160598 A JP37160598 A JP 37160598A JP 3478982 B2 JP3478982 B2 JP 3478982B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rear seat
seat back
lock release
lock
rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP37160598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000142192A (ja
Inventor
穣司 栗原
勉 小田
勇 知野見
孝浩 高橋
将之 角田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP37160598A priority Critical patent/JP3478982B2/ja
Publication of JP2000142192A publication Critical patent/JP2000142192A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3478982B2 publication Critical patent/JP3478982B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リアシートバック
に対する前倒しのロックの解除をトランクルーム側から
簡単な構造で行うことができるリアシートバックのトラ
ンクスルーロック解除機構に関する。
【0002】
【従来の技術】トランクスルー型自動車では、リアシー
トバックが前倒ししないようにロックされているが、こ
のロックを解除してリアシートバックを前倒しすること
によって、フロントシート側のキャビンとトランクルー
ムとがつながるようになっている。このようなトランク
スルー型自動車では、リアシートバックの前倒しロック
の解除をキャビン側から行うだけなく、トランクルーム
側からも行うことができるようにすることにより利便性
が向上する。
【0003】特開平8−20268号公報には、このよ
うな構造のロック解除装置が開示されている。このロッ
ク解除装置は、スライド式のレバーを備えた操作部材を
キャビンとトランクルームとを区分けするトランク蓋に
取り付け、この操作部材のレバーとリアシートバックに
取り付けたロック解除部材とをコントロールケーブルで
接続した構造となっている。この構造では、トランク蓋
に取り付けた操作部材をトランクルーム側で操作するこ
とができ、この操作部材のレバーを一方向にスライドさ
せることにより、ロック解除部材が作動してリアシート
バックを前倒しすることができる。このため、トランク
ルーム側からのロック解除操作が可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のロック
解除装置では、操作部材とロック解除部材とを連結する
コントロールケーブルをリアシートバックや車体パネル
に配索する必要があり、しかもその配索を車載の他の部
品と干渉することなく行う必要がある。このため、コン
トロールケーブルの配索が面倒となっている。
【0005】又、操作部材への操作が可能なように操作
部材を車内に露出させる必要があり、荷物を格納するト
ランクルーム内の邪魔となっている。
【0006】さらに、操作部材やコントロールケーブル
やこれらを連結する連結部材が必要であり、部品点数が
多くなって、構造が複雑で、組み立てが面倒であるばか
りでなく、故障が発生し易い問題も有している。
【0007】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、部品点数が少ない簡単な構造
であって、リアシートバックの前倒しのロック解除をト
ランクルーム内から確実に行うことが可能なリアシート
バックのトランクスルーロック解除機構を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、リアシートバックの前倒しをロ
ックするロック機構と、リアシートバックの内部に回動
自在に設けられ、回動によって前記ロック機構のロック
を解除するロック解除プレートと、リアシートバックの
背面の前記ロック解除プレートに臨む位置に開口され、
外部の棒状部材が挿入可能な挿入孔と、この挿入孔内に
固定され前記外部の棒状部材の挿入を案内するガイド部
材と、を備えていることを特徴とする。
【0009】この発明では、ロック解除プレートに臨ん
でいる挿入孔がリアシートバックの背面に設けられてお
り、この挿入孔にガイド部材が固定されているため、傘
の柄の先端、スキーストック或いは工具の先端などの外
部の棒状部材をトランクルーム内からガイド部材に挿入
することができる。挿入された棒状部材の先端は、ガイ
ド部材に案内されてロック解除プレートに突き当たって
ロック解除プレートを回動させることができ、このロッ
ク解除プレートの回動によってロック部材のロックが解
除される。このため、リアシートバックの前倒しロック
を解除することができる。
【0010】このような構造では、リアシートバックに
組み付けられているロック解除プレート及びガイド部材
によってリアシートバックの前倒しロックを解除するこ
とができる。このため、部品点数が少なく、構造が簡単
となり、組み付けが容易となると共に故障の発生率を少
なくすることができる。
【0011】また、ロック解除プレート及びガイド部材
などのリアシートバックのロック解除を行う部材が全
て、リアシートバックに組み付けられるため、車内に露
出することがなく、邪魔となることがない。
【0012】しかも、長いコントロールケーブルが不要
となり、コントロールケーブルの面倒な配索を行う必要
がなくなると共に、トランクルーム内での邪魔となるこ
とがなくなる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記ガイド部材は、挿入され前記外部の棒状部
材の先端が前記ロック解除プレートに突き当たるように
案内するガイド筒を備えて構成されており、かつ前記ロ
ック解除プレートは、前記ガイド筒の先端を覆う弧状に
成形されていることを特徴とする。
【0014】この発明では、棒状部材は、ガイド部材の
ガイド筒に案内されてロック解除プレートに確実に突き
当たってロック解除プレートを回動させることができ、
ロック解除プレートの回動によってロック部材のロック
が解除される。
【0015】また、ロック解除プレートが弧状となって
ガイド筒の先端を覆うため、ガイド筒内に挿入された棒
状部材は、ガイド筒によってロック解除プレートからの
脱落や、シートバック内のパッドへの突き抜けが防止さ
れて、確実にロック解除プレートを回動させることがで
き、操作上のミスがなくなる。
【0016】請求項3の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記ガイド部材は、前記挿入孔に嵌着するリン
グ部材で構成されており、かつ前記ロック解除プレート
は、前記リング部材に対向して開口するエンボス部を備
えて構成されていることを特徴とする。
【0017】この発明では、ガイド部材に挿入された棒
状部材は、その先端がロック解除プレートのエンボス部
に突き当たって、エンボス部によってロック解除プレー
トからの脱落や、シートバック内のパッドへの突き抜け
が防止されて、確実にロック解除プレートを回動させる
ことができ、操作上のミスがなくなる。
【0018】このためこの発明では、ガイド部材にガイ
ド筒が不要となり、その分構造の簡略化を図ることがで
きると共に、ガイド部材の挿入口径を拡大して使用でき
る棒状部材の範囲を拡大することができる。
【0019】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れか1項記載の発明であって、放射状のスリットによっ
て分割された複数の可撓性のリップを有した弾性材から
なるカバーリッドを、前記挿入孔を塞ぐように前記ガイ
ド部材に取り付けたことを特徴とする。
【0020】この発明では、ガイド部材に取り付けたカ
バーリッドが挿入孔を塞ぐため、リアシートバックの内
部が見えることがなく、外観の低下を防止することがで
きると共に、前倒し後挿入孔からの異物の侵入をも防ぐ
ことができる。
【0021】また、カバーリッドはスリットによって分
割された放射状の複数のリップを備えており、このリッ
プが撓むため、カバーリッドを貫通するように棒状部材
を挿入することができる。従って、カバーリッドがロッ
ク解除の支障となることがない。
【0022】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れか1項記載の発明であって、前記ガイド部材は、リア
シートバックのバックフレームに係止する係止爪を有し
ていることを特徴とする。
【0023】この発明では、ガイド部材の係止爪をリア
シートバックのバックフレームに係止することにより、
ガイド部材をリアシートバックに安定的に取り付けるこ
とができる。このため、棒状部材の抜き差しを繰り返し
てもガイド部材がリアシートバックから脱落することが
なくなる。
【0024】請求項6の発明は、請求項1乃至5のいず
れか1項記載の発明であって、前記ロック解除プレート
は、そのプレート端部をリアシートバックパネルに突き
当てて、前記棒状部材の突き当て状態を維持できる全開
角度になるように規制されて設けられていることを特徴
とする。
【0025】この発明では、棒状部材は、ロック解除プ
レートに突き当たってロック解除プレートを回動させて
ロック部材のロックを解除した後ロック解除プレートを
全開させたとしてもロック解除プレートから外れること
なく、ロック解除プレートに対する突き当て状態を維持
することができる。これにより棒状部材のロック解除プ
レートからの突き抜けによる他部材の損傷を防ぐことが
できると共に、ロック解除プレートに突き当た棒状部材
を介してリアシートバックを押すことにより、リアシー
トバックの前倒しを行うことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施形
態により具体的に説明すると、図1は本発明の一実施形
態の自動車への配置を示し、図2及び図3はリアシート
バックへの組み付け状態を示す。
【0027】図1に示すように、自動車はトランクスル
ー型となっており、リアシート1を境として前側がリア
シート1及びフロントシート2が配置されるキャビン
3,リアシート1の後側がトランクルーム4となってい
る。リアシート1はリアシートクッション5及びリアシ
ートクッション5から起伏自在に起立するリアシートバ
ック6からなり、リアシートバック6はリアシートクッ
ション5上に重なる前倒し方向に付勢されている。
【0028】リアシートバック6の前倒し方向への付勢
をロックするため、後述する図2に示すロック機構8が
リアシートバック6に取り付けられている。この実施形
態では、このロック機構8によるロックの解除をトラン
クルーム4側から行うものである。このため、リアシー
トバック6の背面6aには、後述するように挿入孔9が
形成されると共に、この挿入孔9にガイド部材16が取
り付けられる。
【0029】図2は、リアシートバック6を前面側から
見た透視図である。このリアシートバック6に取り付け
られるロック機構8は、リアシートバック6内における
幅方向の略両端部分に配置された左右一対のロックブロ
ック11,11と、それぞれのロックブロック11,1
1から立ち上がってリアシートバック6の左右の上方に
延びるロック解除レバー12,12とを備えている。
【0030】それぞれのロックブロック11,11は、
図9に示すように、リアシートバック6内のフレーム部
材60に固設されリアシートバック6の起立時に車体に
固設したストライカ50(図1参照)が嵌入する嵌合溝
51aを設けた箱体51と、連動ロッド13の端部13
aに固設されこの端部13aを箱体51に枢着すること
により箱体51の内側に連動ロッド13と共に回動する
ように取り付けられた扇形のラッチ部材52と、このラ
ッチ部材52を嵌合溝51aに嵌入したストライカ50
に係合させる方向に回転付勢するばね部材53と、ラッ
チ部材52の連動ロッド13の端部13aと離れた位置
に下端部54aが枢着され箱体51を透通してリアシー
トバック6の上部まで延設されると共にその上端部にロ
ック解除レバー12(図1及び図2参照)を設けた作動
桿54とから構成されている。
【0031】なお、ストライカ50は、U字形状に形成
されており、その両端に跨って連結されたブラケット5
5を介して車体に固設されており、図9は、リアシート
バック6の起立時のラッチ部材52とストライカ50と
の係合状態を示している。
【0032】ロック解除レバー12,12は、図2の矢
印Aで示す上方への引き上げ操作がなされることによ
り、作動桿54を介してラッチ部材52をばね部材53
のばね力に抗して回転させることができ、この回転でラ
ッチ部材52のストライカ50との係合を解除すること
ができる。これにより、リアシートバック6が前倒しさ
れる。かかるロック解除レバー12,12はキャビン3
側から操作されるものである。
【0033】また、連動ロッド13は、その両端部13
a,13aが左右のロックブロック11,11のラッチ
部材52,52にそれぞれ連結されており、ばね部材5
3のばね力に抗して図2の矢印Bで示す方向に回転する
ことにより、ラッチ部材52が同方向に回転し、この回
転によりラッチ部材52とストライカ50との係合を解
除する。この連動ロッド13には、ロック解除プレート
14が取り付けられている。この連動ロッド13及びロ
ック解除プレート14は、リアシートバック6の内部に
設けられている。
【0034】ロック解除プレート14は、連動ロッド1
3を回転させるものであり、このため、矢印B方向に沿
って回動する。この場合、連動ロッド13の両端部13
a,13aを均等に回転させるため、ロック解除プレー
ト14は連動ロッド13の長さ方向の略中央部分に取り
付けられている。
【0035】ロック解除プレート14の回動は、外部の
棒状部材15(図3参照)をその背面6aからリアシー
トバック6内に挿入することにより行われる。このた
め、リアシートバック6の背面6aには、棒状部材15
を挿入するための挿入孔9がロック解除プレート14に
臨むように開口されている。
【0036】図3は、リアシートバック6の内部を側面
から示しており、リアシートバック6の背面6aに開口
されている挿入孔9には、ガイド部材16が取り付けら
れている。
【0037】図4は、この実施形態のガイド部材16を
示し、挿入孔9に挿入されるガイド筒17、係止爪18
及びフランジ部19を有し、全体が樹脂によって成形さ
れている。
【0038】ガイド筒17は、トランクルーム4側が大
径となっているが、挿入孔9からリアシートバック6の
内部に挿入されるに従って径が徐々に小さくなるテーパ
状の筒体に成形されており、その先端にロック解除プレ
ート14が臨んでいる。ガイド筒17をこのような構造
とすることにより、外部の棒状部材15をガイド筒17
の内面に沿って案内することができる。
【0039】このため、棒状部材15の挿入角度の自由
度が大きくなり、操作性が向上する。なお、外部の棒状
部材15としては、傘の柄、スキーストック、杖、棒状
の工具、その他の棒状のものを適宜、使用することがで
きる。図1では、棒状部材15としての傘を示してい
る。
【0040】ガイド筒17の外側には、外筒部20が一
体的に形成されており、この外筒部20の先端に係止爪
18が形成されている。又、フランジ部19は、外筒部
20のトランクルーム4側の端部を外側に延設すること
によって形成されている。
【0041】ガイド部材16は、かかるフランジ部19
及び係止爪18によって、リアシートバックフレーム2
1及び表皮カーペット22を挟み込むと共に、係止爪1
8がリアシートバックフレーム21に係止することによ
り、リアシートバック6に固定される。これによりガイ
ド筒17が挿入孔9内に挿入された状態を維持できると
共に、ガイド部材16のリアシートバック6への取り付
け状態が安定するため、不用意に脱落することがなくな
る。又、ガイド筒17が挿入孔9内に挿入されるため、
棒状部材15の繰り返し挿入によって挿入孔9の孔径が
不必要に大きくなることもなくなる。
【0042】この実施形態において、上述したロック解
除プレート14は、図3に示すように、弧状に湾曲され
た形状に成形されていると共に、ガイド部材16のガイ
ド筒17の先端を覆うように連動ロッド13に取り付け
られている。このように形成することにより、ロック解
除プレート14は、棒状部材15の先端を確実に拾うこ
とができるため、棒状部材15がロック解除プレート1
4から外れることがなくなり、リアシートバック6の前
倒しロックの解除を確実に行うことができる。
【0043】また、好ましくはロック解除プレート14
は、そのプレート端部14aをリアシートバックパネル
40に突き当てて棒状部材15の突き当て状態を維持で
きる全開角度になるように規制されて設けられる。この
ときの全開角度は、略45°に設定される。
【0044】この構成によれば、棒状部材15は、ロッ
ク解除プレート14に突き当たってロック解除プレート
14を回動させてロックを解除した後ロック解除プレー
ト14を全開させたとしてもロック解除プレート14か
ら外れることなく、ロック解除プレート14に対する突
き当て状態を維持することができる。これにより棒状部
材15のロック解除プレート14からの突き抜けによる
他部材の損傷を防ぐことができると共に、リアシートバ
ック6を前倒し方向へ付勢する付勢部材が装着されてい
ない場合でもロック解除プレート14に突き当た棒状部
材15を介してリアシートバック6を押すことにより、
リアシートバック6の前倒しを行うことができる。
【0045】この付勢部材が装着されていない場合のリ
アシートバック6の前倒し時の棒状部材15の突き当て
位置は、図3に示すようにリアシートバック6の前倒し
の進行につれてロック解除プレート14上を移動する。
すなわち先ず棒状部材15の先端が起立状態にあるリア
シートバック6内のロック解除プレート14の略中央部
分に突き当たり、ロック解除プレート14を回動させて
リアシートバック6の起立状態のロックを解除する(こ
の状態を図3中、2点鎖線の水平状態の棒状部材15で
示す)。この解除完了時には棒状部材15の先端は、ロ
ック解除プレート14の先端部分に突き当たっており、
かつロック解除プレート14は、プレート端部14aを
リアシートバックパネル40に突き当てて全開状態にな
っている。さらに棒状部材15を押すとリアシートバッ
ク6は前倒しを開始し、棒状部材15の先端は、リアシ
ートバック6の前倒しの進行につれてその突き当て位置
をロック解除プレート14の略中央部分に移動させる。
最終的に棒状部材15の先端が、ロック解除プレート1
4の略中央部分に突き当たった状態(図3中、実線で示
す)でリアシートバック6の前倒しが完了する。この間
の棒状部材15の動作範囲を、図3中、符号Cで示す。
【0046】図4に示すように、ガイド部材16にはカ
バーリッド23が取り付けられている。カバーリッド2
3はリアシートバック6内に挿入されているガイド筒1
7の挿入端部を覆うように、ガイド部材16に熱溶着す
ることによって取り付けられており、これにより、カバ
ーリッド23は挿入孔9を塞いでいる。このカバーリッ
ド23はゴムなどの弾性材によって全体が形成されてい
る。
【0047】図5は、このカバーリッド23をトランク
ルーム4側から示している。カバーリッド23には、そ
の中心から放射状に延びる複数のスリット24が形成さ
れており、このスリット24によって複数のリップ25
が放射状に形成されている。複数のリップ25はスリッ
ト24によって分離されているため、撓むことが可能で
あり、棒状部材15を挿入すると、退避方向に撓むこと
ができる。このため、棒状部材15の挿入の支障となる
ことがない。
【0048】このようなカバーリッド23を設けること
により、挿入孔9からリアシートバック6の内部が見え
ることがなくなり、外観が低下することがなくなると共
に、前倒し後挿入孔9からの異物の侵入をも防ぐことが
できる。加えて、リップ25が放射状の模様となるた
め、リアシートバック6にアクセントが付与され、その
外観を向上させることができる。
【0049】以上の実施形態では、図3に示すようにト
ランクルーム4側から棒状部材15をガイド筒17内に
挿入する。この挿入によって棒状部材15がガイド筒1
7に案内されるため、その先端がロック解除プレート1
4に突き当たって同プレート4を回動させることができ
る。この回動によって連動ロッド13が回転するため、
ロック機構8によるリアシートバック6の前倒しロック
を解除することができる。
【0050】このような実施形態では、リアシートバッ
ク6内で回動するロック解除プレート14及び棒状部材
15を案内するガイド部材16によって、リアシートバ
ックの前倒しロックをトランクルーム4側から行うこと
ができる。このような構造では、部品点数が少なく、構
造が簡単となり、組み付けが容易となると共に故障の発
生率を少なくすることができる。又、ロック解除プレー
ト14及びガイド部材16などの必要部材が全て、リア
シートバック6に組み付けられるため、車内に露出する
ことがなく、邪魔となることがない。さらには、長いコ
ントロールケーブルが不要となり、コントロールケーブ
ルの面倒な配索を行う必要がなくなると共に、トランク
ルーム内での邪魔となることがなくなる。
【0051】図6〜図8は、本発明の別の実施形態をそ
れぞれ示す。図6の実施形態では、クリップ26を用
い、このクリップ26とガイド部材16のフランジ部1
9との間で表皮カーペット22を挟み込むものである。
表皮カーペット22はガイド筒17を覆うように設けら
れており、この表皮カーペット22におけるガイド筒1
7に臨む部分にスリット27を形成することにより、棒
状部材15をガイド筒17に挿入することが可能となっ
ている。
【0052】図7の実施形態では、表皮カーペット22
にガイド筒17が貫通する貫通孔28を形成し、この貫
通孔28を棒状部材15の挿入孔9とするものである。
【0053】図8の実施形態では、係止筒部29が一体
的に形成されている筒状のエスカッション30を用いて
いる。このエスカッション30は係止筒部29が表皮カ
ーペット22及びリアシートバックフレーム21を貫通
してリアシートバックフレーム21に係止するものであ
り、ガイド部材16よりも外側で表皮カーペット22の
浮き上がりを防止している。この場合にも、表皮カーペ
ット22にスリット27を形成することにより、棒状部
材15の挿入が可能となっている。
【0054】図10乃至図15に示す実施形態は、ガイ
ド部材16は、挿入孔9に嵌着するリング部材70で構
成されており、かつロック解除プレート14は、リング
部材70に対向して開口するエンボス部14bを備えて
構成されている。
【0055】リング部材70は、図11に示すように、
リング状の平板状体で形成されたリング本体71と、こ
のリング本体71の裏面側に、リング本体71の内孔7
1aよりも大径に延設された筒状の胴部72と、この胴
部72の先端に一体形成された係止爪18と、リング本
体71の内孔71aを塞ぐように内孔71aの縁部から
延設された、スリット24によって小片に分割された複
数のリップ25からなるカバーリッド23とを備えて弾
性樹脂材で一体に形成されている。
【0056】そして、このリング部材70は、胴部72
を挿入孔9に挿入すると共に、リング本体71を表皮カ
ーペット22上に載置し、かつ係止爪18をリヤシート
バックフレーム21に係止させて、リヤシートバック6
の背面6aに取り付けられる。
【0057】ロック解除プレート14は、図12乃至図
14に示すように、金属板を矩形のパン形状にプレス加
工して大略構成されており、一端側に、リヤシートバッ
クパネル40に当接してロック解除プレート14を全開
角度に維持するプレート端部14a(図15参照)と、
取付凹部14cと、取付孔14dとを備えると共に、他
端側の中央部にエンボス部14bを備えて構成されてい
る。このときエンボス部14bは、内面側に開口し外面
側に突出する截頭円錐台形状に形成されており、最大径
となる開口部14eは、リング部材70のリング本体7
1の内孔71aと略同等の径を有して構成されている。
【0058】そして、このロック解除プレート14は、
図10に示すように、エンボス部14bの開口部14e
を、リヤシートバック6の背面6aに取り付けたリング
部材70に対向させて、取付凹部14cおよび取付孔1
4dを介して連動ロッド13に取り付けて、ロック機構
8を構成する。
【0059】このようにして構成された本実施形態のロ
ック機構8は、図15に示すように、リング部材70に
挿入された棒状部材15は、その先端がロック解除プレ
ート14のエンボス部14bに突き当たって、エンボス
部14bによってロック解除プレート14からの脱落
や、シートバック6内のパッドへの突き抜けが防止され
て、確実にロック解除プレート14を回動(図10のB
方向)させることができ、操作上のミスがなくなる。こ
のロック解除プレート14の回動により、前述した実施
形態と同様にロック機構8のロックが解除され、これに
よりリヤシートバック6を前倒しすることができる。
【0060】また、本実施形態では、ガイド部材16と
してリング部材70を用いたので、前述したガイド筒1
7が不要となり、その分構造の簡略化を図ることができ
ると共に、ガイド部材16の挿入口径としてのリング部
材70の内孔71aの孔径を拡大して使用できる棒状部
材15の範囲を拡大することができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、部品点数が少なく、構造が簡単となり、組み付
けが容易となると共に故障の発生率を少なくすることが
でき、しかも、リアシートバックのロック解除を行う部
材の全てが車内に露出することがなく、邪魔となること
がない。加えて、長いコントロールケーブルが不要とな
り、コントロールケーブルの面倒な配索を行う必要がな
くなると共に、トランクルーム内での邪魔となることが
なくなる。
【0062】請求項2の発明によれば、ガイド筒内に挿
入された棒状部材が確実にロック解除プレートに突き当
たることができ、操作上のミスがなくなる。
【0063】請求項3の発明によれば、ガイド部材に挿
入された棒状部材は、エンボス部によってロック解除プ
レートからの脱落や、シートバック内のパッドへの突き
抜けが防止されて、確実にロック解除プレートを回動さ
せることができ、操作上のミスがなくなる。加えて、ガ
イド部材にガイド筒が不要となり、その分構造の簡略化
を図ることができると共に、ガイド部材の挿入口径を拡
大して使用できる棒状部材の範囲を拡大することがで
き、組み付け容易で、使い勝手の良好なロック機構を提
供することができる。
【0064】請求項4の発明によれば、カバーリッドが
挿入孔を塞ぐため、リアシートバックの内部が見えるこ
とがなく外観の低下を防止することができ、しかもカバ
ーリッドは撓み変形するリップを有しているため、棒状
部材の挿入の支障となることがない。
【0065】請求項5の発明によれば、ガイド部材をリ
アシートバックに安定的に取り付けることができため、
棒状部材の抜き差しを繰り返してもガイド部材がリアシ
ートバックから脱落することがなくなる。
【0066】請求項6の発明によれば、ロック解除プレ
ートの全開状態においても、ロック解除プレートに対す
る棒状部材の突き当て状態を維持することができ、これ
により棒状部材のロック解除プレートからの突き抜けに
よる他部材の損傷を防ぐことができると共に、リアシー
トバックの前倒しを確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が適用された自動車の後部
からの斜視図である。
【図2】リアシートバックの前面側からの透視図であ
る。
【図3】リアシートバックの内部を示す側面図である。
【図4】ガイド部材及びカバーリッドの断面図である。
【図5】ガイド部材及びカバーリッドの正面図である。
【図6】別の実施形態の部分断面図である。
【図7】さらに別の実施形態の部分断面図である。
【図8】また、さらに別の実施形態の部分断面図であ
る。
【図9】本発明の実施形態に適用されるロックブロック
の係合状態を示す透視図である。
【図10】本発明の他の実施形態のリアシートバックの
前面側からの透視図である。
【図11】本発明の他の実施形態におけるガイド部材及
びカバーリッドで、(a)はその正面図、(b)は
(a)のXIbーXIb線に沿う断面図である。
【図12】本発明の他の実施形態におけるロック解除プ
レートの正面図である。
【図13】図12のXIIIーXIII線に沿う断面図
である。
【図14】図12のXIVーXIV線に沿う断面図であ
る。
【図15】本発明の他の実施形態におけるリアシートバ
ックの内部を示す側面図である。
【符号の説明】 6 リアシートバック 6a リアシートバックの背面 8 ロック機構 9 挿入孔 14 ロック解除プレート 14a プレート端部 14b エンボス部 15 外部の棒状部材 16 ガイド部材 17 ガイド筒 18 係止爪 23 カバーリッド 24 スリット 25 リップ 40 リアシートバックパネル 70 リング部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 知野見 勇 神奈川県綾瀬市小園771番地 池田物産 株式会社内 (72)発明者 高橋 孝浩 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 角田 将之 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−91101(JP,A) 実開 昭59−190635(JP,U) 実開 昭60−26933(JP,U) 実開 平1−102033(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/20 B60N 2/36

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リアシートバックの前倒しをロックする
    ロック機構と、 リアシートバックの内部に回動自在に設けられ、回動に
    よって前記ロック機構のロックを解除するロック解除プ
    レートと、 リアシートバックの背面の前記ロック解除プレートに臨
    む位置に開口され、外部の棒状部材が挿入可能な挿入孔
    と、 この挿入孔内に固定され前記外部の棒状部材の挿入を案
    内するガイド部材と、を備えていることを特徴とするリ
    アシートバックのトランクスルーロック解除機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、 前記ガイド部材は、挿入され前記外部の棒状部材の先端
    が前記ロック解除プレートに突き当たるように案内する
    ガイド筒を備えて構成されており、かつ前記ロック解除
    プレートは、前記ガイド筒の先端を覆う弧状に成形され
    ているいることを特徴とするリアシートバックのトラン
    クスルーロック解除機構。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の発明であって、 前記ガイド部材は、前記挿入孔に嵌着するリング部材で
    構成されており、かつ前記ロック解除プレートは、前記
    リング部材に対向して開口するエンボス部を備えて構成
    されていることを特徴とするリアシートバックのトラン
    クスルーロック解除機構。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項記載の発
    明であって、 放射状のスリットによって分割された複数の可撓性のリ
    ップを有した弾性材からなるカバーリッドを、前記挿入
    孔を塞ぐように前記ガイド部材に取り付けたことを特徴
    とするリアシートバックのトランクスルーロック解除機
    構。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項記載の発
    明であって、 前記ガイド部材は、リアシートバックのバックフレーム
    に係止する係止爪を有していることを特徴とするリアシ
    ートバックのトランクスルーロック解除機構。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項記載の発
    明であって、 前記ロック解除プレートは、そのプレート端部をリアシ
    ートバックパネルに突き当てて、前記棒状部材の突き当
    て状態を維持できる全開角度になるように規制されて設
    けられていることを特徴とするリアシートバックのトラ
    ンクスルーロック解除機構。
JP37160598A 1998-09-04 1998-12-25 リアシートバックのトランクスルーロック解除機構 Expired - Fee Related JP3478982B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP37160598A JP3478982B2 (ja) 1998-09-04 1998-12-25 リアシートバックのトランクスルーロック解除機構

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25140298 1998-09-04
JP10-251402 1998-09-04
JP37160598A JP3478982B2 (ja) 1998-09-04 1998-12-25 リアシートバックのトランクスルーロック解除機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000142192A JP2000142192A (ja) 2000-05-23
JP3478982B2 true JP3478982B2 (ja) 2003-12-15

Family

ID=26540181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP37160598A Expired - Fee Related JP3478982B2 (ja) 1998-09-04 1998-12-25 リアシートバックのトランクスルーロック解除機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3478982B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4870398B2 (ja) * 2005-08-25 2012-02-08 テイ・エス テック株式会社 車両用シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000142192A (ja) 2000-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8096741B2 (en) Interior vehicle body structure
US7270375B2 (en) Push/pull disengage mechanism for use with a rear row seat for selective seat tumble or removal from a vehicle
JP5017537B2 (ja) 車両用座席
US10584521B2 (en) Mechanism to open hood
US4880264A (en) Latch device for inclinable back rest cushion mounted in seatback
JP2010105655A (ja) ヘッドレスト及び該ヘッドレストを備えた車両用シート
JP2008545584A5 (ja)
JP3609342B2 (ja) 取り外し可能な車両座席
EP3665348B1 (en) A vehicular door handle assembly and method for assembling the same
JP4496382B2 (ja) 車両用シートのケーブル式作動装置
KR100199634B1 (ko) 작동레버를 접을 수 있는 핸드 브레이크
JP3478982B2 (ja) リアシートバックのトランクスルーロック解除機構
JP3773862B2 (ja) コンソールボックス
JP3773806B2 (ja) コンソールボックス
JP2004324078A (ja) フードラッチ
JP2649148B2 (ja) 車両用ドアアウトサイドハンドル
JPS6246729A (ja) 自動車のリヤシ−ト装置
JP3845229B2 (ja) グローブボックス用リッドロック装置
JP2000190765A (ja) 自動車用シ―ト
JP4139099B2 (ja) ロック装置
JP2547267B2 (ja) 自動車用フードロック装置
JP3274415B2 (ja) アームレストの脱着構造
JP5872718B2 (ja) ヘッドレスト
JPH088215Y2 (ja) オープナハンドル構造
JP5677880B2 (ja) ヘッドレスト

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081003

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091003

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees