JP3478572B2 - 開先検出装置 - Google Patents

開先検出装置

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JP3478572B2
JP3478572B2 JP26682993A JP26682993A JP3478572B2 JP 3478572 B2 JP3478572 B2 JP 3478572B2 JP 26682993 A JP26682993 A JP 26682993A JP 26682993 A JP26682993 A JP 26682993A JP 3478572 B2 JP3478572 B2 JP 3478572B2
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山 修 志 丸
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日鐵住金溶接工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、開先に沿って溶接ト−
チを自動倣い駆動する自動溶接装置に関し、特に、溶接
ト−チの溶接中心位置を開先中心に自動合せするための
開先中心位置自動検出および/又は開先の開き幅(以下
単に開先幅と称す)に対応した溶接エネルギ−を自動投
入するための開先幅自動検出を行なう開先検出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の自動溶接装置が、例えば特開昭
55−27441号公報および特開昭59−10777
3号公報に提示されている。特開昭55−27441号
公報に提示された自動溶接装置は、開先の延びる方向に
移動する台車に第1横行機枠を結合してこれに第2横行
機枠および第1開先片側位置検出器を装備し、第2横行
機枠に溶接ト−チと第2開先片側位置検出器を装備して
いる。第1開先片側位置検出器が常時開先の一辺(片
側)の上開口縁に沿うように第2横行機枠および第1開
先片側位置検出器が横行駆動(開先幅方向)され、そし
て、第2開先片側位置検出器が常時開先の一辺の上開口
縁に沿うように第2横行機枠に対して第2開先片側位置
検出器が横行駆動されると共に溶接ト−チがその1/2
の速度で同方向に横行駆動される。特開昭59−107
773号公報に提示された自動溶接装置は、開先の延び
る方向に移動する台車に横行機枠を結合し、この横行機
枠にト−チホルダを結合し、このト−チホルダに溶接ト
−チおよび1対の接触子を装備している。1対の接触子
の中間に溶接ト−チの溶接電極があり、ト−チホルダを
右方向に駆動し、溶接電極の右側の接触子が開先を構成
する右側の母材(溶接対象材)に接触するとト−チホル
ダを左方向に駆動する。そして溶接電極の左側の接触子
が左側の母材に接触するとト−チホルダを右方向に駆動
する。
【0003】特開昭60−203361号公報には、溶
接ト−チと一体の1対の光反射形のフォトセンサで溶接
ト−チ(1対のフォトセンサ)を開先中心線に位置決め
する倣い検出装置が提示されている。1対のフォトセン
サの中間に溶接ト−チの溶接電極が位置し、該溶接電極
が開先中心線から右(左)にずれると溶接電極の右側
(左側)のフォトセンサが発する光が開先斜辺に当って
該フォトセンサで受光されず、このときト−チホルダが
左(右)に駆動される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭55−27
441号公報に提示の自動溶接機は、第1および第2横
行機枠と2組の横行機構を備え、加えて第2横行機枠に
は第2開先片側位置検出器と溶接ト−チを1:1/2の
速度比で同期駆動する機構を備えるので、機構が複雑で
溶接機が大きいものとなる。更には、第1および第2開
先片側位置検出器共に開先の上開口縁を倣うロ−ラとこ
のロ−ラの左右動により開閉する左ずれ検知スイッチお
よび右ずれ検知スイッチを用いるものであるので、ロ−
ラの、ずれ検知スイッチを開から閉に、またその逆に切
換える横行ストロ−クのばらつきによる倣い誤差が、比
較的に大きいという問題がある。
【0005】前記特開昭59−107773号公報に提
示の自動溶接機は、開先に沿ってジグザグに溶接ト−チ
を振る特定の溶接態様において振り中心を開先中心線に
合せる効果が認められるが、一直線に移動させる溶接態
様では溶接ト−チの移動軌跡が開先中心線からずれると
か、蛇行するとかの問題があり、適用はむつかしい。特
開昭60−203361号公報に提示の倣い検出装置は
反射形のフォトセンサを用いるので、フォトセンサの汚
れ防止に格別な注意又は防護手段が必要であると共に、
母材表面の凹凸や汚れにより、母材の、開先上開口縁に
連なる平面部でも、反射光がなくフォトセンサが光検知
(開先外れ検出)ができないとか、開先の斜辺(開先)
でも、反射光を受光(開先外れ検出)してしまうという
問題がある。
【0006】本発明は、比較的に簡単かつ堅牢な機構を
用いて比較的に正確に、開先中心位置および又は開先幅
を検出する開先検出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の開先検出装置
は、開先(3)の延びる方向(Y)に移動する走行体(6)に結
合された支持手段(7a,7b,11)に回転自在に支持された、
該開先(3)の延びる方向(Y)に延びる開先中心線3Lに実
質上垂直な回転軸(13);該回転軸(13)に、その中心から
所定距離(r)置いて支持され、開先空間に突出する接触
子(15/16);前記回転軸(13)を回転駆動する原動機(1
8);該原動機(18)を介して前記回転軸(13)を往復回転駆
動する往復駆動制御手段(19,20);前記回転軸(13)の回
転角を検出する角度検出手段(12);前記回転軸(13)の回
転による前記接触子(15/16)の、相対向して前記開先(3)
を形成する1対の溶接対象材(1a,1b)の一方(1a/1b)との
接触および他方(1b/1a)との接触を検知する接触検知手
段(20);ならびに、該接触検知手段(20)が前記一方(1a/
1b)との接触を検知したときの前記角度検出手段(12)が
検出する回転角θa、および、前記他方(1b/1a)との接
触を検知したときの回転角θbに基づいて、前記開先
(3)の位置情報(D)を生成する開先位置演算手段(20)、な
らびに前記開先(3)の開き幅情報(W)を生成する開先幅演
算手段(20)、のいずれか、あるいは両方;を備える。な
お、カッコ内には、理解を容易にするために、図面に示
し後述する実施例の対応要素又は対応事項に付した記号
を、参考までに示す。
【0008】
【作用】接触子(15/16)が、回転軸(13)にその中心から
所定距離(r)置いて支持され、開先空間に突出するの
で、往復駆動制御手段(19,20)による、原動機(18)を介
しての回転軸(13)の往復回転駆動により、接触子(15/1
6)が、1対の溶接対象材(1a,1b)それぞれの相対向する
開先形成面(斜辺)に当る。回転軸(13)が開先中心線3L
の真上にある場合は、接触検知手段(20)が溶接対象材の
一方(たとえば1a)との接触を検知したときの前記角度検
出手段(12)が検出する回転角θaと他方(1b)との接触を
検知したときの回転角θbとは等しい。ところが回転軸
(13)が開先中心線3Lの真上から例えば溶接対象材(1a)
に近づく方向(開先を横切る右方向)にある距離(D)だけ
ずれていると、該距離(D)に対応して回転角θaは小さ
くなり回転角θbは大きくなる。回転軸(13)が溶接対象
材(1b)に近づく方向(開先を横切る左方向)にずれている
場合には回転角θaは大きくなり回転角θbは小さくな
る。この関係に従って開先位置演算手段(20)が、回転角
θaおよびθbに基づいて開先(3)の位置情報(D)を生成
する。一方、開先幅(W)が狭いと回転角θaおよびθb
は小さく、広いと大きい。この関係に従って開先幅演算
手段(20)が、回転角θaおよびθbに基づいて開先(3)
の開き幅情報(W)を生成する。
【0009】このように、回転軸(13)を往復回転駆動す
ることにより開先の中心位置(回転軸13に対するずれ量
D)および又は幅(開先幅W)が検出される。従来の、横行
機枠を用いる場合と比較して検出子(接触子)の走査機構
が簡単となりしかも小型となる。従来の、倣いロ−ラを
用いる場合よりも検出精度が向上し、また従来の、フォ
トセンサを用いる場合と比較して検出ミスを生じない。
【0010】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0011】
【実施例】図1に本発明の一実施例の外観を示す。開先
3を形成する1対の母材(溶接対象材)1a,1bの一
方1aに、開先3の中心線と平行になるように走行レ−
ル4が載置されており、このレ−ルに溶接機本体6が載
っており、本体6のピニオン(図示せず)がレ−ル4上
のラック5に噛合い、該ピニオンの回転により本体6が
レ−ル4に沿って走行する。溶接機本体6の内部には、
ト−チホルダ8を先端に固着した開先幅方向xに延びる
ト−チ支持ア−ム(図示せず)を、x方向に駆動するト
−チ横行駆動装置が内蔵されている。ト−チホルダ8に
は溶接ト−チ9が固着されている。
【0012】溶接機本体6には、x方向に延びるア−ム
7aの一端が固着されておりその先端に脚棒7bが固着
され、この脚棒7bに、検出器枠11が固着されてい
る。検出器枠11を回転自在に回転軸13が、開先3の
延びる方向Yおよび開先幅方向xに直交するz方向に貫
通しており、回転軸13の上端にはポテンショメ−タ1
2が、下端には回動ア−ム14が固着されている。検出
器枠11内には、減速歯車機構がありその出力軸が回転
軸13で、入力軸には電気モ−タ18の回転軸が結合さ
れている。回動ア−ム14の両端部の、回転軸13から
距離rの位置に接触子15および16が固着されてい
る。
【0013】図2に、検出器枠11内の機構と接触子1
5,16の外観を、拡大して示す。17が減速歯車機構
である。図3に1つの接触子15の拡大縦断面を示す。
接触子15は、釦形状の接触端部材15aに筒脚15b
を固着し、この筒脚15bとア−ム14に固着される筒
脚15dをコイルばね15cで連結したものである。も
う1つの接触子16も15と全く同一の構成および寸法
である。
【0014】図2において、電気モ−タ18が正回転す
ると回転軸13が時計方向に回転し、接触子15および
16(の接触端部材15aおよび16a)がそれぞれ母
材1aおよび1bの、開先を構成する斜辺2aおよび2
b当る。図4に示すように、回転軸13が開先中心線3
Lの真上に位置するときには、上述の回転により、図5
に示すように、接触子15および16がそれぞれ斜辺2
aおよび2bに同時に当る。ところが、回転軸13に対
して開先中心線3Lがx方向(開先幅方向)で斜辺2a
側にDだけずれていると、上述の回転により、まず図6
の(a)に示すように、接触子15が斜辺2aに当り、
その後接触子16が斜辺2bに当る。この間接触子15
の接触端部材15aの移動が斜辺2aで止められるが、
コイルばね15cが曲り、ア−ム14には停止拘束力は
作用しない。
【0015】図6の(a)に示すように、接触子15の
接触端部材15aが開先斜辺2aに接触したときの、中
立位置(ア−ム14が開先中心線3Lに平行)からのア
−ム14の回転角度をθaとすると、 sinθa=(d−D)/r より、 d−D=r・sinθa ・・・(1) となる。dはx方向の、開先中心線3Lから接触端部材
15aの中心までの距離、Dはx方向の、回転軸13に
対する開先中心線3Lのずれ量である。
【0016】次に、図6の(b)に示すように、接触子
16の接触端部材16aが開先斜辺2bに接触すると、
そのときの中立位置(ア−ム14が開先中心線3Lに平
行)からのア−ム14の回転角度をθbとすると、 sinθb=(d+D)/r より、 d+D=r・sinθb ・・・(2) となる。
【0017】(1)式と(2)式より、 D=r(sinθb−sinθa)/2 ・・・(3) d=r(sinθb+sinθa)/2 ・・・(4) 開先幅Wは、 W=k1・2d =k1・r(sinθb+sinθa) =K1(sinθb+sinθa) ・・・(5) となる。kは、開先斜辺の角度と接触端部材15a,
16aの開先内進入深さ(z方向)により定まる係数で
あり、K1=k1・rである。
【0018】従って、ポテンショメ−タ12の検出角度
θaおよびθbに基づいて上記(3)式および(5)式より、
回転軸13(基準位置)に対する開先中心線3Lのずれ
量Dおよび開先幅Wを求めることができる。なお上記説
明例では、Dの正値は斜辺2aに近付く方向のずれを意
味し、負値は斜辺2bに近づく方向のずれを意味する。
【0019】なお、角度θaおよびθbが小さい場合、
sinθa≒α・θa、sinθb≒α・θbと近似できる。α
は定数である。このような近似で所要精度が得られる場
合には、 W=Kn1(θb+θa) ・・・(5n) D=Kn2(θb−θa) ・・・(3n) で、ずれ量Dおよび開先幅Wを求めてもよい。なお、K
n1およびKn2は開先形状等に対応する係数である。
【0020】上述の角度θaおよびθbの検出ならびに
それらに基づいたずれ量Dおよび開先幅Wの算出は、回
転軸13に2個の接触子15,16を装着しているの
で、回転軸13を正回転(図2で時計方向)させたとき
に実行しうるのは勿論、回転軸13を逆回転(図2で反
時計方向)させたときにも実行しうる。接触子を例えば
15一個にした場合には、図7の(a)に示すように回
転軸13を正回転させて角度θaを検出し、図7の
(b)に示すように回転軸13を逆回転させてθbを検
出することにより、同様にずれ量Dおよび開先幅Wを算
出することができる。接触子を2個(15,16)用い
る場合と、接触子を1個(15)用いる場合で、回転軸
13の往復回転を同一条件とすると、2個用いる場合に
は、1個用いる場合の1/2の周期で角度情報を得てD
およびWを算出することができ、開先検出器の機構動作
に対して情報摘出効率が高い。なお、図2に示すように
2個の接触子15,16を用いるのが、本発明の第1実
施例であり、図7に示すように1個の接触子15を用い
るのが、本発明の第2実施例である。
【0021】図8に、図1(および図2)に示す第1実
施例の、ずれ量Dおよび開先幅Wを表わす情報を生成す
る開先検知コントロ−ラ20と、上述の機構に組込まれ
た開先検知用の手段との接続関係、ならびに、該開先検
知コントロ−ラ20と溶接機本体6内のト−チ横行駆動
装置を制御ししかも溶接電流,速度等を制御する溶接コ
ントロ−ラ30との情報伝達関係を示す。
【0022】開先検知コントロ−ラ20はマイクロプロ
セッサ(CPU)を主体とするものであるが、図8に
は、その機能をブロック区分で示した。概略で開先検知
コントロ−ラ20は、溶接コントロ−ラ30から開先情
報検出指令Scを受けるとモ−タドライバ19を介して
電気モ−タ18を正転駆動又は逆転駆動し、接触子15
又は16の接触端部材15a又は16aが母材に接触し
たこと(母材1a,1bは機器ア−ス接続されており、
ここでは部材15a,16aがプラス電位Vsから機器
ア−スレベル「L」に変化したこと)を検知すると、そ
のときのポテンショメ−タ12の検出角度θa又はθb
を読込んで、sin変換してホ−ルドし、検出角度θa
およびθbの両者の読込み(検出)を済ませた時点に、
上述の(3)式および(5)式でずれ量Dおよび開先幅Wを算
出して、これらを溶接コントロ−ラ30に出力する。溶
接コントロ−ラ30は、開先情報検出指令Sc(Sc=駆
動)を発っしてから、部材15a,16aが共に機器ア
−スレベル(Rd=L andLd=L)になると開先情報
検出指令を解除(Sc=停止)し、そして開先検知コン
トロ−ラ20の出力情報(D,W)を読込む。
【0023】図9に溶接コントロ−ラ30の動作概要を
示す。電源が投入されると溶接コントロ−ラ30は、内
部レジスタ,カウンタ,タイマ等を初期状態に設定し
入,出力ポ−トを待機状態の信号レベルに設定し、そし
てト−チ9を基準位置(x方向の、回転軸13の位置に
溶接電極が位置するト−チ位置)に設定する(ステップ
1;以下カッコ内ではステップという語を省略し、ステ
ップNo.数字のみを記す)。次に図示しない操作ボ−
ドのオペレ−タ入力を読込み、入力対応の処理を行なう
(2)。ここで溶接条件や開先条件が入力され、開先条
件に対応して、後述するWおよびDの演算式(図11の
37,38)の係数K1,K2が設定されて開先検知コン
トロ−ラ20に転送される。この入力読込み(2)にお
いて、溶接スタ−トキ−の操作をセンスすると溶接コン
トロ−ラ30は、溶接を開始し(4)時限Tのタイマを
スタ−トし(5)、そして「開先検知1」(6)を行な
う。溶接コントロ−ラ30はこの「開先検知1」(6)
では、まず開先検知コントロ−ラ20に電気モ−タ18
の駆動を指示する信号Sc(=駆動)を出力し、右辺検知
信号Rd=L&左辺検知信号Ld=Lとなると信号Sc
をモ−タ停止を指示するレベルに切換え、そして開先検
知コントロ−ラ20が出力するずれ量Dデ−タおよび開
先幅Wデ−タを読込む。
【0024】溶接コントロ−ラ30は次に、今回受けた
ずれ量Dデ−タに基づいて基準点(回転軸13)からD
なる距離にト−チ9のx位置を修正する(7)。次に今
回受けた開先幅Wに対応した速度(Wが大きいと低速,
小さいと高速)にY方向の溶接機本体6の駆動速度を修
正する(8)。そして溶接終了条件が成立したか(又は
操作ボ−ドより停止指示が入力されたか)あるいはTタ
イマがタイムオ−バするのを待って(9,10)、Tタ
イマがタイムオ−バするとステップ5に戻りステップ5
以下を再度実行する。溶接終了条件が成立するか又は操
作ボ−ドより溶接停止指示があると、そこで溶接を終了
しト−チ9を基準位置に戻す(11)。次に、図10お
よび図11を参照して、上述の溶接コントロ−ラ30の
駆動指示信号Sc(=駆動)に応答した、開先検知コント
ロ−ラ20の動作を説明する。なお、開先検知コントロ
−ラ20は、電源投入後の初期化を終了すると、回転軸
13の回転角を0(図4に示す中立位置)に設定してい
る。駆動指示信号Sc(=駆動)が到来するとコントロ−
ラ20は、回転軸13のここまでの回転状態を示すレジ
スタFMをチェックして(21)、その内容が「0」
(逆転して停止した状態;例えば図4の(b)又はそれ
より反時計方向に回転した状態)であると、モ−タ18
を正転駆動し(22R)、正転駆動状態であることを示
すためレジスタFMに「1」を書込み(23R)、角度
θaおよびθbの検出(読込み)がまだであることを示
すためレジスタFRおよびFLに「1」を書込む(24
R)。そしてRd=L又はLd=L(接触端部材15a
又は16aが斜辺2a又は2bに接触)となるのを待ち
(25,26,27,30)、Rd=Lになるとポテン
ショメ−タ12の出力Sa(=θa)をデジタル変換し
て読込み、レジスタARに書込む(28)。そして角度
θaの検出を終了したことを示すためレジスタFRに
「0」を書込む(29)。Ld=Lになるとポテンショ
メ−タ12の出力Sa(=θb)をデジタル変換して読
込み、レジスタALに書込む(31)。そして角度θb
の検出を終了したことを示すためレジスタFLに「0」
を書込む(32)。
【0025】θaおよびθbの検出を共に終了する(R
d=L and Ld=Lとなる)と、電気モ−タ18の駆動
を停止し(図11の34)、レジスタARおよびALの
角度デ−タAR(θa)およびAL(θb)をsin値
sinAR(=sinθa)およびsinAL(=si
nθb)に変換し(35,36)、前述の(5)式および
(3)式対応の演算式で、開先幅Wおよび開先中心のずれ
量Dを算出し(37,38A,38B)、これらのデ−
タW,Dを溶接コントロ−ラ30に出力する(39)。
そして次の駆動指示信号Sc(=駆動)が到来するのを待
つ。
【0026】再度図10を参照すると、駆動指示信号S
c(=駆動)が到来したときにレジスタFMの内容が
「1」(図5又は図6に示すように回転軸13が正回転
した状態)であったときには、電気モ−タ18は逆転駆
動し(22L)、逆転駆動状態であることを示すためレ
ジスタFMに「0」を書込み(23L;レジスタクリア
に同義)、角度θaおよびθbの検出(読込み)がまだ
であることを示すためレジスタFRおよびFLに「1」
を書込む(24L)。以降の処理は、上述の、電気モ−
タ18を正転駆動した場合と概略同様であるが、この逆
回転の場合には、接触端部材16aが斜辺2aに接触し
たときのポテンショメ−タ12の検出角を上述のθaと
し、接触端部材15aが斜辺2bに接触したときの検出
角を上述のθbとしなければならない。すなわち逆回転
のときには、正回転のときと、検出角を入れ替えて用い
なければならない。そこで逆回転(レジスタFMの内容
が「0」)のときには、接触端部材15aが斜辺2bに
接触したときの検出角と16aが斜辺2aに接触したと
きの検出角とを入れ替えて開先中心のずれ量Dを算出す
る(38A,38C)。
【0027】以上に説明した開先検知コントロ−ラ20
の制御動作により、電源投入後第1回(奇数回)の駆動
指示信号Sc(=駆動)が到来したとき(第1回は電源投
入直後の初期化によりレジスタFMの内容は「0」)に
は、電気モ−タ18が正転駆動されて回転軸13が図4
で時計方向に回転して図6に示す態様で角度θaおよび
θbが検出される。第2回(偶数回)の駆動指示信号S
c(=駆動)が到来したときには電気モ−タ18が逆転駆
動されて回転軸13が反時計方向に回転して角度θaお
よびθbが検出される。このように、回転軸13の正逆
一往復回転で2回の角度検出およびそれに伴ったD,W
の算出が行なわれる。
【0028】次に本発明の第2実施例を説明する。第2
実施例では、図7に示すように一個の接触子15のみを
用いる。他のハ−ドウェアは上述の第1実施例と同じで
ある。そしてこの第2実施例では、図7の(a)に示す
ように回転軸13を正回転駆動して角度θaを検出し、
次に図7の(b)に示すように回転軸13を逆回転駆動
して角度θbを検出する。
【0029】この第2実施例の開先検知コントロ−ラ2
0の制御動作を図12に示す。溶接コントロ−ラ30の
制御動作は図9に示すものと同じである。電源投入直後
の初期化を終えると第2実施例の開先検知コントロ−ラ
20は回転軸13の回転角を0(中立位置)に設定して
いる。溶接コントロ−ラ30からモ−タ駆動を指示する
信号Sc(=駆動)が到来すると第2実施例の開先検知
コントロ−ラ20は、モ−タ18を正転駆動し(4
1)、Rd=L(接触端部材15aが斜辺2aに接触:
図7の(a))になるとポテンショメ−タ12の出力Sa
(=θa)をA/D変換して読込み、レジスタARに書
込む(42,43)。そしてモ−タ正転駆動を停止し
(44)、次にモ−タ18を逆転駆動して(45)、L
d=L(接触端部材15aが斜辺2bに接触:図7の
(b))になるとポテンショメ−タ12の出力Sa(=θ
b)をA/D変換して読込み、レジスタALに書込み
(46,47)モ−タ駆動を停止する(48)。次に、
レジスタARおよびALの角度デ−タAR(θa)およ
びAL(θb)をsin値sinAR(=sinθa)
およびsinAL(=sinθb)に変換し(49,5
0)、前述の(5)式および(3)式対応の演算式で、開先幅
Wおよび開先中心のずれ量Dを算出し(51,52)、
これらのデ−タW,Dを溶接コントロ−ラ30に出力す
る(53)。そして次の駆動指示信号Sc(=駆動)が到
来するのを待つ。
【0030】上述のようにこの第2実施例では、溶接コ
ントロ−ラ30の一回のモ−タ駆動指示に応答して回転
軸13を一往復回転駆動してこれにより一対の角度デ−
タθaおよびθbを得る。
【0031】なお、上述の実施例では、図1に示すよう
に、ア−ム7aを溶接機本体6に固着して、開先検出機
構10(7a〜18)をト−チ9とは分離している。こ
れはト−チホルダ8の重量を軽減して、ト−チ9の位置
決め速度(倣い速度)を速くしかつ位置決め精度(倣い
精度)を高くするためであるが、このような要求を満す
限り、ア−ム7aをト−チホルダ8に固着して、開先検
出機構(7a〜18)をト−チ9と一体としてもよい。
この場合には、例えば回転軸13とト−チ9の溶接電極
とのx方向位置を同一とし、検出した角度に基づいて算
出したずれ量D分、ずれと逆方向にト−チホルダ8を駆
動することにより、ト−チ9を開先中心線3Lに倣わせ
る。
【0032】
【発明の効果】以上の通り本発明によれば、回転軸(13)
を往復回転駆動することにより開先の中心位置(回転軸1
3に対するずれ量D)および又は幅(開先幅W)が検出され
る。従来の、横行機枠を用いる場合と比較して検出子
(接触子)の走査機構が簡単となりしかも小型となる。従
来の、倣いロ−ラを用いる場合よりも検出精度が向上
し、また従来の、フォトセンサを用いる場合と比較して
検出ミスを生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の外観を示す斜視図であ
る。
【図2】 図1に示す検出器枠11内の減速歯車機構1
7および接触子15,16等を拡大して示す斜視図であ
る。
【図3】 図2に示す接触子15の拡大縦断面図であ
る。
【図4】 (a)は図1に示す接触子15および母材1
a,1bの拡大正面図、(b)は拡大平面図であり、回
転軸13と開先中心線3Lが開先を横切るx方向で同一
位置にあり、しかも回転軸13の回転角度が0の状態を
示す。
【図5】 図4に示す状態から回転軸13を時計方向に
回転させた状態を示し、(a)は図1に示す接触子15
および母材1a,1bの拡大正面図、(b)は拡大平面
図である。
【図6】 (a)は図1に示す接触子15および母材1
a,1bの拡大正面図であり、回転軸13に対して開先
中心線3Lが距離D分ずれ、しかも接触端部材15aが
母材1aの斜辺2aに接触するまで回転軸13が時計方
向に回転した状態を示し、(b)は、接触端部材16a
が母材1bの斜辺2bに接触するまで更に時計方向に回
転した状態を示す。
【図7】 本発明の第2実施例の回動ア−ム14および
接触端部材15aを示す平面図であり、(a)は回転軸
13に対して開先中心線3Lが距離D分ずれ、しかも接
触端部材15aが母材1aの斜辺2aに接触するまで回
転軸13が時計方向に回転した状態を示し、(b)は、
接触端部材15aが母材1bの斜辺2bに接触するまで
反時計方向に回転した状態を示す。
【図8】 図1に示す開先検出機構10(7a〜18)
に組合わされた開先検知コントロ−ラ20の機能構成
と、図1に示す溶接機本体6に組合わされた溶接コント
ロ−ラ30と開先検知コントロ−ラ20との間の転送情
報を示すブロック図である。
【図9】 図8に示す溶接コントロ−ラ20の制御動作
の概要を示すフロ−チャ−トである。
【図10】 図8に示す開先検知コントロ−ラ20の、
開先検知のための制御動作の一部を示すフロ−チャ−ト
である。
【図11】 図8に示す開先検知コントロ−ラ20の、
開先検知のための制御動作の残部を示すフロ−チャ−ト
である。
【図12】 本発明の第2実施例(図7)の開先検知コ
ントロ−ラ20の、開先検知のための制御動作を示すフ
ロ−チャ−トである。
【符号の説明】
1a,1b:母材(溶接対象材) 2a,2b:開先
3を形成する斜辺 3:開先 3L:開先中心線 4:走行レ−ル 5:ラック 6:溶接機本体 7a:ア−ム 7b:脚棒 8:ト−チホルダ 9:溶接ト−チ 10:開先検出機
構 11:検出器枠 12:ポテンショ
メ−タ(角度検出手段) 13:回転軸 14:回動ア−ム 15,16:接触子 15a,16a:
接触端部材 15b,16b:筒脚 15c,16c:
コイルばね 15d,16d:筒脚 17:減速歯車機
構 18:電気モ−タ(原動機) 19:モ−タドラ
イバ 20:開先検知コントロ−ラ 30:溶接コント
ロ−ラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/127 505

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開先の延びる方向に移動する走行体に結合
    された支持手段に回転自在に支持された、該開先の延び
    る方向に延びる開先中心線3Lに実質上垂直な回転軸;
    該回転軸に、その中心から所定距離置いて支持され、開
    先空間に突出する接触子;前記回転軸を回転駆動する原
    動機;該原動機を介して前記回転軸を往復回転駆動する
    往復駆動制御手段;前記回転軸の回転角を検出する角度
    検出手段;前記回転軸の回転による前記接触子の、相対
    向して前記開先を形成する1対の溶接対象材の一方との
    接触および他方との接触を検知する接触検知手段;およ
    び、 該接触検知手段が前記一方との接触を検知したと
    きの前記角度検出手段が検出する回転角θa、および、
    前記他方との接触を検知したときの回転角θbに基づい
    て、前記開先の位置情報を生成する開先位置演算手段、
    ならびに前記開先の開き幅情報を生成する開先幅演算手
    段、のいずれか、あるいは両方;を備える開先検出装
    置。
  2. 【請求項2】接触子は、前記回転軸に、その中心から互
    に逆方向にそれぞれ所定距離置いて固着された2個であ
    り;前記開先位置演算手段および前記開先幅演算手段
    は、前記回転軸の正回転および逆回転のそれぞれにおい
    て、前記2個の接触子の一方と溶接対象材の一方との接
    触を検知したときの回転角θa、および、前記2個の接
    触子の他方と溶接対象材の他方との接触を検知したとき
    の回転角θbに基づいて、前記開先の位置情報、およ
    び、前記開先の開き幅情報を生成する;請求項1記載の
    開先検出装置。
  3. 【請求項3】接触子は、1個であり;前記開先位置演算
    手段および前記開先幅演算手段は、前記回転軸の正/逆
    回転の一方における接触子と溶接対象材の一方との接触
    を検知したときの回転角θa、および、前記回転軸の正
    /逆回転の他方における接触子と溶接対象材の他方との
    接触を検知したときの回転角θbに基づいて、前記開先
    の位置情報、および、前記開先の開き幅情報を生成す
    る;請求項1記載の開先検出装置。
  4. 【請求項4】接触子は、溶接対象材に当る端部材および
    該端部材に一端が固着され他端が前記回転軸に結合した
    コイルばねでなる、請求項1,請求項2又は請求項3記
    載の開先検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102317023A (zh) * 2009-01-09 2012-01-11 依赛彼公司 焊接控制

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