JP3478378B2 - アルカリ可溶性ノボラック樹脂 - Google Patents

アルカリ可溶性ノボラック樹脂

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JP3478378B2
JP3478378B2 JP36072298A JP36072298A JP3478378B2 JP 3478378 B2 JP3478378 B2 JP 3478378B2 JP 36072298 A JP36072298 A JP 36072298A JP 36072298 A JP36072298 A JP 36072298A JP 3478378 B2 JP3478378 B2 JP 3478378B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はアルカリ可溶性ノボ
ラック樹脂に関する。さらに詳しくは1,2−キノンジ
アジド化合物の存在下で、紫外線、遠紫外線、X線、電
子線、分子線、γ線、シンクロトロン放射線、プロトン
ビーム等の放射線に感応して特に集積回路作製用レジス
トとして好適なポジ型感放射線性樹脂組成物を調製する
ために好適に用いられるアルカリ可溶性ノボラック樹脂
に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、集積回路を作製するために使用さ
れるレジストとしては、環化ゴムにビスアジド化合物を
配合したネガ型レジストと、アルカリ可溶性樹脂に1,
2−キノンジアジド化合物を配合したポジ型レジストが
知られている。ネガ型レジストは、紫外線照射によりビ
スアジド化合物が窒素を脱離してナイトレンとなり、環
化ゴムを三次元架橋するため、環化ゴムの溶剤からなる
現像液に対する紫外線照射部分と未照射部分との溶解性
に差が生じ、これによりパターニングされるが、架橋と
いっても紫外線照射部分が完全に硬化するわけではない
ため、現像液中でのレジストパターンの膨潤が大きく、
レジストパターンの解像度が悪いという欠点がある。 【0003】一方、ポジ型レジストは、アルカリ可溶性
樹脂にアルカリ不溶性の1,2−キノンジアジド化合物
を配合するため、アルカリ性水溶液からなる現像液に溶
解しにくく、ほとんど膨潤もしない。すなわち、ポジ型
レジストでは紫外線照射部分の1,2−キノンジアジド
化合物がインデンカルボン酸に変化し、アルカリ性水溶
液からなる現像液で現像されても、レジストパターンと
なる未照射部分の変化が極端に少ないため、マスクのパ
ターンに忠実な、かつ高い解像度のレジストパターンが
得られる。このため集積回路の高集積度化が要求される
近年は、解像度の優れたポジ型レジストが多用されてい
る。 【0004】しかしながら、ポジ型レジストの場合にも
紫外線露光部がウエーハと接している部分まで、速やか
に現像されなければマスクに忠実なレジストパターンを
得ることが困難であり、また集積度が高く、レジストパ
ターン間隔(以下、「線幅」という)が1μm以下と狭
い現在では、レジストパターンの裾の部分の現像性が大
きく解像度に影響を与える。また集積回路の形成におい
て、解像度を1μm以下にするために採用される縮小投
影露光方式には、スループットが低い、すなわち、ウエ
ーハ1枚当たりの露光時間が長くなるという問題が生じ
ている。このような問題を解決するためには、レジスト
を高感度化することが必要である。 【0005】一方、LSIの集積度の向上とともに配線
の幅が微細化され、その手段としてドライエッチングが
行なわれている。このドライエッチングを行なう間は加
熱によってレジストパターンが変化しないことが望まし
いが、従来のポジ型レジストは耐熱性が不十分である。
このようにレジストとして要求される性能としては、
「解像度」、「感度」、「現像性」および「耐熱性」が
挙げられ、このうち感度と耐熱性とは相反する傾向にあ
る。すなわち、ノボラック樹脂の分子量を低くすると、
感度は上昇するものの耐熱性は悪化する。また現像性お
よび解像度もノボラック樹脂の分子量を低くすると、良
好な傾向にあるが、耐熱性は悪化する。このように前記
のレジストとして要求される性能の一方を改良しようと
すれば、他方が悪化してしまうため、従来のポジ型レジ
ストはいずれも不十分なものであった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポジ
型感放射線性樹脂組成物を調製するために特に好適に用
いられるアルカリ可溶性ノボラック樹脂を提供すること
にある。本発明の他の目的は、前記従来技術の問題点を
解決し、解像度、感度、現像性および耐熱性に優れた高
集積度用ポジ型レジストとして好適なポジ型感放射線性
樹脂組成物を調製するために好適に用いられるアルカリ
可溶性ノボラック樹脂を提供することにある。本発明の
さらに他の目的および利点は、以下の説明から明らかに
なろう。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、m−クレゾー
ル30〜90モル%および一般式(I) 【化2】 〔式中、Xは−CH3 、−C2 5 、−C(C
3 3 、−CO2 CH3 または−CO2 2 5 を意
味し、3≧n≧1、3≧m≧1である〕で表される化合
物(但しm−クレゾールを除く)70〜10モル%を含
むフェノール類とホルムアルデヒドとを縮合反応させて
得られ、該縮合反応は前記フェノール類の一部とホルム
アルデヒドを反応させ、その後残りのフェノール類を反
応の進行とともに加えて反応させる方法で実施され、か
つ、単分散ポリスチレンを標準とするゲルパーミェーシ
ョンクロマトグラフ(GPC)法により求めたポリスチ
レン換算分子量が6,300〜25,000、2,50
0〜6,000および150〜900の範囲にあるピー
クの最大の高さの値をそれぞれa、bおよびcとしたと
き、a/b=0〜1.5およびc/b=0.5〜1.5
の範囲にあることを特徴とするアルカリ可溶性ノボラッ
ク樹脂に関する。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明におけるアルカリ可溶性ノ
ボラック樹脂は、m−クレゾール30〜90モル%およ
び前記一般式(I)の化合物70〜10モル%を含むフ
ェノール類とホルムアルデヒドとを縮合させて得られ
る。 【0009】本発明に用いられる前記一般式(I)の化
合物としては、例えばo−クレゾール、3,5−ジメチ
ルフェノール、2,5−ジメチルフェノール、2,3−
ジメチルフェノール、2,4−ジメチルフェノール、
2,6−ジメチルフェノール、3,4−ジメチルフェノ
ール、2,3,5−トリメチルフェノール、4−t−ブ
チルフェノール、2−t−ブチルフェノール、3−t−
ブチルフェノール、2−メチルレゾルシノール、4−メ
チルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノール、4−
t−ブチルカテコール、没食子酸メチル、没食子酸エチ
、3−エチルフェノール、2−エチルフェノール、4
−エチルフェノール、2,3,5−トリエチルフェノー
ル、3,5−ジエチルフェノール、2,5−ジエチルフ
ェノール、2,3−ジエチルフェノール等が挙げられ
る。これらの化合物は単独でまたは2種以上組合せて用
いられる。 【0010】本発明において、m−クレゾールと前記一
般式(I)の化合物との使用割合(m−クレゾール/前
記一般式(I)の化合物)はモル比で30〜90/70
〜10である。m−クレゾールの使用割合が30モル%
未満または90モル%を超える場合には、解像度および
現像性が低下する。なお、この使用割合はノボラック樹
脂合成時の原料の使用割合である。 【0011】また本発明におけるアルカリ可溶性ノボラ
ック樹脂は、東洋ソーダ製GPCカラム(G2000H
6 2本、G3000H6 1本、G4000H6 1本)を
用い、流量1.5ml/分、溶出溶媒テトラヒドロフラ
ン、カラム温度40℃の分析条件で、単分散ポリスチレ
ンを標準とするゲルパーミェーションクロマトグラフ
(GPC)法により求めたポリスチレン換算分子量が
6,300〜25,000、2,500〜6,000お
よび150〜900の範囲にあるピークの最大の高さの
値をそれぞれa,bおよびcとしたとき、a/b=0〜
1.5およびc/b=0.5〜1.5の範囲にある樹脂
である。このアルカリ可溶性ノボラック樹脂を用いるこ
とにより、従来のアルカリ可溶性ノボラック樹脂に比
べ、解像度、感度、現像性および耐熱性に優れたものが
得られる。 【0012】a/bの値が1.5を超える場合には、現
像性および感度が悪化する。またc/bの値が1.5を
超える場合には、耐熱性が悪化し、c/bの値が0.5
未満の場合には、感度および解像度が低下する。本発明
において、上記アルカリ可溶性ノボラック樹脂は、前記
フェノール類を酸触媒の存在下にホルムアルデヒドと縮
合させて合成されるが、無触媒でも合成することができ
る。この際用いられる酸触媒としては、例えば塩酸、硝
酸、硫酸等の無機酸、ギ酸、蓚酸、酢酸等の有機酸が挙
げられる。ホルムアルデヒドの使用量はフェノール類1
モルに対して0.7〜3モル、酸触媒の使用量はフェノ
ール類1モルに対して0〜0.1モルが好ましい。 【0013】縮合反応においては、通常、反応触媒とし
て水を用いるが、使用するフェノール類がホルムアルデ
ヒドの水溶液に溶解せず、反応初期から不均一系になる
場合には、反応媒質として親水性溶媒を使用することも
できる。この際用いられる親水性溶媒としては、例えば
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等
のアルコール類、またはテトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等の環状エーテル類が挙げられる。これらの反応媒質
の使用量は、好ましくはフェノール類とホルムアルデヒ
ドの総量100重量部当たり、20〜1,000重量部
である。縮合反応の反応温度は、フェノール類とホルム
アルデヒドの反応性に応じて適宜調整することができる
が、通常、10〜200℃、好ましくは70〜130℃
である。 【0014】また、前記アルカリ可溶性ノボラック樹脂
は、前記フェノール類の一部とホルムアルデヒドを、例
えば酸触媒の存在下に縮合反応させ、その後残りのフェ
ノール類を反応の進行とともに加えて反応させることに
より得られる。このような方法により、前記した特定の
ポリスチレン換算分子量分布を有するアルカリ可溶性樹
脂をより再現性よく、安定的に製造することができる。
縮合反応終了後、系内に存在する未反応物、酸触媒およ
び反応媒質を除去するため、一般的には内温を130〜
230℃に上昇させ、減圧下に揮発分を留去し、次いで
溶融したアルカリ可溶性ノボラック樹脂をスチール製ベ
ルト等の上に流涎して、アルカリ可溶性ノボラック樹脂
を回収するが、溶剤に溶解させて回収する方法をとるこ
ともできる。 【0015】本発明のアルカリ可溶性ノボラック樹脂
は、1,2−キノンジアジド化合物と混合されてポジ型
感放射線性樹脂組成物を与える。上記1,2−キノンジ
アジド化合物には特に限定されないが、例えば1,2−
ベンゾキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、1,
2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステ
ル等が挙げられる。具体的にはp−クレゾール−1,2
−ベンゾキノンジアジド−4−スルホン酸エステル、レ
ゾルシノール−1,2−ナフトキノンジアジド−4−ス
ルホン酸エステル、ピロガロール−1,2−ナフトキノ
ンジアジド−5−スルホン酸エステル等の(ポリ)ヒド
ロキシベンゼンの1,2−キノンジアジドスルホン酸エ
ステル類、 【0016】2,4−ジヒドロキシフェニル−プロピル
ケトン−1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホン
酸エステル、2,4−ジヒドロキシフェニル−n−ヘキ
シルケトン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スル
ホン酸エステル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン
−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エス
テル、2,3,4−トリヒドロキシフェニル−n−ヘキ
シルケトン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スル
ホン酸エステル、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフ
ェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン
酸エステル、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノ
ン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エ
ステル、2,4,6−トリヒドロキシベンゾフェノン−
1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステ
ル、2,4,6−トリヒドロキシベンゾフェノン−1,
2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、
2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン
−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エス
テル、2,3,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェ
ノン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸
エステル、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベン
ゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スル
ホン酸エステル、2,3,4,4′−テトラヒドロキシ
ベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−
スルホン酸エステル、2,2′,3,4,6′−ペンタ
ヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジア
ジド−4−スルホン酸エステル、2,2′,3,4,
6′−ペンタヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフ
トキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、2,3,
3′,4,4′,5′−ヘキサヒドロキシベンゾフェノ
ン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エ
ステル、2,3,3′,4,4′,5′−ヘキサヒドロ
キシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジド−
5−スルホン酸エステル、2,3′,4,4′,5′6
−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキ
ノンジアジド−4−スルホン酸エステル、2,3′,
4,4′,5′6−ヘキサヒドロキシベンゾフェノン−
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステ
ル等の(ポリ)ヒドロキシフェニルアルキルケトンまた
は(ポリ)ヒドロキシフェニルアリールケトンの1,2
−キノンジアジドスルホン酸エステル類、 【0017】ビス(p−ヒドロキシフェニル)メタン−
1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸エステ
ル、ビス(2,4−ジヒドロキシフェニル)メタン−
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステ
ル、ビス(2,3,4−トリヒドロキシフェニル)メタ
ン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エ
ステル、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)プロ
パン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸
エステル、2,2−ビス(2,4−ジヒドロキシフェニ
ル)プロパン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルホン酸エステル、2,2−ビス(2,3,4−トリヒ
ドロキシフェニル)プロパン−1,2−ナフトキノンジ
アジド−5−スルホン酸エステル等のビス〔(ポリ)ヒ
ドロキシフェニル〕アルカンの1,2−キノンジアジド
スルホン酸エステル類、3,5−ジヒドロキシ安息香酸
ラウリル−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホ
ン酸エステル、2,3,4−トリヒドロキシ安息香酸フ
ェニル−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン
酸エステル、3,4,5−トリヒドロキシ安息香酸プロ
ピル−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸
エステル、3,4,5−トリヒドロキシ安息香酸フェニ
ル−1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エ
ステル等の(ポリ)ヒドロキシ安息香酸アルキルエステ
ルまたは(ポリ)ヒドロキシ安息香酸アリールエステル
の1,2−キノンジアジドスルホン酸エステル類、 【0018】ビス(2,5−ジヒドロキシベンゾイル)
メタン−1,2−ナフトキノンジアジド−4−スルホン
酸エステル、ビス(2,3,4−トリヒドロキシベンゾ
イル)メタン−1,2−ナフトキノンジアジド−5−ス
ルホン酸エステル、ビス(2,4,6−トリヒドロキシ
ベンゾイル)メタン−1,2−ナフトキノンジアジド−
5−スルホン酸エステル、p−ビス(2,5−ジヒドロ
キシベンゾイル)ベンゼン−1,2−ナフトキノンジア
ジド−4−スルホン酸エステル、p−ビス(2,3,4
−トリヒドロキシベンゾイル)ベンゼン−1,2−ナフ
トキノンジアジド−5−スルホン酸エステル、p−ビス
(2,4,6−トリヒドロキシベンゾイル)ベンゼン−
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステ
ル等のビス〔(ポリ)ヒドロキシベンゾイル〕アルカン
またはビス〔(ポリ)ヒドロキシベンゾイル〕ベンゼン
の1,2−キノンジアジドスルホン酸エステル類、 【0019】エチレングリコール−ジ(3,5−ジヒド
ロキシベンゾエート)−1,2−ナフトキノンジアジド
−5−スルホン酸エステル、ポリエチレングリコール
(3,4,5−トリヒドロキシベンゾエート)−1,2
−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸エステル等の
(ポリ)エチレングリコール−ジ〔(ポリ)ヒドロキシ
ベンゾエート〕の1,2−キノンジアジドスルホン酸エ
ステル類、水酸基を有するα−ピロン系天然色素の1,
2−キノンジアジドスルホン酸エステル類、水酸基を有
するγ−ピロン系天然色素の1,2−キノンジアジドス
ルホン酸エステル類、水酸基を有するジアジン系天然色
素の1,2−キノンジアジドスルホン酸エステル類等が
挙げられる。これらの化合物の他に、J. Kosar 著“Li
ght-Sensitive Systems ”339 〜352, (1965) 、John W
iley & Sons 社 (New York) W. S. DeForest 著“Photo
resist ”50, (1975)、McGraw-Hill, Inc., (New York)
に掲載されている1,2−キノンジアジド化合物を用
いることもできる。 【0020】これらの1,2−キノンジアジド化合物は
単独でまたは2種以上混合して用いられる。またこれら
の1,2−キノンジアジド化合物の配合量は、前記アル
カリ可溶性ノボラック樹脂100重量部に対して、通
常、5〜100重量部、好ましくは10〜50重量部で
ある。この配合量が5重量部未満の場合には、1,2−
キノンジアジド化合物が放射線を吸収して生成するカル
ボン酸量が少ないので、パターニングが困難であり、一
方、100重量部を超える場合には、短時間の放射線照
射では加えた1,2−キノンジアジド化合物の全てを分
解することができず、アルカリ性水溶液からなる現像液
による現像が困難となる。 【0021】前記ポジ型感放射線性樹脂組成物には、レ
ジストとしての感度を向上させるため、これらの増感剤
を配合することができる。これらの増感剤としては、例
えば2H−ピリド〔3,2−b〕−1,4−オキサジン
−3〔4H〕オン類、10H−ピリド〔3,2−b〕
〔1,4〕−ベンゾチアジン類、ウラゾール類、ヒダン
トイン類、バルビツール酸類、グリシン無水物類、1−
ヒドロキシベンゾトリアゾール類、アロキサン類、マレ
イミド類、さらに特公昭48−12242号公報、特公
昭48−35402号公報、特開昭58−37641号
公報、特開昭58−149042号公報等に記載されて
いる増感剤が挙げられる。増感剤の配合量は前記1,2
−キノンジアジド化合物100重量部に対し、通常、1
00重量部以下、好ましくは4〜60重量部である。 【0022】またポジ型感放射線性樹脂組成物には、塗
布性、例えばストリエーションや乾燥塗膜形成後の放射
線照射部の現像性を改良するために界面活性剤を配合す
ることができる。界面活性剤としては、例えばポリオキ
シエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステ
アリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル
等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキ
シエチレンオクチルフェノールエーテル、ポリオキシエ
チレンノニルフェノールエーテル等のポリオキシエチレ
ンアルキルフェノールエーテル類、ポリエチレングリコ
ールジラウレート、ポリエチレングリコールジステアレ
ート等のポリエチレングリコールジアルキルエステル類
等のノニオン系界面活性剤、エフトップEF301、E
F303、EF352(新秋田化成(株)製)、メガフ
ァックF171、F173(大日本インキ(株)製)、
特開昭57−178242号公報に例示されるフッ化ア
ルキル基またはパーフルオロアルキル基を有する直鎖状
のフッ素系界面活性剤、フロラードFC430、FC4
31(住友スリーエム(株)製)、アサヒガードAG7
10、サーフロンS−382、SC101、SC10
2、SC103、SC104、SC105、SC106
(旭硝子(株)製)等のフッ素系界面活性剤、オルガノ
シロキサンポリマーKP341(信越化学工業(株)
製)、アクリル酸系またはメタクリル酸系(共)重合体
ポリフローNo. 75、No. 95(共栄社油脂化学工業
(株)製)等が挙げられる。 【0023】これらの界面活性剤は、単独でまたは2種
以上混合して用いられる。界面活性剤の配合量は、組成
物中のアルカリ可溶性ノボラック樹脂および1,2−キ
ノンジアジド化合物の総量100重量部当たり、通常、
2重量部以下、好ましくは1重量部以下である。また、
ポジ型感放射線性樹脂組成物には、放射線照射部の潜像
を可視化させたり、放射線照射時のハレーションの影響
を少なくするために着色剤を、また接着性を改良するた
めに接着助剤を配合することもできる。 【0024】着色剤としては、例えばメチルバイオレッ
ト2B(CINo. 42555)、マラカイトグリーン
(CINo. 42000)、ビクトリアブルーB(CIN
o. 44045)、ニュートラルレッド(CINo. 50
040)、ソルベントイエロー2(CINo. 1102
0)、ソルベントイエロー6(CINo. 11390)、
ソルベントイエロー14(CINo. 12055)、ソル
ベントイエロー15(CINo. 18820)、ソルベン
トイエロー16(CINo. 12700)、ソルベントイ
エロー21(CINo. 18690)、ソルベントイエロ
ーD−33(CINo.47000)、ソルベントイエロ
ー56(CINo. 11021)、ソルベントオレンジ1
(CINo. 11920)、ソルベントオレンジ2(CI
No. 12100)、ソルベントオレンジ14(CINo.
26020)、ソルベントオレンジ40、ソルベントレ
ッド3(CINo. 12010)、ソルベントレッド8
(CINo.12715)、ソルベントレッド23(CIN
o. 26100)、ソルベントレッド24(CINo. 2
6105)、ソルベントレッド25(CINo. 2611
0)、ソルベントレッド27(CINo. 26125)、
ソルベントレッド(CINo.45170B)、ディスパ
ースレッド9(CINo. 60505)、オイルスカーレ
ット308(CINo. 21260)、ソルベントブラウ
ン(CINo. 12020)、ディスパースイエロー1
(CINo. 10345)、ディスパースイエロー3(C
INo. 11855)、ディスパースイエロー4(CIN
o. 12770)、ディスパースイエロー8(CINo.
27090)、ディスパースイエロー42(CINo. 1
0338)、ディスパースオレンジ1(CINo. 110
80)、ディスパースオレンジ3(CINo. 1100
5)、ディスパースオレンジ5(CINo. 1110
0)、ディスパースオレンジ11(CINo. 6070
0)、ディスパースレッド1(CINo. 11110)、
ディスパースレッド4(CINo. 60755)、ディス
パースレッド11(CINo. 62015)、ディスパー
スレッド15(CINo. 60710)、ディスパースレ
ッド58(CINo. 11135)等の油溶染料、分散染
料または塩素性染料、 【0025】ミケトン・ファスト・イエロー7G、ミケ
トン・ファスト・オレンジ5R(三井東圧染料(株)
製)、ホロン(サンド社製)、マクロレックスイエロー
6G(バイエル社製)等のメチン系染料、スチルベン、
4,4−ジアミノスチルベンスルホン酸誘導体、クマリ
ン誘導体、ピラゾリン誘導体等の螢光増白剤、特開昭5
9−142538号公報に記載されたヒドロキシアゾ系
染料等が挙げられる。これらの着色剤の配合量は、ポジ
型感放射線性樹脂組成物中のアルカリ可溶性ノボラック
樹脂および1,2−キノンジアジド化合物の総量100
重量部当たり、通常、6重量部以下、好ましくは4重量
部以下である。 【0026】接着助剤としては、例えば3−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、2
−(3,4−エポキシシクロヘキシルエチル)トリメト
キシシラン等のシリコン化合物が用いられる。接着助剤
の配合量は、ポジ型感放射線性樹脂組成物中のアルカリ
可溶性ノボラック樹脂および1,2−キノンジアジド化
合物の総量100重量部当たり、通常、4重量部以下、
好ましくは2重量部以下である。さらに、ポジ型感放射
線性樹脂組成物には、必要に応じて保存安定剤、消泡剤
等も配合することができる。 【0027】ポジ型感放射線性樹脂組成物を基板に塗布
するに際しては、前記アルカリ可溶性ノボラック樹脂、
前記1,2−キノンジアジド化合物および各種配合剤
を、例えば濃度が5〜50重量%となるように適当な溶
剤に所定量ずつ溶解し、例えば孔径0.2μm程度のフ
ィルタで濾過することにより調製した組成物溶液を回転
塗布、流し塗布、ロール塗布等によりシリコンウエーハ
等に塗布する。 【0028】この際に用いられる溶剤としては、例えば
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル類、
メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテ
ート等のセロソルブエステル類、2−オキシプロピオン
酸メチル、2−オキシプロピオン酸エチル等のモノオキ
シモノカルボン酸エステル類、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素類、メチルエチルケトン、シクロヘキサ
ノン等のケトン類、または酢酸エチル、酢酸ブチル等の
エステル類が挙げられる。これらの溶剤は、単独でまた
は2種以上組み合わせて用いられる。また、必要に応
じ、ベンジルエチルエーテル、ジヘキシルエーテル等の
エーテル類、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル等のグリ
コールエーテル類、アセトニルアセトン、イソホロン等
のケトン類、カプロン酸、カプリル酸等の脂肪酸類、1
−オクタノール、1−ノナノール、ベンジルアルコール
等のアルコール類、または酢酸ベンジル、安息香酸エチ
ル、シュウ酸ジエチル、マレイン酸ジエチル、γ−ブチ
ロラクトン、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、フェニル
セロソルブアセテート等のエステル類のような高沸点溶
剤を添加することもできる。 【0029】ポジ型感放射線性樹脂組成物の現像液とし
ては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム、珪酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウム、ア
ンモニア水等の無機アルカリ類、エチルアミン、n−プ
ロピルアミン等の第1級アミン類、ジエチルアミン、ジ
−n−プロピルアミン等の第2級アミン類、トリエチル
アミン、メチルジエチルアミン等の第3級アミン類、ジ
メチルエタノールアミン、トリエタノールアミン等のア
ルコールアミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、コリン
等の第4級アンモニウム塩、またはピロール、ピペリジ
ン、1,8−ジアザピシクロ(5,4,0)−7−ウン
デセン、1,5−ジアザピシクロ(4,3,0)−5−
ノナン等の環状アミン類を溶解してなるアルカリ性水溶
液が使用される。金属を含有する現像液の使用が問題と
なる集積回路の作製時には、第4級アンモニウム塩や環
状アミン類のアルカリ性水溶液を使用することが好まし
い。また前記現像液に水溶性有機溶媒、例えばメタノー
ル、エタノール等のアルコール類や界面活性剤を適量添
加して使用することもできる。 【0030】 【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例によって何ら制約される
ものではない。 実施例1 攪拌器、冷却管および温度計を装着した5リットルのセ
パラブルフラスコに、m−クレゾール324g(3モ
ル)、3,5−ジメチルフェノール244g(2モ
ル)、37重量%ホルムアルデヒド水溶液770gおよ
びシュウ酸0.8gを仕込み、セパラブルフラスコを油
浴に浸し、内温を100℃に保持しながら1時間反応さ
せ、その後さらにm−クレゾール324g(3モル)お
よび3,5−ジメチルフェノール244g(2モル)を
反応の進行とともに連続的にセパラブルフラスコに仕込
み、2時間反応させた。 【0031】次いで、油浴温度を180℃まで上昇さ
せ、同時にセパラブルフラスコ内を減圧にして水、ホル
ムアルデヒド、未反応のm−クレゾール、3,5−ジメ
チルフェノールおよびシュウ酸を除去した。次いで溶融
したノボラック樹脂を室温に戻し回収した。このノボラ
ック樹脂をテトラヒドロフランに溶解し、前記のGPC
法にてノボラック樹脂の分子量分布を測定した。その結
果を表1に示す。このようにして得られたノボラック樹
脂100重量部と表1に記載の1,2−キノンジアジド
化合物29重量部とを、エチルセロソルブアセテート3
01重量部に溶解し、ポジ型感放射線性樹脂組成物溶液
を調製した。この組成物溶液はポアサイズ0.2μmの
フィルタで濾過して異物微粒子を除去した。 【0032】これを常法によりシリコンウエーハ上にス
ピンナーで回転塗布したのち、90℃で2分間ホットプ
レート上にてプレベークして1.2μm厚のレジスト膜
を形成した。次いで縮小投影露光機にて露光量を変化さ
せ、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド2.4重量
%水溶液を用い25℃で60秒間現像し、水でリンス
し、乾燥した後、得られたレジストパターンを走査型電
子顕微鏡で観察したところ、現像残りは認められず、感
度は良好であり、さらにレジストパターンが細くなるこ
とがなく、線幅0.8μmのレジストパターンが解像で
きた。またオーブン中にレジストパターンを形成したウ
エーハを入れてパターンが崩れ始めたときの温度を求め
たところ、150℃であり、レジストとして耐熱性が良
好なことが分かった。その結果を表1に示す。 【0033】実施例2 実施例1と同様なセパラブルフラスコに、m−クレゾー
ル270g(2.5モル)、3,5−ジメチルフェノー
ル305g(2.5モル)、37重量%ホルムアルデヒ
ド水溶液770gおよびシュウ酸0.8gを仕込み、セ
パラブルフラスコを油浴に浸し、内温を100℃に保持
しながら1時間反応させ、その後さらにm−クレゾール
270g(2.5モル)および3,5−ジメチルフェノ
ール305g(2.5モル)を反応の進行とともに連続
的にセパラブルフラスコに仕込み、2時間反応させた。
その後実施例1と同様にしてノボラック樹脂を合成し、
前記のGPC法にてノボラック樹脂の分子量分布を測定
した。その結果を表1に示す。次いで、表1に示す添加
量の1,2−キノンジアジド化合物を用い、その他は実
施例1と同様にしてポジ型感放射線性樹脂組成物溶液を
調製し、濾過し、レジスト性能の評価を行なった。その
結果を表1に示す。いずれも感度、解像度、現像性およ
び耐熱性の優れたものであった。 【0034】実施例3 実施例1と同様なセパラブルフラスコに、m−クレゾー
ル324g(3モル)、2,3,5−トリメチルフェノ
ール272g(2モル)、37重量%ホルムアルデヒド
水溶液892gおよびシュウ酸3.0gを仕込み、セパ
ラブルフラスコを油浴に浸し、内温を100℃に保持し
ながら3時間反応させ、その後さらにm−クレゾール3
24g(3モル)および2,3,5−トリメチルフェノ
ール272g(2モル)を反応の進行とともに連続的に
セパラブルフラスコに仕込み、3時間反応させた。その
後、実施例1と同様にしてノボラック樹脂を合成し、前
記GPC法にてノボラック樹脂の分子量分布を測定し
た。その結果を表1に示す。次いで、実施例1と同様に
してポジ型感放射線性樹脂組成物溶液を調製し、濾過
し、レジスト性能の評価を行なった。その結果を表1に
示す。いずれも感度、解像度、現像性および耐熱性の優
れたものであった。 【0035】実施例4 実施例1と同様なセパラブルフラスコに、m−クレゾー
ル216g(2モル)、4−t−ブチルフェノール30
0g(2モル)、37重量%ホルムアルデヒド水溶液7
70gおよびシュウ酸3.0gを仕込み、セパラブルフ
ラスコを油浴に浸し、内温を100℃に保持しながら3
時間反応させ、その後さらにm−クレゾール648g
(6モル)を反応の進行とともに連続的にセパラブルフ
ラスコに仕込み、4時間反応させた。その後実施例1と
同様にしてノボラック樹脂を合成し、前記GPC法に
て、ノボラック樹脂の分子量分布を測定した。この結果
を表1に示す。次いで表1に示す種類および添加量の
1,2−キノンジアジド化合物を用い、その他は実施例
1と同様にしてポジ型感放射線性樹脂組成物溶液を調製
し、濾過し、レジスト性能の評価を行なった。その結果
を表1に示す。いずれも感度、解像度、現像性および耐
熱性の優れたものであった。 【0036】実施例5 実施例1で得られたノボラック樹脂ならびに表1に示す
種類および添加量の1,2−キノンジアジド化合物を用
い、その他は実施例1と同様にしてポジ型感放射線性樹
脂組成物溶液を調製し、濾過し、レジスト性能の評価を
行なった。その結果を表1に示す。いずれも感度、解像
度、現像性および耐熱性の優れたものであった。 【0037】比較例1 実施例1と同様のセパラブルフラスコに、m−クレゾー
ル648g(6モル)、反応活性の高い3,5−ジメチ
ルフェノール488g(4モル)、37重量%ホルムア
ルデヒド水溶液770gおよびシュウ酸8gを一括して
仕込み、セパラブルフラスコを油浴に浸し、内温を10
0℃に保持しながら2時間反応させ、その後実施例1と
同様に処理してGPC法にてノボラック樹脂の分子量分
布を測定した。その結果を表1に示す。次いで表1に示
す種類および添加量の1,2−キノンジアジド化合物を
用い、その他は実施例1と同様にして組成物溶液を調製
し、濾過し、レジスト性能の評価を行なった。その結果
を表1に示すが、実施例に比べ感度、解像度および現像
性が劣るものであった。 【0038】比較例2および3 表1に示す各種フェノール類を用い、その他は比較例1
と同様にしてノボラック樹脂を合成し、GPC法にてノ
ボラック樹脂の分子量分布を測定した。その結果を表1
に示す。次いで表1に示す種類および添加量の1,2−
キノンジアジド化合物を用い、その他は実施例1と同様
にしてポジ型感放射線性樹脂組成物溶液を調製し、濾過
し、レジスト性能の評価を行なった。その結果を表1に
示すが、実施例に比べ感度、解像度および現像性が劣る
ものであった。 【0039】 【表1】 【0040】表1の結果から、本発明のアルカリ可溶性
ノボラック樹脂を含むポジ型感放射線性樹脂組成物は、
感度、解像度、現像性および耐熱性のバランスに優れて
いることが分かる。 実施例6 実施例1で得られたノボラック樹脂ならびに表2に示す
種類および添加量の1,2−キノンジアジド化合物を用
い、その他は実施例1と同様にしてポジ型感放射線性樹
脂組成物溶液を調製し、濾過し、レジスト性能の評価を
行なった。その結果を表2に示す。いずれも感度、解像
度、現像性および耐熱性の優れたものであった。 【0041】実施例7 実施例2で得られたノボラック樹脂ならびに表2に示す
種類および添加量の1,2−キノンジアジド化合物を用
い、その他は実施例1と同様にしてポジ型感放射線性樹
脂組成物溶液を調製し、濾過し、レジスト性能の評価を
行なった。その結果を表2に示す。いずれも感度、解像
度、現像性および耐熱性の優れたものであった。 【0042】実施例8および9 実施例3で得られたノボラック樹脂ならびに表2に示す
種類および添加量の1,2−キノンジアジド化合物を用
い、その他は実施例1と同様にしてポジ型感放射線性樹
脂組成物溶液を調製し、濾過し、レジスト性能の評価を
行なった。その結果を表2に示す。いずれも感度、解像
度、現像性および耐熱性の優れたものであった。 【0043】実施例10および11 実施例1と同様なセパラブルフラスコに、m−クレゾー
ル432g(4モル)、2,3,5−トリメチルフェノ
ール736g(1モル)、37重量%ホルムアルデヒド
水溶液892gおよびシュウ酸3.0gを仕込み、セパ
ラブルフラスコを油浴に浸し、内温を100℃に保持し
ながら3時間反応させ、その後さらにm−クレゾール1
08g(1モル)、2,3,5−トリメチルフェノール
544g(4モル)を反応の進行とともに連続的にセパ
ラブルフラスコに仕込み、2時間反応させた。その後、
実施例1と同様にしてノボラック樹脂を合成し、前記の
GPC法にてノボラック樹脂の分子量分布を測定した。
その結果を表2に示す。次いで表2に示す種類および添
加量の1,2−キノンジアジド化合物を用い、その他は
実施例1と同様にしてポジ型感放射線性樹脂組成物溶液
を調製し、濾過し、レジスト性能の評価を行なった。そ
の結果を表2に示す。いずれも感度、解像度、現像性お
よび耐熱性の優れたものであった。 【0044】実施例12および13 実施例1と同様なセパラブルフラスコに、m−クレゾー
ル108g(1モル)、3,5−ジメチルフェノール4
88g(4モル)、37重量%ホルムアルデヒド水溶液
770gおよびシュウ酸0.8gを仕込み、セパラブル
フラスコを油浴に浸し、内温を100℃に保持しながら
0.5時間反応させ、その後さらにm−クレゾール43
2g(4モル)、3,5−ジメチルフェノール122g
(1モル)を反応の進行とともに連続的にセパラブルフ
ラスコに仕込み、1.5時間反応させた。その後実施例
1と同様にしてノボラック樹脂を合成し、前記のGPC
法にてノボラック樹脂の分子量分布を測定した。その結
果を表2に示す。次いで表2に示す種類と添加量の1,
2−キノンジアジド化合物を用い、その他は実施例1と
同様にして、ポジ型感放射線性樹脂組成物溶液を調製
し、濾過し、レジスト性能の評価を行なった。その結果
を表2に示す。いずれも感度、解像度、現像性および耐
熱性の優れたものであった。 【0045】 【表2】【0046】 【発明の効果】本発明のアルカリ可溶性ノボラック樹脂
は、1,2−キノンジアジド化合物の存在下で優れた解
像度、感度、現像性および耐熱性を示し、さらに耐ドラ
イエッチング性にも優れたポジ型レジストを得ることが
できる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−176034(JP,A) 特開 昭56−1045(JP,A) 特開 昭62−35347(JP,A) 特開 昭60−57339(JP,A) 特開 昭61−185741(JP,A) 特開 昭61−275748(JP,A) 特開 昭60−42753(JP,A) 特開 昭60−164740(JP,A) 特開 昭58−17112(JP,A) 特開 昭60−189739(JP,A) 特開 昭61−3140(JP,A) 特公 平6−54391(JP,B2) 特公 平6−54383(JP,B2) 特公 平6−54389(JP,B2) 欧州特許出願公開70624(EP,A1) 米国特許5019479(US,A) 米国特許4719167(US,A) Solid State Techn ology,June 1984,p.115 −120 Journal of Vacuum Science & Technol ogy B,4 [1] (1986), p.430−436 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 8/00 - 8/38 G03F 7/023 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.m−クレゾール30〜90モル%および一般式
    (I) 【化1】 〔式中、Xは−CH3 、−C2 5 、−C(C
    3 3 、−CO2 CH3 または−CO2 2 5 を意
    味し、3≧n≧1、3≧m≧1である〕で表される化合
    物(但しm−クレゾールを除く)70〜10モル%を含
    むフェノール類とホルムアルデヒドとを縮合反応させて
    得られ、該縮合反応は前記フェノール類の一部とホルム
    アルデヒドを反応させ、その後残りのフェノール類を反
    応の進行とともに加えて反応させる方法で実施され、か
    つ、単分散ポリスチレンを標準とするゲルパーミェーシ
    ョンクロマトグラフ(GPC)法により求めたポリスチ
    レン換算分子量が6,300〜25,000、2,50
    0〜6,000および150〜900の範囲にあるピー
    クの最大の高さの値をそれぞれa、bおよびcとしたと
    き、a/b=0〜1.5およびc/b=0.5〜1.5
    の範囲にあることを特徴とするアルカリ可溶性ノボラッ
    ク樹脂。 2.ポジ型感放射線性樹脂組成物に用いられるための請
    求項1のアルカリ可溶性ノボラック樹脂。
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JP6031905B2 (ja) * 2011-09-21 2016-11-24 住友ベークライト株式会社 ノボラック型フェノール樹脂の製造方法、フォトレジスト用樹脂組成物の製造方法および液晶デバイスの製造方法

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