JP3478096B2 - 角筒容器充填機用搬送キャリア - Google Patents

角筒容器充填機用搬送キャリア

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、紙製角筒状の液体
包装容器を製函して液体内容物を充填する紙製角筒容器
充填機において角筒容器を搬送する角筒容器充填機用キ
ャリアに関する。 【0002】 【従来の技術】一般に紙製角筒容器の充填機は、図4
(a)の側面図及び図4(b)の平面図に示すように、
容器成形部40と、該容器成形部40と接続して設けら
れたチャンバー50(カバー体)内には、四角形状の角
筒容器1を1個ずつホールドするキャリア板51aが一
定間隔で取り付けてある一対の対向するエンドレスチェ
ーン52、52からなる搬送機構53、および前記チェ
ーン52の対向間に沿って下部に水平に底部ガイド54
が設けられている。なお、無菌充填機のチャンバー50
の場合は陽圧状態の無菌エアーが供給される無菌チャン
バー50となっている。 【0003】前記成形部40は、折り畳まれた偏平形状
の四角形状の角筒容器1を多数枚集積して前方に1枚ず
つフィードするカートンマガジン部41と、角筒容器1
を偏平形状から立体形状の角筒容器1に立ち起こす立ち
起こし部42と、立ち起こした角筒容器1を装填支持し
て容器底部をシール成形するマンドレルアーム45を回
転中心部44に放射状に有して回転するマンドレル部4
3を備えている。 【0004】チャンバー50には、ジュース、牛乳、酒
等の内容物を角筒容器1に頂部開口部より充填する充填
部58と、該容器1の頂部開口部を加熱する加熱部59
と、この加熱した開口部を圧着して密封する密封部60
と、充填密封された角筒容器1を搬出する搬出部62か
らなっている。 【0005】また、例えば無菌チャンバー50の場合
は、搬入部61から搬入された前記容器1の外部を殺菌
する外部殺菌部55と、該容器1内部を殺菌する内部殺
菌部56と、容器1内部の殺菌液を乾燥すると共に加熱
殺菌する乾燥部57と、ジュース、牛乳、酒等の内容物
を容器1に頂部開口部より充填する充填部58と、容器
1の頂部開口部を加熱する加熱部59と、この加熱した
開口部を圧着して密封する密封部60と、充填密封容器
Cを搬出する搬出部62からなっている。そして無菌エ
ア送風部63は搬入部61の反対側に設けられている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】図5の拡大平面図に示
すように、搬送機構53は、各々キャリア板51aがそ
の基端部にて両端部のモーター駆動スプロケット52
a、52bに巻回して互いに逆方向に回転送行する一対
の対向するそれぞれエンドレスチェーン52、52に等
間隔で一体的に取り付けられており、搬送キャリア51
は、それぞれエンドレスチェーン52、52の対向間に
おいて互いに対向する一対のキャリア板51a、51a
により構成され、角筒容器1は、そのエンドレスチェー
ン52、52に取り付けられた各々キャリア板51a、
51aに挟まれて直線的に前方に順次搬送されるように
なっている。 【0007】このような従来の搬送キャリア51は、容
器1の角寸サイズが変わる度にその容器外形角寸に適合
したサイズに調整する必要があり、従来の搬送キャリア
51のサイズ調整に当たっては、図5に示すように、各
々エンドレスチェーン52、52の対向間において、そ
の各々チェーン52、52に取り付けられて対向する一
対のキャリア板51a、51aの離間距離aと、一対の
対向するエンドレスチェーン52、52の離間距離Dと
を移動調整することによって、容器外形角寸a×bに適
合したサイズに調整するようにしており、キャリア板5
1aの離間距離aにおいてはエンドレスチェーン52に
取り付けられた個々のキャリア板51aの取り付けネジ
の弛めや締め付け作業や、エンドレスチェーン52に対
する個々のキャリア板51aの正確な位置決め作業にか
なりの時間と手間を必要としていた。 【0008】本発明は、搬送キャリアのサイズ変更作業
において、容器外形角寸サイズに適合した搬送キャリア
サイズに容易に設定変更できるようにすることにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は、互いに逆回転
送行する一対の各々エンドレスチェーン12にそれぞれ
等間隔に複数のキャリア板22がコの字型に取り付けら
れ、その各々エンドレスチェーン12の離間対向間に正
対するコの字型の一対の前記キャリア板22、22によ
り構成される搬送キャリア11により角筒容器1の前後
及び左右の角隅側部をホールドして順次搬送する角筒容
器充填機用搬送キャリアにおいて、コの字型に取り付け
られた各々キャリア板22の搬送方向前後端部の固定ホ
ルダー板22aより内方に支軸を介して垂直に起立動作
する可動ホルダー板23を設けたことを特徴とする角筒
容器充填機用搬送キャリアである。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明の角筒容器充填機用搬送キ
ャリアの実施の形態を、以下に詳細に説明すれば、図1
は、本発明の角筒容器充填機用搬送キャリア11を取り
付けた角筒容器搬送機構13の平面図であり、複数個の
キャリア板22が、モーターにより駆動するスプロケッ
ト12a、12bに巻回して互いに逆方向に回転送行す
る一対の対向するそれぞれエンドレスチェーン12、1
2に等間隔に一体的に取り付けられている。 【0011】角筒容器充填機用の搬送キャリア11は、
対向送行する前記エンドレスチェーン12、12の対向
送行間において、互いに正対する複数対のコの字型のキ
ャリア板22、22により構成される。 【0012】各々エンドレスチェーン12、12に取り
付けられたそれぞれ前記キャリア板22、22は、基部
22bと、その基部22bの両端に、離間対向距離aの
一対の離間対向する固定ホルダー板22a、22aを備
え、その対向送行間において前記キャリア板22、22
は、各々一対ずつ順次互いに正対して送行移動するとと
もに、その対向送行間に1個ずつ順次導入される角筒容
器1を挟持して対向送行間の送行方向に搬送する。な
お、図中、14は角筒容器1の底部をスライド可能に支
持するステーである。 【0013】前記一対の互いに正対したコの字型のキャ
リア板22は、角筒容器1のチェーン側に対向する側面
に正対するとともに、対向送行方向に対して前後に対向
する角筒容器1の両側面の角隅部を、そのキャリア板2
2のコの字型両端にある一対の平行に対向する固定ホル
ダー板22a、22aによってホールドするように挟持
してその角筒容器1を前方に搬送する。 【0014】本発明のコの字型の前記キャリア板22
は、図2(a)の平面図に示すように基部22bと、該
基部22bの両端に該基部22bに対して垂直な平行
に、対向離間距離a=a1 にて離間対向する一対の固定
ホルダー板22a、22aを備える。 【0015】各々固定ホルダー板22aより内方の基部
22bには支軸部23aを備え、該支軸部23aを中心
に、固定ホルダー板22aに対して平行に起立し、且つ
基部22bに平行な方向に転倒する開閉動作可能な可動
ホルダー板23を備える。 【0016】エンドレスチェーン12は、図2(a)に
示すように対向する2枚のリンクプレート12aに2本
の円筒状のブッシュピン12bを圧入し、そのブッシュ
ピン12bの外周に自由回転状態にローラ12cを取り
付けたローラリンク(インナーリンク)と、該ローラリ
ンクの外面に対向する2枚のリンクプレート12dに2
本のピン12eをブッシュピン12bに整合して圧入し
たピンリンク(アウターリンク)とを交互に組み合わせ
て無端状にしたものである。 【0017】上記キャリア板22は、その基部22bが
ブラケット21に取り付けられていて、所定ピッチ毎の
各々ピンリンクにブラケット21を取り付け固定するこ
とによって上記キャリア板22がチェーン12に取り付
けられている。 【0018】図2(a)に示すように前記キャリア板2
2は、その基部22bの両端にある固定ホルダー板22
a、22aの内方に対向する一対の可動ホルダー板2
3、23を支軸部23aを中心に回転させて、基部22
bに対して起立させることができ、また、図2(b)に
示すように前記キャリア板22は、その一対の可動ホル
ダー板23、23を支軸部23aを中心に回転させて基
部22bの内面に対して面一に転倒させることができ
る。 【0019】図2(a)のように一対の可動ホルダー板
23、23を基部22bより起立させて平行に離間対向
させることにより、可動ホルダー板23、23の対向離
間距離a=a2 となる。 【0020】他方、図2(b)のように一対の可動ホル
ダー板23、23を基部22bに面一に転倒させること
により、その外側にて平行に離間対向する固定ホルダー
板22a、22aの対向離間距離a=a1 (a1
2 )となる。 【0021】図3(a)は、本発明におけるキャリア板
22の基部22bに垂直な対向する一対の固定ホルダー
板22aとその内方に支軸部23aを介して開閉可能に
取り付けた可動ホルダー板23の部分平面図であり、図
3(b)〜(c)は、上記固定ホルダー板22aと可動
ホルダー板23の部分斜視図である。 【0022】可動ホルダー板23は支軸部23aを介し
て基部22bのコの字型の内面と面一に、若しくはその
基部22bのコの字型の内面より低位に転倒して退避
し、固定ホルダー板22aより内方の基部22bの内面
は平坦な状態となる。 【0023】可動ホルダー板23の起立姿勢及び転倒姿
勢の保持手段としては、本発明においては特に限定され
るものではないが、例えば基部22bに取り付け固定し
た支軸部23aの外周部と可動ホルダー板23の支軸部
23aを自由回転状態に装通する装通孔部との回転摺動
部に、起立後及び転倒後における可動ホルダー板23の
回動を一旦ロックするためのロック機構を設けてもよ
い。 【0024】あるいは可動ホルダー板23の外側から装
通孔部内に貫設したネジ孔に螺着した締め付けネジにて
支軸部23aを締めつけ固定して起立後及び転倒後にお
ける可動ホルダー板23の支軸部23aに対する回動を
停止させる締め付け機構を設けてもよい。 【0025】このように本発明の角筒容器充填機用搬送
キャリア11は、上記のようなキャリア板22を一対の
離間対向するそれぞれエンドレスチェーン12、12に
複数等間隔に取り付けたものであり、対向するエンドレ
スチェーン12、12の対向送行間にて正対する各々1
対のキャリア板22、22によって構成されるものであ
る。 【0026】本発明の角筒容器充填機用搬送キャリア1
1の使用方法は、搬送する角筒容器1の角寸サイズが小
さい場合は、図2(a)のように各々キャリア板22の
可動ホルダー板23を起立させて可動ホルダー板23、
23の対向離間距離aをa=a2 に設定する。 【0027】そして、図1に示した平行に離間対向する
エンドレスチェーン12、12を平行移動して、その対
向離間距離Dを所定距離に変更し、そのチェーン12、
12に取り付けた互いに正対する一対の各々キャリア板
22、22の対向離間距離bを、図2(a)に示すよう
にb=b1 に変更する。 【0028】搬送キャリア11によって搬送する角筒容
器1は、その平面視において必ずしも正方形でなくても
よいが、例えば、搬送する角筒容器1の角寸形状(平面
視の形状)が正方形の場合は、前記対向離間距離aと対
向離間距離bとの関係を、a=a1 =b=b1 に設定す
る。 【0029】他方、搬送する角筒容器1の角寸サイズが
大きい場合は、図2(b)のように各々キャリア板22
の可動ホルダー板23を転倒させて可動ホルダー板2
3、23を不使用状態として、その外側にある固定ホル
ダー板22a、22aの対向離間距離aをa=a2 に拡
大設定する。 【0030】そして、図1に示した平行に離間対向する
エンドレスチェーン12、12を平行移動して、その対
向離間距離Dを所定距離に拡張変更し、そのチェーン1
2、12に取り付けた互いに正対する一対の各々キャリ
ア板22、22の対向離間距離bを、図2(b)に示す
ようにb=b2 に変更する。 【0031】例えば、搬送キャリア11によって搬送す
る角筒容器1の角寸形状(平面視の形状)が正方形の場
合は、前記対向離間距離aと対向離間距離bとの関係
を、a=a2 =b=b2 に設定する。 【0032】 【発明の効果】本発明の角筒容器充填機用搬送キャリア
は、充填機を用いて充填処理する角筒容器の角寸が変更
される際に行う搬送キャリアのサイズ変更作業におい
て、容器外形角寸サイズに適合した搬送キャリアサイズ
に容易に少ない労力によって設定変更できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の角筒容器充填機用搬送キャリアを説明
する角筒容器の搬送機構の平面図。 【図2】(a)は本発明の角筒容器充填機用搬送キャリ
アの角寸サイズを縮小変更する場合の拡大平面図、
(b)は本発明の角筒容器充填機用搬送キャリアの角寸
サイズを拡張変更する場合の拡大平面図。 【図3】(a)は本発明の角筒容器充填機用搬送キャリ
アのキャリア板の部分平面図、(b)〜(c)は本発明
の角筒容器充填機用搬送キャリアのキャリア板の部分斜
視図。 【図4】(a)は一般的な角筒容器製函充填機の側面
図、(b)はその平面図。 【図5】一般的な角筒容器製函充填機の搬送キャリアを
説明する角筒容器の搬送機構の平面図。 【符号の説明】 1…角筒容器 11…搬送キャリア 12…エンドレスチェーン 12
a…リンクプレート 12b…ブッシュピン 12c…ローラ 12d…リン
クプレート 12e…ピン 13…搬送機構 14…底部支持用のステー 21…ブラケット 22…キャリア板 22a…固定ホ
ルダー板 22b…基部 23…可動ホルダー板 23a…支軸部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−24621(JP,A) 特開 平6−239301(JP,A) 特開 平8−310628(JP,A) 特開 平3−186576(JP,A) 特開 昭61−174035(JP,A) 特開 平3−162359(JP,A) 実開 昭53−39173(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 3/04 B65B 43/00 - 43/62 B65B 59/00 B65G 17/26

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】互いに逆回転送行する一対の各々エンドレ
    スチェーン12にそれぞれ等間隔に複数のキャリア板2
    2がコの字型に取り付けられ、その各々エンドレスチェ
    ーン12の離間対向間に正対するコの字型の一対の前記
    キャリア板22、22により構成される搬送キャリア1
    1により角筒容器1の前後及び左右の角隅側部をホール
    ドして順次搬送する角筒容器充填機用搬送キャリアにお
    いて、コの字型に取り付けられた各々キャリア板22の
    搬送方向前後端部の固定ホルダー板22aより内方に支
    軸を介して垂直に起立動作する可動ホルダー板23を設
    けたことを特徴とする角筒容器充填機用搬送キャリア。
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JP5238269B2 (ja) * 2008-01-15 2013-07-17 株式会社ミューチュアル 包装箱の支持装置および箱詰めシステム
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