JP3477777B2 - 投影露光装置およびその方法 - Google Patents

投影露光装置およびその方法

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良忠 押田
保彦 中山
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体回路装置や液晶
ディスプレイなどの製造工程において基板上にパターン
を形成するための装置およびその方法に関し、特にレジ
ストが塗布されたウエハ等の被露光基板上の微小凹凸や
焼き付ける回路パターンの密度に適合させるべく、被露
光基板上の露光単位内における任意の領域の傾きと高さ
を投影光学系の結像面に高精度に合わせてマスク上に形
成された微細な回路パターンを被露光基板上に高解像度
で投影露光する投影露光装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体回路の微細化や、液晶ディスプレ
イの高精細化等に伴い、これらデバイスのパタ−ン露光
等の製造工程ではウエハ面や基板面等の表面の傾きや高
さを高精度に検出し、得られた検出値に基づき上記面の
位置を正確に制御することが益々重要に成ってきてい
る。半導体回路の露光に例をとれば、0.5ミクロンの
線幅のパタ−ンの露光を水銀ランプのi線で行うと、焦
点深度は1ミクロン以下となり、ウエハのそり、ウエハ
表面のパタ−ン凹凸を考慮すると、傾きについては約1
0マイクロラジアン、高さは0.1ミクロンの精度で制
御する必要がある。このような要求に対し、以下のよう
な技術が有った。
【0003】例えば、従来のウエハの高さや傾きを検出
方法として、特開昭61−196532号公報や特開平
03−249513号公報、特開平03−40417号
公報などに開示された方法が知られている。また、エア
−ノズルの先端と被検物の間隙により生ずる差圧から間
隙即ち高さを求める方法も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】後者の従来技術におい
ては、被検物の光学的特性に左右されることなく、正確
に表面を捕らえることができる反面、半導体露光装置の
ように高さや傾きを検出したい露光領域に検出器を配置
できない場合には、真に検出したい場所の周辺しか検出
できないという課題を有していた。
【0005】他方前者の従来技術においては、露光領域
内の高さを検出して高さや傾きに換算するが、半導体回
路の微細化に伴い、例えば4MDRAMではチップの表
面に1μmに及ぶ段差が存在し、また、ASIC等のチ
ップでは、チップの表面形状がメモリチップの様に対称
では無くなってくるため、露光領域上の高さデータだけ
では露光領域全面を露光レンズの焦点深度内に収めるこ
とは困難になってくるという課題を有していた。また、
ウェハに透明なレジストが塗布されている場合、照射光
がウェハの表面と回路表面で多重反射し、スポットの反
射する位置がずれるという課題を有していた。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決すべく、ウェハ等の被露光基板上の真に検出したい場
所である露光単位全面の表面形状、特にレジスト表面の
表面形状を、レジストの光学的特性に左右されることな
く正確に検出し、その情報に基づいて被露光基板の高さ
及び傾きを制御して、露光単位の所望領域の面を正確に
投影レンズの焦点マージン内に制御し、マスク上に形成
された微細な回路パターンを被露光基板上に高解像度で
投影露光できるようにした投影露光装置およびその方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、投影露光装置を、マスクに形成された回
路パターンを被露光基板上に投影する投影光学系と、前
記被露光基板を載置して少なくともX、Y、Z軸方向に
移動可能な移動ステ−ジと前記被露光基板を傾けるチル
ト機構とを有するステージ手段と、前記被露光基板の表
面に斜め方向から光を入射させて該表面からの反射光を
検出する表面形状検出光学系手段と、前記被露光基板上
の高さを計測する領域を指定する領域指定部を画面上に
表示する表示手段と、前記表面形状検出光学系で検出し
た前記被露光基板からの反射光のうち前記表示手段の画
面上に表示された領域指定部で指定された前記被露光基
板表面の領域からの反射光を検出して得た信号を用いて
前記指定された領域の高さ及び傾きを算出する算出手段
と、該算出手段で算出して得た前記指定された領域の高
さ及び傾きの情報に基づいて前記ステージ手段を制御す
る制御手段とを備えて構成した。
【0008】また、本発明では、上記目的を達成するた
めに、露光装置を、マスクに形成された回路パターンを被
露光基板上に投影する投影光学系と、前記被露光基板を
載置して少なくともX、Y、Z軸方向に移動可能な機構
と前記被露光基板を傾けるチルト機構とを有するステー
ジ手段と、前記被露光基板の表面に2方向から斜めに光
を入射させ前記表面で反射したそれぞれの反射光を検出
する光学系手段と、前記被露光基板上の高さを計測する
領域を設定する入力部を画面上に表示する表示手段と、
該表示手段の画面上に表示された入力部で設定された前
記被露光基板上の領域に前記光学系手段により光を入射
させてその反射光を検出して得た情報に基づいて前記設
定した領域の高さおよび傾きを算出する高さ及び傾き算
出手段と、該高さ及び傾き算出手段で算出して得た前記
設定した領域の高さ及び傾きの情報を用いて前記ステー
ジ手段を制御する制御手段とを備えて構成した。
【0009】また、本発明では、上記目的を達成するため
に、回路パターンが形成されたマスクに光を照射し投影
光学系を介して被露光基板に塗布されたレジストを投影
露光する方法において、前記被露光基板に斜めに光を入
射させて前記被露光基板からの反射光を検出し、該検出
した反射光のうち表示手段の画面上で指定された前記被
露光基板上の領域からの反射光を検出して得た信号を用
いて該画面上で指定された領域の高さと傾きとを算出
し、該算出した高さと傾きの情報を用いて前記画面上で
指定された前記被露光基板の領域の高さ及び傾きを制御
して該被露光基板を前記投影光学系のフォーカスに合わ
せ、該被露光基板を前記投影光学系のフォーカスに合わ
せ状態で該被露光基板に塗布されたレジストを投影露光
するようにした。
【0010】また、本発明では、上記目的を達成するため
に、回路パターンが形成されたマスクに光を照射し投影
光学系を介して被露光基板に塗布されたレジストを投影
露光する方法において、前記被露光基板に複数の方向か
ら斜めに光を入射させて前記被露光基板からの複数の反
射光をそれぞれ検出し、表示・入力手段の表示画面上で
指定された前記投影光学系の焦点位置に合わせる前記被
露光基板の領域からの反射光を検出して得た情報に基づ
いて前記指定された被露光基板の領域の高さ及び傾きを
求め、該求めた被露光基板の高さ及び傾きの情報に基い
て前記表示・入力手段から指定された前記被露光基板の
領域の高さ及び傾きを制御して該被露光基板を前記投影
光学系のフォーカスに合わせ、該被露光基板を前記投影
光学系のフォーカスに合わせ状態で該被露光基板に塗布
されたレジストを投影露光するようにした。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【作用】上記課題に対して本発明者等が特開平02−2
80313号公報に示すように、検出光がウエハ等の被
露光基板に入射する角度を85°以上にし、S偏光を用
いることにより、フォトレジスト内への入射光量を少な
くし、フォトレジスト表面をより正確に検出する方式を
採用することにより、レジスト表面を検出することが出
来る。この時入射光にレーザ光を用い、入射角をできる
かぎり90°に近付ければ効果が大きい。レーザ光を用
い、被露光基板への入射角を88°にし、反射光と参照
光を干渉させ、この干渉縞を処理している。特開平02
−280313号公報では、被露光基板が傾くことによ
って生じる干渉縞のピッチの変化と被露光基板の高さが
変わることによって生じる干渉縞の位相の変化を、干渉
縞強度信号をFFTすることによって得られるスペクト
ルのピーク位置の周波数と位相から検知して、これによ
って被露光基板の表面の平均的な傾きと高さを検知して
いた。しかしこの技術では、被露光基板の表面形状と得
られる平均的な傾き・高さの関係が明らかでなく検出値
にオフセットが乗るため、被露光基板の構造が変わる度
にオフセット補正を行う必要があった。
【0021】本発明では、この干渉縞から、被露光基板
の各部分の高さ情報が取り出せることを利用して露光単
位毎または種類の異なる被露光基板毎に焦点を合わせた
い領域を限定し、この部分の表面形状情報を用いること
により、より目的に合った正確な焦点合わせを行うこと
ができるようにした。具体的には、検出された表面形状
を表示して操作者が指定したり、焼き付けパターンの細
かい領域を設計データや測定装置により決定したり、表
面形状の平坦面を検出したりすることによって、テーブ
ルの高さ傾きの目標値となる被露光基板の高さ・傾き検
出値を計算するのに使用する表面形状データの領域を限
定するようにした。また、測定手段に起因して生じる表
面形状の検出誤差の発生箇所を推定し、この領域の表面
形状データを除去して正確な焦点合わせを行うことがで
きるようにした。
【0022】この結果、本発明によれば、被露光基板の
表面形状の検出が可能となるので、ウエハ等の被露光基
板上の露光単位全面の表面形状、特にレジスト表面の表
面形状を検出し、その情報のうちの必要な領域の情報に
基づいて被露光基板の高さ及び傾きを制御して、上記面
を正確に投影レンズの焦点マージン内に制御して露光す
ることができるようになり、この時表面形状が検出され
ているので、設計データやレチクルのパターン密度を参
照して、露光するパターンの細かい領域に焦点を合わせ
たり、表面形状検出方法に起因して検出値が不安定とな
る領域を監視し、その領域の情報を使用せずに合焦点位
置/姿勢を算出することが可能となるので、今後回路パ
ターンが益々微細化され、焦点深度が浅くなったとして
も、露光単位全体がこの焦点深度内に存在するように制
御できる。
【0023】また、被露光基板と基板を載置する面との
間の異物や被露光基板自体の厚さのばらつきによって、
被露光基板の表面に局所的な凹凸が生じた場合に、本発
明によれば被露光基板の表面形状を検出できるために、
警告を発し或いは露光を中止することが可能となる。こ
のため、被露光基板の表面の局所的な凹凸が露光レンズ
の焦点マージンを超過することによる解像不良を予め予
想し、対策を行ったり、他の原因による不良と切り分け
て把握することが可能となる。
【0024】また本発明によれば、被露光基板の表面形
状を検出しながら基板を載置する面を変形することによ
って、被露光基板の表面形状を平坦にし、或いは、投影
露光レンズの像面形状と一致させることができる。これ
によって被露光基板の表面形状や投影露光レンズの像面
湾曲の状態にかかわらず、被露光基板の露光単位全体が
焦点深度内に存在するように制御できる。
【0025】また本発明によれば、投影露光レンズの像
面の検出器を有するので、本検出器の上面の位置を投影
露光レンズの像面に合わせた状態で本検出器の上面の表
面形状を検出することにより、表面形状検出機構の検出
原点と投影露光レンズの像面との間のオフセットを補正
でき、これによって、投影露光レンズの像面がドリフト
した場合にもこれによる焦点ずれを防止することが可能
になる。
【0026】
【実施例】図1は、本発明の実施例図である。本発明の
表面形状検出方法を半導体露光を行う投影露光装置(ス
テッパ)に適用したものである。81は露光照明系、8
は縮小投影レンズ、7はxyz方向の粗微動機構と少な
くともxy軸の回りに回転可能なあおり機構を有し、被
露光基板であるウエハ4を保持するステージ機構であ
る。レチクル9上の回路パターンは81により露光照明
され、その透過光は縮小レンズ8によりウエハ4上に回
路パターンの像を結像する。この時ブレード91によっ
て露光エリアを限定することが出来る。回路パターンの
線幅が0.35μmでは、ウエハ4上の焦点深度は1μ
m以下となり、縮小投影レンズ8の像面湾曲や、ウエハ
4のそり、凹凸を考慮し、傾きと高さをそれぞれ、5マ
イクロラジアン、0.05μmに制御するため、ウェハ
4の表面形状を主に光学的手段を用いて計測する表面形
状検出光学系3と、その結果を処理して表面形状情報を
取り出し、その情報に基づいてステージ機構7の傾きと
高さを制御する表面形状算出・高さ傾き制御機構5を下
記に示す構成と機能にしている。
【0027】図1の3の部分が、表面形状検出光学系3
の一実施例である。表面形状検出光学系3は、照明光学
系1と干渉縞検出系2とから構成される。表面形状検出
光学系3の出力は処理回路と制御回路から成る表面形状
算出・高さ傾き制御機構5に渡される。図1の実施例図
には、傾き検出の1軸分しか図示されていないが、これ
と直角な、紙面に垂直な方向に向かいウエハに照射する
系は省略されている。
【0028】まず照明系1を説明する。可干渉性光源1
1を出射した光ビームはウエハ4上で所望のビーム径と
なるように照射レンズ径110を通る。ビームスプリッ
タ10は光源11から出射したビームを2つに分離し、
ハーフミラー12を介し、一方はウエハ4に照射する検
出光に、他方はウエハ4に当たらず、しかし検出光と近
い光路を進む参照光になる。検出光はウエハ4に立てた
垂線に対し88°、即ち入射角88°で入射する。しか
も前記垂線と入射光線が含む面に直角な方向に直線偏光
する状態(S偏光)で光を照射する。
【0029】このような検出光と参照光は折り返しミラ
ー14で共に反射し、元の光路を逆に進み、ハーフミラ
ー12を通過する。12を透過した光は干渉縞検出系2
に進む。検出系2にはミラー210、220、結像レン
ズ21、22、22’によりCCD20上に干渉縞を形
成させる。結像レンズ21、22、22’はウエハ4の
表面から折り返しミラー14近傍の位置とCCDをほぼ
結像の関係にしている。光路シフタ24は上記の結像関
係を満たし、かつCCD上で干渉縞が発生する役割をし
ている。CCD20では図3(a)に示すような干渉縞
を形成するので、CCD20の出力を処理して、表面形
状算出・高さ傾き制御機構5で被検物の表面形状を検出
する。
【0030】図2は、干渉縞による表面形状検出方法を
用いた投影露光装置の、別の実施例である。図2の3の
部分の表面形状検出光学系のみが、図1の実施例と異な
っているのでこの部分について説明する。
【0031】この実施例では表面形状検出光学系3に図
1の実施例の折り返しミラー14を持たず、照明光学系
1を出た検出光は一度ウエハ4を照射した後、干渉縞検
出系2に入り、干渉縞信号を出力する。その他の部分の
構成は図1に示した実施例と同様である。図1に示した
実施例では、CCD20は折り返しミラー14と光学的
に共役となっており、CCD20をウエハ4と完全な光
学的共役関係にすることが出来ないため、図3に示した
干渉縞の位相の揺らぎφ(x)とウエハ4の表面形状z
(y)との対応が幾分ぼけて、表面形状検出の横方向解
像度が3mm程度であるのに対して、図2に示した実施
例では、CCD20がウェハ4と光学的に共役であるた
め、表面形状検出の横方向解像度が向上する。
【0032】まず、図3は干渉縞を用いる方式の原理を
示した図である。図3では基準面41’に対してウエハ
(被露光基板)4の表面41が被露光基板上の座標yに
対してz(y)だけ凹凸を持っている場合を示してい
る。可干渉性のレーザ光を2分し、一方をウエハ(被露
光基板)4の表面41に照射する検出照明光151と
し、他方を参照光160とする。
【0033】図3(a)は2回反射する場合を示し、検
出照明光151は被露光基板(被検物)4の表面41で
反射し、反射光152は折り返しミラー14でほぼ元の
光路に折り返される。折り返された光153は再び被露
光基板(被検物)4の表面41の表面で反射され、反射
光150は面x上で参照光160と重なり干渉縞を発生
する。
【0034】図3(b)は1回反射する場合を示し、検
出照明光151は被露光基板(被検物)4の表面41で
反射し、反射光150は面x上で参照光160と重なり
干渉縞を発生する。
【0035】面xの干渉縞の強度s(x)は、図3
(c)のグラフに示す様に変化する。図中の点線は被露
光基板(被検物)4の表面41の形状が基準面41’と
一致した時の干渉縞であり、光学系の波面収差や照明
光、参照光の強度分布むらが小さいときには、ほぼ正弦
波となる。面xと面yが共役になるように光学系を構成
すれば、干渉縞の各場所(x)と被露光基板4の各場所
(y)は対応する。従って、この2つの干渉縞の位相差
φ(x)はCCD上の干渉縞の場所xに対応する被露光基
板(被検物)の場所yにおける被露光基板(被検物)表
面の高さz(y)を表している。φ(x)とz(y)の関係は
図中の式に示すとおりである。λはレーザの波長、mは
被露光基板での反射の回数であり、図3(a)の光学系
ではm=2、(b)の光学系ではm=1である。
【0036】干渉縞のピッチは被露光基板(被検物)の
傾きを表しており、その関係は図中の式に示したとおり
である。このように基準水平面を検出したときの干渉縞
を基準とした被露光基板(被検物)4を計測したときの
干渉縞の位相を干渉縞の各場所で求めれば、その場所に
おける表面の高さが求められる。
【0037】別の手段として、ウェハ(被露光基板)4
上に斜め方向から正弦波状に強度の変化する縞パターン
を投影してこれを別の方向から観察して、その強度パタ
ーンの変化の正弦波からの揺らぎを検出しても、対応す
る被露光基板4上の高さが求められるので、これによっ
て被露光基板4のプロファイルを求めることもできる。
【0038】また別の手段として、ウエハ(被露光基
板)4上に多数の光スポットを投影し、その反射位置の
変化を検出することによって、各光スポット照射位置の
高さを検出してウエハ4のプロファイルを求めることに
よる焦点合わせを行なうことができる。
【0039】以後、図4或いは図5と図6を用いて、表
面形状算出の実施例を示す。図6は、表面形状算出・高
さ傾き制御機構5の実施例を説明する図であり、これ
は、表面形状検出光学系3として、後述する縞パターン
投影やマルチスポット投影を使用した場合も図6と同じ
構成で実施例を構成できるが、501の表面形状検出機
構については、特に図1或いは図2に示した実施例の様
な干渉縞を利用した表面形状検出光学系3を使用した場
合を想定した構成として、3個の部分に分けて描かれて
いる。その場合、表面形状検出機構501はφ(x)算
出機構502と波面収差補正機構503と波面収差情報
504からなっている。
【0040】図4はφ(x)算出機構502のアルゴリ
ズムの1例を示す図である。表面形状検出光学系3を構
成するCCD20の絵素でサンプリングされた干渉縞波
形情報s(x)(図4(a)に示す)は、φ(x)算出
機構502内のFFT処理回路で高速フーリェ変換され
る。得られるフーリェースペクトルS(f)は図4
(b)に示すように3つの山をもっており、周波数原点
付近のスペクトルの山が干渉縞波形のDC成分b(x)
に対応し、干渉縞周期に対応するf0,−f0の位置のス
ペクトルの山が干渉縞の位相の揺らぎφ(x)と振幅a
(x)に対応する。
【0041】このうち、f0に対応するスペクトルを取
り出して−f1だけ移動させ周波数原点に移動させ、図
4(c)のような状態にする(P(f))。このときf
1はf0に近い整数である。このP(f)に逆FFTをか
けた結果、p(x)は図4の式に示すように、その絶対
値が干渉縞の振幅a(x)(図4(d))、位相が干渉
縞の位相の揺らぎφ(x)を表す(図4(e))。但
し、この位相は−π〜πの範囲で折り返されており±2
nπの不確定性があるうえ、f0−f1に対応するだけ傾
きオフセットを持っている。
【0042】そこでまず、この位相をxに沿って追跡し
て位相を接続する。さらに、f0は図3で示したように
検出光とCCD20との交差角θ1および参照光とCC
D20との交差角θ0によって予め決まっている値なの
で、この値によって傾きオフセットを補正し位相の揺ら
ぎφ(x)を得る(図4(f)に示す。)。
【0043】これは、図3に示したように、
【0044】
【数1】
【0045】によって、ウエハ断面プロファイルデータ
z(y)に変換できる。ここで、CCD上の座標xとウ
エハ4上の座標yは対応している。但し、光学系の波面
収差によって干渉縞の位相が揺らぐので、これを補正す
るために、次のような処理を行う。
【0046】あらかじめ光学的に平面度の保証された試
料を検出し、このときのφ(x)のデータを波面収差補
正機構503によって波面収差情報504に記憶してお
く。実露光時にφ(x)算出機構502においてウエハ
断面プロファイルを計算するときに、計算波面収差補正
機構503が波面収差情報504中の補正データをφ
(x)算出機構502に供給し、ウエハ断面プロファイ
ル計算前のφ(x)から光学系の波面収差による影響を
引き去る処理を行う。
【0047】この波面収差補正処理を前提とすれば、図
3の(e)から(f)にいたる所で行った傾き補正処理
は不要になる。なぜならば、f0とf1の値は常に一定で
あるため、傾き補正量は波面収差測定時と実ウエハ測定
時で同一であり、波面収差補正処理によって傾き補正量
も同時にキャンセルできるためである。
【0048】図5は、φ(x)算出機構502の別のア
ルゴリズムの例である。干渉波形データs(x)を1周
期分取り出して、この1周期分の干渉縞に対応する位相
φを正弦波との最小二乗マッチングによって求める。最
小二乗マッチングによるφの値の決定の方法として、φ
の値を少しずつ動かして、誤差の二乗和が最小となるφ
の値を探しても良いが、図5に示した以下の方法のほう
が計算効率が高い。
【0049】図5に示すように、正弦波をa0+a1 sin
ω0x+a2 cosω0x と3つのパラメータで表すことに
よって、多変量解析に用いられる手法により、誤差の二
乗和を最小にするa0、a1、a2を決定できる。図中の
行列演算がa0、a1、a2を算出する式である。位相φ
の値はsinとcosと足し合わせるときの比であるa1/a2
のarctanによって決定できる。
【0050】上記のようにφを決定することを各周期に
対して繰り返すことによって干渉縞全体にわたるφ
(x)を決定する。干渉縞の各周期に対して前述のよう
に決定した位相φ(x)に対して、前記(数1)式にも
とづいて係数をかけることによってウエハ断面プロファ
イルz(y)を算出できる。この場合にも波面収差情報
504と、波面収差補正機構503による補正処理を行
う。
【0051】図6の構成図の、表面面形状算出・高さ傾
き制御機構5のうち、表面形状算出機構501におい
て、表面形状を算出した後の処理を行うための構成の1
実施例を説明する。
【0052】領域選択機構510は、表面形状データz
(y)を表面形状算出機構501から受け取って、高さ
・傾きの検出に使用する表面形状データの領域を決定
し、決定した領域と表面形状データを、回帰平面計算機
構520、或いは平均傾き計算機構521のいずれか一
方に渡す。
【0053】回帰平面計算機構520は、選択された表
面形状データz(y)を使用して、回帰平面(表面形状
が1次元の場合には回帰直線と呼ばれる)の傾き及び高
さを求める。平均傾き計算機構521は、選択された表
面形状データz(y)の左端と右端の数点の高さ検出値
を平均した高さを結ぶ直線の、高さ及び傾きを計算す
る。高さ・傾き制御機構522では、回帰平面計算機構
520或いは平均傾き計算機構521のいずれかで算出
された高さ及び傾きが、縮小投影レンズ8の焦点面に一
致するように、ステージ機構7を制御する。
【0054】以上説明した構成によって、表面形状を検
出し、その情報を取捨選択することによって、高精度・
高機能な焦点合わせ制御を実現することが可能になる。
ただし、領域選択機構510における、高さ・傾きの検
出に使用する表面形状データの領域の決定、すなわち、
縮小投影レンズ8の焦点面に合わせようとするウエハ4
上の領域の決定の方法については、後で詳述する。
【0055】平均傾き計算機構521の動作の様子を示
したのが、図16である。521は選択された表面形状
データz(y)の両端の高さ検出値を結ぶ直線の、高さ
及び傾きを計算する。あるいは521は、選択された領
域の表面形状データz(y)の左端と右端の数点の高さ
検出値をそれぞれ平均した高さを計算し、その両端の平
均高さを結ぶ直線の高さ及び傾きを計算する。図は両端
の2点ずつの平均高さデータを使用して、それを結ぶ直
線の高さ及び傾きを計算する例である。
【0056】回帰平面計算機構520の、動作の様子を
示したのが図17である。選択された領域の表面形状デ
ータz(y)に対して、偏差の二乗和が最小となるよう
な平面(表面形状が1次元の場合には直線)を求め、こ
の回帰平面(回帰直線)の傾き及び高さを求めている。
【0057】回帰平面計算機構520の動作の、別の実
施例を示したのが図18である。選択された領域の表面
形状データz(y)に対して、対応するデータ点を全て
含むような平行な2直線で挟まれた帯状の領域のうち、
最も間隔の狭いものを求め、この帯状の領域の中心線の
高さ・傾きを求めている。これは、以下のようにして行
う。
【0058】各表面形状データを(yi,zi)とし、帯
状の領域を切辺z0、傾きm、幅2cを用いて表わす
と、各データ点(yi,zi)が帯状の領域に含まれると
いう条件は、図中の式のような不等式として表わされ
る。これらの条件に加えて、cが正の値であるという条
件を満たすという条件のもとで、cが最小となるz0
m、cを求めればよい。これは、線形計画法(LP)の
手法で解くことができるので、これによって傾き及び高
さを求めることができる。この方法は切辺z0、傾き
m、幅2cを用いて表わされる帯状の領域を、縮小投影
レンズ8の焦点面の中心に合わせられるので、縮小投影
レンズ8の焦点深度の範囲内にウエハ4の表面が存在す
る様にテーブルを制御する、という本発明の目的にも良
く合致している。
【0059】以後、領域選択機構510における、高さ
・傾きの検出に使用する表面形状データz(y)の領域
の選択の方法について説明する。なお、領域選択機構5
10において領域の選択をせずに、表面形状データz
(y)全体を使用して、回帰平面計算機構520或いは
平均傾き計算機構521においてウエハ4の高さ・傾き
を求め、これに基づいてステージ機構7でウエハ4の高
さ、傾きを制御しても良いことはいうまでもない。
【0060】まず、操作者が表示・入力手段511を介
して領域選択機構510に対し、領域の選択を指示する
場合の表示・入力手段511の表示例を図7に示す。
【0061】計測された表面形状データz(y)を、こ
のように図形表示し、操作者がこの断面形状をみて、ど
の領域にフォーカスを合わせたいかを少なくとも1箇所
入力する。図は表面形状の高い部分を選択した例であ
る。この領域の形状データから回帰平面計算機構520
よって傾き・高さを計算するか、平均傾き計算機構52
1傾き・高さを計算するかを選択することができ、さら
に、この高さにたいしてオフセットを持たせたい場合
に、その量を指定することもできる。
【0062】図7では、表面形状の高い部分にフォーカ
スを合わせたいが、表面形状の低い部分にもある程度フ
ォーカスを合わせたいために、マイナスのオフセットを
入力して、少し低めにフォーカスを合わせる指定を行っ
た例である。選択された表面形状データz(y)の領域
に基づいて、回帰平面計算機構520或いは平均傾き計
算機構521がウエハ4の表面の指定された領域の高さ
・傾きを計算し、その部分にフォーカスを合わせるよう
に制御することが可能となる。
【0063】傾き分布計算機構514によって領域を選
択する場合の例を図8に示す。この様に、表面形状デー
タz(y)を微分して表面形状の傾きz'(y)を計算
し、その分布を求めて分布頻度の最も高い傾き区間(図
8の斜線部)を検出する。表面形状の傾きz'(y)がそ
の傾き区間に含まれるデータに対応するウエハ4上の位
置yの集合が、表面形状の平坦領域の集合である。傾き
分布計算機構514によって検出された表面形状の平坦
領域の情報によって、領域選択機構510が表面形状デ
ータz(y)の領域を選択する。
【0064】選択された表面形状データz(y)に基づ
いて、回帰平面計算機構520或いは平均傾き計算機構
521がウエハ4の高さ・傾きを計算し、その部分にフ
ォーカスを合わせるように制御することが可能となる。
これによって、表面形状の平坦部に着目してこの平坦部
が縮小投影レンズ8の焦点面と平行になるような傾き・
高さ制御や、検出値が不安定にばらつきやすい段差部の
表面形状検出値の影響を受けない傾き・高さ制御を実現
できる。
【0065】また、傾き分布計算機構514によって表
面形状の平坦部を検出する別の実施例として、図19に
示すように、画像処理の分野でよく知られたHough
変換を使用する方法もある。表面形状データ上の各点
(yi,zi)について、これを通る直線の取りうる高さ
と傾きの関係を(高さ−傾き)空間にプロットすると図
19のような曲線となる。各データ点(yi,zi)に対
して1本づつ曲線が対応するが、これらの曲線の交点が
多く集まった点が平坦面の高さ傾きを表すこととなる。
これによって高さ・傾きを直接検出してもよいし、この
(高さ−傾き)空間上の交点に対応する表面形状データ
(yi,zi)が属する領域を領域選択機構510によっ
て決定して、回帰平面計算機構520或いは平均傾き計
算機構521によってウエハ4の高さ・傾きを計算して
もよい。
【0066】傾き分布計算機構514によって平坦面が
複数検出されたときは、回帰平面計算機構520或いは
平均傾き計算機構521において、それぞれの平坦面の
高さ・傾きを計算した後、それらの値の単純平均値、或
いは、それぞれの平坦面の長さに応じた加重平均値を求
める。また、高さについては各平坦部に対して求められ
た高さうちの最大値と最小値の平均値としてもよい。こ
れによって最も高い平坦面と、最も低い平坦面のちょう
ど中間に縮小投影レンズ8の焦点面を合わせて投影露光
することが可能となる。
【0067】検出値ばらつき監視機構512によって領
域を選択する場合の例を図9、10によって示す。
【0068】図9は、干渉縞によって表面形状を検出す
る場合に、検出誤差の生じる条件を示した図である。特
願平1−249123にも示されているように、反射率
の高い、例えばAlの平坦なパターンに、フォトレジス
トが或る特定の厚さで一様に塗布されていると、フォト
レジスト内の多重干渉により、図9の(B)に示すよう
に、フォトレジスト表面での反射光Rの位相Ψが変化す
る。図9(A)及び(B)の横軸は、位相φdであり、
この位相φdはフォトレジストの厚さdと次式(数2)
の関係がある。
【0069】
【数2】
【0070】ここで、nはフォトレジストの屈折率、θ
は検出レーザ光の入射角、λはレーザ光の波長である。
【0071】図9(B)のグラフには、180°以上の
変化が図示されていないが、180°の点(位相Ψ=
0)を中心に、回転対称の形状をしている。この位相の
変化を高さに換算すると、図9(A)に示すように高さ
検出誤差ΔZeになる。
【0072】半導体デバイス4の表面には、通常回路パ
ターンの凹凸が有り、この凹凸パターン表面で散乱し、
位相を乱すため、図9のグラフに示すような平坦パター
ンで発生する多重干渉による高さ検出誤差を生じない。
【0073】しかし、パターンが粗な周辺回路部やスク
ライブエリアであると、かなり平坦に近いため、下地が
Alでフォトレジストの膜厚が特定の値に成ったとき、
その部分での位相値が正しい表面の高さを表さなくな
る。この検出誤差はフォトレジストの膜厚のわずかな変
動によって変動するため、ウエハ4上の複数の露光単位
間では、同じ表面形状を持っているにもかかわらず、高
さ検出値が変動する。
【0074】そこで、図10に示すように、高さ検出値
のばらつきを複数の露光単位間でモニタし、ばらつきの
大きい露光単位は表面形状データに誤差がのっていると
して、この露光単位を検出値ばらつき監視機構512に
よって除外して、高さ/傾きを計算する。
【0075】詳細には、以下のようにする。検出値ばら
つき監視機構512は、表面形状検出データ(yi
i)を、適当なサンプル点数の間隔pで常時モニタし
ておく。つまり、i=mp(m=1,2,…,M)に対
応するデータzi をモニタする。モニタ箇所の点数はM
点となるが、このモニタ対象のデータを新たにHm(m
=1,2,…,M)とする。このとき露光毎に得られる
M個の高さ検出値デ−タを総て記憶、保存しておく必要
はない。
【0076】即ち、検出値ばらつき統計データ513に
は、過去モニタを行った回数Lと、上記M個のデ−タの
それぞれの平均値HLmと分散値σLm、及び最大値Hmaxm
と最小値Hminm等が保存されている(m=1〜M)。新
たにL+1回目の露光で得られたm番地のデ−タH
mと、上記の過去の統計的デ−タとが検出値ばらつき監
視機構512によって比較・判定される。下記の(数
3)式の条件を満たさないデータが連続してj個以上出
て来れば、この領域のデ−タを領域選択機構510にお
いて除外する。
【0077】
【数3】
【0078】但しαは3前後の値である。
【0079】この条件を満たしているときには新たな統
計デ−タH(L+1)m、σ(L+1)mを、下記の(数4)(数
5)式から求め、記憶、保存しておく。
【0080】
【数4】
【0081】
【数5】
【0082】上記(数3)式の条件を満たさないデ−タ
に対し、上記最大値Hmaxmと比較し、そのデータが上記
最大値Hmaxmよりも大きければ、その値を新たにHmaxm
の値とする。同様に、最小値Hminmとの比較をし、デー
タの方が小さければ、新たにその値をHminmとする。こ
>のようにして、全ロットの露光を終了したならば、H
maxmとHminmの値を検出値ばらつき統計データ513に
保存する。
【0083】このように、σLm、HmaxmとHminmのデ−
タを蓄積していけば、この工程のウエハ4の高さ検出値
のばらつきや、平均値から大きく外れる部分がしだいに
明きらかになってくる。例えば2〜3ロット分露光すれ
ば、ほぼ高さ検出誤差を発生する部分は明確に成る。こ
のような状態に成ればもはや、上記の判定を常時行なう
必要は無くなり、例えばフォトレジストの塗布の条件
や、その他成膜の条件が変わるような時に、上記条件に
よる監視を行ないチェックすれば良い。
【0084】しかし、通常ほとんどの場合、このような
プロセス条件の変更により、検出誤差が大きくなる場所
が変わることは、あり得りえない。それは、上記したよ
うに、誤差が発生する場所は、下地の反射率が大きく、
平坦な部分にほぼ限定されるが、このような場所は、工
程が決まれば、成膜や塗布のプロセスに関係無く決まる
からである。この実施例で示した方法によると、露光の
工程を進めるうちに、段々露光フォ−カスの精度は向上
して来るため、露光パタ−ンの解像度が向上し、線幅の
バツキが小さくなってくる。この結果露光工程の歩留ま
りは大幅に向上してくる。
【0085】なお、露光対象の設計データ515が得ら
れている場合、上記の表示・入力手段511、傾き分布
計算機構514、検出値ばらつき監視機構512の処理
結果を用いた領域選択の代わりに、この露光対象の設計
データ515を用いて、領域選択機構510によって自
動的な判断を行い、高さ/傾き算出に用いる領域を選択
することも可能である。すなわち、露光対象の設計デー
タ515によって、露光パターンが細いためにとくに焦
点を合わせるべき領域や、表面形状の平坦な領域を選択
したり、下地パターンが平坦で反射率が高く、検出誤差
を生じやすい領域を除外したりといった動作を領域選択
機構510によって行い、高さ・傾き検出に使用する表
面形状データz(y)の領域を選択することが可能であ
る。
【0086】上記のように選択された表面形状データの
領域に基づいて、回帰平面計算機構520或いは平均傾
き計算機構521がウエハ4の高さ・傾きを計算し、そ
の部分にフォーカスを合わせるようにステージ7を制御
することが可能となる。
【0087】露光パターンが細い領域を選択する場合
は、現在転写しようとしているパターンの形状データを
設計データ515から得て、領域選択機構510によっ
てこのデータを処理することによって、細い線幅のパタ
ーンが集まっている領域を抽出すればよい。これによっ
て、フォーカスマージンが狭くなる微細パターンを焼き
付ける領域に着目してステージ7の焦点合わせ制御を行
うことが可能となる。
【0088】また、表面形状の平坦な領域を選択する場
合は、例えばメモリLSIの場合はメモリセル領域のよ
うな均質性の高い回路部分は表面が平坦なので、設計デ
ータ515から回路のレイアウトデータを得て、回路の
均質性の高い領域の位置データを検索すればよい。設計
データ515のパターンの形状データとプロセス条件デ
ータとから、露光しようとしているプロセスの前までの
回路の立体構造データを構築して、領域選択機構510
によってこのデータを処理することによって、回路の立
体構造データの表面の平坦な領域を抽出すればよい。こ
れによって、表面形状検出値z(y)のばらつきの少な
い平坦部のデータを使用して、高精度にステージ7の焦
点合わせ制御を行うことが可能となる。
【0089】また、下地パターンが平坦で反射率が高
く、検出誤差を生じやすい領域を除外する場合は、設計
データ515のパターンの形状データとプロセス条件デ
ータとから、露光しようとしているプロセスの前までの
回路の立体構造データを構築して、領域選択機構510
によってこのデータを処理することによって、回路の立
体構造データの表面が平坦でかつ最上面にAl等の高反
射率をもった面が形成されている領域を抽出すればよ
い。これによって、図9を用いて先述したように、下地
パターンが平坦で反射率が高いために検出誤差を生じや
すい領域の表面形状データz(y)を除外して、高精度
にステージ7の焦点合わせ制御を行うことが可能とな
る。
【0090】次に、図11を用いて露光データ516を
用いて領域を選択する場合の実施例を説明する。全ての
レチクル91が投影露光装置の露光単位全域を必要とす
る訳ではなく、装置の露光可能単位よりも実際の露光単
位の方が小さいことが多い。この場合、露光可能単位全
域の表面形状データz(y)を用いてフォーカス制御を
行うよりも、実際の露光単位に相当する表面形状データ
のみを用いてフォーカス制御を行った方がよい。実際に
パターンが焼き付けられる単位のウエハ4の表面を、縮
小投影レンズ8の焦点深度内に合わせることができるか
らである。
【0091】露光データ516には、回路パターンが切
られていないレチクル91上の領域を遮光して余分なと
ころを露光しないために、遮光用のブレード92を駆動
するための露光領域データが含まれている。領域選択機
構510は、このデータによって、表面形状データz
(y)の領域を選択する。この様子を示しているのが図
11の(a)である。この様に選択されたデータをもち
いて、回帰平面計算機構520或いは平均傾き計算機構
521がウエハ4の高さ・傾きを計算することによっ
て、ウエハ4上の実際に露光する単位の表面に縮小投影
レンズ8のフォーカスを合わせるようにステージ7を制
御することが可能となる。
【0092】1個のレチクル91を分割して複数のLS
Iチップの回路パターンを形成しておき、1度の露光で
複数のチップを焼き付けることがある。この場合に、ウ
エハ4の周辺部を露光する場合に、1部分のチップがウ
エハ4の周辺部からはみ出すために、はみ出したチップ
を捨ててウエハ4内に入るチップのみを製品として得た
い場合が生じる。この場合、製品として使用しないチッ
プの領域の表面形状データを除いてフォーカス制御を行
うために次のようにすれば良い。露光データ516に、
ブレード92の位置データおよびウエハ4上での露光位
置とウエハ4の周辺部余裕幅データとレチクル91上の
チップ配列データを登録しておき、領域選択機構510
はこれらのデータから製品として使用可能となるチップ
を判断し、使用する表面形状データの領域を選択する。
【0093】これを示しているのが図11の(b)であ
る。これによって、選択された表面形状データの領域に
基づいて、回帰平面計算機構520或いは平均傾き計算
機構521がウエハ4の高さ・傾きを計算し、実際に製
品として得るチップに対応するウエハ4上の単位に縮小
投影レンズ8のフォーカスを合わせるように制御するこ
とが可能となる。
【0094】次に、図12を用いて、設計データ515
が得られない場合に、自動的にレチクル903(91)
のパターン密度が細かい領域を判断して、その部分にフ
ォーカスを合わせるように制御する実施例を示す。
【0095】投影露光装置にはレチクル検査装置590
がオプションとして付加できるものがあるが、これはレ
チクル903(91)を露光装置に装着する前に、異物
がレチクル903(91)に付着していないかを、レチ
クル異物検査機構592によって検査するものである。
本実施例では、このレチクル検査装置590にレチクル
パターン密度測定機構591を付加し、レチクル異物検
査と同時にフォーカスを合わせるべきパターン密度が細
かい領域を測定し、領域選択機構510に知らせる。
【0096】この、レチクルパターン密度測定機構59
1の構成図が図12である。光源901から出た光はコ
リメータレンズ902によって平行光に変えられ、レチ
クル903を透過する。透過した光はフーリエ変換レン
ズ904を通ってフーリエ変換面に到達する。このフー
リエ変換面には中心部に光を通さない領域を設けたフィ
ルタ905が置かれ、2番目のフーリエ変換レンズ90
5によって逆フーリエ変換されCCD907上に像を結
ぶ。この像はレチクル903のパターンに対してハイパ
スフィルタをかけたものになっている。即ちパターンの
粗い領域に相当する箇所は暗く、パターンの細かい領域
に相当する箇所は明るくなっている。この明暗をCCD
907によって検出し、処理回路908によってレチク
ルのパターンの細かさを測定することができる。
【0097】これによって設計データ515が得られな
い場合にも、レチクルパターン密度測定機構591が自
動的にレチクルのパターン密度の細かい領域を判断し
て、領域選択機構510が使用する表面形状データの領
域を選択し、それに基づいて、回帰平面計算機構520
或いは平均傾き計算機構521がウェハの高さ・傾きを
計算し、その部分にフォーカスを合わせるように制御す
ることが可能となる。
【0098】別の実施例として、2次元の面状の領域に
対する表面形状を得る方法を述べる。図1または図2に
おいてレーザ光150,151,152,153,16
0の横方向の幅を広くして被露光基板(被検物)4にレ
ーザ光が照射される部分を直線状ではなく平面状にし、
CCD20を2次元検出型のCCDとし、これで干渉縞
を検出すれば、この出力を表面形状算出機構501によ
って処理することにより、2次元の面状の領域に対する
表面形状を得ることができる。この表面形状算出機構5
01における処理手順の1実施例を図13に示す。
【0099】干渉縞波形(図13(a))を2次元FF
Tすることによって2次元スペクトル(図13(b))
を得る。このスペクトルの干渉縞の基本周波数とその方
向に対応するスペクトルをとり出して周波数原点近くに
移動し(図13(c))、逆FFTを施し、その位相を
計算し位相が連続するように接続し、さらに、スペクト
ルの移動時に整数刻みの周波数でしか移動が行えないこ
とに起因する傾きを補正する(図13(d))。
【0100】以上の処理をφ(x)算出機構502で行
うが、光学系の波面収差によって干渉縞の位相が揺らぐ
ので、これを補正するため光学的に平面度の保証された
試料を検出したときのφ(x)のデータを波面収差情報
504として記憶しておき、波面収差補正機構503に
よって波面収差情報504をウェハの表面形状を検出す
るときに、ウェハ断面プロファイル計算前のφ(x)か
ら光学系の波面収差による影響を引き去る処理を行う。
また、2次元の表面形状を得るための手段として、一般
に干渉縞の解析手法として利用されている画像処理的手
法によっても、平面中の各点の位相を求めていくことが
可能である。
【0101】以降、表面形状を干渉縞以外の手段を用い
て検出する実施例を示す。
【0102】第1の例として、図14を用いて縞パター
ンをウエハ4上に投影することによる表面形状検出手法
を示す。光源701を出射した光は正弦波状に透過率の
変化する縞パターンマスク702を透過し、この像が投
影レンズ703によってウエハ4上に斜め上から投影さ
れる。これを投影した光がウェハ4によって反射して行
く方向から検出レンズ705によってCCD20上に結
像し検出する。入射角と反射角をθとし、ウエハ4に投
影された縞パターンのピッチをpとすると、縞パターン
の明暗変化の位相はウエハ4の表面の凹凸 z(y)に
よって、下記(数6)式に示す量だけ揺らぐ。
【0103】
【数6】
【0104】この検出縞パターンを、干渉縞によって表
面形状を検出する場合と全く同様に表面形状算出・高さ
傾き制御機構5によって処理すれば、ウェハ4の表面形
状を検出し、この情報に基づいたフォーカス制御が可能
となる。
【0105】第2の例として、図15を用いて、マトリ
ックス状にスポット光またはスリット光を投影すること
による表面形状検出方法を示す。
【0106】(a)において光源801を出射した光は
スリットまたはピンホール802を透過し、この像が投
影レンズ803によってウェハ4上に斜め上から投影さ
れる。これを投影した光がウェハ4によって反射して行
く方向に検出レンズ805を配置し、CCD/PSD8
06上に結像し検出する。CCD/PSD806はCC
Dあるいは光の入射位置に比例した信号を出力する素子
であるPSDからなるがCCD/PSDは一次元検出型
のもので十分である。入射角と反射角をθとし、検出レ
ンズ805による結像倍率をmとすると、CCD/PS
D806上でのスポット/スリット像の位置は、対応す
るスポット照射位置のウェハ表面の凹凸Δzによって、
下記(数7)式に示す量だけ移動する。
【0107】
【数7】
【0108】この変化をCCD/PSD806によって
検出すれば、ウェハ上の対応する位置の高さが検出でき
るので、この図15(a)に示すユニットを、ウェハ4
上のマトリックス状の位置の高さを検出できるように配
置すれば、ウェハ4の表面形状が検出できる。
【0109】図15(b)に示すように、スリット/ピ
ンホール802の代わりにスリット配列/ピンホール配
列812をおいて、1組の光学系で複数のウェハ4上の
位置の高さを計測することにより、表面プロファイルを
得ることが可能になる。
【0110】スリット配列/ピンホール配列812を直
線状に並べれば、ウェハ4上の1次元状の位置に対応す
る表面プロファイル、格子状に並べればウェハ4上の2
次元状の位置に対応する表面プロファイルがそれぞれ得
られる。ただし、スポット/スリット像のCCD上での
位置の変化は、(数5)で示されるように、mを大きく
しないと変化が小さく検出できないため、この場合CC
Dの視野を非常に大きくする必要があるが、これは困難
である。
【0111】そこで、1個のCCDの代わりにスポット
/スリット結像箇所に対応して複数のCCDを一つの面
上に形成したもの、あるいは、光の入射位置に比例した
信号を出力するPSDを複数個、スポット/スリット結
像箇所に対応して一つの面上に形成したもの(CCD/
PSDアレイ816)を図15(a)のCCDの代わり
に置く。
【0112】図15(c)が、マトリックス状にスポッ
ト光またはスリット光を投影することによる表面形状検
出方法の、スポット/スリット配列の例である。(1)
および(2)が十字状にスポット/スリット列を投影し
て、2組のウェハ上の1次元状の位置に対応する表面形
状を測定する例である。(3)および(4)が格子状に
スポット/スリット列を投影して、ウェハ4上の2次元
状の位置に対応する表面形状を測定する例である。
(1)および(3)のように少なくとも9点のスポット
/スリットを投影すれば表面プロファイルが得られる
が、投影するスポット/スリットの点数が多いほど、詳
細な表面プロファイルを検出できる。
【0113】スポット/スリット配列投影による方法
は、表面形状算出・高さ傾き制御機構5の構成のうち、
表面形状算出機構501において、前記(数7)式に基
づいて各点の高さを算出する点が干渉縞によって表面形
状を検出する場合とは異なるが、表面形状算出後の処理
は、干渉縞によって表面形状を検出する場合と全く同様
な処理で、ウェハ表面形状情報に基づいたフォーカス制
御が可能となる。
【0114】スポット光/スリット光の投影によって表
面形状を検出する場合には、ウェハ4上の下地パターン
の形状がちょうど変化する位置に当たったスポット光/
スリット光による検出高さは、スポット/スリット内の
明るさが一様で無くなるため、検出誤差を発生するが、
検出値バラツキ監視機構572によって検出値のばらつ
きを監視し、領域選択機構510がこの点の測定データ
を排除することにより正確なフォーカスフォーカス制御
を行える。
【0115】また、表示・入力手段511、傾き分布計
算機構514、設計データ515、露光データ516、
レチクルパターン密度測定機構591の情報を領域選択
機構510が使用することによって、高さ傾きの計算に
使用する表面形状データの領域を選択し、各プロセスに
対して最適なフォーカス制御が行えることは、干渉縞に
よって表面形状を検出する場合と全く同様である。
【0116】次に、本発明の別の実施例を図20によっ
て示す。
【0117】これは、図6の構成に、局所的凹凸監視機
構560とオフセット補正機構570、オフセットデー
タ571、像面検出機構600が付加されたものであ
る。このうち、局所的凹凸監視機構560について先ず
説明する。
【0118】露光を行うときに、ウェハ4に局所的な凹
凸が存在するために、その部分が縮小投影レンズ8の焦
点深度からはずれ、解像不良を生じることがある。ウェ
ハの局所的凹凸の原因には、大別して、次の2つの場合
に分けられる。1つめはウェハの裏面に異物が存在した
り、ウェハチャックに傷があるために、この影響がウェ
ハの表面に及んで、ウェハ表面に局所的凹凸が発生する
場合である。2つめはウェハ自身が場所による厚みの変
動(LTV:local thickness variation)を持っている
場合である。
【0119】局所的凹凸監視機構560によって、この
状態を検出し警告を発する。そのためには、図18によ
って示した方法によって、表面形状データz(y)をす
べて含むような帯状の領域を求め、その幅2cが、露光
レンズ8の焦点深度を外れた場合に、警告を発すること
も可能であるが、別の実施例として、図21によって示
すような方法も可能である。
【0120】即ち、個々のプロセスごとに、基準となる
表面形状602を定めておき、各露光ごとに検出した表
面形状データ601と、上記定めた基準表面形状データ
602の差を計算すると、この差データ603が、局所
的凹凸の様子を表すものであるので、この差データ60
3によって、局所的凹凸の監視を行う方法である。ここ
で、基準表面形状602は図20の設計データ515か
ら得ても良いし、各プロセスの最初に少なくとも1か所
以上の被露光領域の表面形状を検出し、その平均値をも
って基準表面形状602としても良い。
【0121】この差データ603から局所的凹凸の監視
を行う方法は、例えば次に示すようにする。この差デー
タ603は、検出表面形状が基準表面形状と一致する場
合には直線となる(但しこの直線の傾きと高さはウェハ
の傾きと高さを表すので、差データ603の直線の傾き
と高さは場合によって異なる)ので、この差データ60
3が直線から外れている度合いを数値化できれば、この
数値が基準値を超えた場合に異常であるとすることがで
きる。
【0122】差データ603が直線から外れている度合
いは、例えば次のような方法で得ることができる。1つ
めは、図18によって示したのと同様の方法によって、
差データ603を挟む帯状の領域を求め、この帯状の領
域の幅を、差データ603が直線から外れている度合と
する。2つめは、差データ603の回帰直線を求め、差
データ603と回帰直線の差の自乗和の平均(直線回帰
残差の分散)を差データ603が直線から外れている度
合とする。
【0123】このようにして、局所的凹凸監視機構56
0によって異常が検出されたときには、表示・入力手段
511によって警告を発し、或いは、露光を中止する。
差データ603が直線から外れている度合いが基準値よ
り小さい場合には、正常な露光が可能であるとして、領
域選択機構510によって局所的凹凸の領域を除外して
から、回帰平面計算機構520または平均傾き計算機構
521によって被露光領域の高さと傾きを計算する。ま
たは、局所的凹凸の領域のデータも含めて、回帰平面計
算機構520または平均傾き計算機構521によって被
露光領域の高さと傾きを計算することによって、局所的
凹凸の分だけ傾き・高さを微調整して露光を行うことも
可能である。
【0124】更に、異常が複数のウェハにわたって同じ
露光位置で発生した場合は、局所的凹凸監視機構560
はこれがウェハチャック自身の傷か、あるいは、ウェハ
チャック上に固着した異物によるものとして表示・入力
手段511によって警告を発し、操作者に対策を促す。
これにより、大量の露光不良の発生、及び無駄作業時間
の発生を防止することができる。
【0125】次に図20のうち、オフセット補正機構5
70、オフセットデータ571、像面検出機構600に
ついて説明する。
【0126】図22のように、図1の構成にステージ機
構7の上に像面検出機構600を付加する。この像面検
出機構600は、図2の構成に対して付加しても同じこ
とである。
【0127】さて、この像面検出機構600は、上面に
表面形状検出光学系3によって検出可能な平坦面601
を有し、投影露光レンズ8の解像限界に近い細い幅のス
リットパターンが縦横に切られている。図23に、この
スリットパターンの例を示す。スリットパターンの下に
は、スリットを通過した光の強度を検出する光電変換手
段602が置かれている。マスク91に、像面検出機構
600上のスリットパターンに対応したパターンを切っ
ておくと、ステージ7をX,Y,Z方向に移動させなが
ら光電変換手段602の出力が最大となる位置を捜すこ
とにより、像のX,Y,Z方向の3次元的な位置を計測
できる。この状態で、表面形状検出光学系3によって像
面検出機構600の上部平坦面601を検出すれば、表
面形状検出光学系3の高さの検出値の露光レンズ8の像
面高さに対するオフセット量が計測できる。これによっ
て、露光レンズ8の像面の高さ位置変動に対し、オフセ
ット補正機構570による補正をおこなうことが可能と
なる。
【0128】このオフセット補正量はオフセットデータ
571として記憶され、次の像面検出機構570による
オフセット量の検出までこの値が使用される。なおこの
時、平坦面601はウェハの上面と同一の平面上に存在
するように構成しておけば、ステージの傾きによる検出
誤差が小さくなり望ましい。
【0129】更に、マスク91に像面検出機構600用
のパターンを複数切っておき、この複数のパターンの像
の位置をステージ7をX,Y方向に走査することによっ
て検出することにより、像面の高さのみならず傾きを検
出できる。これによって検出された露光レンズ8の像面
に像面検出機構600の上部平坦面601を一致させた
状態で、表面形状検出光学系3によって像面検出機構6
00の上部平坦面601を検出すれば、表面形状検出光
学系3の高さ・傾きの検出値の、露光レンズ8の像面高
さ及び傾きに対するオフセット量が計測できる。
【0130】これによって、露光レンズ8の像面の高さ
・傾き変動にたいしてオフセット補正機構570によっ
て補正をおこなうことが可能となる。このオフセット補
正量はオフセットデータ571として記憶され、次の像
面検出機構570によるオフセット量の検出までこの値
が使用される。
【0131】また、上記実施例において像面検出機構6
00用のパターンをマトリックス状に多数形成しておけ
ば、これらの像を像面検出機構600によって検出する
ことによって、一般に完全な平面ではなく湾曲している
投影レンズ8の像面の形状を測定することも可能とな
る。
【0132】また、別の構成として図24に示すような
構成も可能である。ここで、像面検出機構600は、少
なくとも3組以上のスリットパターンと光電変換手段6
02の組合せからなり、複数の像面上の位置における像
面の高さを同時に検出できる。これにより、ステージ7
をX,Y方向に走査せずに像面の高さ・傾きを検出でき
るため、ステージ7のピッチングや平坦面601の傾き
等による誤差の補正の必要がなくなり、像面の傾きをよ
り正確に捕らえることができる。このようにして露光レ
ンズ8の像面に像面検出機構600の上部平坦面601
を一致させた状態で、表面形状検出光学系3によって像
面検出機構600の上部平坦面601を検出すれば、表
面形状検出光学系3の高さ・傾き検出の、露光レンズ8
の像面高さ及び傾きに対するオフセット量が計測でき
る。
【0133】図24において71はウェハを載置するた
めのチャックであるが、このチャックを図25のように
構成する実施例も考えられる。チャック71の上面を弾
性体で構成し、この下に例えば圧電素子のような、その
長さを自由に制御できる伸縮性素子72をマトリックス
状に並べ、チャック71の上面の表面形状を変形できる
ようにしておく。像面検出機構600を走査することに
よって予め測定しておいた露光レンズ8の像面形状73
とウェハ4の表面形状が一致するように表面形状検出光
学系3で検出しながら、チャック71の上面の表面形状
を変形する。これによって、投影露光レンズ8の像面7
3が湾曲している場合でも、ウェハ4の被露光領域全体
を投影露光レンズ8の焦点マージン内に保って露光を行
うことが可能となる。
【0134】また、図26のようにウェハ4の表面形状
に局所的凹凸が存在する場合でも、露光レンズ8の像面
形状73とウェハ4の表面形状が一致するように表面形
状検出光学系3で検出しながら、チャック71の上面の
表面形状を変形することによって、ウェハ4の被露光領
域全体を投影露光レンズ8の焦点マージン内に保って露
光を行うことが可能となる。
【0135】次に、図27によって、本発明によるフォ
ーカス・レベリング制御動作の1例のフローチャートを
示す。
【0136】先ず、光学系調整時に平面度の保証された
試料を検出することによって、波面収差補正機構503
によって使用される波面収差情報504を得る(40
1)。402から409がプロセスの最初あるいはロッ
トの最初に行うプロセス補正処理であるが、そのなかで
先ず、プロセスあるいはロットの最初のウェハを用い
て、その中の複数の被露光領域において表面形状を計測
する(402)。次に露光データ516から露光領域の
サイズ及び配列を考慮して検出領域を決定し、検出値バ
ラツキ監視機構512が402で得られた複数の表面形
状の比較を行ない、検出不安定領域が存在する場合には
それを検出する(403)。次に、領域選択機構510
において、402で得られた複数の表面形状の平均デー
タを処理して、設計データ515または傾き分布計算機
構514の処理結果を基に、平坦面の決定、焦点を合わ
せるべき表面形状上の平坦な基準面の決定を行う(40
4)。
【0137】マニュアル設定時には、図7で示したよう
に、表示・入力手段511を介して、焦点を合わせる領
域や基準面からのオフセット量を操作者が入力する(4
05)。
【0138】これで、表面形状データより被露光領域の
高さ・傾きを算出する準備ができたが、操作者の要求に
合わせて次のような処理も行う。すなわち試し露光を行
い、形成されたレジストパターンの顕微鏡等によるチェ
ックを行い、高さ・傾きを微調整するためのオフセット
値を決定する(407)。あるいは、露光装置がエアー
マイクロメータ等の補助的なウェハ表面高さ検出手段を
備えている場合に、ステージ7のX,Y走査により別の
検出原理による表面形状を検出し、その結果と本発明に
よる表面形状データとの差異より高さ・傾きのオフセッ
ト値を決定する(408)。
【0139】以上がプロセスの最初あるいはロットの最
初に行うプロセス補正処理であるが、更に、像面検出機
構600にり、露光レンズ8の像面と表面形状検出光学
系3との間のオフセットのドリフトをキャンセルするた
めの計測を行う(410)。この処理は各ロットの初め
か、または、一定時間経過ごとに行う。
【0140】さて、411から414で各露光ごとの処
理を行う。まず、領域選択機構510によってステップ
403・404で選択された領域の表面形状データに基
づいて、回帰平面計算機構520あるいは平均傾き計算
機構521が高さ・傾きを求め、オフセット補正機構5
27がこの値をステップ405・407・408・41
0によって与えられたオフセット値を用いて修正して、
その情報に基づいて高さ・傾き制御機構522がステー
ジ7を制御する(411)。これによって、表面形状デ
ータによる高精度なウェハの高さ・傾き制御を行ない、
さらに操作者のマニュアル補正、ほかの手段による検出
結果による補正、像面のドリフトの補正を加えて高さ・
傾き制御の精度を向上することが可能となる。
【0141】更に、露光時のフォーカス制御の安定化及
び動作状態の確認、異常発生時の原因追及のために、操
作者の要求に応じて次のような処理を行う。まず、検出
値・表面形状データを記録したり、表紙・入力手段51
1にモニタ表示したりする(412)。次に、局所的凹
凸監視機構560により局所的凹凸を監視し、警告・露
光の中止等を行う(413)。次に、検出値バラツキ監
視機構512により表面形状検出値の不安定な領域を監
視し、もし、そういった領域が存在すれば、領域選択機
構510が表面形状データを高さ・傾きの計算に使用す
るデータの領域から除外する処理を行う。これにより、
高さ・傾きの検出精度をさらに向上する(522)。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マスクに形成された微細回路パターンを縮小投影レンズ
を用いてウエハ等の被露光基板への投影露光する場合に
おいて、フォトレジストの表面形状を検出して、この検
出した信号のうち、露光するパターンの密度が高くて検
出信号が不安定となるような部分を除いた比較的平坦な
部分からの表面形状情報を用いて、露光単位全体が露光
光学系の焦点深度内に存在するように被露光基板の露光
面を制御するので、露光視野内の全面にわたりパタ−ン
線幅のバラツキを小さく押さえて回路パタ−ンを露光す
ることができ、回路パタ−ンの微細化に伴い露光光学系
の焦点深度が浅くなっても、高解像度で、かつ、高い歩
留まりで投影露光することができるという効果を奏す
る。
【0143】更に、本発明によれば、表面形状の制御が
可能なウェハチャックを用いることにより、局所的凹凸
を平坦化して、露光を行ったり、露光レンズの像面が湾
曲している場合でも、それに被露光領域の表面形状を一
致させて露光することが可能なので、ウェハの全面に渡
って均一に高解像度で投影露光することができるという
効果も奏する。
【0144】更に、本発明によれば、露光不良の原因と
なる、被露光領域の表面形状の局所的凹凸の存在を監視
して、警告を発することが可能となり、大量の露光不良
の発生、及び無駄作業時間の発生を防止することができ
る。
【0145】また、本発明によれば、露光レンズの像面
の高さ・傾きを計測し、その結果を用いてウェハステー
ジの高さ・傾きの制御量を補正することにより、露光レ
ンズの像面と表面形状検出光学系の間の位置のドリフト
の補正が可能となり、投影露光装置を安定して使用でき
るという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の光路折り返し型の干渉縞に
よる表面形状検出方式とそれを使用した投影露光装置の
構成を示す略断面図である。
【図2】本発明の一実施例の投げ込み型の干渉縞による
表面形状検出方式とそれを使用した投影露光装置の構成
を示す略断面図である。
【図3】図1、図2の干渉縞と表面形状の関係を示す図
である。
【図4】図1、図2の表面形状検出アルゴリズムの一実
施例を示す図である。
【図5】図1、図2の表面形状検出アルゴリズムの他の
実施例を示す図である。
【図6】本発明の一実施例のうち表面形状算出・高さ傾
き制御機構の構成を示すブロック図である。
【図7】図6の画面表示例を示す図である。
【図8】図6の傾き分布計算機構を説明する図である。
【図9】Al下地に対するフォトレジスト厚変化と検出
誤差及び反射光の位相の関係を示す図である。
【図10】図6の高さ検出値のばらつき監視を説明する
図である。
【図11】図6の露光データを用いた場合の領域選択機
構の働きを説明する図である。
【図12】図6の一部である、レチクルパターン密度測
定装置の一実施例の構成の原理を示す断面斜視図であ
る。
【図13】二次元の場合の表面形状検出アルゴリズムの
一例を説明する図である。
【図14】本発明における表面形状検出方式の縞パター
ン投影による一実施例の原理を示す略断面図である。
【図15】本発明における表面形状検出方式のスポット
配列投影による一実施例の原理を示す略断面図及びスポ
ットの配列を示す平面図である。
【図16】図6の平均傾き計算機構を説明する図であ
る。
【図17】図6の回帰平面計算機構を説明する図であ
る。
【図18】図6の回帰平面計算機構の別の実施例を説明
する図である。
【図19】図6の傾き分布計算機構の別の実施例を説明
する図である。
【図20】本発明の表面形状算出・高さ傾き制御機構
の、別の実施例の構成を示すブロック図である。
【図21】図20の局所的凹凸監視機構の動作を説明す
る図である。
【図22】本発明の一実施例の表面形状検出方式及び像
面検出機構とそれを使用した投影露光装置の構成を示す
略断面図である。
【図23】図22の像面検出機構のスリットパターンの
一例を示す平面図である。
【図24】本発明の像面検出機構とそれを使用した投影
露光装置の、別の実施例の構成を示す略断面図である。
【図25】本発明の、露光レンズの像面に合わせてウェ
ハチャックの形状を制御する実施例を示す略断面図であ
る。
【図26】本発明の、被露光領域の局所的凹凸を補正す
るためのウェハチャックの形状を制御する実施例を示す
略断面図である。
【図27】本発明の一実施例のうちの表面形状算出・高
さ傾き制御機構の処理の流れを示す流れ図である。
【符号の説明】
1…照明系、 2…干渉縞検出系、 3…表面形状検出
系 4…被露光基板(ウエハ)、 5…表面形状検出・高さ
傾き制御機構 7…チルト及び高さ微動を含むステージ機構 8…縮小投影レンズ(投影光学系) 10…ビームスプ
リッタ 11…可干渉性光源、 14…折り返しミラー、 20
…検出器(CCD) 21、22、22’…結像レンズ、 71…ウェハを載
置するためのチャック 81…露光照明系、 91…レチクル 92…ブレード 501…表面形状検出機構、 502…φ(x)算出機
構 502、503…波面収差補正機構、 504…波面収
差情報 510…領域選択機構、 512…検出値ばらつき監視
機構 514…傾き分布計算機構、 520…回帰平面計算機
構 521…平均傾き計算機構、 522…高さ・傾き制御
機構 560…局所的凹凸監視機構、570…オフセット補正
機構 571…オフセットデータ、 591…レチクルパター
ン密度測定機構 600…像面検出機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 保彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 船津 隆一 茨城県勝田市市毛882番地株式会社日立 製作所計測機事業部内 (72)発明者 二宮 拓 茨城県勝田市市毛882番地株式会社日立 製作所計測機事業部内 (72)発明者 稲垣 晃 茨城県勝田市市毛882番地株式会社日立 製作所計測機事業部内 (72)発明者 吉田 実 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (56)参考文献 特開 平3−40417(JP,A) 特開 平4−215015(JP,A) 特開 平3−297126(JP,A) 特開 平2−188907(JP,A) 特開 平4−116414(JP,A) 特開 平4−124808(JP,A) 特開 平4−333217(JP,A) 特開 平5−280929(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/207

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスクに形成された回路パターンを被露光
    基板上に投影する投影光学系と、前記被露光基板を載置
    して少なくともX、Y、Z軸方向に移動可能な移動ステ
    −ジと前記被露光基板を傾けるチルト機構とを有するス
    テージ手段と、前記被露光基板の表面に斜め方向から
    を入射させて該表面からの反射光を検出する表面形状検
    出光学系手段と 前記被露光基板上の高さを計測する領
    域を指定する領域指定部を画面上に表示する表示手段
    と、前記表面形状検出光学系で検出した前記被露光基板
    からの反射光のうち前記表示手段の画面上に表示した領
    域指定部で指定された前記被露光基板表面の領域からの
    反射光を検出して得た信号を用いて前記指定された領域
    の高さ及び傾きを算出する算出手段と 該算出手段で算
    出して得た前記指定された領域の高さ及び傾きの情報に
    基づいて前記ステージ手段を制御する制御手段とを備え
    たことを特徴とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記表面形状検出光学系手段は、前記被露
    光基板の表面の少なくとも9点からの反射光を検出する
    ことを特徴とする請求項1記載の投影露光装置。
  3. 【請求項3】 前記表示手段は、前記画面上に、前記検出
    手段で検出した前記被露光基板の表面の高さ及び傾きの
    情報と前記領域設定部とを同じ画面上に表示することを
    特徴とする請求項1記載の投影露光装置。
  4. 【請求項4】マスクに形成された回路パターンを被露光
    基板上に投影する投影光学系と、前記被露光基板を載置
    して少なくともX、Y、Z軸方向に移動可能な機構と前
    記被露光基板を傾けるチルト機構とを有するステージ手
    段と、前記被露光基板の表面に2方向から斜めに光を入
    射させ前記表面で反射したそれぞれの反射光を検出する
    光学系手段と 前記被露光基板上の高さを計測する領域
    を設定する入力部を画面上に表示する表示手段と、該表
    示手段の画面上に表示した入力部で設定された前記被露
    光基板上の領域に前記光学系手段により光を入射させて
    その反射光を検出して得た情報に基づいて前記設定した
    領域の高さおよび傾きを算出する高さ及 び傾き算出手段
    と、該高さ及び傾き算出手段で算出して得た前記設定さ
    れた領域の高さ及び傾きの情報を用いて前記ステージ手
    段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする投影
    露光装置。
  5. 【請求項5】 前記光学系手段は、前記被露光基板の表面
    の少なくとも9点からの反射光を検出することを特徴と
    する請求項4記載の投影露光装置。
  6. 【請求項6】 前記光学系手段は、前記被露光基板の表面
    の少なくとも9点からの反射光を、複数のセンサで検出
    することを特徴とする請求項4記載の投影露光装置。
  7. 【請求項7】回路パターンが形成されたマスクに光を照
    射し投影光学系を介して被露光基板に塗布されたレジス
    トを投影露光する方法であって、前記被露光基板に斜め
    に光を入射させて前記被露光基板からの反射光を検出
    し、該検出した反射光のうち表示手段の画面上で指定さ
    れた前記被露光基板上の領域からの反射光を検出して得
    た信号を用いて該画面上で指定された領域の高さと傾き
    とを算出し、該算出した高さと傾きの情報を用いて前記
    画面上で指定された前記被露光基板の領域の高さ及び傾
    きを制御して該被露光基板を前記投影光学系のフォーカ
    スに合わせ、該被露光基板を前記投影光学系のフォーカ
    スに合わせ状態で該被露光基板に塗布されたレジストを
    投影露光することを特徴とする投影露光方法。
  8. 【請求項8】前記被露光基板の高さを計測する領域にス
    ポット光あるいはスリット光を少なくとも9点以上入射
    させ、該9点以上入射したスポット光あるいはスリット
    光の反射光を検出した情報に基づいて被露光基板の高さ
    及び傾きを求めることを特徴とする請求項7記載の投影
    露光方法。
  9. 【請求項9】回路パターンが形成されたマスクに光を照
    射し投影光学系を介して被露光基板に塗布されたレジス
    トを投影露光する方法であって、前記被露光基板に複数
    の方向から斜めに光を入射させて前記被露光基板からの
    複数の反射光をそれぞれ検出し、表示・入力手段の表示
    画面上で指定された前記投影光学系の焦点位置に合わせ
    る前記被露光基板の領域からの反射光を検出して得た情
    報に基づいて前記指定された被露光基板の領域の高さ及
    び傾きを求め、該求めた被露光基板の高さ及び傾きの情
    報に基いて前記表示・入力手段から指定された前記被露
    光基板の領域の高さ及び傾きを制御して該被露光基板を
    前記投影光学系のフォーカスに合わせ、該被露光基板を
    前記投影光学系のフォーカスに合わせ状態で該被露光基
    板に塗布されたレジストを投影露光することを特徴とす
    る投影露光方法。
  10. 【請求項10】 前記表示画面上に領域設定部を表示し、
    該領域設定部で前記画面上で高さ及び傾きを前記投影光
    学系の結像面に合わせる前記被露光基板上の領域を設定
    することを特徴とする請求項7または9に記載の投影露
    光方法。
  11. 【請求項11】 前記被露光基板の表面の高さ及び傾きの
    情報と前記領域設定部とを、同じ画面上に表示すること
    を特徴とする請求項7または9に記載の投影露光方法。
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