JP3477708B2 - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JP3477708B2
JP3477708B2 JP2000190731A JP2000190731A JP3477708B2 JP 3477708 B2 JP3477708 B2 JP 3477708B2 JP 2000190731 A JP2000190731 A JP 2000190731A JP 2000190731 A JP2000190731 A JP 2000190731A JP 3477708 B2 JP3477708 B2 JP 3477708B2
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head
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holder
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秀弥 横内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロッピー(登録商
標)ディスク等に情報を記録もしくは再生するディスク
装置に関する。更に詳しくは上記のようなディスク装置
におけるヘッドロード機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなディスク装置におけるヘッ
ドロード機構は、従来一般にディスクが収納されたジャ
ケットを保持してジャケット挿脱位置と記録再生位置と
の間を移動するホルダと、前記ディスクの径方向に移動
可能な第1キャリッジ及び第2キャリッジと、前記第1
キャリッジ及び第2キャリッジにそれぞれ搭載されて前
記ディスクに対して信号の記録または再生を行う第1ヘ
ッド及び第2ヘッドとが備えられており、記録再生時は
前記ディスクの両側に第1ヘッドと第2ヘッドとを当接
させてディスクへの情報の記録もしくは記録した情報の
再生を行い、ジャケット挿脱時は前記ホルダの記録再生
位置からジャケット挿脱位置への移動に伴って前記両ヘ
ッドとが互いに離間する方向に一方のキャリッジを退避
移動してジャケットの挿脱動作を許容する構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のホル
ダに製作誤差やバラツキがあると、キャリッジの退避移
動が不充分となってジャケット挿脱時にジャケットがヘ
ッドに接触するおそれがあり、それを防止するためにキ
ャリッジの移動量を大きく確保すると装置が大型化する
等の問題があった。
【0004】本発明は上記の問題点に鑑みて提案された
もので、ホルダに多少の製作誤差やバラツキがあって
も、ジャケットとヘッドとの接触が防止され、しかも装
置の小型化や薄型化を図ることのできるディスク装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明によるディスク装置は、以下の構成としたも
のである。
【0006】即ち、ディスクが収納されたジャケットを
保持してジャケット挿脱位置と記録再生位置との間を移
動するホルダと、前記ディスクの径方向に移動可能な第
1キャリッジ及び第2キャリッジと、前記第1キャリッ
ジ及び第2キャリッジにそれぞれ搭載されて、前記ディ
スクに対して信号の記録または再生を行う第1ヘッド及
び第2ヘッドと、前記第1キャリッジと第2キャリッジ
とを接続するサスペンションと、少なくとも前記第2キ
ャリッジ側を覆うケース部材とからなり、前記第2キャ
リッジには、前記第2キャリッジを少なくとも前記ホル
ダの記録再生位置からジャケット挿脱位置へと向かう方
向の移動動作に従動して回動させるための持ち上げ部
と、前記第1キャリッジに対して前記第2キャリッジが
回動する際の支点部とが設けられ、前記第2キャリッジ
は、前記支点部を回動支点として前記第1キャリッジに
対して回動可能に保持されてなるディスク装置におい
て、前記ホルダがジャケット挿脱位置にある時には、前
記第2キャリッジは前記ケース部材に当接すると共に、
前記支点部は前記第1キャリッジから離間してなること
を特徴とする。
【0007】
【実施例】以下、本発明によるディスク装置を、図面に
示す実施例に基づいて具体的に説明する。
【0008】図1、図2は本発明によるディスク装置の
一実施例を示す分解斜視図である。図1において、1は
ディスク(不図示)を収納したジャケット(カートリッ
ジ)であり、そのジャケット1はフロントベゼル2の開
口部2aからべゼルシャッタ3を押しながらホルダ4内
に挿入される構成である。
【0009】そのホルダ4は、該ホルダ4内にジャケッ
ト1を装填したり取出したりするジャケット挿脱位置
と、該ジャケット1内のディスクに所望の情報を記録し
たり再生する記録再生位置とに選択的に位置決め保持し
得るように下シールドケース5に載置される構造であ
り、ホルダ4にはその側面に設けた4箇所の凸部4aに
ガイドローラ6が転動可能にセットしてあり、下シール
ドケース5に設けた4箇所のガイド溝5aにそれぞれ係
合してガイドされる。
【0010】図3および図4は上記ホルダ4をジャケッ
ト挿脱位置と記録再生位置とに選択的に位置決め保持さ
せるための概略構成を示すもので、図3はホルダ4がジ
ャケット挿脱位置にある状態、図4は記録再生位置にあ
る状態を示す。
【0011】ホルダ4が図3に示す挿脱位置にある状態
においては、ガイド溝5aの受け部5a1にホルダ4の
凸部4aが載っている。その凸部4aには、前記のよう
に摺動抵抗減少のためのガイドローラ6がセットしてあ
る。その状態でジャケット1をホルダ4内に挿入して図
3中矢印aの方向にホルダ4を移動すると、そのホルダ
4の凸部4aはガイド溝5aの受け部5a1から外れ、
図4中の矢印cのように移動する。このようにしてホル
ダ4内のジャケット1は記録再生位置にセットされる構
造である。
【0012】更に、ホルダ4はジャケット1が挿入され
ないとき、即ち挿脱位置にあるときに衝撃等によってホ
ルダ4が図3中の矢印aの方向に移動してガイドローラ
6がガイド溝5aの受け部5a1から外れないように、
ホルダ4には図1に示すようにトリガ9が回動支点4b
によって回動可能に取付けてあり、そのトリガ9の一端
が下シールドケース5のストッパ部5bと係合してホル
ダ4の移動を阻止している。そして、ホルダ4内にジャ
ケット1を挿入することにより、下シールドケース5の
ストッパ部5bと係合しているトリガ9が、図1中の矢
印e方向に回転し、下シールドケース5のストッパ部5
bとの係合が外れ、図4のことくジャケット1を記録再
生位置にセットすることができる構造である。
【0013】つぎに、ジャケット1を取出す場合につい
て説明する。図2において、リフタ11の押圧部11a
が、下シールドケース5に設けた穴を貫通し、下シール
ドケース5の下面側に突出してイジェクトアーム12と
係合している。そのイジェクトアーム12にはイジェク
トボタン13が連結され、そのイジェクトボタン13を
押すことにより、イジェクトアーム12を介してリフタ
11の押圧部11aが押され、リフタ11に設けた凸部
l1bを中心にリフタ11が回動してリフタ11のリフ
ト部11cとホルダ4のリフトピン4cが持ち上げられ
る。それによってホルダ4が上昇し、ガイドローラ6が
下シールドケース6のガイド溝5aの受け部5a1に載
り、図4中の矢印dの方向に移動し、ジャケット1を排
出する構造である。なお上記リフタ11には、リフタば
ね16が下シールドケース5との間に掛けてあり、リフ
タ11は常時図2中矢印fの方向に回転しようとしてい
る。そのため、前述のごとくジャケット1を挿入するこ
とにより、ホルダ4が記録再生位置に移動できるのであ
る。
【0014】さらに図2において、イジェクトボタン1
3はフロントベゼル2に設けたボタン穴2aより外形を
小さく構成してある。イジェクトアーム12とイジェク
トボタン13はスナップフィットにより結合する構造に
なっている。そのため、組立時にイジェクトボタン13
をセットする場合においては、フロントベゼル2を先に
下シールドケース5に取り付け、ボタン穴2aをガイド
にしながらイジェクトボタン13をセットできる構造に
なっている。これにより、小型簿型化の流れによって、
さらに薄型化され取扱にくくなっているイジェクトボタ
ンのセット性を向上させるとともに、ディスク装置の仕
様変更などがあった場合においてもフロントベゼルを外
さずにイジェクトホタンの交換が行える。
【0015】また、下シールドケース5の上面に係合
し、外部からのノイズの侵入と防塵、取扱によりディス
ク装置の内部がダメージを受けない目的のためシールド
ケース18が装着してある。シールドケース18の内面
には、摺動抵抗の軽減と絶縁性を確保するための滑面部
材としてランナーシート19が貼ってある。そのランナ
ーシート19は、後述する上キャリッジとの摺動の目的
と、シールドケース18が外力によって変形し、リフタ
11と摺動する場合において摩擦係数を低くし、負荷の
低減を図っている。また、リフタ11には受け突起l1
dが設けてあり、シールドケース18に外力が加わった
場合の荷重を受けてシールドケース18の変形を防止す
る構造である。そして仮にシールドケース18と受け突
起l1dが摺れても低摩擦のランナーシート19が摩擦
による作動不良を防止している。
【0016】つぎにディスクを回転駆動するディスク駆
動用モータと、そのモータでディスクを回転駆動する際
に該ディスクを保持するディスクチャッキング機構につ
いて説明する。
【0017】図5および図6はディスク駆動用モータの
分解斜視図であり、本実施例においてはスピンドルモー
タが用いられ、そのモータのロータ上にディスクチャッ
キング機構が備えられている。図5において、20はス
ピンドルであり、図に省略したジャケット内に収納され
をディスクの中心に接着等で固定された金属製のディス
クハブ(不図示)の中心穴と係合して中心位置決めを行
なう。又そのスピンドル20には、前記ディスクを駆動
するためのスピンドルモータのロータ22が圧入固定し
てある。
【0018】ところで、最近のコンピュータの薄型化の
要求により、ディスク装置の薄型化は留まるところを知
らず、この薄型化要求により、最も薄型化が要求される
部分は、スピンドルモータであることは、ディスク装置
の設計に携わるものの共通の認識である。そのため、ス
ピンドルモータのロータ22の厚みは設計上許容できる
最小限の厚さになり、本実施例においては、0.5mm
厚みの鉄板を使用している。このような薄い鉄板をスピ
ンドル20に圧入しても、軸方向の嵌合長さが短いた
め、スピンドル20に対するロータ22の平面振れを確
保できない。
【0019】そのため、スピンドル20にはE形の止め
輪用の溝20aが設けてあり、この溝20aにE形止め
輪21がセットしてある。この溝20aは例えば旋盤等
で加工するため、スピンドル20に対して振れを極小に
抑えることができる。そして本実施例では、このE形止
め輪の上面にロータ22が密着するまで圧入を行なうた
め、E形止め輪の厚みムラが無ければ、溝20aの振れ
精度と同様な高精度でロータ22の圧入を行なうことが
できる。
【0020】このように高い振れ精度を確保できるた
め、ロータ22の上面を直接ディスクハブの受け面とす
ることができ、ディスクと記録再生用ヘッドの良好な接
触を確保できる。なお、本実施例においては、E形止め
輪を使用したが、C形止め輪もしくは、これに類似した
止め輪を使用してもよい。
【0021】図5において、23は上記モータのトルク
を発生させるロータマグネットであり、ロータ22に接
着等で取付けられる。そのロータマグネット23は、外
周部分の1箇所に凸部23aを持ち、ロータ22の切り
欠き22aとの位置決めを行なうと共に、2極に着磁し
てあり、モータの1回転に1発の信号(インデックス信
号と呼ぶ)を、図に省略した磁気センサによって発生さ
せている。この2極着磁は、ロータマグネット23の内
面に着磁した駆動用着磁と位相を合わせてあり、より強
力な磁力を得ることができる。さらに、上記ロータマグ
ネット23の図中下面(図6のモータ基板24と対向す
る面)には、速度検出用の着磁が多極に着磁してある。
このようにロータマグネット23に多くの部分着磁を行
なうことにより、一つのマグネットを有効に使用するこ
とができる。
【0022】図6において、モータ基板24上には図3
で前述したジャケット1が記録再生位置にセットされた
ことを検出する検出スイッチ25、動作表示ランプ用コ
ネクタ26が取り付けてある。また基板の中央にはハウ
ジング27、コイルが巻回されたステータ28が、3本
の皿ネジ29によって固定してある。
【0023】上記ハウジング27には、メタル軸受30
とボールベアリング軸受31が圧入してある。そのボー
ルベアリング軸受31の外径はメタル軸受30の外径よ
り大きくなっており、ボールベアリング軸受31側から
の圧力をボールベアリング軸受31の外輪で受ける構造
としている。本実施例においては、ハウジング27をプ
ラスチックで形成してあり、上記の軸受の圧入が容易に
実施できるとともに軸受を圧入することによる変形や傷
の発生等の悪影響を最小限に留めることができる。これ
らの軸受には、前述のスピンドル20が挿入してある。
【0024】上記のスピンドルモータには前述のように
ディスクチャッキング機構が備えられており、以下その
構成について説明する。前記ロータ22の上面には、チ
ャッキングマグネット32が張り付けてあり、その一部
にはロータ上面が見える穴部が設けられている。その穴
部内には、ディスクハブの駆動穴と係合してディスクを
回転駆動および中心出しするためのチャッキングレバー
33が取付けてある。
【0025】そのチャッキングレバー33は、ロータ2
2に設けた回動支点22bと、チャッキングレバー33
の駆動ピン部33aに設けた溝33bにロータ22の一
部からなる回動ガイド部22cによりロータ22に取付
けてある。33cはチャッキングレバー33の回動支点
33dの近辺に設けた外れ防止レバー部で、そのレバー
部33cがロータ22の外れ防止爪22dの下部に回り
込んでおり、外部からの衝撃等によって回動支点部33
dが回動支点22bから外れるのを防止している。
【0026】上記チャッキングレバー33は、本実施例
においてはプラスチックの一体構造をしており、外れ防
止レバー部33cは外れ防止爪22dの下に組立時にも
ぐり込ませる構造にしてある。さらに、ディスクハブを
受けるためロータ22の上面には、ディスクハブを受け
るため摺動性の良い材質のコーティング22eを行なっ
てある。このコーティング22eはスピンドル20と同
軸に円周状にコーティングしてある。
【0027】つぎに図7、図8、図9により本実施例の
ディスクチャッキング機構を更に詳細に説明する。図7
は前記図5のチャッキング機構をロータ上に組付けた状
態の要部の拡大平面図であり、図8は図7におけるA−
P−A線断面図、図9は図7におけるB−P−O−B断
面図である。
【0028】図7において、チャッキングマグネット3
2は多数の点を付した部分が着磁してあり、スピンドル
20の中心に対してディスクハブの吸着力が均一になる
ような形状にしてある。チャッキングレバー33はロー
タ22にあけた穴22f内で回動支点22bを中心に必
要量回動可能に構成してある。
【0029】一方、チャッキングレバー33の駆動ピン
部33aのスラスト方向においては、図7・図8に示す
ようにチャッキングレバー33の駆動ピン部33aに設
けた溝33bにロータ22の一部からなる回動ガイド部
22cが係合しているため、スラスト方向(図8中の矢
印g方向)に移動することはできない構造である。
【0030】上記のような構成にすることにより、図9
に示すようにディスク10のハブ10aをチャッキング
マグネット32によって吸着した場合、一般に最初はデ
ィスクハブの駆動穴と駆動ピン部33aの位置が合わす
ディスクハブ10aは駆動ピン部33aの上面に載り傾
くが、スピンドルモータの回転により駆動ピン部33a
とディスクハブの駆動穴が一致してディスクハブはセッ
トされる。
【0031】このとき、ディスクハブと駆動ピン部33
aの上面は摺動し、摩耗することがあるため、駆動ピン
部33aの上面は、若干傾斜を設けてあり、ディスクハ
ブと接する面積を広くするよう構成してある。なお上記
の傾斜は、2度士1.5度が最適であった。
【0032】またディスクハブ10aが、上記のように
傾いたときにチャッキングマグネット32と接触する可
能性が有るが、チャッキングマグネット32に例えばゴ
ムマグネットのような摩擦係数の大きな材質を使用する
と、ディスクハブがチャッキングマグネット32と一緒
に回転し、駆動ピン部38aがディスクハブの駆動穴に
係合できない事態も発生する。そのため、チャッキング
マグネット32の上面は摺動性が良いようにシートを貼
るか、コーティングをしてある。なおナイロン系プラス
チック等のプラスチックマグネットを使用した場合は、
それ自体が摺動性が良いため、上記のような加工は必ず
しも必要はない。
【0033】なお上記のディスクハブの傾きを小さく
し、安定したチャッキングを行なうためには、図9にお
ける駆動ピン部33aとディスクハブの係合量hを0.
7mm以下にすることが実験上最も良好であった。ま
た、上記のチャッキング構造にすることによりチャッキ
ング部分のスペースが有効に利用でき、モータのロータ
の外径40mm、モータ基板底面からロータ上面までの
厚み4mmを達成できた。さらにチャッキング機構の構
成としても、支点、駆動ピン、各種ばね等の専用部材を
必要とせず、プラスチック一体のチャッキングレバーと
することができ、非常にシンプルに構成でき信頼性の向
上とコストの低減が図れるものである。
【0034】図10は上記のようなディスク駆動モータ
としてのスピンドルモータをディスク装置に組付ける状
態の分解斜視図である。前記のように構成されたスピン
ドルモータ40は、モータ基板24上に配置され、その
基板24は前述の下シールドケース5の下方から3本の
皿ネジ29によりメインフレーム50に取付けられる。
この場合、モータ基板24には皿もみを行なわず、皿ネ
ジ29の頭の径より若干小さい径の穴をあけ、皿ネジ2
9の飛び出し量を制限している。また上記メインフレー
ム50は、本実施例においてはプラスチックで形成さ
れ、コンピュータの小型化とともに要求が高まっている
軽量化を達成している。
【0035】このとき、スピンドルモータ40は下シー
ルドケース5を介してメインフレーム50に取付けるた
め、図11に示すようにメインフレーム50に搭載して
ある下ヘッド65とスピンドルモータ40のディスク受
面22e(図5に示す)との高さ精度を正確に出すこと
ができない。このままでは、ディスクとヘッドとの良好
な接触を確保することができなくなり、ディスク装置の
信頼性の悪化につながる。そのため、本実施例において
は、メインフレーム50と下シールドケース5との間に
高さ調整用のシム51a、51bを挿入し、この厚みを
選択することにより、ヘッドとスピンドルモータの高さ
調整を行い、ディスクとヘッドの良好な接触を確保して
いる。
【0036】次に、本発明のディスク装置におけるヘッ
ドシーク機構の構成例を説明する。図11は本発明によ
るヘッドシーク機構の一例を示す分解斜視図、図12は
下キャリッジ部の平面図、図13は上キャリッジ部の平
面図、図14はキャリッジおよびラックの底面図であ
る。
【0037】図11および図14において、キャリッジ
ベース60には、該ベース60のディスク半径方向への
移動ガイドのための焼結メタル61が圧入してある。ま
たキャリッジベース60を移動位置決めするステップモ
ータ62の出力軸に設けたピニオン63と係合してキャ
リッジを移動位置決めするためのラック64が固定して
ある。
【0038】このラック64とピニオン63に予圧をあ
たえ、ラック64とピニオン63がガタなく駆動できる
ようラック64は2本の平行板ばね64aの先端に構成
してある。この平行板ばね64aをたわませた状態で取
り付けることにより、前述のラック64とピニオン63
の間に予圧を加え、キャリッジの正確な移動位置決めが
行えるのである。さらにキャリッジベース60に衝撃に
よる力が加わったとき、平行板ばね64aが変形して衝
撃力を緩和し、特に小型薄型のコンピュータ機器に要求
される携帯時の衝撃に強いディスク装置を提供できるも
のである。
【0039】さらにキャリッジベース60には、第1の
キャリッジとしての下キャリッジ66がねじ止め固定し
てあり、キャリッジベース60と一体となってディスク
半径方向に移動可能である。その下キャリッジ66の先
端には、ディスクに信号の記録再生を行なう下ヘッド6
5が、該ヘッドとディスクとの良好な接触状態を保つた
めに薄い板ばねで造られたジンバルばね67に取付けた
状態で接着固定してある。また図12および図14に示
すように、キャリッジベース60の一部には該べース6
0が基準位置に移動したことを検知するための光センサ
68を遮断するための00シャッタ60aが一体に構成
してある。
【0040】図11および図13において、第2のキャ
リッジとしての上キャリッジ70には、下ヘッド65と
同様にジンバルばね71に取付けだ上ヘッド72を接着
してある。上キャリッジ70はジャケットをセットした
りイジェクトする場合において、持ち上げ部70aを図
1にて前述のホルダ4によって持ち上げるため、上キャ
リッジ70には回動支点となる支点部70bが設けてあ
り、板ばねで造られたサスペンション73によってキャ
リッジべース60と接続してあり、開閉可能な構成であ
る。
【0041】上キャリッジ70の上ヘッド72とサスペ
ンション73の略中間点に配置された持ち上げ部70a
にはホルダ4との摺動性を確保するため、上キャリッジ
70とは別の、摺動性の良好な部材で造られたキャリッ
ジスライダ82がスナップフィット構造で固定してあ
る。
【0042】さらに、下ヘッド65と上ヘッド72に予
圧を付与しディスクとの接触圧を得るためにヘッドロー
ドスプリング74をサスペンションサポート75に設け
ている。特に上キャリッジ70のばね掛け部70cは掛
ける位置が3カ所有り、ヘッドに加わる圧力を微妙に調
整できる構造としている。しかもヘッドロードスプリン
グ74によるヘッド加重中心を、上キャリッジ70の持
ち上げ部70aと、2カ所の支点部70bとを結ぶ3角
形の内部に置くことにより、持ち上げ部70aの1箇所
だけを持ち上げても上キャリッジ70が傾いた状態で持
ち上がることがなく、水平に持ち上がる構造である。
【0043】また、上キャリッジ70を持ち上げ部70
aによって持ち上げた状態において外部から衝撃が加わ
ると上キャリッジ70の先端部が下がるとともに、支点
部70bが浮く。極端な場合は下ヘッド65と上ヘッド
72が衝突し破損することも考えられる。そのため、上
キャリッジ70の先端部には、突起70dが設けてあ
り、図1に示すホルダ4に設けたシャッタレバー76の
一部と係合する構造になっており、ディスク装置に大き
な衝撃が加わった場合、上キャリッジ70が衝撃力によ
って下降し、上下のヘッドが衝突し破損することがない
ようにしている。もちろんジャケットがホルダ4内に挿
入された場合には、シャッタレバー76が図13中の矢
印i方向に移動し、上キャリッジ70の突起70dとの
係合が外れ、上キャリッジ70は自由に下降し、上ヘッ
ド72がディスクと接することができる構造である。
【0044】図11において、上下のヘッド65・72
からは、制御回路とヘッドを接続するための上下のフレ
キシブルプリント基板77・78が出ているが、ヘッド
の動きを制限しないように厚さが薄く、取り扱い性が悪
い。下ヘッド65用の下フレキシブルプリント基板77
について説明すると、下キャリッジ66にクランプ部6
6aを設けフレキシブルプリント基板77を押さえてい
る。上ヘッド72用のフレキシブルプリント基板78に
おいては、上キャリッジ70の引っかけ部70eにより
フレキシブルプリント基板78をガイドし、フレキシブ
ルプリント基板78の形状を所定の形状に保っている。
【0045】図11、図12において、キャリッジベー
ス60はスライド軸79によってディスクの半径方向に
ガイドされ、移動可能に構成してある。スライド軸79
はスライド軸クランプ80、81により、メインフレー
ム50に取付けてある。
【0046】キャリッジベース60をスライド軸79の
軸方向に移動位置決めするためのステップモータ62
は、1ステップ18度回転する。このステップモータ6
2の出力軸に設けたピニオン63とキャリッジベース6
0に設けたラック64が係合し、ステップモータ62が
1ステップするごとにギャリッジが1トラック移動する
構造である。またステップモータ62は、そのフランジ
62aをスライド軸クランプ80・81の押えばね部8
0a・81aで押えることによりメインフレーム50に
固定されている。
【0047】つぎに図12において、ディスク装置に要
求される互換性を含めた各部の調整について説明する。
なお下キャリッジ66と上キャリッジ70がキャリッジ
ベース60と独立して調整可能に構成してあることは、
既に説明した。
【0048】図12において、まず基準トラック検出器
調整(00調整と呼ぶ)を行なう。キャリッジベース6
0に設けた00シャッタ60aには前述のごとく調整機
能がないため、まずステップモータ62を回転して00
シャッタ60aが光センサ68を所定の位置で遮るよう
に調整する。次いで、ステップモータ62を駆動し、キ
ャリッジを所定の位置に移動し、ヘッドをスピンドル2
0の中心に対して所定の円周方向の位置(オフセッ
ト)、角度(アジマス)、半径方向の位置(オフトラッ
ク)に位置調整する。
【0049】これには2通りの方法がある。まず検査用
のディスクに内周外周2箇所の周方向の基準信号(バー
スト信号と呼ぶ)を書いておき、この信号を読みながら
ヘッドのオフセットを知る方法がある。次に、この方法
について詳しく説明する。
【0050】図15はバースト信号からヘッドのオフセ
ットを知るための説明図でありディスクを平面方向から
見た図である。図15において、内周半径r2と外周半
径r1の位置にバースト信号92、91が書いてある。
この状態で図5にて前述したインデックス信号をトリガ
ーにディスク上のバースト信号を読むと、磁気ヘッドが
本来の正規の位置Oにあって、内周と外周に移動してい
る場合は、バースト信号が発生するタイミングはt1、
t2になり、角度が同じになるため時間も等しくなり、
t1=t2である。
【0051】ところが、ヘッドが正規の位置OからΔX
だけ離れた位置にあった場合、バースト信号の発生時間
は、それぞれt1+T1、t2+T2になり、角度が異
なるため時間が等しくならない。この時間の差からΔX
を次の数式で求めることができる。
【0052】すなわち、ディスク周期をa秒とすれば、
【数1】 と表わすことができる。
【0053】また外周と内周のバースト信号の差は、図
15からもわかる通り、t1=t2であり、
【数2】 で表わすことができる。
【0054】ここでa/2π(1/r1+r2)=k
(定数)とすれば、
【数3】 となる。このように内周と外周のバースト信号の時間差
から、ヘッドのオフセットを知ることができる。
【0055】次にもう一つの方法として、内周外周に書
き込んだスピンドル中心に対するヘッドの角度ずれの信
号(アジマス信号と呼ぶ)を読みながらヘッドのオフセ
ットを知る方法について説明する。
【0056】図16はアジマス信号からヘッドのオフセ
ットを知るための説明図でありディスクを平面方向から
見を図である。また、図17は図16の詳細図である。
図16において、内周半径r2と外周半径r1の位置に
アジマス信号が書いてある。この状態でディスク上のア
ジマス信号を読むと、磁気ヘッドが本来の正規の位置O
にあって、外周93と内周94に移動している場合は、
アジマス信号はθxであり、変化しない。
【0057】ところが、ヘッドが正規の位置OからΔX
だけ離れた位置にあった場合の、アジマス信号は、それ
ぞれθ21、θ22になり、角度が等しくならない。こ
の角度の差からΔXを次の数式で求めることができる。
【0058】すなわち図17において、θ21+θ31
=θX であり、θ22+θ32=θX である。これ
より、θ21−θ22=θ32−θ31 になる。
【0059】また
【数4】 と表わすことができる。
【0060】このようにして内周と外周のアジマス信号
から、ヘッドのオフセットを知ることができる。そして
ヘッドのオフセットが解れは、該ヘッドのオフセット
と、ヘッドの角度(アジマス)と、中心からの位置(オ
フトラツク)を図13の上キャリッジ70のV溝70
e、図14の下キャリッジ66に設けたV溝66aを掴
んで調整すればよい。なお、これらの調整についての詳
細は「フロッピーディスク装置のすべて」CQ出版社に
詳細な記述が有るため省略する。
【0061】前述の調整において、キャリッジの位置調
整のために、ステップモータ62を通電したまま回転し
て調整を行なう方法が一般的に行なわれている。ステッ
プモータ62を回転することにより図14に示すピニオ
ン63も回転し、係合しているラック64が移動してキ
ャリッジの位置調整が行なわれるものであるが、図12
で示すごとく、ステップモータ62のフランジ部分62
aには歯が切ってあり治具による調整や、自動化を容易
にしてある。
【0062】なお、ステップモータ62はメインフレー
ム50に設けた穴に挿入位置決めされているが、穴との
間にクリアランスが有るため、調整時にこのクリアラン
スがなくなるようにスライド軸クランプ81の一部に設
けた予圧ばね部81bにより図12中の矢印j方向に予
圧している。これらの構造により、ステップモータ62
は調整後再固定する必要がなく、ばねにより位置を保持
できるため再固定による調整位置ずれの発生がなく、高
精度な調整ができる。
【0063】次に上キャリッジの高さ調整について説明
する。図18および図19はキャリッジの断面図であ
る。前述のようにホルダ4内にジャケットが挿入されて
いない場合は、上キャリッジ70は、前記図13に示す
ように持ち上げ部70aがホルダ4と係合して持ち上げ
られている。ところが、このホルダ4は各種の製造バラ
ツキにより、往々にして高さが変動することは、ディス
ク装置の設計に携わる者にとって重大な問題となってい
る。それは、ディスク装置の厚みを薄くしようとした場
合、上ヘッドの高さのバラツキが発生し、ジャケットと
上ヘッドが干渉して上ヘッドを破損するという問題が発
生する。
【0064】本実施例では、図18のごとく、ホルダ4
によって上キャリッジ70が持ち上げられる構造である
が、上キャリッジ70の先端が上シールドカバー18に
貼られだランナーシート19と接しており、図19に示
すように、ホルダ4の高さがばらついて、上キャリッジ
70を持ち上げ過ぎても、上キャリッジ70の支点部7
0bがキャリッジべース60から離れて、ホルダ4の高
さのバラツキを吸収できる構造であり、薄型化されて各
所の厚さ方向のスペースが少なくなっても各々の部材に
特別な寸法精度を要求したり、組立時に微妙な調整を付
加したりする必要がなく、極めて安定した量産が可能で
ある。
【0065】なお本実施例の滑面部材としての上記ラン
ナーシート19は、例えばテフロン(登録商標)系のテ
ープ部材を両面貼着テープ等の貼着手段によって上シー
ルドカバー18に貼り付けたものであるが、テープ部材
などに限定されるものではなく、上キャリッジ70との
摺動相性によってはステンレス板等の表面が滑らかな薄
板部材であってもよい。
【0066】図20〜図23はヘッド搭載構造の一例を
示すもので、図20はヘッド搭載構造の要部の断面図、
図21は図20でA方向からみた平面図、図22は図2
0でB方向からみた底面図、図23はディスクを装填す
る状態の説明図である。なお上記図21および図22の
上半部は、それぞれ一部の部材を半断面にして取り除い
て示している。
【0067】図20、図21及び図22において、下ヘ
ッド65と上ヘッド72は、装置内に装着されたフレキ
シブルディスク10の半径方向X−X方向と円周方向Y
−Y方向に運動の自由度をもたせるための可撓性を有す
るジンバルばね67・71を介してそれぞれ上キャリッ
ジ70、下キャリッジ66に搭載されている。その下キ
ャリッジ66は、前述のようにディスク10の径方向に
移動可能に構成され、上キャリッジ70は前述のキャリ
ッジベース60に開閉可能に取付けられている。その上
キャリッジ70を前記のヘッドロードスプリング74等
の押圧部材によって閉じることにより、上記の両ヘッド
65・72がジンバルばね67・71によってディスク
10に所定の圧力で弾力的に摺接する構成である。
【0068】上記ジンバルばね67は、本実施例ではほ
ぼフラットな薄板のばね材で形成され、図21に示すよ
うにヘッド65を搭載した平面から成る中央部67a
と、キャリッジ66に搭載すべく平面より成り前記中央
部67aを取り巻く外周部67bと、上記中央部67a
と外周部67bとを連結して可撓性を有する可撓性部分
とで構成されている。
【0069】その可撓性部分は、上記中央部67aと外
周部67bとの間のディスク円周方向2箇所に設けられ
ており、その各可撓性部分はディスクの半径方向X−X
方向に運動の自由度をもたせるために図中Y−Y線上に
設けた一対の連結部67cと、該連結部67cから伸び
て外周部67bに連結し、ジンバルばね67の厚み方向
の運動の自由度及び若干のY−Y方向の運動の自由度を
もたせるための一対の腕状部67dとから構成されてい
る。
【0070】他方のジンバルばね71も、本実施例にお
いては上記ジンバルばね67と同様の材質で同様の構造
に形成したもので、図22に示すように中央部71aと
外周部71bおよびその両者を連結する可撓性部分とか
らなり、その可撓性部分は連結部71cと一対の腕状部
71dとで構成されている。
【0071】次に、上記構成のジンバルばね67及び7
1による各々のヘッドの搭載構造を説明する。下ヘッド
65及び上ヘッド72は、前述のようにディスク10に
所定の圧力で摺接するように構成され、下ヘッド65は
上記の所定圧力による前述の連結部67cと腕状部67
dとから成る可撓性部分の撓みによって図20のΔX量
だけ沈み込んで前記の所定圧力と均衡状態になってい
る。そして上記ΔX量だけ沈み込んだ均衡状態で可撓性
を有するジンバルばね67によってディスク10の撓み
に対する下ヘッド65の追随性を構成してコンタクト性
能を向上している。
【0072】上記ジンバルばね67のヘッド65側の面
には、そのジンバルばね67を覆う掩覆部材としてのジ
ンバルプロテクタ97が配設されており、そのジンバル
プロテクタ97は、下ヘッド65を搭載した平面から成
るジンバルばね67の中央部67aと、図20において
Δx量の空隙を有して外周部67b上に載置され、該外
周部67bと共に例えば接着剤99等の固定手段によっ
て固着されている。
【0073】又そのジンバルプロテクタ97は、略フラ
ットな板状部材で形成されて下ヘッド65が挿通可能な
開口部97aを有しており、下ヘッド65がディスク1
0の撓みに対して追随する通常の運動の自由度を妨げる
ことはないが、例えば予期せぬ外乱などの作用によって
ジンバルばね67が過度に変形する場合にはジンバルば
ね67の中央部67aに当接して該過度の変形を防御す
る構成である。
【0074】下ヘッド65に対向している上ヘッド72
は、上キャリッジ70に構成したピボット70aによっ
てジンバルばね71を介して略中心を支承されていて、
前述した下ヘッド65と同様に可撓性を有するジンバル
ばね71によってディスク10に撓みに対する追随性を
構成してコンタクト性能を向上している。なお、ジンバ
ルばね71は、略フラットな状態でピボット70aによ
って支承されていて、その外周部71bは例えば接着剤
99等の固定手段によって上キャリッジ70に固着され
ている。
【0075】また上記ジンバルばね71の上ヘッド72
側の面には、そのジンバルばね71を覆う掩覆部材とし
てのジンバルプロテクタ98が配設されており、そのジ
ンバルプロテクタ98にはジンバルばね71の外周部7
1bまたは上キャリッジ70と図20においてΔy量の
空隙を成すように段部98bが形成されている。さらに
上記プロテクタ98は、上ヘッド72が挿通可能な開口
部98aを有し、その上ヘッド72に挿通して平面から
成る中央部71aに例えば接着剤の固着手段によって固
着されている。
【0076】従って、上記ジンバルプロテクタ98は、
前述のジンバルプロテクタ97と同様に上ヘッド72が
ディスク10の撓みに対して追随する通常の運動の自由
度を妨げることはないが、例えば予期せぬ外乱などの作
用によってジンバルばね71が過度に変形する場合には
ジンバルばね71の外周部71bまたは上キャリッジ7
0に当接して該過度の変形を防止する構成である。
【0077】上記の構成において、ジンバルばね67を
介して下キャリッジ66に搭載された下ヘッド65と、
ジンバルばね71を介して上キャリッジ70に搭載され
て開放状態になった上ヘッド72との間にジャケット1
に収納されたディスク10を装着するときは、先ずジャ
ケット1が図23で矢印m方向に挿入されて所定の位置
に達すると前述のトリガ機構の作動によって矢印n方向
に移動して所定の関係に装着されると共に、上キャリッ
ジ70は上ヘッド72が下ヘッド65に近付く方向、即
ち閉方向に移動し、両ヘッド65・72はジャケット1
に形成されたヘッドウインドウ1aに臨み入り、ディス
ク10と所定のコンタクトを行なって記録・再生操作が
なされる。ジャケット1を取り出すときは上記の動作と
逆の順序で移動操作される。
【0078】その際、下ヘッド65及び上ヘッド72
は、前述のようにディスク10に所定の圧力で摺接する
ように構成され、下ヘッド65は上記の所定圧力による
前述の連結部67cと腕状部67dとから成る可撓性部
分の撓みによって図20のΔx量だけ沈み込んで前記の
所定圧力と均衡状態になっており、上記のΔx量だけ沈
み込んだ均衡状態で可撓性を有するジンバルばね67に
よってディスク10の撓みに対する下ヘッド65の追随
性が確保されてコンタクト性能が向上するようにしてい
る。
【0079】また昨今の極限値まで薄さを追求したディ
スク装置では、図23に示す上キャリッジ70の開放状
態においても下ヘッド65と上ヘッド72との隙間は狭
く、ジャケットを装脱する場合には下ヘッド65あるい
は上ヘッド72とジャケット1に形成されたヘッドウイ
ンドウ1a等のジャケット1の一部の干渉の危険性が増
大するが、上記の構成によれば、ジンバルプロテクタ9
7は、下ヘッド65がディスク10の撓みに対して追随
する通常の運動の自由度を妨げることなく、しかも例え
ば予期せぬ外乱などの作用によってジンバルばね67が
過度に変形する場合にはジンバルばね67の中央部67
aに当接して該過度の変形を防御することができる。
【0080】例えばディスク10の交換時にジャケット
1の一部が下ヘッド65の一部に接触するような予期せ
ぬ外乱などが作用する非通常状態に遭遇して可撓性を有
するジンバルばね67に通常状態とは異なる過剰なスト
レスが及んでも、ジンバルばね67は図20のΔx量の
空隙だけは変形するが、このΔx量の空隙量を越える変
形に至ると、前述のジンバルばね67を覆う掩覆部材と
して且つジンバルばね67の可撓性部分の変位量を規制
する変位規制手段としての機能を有するジンバルプロテ
クタ97が、ジンバルばね67の中央部67aに当接し
て該ばね67の過度の変位を規制して変形等を防止でき
るものである。
【0081】ジンバルプロテクタ98も上記ジンバルプ
ロテクタ97と同様に上ヘッド72がディスク10の撓
みに対して追随する通常の運動の自由度を妨げることな
くジンバルばね71の過度の変形を防止するもので、例
えばディスク10の交換時にジンバルばね71に通常状
態とは異なる過剰なストレスが及んでも、ジンバルばね
71は図20のΔy量の空隙だけは変形するが、このΔ
y量の空隙量を越える変形に至ると前述のジンバルばね
71を覆う掩覆部材および変位規制手段の機能を有する
上記ジンバルプロテクタ98がジンバルばね71の外周
部71bまたは上キャリッジ70に当接して該過度の変
形を防御して、少なくも上記ジンバルばね71の可撓性
部分を保護することができる。
【0082】従って、ジンバルばね67・71の可撓性
を有する可撓性部分に変形が生じ、ディスク10の撓み
に対する下ヘッド65・上ヘッド72のコンタクト性能
を維持することが不可能になるようなアクシデントに見
舞われることもないので、両ヘッド65・72とジャケ
ット1との隙間を極力狭めることが可能になり、極限値
まで薄さを追求したディスク装置の安定した提供が可能
となる。なお図21におけるΔx・Δyの空隙は、下ヘ
ッド65・上ヘッド72がディスク10の撓みに対して
追随する通常の運動の自由度を妨げない大きさであると
共に、ジンバルばね67・71の可撓性部分を弾性変形
以内の変形量に抑制する大きさ設定すればよい。
【0083】またジンバルプロテクタ97は、前記実施
例においては接着剤99等の固定手段によって下キャリ
ッジ66に固着するようにしたが、これに限定されるも
のではなく、前記Δx量の空隙を維持できれば例えば下
キャリッジ66に直接固着してもよい。またジンバルプ
ロテクタ98は、実施例においてはジンバルばね71の
外周部71bおよび上キャリッジ70に当接してジンバ
ルばね71の可撓性部分の変形を防止するようにした
が、前記Δy量の空隙を有効に維持できれば例えばジン
バルばね71の外周部71bまたは上キャリッジ70の
いずれか一方に当接する構造であってもよい。
【0084】さらに前記実施例のヘッド搭載構造では、
下ヘッド65及び上ヘッド72は、前述した押圧機構に
よって回転されるディスク10に所定の圧力で摺接する
構造に構成されていて、下ヘッド65は、該所定の圧力
による前述の連結部67c、腕状部67dから成る可撓
性を有する可撓性部分の撓みによって図20のΔx量だ
け沈み込んで前記所定の圧力と均衡状態になっており、
該Δx量だけ沈み込んだ均衡状態で可撓性を有するジン
バルばね67によってディスク10の撓みに対する下ヘ
ッド65の追随性を構成してコンタクト性能を向上して
おり、一方下ヘッド65に対向している上ヘッド72
は、上キャリッジ70に構成したピボット70aによっ
てジンバルばね71を介して略中心を支承されていて、
前述した下ヘッド65と同様に可撓性を有するジンバル
ばね71によってディスク10の撓みに対する追随性を
構成してコンタクト性能を向上している構造であるが、
この組み合わせに限定されるものではなく、上記構成の
全く逆の構成であっても、また上ヘッド72が下ヘッド
65と同様の搭載構造であっても、下ヘッド65が上ヘ
ッド72と同様の搭載構造であってもよい。
【0085】ところで、上記のようなヘッド65・72
と摺接するディスクは、例えば特開昭57−16716
4号公報にも述べられているように半径方向の撓みや円
周方向の波打ち現象による撓み等の要件の他に摺動摩擦
が摺接条件を大きく左右している。即ち、回転するディ
スクと摺接している上下のヘッドは、常時安定した摺接
を行なっているのではなく、微視的な見方をすると、円
周方向にいわゆるスティックスリップ現象を繰り返しな
がらディスクと摺接し、相対的にディスクが移動してい
る摺動メカニズムになっていて、該スティックスリップ
現象の繰り返し周波数帯とディスク半径方向に設けたジ
ンバルばねの連結部のばね定数が略一致した場合には、
共振現象に陥って所謂「鳴き現象」と呼ばれる共振音を
発したりヘッドで再生する信号のタイミング乱れ等によ
って再生信号の互換性に問題が生じる場合があった。
【0086】その点、前記実施例のヘッド搭載構造によ
れば、上下のヘッド72・65をそれぞれジンバルばね
71・67を介してキャリッジ70・66に搭載するこ
とによってディスク10の撓みに対する両ヘッド65・
72の追随性をもたせる点に関しては、従来例と同様で
あるが、本実施例のジンバルばね67・71は前述のよ
うに略平面フラットな薄板のばね材により中央部67a
・71aと外周部67b・71b、およびその両者間の
ディスク円周方向両側に配された可撓性部分とよりな
り、その可撓性部分をディスク円周方向に設けた一対の
連結部67c・71cと、その各連結部67c・71c
から外周部67b・71bに向かって伸びる一対の腕状
部67d・71dとで構成している。
【0087】そして上記連結部67c・71cはヘッド
にディスク半径方向の自由度を持たせ、上記一対の腕状
部67d・71dはジンバルばね67・71の厚み方向
の運動の自由度と若干のディスク円周方向の運動の自由
度とを持たせる構成であり、その腕状部67d・71d
のなす可撓性部分のばね定数は、前記従来のものに比較
して大きく設定可能であり、従来例のように該ばね定数
と下ヘッド65がディスク10と摺接して生じるスティ
ックスリップ現象の繰り返し周波数帯とは一致しない領
域にあるので、前述した所謂「鳴き現象」と呼ばれる共
振音を発したりヘッドで再生する信号のタイミング乱れ
等が発生することはなく、再生信号の互換性にも問題が
ない等の利点がある。
【0088】また、上述のように可撓性部分をディスク
10の円周方向にのみ配したジンバルばね構造は、形状
が単純であり量産上で例えば取り扱い等による変形や損
傷の危険性も極めて少なく、安定した量産を可能にする
ばかりでなく、従来例のように可撓性部分を構成するた
めに平面的なスペースを大きく要することもなく、ディ
スク装置の小型化にとって有効である。
【0089】なお前記のジンバルプロテクタ97・98
等の変位規制手段は、図21および図22に示したジン
バルばね構造に限らず各種の構造のものにも適用可能で
あり、例えば前述の公報に記載のようにヘッドを搭載し
た平面からなる中央部と、キャリッジに搭載すべく平面
よりなり上記中央部を取り巻く外周部との間に枠状部を
設け、その枠状部と上記中央部および外周部とをそれぞ
れディスク半径方向および円周方向の連結部を介して連
結してなるジンバルばねを用いたものにも適用できる。
【0090】
【発明の効果】本発明によるディスク装置は、前述のよ
うにディスクが収納されたジャケットを保持してジャケ
ット挿脱位置と記録再生位置との間を移動するホルダ
と、前記ディスクの径方向に移動可能な第1キャリッジ
及び第2キャリッジと、前記第1キャリッジ及び第2キ
ャリッジにそれぞれ搭載されて、前記ディスクに対して
信号の記録または再生を行う第1ヘッド及び第2ヘッド
と、前記第1キャリッジと第2キャリッジとを接続する
サスペンションと、少なくとも前記第2キャリッジ側を
覆うケース部材とからなり、前記第2キャリッジには、
前記第2キャリッジを少なくとも前記ホルダの記録再生
位置からジャケット挿脱位置へと向かう方向の移動動作
に従動して回動させるための持ち上げ部と、前記第1キ
ャリッジに対して前記第2キャリッジが回動する際の支
点部とが設けられ、前記第2キャリッジは、前記支点部
を回動支点として前記第1キャリッジに対して回動可能
に保持されてなるディスク装置において、少なくとも前
記ホルダがジャケット挿脱位置にある時には、前記第2
キャリッジは前記ケース部材に当接し得る構成とすると
共に、該ケース部材に当接したとき前記支点部は前記第
1キャリッジから離間する方向に移動し得るように構成
されてなるので、ホルダの高さにバラツキがあっても前
記支点部が前記第1キャリッジ部から離間することによ
って上記のバラツキが吸収され、第2キャリッジを所定
の高さ位置に安定して退避移動させることができる。又
それによって装置を極力薄型化することが可能となり、
その薄型化に伴って各所の厚さ方向のスペースが少なく
なっても各々の部材に特別な寸法精度を要求したり、組
立時に微妙な調整を付加したりする必要がなく、極めて
安定した量産が可能となる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディスク装置の一実施例を示す一
部の分解斜視図。
【図2】上記実施例における他の一部の分解斜視図。
【図3】上記実施例におけるホルダの配置構成を示す概
略側面図。
【図4】上記実施例におけるホルダの配置構成を示す概
略側面図。
【図5】上記実施例におけるディスク駆動用モータの一
部の分解斜視図。
【図6】上記実施例におけるディスク駆動用モータの一
部の分解斜視図。
【図7】上記実施例におけるチャッキング機構の拡大平
面図。
【図8】図7におけるA−P−A線断面図。
【図9】図7におけるB−P−O−B線断面図。
【図10】上記実施例におけるディスク駆動用モータの
組付状態を示す分解斜視図。
【図11】上記実施例におけるヘッドシーク機構の分解
斜視図。
【図12】上記実施例における下キャリッジ部の平面
図。
【図13】上記実施例における上キャリッジ部の平面
図。
【図14】上記実施例におけるキャリッジおよびラック
の裏面図。
【図15】バースト信号からヘッドのオフセットを検出
する要領を示す説明図。
【図16】アジマス信号からヘッドのオフセットを検出
する要領を示す説明図。
【図17】図16の要部の詳細図。
【図18】上記実施例におけるキャリッジ部分の断面
図。
【図19】キャリッジの動作状態を示す同上図。
【図20】上記実施例におけるヘッド部分の縦断面図。
【図21】上記実施例における下ヘッドの平面図。
【図22】上記実施例における上ヘッドの底面図。
【図23】上下のヘッド間にディスクを装填する状態を
示す説明図。
【符号の説明】
1 ジャケット 4 ホルダ 19 ランナーシート(滑面部材) 60 キャリッジベース 65 第1ヘッド(下ヘッド) 66 第1キャリッジ(下キャリッジ) 70 第2キャリッジ(上キャリッジ) 70a 持ち上げ部 70b 支点部 65 第2ヘッド(上ヘッド)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平3−137399 (32)優先日 平成3年6月10日(1991.6.10) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平3−151526 (32)優先日 平成3年6月24日(1991.6.24) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平3−151527 (32)優先日 平成3年6月24日(1991.6.24) (33)優先権主張国 日本(JP) (56)参考文献 特開 平2−40179(JP,A) 特開 昭63−191384(JP,A) 特開 平2−198079(JP,A) 実開 平1−109867(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 21/12 - 21/14 G11B 17/32 - 17/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクが収納されたジャケットを保持
    してジャケット挿脱位置と記録再生位置との間を移動す
    るホルダと、 前記ディスクの径方向に移動可能な第1キャリッジ及び
    第2キャリッジと、 前記第1キャリッジ及び第2キャリッジにそれぞれ搭載
    されて、前記ディスクに対して信号の記録または再生を
    行う第1ヘッド及び第2ヘッドと、 前記第1キャリッジと第2キャリッジとを接続するサス
    ペンションと、 少なくとも前記第2キャリッジ側を覆うケース部材とか
    らなり、 前記第2キャリッジには、前記第2キャリッジを少なく
    とも前記ホルダの記録再生位置からジャケット挿脱位置
    へと向かう方向の移動動作に従動して回動させるための
    持ち上げ部と、前記第1キャリッジに対して前記第2キ
    ャリッジが回動する際の支点部とが設けられ、 前記第2キャリッジは、前記支点部を回動支点として前
    記第1キャリッジに対して回動可能に保持されてなるデ
    ィスク装置において、 前記ホルダがジャケット挿脱位置にある時には、前記第
    2キャリッジは前記ケース部材に当接すると共に、前記
    支点部は前記第1キャリッジから離間してなることを特
    徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記ケース部材の少なくとも前記第2キャリッジと当接
    する当接部には、摺動抵抗を軽減する滑面部材を具備し
    てなることを特徴とするディスク装置。
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