JP2002203349A - ディスクテーブル及び記録及び/又は再生装置 - Google Patents

ディスクテーブル及び記録及び/又は再生装置

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JP2002203349A
JP2002203349A JP2001369286A JP2001369286A JP2002203349A JP 2002203349 A JP2002203349 A JP 2002203349A JP 2001369286 A JP2001369286 A JP 2001369286A JP 2001369286 A JP2001369286 A JP 2001369286A JP 2002203349 A JP2002203349 A JP 2002203349A
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JP
Japan
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disk
fitting member
center
center hole
spring
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Application number
JP2001369286A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takegawa
洋 武川
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクの正確なセンタリングを行い、外部
より加えられる振動や衝撃等の影響を抑制する。 【解決手段】 ディスク101の中心孔102が嵌合す
る嵌合部材4と、ディスク101を支持するテーブル部
2と、ディスク101に取り付けられた金属板を吸引す
るマグネット9と、嵌合部材4に形成される複数の切り
欠き部10に設けられ、嵌合部材4に対し放射方向に出
没可能に配設された複数のバネ部12によりディスク1
01の中心孔の内壁部を押圧してディスク101の中心
と嵌合部材4の中心とを一致させるセンタリング手段1
1とを備えるディスクテーブルにおいて、バネ部12の
弾性力を、一定の押圧力で押圧されたとき、バネ部12
の嵌合部材4よりの突出量だけ弾性変位されるよう設定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクや光磁気デ
ィスク等のディスクを記録媒体に用いるディスク記録及
び/又は再生装置に用いられるディスクテーブル及びこ
のディスクテーブルを用いた記録及び/又は再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスクや光磁気ディスク等の
如きディスクを記録媒体に用いる記録及び/又は再生装
置が用いられている。この種のディスクを記録媒体に用
いる記録及び/又は再生装置は、ディスクを回転操作す
るディスク回転操作機構と、このディスク回転機構によ
って回転されるディスクの信号記録面に対向配置される
ピックアップ装置とを備え、ピックアップ装置によって
回転操作されるディスクの信号記録面を走査するするこ
とによって情報信号の記録又は再生が行われる。
【0003】ディスク回転操作機構は、ディスクが位置
決めされて装着されるディスクテーブルを備える。ディ
スクテーブルは、ディスク回転操作機構を構成するモー
タの駆動軸に取り付けられ、モータにより回転操作され
る。このディスクテーブルは、ディスクの中心部に設け
られた中心孔に嵌合する嵌合部材と、ディスクの中心孔
の周囲を支持するテーブル部とを備える。また、ディス
クテーブルは、ディスクをテーブル部に対して押圧支持
する支持手段を有している。この支持手段には、テーブ
ル部に対向して配設され、テーブル部と共働して、テー
ブル部上に載置されたディスクの中心孔の周囲を挟持す
るチャッキングプレートが用いられる。
【0004】ディスクテーブルに設けられる嵌合部材
は、先端側に向かって縮径された略円錐台形状に形成さ
れている。この嵌合部材は、テーブル部に対し、駆動軸
の軸方向に移動可能に支持されている。また、嵌合部材
は、バネ等の付勢部材により、先端側方向に付勢されて
いる。
【0005】このディスクテーブルは、ディスクが中心
孔の内壁部を嵌合部材の外周面に当接させながらテーブ
ル部上に載置されると、嵌合部材の外周面が円錐状とな
されており、嵌合部材が先端側方向に付勢されているこ
とにより、中心孔の内壁部が嵌合部材の外周面により押
圧されて、ディスクの回転中心との駆動軸の中心を一致
させるセンタリングが行われる。
【0006】ディスクテーブル上に装着されたディスク
は、モータが回転駆動すると、ディスクテーブルと一体
となって回転操作される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、嵌合部
材がテーブル部に対して移動可能に支持されたディスク
テーブルは、構成が複雑であり、組み立てが煩雑となっ
てしまう。また、このディスクテーブルは、嵌合部材と
テーブル部との間に、付勢部材を介在する必要があるた
め、テーブル部の薄型化を図ることが困難である。
【0008】このような問題点を解消するため、嵌合部
材をテーブル部に対して固定することにより、装置構成
の簡素化及び薄型化を図ったディスクテーブルが提案さ
れている。このようなディスクテーブルは、嵌合部材の
外径の寸法誤差及びディスクの中心孔の内径の寸法誤差
を考慮して、嵌合部材を中心孔に対して小さめに形成す
る必要が生じる。そのため、このディスクテーブルは、
ディスクがテーブル部に載置された状態において、嵌合
部材の外面部と中心孔の内壁部との間に微小な空隙が形
成されるおそれがある。
【0009】嵌合部材とディスクの中心孔との間に空隙
が形成されると、ディスクの駆動軸に対するセンタリン
グが良好に行えないばかりか、外部から振動や衝撃が加
えられたときに、ディスクがテーブル部に対して移動し
てしまうおそれがある。
【0010】ディスクを記録媒体に用いる記録及び/又
は再生装置にあっては、ディスクの駆動軸に対する偏心
が大きいと、ディスクに情報信号の書き込み又は読み出
しを行うための光束がディスクに追従できなくなり、情
報信号の書き込み又は読み出しが行えなくなる。また、
この種の記録及び/又は再生装置は、ディスクのテーブ
ル部に対する移動が生ずると、光束のいわゆるトラック
ジャンプが生じて、ディスクに対する情報信号の書き込
み又は読み出しが中断されてしまう。
【0011】本発明は、上述の実情に鑑みて提案される
ものであって、装置構成の簡素化、薄型化を図りなが
ら、記録媒体として用いられるディスクの正確なセンタ
リングを行うことができ、さらに、外部より加えられる
振動や衝撃等の影響を抑制することができるディスクテ
ーブル及びこのディスクテーブルを用いる記録及び/又
は再生装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し上記
目的を達成するため、本発明に係るディスクテーブル
は、先端側にディスクの中心孔の内壁部が摺接されて上
記ディスクを中心側に導くディスク引き込み用テーパ部
が形成されるとともに基端側が円柱状に形成され、周囲
に複数の切り欠き部が形成された嵌合部材と、上記嵌合
部材の基端側に上記嵌合部材に一体的に配設され、上記
ディスクの中心孔の周囲部が載置されるテーブル部と、
上記嵌合部材の先端側に設けられ、上記ディスクの中央
部に取り付けられた金属板を吸引するマグネットと、上
記嵌合部材に形成される上記複数の切り欠き部に設けら
れ、上記嵌合部材に対し放射方向に出没可能に配設され
た複数のバネ部により上記ディスクの中心孔の内壁部を
押圧して上記ディスクの中心と上記嵌合部材の中心とを
一致させるセンタリング手段とを備え、 上記マグネットが上記金属板を吸引するディスク吸引
力:F 上記バネ部の上記中心孔の内壁部に対する垂直抗力:N 上記中心孔のないへきぶが上記バネ部に加える押圧力:
f バネ部の数:n バネ部の外側面部の上記ディスクの主面部に対する傾き
角度:θ とするとき、 f=NSinθ=(F/6)(Sinθ/Cosθ) で演算される押圧力fで上記バネ部が押圧されたとき
に、上記テーブル部を含む平面上における上記嵌合部材
からの突出量だけ変位されるように上記バネ部が形成さ
れたものである。
【0013】ここで、上記バネ部は、金属製の板バネ部
材により構成されたものが用いられる。このバネ部は、
ディスクの中心孔の内壁部に当接する当接部の両側部分
が嵌合部材の中心方向に向かって円弧状に湾曲されてい
る。
【0014】更に、上記バネ部の先端側には、合成樹材
料よりなる当接部材が設けられる。
【0015】また、本発明は、ディスクが装着され、ス
ピンドルモータに取り付けられて回転駆動されるディス
クテーブルと、上記ディスクテーブルに装着されて回転
する上記ディスクに対し情報信号の記録及び/又は再生
を行う記録及び/又は再生手段を備えた記録及び/又は
再生装置において、上記ディスクテーブルを備えるもの
である。
【0016】
【作用】本発明に係るディスクテーブルは、記録及び/
又は再生装置の記録媒体として用いられるディスクが、
中心孔を嵌合部材に嵌合させ、テーブル部に支持され
る。このとき、ディスクは、回転中心をディスクテーブ
ルの回転中心に一致させたセンタリングが図られた状態
で、嵌合部材に設けられたバネ部に押圧支持される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
しながら説明する。
【0018】まず、本発明に係るディスクテーブルは、
図1乃至図3に示すように、このディスクテーブルが適
用されるディスク記録及び/又は再生装置のスピンドル
モータ5の駆動軸1に嵌合支持されるテーブル部2を有
している。テーブル部2は、合成樹脂材料等により略々
円盤状に形成され、中心部の駆動軸1が嵌合する嵌合孔
8が設けられている。このテーブル部2は、上面側の外
周側部分を、記録及び/又は再生装置の記録媒体となる
ディスク101が載置されるディスク載置部3としてい
る。
【0019】テーブル部2の下面側には、嵌合孔8の周
囲部分を下方に向かって突出させて形成した支持部7が
設けられている。この支持部7は、嵌合孔8の軸方向の
長さをテーブル部2の厚みよりも長くして、駆動軸1に
よるテーブル部2の支持を確実にするためのものであ
る。
【0020】ディスクテーブルに装着されるディスク1
01は、図3及び図4に示すように、透明材料よりなる
円盤状のディスク基板の一方の主面部に信号記録層を被
着させている。ディスク基板には、中心部に円形の中心
孔102が形成されている。この中心孔102は、ディ
スク記録及び/又は再生装置において、ディスク101
が保持される際の位置基準となるものである。ディスク
基板に設けた中心孔102の周囲部分は、段差状に他方
の主面部側に膨出形成されている。すなわち、ディスク
基板は、一方の主面部の中心孔102を囲む周囲部分が
円環状の凹部103となされ、他方の主面部の中心孔1
02を囲む周囲部分が円環状の凸部となされている。信
号記録層は、金属材料や磁性材料等により形成され、情
報信号の記録が行われる。
【0021】ディスクテーブルが取り付けられ、このデ
ィスクテーブルを回転操作するスピンドルモータ5は、
図2に示すように、ディスク記録及び/又は再生装置の
シャーシ6の下面側に取り付けられ、駆動軸1を、透孔
を介してシャーシ6の上方側に突出させている。シャー
シ6には、ディスク載置部3上に載置されたディスク1
01の信号記録層に対して情報信号の書き込みを行い、
ディスク101に記録された情報信号の読み出しを行う
図示しない光学ピックアップ装置、あるいは、磁気ヘッ
ド装置等が、スピンドルモータ5に対し近接離間する方
向である上記データの径方向に移動可能に配設されてい
る。
【0022】そして、テーブル部2の上面側の中央部に
は、嵌合部材4が突設されている。嵌合部材4は、テー
ブル部2に一体的に略々円錐台状に形成されている。こ
の嵌合部材4は、記録ディスク101の中心孔102に
嵌合し得る外径を有し、図4に示すように、上方側、す
なわち、先端側部分が先端側に向かって縮径されたテー
パ状に形成されたディスク引込み用テーパ部4aとなさ
れている。ディスク引込み用テーパ部4aの外面は、嵌
合部材4の先端面に対し、滑らかな曲面状をもって連続
されている。また、嵌合部材4は、基端側、すなわち、
ディスク載置面部3の近傍となる側が、ストレートな円
柱部4bとなされている。この円柱部4bは、ディスク
101の中心孔102の内径に略々等しい外径を有して
いる。
【0023】そして、嵌合部材4の先端面側の外周囲に
は、図3に示すように、円環状の溝部25が設けられて
いる。この溝部25は、嵌合部材4の中心に中心を一致
させて形成されている。また、嵌合部材4には、溝部2
5に連通して、複数の切り欠き部10が設けられてい
る。これら切り欠き部10は、溝部25より嵌合部材4
の外周側に亘って放射状に形成されている。これら各切
り欠き部10は、嵌合部材4の軸を中心として等角度間
隔に形成されている。
【0024】溝部25には、センタリング手段となるセ
ンタリングリング11が嵌合される。センタリングリン
グ11は、可撓性及び弾性を有する合成樹脂や金属等に
より形成されている。このセンタリングリング11に
は、外方側に向けて、センタリング部材となるセンタリ
ング片12が一体的に突設されている。これらセンタリ
ング片12は、爪状の突片であって、切り欠き部10に
対応する等角度間隔に位置して放射状をなして形成され
ている。これらセンタリング片12は、各切り欠き部1
0内に係合されている。これらセンタリング片12は、
それぞれ板バネ状に形成され、弾性変位が可能となされ
ている。
【0025】各センタリング片12は、センタリングリ
ング11が溝部25に嵌合された状態において、基端側
が嵌合部材4の先端面の近傍に位置され、先端側をディ
スク載置面部3に対して傾斜させ、ディスク載置面部3
側に向け、先端側部分のみを各切り欠き部10よりも外
方側、すなわち、嵌合部材4の外周方向に突出させてい
る。これらセンタリング片12の先端側部分は、嵌合部
材4の円柱部4bの外周側にディスク載置面部3に向け
て突出された状態となされている。すなわち、各センタ
リング片12は、嵌合部材4の基端側部分において、こ
の嵌合部材4の外方側に突出された状態となっている。
これらセンタリング片12の先端側部分は、センタリン
グ片12の基端側部分の弾性変形によって、各切り欠き
部10に対して出没可能となされている。
【0026】なお、テーブル部2の上面部には、各セン
タリング片12の弾性変位が阻害されないようにするた
め、各センタリング片12の先端部を包絡した円環状の
溝部14が設けられている。
【0027】また、嵌合部材4の先端面には、図2及び
図3に示すように、マグネット取付凹部13が設けられ
ている。マグネット取付凹部13は、円形の凹部であっ
て、嵌合部材4の中心に中心を一致させて形成されてい
る。このマグネット取付凹部13には、ディスク101
の支持手段となるマグネット9が嵌合するように取り付
けられている。マグネット9は、円形の釦形状に形成さ
れている。このマグネット9は、ディスク101の中央
部に中心孔102を閉塞するように取り付けられた図示
しない金属板を吸引するためのものである。
【0028】上述のように構成されたディスクテーブル
において、ディスク101を装着するには、図4に示す
ように、装着するディスク101の中心孔102を嵌合
部材4に嵌合させる。このとき、嵌合部材4の先端面と
ディスク引込み用テーパ部4aとが滑らかな曲面状に連
続されているため、ディスク101は、嵌合部材4に対
して偏心した状態となっていても、中心孔102の内壁
部をディスク引込み用テーパ部4aの外周面に摺接させ
ながら、嵌合部材4の中央側に導かれながら、図4中矢
印C方向の嵌合部材4の基端側方向に移動される。
【0029】ディスク101が嵌合部材4の基端側方向
に移動されると、図5及び図6に示すように、中心孔1
02の内壁部が上記各センタリング片12に当接する。
この中心孔102の内壁部は、各センタリング片12を
弾性変形させて各切り欠き部10内に没入させつつ、嵌
合部材4の基端側方向に移動される。このとき、各セン
タリング片12は、弾性復帰力によって、中心孔102
の内壁部を外方側に向かって押圧する。
【0030】ディスク101の中心孔102が嵌合部材
4の円柱部4bに嵌合され、図7に示すように、中心孔
102の外周側部分の周囲部がディスク載置面部3上に
載置されたときに、ディスク101は、中心孔102の
内壁部を各センタリング片12に押圧されてセンタリン
グされ、嵌合部材4の軸に中心孔102の中心を一致さ
せた状態となる。
【0031】このとき、マグネット9は、ディスク10
1に取り付けられた金属板を吸引して、ディスク101
をディスク載置面部3上に支持する。
【0032】このように、ディスク101がテーブル部
2に対して位置決めされて装着され、スピンドルモータ
5が駆動されて駆動軸1を回転させると、ディスク10
1は、テーブル部2とともに回転操作される。このディ
スク101に対しては、光学ピックアップ装置、あるい
は、磁気ヘッド装置等により、信号記録層に対し情報信
号の書き込みが行われ、また、ディスクに記録された情
報信号の読み出しが行われる。
【0033】ところで、各センタリング片12は、ディ
スク101がディスク載置面部3に当接する前に、テー
ブル部2に対し正確にセンタリングされるためには、こ
れらセンタリング片12がディスク101の中心孔10
2の内壁部を充分な力によって押圧する必要がある。中
心孔102の内壁部が各センタリング片12に当接した
ときには、一のセンタリング片12について、図5に示
すように、図5中矢印F方向のマグネット9が金属板を
吸引するディスク吸引力F、図5中矢印N方向のセンタ
リング片12の中心孔102の内壁部に対する垂直抗力
N、及び、図5中矢印f方向の中心孔102の内壁部が
センタリング片12に加える押圧力fが生じている。こ
こで、6個のセンタリング片12が設けられているとす
ると、 f=NSinθ=(F/6)(Sinθ/Cosθ) ・・・(式1) が成立している必要がある。
【0034】この式1において、θは、センタリング片
12の外側面のディスク101の主面部に対する傾き角
度である。そして、例えば、ディスク吸引力Fが350
gfであり、傾き角度θが70°であるとすると、押圧
力fは、 f=(350/6)・Tan70°=160(gf) ・・・(式2) より、160gfとなる。すなわち、各センタリング片
12は、160gf以上の押圧力fで押圧されたとき
に、図5中矢印α方向のディスク載置面部3を含む平面
上におけるセンタリング片12の嵌合部材4よりの突出
量だけ弾性変位されるように、弾性力を設定すればよ
い。これらセンタリング片12は、記録ディスク101
がディスク載置面部3上に載置されたときには、ディス
ク載置面部3を含む平面上における嵌合部材4よりの突
出量に等しい変位量だけ弾性変位されるからである。
【0035】上述のように、160gf程度の押圧力f
で押圧されたときに、ディスク載置面部3を含む平面上
における嵌合部材4よりの突出量だけ弾性変位されるよ
うな弾性力を有するセンタリング片12は、合成樹脂材
料により形成することが可能である。
【0036】本発明においては、図8及び図9に示すよ
うに、各センタリング片12を嵌合部材4に一体的に形
成するようにしてもよい。すなわち、このディスクテー
ブルは、嵌合部材4とセンタリングリング11とを一体
として形成している。
【0037】さらに、本発明に係るディスクテーブル
は、図10乃至図15に示すように、支持手段として複
数のクランプ部材19により構成したものでもよい。な
お、この例は、ディスクテーブルを、ディスクカートリ
ッジに回転可能に収納されたディスク101を支持する
ように構成した例である。この例のディスクテーブルに
装着されるディスク101には、上述の実施例のディス
ク101と異なり、金属板が取り付けられていない。
【0038】ディスクカートリッジは、図11に示すよ
うに、ディスク101を収納するカートリッジ104を
備えている。カートリッジ104は、ディスク101を
収納し得るように、矩形状の薄い筺体として形成されて
いる。すなわち、カートリッジ104は、ディスク10
1の各主面部に対向する上側及び下側の主面部が、ディ
スク101の直径よりもやや長い辺を有する矩形状に形
成されている。このカートリッジ104には、ディスク
101が回転可能に収納されている。
【0039】カートリッジ104の下側の主面部には、
円形のチャッキング用開口部108が設けられている。
チャッキング用開口部108は、ディスク101の中心
孔102よりもやや大径の透孔であって、中心孔102
及びこの中心孔102の周辺部を外方に臨ませている。
【0040】カートリッジ104の各主面部には、図示
しない記録再生用開口部が設けられている。この記録再
生用開口部は、矩形状の透孔であって、カートリッジ1
04の主面部の中心部近傍より、この主面部の一方の辺
の近傍、すなわち、カートリッジ104の一側縁の近傍
に亘って設けられている。この記録再生用開口部は、デ
ィスク101の主面部の一部内外周に亘って外方に臨ま
せている。記録再生用開口部は、ディスク記録及び/又
は再生装置の光学ピックアップ装置や磁気ヘッド装置等
がディスク101の信号記録層に対して情報信号の書き
込み又は読み出しを行うときに、これら光学ピックアッ
プ装置や磁気ヘッド装置等をディスク101に臨ませる
ためのものである。
【0041】また、カートリッジ104の内壁には、カ
ートリッジ104内におけるディスク101の厚み方向
の移動量を規制するため、中心孔102の周囲に位置し
てディスク101の一方側の主面部に対向する円環状の
突条部106と、他方側の主面部に対向する円環状の突
条部107とが突設されている。
【0042】このディスクテーブルは、図10に示すよ
うに、上述のディスクテーブルと同様に、テーブル部2
を有している。テーブル部2は、上面部の外周側部分が
ディスク載置面部3となされ、上面部の中央部には嵌合
部材4が突設されている。嵌合部材4には、センタリン
グ片12が複数設けられている。
【0043】このディスクテーブルは、嵌合部材4に中
途部を回動可能に支持されて複数のクランプ部材19,
19,19が取り付けられている。これらクランプ部材
19,19,19は、嵌合部材4に放射状に設けられた
クランプ部材取付けスリット部15,15,15にそれ
ぞれ内装されて取り付けられている。すなわち、各クラ
ンプ部材19は、中途部に設けられた軸挿通孔20に、
クランプ部材取付けスリット部15内に設けられた支軸
17を挿通させて支持されている。支軸17は、軸方向
が円形のテーブル部2の接線方向となるように設けられ
ている。各クランプ部材19は、軸挿通孔20が設けら
れた中途部より、互いに離反する二方向及びこれら二方
向に略々直交する方向にアーム部を突出させた略々T字
形状の部材として形成されている。これらクランプ部材
19は、互いに離反する二方向アーム部の一方がクラン
プ部23となされるとともに、このクランプ部23に略
々直交する方向のアーム部が被押圧部22となされてい
る。
【0044】各クランプ部材19,19,19は、初期
状態において、図11に示すように、被押圧部22,2
2,22を嵌合部材4の外方側に放射状に突出させてデ
ィスク載置面部3上に臨ませるとともに、クランプ部2
3,23,23を各クランプ部材取付けスリット15内
に収納させている。各クランプ部材19,19,19
は、初期状態においては、各クランプ部材取付けスリッ
ト15内に収納させているため、嵌合部材4の先端側に
ディスク101以外の異物や手指等が侵入しても、これ
ら異物等により、回動操作され又は破損されるおそれが
ない。
【0045】なお、各クランプ部材取付けスリット15
は、ディスク載置面部3の各被押圧部22が臨む位置ま
でに亘って形成されている。
【0046】各クランプ部材19とテーブル部2との間
には、クランプ部材19をクランプ部材19の中立回動
位置より離反する方向に回動付勢する捩じりコイルバネ
18が、各クランプ部材19に対応して配設されてい
る。これら捩じりコイルバネ18は、対応するクランプ
部材19の互いに離反する二方向アーム部の他方、すな
わち、クランプ部23に軸挿通孔20を介して対向する
アーム部に設けられた係止ピン21を、テーブル部2の
外方側に弾性的に押圧している。これら捩じりコイルバ
ネ18は、一方のアーム部を各クランプ部材19の係止
ピン21に係合させ、他方のアーム部を各クランプ部材
取付けスリット15内に設けられた係止部24に係止さ
せている。このとき、各クランプ部材19,19,19
は、図11及び図12中に矢印Dで示す方向の、各被押
圧部22を嵌合部材4の先端方向に回動付勢されてい
る。
【0047】そして、クランプ部材19の中立回動位置
とは、図13に示すように、上述の初期状態より被押圧
部22をディスク載置面部3側に移動させる方向に回動
された位置であって、係止部24、係止ピン21及び支
軸17を一直線上となす位置である。この状態におい
て、各捩じりコイルバネ18は、対応するクランプ部材
19を、図13中矢印Eで示すように、係止ピン21よ
り支軸17に向かう方向に押圧している。すなわち、各
捩じりコイルバネ18は、対応するクランプ部材19
を、図11及び図12に示すように、クランプ部材19
が中立位置よりも一方向側に回動された位置であるとき
には図11及び図12中矢印Dで示す一方向に回動付勢
し、図14及び図15に示すように、このクランプ部材
19が中立位置よりも他方向側に回動された位置である
ときには図14及び図15中矢印Gで示す他方向に回動
付勢する。
【0048】上述のように構成されたディスクテーブル
は、図12中矢印C方向にディスク101を降下させて
いくと、ディスク101の中心孔102内に嵌合部材4
の先端側が挿入される。また、ディスク101は、他方
側の主面部の中心孔102を囲む周辺部の被載置部10
5を被押圧部22に当接させる。
【0049】ディスク101がディスク載置面部3側に
移動操作されると、図13に示すように、各クランプ部
材19は、各被押圧部22を被載置部105により押圧
され、各捩じりコイルバネ18の付勢力に抗して、これ
ら被押圧部22をディスク載置面部3に接近させる方向
に回動される。そして、クランプ部材19は、中立回動
位置まで回動される。
【0050】さらに、ディスク101がディスク載置面
部3に接近されると、図14に示すように、各クランプ
部材19は、各被押圧部22を被載置部105により押
圧され、これら被押圧部22をディスク載置面部3に接
近させる方向に、中立回動位置を越えて回動される。こ
のとき、各クランプ部材19は、各被押圧部22に対す
る被載置部105による押圧力及び各捩じりコイルバネ
18の付勢力により、これら被押圧部22をディスク載
置面部3にさらに接近させる図14中矢印G方向に回動
される。また、カートリッジ104は、シャーシ6上に
植立された位置決めピン202,203の先端部に当接
されて、シャーシ6上の所定位置に位置決めされる。
【0051】このとき、テーブル部2は、チャッキング
用開口部108を介して、カートリッジ104内に進入
している。
【0052】各クランプ部材19は、各被押圧部22に
対する被載置部105による押圧力及び各捩じりコイル
バネ18の付勢力により、さらに被押圧部22をディス
ク載置面部3に接近させる方向に回動される。これらク
ランプ部材19は、図15に示すように、被押圧部22
を被載置部105より離間させるとともに、クランプ部
23をディスク101の一方側の主面部の中心孔102
を囲むように形成された凹部103に当接させる。ディ
スク101は、各クランプ部材19により、ディスク載
置面部3上に押圧支持される。このとき、ディスク10
1は、嵌合部材4の各センタリング片12により、セン
タリング操作が行われる。
【0053】この状態において、スピンドルモータ5が
駆動軸1を回転させると、ディスク101は、テーブル
部2とともに回転操作される。このディスク101に対
しては、光学ピックアップ装置、あるいは、磁気ヘッド
装置等により、信号記録層にに情報信号の書き込みが行
われ、書き込みされた情報信号の読み出しが行われる。
【0054】ディスク101をテーブル部2より取り外
すには、カートリッジ104とともに、ディスク載置面
部3より離間する上方側に移動させればよい。すると、
各クランプ部材19は、ディスク101によりクランプ
部23が上方側に押圧され、中立回動位置を越えて回動
されて初期状態に復帰する。
【0055】なお、このディスクテーブルは、上述した
如くカートリッジ104に収納された記録ディスク10
1のみならず、カートリッジ104に収納されない記録
ディスク101が単体でディスク載置面部3に載置され
る場合にも、上述したと同様に、ディスク101を良好
にセンタリングして保持することができる。また、この
ディスクテーブルにおいて、クランプ部材は、上述の実
施例中に示した如く、3個に限定されることなく、複数
個配設されていればよい。
【0056】ところで、センタリング部材となる複数の
センタリング片12は、上述したディスクテーブルのよ
うに、初期状態、すなわち、弾性変位されていない状態
にて配設されたものに限定されず、図16に示すよう
に、内方側、すなわち、嵌合部材4の中心軸側に弾性変
位された状態で配設するようにしたものでもよい。この
場合には、各センタリング片12は、それぞれ、内方側
に弾性変位された状態で、先端側を各切り欠き部10内
に進入させ、先端部を各切り欠き部10の内壁部に当接
させている。すなわち、このディスクテーブルは、各切
り欠き部10の内壁部は、各センタリング片12の初期
状態への復帰を規制する規制部となっている。
【0057】このディスクテーブルは、ディスク101
が図16中矢印C方向に降下され、テーブル部2のディ
スク載置面部3上にディスク101が載置されると、上
記各センタリング片12は、図17に示すように、この
ディスク101の中心孔102の内壁部によって押圧さ
れて弾性変位するとともに、内壁部を押圧する。このと
き、各センタリング片12は、図17中矢印Jで示すよ
うに、先端部を切り欠き部10の内壁部に当接させてい
た位置より、中心孔102の内壁部に当接された位置ま
で弾性変位される。
【0058】このときの各センタリング片12の変位は
初期状態よりの変位ではないため、これらセンタリング
片12は、これらセンタリング片12を板バネと見做し
た場合のバネ定数が小さいものであっても、ディスク1
01の中心孔102の内壁部に対して、自然状態よりの
変位量に相当する充分な押圧力を発揮することができ
る。したがって、これらセンタリング片12は、ディス
ク101を良好にセンタリングすることができる。この
場合には、各センタリング片12は、バネ定数に誤差が
あっても、この誤差による中心孔102の内壁部に対す
る押圧力の変動が少ないものとなされている。さらに、
この場合には、各センタリング片12は、ディスク10
1が装着されない初期状態においては、各切り欠き部1
0の内壁部により位置規制されるため、高精度に位置決
めされている。
【0059】また、本発明に係るディスクテーブルを構
成するセンタリング手段は、上述したような複数の板バ
ネ状のセンタリング片12に限定されず、図18に示す
ように、センタリングリング11の円環部に対してヒン
ジ部12aを介して連設された複数のセンタリング片1
2と、弾性部材12bとで構成するようにしたものでも
よい。
【0060】この例の各センタリング片12は、爪状の
突片であって、切り欠き部10に対応する等角度間隔に
位置して、センタリングリング11の円環部に対して放
射状に形成されている。これらセンタリング片12は、
各切り欠き部10内に嵌合されている。また、センタリ
ング片12は、上述したものと同様に、先端側部分のみ
を嵌合部材4の基端側部分において嵌合部材4の外方側
に突出させている。ヒンジ部12aは、各センタリング
片12の基端側部分に、これらセンタリング片12を肉
薄となすことにより形成されている。これらセンタリン
グ片12は、それぞれヒンジ部12aが可撓変位するこ
とによって、嵌合部材4に対する出没方向の変位が可能
となされている。弾性部材12bは、ブチルゴムやその
他の弾性を有する材料により略々円環状に形成され、各
センタリング片12とセンタリングリング11の円環部
との間に介在配設されている。すなわち、弾性部材12
bは、センタリングリング11の円環部の外周側に嵌合
されて各センタリング片12の内周側を支持している。
【0061】このディスクテーブルが、ディスク101
が図18中矢印C方向に降下され、テーブル部2のディ
スク載置面部3上に載置されると、上記各センタリング
片12は、ディスク101の中心孔102の内壁部によ
って押圧されて弾性部材12bを図19中矢印K方向に
押圧しながら変位させるとともに、内壁部を弾性部材1
2bの弾発力によって押圧する。
【0062】このときの各センタリング片12の変位
は、弾性変位ではないため、これらセンタリング片12
は、変位を繰り返してもいわゆるクリープを生じ難く、
良好な耐久性を有している。そして、ディスク101の
中心孔102の内壁部に対する押圧力は、弾性部材12
bの弾発力によって得られるため、弾性部材12bの材
料や形状等を適宜選定することにより充分なものとする
ことができる。したがって、各センタリング片12は、
ディスク101を良好にセンタリングすることができ
る。
【0063】本発明に係るディスクテーブルは、図20
乃至図22、図24及び図25に示すように、金属材料
よりなる板バネ材から形成されたセンタリングリング1
1を用いて構成してもよい。
【0064】このディスクテーブルも、ディスク記録及
び/又は再生装置のスピンドルモータ5の駆動軸1に嵌
合支持されるテーブル部2を有している。テーブル部2
は、合成樹脂材料等により略々円盤状に形成され、中心
部の駆動軸1が嵌合する嵌合孔8が設けられている。こ
のテーブル部2は、上面側の外周側部分を、記録及び/
又は再生装置の記録媒体となるディスク101が載置さ
れるディスク載置部3としている。
【0065】なお、スピンドルモータ5は、図21に示
すように、外ケース35と、この外ケース35に支持さ
れて駆動軸1を回転可能に支持する軸受け部34と、駆
動軸1にマグネット支持部材33を介して取り付けられ
た円環状のマグネット32,32と、外ケース35内に
おいてマグネット32,32に対向して配設されたコイ
ル基板等を備えている。このスピンドルモータ5は、外
ケース35をシャーシ6の下面部に支持させ、駆動軸1
を、シャーシ6に設けられた透孔を介してシャーシ6の
上方側に突出させている。なお、このディスクテーブル
を構成するテーブル部2には、支持部7が設けられてい
ない。
【0066】そして、テーブル部2の上面側の中央部に
は、上述したディスクテーブルと同様に、嵌合部材4が
突設されている。この嵌合部材4は、略々円錐台形状に
形成され、テーブル部2に一体的に形成されており、デ
ィスク101の中心孔102に嵌合し得る外径を有し、
先端側部分がディスク引込み用テーパ部4aとなされて
いる。この嵌合部材4は、ディスク載置面部3の近傍と
なる側の基端側部分がストレートな円柱部4bとなされ
ている。この円柱部4bは、中心孔102の内径に略々
等しい外径を有している。
【0067】嵌合部材4の先端面には、マグネット取付
凹部凹部13が設けられている。マグネット取付凹部1
3は、円形の凹部であって、嵌合部材4の中心に中心を
一致させて形成されている。このマグネット取付凹部1
3には、ディスク101の支持手段となるマグネット9
が嵌合するように取り付けられている。マグネット9
は、円形の釦形状に形成されている。このマグネット9
は、ディスク101の中央部に中心孔102を閉塞する
ように取り付けられた図示しない金属板を吸引するため
のものである。なお、マグネット9の下面側、すなわ
ち、マグネット9と嵌合部材4との間には、高透磁率材
料よりなる磁気ヨークを配設してもよい。
【0068】嵌合部材4には、マグネット取付凹部13
に連通して、複数の切り欠き部10が設けられている。
これら切り欠き部10は、マグネット取付凹部13の外
方側に、マグネット取付凹部13より嵌合部材4の基端
側部分及びテーブル部2の円盤状の部分に亘って放射状
に形成されている。これら各切り欠き部10は、嵌合部
材4の軸を中心として等角度間隔に形成されている。こ
の例においては、切り欠き部10は、120°間隔に3
箇所に設けられている。
【0069】テーブル部2の下面部には、センタリング
手段となるセンタリングリング11が、切り欠き部1
0,10,10内にセンタリング部材となるセンタリン
グ片12,12,12を対応させて臨ませて取り付けら
れている。このセンタリングリング11は、金属材料よ
りなる板状のバネ材に打ち抜き加工及びプレス加工を施
することにより、一体的に折り曲げ形成されている。こ
のセンタリングリング11は、図22に示すように、略
々円盤状の基台部26と、この基台部26の周囲より上
方に向かって立ち上がり形成された3本の支持突片2
9,29,29と、これら支持突片29,29,29の
先端部より外方側に連設されたセンタリング片12,1
2,12とを有している。
【0070】基台部26には、中央部に位置して、透孔
27が開設されている。この透孔27は、駆動軸1の外
径よりも充分に大きな内径を有している。
【0071】支持突片29,29,29は、基台部26
の周囲に、120°毎の等角度間隔に位置して垂設され
ている。これら支持突片29,29,29は、基台部2
6の周囲より外方側に向けて突設された舌片をプレス加
工により折り曲げて形成されたものである。これら支持
突片29,29,29には、これら支持突片29,2
9,29より基台部26に亘って、絞り部30,30,
30がそれぞれ形成されている。これら絞り部30,3
0,30は、センタリングリング11をなすバネ材の一
部が各支持突片29,29,29及び基台部26に亘る
突条の膨出部をなすように形成されたものである。これ
ら絞り部30,30,30は、各支持突片29,29,
29が基台部26に対して傾くことを防止する。
【0072】各支持突片29,29,29の先端部に
は、それぞれ、センタリング片12,12,12の基端
部が連設されている。これらセンタリング片12,1
2,12は、各支持突片29,29,29の外方側、す
なわち、基台部26より離間する側に位置し、各支持突
片29,29,29の先端部より下方側に向けて傾斜さ
れている。これらセンタリング片12,12,12の先
端側には、それぞれ一対の屈曲片31,31が形成され
ている。これら屈曲片31,31は、センタリング片1
2の両側に対をなして舌片状に突設され、基台部26の
中心側に向けて略々円弧状に屈曲されている。これらセ
ンタリング片12,12,12及び各センタリング片1
2,12,12の屈曲片31,31は、それぞれ支持突
片29,29,29より平板状に連設された部材がプレ
ス加工によって屈曲形成されたものである。
【0073】また、基台部26の周縁には、等角度間隔
で各支持突片29,29間に位置して、接着剤用切り欠
き部28が形成されている。これら接着剤用切り欠き部
28は、略々半円状の切り欠きである。
【0074】各センタリング片12,12,12は、基
台部26がテーブル部2の下面側にに取り付けられるこ
とによって、各切り欠き部10,10,10内に進入さ
せられている。基台部26のテーブル部2への取り付け
は、基台部26の主面部をテーブル部2の下面側に当接
させた状態で、各接着剤用切り欠き部28内に紫外線硬
化樹脂等よりなる接着剤を塗布することにより行われ
る。このとき、支持突片29,29,29の先端側部分
は、マグネット9の外周側に位置し、マグネット9及び
嵌合部材4より離間されている。これらセンタリング片
12,12,12は、それぞれ弾性変位が可能となされ
ている。
【0075】各センタリング片12,12,12は、セ
ンタリングリング11がテーブル部2に取り付けられた
状態において、図24に示すように、基端側が嵌合部材
4の先端面の近傍に位置されるとともに、ディスク載置
面部3に対して傾斜して支持され、先端側部分を各切り
欠き部10よりも外方側、すなわち、嵌合部材4の外周
方向に突出させている。これらセンタリング片12,1
2,12の先端側部分は、センタリング片12,12,
12の基端側部分の弾性変形によって、嵌合部材4の外
周面に出没可能となされている。これらセンタリング片
12,12,12の先端部は、ディスク載置面部3より
も下方側に位置して、各切り欠き部10の内壁部に当接
している。このとき、各センタリング片12,12,1
2は、初期状態よりも基台部26側にやや弾性変位され
た状態となっている。
【0076】ところで、このように板バネ材から構成さ
れたセンタリングリング11を有するディスクテーブル
を製造するには、図23に示すように、位置決め治具5
0を用いる。この位置決め治具50は、ブロック状の本
体部に、凹状の位置決め孔51が設けられている。この
位置決め孔51の底部には、基準軸53が突設されてい
る。基準軸53は、スピンドルモータ5の駆動軸1と略
々等しい外径を有している。位置決め孔51の内壁部の
一部は、テーブル部2の切り欠き部10,10,10に
対応して、センタリング片当接壁52,52,52とな
されている。位置決め孔51の内壁部の各センタリング
片当接壁52,52,52以外の部分は、これらセンタ
リング片当接壁52,52,52よりも外方側に拡径さ
れた状態となっている。各センタリング片当接壁52,
52,52は、基準軸53に同軸となされた円筒面の一
部をなすように形成されている。図23中矢印Lで示す
これらセンタリング片当接壁52,52,52を包絡す
る円筒面の直径は、ディスク101の中心孔102の内
径よりも僅かに小さい程度、例えば、中心孔102の内
径が11.00mmの場合において10.98mm乃至
10.99mm程度となされている。
【0077】本発明に係るディスクテーブルの製造方法
においては、図23に示すように、まず、嵌合部材4に
穿設されたテーブル部2の嵌合孔8に、基準軸53を嵌
合させる。このとき、テーブル部2は、嵌合部材4を位
置決め孔51に嵌合させるように、嵌合部材4を位置決
め孔51に対向させた状態で、嵌合孔8に基準軸53を
嵌合される。このとき、各切り欠き部10,10,10
は、各センタリング片当接壁52,52,52に臨む状
態となる。
【0078】次に、センタリングリング11を、位置決
め治具50に装着されたテーブル部2上に載置する。こ
のとき、センタリングリング11は、基台部26をテー
ブル部2の下面部上に載置させ、各センタリング片1
2,12,12を各切り欠き部10,10,10内に進
入させる。すると、各センタリング片12,12,12
は、先端側部分を各センタリング片当接壁52,52,
52に対応させて当接させる。このとき、各センタリン
グ片12,12,12は、基台部26側に弾性変位され
た状態となっているので、各センタリング片当接壁5
2,52,52を弾発力により押圧する。したがって、
センタリングリング11は、各センタリング片12,1
2,12の弾発力によって、これらセンタリング片1
2,12,12の弾発力の釣り合う位置、すなわち、こ
れらセンタリング片12,12,12の弾発力が互いに
等しくなる位置に移動されて停止する。このとき、各支
持片部29,29,29とマグネット9及び嵌合部材4
とが離間されているため、センタリングリング11の各
センタリング片12,12,12の弾発力による移動が
阻害されることがない。
【0079】センタリングリング11は、各センタリン
グ片12,12,12の弾発力の釣り合う位置におい
て、接着剤32によって、テーブル部2の下面部に接着
されて、嵌合部材4に対して固定された状態で取り付け
られる。接着材32によるセンタリングリング11のテ
ーブル部2に対する接着は、流動体状の接着材32を各
接着剤用切り欠き部28,28,28内に滴下して、こ
れら接着材32をセンタリングリング11及びテーブル
部2の双方に接触した状態となし、その後、接着材32
を硬化させることにより行われる。接着剤32の硬化
は、紫外線の照射や、加熱によって行われる。
【0080】テーブル部2は、センタリングリング11
を伴って、位置決め治具50より取り外される。このよ
うにしてテーブル部2に取り付けられたセンタリングリ
ング11の各センタリング片12,12,12は、ディ
スク101の中心孔102よりもやや小径で嵌合孔8に
対して同軸の円弧上まで変位されたときに、互いに等し
い外方側に向かう弾発力を発生する。
【0081】上述のように板バネ材から構成されたセン
タリングリング11を有するディスクテーブルにおい
て、ディスク載置面部3上にディスク101を載置させ
て装着するには、図24中矢印C方向に降下させて中心
孔102を嵌合部材4に勘合させる。
【0082】ディスク101が嵌合部材4の基端側方向
に移動されると、図25に示すように、ディスク101
の中心孔102の内壁部が各センタリング片12,1
2,12に当接する。この中心孔102の内壁部は、各
センタリング片12,12,12を弾性変形させて各切
り欠き部10,10,10内に没入させつつ、嵌合部材
4の基端側方向に移動される。このとき、各センタリン
グ片12,12,12は、図25中矢印Jで示すよう
に、先端部を切り欠き部10,10,10の内壁部に当
接させていた位置より、中心孔102の内壁部に当接さ
れた位置まで、弾性変位される。また、これらセンタリ
ング片12,12,12は、弾性的復帰力によって、中
心孔102の内壁部を外方側方向に押圧する。
【0083】そして、図25に示すように、ディスク1
01の中心孔102が嵌合部材4の円柱部4bに嵌合さ
れ、中心孔102を囲む周囲部がディスク載置面部3上
に載置されたときには、ディスク101は、中心孔10
2の内壁部を各センタリング片12,12,12に押圧
されることによってセンタリングされ、嵌合部材4の軸
中心に中心孔102の中心を一致させる。
【0084】このとき、マグネット9は、ディスク10
1に取り付けられた金属板104を吸引して、ディスク
101をディスク載置面部3上に吸引支持する。
【0085】このようにして、ディスク101がテーブ
ル部2に対して位置決めされて装着され、スピンドルモ
ータ5が駆動され駆動軸1が回転されると、ディスク1
01は、テーブル部2とともに回転操作される。このデ
ィスク101に対しては、光学ピックアップ装置、ある
いは、磁気ヘッド装置等により、信号記録層に対し情報
信号の書き込みが行われ、また、ディスクに記録された
情報信号の読み出しが行われる。
【0086】ところで、各センタリング片12,12,
12が、ディスク101がディスク載置面部3上に載置
された後においても、良好にセンタリングするために
は、センタリング片12,12,12がディスク101
の中心孔102の内壁部を充分に大きな力によって押圧
する必要がある。一方、これらセンタリング片12,1
2,12の中心孔102の内壁部を押圧する力が過大で
あると、マグネット9が金属板104を吸引する力によ
って、ディスク101をディスク載置面部3に当接する
位置まで移動させることができなくなる。したがって、
各センタリング片12,12,12のバネ定数kは、
ディスク101の嵌合部材4に対する偏心を充分に修正
することができるバネ定数の最小値k以上であって、
マグネット9の金属板104に対する吸引力によってデ
ィスク101がディスク載置面部3に当接する位置まで
移動され得るバネ定数の最大値k以下となされてい
る。
【0087】ここで、各センタリング片12,12,1
2のバネ定数をkとする。各センタリング片12,1
2,12の変位量をΔxとし、これらセンタリング片1
2,12,12とディスク101の中心孔102の内壁
部との間の摩擦係数をμとし、ディスク101とディ
スク載置面部3との間の摩擦係数をμとする。中心孔
102の内壁部が各センタリング片12,12,12に
当接したときには、一のセンタリング片12について、
図25に示すように、図25中矢印Fで示すマグネット
9が金属板を吸引するディスク吸引力F、及び、図25
中矢印kΔxで示すセンタリング片12の中心孔102
の内壁部に対する垂直抗力kΔxが加わっている。そし
て、各センタリング片12,12,12の中心孔102
の内壁部が当接された部分の傾き角度を、図25中に矢
印θで示すように、水平面よりの角度θで示す。する
と、3個のセンタリング片12,12,12が設けられ
ている、最大値kについては、 F=μΔxSinθ+kΔxCosθ ・・・(式3) より、 k=F/{Δx(μSinθ+Cosθ)} ・・・(式4) となり、 k<kであるから、 k<F/{Δx(μSinθ+Cosθ)} ・・・(式5) である。
【0088】また、最小値kについては、ディスク1
01の嵌合部材4に対する偏心量をDとし、ディスク1
01を中心に移動させようとする力を移動力Cとする
と、 C=2k(Δx+DCos60・Sinθ)Sinθ・Cos60− k(Δx−DSinθ)Sinθ=(3/2)kDSinθ・・・(式6) また、ディスク101の移動に対する抵抗力Rは、 R=μ(3F−kΔxCosθ) ・・・(式7) ディスク101が移動されるためには、移動力Cが抵抗
力Rよりも大でなければならない。したがって、(3/
2)kDSinθ>μ(3F−kΔxCosθ)よ
り、 k=6μF/(3DSinθ+2μΔxCosθ) ・・・(式8) となり、k<kであるから、 k>6μF/(3DSinθ+2μΔxCosθ) ・・・(式9) である。
【0089】このようにして定められる各センタリング
片12,12,12のバネ定数は、センタリング片1
2,12,12がバネ材より形成されているため、この
センタリング片12を合成樹脂材料より形成した場合の
バネ定数の略々5倍程度とすることができる。
【0090】このようにバネ材からなるセンタリングリ
ング11を用いたディスクテーブルは、各センタリング
片12,12,12は、ディスク101を良好にセンタ
リングすることができる。また、各センタリング片1
2,12,12は、先端部を切り欠き部10,10,1
0の内壁部に当接させているため、バネ定数に誤差があ
っても、この誤差によるディスク101の中心孔102
の内壁部に対する押圧力の変動が少ないものとなされて
いる。さらに、各センタリング片12,12,12は、
ディスク101が装着されない初期状態においては、各
切り欠き部10,10,10の内壁部により位置規制さ
れるため、高精度に位置決めされている。
【0091】また、各センタリング片12,12,12
は、金属材料より形成されているため、いわゆる耐クリ
ープ性が良好であり、高温環境下における耐久性も良好
である。さらに、これらセンタリング片12,12,1
2は、合成樹脂材料より形成する場合に比較して、正確
なバネ定数で形成することが容易である。
【0092】各センタリング片12,12,12は、各
屈曲片31,31を有し、ディスク101の中心孔10
2の内壁部に当接する部分が基台部26側に略々円弧状
に屈曲されているため、中心孔102の内壁部に損傷を
与えることがなく、また、ディスク101のディスク載
置面部3側への移動を円滑に行うことができる。
【0093】本発明に係るディスクテーブルを上述の如
きバネ材からなるセンタリングリング11を用いて構成
する場合においては、屈曲片31,31を設けることな
く、図26に示すように、各センタリング片12,1
2,12の先端側部分に、合成樹脂材料よりなる当接部
材34を被着形成してもよい。これら当接部材34は、
いわゆるアウトサート成型等の手段によって、各センタ
リング片12,12,12に被着形成することができ
る。これら当接部材34は、各センタリング片12,1
2,12の中心孔102の内壁部に当接される部分に設
けられ、ディスク101が装着されない初期状態におい
ては、嵌合部材4の基端側部分において嵌合部材4の外
方側に突出されている。
【0094】このディスクテーブルにおいても、各セン
タリング片12,12,12は、中心孔102の内壁部
に損傷を与えることなく、ディスク101のディスク載
置面部3側への移動を円滑に行うことができる。
【0095】
【発明の効果】上述のように、本発明は、ディスクの中
心孔に、嵌合部材を先端側より嵌合させることにより、
確実にディスクのディスクテーブルに対するセンタリン
グを行うことができる。
【0096】そして、嵌合部材の基端側部分を円柱状に
形成していることにより、ディスクをテーブル部上に載
置させたときに、衝撃や振動等が加えられても中心孔の
内壁部に嵌合部材の基端側部分を確実に当接させて支持
することができるので、ディスクのテーブル部に対する
移動を抑え、一層確実なセンタリングを図ることができ
る。
【0097】センタリング手段を、嵌合部材の外周面か
ら出没可能に配設された複数の板バネ状のセンタリング
部材から構成し、嵌合部材に対して一体に形成すること
により構成の簡素化を図ることができる。
【0098】また、各センタリング部材を、嵌合部材の
内方側に変位させた状態で初期状態への復帰がテーブル
部の中央側に設けられた規制部によって規制されて配設
されたものとすると、このセンタリング部材は、バネ定
数が小さいものであってもディスクに対する充分な押圧
力を発揮するものとすることができ、バネ定数の誤差に
よるディスクに対する押圧力の変動を小さくでき、安定
したディスクのセンタリングを実行できる。
【0099】更に、センタリング部材を金属製の板バネ
材により構成した場合には、温度変化の著しい環境条件
下においても優れた耐久性を有し、また、バネ定数を大
きくしても誤差の少ない良好な特性を実現することがで
きる。
【0100】更にまた、センタリング部材を金属材料よ
りなる板バネにより構成し、ディスクの中心孔の内壁部
に当接する当接部の両側部分を嵌合部材の中心側方向に
略々円弧状をなすように湾曲させた場合には、ディスク
に対して損傷を与えることなく円滑な装脱を図ることが
できる。
【0101】よって、本発明は、装置の簡素化、薄型化
を図りながら、ディスクを確実にセンタリングすること
ができ、さらに、外部から加えられる振動や衝撃等の影
響を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提となるディスクテーブルを示す平
面図である。
【図2】上記ディスクテーブルの縦断面図である。
【図3】上記ディスクテーブルの分解斜視図である。
【図4】上記ディスクテーブルの要部構成を示す要部拡
大縦断面図である。
【図5】上記ディスクテーブルへディスクの装着が開始
された状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図6】上記ディスクテーブルへのディスクの装着の途
中の状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図7】上記ディスクテーブルへのディスクの装着が完
了した状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図8】本発明に係るディスクテーブルであって、嵌合
部材とセンタリング部材とを一体的に構成した例を示す
平面図である。
【図9】図8に示すディスクテーブルの縦断面図であ
る。
【図10】本発明に係るディスクテーブルを押圧支持手
段として複数のクランプ部材を用いて構成した例を示す
分解斜視図である。
【図11】図10に示すディスクテーブル及びこのディ
スクテーブルに装着されるディスクカートリッジを示す
縦断面図である。
【図12】図10に示すディスクテーブルに対しディス
クカートリッジが装着を開始した状態を示す縦断面図で
ある。
【図13】図10に示すディスクテーブルへのディスク
カートリッジの装着の途中であってクランプ部材が中立
位置となった状態を示す縦断面図である。
【図14】図10に示すディスクテーブルへのディスク
カートリッジの装着の途中であってクランプ部材が下方
側に付勢されている状態を示す縦断面図である。
【図15】図10に示すディスクテーブルへのディスク
カートリッジの装着が完了した状態を示す縦断面図であ
る。
【図16】本発明に係るディスクテーブルの他の例を示
すものであって、ディスクテーブルにディスクの装着が
開始された状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図17】図16に示したディスクテーブルへのディス
クの装着が完了した状態を示す要部拡大縦断面図であ
る。
【図18】本発明に係るディスクテーブルの更に他の例
であって、このディスクテーブルにディスクの装着が開
始された状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図19】図18に示したディスクテーブルへのディス
クの装着が完了した状態を示す要部拡大縦断面図であ
る。
【図20】本発明に係るディスクテーブルを金属材料よ
りなる板バネ材からなるセンタリング部材を用いて構成
した例を示す平面図である。
【図21】図20に示したディスクテーブルを示す縦断
面図である。
【図22】図20に示したディスクテーブルを示す分解
斜視図である。
【図23】図20に示したディスクテーブルの製造工程
を示す斜視図である。
【図24】図20に示したディスクテーブルへのディス
クの装着の途中の状態を示す要部拡大縦断面図である。
【図25】図20に示したディスクテーブルへのディス
クの装着が完了した状態を示す要部拡大縦断面図であ
る。
【図26】本発明に係るディスクテーブルを金属材料よ
りなる板バネ材からなるセンタリング部材を用いて構成
した他の例を示す要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
2 テーブル部、 3 ディスク載置面部、 4 嵌合
部材、 4a ディスク引込み用テーパ部、 4b 円
柱状部分、 9 マグネット、 8 嵌合孔、10 切
り欠き部、 11 センタリングリング、 12 セン
タリング片、19 クランプ部材、 31 屈曲片、
50 位置決め治具、 51 位置決め孔、 52 セ
ンタリング片当接壁、 53 基準軸、 101 ディ
スク、 102 中心孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側にディスクの中心孔の内壁部が摺
    接されて上記ディスクを中心側に導くディスク引き込み
    用テーパ部が形成されるとともに基端側が円柱状に形成
    され、周囲に複数の切り欠き部が形成された嵌合部材
    と、 上記嵌合部材の基端側に上記嵌合部材に一体的に配設さ
    れ、上記ディスクの中心孔の周囲部が載置されるテーブ
    ル部と、 上記嵌合部材の先端側に設けられ、上記ディスクの中央
    部に取り付けられた金属板を吸引するマグネットと、 上記嵌合部材に形成される上記複数の切り欠き部に設け
    られ、上記嵌合部材に対し放射方向に出没可能に配設さ
    れた複数のバネ部により上記ディスクの中心孔の内壁部
    を押圧して上記ディスクの中心と上記嵌合部材の中心と
    を一致させるセンタリング手段とを備え、 上記マグネットが上記金属板を吸引するディスク吸引
    力:F 上記バネ部の上記中心孔の内壁部に対する垂直抗力:N 上記中心孔の内壁部が上記バネ部に加える押圧力:f バネ部の数:n バネ部の外側面部の上記ディスクの主面部に対する傾き
    角度:θ とするとき、 f=NSinθ=(F/n)(Sinθ/Cosθ) で演算される押圧力fで上記バネ部が押圧されたとき
    に、上記テーブル部を含む平面上における上記嵌合部材
    からの突出量だけ変位されるように上記バネ部が形成さ
    れていることを特徴とするディスクテーブル。
  2. 【請求項2】 上記バネ部は、金属製の板バネ部材によ
    り構成されている請求項1記載のディスクテーブル。
  3. 【請求項3】 上記バネ部は、ディスクの中心孔の内壁
    部に当接する当接部の両側部分が嵌合部材の中心方向に
    向かって円弧状に湾曲されていることを特徴とする請求
    項2記載のディスクテーブル。
  4. 【請求項4】 上記バネ部は、先端側に合成樹材料より
    なる当接部材が設けられていることを特徴とする請求項
    2記載のディスクテーブル。
  5. 【請求項5】 ディスクが装着され、スピンドルモータ
    に取り付けられて回転駆動されるディスクテーブルと、
    上記ディスクテーブルに装着されて回転する上記ディス
    クに対し情報信号の記録及び/又は再生を行う記録及び
    /又は再生手段を備えた記録及び/又は再生装置におい
    て、 上記ディスクテーブルは、 先端側にディスクの中心孔の内壁部が摺接されて上記デ
    ィスクを中心側に導くディスク引き込み用テーパ部が形
    成されるとともに基端側が円柱状に形成され、周囲に複
    数の切り欠き部が形成された嵌合部材と、 上記嵌合部材の基端側に上記嵌合部材に一体的に配設さ
    れ、上記ディスクの中心孔の周囲部が載置されるテーブ
    ル部と、 上記嵌合部材の先端側に設けられ、上記ディスクの中央
    部に取り付けられた金属板を吸引するマグネットと、 上記嵌合部材に形成される上記複数の切り欠き部に設け
    られ、上記嵌合部材に対し放射方向に出没可能に配設さ
    れた複数のバネ部により上記ディスクの中心孔の内壁部
    を押圧して上記ディスクの中心と上記嵌合部材の中心と
    を一致させるセンタリング手段とを備え、 上記マグネットが上記金属板を吸引するディスク吸引
    力:F 上記バネ部の上記中心孔の内壁部に対する垂直抗力:N 上記中心孔の内壁部が上記バネ部に加える押圧力:f バネ部の数:n バネ部の外側面部の上記ディスクの主面部に対する傾き
    角度:θ とするとき、 f=NSinθ=(F/n)(Sinθ/Cosθ) で演算される押圧力fで上記バネ部が押圧されたとき
    に、上記テーブル部を含む平面上における上記嵌合部材
    からの突出量だけ変位されるように上記バネ部が形成さ
    れていることを特徴とする記録及び/又は再生装置。
  6. 【請求項6】 上記バネ部は、金属製の板バネ部材によ
    り構成されている請求項5記載の記録及び/又は再生装
    置。
  7. 【請求項7】 上記バネ部は、ディスクの中心孔の内壁
    部に当接する当接部の両側部分が嵌合部材の中心方向に
    向かって円弧状に湾曲されていることを特徴とする請求
    項6記載の記録及び/又は再生装置。
  8. 【請求項8】 上記バネ部は、先端側に合成樹材料より
    なる当接部材が設けられていることを特徴とする請求項
    6記載の記録及び/又は再生装置。
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KR101101591B1 (ko) * 2010-04-29 2012-01-02 삼성전기주식회사 디스크 척킹 장치 및 이를 이용한 모터 장치

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