JP3477090B2 - エンジン制御装置 - Google Patents

エンジン制御装置

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JP3477090B2
JP3477090B2 JP33277398A JP33277398A JP3477090B2 JP 3477090 B2 JP3477090 B2 JP 3477090B2 JP 33277398 A JP33277398 A JP 33277398A JP 33277398 A JP33277398 A JP 33277398A JP 3477090 B2 JP3477090 B2 JP 3477090B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン制御装置
に関し、特に、市場搬入後の装置に搭載されたCPU内
蔵のROMデータを書換可能とするエンジン制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジンを制御するためのエンジ
ン制御装置には、定められたプログラムに従い動作する
CPUと、このプログラムを格納する不揮発性メモリで
あるROMが備えられている。このROMには、プログ
ラム及びエンジンに供給すべき燃料の噴射量や点火時期
などを決めるデータが格納されている。ところで、CP
Uに内蔵されたROMにプログラムやデータの書き込み
を行ったり、CPUを基板に実装後、内蔵ROMに書き
込みを行う方法として、例えば、特開平3−22995
5号公報が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のエンジン制御装置においては、CPUを基板に実装
後内蔵ROMに書き込みは可能であるが、データの消去
及び再書き込みは考慮されていない。すなわち、エンジ
ン制御装置を市場に供給後、ROMのデータを変更した
い場合が生じても書換えできず、CPU自体を交換しな
い限りデータの内容を変更することができないという問
題点があった。本発明は、このような問題に鑑みてなさ
れたのされたもので、その目的は、市場でのトラブル発
生時にエンジン制御装置本体を交換することなしに、R
OM内容を簡単に書換えできるエンジン制御装置を提供
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係わるエンジン制御装置は、基本的には、
データの書き込みができ、且つブロック毎に前記データ
の消去を行える不揮発性メモリを内蔵する演算手段を備
えたエンジン制御装置において、前記演算手段は、前記
エンジン制御装置以外の外部装置と電気的に接続される
とともに、前記外部装置からの情報に従って前記不揮発
性メモリの内容をブロック毎に消去後にデータの書き込
みを可能ならしめる手段を備え、前記不揮発性メモリ
は、前記演算手段の動作を制御せしめるプログラムと制
御データとが記憶され、前記プログラムには、該プログ
ラムの消去及び書き込みの実行を行うプログラムを含む
ことを特徴としている。
【0005】電気的にデータの消去可能な不揮発性メモ
リに対し、消去動作を行う手段を備えた演算装置を用
い、外部機器からの消去命令に従い不揮発性メモリの内
容の消去動作を開始する。しかる後、外部機器からの再
書き込み命令によりデータを書き込みを行い、不揮発性
メモリのデータ書換が可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
用いて説明する。図1は本発明に係わる一実施例のエン
ジン制御装置の全体構成を示すブロック図である。図1
において、エンジン制御装置1はエンジン2の制御を行
う。エンジン2には、図示しない運転状態を表す様々な
センサが取り付けられており、これらセンサからの信号
がエンジン制御装置1に入力される。エンジン制御装置
1は、前記センサからの信号を波形処理する入力処理回
路4と、このセンサ信号を入力してエンジン2の最適運
転状態を演算するCPU3と、このCPU3で演算され
た結果を制御信号として受けてエンジン2に取付けられ
た燃料噴射装置や点火装置などのアクチュエータ(共に
図示省略)を駆動する出力回路5から構成されている。
【0007】CPU3には制御用プログラムに従い動作
するマイクロ・プロセッサ・ユニット(以下、MPUと
いう)7と、このMPU7を動作させるプログラムを格
納するROM8と、MPU7の演算結果を格納するRA
M9と、前記入力処理回路4からの信号を受けるととも
に、出力回路5に制御信号を出力するI/O6と、外部
機器であるメモリ書換機11とのデータ通信用の通信回
路10が内蔵されている。なお、ROM8は、一旦書き
込んだデータを全て消去することができ、しかも再書き
込み可能なフラッシュROMが用いられている。
【0008】また、エンジン制御装置1はメモリ書換機
11と電気的に接続可能となっており、メモリ書換機1
1からのデータはCPU3内の通信回路10にシリアル
通信機能によるデータ伝送が行われる。そして、受信さ
れたコマンド等のデータはROM8において、特別な条
件下で内容の消去及び再度書き込みができる。
【0009】図2に前記CPUのメモリマップを示す。
図2(a)はCPU3全体のメモリマップであり、3a
はROM8の領域、3bは外部メモリ空間、3cはRA
M9の領域、3dはMPU7の内部レジスタ領域であ
る。図2(b)は前記ROM8内のブロック構成を表
す。ROM8内はいくつかのブロックに分かれており、
例えば、図2(b)の場合にはA〜Pの16ブロックに
分割されており、ROM8内の内容は各ブロック毎に消
去可能な構成となっている。エンジン制御装置1で使用
されているROM8内の構成は、制御プログラムが格納
されているプログラム領域と、制御データが格納されて
いるデータ領域とに大別される。本実施例では、ブロッ
クA〜Kがプログラム領域であり、ブロックL〜Pまで
がデータ領域である。図3はROM内のデータを消去す
るための専用レジスタの構成である。
【0010】図3において、消去レジスタは内部レジス
タ領域3dに配置され、2バイトで構成されている。消
去レジスタ1及び2の各ビットはROM8内の各ブロッ
クA〜Pに対応しており、このビットを例えば1にする
とそれに対応したブロックの内容が消去される。従っ
て、例えば、データ領域であるブロックMのデータのみ
を書換えたい場合は、まず、消去レジスタ2のビット4
を1にしてブロックMのデータを消去し、その後ブロッ
クMにデータを書き込む操作を行えば良い。
【0011】図4は外部機器であるメモリ書換機との通
信でCPU内のメモリ内容を書き換えていくときのCP
Uの内部状態を示す状態遷移図である。図4において、
メモリ書換機11との通信を開始する前はS1でメモリ
書換機11からの通信待ち状態にある。ここで、メモリ
書換機11から「INIT」と言うコマンドが入力され
た場合、〈INIT〉と言うコマンドをエンジン制御装
置1からメモリ書換機11に送信してやり、「INI
T」コマンドを受信したことを知らせると同時に、S2
の設定コマンド待ち状態にはいる。S1で「INIT」
以外のコマンドが入力された場合は〈エラー〉コマンド
を送信し、元の状態S1に戻る。
【0012】以下、各状態に置いても同様に、その状態
に応じたコマンドが入力された場合はそれに対するコマ
ンドを送信し、次の状態に遷移する。それ以外の場合は
〈エラー〉コマンドを送信し、初期状態であるS1に戻
る構成となっている。このようにして、初期状態S1か
ら「INIT」コマンド入力後、S2の設定コマンド待
ち状態に遷移し、次のコマンドを待つ。S2でプログラ
ム変更モードにはいるための「PROG」コマンドを受
信した場合はS3に、データ変更モードにはいるための
「DATA」コマンドを受信した場合はS7に、それ以
外はS1にそれぞれ遷移する。S3に遷移した場合はプ
ログラム変更モードに入り、S7に遷移した場合はデー
タ変更モードに入る。
【0013】次に、S3で「GO」コマンドを受信した
場合はS4に入り、変更のデータが入力された場合S5
に移り、データ変更の処理を行う。この処理が終了した
ら次のデータが入力されるのを待つため、〈データ〉コ
マンドを送信後、再びS4に戻る。所定個数のデータが
入力されたら、S5から終了コマンド待ち状態のS6に
移る。S6では「EXIT」コマンドが受信された場
合、〈EXIT〉コマンドを送信し、S1に戻ってプロ
グラム変更モードを終了する。
【0014】一方、S2で「DATA」コマンドを受信
した場合はデータ変更モードに入り、S7で変更するR
OM8内のブロックの指定である「ADDR」データを
受信しS8に入る。S8で処理の開始コマンドである
「GO」コマンドを受けた後、S9とS10でデータ変
更の処理を行う。S9では変更すべきデータが受信され
たらS10に移り、変更の処理を実行する。処理終了
後、〈データ〉を送信し、S9の状態に再び戻り、次の
データを待つ。そして、所定個数のデータが入力された
らS6の状態に移り、「EXIT」コマンド待ち状態に
はいる。以下、プログラム変更モードと同様に、「EX
IT」コマンドが入力されたら〈EXIT〉コマンドを
送信し、S1の状態に戻ってデータ変更モードを終了す
る。
【0015】図5は図4の通信を行ったときのエンジン
制御装置内のプログラムの動作を示すフローチャートで
あり、本実施例ではメモリ書換機との通信はシリアル通
信機能が用いられている。図5において、メモリ書換機
11からデータが送信されたとき発生するシリアル通信
機能(SCI)割り込みの処理を示している。SCI割
り込みが発生したら、まずS20でINIT fla
g、S21でPROG flag、S22でDATAf
lagが1かどうかを確認する。
【0016】S20でINIT flagが0の場合に
は、S1(図4)で示した通信待ち状態に現在あること
を示しており、続いてS28で今回入力されたデータが
「INIT」コマンドであるかどうかを確認する。S2
8での結果がNO、つまり「INIT」コマンドでない
と判定された場合はS25に進み、〈エラー〉コマンド
を出力し、INIT、PROG、およびDATAの各f
lagをそれぞれ0にして通信の初期状態に戻る処理を
してSCI割り込み処理を終了する。しかして、S28
での結果YES、つまり「INIT」コマンドであるこ
とを確認したらS29に進み、ここで〈INIT〉コマ
ンドをメモリ書換機11に出力し、且つINIT fl
agを1にして処理を終了する。
【0017】一方、S20でINIT flagが1で
あった場合、図4のS2以降の状態にあることを示して
いるため、以下でどこの状態であるかを確認する。ま
ず、S21ではPROG flagでプログラム変更モ
ードかを確認し、その結果がYES、つまりPROG
flagが1のときはS31に進み、プログラムの変更
処理を行う。S21での結果がNOのときはS22に進
み、ここでデータ変更モードか否かを確認する。S22
での結果がYES、つまりDATAflagが1であ
り、データ変更モードである場合はS30に進み、デー
タ変更処理を行う。
【0018】S30でflagが0の場合は、図4のS
2の状態にあるため、今回入力されたデータが「PRO
G」または「DATA」コマンドであるかをS23、S
24で確認する。まず、S23での結果がYES、つま
り「PROG」コマンドが入力されたと判断されたらS
27に進み、ここで〈PROG〉コマンドを出力し、P
ROGflagを1にしてプログラム変更モードに入
る。
【0019】一方、S23での結果がNOと判断された
らS24に進み、さらに、ここでの結果がYES、つま
り「DATA」コマンドが入力されたと判断されたらS
26に進み、〈DATA〉コマンドの出力及びDATA
flagを1にしてデータ変更モードに入る。また、
S23及びS24のどちらのステップにおいても、何の
コマンドも確認されなかった場合にはデータ通信エラー
と判断してS25に進み、ここで〈エラー〉コマンドを
出力するとともに、INIT、PROG、及びDATA
の各flagを0にして初期状態である図4のS1の状
態に戻る。
【0020】図6は図5の処理でプログラム変更モード
に入ったときのS31の処理を説明するフローチャート
である。CPU3は通常内蔵したROM8に格納された
プログラムで動作するため、そのプログラムの書換を行
う際、ROM8の内容を消去するとCPU3が動作しな
ってしまう。それを防止するため、プログラムの変更を
行うときはプログラム書換のプログラムをROM8上で
動作させるのではなく、RAM9上で行わせる必要があ
る。図6の処理はそのプログラム書換のプログラムをR
AM9上で行わせる様にしたものである。尚、プログラ
ム書換のプログラムは元々ROM8上にあり、それを実
行する際は一旦RAM9に転送した後に行うようにして
いる。
【0021】図6において、S40で「GO」コマンド
かどうかを確認し、もし、「GO」コマンドでなければ
(NO)、送信されたコマンドが異常であるため、S4
3に進み、ここで〈エラー〉コマンド出力後、INIT
及びPROGの各flagを0にして初期状態に戻る。
一方、S40での結果がYES、つまり「GO」コマン
ドであればS41へ進み、ここでプログラム書換のプロ
グラムをROM8からRAM9へ転送する処理を行う。
転送処理が終了後、S42でRAM9に転送したプログ
ラムへジャンプし、RAM9上のプログラムを実行す
る。
【0022】図7は上記処理でRAM9上に転送された
プログラム書換のプログラムの処理を示すフローチャー
トである。図6のS42でRAM9にジャンプした後に
S50に進み、ROM8のプログラム領域であるブロッ
クA〜Kの内容を消去する。ここで、メモリ書換機11
からシリアル通信でデータを送信してきたとき、SCI
割り込みがCPU3に発生するが、そのときの処理プロ
グラムにジャンプするためにベクタアドレスが必要とな
る。ベクタアドレスにはその割り込み処理のプログラム
の先頭アドレスが入っている。本実施例の場合、前記ベ
クタアドレスはROM8のブロックA上に配置されてお
り、プログラム書換のプログラムを実行するときは、そ
のベクタアドレスをRAM9にジャンプするように設定
する必要がある。また、プログラムの書換が終了した
後、SCI割り込みが発生したときはROM8上のプロ
グラムを実行させる必要があるため、再度ベクタアドレ
スを書き換えなければならない。そこで、S51ではR
AM9上でプログラムを実行させるため、ROM8上の
ブロックAにあるベクタアドレスに前記RAM9上のプ
ログラムの先頭アドレスを書き込む処理を行う。この処
理を終了することによりプログラム書き込み可能とな
る。
【0023】以下、S52で〈GO〉コマンドを出力
し、GO flagを1にしてプログラム書換中である
ことを記憶する。次に、S53では、プログラム書換の
際、順次送信されてくるデータを書き込むアドレスを表
すMADRをイニシャライズして、一旦処理を終了して
図4のS4のデータ待ち状態になる。この状態でデータ
が送信されて来たとき再びSCI割り込みが発生し、図
7のS54に進む。
【0024】S54ではプログラム書き込み中かどうか
をGO flagで確認し、その結果がYES、つまり
書き込み中と判断された場合はS55に進み、ここで現
在書き込もうとしているアドレスがブロックAかどうか
確認する。S55での結果がYES、つまりブロックA
と判断された場合は、入力されたデータを一旦RAM9
上のMPRGと言う領域に格納する(S57)。
【0025】MPRGはブロックAと同じだけのメモリ
サイズを有し、送信されてきたデータをアドレス順に順
次格納していく。これは、前述したように、ブロックA
にはSCIのベクタアドレスがあるため、直接ROM8
上に書き込みを行うとベクタアドレスの内容を破壊して
しまうため、それを防止するための処置である。一方、
S55での結果がNO、つまりブロックAに相当してい
ないときは、S56でMADRにあるROM8上のアド
レスに転送されたデータを書き込む。
【0026】次に、S58で書き込みアドレスを示すM
ADRの内容をインクリメントする。これで、送信され
たデータは所定のアドレスに書き込まれたことになる。
そして、S59で、次のデータが入力されるまで一旦処
理を終了するため、〈データ〉コマンドを出力する。続
いて、S60では、MADRの値が所定値以上、即ち、
プログラム領域に全て書き込んだかどうかを確認する。
S60での結果がNO、つまりMADRが所定値以下で
あれば、まだプログラム変更中ということで次のデータ
が入力されるまで割り込み処理を終了する。しかるに、
S60での結果がYES、つまりMADRが所定値より
小さいと確認された場合はプログラム領域の変更が全て
終了したと判断し、GO flagを0にしてプログラ
ム変更処理が終了したことを記憶する。
【0027】この後、SCI割り込みが発生した場合、
S54でGO flagが0であるため、送信されてき
たデータが「EXIT」コマンドであるかどうかをS6
2で確認する。S62での結果がNO、つまり「EXI
T」コマンドでなければ、そのコマンドが入力されるま
で待つため、一旦処理を終了する。一方、S62での結
果がYES、つまり「EXIT」コマンドを確認したら
S63以降に進み、前記ブロックAの分をRAM9のM
PRGから転送する以下の処理を行う。
【0028】まず、S63でブロックAの内容を消去
し、S64で前記ブロックAにMPRGの内容を書き込
む。次に、この書き込み処理が終了したら、S65で
〈EXIT〉コマンドを出力するとともに、INT、P
ROGの各flagを0にして処理を終了する。以上の
動作でROM8内のプログラムが変更できる。次に、デ
ータ変更処理について詳細に説明する。
【0029】図8はエンジンの制御データを変更すると
きの処理を示すフローチャートである。データ変更処理
は、前述したプログラム変更処理とは異なり、変更プロ
グラムをRAM9上で動作させる必要はない。図5の処
理でデータ変更モードと判断されS30に進んだら、図
8のS70の処理を実行する。S70では変更するRO
M8上のブロックを示すデータが入力済みであることを
表すADDR flagが1かどうか確認する。ここで
の結果がNO、つまりADDR flagが0の場合に
は、今回入力されたデータが前記変更対象のブロックを
表すデータであるため、S71でRAM9上のM1にそ
のデータを格納する。次に、S72でそのブロックが書
換可能なブロックであること、即ち、指定されたブロッ
クがデータ領域のブロックであってプログラム領域のブ
ロックではないことを確認する。もし、S72での結果
がNO、つまりデータ領域ではないときはS74に進
み、ここで〈エラー〉コマンドを出力するとともに、I
NIT、DATAの各flagを0にして初期状態に戻
る。
【0030】S72での結果がYES、つまりデータ領
域であることを確認した場合にはS73に進み、ここで
そのブロックが書き換えられた回数を記憶しているDC
CNTiの値が所定値以上であるかどうかを確認する。
これは、書換可能な不揮発性メモリの場合、その構造
上、書き込み回数に特有の制限があるために行われるも
のである。したがって、この制限を超えて書き込みを行
った場合、素子の破壊につながる可能性がある。本発明
の実施例では、これを防止するため、書き込み回数を各
ブロック毎に記憶しておき、制限回数を超えている場合
は書き込みを禁止するようになっている。
【0031】S73での結果がYES、つまり所定の書
き込み回数を超えていると判断された場合は、エラーと
してS74に進む。逆に、S73で所定書き込み回数に
達していない場合は、S75で書き込み回数のカウント
値をインクリメントしてS76に進む。S76では〈A
DDR〉コマンドを出力するとともに、ADDR fl
agを1にして次のコマンドを待つ。
【0032】再びSCI割り込みが発生したとき、S7
0でADDR flag=1となるためS77に進む。
ここではデータ変更中であることを表すGO flag
の状態を確認する。S70での結果がNO、つまりデー
タ変更中でなければS84に進み、ここで今回送信され
てきたデータが「GO」コマンドであることを確認す
る。S84での結果がYES、つまり「GO」コマンド
であれば、S85で前記M1に示されたブロックの内容
を消去し、次に、S86で書き込みの際のアドレスを示
すMADRをイニシャライズする。更に、S87で〈G
O〉コマンドを出力するとともに、GO flagを1
にする。
【0033】S77でGO flagが1、つまりデー
タ変更中と判定されたら、以降送信されてくるデータは
変更用のデータなので順次指定されたアドレスに書き込
んでいく。S78ではMADRに示されたアドレスに送
信されてきたデータを書き込み、S79ではそのアドレ
ス(MADR)をインクリメントする。そして、S80
ではデータの書き込みが完了したことをメモリ書き込み
機11に知らせるため、〈データ〉コマンドを出力す
る。
【0034】次に、S82ではMADRの値が所定値に
達したか否か、即ち、指定されたブロックのデータが全
て書き換えられたか否かを判断する。S82での結果が
YES、つまり全て書き換えられたときはS83に進
み、ここでGO flagを0にしてデータ変更処理終
了を示して割り込み処理を終了する。
【0035】次に、データが送信された場合は、S84
でGO flagが0であるため、S84に進む。ここ
で、「GO」コマンドは既に入力されているため、S8
8に進む。ここでは送信されてきたデータが「EXI
T」コマンドかどうかを確認する。S88での結果がY
ES、つまり「EXIT]コマンドであれば〈EXI
T〉コマンドを出力(S89)し、NOの場合は〈エラ
ー〉コマンドを出力(S90)して、それぞれS91に
進む。S91では一連の処理を終了したため、初期状態
に戻るのにINIT、DATA、及びADDRの各fl
agをクリアしてデータ変更の処理を終了する。以上の
ようにして、外部機器からの通信によってROM上のプ
ログラムまたはデータを変更させることが可能となる。
【0036】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設
計変更を行うことが可能である。たとえば、本発明によ
り開示された制御装置は、エンジン制御のみに限定され
ず、変速装置、ブレーキ、サスペンション等のCPUに
より制御を行う装置にも汎用性があることは言うまでも
ない。
【0037】また、前述した実施例においては、エンジ
ン停止中に不揮発性メモリに格納されたエンジンの制御
データの消去及び書き込みを行っているが、エンジン動
作中でもこれを行うことができる。なお、、エンジン動
作中に制御データの消去及び書き込みを行う場合には、
当該アドレスのデータを一旦揮発性メモリに格納してお
き、エンジンを制御するプログラムで当該データを読み
込むときに、まず揮発性メモリから読み込み、不揮発性
メモリのデータ消去及び書き込みが終了した時点からデ
ータの読み込みを不揮発性メモリに切り換え行えばよ
い。
【0038】
【発明の効果】市場でのトラブル発生時にエンジン制御
装置本体を交換することなしに、ROM内容を簡単に書
換えることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図。
【図2】CPU内蔵のROMの構成を示すメモリマッ
プ。
【図3】ROM内のブロック毎に消去するレジスタの構
成を示す構成図。
【図4】メモリ書換機との通信を行ったときのCPU内
の状態を示す状態遷移図。
【図5】プログラム変更モードまたはデータ変更モード
に移るときの動作を示すフローチャート。
【図6】プログラム変更モード時、プログラムをRAM
上に転送する動作を示すフローチャート。
【図7】RAM上で動作するプログラム変更のプログラ
ムの内容を示すフローチャート。
【図8】データ変更時のプログラムの内容を示すフロー
チャート。
【符号の説明】
1・・・エンジン制御装置,2・・・エンジン,3・・
・CPU,4・・・入力処理回路,5・・・出力回路,
6・・・I/O,7・・・MPU,8・・・フラッシュ
ROM,9・・・RAM,10・・・通信回路,11・
・・メモリ書換機,3a・・・ROM領域,3b・・・
外部メモリ空間,3c・・・RAM領域,3d・・・内
部レジスタ領域

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データの書き込みができ、且つブロック
    毎に前記データの消去を行える不揮発性メモリを内蔵
    る演算手段を備えたエンジン制御装置において、 前記演算手段は、前記エンジン制御装置以外の外部装置
    と電気的に接続されるとともに、前記外部装置からの情
    報に従って前記不揮発性メモリの内容をブロック毎に消
    去後にデータの書き込みを可能ならしめる手段を備え 前記不揮発性メモリは、前記演算手段の動作を制御せし
    めるプログラムと制御データとが記憶され、前記プログ
    ラムには、該プログラムの消去及び書き込みの実行を行
    うプログラムを含む ことを特徴とするエンジン制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記不揮発性メモリの内容をブロック毎
    に消去後にデータの書き込みを可能ならしめる手段は、
    前記演算手段を動作させるプログラムの消去及び書き込
    みを禁止するものであることを特徴とした請求項1記載
    のエンジン制御装置。
  3. 【請求項3】 前記演算手段は、データの書き込み及び
    読み出し可能な揮発性メモリを内蔵し、 前記演算手段の動作を制御せしめるプログラムの消去及
    び書き込みの実行を行うプログラムを、前記不揮発性メ
    モリに予め格納するとともに、前記外部装置からの情報
    の入力により該不揮発性メモリの消去及び書き込みの動
    作を実行する前に前記揮発性メモリに転送する手段を備
    えることを特徴とする請求項1又は2記載のエンジン制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記演算手段は、データの書き込み及び
    読み出し可能な揮発性メモリを内蔵し、 前記演算手段は、前記不揮発性メモリに記憶されている
    制御データの消去及び書き込みを行う際に、該制御デー
    タを前記揮発性メモリに転送し、該揮発性メモリから読
    み出して演算を行い、消去及び書き込みの終了後に再び
    前記不揮発性メモリから読み出して演算を行うものであ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のエンジン制御
    装置。
JP33277398A 1993-03-22 1998-11-24 エンジン制御装置 Expired - Lifetime JP3477090B2 (ja)

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