JP3477065B2 - 玉網及びその製造方法 - Google Patents

玉網及びその製造方法

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JP3477065B2 JP05353198A JP5353198A JP3477065B2 JP 3477065 B2 JP3477065 B2 JP 3477065B2 JP 05353198 A JP05353198 A JP 05353198A JP 5353198 A JP5353198 A JP 5353198A JP 3477065 B2 JP3477065 B2 JP 3477065B2
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久司 田中
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ダイワ精工株式会社
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚等をすくい取る
際に使用する玉網及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鮎釣り等に用いられる玉網は、そ
の開口部を規定するフレームに、仕付け糸が付いていな
い、すっきりとしたものが主流となっている。これは、
実釣時において、0.1号といった細い釣り糸を使用す
る場合があり、魚をとり込む際に、フレームに仕付け糸
が付いていると引っ掛かったり、擦れたりして切れる可
能性があるからである。
【0003】このため、実開平6−17470号公報に
開示されているように、ループ状になっている網目端部
を、輪状フレームのガイド孔を介して網保持孔に差し込
んだ後、通し糸を輪状フレームの網保持孔に挿通して行
くことで、通し糸自体を網目端部のループに通すように
した技術が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような玉
網の製造技術では、網目端部をフレーム内部に形成され
た網保持孔に差し入れた後、線材である通し糸を、網目
端部に形成されているループに挿通するため、ループお
よび線材がフレーム内部で良く見えず、確実に挿通され
ていることを確認することはできない。したがって、通
し糸が挿通していないループが生じることもあり、フレ
ームからループがはみ出して見栄えが悪くなったり、釣
り糸が引っかかることが有り得る。
【0005】また、線材の径は、網目端部がフレームか
ら外れないように、フレームのガイド孔の幅より太くし
なければならないが、線材の径が太ければ太いほど、網
目端部のループに挿通しずらく、作業に手間と時間が掛
かってしまう。
【0006】この発明は、フレームに網目端部のループ
が露出して糸が引っ掛かるようなことのない玉網、及び
その製造方法を提供することを目的としており、さら
に、網目端部への線材の挿通が、容易で確実かつ迅速に
行える玉網及びその製造方法を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の玉網は、網体の開口端部に形成されたルー
プに挿通された線材と、この線材が挿通されているルー
プを掛止めするコイル状部材とを有しており、この網体
を、前記線材の径よりも幅の大きいガイド孔とこのガイ
ド孔と連通し前記コイル状部材を保持する保持孔が形成
されたフレームに保持したことを特徴とする。
【0008】また、本発明の玉網の製造方法は、網体の
開口端部に形成されたループに線材を挿通した後、前記
線材に沿ってコイル状部材を回転させながら移動させ、
前記コイル状部材に前記網体のループを掛止させること
を特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を添
付図面に沿って説明する。図1(a)は、網体とフレー
ム(枠体)とを分離した状態を示す図であり、図1
(b)は、網体を枠体に取り付けた状態を示す図であ
る。フレーム1に取り付けられる網体10は、ナイロン
等の合成樹脂や木綿等の天然素材を用いて、公知の方法
にしたがって作成されており、魚等を取り込む開口部1
0aの端部(開口端部)には、複数のループ10b(図
2参照)が周方向に沿って連続的に形成されている。な
お、この実施の形態ではループ10bは一重で連続的に
形成されているが、編み方によっては、ループは複重で
連続的に形成されていても良い。
【0010】周方向に連続するループ10bに対して
は、図2(a)に示すように、金属や合成樹脂等によっ
て構成され、フレーム1に合致する形状に変形可能な線
材15が予め挿通される。この線材15は、図に示すよ
うに、ループ10bの径よりも小さく、また、図3に示
すように、網体を取り付けるフレーム1に形成されてい
るガイド孔1aの幅よりも小さいものが用いられる。
【0011】図2(a)のように、線材15が挿通され
たループ10bに対しては、金属や合成樹脂等によって
構成されるコイル状部材20が通し入れられる。実際の
通し入れ作業は、すでに線材15が挿通されているルー
プのいずれかの端部に対して、コイル状部材20の端部
を位置合わせした後、コイル状部材20を図2(b)の
矢印に示すように、回転させながら線材15に沿って移
動させる。このコイル状部材20の回転及び移動操作に
よって、網体10の開口端部に形成されたすべて、又は
多数のループ10bは、コイル状部材20に掛止されて
ゆく。そして、最終的に、コイル状部材20の両端部
は、互いに係止されるか、あるいは図示していない保持
部材等により保持される。
【0012】このように、コイル状部材20を用いるこ
とで、網体すべてのループを容易で確実に掛止すること
ができ、ループへの通し作業を迅速に行える。また、各
ループには、予め線材15が挿通されているので、網体
のループ形成領域に張りができ、方向性が定まってコイ
ル状部材が容易にループに掛止でき、コイル状部材を回
転させる時間が短縮できる。また、コイル部材の取付け
操作時において、部分的にループ10bにコイル状部材
20が絡んでいなくても、すでに線材15が挿通されて
いるため、実際に網体をフレーム1に挿入して取りつけ
た際、網体の端部がフレームからはみ出すことがなく、
外観を損ねたり、釣り糸を引掛けるようなことはない。
また、線材15は、フレーム1のガイド孔1aの幅より
も小さいため、各ループへの線材15の挿通を容易で正
確かつ迅速に行える。
【0013】上記のように線材15およびコイル状部材
20が通し入れられた網体10は、図1(b)に示すよ
うに、フレーム1に端部から挿入され取り付けられる。
このフレーム1は、図3に示すように、断面が縦長の楕
円形状をなしており、その中央部に周方向に連通する網
保持孔1bが形成されると共に、この網保持孔1bから
外部に連通するガイド孔1aが下方に向けて形成されて
いる。また、フレーム1は、弾性変形可能な材料で構成
されており、前記網体10は、コイル状部材20をガイ
ド孔1bの部分に押し付けてフレームを弾性変形させ、
コイル状部材20を網保持孔1b内に押し込むことでフ
レーム1に取り付けられる。
【0014】なお、コイル状部材20を取り付ける手順
は、線材15を挿通した網体10のループ10bをフレ
ーム1の網保持孔1b内に押し込んだ後で行うことも可
能である。この場合、各ループには、既に案内を果たす
線材15が挿通されているため、コイル状部材20をフ
レームに沿って回転させて行くだけで、容易にコイル状
部材20を各ループに掛止することができる。また、上
述したように、線材15の径は、フレームのガイド孔1
aの幅よりも小さいため、網体10のループ10bを容
易に網保持孔1b内に位置させることができる。したが
って、このような手順を行う場合、フレーム1は、弾性
変形しないような素材を用いることが可能である。
【0015】網体10をフレーム1に取り付ける手段に
ついては、上記以外にも、例えば以下のように構成する
ことが可能である。フレーム1に形成されるガイド孔1
aを開かせておき、線材15およびコイル状部材20を
取り付けた網体のループを網保持孔1bに配した後、フ
レームをカシメてガイド孔1aを閉じて抜け止めしても
良い。また、コイル状部材20の径については、ループ
10bの径よりも大きいもの、小さいもののどちらを用
いても良いし、ループを掛止するに際し、複数個のコイ
ル状部材を用いても良い。
【0016】また、本発明は、網体の端部に形成された
ループに線材を挿通した後、コイル状部材をこれに沿っ
て回転させることで、網体端部に形成された各ループを
掛止したことに特徴があり、このような網体を保持する
フレームについては、その断面形状、網保持孔の構成等
は種々変形することが可能である。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、網目端部に形成された
ループへの線材の挿通操作を容易で確実かつ迅速に行う
ことができ、さらにコイル状部材を用いることで、確実
にループを掛止することができ、また、そのコイル状部
材の掛止操作を迅速に行える。これにより、玉網のフレ
ームから、網体の端部に形成されたループが露出するこ
とがなくなり、見栄えが悪くなったり、釣り糸が引っ掛
かかるようなことが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は網体とフレームとを分離した状態を示
す図、(b)は網体をフレームに取り付けた状態を示す
図。
【図2】(a)は網体の開口端部に形成されたループに
線材を挿通した状態を示す図、(b)は線材を挿通した
後、コイル状部材を通し入れた状態を示す図。
【図3】網体を取り付けたフレームの断面図。
【符号の説明】
1 フレーム 1a ガイド孔 1b 網保持孔 10 網体 10b ループ 15 線材 20 コイル状部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 網体の開口端部に形成されたループに挿
    通された線材と、この線材が挿通されているループを掛
    止めするコイル状部材とを有し、前記網体を、前記線材
    の径よりも幅の大きいガイド孔とこのガイド孔と連通し
    前記コイル状部材を保持する保持孔が形成されたフレー
    ムに保持したことを特徴とする玉網。
  2. 【請求項2】 網体の開口端部に形成されたループに線
    材を挿通した後、前記線材に沿ってコイル状部材を回転
    させながら移動させ、前記コイル状部材に前記網体のル
    ープを掛止させることを特徴とする玉網の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ループの掛止は、複数のコイル状部
    材で行われることを特徴とする請求項2に記載の玉網の
    製造方法。
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