JP3476569B2 - 磁気テープの製造方法並びに薄膜複合材の特性評価方法及びその装置 - Google Patents

磁気テープの製造方法並びに薄膜複合材の特性評価方法及びその装置

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JP3476569B2
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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特にVTRやデータレ
コーダ等に用いられる磁気テープの製造方法並びに磁気
テープ等の薄膜複合材の剛性や粗さ等の特性を測定する
薄膜複合材の特性測定方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、試験片においてその剛性を求める
ために、ヤング率を測定してからテープ厚みを乗ずる計
算で行う方法がとられてきた。ヤング率は、材料試験に
て一般的に引っ張り試験法、あるいは振動リード法等に
より測定されていた。図13は、引っ張り試験法、及び
振動リード法の要約図である。
【0003】周知のように試験片の歪εは、弾性限内で
はフックの法則に基づいて、応力σに比例して変化す
る。この比例係数がヤング率(弾性係数)Eである。
【0004】従って、引っ張り試験法においては、試験
片に垂直応力σ=F/A(Fは引張力、Aは断面積)を
与えて、その歪εを測定し、ヤング率E=σ/εを求め
るものである。
【0005】また振動リード法においては、長さLの試
験片をAsinωtで加振して、その共振周波数f0
らヤング率E=K(ρL4/t2)f0 2を求めるものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようと課題】しかしながら、例えば、磁
気テープのような薄くて、かつヤング率の異なる材料の
薄膜複合材に対して剛性及び表面粗さを精度良く測定し
ようとする点について考慮されていなかった。
【0007】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決すべく、磁気テープの剛性及び表面粗さを高精度に測
定して走行、走査性能の最適化を図った磁気テープを製
造することができるようにした磁気テープの製造方法を
提供することにある。
【0008】また本発明の他の目的は、磁気テープ等の
薄膜多層構造体における剛性及び表面粗さ等の特性を高
精度に測定できるようにした薄膜多層構造体の特性測定
方法及びその装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、突起物の両側において少なくとも該突起
物の近傍をほぼ円弧状に形成した筐体に薄膜複合材また
は磁気テープを巻装し、該巻装された薄膜複合材または
磁気テープに所定の張力を付与して前記突起物により薄
膜複合材または磁気テープに局部的な弾性変形を与え、
該弾性変形を非接触で測定して薄膜複合材または磁気テ
ープの剛性を評価することを特徴とする薄膜複合材また
は磁気テープの特性評価方法である。
【0010】また本発明は、突起物の両側において少な
くとも該突起物の近傍をほぼ円弧状に形成した筐体に磁
気テープを巻装し、該巻装された磁気テープに所定の張
力を付与して前記突起物により磁気テープに局部的な弾
性変形を与え、該弾性変形を光学的に非接触で測定して
磁気テープの剛性を評価することを特徴とする磁気テー
プの特性評価方法である。
【0011】また本発明は、突起物の両側において少な
くとも該突起物の近傍をほぼ円弧状に形成した筐体に磁
気テープを巻装し、該巻装された磁気テープに所定の張
力を付与して前記突起物により磁気テープに局部的な弾
性変形を与え、該弾性変形を非接触で測定して磁気テー
プの剛性を評価する磁気テープの剛性評価工程と、該磁
気テープの剛性評価工程で評価された結果に基づいて磁
性材料を生成する工程又はベース材を生成する工程等を
制御して走行、走査性能の最適化を図った磁気テープを
製造する磁気テープ製造工程とを有することを特徴とす
る磁気テープの製造方法である。
【0012】また本発明は、凹みまたは穴の両側におい
て少なくとも該凹みまたは穴の近傍をほぼ円弧状に形成
した筐体に薄膜複合材または磁気テープを巻装し、該巻
装された薄膜複合材または磁気テープにおいて前記凹部
または穴部における表面の粗さを非接触で測定して薄膜
複合材または磁気テープの表面の粗さを評価することを
特徴とする薄膜複合材の特性評価方法である。
【0013】また本発明は、凹みまたは穴の両側におい
て少なくとも該凹みまたは穴の近傍をほぼ円弧状に形成
した筐体に磁気テープを巻装し、該巻装された磁気テー
プにおいて前記凹部または穴部における表面の粗さを光
学的に非接触で測定して磁気テープの表面の粗さを評価
することを特徴とする磁気テープの特性評価方法であ
る。
【0014】また本発明は、凹みまたは穴の両側におい
て少なくとも該凹みまたは穴の近傍をほぼ円弧状に形成
した筐体に磁気テープを巻装し、該巻装された磁気テー
プにおいて前記凹部または穴部における表面の粗さを非
接触で測定して磁気テープの表面の粗さを評価する磁気
テープの粗さ評価工程と、該磁気テープの粗さ評価工程
で評価された結果に基づいて磁性材料を生成する工程又
はベース材を生成する工程又は表面処理工程等を制御し
て走行、走査性能の最適化を図った磁気テープを製造す
る磁気テープ製造工程とを有することを特徴とする磁気
テープの製造方法である。
【0015】また本発明は、突起物の両側において少な
くとも該突起物の近傍をほぼ円弧状に形成した筐体に薄
膜複合材を巻装して薄膜複合材に所定の張力を付与して
前記突起物により薄膜複合材に局部的な弾性変形を与え
る弾性変形付与手段と、弾性変形付与手段で付与された
弾性変形を非接触で測定して薄膜複合材の剛性を評価す
る剛性評価手段とを備えたことを特徴とする薄膜複合材
の特性評価装置である。
【0016】また本発明は、凹みまたは穴の両側におい
て少なくとも該凹みまたは穴の近傍をほぼ円弧状に形成
した筐体に薄膜複合材を巻装する巻装手段と、該巻装手
段で巻装された薄膜複合材において前記凹部または穴部
における表面の粗さを非接触で測定して薄膜複合材の表
面の粗さを評価する粗さ評価手段とを備えたことを特徴
とする薄膜複合材の特性評価装置である。
【0017】また本発明は、磁気テープを巻装する筐体
と、磁気テープに張力を付加する張力付加手段と、磁気
テープに付加された張力を計測する張力計測手段と、磁
気テープの変形量の計測手段とを備え、更に、上記筐体
の少なくとも磁気テープ巻装面をほぼ円弧状に形成し、
この円弧状の磁気テープ巻装面内から所定量突出した突
起物を設けて、前記筐体に磁気テープを巻装させて、前
記張力付加手段及び前記張力計測手段により前記磁気テ
ープに所定の張力を付加し、上記突起物により磁気テー
プを変形させ、上記磁気テープの変形量の計測手段によ
り、磁気テープの突起物の頂点に対応する位置から所定
距離離れた位置の高さの差を測定するようにしたことを
特徴とする磁気テープ変形測定装置である。
【0018】また本発明は、磁気テープを巻装する筐体
と、磁気テープに張力を付加する張力付加手段と、磁気
テープに付加された張力を計測する張力計測手段と、磁
気テープの変形量の計測手段とを備え、更に、少なくと
も上記筐体の磁気テープ巻装面をほぼ円弧状に形成し、
この円弧状の磁気テープ巻装面内に凹部を設けて、上記
磁気テープの変形量計測手段により磁気テープの上記凹
部における表面粗さを計測するようにしたことを特徴と
する磁気テープ変形測定装置である。
【0019】
【作用】前記構成により、実機実装に近い状態で、即ち
製造過程で発生する残留歪により生じる図12に示すよ
うなカッピング(彎曲)の影響を受けることなく、しか
も磁性層を破壊することなく、幅狭な磁気テープに対し
て、磁気テープの剛性を精度良く測定でき、ヘッドテー
プコンタクト性能の確保、トラックリニアリティ性能の
確保及びテープ傷みの防止等走行、走査性能の最適化を
図った磁気テープを製造することができる。
【0020】また前記構成により、磁気テープの表面粗
さについて、磁気テープの測定個所が凹部または穴部上
で浮いた状態であるので測定時の問題であるテープ支え
面粗さの磁気テープへの転写といった問題が無い、また
張力が付加されているため弛みの無い状態が作れ、その
結果磁気テープに対してその表面の粗さを正確に測定で
き、その結果磁気テープとヘッド間のスペーシング変動
の低減、高温高湿下におけるドラム、ガイドへの貼り付
き防止、摺動ノイズの低減及びテンションの最適化(摩
擦係数の最適化)等の走行、走査性能の最適化を図った
磁気テープを製造することができる。
【0021】即ち、磁気テープ等の薄膜複合材の幅方向
に均一に応力をかけることが可能となり、片伸びが発生
することなく、その剛性及び表面粗さ等の特性をばらつ
きをなくして測定をすることができる。
【0022】また幅狭な磁気テープ、例えばDAT用3.
81mm幅磁気テープや8ミリ用磁気テープに対しても、充
分その剛性及び表面粗さ等の特性を測定することを可能
とすることができる。
【0023】また磁気テープ等のように、ベースフィル
ムや磁性層などヤング率の異なる複合材であっても、磁
性層等を破壊することなく、その複合材の剛性及び表面
粗さ等の特性を測定することができる。特に、金属蒸着
テープは、脆性の高い金属薄膜がバインダの無しに形成
されるため、金属薄膜が破壊されやすい。磁気テープと
しては、磁性層が破壊された状態における剛性及び表面
粗さ等の特性の測定は無意味である。このように本発明
は、磁性層が破壊されない状態において、磁気テープに
おける剛性及び表面粗さ等の特性を測定することができ
る。
【0024】また、磁気テープの表面形状に関しては、
特に金属蒸着テープにおいて、走行の安定性からベース
の表面に大小の突起やうねりを付けて貼り付きを防止し
ているが、この突起は、塵の大きさやテープ支え面の粗
さに比べて小さいものである。しかし前記構成により、
このような磁気テープに対してその表面の粗さを正確に
測定することができる。
【0025】
【実施例】本発明は、磁気テープをほぼ円弧状の筐体に
所定のテンションを付加した状態で巻装し、この円弧状
の筐体上に設けた突起物により磁気テープに弾性変形を
与え、この磁気テープ変形量を非接触で測定して磁気テ
ープの剛性を評価する。また、磁気テープを円弧状の筐
体に所定のテンションを付加した状態で巻装し、この円
弧状の筐体上に設けた凹部により、磁気テープと筐体と
の非接触部を作り、この部分の磁気テープの表面性を非
接触で測定し、磁気テープの粗さを評価する。そして本
発明は、これら評価した結果(剛性及び粗さの表面性)
を、磁気テープの製造工程(ベース材生成工程、磁気材
料生成工程及び表面処理工程)にフィードバックして制
御して、走行、走査性能の最適化を図った磁気テープを
得ることにある。
【0026】まず初めに、本発明に係る薄膜複合材であ
る磁気テープの剛性評価について説明をする。磁気テー
プは、薄膜のベース材(ベースフィルム)や磁性層等ヤ
ング率の異なる薄膜複合材で形成されている。
【0027】図1は、本発明に係る磁気テープ変形測定
装置の一実施例を示す構成図である。即ち、図1に示す
磁気テープ変形測定装置は、磁気テープ測定用治具1に
磁気テープ9を所定のテンション(張力)を付与するよ
うに取り付けて、非接触表面形状測定計2により磁気テ
ープ9の変形量や表面の粗さを測定するものである。
【0028】磁気テープ測定用治具1は、円弧状筐体1
1、テープガイド8、張力付加手段4a、張力計測手段
10から構成されており、円弧状筐体11には、剛性評
価用の突起物、あるいは粗さ評価用の凹部が設けられ、
テープガイド8は磁気テープ9を円弧状筐体11にねじ
れなく巻装するように配置されている。また、張力付加
手段4aは、円弧状筐体11の両側に備えられ、磁気テ
ープ9に任意の張力を付加するものである。張力計測手
段10は、センサ10aと張力計測回路10bとから構
成され、上記張力付加手段4aの各々により磁気テープ
の両側に付加された張力を計測し、計測された張力を示
す信号を張力制御手段13およびコンピュータ12に出
力するものである。該張力計測手段10で計測された磁
気テープの張力は、コンピュータ12に入力されて記憶
手段20に記憶され、必要に応じてRGBモニタ5に表
示される。これにより、コンピュータ12は、光学系3
から得られる干渉縞に応じた画像信号を解析して測定さ
れる磁気テープの変形量や表面の粗さと張力計測手段1
0で計測された磁気テープの張力とを対応させて記憶手
段20に記憶させることもできると共にRGBモニタ5
に表示することもでき、所定の張力が付与された状態
で、磁気テープの変形量や表面の粗さが非接触表面形状
測定計2で測定されたかどうかを確認することもでき
る。また張力計測手段10で計測された磁気テープの張
力が所望の値になるように、張力制御手段13は、張力
付加手段4aを自動的に制御するように構成している。
【0029】非接触表面形状測定計2には、サブナノメ
ートルオーダーの分解能を有する光触針式やレーザ光等
を用いた光干渉縞走査式、その他の測定方式(例えば、
SEM(Scanning Electron Microscope),STM(Scann
ing Tunneling Microscope),NOSM(Near fieldOpti
cal Scanning Microscope等)を用いる。
【0030】非接触表面形状測定計2内の光学系3は、
磁気テープ9の変形に応じた干渉縞等の情報を検出し、
コンピュータ12は、上記干渉縞等の情報を解析して、
磁気テープ9の変形量、あるいは粗さを算出して記憶手
段20に記憶する。RGBモニタ5はコンピュータ12
の解析結果を表示し、フリンジモニタ6は磁気テープ9
の測定面を表示するものである。ステージ7は、磁気テ
ープ測定用治具1を載置して微小移動が可能である。
【0031】次に図2を用いて、磁気テープ測定用治具
1の第1の実施例について説明する。即ち、図2は、剛
性を測定する場合の磁気テープ測定用治具1の構成図で
あり、円弧状筐体11に磁気テープ9を巻装し、円弧状
筐体11に設けた突起物14により磁気テープ9に局部
的な弾性変形を与える。なお、円弧状筐体11は必ずし
も円形である必要もなく、磁気テープ9の接触面が円弧
上であれば良く、ここでは簡単のため円筒体を用いてい
る。また、円弧状筐体の磁気テープ接触面はVTR等の
回転ドラムの表面粗さと同じように、0.4Sから1S
程度であることが望ましい。突起物14は、本実施例で
は球体である鋼球を使用している。突起物14の円弧状
筐体11の外周面からの突出し量は、突出し量調整治具
16により調整する。突出し量調整治具16の先端中心
にはV溝17を設け、突起物14を容易に位置決め固定
できるようにしてある。また、突出し量調整治具16に
は、円弧状筐体11に切られたメネジと嵌合するねじと
を設けて突起物14の突出し量を調整できるように構成
し、止めねじ18によりその突出し量を固定する。円弧
状筐体11において、磁気テープ9はテープリール21
から引き出され、筐体外周面に設けられた位置決めピン
15とテープガイド8とにより、ねじれが無く、更に磁
気テープのほぼ幅中心に突起物14が位置するように巻
装する。また、この時のテープ張力は、所定の張力より
小さくなるように調整し、テープリール21を固定す
る。
【0032】張力付加手段4aは、矢印の方向に微移動
(微変位)することで磁気テープ9の弛みを取って張力
を増加させることができる。張力計測手段10は、例え
ばローラの外周に印加される張力(トルク)を検出する
センサ10aと該センサ10aから検出される信号に基
づいて張力付加手段4aにより磁気テープ9に付加され
た張力を算出する張力計測回路10bとで構成され、張
力計測回路10bで算出された張力を示す信号を張力制
御手段13に出力する。張力制御手段13は、張力計測
手段10の張力計測回路10bから入力される張力を示
す信号が所定の張力を示す信号になるように、上記張力
付加手段4aを制御する。これら張力付加手段4a、張
力計測手段10および張力制御手段13により磁気テー
プに付加される張力が所定の張力になるように制御され
る。またコンピュータ12は、磁気テープに付加される
張力を示す信号が入力されるので、磁気テープに付加さ
れる張力の状態を知ることができ、管理できる。コンピ
ュータ12は、必要によっては、張力制御手段13に指
令することによって磁気テープ9に付加する張力を変更
又は修正することができる。また、張力付加手段4aと
円弧状筐体11の間にテープガイド8を配することによ
り、円弧状筐体11にねじれなく磁気テープ9を巻装さ
せることができる。
【0033】このように、本発明では磁気テープ9を試
験片として短く切断せずに、テープリール21に巻かれ
た長い磁気テープを円弧状筐体11に巻き付けた状態で
使用し、さらに変形量測定位置から十分に離れた位置か
ら所定の張力を作用させるので、従来の測定方法におけ
るテープクランプ部における張力の不均一や、テープカ
ッピング等の問題を解消することができる。また、筐体
の曲率は測定する磁気テープを使用するシステムの回転
シリンダの半径と同じにし、且つ突起物の突出し量を回
転シリンダの磁気ヘッドと同じにすることで、より実使
用時に近い変形状態で剛性を評価することができる。
【0034】次に図3、図4を用いて磁気テープの剛性
の評価方法について説明する。
【0035】図3は、磁気テープの剛性評価方法に関す
るパラメータをを説明する模式図で、磁気テープ長手方
向の断面図である。円弧状筐体11の円弧部の曲率半径
をR、鋼球14の直径をφd、鋼球14の円弧状筐体1
1外周面からの突出量をhとする。磁気テープ9の剛性
は、鋼球14の頂点からの距離L(鋼球14の直径φ
d、及び鋼球14の円弧状筐体11外周面からの突出量
hは、予め決められているので、鋼球14の頂点からの
距離Lも予め決めておいても良い。)における変形量δ
を非接触表面形状変位計2により測定し、評価する。こ
のように非接触表面形状変位計2は、鋼球14の頂点か
らの距離Lにおける変形量δを、非接触で0.01μm
程度の分解能で測定することができるものであれば良
い。即ち、非接触表面形状変位計2としては、例えば、
レーザ光による光干渉をさせて得られる干渉縞に基づい
て測定するものの場合、光学系3により干渉縞からなる
画像信号を検出し、コンピュータ12が検出された干渉
縞からなる画像信号について解析して鋼球14の頂点か
らの距離Lにおける変形量δを算出し、記憶手段20に
記憶させる。そしてコンピュータ12は、記憶手段20
に記憶された変形量δについて、例えば複数の磁気テー
プ間において相対比較して、或いは良品の磁気テープの
変形量(基準値)と比較して、磁気テープの剛性の評価
をする。なお、鋼球14の頂点からの距離を複数にし
て、各々の距離における変形量δを測定して精度を向上
させても良いことは明らかである。
【0036】図4は、磁気テープの変形状態を示す模式
図で、同図(a)の9−1は低剛性磁気テープ、同図
(b)の9−2は高剛性の磁気テープである。円弧状筐
体11に巻き付いた磁気テープは、鋼球14との接触部
分で強制的に持ち上げられて弾性変形を生じる。図4
(a)に示すように、低剛性の磁気テープ9−1は鋼球
14に倣って変形し、高剛性磁気テープ9−2は図4
(b)に示すように鋼球の頂点部分のみで接触するよう
に変形する。従って、鋼球14の頂点からテープ表面ま
での高さ方向の距離δは、低剛性の磁気テープ9−1で
は、鋼球14の頂点近傍で大きく変化し、高剛性磁気テ
ープ9−2では、緩やかに変化する。即ち、鋼球14の
頂点から距離Lにおける高さ方向距離δは、剛性が小さ
いほど大きくなり、図4では、δ1>δ2となる。本発
明では、鋼球14により磁気テープ9を局所的に変形さ
せるので、磁気テープ9の幅方向における距離δも同様
にして測定することができる。即ち非接触表面形状変位
計2が、このδを測定し、複数の磁気テープ間で相対比
較することにより剛性の評価をすることができる。
【0037】次に図5を用いて、磁気テープ測定用治具
1の第2の実施例について示す。
【0038】基本構成は、第1の実施例と同じである
が、磁気テープ9の円弧状筐体への巻き付け角が小さく
なっている。このような構成でも、磁気テープ9が円弧
状筐体11の曲率に倣って突起物14により局所的な変
形をすることで、非接触表面形状変位計2により同様な
測定ができることは言うまでもない。次に図6と図7を
用いて、磁気テープ測定用治具1の第3の実施例につい
て示す。図6は磁気テープ測定用治具1の構成図、図8
は角度センサを用いた張力計測手段10の構成について
示す。
【0039】本実施例は、張力付加手段4bとしてリー
ルモータ、張力計測手段10のセンサ10aとしてバネ
34と角度センサ31を用いた実施例である。磁気テー
プ9は、テープガイド8により円弧状筐体11に巻き付
き、突出量調整手段16により所定量突き出した突起物
14により局所的に変形している。リールモータで構成
された張力付加手段4bは、テープリール21を矢印の
方向に回転させて磁気テープ9に張力を付加するもので
ある。一方、角度センサ31には、図6、図7に示すよ
うに、張力検出ピン33とバネ34が取り付けられ、回
転軸35の回転角に応じた電圧を出力する。従って、図
6に示すように磁気テープ9の張力とバネ34の張力と
の関係により角度センサ31の回転角が変化することか
ら、その出力電圧により磁気テープ9の張力を検知する
ことができる。リールモータで構成された張力付加手段
4bが出力するトルクは、該リールモータに付加する電
圧に比例するため、磁気テープ9のテンションとトルク
が釣り合うようにリールモータに付加する電圧を張力制
御手段13で制御すれば、磁気テープ9に付加される張
力は、所定のテンションに設定され、磁気テープの変形
量を測定することができる。
【0040】次に図8を用いて、磁気テープ測定用治具
の第4の実施例について示す。
【0041】本実施例は、片側のテープリール21にリ
ールモータで構成された張力付加手段4bを用い、もう
一方のリールは固定する方法である。構成は、第3の実
施例と同じである。本構成とすることによりリールモー
タを減らすことができる。この構成においてもテープテ
ンションを精度良く調整することにより同様な測定がで
きる。
【0042】次に図9を用いて、磁気テープ測定用治具
1の第5の実施例について示す。本実施例は、半径が異
なる円弧からなる突起物39を用いた例である。実際に
回転シリンダに用いられている磁気ヘッドは突起物39
のような非球面で形成されている。従って本実施例のよ
うな突起物39を用い、実際に磁気テープが回転シリン
ダに巻き付く時のように、磁気テープの幅方向に小さい
曲率が位置するように配することにより、実使用時に近
い変形状態を作ることが出来る。この場合、磁気ヘッド
のように曲面を形成する2つの半径が大きく異なる突起
物を用いた場合、磁気テープは大きい半径に倣った変形
をするため、その方向の変形には差が出ない。従って、
本実施例は、曲率の小さい方向の変形状態を特に評価す
る場合に適している。また、突起物39に磁気ヘッドを
用いても同じ効果が得られることは言うまでもない。
【0043】次に、図10を用いて、磁気テープ9の表
面粗さを測定する場合の磁気テープ測定用治具の実施例
について説明する。図10は、円弧状筐体を示し、テー
プ巻装部の一部に凹部を設けたものである。(a)円弧
状筐体40に溝41を設け、(b)は円弧状筐体42に
円形の穴部43を設けたものである。また、44は磁気
テープ9の位置決めピンである。図10に示されていな
いところは、基本的には、図1に示す構成とする。
【0044】この円弧状筐体40または42に、前記実
施例で説明したように、磁気テープ9をねじれが無く、
且つ所定のテンションで巻装させることにより、筐体か
ら宙に浮いた部分45が形成され、この部分を非接触表
面形状測定計2により粗さを測定する。本実施例におけ
る磁気テープ測定用治具を用いることにより、磁気テー
プの測定部を宙に浮かせることができるので、治具の表
面形状の影響を受けること無く磁気テープ9の表面の粗
さを測定することができる。また、張力付加手段4aま
たは4bにより磁気テープ9に張力が付加されているの
で、上記測定部に弛みが発生せず、磁気テープ9の表面
粗さを測定する際に障害となるうねりも無く、非接触表
面形状測定計2により表面の粗さのみを測定することが
できる。
【0045】次に図11に示す内容に基づいて、磁気テ
ープの製造方法について説明する。50は、ベース材
A、ベース材B、ベース材C等からなるベース材生成工
程である。51は、ベース材から除塵する除塵工程であ
る。52は、磁性粉53とバインダ54とを55で混合
・分散する磁性材料生成工程である。56は、磁性材料
生成工程55で生成された磁性材料に対してフィルタ処
理するフィルタ処理工程である。塗布工程61は、ベー
ス材生成工程50及び除塵工程51により除塵されたベ
ース材に対して、磁性材料生成工程52及びフィルタ処
理工程56によりフィルタ処理された磁性材料を塗布す
る工程であり、塗布工程57とオリエンテーション工程
58と乾燥工程59と巻取り工程60とから構成されて
いる。表面処理工程64は、塗布工程61によってベー
ス材に対して磁性材料が塗布、オリエンテーション、乾
燥、巻取られたものに対して表面処理を行う工程であ
り、表面形成工程62と研磨工程63とから構成されて
いる。表面処理工程64で表面処理されたものを、裁断
工程64、巻取り工程65、製品検査工程66を経て磁
気テープは製造される。製品検査工程66においては、
磁気特性検査67と前記実施例で説明した表面の粗さ等
の表面性検査68と前記実施例で説明した剛性検査69
等がある。そして表面性検査68において、前記実施例
で説明したように、磁気テープの表面の粗さ等が正確に
測定され、所望の範囲内に入っていない場合には、磁気
テープの表面の粗さ等に影響を及ぼすベース材生成工程
50、磁性材料生成工程52及び表面処理工程64にフ
ィードバックされて制御される。また剛性検査69にお
いて、前記実施例で説明したように、磁気テープの剛性
が正確に測定され、所望の範囲内に入っていない場合に
は、磁気テープの表面の粗さ等に影響を及ぼすベース材
生成工程50及び磁性材料生成工程52にフィードバッ
クされて制御される。これにより、表面の粗さ等の表面
性が所望の範囲内に入ってスペーシング変動の低減、高
温高湿下におけるドラム、ガイドへの貼り付き防止、摺
動ノイズの低減およびテンションの最適化(摩擦係数の
最適化)による走行、走査性能の最適化を図った磁気テ
ープを製造することができ、更に剛性が所望の範囲内に
入ってヘッドコンタクト性能の確保、トラックリニアリ
ティ性能の確保及びテープ傷みの防止による走行、走査
性能の最適化を図った磁気テープを製造することができ
る。以上により走行、走査性能の最適化が図られた磁気
テープは、包装工程70で包装されて製品71となる。
【0046】次に前記実施例における効果について説明
する。 (1)筐体にVTRのシリンダと同じ曲率の円弧を形成
し、この円弧状面に所定の張力を付加した磁気テープを
巻装することにより、磁気テープをVTRのシリンダに
巻き付けた場合と同様な装着状態で磁気テープの剛性及
び表面粗さを評価することができる。
【0047】(2)更に突起物を球面あるいは磁気ヘッド
のように異なる曲率半径を持つものとし、その突出量を
回転シリンダに取り付けられた磁気ヘッドの突出量と同
じ、数十μmになるように調整することにより、VTR
の回転シリンダに取り付けられた磁気ヘッドによる変形
と同様な局所的な変形を磁気テープに与えることがで
き、ヘッドコンタクト性能の確保等に関する磁気テープ
の剛性を正確に測定することができる。
【0048】(3)また、磁気ヘッドは磁気テープとの摺
動により摩耗するため突出量が変化する。従って、突起
物の突出量調整手段を設けることにより摩耗した磁気ヘ
ッドの突出量に対する磁気テープの変形量、即ち磁気テ
ープの剛性を容易に測定することができる。
【0049】(4)また、磁気テープの張力を張力付加手
段及び張力計測手段により、任意に設定することによ
り、テープリール等の重さの違いを無視することがで
き、正確に磁気テープの剛性及び表面粗さを評価するこ
とができる。
【0050】即ち、磁気テープは、実機実装時と同様な
テープカッピングの無い、非破壊の状態で変形するの
で、実機実装状態に近い形で磁気テープの変形量が測定
されてその剛性を評価することができ、その結果剛性の
評価結果を製造プロセスにフィードバックして制御する
ことにより、ヘッドコンタクト性能の確保、トラックリ
ニアリティ性能の確保及びテープ傷みの防止による走
行、走査性能の最適化を図った磁気テープを製造するこ
とができる。
【0051】テープ表面粗さに関しては、磁気テープの
測定個所が凹部又は穴部上で宙に浮いた状態であるので
測定時の問題であるテープ支え面粗さの磁気テープへの
転写といった問題が無い、また張力が付加されているた
め弛みの無い状態が作れ、磁気テープの粗さ等の表面性
のみを評価することができ、その結果表面性の評価結果
を製造プロセスにフィードバックして制御することによ
り、スペーシング変動の低減、高温高湿下におけるドラ
ム、ガイドへの貼り付き防止、摺動ノイズの低減および
テンションの最適化(摩擦係数の最適化)による走行、
走査性能の最適化を図った磁気テープを製造することが
できる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、VTR実装時と同様な
装着状態における磁気テープの変形量を、テープカッピ
ングの影響を受けること無く、非破壊で、正確に磁気テ
ープの剛性を評価でき、その結果製造プロセスを制御す
ることによってヘッドコンタクト性能の確保、トラック
リニアリティ性能の確保及びテープ傷みの防止による走
行、走査性能の最適化を図った磁気テープを製造するこ
とができる効果を奏する。
【0053】また本発明によれば、磁気テープの表面性
について下地表面性に影響を受けずに正確に測定でき、
その結果製造プロセスを制御することによってスペーシ
ング変動の低減、高温高湿下におけるドラム、ガイドへ
の貼り付き防止、摺動ノイズの低減およびテンションの
最適化(摩擦係数の最適化)による走行、走査性能の最
適化を図った磁気テープを製造することができる効果を
奏する。
【0054】また本発明によれば、磁気テープ等の薄膜
複合材について、その剛性および表面性について、実機
に実装した近い状態で、迅速に、且つ高精度で正確に、
評価することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気テープ変形測定装置の一実施
例を示す構成図である。
【図2】図1に示す磁気テープ測定用治具の第1の実施
例を示す正面図である。
【図3】図1に示す非接触表面形状測定計で磁気テープ
の剛性を評価するパラメータを示す正面図である。
【図4】磁気テープの剛性に応じた変形状態を示す図で
ある。
【図5】図1に示す磁気テープ測定用治具の第2の実施
例を示す図である。
【図6】図1に示す磁気テープ測定用治具の第3の実施
例を示す図である。
【図7】図1、図2、図5、図6に示す張力検出手段に
おけるセンサ部の一実施例を具体的に示した斜視図であ
る。
【図8】図1に示す磁気テープ測定用治具の第4の実施
例を示す図である。
【図9】図1に示す磁気テープ測定用治具の第5の実施
例を示す図である。
【図10】本発明に係る磁気テープの表面粗さ測定用の
円弧状筐体を示す模式図である。
【図11】本発明に係る磁気テープの製造プロセスの一
実施例を示した図である。
【図12】磁気テープのカッピングの例を示した模式図
である。
【図13】従来のヤング率測定の方法を示した図であ
る。
【符号の説明】
1…磁気テープ測定用治具、2…非接触表面形状測定
計、3…光学系 4a、4b…張力付加手段、5…RGBモニタ、6…フ
リンジモニタ 8…テープガイド、9…磁気テープ、10…張力計測手
段、10a…センサ 10b…張力計測回路、11…円弧状筐体、12…コン
ピュータ 14…突起物、15…位置決めピン、16…突出し量調
整治具 20…記憶手段、50…ベース材生成工程、52…磁性
材料生成工程 61…塗布工程、64…表面処理工程、66…製品検査
工程、67…磁気特性 68…表面性、69…剛性
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 秀和 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 亀田 敬 大阪府茨木市丑寅1丁目1番88号日立マ クセル株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−167434(JP,A) 特開 平3−245036(JP,A) 特開 平4−85779(JP,A) 特開 平3−144917(JP,A) 特開 平3−20685(JP,A) 特開 平4−1551(JP,A) 特開 平8−62108(JP,A) 特開 平8−313220(JP,A) 特開 平4−98619(JP,A) 特開 平5−303742(JP,A) 特開 平6−129841(JP,A) 特開 平6−3283(JP,A) 特開 平8−105723(JP,A) 特開 平7−306129(JP,A) 実開 平2−41147(JP,U) 実開 昭59−74350(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/84 G01N 3/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】突起物の両側において少なくとも該突起物
    の近傍をほぼ円弧状に形成した筐体に薄膜複合材を巻装
    し、該巻装された薄膜複合材に所定の張力を付与して前
    記突起物により薄膜複合材に局部的な弾性変形を与え、
    該弾性変形を非接触で測定して薄膜複合材の剛性を評価
    することを特徴とする薄膜複合材の特性評価方法。
  2. 【請求項2】突起物の両側において少なくとも該突起物
    の近傍をほぼ円弧状に形成した筐体に磁気テープを巻装
    し、該巻装された磁気テープに所定の張力を付与して前
    記突起物により磁気テープに局部的な弾性変形を与え、
    該弾性変形を非接触で測定して磁気テープの剛性を評価
    することを特徴とする磁気テープの特性評価方法。
  3. 【請求項3】突起物の両側において少なくとも該突起物
    の近傍をほぼ円弧状に形成した筐体に磁気テープを巻装
    し、該巻装された磁気テープに所定の張力を付与して前
    記突起物により磁気テープに局部的な弾性変形を与え、
    該弾性変形を光学的に非接触で測定して磁気テープの剛
    性を評価することを特徴とする磁気テープの特性評価方
    法。
  4. 【請求項4】突起物の両側において少なくとも該突起物
    の近傍をほぼ円弧状に形成した筐体に磁気テープを巻装
    し、該巻装された磁気テープに所定の張力を付与して前
    記突起物により磁気テープに局部的な弾性変形を与え、
    該弾性変形を非接触で測定して磁気テープの剛性を評価
    する磁気テープの剛性評価工程と、 該磁気テープの剛性評価工程で評価された結果に基づい
    て制御して走行、走査性能の最適化を図った磁気テープ
    を製造する磁気テープ製造工程とを有することを特徴と
    する磁気テープの製造方法。
  5. 【請求項5】突起物の両側において少なくとも該突起物
    の近傍をほぼ円弧状に形成した筐体に薄膜複合材を巻装
    して薄膜複合材に所定の張力を付与して前記突起物によ
    り薄膜複合材に局部的な弾性変形を与える弾性変形付与
    手段と、 弾性変形付与手段で付与された弾性変形を非接触で測定
    して薄膜複合材の剛性を評価する剛性評価手段とを備え
    たことを特徴とする薄膜複合材の特性評価装置。 【請求項6】前記弾性変形付与手段は、少なくとも前記
    薄膜複合材の巻装される部分に円弧状断面を有する円弧
    状筐体を有し、該円弧状筐体のほぼ頂上付近に周囲より
    所定の量だけ突出する突起物を配置し、錘を長手方向の
    両端に付加した薄膜複合材は、前記突起物及び前記円弧
    状筐体にともに接触するように巻装されることを特徴と
    する請求項記載の薄膜複合材の特性評価装置。 【請求項7】前記弾性変形付与手段には、前記円弧状筐
    体に対し、前記突起物の突出量を調整する調整手段を設
    けたことを特徴とする請求項記載の薄膜複合材の特性
    評価装置。
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