JP3476459B2 - 毛細管式インク貯蔵システム - Google Patents
毛細管式インク貯蔵システムInfo
- Publication number
- JP3476459B2 JP3476459B2 JP51156794A JP51156794A JP3476459B2 JP 3476459 B2 JP3476459 B2 JP 3476459B2 JP 51156794 A JP51156794 A JP 51156794A JP 51156794 A JP51156794 A JP 51156794A JP 3476459 B2 JP3476459 B2 JP 3476459B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reservoir
- dye
- ink
- capillary
- liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000003860 storage Methods 0.000 title claims description 26
- 239000000975 dye Substances 0.000 claims description 111
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims description 31
- 239000002657 fibrous material Substances 0.000 claims description 28
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 24
- 239000000049 pigment Substances 0.000 claims description 15
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 14
- 239000000835 fiber Substances 0.000 claims description 12
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 12
- 230000008569 process Effects 0.000 claims description 10
- 239000007789 gas Substances 0.000 claims description 8
- 239000010409 thin film Substances 0.000 claims description 7
- 238000005470 impregnation Methods 0.000 claims description 6
- 239000012141 concentrate Substances 0.000 claims description 5
- LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N Ethanol Chemical compound CCO LFQSCWFLJHTTHZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 4
- 238000004090 dissolution Methods 0.000 claims description 2
- 238000009940 knitting Methods 0.000 claims description 2
- 239000000123 paper Substances 0.000 claims description 2
- 239000004033 plastic Substances 0.000 claims description 2
- 239000002982 water resistant material Substances 0.000 claims description 2
- 239000004744 fabric Substances 0.000 claims 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims 1
- 229920006395 saturated elastomer Polymers 0.000 claims 1
- 239000000976 ink Substances 0.000 description 40
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 13
- 239000006166 lysate Substances 0.000 description 9
- 230000035699 permeability Effects 0.000 description 7
- 239000000872 buffer Substances 0.000 description 6
- 238000011049 filling Methods 0.000 description 6
- 239000000463 material Substances 0.000 description 5
- 239000012528 membrane Substances 0.000 description 5
- 239000002904 solvent Substances 0.000 description 5
- 229920002301 cellulose acetate Polymers 0.000 description 3
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 3
- 238000007605 air drying Methods 0.000 description 2
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 2
- 230000008030 elimination Effects 0.000 description 2
- 238000003379 elimination reaction Methods 0.000 description 2
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 2
- 230000014759 maintenance of location Effects 0.000 description 2
- 238000002156 mixing Methods 0.000 description 2
- 239000013589 supplement Substances 0.000 description 2
- 230000008961 swelling Effects 0.000 description 2
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 2
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 1
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 239000000654 additive Substances 0.000 description 1
- 230000000996 additive effect Effects 0.000 description 1
- 150000001298 alcohols Chemical class 0.000 description 1
- 229920002678 cellulose Polymers 0.000 description 1
- 239000001913 cellulose Substances 0.000 description 1
- 238000004040 coloring Methods 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 description 1
- 230000009089 cytolysis Effects 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 1
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 description 1
- 239000012464 large buffer Substances 0.000 description 1
- 238000011068 loading method Methods 0.000 description 1
- 230000002934 lysing effect Effects 0.000 description 1
- 239000012778 molding material Substances 0.000 description 1
- 238000000643 oven drying Methods 0.000 description 1
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- -1 polypropylene Polymers 0.000 description 1
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 1
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 1
- 238000004321 preservation Methods 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
- 230000003381 solubilizing effect Effects 0.000 description 1
- 239000004753 textile Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B43—WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
- B43K—IMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
- B43K5/00—Pens with ink reservoirs in holders, e.g. fountain-pens
- B43K5/02—Ink reservoirs
- B43K5/03—Ink reservoirs specially adapted for concentrated ink, e.g. solid ink
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B43—WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
- B43K—IMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
- B43K8/00—Pens with writing-points other than nibs or balls
- B43K8/02—Pens with writing-points other than nibs or balls with writing-points comprising fibres, felt, or similar porous or capillary material
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B43—WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
- B43K—IMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
- B43K8/00—Pens with writing-points other than nibs or balls
- B43K8/02—Pens with writing-points other than nibs or balls with writing-points comprising fibres, felt, or similar porous or capillary material
- B43K8/04—Arrangements for feeding ink to writing-points
- B43K8/10—Arrangements for feeding ink to writing-points including compartment for soluble solid material
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Pens And Brushes (AREA)
- Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、繊維材料を含む複数の個別の貯蔵器から成
る、フエルトペン、ライナー、マーキングペンのような
筆記用具用の毛細管式インク貯蔵システムに関するもの
である(請求項1)。コスト的に有利な変形としては、
今一つの提案により、一個だけの繊維材料製貯蔵器から
成るものもある(請求項2)。本発明は、上記の貯蔵器
の一つとして、上記の筆記用具に使用するための毛細管
式色素貯蔵器をも対象とする(請求項3)。最後に、上
記の色素貯蔵器を製造するための方法も提案される(請
求項7)。
る、フエルトペン、ライナー、マーキングペンのような
筆記用具用の毛細管式インク貯蔵システムに関するもの
である(請求項1)。コスト的に有利な変形としては、
今一つの提案により、一個だけの繊維材料製貯蔵器から
成るものもある(請求項2)。本発明は、上記の貯蔵器
の一つとして、上記の筆記用具に使用するための毛細管
式色素貯蔵器をも対象とする(請求項3)。最後に、上
記の色素貯蔵器を製造するための方法も提案される(請
求項7)。
筆記用具は、液状のインクを伴う多様な形態のものが
公知である。この場合、インク貯蔵室は、後から充填可
能な貯蔵タンク又は交換可能なパトローネから成るもの
とすることが出来る。フエルトペンの場合には、筆記用
具ケーシンク内に毛細管式貯蔵器、例えばタンポン又は
繊維材料製パケットが備えられ、これが所定の量の即使
用可能なインクを含んでいる。この所定量は、製造の際
に割当てられるものであって、筆記用具の寿命を規定す
る(米国特許第3481677号明細書参照)。上記パトロー
ネを使用するときは、環境保護の問題が発生する。何故
ならば、廃棄物、主としてプラスチック製パトローネの
廃棄物処理をしなければならないからである。
公知である。この場合、インク貯蔵室は、後から充填可
能な貯蔵タンク又は交換可能なパトローネから成るもの
とすることが出来る。フエルトペンの場合には、筆記用
具ケーシンク内に毛細管式貯蔵器、例えばタンポン又は
繊維材料製パケットが備えられ、これが所定の量の即使
用可能なインクを含んでいる。この所定量は、製造の際
に割当てられるものであって、筆記用具の寿命を規定す
る(米国特許第3481677号明細書参照)。上記パトロー
ネを使用するときは、環境保護の問題が発生する。何故
ならば、廃棄物、主としてプラスチック製パトローネの
廃棄物処理をしなければならないからである。
筆記用具に所定の量のインクを貯蔵する内装されたイ
ンク貯蔵器が備えられているときは、この量は始めから
限定されている。あらかじめ蓄積されたインクの量が消
費された後は、筆記用具は空になり、パトローネの場合
のように、廃棄物処理をしなければならない。加えて更
に、筆記用具が使用されないときにも、或いは小売店及
び卸売店の商品棚で売れるのを待っているときにも、古
くなって所定のインク量が減少するという問題が生ず
る。
ンク貯蔵器が備えられているときは、この量は始めから
限定されている。あらかじめ蓄積されたインクの量が消
費された後は、筆記用具は空になり、パトローネの場合
のように、廃棄物処理をしなければならない。加えて更
に、筆記用具が使用されないときにも、或いは小売店及
び卸売店の商品棚で売れるのを待っているときにも、古
くなって所定のインク量が減少するという問題が生ず
る。
後から補充可能な毛細管式インク貯蔵システムは、国
際特許出願公開第92/18339号により、当業界にも馴染み
のあるものになった。この明細書は、請求項1の技術的
特徴(a)及び(b)を提示しているが、特徴群(c)
及び、色素部分を貯蔵する中間の貯蔵器が繊維材料を有
するという条件は提示していない。
際特許出願公開第92/18339号により、当業界にも馴染み
のあるものになった。この明細書は、請求項1の技術的
特徴(a)及び(b)を提示しているが、特徴群(c)
及び、色素部分を貯蔵する中間の貯蔵器が繊維材料を有
するという条件は提示していない。
米国特許第3993409号明細書(Hart)は、マーキング
ペン又はカラーペンについて記載している。そこでは二
つの実施例において、二個の貯蔵器を有するマーキング
ペンが記載されている。これらは互いに入れ子式に組み
合わされている。一方の貯蔵器は、ペン先(又は筆記用
芯)であり、他方は溶液貯蔵器である。後者は明らかに
前者よりも大である。Hartの場合には、入れ子式であっ
て、互いに接して並んでいないのである。また、寸法取
りも請求項2の理論に反するものである。勿論、Hartの
場合にも、筆記用芯はインク及び色素顔料を同時に貯蔵
する(請求項2参照)。
ペン又はカラーペンについて記載している。そこでは二
つの実施例において、二個の貯蔵器を有するマーキング
ペンが記載されている。これらは互いに入れ子式に組み
合わされている。一方の貯蔵器は、ペン先(又は筆記用
芯)であり、他方は溶液貯蔵器である。後者は明らかに
前者よりも大である。Hartの場合には、入れ子式であっ
て、互いに接して並んでいないのである。また、寸法取
りも請求項2の理論に反するものである。勿論、Hartの
場合にも、筆記用芯はインク及び色素顔料を同時に貯蔵
する(請求項2参照)。
請求項3に関しては、米国特許第3993409号明細書(H
art)は特徴群(a)及び(c)を明らかにしている
が、しかし、請求項7の特徴群(a)にも包含されてい
る液体及びガスを透過させるサックについては明示して
いない。サックをHartの芯の周囲に置くことは、芯の外
側とPropfen内孔(内腔)との入れ子型の組合せをその
機能の基礎とするHartのマーキングペンの機能喪失と同
じことになるであろう。
art)は特徴群(a)及び(c)を明らかにしている
が、しかし、請求項7の特徴群(a)にも包含されてい
る液体及びガスを透過させるサックについては明示して
いない。サックをHartの芯の周囲に置くことは、芯の外
側とPropfen内孔(内腔)との入れ子型の組合せをその
機能の基礎とするHartのマーキングペンの機能喪失と同
じことになるであろう。
従って、本発明の課題は、上記の筆記用具に対して比
較的長い寿命と、とりわけ比較的長い保管期間を与え、
且つまた同時に色素貯蔵器の製造を簡略化することであ
る。
較的長い寿命と、とりわけ比較的長い保管期間を与え、
且つまた同時に色素貯蔵器の製造を簡略化することであ
る。
この課題は、相互に独立に、特許請求の範囲の請求項
1、2、3又は7の技術的教示によって解決される。
1、2、3又は7の技術的教示によって解決される。
本発明の根本的な成果は、既述の筆記用具用の毛細管
式インク貯蔵システム(請求項1)に関して、従来一個
であった貯蔵器を複数の繊維材料製貯蔵器に分割するこ
とである。この場合には、後部、前部及びその中間の、
それぞれ独立の貯蔵器として三個の貯蔵器が設けられ
る。中間の貯蔵器は、繊維材料内のインクの色素部分を
乾燥した状態で貯蔵する。この貯蔵方法は時間に制約が
ない。これによって、完成済みの筆記用具は乾燥するこ
ともなく、また、その所定の筆記能力を失うこともなし
に、長期間保存することが出来る。何故ならば、インク
の乾燥した色素部分はそれ以上に乾燥することはなく、
且つまた、蒸発したり仕切り壁から漏れるような液体部
分も存在しないからである。そして筆記用具を使用する
前になって、筆記用具の外から後部貯蔵器に溶解液が供
給されるのである。溶解液は水でもアルコールでも可能
である。注入された溶解液は、後部貯蔵器から、個々の
貯蔵器を接続する芯を介して中間の繊維材料製の色素貯
蔵器に到達し、そこで色素部分が毛細管現象の力によっ
て溶解液に到達し、芯の途中で(着色された)インクと
なってペン先に接触している前部貯蔵器に到達する。こ
の場合、前部貯蔵器は、他の貯蔵器よりも寸法が小さく
てもよいが、インクを適度に抑制して、常に一定の、し
かし限定された量を、直ちに書き出せるような形に貯蔵
する機能を持つことになる。
式インク貯蔵システム(請求項1)に関して、従来一個
であった貯蔵器を複数の繊維材料製貯蔵器に分割するこ
とである。この場合には、後部、前部及びその中間の、
それぞれ独立の貯蔵器として三個の貯蔵器が設けられ
る。中間の貯蔵器は、繊維材料内のインクの色素部分を
乾燥した状態で貯蔵する。この貯蔵方法は時間に制約が
ない。これによって、完成済みの筆記用具は乾燥するこ
ともなく、また、その所定の筆記能力を失うこともなし
に、長期間保存することが出来る。何故ならば、インク
の乾燥した色素部分はそれ以上に乾燥することはなく、
且つまた、蒸発したり仕切り壁から漏れるような液体部
分も存在しないからである。そして筆記用具を使用する
前になって、筆記用具の外から後部貯蔵器に溶解液が供
給されるのである。溶解液は水でもアルコールでも可能
である。注入された溶解液は、後部貯蔵器から、個々の
貯蔵器を接続する芯を介して中間の繊維材料製の色素貯
蔵器に到達し、そこで色素部分が毛細管現象の力によっ
て溶解液に到達し、芯の途中で(着色された)インクと
なってペン先に接触している前部貯蔵器に到達する。こ
の場合、前部貯蔵器は、他の貯蔵器よりも寸法が小さく
てもよいが、インクを適度に抑制して、常に一定の、し
かし限定された量を、直ちに書き出せるような形に貯蔵
する機能を持つことになる。
毛細管現象の流れの関連は、本発明の概念を決定的に
支えるものである。何故ならば、前部貯蔵器からインク
を消費することは、著しく湿った後部貯蔵器から中間の
色素を混合する貯蔵器を通って、空になってゆく前部貯
蔵器に至る均衡の力に基づいて、前部貯蔵器に自動的に
インクを補充することにつながるからである。
支えるものである。何故ならば、前部貯蔵器からインク
を消費することは、著しく湿った後部貯蔵器から中間の
色素を混合する貯蔵器を通って、空になってゆく前部貯
蔵器に至る均衡の力に基づいて、前部貯蔵器に自動的に
インクを補充することにつながるからである。
上述のような、従来一個であった貯蔵器の複数貯蔵器
への分割は、色素貯蔵器内での色素の乾燥貯蔵という着
想から離れることなしに、コストの点で更に軽減を可能
とする。すなわち、中間及び下方の貯蔵器は、乾燥色素
(色素顔料)はもとより、筆記用具への注液後の液状の
インクをも貯蔵する、相互につながった一体の色素貯蔵
器に統合することが出来るのである。この場合には、あ
と一個だけ貯蔵器(後部貯蔵器)が必要であるが、しか
し、これは繊維材料を充填したものでなく、空洞を提示
するものとなる(請求項2)。この空洞内に液体が注入
され、その中で液体が短時間保存され(緩衝作用を受
け)、次いでゆっくりと色素貯蔵器内で分散される。そ
の際にインクが形成され、これが色素貯蔵器に接続した
ペン先を経て消費出来るのである。後部緩衝貯蔵器が、
注入された溶解液を短時間だけ、すなわち色素貯蔵器が
溶解液を全量吸収する間だけ、貯蔵するのに対して、色
素貯蔵器はインクを液体の状態で極めて長い時間貯蔵す
る。
への分割は、色素貯蔵器内での色素の乾燥貯蔵という着
想から離れることなしに、コストの点で更に軽減を可能
とする。すなわち、中間及び下方の貯蔵器は、乾燥色素
(色素顔料)はもとより、筆記用具への注液後の液状の
インクをも貯蔵する、相互につながった一体の色素貯蔵
器に統合することが出来るのである。この場合には、あ
と一個だけ貯蔵器(後部貯蔵器)が必要であるが、しか
し、これは繊維材料を充填したものでなく、空洞を提示
するものとなる(請求項2)。この空洞内に液体が注入
され、その中で液体が短時間保存され(緩衝作用を受
け)、次いでゆっくりと色素貯蔵器内で分散される。そ
の際にインクが形成され、これが色素貯蔵器に接続した
ペン先を経て消費出来るのである。後部緩衝貯蔵器が、
注入された溶解液を短時間だけ、すなわち色素貯蔵器が
溶解液を全量吸収する間だけ、貯蔵するのに対して、色
素貯蔵器はインクを液体の状態で極めて長い時間貯蔵す
る。
筆記用具に取り外し可能なキャップが備えられるとき
は、その容積は緩衝貯蔵器と同じ大きさのものを選定す
ることが望ましい。しかし、色素貯蔵器は本質的には緩
衝貯蔵器よりも大きいので、貯蔵器の数が少ないことに
より、製造コストが比較的廉価であるだけでなく、この
ようにして形成された筆記用具が本質的により高い筆記
能力を備えることになる。芯は必要ではない。何故な
ら、繊維材料を収めた複数の貯蔵器を接続する必要がな
いからである。
は、その容積は緩衝貯蔵器と同じ大きさのものを選定す
ることが望ましい。しかし、色素貯蔵器は本質的には緩
衝貯蔵器よりも大きいので、貯蔵器の数が少ないことに
より、製造コストが比較的廉価であるだけでなく、この
ようにして形成された筆記用具が本質的により高い筆記
能力を備えることになる。芯は必要ではない。何故な
ら、繊維材料を収めた複数の貯蔵器を接続する必要がな
いからである。
それ故、上述の毛細管式インク貯蔵システムは無制限
に保管可能であり、その保管中にも乾燥しないので、使
用者は、その筆記用具を初めて使用したときに、色素貯
蔵器内の色素量に基づく全筆記能力が利用に供されるこ
とを当然と受け取ることが出来るのである。
に保管可能であり、その保管中にも乾燥しないので、使
用者は、その筆記用具を初めて使用したときに、色素貯
蔵器内の色素量に基づく全筆記能力が利用に供されるこ
とを当然と受け取ることが出来るのである。
最後に述べた色素貯蔵器は、請求項3において範囲を
限定された発明に従って、長く延ばされた貯蔵器本体を
提示する。当該貯蔵器本体は繊維材料から形成されてい
る。そして液体及び気体を透過させ、且つ貯蔵器本体に
形を与えこれを保持するサックによって包囲されてい
る。液状のインクは、乾燥状態で貯蔵器本体の繊維材料
の繊維の間に蓄積された色素の加液混合によって製造さ
れる。貯蔵器本体の両側からは、一体物又は複数部分か
ら成る芯が突出している。
限定された発明に従って、長く延ばされた貯蔵器本体を
提示する。当該貯蔵器本体は繊維材料から形成されてい
る。そして液体及び気体を透過させ、且つ貯蔵器本体に
形を与えこれを保持するサックによって包囲されてい
る。液状のインクは、乾燥状態で貯蔵器本体の繊維材料
の繊維の間に蓄積された色素の加液混合によって製造さ
れる。貯蔵器本体の両側からは、一体物又は複数部分か
ら成る芯が突出している。
本発明による成果は、ここでも乾燥状態で行なう色素
分の貯蔵によって支えられている。貯蔵器本体の長く延
ばされた形状は、高い蓄積能力を可能とする。サックは
貯蔵器本体に形状安定性を与え、毛細管式色素貯蔵器が
使用される筆記用具の製造を容易にする。高い容量はも
とより乾燥貯蔵をすることも、冒頭において前提とした
寿命の長さを保証し、且つまた能力の損耗を招くことな
しに長期管の保存を可能にする。加えて、一体物又は複
数部分から成る芯も、一方においては溶解液を供給し、
他方においては色素と接触した溶解液、すなわちインク
を、色素貯蔵器から転送するのに貢献することが出来る
(請求項4、第一の代案)。芯の一体性又は複数部分性
は、毛細管現象による流れの連関を基として可能であ
る。芯が一体物として選定された場合、すなわちそれ故
均一な場合には、溶解液は芯を通過する途中で色素を貯
蔵器から受容する。同時に溶解液は芯から離れて色素貯
蔵器内に到達し、そこにある繊維に沿って分散され、且
つ向き合う側の末端で再び芯を通って流出する。後者の
場合には、上部及び下部の芯部分において、芯を二分す
ることが可能である。
分の貯蔵によって支えられている。貯蔵器本体の長く延
ばされた形状は、高い蓄積能力を可能とする。サックは
貯蔵器本体に形状安定性を与え、毛細管式色素貯蔵器が
使用される筆記用具の製造を容易にする。高い容量はも
とより乾燥貯蔵をすることも、冒頭において前提とした
寿命の長さを保証し、且つまた能力の損耗を招くことな
しに長期管の保存を可能にする。加えて、一体物又は複
数部分から成る芯も、一方においては溶解液を供給し、
他方においては色素と接触した溶解液、すなわちインク
を、色素貯蔵器から転送するのに貢献することが出来る
(請求項4、第一の代案)。芯の一体性又は複数部分性
は、毛細管現象による流れの連関を基として可能であ
る。芯が一体物として選定された場合、すなわちそれ故
均一な場合には、溶解液は芯を通過する途中で色素を貯
蔵器から受容する。同時に溶解液は芯から離れて色素貯
蔵器内に到達し、そこにある繊維に沿って分散され、且
つ向き合う側の末端で再び芯を通って流出する。後者の
場合には、上部及び下部の芯部分において、芯を二分す
ることが可能である。
請求項2による変形においては、複数の貯蔵器間の流
れの連関は必要でないので、ここでは芯を除外すること
が出来る。これに対して、同時にインク貯蔵器にもなる
色素貯蔵器の拡大、とりわけ後部の充填可能な貯蔵器の
二倍の寸法への拡大は、有利に行なうことが出来る(請
求項4、第二代案)。また、後部液体緩衝部分が極めて
短くなるまで、更に色素貯蔵器/インク貯蔵器を延長す
ることも考えられる。
れの連関は必要でないので、ここでは芯を除外すること
が出来る。これに対して、同時にインク貯蔵器にもなる
色素貯蔵器の拡大、とりわけ後部の充填可能な貯蔵器の
二倍の寸法への拡大は、有利に行なうことが出来る(請
求項4、第二代案)。また、後部液体緩衝部分が極めて
短くなるまで、更に色素貯蔵器/インク貯蔵器を延長す
ることも考えられる。
請求項2による変形においては、色素貯蔵器/インク
貯蔵器はその総延長に沿って、その形状を保持するサッ
クによって包囲されている。
貯蔵器はその総延長に沿って、その形状を保持するサッ
クによって包囲されている。
当該サックは、耐水性の材料から成る透過性の薄膜製
とすることが出来る。もし、耐水性で且つ水及びガスの
透過性の少ない薄膜、例えばポリプロピレンが使用され
るときは、これに透過性の基となる孔を明けることが出
来る(請求項5)。通気性及び通水性、又はこのために
設けられた孔による透過性の利点は、色素貯蔵器への給
液の際の外方への排気である。給液の際には、色素貯蔵
器の繊維材料の中核部分は、液体をいっぱいに吸い込ん
で膨満する。膨満するために繊維は外部寸法を規定する
薄膜に設けられた孔に空間を見出す。次に、補給された
色素貯蔵器が乾燥されると、溶解液の蒸気が透過性の薄
膜を介して又は通過して容易に漏れて出る。従って、色
素顔料は色素貯蔵器内に残留する。透過性によって、色
素貯蔵器のほぼ完全な乾燥が保証されるのである。乾燥
した色素貯蔵部(色素貯蔵器)は、高い濃度の色素又は
顔料を得る。
とすることが出来る。もし、耐水性で且つ水及びガスの
透過性の少ない薄膜、例えばポリプロピレンが使用され
るときは、これに透過性の基となる孔を明けることが出
来る(請求項5)。通気性及び通水性、又はこのために
設けられた孔による透過性の利点は、色素貯蔵器への給
液の際の外方への排気である。給液の際には、色素貯蔵
器の繊維材料の中核部分は、液体をいっぱいに吸い込ん
で膨満する。膨満するために繊維は外部寸法を規定する
薄膜に設けられた孔に空間を見出す。次に、補給された
色素貯蔵器が乾燥されると、溶解液の蒸気が透過性の薄
膜を介して又は通過して容易に漏れて出る。従って、色
素顔料は色素貯蔵器内に残留する。透過性によって、色
素貯蔵器のほぼ完全な乾燥が保証されるのである。乾燥
した色素貯蔵部(色素貯蔵器)は、高い濃度の色素又は
顔料を得る。
色素貯蔵器内に導入することの出来る毛細管状の芯
は、細棒又は編み棒の太さを持つことが出来る(請求項
6、請求項1)。この芯は、サックによって包囲される
色素貯蔵器よりも大きな強度を持っている。使用するこ
とが出来るのは、一般にフェルトペンのペン先に使用さ
れる押出し成形材料製の芯である。毛細管状の芯は、片
側又は両側から尖らすことが出来る。また、複数部分体
とすることも出来る。しかし、簡単に製造出来るのは、
その全長にわたって色素貯蔵器を貫通する均一な芯であ
る。そして、長く延ばされた色素貯蔵器の両前面では、
長い毛細管状の芯の比較的小さな部分が突出する。突出
する部分は、色素貯蔵器の両側に配置された他の貯蔵器
に対する接続を形成する(請求項1参照)。
は、細棒又は編み棒の太さを持つことが出来る(請求項
6、請求項1)。この芯は、サックによって包囲される
色素貯蔵器よりも大きな強度を持っている。使用するこ
とが出来るのは、一般にフェルトペンのペン先に使用さ
れる押出し成形材料製の芯である。毛細管状の芯は、片
側又は両側から尖らすことが出来る。また、複数部分体
とすることも出来る。しかし、簡単に製造出来るのは、
その全長にわたって色素貯蔵器を貫通する均一な芯であ
る。そして、長く延ばされた色素貯蔵器の両前面では、
長い毛細管状の芯の比較的小さな部分が突出する。突出
する部分は、色素貯蔵器の両側に配置された他の貯蔵器
に対する接続を形成する(請求項1参照)。
最後に、上述の毛細管式色素貯蔵器の今一つの製造方
法(請求項7)は、請求項1による貯蔵システムはもと
より、請求項2による貯蔵システムのためにも重要であ
る。
法(請求項7)は、請求項1による貯蔵システムはもと
より、請求項2による貯蔵システムのためにも重要であ
る。
四つの主要な方法手順に従って、縦に延ばされた毛細
管状繊維体は通気性及び通水性を有する薄膜によって包
囲される。しかし、この繊維体は耐水性である。このよ
うに包囲された繊維体は、つまりは色素濃縮液で含浸さ
れるが、これは、繊維体を濃縮液中に入れるか或いは繊
維体の中に濃縮液を注入するかして行なわれる。その後
で、含浸された繊維体の液滴が切られ、乾燥される。繊
維体内に装入することの出来る一体物又は複数部分体の
棒状の芯(請求項1参照。請求項2の場合ではない)
は、繊維体の長さ寸法よりも大きな長さを持っている
(請求項8)。繊維体内への芯の装入は、乾燥後に行な
うことが出来るが、乾燥前の液滴切りの後で行なうこと
も出来るし、又は含浸の前に行なうことも出来る。
管状繊維体は通気性及び通水性を有する薄膜によって包
囲される。しかし、この繊維体は耐水性である。このよ
うに包囲された繊維体は、つまりは色素濃縮液で含浸さ
れるが、これは、繊維体を濃縮液中に入れるか或いは繊
維体の中に濃縮液を注入するかして行なわれる。その後
で、含浸された繊維体の液滴が切られ、乾燥される。繊
維体内に装入することの出来る一体物又は複数部分体の
棒状の芯(請求項1参照。請求項2の場合ではない)
は、繊維体の長さ寸法よりも大きな長さを持っている
(請求項8)。繊維体内への芯の装入は、乾燥後に行な
うことが出来るが、乾燥前の液滴切りの後で行なうこと
も出来るし、又は含浸の前に行なうことも出来る。
色素貯蔵器が既述の方法に従って製造されるときは、
当該色素貯蔵器は、量産による製造コストの低減と同時
に、要求される高い色素貯蔵能力を獲得する。既述の方
法手順の間は、同貯蔵器はワイヤから成る小型ケージ内
に保持することが出来、その際、この容器は高い収容能
力を持っているので、それ故に多数の色素貯蔵器を保持
することが出来る。
当該色素貯蔵器は、量産による製造コストの低減と同時
に、要求される高い色素貯蔵能力を獲得する。既述の方
法手順の間は、同貯蔵器はワイヤから成る小型ケージ内
に保持することが出来、その際、この容器は高い収容能
力を持っているので、それ故に多数の色素貯蔵器を保持
することが出来る。
複数回の含浸は、色素貯蔵器内の色素の濃度を高める
(請求項9)。この場合に有利なことは、色素顔料及び
溶剤から製造される濃縮された色素溶液が、例えば水又
はアルコールベースであることである(請求項10)。そ
の他の溶剤も使用可能である。乾燥色素貯蔵器の乾燥度
が強まれば強まるほど、それだけ色素濃度は高くするこ
とが出来、長期間の保管条件もそれだけ有利になる。そ
れ故、二段回の乾燥プロセスを設けることが出来る(請
求項11、12)。このプロセスによれば、水切りをした色
素貯蔵器は、まず空気で乾燥され、次いで炉の中で後乾
燥或いは最終乾燥が行なわれる。炉による乾燥は真空条
件下で行なわれ、これによって、全溶剤の追放が時間的
に加速されて行なわれる。
(請求項9)。この場合に有利なことは、色素顔料及び
溶剤から製造される濃縮された色素溶液が、例えば水又
はアルコールベースであることである(請求項10)。そ
の他の溶剤も使用可能である。乾燥色素貯蔵器の乾燥度
が強まれば強まるほど、それだけ色素濃度は高くするこ
とが出来、長期間の保管条件もそれだけ有利になる。そ
れ故、二段回の乾燥プロセスを設けることが出来る(請
求項11、12)。このプロセスによれば、水切りをした色
素貯蔵器は、まず空気で乾燥され、次いで炉の中で後乾
燥或いは最終乾燥が行なわれる。炉による乾燥は真空条
件下で行なわれ、これによって、全溶剤の追放が時間的
に加速されて行なわれる。
本発明の理解は、実施例によって深められる。
図1は、三個の貯蔵器10、20、30を有する筆記用具の
図式的断面図である。
図式的断面図である。
図2は、中間の貯蔵器20、すなわち色素乾燥貯蔵器を
際立たせて、三個の貯蔵器10、20、30の直列的配置を斜
視図で示したものである。
際立たせて、三個の貯蔵器10、20、30の直列的配置を斜
視図で示したものである。
図3は、上記の中間の色素貯蔵器20の水平断面図であ
って、そこには芯1が見られる。
って、そこには芯1が見られる。
図4は、一個だけの(拡大された)色素貯蔵器20aを
有するマーキングペンである。
有するマーキングペンである。
図1は、断面図でフエルトペンを示す。フエルトペン
100の下方末端には、押出し成形された材料から製造す
ることの出来るペン先3が備えられている。上部末端に
は、捻って取り外し可能な、又は単に取り外し可能なキ
ャップ2が配置されており、これを介してその下方に存
在する第一の貯蔵器10に溶解液を供給することが出来
る。その下には中間の色素貯蔵器20があり、これが色素
を乾燥状態で保管する。これに完成したインク用の貯蔵
器30が接続していて、その中には筆記用具100の先端か
らペン先3が突入している。
100の下方末端には、押出し成形された材料から製造す
ることの出来るペン先3が備えられている。上部末端に
は、捻って取り外し可能な、又は単に取り外し可能なキ
ャップ2が配置されており、これを介してその下方に存
在する第一の貯蔵器10に溶解液を供給することが出来
る。その下には中間の色素貯蔵器20があり、これが色素
を乾燥状態で保管する。これに完成したインク用の貯蔵
器30が接続していて、その中には筆記用具100の先端か
らペン先3が突入している。
前後に相並んで配置された三個の独立の貯蔵器10、2
0、30は、筆記用具100の外被を形成するケーシング4の
中に保管されている。上記の三個の貯蔵器は縦方向に一
本の芯1によって相互に接続されている。この芯は、中
央の、三個の貯蔵器の中心軸に位置することも出来る
が、色素貯蔵器20を斜めに通過して、それぞれ両側に配
置された貯蔵器10、30内に口を開くことも出来る。
0、30は、筆記用具100の外被を形成するケーシング4の
中に保管されている。上記の三個の貯蔵器は縦方向に一
本の芯1によって相互に接続されている。この芯は、中
央の、三個の貯蔵器の中心軸に位置することも出来る
が、色素貯蔵器20を斜めに通過して、それぞれ両側に配
置された貯蔵器10、30内に口を開くことも出来る。
筆記用具100がいかなる形を有するかに応じて、外被
4は丸型、正方形又は三角形に形成されている。貯蔵器
10、20、30もこの外被形状に適合するものであって、こ
れらも同様に丸型、正方形又は三角形に形成することが
出来る。いずれの場合にも、三個の貯蔵器10、20、30が
すべて円筒形の形状を持つような、円形の形状が有利で
ある。貯蔵器の長さに関しては、筆記能力及び選定され
た色素に応じて様々な措置を講ずることが出来る。高い
筆記能力が要求されるときは、中央の色素貯蔵器20が優
先的に外被4の既存の内部空間を高い割合で占めること
になる。重要性の少ないのは液体貯蔵器10内の液体の保
存である。これには任意に補充が出来るので、高い能力
を持つ必要はない。インク貯蔵器30の容量も小さくする
ことが出来る。何故なら、そこには色素貯蔵器20、及び
その上にある液体貯蔵器10から、連続的に補給されるか
らである。
4は丸型、正方形又は三角形に形成されている。貯蔵器
10、20、30もこの外被形状に適合するものであって、こ
れらも同様に丸型、正方形又は三角形に形成することが
出来る。いずれの場合にも、三個の貯蔵器10、20、30が
すべて円筒形の形状を持つような、円形の形状が有利で
ある。貯蔵器の長さに関しては、筆記能力及び選定され
た色素に応じて様々な措置を講ずることが出来る。高い
筆記能力が要求されるときは、中央の色素貯蔵器20が優
先的に外被4の既存の内部空間を高い割合で占めること
になる。重要性の少ないのは液体貯蔵器10内の液体の保
存である。これには任意に補充が出来るので、高い能力
を持つ必要はない。インク貯蔵器30の容量も小さくする
ことが出来る。何故なら、そこには色素貯蔵器20、及び
その上にある液体貯蔵器10から、連続的に補給されるか
らである。
個々の貯蔵器の構造については、ここでは単に21と表
示された色素貯蔵器20の繊維材料を指摘するに止めた
い。充填物としては、あらゆる種類の繊維材料が使用可
能であるが、セルロースアセテート又はポリエステルを
使用することが有利である。
示された色素貯蔵器20の繊維材料を指摘するに止めた
い。充填物としては、あらゆる種類の繊維材料が使用可
能であるが、セルロースアセテート又はポリエステルを
使用することが有利である。
図2は、図1による記載の詳細であって、ここでは可
能性のあるものとして、円筒形の貯蔵器の形状を遠近法
的に際立たせてある。三個の貯蔵器10、20、30は、すべ
て芯1を介して相互に接続されている。本来的には、芯
1はまず色素貯蔵器20だけに差込まれていて、その結
果、色素貯蔵器の双方の面において芯1の末端が突き出
ることになる。これらの末端は別の貯蔵器10、30の中に
突入する。これによって、貯蔵器10からインク貯蔵器30
への毛細管状の流れの連関が生じ、インク貯蔵器の末端
において前述の繊維製のペン先3が、インクを使用者の
紙の上に移転するのである。
能性のあるものとして、円筒形の貯蔵器の形状を遠近法
的に際立たせてある。三個の貯蔵器10、20、30は、すべ
て芯1を介して相互に接続されている。本来的には、芯
1はまず色素貯蔵器20だけに差込まれていて、その結
果、色素貯蔵器の双方の面において芯1の末端が突き出
ることになる。これらの末端は別の貯蔵器10、30の中に
突入する。これによって、貯蔵器10からインク貯蔵器30
への毛細管状の流れの連関が生じ、インク貯蔵器の末端
において前述の繊維製のペン先3が、インクを使用者の
紙の上に移転するのである。
繊維材料21及び31は、貯蔵器20及び30に充填されてい
る。これは貯蔵器10の充填についても同様である。特筆
すべきは色素貯蔵器20である。これはサック22を持って
おり、図3にも断面で記載されているが、このサックに
よってその形状が保持されるのである。サックには多数
の開口部23が設けられていて、これが、貯蔵器への溶液
供給の際に、貯蔵器20の繊維材料製充填物内に溶液が到
達することを許容する。サック22の開口部23は、給液の
際に膨満が原因となって同時に繊維材料の繊維が溢出す
ることを許容する。その時、図3に図式的に記載された
ような形を取って充填物の膨満によって繊維が孔23から
外へ出て来るが、しかし、同時に小さな束となって開口
部23内に保持される。次いで色素貯蔵器20が給液及び水
切りの後で乾燥されると、穴23は、色素顔料と共に色素
貯蔵器内に到達した溶解液の発生するガスのための、優
れて均一な流出口を形成する。
る。これは貯蔵器10の充填についても同様である。特筆
すべきは色素貯蔵器20である。これはサック22を持って
おり、図3にも断面で記載されているが、このサックに
よってその形状が保持されるのである。サックには多数
の開口部23が設けられていて、これが、貯蔵器への溶液
供給の際に、貯蔵器20の繊維材料製充填物内に溶液が到
達することを許容する。サック22の開口部23は、給液の
際に膨満が原因となって同時に繊維材料の繊維が溢出す
ることを許容する。その時、図3に図式的に記載された
ような形を取って充填物の膨満によって繊維が孔23から
外へ出て来るが、しかし、同時に小さな束となって開口
部23内に保持される。次いで色素貯蔵器20が給液及び水
切りの後で乾燥されると、穴23は、色素顔料と共に色素
貯蔵器内に到達した溶解液の発生するガスのための、優
れて均一な流出口を形成する。
サック22の前提条件は、耐水性であることだけであっ
て、それ故安定でなければならない。しかし、安定であ
る場合には、当該サックは前述の機能を行なう透過性を
提示しなければならない。透過性とは、一つにはサック
22用に使用される薄膜が通気性及び/又は通水性をもた
ない時には、開口部が設けられることを意味する。しか
し、透過性は、通気性及び通水性を有する薄膜が、その
用途を見出すことが出来ることも意味する。同様に、追
加的に開口部23が設けられるような組合せも、通気性及
び通水性のある薄膜からは、選択することが出来るので
ある。
て、それ故安定でなければならない。しかし、安定であ
る場合には、当該サックは前述の機能を行なう透過性を
提示しなければならない。透過性とは、一つにはサック
22用に使用される薄膜が通気性及び/又は通水性をもた
ない時には、開口部が設けられることを意味する。しか
し、透過性は、通気性及び通水性を有する薄膜が、その
用途を見出すことが出来ることも意味する。同様に、追
加的に開口部23が設けられるような組合せも、通気性及
び通水性のある薄膜からは、選択することが出来るので
ある。
孔23の配置は左右対称とすることが出来るが、それは
どうしても必要ということではない。貯蔵器本体20の表
面に恣意的に分散することも可能である。
どうしても必要ということではない。貯蔵器本体20の表
面に恣意的に分散することも可能である。
図3についてはすでに述べた。そこには、貯蔵器本体
20が断面で記載されている。色素貯蔵器20の心臓部を形
成する繊維材料21中では、中央に芯1が位置を占めてい
る。開口部23から繊維材料の小さな束が出るのは、集中
的な給液過程の結果であって、その場合に外に出た繊維
束は、乾燥後はもはや完全には色素貯蔵器22の円筒形の
中には戻らないのである。
20が断面で記載されている。色素貯蔵器20の心臓部を形
成する繊維材料21中では、中央に芯1が位置を占めてい
る。開口部23から繊維材料の小さな束が出るのは、集中
的な給液過程の結果であって、その場合に外に出た繊維
束は、乾燥後はもはや完全には色素貯蔵器22の円筒形の
中には戻らないのである。
芯1に関して気が付くことは、成程、芯は一貫した芯
1として描かれてはいるが、断続した形状を選択するこ
とも出来る。その場合には、二つの芯部分が、双方の前
面において色素貯蔵器20の中に押し込まれ、境界を接す
る貯蔵器10、30に対する接続を形成する。貯蔵器20を内
部的に通る接続は無理には必要ではない。何故なら、繊
維材料も毛細管作用を持っており、溶解液を貯蔵器10か
ら、色素顔料を添加しながら下方の芯部分を介してイン
ク貯蔵器30に導くからである。
1として描かれてはいるが、断続した形状を選択するこ
とも出来る。その場合には、二つの芯部分が、双方の前
面において色素貯蔵器20の中に押し込まれ、境界を接す
る貯蔵器10、30に対する接続を形成する。貯蔵器20を内
部的に通る接続は無理には必要ではない。何故なら、繊
維材料も毛細管作用を持っており、溶解液を貯蔵器10か
ら、色素顔料を添加しながら下方の芯部分を介してイン
ク貯蔵器30に導くからである。
図面はないが、記載すべきことは、色素パトローネ20
を製造することの出来る方法である。この場合、水ベー
ス又はアルコールベースで製造される、濃縮された色素
溶液から出発する。溶剤は容易に気化し得るものである
必要があるので、水又はアルコールがとりわけ良く適合
する。しかし、溶剤は、同時に少なくとも10%の色素を
溶液中に結合するに十分な溶解能力を持たなければなら
ない。パトローネ20に適した材料は、セルロースアセテ
ート又はポリエステルであるが、その他の繊維材料も使
用することが出来る。セルロースアセテート又はポリエ
ステルは、大まかな形で使用され、次いで透過性の又は
透過用の穴明けをされたサックによって包囲される。当
該サックは、色素顔料を伴う溶解液の流入を許容し、乾
燥の際に発生するガスの容易な流出を保証する。
を製造することの出来る方法である。この場合、水ベー
ス又はアルコールベースで製造される、濃縮された色素
溶液から出発する。溶剤は容易に気化し得るものである
必要があるので、水又はアルコールがとりわけ良く適合
する。しかし、溶剤は、同時に少なくとも10%の色素を
溶液中に結合するに十分な溶解能力を持たなければなら
ない。パトローネ20に適した材料は、セルロースアセテ
ート又はポリエステルであるが、その他の繊維材料も使
用することが出来る。セルロースアセテート又はポリエ
ステルは、大まかな形で使用され、次いで透過性の又は
透過用の穴明けをされたサックによって包囲される。当
該サックは、色素顔料を伴う溶解液の流入を許容し、乾
燥の際に発生するガスの容易な流出を保証する。
まず、サックによって包囲された繊維材料製パトロー
ネは、上記の色素溶液で充満される。加えて、当該パト
ローネはその中に浸される。次いで、色素溶液から取り
出されて、水切りが行なわれる。これは、機械的に作動
される力によって加速することが出来る。
ネは、上記の色素溶液で充満される。加えて、当該パト
ローネはその中に浸される。次いで、色素溶液から取り
出されて、水切りが行なわれる。これは、機械的に作動
される力によって加速することが出来る。
水滴を切った後で、パトローネ20は根本的に乾燥され
る。この乾燥過程は、一段階又は二段階で行なうことが
出来るが、二段階のものが特に実証済みであり、その場
合には、まず空気乾燥プロセスが先行し、次いで炉内乾
燥過程をその後に続けることが出来る。空気乾燥を完了
するためには、約1時間乃至2時間で十分である。その
後に、その能率と温度によっては、炉内乾燥が来るが、
これについては真空炉が実証済みである。何故なら、こ
の場合には、上記の時間を短縮することが出来るからで
ある。
る。この乾燥過程は、一段階又は二段階で行なうことが
出来るが、二段階のものが特に実証済みであり、その場
合には、まず空気乾燥プロセスが先行し、次いで炉内乾
燥過程をその後に続けることが出来る。空気乾燥を完了
するためには、約1時間乃至2時間で十分である。その
後に、その能率と温度によっては、炉内乾燥が来るが、
これについては真空炉が実証済みである。何故なら、こ
の場合には、上記の時間を短縮することが出来るからで
ある。
乾燥過程には個別化過程が続き、色素貯蔵器20が相互
に離れるように揺り動かされる。この段階の適用は、色
素貯蔵器がどの程度に膨満し、水切りされ且つ乾燥され
ているかにも依存する。もし、上記の処理中に、多数の
色素貯蔵器を受容することが出来るケージ内に保管され
るときは、パトローネを互いに引き離すために振動させ
ることが必要である。これに対し、もし、すでにパトロ
ーネが個々にこのプロセス段階を通過するように、含
浸、水切り及び乾燥が行なわれているときは、この振動
過程はもはや必要ではない。
に離れるように揺り動かされる。この段階の適用は、色
素貯蔵器がどの程度に膨満し、水切りされ且つ乾燥され
ているかにも依存する。もし、上記の処理中に、多数の
色素貯蔵器を受容することが出来るケージ内に保管され
るときは、パトローネを互いに引き離すために振動させ
ることが必要である。これに対し、もし、すでにパトロ
ーネが個々にこのプロセス段階を通過するように、含
浸、水切り及び乾燥が行なわれているときは、この振動
過程はもはや必要ではない。
色素パトローネ20の製造は、貯蔵器20を通って長手方向
に、両側の前面に突出する一本の芯又は細棒1が通され
ることによって完了する。図1によるペン先3のよう
に、芯1は片側又は両側から尖らすことが出来、且つ押
出し成形される材料から製作することが出来る。その強
度に関して重要なことは、サック22によって纏められて
いる繊維材料21よりも、その強度は大きくなければなら
ないということだけである。何故ならば、芯1は、上記
の繊維材料を機械的に貫通しなければならないからであ
る。
に、両側の前面に突出する一本の芯又は細棒1が通され
ることによって完了する。図1によるペン先3のよう
に、芯1は片側又は両側から尖らすことが出来、且つ押
出し成形される材料から製作することが出来る。その強
度に関して重要なことは、サック22によって纏められて
いる繊維材料21よりも、その強度は大きくなければなら
ないということだけである。何故ならば、芯1は、上記
の繊維材料を機械的に貫通しなければならないからであ
る。
図2において、例として貫通する芯1を記載してある
が、これは、パトローネを完成するために、とりわけ簡
単にパトローネ内に押し込むことが出来る。しかし、同
じ果で、パトローネ20の両側からその中に導入される二
部分から成る細棒も使用可能である。この場合、パトロ
ーネ内に存在する末端間の接続は繊維材料に沿って行な
われており、その途中で溶解液も色素を受容する。
が、これは、パトローネを完成するために、とりわけ簡
単にパトローネ内に押し込むことが出来る。しかし、同
じ果で、パトローネ20の両側からその中に導入される二
部分から成る細棒も使用可能である。この場合、パトロ
ーネ内に存在する末端間の接続は繊維材料に沿って行な
われており、その途中で溶解液も色素を受容する。
色素貯蔵器20のサック22の透過性に関して補足すべき
ことは、開口部23は、長く延ばされた円筒形の形状の完
成前に薄膜内に存在させることも出来るが、しかし、穴
の無い平滑な薄膜の取り付け後に、後から円筒形の貯蔵
器部材20に設けることも出来ることである。これは、穴
ぐり具を備えた二枚の板の間の展開工程で行なうことが
出来るものであって、これらの板の間で同時に多数の色
素貯蔵器20に開口部23が設けられ、これが含浸過程を加
速し、且つ同時に乾燥の際にガスが逃れ出るための簡単
な方法を提供することになる。
ことは、開口部23は、長く延ばされた円筒形の形状の完
成前に薄膜内に存在させることも出来るが、しかし、穴
の無い平滑な薄膜の取り付け後に、後から円筒形の貯蔵
器部材20に設けることも出来ることである。これは、穴
ぐり具を備えた二枚の板の間の展開工程で行なうことが
出来るものであって、これらの板の間で同時に多数の色
素貯蔵器20に開口部23が設けられ、これが含浸過程を加
速し、且つ同時に乾燥の際にガスが逃れ出るための簡単
な方法を提供することになる。
図4はマーキングペン110を示す。そのペン先3は、
ライナー又はフエルトペンでもあり得る図1による筆記
用具のペン先3よりも分厚である。また同マーキングペ
ンは、筆記用具の握りサックを形成する外被4を持って
いる。円筒形の同筆記用具の下方の末端にはペン先が配
置されているが、その上方は開放されている。この開放
部はキャップ2によって閉鎖することが出来る。図示さ
れているのは、溶解液を上部貯蔵器40に充填しているキ
ャップ2である。導入された溶液はそこに一時的に、ほ
んの短時間集まるが、直ちにセルロースの充填物21を備
えた拡大された色素貯蔵器20a内に押し込まれる。そこ
で溶液は、乾燥状態で貯蔵されていた色素顔料を溶解
し、ペン先3のための液状のインクを形成する。
ライナー又はフエルトペンでもあり得る図1による筆記
用具のペン先3よりも分厚である。また同マーキングペ
ンは、筆記用具の握りサックを形成する外被4を持って
いる。円筒形の同筆記用具の下方の末端にはペン先が配
置されているが、その上方は開放されている。この開放
部はキャップ2によって閉鎖することが出来る。図示さ
れているのは、溶解液を上部貯蔵器40に充填しているキ
ャップ2である。導入された溶液はそこに一時的に、ほ
んの短時間集まるが、直ちにセルロースの充填物21を備
えた拡大された色素貯蔵器20a内に押し込まれる。そこ
で溶液は、乾燥状態で貯蔵されていた色素顔料を溶解
し、ペン先3のための液状のインクを形成する。
この形状は特にコスト的に有利である。何故ならば、
もはやインク貯蔵器/色素顔料貯蔵器が一つだけあれば
良いからである。上部の溶液貯蔵器40は、キャップ2に
よってあらかじめ与えられる一定の溶解液量の緩衝に役
立つ。何故なら、溶解液を特別に手早く色素貯蔵器20a
中に吸収することは出来ないからである。また、貯蔵器
20a内の液状インクを補足完備し、又は補充するため
に、キャップに複数杯の注液を行なうことも出来る。
もはやインク貯蔵器/色素顔料貯蔵器が一つだけあれば
良いからである。上部の溶液貯蔵器40は、キャップ2に
よってあらかじめ与えられる一定の溶解液量の緩衝に役
立つ。何故なら、溶解液を特別に手早く色素貯蔵器20a
中に吸収することは出来ないからである。また、貯蔵器
20a内の液状インクを補足完備し、又は補充するため
に、キャップに複数杯の注液を行なうことも出来る。
芯の廃止と、これと関連した製造段階の廃止、及び組
立の簡略化に基づく製造コストの有利さは、すでに述べ
た通りである。しかし、更に述べておくべきことは、極
めて高い筆記能力である。何故なら、比較的長い色素貯
蔵器20aが、より多くの色素顔料を貯蔵することが出来
るからである。この場合、乾燥形態のインク貯蔵器20a
は極めて大きなものを選定することが出来るので、その
結果、溶液用の緩衝貯蔵器40は、極めて小さなものにな
る。その時は、インクを形成するために、溶液をキャッ
プ2で何回も注入しなければならない。
立の簡略化に基づく製造コストの有利さは、すでに述べ
た通りである。しかし、更に述べておくべきことは、極
めて高い筆記能力である。何故なら、比較的長い色素貯
蔵器20aが、より多くの色素顔料を貯蔵することが出来
るからである。この場合、乾燥形態のインク貯蔵器20a
は極めて大きなものを選定することが出来るので、その
結果、溶液用の緩衝貯蔵器40は、極めて小さなものにな
る。その時は、インクを形成するために、溶液をキャッ
プ2で何回も注入しなければならない。
この場合、筆記能力の補充(再更新)は、ほんの僅か
な量を付け加えれば良いので、極めて適量に行なうこと
が出来るのも有利である。これに対して、比較的大きな
緩衝貯蔵器が使用されると、過剰な再補充が発生し、イ
ンキが著しく薄められるという危険が生ずる。
な量を付け加えれば良いので、極めて適量に行なうこと
が出来るのも有利である。これに対して、比較的大きな
緩衝貯蔵器が使用されると、過剰な再補充が発生し、イ
ンキが著しく薄められるという危険が生ずる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭58−199199(JP,A)
実開 昭55−63784(JP,U)
特公 平3−31598(JP,B2)
特表 平6−509524(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B43K 5/00 - 8/24
Claims (12)
- 【請求項1】フエルトペン、ライナー、マーキングペン
のような筆記用具(100)のための毛細管式インク貯蔵
システムであって、繊維材料(21、31、11)を有し且つ
一本の芯(1)を介して相互に接続され、インクとの関
連で並んで配列された貯蔵器(10、20、30)から成り、
その場合において、(a)後部の貯蔵器(10)が、当該
筆記用具(100)の外側から、自己が貯蔵する溶解液
(5)で給液可能であり、(b)前部貯蔵器(30)が、
当該筆記用具(100)のペン先(3)と接触し、そのた
めのインクを貯蔵し、且つ(c)中間の貯蔵器(20)
が、インクの色素成分を乾燥状態で貯蔵するような、毛
細管式インク貯蔵システム。 - 【請求項2】相並んだ貯蔵器(20a、40)から成る筆記
用具(100)のためのインク貯蔵システムであって、
(a)当該筆記用具(100)の外側から、限定された時
間だけ貯蔵する溶解液(5)で充填可能な後部貯蔵器
(40)と、(b)インクの色素成分を乾燥状態で貯蔵
し、且つインクを液体の状態で貯蔵し、且つまた当該筆
記用具(100)のペン先(3)と接触し、このペン先の
ために液状のインクを蓄積する前部貯蔵器(20a)とを
有し、(c)その場合において、後部貯蔵器(40)内に
充填された溶解液(5)が、短い貯蔵時間の間に前部貯
蔵器(20a)内に侵入したときに、前部貯蔵器(20a)内
で液状のインクが形成され、次いで筆記目的のための期
間、ここで貯蔵されるような、インク貯蔵システム。 - 【請求項3】ペン先(3)を伴う筆記用具(100)用の
毛細管式色素貯蔵器であって、(a)繊維材料(21)を
備えた長く延ばされた貯蔵器本体(20、20a)として形
成された貯蔵器と、(b)液体及び気体が透過可能で、
且つ貯蔵器本体(20、20a)にその形を与えるサック(2
2)と、(c)貯蔵器本体(20、20a)の繊維材料の繊維
(21)の間に乾燥した形態で蓄積される液状のインクを
製造するための色素、とから成る毛細管式色素貯蔵器。 - 【請求項4】請求項3による色素貯蔵器であって、その
場合に、(a)貯蔵器本体(20)が、その両側から突き
出る一体物又は複数部分体の芯(1)を有するか、又は
(b)当該貯蔵器本体(20)が加液可能な後部貯蔵器
(40)よりも明らかに長い色素貯蔵器。 - 【請求項5】請求項3又は4による毛細管式色素貯蔵器
であって、その場合において、サック(22)が、紙、布
地、プラスチック、金属などの耐水性材料から成る透過
性の薄膜から成る毛細管式色素貯蔵器。 - 【請求項6】請求項4又は5による毛細管式色素貯蔵器
であって、(a)包囲する繊維材料よりも強度が大きな
細棒又は編み棒の太さの一本の毛細管式芯(1)を備
え、(b)毛細管式芯(1)によって、その全長に亘っ
て貫通され、その場合において、芯(1)が色素貯蔵器
(20)の両側の前面から突出している、毛細管式色素貯
蔵器。 - 【請求項7】請求項3乃至6のいずれか一による毛細管
式色素貯蔵器を製造するための方法であって、その場合
において、(a)長く延ばされた毛細管製繊維体(20、
20a)が、ガス及び液体に対しては透過性があるが、し
かし耐水性の薄膜(22)によって包囲され、(b)包囲
された繊維体(20、20a)が液状色素濃縮液で含浸さ
れ、(c)含浸された繊維体が水切りをされ、且つ乾燥
される方法。 - 【請求項8】請求項7による方法であって、その場合に
おいて、長く延ばされた繊維体(20)よりも大きな長さ
の、一体物又は複数部分体から成る細棒状の芯(1)
が、その縦方向において、繊維体内に引き込まれる方
法。 - 【請求項9】請求項7又は8による方法であって、その
場合において、繊維体(20、20a)が、含浸段階におい
て、一回又は複数回、繊維体を色素濃縮液に入れるか、
または注入することにより、含浸されることによって、
色素溶液及び色素で飽和される方法。 - 【請求項10】請求項7乃至9のいずれか一による方法
であって、その場合において、含浸のために、水ベース
又はアルコールベースで濃縮された色素溶液が使用され
る方法。 - 【請求項11】請求項7乃至10のいずれか一による方法
であって、その場合において、含浸され且つ水切りされ
た色素貯蔵器(20、20a)の乾燥が二段階で行なわれる
方法。 - 【請求項12】請求項11による方法であって、その場合
において、(a)含浸され且つ水切りされた色素貯蔵器
(20、20a)が、1乃至2時間、空気で乾燥され、
(b)空気で乾燥された色素貯蔵器(20、20a)が、炉
内で最終乾燥される方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4237616A DE4237616A1 (de) | 1992-11-06 | 1992-11-06 | Kapillar-Schreibstoff-Speichersystem |
DE4237616.5 | 1992-11-06 | ||
PCT/DE1993/000989 WO1994011205A1 (de) | 1992-11-06 | 1993-10-19 | Kapillar-schreibstoff-speichersystem |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08502934A JPH08502934A (ja) | 1996-04-02 |
JP3476459B2 true JP3476459B2 (ja) | 2003-12-10 |
Family
ID=6472330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51156794A Expired - Fee Related JP3476459B2 (ja) | 1992-11-06 | 1993-10-19 | 毛細管式インク貯蔵システム |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US6027271A (ja) |
EP (1) | EP0667818B1 (ja) |
JP (1) | JP3476459B2 (ja) |
DE (2) | DE4237616A1 (ja) |
WO (1) | WO1994011205A1 (ja) |
Families Citing this family (28)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6322268B1 (en) | 1993-11-12 | 2001-11-27 | Avery Dennison Corporation | Efficient fluid dispensing utensil |
US6416242B1 (en) | 1993-11-12 | 2002-07-09 | Dataprint R. Kaufmann Gmbh | Efficient fluid dispensing utensil |
DE19529865C2 (de) | 1995-08-14 | 2002-02-28 | Kaufmann R Dataprint | Gerät zum Auftragen von Flüssigkeiten auf eine Unterlage mittels eines Auftragselements |
JP3801819B2 (ja) * | 1999-10-05 | 2006-07-26 | パイロットインキ株式会社 | 水変色性玩具セット |
JP2001260586A (ja) * | 2000-03-22 | 2001-09-25 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 筆記具 |
CA2403819A1 (en) * | 2000-03-22 | 2002-09-20 | Hisashi Iida | Writing implement |
WO2003018328A1 (fr) * | 2001-08-24 | 2003-03-06 | Mitsubishi Pencil Kabushikikaisha | Article pour l'ecriture |
JP4530321B2 (ja) * | 2001-08-24 | 2010-08-25 | 三菱鉛筆株式会社 | 筆記具 |
JPWO2003018329A1 (ja) * | 2001-08-31 | 2004-12-09 | 三菱鉛筆株式会社 | 筆記具 |
JP2003072278A (ja) * | 2001-09-05 | 2003-03-12 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 筆記具 |
FR2842760B1 (fr) * | 2002-07-26 | 2004-10-22 | Conte | Article d'ecriture capillaire a restitution amelioree |
US6729786B1 (en) * | 2003-03-14 | 2004-05-04 | Mediflex Hospital Products, Inc. | Liquid applicator for coloring a liquid |
US7322375B2 (en) * | 2004-04-30 | 2008-01-29 | Vanderbilt University | High bandwidth rotary servo valves |
US8334034B2 (en) * | 2006-09-27 | 2012-12-18 | Filtrona Porous Technologies Corp. | Rapid release and anti-drip porous reservoirs |
US7850382B2 (en) | 2007-01-18 | 2010-12-14 | Sanford, L.P. | Valve made from two materials and writing utensil with retractable tip incorporating same |
US8517728B2 (en) | 2007-01-24 | 2013-08-27 | Colgate-Palmolive Company | Oral care implement having fluid delivery system |
US7488130B2 (en) * | 2007-02-01 | 2009-02-10 | Sanford, L.P. | Seal assembly for retractable instrument |
US8226312B2 (en) * | 2008-03-28 | 2012-07-24 | Sanford, L.P. | Valve door having a force directing component and retractable instruments comprising same |
US8221012B2 (en) | 2008-11-07 | 2012-07-17 | Sanford, L.P. | Retractable instruments comprising a one-piece valve door actuating assembly |
US8393814B2 (en) | 2009-01-30 | 2013-03-12 | Sanford, L.P. | Retractable instrument having a two stage protraction/retraction sequence |
MX368527B (es) | 2010-02-26 | 2019-10-07 | Colgate Palmolive Co | Sistema de suministro de fluido para un implemento para el cuidado oral. |
US8398326B2 (en) | 2010-03-04 | 2013-03-19 | Colgate-Palmolive Company | Fluid dispensing oral care implement |
KR20130128009A (ko) | 2011-03-09 | 2013-11-25 | 콜게이트-파아므올리브캄파니 | 치간 세척기구 |
US9150045B2 (en) * | 2012-01-31 | 2015-10-06 | Novadaq Technologies Inc. | Method and device for surgical marking |
CN103660699A (zh) * | 2012-09-03 | 2014-03-26 | 张晓东 | 新型自动加墨毛笔 |
IN2015DN03043A (ja) | 2012-10-26 | 2015-10-02 | Colgate Palmolive Co | |
EP3771573A1 (en) | 2019-07-29 | 2021-02-03 | Société BIC | Refill for a writing felt pen |
EP3798016B1 (en) * | 2019-09-30 | 2022-07-13 | Société BIC | Nib for writing felt pen instrument tip |
Family Cites Families (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE1250302B (de) * | 1967-09-14 | Fa A W. Faber-Castell, Stein bei Nürnberg | Full-, Zeichen- oder Schreibstift mit einem Docht als Schreibelement | |
US620216A (en) * | 1899-02-28 | X john blair | ||
AT85744B (de) | 1918-05-24 | 1921-09-26 | Anna Leopold | Füllfederhalter. |
US1947092A (en) * | 1933-07-08 | 1934-02-13 | Russell B Kingman | Soluble ink fountain pen |
US1978676A (en) * | 1934-05-01 | 1934-10-30 | Russell B Kingman | Soluble ink fountain pen |
US1998930A (en) * | 1934-10-16 | 1935-04-23 | Russell B Kingman | Soluble ink fountain pen |
FR822542A (fr) * | 1936-12-17 | 1937-12-31 | Porte-plume à réservoir | |
BE539687A (ja) * | 1948-03-19 | |||
CH269816A (de) * | 1948-12-05 | 1950-07-31 | Neo Technik Ag | Schreibeinrichtung. |
FR1193795A (fr) * | 1958-03-21 | 1959-11-04 | Instrument pour dessiner, colorier ou marquer | |
GB859820A (en) * | 1959-03-26 | 1961-01-25 | Max Goldman | Improvements in sponge activated water filled ink cartridge pen |
US3038506A (en) * | 1961-02-06 | 1962-06-12 | Parker Pen Co | Filler device for fountain pens |
US3290717A (en) * | 1964-06-06 | 1966-12-13 | Mizutani Norihiko | Pen |
US3481677A (en) * | 1967-03-01 | 1969-12-02 | Gen Mills Inc | Marking device |
DE2124298A1 (de) * | 1971-05-15 | 1972-11-23 | Fa. A.W. Faber-Castell, 8504 Stein | Füll-, Schreib- oder Zeichengerät mit einem auswechselbaren Tintenbehälter |
US3993409A (en) * | 1974-05-20 | 1976-11-23 | Hart Una L | Coloring pen assembly |
DE2424918A1 (de) * | 1974-05-22 | 1975-12-04 | Pelikan Werke Wagner Guenther | Faserschreiber mit auswechselbarer tintenpatrone |
DE3642037A1 (de) * | 1986-12-09 | 1988-06-23 | Staedtler Fa J S | Kapillarspeicher fuer tintenschreibgeraete |
DE4104871A1 (de) * | 1991-02-18 | 1992-08-20 | Staedtler Fa J S | Nachfuellbares auftragsgeraet, insbesondere nachfuellbares schreib-, zeichen-, mal- oder markierungsgeraet |
DE4112420B4 (de) * | 1991-04-16 | 2004-10-14 | Merz & Krell Gmbh & Co. Kgaa | Nachfüllbares Schreibgerät und Flüssigkeitsspeicherverfahren |
US5362168A (en) * | 1992-10-21 | 1994-11-08 | Zebra Co., Ltd. | Writing device with spaced walls and sliding valve |
-
1992
- 1992-11-06 DE DE4237616A patent/DE4237616A1/de not_active Withdrawn
-
1993
- 1993-10-19 WO PCT/DE1993/000989 patent/WO1994011205A1/de active IP Right Grant
- 1993-10-19 DE DE59303157T patent/DE59303157D1/de not_active Expired - Fee Related
- 1993-10-19 US US08/432,151 patent/US6027271A/en not_active Expired - Fee Related
- 1993-10-19 JP JP51156794A patent/JP3476459B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1993-10-19 EP EP93922880A patent/EP0667818B1/de not_active Expired - Lifetime
-
1999
- 1999-08-09 US US09/370,689 patent/US6244774B1/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0667818B1 (de) | 1996-07-03 |
US6244774B1 (en) | 2001-06-12 |
DE59303157D1 (de) | 1996-08-08 |
DE4237616A1 (de) | 1994-05-11 |
US6027271A (en) | 2000-02-22 |
WO1994011205A1 (de) | 1994-05-26 |
JPH08502934A (ja) | 1996-04-02 |
EP0667818A1 (de) | 1995-08-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3476459B2 (ja) | 毛細管式インク貯蔵システム | |
US3993409A (en) | Coloring pen assembly | |
US5927885A (en) | Buffer reservoir for a liquid-ink writing instrument, and a writing instrument including such a reservoir | |
JP3554934B2 (ja) | 筆記用具 | |
US5971646A (en) | Writing implement using liquid ink, in particular a solvent-based ink | |
KR19990023957A (ko) | 직액식 필기구 | |
US2684052A (en) | Writing instrument | |
JP4741773B2 (ja) | 筆記ポイントに乾燥遅延剤が備えられた筆記具および同筆記ポイントの製造方法 | |
US5672021A (en) | Fibrous nib for use in a capillary feed marker | |
US4269526A (en) | Pen and integral capillary store | |
US6893181B1 (en) | Nib and methods of treating an elongate element designed to form such a nib | |
EP1050418A2 (en) | Water refillable fibre-tip pen | |
JPS5913999B2 (ja) | 筆記用フエルトペンの中芯 | |
US20040247369A1 (en) | Writing implement | |
TW467834B (en) | Writing instrument and method of making same | |
TW201318886A (zh) | 塗布具 | |
JP4132608B2 (ja) | 水変色体用筆記具 | |
JP2015042483A (ja) | バルブ式液材滲出具及びそれに用いる液材貯留部材 | |
JP3048802U (ja) | 補充用インクカートリッジ | |
JPH06127186A (ja) | 低粘性インキ筆記具 | |
CA1095656A (en) | Capillary type ink | |
JP3596118B2 (ja) | 筆記具 | |
JP2024062225A (ja) | 筆記具用中綿及び筆記具 | |
JPS6140199B2 (ja) | ||
DE19823717A1 (de) | Verfahren zur Herstellung eines Farbstoffspeichers |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080926 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |