JP3474919B2 - 積層密閉型ニッケル−水素化物組み電池 - Google Patents

積層密閉型ニッケル−水素化物組み電池

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は積層密閉型ニッケル−水
素化物組み電池に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ニッケ
ル−水素化物蓄電池(「単電池」と称する。)を放熱板
を介して積層し、各単電池を直列接続してなる積層密閉
型ニッケル−水素化物組み電池が、高電圧電源として実
用されている。
【0003】かかる積層密閉型ニッケル−水素化物組み
電池においては、各単電池に同じ充電電気量が通電され
ることとなるが、中央部の単電池は、その両側に多数の
単電池が位置しているので放熱性が悪く、そのため両端
の単電池よりも電池温度が高くなり易い。
【0004】ところで、正極の水酸化ニッケルは高温に
なるほど酸化されにくくなるので、中央部に近い単電池
ほど充電効率が良くない。そのため、充放電を繰り返し
行うと、次第に外側の単電池ほど充電深度が深くなり、
各単電池の充電深度にバラツキが生じる。充電深度が最
も深くなる両端の単電池の充電深度がある程度深くなる
と、積層密閉型ニッケル−水素化物組み電池の充電量が
両端の単電池の充電深度に規制されて減少するので、容
量低下を招く。
【0005】また、両端の単電池の充電深度が深くなる
と、充電時、特に充電末期又は過充電時に、ガスが発生
して両端の単電池の内圧が高くなり、安全弁から電解液
が漏洩(リーク)して電解液不足が起こる。この電解液
不足によっても、組み電池の容量が低下する。
【0006】上述した問題は、各単電池の放熱性にバラ
ツキがあるために生じる問題であるから、例えば循環水
などを用いて全ての単電池の温度を均一にする方法も考
えられるが、冷却のための大がかりな装置を別途必要と
し、実用的な対策とは言い難い。
【0007】また、電解液のリークに因る電解液不足に
ついては、全ての単電池に耐圧の高い電槽及び開放作動
圧の高い安全弁を用いれば抑制することができるが、こ
のようにするためには、全ての単電池の電槽の槽壁を厚
くするなどの改良が必要となる。しかし、全ての単電池
の電槽の槽壁を厚くすると単位体積及び単位重量当たり
の組み電池の容量(エネルギー密度)が著しく低下す
る。
【0008】上述した理由から、従来の積層密閉型ニッ
ケル−水素化物組み電池には、サイクル寿命が総じて短
いという問題があり、その改善が嘱望されていた。
【0009】本発明は、積層密閉型ニッケル−水素化物
組み電池に特有の上述の問題を解決するべくなされたも
のであって、その目的とするところは、サイクル寿命の
長い積層密閉型ニッケル−水素化物組み電池を提供する
にある。
【0010】上記目的を達成するための請求項1記載の
発明に係る積層密閉型ニッケル−水素化物組み電池(本
発明電池)は、水酸化ニッケルを主成分とする正極と、
水素吸蔵合金を主成分とする負極とを備える複数の単電
池が積層され、直列接続されてなる積層密閉型ニッケル
−水素化物組み電池であって、前記複数の単電池のうち
の両端の単電池を除く他の単電池の充填容量を、前記両
端の単電池の充填容量の1/1.7〜1/1.1にした
ものである。両端の単電池の充填容量に対する他の単電
池の充填容量の割合が上記範囲に規制されるのは、同割
合が1/1.7未満の場合は、充放電サイクル経過後の
単電池間の放電終了時の電圧(残存容量)のバラツキが
大きくなり、特に中央部の単電池に用いられている水素
吸蔵合金の劣化が著しくなるため、また同割合が1/
1.1を越えた場合は、電解液がリークし易くなるた
め、いずれの場合もサイクル寿命が短くなるからであ
る。
【0011】
【0012】
【0013】本発明電池としては、両端の単電池に、そ
れぞれON/OFF切替え可能なスイッチを有するメン
テナンス用の抵抗器を並列接続したものが好ましい。こ
のようにすれば、スイッチをONして両端の単電池のみ
を放電させるメンテナンスを適宜実施することにより、
これら両端の単電池の充電深度を浅くすることができ、
組み電池の容量を回復させることができる。
【0014】
【0015】
【作用】本発明電池 においては、両端の単電池の活物質
の充填容量を他の単電池の充填容量よりも大きくしてあ
るので、充放電サイクルを繰り返しても両端の単電池の
充電深度がさほど深くならず、充電時に両端の単電池の
内圧が上昇しにくい。このため、電解液のリークが起こ
りにくく、組み電池の充電容量(充電量)が低下しにく
い。このように、本発明電池では電解液のリークが起こ
りにくいために、サイクル寿命が長くなる。本発明によ
れば、単位体積及び単位重量当たりの組み電池の充放電
容量を殆ど低下させることがなく、また組み電池を殆ど
大型化させることもない。また、冷却のための大がかり
な装置も必要としない。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明は下記実施例により何ら限定され
るものではなく、その要旨を変更しない範囲において適
宜変更して実施することが可能なものである。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】(実施例1) 負極としての水素吸蔵合金電極(水素吸蔵合金:MmN
i3.1Co0.9Al0.2Mn0.5)と、公知の
焼結式ニッケル極とをセパレータを介して対向配置させ
て電極体とし、この電極体を槽壁の厚みが0.5mmの
ステンレス鋼製の電槽内に収納した後、封口して充填容
量が100Ah又は110Ahの2種類の単電池を作製
した(以下の実施例及び比較例においても同じ槽壁厚み
のステンレス鋼製の電槽を用いた)。電解液は、電槽上
面に設けられている安全弁を取り外し、その際にできた
孔を注液口として注液した。 また、各単電池の安全弁と
して、開放作動圧3.0気圧の安全弁を用いた(以下の
実施例及び比較例においても同じ開放作動圧の安全弁を
用いた)。
【0034】次いで、両端の2個の単電池C1,C10
として上記充填容量110Ahの単電池を、また他の8
個の単電池C2〜C9として上記充填容量100Ahの
単電池を用いて、両端の単電池C1,C10の充填容量
が他の単電池C2〜C9の充填容量よりも大きい本発明
電池A3を作製した。単電池C1,C10の寸法は、H
=115mm、L=310mm、W=26.5mmであ
り、単電池C2〜C9の寸法は、H=115mm、L=
310mm、W=24mmである。図1は、組み立てた
単電池の一部切り欠き斜視図であり、図示の単電池C1
の角型の電槽11内には、正極と負極とをセパレータを
介して順次積層してなる、14枚の正極、15枚の負極
及び15枚のセパレータからなる電極群12(電極群1
2の両端には負極が位置している。)が収納されてお
り、電極群12と電槽11の内壁の間には絶縁シート1
3が配されている。また、電槽11の上蓋11a(電槽
11の一部)には、正極端子14、安全弁15及び負極
端子16が取り付けられている。なお、電槽11の槽壁
(上蓋11a、底板及び側壁)11bの厚みtは全ての
面でほぼ等しい。また、図中のH、L、Wは、それぞれ
単電池C1の高さ、長さ、幅を示す。図2は、作製した
本発明電池A3(定格容量:100Ah)を模式的に示
す斜視図であり、図示の本発明電池A3は、10個の単
電池C(左端から順にC1,C2,…,C9,C10の
電池符号を付して各単電池を識別することとする。)、
放熱板(金属板とプラスチック板を張り合わせたもの)
1,1,…、アルミニウム合金製の支持部材2などから
なり、単電池C1,C2,…は、放熱板1,1,…を介
して積層され、直列に接続されて支持部材2内に収納さ
れている。各単電池にはステンレス鋼製の電槽(槽壁の
厚みt=0.5mm)が用いられている。各電槽には、
開放作動圧3.0気圧の安全弁3´が、それぞれ取り付
けられている。
【0035】(実施例2) 両端の2個の単電池C1,C10として充填容量130
Ahの単電池を用いたこと以外は実施例1と同様にし
て、両端の単電池C1,C10の充填容量が他の単電池
C2〜C9の充填容量よりも大きい本発明電池A4を作
製した。単電池C1,C10の寸法は、H=115m
m、L=310mm、W=31.5mmであり、単電池
C2〜C9の寸法は、H=115mm、L=310m
m、W=24mmである。
【0036】(実施例3) 両端の2個の単電池C1,C10として充填容量150
Ahの単電池を用いたこと以外は実施例1と同様にし
て、両端の単電池C1,C10の充填容量が他の単電池
C2〜C9の充填容量よりも大きい本発明電池A5を作
製した。単電池C1,C10の寸法は、H=115m
m、L=310mm、W=36mmであり、単電池C2
〜C9の寸法は、H=115mm、L=310mm、W
=24mmである。
【0037】(実施例4) 両端の2個の単電池C1,C10として充填容量170
Ahの単電池を用いたこと以外は実施例1と同様にし
て、両端の単電池C1,C10の充填容量が他の単電池
C2〜C9の充填容量よりも大きい本発明電池A6を作
製した。単電池C1,C10の寸法は、H=115m
m、L=310mm、W=41mmであり、単電池C2
〜C9の寸法は、H=115mm、L=310mm、W
=24mmである。
【0038】(実施例5) 両端の単電池C1,C10のそれぞれにON/OFFス
イッチを備える0.12Ωのメンテナンス用の抵抗器を
並列接続したこと以外は実施例3と同様にして、両端の
単電池C1,C10の充填容量が他の単電池C2〜C9
の充填容量よりも大きい本発明電池A7を作製した。
【0039】図3は、組み電池A7の単電池C1及びC
10に抵抗器R1及びR2をそれぞれ接続し、各単電池
を所定電圧まで放電させてメンテナンスを実施するため
の回路図である。コンピュータによる制御手段CPによ
りスイッチSW1及びSW2をONにして単電池C1及
びC10を放電させ、予め定めた所定の電圧になった時
点で制御手段CPによりスイッチSW1及びSW2が自
動的にOFFに切替えられるようになっている。
【0040】(比較例1) 両端の2個の単電池C1,C10として充填容量100
Ahの単電池を用いたこと以外は実施例1と同様にし
て、全ての単電池C1〜C10の充填容量が同じである
比較電池B3を作製した。単電池C1〜C10の寸法
は、H=115mm、L=310mm、W=24mmで
ある。
【0041】〔充放電サイクル試験〕 2Cで22分間又は22分間以内に両端の単電池の内圧
が2.5気圧に達するまで充電した後、2Cで20分
間、或いは20分間以内に組み電池の電圧が10Vに達
した場合はその時まで放電する工程を1サイクルとする
充放電サイクル試験を行った。充放電サイクル中は本発
明電池A7の両端の単電池C1,C10に並列接続した
各抵抗器のスイッチをOFFにした。
【0042】50サイクルおきに、0.1Cで12時間
又は12時間以内に単電池のいずれかの内圧が2.5気
圧に達するまで充電し、1時間休止した後、0.1Cで
10Vに達するまで放電する容量確認試験を行い、放電
容量が70Ah未満になった時点を電池寿命と考えて、
その時点までの総サイクル数でサイクル寿命を評価し
た。但し、本発明電池A7については、500サイクル
おきに両端の単電池C1,C10に並列接続した各抵抗
器のスイッチをONにして、両端の単電池C1,C10
のみを1.0Vまで放電するメンテナンスを実施した。
各積層密閉型ニッケル−水素組み電池のサイクル寿命を
次の表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】表1に示すように、本発明電池A3〜A7
は、比較電池B3に比し、サイクル寿命が長い。これ
は、本発明電池A3〜A7では、充放電サイクルがある
程度進んだ後でも、両端の単電池C1,C10の充填容
量が大きいために内圧が上昇しにくく電解液がリークし
にくいことに起因して、比較的長時間充電し得るのに対
して、比較電池B3では、充放電サイクルがある程度進
むと、両端の単電池C1,C10の内圧が比較的早く
2.5気圧にまで上昇したので十分充電できなかったか
らである。また、本発明電池A7のサイクル寿命が他と
比べて格段に長いのは、メンテナンスの実施により両端
の単電池C1,C10の残存容量が放出されて充電深度
が浅くなったためである。
【0045】図4は、充放電サイクル開始前の容量確認
試験(0.1Cで12時間充電)における充電終了時の
各単電池の温度を、縦軸に温度(°C)を、横軸に電池
符号をとって示したグラフであり、同図に示すように、
いずれの積層密閉型ニッケル−水素組み電池においても
内側の単電池ほど放熱性が良くないために温度が高くな
っている。また、両端の単電池C1,C10は、充填容
量が大きいものほど充電終了時の充電深度が浅いために
温度は低くなっている。
【0046】図5は、充放電サイクル開始前の容量確認
試験における充電終了時の各単電池の内圧を、また図6
は、500サイクル経過後の容量確認試験における充電
終了時の各単電池の内圧を、いずれも縦軸に内圧(気
圧)を、横軸に電池符号をとって示したグラフである。
図6中の()内は、各組み電池の充電量を示したもので
ある。
【0047】図5に示すように、充放電サイクル開始前
の容量確認試験における充電終了時には、いずれの組み
電池においても、内側の単電池C2〜C9間にはそれら
の充填容量が同じであるため内圧にバラツキは殆ど無い
のに対して、両端の単電池C1,C10は充填容量が大
きいものほど充電深度が浅くなるために内圧が低い。ま
た、図6に示すように、500サイクル経過後の容量確
認試験における充電終了時には、いずれの組み電池にお
いても両端の単電池C1,C10を除く他の単電池につ
いては外側の単電池ほど内圧が高くなっている。これ
は、放熱性が良い外側の単電池ほど充電効率が良いた
め、充電深度が深くなったからである。また、図6にお
いて、両端の単電池C1,C10は充填容量が大きいも
のほど充電終了時の内圧が低い。これは、充填容量が大
きい単電池ほど500サイクル経過後の充電深度が浅い
からである。なお、比較電池B3の充電量が80Ahと
小さいのは、両端の単電池の充填容量に余裕が無いため
に、その内圧が比較的短時間で2.5気圧に達したから
である。
【0048】図7は、充放電サイクル開始前の容量確認
試験における放電終了時の各単電池の電圧を、また図8
は、500サイクル経過後の容量確認試験における放電
終了時の各単電池の電圧を、いずれも縦軸に電圧(V)
を、横軸に電池符号をとって示したグラフである。
【0049】図7及び図8に示すように、いずれの組み
電池においても各単電池の電圧は、外側の単電池ほど高
くなっており、充放電サイクル開始前の容量確認試験に
おける放電終了時(図7)と比較して、500サイクル
経過後の容量確認試験における放電終了時(図8)に
は、内外の単電池の電圧の差が大きくなっている。これ
は、外側の単電池ほど、充電深度が深くなったことによ
る。また、500サイクル経過後の内外の単電池の電圧
の差も組み電池によって明らかに相違しており、本発明
電池A3、A4、A5,A6の順に、内外の単電池の電
圧の差が大きくなっている。これは、この順に両端の単
電池C1,C10の充填容量が大きく、それゆえこの順
に両端の単電池C1,C10の充放電効率が良いためと
考えられる。すなわち、両端の単電池C1,C10の放
電後の電圧が本発明電池A3、A4、A5,A6の順に
高くなるため、その他の単電池の電圧が必然的に小さく
なったためと推察される。また、温度だけを考慮すれば
図4参照)、比較電池B3における単電池C2〜C9
の電圧の差は本発明電池A6における単電池C2〜C9
の電圧の差と同程度となるべきである。しかし、本発明
電池A6では、両端の単電池C1,C10の充填容量が
大きいために、これら両端の単電池C1,C10のみ充
放電効率が良く、放電後のこれら両端の単電池C1,C
10の電圧が特に高いために電圧の差が大きいのに対し
て、比較電池B3では両端の単電池C1,C10の充填
容量が他の単電池C2〜C9と同じである。このため、
比較電池B3における単電池C2〜C9の電圧の差は、
図8では、本発明電池A5における単電池C2〜C9の
電圧の差と同程度になっている。
【0050】
【発明の効果】充電時に電解液のリークが起こりにく
く、充電容量が低下しにくいので、サイクル寿命が長
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で作製した密閉型ニッケル−水素蓄電池
(単電池)の一部切り欠き斜視図である。
【図2】実施例で作製した本発明に係る積層密閉型ニッ
ケル−水素組み電池の斜視図である。
【図3】充填容量の大きい両端の単電池に抵抗器を並列
接続してメンテナンスを実施するための回路図である。
【図4】充放電サイクル開始前の容量確認試験における
充電終了時の各単電池の温度を示したグラフである。
【図5】充放電サイクル開始前の容量確認試験における
充電終了時の各単電池の内圧を示したグラフである。
【図6】500サイクル経過後の容量確認試験における
充電終了時の各単電池の内圧を示したグラフである。
【図7】充放電サイクル開始前の容量確認試験における
放電終了時の各単電池の電圧を示したグラフである。
【図8】500サイクル経過後の容量確認試験における
放電終了時の各単電池の電圧を示したグラフである。
【符号の説明】
C1〜C10 単電池 1 放熱板 2 支持部材 3,3´安全弁 11 電槽 11b 槽壁 t 槽壁の厚み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西尾 晃治 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 斎藤 俊彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−54906(JP,A) 実開 昭60−37165(JP,U) 実開 昭56−50065(JP,U) 実開 昭53−50436(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 10/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水酸化ニッケルを主成分とする正極と、水
    素吸蔵合金を主成分とする負極とを備える複数の単電池
    が積層され、直列接続されてなる積層密閉型ニッケル−
    水素化物組み電池であって、前記複数の単電池のうちの
    両端の単電池を除く他の単電池の充填容量を、前記両端
    の単電池の充填容量の1/1.7〜1/1.1にしてあ
    ことを特徴とする積層密閉型ニッケル−水素化物組み
    電池。
  2. 【請求項2】前記両端の単電池に、ON/OFF切替え
    可能なスイッチを有するメンテナンス用の抵抗器が並列
    接続されている請求項1記載の積層密閉型ニッケル−水
    素化物組み電池。
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