JP3474560B1 - 骨接合具 - Google Patents
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Abstract
【要約】
【課題】 本発明は、骨粗鬆症などにより脆弱になった
骨における髄内釘の骨に対する固定力を強化した骨接合
具を提供することを目的とするものである。また、髄内
釘と骨との固定具であるスクリューの使用を止めること
により、皮膚および軟部組織への侵襲を少なくすること
を目的とするものである。 【解決手段】 本発明による骨接合具は、髄内釘を用い
た骨接合具において、髄内釘を中空状に形成するととも
に該髄内釘の先端部付近に骨補填剤流出用の流出部を形
成したことを特徴とする。また、本発明の骨接合具は、
髄内釘の元部に固定釘挿入用の挿入口を設け、該挿入口
に中空状の、かつ、先端部に骨補填剤流出用の流出部を
形成した固定釘を挿入して髄内釘に固定したことを特徴
とする。また、本発明の骨接合具は、固定釘は曲線形状
をなすとともに髄内釘の元部の固定釘挿入口に挿入され
た状態において回動自在であることを特徴とする。
骨における髄内釘の骨に対する固定力を強化した骨接合
具を提供することを目的とするものである。また、髄内
釘と骨との固定具であるスクリューの使用を止めること
により、皮膚および軟部組織への侵襲を少なくすること
を目的とするものである。 【解決手段】 本発明による骨接合具は、髄内釘を用い
た骨接合具において、髄内釘を中空状に形成するととも
に該髄内釘の先端部付近に骨補填剤流出用の流出部を形
成したことを特徴とする。また、本発明の骨接合具は、
髄内釘の元部に固定釘挿入用の挿入口を設け、該挿入口
に中空状の、かつ、先端部に骨補填剤流出用の流出部を
形成した固定釘を挿入して髄内釘に固定したことを特徴
とする。また、本発明の骨接合具は、固定釘は曲線形状
をなすとともに髄内釘の元部の固定釘挿入口に挿入され
た状態において回動自在であることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、骨折治療、特に骨
粗鬆症を伴う骨の骨折治療に使用する骨接合具に関す
る。
粗鬆症を伴う骨の骨折治療に使用する骨接合具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、骨折の一般的な骨接合法として
は、 (1)鋼線による骨接合法 (2)スクリューによる骨接合法 (3)髄内釘による骨接合法 (4)スクリューとプレートによる骨接合法 がある。いずれも、骨皮質、あるいは海綿骨にスクリュ
ーまたは鋼線を刺入して骨折部を固定するものである。
は、 (1)鋼線による骨接合法 (2)スクリューによる骨接合法 (3)髄内釘による骨接合法 (4)スクリューとプレートによる骨接合法 がある。いずれも、骨皮質、あるいは海綿骨にスクリュ
ーまたは鋼線を刺入して骨折部を固定するものである。
【0003】図12に、従来の骨接合の代表的な例を示
している。図12(a)は、骨折部30の遠位部より鋼
線31を刺入し、骨折部30の整復位を保つものである
(例えば、特許文献1参照。)。図12(b)は、プレ
ート32とスクリュー33により骨折部30の整復位を
保っている(例えば、特許文献2参照。)。図12
(c)は、髄内釘34を上腕骨近位部より刺入し髄内釘
34の近位と遠位をスクリュー33で固定することで、
骨折部30の整復位を保つようにしている(例えば、特
許文献3参照。)。
している。図12(a)は、骨折部30の遠位部より鋼
線31を刺入し、骨折部30の整復位を保つものである
(例えば、特許文献1参照。)。図12(b)は、プレ
ート32とスクリュー33により骨折部30の整復位を
保っている(例えば、特許文献2参照。)。図12
(c)は、髄内釘34を上腕骨近位部より刺入し髄内釘
34の近位と遠位をスクリュー33で固定することで、
骨折部30の整復位を保つようにしている(例えば、特
許文献3参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開平10−33553号公報
【特許文献2】特開2001−161704号公報
【特許文献3】特開平11−137566号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の骨接合法においては、高齢の患者に多い骨粗鬆
症を伴っている骨の場合、その固定力が弱いこと、ま
た、時間の経過とともに骨とスクリューとの間に間隙が
生じ、固定力が弱くなるという 問題があった。また、
髄内釘を使用する場合、スクリューを刺入するために皮
膚の切開を複数加えなければならない等、体への侵襲が
大きくなるという問題もあった。
た従来の骨接合法においては、高齢の患者に多い骨粗鬆
症を伴っている骨の場合、その固定力が弱いこと、ま
た、時間の経過とともに骨とスクリューとの間に間隙が
生じ、固定力が弱くなるという 問題があった。また、
髄内釘を使用する場合、スクリューを刺入するために皮
膚の切開を複数加えなければならない等、体への侵襲が
大きくなるという問題もあった。
【0006】本発明は、このような従来の技術が有して
いた問題を解決しようとするものであり、骨粗鬆症など
により脆弱になった骨における髄内釘の骨に対する固定
力を強化した骨接合具を提供することを目的とするもの
である。また、髄内釘と骨との固定具であるスクリュー
の使用を止めることにより、皮膚および軟部組織への侵
襲を少なくすることを目的とするものである。
いた問題を解決しようとするものであり、骨粗鬆症など
により脆弱になった骨における髄内釘の骨に対する固定
力を強化した骨接合具を提供することを目的とするもの
である。また、髄内釘と骨との固定具であるスクリュー
の使用を止めることにより、皮膚および軟部組織への侵
襲を少なくすることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の骨接合具は、髄内釘を用いた骨接合具におい
て、髄内釘を中空状に形成するとともに該髄内釘の先端
部付近に骨補填剤流出用の流出部を形成することを特徴
とする。また、本発明の骨接合具は、髄内釘のほぼ中間
部に骨折治癒促進剤流出用の流出部を形成することを特
徴とする。また、本発明の骨接合具は、髄内釘の元部に
固定釘挿入用の挿入口を設け、該挿入口に固定釘を挿入
し、該固定釘を固定手段により髄内釘に固定することを
特徴とする。また、本発明の骨接合具は、固定釘が中空
状をなすとともに先端部付近に骨補填剤流出用の流出部
が形成されていることを特徴とする。また、本発明の骨
接合具は、髄内釘及び固定釘先端部付近の骨補填剤流出
用の流出部が孔により形成されていることを特徴とす
る。また、本発明の骨接合具は、髄内釘及び固定釘先端
部付近の骨補填剤流出用の流出部が先端孔及びスリット
により形成されていることを特徴とする。また、本発明
の骨接合具は、固定釘が長手方向に曲線形状をなすとと
もに髄内釘の元部の固定釘挿入口内に回動自在に設けら
れることを特徴とする。また、本発明の骨接合具は、髄
内釘又は固定釘の先端部と骨との間に間隙を形成するた
めの押出具を備えたことを特徴とする。
本発明の骨接合具は、髄内釘を用いた骨接合具におい
て、髄内釘を中空状に形成するとともに該髄内釘の先端
部付近に骨補填剤流出用の流出部を形成することを特徴
とする。また、本発明の骨接合具は、髄内釘のほぼ中間
部に骨折治癒促進剤流出用の流出部を形成することを特
徴とする。また、本発明の骨接合具は、髄内釘の元部に
固定釘挿入用の挿入口を設け、該挿入口に固定釘を挿入
し、該固定釘を固定手段により髄内釘に固定することを
特徴とする。また、本発明の骨接合具は、固定釘が中空
状をなすとともに先端部付近に骨補填剤流出用の流出部
が形成されていることを特徴とする。また、本発明の骨
接合具は、髄内釘及び固定釘先端部付近の骨補填剤流出
用の流出部が孔により形成されていることを特徴とす
る。また、本発明の骨接合具は、髄内釘及び固定釘先端
部付近の骨補填剤流出用の流出部が先端孔及びスリット
により形成されていることを特徴とする。また、本発明
の骨接合具は、固定釘が長手方向に曲線形状をなすとと
もに髄内釘の元部の固定釘挿入口内に回動自在に設けら
れることを特徴とする。また、本発明の骨接合具は、髄
内釘又は固定釘の先端部と骨との間に間隙を形成するた
めの押出具を備えたことを特徴とする。
【0008】上記課題解決手段による作用は次のとおり
である。すなわち、中空状の髄内釘を骨内に挿入し、髄
内釘の元部から液状で補填後硬化する骨補填剤を注入す
る。注入された骨補填剤が髄内釘の先端部付近の流出部
より流出して硬化し、海綿骨と髄内釘との固定力を高め
るものである。また、髄内釘のほぼ中間部に形成された
流出部から、骨形成促進作用のあるBMP、FGF、T
GF−βなどの増殖因子、エストロゲンあるいは、亜鉛
など、骨形成促進、組織修復促進に効果のある物質を含
む骨折治癒促進剤を流出させ、骨折部に浸入させること
により骨折の治癒の促進を図ることができる。さらに、
髄内釘の元部の挿入口より1つまたは複数の固定釘を挿
入して髄内釘に固定する。曲線状の固定釘を用いた場
合、該固定釘を回動すると固定釘の先端の位置が変化す
るため、患者の上腕骨骨頭などの固定釘を刺入する部位
の寸法・形状に合わせて固定釘の位置を調整することが
できる。特に、例えば、固定釘を2本用いた場合、固定
釘を適宜回動して固定釘先端間の幅を変化させることも
できる。また、固定釘として中空状をなすとともに先端
部付近に骨補填剤流出用の流出部が形成されているもの
を用いた場合は、その固定釘の元部より液状で補填後硬
化する骨補填剤を注入する。この骨補填剤が固定釘の先
端部付近より流出して硬化し、海綿骨と固定釘との固定
力を高めるものである。上記骨補填剤が流出するための
間隙を作る場合は、髄内釘または固定釘の中空内に押出
具を挿入して、押出具先端の刺入部を海綿骨に刺入し、
その後、押出具を抜き去れば髄内釘または固定釘の先端
部と骨との間に間隙が形成される。この間隙に骨補填剤
が流出することにより、より強固な固定が得られるもの
である。
である。すなわち、中空状の髄内釘を骨内に挿入し、髄
内釘の元部から液状で補填後硬化する骨補填剤を注入す
る。注入された骨補填剤が髄内釘の先端部付近の流出部
より流出して硬化し、海綿骨と髄内釘との固定力を高め
るものである。また、髄内釘のほぼ中間部に形成された
流出部から、骨形成促進作用のあるBMP、FGF、T
GF−βなどの増殖因子、エストロゲンあるいは、亜鉛
など、骨形成促進、組織修復促進に効果のある物質を含
む骨折治癒促進剤を流出させ、骨折部に浸入させること
により骨折の治癒の促進を図ることができる。さらに、
髄内釘の元部の挿入口より1つまたは複数の固定釘を挿
入して髄内釘に固定する。曲線状の固定釘を用いた場
合、該固定釘を回動すると固定釘の先端の位置が変化す
るため、患者の上腕骨骨頭などの固定釘を刺入する部位
の寸法・形状に合わせて固定釘の位置を調整することが
できる。特に、例えば、固定釘を2本用いた場合、固定
釘を適宜回動して固定釘先端間の幅を変化させることも
できる。また、固定釘として中空状をなすとともに先端
部付近に骨補填剤流出用の流出部が形成されているもの
を用いた場合は、その固定釘の元部より液状で補填後硬
化する骨補填剤を注入する。この骨補填剤が固定釘の先
端部付近より流出して硬化し、海綿骨と固定釘との固定
力を高めるものである。上記骨補填剤が流出するための
間隙を作る場合は、髄内釘または固定釘の中空内に押出
具を挿入して、押出具先端の刺入部を海綿骨に刺入し、
その後、押出具を抜き去れば髄内釘または固定釘の先端
部と骨との間に間隙が形成される。この間隙に骨補填剤
が流出することにより、より強固な固定が得られるもの
である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態を
図面に基づき説明する。 〔実施の形態1〕図1乃至図9は、本発明の実施の形態
1を示したものである。図1は、骨接合具の正面やや上
方から見た断面図である。骨接合具の主たる構成部材で
ある髄内釘1は、断面がほぼ円形あるいは方形で中空状
であり、所定の長さを有し、遠位部である先端部付近に
は先端孔4の他に多数の側孔3が穿設されている。側孔
3は、例えば髄内釘1の中空の直径が約5〜12mmで
ある場合、直径約1〜3mm位のものであり、髄内釘1
の先端部3〜6cmの長さにわたって、軸方向および周
方向に等間隔に6〜12個程度設けられる。髄内釘1内
には、後述するように骨補填剤が注入され、側孔3およ
び先端孔4から流出するようになっている。なお、本明
細書においては、側孔3および先端孔4を総称して
「孔」と呼ぶことがある。また、髄内釘1の先端部付近
に設ける側孔3をスリット状にしても良い。また、図1
において、髄内釘1は長手方向に弧状をしており、骨折
部位に応じて直線形状のものも使用される。2は、断面
がほぼ円形あるいは方形で中空状であり、長手方向に曲
線形状あるいは直線状の先端が尖った形状の固定釘であ
り、髄内釘1と同様、遠位部である先端部付近には先端
孔4’の他に多数の孔3’が穿設され、これらの孔
3’、4’から骨補填剤を流出できるようになってい
る。図1においては、固定釘2は2本使用されている
が、必要に応じて単数あるいは3本以上でも良い。さら
に、長手方向に弧状の曲線形状をしているが、その他の
曲線形状でも良い。
図面に基づき説明する。 〔実施の形態1〕図1乃至図9は、本発明の実施の形態
1を示したものである。図1は、骨接合具の正面やや上
方から見た断面図である。骨接合具の主たる構成部材で
ある髄内釘1は、断面がほぼ円形あるいは方形で中空状
であり、所定の長さを有し、遠位部である先端部付近に
は先端孔4の他に多数の側孔3が穿設されている。側孔
3は、例えば髄内釘1の中空の直径が約5〜12mmで
ある場合、直径約1〜3mm位のものであり、髄内釘1
の先端部3〜6cmの長さにわたって、軸方向および周
方向に等間隔に6〜12個程度設けられる。髄内釘1内
には、後述するように骨補填剤が注入され、側孔3およ
び先端孔4から流出するようになっている。なお、本明
細書においては、側孔3および先端孔4を総称して
「孔」と呼ぶことがある。また、髄内釘1の先端部付近
に設ける側孔3をスリット状にしても良い。また、図1
において、髄内釘1は長手方向に弧状をしており、骨折
部位に応じて直線形状のものも使用される。2は、断面
がほぼ円形あるいは方形で中空状であり、長手方向に曲
線形状あるいは直線状の先端が尖った形状の固定釘であ
り、髄内釘1と同様、遠位部である先端部付近には先端
孔4’の他に多数の孔3’が穿設され、これらの孔
3’、4’から骨補填剤を流出できるようになってい
る。図1においては、固定釘2は2本使用されている
が、必要に応じて単数あるいは3本以上でも良い。さら
に、長手方向に弧状の曲線形状をしているが、その他の
曲線形状でも良い。
【0010】図2は、図1の上面図であり、髄内釘1内
にその元部から2本の固定釘2が挿入され、髄内釘1の
近位部である元部付近の釘挿入口16、16から髄内釘
1外に突出した状態で固定ネジ5、5により髄内釘1に
固定されている。固定釘2は、釘挿入口16に挿入され
た状態では回動自在であり、曲線形状の固定釘の2の場
合、回動することにより先端部の位置が変化するため、
患者の上腕骨骨頭などの固定釘を刺入する部位の寸法・
形状に合わせて固定釘の位置を調整することができる。
固定ネジ5、5は、図1および図2に示すように、髄内
釘1内に嵌合されて固定されている固定ネジ装着具6の
ネジ穴内に螺入して固定釘2、2を上方から押し込んで
固定釘2、2を髄内釘1に固定するようになっている。
固定ネジ装着具6は、髄内釘1と別体あるいは一体に形
成される。固定釘2は、髄内釘1を安定して骨に固定す
るために用いられるものであり、髄内釘1の軸線方向と
はある一定角度をもって髄内釘1と交叉するようにして
髄内釘1に固定されるものである。なお、骨折部位によ
っては、固定釘2を用いることなく、髄内釘1を単独で
使用することも可能である。
にその元部から2本の固定釘2が挿入され、髄内釘1の
近位部である元部付近の釘挿入口16、16から髄内釘
1外に突出した状態で固定ネジ5、5により髄内釘1に
固定されている。固定釘2は、釘挿入口16に挿入され
た状態では回動自在であり、曲線形状の固定釘の2の場
合、回動することにより先端部の位置が変化するため、
患者の上腕骨骨頭などの固定釘を刺入する部位の寸法・
形状に合わせて固定釘の位置を調整することができる。
固定ネジ5、5は、図1および図2に示すように、髄内
釘1内に嵌合されて固定されている固定ネジ装着具6の
ネジ穴内に螺入して固定釘2、2を上方から押し込んで
固定釘2、2を髄内釘1に固定するようになっている。
固定ネジ装着具6は、髄内釘1と別体あるいは一体に形
成される。固定釘2は、髄内釘1を安定して骨に固定す
るために用いられるものであり、髄内釘1の軸線方向と
はある一定角度をもって髄内釘1と交叉するようにして
髄内釘1に固定されるものである。なお、骨折部位によ
っては、固定釘2を用いることなく、髄内釘1を単独で
使用することも可能である。
【0011】図3は、髄内釘1内に骨補填剤を注入する
要領を示したものである。髄内釘1の近位部である元部
より骨補填剤注入器8を接合し、注入器8のノズル9を
髄内釘1の中空部内に挿入し、液状で補填後硬化する骨
補填剤7を注入する。 骨補填剤7としては、例えば、
α型リン酸三カルシウム、リン酸四カルシウム、リン酸
水素カルシウム、水酸アパタイトを主成分とする一般名
リン酸カルシウム骨ペースト(商品名:和名バイオペッ
クス、洋名BIOPEX)が用いられる。リン酸カルシ
ウム骨ペーストの性質は、優れた生体適合性、骨伝導
性、骨修復性を示し、初めは液状であるが約5〜10分
で硬化する。そして、体内で徐々にハイドロキシアパタ
イトに構造を変えるものである。なお、骨補填剤7とし
ては、上記のものに限らず、同様の機能をもつものであ
れば、他のものでも良い。
要領を示したものである。髄内釘1の近位部である元部
より骨補填剤注入器8を接合し、注入器8のノズル9を
髄内釘1の中空部内に挿入し、液状で補填後硬化する骨
補填剤7を注入する。 骨補填剤7としては、例えば、
α型リン酸三カルシウム、リン酸四カルシウム、リン酸
水素カルシウム、水酸アパタイトを主成分とする一般名
リン酸カルシウム骨ペースト(商品名:和名バイオペッ
クス、洋名BIOPEX)が用いられる。リン酸カルシ
ウム骨ペーストの性質は、優れた生体適合性、骨伝導
性、骨修復性を示し、初めは液状であるが約5〜10分
で硬化する。そして、体内で徐々にハイドロキシアパタ
イトに構造を変えるものである。なお、骨補填剤7とし
ては、上記のものに限らず、同様の機能をもつものであ
れば、他のものでも良い。
【0012】図4は、上腕骨10の近位部骨折に髄内釘
1を使用した場合の例であり、髄内釘1を上腕骨10に
挿入後、髄内釘1内に骨補填剤7を注入すると、骨補填
剤7は髄内釘1の先端部近傍の側孔3、3・・および先
端部孔4から流出し硬化する。このため、髄内釘1の先
端部と海綿骨とが骨補填剤7により固定される。
1を使用した場合の例であり、髄内釘1を上腕骨10に
挿入後、髄内釘1内に骨補填剤7を注入すると、骨補填
剤7は髄内釘1の先端部近傍の側孔3、3・・および先
端部孔4から流出し硬化する。このため、髄内釘1の先
端部と海綿骨とが骨補填剤7により固定される。
【0013】図5は、上腕骨10近位部骨折に図1に示
した骨接合具を使用した場合を示したものである。ま
ず、髄内釘1を上腕骨10の骨折線11を跨いで挿入
後、髄内釘1の元部より液状の骨補填剤7を注入する。
注入された骨補填剤7は、髄内釘1の遠位部である先端
部の側孔3と先端部4より流出して時間の経過とともに
硬化し、海綿骨と髄内釘1の先端部とを固定する。次
に、2本の固定釘2、2を髄内釘1の釘挿入孔16、1
6から挿入し、固定釘2固定用の固定ネジ5、5を使用
して固定釘2、2を髄内釘1に固定する。次に、固定釘
2、2の元部より液状の骨補填剤7を注入する。注入さ
れた骨補填剤7は、固定釘2、2の遠位部である先端部
の側孔3’と先端孔4’より流出して時間の経過と共に
硬化し、海綿骨と固定釘2の先端部とを固定する。この
ため、骨接合具は、骨折線11を挟んだ両側で固定され
ることになり、骨折部の整復位を安定して保持すること
ができる。髄内釘1と固定釘2との固定は、固定ネジ5
を用いずに、例えば骨補填剤の硬化を利用して固定する
ことも考えられる。
した骨接合具を使用した場合を示したものである。ま
ず、髄内釘1を上腕骨10の骨折線11を跨いで挿入
後、髄内釘1の元部より液状の骨補填剤7を注入する。
注入された骨補填剤7は、髄内釘1の遠位部である先端
部の側孔3と先端部4より流出して時間の経過とともに
硬化し、海綿骨と髄内釘1の先端部とを固定する。次
に、2本の固定釘2、2を髄内釘1の釘挿入孔16、1
6から挿入し、固定釘2固定用の固定ネジ5、5を使用
して固定釘2、2を髄内釘1に固定する。次に、固定釘
2、2の元部より液状の骨補填剤7を注入する。注入さ
れた骨補填剤7は、固定釘2、2の遠位部である先端部
の側孔3’と先端孔4’より流出して時間の経過と共に
硬化し、海綿骨と固定釘2の先端部とを固定する。この
ため、骨接合具は、骨折線11を挟んだ両側で固定され
ることになり、骨折部の整復位を安定して保持すること
ができる。髄内釘1と固定釘2との固定は、固定ネジ5
を用いずに、例えば骨補填剤の硬化を利用して固定する
ことも考えられる。
【0014】図6は、図1に示した骨接合具を橈骨遠位
部骨折に使用した場合を示したものである。骨折線11
の近位と遠位を固定し、骨折部の整復位を確実に保持し
ている。
部骨折に使用した場合を示したものである。骨折線11
の近位と遠位を固定し、骨折部の整復位を確実に保持し
ている。
【0015】図7は、髄内釘1および固定釘2の先端部
の側孔3、3’近傍において、髄内釘1および固定釘2
と骨との間に間隙を設けるための付属具を示したもので
ある。12は、髄内釘1内に挿入可能な内筒であり、該
内筒12内には図7(a)に示すように押出具13が挿
入されている。押出具13は図7(b)に示すように可
撓軸14とその先端に設けられた2股状あるいは3股状
など、複数股状の形状した弾性変形自在な海綿骨刺入部
15からなっている。押出具13が挿入された内筒12
を、髄内釘1内に所定距離挿入後、押出具13をその先
端の海綿骨刺入部15が内筒12から突出するまで押し
出すと、海綿骨刺入部15は開脚し、その位置にて整合
した髄内釘1の孔3、3から髄内釘1外に突出し、海綿
骨に刺入するようになっている。その際、必要に応じて
押出具13を更に押し込み、海綿骨刺入部15を海綿骨
に深く刺入させることもできる。
の側孔3、3’近傍において、髄内釘1および固定釘2
と骨との間に間隙を設けるための付属具を示したもので
ある。12は、髄内釘1内に挿入可能な内筒であり、該
内筒12内には図7(a)に示すように押出具13が挿
入されている。押出具13は図7(b)に示すように可
撓軸14とその先端に設けられた2股状あるいは3股状
など、複数股状の形状した弾性変形自在な海綿骨刺入部
15からなっている。押出具13が挿入された内筒12
を、髄内釘1内に所定距離挿入後、押出具13をその先
端の海綿骨刺入部15が内筒12から突出するまで押し
出すと、海綿骨刺入部15は開脚し、その位置にて整合
した髄内釘1の孔3、3から髄内釘1外に突出し、海綿
骨に刺入するようになっている。その際、必要に応じて
押出具13を更に押し込み、海綿骨刺入部15を海綿骨
に深く刺入させることもできる。
【0016】図8は、押出具13の刺入部15が髄内釘
1の側孔3、3から突出した状態を示している。海綿骨
刺入部15が髄内釘から突出すると、海綿骨刺入部15
は海綿骨に刺入する。続いて、押出具13とともに内筒
12を髄内釘1から抜き去ると、髄内釘1の孔3付近に
髄内釘1と骨との間隙が形成される。この後、髄内釘1
内に骨補填剤7を注入すると、髄内釘1の側孔3から骨
補填剤7が前記の間隙に流出することになる。このた
め、髄内釘1周囲における骨補填剤7の流出量および流
出面積が増加し、より強固な固定力が得られる。なお、
固定釘2に対しても髄内釘1の場合と同様、骨との間に
間隙を設けるための付属具である押出具を用いて間隙が
形成される。
1の側孔3、3から突出した状態を示している。海綿骨
刺入部15が髄内釘から突出すると、海綿骨刺入部15
は海綿骨に刺入する。続いて、押出具13とともに内筒
12を髄内釘1から抜き去ると、髄内釘1の孔3付近に
髄内釘1と骨との間隙が形成される。この後、髄内釘1
内に骨補填剤7を注入すると、髄内釘1の側孔3から骨
補填剤7が前記の間隙に流出することになる。このた
め、髄内釘1周囲における骨補填剤7の流出量および流
出面積が増加し、より強固な固定力が得られる。なお、
固定釘2に対しても髄内釘1の場合と同様、骨との間に
間隙を設けるための付属具である押出具を用いて間隙が
形成される。
【0017】図9は、押出具13を用いて図1に示す骨
接合具と骨との間に間隙を形成した後、骨補填剤を注入
したものを示したものである。髄内釘1および固定釘2
の先端部に形成された間隙に骨補填剤7が充満し、骨補
填剤7の流出量および流出面積の増加により強固な固定
が得られているのが分かる。
接合具と骨との間に間隙を形成した後、骨補填剤を注入
したものを示したものである。髄内釘1および固定釘2
の先端部に形成された間隙に骨補填剤7が充満し、骨補
填剤7の流出量および流出面積の増加により強固な固定
が得られているのが分かる。
【0018】〔実施の形態2〕図10及び図11は、本
発明の実施の形態2を示したもので、図10は骨接合具
の正面やや上方から見た断面図、図11は、図10の上
面図ある。髄内釘20は、実施の形態1の髄内釘1と同
様、断面がほぼ円形あるいは方形で中空状であり、所定
の長さを有し、遠位部である先端部付近には先端孔23
の他に軸方向に複数のスリット22が形成されている。
スリット22は、髄内釘20の中空の直径及び長さに応
じて適宜の幅及び長さに形成されるものであり、周方向
に等間隔に複数個設けられる。髄内釘20内に、骨補填
剤が注入されると、先端孔23及びスリット22から流
出するようになっている。髄内釘20の近位部である元
部付近には、髄内釘20の軸線方向とほぼ直交する方向
に釘挿入口25が設けられ、断面がほぼ円形あるいは方
形で中実又は中空状であり、長手方向に弧状の先端が尖
った固定釘21、21が固定釘挿入口25内に挿入さ
れ、髄内釘20の元部に穿設されたネジ部27に螺入す
る固定ネジ24で固定される。なお、図10及び図11
に示す固定釘21は、中空状のものであり、遠位部であ
る先端部付近には先端孔23’の他に軸方向に複数のス
リット22’が形成され、固定釘21内に骨補填剤が注
入されると先端孔23’及びスリット22’から骨補填
剤が流出するようになっている。固定釘21が中実の場
合は、固定釘21内に骨補填剤が注入されることはな
く、もちろん、先端孔23’及びスリット22’も形成
されない。
発明の実施の形態2を示したもので、図10は骨接合具
の正面やや上方から見た断面図、図11は、図10の上
面図ある。髄内釘20は、実施の形態1の髄内釘1と同
様、断面がほぼ円形あるいは方形で中空状であり、所定
の長さを有し、遠位部である先端部付近には先端孔23
の他に軸方向に複数のスリット22が形成されている。
スリット22は、髄内釘20の中空の直径及び長さに応
じて適宜の幅及び長さに形成されるものであり、周方向
に等間隔に複数個設けられる。髄内釘20内に、骨補填
剤が注入されると、先端孔23及びスリット22から流
出するようになっている。髄内釘20の近位部である元
部付近には、髄内釘20の軸線方向とほぼ直交する方向
に釘挿入口25が設けられ、断面がほぼ円形あるいは方
形で中実又は中空状であり、長手方向に弧状の先端が尖
った固定釘21、21が固定釘挿入口25内に挿入さ
れ、髄内釘20の元部に穿設されたネジ部27に螺入す
る固定ネジ24で固定される。なお、図10及び図11
に示す固定釘21は、中空状のものであり、遠位部であ
る先端部付近には先端孔23’の他に軸方向に複数のス
リット22’が形成され、固定釘21内に骨補填剤が注
入されると先端孔23’及びスリット22’から骨補填
剤が流出するようになっている。固定釘21が中実の場
合は、固定釘21内に骨補填剤が注入されることはな
く、もちろん、先端孔23’及びスリット22’も形成
されない。
【0019】髄内釘20に設けられる固定釘挿入口25
は、固定釘21の外径より若干大きく形成されており、
固定釘21は固定釘挿入口25内で回動自在な状態で挿
入される。その際、固定釘21が長手方向に弧状をして
いるため、図11に示すように、例えば2つの固定釘2
1を使用した場合、固定釘21、21を回動させること
により固定釘21、21先端の間隔Bを調整することが
できる。例えば、患者の上腕骨を例にとっても、その形
状・寸法は千差万別であるから、実際の治療に当たって
は、患者の骨折部位の骨の形状・寸法に合わせるように
固定釘21、21を回動してその位置を調整する。な
お、固定釘21の長手方向の形状は、全体的に弧状をし
たものに限らず、例えば、元部付近はほぼ直線状をな
し、先端に行くにしたがって曲率が増加するような形状
でも良く、要は、回動することによって、固定釘21自
体の位置あるいは固定釘21、21先端の間隔Bを調整
することができるような曲線形状であれば良い。
は、固定釘21の外径より若干大きく形成されており、
固定釘21は固定釘挿入口25内で回動自在な状態で挿
入される。その際、固定釘21が長手方向に弧状をして
いるため、図11に示すように、例えば2つの固定釘2
1を使用した場合、固定釘21、21を回動させること
により固定釘21、21先端の間隔Bを調整することが
できる。例えば、患者の上腕骨を例にとっても、その形
状・寸法は千差万別であるから、実際の治療に当たって
は、患者の骨折部位の骨の形状・寸法に合わせるように
固定釘21、21を回動してその位置を調整する。な
お、固定釘21の長手方向の形状は、全体的に弧状をし
たものに限らず、例えば、元部付近はほぼ直線状をな
し、先端に行くにしたがって曲率が増加するような形状
でも良く、要は、回動することによって、固定釘21自
体の位置あるいは固定釘21、21先端の間隔Bを調整
することができるような曲線形状であれば良い。
【0020】また、髄内釘20の軸方向中間部の骨折線
11に位置する部分には、骨折治癒促進剤を流出するた
めのスリット26が円周方向に等間隔に複数設けられて
いる。このスリット26から流出した骨折治癒促進剤が
骨折部位に浸入して骨折の治癒を促進する。骨折治癒促
進剤の注入方法としては、髄内釘20内に骨補填剤を注
入後、骨折治癒促進剤を収容した注入器を髄内釘20内
に挿入させ、骨折治癒促進剤に圧力あるいは遠心力を作
用させて円周方向に複数設けられたスリット26目がけ
て噴射する等、種々の方法がある。このように骨補填剤
及び骨折治癒促進剤を併せ使用することにより、骨接合
具が骨折線11を挟んだ両側で固定され、骨折部の整復
位を安定して保持することができるばかりでなく、骨折
部位に骨折治癒促進剤が浸入して骨折の治癒を促進する
という、優れた効果を奏することができる。また、固定
釘21に対する骨補填剤の注入については、実施の形態
1と同様に行われるものであり、髄内釘および固定釘の
先端部のスリット近傍において、髄内釘および固定釘と
骨との間に間隙を設けるために付属具を用いることも実
施の形態1と同様である。
11に位置する部分には、骨折治癒促進剤を流出するた
めのスリット26が円周方向に等間隔に複数設けられて
いる。このスリット26から流出した骨折治癒促進剤が
骨折部位に浸入して骨折の治癒を促進する。骨折治癒促
進剤の注入方法としては、髄内釘20内に骨補填剤を注
入後、骨折治癒促進剤を収容した注入器を髄内釘20内
に挿入させ、骨折治癒促進剤に圧力あるいは遠心力を作
用させて円周方向に複数設けられたスリット26目がけ
て噴射する等、種々の方法がある。このように骨補填剤
及び骨折治癒促進剤を併せ使用することにより、骨接合
具が骨折線11を挟んだ両側で固定され、骨折部の整復
位を安定して保持することができるばかりでなく、骨折
部位に骨折治癒促進剤が浸入して骨折の治癒を促進する
という、優れた効果を奏することができる。また、固定
釘21に対する骨補填剤の注入については、実施の形態
1と同様に行われるものであり、髄内釘および固定釘の
先端部のスリット近傍において、髄内釘および固定釘と
骨との間に間隙を設けるために付属具を用いることも実
施の形態1と同様である。
【0021】説明の都合上、本実施の形態について、上
記のように実施の形態1及び実施の形態2として分けて
記載しているが、両実施の形態を適宜組み合わせて実施
するものも本実施の形態に含まれることはいうまでもな
い。
記のように実施の形態1及び実施の形態2として分けて
記載しているが、両実施の形態を適宜組み合わせて実施
するものも本実施の形態に含まれることはいうまでもな
い。
【0022】
【発明の効果】本発明は、次の効果を奏する。
(1)骨補填剤が髄内釘の先端部付近の流出部より流出
して硬化することにより、骨粗鬆症などにより脆弱にな
った骨における髄内釘の骨に対する固定力を強化でき
る。また、骨接合後の長期間にわたって、髄内釘の骨に
対する固定力を保持できる。 (2)髄内釘の元部に1つまたは複数の固定釘を挿入し
て髄内釘に固定することにより、骨折線を挟んだ両側で
髄内釘が強固に固定されることになり骨折部の整復位を
安定して保持することができる。また、固定釘として中
空状のものを用いた場合、該固定釘に骨補填剤を注入す
ることにより骨補填剤により固定釘の先端部付近がより
強固に固定される。 (3)曲線形状の固定釘を用いた場合、該固定釘を回動
すると固定釘の先端の位置が変化するため、患者の上腕
骨骨頭などの固定釘を刺入する部位の寸法・形状に合わ
せて固定釘の位置を調整することができる。特に、例え
ば、固定釘を2本用いた場合、固定釘を適宜回動して固
定釘先端間の幅を変化させることもできる。 (4)髄内釘と骨との固定具であるスクリューの使用を
止めることにより、皮膚および軟部組織への侵襲を少な
くするができる。 (5)骨折部位に位置する髄内釘のほぼ中間部に骨折治
癒促進剤の流出部を形成して骨折部に骨折治癒促進剤を
供給可能とすることにより、骨折部の整復位を安定して
保持するとともに、骨折の治癒を促進することができ
る。
して硬化することにより、骨粗鬆症などにより脆弱にな
った骨における髄内釘の骨に対する固定力を強化でき
る。また、骨接合後の長期間にわたって、髄内釘の骨に
対する固定力を保持できる。 (2)髄内釘の元部に1つまたは複数の固定釘を挿入し
て髄内釘に固定することにより、骨折線を挟んだ両側で
髄内釘が強固に固定されることになり骨折部の整復位を
安定して保持することができる。また、固定釘として中
空状のものを用いた場合、該固定釘に骨補填剤を注入す
ることにより骨補填剤により固定釘の先端部付近がより
強固に固定される。 (3)曲線形状の固定釘を用いた場合、該固定釘を回動
すると固定釘の先端の位置が変化するため、患者の上腕
骨骨頭などの固定釘を刺入する部位の寸法・形状に合わ
せて固定釘の位置を調整することができる。特に、例え
ば、固定釘を2本用いた場合、固定釘を適宜回動して固
定釘先端間の幅を変化させることもできる。 (4)髄内釘と骨との固定具であるスクリューの使用を
止めることにより、皮膚および軟部組織への侵襲を少な
くするができる。 (5)骨折部位に位置する髄内釘のほぼ中間部に骨折治
癒促進剤の流出部を形成して骨折部に骨折治癒促進剤を
供給可能とすることにより、骨折部の整復位を安定して
保持するとともに、骨折の治癒を促進することができ
る。
【図1】 本発明の実施の形態1に係る骨接合具の正面
やや上方から見た断面図である。
やや上方から見た断面図である。
【図2】 図1の上面図である。
【図3】 髄内釘内に骨補填剤を注入する要領を示した
正面図である
正面図である
【図4】 上腕骨の近位部骨折に髄内釘を使用した場合
の正面図である。
の正面図である。
【図5】 上腕骨近位部骨折に図1に示した骨接合具を
使用した場合を示した正面図である。
使用した場合を示した正面図である。
【図6】 図1に示した骨接合具を橈骨遠位部骨折に使
用した場合を示した正面図である。
用した場合を示した正面図である。
【図7】 髄内釘および釘の先端部の孔近傍において、
髄内釘および釘の先端部と骨との間に間隙を設けるため
の内筒および押出具を示した正面図である。
髄内釘および釘の先端部と骨との間に間隙を設けるため
の内筒および押出具を示した正面図である。
【図8】 押出具の刺入部が髄内釘の孔から突出した状
態を示した正面図である。
態を示した正面図である。
【図9】 押出具を用いて図1に示す骨接合具と骨との
間に間隙を形成した後、骨補填剤を注入した状態を示し
た正面図である。
間に間隙を形成した後、骨補填剤を注入した状態を示し
た正面図である。
【図10】 本発明の実施の形態2に係る骨接合具の正
面やや上方から見た断面図である。
面やや上方から見た断面図である。
【図11】 図10の上面図である。
【図12】 従来の骨接合の代表的な例を示した説明図
である。
である。
1 髄内釘
2 固定釘
3、3’ 側孔
4 先端孔
5 固定ネジ
6 固定ネジ装着具
7 骨補填剤
8 骨補填剤注入器
9 ノズル
10 上腕骨
11 骨折線
12 内筒
13 押出具
14 可撓軸
15 海綿骨刺入部
16 釘挿入口
20 髄内釘
21 固定釘
22、22’ スリット
23 先端孔
24 固定ネジ
25 固定釘挿入口
26 骨改良剤流出用スリット
Claims (5)
- 【請求項1】 髄内釘を用いた骨接合具において、中空
状に形成された髄内釘の先端部付近に骨補填剤流出用の
流出部を形成するとともに髄内釘の元部に固定釘挿入用
の挿入口を設け、該挿入口に長手方向に曲線形状をなす
とともに髄内釘の元部の固定釘挿入口内に回動自在な固
定釘を挿入し、該固定釘を固定手段により髄内釘に固定
することを特徴とする骨接合具。 - 【請求項2】 固定釘は中空状をなすとともに先端部付
近に骨補填剤流出用の流出部が形成されていることを特
徴とする請求項1記載の骨接合具。 - 【請求項3】 髄内釘及び固定釘先端部付近の流出部が
先端孔及び複数のスリットにより形成されていることを
特徴とする請求項1又は請求項2に記載の骨接合具。 - 【請求項4】 髄内釘のほぼ中間部の骨折線に位置する
部分に骨折治癒促進剤流出用の流出部を形成することを
特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載
の骨接合具。 - 【請求項5】 髄内釘又は固定釘の先端部と骨との間に
間隙を形成するための押出具を備えたことを特徴とする
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の骨接合
具。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003016834A JP3474560B1 (ja) | 2002-09-10 | 2003-01-27 | 骨接合具 |
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JP2002264734 | 2002-09-10 | ||
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Family
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EP2282689B1 (en) * | 2008-05-07 | 2013-02-13 | Tornier | Apparatus for proximal humeral fracture repair |
EP2133034B1 (en) * | 2008-06-13 | 2011-12-28 | Orthofix S.r.l. | Intramedullary nail to be inserted into a fractured long bone |
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WO2010006453A1 (en) * | 2008-07-18 | 2010-01-21 | Meinrad Fiechter | Intramedullary nail |
US8012155B2 (en) * | 2009-04-02 | 2011-09-06 | Zimmer, Inc. | Apparatus and method for prophylactic hip fixation |
WO2011088172A1 (en) | 2010-01-15 | 2011-07-21 | Brenzel Michael P | Rotary-rigid orthopaedic rod |
EP2523616B1 (en) | 2010-01-20 | 2019-04-17 | Conventus Orthopaedics, Inc. | Apparatus for bone access and cavity preparation |
JP5907898B2 (ja) * | 2010-03-08 | 2016-04-26 | コンベンタス オーソピディックス, インコーポレイテッド | 骨修復のための装置および方法 |
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