JP3473412B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents

ナビゲーション装置

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JP3473412B2 JP17123898A JP17123898A JP3473412B2 JP 3473412 B2 JP3473412 B2 JP 3473412B2 JP 17123898 A JP17123898 A JP 17123898A JP 17123898 A JP17123898 A JP 17123898A JP 3473412 B2 JP3473412 B2 JP 3473412B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両に搭載されるナ
ビゲーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、出発地から目的地まで車両を誘導
するナビゲーション装置が車両に搭載されるようになっ
てきたことは周知であるが、更に、最近では、推奨経路
だけでなく任意地点の天候情報等の特定情報をも提供す
るナビゲーション装置が増加しつつある。
【0003】例えば、特開平8−115705号公報に
開示されている車載用ナビゲーション装置は、ユーザか
ら特定情報取得指示が為されると、車載電話を通じて外
部データにアクセスし、取得した特定情報を音声出力ま
たは画面表示出力している。前記車載用ナビゲーション
装置には、前記特定情報を取得するための電話番号等の
通信情報が予め記憶されているため、ユーザは簡易な操
作で情報を取得できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示すように、地図画面の際に天候情報の取得指示を行う
ためには、地図表示画面から情報取得画面に切換え、更
に天候情報の読み出し操作を必要とし、操作上、煩わし
さが生じていた。また、地図画面が一旦終了されるため
に、ユーザへの自車位置情報の提供が一切行われなくな
るという問題も生じていた。
【0005】本発明は上述した実状に鑑みてなされたも
のであり、その課題は、地図表示画面のまま所定の地図
縮尺切換スイッチを操作するのみで、外部からの特定情
報を効率よくユーザに提供できるようなナビゲーション
装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、第1の発明であるナビゲーション装置は、画面上
の地図を多段階に拡大および縮小する縮尺変更手段と、
外部から特定情報を取得する情報取得手段と、取得した
情報を蓄積する情報記憶手段と、所定レベル以上の広域
表示を指定したことが検出された場合には前記情報記憶
手段に蓄積された情報を読み出す情報読取手段と、前記
広域表示の地図画面に前記特定情報を重畳して表示する
情報表示手段と、を備えて構成される。
【0007】これより、地図表示の画面状態で1度外部
から取得した特定情報を再度得るにあたって、地図画面
から情報取得画面に切換える必要はなく、地図画面が所
定レベル以上の広域表示となるように指定するだけで良
い。特定情報は地図画面に重畳して表示される。また、
所定レベルとは、地図画面に特定情報を重ねて表示して
も、煩わしさを与えない程度の広域レベルを示す。
【0008】第2の発明であるナビゲーション装置は、
第1の発明において、前記特定情報とは気象情報である
ことを特徴とする。
【0009】従って、地図表示の画面状態において、地
図画面が所定レベル以上の広域表示となるように指定す
れば、1度外部から取得した気象情報が地図画面に重ね
て表示される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図示の実施例に基づき具体的に説明する。図1は本
発明によるナビゲーション装置の第1実施例を示す構成
ブロック図である。図示するように、ECU1がナビゲ
ーション装置全体を制御している。
【0011】ECU1には地図データベース2及び自車
位置処理装置3が接続されている。地図データベース2
には、全国の道路情報等を含む地図データが記憶されて
おり、自車位置処理装置3は、GPS受信機31及び自
律航法センサー32によって得た情報から自車位置演算
装置30が自車位置を演算する構造になっている。GP
S(グローバル・ポジショニング・システム)受信機3
1は人工衛星からの信号を受信して現在位置を検出し、
自律航法センサー32は、検出した現在位置周辺の道路
形状に車両の軌跡を当てはめて、現在位置を検出する。
【0012】更に、ECU1には入力装置8が接続さ
れ、ユーザの指示は入力装置8を介してECU1に伝え
られる。そして、ユーザの指示に応じてECU1で生成
された情報は、出力装置9によってユーザに伝えられ
る。入力装置8はボタンやタッチパネル等の手動装置、
また音声認識装置等を含む。音声認識装置はユーザの音
声を認識し、ユーザ指示信号を出力するものである。出
力装置9はディスプレイやスピーカを有する。例えば、
ナビゲーションの際に、画面表示や音声案内等が出力さ
れる。
【0013】ECU1は、自車位置処理装置3から得た
情報と地図データベース2からを得た情報を基に、入力
された指示に対応した情報を出力する。例えば、ユーザ
により入力装置8から目的地が入力されると、自車位置
処理装置3から得た自車位置を基に地図データから推奨
経路を探索する。探索された推奨経路は、出力装置9で
あるディスプレイ上に他の道路と区別して表示され、出
力装置9であるスピーカより進行方向を示す音声案内が
為される。そして、左右折ポイントに近づくと分割画面
に切換わり、交差点拡大表示が為される。
【0014】また、気象情報等を有する情報センター4
から情報を取得するには、移動体電話としての携帯電話
5を介して、電話回線網を用いた情報信号の送受信を行
う。携帯電話5は、変復調を行うモデム6を介してEC
U1に接続されており、モデム6に対して脱着可能に構
成される。尚、移動体電話は携帯電話に限らず、自動車
電話等、専用の車載電話システムを設けても良い。
【0015】ECU1が情報センター4から取得した情
報は、メモリ7記憶される。そのため、ECU1は、再
度情報センター4にアクセスしなくても、1度取得した
情報をメモリ7から読み出すことができる。
【0016】以上のような構成を有する第1実施例の動
作処理手順を、図2の処理ルーチンと共に説明する。
【0017】まず、ステップ1において、ECU1は自
車位置処理装置3やモデム6等を初期化し、出力装置9
であるディスプレイに初期画面が表示される。
【0018】続いて、ステップ2に進み、ECU1は、
モデム6及び携帯電話5を介して情報センター4から特
定情報、例えば、気象情報を取得してメモリ7に記憶さ
せる。情報センター4から取得する気象情報は、例え
ば、京都・雪、東京・曇り、の様にテキストデータで受
信され、記憶される。
【0019】初期化が終了した時点で、GPS受信機3
1又は自律航法センサー32の信号受信が可能となり、
ステップ3では、自車位置処理装置3からECU1に自
車位置情報が与えられる。ステップ4では、ステップ3
で得られる自車位置情報から必要な地図が選別され、地
図データベース2から読み出される。そして、ステップ
5において自車位置を含む地図画面が表示される。
【0020】次に、ステップ6において、所定レベル以
上の広域表示、例えば、最大広域の地図表示を指示する
か否かを判断する。ここで肯定判断が為されると、ステ
ップ7に進み、ECU1はメモリ7からステップ2で記
憶した気象情報を読み出し、地名と天候状況を夫々抽出
し、地名は地図データと対応させて座標化する。そし
て、ステップ8で最大広域地図を読み出し、ステップ9
において、メモリ7から読み出された気象情報と、抽出
されたと最大広域地図が、ディスプレイ上に重畳表示さ
れる。
【0021】続いて、ステップ10に進み、最大広域の
地図表示を維持するか否かを判断し、維持する場合はス
テップ9に戻る。また、最大広域の地図表示を終了する
場合はステップ3に戻り、上記動作を繰り返す。ステッ
プ6において、最大広域の地図表示を指示しなかった場
合は、ステップ11に進み、ナビゲーション装置の終了
を指示するか否かを判断する。ここで、肯定判断された
場合は処理を終了し、否定判断されるとステップ3に戻
り上記動作を繰り返す。
【0022】次に、気象情報取得の方法について説明す
る。第1実施例では、ナビゲーション装置の立ち上げ時
にECU1が情報センター4から気象情報を取得し、メ
モリ7に記録されている気象情報が更新される。しかし
ながら、ユーザの指示に応じて気象情報の更新を行って
も良い。その際の動作処理手順を第2実施例として、図
3の処理ルーチンを用いて説明する。
【0023】まずステップ31で、気象情報取得の要求
があるか否かの判断を行う。ここで否定判断であれば動
作処理は終了する。肯定判断が為された場合、ステップ
32に進み、ECU1は、モデム6及び携帯電話5を介
して、情報センター4に気象情報取得の検索要求を送信
する。そして、ステップ33で、情報センター4が作成
した気象情報取得の検索回答を受信する。続いて、ステ
ップ34で、取得した気象情報がメモリ7に記憶され、
気象情報は更新される。尚、情報センター4から送信さ
れる気象情報には、地名を表す座標データ及び天候状況
を記号化した天候コードデータが含まれるようにしても
良い。その場合、再度メモリ7から読み出す際に、所定
の天候コード変換テーブルを用いて、晴れマーク、雨マ
ーク等を生成する。そして前記座標データに対応する地
図上に、前記天候コードから変換された晴れマーク、雨
マーク等を表示する。
【0024】また、FM多重放送やTV文字放送によっ
て、常時、気象情報を更新しても良い。この場合、図1
に記載した携帯電話5及びモデム6に代えて、FM放送
受信機(又はTV放送受信機)及び多重放送を解読する
デコード手段を設けることが望ましい。図4に、FM多
重放送を用いて気象情報を取得する場合の動作処理手順
を第3実施例として示す。まず、ステップ41で、気象
情報を提供するFM多重放送のチャンネルを選ぶ。そし
て、ステップ42において、選んだチャンネルが解読さ
れ、選択した放送局に接続される。気象情報は、ステッ
プ43で取得され、ステップ44でメモリ7に記憶され
る。以上の手順により、第3実施例では、常時、気象情
報が更新される。
【0025】画面上の地図を多段階に拡大および縮小す
る縮尺変更手段については、図5に示すような、スケー
ルバー等が考えられる。これは、ユーザが希望する縮尺
の画面部分に触れることで表示地図の縮尺が指定され、
指定された縮尺の地図画面に自車位置が表示される。例
えば、図5(I)に示されるような最も詳細な地図を表
示している際に、図5(II)のような広域地図に変更し
たい時は、広域側のスケールバーに触れると表示画面が
切換わる。上記実施例では、最大広域の地図表示が指定
されると気象情報が重畳表示される。即ち、通常は図5
に示される表示画面であり、ユーザが最大広域を指定す
るスケールバーに触れると、図6に示されるように、気
象情報が地図画面に重畳表示される。気象情報を重畳表
示している場合でも、左右折ポイントに近づくと分割画
面に切換わり、例えば図7のように、左側には気象情報
を表示し、右側には交差点拡大図を表示する。そのた
め、気象情報の取得を行っても、ユーザへの自車位置情
報の提供が一切行われなくなるという問題は解決され
る。
【0026】尚、本発明のナビゲーション装置は、上記
実施例にのみ限定されるものではない。例えば、最大の
広域表示が全国レベルである必要はなく、特定情報が重
畳される広域レベルは表示画面に煩わしさを与えないレ
ベル以上であれば最大レベルである必要はない。また特
定情報に関しては、気象情報のほかに桜の開花情報、地
震・津波情報、観光案内情報等でも良い。この様に、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加
え得ることは勿論である。
【発明の効果】以上より、本発明のナビゲーション装置
は、1度取得した特定情報を再度取得するにあたって、
特定情報を重ねて表示しても煩わしさを与えない程度の
広域地図となる拡大スイッチをを押すだけで、地図画面
に重畳して特定情報を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す構成ブロック図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例における、ナビゲーション
装置の動作処理ルーチンを示す流れ図である。
【図3】本発明の第2実施例における、気象情報取得の
動作処理ルーチンを示す流れ図である。
【図4】本発明の第3実施例における、気象情報取得の
動作処理ルーチンを示す流れ図である。
【図5】本発明による、縮尺変更手段の一実施例を示す
線図である。
【図6】本発明による、最大広域表示画面の一実施例を
示す線図である。
【図7】本発明による、分割画面の一実施例を示す線図
である。
【図8】従来例における、特定情報取得の際の表示画面
を示す線図である。
【符号の説明】
1 ECU (情報取得手段、情報読取手段) 7 メモリ (情報記憶手段) 8 入力装置(縮尺変更手段) 9 出力装置(情報表示手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 21/00 - 21/36 G08G 1/0969 G09B 29/00 - 29/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画面上の地図を多段階に拡大および縮小す
    る縮尺変更手段と、外部から特定情報を取得する情報取
    得手段と、取得した前記特定情報を蓄積する情報記憶手
    段と、所定レベル以上の広域表示を指定したことが検出
    された場合には前記情報記憶手段に蓄積された前記特定
    情報を読み出す情報読取手段と、前記広域表示の地図画
    面に前記特定情報を重畳して表示する情報表示手段と、
    を備えたナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】前記特定情報とは、気象情報であることを
    特徴とする請求項1に記載されるナビゲーション装置。
JP17123898A 1998-06-18 1998-06-18 ナビゲーション装置 Expired - Lifetime JP3473412B2 (ja)

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