JP3473329B2 - ドキュメント仕分けシステム - Google Patents

ドキュメント仕分けシステム

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JP3473329B2
JP3473329B2 JP16609997A JP16609997A JP3473329B2 JP 3473329 B2 JP3473329 B2 JP 3473329B2 JP 16609997 A JP16609997 A JP 16609997A JP 16609997 A JP16609997 A JP 16609997A JP 3473329 B2 JP3473329 B2 JP 3473329B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドキュメント仕分け
システムに関し、特に複数ページから成る記録用紙束を
一括して入力し、ドキュメント毎に仕分けし、かつペー
ジ順に並び替える処理を行うドキュメント仕分けシステ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やプリンタなどにより、複数ペー
ジから成るドキュメントを複数部数コピーあるいはプリ
ントする際、記録を受けて排出される記録用紙をページ
順に重ねたり部毎に仕分けるには、ソータが用いられて
いる。このようなソータは複写機やプリンタなどの用紙
出力部に設けられて、プリント処理と同期して仕分け処
理を実行するようにしている。
【0003】一方、近年のインターネット/イントラネ
ットの普及に伴い、ネットワークで結合された複数台の
プリンタを協調して動作させ、大量のドキュメントを高
速にプリントするシステムが数多く提案されている。こ
のような分散プリントシステムでは、通常ソータは全く
持たないか、あるいは各プリンタが個別にソータを備え
るという構成になっている。
【0004】特開平8−249452号公報では、複数
のコピー機あるいはプリンタのグループによって画像形
成を行うことにより、システム全体を効率的に稼働させ
ることができる画像形成システムを示している。たとえ
ば4台のプリンタで16枚の原稿を各200枚プリント
する場合、第1のプリンタでは1〜4枚目の原稿を、第
2のプリンタでは5〜8枚目の原稿を、第3のプリンタ
では9〜12枚目の原稿を、そして第4のプリンタでは
13〜16枚目の原稿をそれぞれ振り分けてプリントし
ている。
【0005】また特開平8−139837号公報では、
複数の画像形成装置を接続したシステムにおいて、複数
の画像形成装置のいずれかで画像形成中に、プリント動
作不能な装置が出現したか否かを判定し、動作不能の装
置がある時は、そのプリント不能の装置における未形成
の画像出力枚数分の画像データを他の画像形成装置に振
り分けて送信し、その画像データが振り分けられた装置
では、指示された出力枚数分の画像をプリントし、その
プリントした記録用紙を別のビンに収容して識別できる
ようにした画像形成システムを示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリン
タに接続されるソータでは、仕分け処理はプリント処理
と同期して実行されるため、プリント後に同じドキュメ
ントを再び仕分けソートすることは不可能であった。
【0007】また、上記の特開平8−249452号公
報や特開平8−139837号公報に開示された分散プ
リントシステムでは、分散して出力された記録用紙につ
いては部分的に仕分けされている場合もあるが、複数カ
所から出力された記録用紙全体でみれば揃っていないた
め、ユーザが複数のプリンタのトレイから記録用紙を回
収し、人手によって仕分けることが必要になる。各プリ
ンタあるいは画像形成装置が個別にソータを備える場合
でも、分散出力された用紙を回収しドキュメントの部毎
に仕分けるのは、やはり人手に頼る必要があり、さらに
プリンタ毎にソータを備えることは高コスト化を招く結
果となっている。また、上記の分散プリントシステムで
は、各プリンタでドキュメント毎に仕分けることは可能
であるが、より複雑な仕分け処理方法、たとえば、複数
のドキュメントをグループ化してそのグループ毎に仕分
けるといった処理は不可能であった。さらに、仕分け処
理方法が単一でかつ自動的に行われるため、ユーザが好
みの仕分け処理方法を選択することは不可能という問題
があった。
【0008】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、複数ページから成る記録用紙束を人手で仕分
けソートする煩わしさを解消でき、かつ装置の高コスト
化やシステムのプリント処理効率の低下を招くことな
く、プリント処理とは非同期に仕分けソート処理を実行
でき、さらに複数の仕分け処理方法の中からユーザの指
示により仕分け処理方法を選択して実行する機能を持っ
たドキュメント仕分けシステムを提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記問題を
解決するために、複数ページまたは複数部のドキュメン
トを任意の順に印字し、印字された記録用紙束を一括処
理して記録用紙の並び替えを行うドキュメント仕分けシ
ステムであって、印字しようとするドキュメントに対し
て仕分け処理したい内容の指示をユーザより受けて仕分
け処理に必要なドキュメント仕分け情報を生成する仕分
け処理内容指示手段と、前記仕分け処理内容指示手段に
て生成された前記ドキュメント仕分け情報を各記録用紙
に付与する仕分け情報付与手段と、前記ドキュメント仕
分け情報が付与された記録用紙束を一括入力して各記録
用紙に付与された前記ドキュメント仕分け情報を読み取
る仕分け情報読み取り手段、読み取られたドキュメント
仕分け情報に基づき各記録用紙に対して仕分け処理を行
うドキュメント仕分け処理手段、および仕分け処理され
た前記記録用紙を出力する記録用紙出力手段を有するド
キュメント仕分け手段と、を備えていることを特徴とす
るドキュメント仕分けシステムが提供される。
【0010】このようなドキュメント仕分けシステムに
よれば、ユーザが仕分け処理内容指示手段に仕分け処理
の内容を指示すると、その仕分け処理に必要なドキュメ
ント仕分け情報が仕分け情報付与手段に送られる。仕分
け情報付与手段では、好ましくは、ドキュメント仕分け
情報がドキュメントの内容の印字と同時に記録用紙に付
与される。このようにしてドキュメント仕分け情報が付
与された記録用紙はユーザにより回収され、ドキュメン
ト仕分け手段に順不同で一括入力される。ドキュメント
仕分け手段では、まず、仕分け情報読み取り手段が一括
入力され記録用紙束から記録用紙を1枚ずつ分離して繰
り出す際に各記録用紙に付与されたドキュメント仕分け
情報を読み取る。ドキュメント仕分け情報が読み取られ
た記録用紙は、ドキュメント仕分け処理手段において、
ドキュメント仕分け情報に基づいた仕分け処理が行わ
れ、記録用紙出力手段の所定の出力位置に出力される。
仕分け処理の内容をユーザが指示できるようにしたこと
により、複数のドキュメントをグループ化するなど、き
めの細かい複雑なドキュメントの仕分け処理を行うこと
が可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明によるドキュメント
仕分けシステムの原理図である。本発明のドキュメント
仕分けシステムは、仕分け処理内容指示手段1と、仕分
け情報付与手段2と、ドキュメント仕分け手段3とから
構成されており、ドキュメント仕分け手段3は仕分け情
報読み取り手段4と、ドキュメント仕分け処理手段5
と、記録用紙出力手段6とを有している。仕分け処理内
容指示手段1はユーザが仕分け処理の内容を指示可能に
するもので、好ましくは、ユーザがあらかじめ用意され
た仕分け処理内容指示情報の中から仕分け処理内容を選
択指示するようにしている。仕分け情報付与手段2は仕
分け処理内容指示手段1により指示された仕分け処理内
容を表すドキュメント仕分け情報をドキュメントの内容
を記録した記録用紙に付与する。ドキュメント仕分け手
段3はドキュメント仕分け情報が付与された記録用紙束
を一括入力し、そのドキュメント仕分け情報に従って仕
分け処理された記録用紙を出力するもので、仕分け情報
読み取り手段4は一括入力された記録用紙束から各記録
用紙に付与されたドキュメント仕分け情報を読み取り、
ドキュメント仕分け処理手段5は読み取ったドキュメン
ト仕分け情報に従って記録用紙束を仕分け処理し、記録
用紙出力手段6は仕分け処理された記録用紙を出力す
る。
【0012】ここで、印字しようとするドキュメントが
あるときに、そのドキュメントをどのように仕分け処理
するかをユーザが仕分け処理内容指示手段1に指示する
と、仕分け処理内容指示手段1はその仕分け処理内容に
対応したドキュメント仕分け情報を準備し、仕分け情報
付与手段2に送る。仕分け情報付与手段2は、好ましく
は、ドキュメントの内容を印字するときに一緒にドキュ
メント仕分け情報を印字する。ドキュメント仕分け情報
が付与された記録用紙はユーザにより回収され、ドキュ
メント仕分け手段3にページ番号などが順不同で一括入
力される。
【0013】ドキュメント仕分け手段3にそれぞれドキ
ュメント仕分け情報が付与された複数ページから成る記
録用紙束が一括して入力されると、まず、仕分け情報読
み取り手段4によってドキュメント仕分け情報が読み取
られる。このドキュメント仕分け情報には、仕分け処理
内容を指示した仕分け処理内容指示情報およびドキュメ
ント属性情報とが含まれており、この仕分け情報読み取
り手段4にて記録用紙毎にそれらの情報が認識される。
このようにして認識されたドキュメント仕分け情報はド
キュメント仕分け処理手段5に送られる。このドキュメ
ント仕分け処理手段5では、そのドキュメント仕分け情
報に基づいて記録用紙を1枚ずつドキュメント毎に仕分
けすることになる。すなわち、仕分け情報読み取り手段
4を出力した記録用紙があるドキュメントのたとえば最
終ページを含む記録用紙束のものであれば、記録用紙出
力手段6に送るように処理する。ドキュメントの最終ペ
ージを含む記録用紙束の記録用紙でなければ、その記録
用紙はドキュメント仕分け処理手段5内に一時的に保管
され、仕分けの順番が来るまで保留される。ドキュメン
ト仕分け処理手段5はこのようにして仕分け情報読み取
り手段4で得られたドキュメント仕分け情報に基づいて
記録用紙を仕分け処理して記録用紙出力手段6の所定の
出力位置に送られる。
【0014】次に、本発明のドキュメント仕分けシステ
ムを分散プリントシステムに適用した場合の実施の形態
について説明する。図2は本発明に係わるドキュメント
仕分けシステムを備える分散プリントシステムの一構成
例を示す図である。図2において、分散プリントシステ
ムは、ドキュメント仕分け装置11と、複数台のプリン
タ12a〜12nと、プリントサービスソフトウェアや
デコンポーズ/レンダリングソフトウェアなどが実行さ
れる少なくとも1台のコンピュータ、図示の例では2台
のコンピュータ14a,14bと、プリンタ12a〜1
2nおよびコンピュータ14a,14bを相互に接続す
るネットワーク(たとえばイーサネット)13とから構
成される。なお、符号15a〜15nは、プリンタ12
a〜12nからそれぞれプリントアウトされた記録用紙
束を表す。ドキュメント仕分け装置11はプリンタ12
a〜12nとは機械的にもネットワーク的にも接続され
ておらず、ユーザによってプリンタ12a〜12nの出
力トレイから回収して運ばれてきた記録用紙束15a〜
15nを一つの束にまとめて入力する。
【0015】この分散プリントシステムは、複数ページ
から成るドキュメントを複数台のプリンタからページ分
散して出力する機能を有するものである。たとえば、1
20ページのドキュメントを出力する場合、利用可能な
プリンタが3台、たとえばプリンタ12a,12b,1
2cがあれば、40ページ毎に分けて、最初の1〜40
ページはプリンタ12aから出力し、次の41〜80ペ
ージはプリンタ12bから出力し、最後の81〜120
ページはプリンタ12cから出力するようなものであ
る。もちろんこれは、さらに高度なプリントジョブの分
散割り付け機能や制御機能を持つことを制限するもので
はない。たとえば、複数ページから成るドキュメントを
プリントしているプリンタがなんらかの障害によってプ
リント処理を続行できなくなった場合に、他の空いてい
るプリンタにプリントジョブを転送して続きのページを
プリントする機能を持つようなシステムでも、本発明の
ドキュメント仕分け装置11は非常にうまく適合でき
る。また、各プリンタ12a〜12nでは、ドキュメン
トをプリントすると同時に同じ印字機構を使ってドキュ
メントを仕分けしたりソートするための仕分け情報を記
録用紙の所定位置にプリントする。
【0016】図3はドキュメント仕分け装置の内部構成
を示すブロック図である。図3において、ドキュメント
仕分け装置11は、記録用紙入力部21と、仕分け情報
読み取り部22と、用紙一時保管部23と、用紙搬送部
24と、制御部25と、一つ以上の記録用紙出力部、図
ではm個の記録用紙出力部26a〜26mとから構成さ
れる。なお、図3において、記録用紙の流れは太い矢印
記号で、用紙の流れを制御するための制御情報の流れは
細い矢印記号でそれぞれ表記した。次に、各構成ブロッ
クを個別に説明する。
【0017】記録用紙入力部21は、ユーザがプリンタ
12a〜12nの出力トレイから回収した記録用紙束1
5a〜15nを一括して入力し、これを1枚ずつの記録
用紙に分離して後段の仕分け情報読み取り部22へ繰り
出す機能を持つ機械装置である。
【0018】仕分け情報読み取り部22は、入力された
記録用紙にドキュメントとともに印字されているドキュ
メント仕分け情報を光学的に読み取って認識し、これを
電子的な仕分け制御情報に変換して制御部25へ出力す
る機能を持つ。ここで、ドキュメント仕分け情報が読み
取られた記録用紙は用紙搬送部24によって用紙一時保
管部23へ送られる。
【0019】用紙一時保管部23は、仕分けが終了して
いない記録用紙束を一時的に保持する機能を持つもので
ある。ここでは、用紙一時保管部23は、記録用紙を入
力した順に出力するFIFO(first-in first-out)と
して動作する。
【0020】用紙搬送部24は、記録用紙入力部21、
仕分け情報読み取り部22、用紙一時保管部23のいず
れかから記録用紙を1枚入力し、用紙一時保管部23へ
戻すか、あるいは記録用紙出力部26a〜26mへ出力
する紙送り機構を有する。これらの入力箇所と出力箇所
の切り替えは制御部25から入力される制御信号によっ
て制御される。
【0021】制御部25は、仕分け情報読み取り部22
から受け取った仕分け制御情報を基に用紙搬送部24の
動作を制御して、記録用紙の仕分けおよびソートの実行
を管理する。
【0022】記録用紙出力部26a〜26mは、仕分け
ソート処理が終了した記録用紙をドキュメント毎に分け
て出力するためのトレイあるいはソートビンを有するも
のである。
【0023】次に、ドキュメント仕分け装置11内の記
録用紙の流れを図4を用いて説明する。図4はドキュメ
ント仕分け装置の実装の一例を示した概略構成図であ
る。ドキュメント仕分け装置11はその上部に記録用紙
束15a〜15nを一括して入力する記録用紙入力部2
1を有し、図の右側側面にたとえば三つの記録用紙出力
部26a,26b,26cが設けられている。記録用紙
入力部21の記録用紙出力位置には用紙搬送部24の紙
送りローラ24aが設けられている。この紙送りローラ
24aによって記録用紙が導き出される位置に仕分け情
報読み取り部22が設けられ、さらにその下流の位置に
別の紙送りローラ24bが設けられている。この紙送り
ローラ24bは記録用紙の二つの入力の切り替えを行う
もので、その出力側には用紙一時保管部23が設置され
ている。用紙一時保管部23の底部には記録用紙を1枚
ずつ取り出して繰り出す紙送りローラ24cが設けら
れ、これに隣接して別の紙送りローラ24dが設けられ
ている。この紙送りローラ24dは用紙一時保管部23
より繰り出された記録用紙の二つの出力の切り替えを行
うものである。そして、用紙搬送部24としては、さら
に紙送りローラ24e、記録用紙を記録用紙出力部26
cへ導くための紙送りローラ24f、記録用紙を記録用
紙出力部26bへ導くための紙送りローラ24g、およ
び記録用紙を記録用紙出力部26aへ導くための紙送り
ローラ24hを有している。
【0024】記録用紙入力部21に入力された用紙束1
5a〜15nは、用紙搬送部24の紙送りローラ24a
によって1枚ずつドキュメント仕分け装置11の内部へ
導かれ、仕分け情報読み取り部22でドキュメント仕分
け情報が読み取られた後、紙送りローラ24bを通って
一旦用紙一時保管部23へ搬送される。用紙一時保管部
23に保持された記録用紙は紙送りローラ24cによっ
て取り出すことができ、取り出された記録用紙は紙送り
ローラ24d,24bを通って再び用紙一時保管部23
へ戻されるか、あるいは紙送りローラ24dおよび24
eを通り紙送りローラ24f〜24hの選択的動作によ
って記録用紙出力部26a〜25cのいずれかへ搬送さ
れる。紙送りローラ24a〜24hの起動、停止および
紙送り向きの切り替えは、制御部25が仕分け情報読み
取り部22から受け取った仕分け制御情報に基づいて制
御する。
【0025】次に、ユーザによるドキュメント仕分け処
理内容を指示する情報の流れについて説明する。図5は
ドキュメント仕分けシステムにおける仕分け情報処理系
の構成を示す図である。図5において、ドキュメント仕
分けシステムの仕分け情報処理系はプリントサービスソ
フトウェア30の仕分け処理内容指示部300と、プリ
ンタ、たとえばi番目のプリンタ12iの仕分け情報付
与部120iと、ドキュメント仕分け装置11の仕分け
情報読み取り部22とから構成される。仕分け処理内容
指示部300はプリントサービスを行うソフトウェアの
一部として実現され、ユーザがコンピュータ14a,1
4bからプリントサービスソフトウェア30に対してプ
リントを指示するときに起動され、ユーザから仕分け処
理の内容が指示されると、ドキュメント仕分け情報を生
成し、プリント指示とともにプリンタ12iに送る。仕
分け情報付与部120iは、ドキュメント仕分け情報を
記録用紙の同じページにドキュメントの内容とともに記
録する場合には、プリンタ12iのたとえば印刷画像を
形成する部分に対してドキュメントの画像に仕分け処理
内容指示部300からの仕分け情報を画像化したものを
合成する部分として実現される。
【0026】ここで、分散プリントシステムのプリント
サービスソフトウェア30にプリント処理を発行すると
き、ユーザは所望の仕分け処理方法を一緒に指示する。
プリントサービスソフトウェア30の仕分け処理内容指
示部300は、ユーザから指示された仕分け処理方法を
実行するために必要なドキュメント属性情報および仕分
け処理内容の指示情報を用意してドキュメント仕分け情
報を構成し、プリンタ12iの仕分け情報付与部120
iに転送し、記録用紙の各ページ上に印字するよう通知
する。仕分け情報付与部120iでは、実際にドキュメ
ント仕分け情報の印字を行う。このようにして、各記録
用紙に印字されたドキュメント仕分け情報は、ドキュメ
ント仕分け装置11の仕分け情報読み取り部22で読み
取られて、各種仕分け処理に利用される。
【0027】上述したように、ドキュメント仕分け情報
は、仕分け処理内容指示情報とドキュメント属性情報と
から構成される。ここで、ドキュメント仕分け情報の仕
分け処理内容指示情報およびドキュメント属性情報の例
を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】仕分け処理内容指示部300において用意
されている仕分け処理内容指示情報としては、ドキュメ
ント毎に仕分けるか否かの指示、ページ順にソートする
か否かの指示、ページ順にソートする場合は昇順か降順
かの指示、発行者毎に仕分けるか否かの指示、ドキュメ
ントグループ毎に仕分けるか否かの指示、発行した順に
ソートするか否かの指示、発行した順にソートする場合
は昇順か降順かの指示、複数ある記録用紙出力部のうち
特定の記録用紙出力部に出力させたいときの出力先の記
録用紙出力部の指示、などを含む。ドキュメント属性情
報としては、ドキュメントを識別するためのドキュメン
ト識別子、ドキュメント内の位置を示すページ番号、プ
リントの指示を発行した人を表す発行者識別子、複数の
ドキュメントから成るドキュメントグループの識別子、
同じ名前の文書でもバージョンや発行日時などがわかる
発行時期識別子、などを含む。ユーザは、プリントサー
ビスソフトウェア30の仕分け処理内容指示部300に
対してこれらドキュメント仕分け情報の仕分け処理内容
指示情報およびドキュメント属性情報の中から必要な情
報を選択指示することになる。
【0030】ここで、ドキュメントグループ毎の仕分け
は、複数種類のドキュメントをまとめて複数部用意する
必要がある場合に有用である。この場合のプリントサー
ビスソフトウェア30におけるユーザインタフェースと
しては、たとえば、プリント指示を発行した際に指定さ
れたドキュメント群をリスト表示し、そのリストからグ
ループ化すべきドキュメントをユーザが順次指定してい
くことによって、ドキュメントおよびそのドキュメント
のグループ内位置情報を指示し、必要に応じて各ドキュ
メントのソート順序を指示することができるように構成
される。
【0031】次に、記録用紙にドキュメントとともに印
字されるドキュメント仕分け情報について説明する。図
6は記録用紙のドキュメントおよびドキュメント仕分け
情報の印字領域を例示した図であって、(A)および
(B)は印字領域をページのヘッダ・フッタ領域へ割り
当てた例を示し、(C)は印字領域をドキュメント領域
へ割り当てた例を示している。
【0032】図6の(A)および(B)において、記録
用紙150は、ドキュメントの内容が印字されるドキュ
メント領域151と、ドキュメント仕分け情報が印字さ
れる第1および第2仕分け情報領域152,153との
三つの領域に分けられる。第1仕分け情報領域152は
記録用紙150の各ページのヘッダ領域であり、第2仕
分け情報領域153は各ページのフッタ領域である。ド
キュメント仕分け情報は分散プリントシステムのプリン
トサービスソフトウェア30の仕分け処理内容指示部3
00により指示されて、第1仕分け情報領域152また
は第2仕分け情報領域153、あるいはこれらの両方に
印字される。図6の(C)では、記録用紙150は、ド
キュメントの内容が印字されるドキュメント領域151
に、ドキュメント仕分け情報が印字される仕分け情報領
域154の領域が重なった状態になっている。この仕分
け情報領域154に記録されるドキュメント仕分け情報
は、透かし情報のように、ドキュメント領域151に印
字されたドキュメントの内容に埋め込まれた形で印字さ
れ、通常ではユーザには見ることが困難な形になってい
る。これにより、ドキュメントの外観を著しく損ねるこ
となく各ドキュメントに固有の仕分け情報を付与するこ
とが可能となる。なお、図6では説明の都合上、第1お
よび第2仕分け情報領域152,153および仕分け情
報領域154をそれぞれ四角の枠で指示しているが、こ
れらの枠を必ず印刷することを強制するわけではない。
【0033】ドキュメント仕分け情報としては、各ドキ
ュメント毎にユニークな番号を印字する。ページ毎のユ
ニークな番号は、プリンタの耐久性から考えると、プリ
ンタが生涯印字可能な枚数よりも大幅に大きな数字を表
現できる、たとえば32ビットの数字とすれば、各記録
用紙を唯一に識別するに十分である。通常のドキュメン
トでは、紙の上下にマージンをとっているので、それぞ
れ32ビットで表したドキュメント識別子、ページ番号
などを表した数字を印字するのに十分な空白部が第1仕
分け情報領域152または第2仕分け情報領域153に
存在する。もし、64ビットの数字を印字するためのそ
のようなマージンのまったくないドキュメントの場合に
は、ドキュメント領域を縮小して、仕分け情報領域を確
保すればよい。なお、図6の例では、ドキュメント仕分
け情報をドキュメントの内容と同じ面に印字するように
したが、ドキュメント仕分け情報を記録用紙150の裏
面に印字したり、記録用紙150上の第1仕分け情報領
域152または第2仕分け情報領域153以外の領域に
印字してもよい。
【0034】ドキュメント仕分け情報は、人間が判読可
能な文字や数字を用いて印字されるが、仕分け情報読み
取り部22の簡素化や読み取り精度向上、高速化などの
ために、コード化した記号(たとえばバーコード)で印
字される方が望ましい。ドキュメント仕分け情報の印字
は、目で識別できる通常の印刷方法や目では識別できな
い特殊なインクを使った印刷方法でもよい。また、仕分
け情報読み取り部22のセンサと識別能力とで識別子を
使い分けることもできる。
【0035】次に、ドキュメント毎に仕分けし、ページ
の昇順にソートする場合におけるドキュメント仕分け装
置11の仕分け動作を図7および図8を参照して詳細に
説明する。
【0036】図7は分散プリントシステムにより出力さ
れた記録用紙束がドキュメント仕分け装置に入力される
までの例を示す説明図である。この例では、3台のプリ
ンタ12a〜12cを有する分散プリントシステムにお
いて、4部のドキュメントA,B,C,Dがこの順にペ
ージ分散出力されるとする。また、ドキュメント仕分け
装置11は四つの記録用紙出力部26a〜26dを有し
ているものとする。
【0037】ここで、ドキュメントAは90ページから
なり、最初の1〜30ページ(図7の用紙束A1)はプ
リンタ12cから、31〜60ページ(用紙束A2)は
プリンタ12bから、61〜90ページ(用紙束A3)
はプリンタ12aから出力されている。ドキュメントB
は50ページからなり、最初の1〜30ページ(用紙束
B1)はプリンタ12bから、31〜50ページ(用紙
束B2)はプリンタ12aから出力されている。ドキュ
メントCは70ページからなり、最初の1〜35ページ
(用紙束C1)はプリンタ12aから、36〜70ペー
ジ(用紙束C2)はプリンタ12cから出力されてい
る。ドキュメントDは120ページからなり、最初の1
〜30ページ(用紙束D1)はプリンタ12bから、3
1〜60ページ(用紙束D2)はプリンタ12aから、
61〜90ページ(用紙束D3)はプリンタ12cか
ら、91〜120ページ(用紙束D4)はプリンタ12
bから出力されている。これらのばらばらにプリントさ
れた記録用紙は、プリンタ12a,12b,12cの順
にユーザの手で回収されて図7に示すように一つの束に
まとめられ、ドキュメント仕分け装置11の記録用紙入
力部21に入力されると仮定する。入力された記録用紙
束は、仕分け情報読み取り部22を通って用紙一時保管
部23に入力された順番で一旦格納される。このとき、
仕分け情報読み取り部22は、記録用紙の各ページ上に
印字されたドキュメント仕分け情報を読み取り認識し
て、電子的な仕分け制御情報に変換し、その仕分け制御
情報を制御部25に送信する処理を行う。
【0038】図8はドキュメント仕分け装置における仕
分け処理の例を示す説明図である。ドキュメント仕分け
装置11は仕分け制御情報に基づいて制御部25が用紙
搬送部24を制御するが、ここでは、記録用紙出力部2
6a〜26dの割り当てに関し、ドキュメントAは記録
用紙出力部26aへ、ドキュメントBは記録用紙出力部
26bへ、ドキュメントCは記録用紙出力部26cへ、
ドキュメントDは記録用紙出力部26dへそれぞれ出力
するように割り当てられたものとする。
【0039】まず、第1段階の仕分け処理では、用紙搬
送部24は、入力された順番で用紙一時保管部23に格
納されている記録用紙束をA1,C2,D3,・・・の
ように入力された順に取り出し、出力可能なドキュメン
トは制御部25が割り当てた記録用紙出力部26a〜2
6dのビントレイへ出力し、順番の入れ替えが必要なも
のは再び用紙一時保管部23へ格納する。すなわち、用
紙束A3は記録用紙出力部26aに出力され、用紙束B
2は記録用紙出力部26bに出力され、用紙束C2およ
びC1は記録用紙出力部26cに出力され、用紙束D4
は記録用紙出力部26dに出力される。出力されなかっ
た残りの用紙束は用紙一時保管部23へ戻されて格納さ
れる。このようにして、用紙一時保管部23に格納され
ている記録用紙束の先頭が再びA1になった時点で、第
1段階が終了し、用紙一時保管部23には仕分けの済ん
でいない用紙束A1,D3,A2,B1,D1,D2が
入力された順に格納されている。ドキュメントCはこの
段階で既に仕分けが済んでおり、割り当てられた記録用
紙出力部26cのビントレイへ出力されている。ドキュ
メントA,B,Dは一部のみがそれぞれの割り当てられ
た出力部へ出力されている。
【0040】次の第2段階でも第1段階と同様の仕分け
処理が実行される。すなわち、用紙一時保管部23に残
っている用紙束をA1,D3,A2,・・・のように入
力された順に取り出して、出力可能な記録用紙は記録用
紙出力部のビントレイへ出力し、順番の入れ替えが必要
なものは再び用紙一時保管部23へ格納する。これによ
り、記録用紙出力部26aには用紙束A2が、記録用紙
出力部26bには用紙束B1が、記録用紙出力部26d
には用紙束D3およびD2がそれぞれ出力される。用紙
一時保管部23に格納されている記録用紙束の先頭が再
びA1になった時点で第2段階が終了する。この第2段
階では、新たにドキュメントBの仕分けが終了してい
る。仕分けが済んでいないのは、用紙束A1およびD1
だけであり、これらは用紙一時保管部23へ戻されて格
納される。
【0041】そして、次の第3段階では、用紙束A1が
記録用紙出力部26aに、用紙束D1が記録用紙出力部
26dにそれぞれ出力される。ここで初めて用紙一時保
管部23が空になり、4部のドキュメントすべてが仕分
けされ、かつページ順にソートされて出力されているこ
とになり、以上で一連のドキュメント仕分け処理が終了
することになる。
【0042】次に、図9および図10を用いて、ドキュ
メント仕分け処理の別の例を説明する。図9は分散プリ
ントシステムにより出力された記録用紙束がドキュメン
ト仕分け装置に入力されるまでの別の例を示す説明図で
ある。この例では、ある会議の開催通知を3人の参加予
定者に連絡するためのドキュメントの仕分け処理を説明
する。図9は、3種類のドキュメント(連絡書R、参加
者名簿L、地図M)が、それぞれ3部ずつ、2台の白黒
プリンタ12a,12bと1台のカラープリンタ12c
とから分散プリントされている状態を示している。連絡
書Rは2ページのドキュメントであり、参加者A宛の部
(符号R−A)は白黒プリンタ12aから、参加者B宛
の部(符号R−B)は白黒プリンタ12bから、参加者
C宛の部(符号R−C)は白黒プリンタ12aから出力
されている。参加者名簿Lは4ページのドキュメントで
あり、参加者A宛の部(符号L−A)は白黒プリンタ1
2bから、参加者B宛の部(符号L−B)は白黒プリン
タ12aから、参加者C宛の部(符号L−C)は白黒プ
リンタ12bから出力されている。地図Mは1ページの
カラードキュメントであり、3部共にカラープリンタ1
2cから出力されている。記録用紙には、ドキュメント
の内容に加えて、ドキュメント識別子とページ番号とド
キュメントグループ識別子から成るドキュメント属性情
報が印字される。この例のドキュメントグループは配布
先の識別子であり、各記録用紙がどの参加者宛かを識別
するために利用される。また、記録用紙には、ユーザが
指定した仕分け処理内容指示情報も印字される。この例
では、ドキュメント毎に仕分け、かつページの昇順にソ
ートし、かつ連絡書R、地図M、参加者名簿Lの順にソ
ートしたドキュメントグループ毎に仕分けるという内容
が印字されている。
【0043】3台のプリンタからプリントされた記録用
紙が、プリンタ12a,12b,12cの順にユーザの
手で回収されて、図9に示すように一つの束にまとめら
れ、ドキュメント仕分け装置11の記録用紙入力部21
に入力されると仮定する。入力された記録用紙束は、仕
分け情報読み取り部22を通って、一旦用紙一時保管部
23に、入力された順番で格納される。この時仕分け情
報読み取り部22では、既に説明したように各ページ上
に印字されたドキュメント仕分け情報を読み取って仕分
け制御情報に変換し、制御部25に送信する処理を行
う。
【0044】図10はドキュメント仕分け装置における
仕分け処理の例を示す説明図である。続く内部処理は図
10に示す二つの段階を経て実行される。用紙搬送部2
4は、図9で入力された順番で用紙一時保管部23に格
納されている記録用紙束をM−A,M−B,M−C,・
・・のように入力された順に取り出し、出力可能なドキ
ュメントは制御部25が割り当てた記録用紙出力部26
のビントレイへ出力し、順番の入れ替えが必要なものは
再び用紙一時保管部23へ格納する。この例では、参加
者A宛のドキュメントはドキュメント仕分け装置11の
記録用紙出力部26aへ、参加者B宛のドキュメントは
記録用紙出力部26bへ、参加者C宛のドキュメントは
用紙出力部26cへ、それぞれ出力するように割り当て
られたものとする。
【0045】上記処理を繰り返して、用紙一時保管部2
3に格納されている記録用紙束の先頭が再びM−Aにな
った時点での各部の様子を図10の第1段階の箇所で示
した。第1段階では、用紙一時保管部23には仕分けの
済んでいない用紙束M−A,M−B,M−C,R−B,
R−A,R−Cが入力された順に格納されている。参加
者名簿Lは、それぞれの割り当てられた出力部へ出力さ
れている。連絡書Rおよび地図Mは、次の第二段階で第
一段階と同様の処理により仕分けされ、割り当てられた
記録用紙出力部26のビントレイに出力される。
【0046】第2段階では、すべてのドキュメントが仕
分けソートされ、かつグループ毎に仕分けされている様
子がわかる。以上で一連の仕分け処理は完了し、排出さ
れた記録用紙束は、各参加者に配布される状態に仕分け
されることになる。
【0047】以上は、ユーザの指示がプリントサービス
ソフトウェア30の側にてプリントジョブを発行すると
きに同時に行われる場合について説明したが、仕分け処
理を実行開始する前、または一旦仕分け処理されたドキ
ュメントに対し、ドキュメント仕分け装置11の側に
て、仕分け処理内容指示部300で指示した内容とは異
なる仕分け内容で再度、仕分け処理をしたいという要求
もある。次に、ドキュメント仕分け装置11にて、ユー
ザが仕分け処理の内容を別個に指示することができる場
合について説明する。
【0048】図11はドキュメント仕分け装置の別の内
部構成を示すブロック図である。図11において、図3
に示した構成要素と同じ構成要素は同じ符号を付してそ
の詳細な説明は省略する。図11に例示したドキュメン
ト仕分け装置11によれば、仕分け処理内容指示部27
を備え、その出力は制御部25へ接続するよう構成され
ている。
【0049】仕分け処理内容指示部27は、プリントサ
ービスソフトウェア30の仕分け処理内容指示部300
と同様な機能を有し、ユーザは仕分け処理を実行する前
に表1に示したような様々な仕分け処理内容を指示する
ことができる。制御部25は、ドキュメントのプリント
時に記録用紙上に印字されたドキュメント仕分け情報
と、仕分け処理内容指示部27を介して入力された指示
内容とが相反する場合には、後者を優先して仕分け処理
を実行する。
【0050】これにより、ユーザが各プリンタから回収
したドキュメントをドキュメント仕分け装置11に入力
して、仕分け処理開始のボタンを押す前に、仕分け処理
内容指示部300で指示した処理内容に誤りがあること
に気づいた場合、たとえばソートの方向を昇順とすべき
を降順と指定してしまったような場合には、仕分け処理
内容指示部27により仕分け処理内容を改めて指示する
ことが可能になる。また、一旦、仕分け処理をした結
果、ドキュメントの仕分け内容がユーザの意図した仕分
け内容と異なる場合にも、仕分け処理内容指示部27に
て、指示内容の異なる部分だけ指示のし直しを行い、再
度、仕分け処理を実行することが可能になる。
【0051】以上の実施の形態では、ドキュメント仕分
け装置は分散プリントシステムと組み合せて使用するこ
とを前提としたが、本発明はこれに限るものではなく、
ホストコンピュータにパラレルインタフェースなどでロ
ーカル接続されたプリンタと組み合せて使用してもよ
い。また、ドキュメント仕分け装置がプリンタあるいは
コンピュータとドキュメントの仕分けに関係のない機能
に関して何らかの形で接続されていてもよい。
【0052】また、以上の実施の形態では、ドキュメン
ト仕分け装置を構成する記録用紙出力部は、複数でかつ
それぞれにビントレイを有するものであるとしたが、本
発明はこれに限るものではない。たとえば、ドキュメン
ト仕分け装置として、単一の記録用紙出力部のみを持
ち、ドキュメント毎に仕分けソートした用紙を単に積み
重ねて出力するもの、単に積み重ね出力するだけでなく
何らかの目印をドキュメントの間に挟む後処理機構を備
えたもの、ドキュメント毎に用紙の向きあるいは位置を
変えて出力する後処理機構を備えたもの、記録用紙出力
部にステイプル機能を備えたもの、ドキュメント中の一
部のサイズの大きい用紙を折り畳んで出力する後処理機
構を備えたもの、あるいは仕分け処理された記録用紙を
製本しドキュメント仕分け情報が印字された領域を断裁
する機能を有する後処理機能を備えたものでもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ユー
ザがプリントジョブを発行するときにドキュメント仕分
け情報をあらかじめ指示しておき、プリンタが記録用紙
に印字するときに、そのドキュメント仕分け情報も同時
に印字し、仕分け情報読み取り部でこれらの印字された
ドキュメント仕分け情報を読み取り認識して、電子的な
仕分け制御情報に変換して制御部へ受け渡し、ドキュメ
ントの仕分けソートの実行を制御する構成を採った。こ
れにより、複数の仕分け処理方法の中からユーザの指示
により仕分け処理方法を選択して実行することが可能で
あり、したがって、複数ページ、複数ドキュメントから
成る記録用紙束を人手で回収仕分けしてページ順に並び
変えるような煩わしさを解消できる。たとえば、31ペ
ージ目と69ページ目にカラー図面のページを挿入した
100ページから成る論文原稿を20部プリントして部
毎に仕分けるといったユーザが希望する処理を効率よく
しかも低コストで実現できる。また、ドキュメントのプ
リント処理と同期して仕分けを実行する必要がないた
め、同一のドキュメントを何度でも仕分けソートするこ
とが可能である。また、本発明のドキュメント仕分けシ
ステムは、分散プリントシステムと組み合せて使用され
る場合、ドキュメント仕分け装置が最低1台あれば十分
な効果を発揮するので、プリンタすべてに専用のソータ
を備える場合に比べて低コストで、かつ分散して出力さ
れた記録用紙束を一括して仕分けソートすることができ
る。また、プリント処理の負荷分散をドキュメント毎に
行うといった制約がないため、負荷分散の自由度が高
く、分散プリントシステムの資源を最大限に活用でき、
システム全体のプリント処理効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるドキュメント仕分けシステムの原
理図である。
【図2】本発明に係わるドキュメント仕分けシステムを
備える分散プリントシステムの一構成例を示す図であ
る。
【図3】ドキュメント仕分け装置の内部構成を示すブロ
ック図である。
【図4】ドキュメント仕分け装置の実装の一例を示した
概略構成図である。
【図5】ドキュメント仕分けシステムにおける仕分け情
報処理系の構成を示す図である。
【図6】記録用紙のドキュメントおよびドキュメント仕
分け情報の印字領域を例示した図であって、(A)およ
び(B)は印字領域をページのヘッダ・フッタ領域へ割
り当てた例を示し、(C)は印字領域をドキュメント領
域へ割り当てた例を示している。
【図7】分散プリントシステムにより出力された記録用
紙束がドキュメント仕分け装置に入力されるまでの例を
示す説明図である。
【図8】ドキュメント仕分け装置における仕分け処理の
例を示す説明図である。
【図9】分散プリントシステムにより出力された記録用
紙束がドキュメント仕分け装置に入力されるまでの別の
例を示す説明図である。
【図10】ドキュメント仕分け装置における仕分け処理
の例を示す説明図である。
【図11】ドキュメント仕分け装置の別の内部構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 仕分け処理内容指示手段 2 仕分け情報付与手段 3 ドキュメント仕分け手段 4 仕分け情報読み取り手段 5 ドキュメント仕分け処理手段 6 記録用紙出力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−36381(JP,A) 特開 平9−73501(JP,A) 特開 平7−185472(JP,A) 特開 平8−249542(JP,A) 特開 平8−139837(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B07C 1/00 - 9/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数ページまたは複数部のドキュメント
    を任意の順に印字し、印字された記録用紙束を一括処理
    して記録用紙の並び替えを行うドキュメント仕分けシス
    テムであって、 印字しようとするドキュメントに対して仕分け処理した
    い内容の指示をユーザより受けて仕分け処理に必要なド
    キュメント仕分け情報を生成する仕分け処理内容指示手
    段と、 前記仕分け処理内容指示手段にて生成された前記ドキュ
    メント仕分け情報を各記録用紙に付与する仕分け情報付
    与手段と、 前記ドキュメント仕分け情報が付与された記録用紙束を
    一括入力して各記録用紙に付与された前記ドキュメント
    仕分け情報を読み取る仕分け情報読み取り手段、読み取
    られたドキュメント仕分け情報に基づき各記録用紙に対
    して仕分け処理を行うドキュメント仕分け処理手段、お
    よび仕分け処理された前記記録用紙を出力する記録用紙
    出力手段を有するドキュメント仕分け手段と、 を備えていることを特徴とするドキュメント仕分けシス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記仕分け処理内容指示手段は、ユーザ
    がドキュメントの印字を指示する時点で仕分け処理の内
    容を同時に指示することができることを特徴とする請求
    項1記載のドキュメント仕分けシステム。
  3. 【請求項3】 前記仕分け処理内容指示手段は、ドキュ
    メント毎に固有のドキュメント識別子と、ドキュメント
    内の位置情報と、ドキュメント発行者識別子と、複数の
    ドキュメントから成るドキュメントグループの識別子
    と、発行日時との一部あるいは全部をドキュメント仕分
    け情報のドキュメント属性情報として生成することを特
    徴とする請求項1記載のドキュメント仕分けシステム。
  4. 【請求項4】 前記仕分け処理内容指示手段は、ドキュ
    メント毎に仕分けるか否かの指示と、ページ順にソート
    するか否かの指示と、ページ順にソートする場合は昇順
    か降順かの指示と、発行者毎に仕分けるか否かの指示
    と、ドキュメントグループ毎に仕分けるか否かの指示
    と、発行した順にソートするか否かの指示と、発行した
    順にソートする場合は昇順か降順かの指示と、どの記録
    用紙出力手段へ出力するかの指示との一部あるいは全部
    をドキュメント仕分け情報の仕分け処理内容指示情報と
    して生成することを特徴とする請求項1記載のドキュメ
    ント仕分けシステム。
  5. 【請求項5】 前記仕分け情報付与手段は、ドキュメン
    トの印字を行う印字手段によって前記ドキュメント仕分
    け情報を記録用紙の各ページの表面または裏面の一部の
    領域に印字することを特徴とする請求項1記載のドキュ
    メント仕分けシステム。
  6. 【請求項6】 前記ドキュメント仕分け手段の仕分け情
    報読み取り手段は、少なくとも複数ページのドキュメン
    トまたは複数部のドキュメントを記録した記録用紙束を
    一括して入力する記録用紙入力手段と、前記記録用紙に
    付与された前記ドキュメント仕分け情報を光学的手段に
    よって読み取り認識して電子的な仕分け制御情報に変換
    する情報読み取り手段とを有することを特徴とする請求
    項1記載のドキュメント仕分けシステム。
  7. 【請求項7】 前記ドキュメント仕分け手段のドキュメ
    ント仕分け処理手段は、前記仕分け情報読み取り手段に
    よりドキュメント仕分け情報が読み取られた記録用紙束
    の全部あるいは仕分け処理中の記録用紙束の一部を一時
    的に保持しておく記録用紙一時保管手段と、記録用紙を
    搬送する用紙搬送手段と、前記仕分け情報読み取り手段
    から受け取った仕分け制御情報に基づいて前記用紙搬送
    手段を制御することにより仕分け処理を実行させる制御
    手段とを有することを特徴とする請求項1記載のドキュ
    メント仕分けシステム。
  8. 【請求項8】 前記用紙搬送手段は、前記仕分け情報読
    み取り手段または記録用紙一時保管手段から記録用紙を
    1枚入力し、前記記録用紙一時保管手段または前記記録
    用紙出力手段へ出力する紙送り手段と、前記制御手段の
    仕分け制御情報に基づいて前記紙送り手段の入力箇所お
    よび出力箇所を変更する切替手段とを有することを特徴
    とする請求項7記載のドキュメント仕分けシステム。
  9. 【請求項9】 前記ドキュメント仕分け手段は入力され
    たドキュメントに対して仕分け処理したい内容の指示を
    入力する仕分け処理内容入力手段を有し、前記制御手段
    は前記仕分け処理内容入力手段に入力された仕分け処理
    内容指示とあらかじめ記録用紙に付与されている仕分け
    処理内容指示情報とが異なる場合には前記仕分け処理内
    容入力手段に入力された仕分け処理内容指示に従って仕
    分け処理を実行することを特徴とする請求項1記載のド
    キュメント仕分けシステム。
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