JPH10305960A - ドキュメント仕分け装置 - Google Patents

ドキュメント仕分け装置

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JPH10305960A
JPH10305960A JP9116615A JP11661597A JPH10305960A JP H10305960 A JPH10305960 A JP H10305960A JP 9116615 A JP9116615 A JP 9116615A JP 11661597 A JP11661597 A JP 11661597A JP H10305960 A JPH10305960 A JP H10305960A
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recording
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JP9116615A
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Inventor
Masahiko Koyanagi
雅彦 小柳
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数ページから成る記録用紙束を人手で仕分
けソートする煩わしさがなく、プリント処理とは非同期
に仕分けソート処理を行うことを目的とする。 【解決手段】 仕分け対象の記録用紙はプリントサービ
ス手段5によって指示されたドキュメント仕分け情報が
仕分け情報付与手段6によってあらかじめ付与されてい
るとする。ドキュメント仕分け装置1に記録用紙束が一
括して入力されると、仕分け情報読み取り手段2によっ
て各記録用紙に付与された、ドキュメント毎に固有の識
別子とページ番号とからなるドキュメント仕分け情報が
読み取られる。このドキュメント仕分け情報はドキュメ
ント仕分け処理手段3において記録用紙を1枚ずつドキ
ュメント毎に仕分けする制御信号となる。ドキュメント
仕分け処理手段3で処理された記録用紙はページの順に
ドキュメント単位で記録用紙出力手段4の所定の出力位
置に送られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドキュメント仕分け
装置に関し、特に複数ページから成る記録用紙束を一括
して入力し、ドキュメント毎に仕分けし、かつページ順
に並び替える処理を行うドキュメント仕分け装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複写機やプリンタなどにより、複数ペー
ジから成るドキュメントを複数部数コピーあるいはプリ
ントする際、記録を受けて排出される記録用紙をページ
順に重ねたり部毎に仕分けるには、ソーターが用いられ
ている。このようなソーターは複写機やプリンタなどの
用紙出力部に設けられて、プリント処理と同期して仕分
け処理を実行するようにしている。
【0003】一方、近年のインターネット/イントラネ
ットの普及に伴い、ネットワークで結合された複数台の
プリンタを協調して動作させ、大量のドキュメントを高
速にプリントするシステムが数多く提案されている。こ
のような分散プリントシステムでは、通常ソーターは全
く持たないか、あるいは各プリンタが個別にソーターを
備えるという構成になっている。
【0004】特開平8−249452号公報では、複数
のコピー機あるいはプリンタのグループによって画像形
成を行うことにより、システム全体を効率的に稼働させ
ることができる画像形成システムを示している。たとえ
ば4台のプリンタで16枚の原稿を各200枚プリント
する場合、第1のプリンタでは1〜4枚目の原稿を、第
2のプリンタでは5〜8枚目の原稿を、第3のプリンタ
では9〜12枚目の原稿を、そして第4のプリンタでは
13〜16枚目の原稿をそれぞれ振り分けてプリントし
ている。
【0005】また特開平8−139837号公報では、
複数の画像形成装置を接続したシステムにおいて、複数
の画像形成装置のいずれかで画像形成中に、プリント動
作不能な装置が出現したか否かを判定し、動作不能の装
置がある時は、そのプリント不能の装置における未形成
の画像出力枚数分の画像データを他の画像形成装置に振
り分けて送信し、その画像データが振り分けられた装置
では、指示された出力枚数分の画像をプリントし、その
プリントした記録用紙を別のビンに収容して識別できる
ようにした画像形成システムを示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリン
タに接続されるソーターでは、仕分け処理はプリント処
理と同期して実行されるため、プリント後に同じドキュ
メントを再び仕分けソートすることは不可能であった。
【0007】また、上記の特開平8−249452号公
報や特開平8−139837号公報に開示された分散プ
リントシステムでは、分散して出力された記録用紙につ
いては部分的に仕分けされている場合もあるが、複数カ
所から出力された記録用紙全体でみれば揃っていないた
め、ユーザが複数のプリンタのトレイから記録用紙を回
収し、人手によって仕分けることが必要になる。各プリ
ンタあるいは画像形成装置が個別にソーターを備える場
合でも、分散出力された用紙を回収しドキュメントの部
毎に仕分けるのは、やはり人手に頼る必要があり、さら
にプリンタ毎にソーターを備えることは高コスト化を招
く結果となっている。このような欠点を解消するため
に、ページ毎に分散してプリント処理を行うのではな
く、ドキュメント毎に分散してプリントするというシス
テムが考えられる。しかしながら、このシステムでは、
ページ分散するシステムと比較して、プリント処理の負
荷が分散されにくく、システム全体の効率は低下してし
まうという問題があった。
【0008】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、複数ページから成る記録用紙束を人手で仕分
けソートする煩わしさを解消でき、かつ装置の高コスト
化やシステムのプリント処理効率の低下を招くことな
く、プリント処理とは非同期に仕分けソート処理を実行
する機能を持ったドキュメント仕分け装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では上記問題を解
決するために、複数ページから成る記録用紙束を一括し
て入力し、ドキュメント毎に仕分けし、かつページ順に
並び替える処理を行うドキュメント仕分け装置であっ
て、プリントサービス手段による指示に従って少なくと
もドキュメント毎に固有の識別子とページ番号とから成
るドキュメント仕分け情報が付与された記録用紙束を入
力して記録用紙に付与された前記ドキュメント仕分け情
報を読み取る仕分け情報読み取り手段と、前記仕分け情
報読み取り手段にて読み取られたドキュメント仕分け情
報に基づいて前記記録用紙に対してドキュメント毎の仕
分けおよびページ順の並び替え処理を行うドキュメント
仕分け処理手段と、前記ドキュメント仕分け処理手段に
よって処理された前記記録用紙をドキュメント毎に分け
て出力する記録用紙出力手段と、を備えていることを特
徴とするドキュメント仕分け装置が提供される。
【0010】このようなドキュメント仕分け装置によれ
ば、複数ページから成る記録用紙束が一括して入力され
ると、仕分け情報読み取り手段が記録用紙にあらかじめ
付与されたドキュメント仕分け情報を読み取り、ドキュ
メント毎に固有の識別子とページ番号とを認識する。ド
キュメント仕分け処理手段では、読み取ったドキュメン
ト仕分け情報に基づいて記録用紙を1枚ずつドキュメン
ト毎に仕分けして記録用紙出力手段の所定の出力位置に
送り出す。記録用紙出力手段に送り出すことができない
未ソートの記録用紙はそのドキュメントについて記録用
紙出力手段へ送り出すべき順番が来るまで一時的に内部
に保管される。このように、記録用紙に付与されたドキ
ュメント仕分け情報に基づいて、プリント処理とは非同
期に仕分けソート処理が実行されるので、ページ毎に分
散してプリント処理された記録用紙をドキュメントやペ
ージの順番を気にすることなく一括して処理することが
可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明によるドキュメント
仕分け装置の原理図である。本発明のドキュメント仕分
け装置1は、記録用紙束を入力して記録用紙に付与され
たドキュメント仕分け情報を読み取る仕分け情報読み取
り手段2と、読み取ったドキュメント仕分け情報に基づ
いて仕分け処理を行うドキュメント仕分け処理手段3
と、仕分け処理された記録用紙をドキュメント毎に分け
て出力する記録用紙出力手段4とから構成されている。
ここで、ドキュメント仕分け装置1の仕分け情報読み取
り手段2に入力される記録用紙には、プリントサービス
手段5によって指示されたドキュメント仕分け情報が仕
分け情報付与手段6によってあらかじめ付与されている
ものとする。
【0012】ドキュメント仕分け装置1にそれぞれドキ
ュメント仕分け情報が付与された複数ページから成る記
録用紙束が一括して入力されると、まず、仕分け情報読
み取り手段2によってドキュメント仕分け情報が読み取
られる。このドキュメント仕分け情報には、少なくとも
ドキュメント毎に固有の識別子とページ番号とが含まれ
ており、この仕分け情報読み取り手段2にて記録用紙毎
にそれらの情報が認識される。このようにして認識され
たドキュメント仕分け情報はドキュメント仕分け処理手
段3に送られる。このドキュメント仕分け処理手段3で
は、そのドキュメント仕分け情報に基づいて記録用紙を
1枚ずつドキュメント毎に仕分けすることになる。すな
わち、仕分け情報読み取り手段2を出力した記録用紙が
あるドキュメントのたとえば最終ページを含む記録用紙
束のものであれば、記録用紙出力手段4に送るように処
理する。ドキュメントの最終ページを含む記録用紙束の
記録用紙でなければ、その記録用紙は内部に一時的に保
管し、仕分けの順番が来るまで保留される。ドキュメン
ト仕分け処理手段3はこのようにして仕分け情報読み取
り手段2で得られたドキュメント仕分け情報に基づいて
記録用紙をページの順にドキュメント単位で記録用紙出
力手段4の所定の出力位置に送られる。記録用紙出力手
段4は記録用紙を出力する位置が複数ある場合には記録
用紙をドキュメント毎に異なる出力位置に出力するよう
にし、ドキュメント数が多い場合にはあるドキュメント
について既に出力が終わった出力位置に出力する。これ
により、複数ページから成る記録用紙束を一括して入力
し、記録用紙をドキュメント毎に仕分けし、かつページ
順に並び替える処理が可能になる。
【0013】次に、本発明のドキュメント仕分け装置を
分散プリントシステムに適用した場合の実施の形態につ
いて説明する。図2は本発明に係わるドキュメント仕分
け装置を備える分散プリントシステムの一構成例を示す
図である。図2において、分散プリントシステムは、ド
キュメント仕分け装置11と、複数台のプリンタ12a
〜12nと、プリントサービスソフトウェアやデコンポ
ーズ/レンダリングソフトウェアなどが実行される少な
くとも1台のコンピュータ、図示の例では2台のコンピ
ュータ14a,14bと、プリンタ12a〜12nおよ
びコンピュータ14a,14bを相互に接続するネット
ワーク(たとえばイーサネット)13とから構成され
る。なお、符号15a〜15nは、プリンタ12a〜1
2nからそれぞれプリントアウトされた記録用紙束を表
す。ドキュメント仕分け装置11はプリンタ12a〜1
2nとは機械的にもネットワーク的にも接続されておら
ず、ユーザによってプリンタ12a〜12nの出力トレ
イから回収して運ばれてきた記録用紙束15a〜15n
を一つの束にまとめて入力する。
【0014】この分散プリントシステムは、複数ページ
から成るドキュメントを複数台のプリンタからページ分
散して出力する機能を有するものである。たとえば、1
20ページのドキュメントを出力する場合、利用可能な
プリンタが3台、たとえばプリンタ12a,12b,1
2cが利用可能であれば、40ページ毎に分けて、最初
の1〜40ページはプリンタ12aから出力し、次の4
1〜80ページはプリンタ12bから出力し、最後の8
1〜120ページはプリンタ12cから出力するような
ものである。もちろんこれは、さらに高度なプリントジ
ョブの分散割り付け機能や制御機能を持つことを制限す
るものではない。たとえば、複数ページから成るドキュ
メントをプリントしているプリンタがなんらかの障害に
よってプリント処理を続行できなくなった場合に、他の
空いているプリンタにプリントジョブを転送して続きの
ページをプリントする機能を持つようなシステムでも、
本発明のドキュメント仕分け装置11は非常にうまく適
合できる。また、各プリンタ12a〜12nでは、ドキ
ュメントをプリントすると同時に同じ印字機構を使って
ドキュメントを仕分けしたりソートするための仕分け情
報を記録用紙の所定位置にプリントする。
【0015】図3はドキュメント仕分け装置の内部構成
を示すブロック図である。図3において、ドキュメント
仕分け装置11は、記録用紙入力部21と、仕分け情報
読み取り部22と、用紙一時保管部23と、用紙搬送部
24と、制御部25と、一つ以上の記録用紙出力部、図
ではm個の記録用紙出力部26a〜26mとから構成さ
れる。なお、図3において、記録用紙の流れは太い矢印
記号で、用紙の流れを制御するための制御情報の流れは
細い矢印記号でそれぞれ表記した。次に各構成ブロック
を個別に説明する。
【0016】記録用紙入力部21は、ユーザがプリンタ
12a〜12nの出力トレイから回収した記録用紙束1
5a〜15nを一括して入力し、これを1枚ずつの記録
用紙に分離して後段の仕分け情報読み取り部22へ繰り
出す機能を持つ機械装置である。
【0017】仕分け情報読み取り部22は、入力された
記録用紙にドキュメントとともに印字されているドキュ
メント仕分け情報を光学的に読み取って認識し、これを
電子的な仕分け制御情報に変換して制御部25へ出力す
る機能を持つ。ここでドキュメント仕分け情報が読み取
られた記録用紙は用紙搬送部24によって用紙一時保管
部23へ送られる。
【0018】用紙一時保管部23は、仕分けが終了して
いない記録用紙束を一時的に保持する機能を持つもので
ある。ここでは、用紙一時保管部23は、記録用紙を入
力した順に出力するFIFO(first-in first-out)と
して動作する。
【0019】用紙搬送部24は、記録用紙入力部21、
仕分け情報読み取り部22、用紙一時保管部23のいず
れかから記録用紙を1枚入力し、用紙一時保管部23あ
るいは記録用紙出力部26a〜26mへ出力する紙送り
機構を有する。これらの入力箇所と出力箇所の切り替え
は制御部25から入力される制御信号によって制御され
る。
【0020】制御部25は、仕分け情報読み取り部22
から受け取った仕分け制御情報を基に用紙搬送部24の
動作を制御して、記録用紙の仕分けおよびソートの実行
を管理する。
【0021】記録用紙出力部26a〜26mは、仕分け
ソート処理が終了した記録用紙をドキュメント毎に分け
て出力するためのトレイあるいはソートビンを有するも
のである。
【0022】次に、ドキュメント仕分け装置11内の記
録用紙の流れを図4を用いて説明する。図4はドキュメ
ント仕分け装置の実装の一例を示した概略構成図であ
る。ドキュメント仕分け装置11はその上部に記録用紙
束15a〜15nを一括して入力する記録用紙入力部2
1を有し、図の右側側面に三つの記録用紙出力部26
a,26b,26cが設けられている。記録用紙入力部
21の記録用紙出力位置には用紙搬送部24の紙送りロ
ーラ24aが設けられている。この紙送りローラ24a
によって記録用紙が導き出される位置に仕分け情報読み
取り部22が設けられ、さらにその下流の位置に別の紙
送りローラ24bが設けられている。この紙送りローラ
24bは記録用紙の二つの入力の切り替えを行うもの
で、その出力側には用紙一時保管部23が設置されてい
る。用紙一時保管部23の底部には記録用紙を1枚ずつ
取り出して繰り出す紙送りローラ24cが設けられ、こ
れに隣接して別の紙送りローラ24dが設けられてい
る。この紙送りローラ24dは用紙一時保管部23より
繰り出された記録用紙の二つの出力の切り替えを行うも
のである。そして、用紙搬送部24としては、さらに紙
送りローラ24e、記録用紙を記録用紙出力部26cへ
導くための紙送りローラ24f、記録用紙を記録用紙出
力部26bへ導くための紙送りローラ24g、および記
録用紙を記録用紙出力部26aへ導くための紙送りロー
ラ24hを有している。
【0023】記録用紙入力部21に入力された用紙束1
5a〜15nは、用紙搬送部24の紙送りローラ24a
によって1枚ずつドキュメント仕分け装置11の内部へ
導かれ、仕分け情報読み取り部22でドキュメント仕分
け情報が読み取られた後、紙送りローラ24bを通って
一旦用紙一時保管部23へ搬送される。用紙一時保管部
23に保持された記録用紙は紙送りローラ24cによっ
て取り出すことができ、取り出された記録用紙は紙送り
ローラ24d,24bを通って再び用紙一時保管部23
へ戻されるか、あるいは紙送りローラ24dおよび24
eを通り紙送りローラ24f〜24hの選択的動作によ
って記録用紙出力部26a〜25cのいずれかへ搬送さ
れる。紙送りローラ24a〜24hの起動、停止および
紙送り向きの切り替えは、制御部25が仕分け情報読み
取り部22から受け取った仕分け制御情報に基づいて制
御する。
【0024】次に、記録用紙にドキュメントとともに印
字されるドキュメント仕分け情報について説明する。図
5は記録用紙のドキュメントおよびドキュメント仕分け
情報の印字領域を例示した図である。記録用紙150
は、ドキュメントの内容が印字されるドキュメント領域
151と、ドキュメント仕分け情報が印字される第1お
よび第2仕分け情報領域152,153との三つの領域
に分けられる。第1仕分け情報領域152は記録用紙1
50の各ページのヘッダ領域であり、第2仕分け情報領
域153は各ページのフッタ領域である。ドキュメント
仕分け情報は分散プリントシステムのプリントサービス
ソフトウェアにより指示されて、第1仕分け情報領域1
52または第2仕分け情報領域153、あるいはこれら
の両方に印字される。なお、図5では説明の都合上、第
1および第2仕分け情報領域152,153をそれぞれ
四角の枠で指示しているが、これらの枠を必ず印刷する
ことを強制するわけではない。
【0025】ドキュメント仕分け情報としては、各ドキ
ュメントのページ毎にユニークな番号が印字される。こ
れは、ドキュメントを識別するためのドキュメント識別
子(ID)とページ番号とから成る。ページ毎のユニー
クな番号は、プリンタの耐久性から考えると、プリンタ
が生涯印字可能な枚数よりも大幅に大きな数字を表現で
きる、たとえば32ビットの数字とすれば、各記録用紙
を唯一に識別するに十分である。通常のドキュメントで
は、紙の上下にマージンをとっているので、それぞれ3
2ビットで表したドキュメントIDおよびページ番号の
数字を印字するのに十分な空白部が第1仕分け情報領域
152または第2仕分け情報領域153に存在する。も
し、64ビットの数字を印字するためのそのようなマー
ジンのまったくないドキュメントの場合には、ドキュメ
ント領域を縮小して、仕分け情報領域を確保すればよ
い。ドキュメント仕分け情報は、通常のアラビア数字で
印字しても構わないが、仕分け情報読み取り部の簡素化
や読み取り精度向上、高速化などのために、コード化し
たもの(たとえばバーコード)を印字する方が望まし
い。なお、図5の例では、ドキュメント仕分け情報をド
キュメントの内容と同じ面に印字するようにしたが、ド
キュメント仕分け情報を記録用紙150の裏面に印字し
たり、記録用紙150上の第1仕分け情報領域152ま
たは第2仕分け情報領域153以外の領域に印字しても
よい。
【0026】次に、ドキュメント仕分け装置11の仕分
け動作を図6ないし図8を参照して詳細に説明する。図
6は分散プリントシステムにより出力された記録用紙束
がドキュメント仕分け装置に入力されるまでの例を示す
説明図である。この例では、3台のプリンタ12a〜1
2cを有する分散プリントシステムにおいて、4部のド
キュメントA,B,C,Dがこの順にページ分散出力さ
れるとする。また、ドキュメント仕分け装置11は四つ
の記録用紙出力部26a〜26dを有しているものとす
る。
【0027】ここで、ドキュメントAは90ページから
なり、最初の1〜30ページ(図6の用紙束A1)はプ
リンタ12cから、31〜60ページ(用紙束A2)は
プリンタ12bから、61〜90ページ(用紙束A3)
はプリンタ12aから出力されている。ドキュメントB
は50ページからなり、最初の1〜30ページ(用紙束
B1)はプリンタ12bから、31〜50ページ(用紙
束B2)はプリンタ12aから出力されている。ドキュ
メントCは70ページからなり、最初の1〜35ページ
(用紙束C1)はプリンタ12aから、36〜70ペー
ジ(用紙束C2)はプリンタ12cから出力されてい
る。ドキュメントDは120ページからなり、最初の1
〜30ページ(用紙束D1)はプリンタ12bから、3
1〜60ページ(用紙束D2)はプリンタ12aから、
61〜90ページ(用紙束D3)はプリンタ12cか
ら、91〜120ページ(用紙束D4)はプリンタ12
bから出力されている。これらのばらばらにプリントさ
れた記録用紙は、プリンタ12a,12b,12cの順
にユーザの手で回収されて図6に示すように一つの束に
まとめられ、ドキュメント仕分け装置11の記録用紙入
力部21に入力されると仮定する。入力された記録用紙
束は、仕分け情報読み取り部22を通って用紙一時保管
部23に入力された順番で一旦格納される。このとき、
仕分け情報読み取り部22は、記録用紙の各ページ上に
印字されたドキュメント仕分け情報を読み取り認識し
て、電子的な仕分け制御情報に変換し、その仕分け制御
情報を制御部25に送信する処理を行う。
【0028】図7は制御部における処理の流れを示すフ
ローチャートである。制御部25は仕分け情報読み取り
部22から仕分け制御情報を受けると、その仕分け制御
情報からドキュメントIDとページ番号とを入力し(ス
テップS1)、これらドキュメント仕分け情報から各ド
キュメントのページ範囲を抽出する(ステップS2)。
次に、入力されたドキュメントIDの種類からドキュメ
ント数を抽出し、ドキュメントを出力する記録用紙出力
部26a〜26dの割り当てを行う(ステップS3)。
次に、制御部25は記録用紙出力部26a〜26dの割
り当てや用紙一時保管部23における各ドキュメントの
ページ範囲の並びの順番を基に、用紙搬送部24の紙送
りローラ24a〜24hの起動、停止および紙送り向き
の切り替えを制御するための制御信号を生成し、その制
御信号に従って紙送りローラ24a〜24hを制御する
ことにより仕分け処理を実行する(ステップS4)。次
に、仕分けが終了したかどうかが判定され(ステップS
5)、もし、最初の仕分け処理の実行で仕分けが終わら
なければ、ステップS4に戻り、用紙一時保管部23に
戻された未ソートのドキュメントについて再度制御信号
が生成され、その制御信号に基づいて仕分け処理が実行
されることになる。ここで、用紙一時保管部23に格納
されたドキュメントの仕分け処理の具体的な例を図8を
参照して説明するが、ドキュメントは図6にて示したよ
うに一つの束にまとめられて入力された順番の通りに用
紙一時保管部23に格納されているとする。
【0029】図8はドキュメント仕分け装置における仕
分けの例を示す説明図である。ドキュメント仕分け装置
11は仕分け制御情報に基づいて制御部25が用紙搬送
部24を制御するが、ここでは、記録用紙出力部26a
〜26dの割り当てに関し、ドキュメントAは記録用紙
出力部26aへ、ドキュメントBは記録用紙出力部26
bへ、ドキュメントCは記録用紙出力部26cへ、ドキ
ュメントDは記録用紙出力部26dへそれぞれ出力する
ように割り当てられたものとする。
【0030】まず、第1段階の仕分け処理では、用紙搬
送部24は、入力された順番で用紙一時保管部23に格
納されている記録用紙束をA1,C2,D3,・・・の
ように入力された順に取り出し、出力可能なドキュメン
トは制御部25が割り当てた記録用紙出力部26a〜2
6dのビントレイへ出力し、順番の入れ替えが必要なも
のは再び用紙一時保管部23へ格納する。すなわち、用
紙束A3は記録用紙出力部26aに出力され、用紙束B
2は記録用紙出力部26bに出力され、用紙束C2およ
びC1は記録用紙出力部26cに出力され、用紙束D4
は記録用紙出力部26dに出力される。出力されなかっ
た残りの用紙束は用紙一時保管部23へ戻されて格納さ
れる。このようにして、用紙一時保管部23に格納され
ている記録用紙束の先頭が再びA1になった時点で、第
1段階が終了し、用紙一時保管部23には仕分けの済ん
でいない用紙束A1,D3,A2,B1,D1,D2が
入力された順に格納されている。ドキュメントCはこの
段階で既に仕分けが済んでおり、割り当てられた記録用
紙出力部26cのビントレイへ出力されている。ドキュ
メントA,B,Dは一部のみがそれぞれの割り当てられ
た出力部へ出力されている。
【0031】次の第2段階でも第1段階と同様の仕分け
処理が実行される。すなわち、用紙一時保管部23に残
っている用紙束をA1,D3,A2,・・・のように入
力された順に取り出して、出力可能な記録用紙は記録用
紙出力部のビントレイへ出力し、順番の入れ替えが必要
なものは再び用紙一時保管部23へ格納する。これによ
り、記録用紙出力部26aには用紙束A2が、記録用紙
出力部26bには用紙束B1が、記録用紙出力部26d
には用紙束D3およびD2がそれぞれ出力される。用紙
一時保管部23に格納されている記録用紙束の先頭が再
びA1になった時点で第2段階が終了する。この第2段
階では、新たにドキュメントBの仕分けが終了してい
る。仕分けが済んでいないのは、用紙束A1およびD1
だけであり、これらは用紙一時保管部23へ戻されて格
納される。
【0032】そして、次の第3段階では、用紙束A1が
記録用紙出力部26aに、用紙束D1が記録用紙出力部
26dにそれぞれ出力される。ここで初めて用紙一時保
管部23が空になり、4部のドキュメントすべてが仕分
けされ、かつページ順にソートされて出力されているこ
とになり、以上で一連のドキュメント仕分け処理が終了
することになる。
【0033】なお、以上の説明では、プリンタから出力
される記録用紙は、印字面を上にして昇順に出力される
ことを暗黙のうちに仮定したが、印字面を下にして降順
に出力されるプリンタでは、これまで説明した記録用紙
束の順番がすべて逆になることは言うまでもない。
【0034】また、上記の例では、ドキュメント仕分け
装置11は少なくともドキュメントの数だけ記録用紙出
力部を有し、各記録用紙出力部にそれぞれ異なるドキュ
メントを出力する場合について説明したが、ドキュメン
トの数が多い場合には、一つの記録用紙出力部に複数の
ドキュメントを出力することになる。この場合、出力さ
れる記録用紙はドキュメント毎に仕分けソートされた状
態で、単に積み重ねて出力されるが、このとき、他のド
キュメントと区別して出力されるのが好ましい。記録用
紙出力部を複数のドキュメントが共用する場合の記録用
紙の出力例を図9および図10を参照して以下に説明す
る。
【0035】図9は記録用紙出力部における複数ドキュ
メントの仕分け出力の例を示す図である。ドキュメント
仕分け装置11の記録用紙出力部は図示はしないが、搬
送されてきた記録用紙の向きをたとえば90度変える用
紙回転部を備えている。図9において、たとえば、最初
にドキュメントCが用紙回転部による回転を受けずに直
接出力されるとすると、次のドキュメントBの記録用紙
を出力するときには、用紙回転部により記録用紙を1枚
ずつ回転させて出力するようにし、次のドキュメントA
の記録用紙は回転されずに直接出力される。このよう
に、出力される記録用紙に対し、ドキュメント毎に交互
に回転を与えることにより、一つの記録用紙出力部に複
数のドキュメントを出力しても、ドキュメント毎に区別
して出力されるようになる。これは、一つの記録用紙出
力部に複数のドキュメントを出力する場合はもちろん、
ドキュメント仕分け装置11が記録用紙出力部を一つし
か持たないような場合にも適用される。
【0036】図10は記録用紙出力部における複数ドキ
ュメントの別の仕分け出力の例を示す図である。ドキュ
メント仕分け装置11の記録用紙出力部は図示はしない
が、搬送されてきた記録用紙の出力位置を横にずらすこ
とができる用紙シフト部を備えている。図10におい
て、最初に、たとえばドキュメントCが用紙シフト部に
よる動作を受けずに直接出力されるとすると、次のドキ
ュメントBの記録用紙を出力するときには、用紙シフト
部により記録用紙を1枚ずつ横に所定距離だけシフトさ
せて出力し、次のドキュメントAの記録用紙はシフトさ
れずに直接出力される。このように、出力される記録用
紙に対し、ドキュメント毎に交互に出力位置を変更する
ことにより、一つの記録用紙出力部に出力される複数の
ドキュメントを区別することができるようになる。
【0037】上記の例では、ドキュメント仕分け情報を
ドキュメントの内容と一緒に記録用紙の各ページ上に印
字するようにしたが、次に、ドキュメント仕分け情報を
別紙に印字してドキュメント仕分け装置11に入力する
場合について説明する。
【0038】ドキュメント仕分け情報はプリントサービ
スソフトウェアの指示により専用の仕分け情報記録用紙
に印字される。この専用の仕分け情報記録用紙はドキュ
メント毎にそれぞれのドキュメントの最初または最後に
ドキュメント仕分け情報が印字されて出力される。ここ
で、あるプリンタがドキュメントA,B,Cを印字する
ときのプリンタ出力例を図11に示す。
【0039】図11はドキュメントに仕分け情報を印字
した専用の用紙を添付する場合の例を示す図である。こ
の図11によれば、ドキュメントCを印字出力する前
に、そのドキュメントCに関するドキュメント仕分け情
報を専用の仕分け情報記録用紙Pcに別個に印字するよ
うにしている。同様に、ドキュメントBに関するドキュ
メント仕分け情報を仕分け情報記録用紙Pbに印字して
からドキュメントBを印字し、そして、ドキュメントA
に関するドキュメント仕分け情報を仕分け情報記録用紙
Paに印字してからドキュメントAを印字するようにし
ている。
【0040】このようにしてドキュメント仕分け情報が
印字された仕分け情報記録用紙Pa,Pb,Pcは各ド
キュメントの間に挿入された形でドキュメントと一緒に
ドキュメント仕分け装置11の記録用紙入力部21に入
力される。ドキュメント仕分け処理が開始されると、仕
分け情報記録用紙Pa,Pb,Pcに印字されたドキュ
メント仕分け情報は仕分け情報読み取り部22にて光学
的な方法で読み取り認識されて、電子的な仕分け制御情
報に変換され、制御部25へ受け渡される。このとき、
制御部25は、挿入された仕分け情報記録用紙Pa,P
b,Pcを専用に割り当てた記録用紙出力部へ出力する
よう用紙搬送部24を制御することになる。これによ
り、各ページにドキュメント仕分け情報が印字されるこ
とがないので、ドキュメントの外観を損ねることなく、
ドキュメントの仕分けソート処理が可能となる。
【0041】なお、ここでは、専用の仕分け情報記録用
紙Pa,Pb,Pcはドキュメント毎に1枚印字するよ
うにしたが、ドキュメントの先頭および最後に1枚ずつ
印字するようにしてもよい。また、その専用の仕分け情
報記録用紙に印字されるドキュメント仕分け情報は、当
該ドキュメントのドキュメントIDおよびページ数のみ
ならず、隣接するドキュメントを識別するドキュメント
IDおよび隣接するドキュメントのページ数を含むよう
にしてもよい。たとえば図11の場合、ドキュメントB
に添付する仕分け情報記録用紙を印字する場合に、その
仕分け情報記録用紙にはドキュメントBのドキュメント
IDおよびページ数と、ドキュメントAおよびドキュメ
ントCのそれぞれのドキュメントIDおよびページ数と
が印字される。これにより、入力されたドキュメントの
順番の管理をより正確にすることができるようになる。
【0042】以上、本発明をその好適な実施の形態につ
いて詳述したが、本発明はこれらの実施の形態に限定さ
れるものではない。たとえば、上述のドキュメント仕分
け装置は分散プリントシステムと組み合せて使用するこ
とを前提としたが、本発明はこれに限るものではなく、
ホストコンピュータにパラレルインタフェースなどでロ
ーカル接続されたプリンタと組み合せて使用してもよ
い。また、ドキュメント仕分け装置がプリンタあるいは
コンピュータとドキュメントの仕分けに関係ない機能に
関してなんらかの形で接続されていてもよい。
【0043】また、記録用紙出力部は、複数のドキュメ
ントを出力するときに、ドキュメント間にたとえばカラ
ー用紙を挟み込む後処理機構を備えてもよいし、記録用
紙出力部にステイプル機能、ドキュメント中の一部にサ
イズの大きい用紙を折り畳んで出力する機能、または記
録用紙を製本しドキュメント仕分け情報が印字された領
域を断裁する機能などを有する後処理機構を備えるよう
にしてもよい。
【0044】さらに、好適な実施の形態では、ドキュメ
ント仕分け情報はドキュメントの内容を印字する機構を
使って記録用紙の各ページにドキュメントの内容と同時
に印字するようにしている。このため、ドキュメント仕
分け情報は肉眼で認識可能な形で残ることになる。しか
し、ドキュメント仕分け情報は本来ドキュメントの内容
とは関係ないので、これを肉眼では認識不可能でかつ赤
外光あるいは紫外光によってのみ認識可能な不可視イン
クを用いて印字するようにしてもよい。これにより、ド
キュメントの外観を損ねることなく各ドキュメントに固
有の仕分け情報を付与することが可能となる。
【0045】このような不可視インクとしては、特開平
8−143853号公報を始め多くのものが提案されて
いる。特開平8−143853号公報では、赤外領域に
のみ吸収特性を有し、可視光領域では吸収を行わない赤
外線吸収材料およびインクを開示している。これはイッ
テルビウムと酸との塩から成る赤外線吸収材料で、オフ
セットインク、熱転写リボンインク、インクジェットイ
ンクなどに応用可能としている。
【0046】不可視インクを用いてドキュメント仕分け
情報を印字する場合、分散プリントシステムには各プリ
ンタにドキュメント仕分け情報を付与するものとして、
たとえば熱転写印字ユニットが設けられる。また、ドキ
ュメント仕分け装置の仕分け情報読み取り部は、不可視
インクを用いて印字されたドキュメント仕分け情報を赤
外光あるいは紫外光を用いて読み取り認識して、電子的
な仕分け制御情報に変換して制御部へ受け渡す機能が備
えられる。
【0047】また、上述の実施の形態では、ドキュメン
ト仕分け情報は記録用紙の各ページのヘッダ領域あるい
はフッタ領域に印字するようにしたが、本発明はこれに
限るものではなく、記録用紙のほとんど全体に渡って印
字するようにしてもよい。この場合、ドキュメント仕分
け情報は、薄い黄色などの肉眼ではほとんど認識不可能
な色のインクを使って印字される。また、仕分け情報読
み取り部の高速化と読み誤り率低下のために、ドキュメ
ント仕分け情報は記録用紙の全体に渡って繰り返し印字
される。これにより、ドキュメントの外観をほとんど損
ねることなく、各ドキュメントに固有の仕分け情報を付
与することが可能となる。また、ドキュメント仕分け情
報を薄い黄色のインクで印字するため、プリンタに特別
な機能を付加する必要がなく、不可視インクで印字する
場合と比較して低コストで実現できる。
【0048】さらに、ドキュメント仕分け情報は、電磁
気的方法によって認識可能な電磁気特性を帯びたインク
を用いて印字することができる。このインクは白色ある
いは透明なものが用いられる。インクが白色である場合
には、ドキュメント仕分け情報は記録用紙上の何も印字
されていない部分に印字される。透明な磁性インクとし
ては、たとえば特開平5−177920号公報に記載の
インクを使用することができる。
【0049】磁性インクを用いて記録用紙にドキュメン
ト仕分け情報を印字するには、分散プリントシステムで
は各プリンタに磁性インク印字機構が設けられる。ま
た、ドキュメント仕分け装置の仕分け情報読み取り部
は、磁性インクを用いて印字されたドキュメント仕分け
情報を電磁気的方法を用いて読み取り認識し、電子的な
仕分け制御情報に変換して制御部へ受け渡す機能を備え
ることになる。ドキュメント仕分け情報の印字に白色ま
たは透明な磁性インクを用いることにより、ドキュメン
トの外観を著しく損ねることなく各ドキュメントに固有
の仕分け情報を付与することが可能となる。
【0050】また、上述の実施の形態では、ドキュメン
ト仕分け情報を記録用紙の各ページ上に印字するように
したが、分散プリントシステムのプリントサービスソフ
トウェアによってドキュメント仕分け情報を符号化し、
これを各プリンタのパンチ処理部によって記録用紙の一
部に開孔される複数のパンチ孔で記録するものであって
もよい。ドキュメント仕分け情報をパンチ孔で記録する
場合には、仕分け情報読み取り部はこれらの開孔された
仕分け情報を光学的あるいは機械的な方法によって読み
取り認識し、復号化し、電子的な仕分け制御情報に変換
して制御部へ受け渡す機能を備える。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明ではあらか
じめ記録用紙にドキュメント仕分け情報を付与してお
き、仕分け情報読み取り手段でこれらの付与されたドキ
ュメント仕分け情報を読み取り認識して、電子的な仕分
け制御情報に変換してドキュメント仕分け処理手段へ受
け渡し、ドキュメントの仕分けソートの実行を制御する
構成をとった。これにより、複数ページから成る記録用
紙束を人手で回収仕分けし、ページ順に並び替える煩わ
しさを解消できる。また、ドキュメントのプリント処理
と同期して仕分けを実行する必要がないため、同一のド
キュメントを何度でも仕分けソートすることが可能であ
る。また、本発明のドキュメント仕分け装置は、分散プ
リントシステムと組み合せて使用される場合、最低1台
あれば十分な効果を発揮するので、すべてのプリンタに
専用のソーターを備える場合に比べて低コストで、かつ
分散して出力された記録用紙束を一括して仕分けソート
することができる。また、プリント処理の負荷分散をド
キュメント毎に行うといった制約がないため、負荷分散
の自由度が高く、分散プリントシステムの資源を最大限
に活用でき、システム全体のプリント処理効率を向上で
きる。たとえば31ページ目と69ページ目にカラー図
面のページを挿入した100ページから成る論文原稿を
20部プリントして部毎に仕分けるといった処理が、効
率よくしかも低コストで実現できる。
【0052】さらにドキュメント仕分け情報がドキュメ
ントの内容の印字とは異なる手段で付与されている場合
には、ドキュメントの外観を損ねることなく同様のドキ
ュメント仕分け処理を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるドキュメント仕分け装置の原理図
である。
【図2】本発明に係わるドキュメント仕分け装置を備え
る分散プリントシステムの一構成例を示す図である。
【図3】ドキュメント仕分け装置の内部構成を示すブロ
ック図である。
【図4】ドキュメント仕分け装置の実装の一例を示した
概略構成図である。
【図5】記録用紙のドキュメントおよびドキュメント仕
分け情報の印字領域を例示した図である。
【図6】分散プリントシステムにより出力された記録用
紙束がドキュメント仕分け装置に入力されるまでの例を
示す説明図である。
【図7】制御部における処理の流れを示すフローチャー
トである。
【図8】ドキュメント仕分け装置における仕分けの例を
示す説明図である。
【図9】記録用紙出力部における複数ドキュメントの仕
分け出力の例を示す図である。
【図10】記録用紙出力部における複数ドキュメントの
別の仕分け出力の例を示す図である。
【図11】ドキュメントに仕分け情報を印字した専用の
用紙を添付する場合の例を示す図である。
【符号の説明】
1 ドキュメント仕分け装置 2 仕分け情報読み取り手段 3 ドキュメント仕分け処理手段 4 記録用紙出力手段 5 プリントサービス手段 6 仕分け情報付与手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数ページから成る記録用紙束を一括し
    て入力し、ドキュメント毎に仕分けし、かつページ順に
    並び替える処理を行うドキュメント仕分け装置であっ
    て、 プリントサービス手段による指示に従って少なくともド
    キュメント毎に固有の識別子とページ番号とから成るド
    キュメント仕分け情報が付与された記録用紙束を入力し
    て記録用紙に付与された前記ドキュメント仕分け情報を
    読み取る仕分け情報読み取り手段と、 前記仕分け情報読み取り手段にて読み取られたドキュメ
    ント仕分け情報に基づいて前記記録用紙に対してドキュ
    メント毎の仕分けおよびページ順の並び替え処理を行う
    ドキュメント仕分け処理手段と、 前記ドキュメント仕分け処理手段によって処理された前
    記記録用紙をドキュメント毎に分けて出力する記録用紙
    出力手段と、 を備えていることを特徴とするドキュメント仕分け装
    置。
  2. 【請求項2】 前記仕分け情報読み取り手段は、複数ペ
    ージのドキュメントまたは複数部のドキュメントを記録
    した記録用紙束を一括して受け入れて1枚ずつ記録用紙
    を送り出す記録用紙入力部と、送り出された記録用紙に
    付与されているドキュメント仕分け情報を読み取り認識
    して電子的な仕分け制御情報に変換する仕分け情報読み
    取り部とを有することを特徴とする請求項1記載のドキ
    ュメント仕分け装置。
  3. 【請求項3】 前記ドキュメント仕分け処理手段は、ド
    キュメント仕分け情報が認識された記録用紙の全部また
    は一部を一時的に保持しておく用紙一時保管部と、前記
    ドキュメント仕分け情報が認識された記録用紙を前記用
    紙一時保管部へ搬送し、または前記用紙一時保管部の記
    録用紙に対しソート対象の記録用紙を前記記録用紙出力
    手段へ搬送するかまたは未ソートの記録用紙を用紙一時
    保管部へ戻すように搬送する用紙搬送部と、前記仕分け
    情報読み取り部からの電子的な仕分け制御情報に従って
    前記用紙搬送部における前記記録用紙の搬送を制御する
    制御部とを有することを特徴とする請求項2記載のドキ
    ュメント仕分け装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、前記仕分け情報読み取り
    手段または用紙一時保管部のいずれかから記録用紙を1
    枚入力し、仕分け制御情報に基づいて記録用紙一時保管
    部または記録用紙出力手段へ出力するよう前記用紙搬送
    部を制御することを特徴とする請求項3記載のドキュメ
    ント仕分け装置。
  5. 【請求項5】 前記仕分け情報読み取り部は、記録用紙
    の各ページの表面あるいは裏面の一部の領域に通常のド
    キュメント印字機構を用いて印字されたドキュメント仕
    分け情報を光学的に読み取り認識して電子的な仕分け制
    御情報に変換する機能を有することを特徴とする請求項
    3記載のドキュメント仕分け装置。
  6. 【請求項6】 前記仕分け情報読み取り部は、肉眼では
    認識不可能でかつ赤外光あるいは紫外光によってのみ認
    識可能な不可視インクを用いて印字されたドキュメント
    仕分け情報を赤外光あるいは紫外光を用いて読み取り認
    識して電子的な仕分け制御情報に変換する機能を有する
    ことを特徴とする請求項3記載のドキュメント仕分け装
    置。
  7. 【請求項7】 前記仕分け情報読み取り部は、記録用紙
    の各ページのほとんど全面に、薄い黄色等の肉眼ではほ
    とんど認識不可能な色で繰り返し印字されたドキュメン
    ト仕分け情報を光学的に読み取り認識して電子的な仕分
    け制御情報に変換する機能を有することを特徴とする請
    求項3記載のドキュメント仕分け装置。
  8. 【請求項8】 前記仕分け情報読み取り部は、電磁気的
    方法によって認識可能な電磁気特性を帯びた白色または
    透明のインクを用いて印字されたドキュメント仕分け情
    報を電磁気的に読み取り認識して電子的な仕分け制御情
    報に変換する機能を有することを特徴とする請求項3記
    載のドキュメント仕分け装置。
  9. 【請求項9】 前記仕分け情報読み取り部は、ドキュメ
    ント仕分け情報が記録用紙束毎に印字されて添付された
    仕分け情報記録用紙から前記ドキュメント仕分け情報を
    光学的に読み取り認識して電子的な仕分け制御情報に変
    換する機能を有することを特徴とする請求項3記載のド
    キュメント仕分け装置。
  10. 【請求項10】 前記制御部は、前記仕分け情報記録用
    紙を前記記録用紙出力手段の専用の出力部へ出力するよ
    う前記用紙搬送部へ指示する機能を有することを特徴と
    する請求項9記載のドキュメント仕分け装置。
  11. 【請求項11】 前記仕分け情報読み取り部は、前記プ
    リントサービス手段によって符号化されて記録用紙の各
    ページの一部に複数のパンチ孔を穿設することで付与さ
    れたドキュメント仕分け情報を光学的または機械的に読
    み取り認識して、復号化し、電子的な仕分け制御情報に
    変換する機能を有することを特徴とする請求項3記載の
    ドキュメント仕分け装置。
  12. 【請求項12】 複数ページまたは複数部のドキュメン
    トを印字し、印字した記録用紙束をドキュメント毎に仕
    分けし、かつページ順に並び替える処理を一括して行う
    ドキュメント仕分けシステムであって、 ドキュメントの印字処理を実行するとともにドキュメン
    ト毎に固有の識別子とページ番号とを含んだドキュメン
    ト仕分け情報を生成するプリントサービス手段と、前記
    ドキュメント仕分け情報を記録用紙に付与する仕分け情
    報付与手段とを有するプリント手段と、 前記ドキュメント仕分け情報が付与された記録用紙束を
    入力して記録用紙に付与された前記ドキュメント仕分け
    情報を読み取る仕分け情報読み取り手段と、読み取られ
    たドキュメント仕分け情報に基づいて前記記録用紙に対
    してドキュメント毎の仕分けおよびページ順の並び替え
    処理を行うドキュメント仕分け処理手段と、仕分けおよ
    び並び替え処理された前記記録用紙を出力する記録用紙
    出力手段とを有するドキュメント仕分け装置と、 を備えていることを特徴とするドキュメント仕分けシス
    テム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006137004A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Sony Corp 付加情報記録装置、印刷装置、印刷システム、付加情報記録方法及びプログラム
US9350880B2 (en) 2012-10-11 2016-05-24 Fuji Xerox Co., Ltd. Image processing apparatus, image processing method and non-transitory computer readable medium
JP2018194965A (ja) * 2017-05-15 2018-12-06 コニカミノルタ株式会社 分散印刷システム、用紙仕分け方法、およびジョブ管理装置

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