JP3472698B2 - コネクタの嵌合構造 - Google Patents
コネクタの嵌合構造Info
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Description
復スライド移動させることにより、多極の雌、雄両コネ
クタを相互に嵌合させたり、離脱させるようにしたコネ
クタの嵌合構造に関する。
って、コネクタの嵌合及び離脱を行う従来の構造として
は、特開昭61−203581号公報、特開平2−12
3681号公報及び特開平4−319271号公報に記
載されている。
記載された構造であり、雌コネクタ60の側壁の上下に
形成した開口部61,61からスライド部材62が挿入
される。スライド部材62は上下一対のスライド板6
3,63が連結されたコ字形となっており、それぞれの
スライド板63,63にはガイド溝64を形成してあ
る。このガイド溝64には、雄コネクタ65の上下面に
形成したガイドピン66が係合し、この係合状態でスラ
イド部材62がスライドすることにより、雄コネクタ6
5を雌コネクタ60内に引き込むことができる。そし
て、この引き込みによってコネクタ60,65が嵌合す
るため、多極のコネクタを電気的に接続することができ
る。
載された構造であり、内部に図示しない雄コネクタが挿
入保持され、両側壁71a,71aに複数のガイド溝7
1bを形成したスライド部材71と、このスライド部材
71をスライド自在に支持する固定部材72からなるコ
ネクタハウジング70と、スライド部材71の両側壁7
1a,71aの一端側に形成された一対の長孔71c,
71cに支軸73を介して回動自在に支持された操作レ
バー74と、スライド部材71の両側壁71a,71a
内に嵌合されて両側壁71a,71aの各ガイド溝71
b内に収容されるカム突起77を両面側に複数突設した
雌コネクタ76と、雌コネクタ76を下側に取り付ける
と共に、両側面の略中央に操作レバー74の先端部74
aの両側に設けられた各係合凸部74bを係脱させる係
止突起79を突設したカバー部材78とを備えている。
ハウジング70上にセットし、カバー部材78の下側の
雌コネクタ76のカム突起77を、固定部材72の各ノ
ッチ72aとスライド部材71の各ガイド溝71bに挿
入する。カム突起77がスライド部材71のガイド溝7
1bに沿って移動するとき、カバー部材78が固定部材
72に向かって移動する。操作レバー74を下方に回転
操作すると、スライド部材71が水平方向に移動し、同
時にカバー部材78及び雌コネクタ76が固定部材72
に向かって下方に移動し、コネクタハウジング70に保
持される図示しない雄コネクタとカバー部材78側の雌
コネクタ76が相互に嵌合する。
載された構造であり、上面にラッチ81aが形成され内
部に端子80が挿入保持される雄コネクタ81,81
と、雄コネクタ81,81のラッチ81aが嵌合するラ
ッチ溝82aを有したコネクタホルダ82と、コネクタ
ホルダ82が嵌合する雌コネクタ84と、雌コネクタ8
4内にスライド可能に挿入されるスライド部材85とを
備えている。スライド部材85は一対のスライド板87
が連結されたコ字形となっており、スライド板87の対
向面にはガイド溝86を形成してある。これに対し、コ
ネクタホルダ82の上下面には、ガイド溝86に係合す
るガイドピン83を形成してある。また、雌コネクタ8
4の側壁には、スライド部材85にスライド板87が挿
入される開口84aが形成されている。
ルダ82のラッチ溝82aに嵌合させることにより雄コ
ネクタ81をコネクタホルダ82に組み込む。そして、
このコネクタホルダ82を雌コネクタ84の入り口部分
に挿入し、その後、スライド部材85を雌コネクタ84
に挿入してガイドピン83とガイド溝86とを係合させ
る。そして、この状態でスライド部材85をスライドさ
せることにより、コネクタホルダ82を雌コネクタ84
に引き込んで嵌合させることができる。
構造はいずれも、スライド部材或いはそのスライド板の
スライドを支持する雌コネクタの側壁や固定部材の側壁
が反ったり、倒れたりすることによって、スライド部材
と密に接触したり、噛み込みを生じている。そして、こ
れらによってスライド部材のスライド時の摺動抵抗が大
きくなるため、スライド部材をスライドさせる際に大き
な操作力が必要となり、操作がしにくい問題が発生して
いる。
て雌、雄両コネクタを嵌合させるスライド部材のスライ
ド時の摺動抵抗が大きくなることがなく、スライドの操
作性を向上させることが可能なコネクタの嵌合構造を提
供することを目的とする。
め、請求項1の発明は、雌、雄両コネクタの一方のコネ
クタ側に往復スライド移動する一対のスライド部材を設
け、これらのスライド部材にそれぞれ形成された一対の
ガイド溝に他方のコネクタ側に設けられた一対のガイド
ピンをそれぞれ係合させ、前記スライド部材の往復時
に、前記ガイドピンが前記ガイド溝に案内されることで
前記一方のコネクタ側に他方のコネクタを引き込んで両
コネクタを相互に嵌合させると共に、スライド部材の往
復時に両コネクタを離脱させるようにしたコネクタの嵌
合構造であって、前記他方のコネクタが嵌合する前記一
方のコネクタのフードの対向する上下壁の両側部からそ
れぞれ起立する側壁間に前記スライド部材をスライド自
在に収容する一対のガイド凹部を前記上下壁にそれぞれ
設け、これらのガイド凹部の前記両側壁のフード内側の
開放端側を架橋リブによって連結し、前記一対の凹部内
を前記一対のスライド部材が相互に逆方向に往復スライ
ド移動することを特徴とする。
を収容することにより、スライド部材はガイド凹部内で
往復方向にスライドし、このスライドによって他方のコ
ネクタを一方のコネクタに引き込んだり、一方のコネク
タから離脱させることができる。
橋リブによって連結されており、両側壁が内側に反った
り、倒れることが防止されている。このため両側壁がガ
イド凹部内のスライド部材に密に接触したり噛み込むこ
とがなく、これらによるスライド部材の摺動抵抗の増加
がなくなる。従って、スライド部材が円滑にスライドす
るため、雌、雄両コネクタを嵌合させるための操作力が
増大することがなくなる。
あって、前記架橋リブは、前記両側壁の長さ方向に間隔
を有して設けられていることを特徴とする。
るため、他方のコネクタのガイドピンが架橋リブ間から
進入してガイド凹部内のスライド部材のガイド溝と係合
することができる。このため、ガイドピンとガイド溝と
の係合の邪魔となることがない。また、架橋リブが両側
壁の全長に渡っていないため、架橋リブを設けることに
よる重量の増加を少なくすることができる。
クタ嵌合構造の分解斜視図である。この実施形態のコネ
クタ嵌合構造は、共に全体が合成樹脂によって成形され
た雌コネクタ30(一方のコネクタ)、雄コネクタ40
(他方のコネクタ)及びフードアッシー10を備えてお
り、フードアッシー10を介して雄コネクタ40が雌コ
ネクタ30に引き込まれる。
30を嵌合固定させ、前側の開口部11b内に雄コネク
タ40を挿入させる雌コネクタ30のハウジングを兼ね
た四角筒状のフード11と、このフード11の上下に対
応して形成されたガイド凹部12,12と、フード11
の長さ方向の一端壁(右端壁)の上下に形成された一対
の挿入口11c,11cより挿入されてガイド凹部1
2,12内を往復スライド移動する一対のスライド部材
13,13と、この各スライド部材13を往復スライド
移動させて多極の雌,雄コネクタ30,40同士を嵌合
させたり、離脱させる合成樹脂製の操作レバー20とを
備えている。
切壁11dを介して2つの雄コネクタ収容室になるよう
に区切られている。また、フード11の上下一対のガイ
ド凹部12,12には、一対のスライド部材13,13
の各両側縁の薄肉部を保持する各一対の段部12a,1
2aをそれぞれ形成してある。そして、一対のガイド凹
部12,12に一対のスライド部材13,13が相互に
逆方向に往復スライド移動するようになっている。
対向している。そして、フード11の下壁11fの両側
からは上端が開放端部となっている両側壁11g、11
gが一体的に起立しており、この両側壁11g、11g
の間が下側のガイド凹部12となっている。そして、下
壁11fの両側壁11g、11gの開放端部は、架橋リ
ブ19によって連結されている。この架橋リブ19はス
ライド部材13のスライド方向と直交する方向に延びて
いると共に、両側壁11g、11gの長さ方向に沿って
間隔を有して複数が設けられている。
の両側からは下端が開放端部となっている両側壁11
i、11iが一体的に起立し、この両側壁11i、11
iの間が上側のガイド凹部12となっている。そして、
上壁11hの両側壁11i、11iの開放端部は、スラ
イド部材13のスライド方向と直交する方向に延び、且
つ、間隔を有して設けられた複数の架橋リブ19によっ
て連結されている。
の両側壁11g、11g及び11i、11iが架橋リブ
19によって連結されることにより、両側壁11g、1
1g及び11i、11iが内側に反ったり、倒れること
を防止することができる。これにより、両側壁11g、
11g及び11i、11iがガイド凹部12,12内の
スライド部材13に密に接触したり噛み込むことがなく
なる。
1g、11iには、複数の切欠きガイド11eをそれぞ
れ形成してある。この切欠きガイド11eは、一対のス
ライド部材13,13の後述する各ガイド溝14の導入
溝14aに対向する位置にそれぞれ配置されている。
る面には、各スライド部材13の挿入方向に対して所定
角度傾斜した複数のガイド溝14をそれぞれ形成してあ
る。図2(A)の実線と一点鎖線で示すように、上側の
スライド部材13と下側のスライド部材13の各ガイド
溝14の傾斜方向は互いに逆向きとなっている。そし
て、各ガイド溝14は図2(A)で示すように、一方の
側縁に開口して側縁にほぼ直交する導入溝14aと、こ
の導入溝14aに連続した傾斜溝14bと、この傾斜溝
14bに連続してスライド部材13の長手方向と平行な
終端溝14cとを備えている。
溝14の後述するガイドピン44の入口部分となる導入
溝14aの一方の側には、ガイドピン44を一時的に仮
係止させる仮係止手段15を設けてある。この仮係止手
段15は、ガイド溝14の導入溝14aと平行になるよ
うに一体的に突出された可撓性の突起15aと、この可
撓性の突起15aの両側に設けられた一対の切欠き15
b,15bとで構成されている。
3,13を互いに逆方向に往復スライド移動させるもの
であり、平板部21と、平板部21の両側より下方に延
びる両側壁22,22′とでコ字状に一体形成してあ
る。このコ字状の両側壁22,22′の各基部22aは
略菱形にそれぞれ形成してあり、その中央に回動中心孔
23を形成してある。回動中心孔23にはフード11の
上下一対の挿入口11c,11c間に突出形成されたレ
バー取付部16の両側の支軸17が挿入されている。従
って、この支軸17を介して操作レバー20は上下方向
に回動自在に支持されている。
基部22aの相対向するコーナ部には各回動中心孔23
を挟むように一対の長孔24,24をそれぞれ形成して
ある。この各一対の長孔24,24には、上下一対のス
ライド部材13,13の円柱状の各取付突起13aがそ
れぞれ挿入されていて、操作レバー20を上下方向に回
動操作させることにより上下一対のスライド部材13,
13が互いに逆方向に往復スライド移動するようになっ
ている。
ド11の上壁11hよりも若干幅広に形成してあると共
に、操作レバー20の両側壁22,22′はフード11
の上壁11hの両側壁11i、11iを挟むように下方
に突出していて、その先端部22bはフード11の上壁
11hの略中央部に達している。さらに、操作レバー2
0の両側壁22,22′の内の一方(雄コネクタ40
側)の側壁22の先端部側には矩形の係合孔25を形成
してある。この係合孔25に対向するフード11の上壁
11hの正面には係合孔25に係脱される係止突起18
が一体的に突出している。
イド部材13の移動方向と直交する方向から雄コネクタ
40の一対の箱型のコネクタハウジング41,41がそ
れぞれ挿入される。各コネクタハウジング41の上下両
面には、両コネクタ30,40相互を嵌合する際にフー
ド11の各切欠きガイド11eにそれぞれ整合し、かつ
各スライド部材13のガイド溝14内に移動可能に挿入
される複数のガイドピン44を一体的に突出してある。
子には電線が接続されており、雄コネクタ40から外側
に露出した電線はカバー46により覆われるようになっ
ている。
に、雌コネクタ30にフードアッシー10を装着した状
態で、雄コネクタ40を雌コネクタ30との反対側から
フード11内に挿入し、雄コネクタ40の各ガイドピン
44をフード11の各切欠きガイド11eを経て各スラ
イド部材13のガイド溝14の導入溝14a内に入り込
ませる。
作すると、各スライド部材13、13がフード11の上
下のガイド凹部12、12内を往復方向に摺動する。こ
れにより、各ガイドピン44が各ガイド溝14の導入溝
14aから傾斜溝14bを経て終端溝14cまで移動
し、雄コネクタ40がフード11内に引き込まれて両コ
ネクタ30,40が相互に嵌合する。
コネクタ同士相互の嵌合状態は、操作レバー20の下方
への回転操作の終わった時点で、フード11の係止突起
18が操作レバー20の一方の側壁22の係合孔25に
係止されることにより確実にロックされる。
ると、各スライド部材13、13がフード11の上下の
ガイド凹部12、12内を相互の往復方向に摺動する。
これにより、各ガイドピン44が各ガイド溝14の終端
溝14cから傾斜溝14bを経て導入溝14aに移動
し、雄コネクタ40がフード11内から離れて両コネク
タ30,40相互が離脱する。
では、各スライド部材13、13が上下のガイド凹部1
2、12内を往復方向にスライドする。このガイド凹部
12、12の両側の両側壁11g、11g及び11i、
11iは、その開放端部が架橋リブ19によって連結さ
れているため、両側壁11g、11g及び11i、11
iが内側に反ったり、倒れることを防止することがで
き、両側壁11g、11g及び11i、11iがガイド
凹部12,12内のスライド部材13に密に接触した
り、噛み込むことがなくなる。
いて説明するものであり、両側壁11i、11iの開放
端部が架橋リブ19によって連結されるため、両側壁1
1i、11iは反ったり、ガイド凹部12側に倒れたり
することがない。これに対し、図4(A)のように架橋
リブ19がない場合には、(B)のように両側壁11
i、11iがガイド凹部12側に倒れ易く、この倒れに
よってガイド凹部12内のスライド部材13に噛み込
み、スライド部材13の摺動抵抗が大きくなってスライ
ド部材13のスライド操作に支障を生じる。
て、スライド部材13の摺動抵抗の増加がないため、ス
ライド部材13を円滑にスライドさせることができ、雌
コネクタ30及び雄コネクタ40を嵌合させるための操
作力が増大することがなくなり、良好な操作性を維持す
ることができる。
1g、11g及び11i、11iの長さ方向に間隔を有
して設けているため、雄コネクタ40のガイドピン44
が架橋リブ19の間から進入してガイド凹部12内のス
ライド部材13のガイド溝14と係合することができ
る。このため、架橋リブ19を設けても、ガイドピン4
4とガイド溝14との係合の邪魔となることがない。ま
た、架橋リブ19が両側壁11g、11g及び11i、
11iの全長に渡っていないため、架橋リブ19を設け
ることによる重量の増加を少なくすることができる。
1側に係止突起18を設けると共に操作レバー20側に
係合孔25を設けたが、フード側に係合孔を設けると共
に操作レバー側に係合突起を設けても良い。
よれば、ガイド凹部の両側壁の開放端部を架橋リブによ
って連結しているため、両側壁が内側に反ったり、倒れ
ることがなく、これらによるスライド部材の摺動抵抗の
増加がなくなる。これにより、スライド部材が円滑にス
ライドでき、雌、雄両コネクタを嵌合させるための操作
力が増大することがない。
を有しているため、ガイドピンとガイド溝との係合の邪
魔となることがないと共に、架橋リブを設けることによ
る重量の増加を少なくすることができる。
雌、雄コネクタの嵌合前の状態を示す斜視図である。
明図、(B)は(A)のK部分の拡大説明図である。
である。
は架橋リブがない場合の不都合を説明する断面図であ
る。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 雌、雄両コネクタの一方のコネクタ側に
往復スライド移動する一対のスライド部材を設け、これ
らのスライド部材にそれぞれ形成された一対のガイド溝
に他方のコネクタ側に設けられた一対のガイドピンをそ
れぞれ係合させ、前記スライド部材の往復時に、前記ガ
イドピンが前記ガイド溝に案内されることで前記一方の
コネクタ側に他方のコネクタを引き込んで両コネクタを
相互に嵌合させると共に、スライド部材の往復時に両コ
ネクタを離脱させるようにしたコネクタの嵌合構造であ
って、前記他方のコネクタが嵌合する前記一方のコネクタのフ
ードの対向する上下壁の両側部からそれぞれ起立する側
壁間に前記スライド部材をスライド自在に収容する一対
のガイド凹部を前記上下壁にそれぞれ設け、 これらのガ
イド凹部の前記両側壁のフード内側の開放端側を架橋リ
ブによって連結し、前記一対の凹部内を前記一対のスラ
イド部材が相互に逆方向に往復スライド移動することを
特徴とするコネクタの嵌合構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、前記架橋
リブは、前記両側壁の長さ方向に間隔を有して設けられ
ていることを特徴とするコネクタの嵌合構造。
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