JP3472002B2 - 画像記録方法 - Google Patents
画像記録方法Info
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Description
ギの違いにより発色と消色の2つの状態を示すことによ
り画像の記録、消去が可能な記録部を有する記録媒体の
上記記録部に対して繰返し画像を書換え記録する画像記
録方法に関する。
ICカードなどは、いわゆるテレフォンカード、プリペ
イドカード、個人識別カード(IDカード)など、広い
分野で使用されている。
処理が記録情報を基に記録媒体処理装置で非可視的に処
理される。したがって、記録媒体の使用行為に対して疑
義が生じた場合、記録媒体処理装置によって表示装置に
情報を表示しなければならず、疑義に対して、必ずしも
使用者の充分な納得が得られるものでなかった。
に、記録媒体の使用者が使用状態に関する情報を認識で
きるように、記録媒体に表示部を設け、記録情報の一部
を記録表示することが行なわれている。この記録媒体お
よびシステムでは、使用者が使用状況を直接確認でき、
かつ、記録情報と表示情報とを照合して情報の確認がで
きるため、使用者のより高い信頼を得ることができる。
がなされている(たとえば、実開平1−174171号
公報、特開平3−212790号公報など参照)。しか
し、記録媒体は一般に繰り返し、複数回使われるもので
あり、表示部に充分な情報を必要な回数分記録表示する
ことができない場合が生じる。
材料を記録部に用いる工夫がある(たとえば、特開平3
−116594号公報、3−218898号公報など参
照)。これらは画像を繰返し記録、消去できる点で優れ
ている。しかし、消去条件が厳しい場合には、書換え後
に書換え前の表示画像(記録画像)が消え残る場合があ
る。
所定の条件、たとえば、赤外光の照射を消色条件として
消色する着色剤を用いたインキで印字する印字用紙にあ
らかじめ消え残った印字痕をカムフラージュする模様を
設けた印字用紙が提案されている(たとえば、実開平6
−17963号公報参照)。
も一種以上の可逆熱変色像と、その画像を支持する支持
体よりも視覚濃度の濃い多数の細線の組合わせとからな
る非変色像が重ね刷りされてなる熱変色印刷物が提案さ
れている(たとえば、実開平6−59059号公報参
照)。
7963号公報、および、実開平6−59059号公報
に開示された技術により、可逆的に記録、消去が可能な
印字像の消え残りによる視覚的な妨害感は低減される。
しかし、両方の技術とも、印字痕を見え難くするには不
充分であった。
てしまうような記録材料を用いても、書換え時間を長く
することなく、書換え前の画像の消え残りがわかりにく
く、かつ、新しく書換えた画像の読み易さを阻害しない
ようにすることができる画像記録方法を提供することを
目的とする。
は、可逆的に発色と消色の2つの状態を示すことにより
画像の記録、消去が可能な記録部を有するとともに、こ
の記録部の背景に所定の地肌模様を有する記録媒体の前
記記録部に対して、画像の書換え記録を行なう画像記録
方法において、前記記録媒体として、前記地肌模様が点
あるいは互いに交差しない環状のパターンからなり、か
つ、前記地肌模様の光学的濃度が背景の光学的濃度より
も高い地肌模様を設けた記録媒体を用い、前記地肌模様
の光学的濃度よりも高い濃度で新たな画像を記録し、消
去処理後の画像の光学的濃度が少なくとも前記地肌模様
の光学的濃度と背景の光学的濃度との間の濃度となるよ
う、既に記録されている画像を消去することで、画像の
書換え記録を行なうことを特徴とする。
発色と消色の2つの状態を示すことにより画像の記録、
消去が可能な記録部を有するとともに、この記録部の背
景に所定の地肌模様を有する記録媒体の前記記録部に対
して、画像の書換え記録を行なう画像記録方法におい
て、前記記録媒体として、前記地肌模様が点あるいは互
いに交差しない環状のパターンからなり、かつ、前記地
肌模様の光学的濃度が背景の光学的濃度よりも高い地肌
模様を設けた記録媒体を用い、前記地肌模様の光学的濃
度より1.3倍以上で、かつ、前記地肌模様を含む背景
の光学的濃度の3倍以上となるよう新たな画像を記録
し、前記地肌模様を含む背景の光学的濃度よりも低い濃
度となるよう、既に記録されている画像を消去すること
で、画像の書換え記録を行なうことを特徴とする。
に発色と消色の2つの状態を示すことにより文字画像の
記録、消去が可能な記録部を有するとともに、この記録
部の背景に所定の地肌模様を有する記録媒体の前記記録
部に対して、文字画像の書換え記録を行なう画像記録方
法において、前記記録媒体として、前記地肌模様が点あ
るいは互いに交差しない環状のパターンからなり、か
つ、前記地肌模様の光学的濃度が背景の光学的濃度より
も高い地肌模様を設けた記録媒体を用い、記録する文字
画像の線の平均太さを前記点の大きさあるいは前記地肌
模様の線の平均太さの0.5倍以上、1.5倍以下とす
るとともに、前記地肌模様の光学的濃度よりも高い濃度
で新たな画像を記録し、消去処理後の画像の光学的濃度
が少なくとも前記地肌模様の光学的濃度と背景の光学的
濃度との間の濃度となるよう、既に記録されている画像
を消去することで、画像の書換え記録を行なうことを特
徴とする。
肌模様を有する記録媒体を用い、地肌模様、背景、地肌
模様を含む背景部のそれぞれの濃度に対して、記録画像
の濃度と消え残り画像の濃度を規定して、その濃度とな
るよう書換え記録を制御することにより、たとえば、サ
ーマルヘッドを記録手段とした場合、消え残り画像がで
てしまうような記録材料を用いても、書換え時間を長く
することなく、書換え前の画像の消え残りがわりにく
く、かつ、新しく書換えた画像の読み易さを阻害しない
ようにすることができる。
性能ばらつき、画像記録装置の性能のばらつきがあって
も、書換え前の画像の消え残りがわりにくく、かつ、新
しく書換えた画像の読み易さを阻害しないようにするこ
とができる。
照して説明する。図1は、本実施の形態に係る画像記録
装置の構成を模式的に示したものである。この画像記録
装置は、カード状の記録媒体1を供給搬送する搬送ロー
ラ対2,2、搬送される記録媒体1上に接触して、記録
媒体1の記録層に対して画像の書換え記録を行なう熱記
録手段としてのサーマルヘッド3、記録媒体1をその裏
面からサーマルヘッド3に押し付け搬送するプラテンロ
ーラ4、および、搬送される記録媒体1を検知して、記
録媒体1にサーマルヘッド3で記録するタイミングを生
成するためのタイミングセンサ5によって構成されてい
る。
位で選択的な加熱を与えることで、画像の書換え記録を
行なうもので、たとえば、有効記録幅がA4サイズ、発
熱体密度が8ドット/mmのライン形サーマルヘッドを
用いている。
に、ポリエチレンテレフタレートやポリ塩化ビニルなど
の合成樹脂で形成された支持体10の一方の面に下地層
11、後述する地肌模様が印刷された地肌模様印刷層1
2、画像を可逆的に記録、消去が可能な書換え記録層
(記録部)13、および、保護層14を順次積層した構
成となっている。
与性呈色性化合物と電子受容性化合物とからなるもので
ある。たとえば、長鎖脂肪族基を持つ有機リン酸や、カ
ルボキシル化合物、フェノール化合物とフルオラン化合
物との組合わせがある。この材料は、加熱、溶融によっ
て発色状態を呈し、発色温度よりも低い温度に加熱する
ことで消色状態となる。この変化は可逆的に起こすこと
が可能である。このような記録材料は、たとえば、特開
平5−96852号公報や特開平5−193257号公
報などに記載されている。
度により、透明と白濁の両状態を可逆的変換できる記録
材料(たとえば、特開昭55−154198号公報など
参照)も利用できる。この可逆性記録材料は、可逆的に
発色、消色が可能で、与えられる温度により透明と白濁
の両状態を可逆的に変換できる。この記録材料は、たと
えば、透明状態において、その温度を常温から白濁化温
度以上に上昇させたとき、透明状態から白濁状態とな
り、その温度が常温に戻ってもそのまま白濁状態を保持
する。そして、記録材料の温度を常温から透明化温度域
に上昇させ、再び常温に戻すと白濁状態から透明状態と
なり、そのまま透明状態を保持する。
体1の記録層13の発色/消色特性について説明する。
図3は、地肌模様印刷層12に地肌模様を印刷していな
い記録媒体1を用いて、サーマルヘッド3を駆動してソ
リッドパターンを記録し、サーマルヘッド3への印加エ
ネルギを変えたときの画像濃度の変化特性の一例を示し
たものである。縦軸は記録媒体1の画像濃度、横軸は記
録媒体1に与えるサーマルヘッド3の印加エネルギを示
している。また、図中、Aはまだ発色していない初期状
態の記録媒体1に加熱を与えたときの濃度変化を示し、
Bは一度発色させた記録媒体1に消色するような加熱を
与えたときの濃度変化を示し、Cは記録媒体1が発色し
ていないときの初期的な地肌濃度を示している。
度変化特性からわかるように、消色は発色よりも低いエ
ネルギで起きる。また、図3中に注記してあるように、
この記録媒体1では、最大消去できる条件でも、地肌模
様までは消色できなかった。したがって、記録画像を消
去したときに、図3に示した濃度を持つ画像が消え残
る。
タブル記録材料、あるいは、先に示した適用可能な白濁
・透明形リライタブル記録材料では、サーマルヘッド3
を記録・消去手段としたとき、一般に図3に示すような
谷形の消去特性を示す。このような特性では、最大消去
したときに地肌模様の濃度まで消去できる媒体でも、記
録媒体1の感度ばらつき、画像記録装置のばらつきによ
り、1ポイントである最大消去条件に常に維持すること
は難しく、消え残り印字痕が発生する可能性がある。
法について、図4に示す処理の流れ図を参照して説明す
る。まず、画像記録装置のサーマルヘッド3を用いて、
書換え記録速度に応じて、先に述べたように、記録媒体
1への印加エネルギと発色/消色濃度との関係を測定す
る(S1)。−方、記録媒体1に印刷された地肌模様、
つまり、地肌模様印刷層12の地肌模様の濃度を測定す
る(S2)。次に、測定された地肌模様の濃度に対し
て、地肌模様濃度<画像記録濃度(発色濃度)の関係と
なる印加エネルギを、図3に示されるような印加エネル
ギと発色濃度との関係から求め、画像記録エネルギ(E
w)を決定する(S3)。
景部の濃度を測定する(S4)。次に、測定された背景
の濃度と地肌模様の濃度に対して、背景濃度≦消え残り
画像濃度<地肌模様濃度の関係となる印加エネルギを、
ステップS3と同様に求め、消去エネルギ(Ee)を決
定する(S5)。
ギ(Ew,Ee)を用いて、後述するオーバーライト記
録方式により画像の書換え記録を行なう(S6)。な
お、本例の書換え記録における画像記録エネルギおよび
消去エネルギの限定理由については後述する。
図示しない搬送モータの駆動力により搬送ローラ対2を
回転させることにより、記録媒体1を例えば40mm/
sで搬送する。記録媒体1は、タイミングセンサ5によ
って進入が検知され、検知された進入タイミングを基
に、サーマルヘッド3により画像の書換え記録が行なわ
れる。
るサーマルヘッド3の発熱体には発色エネルギを、地肌
情報(消色)に対応するサーマルヘッド3の発熱体には
消色エネルギを、それぞれ選択的に与えて記録、消去を
同時に行なうオーバーライト記録方式により行なった。
参考までに、この記録方式の詳細は、たとえば、特開平
4−197647号に述べられている。本例では、発色
エネルギおよび消色エネルギは、本例の様態にしたがっ
て選択される。
目視すると、記録層13の背景にある地肌模様印刷層1
2に印刷された模様が地肌模様として見える。ここで、
図5を用いて、背景に地肌模様がある場合の記録画像お
よぴ消去画像の状態を説明する。地肌模様として、ー般
に水玉模様と呼ばれる模様を設けた、消去画像[A]の
状態を模式的に図5(a)に、記録画像「T]の状態を
模式的に図5(b)に示している。地肌模様があると、
消え残り画像と干渉するため、消え残り画像は判読し難
くなる。−方、記録画像も地肌模様と干渉し、地肌模様
がない場合に比較して、画像の鮮明さが失われる。この
地肌模様に対する消え残り画像の見え難さと記録画像の
鮮明さは、地肌模様に対する記録画像の濃度、消え残り
画像の濃度に依存する。
き、消え残り画像は見え難い地肌模様の検討と、地肌模
様および地肌模様を含む背景の濃度と記録画像の濃度お
よび消え残り画像の濃度との関係を検討することによ
り、特段の効果が得られるこれらの間の特定の関係を見
いだしたものである。
模様の代表として図6(a)の横線、図6(b)の斜
線、図6(c)の格子線、独立したパターンの繰返し模
様の代表として図6(d)の丸、図6(e)の正方形、
図6(f)の小さな画点をランダムに配置した模様を用
い、光学的濃度が「0.75」となるように印刷した。
た発色、消色特性を持つ記録媒体1に対して、文字「東
京」、数字「237」を飽和発色濃度「1.5」が得ら
れる印加エネルギ「0.7mJ/ドット」、発色濃度
「1.1」が得られる「0.53mJ/ドット」、地肌
模様と同じ濃度「0.75」が得られる「0.47mJ
/ドット」、および、地肌模様の濃度以下となる濃度
「0.6」が得られる「0.44mJ/ドットで記録し
た。各記録媒体1に記録された記録画像の鮮明さを、被
験者10人が主観的に優(丸)、良(三角)、可(ば
つ)で評価した結果を下記表1に示す。
両者の干渉が強く、飽和発色濃度でもやや鮮明さに欠け
る。画像記録濃度と地肌模様濃度との関係では、記録濃
度が地肌模様濃度と同等以下ではいずれの地肌模様でも
記録画像の鮮明さに欠ける。丸、正方形、画点をランダ
ム配置したような独立したパターンを基本とする地肌模
様は、横線、斜線、格子線のように連続模様のものと比
較すると記録画像の鮮明さが失われ難いことがわかっ
た。すなわち、点、円、四角など、それぞれ独立した単
位パターンの集合からなる地肌模様に、地肌模様の濃度
以上となるように画像を記録すれば、鮮明さを失うこと
なく画像記録することができる。
に示した感度を持ち、図6(f)に示した地肌模様の濃
度を「0.6」,「0.75」,「0.9」と変えて印
刷した記録媒体1を用いて、文字「東京」、数字「23
7」を飽和発色濃度「1.5」が得られる印加エネルギ
「0.7mJ/ドット」で記録した。このときの背景濃
度は「0.33」でー定とした。
体1に記録された記録画像に対して、消去後の画像濃度
がそれぞれ、「地肌模様濃度一0.1」、「地肌模様濃
度と等濃度」、「地肌模様濃度+0.1」となる消去エ
ネルギで消去を行ない、消去した画像を先と同様に3段
階で評価した。その結果を下記表2に示す。地肌模様の
濃度に関わらず、印字痕の濃度が地肌濃度よりも高い場
合は消え残りが目立つことがわかった。
肌模様濃度が低い場合はやや印字痕が見え難くなるもの
の、充分とはいえない結果が得られた。この結果、印字
痕濃度が地肌模様濃度以下となるように、サーマルヘッ
ド3に印加する消去エネルギを決めてやれば、地肌模様
の濃度に関係なく、印字痕が見え難くなることがわかっ
た。
が可能な記録部の背景に地肌模様を有する記録媒体を用
い、記録部に記録された画像の書換え記録を行なう書換
え記録において、地肌模様が点あるいは互いに交差しな
いパターンを単位パターンとする集合からなり、かつ、
単位パターンの光学的濃度が背景の光学的濃度よりも高
い記録部を有する記録媒体を用い、単位パターンの濃度
よりも高い濃度で画像を記録し、消去処理後の画像の濃
度が少なくとも単位パターンの濃度と背景の濃度との問
の濃度となるように、既に記録されている旧画像を消去
することにより、記録部に記録された画像の書換え記録
を行なう画像記録方法を見いだしたものである。
法について、図7に示す処理の流れ図を参照して説明す
る。まず、画像記録装置のサーマルヘッド3を用いて、
書換え記録速度に応じて、先に述べたように、記録媒体
1への印加エネルギと発色/消色濃度との関係を測定す
る(S11)。−方、記録媒体1に印刷された地肌模様
の濃度を測定するとともに(S12)、地肌模様を含む
背景部の濃度を測定する(S13)。
て、画像記録濃度が地肌模様濃度の1.3倍、かつ、地
肌模様を含む背景濃度の3倍以上になる印加エネルギ
を、図3に示されるような印加エネルギと発色濃度との
関係から求め、画像記録エネルギ(Ew)を決定する
(S14)。
濃度に対して、消え残り画像濃度が地肌模様を含む背景
濃度以下の関係となる印加エネルギを、ステップS14
と同様に求め、消去エネルギ(Ee)を決定する(S1
5)。
ギ(Ew,Ee)を用いて、前述したオーバーライト記
録方式により画像の書換え記録を行なう(S16)。な
お、本例の書換え記録における画像記録エネルギおよび
消去エネルギの限定理由については後述する。
を行なう画像記録装置は図1に示したものと同じであ
り、記録動作も同じであるので説明を省略する。まず、
本実施の形態における画像記録濃度の限定理由について
説明する。本例に用いられる記録媒体1には、画点ある
いは互いに交差しないパターンの集合からなる地肌模様
が画像記録する背景部に印刷されている。前述した第1
の実施の形態にあるように、記録する画像濃度を地肌模
様の濃度以上となるように画像を記録すれば、記録され
た画像の鮮明さは損なわれず、読みづらくなることはな
い。これは、上述のように限定された地肌模様では、記
録された画像と部分的に交差するのみで、交差する部分
で互いの干渉に対して記録された画像が優勢であれば、
画像が識別し難くならないためである。しかし、背景部
の濃度が高くなると、背景部の濃度も含めて考慮する必
要がある。
では、地肌模様と背景のそれぞれの濃度、あるいは、地
肌模様と背景との面積比により、地肌模様と背景を同じ
測定窓で濃度測定する、地肌模様を含む背景濃度が異な
る。より改良された記録方式では、記録画像のー層の鮮
明さを求めるために、これらに対する考慮が必要であ
る。
た感度を持つ記録媒体1の背景濃度を「0.4」,
「0.5」,「0.6」と変え、これに図6(d)に示
した地肌模様を、濃度「0.75」で印刷した記録媒体
1を試作した。これを用いて、文字「東京」、数字「2
37」をそれぞれ地肌模様濃度の1.1倍、1.3倍、
1.5倍、1.7倍、1.9倍の発色濃度が得られる印
加エネルギで記録した。各記録媒体1に記録された記録
画像の鮮明さを、被験者10人が主観的に優(丸)、良
(三角)、可(ばつ)で評価した結果を下記表3に示
す。
濃度の1.3倍以上の画像濃度で記録すれば、鮮明な画
像が得られることがわかった。次に、図6(d),
(e),(f)に示した地肌模様を濃度「0.2」の背
景に濃度「0.7」で印刷した。図6(d)の地肌模様
を含む背景濃度は「0.3」、同(e)の背景濃度は
「0.35」、同(f)では「0.4」であった。
ぞれの地肌模様を含む背景濃度の1.5倍、2倍、2.
5倍、3倍、4倍となる発色濃度が得られる印加エネル
ギで文字「東京」、数字「237」を記録した。ここ
で、地肌模様を含む背景濃度「0.3」に記録された背
景濃度の1.5倍〜2.5倍の記録濃度、背景濃度
「0.35」に記録された背景濃度の1.5倍〜2.5
倍の記録濃度、背景濃度「0.4」に記録された背景濃
度の1.5倍〜2倍の記録濃度は、地肌模様濃度の1.
3倍以下である。各記録媒体1に記録された記録画像の
鮮明さを、被験者10人が主観的に優(丸)、良(三
角)、可(ばつ)で評価した結果を下記表4に示す。
で、かつ、地肌模様を含む背景濃度の3倍以上の画像濃
度で記録すれば鮮明な画像が得られることがわかった。
次に、先の実験で用いた図6(d),(e),(f)に
示した地肌模様を濃度「0.2」の背景に濃度「0.
7」で印刷した、図6(d)の地肌模様を含む背景濃度
は「0.3」、同(e)の背景濃度は「0.35」、同
(f)では「0.4」となる記録媒体1に、文字「東
京」、数字「237」を発色濃度「1.5」で記録し
た。
1に記録された、これらの記録画像に対して、消去後の
画像濃度がそれぞれ「背景濃度一0.1」、「背景濃度
と等濃度」、「背景濃度+0.1」となる消去エネルギ
で消去を行ない、消去した画像を先と同様に3段階で評
価した。その結果を下記表5に示す。
背景濃度相当以下であれば、消え残りが目立つことがわ
かった。また、印字痕濃度が地肌模様を含む背景濃度よ
りも高い場合は、やや印字痕が見え難くなるものの、充
分とはいえない結果が得られた。この結果、印字痕濃度
が地肌模様を含む背景濃度以下となるように、サーマル
ヘッド3に印加する消去エネルギを決めてやれば、印字
痕が見え難くなることがわかった。
ら、地肌模様が点あるいは互いに交差しないパターンを
単位パターンとする集合からなる記録媒体を用い、地肌
模様の濃度の1.3倍以上、かつ、地肌模様を含む背景
の濃度の3倍以上の濃度で画像を記録し、地肌模様を含
む背景の濃度以下の濃度となるように、既に記録されて
いる旧画像を消去することにより、記録部に記録された
画像の書換え記録を行なう画像記録方法を見いだしたも
のである。
法について、図8に示す処理の流れ図を参照して説明す
る。まず、地肌模様である点の大きさ、あるいは、単位
パターンの線の平均太さを測定する(S21)。次に、
この測定値に基づいて、記録する文字画像の線の太さ
を、点の大きさあるいは単位パターンの平均太さの0.
5倍以上、1.5倍以下に設定する(S22)。
用いて、書換え記録速度に応じて、先に述べたように、
記録媒体1への印加エネルギと発色/消色濃度との関係
を測定する(S23)。一方、記録媒体1に印刷された
地肌模様の濃度を測定する(S24)。次に、測定され
た地肌模様の濃度に対して、地肌模様濃度<画像記録濃
度(発色濃度)の関係となる印加エネルギを、図3に示
されるような印加エネルギと発色濃度との関係から求
め、画像記録エネルギ(Ew)を決定する(S25)。
景部の濃度を測定する(S26)。次に、測定された背
景の濃度と地肌模様の濃度に対して、背景濃度≦消え残
り画像濃度<地肌模様濃度の関係となる印加エネルギ
を、ステップS25と同様に求め、消去エネルギ(E
e)を決定する(S27)。
さ、および、決定した2つの印加エネルギ(Ew,E
e)を用いて、前述したオーバーライト記録方式により
画像の書換え記録を行なう(S28)。
の線の太さの限定理由については後述する。また、本実
施の形態の画像書換え記録処理を行なう画像記録装置は
図1に示したものと同じであり、記録動作も同じである
ので説明を省略する。
た感度を持つ記録媒体1に、図6(d),(f)に示し
た地肌模様の点の大きさおよぴ線の太さを100μm、
125μm、167μm、250μm、375μm、5
00μmとして濃度「0.75」で印刷した記録媒体1
を試作した。このときの背景の濃度は「0.33」であ
った。これを用いて、文字「東京」、数字「237」を
文字の平均太さ「250μm」で発色濃度「1.5」が
得られる印加エネルギで記録した。これを、さらに記録
した画像の濃度が「0.6」となる印加エネルギで消去
した。各記録媒体1に記録された記録画像の鮮明さおよ
び消え残った画像の見え難さを、被験者10人が主観的
に優(丸)、良(三角)、可(ばつ)で評価した結果を
下記表6に示す。
差しないパターンを単位パターンとする集合からなり、
かつ、単位パターンの光学的濃度が背景の光学的濃度よ
りも高い記録部を有する記録媒体を用い、記録する文字
画像の線の平均太さを点の大きさあるいは単位パターン
の線の平均太さのΟ.5倍以上、1.5倍以下として書
換え記録することにより、記録画像は鮮明で、消去した
画像は見え難くくなる画像記録方法を見いだしたもので
ある。
の発色状態を記録画像としたが、発色状態を消去状態と
し、消去時に発色状態になるように加熱エネルギを制御
し、記録時に消色状態になるように加熱エネルギを制御
すれば、消色状態を記録画像とすることも可能である。
法によれば、記録部の背景に所定の地肌模様を有する記
録媒体を用い、地肌模様、背景、地肌模様を含む背景部
のそれぞれの濃度に対して、記録画像の濃度と消え残り
画像の濃度を規定して、その濃度となるよう書換え記録
を制御することにより、たとえば、サーマルヘッドを記
録手段とした場合、消え残り画像がでてしまうような記
録材料を用いても、書換え時間を長くすることなく、書
換え前の画像の消え残りがわりにくく、かつ、新しく書
換えた画像の読み易さを阻害しないようにすることがで
きる。
録媒体の製造ロットの違いによる性能ばらつき、画像記
録装置の性能のばらつきがあっても、書換え前の画像の
消え残りがわりにくく、かつ、新しく書換えた画像の読
み易さを阻害しないようにすることができる。
を模式的に示す構成図。
説明する流れ図。
説明する流れ図。
説明する流れ図。
ヘッド、4……プラテンローラ、5……タイミングセン
サ、10……支持体、11……下地層、12……地肌模
様印刷層、13……記録層(記録部)、14……保護
層。
Claims (3)
- 【請求項1】 可逆的に発色と消色の2つの状態を示す
ことにより画像の記録、消去が可能な記録部を有すると
ともに、この記録部の背景に所定の地肌模様を有する記
録媒体の前記記録部に対して、画像の書換え記録を行な
う画像記録方法において、 前記記録媒体として、前記地肌模様が点あるいは互いに
交差しない環状のパターンからなり、かつ、前記地肌模
様の光学的濃度が背景の光学的濃度よりも高い地肌模様
を設けた記録媒体を用い、前記地肌模様 の光学的濃度よりも高い濃度で新たな画像
を記録し、消去処理後の画像の光学的濃度が少なくとも
前記地肌模様の光学的濃度と背景の光学的濃度との間の
濃度となるよう、既に記録されている画像を消去するこ
とで、画像の書換え記録を行なうことを特徴とする画像
記録方法。 - 【請求項2】 可逆的に発色と消色の2つの状態を示す
ことにより画像の記録、消去が可能な記録部を有すると
ともに、この記録部の背景に所定の地肌模様を有する記
録媒体の前記記録部に対して、画像の書換え記録を行な
う画像記録方法において、 前記記録媒体として、前記地肌模様が点あるいは互いに
交差しない環状のパターンからなり、かつ、前記地肌模
様の光学的濃度が背景の光学的濃度よりも高い地肌模様
を設けた記録媒体を用い、前記地肌模様の光学的濃度より 1.3倍以上で、かつ、
前記地肌模様を含む背景の光学的濃度の3倍以上となる
よう新たな画像を記録し、前記地肌模様を含む背景の光
学的濃度よりも低い濃度となるよう、既に記録されてい
る画像を消去することで、画像の書換え記録を行なうこ
とを特徴とする画像記録方法。 - 【請求項3】 可逆的に発色と消色の2つの状態を示す
ことにより文字画像の記録、消去が可能な記録部を有す
るとともに、この記録部の背景に所定の地肌模様を有す
る記録媒体の前記記録部に対して、文字画像の書換え記
録を行なう画像記録方法において、 前記記録媒体として、前記地肌模様が点あるいは互いに
交差しない環状のパターンからなり、かつ、前記地肌模
様の光学的濃度が背景の光学的濃度よりも高い地肌模様
を設けた記録媒体を用い、記録 する文字画像の線の平均太さを前記点の大きさある
いは前記地肌模様の線の平均太さの0.5倍以上、1.
5倍以下とするとともに、 前記地肌模様の光学的濃度よりも高い濃度で新たな画像
を記録し、消去処理後の画像の光学的濃度が少なくとも
前記地肌模様の光学的濃度と背景の光学的濃度との間の
濃度となるよう、既に記録されている画像を消去するこ
とで、画像の書換え記録を行なう ことを特徴とする画像
記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32455095A JP3472002B2 (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | 画像記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP32455095A JP3472002B2 (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | 画像記録方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09156138A JPH09156138A (ja) | 1997-06-17 |
JP3472002B2 true JP3472002B2 (ja) | 2003-12-02 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|---|
JP2005266624A (ja) * | 2004-03-22 | 2005-09-29 | Pilot Ink Co Ltd | 可逆熱変色性表示体 |
-
1995
- 1995-12-13 JP JP32455095A patent/JP3472002B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09156138A (ja) | 1997-06-17 |
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