JP3471961B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3471961B2
JP3471961B2 JP05562595A JP5562595A JP3471961B2 JP 3471961 B2 JP3471961 B2 JP 3471961B2 JP 05562595 A JP05562595 A JP 05562595A JP 5562595 A JP5562595 A JP 5562595A JP 3471961 B2 JP3471961 B2 JP 3471961B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真装置等の画像形
成装置に関し、特に、転写紙にトナー像を帯電器を用い
て転写するものに関する。
【0002】
【従来の技術】複写機等の電子写真方式の画像形成装置
においては、転写紙に像担持体上のトナー像が転写され
る時、転写用帯電器の作用によって、転写紙の背面(裏
面)に電荷が付与されると共に、像担持体の裏面側にこ
の電荷と逆極性の電荷が誘起される。このため、誘起さ
れた電荷と転写紙に付与された電荷の間の静電力によ
り、転写紙が像担持体表面に付着して、転写紙を像担持
体から分離するのが困難になる。
【0003】そこで、分離用帯電器によるコロナ放電に
より、転写紙の背面側の電荷を除電して転写紙に付与さ
れた電荷を小さくし、前述した静電力を弱めるようにす
る。これにより、転写紙の自重が静電力に勝るようにな
って転写紙が像担持体から分離される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像形成装置においては、種々の環境条件、例えば
転写紙が薄紙から厚紙、柔らかい紙から硬い紙、及び作
業の初期から経時、その時の周囲の温度や湿度等の変化
の下で、常に安定した転写紙の分離を行うことは難し
く、分離爪跡が発生することもあり、良好な画像を維持
することができないという問題点があった。
【0005】また、最近ではコピー速度、即ち感光体の
線速度の高速化に伴い、転写紙の分離に余裕が無くなり
分離爪跡が転写紙に発生しやすくなっている。転写紙の
分離に余裕を持たせるために、分離用帯電器によるコロ
ナ放電を強くして転写紙の電荷をさらに除電すると、感
光体の電荷によるトナーの感光体への再転写(版画)が
発生し易くなる。このように、分離爪跡と版画の両方を
両立させることは、従来の技術では限界に達している。
【0006】十分な転写性を得るために、転写紙の前縁
部以外の部分よりも実質的に増加した静電的転写電界を
与えるように、転写紙の前縁に不均一に増加した転写電
荷を印加する技術が特開昭55−48771号公報に紹
介されている。この技術は、電荷付与手段の電源のオー
バーシュートを利用し、転写紙の前縁に不均一な電界を
形成し、転写紙先端部の転写効率を確保しようというも
のである。この技術では、電界が転写紙の前縁部で均一
に保たれることは好ましくないといっている。
【0007】しかし、この技術には、十分な転写紙の分
離性能が得られないという問題がある。
【0008】そこで、この発明は、上述した従来の問題
点を解消し、転写紙の厚さや硬さ、種類、及び経時、環
境条件等に関わりなく、常に安定して確実な転写紙の分
離を行うことができる画像形成装置を提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
像担持体に形成されたトナー像を転写紙に転写するため
の転写用帯電器を有する転写部と、転写された転写紙を
像担持体から分離するための分離用帯電器を有する分離
部とを備えた画像形成装置において、上記転写用帯電器
による上記転写紙の先端部における転写電流を、画像部
のそれよりも大きくする電流制御手段を有し、上記電流
制御手段が上記分離用帯電器による上記転写紙の先端部
の分離電流を画像部のそれよりも大きくすることを特徴
とする。
【0010】請求項2記載の発明は、像担持体に形成さ
れたトナー像を転写紙に転写するための転写用帯電器を
有する転写部と、転写された転写紙を像担持体から分離
するための分離用帯電器を有する分離部とを備えた画像
形成装置において、上記転写用帯電器による上記転写紙
の後端部における転写電流を、画像部のそれよりも大き
くする電流制御手段を有し、上記電流制御手段が上記分
離用帯電器による上記転写紙の後端部の分離電流を画像
部のそれよりも大きくすることを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、上記転写紙の種類を検出する紙種
検出手段を有し、上記電流制御手段が上記紙種検出手段
の検出情報に応じて、上記先端部の転写電流を変化させ
ることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、上記転写紙の搬送方向に直交する
方向の幅を検出する紙幅検出手段を有し、上記電流制御
手段が上記紙幅検出手段の検出情報に応じて、上記先端
部の転写電流を変化させることを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、1枚目の転写紙と2枚目の転写紙
との間の長さを検出する紙間検出手段を有し、上記電流
制御手段が上記紙間検出手段の検出情報に応じて、上記
先端部の転写電流を変化させることを特徴とする。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、上記転写紙の種類を検出する紙種
検出手段を有し、上記電流制御手段が上記紙種検出手段
の検出情報に応じて、上記先端部の転写電流の切換タイ
ミングを変化させることを特徴とする。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、上記転写紙の搬送方向に直交する
方向の幅を検出する紙幅検出手段を有し、上記電流制御
手段が上記紙幅検出手段の検出情報に応じて、上記先端
部の転写電流の切換タイミングを変化させることを特徴
とする。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、1枚目の転写紙と2枚目の転写紙
との間の長さを検出する紙間検出手段を有し、上記電流
制御手段が上記紙間検出手段の検出情報に応じて、上記
先端部の転写電流の切換タイミングを変化させることを
特徴とする。請求項9記載の発明は、請求項2記載の画
像形成装置において、上記転写紙の種類を検出する紙種
検出手段を有し、上記電流制御手段が上記紙種検出手段
の検出情報に応じて、上記後端部の転写電流を変化させ
ることを特徴とする。請求項10記載の発明は、請求項
2記載の画像形成装置において、上記転写紙の搬送方向
に直交する方向の幅を検出する紙幅検出手段を有し、上
記電流制御手段が上記紙幅検出手段の検出情報に応じ
て、上記後端部の転写電流を変化させることを特徴とす
る。請求項11記載の発明は、請求項2記載の画像形成
装置において、1枚目の転写紙と2枚目の転写紙との間
の長さを検出する紙間検出手段を有し、上記電流制御手
段が上記紙間検出手段の検出情報に応じて、上記後端部
の転写電流を変化させることを特徴とする。請求項12
記載の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、
上記転写紙の種類を検出する紙種検出手段を有し、上記
電流制御手段が上記紙種検出手段の検出情報に応じて、
上記後端部の転写電流の切換タイミングを変化させるこ
とを特徴とする。請求項13記載の発明は、請求項2記
載の画像形成装置において、上記転写紙の搬送方向に直
交する方向の幅を検出する紙幅検出手段を有し、上記電
流制御手段が上記紙幅検出手段の検出情報に応じて、上
記後端部の転写電流の切換タイミングを変化させること
を特徴とする。請求項14記載の発明は、請求項2記載
の画像形成装置において、1枚目の転写紙と2枚目の転
写紙との間の長さを検出する紙間検出手段を有し、上記
電流制御手段が上記紙間検出手段の検出情報に応じて、
上記後端部の転写電流の切換タイミングを変化させるこ
とを特徴とする。
【0017】
【作用】請求項1記載の発明によれば、電流制御手段が
転写用帯電器による転写紙の先端部の転写電流を画像部
の転写電流よりも大きくする。
【0018】また、請求項1記載の発明によれば、電流
制御手段が転写用帯電器及び分離用帯電器による転写紙
の先端部の転写及び分離電流を画像部のよりも大きくす
る。
【0019】請求項2記載の発明は、電流制御手段が転
写用帯電器による転写紙の後端部の転写電流を画像部の
それよりも大きくする。
【0020】また、請求項2記載の発明によれば、電流
制御手段が転写用帯電器及び分離用帯電器による転写紙
の後端部の転写及び分離電流を画像部のそれよりも大き
くする。
【0021】請求項3記載の発明によれば、電流制御手
段が転写紙の種類を検出する紙種検出手段の検出情報に
応じて、転写電流を変化させる。
【0022】請求項4記載の発明によれば、転写紙の搬
送方向に直交する方向の幅を検出する紙幅検出手段の検
出情報に応じて、電流制御手段が転写電流を変化させ
る。
【0023】請求項5記載の発明によれば、電流制御手
段が1枚目の転写紙と2枚目の転写紙との間の長さを検
出する紙間検出手段の検出情報に応じて、転写電流を変
化させることを特徴とする。
【0024】請求項6記載の発明によれば、電流制御手
段が転写紙の種類を検出する紙種検出手段の検出情報に
応じて、転写電流の切換タイミングを変化させる。
【0025】請求項7記載の発明によれば、電流制御手
段が転写紙の搬送方向に直交する方向の幅を検出する紙
幅検出手段の検出情報に応じて、転写電流の切換タイミ
ングを変化させる。
【0026】請求項8記載の発明によれば、電流制御手
段が1枚目の転写紙と2枚目の転写紙との間の長さを検
出する紙間検出手段の検出情報に応じて、転写電流の切
換タイミングを変化させる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1において、符号11は複写機等の画像形成装
置の像担持体としての感光体ドラム11を表している。
【0028】画像形成装置は、矢印方向に回転する感光
体ドラム11、感光体ドラム11の表面を均一に帯電す
る帯電用帯電器12、感光体ドラム11の表面に静電潜
像を形成する露光部13、静電潜像にトナーを付着させ
トナー像を形成する現像装置14、転写効率を向上させ
るために感光体ドラム11の表面電位を低下させる転写
前除電用帯電器15及び転写前除電ランプ16、図示し
ない給紙手段から給送された転写紙を所定のタイミング
で感光体ドラム11に向けて搬送するレジストローラ対
17、レジストローラ対17により搬送された転写紙を
案内するガイド板18、転写紙に感光体ドラム11のト
ナー像を転写する転写用帯電器19、転写紙の除電を行
ない転写紙を感光体ドラム11から分離するための分離
用帯電器20、転写紙を感光体ドラム11から確実に分
離するための分離爪21、感光体ドラム11上の残留ト
ナーを除去するクリーナ22、感光体ドラム11上の残
留電荷を消去するための除電ランプ23、分離用帯電器
20で分離された転写紙を搬送する搬送ベルト24とを
有する。
【0029】転写用帯電器19及び分離用帯電器20
は、転写電流、分離電流を発生させる電源回路25に接
続されている。電源回路25には、転写用帯電器19、
分離用帯電器20に供給する電流を制御する電流制御手
段26が接続されている。電流制御手段26には、転写
紙の種類を検出する紙種検出手段27、転写紙の搬送方
向に直交する方向の幅を検出する紙幅検出手段28、1
枚目の転写紙と2枚目の転写紙との間の長さを検出する
紙間検出手段29とが接続されている。
【0030】電流制御手段26は、これら各検出手段か
らの検出情報に応じて、転写電流の大きさや転写電流の
切換タイミングを変化させる。電源回路25は、定出力
電流を供給する定電流型のものであり、このことは、転
写紙の厚さや幅、環境等による抵抗変動に対して常に一
定の電荷を与えるのに役立つ。
【0031】分離爪21は、筐体に支持された軸21a
に回転可能に取り付けられており、図示しないバネの弾
性力によって感光体ドラム11の表面に所定の圧力で接
している。
【0032】上記構成に基づく動作を簡単に説明する。
感光体ドラム11の表面が帯電用帯電器12で一様に帯
電され、露光部13から出射される光の強弱により感光
体ドラム11上の電荷が消去され、感光体ドラム11の
表面に静電潜像が形成され、この静電潜像に現像装置1
4によってトナーが付着されトナー像が形成される。
【0033】現像処理が終わると、転写効率向上の為
に、転写前除電用帯電器15及び転写前除電ランプ16
により感光体ドラム11の表面の電位が低下される。
【0034】次に、レジストローラ17により所定のタ
イミングでガイド板18を介して搬送されてきた転写紙
上に、感光体11上のトナー像が転写用帯電器19の作
用により転写される。
【0035】トナー像を転写された転写紙は、分離用帯
電器20の作用で感光体ドラム11から静電的に剥離さ
れ(分離用帯電器20で分離されない場合いは分離爪2
1で分離される)、搬送ベルト24により搬送されて図
示しない定着部ヘ送られる。
【0036】転写後の感光体ドラム11は、クリーナ2
2によってその表面の残留トナーを除去され、除電ラン
プ23によって残留電荷を消去されて初期状態に戻る。
【0037】以下に、転写紙を感光体ドラム11から分
離する動作を図2を参照しつつ詳細に説明する。
【0038】感光体ドラム11はアルミニウム32とセ
レン33とから形成されている。転写前は、同図(a)
に示すように、負の極性に帯電されたトナーTがセレン
33の表面に付着している。
【0039】次に、同図(b)に示すように、転写用帯
電器19により、転写紙Pの裏面に正の極性の電荷が付
与され、負の極性のトナーTが転写紙Pに引き付けられ
て転写されると共に、感光体ドラム11の裏面側(アル
ミニウム32の表面)に前記電荷とは逆極性の電荷fが
誘起される。このため、誘起された電荷fと転写紙Pに
付与された電荷の間の静電力Fにより転写紙Pが感光体
ドラム11の表面に付着して分離しにくくなる。
【0040】そこで、分離用帯電器20によるコロナ放
電により、同図(c)に示すように、感光体ドラム11
の裏面側に誘起された電荷fを中和すると共に、転写紙
Pに付与された電荷を小さくして静電力Fを弱める。こ
れにより、転写紙Pの持つ腰の強さHと自重Wとが静電
力Fに打ち勝って、転写紙Pが感光体ドラム11から分
離される。
【0041】以上のように、一般的に転写紙の分離性を
良くするには、転写用帯電器19の出力を弱くした方が
良いとされてきた。これは、転写紙Pに付与する電荷が
少ない方が分離帯電器20により分離しやすいためであ
る。
【0042】しかし、実際には転写帯電器19による電
荷は、図3(a)に示すように、転写紙Pだけではな
く、トナーT、感光体ドラム11にも付与され、これら
付与された電荷により、同図(b)に示すように、感光
体ドラム11と転写紙Pとの間に静電的な反発力Rが働
くので、転写用帯電器19による出力を強くした方が転
写紙Pの分離性が良くなる。
【0043】そこで、転写電流と分離電流とを変化させ
た時の分離爪跡と版画との関係を調べる実験を行なっ
た。その結果を図4に示す。実験には、リコー製のT6
200という転写紙を用いた。同図において、鎖線より
上の領域では、版画が発生し、実線より下の領域では分
離爪跡が発生した。よって、分離爪跡と版画が発生しな
い領域は非常に狭く、環境や転写紙の紙種の変化に対し
て常に安定した分離性を確保するのは難しい。
【0044】発明者らは、ハーフトーン原稿を用いて、
転写用帯電器19による転写紙Pの先端部の転写電流を
変化させて、転写紙Pの紙種(幅)による分離性、版画
の状態を観察するという実験1を行なった。その結果を
表1に表す。
【0045】
【表1】
【0046】表1において符号Aは、図4に示すよう
に、転写紙Pが転写用帯電器19に沿って分離されたこ
とを表し、符号Bは転写紙Pが転写用帯電器19と分離
爪21との間で分離されたことを表し、符号Cは転写紙
Pが分離爪21で分離されたことを表し、符号Dは転写
紙Pに分離爪21の爪跡が発生したことを表している。
【0047】記号二重丸は版画なし、記号丸は版画が若
干ある(転写紙Pの先端から1cm以内)、記号三角は
版画が転写紙Pの先端から3cm以内にある、記号バツ
は版画が転写紙Pの先端から3cm以上あることを表し
ている。紙源Sは、株式会社リコー製転写紙(再生紙)
である。
【0048】実験1の条件は次の通りである。 感光体ドラムの直径 120mm プロセススピード 490/sec 画像部の転写電流 160μA 分離電流 先端部 450μm 分離電流 画像部 350μm 転写、分離電流の切換タイミング 転写紙の先端か
ら30mm実験の結果より先端部の転写電流が160μ
Aでは爪跡が発生する危険性が高く、先端の転写電流を
上げることにより転写紙Pの感光体ドラム11からの分
離性が良くなる。また、最適な転写紙Pの先端部の転写
電流は、転写紙の紙種、や幅により異なる。
【0049】上述した紙種検出手段27としては、転写
紙Pの抵抗を検知するもので良い。また、薄紙、厚紙、
柔らかい紙、硬い紙等のように転写紙Pの紙種を設定す
る紙種設定部を設けて、サービスマンまたはユーザーが
紙種を設定してもよい。
【0050】感光体ドラム11には前回の画像形成時の
前歴が多少残っていて、前回、画像部であったか、1枚
目の転写紙と2枚目の転写紙との間(紙間)であったか
によって、転写分離時の感光体ドラム11の帯電電位が
微妙に異なり、転写紙の分離性に差がでると考えられ
る。
【0051】そこで、発明者らは、ハーフトーン原稿を
用いて、転写用帯電器19による転写紙Pの先端部の転
写電流を変化させて、転写紙Pの紙間による分離性、版
画の状態を観察するという実験2を行なった。その結果
を表2に表す。なお実験2も実験1の条件と同一条件で
行なった。なお、表2において符号A〜D及び記号二重
丸、丸、三角、バツが表すものは上述した表1の場合と
同じなのでその説明は省略する。
【0052】
【表2】
【0053】実験の結果より先端部の転写電流が160
μAでは爪跡が発生する危険性が高く、先端の転写電流
を上げることにより転写紙Pの感光体ドラム11からの
分離性が良くなる。また、最適な転写紙Pの先端部の転
写電流は、転写紙Pの紙間距離により異なる。
【0054】さらに、発明者らは、ハーフトーン原稿を
用いて、転写紙Pの先端部の転写電流の切換タイミング
を変化させて、転写紙Pの紙種(幅)による分離性、版
画の状態を観察するという実験3を行なった。その結果
を表3に表す。
【0055】
【表3】
【0056】表3において符号A〜D及び記号二重丸、
丸、三角、バツの意味は上述した表1の場合と同じなの
でその説明は省略する。
【0057】実験3の条件は次の通りである。 感光体ドラムの直径 120mm プロセススピード 490/sec 転写電流 先端部 200μA 転写電流 画像部 160μA 分離電流 先端部 450μm 分離電流 画像部 350μm 転写電流、分離電流の切換タイミング 同一 実験の結果より最適な転写紙Pの先端部の転写電流の切
換タイミングは、転写紙Pの紙種や幅により異なる。
【0058】さらに発明者らは、ハーフトーン原稿を用
いて、転写紙Pの先端部の転写電流の切換タイミングを
変化させて、転写紙Pの紙間距離による分離性、版画の
状態を観察するという実験4を行なった。その結果を表
4に表す。なお、実験4も実験3の条件と同一条件で行
なった。表4において符号A〜D及び記号二重丸、丸、
三角、バツの意味も上述した表1の場合と同じなのでそ
の説明は省略する。
【0059】
【表4】
【0060】実験の結果より最適な転写紙Pの先端部の
転写電流の切換タイミングは、転写紙Pの紙間距離によ
り異なる。以上の実験1〜4は、転写紙Pの先端部の転
写電流を増加させたときの分離性であるが、転写電流を
増加させることによる分離性向上は、後端部の分離性に
ついても同様に成り立つ。
【0061】すなわち、分離性の悪い紙を分離したと
き、先端転写電流を上げることにより分離性は良くな
る。先端部は転写電流を上げることにより分離性がCか
らBに良く成ったとしても、画像域では転写電流は、転
写率、版画などから考慮された最適値に下掛られてお
り、爪分離になってしまうことがある。そのため紙後端
部は爪にこすられることがあり後端爪跡が発生する場合
がある。先端同様後端部も転写電流を上げることにより
後端爪跡を防止することができる。表5は後端転写電流
を変化させたときの、紙種による分離性、版画の状態を
示している。このとき画像部転写電流は160μA、分
離電流は後端450μA、画像部350μA、切り替え
タイミングは転写、分離電流とも後端から30mmであ
る。後端爪跡は、二重丸は発生しない、丸は発生率2%
末満、バツは発生率2%以上。
【0062】
【表5】
【0063】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、電流制御
手段が転写用帯電器による転写紙の先端部の転写電流を
画像部の転写電流よりも大きくするので、転写紙の分離
性を向上させることができ、爪跡の発生しない安定した
転写紙の分離を行なえる。
【0064】また、請求項1記載の発明によれば、電流
制御手段が転写用帯電器及び分離用帯電器による転写紙
の先端部の転写及び分離電流を画像部のよりも大きくす
るので、転写電流を必要以上に増加させなくても、転写
紙の分離性を向上でき、転写リーク、版画、爪跡等の無
い常に安定した転写紙の分離を行なえる。
【0065】請求項2記載の発明は、電流制御手段が転
写用帯電器による転写紙の後端部の転写電流を画像部の
それよりも大きくするので、転写紙の分離性を向上させ
ることができ、しかも後端部に爪跡の発生しない安定し
た転写紙の分離を行なえる。
【0066】また、請求項2記載の発明によれば、電流
制御手段が転写用帯電器及び分離用帯電器による転写紙
の後端部の転写及び分離電流を画像部のそれよりも大き
くするので、転写電流を必要以上に増加させなくても、
転写紙の分離性を向上でき、転写リーク、版画、後端部
の爪跡等の無い常に安定した転写紙の分離を行なえる。
【0067】請求項3記載の発明によれば、電流制御手
段が転写紙の種類を検出する紙種検出手段の検出情報に
応じて転写電流を変化させるので、爪跡、版画の発生し
ない安定した転写紙の分離を行なえる。
【0068】請求項4記載の発明によれば、転写紙の搬
送方向に直交する方向の幅を検出する紙幅検出手段の検
出情報に応じて、電流制御手段が転写電流を変化させる
ので、爪跡、版画の発生しない安定した転写紙の分離を
行なえる。
【0069】請求項5記載の発明によれば、電流制御手
段が1枚目の転写紙と2枚目の転写紙との間の長さを検
出する紙間検出手段の検出情報に応じて、転写電流を変
化させることを特徴とするので、爪跡、版画の発生しな
い安定した転写紙の分離を行なえる。
【0070】請求項6記載の発明によれば、電流制御手
段が転写紙の種類を検出する紙種検出手段の検出情報に
応じて、転写電流の切換タイミングを変化させるので、
爪跡、版画の発生しない安定した転写紙の分離を行なえ
る。
【0071】請求項7記載の発明によれば、電流制御手
段が転写紙の搬送方向に直交する方向の幅を検出する紙
幅検出手段の検出情報に応じて、転写電流の切換タイミ
ングを変化させるので、爪跡、版画の発生しない安定し
た転写紙の分離を行なえる。
【0072】請求項8記載の発明によれば、電流制御手
段が1枚目の転写紙と2枚目の転写紙との間の長さを検
出する紙間検出手段の検出情報に応じて、転写電流の切
換タイミングを変化させる。爪跡、版画の発生しない安
定した転写紙の分離を行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す画像形成装置の概略を
示す正面図である。
【図2】像担持体から転写紙を分離する動作の一例を説
明するための図である。
【図3】像担持体から転写紙を分離する本発明の動作を
説明するための図である。
【図4】転写電流と分離電流とを変化させた時の爪跡と
版画との関係を示すグラフである。
【図5】転写紙の像担持体からの分離性を説明するため
の図である。
【符号の説明】
11 像担持体としての感光体 12 帯電用帯電器 13 露光部 14 現像装置 15 転写前除電用帯電器 16 転写前除電用ランプ 17 レジストローラ対 18 ガイド板 19 転写用帯電器 20 分離用帯電器 21 分離爪 22 クリーナ 23 除電ランプ 24 搬送ベルト 25 電源回路 26 電流制御手段 27 紙種検出手段 28 紙幅検出手段 29 紙間検出手段 P 転写紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−18642(JP,A) 特開 昭61−188570(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/16 G03G 15/14 101 G03G 21/14

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体に形成されたトナー像を転写紙に
    転写するための転写用帯電器を有する転写部と、転写さ
    れた転写紙を像担持体から分離するための分離用帯電器
    を有する分離部とを備えた画像形成装置において、 上記転写用帯電器による上記転写紙の先端部における転
    写電流を、画像部のそれよりも大きくする電流制御手段
    を有し、 上記電流制御手段が上記分離用帯電器による上記転写紙
    の先端部の分離電流を画像部のそれよりも大きくするこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】像担持体に形成されたトナー像を転写紙に
    転写するための転写用帯電器を有する転写部と、転写さ
    れた転写紙を像担持体から分離するための分離用帯電器
    を有する分離部とを備えた画像形成装置において、 上記転写用帯電器による上記転写紙の後端部における転
    写電流を、画像部のそれよりも大きくする電流制御手段
    を有し、 上記電流制御手段が上記分離用帯電器による上記転写紙
    の後端部の分離電流を画像部のそれよりも大きくするこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の画像形成装置において、 上記転写紙の種類を検出する紙種検出手段を有し、 上記電流制御手段が上記紙種検出手段の検出情報に応じ
    て、上記先端部の転写電流を変化させることを特徴とす
    る画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の画像形成装置において、 上記転写紙の搬送方向に直交する方向の幅を検出する紙
    幅検出手段を有し、 上記電流制御手段が上記紙幅検出手段の検出情報に応じ
    て、上記先端部の転写電流を変化させることを特徴とす
    る画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の画像形成装置において、 1枚目の転写紙と2枚目の転写紙との間の長さを検出す
    る紙間検出手段を有し、 上記電流制御手段が上記紙間検出手段の検出情報に応じ
    て、上記先端部の転写電流を変化させることを特徴とす
    る画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の画像形成装置において、 上記転写紙の種類を検出する紙種検出手段を有し、 上記電流制御手段が上記紙種検出手段の検出情報に応じ
    て、上記先端部の転写電流の切換タイミングを変化させ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項1記載の画像形成装置において、 上記転写紙の搬送方向に直交する方向の幅を検出する紙
    幅検出手段を有し、 上記電流制御手段が上記紙幅検出手段の検出情報に応じ
    て、上記先端部の転写電流の切換タイミングを変化させ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載の画像形成装置において、 1枚目の転写紙と2枚目の転写紙との間の長さを検出す
    る紙間検出手段を有し、 上記電流制御手段が上記紙間検出手段の検出情報に応じ
    て、上記先端部の転写電流の切換タイミングを変化させ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項2記載の画像形成装置において、 上記転写紙の種類を検出する紙種検出手段を有し、 上記電流制御手段が上記紙種検出手段の検出情報に応じ
    て、上記後端部の転写電流を変化させることを特徴とす
    る画像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項2記載の画像形成装置において、 上記転写紙の搬送方向に直交する方向の幅を検出する紙
    幅検出手段を有し、 上記電流制御手段が上記紙幅検出手段の検出情報に応じ
    て、上記後端部の転写電流を変化させることを特徴とす
    る画像形成装置。
  11. 【請求項11】請求項2記載の画像形成装置において、 1枚目の転写紙と2枚目の転写紙との間の長さを検出す
    る紙間検出手段を有し、 上記電流制御手段が上記紙間検出手段の検出情報に応じ
    て、上記後端部の転写電流を変化させることを特徴とす
    る画像形成装置。
  12. 【請求項12】請求項2記載の画像形成装置において、 上記転写紙の種類を検出する紙種検出手段を有し、 上記電流制御手段が上記紙種検出手段の検出情報に応じ
    て、上記後端部の転写電流の切換タイミングを変化させ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】請求項2記載の画像形成装置において、 上記転写紙の搬送方向に直交する方向の幅を検出する紙
    幅検出手段を有し、 上記電流制御手段が上記紙幅検出手段の検出情報に応じ
    て、上記後端部の転写電流の切換タイミングを変化させ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】請求項2記載の画像形成装置において、 1枚目の転写紙と2枚目の転写紙との間の長さを検出す
    る紙間検出手段を有し、 上記電流制御手段が上記紙間検出手段の検出情報に応じ
    て、上記後端部の転写電流の切換タイミングを変化させ
    ることを特徴とする画像形成装置。
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