JP3471728B2 - 先日付完結処理システム及び方法 - Google Patents
先日付完結処理システム及び方法Info
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Description
ステム及び方法に係り、特に、金融機関での口座に対す
る自動振替や振込等をオンライン稼働中に並行して処理
する先日付完結処理システム及び方法に関する。また、
このような先日付完結処理システムを実現するための先
日付完結処理システム用プログラム又はデータ及びこれ
らを記憶した記憶媒体に関する。
自動現金預入支払機(ATM)や自動支払機(CD)及
びオンラインシステムが停止し、口座残高が確定した後
に、バッチ処理で実行されていた。例えば、特開昭59
−77573号公報には、電気、ガス、水道等の料金を
指定振替日(勘定日)の前夜から翌朝までの時間を利用
して、口座からの出金処理(引落処理)を行う手法が開
示されている。特開平7−93439号公報にも、口座
振替をバッチ処理にて行う手法が開示されている。
処理による口座振替処理では、オンラインシステムを停
止させた状態で口座振替処理を行わなければならないた
め、ATMやインターネットバンキングなどを24時間
連続稼働させることが難しい、という不都合があった。
た前夜から振替当日のオンライン稼働時間前までの限ら
れた時間内に全ての口座振替処理を行わなければなら
ず、口座振替処理のデータ量の増加やオンライン稼働時
間の延長に対応するためにはコンピュータ(CPU)な
どの機器を増強しなければならない、という不都合があ
った。
から開始して、振替当日の早朝までにバッチ処理を完了
しなければならないため、データ量によっては、振替当
日のオンライン稼働開始が遅れてしまう恐れもあった。
改善し、特に、ATM等の端末を用いた入出金等のオン
ライン処理と並列して口座振替や融資返済等の種々の取
引を処理することのできる先日付完結処理システム及び
方法を提供することを、その目的とする。すなわち、本
発明は、従来バッチ処理として行っていた口座振替処理
等をオンライン処理中に並行して処理を行うことを、そ
の目的としている。
座処理をその勘定日となる前に実行し、勘定日別の口座
情報(例えば、残高)を保有する。そして、先日付が当
日(演算日と同日付)となった瞬間に参照すべき口座情
報が変化する。先日付での口座情報を生成しておき、そ
して、先日付の日付に至るまでに口座残高の異動(変
動)や利率や契約内容の変更があった場合には、その変
更を先日付での残高に反映させる。これにより、例えば
勘定日を日単位とする本発明では、日付変更処理が完了
した時点で、変更された日付を勘定日とする口座処理も
完了している。すなわち、本発明では、現在の口座情報
に基づいて、その後に口座処理が無い場合の先日付での
残高を仮想的に生成しておき、その先日付の残高に基づ
いて先日付の口座処理を実行しておくことで、従来バッ
チ処理で行っていた口座処理をオンライン処理中に並行
して処理する。これは、現在処理する口座処理を、先日
付の日付が到来するまでの最終の口座処理と仮定し、当
該先日付の残高等を予め計算する処理である。その後、
先日付の勘定日が至る前に別の口座処理があった場合に
は、再度その口座処理が最終の口座処理であると仮定
し、先日付の残高等を算出する。この先日付の残高等
は、口座の名義人にとって、当該先日付の日付とならな
ければ使用できない残高である。
て、その後の変化が無いとした場合の、将来の口座情報
を生成しておく点にある。その後に口座処理が無い場合
や、自動定期化サービスにて普通預金口座から定期預金
へ入金する契約に変更が無い場合や、小切手の資金化に
ついて不渡りの連絡が無い場合を想定して、その前提で
の先日付の口座情報を予め算出しておく。先日付の処理
であるため、口座名義人がその先日付の残高を直接に用
いて取引をすることができず、従って、先日付処理につ
いては取消を行うことができる。このため、自動定期化
サービスにて普通預金の出金及び定期預金への入金を先
日付で行った後に、契約の変更等が連絡された場合に
は、先日付での当該口座処理を取り消し、変更された契
約に基づいて再実行することができる。
仮定した場合の先日付での口座情報を予め算出してお
き、状態に変化があった場合には、再度先日付での口座
情報の算出を行うと、日付変更を迎える前後にはなんら
処理を行う必要がない。このため、オンライン処理の終
了後にバッチ処理にて口座処理を行う必要がなくなる。
従って、本発明の先日付での口座処理は、その口座処理
が完了した段階で、完結している。
が無いという前提のみならず、先日付で契約する定期預
金や口座に元加する利息の利率が現在に判明していて、
その後に変更がないという前提(変更が有った場合に
は、再度口座処理を実行する)などが含まれる。このた
め、先日付処理を行うことのできる対象は数多い。通常
の普通預金口座や当座預金口座に対する種々の口座処理
や、ある条件に応じたオプションの行使や、先物取引を
口座で決済する場合に、期日での額が定まっている場合
の差額の算出及び決済や、住宅ローンの特別な増額返済
のための普通預金口座からの出金の予約などについて
も、先日付完結処理としてオンライン処理中に実行する
ことができる。
る各種入出金等の口座処理の取引種類と、当該口座処理
の取引日となる対象勘定日と、入金額又は出金額である
取引金額とを有する口座処理要求を演算する演算手段
と、この演算手段によって演算された口座処理の結果を
口座情報として記録するファイルとを備えている。そし
て、前記ファイルが、前記口座情報として、前記演算さ
れた口座処理要求の対象勘定日、取引種類及び取引金額
を、口座処理要求の取引日である勘定日別で当該口座処
理毎に記録する取引明細情報と、前記口座毎に口座処理
のあった勘定日の残高を勘定日毎に記録する勘定日別の
残高明細情報とを備えている。さらに、この残高明細情
報が、口座処理要求を演算する口座について、少なくと
も演算日と同日の残高又は過去で直近の残高を有するこ
とを前提としている。そして、本発明では、前記演算手
段が、対象勘定日が演算日に対して未来で先日付の口座
処理要求を演算する際に、前記残高明細情報に記録され
た前記残高のうち、対象勘定日と同日の残高が記録され
ている場合には当該残高と前記取引金額とを加減算し、
一方、記録されていない場合には当該対象勘定日より過
去で直近の残高と前記取引金額とを加減算する処理を行
う。演算手段は、さらに、当該演算した口座処理要求の
取引種類及び取引金額を、当該口座処理要求の取引日で
ある対象勘定日を勘定日として前記取引明細情報に記録
することで、先日付の口座処理を当該取引明細情報に記
録する処理を行う。そして、演算手段は、当該加減算し
た処理後の残高を、前記対象勘定日の残高として前記残
高明細情報に記録することで、先日付の残高を当該残高
明細情報に記録する処理を行う。本発明では、これによ
り上記課題を解決しようとするもの である。 請求項1に
係る発明では、演算日と同日の残高又は過去で直近の残
高を、先日付の残高として取引金額と加減算を行い、加
減算した処理後の残高を、対象勘定日の残高として残高
明細に記録する。これにより、演算日と同日の残高又は
過去で直近の残高とは別に、先日付の残高を当該残高明
細情報に記録する。このように記録された先日付の残高
は、当該先日付が当日となったときには、演算日と同日
の残高となる。「口座処理」は、例えば、金融機関の個
人向けの普通口座を例とすると、給与振込等の口座への
振込(入金)や、公共料金の自動引落のような口座から
の振替(出金)や、融資の返済や家賃の引落などの自動
引落(出金)などである。また、法人等を例とすると、
「口座処理」は、各種支払の振込予約や、給与支払のた
めの引落や、口座引落で集金した家賃の入金などであ
る。これら種々の内容の口座処理を扱うようにしても良
いし、例えば振込などは別の演算手段にて扱い、公共料
金の振替のみを本発明による先日付完結処理システムで
扱うようにしても良い。また、証券取引用の口座を例と
すると、「口座処理」は、株取引に要した資金の決済
や、金融商品の自動的な購入などが該当する。このよう
に、「口座処理」には、まず、商取引の決済手法の種々
の態様が含まれる。この決済の対象は単一の通貨のみな
らず、例えば先日付での為替レートを予め取引者間で定
めておくことができれば、外為取引に応用することもで
きる。さらに、決済の対象は、通貨を扱う口座のみなら
ず、例えば商品やサービスの販売時に付加するポイント
値(マイレージポイント)でも良い。さらに「口座処
理」には、その口座の属性を設定又は変更する処理を含
めるようにしても良い。例えば、定期の自動更新に応じ
た貸越極度額の変更や、長期ローンでの変動金利と固定
金利とのスワップの予約等を含めるようにしても良い。
また、ATMやCDや金融機関の店舗の窓口端末による
即時の現金の入金や出金は即時の口座処理であり、演算
日と勘定日とが一致する。
歴や、現在の残高や、口座に定義された自動融資可能額
(貸越極度額)などの口座に関する情報が格納されてい
る。「口座情報」というときには、残高を含む。残高
は、口座処理要求が決済可能であるか又は決済不能であ
るかを判定するための数値であり、例えば、定期預金等
を担保とする自動融資が無い場合には実際の残高で、定
期預金等を担保とする自動融資が付随する場合には、自
動融資可能額(貸越極度額)と実際の残高とを加算した
額を出金可能額としても良い。定期預金等を担保とする
自動融資を行う場合には、口座情報として担保明細等の
属性情報を持つようにすると良い。
入金があった場合には、現在の残高を読み出して、入金
額を加算し、ファイルを更新する。
報が、口座処理要求を演算する口座について、演算日よ
り未来で先日付の残高を既に有することを前提としてい
る。そして、演算手段が、対象勘定日が演算日と同日の
口座処理要求を演算する際に、前記残高明細情報に記録
された前記残高のうち、対象勘定日と同日の残高が記録
されている場合には当該残高と前記取引金額とを加減算
し、一方、記録されていない場合には当該対象勘定日よ
り過去で直近の残高と前記取引金額とを加減算する処理
を行う。さらに、演算手段は、当該演算した口座処理要
求の取引種類及び取引金額を、当該口座処理要求の取引
日である対象勘定日を勘定日として前記取引明細情報に
記録することで、演算日と同日付の口座処理を当該取引
明細情報に記録する処理を行う。また、演算手段は、当
該加減算した処理後の残高を、前記対象勘定日の残高と
して前記残高明細情報に記録することで、演算日と同日
付の残高を当該残高明細情報に記録する処理を行う。そ
して、演算手段は、当該取引金額を、前記残高明細情報
に記録された先日付の残高に対して加減算することで先
日付の残高を更新する処理を行う。これにより、上記課
題を解決するものである。請求項2に係る発明では、先
日付の残高を有する場合に、演算日と同日付を対 象勘定
日とする口座処理を行う。まず、対象勘定日と同一又は
過去で直近の残高と取引金額とを加減算し、対象勘定日
の残高を残高明細情報に格納する。これにより、演算日
と同日付の残高を記録する。続いて、演算手段は、当該
取引金額を、残高明細に記録された先日付の残高に対し
て加減算する。これにより、先日付の残高を更新する。
このように更新された先日付の残高は、当該先日付が当
日となったときには、演算日と同日の残高となる。
の金融機関で取り扱う取引の実行時期の指定は「日」で
あるため、本発明では、日を単位として勘定日を特定す
る。
替であれば振替日である。融資の返済であれば「約定返
済日」が勘定日であると考える。給与振込であれば振込
日が勘定日に相当する。本明細書では、これら種々の口
座処理要求に指定される取引実行日を「勘定日」と呼
ぶ。「演算日」は演算を行う「当日」である。
勘定日での口座処理要求を、演算日の段階で処理する。
その処理後の残高を、演算日に対して先日付となる勘定
日での口座情報として格納する。したがって、口座情報
は、口座処理要求がなされた勘定日別に生成され、管理
される。例えば、演算日当日の残高と、先日付での処理
を行った将来の残高(仮想残高)との情報がファイルに
格納される。この将来の残高は、今までに行った口座処
理の後、口座処理がないままその先日付であった勘定日
が到来しときの、その勘定日の残高である。このため、
日付が変更したときに、その日付変更の前後でなんら処
理を行うことなく、当該勘定日に行うべき口座処理を完
了した状態で、新たに迎えた日付での残高が確定する。
翌営業日であったとする(請求項3及び4,第2実施形
態)。そして、翌営業日を勘定日とする振替等の口座処
理要求をその翌営業日(振替日,勘定日)の前日に演算
する。演算した結果、現在の残高と、翌営業日の残高と
が個別にファイルに格納される。その後、当該口座に対
して残高の変動をもたらす処理が行われなかったとする
と、本日から明日へ日付変更した段階で、引落(出金)
が確定し、新たな残高に基づいた処理が可能となる。従
って、午前0:00を過ぎた瞬間に、口座振替後の新た
な残高に基づいた処理を行うことができる。具体的に
は、請求項3に係る発明では、前記演算手段が、前記対
象勘定日を翌営業日とする最初の口座処理要求を処理す
る際に、当日の残高と取引金額とを加減算することで口
座処理要求を処理する翌営業日口座処理部と、当該加減
算された処理後の残高を、前記翌営業日を迎えるまでに
他の口座処理要求を受信しないとした場合の前記翌営業
日の残高として、前記残高明細情報に記録する翌営業日
口座残高格納部とを備えた、という構成を採っている。
これにより、上記課題を解決するものである。請求項3
に係る発明では、翌営業日口座処理部が、対象勘定日を
翌営業日とする最初の口座処理要求を処理する際に、当
日の残高と取引金額とを加減算することで口座処理要求
を処理し、翌営業日口座残高格納部が、当該加減算され
た処理後の残高を、前記翌営業日を迎えるまでに他の口
座処理要求を受信しないとした場合の前記翌営業日の残
高として、前記残高明細情報に記録する。これにより、
先日付である翌営業日の残高を、当日の残高とは別に記
録する。このように記録された先日付である翌営業日の
残高は、当該翌営業日が当日となったときには、当日の
残高となる。請求項4に係る発明では、前記残高明細情
報が、口座処理要求を演算する口座について、翌営業日
の残高を既に有する場合に、前記演算手段が、前記対象
勘定日を当日とする別の新たな口座処理要求を処理する
際に、当日の残高と取引金額とを加減算することで口座
処理要求を処理し、当該加減算された残高を、当日の残
高として記録し、さらに、前記翌営業日口座残高格納部
は、当該取引金額を前記翌営業日の残高に対して加減算
することで翌営業日の残高を更新する。このように更新
された先日付である翌営業日の残高は、当該翌営業日が
当日となったときには、当日の残高となる。
く、「勘定日時」として、日と、午前午後の時間指定
や、また、秒単位の先日時での取引も考えられる。この
場合、「勘定日時」のデータ型には時分秒まで含まれる
こととなる。本発明では、勘定日を日単位としている
が、ここで、日付ではなく、時間を例として先日付完結
処理の原理を説明する。例えば、午後1:30を勘定日
時とする振込があるとする。この例では、例えば午前1
1:00頃の演算日時で、将来の時間である午後1:3
0の口座処理要求を処理する。すると、午後1:30前
の時間で参照する残高と、午後1:30以後に参照する
残高の2つの口座情報がファイルに格納される。このた
め、午後1:30前後になんら処理を行うことなく、午
後1:30の取引を先日時にて完結させることができ
る。これをオンライン・リアルタイムで行うには、午後
1:30に行うべき処理が大量にある場合には、ハード
ウエア資源への負荷が瞬間的に大きくなりすぎる。一
方、この例では、口座情報を勘定日時別に有するという
思想により、実際の演算日はいつでも良い。
金等の振替をバッチ処理で行うのは、勘定日を時分単位
の勘定日時と考えた場合の上記午後1:30の大量処理
に相当する。すなわち、前日に口座残高が確定した後、
振替日(勘定日)の朝までに振替を実行するには、その
間の現実の時間内で全ての処理を完結させなければなら
ない。そして、バッチ処理の場合には、この処理時間を
「0」とすることはできない。一方、本発明による先日
付完結処理システムでは、日付変更の瞬間(前後)に
は、口座情報に対してなんら処理を行う必要がない。先
日付となる勘定日の口座処理要求を事前に演算し、勘定
日別の口座情報を生成しておき、当日の残高を当該当日
の残高又は最も近い過去の残高に基づいて確定する。こ
のため、事前に口座処理要求を演算した自体で、勘定日
の処理は完結している。ある勘定日の振替等が演算手段
の処理能力に対して大量にある場合には、複数日を用い
て当該勘定日での取引を計算しておくようにしても良い
し、また、勘定日の前営業日に先日付での処理を行うよ
うにしても良い。このように、本発明による先日付完結
処理システムでは、口座処理の負荷を時間的に分散して
いる。
の口座処理要求を処理した後、現在の残高が変更され、
先日付での処理が決済できない状態となったり、反対
に、先日付で未成立の処理が決済できる状態となると、
先日付処理の取消や、未成立であった口座処理の再実行
(再カット)を行うなど、種々の局面に対応するための
技術が開示される。
勘定日にて多種類の複数の処理が行われる場合について
も一部開示されているが、複数種類の口座処理要求があ
り、一方口座残高が限られていて全ての口座処理要求を
実行できない場合の課題解決手段については、本願に続
く同一出願人の出願を参照されたい。本出願では、先日
付完結処理の原理的内容が開示されている。
を参照して説明する。
成を示すブロック図である。請求項1,2及び5に対応
する開示である図1に示す例では、第1実施形態による
先日付完結処理システムが、各口座に対する各種入出金
等の口座処理の取引種類と、当該口座処理の取引日とな
る対象勘定日と、入金額又は出金額である取引金額とを
有する口座処理要求を演算する演算手段2と、この演算
手段2によって演算された口座処理の結果を口座情報と
して記録するファイル6とを備えている。また、先日付
完結処理システムは、勘定日の取引等の口座処理要求を
受信する受信手段4を備えると良い。 ファイル6は、図
3等に示すように、前記口座情報として、前記演算され
た口座処理要求の対象勘定日、取引種類及び取引金額
を、口座処理要求の取引日である勘定日別で当該口座処
理毎に記録する取引明細情報(図3の口座処理)と、前
記口座毎に口座処理のあった勘定日の残高を勘定日毎に
記録する勘定日別の残高明細情報(図3の残高(口座情
報))とを備えている。この残高明細情報は、口座処理
要求を演算する口座について、少なくとも演算日と同日
付の残高又は過去 で直近の残高を有する。 そして、前記
口座処理要求は、当該口座処理要求の対象となる口座へ
の振込若しくは自動現金預入支払機等による入金要求又
は口座振替若しくは自動現金預入支払機等による出金要
求であり、前記取引金額は、前記入金要求での入金額又
は前記出金要求での出金額である。そして、演算手段2
が、当該演算日と同日付又は先日付となる対象勘定日の
口座処理を当該対象勘定日と同日付又は過去で直近の残
高に基づいて処理する勘定日別口座処理部8と、この勘
定日別口座処理部8による処理後の残高を、当該対象勘
定日での残高として前記ファイル6に格納する勘定日別
口座情報格納部10とを備えている。請求項5に係る発
明に対応する例では、勘定日別口座処理部8は、前記残
高明細情報に記録された前記残高のうち、対象勘定日
(演算日と同日付又は先日付)と同日の残高が記録され
ている場合には当該残高を対象勘定日の残高として特定
する。対象勘定日と同日の残高が記録されていない場合
には、当該対象勘定日より過去で直近の残高を対象勘定
日の残高として特定する(展開)。勘定日別口座処理部
8は、さらに、前記特定された対象勘定日の残高と前記
取引金額とを加減算する。そして、勘定日別口座処理部
8は、当該演算した口座処理要求の取引種類及び取引金
額を、当該口座処理要求の取引日である対象勘定日を勘
定日として前記取引明細情報に記録する。さらに、勘定
日別口座情報格納部10は、当該勘定日別口座処理部8
が加減算した処理後の残高を、前記対象勘定日の残高と
して前記残高明細情報に記録する。これにより、前記対
象勘定日が先日付である場合には、前記対象勘定日の残
高を当該先日付の残高として前記残高明細情報に記録す
る。請求項6に係る発明に対応する例では、前記残高明
細情報が、口座処理要求を演算する口座について、演算
日より未来で先日付の残高を既に有する場合に対応す
る。すなわち、勘定日別口座処理部8が、前記演算日と
同日付又は先日付の勘定日を対象勘定日とする別の新た
な口座処理要求に対して、前記対象勘定日の残高を特定
する処理、加減算する処理及び取引明細情報に記録する
処理とを実行する。 そして、前記勘定日別口座情報格納
部10は、前記勘定日別口座処理部によって前記別の新
たな口座処理要求が実行された後に、前記別の新たな口
座処理要求の口座処理によって当該加減算された残高
を、前記同日付又は先日付である対象勘定日の残高とし
て前記残高明細情報に記録する。さらに、当該別の新た
な口座処理に対応して、前記取引金額を、前記残高明細
情報に記録された先日付の勘定日のうち、当該対象勘定
日より未来である先日付の残高に対して加減算すること
で、先日付の残高を更新する(先日付口座情報更新機能
16)。
落データが格納された外部持込媒体や、融資や自動定期
化サービス等の情報等を格納した内部各種マスタなどか
ら直接又は間接に口座処理要求を受信する。また、イン
ターネットや専用ネットワーク等を介して顧客のコンピ
ュータから口座処理要求を受信するようにしても良い。
タである。演算手段2が有する種々の手段や各部、各機
能は、所定のプログラムを実行するコンピュータのCP
Uによって実現できる。図1に示す例では、先日付完結
処理に必要な種々の機能のうち、原理的に重要な部分を
抽出している。すなわち、演算手段2は、勘定日別口座
処理部8と、勘定日別口座情報格納部10とを備えてい
る。勘定日別口座処理部8は、口座処理要求を受信した
当日を勘定日とする口座処理要求を、当日の口座情報に
基づいて処理する。例えば、ATM等の操作により現金
出金を行う場合、当日の口座情報を読み出して、その残
高に基づいて現金出金を行う。また、勘定日別口座処理
部8は、口座処理要求を受信した日に対して先日付とな
る勘定日の口座処理を、先日付の口座情報に基づいて処
理する。先日付の口座情報が無い場合には、当該対象勘
定日より過去で直近の口座情報に基づいて先日付となる
勘定日の口座情報を生成する。例えば、演算日の口座残
高と同一額の残高を先日付の残高とする。口座処理要求
は、当該口座処理要求の対象となる口座へ口座振込等に
よる先日付での入金要求又は口座振替等による先日付で
の出金要求である。
に処理される口座処理の処理後の残高を、当該口座処理
の対象勘定日での口座情報としてファイル6に格納す
る。これにより、勘定日別の口座情報(残高)が生成さ
れる。この勘定日別口座情報は、勘定日別口座処理部8
によってアクセスされる。
る。図2(A)に示すように、10日の残高が30,0
00の場合に、対象勘定日を11日とする20,000
の出金要求(例えば、振替)を10日に処理する場合、
この20,000の出金要求は先日付での処理となる
(請求項1及び5等に対応)。この場合、11日を対象
勘定日とする処理を初めて行うのであれば、まず、11
日の残高を30,000とする(展開)。そして、11
日を対象勘定日とする20,000の出金要求を処理
し、11日の残高を10,000とする。この先日付の
出金処理を行ったのち、当該口座に他の口座処理が無い
場合には、11日になった時に、残高10,000が確
定する。このため、出金処理は、10日に先日付で処理
した時点で完結している。
ば、振込)とする例を示す図である。10日の残高を3
0,000とするときに、対象勘定日を11日とする4
0,000の入金要求を、10日に処理する(請求項1
及び5等に対応)。11日の残高は、10日の時点で7
0,000と算出される。出金の場合と同様に、10日
での先日付の入金要求を処理した時点で完結している。
その後、10日にATMで現金の出金要求(払戻要求)
があった場合、出金可能額は30,000であり、7
0,000ではない。そして、11日の午前0時に残高
照会を行うとすると、11日の0時を迎えた段階では、
残高は70,000である。
日を日単位とした。図2(C)は、時刻(または、一定
時間)毎に残高明細を持つ例である。図2(C)に示す
例では、10日の9:00時点の残高が30,000で
あるとする。そして、勘定日時を13:00とする5
0,000の入金処理を9:30頃に受信したとする。
この処理は、先日時での処理となる。この場合、13:
00での残高を30,000とし、続いて50,000
入金することで13:00での残高を80,000とす
る。図2(B)に示す場合と同様に、例えば10日の1
2:59に出金可能な額は30,000であり、13:
00に出金可能な額は80,000である。このとき、
13:00の入金自体は、9:30に完結している。そ
の後、17:00を勘定日とする60,000の出金要
求があった場合、直近の残高である13:00の残高を
用いて口座処理を行い、17:00の残高を20,00
0とする。ここで、勘定日ではなく勘定日時とし、時刻
毎に口座情報を有する例は、図2(C)のみである。
るような場合や、当日の取引等によって口座残高が不足
となった場合に、先日付取引の取消を行うことができ
る。バッチ処理の場合、一旦成立した口座処理要求の取
消を行うことは難しいが、勘定日を先日付とする口座処
理の場合には、この取消を行いやすい。また、未成立で
あった口座処理や、取消により未成立となった口座処理
がある場合に、何らかの入金がある場合には、当該口座
処理について再実行(再カット)を行うようにしても良
い。本実施形態では、最後の口座処理要求を実行した結
果(残高等)に基づいて、先日付での口座処理を実行す
るため、口座残高の異動に応じて、先日付で決済不能で
あった口座処理を再カットすることができる。また、特
開昭59−77573号公報に開示されているように、
未成立であった口座処理について当日に入金があった時
に再カットするようにしても良い。
は、取引明細情報)が、対象勘定日を先日付とする出金
処理で当該対象勘定日の残高より出金額が大きく決済不
能であった場合、当該出金処理が未成立であることを記
録する取引の結果を有する。そして、再度図1を参照す
ると、本実施形態では、勘定日別口座処理部8は、前記
演算日から前記対象勘定日までの間に、前記演算日と同
日付又は過去で直近の勘定日での残高に基づいて出金要
求を処理した結果、前記先日付での出金処理が決済不能
となる場合に、当該先日付での口座処理を取り消す先日
付取消機能12を備えている。請求項7に係る発明に対
応する先日付取消(先日付取消機能12)は、具体的に
は、新たな出金処理によって残高が更新された際に、図
6(B)に示すように、当該残高が更新された先日付に
ついて、残高がマイナスとなった先日付の有無を確認
し、残高がマイナスとなった先日付がある場合には、当
該残高がマイナスとなった先日付を対象勘定日とした出
金処理を前記取引明細情報から読み出し、当該読み出し
た出金処理に対して未成立であることを前記取引の結果
に記録し、前記未成立とした出金処理の出金額を当該対
象勘定日の残高に加算することによって、先日付取消を
行う。
であった口座処理について、先日付よりも前(過去)の
日(例えば、演算日と同日付の現在)に出金等を行った
結果、決済不能となる口座処理を取り消す。すなわち、
最新の出金要求を実行した結果、先日付で決済不能な出
金処理がある場合には、最新の出金要求の実行結果(口
座情報)に基づいて当該口座処理を取り消す。取り消さ
れた口座処理は、取引の結果が未成立となり、当該先日
付の勘定日までの入金を待機し、勘定日の満了時点まで
入金がない場合には、当該出金処理は決済不能で確定と
なる。先日付口座情報更新機能16は、口座処理の取消
による額を、当該先日付の勘定日の残高へ加算する。
の処理後の残高に応じて先日付で未成立の口座処理が決
済可能となる場合に、当該取引の結果が未成立であった
出金処理を再実行する先日付再カット機能を備えるよう
にしても良い。請求項7に係る発明に対応する先日付再
カット(先日付再カット機能)は、新たな入金処理によ
って残高が更新された際に、図6(B)に示すように、
当該新たな入金処理によって残高が増加した先日付につ
いて、前記取引の結果が未成立の出金処理を読み出し
て、当該読み出した未成立の出金処理の対象勘定日に対
応する残高と出金額とを比較し、比較の結果、当該出金
額が前記残高以下で決済可能である場合には、当該未成
立であった出金処理を再実行することによって、先 日付
再カットを行う。
いての前倒制御について説明する。一般的に、公共料金
の引落等は振替日当日のみに引落を行う。このため、そ
の振替日(勘定日)に残高に不足があり決済不能である
と、公共料金の支払いができず、来月に再度口座振替処
理を行うこととなる。一方、自動的に積立を行う契約な
どでは、積立をする振替日(勘定日)のみならず、次回
の振替日の前日まで残高がある場合には積立を行う。こ
の場合、勘定日は1か月間となる。勘定日の初日を勘定
日初日と呼び、次回の振替日の前日など再カットを行う
期限を再カット期限と呼ぶ。再カット期限は、口座処理
要求に対して、勘定日初日に取引が決済不能な場合に、
当該口座処理要求を再実行する期限である。
では、勘定日別口座処理部8は、再カット期限付きの出
金要求を処理する際に、当該出金要求の出金額と前記勘
定日初日の残高とを比較して決済不能な場合に、当該勘
定日初日より未来で前記再カット期限を経過しない対象
勘定日を勘定日初日から未来へ向けて特定する。そし
て、この特定した対象勘定日の残高(出金可能額)と出
金額とを比較し、出金額が残高(出金可能額)以下で決
済可能であるときには、当該再カット期限付きの出金要
求を当該特定した対象勘定日を勘定日として当該出金額
を減算する処理を行う。さらに、前記特定した対象勘定
日と当該減算後の残高と当該出金額とをファイルに記録
する。これらの処理により、再カット期限付きの出金処
理を行う。再カット期限付きの出金処理では、例えば、
10日を勘定日初日としている場合、10日には残高が
不足し、一方、11日には先日付での入金があるため決
済可能であるとすると、10日で取引の結果を未成立と
した後に、11日を勘定日として口座処理を行う。その
後、10日に入金処理がある場合には、11日の口座処
理ではなく、10日の口座処理とすることが好ましい。
例えば、融資の返済等で11日を勘定日とすると延滞金
が発生するような局面も想定されるため、先日付で成立
している口座処理を、より前の勘定日へ前倒することが
望ましい。
別口座処理部8が、口座処理要求を実行した後に、当該
実行対象の勘定日より未来の先日付を勘定日とする口座
処理要求のうち決済済みで再カット期限内の口座処理要
求を取り消すと共に、当該取り消した口座処理要求を前
記実行対象の勘定日での口座処理要求として再実行する
先日付前倒制御機能14を備えている。この先日付前倒
制御機能14により、一定期間の勘定日(再カット期
限)を有する口座処理を、口座残高の異動があった時
に、決済可能なより前(過去)の勘定日での取引とする
ことができる。この請求項8に係る発明に対応する例で
は、勘定日別口座処理部8の先日付前倒制御機能14
は、勘定日別口座情報格納部10が、出金処理の再カッ
ト期限以前の日付での入金処理によって残高を更新した
際に、前記特定した対象勘定日で成立した再カット期限
付きの出金処理について、当該特定した対象勘定日より
勘定日初日に近い日付の残高と当該再カット期限付きの
出金処理の出金額とを比較して、当該出金額が前記勘定
日初日に近い日付の残高以下で決済可能である場合に、
当該特定した勘定日に成立していた再カット期限付きの
出金処理に対して未成立であることを取引の結果に記録
すると共に、前記未成立とした出金処理の出金額を、当
該特定した勘定日の残高に加算する。そして、当該未成
立であることを取引の結果に記録した出金処理に対し
て、前記勘定日初日に近い日付を新たな対象勘定日とす
る出金処理を実行し、前記勘定日初日に近い日付の残高
を更新することによって、前倒制御を行う
移の一例を示す説明図である。図3中、「口座処理」
(取引明細情報)は、取引の内容を示し、「残高(口座
情報)」は、口座処理の結果を示す。演算日は、口座処
理要求を実行する日である。勘定日は、取引を行うべき
日で、自振通番は、自動振込や自動振替等の自振を個別
に識別するための番号である。取引は、口座からの出金
や、口座への入金などであり、取引種類にその具体的な
取引内容が格納される。取引金額は自振等の金額であ
り、取引の結果は、その口座処理(取引)が成立したか
否かを記録するものである。
とする。10日に、先日付である11日を勘定日とする
電気料引落(自振番号001)が行われるとする。この
場合、勘定日別口座処理部8は、まず、11日の勘定日
の直近の勘定日である10日の残高に基づいて、11日
の残高を30,000とする。出金10,000は決済
可能であるため、電気料引落による出金を成立させる。
勘定日別口座情報格納部10は、この11日の残高を2
0,000とする。このとき、10日の残高にはなんら
変更がない。
振込による50,000の入金があるとする。勘定日別
口座処理部8は、直近の勘定日である11日の残高を1
2日の残高として展開し、さらに50,000を加算す
る。この結果、12日の残高は70,000となる。さ
らに、10日当日にATMによる現金出金(支払)があ
るとする(請求項2及び5に対応)。10日の残高は3
0,000であるため、25,000は出金可能であ
り、取引は成立する。10日の残高は5,000とな
る。勘定日別口座情報格納部10は、10日の残高が更
新されたため、この25,000の出金を11日及び1
2日の残高へ反映させる。すると、11日の残高が−
5,000となる。
イナス(出金可能額よりも出金処理による出金額が大き
い)となったため、すでに成立している電気料引落によ
る出金処理(自振番号001)を取り消す。この取消に
より、電気料引落の取引の結果は未成立となる。取消金
額は10,000であるため、これを加算して11日の
残高は5,000となり、残高不足での出金という状態
が解消された。12日の残高は55,000となる。
約による)とし、再カット期限を約定返済日の翌々々月
とする融資の返済を口座振替で行う場合、11日での決
済が不能であると、12日に決済を行う場合がある(再
カット期限付きの出金処理)。例えば、図3に示す例で
は、11日では決済不能であるため、11日を勘定日と
する融資返済は未成立となる。この例では、再カット期
限内である12日を勘定日とする決済が可能であるた
め、12日を勘定日として口座振替を行う。約定返済日
が11日の融資返済を12日に返済すると、融資返済の
元金に対して延滞利息が発生する。ここでは、一日分の
延滞利息は10円として説明する。融資返済は成立し、
12日の残高は14,990となる。
る入金があると、まず、11日の残高が65,000と
なる。これにより、12日を勘定日として成立していた
融資返済処理は、11日にて決済可能となる。先日付前
倒制御機能14は、12日にて成立していた融資返済を
取り消し、11日の勘定日として再カットする。12日
の残高は、一旦40,010の取り消しにより増加す
る。続いて、11日での再カットの残高が反映されて、
75,000となる。この前倒制御により、先日付の入
金に応じて、延滞利息が発生する12日での取引を取り
消すことができる。また、11日を勘定日とする電気料
引落が未成立であったため、先日付再カット機能は、当
該電気料10,000を再カットする。10日に実行し
た口座処理はこれが最終であり、このまま11日を迎え
る。11日になると、10日の残高5,000ではな
く、11日の残高15,000にアクセスする。この1
5,000の残高は、振込による入金と、融資の返済
と、電気料の引落とが完了した残高である。このよう
に、本実施形態では、バッチ処理と同様の結果をオンラ
イン処理時間中に実行することができる。また、バッチ
処理を行わずに24時間連続してオンライン処理を稼働
することができる。
をオンライン処理中に行い、勘定日別の残高を持ち、A
TM等による取引は当日の残高に基づいて処理を行うこ
とにより、振替や振込等の事前にほぼ取引の内容が判明
している口座処理を対象勘定日よりも前(過去)の日に
て完結させることができる。これにより、振替等のバッ
チ処理を無くし、24時間365日の連続稼働が可能と
なる。また、24時間稼働としない場合であっても、夜
間や早朝のバッチ処理が不要となるため、口座処理の運
用コストを低下させ、且つ、夜間の短時間でのCPUの
処理能力を増加させるための投資を不要とする。また、
顧客サービスという点からも、日付が変化した時には新
たな残高に基づいて直ちに取引を開始することができる
ため、インターネットを介した取引等を24時間連続し
てシームレスに行うことができる。
の構成例を示すブロック図である。図4に示す例では、
先日付完結処理システムは、通信制御装置28と、この
通信制御装置28等から入力される要求指令に従って口
座処理をオンライン処理及びバッチ処理で行うCPU2
0と、このCPU20の主記憶21と、図1に示す口座
情報7や融資マスタDB等を記憶するファイル記憶部2
2と、CPUによって実行される各種プログラムを記憶
するプログラム記憶部23と、CPU20による口座処
理や各種契約の登録等の実行結果をログとして記憶する
ログ記憶部24と、外部から持ち込まれる持ち込み媒体
26を読み取る媒体読取部25と、顧客に発送する帳票
等を印刷する印刷部27とを備えている。
制御装置28と、所定のプログラムを実行するCPU2
0と、媒体読取部25によって実現される。通信制御装
置28は、内部(行内)ネットワーク30と、対外ネッ
トワーク31と接続されている。各ネットワーク30,
31は、物理的、論理的に多数のネットワークを含むよ
うにしても良い。通信制御装置は、内部ネットワーク3
0を介して、顧客とのオンライン取引に用いられるCD
/ATM33と、営業店内に配置され営業店の担当者に
よって操作される営業店端末34と、顧客からの電話に
よる取引を遂行するためのテレフォンバンキングセンタ
32と接続されている。また、通信制御装置28は、対
外ネットワーク31を介して他の金融機関との為替等の
通信を制御する全銀センタ35や、その他の外部センタ
36や、ファームバンキングを行う顧客のパーソナルコ
ンピュータ等の顧客PC37や、携帯電話等の顧客携帯
端末38と接続されている。
32,35,36等から、通信制御装置28を介してC
PU20に入金要求や出金要求が入力される。全銀セン
タ35は、全国銀行データ通信システムのセンタであ
る。個人情報センタや、他行コンピュータセンタと接続
されている。振込、送金等の為替取引を行う要求指令
(電文)が送受信される。外部センタ36は、金融機関
の業態別に構築された各種のネットワーク(地方銀行の
ACS,都市銀行のBANCS,全国キャッシュサービ
スのMICS等)のセンタや、ファームバンキング(F
B)やエレクトロニックバンキング(EB)や、テレフ
ォンバンキングに必要なデータの送受信を行うためのセ
ンタ(例えば、ANSER)や、販売店のPOSシステ
ムやクレジットカード決済用の端末との通信を行うため
のセンタ(例えば、CAFISやDCS)である。この
外部センタからは、通知、照会、資金移動など、金融機
関窓口で可能な種々の取引を行う要求指令(電文)が入
力される。通信制御装置28は、それぞれのプロトコル
に従って要求指令を受信し、CPU20に入力する。C
PU20は、各端末からそれぞれの形態で入力される要
求指令を予め定められた形式の口座処理要求に変換し
て、口座処理を行うプログラムに引き渡す。また、公共
料金の振替等(外部自振)は、持ち込み媒体26にて持
ち込まれる。CPU20は、媒体読取部25によって読
み取られた外部自振原データと他のデータベース(D
B)を用いて口座処理要求を生成する。
ための指令や、勘定日別の口座情報を格納するための指
令や、融資契約を融資マスタDBに登録するための指令
等の先日付完結処理用プログラムを実行することで、図
1に示す勘定日別口座処理部8や、勘定日別口座情報格
納部10として動作する。これらのプログラムは、プロ
グラム記憶部23に格納される。また、基本的な入出力
を行うオペレーティングシステムや、データベースの管
理やログによる復帰や、トランザクションの管理などを
行うプログラム群についても、このプログラム記憶部2
3に格納されている。
は、CPU(演算手段)20を動作させる指令を備え
る。例えば、演算日に対して先日付となる勘定日での出
金を当該口座へ要求する出金要求(口座処理要求の一
種)をCPU20にて受信した場合に、当該出金要求の
勘定日である対象勘定日の口座情報と当該対象勘定日よ
り未来の先日付勘定日について予め処理された口座情報
とを、前記ファイル6に格納された口座情報7に基づい
て展開させる勘定日別口座情報展開指令を備えている。
勘定日別口座情報展開指令に応じて主記憶21に展開さ
れた勘定日別の口座情報に基づいて、当該口座から出金
可能な残高等の出金可能額を特定させると共に、当該出
金可能額に応じて当該先日付出金要求を処理させる勘定
日別口座処理指令を備えている。そして、この勘定日別
口座処理指令は、当該出金要求について決済が可能であ
る場合には当該処理後の残高を当該先日付となる勘定日
の口座情報として前記ファイル6に格納させると共に、
当該出金要求について決済不能である場合には当該出金
要求を当該勘定日での出金の予定として前記口座情報に
格納させる勘定日別口座情報格納指令を備えている。
べき各手段、各部又は各機能や、フローチャートの各工
程に応じた指令を備えることで、CPU20は種々の機
能を有する演算手段2として動作する。先日付完結処理
用プログラムは、磁気テープ(MT)等の記録媒体に格
納されて搬送され、媒体読取部25によって読み取られ
る。記録媒体に格納されていた先日付完結処理用プログ
ラムは、媒体読取部25にて読み取られた後、プログラ
ム記憶部23に格納される。また、他のホスト装置から
通信回線を経由してプログラム記憶部23にプログラム
を提供することもできる。
20を「動作させる指令」というときには、各指令のみ
でCPUを動作させる指令と、プログラム記憶部23に
予め格納されているオペレーティングシステム等の他の
プログラムに依存して当該CPU20を動作させる指令
とのいずれかまたは双方を含む。例えば、図4に示す例
では、勘定日別口座情報格納指令は、主記憶21にて生
成した勘定日別の口座情報をオペレーティングシステム
に引き渡す指令のみでもよい。このように、当該先日付
完結処理用プログラムを記憶する記録媒体であって、当
該プログラムをユーザへ搬送する用途の記録媒体には、
例えば「オペレーティングシステムに格納対象の主記憶
上のエリア名を引渡す指令」のみが格納される場合があ
る。これは、動作させようとするコンピュータのオペレ
ーティングシステム等との関係で定る。この点、通信回
線を介してプログラム(指令)を提供する場合も同様で
ある。
を参照して説明する。図5は、図1及び図4に示す構成
での口座処理の一例を示すフローチャートである。ここ
では、処理を行う口座処理要求の勘定日を「対象勘定
日」と呼ぶ。対象勘定日は、演算日と同日付であるか、
または、演算日の翌営業日以降の先日付である。
座情報としていたが、図5乃至図7で示す例では、担保
となる定期が有る場合に、その定期預金の額に応じた貸
越極度額内にて口座に自動融資する例を説明する。担保
定期が付されている口座では、残高と貸越極度額とを加
算した出金可能額で口座処理の決済が可能であるか否か
を判定する。この例では、残高明細情報は、口座毎に口
座処理のあった勘定日の残高と、担保定期等による自動
融資の貸越極度額とを、勘定日毎に記録する。また、フ
ァイル6は、対象勘定日の残高と前記貸越極度額とを加
算した出金可能額より出金額が大きく決済不能な出金処
理について未成立であることを記録する取引の結果を備
える。
開示である図5に示す例では、演算手段2は、口座処理
要求を受信すると(ステップS1)、まず対象勘定日と
同日の残高が有るか否かを確認し(ステップS2)、前
記残高明細情報に記録された前記残高のうち、対象勘定
日と同日の残高が記録されている場合には当該残高を対
象勘定日の残高として特定する。一方、残高が残高明細
情報に記録されていない場合には、対象勘定日より過去
で直近の残高を対象勘定日の残高として特定する(ステ
ップS3,残高展開工程)。そして、当該口座処理要求
の対象勘定日の残高及び出金可能額と、当該対象勘定日
より未来で先日付の勘定日の残高及び出金可能額とを主
記憶21に展開する(ステップS4,勘定日別口座情報
展開工程)。続いて、対象勘定日の残高に基づいて、当
該口座処理要求を処理する(ステップS5)。すなわ
ち、入金要求を処理する際には、前記特定された対象勘
定日の残高と入金額とを加算する。出金要求を処理する
際には、前記貸越極度額と前記特定した残高とを加算し
た出金可能額と、出金額とを比較し、比較の結果、出金
額が出金可能額以下で決済可能な場合には前記特定され
た残高から当該出金額を減算する。そして、当該演算し
た口座処理要求の取引種類及び取引金額を、当該口座処
理要求の取引日である対象勘定日を勘定日として前記取
引明細情報に記録する。 続いて、当該対象勘定日の口座
情報を更新する(ステップS6,対象勘定日処理工
程)。すなわち、加算又は減算した処理後の残高を、前
記対象勘定日の残高として前記残高明細情報に記録す
る。これにより、前記対象勘定日が先日付である場合に
は、前記対象勘定日の残高を当該先日付の残高として前
記残高明細情報に記録される。そして、対象勘定日処理
工程にて算出した対象勘定日の口座情報(取引金額)に
基づいて、前記当該対象勘定日より未来で先日付の口座
情報を更新する(ステップS7,勘定日別口座情報更新
工程)。すなわち、当該口座処理要求の前記取引金額
を、当該残高明細情報に記録された先日付の勘定日のう
ち、当該対象勘定日より未来で先日付の残高に対して加
減算することで、先日付の残高を更新する。さらに、出
金要求によって先日付の残高が更新された際に、更新し
た各勘定日の出金可能額に基づいて、先日付の取消/再
カットの必要性の有無を判定する(ステップS8)。先
日付取消又は先日付再カットを行う場合には、当該勘定
日の口座処理の取消や再カットや前倒制御を行う。これ
らの各工程により、図3に示す口座処理が行われる。
の出金可能額に基づいて、当該出金要求について決済が
可能である場合には、当該処理後の残高を当該先日付と
なる勘定日の口座情報として前記ファイルに格納する。
一方、出金要求について当該勘定日の出金可能額では決
済不能である場合には当該出金要求を当該勘定日での出
金の予定として前記口座情報に格納するために、当該出
金処理の取引の結果を未成立にする(勘定日別口座情報
格納工程)。
付処理の対応を示す図である。口座処理の入出金があ
り、口座残高に異動があると、残高不足で未成立であっ
た口座処理が決済可能となる場合や、口座残高の異動に
より残不足となり決済不能となる場合がある。決済可能
な場合には、勘定日を前倒する前倒再カット処理や、先
日付再カット処理を行う。一方、決済不能である場合に
は、先日付取消を行い、口座処理を未成立とする。未成
立の口座処理は、入金待ちとなる。勘定日が満了するま
で又は所定の入金待ち終了時刻に至ったときに決済不能
である場合には、カードローンによる自動融資を行うよ
うにしても良い。このカードローンによる自動融資は、
担保定期による貸越極度内の自動融資と異なり、ローン
の対象とする口座処理が限定され、且つ、勘定日の満了
直前に入金が無い場合に自動融資するものである。
チェックテーブルを示す図である。図5に示すステップ
S7にて、各勘定日での口座情報の更新が完了すると、
図6(B)に示すような日付チェックテーブルが生成さ
れる。図6(B)に示す例では、2日を勘定日として未
成立の口座処理(出金の予定)が存在し、その出金額は
出金可能額よりも小さいため、再カットが可能となる。
また、3日の勘定日にて、出金可能額がマイナスとなっ
ているため、その3日を勘定日とする口座処理の内1つ
又は幾つかを取り消す必要がある。図5のステップS8
では、このような先日付取消及び先日付再カットの判定
を行う。
対応した開示である図7は、図5に示す処理にて起動さ
れる取消/再カット処理の一例を示すフローチャートで
ある。図5のステップS8にて取消/再カット処理が起
動されると、ステップS7での勘定日別口座情報から、
図6(B)に示す日付チェックテーブルを生成する(ス
テップS11)。ファイル6中の口座情報7に取引の結
果が未成立の出金処理が格納されている場合に、当該取
引の結果が未成立の出金処理の勘定日での出金可能額を
増加させる入金要求を受信したときには、まず、出金額
よりも出金可能額が大きい勘定日があるか否かを判定す
る(ステップS12)。すなわち、読み出した未成立の
出金処理の対象勘定日に対応する出金可能額と出金額と
を比較する。比較の結果、該当する勘定日がある場合に
は、当該出金処理を先日付再カットする(ステップS1
3,先日付再カット処理工程)。すなわち、当該出金額
が前記出金可能額以下で決済可能である場合には、当該
未成立であった出金処理を再実行することによって、先
日付再カットを行う。続いて、この先日付再カットの結
果に基づいて各勘定日の残高を更新する(ステップS1
4)。そして、未だ再カット可能な取引が残存している
可能性があるため、取消/再カット処理を再度起動する
(ステップS15)。すなわち、この先日付再カットを
行う工程を、前記未成立の出金処理の出金額よりも前記
出金可能額が大きい勘定日がなくなるまで繰り返す。
場合には、図6(B)に示す日付チェックテーブルを参
照して出金可能額がマイナスとなっている勘定日の有無
を探索する。すなわち、先日付の勘定日の出金可能額を
減少させる出金要求が処理された場合に、当該出金要求
の処理後の残高によって前記先日付の出金要求が決済不
能となるか否かを判定する(ステップS16,先日付処
理確認工程)。すなわち、当該残高が更新された先日付
について、前記出金可能額がマイナスとなった先日付の
有無を確認する。該当する勘定日又は決済不能となる口
座処理が無い場合には処理を終了する。一方、先日付処
理確認工程S16にて決済不能の口座処理が発見された
場合には、当該発見した先日付での出金処理を出金不能
として取り消す(ステップS17,先日付取消処理工
程)。そして、この先日付取消工程にて取り消された出
金処理を当該勘定日での出金の予定として前記口座情報
に格納する(ステップS18,出金予定格納工程)。す
なわち、当該出金可能額がマイナスとなった先日付があ
る場合には、当該出金可能額がマイナスとなった先日付
を対象勘定日とした出金処理を前記取引明細情報から読
み出し、当該読み出した出金処理に対して未成立である
ことを前記取引の結果に記録する。そして、前記未成立
とした出金処理の出金額を当該対象勘定日の残高に加算
する。続いて、出金可能額がマイナスとなっている可能
性があるため、取消/再カット処理を再度起動し、先日
付取消を行った後、出金可能額がマイナスとなっている
勘定日がなくなるまで、前記出金処理に対して未成立で
あることを記録する工程と、前記先日付取消を行う工程
とを繰り返す。
日付となる勘定日の口座処理を事前に完結させ、さらに
口座の異動に応じて先日付取消や先日付再カットを行う
ため、日付変更前後にバッチ処理等による振替等を行う
必要がなくなり、日付変更前後であっても連続したオン
ライン処理を行うことができる。
項3及び4に対応)の構成例を示すブロック図である。
第2実施形態では、翌営業日を勘定日とする口座処理要
求の結果を、当日の口座残高で計算する。すなわち、先
日付を翌営業日のみに限定し、翌営業日以降の日付を勘
定日とする口座処理は未成立としておくか、または口座
処理要求として入力しない。このような仕組みによって
も、オンラインの24時間連続稼働を低コストで実現す
ることができる。第2実施形態では、勘定日は、演算日
と同日付である当日と、当日に対する翌営業日とであ
る。そして、前記残高明細情報は、当日の残高を有す
る。
対象勘定日を翌営業日とする最初の口座処理要求を処理
する際に、当日の残高と取引金額とを加減算することで
口座 処理要求を処理する翌営業日口座処理部40と、こ
の翌営業日口座処理部40によって加減算された処理後
の残高を、翌営業日を迎えるまでに他の口座処理要求を
受信しないとした場合の前記翌営業日の残高として、前
記残高明細情報に記録する翌営業日口座残高格納部42
とを備えている。
日口座処理部40による処理後、翌営業日を迎えるまで
に他の口座処理要求を受信しない場合の、翌営業日の残
高である。翌営業日口座処理部40が当該口座について
新たに口座処理を実行した場合には、その処理後、翌営
業日を迎えるまでに他の口座処理要求を受信しない場合
の前記翌営業日の残高をファイル7に格納する。動作原
理は上述した第1実施形態と同様である。
1に示す勘定日別口座処理部8と同様に、口座処理要求
を演算する口座について、翌営業日の残高を既に有する
場合、前記翌営業日口座処理部40によって加減算され
た処理後の残高に応じて当該翌営業日の残高を更新する
翌営業日口座残高更新機能44を備える。これにより、
当日の口座処理結果を翌営業日の口座処理結果へ反映さ
せる。翌営業日口座処理部40は、対象勘定日を当日と
する別の新たな口座処理要求を処理する際に、当日の残
高と取引金額とを加減算することで口座処理要求を処理
する。翌営業日残高格納部40は、当該加減算された残
高を、当日の残高として記録する。翌営業日口座残高更
新機能44は、当該取引金額を前記翌営業日の残高に対
して加減算することで翌営業日の残高を更新する。
推移例を示す説明図である。まず、当日の残高が50,
000とする。ここで、先日付(翌営業日)の出金3
0,000があると、当日残高を翌営業日の残高とし、
出金処理を行い、翌営業日の残高を20,000とす
る。続いて、当日の入金があると、当日の残高を参照し
て、当日の残高を増加させる。翌営業日口座残高更新機
能44は、この増加分を翌営業日残高へ反映させる。そ
して、翌営業日への入金があると、翌営業日の残高を5
0,000へ増加させる。
営業日を先日付として事前に口座処理を実行し、当日の
残高と翌営業日の残高とを別途有するため、日付変更時
になんら処理を行うことなく振替や振込等の処理を実行
することができ、これにより、口座振替等のバッチ処理
を無くすことができる。
明する。本実施例では、まず、外部から持ち込まれる自
振データと、内部から発生する自振データと、通常のオ
ンライン処理とを並列して処理するのに好適な構成を開
示する。また、口座情報として、取引の内容を示す取引
明細セグメントと、残高及び貸越極度額を勘定日別に保
持する残高明細セグメントとを用いて口座処理を行う例
を開示する。
に対応)の構成例を示すブロック図である。基本的な構
成は、図1や図4に示す構成と同様である。図9に示す
例では、外部自振と内部自振を口座処理要求として演算
手段で実行するために一般的に必要となるデータベース
(DB)等が付加されている。図9に示す例では、先日
付完結処理システムは、外部自振に関連して、媒体26
又は顧客端末37,38等から、公共料金の口座振替等
の出金及び給与振込等の入金等の外部自振原データ10
1を読み出し、当該口座振替の受託及び自振契約内容等
を管理する外部自振関連DB102によって管理される
データを、当該外部自振原データ101に付加すること
で、前記口座処理要求を生成する外部自振データ生成手
段100を備えている。外部自振データ生成手段100
は、外部自振関連DB102に格納されている委託者
(振替等の委託者)に関する情報や、自振契約者(振替
を口座で行う口座の名義人)に関する情報を使用して、
外部自振データを生成する。
テムは、内部自振に関連して、自動積立や融資返済等の
特約による処理及び定期の自動更新等の期日毎若しくは
取引 種類毎の口座処理を管理する内部自振管理DB11
1によって管理されるデータから演算日と同日付又は先
日付の勘定日を有する内部自振データを抽出すること
で、前記口座処理要求を抽出する内部自振データ抽出手
段110を備えている。外部自振データと、内部自振デ
ータとは、それぞれ自振入力ファイル生成手段120に
入力される。
は、さらに、各自振データでの口座処理の対象となる口
座情報を管理する預金マスタDB160と、前記融資内
容と、前記定期の利率等の情報と、口座処理の取引の結
果等とを管理する各種内部マスタDB112とを備えて
いる。各種内部マスタDB112は、例えば、口座処理
による融資の返済結果(取引の結果)などの内部自振の
決済又は未決済の取引の結果に関する情報が格納される
マスタDBである。本実施例では、上記各DBを使用
し、そのため、口座処理要求は、前記外部自振データ生
成手段100によって生成される入金要求及び出金要求
と、前記内部自振データ抽出手段110によって抽出さ
れる入金要求及び出金要求と、前記内部自振データ抽出
手段110によって抽出され当該口座処理要求の演算の
際に前記各種内部マスタDBの参照によって取引金額を
確定する入金要求及び出金要求と、自動現金預入支払機
等から送信され演算日と同日を勘定日とする入金要求及
び出金要求である。
態での口座情報7を有するファイル6を備える。この預
金マスタDB160のファイル6は、口座情報7とし
て、本実施例では、演算された口座処理要求の対象勘定
日と、前記取引種類と、出金額又は入金額である取引金
額とを、口座処理要求の取引日である勘定日別で当該口
座処理毎に記録する取引明細セグメント(取引明細情
報,(図13参照))と、口座毎の残高明細として口座
処理のあった勘定日の残高及び貸越極度額を、前記各口
座処理の勘定日毎に記録する残高明細セグメント(残高
明細情報,(図14参照))とを備えている。残高明細
セグメントは、口座処理要求を演算する口座について、
少なくとも演算日と同日付の残高又は過去で直近の残高
を有する。また、担保定期等自動融資の貸越極度額を定
める担保定期預金の額等を記憶する担保明細セグメント
(図13参照)を備えるようにしても良い。預金マスタ
DB160のファイル6は、口座情報として、さらに、
対象勘定日の残高と前記貸越極度額とを加算した出金可
能額より出金額が大きく決済不能な出金処理について未
成立であることを記録する取引の結果と、対象勘定日の
前記出金可能額より出金額が大きく決済不能であった出
金要求の内容を残不足明細として記録する残不足明細セ
グメント(残不足明細情報,(図13参照))とを備え
ている。
は、また、内部自振データ抽出手段110によって抽出
された内部自振データと前記外部自振データ生成手段1
00によって読み出された外部自振データとをそれぞれ
編集すると共に1又は複数の口座処理要求からなるセン
ターカット電文を蓄積した自振入力ファイルを生成する
自振入力ファイル生成手段120を備えると良い。自振
入力ファイル生成手段120は、各自振データを編集し
て、口座処理要求を生成し、さらに、必要に応じて複数
の口座処理要求を1つの電文へブロッキングしたり、電
文の並べ替え等を行う。
は、さらに、各口座に対する各種入出金等の口座処理の
取引種類と、当該口座処理の取引日となる対象勘定日
と、入金額又は出金額である取引金額とを有する口座処
理要求を演算する演算手段140を備えている。本実施
例による先日付完結処理システムは、演算手段140へ
前記自振入力ファイル生成手段120によって生成され
たセンターカット電文を入力するセンターカット電文入
力手段130とを備えると良い。
手段2とほぼ同様の機能を有する。図9に示す例では、
演算手段140は、前記センターカット電文入力手段1
30から入力されるセンターカット電文の口座処理要求
を当該対象勘定日と同日付又は過去で直近の残高(残高
明細セグメントに記録された残高)に基づいて処理する
勘定日別口座処理部150と、この勘定日別口座処理部
150によって処理された処理後の残高を当該口座処理
要求の勘定日での残高明細として残高明細セグメントに
記録させる勘定日別残高格納部142と、前記勘定日別
口座処理部150によって処理された取引の結果(口座
処理要求の成立又は未成立)を当該口座処理要求の取引
種類に応じて、先日付での取引の結果として前記外部自
振原データ101又は各種内部マスタ112に格納する
処理結果格納部144とを備えている。勘定日別残高格
納部142は、新たに格納した残高(取引金額)に基づ
いて当該残高の日付より後の先日付の残高明細セグメン
トを更新する勘定日別残高更新処理機能を備える。
細情報に記録された前記残高のうち、対象勘定日と同日
の残高が記録されている場合には当該残高を対象勘定日
の残高として特定し、対象勘定日と同日の残高が記録さ
れていない場合には当該対象勘定日より過去で直近の残
高を対象勘定日の残高として特定する。そして、勘定日
別口座処理部150は、当該口座処理要求の取引種類に
よっては、前記各種内部マスタDBを参照して取引金額
を確定する(センターカット時参照機能151)。勘定
日別口座処理部150は、さらに、前記入金要求を処理
する際には、前記特定された対象勘定日の残高と入金額
とを加算する。前記出金要求を処理する際には、前記貸
越極度額と残高とを加算した出金可能額と前記出金額と
を比較して、比較の結果、当該出金額が当該出金可能額
以下で決済可能であれば前記特定された残高から当該出
金額を減算する。また、勘定日別口座処理部150は、
当該加算又は減算した口座処理要求の取引種類及び取引
金額を、当該口座処理要求の取引日である対象勘定日を
勘定日として前記取引明細情報に記録する。そして、勘
定日別口座処理部150は、前記出金要求の出金額と前
記出金可能額との比較の結果、当該出金額が当該出金可
能額より大きく決済不能であれば当該出金要求の取引種
類、対象勘定日、及び取引金額を前記残不足明細に記録
する。勘定日別残高格納部142は、当該加算又は減算
した処理後の残高を、前記対 象勘定日の残高として前記
残高明細情報に記録することで、前記対象勘定日が先日
付である場合には、前記対象勘定日の残高を当該先日付
の残高として前記残高明細情報に記録する。また、勘定
日別残高格納部142の勘定日別残高更新処理機能は、
前記残高明細情報に当該対象勘定日より未来で先日付の
残高が記録されている際には、当該口座処理要求の前記
取引金額を、当該残高明細情報に記録された先日付の勘
定日のうち、当該対象勘定日より未来で先日付の残高に
対して加減算することで、先日付の残高を更新する。ま
た、演算手段140は、ATM等からの口座処理要求に
応答するオンライン応答処理部146を備えるようにし
てもよい。
高格納部142は、それぞれ図1に示した構成とほぼ同
一の機能を果たす。処理結果格納部144は、取引の結
果を外部自振原データや各種内部マスタへ更新する。処
理結果格納部144は、先日付での取引の結果を格納す
るため、当該口座処理が先日付取消や先日付再カットさ
れた場合には、新たな取引の結果を外部自振原データや
各種内部マスタへ逐次格納する。例えば、外部自振の場
合には処理不能の場合にのみ逐次外部自振原データに取
引が未成立であるとする取引の結果を格納する。このよ
うな構成では、先日付である勘定日が満了したときに、
外部自振原データ101や各種内部マスタへの取引の結
果の記録は既に完結している。
31等は、図4に示す構成と同様である。
自振データをそれぞれ生成又は抽出しておき、自振入力
ファイル生成手段120が、これらの自振データから自
振入力ファイルを生成する。この自振入力ファイルのデ
ータ構造を予め定められた書式としておくことで、外部
自振と内部自振とを並行又は連続して実行することがで
きる。
理要求の種類に応じて各DBを参照して口座処理内容を
算出する上記のセンターカット時参照機能151を備え
ている。この場合、定期の利率や融資の延滞金の額やカ
ードローン自動融資額などを、口座処理時に確定し、処
理する。センターカット時参照機能151により、最新
の情報に基づいた先日付処理が可能となり、また、口座
処理要求の書式や、口座処理要求の実行プログラムや、
自振入力ファイル生成手段の構成を簡略化することがで
きる。
タベースの種類を示す説明図である。自振のタイプとし
て、勘定日をキーとして口座処理要求を読み出すタイプ
と、勘定日の特定時刻をキーとして実行するタイプとが
ある。通常の外部自振や内部自振は、勘定日をキーとす
る口座処理である。外部からの持ち込み媒体による口座
振替や、顧客端末34等の操作に応じた振込や振替は、
自振原データファイルに格納される。融資の約定返済日
を勘定日とする口座振替での返済や、自動的な定期化サ
ービスなどによる定期預金への入金などは、内部の各種
DBへの登録データに基づいて口座処理要求が抽出され
る。
スなどは、特約管理DBのファイルへ蓄積された情報に
基づいて内部自振データが抽出される。定期の期間が満
了したときに自動継続するための口座処理などについて
は、期日管理DBのファイルに蓄積された情報に基づい
て内部自振データが抽出される。
は、例えば手形小切手の資金化や、カードローンの自動
融資などがある。また、自動定期化サービスを実行する
ために、先日付で普通預金口座からの出金と定期預金口
座への入金を処理した後に、当該勘定日の満了前に金額
の変更等が行われることもある。この場合、営業店の端
末のオペレーションにより、既に実行した関連する口座
処理の取消と、新たな契約での口座処理の実行を行う。
このような勘定日又はその直前での変更による口座処理
要求は、追い上げ分DBのファイルに登録される。
データやデータベースを使い分けているが、図9に示す
ように、これらを一定の形式の口座処理要求に編集した
後に、演算手段140へ入力する。
成手段及び演算手段の詳細構成を示すブロック図であ
る。自振入力ファイル生成手段120は、演算日よりも
先日付となる多数の口座処理要求のうち入金要求を出金
要求に先立って処理させる入金要求優先部121を備え
るとよい。この入金要求処理優先部121を備える例で
は、図5に示す処理との関係では、勘定日よりも先日付
となる口座処理要求が多数ある場合には前記入金要求を
前記出金要求に先立って処理させる設定をする処理順序
設定工程を備える。
先に処理されると、取消が生じる可能性が低くなる。こ
のため、例えば給与振込を行う場合には、各口座への先
日付での振込処理を先に行う。そして、振込を行った総
額を振出人の口座から引き落とす先日付処理を行う。同
様に、先日付処理では、振込についても振込側口座の出
金と、被振込側の口座への入金を同時に完了させる必要
がない。すなわち、振込による入金を先日付で行い、そ
の後振込側口座での出金が不能となっても、当該振込の
勘定日が到来するまでの間に、入金処理の取消を行うこ
とができる。
は、複数のセンターカット電文を当該口座処理要求の取
引種類に応じて予め定められた順序に並べ替える種別ソ
ート部122を備えると良い。この場合、例えば入金要
求を出金要求に優先したり、ある種類の口座処理の完了
後に行うべき他の種類の口座処理について、その順序を
適正にしてセンターカット電文入力手段130へ入力す
ることができる。
0は、複数のセンターカット電文をランダムに並べ替え
るランダムソート部123を備えるようにしても良い。
これは、預金マスタDBへのアクセスが特定の領域に集
中することによるスループットの低下の防止を図った
り、また、残高が不足している状態が数ヶ月連続する場
合に、引落不能となる口座処理の種類を一定としないよ
うに作用する。
口座処理部150が、前記勘定日別残高格納部142に
よる残高明細セグメントの更新によって出金可能額に異
動があった場合には、当該異動のあった勘定日及び当該
勘定日より未来の勘定日の一又は複数の口座処理につい
て、前記勘定日までその後に出金可能額の異動がないと
した前提で、前記一又は複数の口座処理を取消又は再カ
ットする取消/再カット処理機能152(請求項15及
び16に対応)を備えている。これにより、残高が先日
付にて仮想的に不足する場合であっても、先日付完結処
理を良好に行う。
先日付となる複数の勘定日のうち現在に近い勘定日の口
座処理要求を実行した後に当該実行した口座処理要求の
勘定日よりも未来の勘定日にて成立している口座処理を
取消対象に設定する前倒用取消制御機能153を備え
る。これにより、最適な勘定日での口座処理を行う。
ト管理DBを付加した構成例を示す図である。再カット
管理DBは、図10に示すように、時刻をトリガとして
実行する自振データを管理するデータベースである。図
12に示す例では、先日付完結処理システムは、勘定日
の予め定められた時刻以後に処理する口座処理を管理す
る再カット管理DB112と、この再カット管理DB1
12に管理される口座処理要求のうち対象勘定日が当日
である口座処理要求を口座処理要求の取引種類に応じて
予め定められた時刻以後に抽出すると共に当該抽出した
口座処理要求を前記自振入力ファイル生成手段120へ
入力する時刻依存処理抽出部113とを備えている。
成立の口座処理が有る場合に、入金される可能性が低く
なったか、又は無くなった段階でカードローンによる自
動融資を行う場合などに用いる。この例では、預金マス
タDB160が、勘定日での取引が不能である場合に当
該不能となった取引明細と当該取引を行う期限となる再
カット期限とを格納する残不足明細セグメントを備え
る。そして、再カット管理DB112が、当該残不足明
細セグメントを有し且つカードローンの実行等の未入金
時処理が設定されている口座に対する未入金時処理を口
座処理要求として記憶する。このため、時刻依存処理抽
出部113は、手動コマンドの入力や、所定時刻となっ
た時に、未入金時処理を行う口座処理要求を再カット管
理DBから抽出する。
いことを条件として出金可能な残高に組み込むことが行
われている。この場合、預金マスタDB160の残高明
細セグメントが、図12(B)に示すように、勘定日を
資金化日とする口座処理要求に応じて、当該資金化日の
資金化を予定する未資金化残データと、出金可能な残高
を示す実残データとを備える。そして、再カット管理D
B112は、未資金化残データを残高明細セグメントに
有する口座に対する不渡連絡時刻後の資金化処理を口座
処理要求として記憶している。
化日とする小切手による入金100,000が既に先日
付のセンターカットで残高明細に反映されているとす
る。この100,000をそのまま実際の残高である実
残に加算してしまうと、現金出金後に不渡連絡を受信す
る可能性に対応できなくなる。このため、資金化日であ
る10日には、100,000を未資金化残として残高
明細に格納する。一方、先日付である11日について
は、不渡連絡を待たずに実残に組み込んでいる。これ
は、11日は先日付であるため、仮に資金化が不能とな
った場合に資金化処理を取り消せば良く、また、11日
を勘定日とする残高は、10日に現金出金することもで
きず、さらに、一般的には不渡通知を受信せず、正常に
資金化できる可能性が高く、その場合、先日付の出金な
どが未成立とならない可能性が高まることによる。実
際、10日の不渡連絡の受信前に先日付での振替で25
0,000の出金が有る場合には、50,000の残高
とし、未成立の口座処理による取消や再カット処理の発
生を防止することができる。
不渡連絡がなかった場合には、再カット管理DBから読
み出した資金化処理を実行し、未資金化残を実残に組み
込む。一方、不渡連絡を受けた場合には、資金化を行わ
ず、また、11日を勘定日とする残高についても10
0,000減少させる。この場合、250,000の出
金については、11日を勘定日とする出金可能額がマイ
ナスとなることで、取り消される。
用する取引明細セグメント等の例を示す説明図である。
図13及び図14に示す例では、預金マスタDB160
(ファイル6)が前記口座情報7として、上述した取引
明細セグメントと、残高明細セグメントと、残不足明細
セグメントとを備えている。また、担保定期等など自動
融資の貸越極度額を算出するための取引種類と担保金額
とを記録する担保明細セグメントを備えている。
と、残不足となった口座処理要求の内容を記録した残不
足取引明細データと、当該取引が不能であった場合に口
座処理要求を再実行する実行期限を示す再カット期限デ
ータとを備えている。
よって演算日と同日付又は先日付の勘定日毎の残高の確
定に用いられると共に、口座処理要求の処理に応じて各
勘定日毎に更新される。そして、当該更新後に先日付取
引が決済不能な残高となるか否かに応じて演算手段14
0による先日付の口座処理要求の取消処理の起動判定に
用いられる。
140によって勘定日の口座残高を増加させる口座処理
要求が実行された後で、当該演算手段140による演算
日が再カット期限を経過していない場合に参照され、当
該増加した残高が前記残不足取引明細データでの取引額
より大きい場合に演算手段による再カット処理を起動さ
せる。
よる口座の推移データがあると、日付変更処理や取消/
再カット処理が容易となる。このデータ構造での口座の
推移データを、ここでは先日付完結処理用データと呼
ぶ。
た担保金額が50,000(図13のセル0J)で、こ
の場合の貸越極度額は9割の45,000(図14の0
L)となる。繰越残高は50,000であり、その合計
額が出金可能額95,000である。出金可能額は、残
高明細セグメント自体に含めず、口座処理時に算出する
ようにしても良い。ここでは、理解を容易とするため
に、融資返済についての延滞利息を含めずに説明する。
済のための出金108,000(図13の1E)を口座
処理として実行する。この場合、出金可能額よりも出金
額が大きいため、決済不能となる。勘定日別口座処理部
150は、残不足明細セグメントに当該取引金額と再カ
ット期限とを記録する。取引の結果は極度超で未成立で
ある。続いて、自動定期化サービスによる担保定期の入
金10,000(2E)があるとする。出金可能額は9
5,000であるからこの口座処理は成立し、担保が6
0,000となる(2J)。担保金額が増額したため、
極度の増額(3D)があり、貸越極度額は2日を勘定日
として54,000となる。この場合、1日の貸越極度
額に変更はない。
金150,000があると、融資返済を3日にて決済可
能となるため、先日付再カットを行う(5C)。続い
て、ATMによる現金出金70,000があるとする。
1日の出金可能額は95,000であるため、口座処理
は成立し、1日の残高は−20,000(図14の7
K)となる。この1日の残高が更新されたため、勘定日
別残高格納部142は、2日及び3日の残高明細セグメ
ントを更新する。いずれの勘定日も出金可能額がマイナ
スとなっていないため、取消処理は行わない。
金130,000があったとする。2日の残高が更新さ
れ、出金可能額は154,000(図14の8P)とな
る。すると、3日を勘定日として成立していた融資返済
を、2日にて決済することができる。このため、3日を
勘定日とする前倒取消と、2日を勘定日とする前倒再カ
ットを行う。前倒再カットは、当該出金処理について、
当該特定した対象勘定日(3日)より勘定日初日に近い
日付(2日)の出金可能額と当該再カット期限付きの出
金処理の出金額とを比較して、比較の結果、当該出金額
が前記勘定日初日に近い日付(2日)の出金可能額以下
で決済可能である場合に、当該勘定日初日に近い日付
(2日)を新たな対象勘定日とする出金処理を実行す
る。
座処理が終了し、2日を迎える。1日の最終残高は−2
0,000であり、この残高と、2日に先日付で入金さ
れた金額とに基づいて、融資返済担保定期入金が完結
し、残高は−8,000となる。
があるとすると、3日の出金可能額は196,000で
あるため、この取引は成立する。続いて、2日に、当日
勘定のATMによる現金出金40,000があるとす
る。2日の出金可能額は46,000(10P)である
ためこの取引は成立し、2日の残高は−48,000と
なる。この2日の残高を3日に反映すると、出金可能額
が−4,000(12S)となる(図22に示すよう
に、取消必要額が4,000となる)。出金可能額がマ
イナスであるため、3日を勘定日とする出金の口座処理
の先日付取消を行う。3日の出金はクレジット振替(1
1D)であるため、この出金処理を取り消す(13
C)。
定日とする入金は完結しているが、クレジット振替が未
成立で残っている。3日になんら口座処理が無いとする
と、カードローン自動融資対象先を再カット管理DBか
ら抽出し、実行する。カードローン自動融資を例えば出
金可能額を0円とする最少額の貸出とすると、センター
カット時参照機能151により、口座処理の実行時に自
動融資額を算出し、4,000とする。これを入金し、
クレジット振替が成立する。センターカット時参照機能
151を用いると、再カット管理DBには自動融資額を
格納しておく必要がなくなる。
及び図14に示すように、種々の口座処理が幾つかの勘
定日について予め予測できない順序で実行されたとして
も、図9等に示す構成により、勘定日別の残高セグメン
トを用いて管理することで、個々の口座処理を厳格に実
行することができる。また、顧客からの取引照会や異動
照会については、取引明細中の当日までに成立し、確定
した取引のみを対象とすると、先日付の取引や取り消し
た取引は顧客に通知されない。すなわち、取引明細セグ
メントを用いることで、取り消した取引が通帳記帳され
たり、ファームバンキング(FB)の会計情報サービス
で連絡されることを防止できる。
を用いてオンラインによる口座処理と自振用の口座処理
を並列処理する手法を説明する。
ステムの構成例を示すブロック図である。図15に示す
例では、先日付完結処理システムは、公共料金の自動振
替等の外部自振と自動積立等の内部自振とを予め定めら
れた自振データへ編集すると共に、当該自振の種類に応
じたオペコードを含む自振入力データを口座処理要求と
して生成する自振入力ファイル生成手段120と、CD
/ATM33の端末との口座処理要求に応答する演算手
段140と、この演算手段140へ前記自振入力ファイ
ル生成手段120によって生成された自振入力データを
入力するセンターカット電文入力手段130とを備えて
いる。
は、さらに、オンラインの口座処理要求及び自振データ
による口座処理要求の全部又は一部を処理するサブプロ
グラムデータを複数記憶したプログラム記憶手段170
と、前記口座処理要求の実行時に使用するサブプログラ
ム名及びサブプログラムの実行順序が前記口座処理要求
の取引種類を示すオペコード別に格納されたオペコード
テーブルを記憶したオペコードテーブル記憶手段171
とを備えている。オペコードは、例えば数値列で、普通
預金入金や、定期入金の取消など、口座処理要求の取引
種類を表すコードである。本実施例では、このオペコー
ドと、勘定日や取引金額の組み合わせが、口座処理要求
である。
オンラインの口座処理要求及び前記自振入力データによ
る口座処理要求に共通した処理を実行させる共通指令
と、当該サブプログラムの起動形態に応じた当該サブプ
ログラムの戻り又は他のサブプログラムの起動を行う処
理を実行させる戻り/起動指令とを備えている。
記サブプログラムの実行中に起動され当該口座処理後に
当該口座に対する口座処理がないと仮定した場合の先日
付となる勘定日での口座状態を生成するために取消又は
再カットする口座処理を特定する取消/再カットメイン
プログラムを記憶している。
説明図である。オペコードテーブルは、口座処理の業務
別に定義すると良い。例えば、普通預金口座から出金
し、定期預金に入金する場合、定期預金への入金を起動
処理、普通預金の出金を受動処理と考える。起動処理と
受動処理とは双方が成立するか、又は双方が中止するか
のいずれかであり、一方のみ成立させることのないよう
に処理する。起動処理としては、公共料金の引落等の外
部自振や、融資や、定期や、定積に関する口座処理があ
る。これらの起動処理と連動して処理される受動処理の
例としては、普通預金や、当座預金や、情報登録等の口
座処理がある。図16に示す例では、口座処理を受動処
理と起動処理とに分け、さらにそれぞれの業務毎にオペ
コードテーブルを作成している。
例を示す説明図である。図17は、普通預金のオペコー
ドテーブルである。普通預金出金のオペコードが、「0
1001」であるとする。オペコードテーブルには、こ
のオペコードの動作環境指定が記述されている。例え
ば、普通預金の出金は、土曜日にも動作し、先日付処理
を行うセンター一括も行う。一方、動作のための個別の
承認処理は不要である。好ましい実施例では、ある口座
処理要求の取消を行うための口座処理要求を、元の口座
処理要求のオペコードに一定数を加えることとするとよ
い。例えば、取消のために500を加算することとする
と、普通預金出金のオペコードが01001で有る場合
に、普通預金出金の取消オペコードは01501とな
る。
定される口座処理要求が予め定められた動作環境以外で
動作することを防止する。例えば、何らかの不具合でセ
ンター一括処理で行わないオペコードがセンター一括処
理として入力された場合であっても、このオペコードテ
ーブルの動作環境指定を参照することで、演算手段14
0はエラー出力することができる。
を例として考えると、ATMからオンライン処理として
実行される場合と、外部自振や定期入金等の先日付処理
で実行される場合とでは処理内容の詳細が一致しない場
合がある。一方、普通預金の出金であれば、どの起動形
態でも共通している処理も存在する。また、勘定日及び
勘定日より未来の先日付の残高を主記憶に展開する処理
などは、普通預金の入金及び出金で共通する処理とな
る。これらの口座処理とプログラムの関係を、本実施例
では、図17に示すオペコード別のプログラムリストで
調整する。
店端末34やATM33等の端末からその口座処理要求
(オペコード)が初回に入力された場合と、C:同様の
端末から連続して同一の口座処理要求が入力される場合
と、D:定期の入金に対する普通預金の出金など、受動
処理として単一のトランザクションの一部として起動さ
れる「被連動」の場合と、E:先日付処理にて普通預金
の入金等の残高に異動があった場合の取消や再カット等
を行うために、入金等のトランザクションとは異なる他
のトランザクションとして起動される「被派生」とがあ
る。
力された時に当該口座処理要求のオペコードに基づいて
前記オペコードテーブルを特定する機能と、特定された
オペコードテーブルにて指定される順序で前記サブプロ
グラムを単一のトランザクションとして実行する機能と
を備えている。例えば、図16に示す例では、オペコー
ド01001で特定される口座処理要求がセンター一括
にて起動された場合には、サブプログラム10,11,
12をこの順で一つのトランザクションとして実行す
る。
の起動手法を使い分けている。1つは連動取引(連鎖ト
ランザクション)であり、もう一つは派生取引(非連鎖
トランザクション)である。連動取引は、例えば、自動
定期化を行うために、普通預金口座から出金して、定期
預金口座に入金する場合、普通預金口座からの出金を行
うトランザクションと定期預金口座に入金するトランザ
クションとを連動(chain)させ、一つのトランザクシ
ョンとして処理する手法である。すなわち、連動取引
は、1トランザクションである。連動取引は、一般的
に、連動回数に制限が有るほか、1トランザクションと
して実行するため、連動すべき取引数が多数になる場合
には、オンライン取引の応答時間を一定時間以内とする
ことができなくなる。
了させ、そのトランザクションとは別の他のトランザク
ションを派生させるものである。派生取引(非連鎖トラ
ンザクション)には取扱困難な部分もあるが、本実施例
によると、1つの入金処理に対して数百の先日付再カッ
ト処理が行われることも想定でき、このように同一口座
に対する口座処理の数が多数となる場合には、連動取引
にて先日付取消及び先日付再カットを処理するには限界
がある。
140が、各トランザクションのサブプログラムの実行
と並列して、当該サブプログラムにて起動指示される他
のサブプログラムを同一又は他のトランザクションとし
て実行する機能と、オペコードテーブルにて特定された
単一のトランザクションの正常終了後に当該サブプログ
ラムでの指令に応じて前記取消/再カットメインプログ
ラムを他のトランザクションとして実行する機能とを備
えている。
ログラムを起動するのは、連動取引である。他のトラン
ザクションとして他のサブプログラムを起動するのは、
派生取引である。例えば、ATMを用いて普通預金口座
からの出金により定期預金の作成や振込を行う場合に
は、普通預金口座の出金処理と連動して定期預金への入
金や振込を行う。一方、ATMから入金があったとき
に、先日付の取引の再カットや前倒制御を行うのは、派
生取引で行う。ATMから入金があると、入金処理をす
るためのサブプログラム群が1つのトランザクションと
して動作し、最後に取消再カットメインプログラムを派
生取引として起動する。派生取引を起動した入金処理の
トランザクションは終了し、当日の残高を印字等して処
理を終了する。この残高の印字等と並行して、取消再カ
ットメインプログラムが被派生のサブプログラムとして
実行される。入金により先日付再カットすべき口座処理
が発見されると、その口座処理の再カット処理を再度派
生取引として起動する。当該再カット処理が完了する
と、他に再カット可能な口座処理が無いかどうかを確認
するため、さらに、取消再カットメインプログラムが派
生取引として起動される。取消再カットメインプログラ
ムは、取り消すべき口座処理や、再カット可能な口座処
理が無くなるまで、繰り返し派生により起動される。口
座残高の異動があった場合には、この再カットメインプ
ログラムを動作させることで、その口座処理より後に口
座処理がなかったと仮定した場合の先日付の口座処理を
整理し、完結させることができる。
うためにセンターカット電文に含まれる口座処理要求
は、図16に示す起動処理である。起動処理が演算手段
140にて実行されると、その実行中に対応する受動処
理を連動にて起動する。例えば、融資の返済のための口
座処理実行中に、当該融資返済の対象となる普通預金の
出金処理を連動で起動する。受動処理の終了時には、取
消/再カットメインプログラムが派生にて起動される。
取消/再カットメインプログラムは、取り消すべき口座
処理又は再カットすべき口座処理を探索する。探索対象
の口座処理は、起動処理である。取消/再カットメイン
プログラムは、例えば定積入金の取消を派生にて起動す
る。この定積入金は、対応する受動処理を連動で起動す
る。そして、受動処理は、再度取消/再カットメインプ
ログラムを派生で起動する。
は、残高明細更新処理(サブプログラム)の一例を示す
フローチャートである。この残高明細更新は、種々の口
座処理要求にて用いるため、1つのサブプログラムとし
ている。まず、残高明細更新要求を受信する。この残高
明細更新処理は、例えば、口座処理要求が成立して口座
残高に異動が生じた場合に起動される。続いて、ファイ
ル6又は預金マスタDB160から、残高明細セグメン
トを読み出す(ステップA2)。そして、勘定日の古い
順に残高明細を展開する(ステップA3)。口座処理要
求の勘定日の残高明細が有るか否かを確認する(ステッ
プA4)。当該勘定日の残高明細が無い場合には、勘定
日当日分の残高明細エリアを作成する(ステップA
5)。続いて、勘定日当日以降の各種残高を更新する
(ステップA6)。さらに、更新した残高明細セグメン
トを預金マスタDB160へ更新する。そして、起動形
態に応じて業務メイン等に戻る処理を行う。
ーチャートである。まず、営業店端末や、ATMや、例
えば振込を行うトランザクションなどから、入金要求を
受信する(ステップA11)。続いて、この入金要求の
フォーマットや、入金対象の口座の有無や状態を確認し
(ステップA12)、異常があればエラー処理を行う。
正常であれば、入金の取引明細を作成する(ステップA
14)。続いて、図19に示す残高明細更新処理を実行
する(ステップA15)。残高明細の更新が正常に完了
すると、入金の取引ログを出力する(ステップA1
6)。この取引ログは、種々の帳票の印刷や、また、管
理用のデータベースの構築(ディレード処理)等に用い
られる。そして、金融機関側の会計を管理する日計を更
新する(ステップA17)。さらに、未成立の取引の有
無をチェックする(ステップA18)。例えば、残不足
明細の有無をチェックする。未成立の取引がある場合に
は、取消/再カットメインを派生取引として起動する
(ステップA19)。取消/再カットメインの処理完了
を待たずに、通常入金処理は完了する。残高明細の更新
処理A15や、日計の更新A17等は、種々の口座処理
で共通するため、オペコードテーブルのプログラムリス
トを用いて同一のプログラムを各種の口座処理に流用す
ると良い。
ローチャートである。ATMや、口座振替を行う口座処
理要求などから出金要求を受信すると(ステップA2
0)、フォーマット及び口座のチェックを行う(ステッ
プA21)。口座が取引停止等の場合には、それに応じ
たエラー処理を行う(ステップA22)。フォーマット
等が正常であれば、口座処理要求の残高明細にから出金
可能額を算出し、出金額と出金可能額を比較する(ステ
ップA23)。出金額に対して出金可能額が不足で有れ
ば、残高なしとしてエラー処理を行う(ステップA2
4)。図19に示す例と同様に、取引明細の作成(ステ
ップA25)や、残高明細更新処理の起動及び戻り(ス
テップA26)や、取引ログの出力(ステップA27)
や、日計の更新(ステップA28)を行う。
づいて、出金可能額がマイナスとなっている勘定日の有
無をチェックする(ステップA29)。出金可能額がマ
イナスとなっている勘定日があれば、取消/再カットメ
インを派生取引として起動し(ステップA30)、取消
/再カットメインの処理の終了を待たずに通常出金処理
は終了する。一方、マイナスの出金可能額が無い場合に
も、通常出金処理は終了する。
イン処理の一例を示すフローチャートである。図21に
示す取消/再カットメイン処理では、繰り返し図21に
示す処理を行うことで、どのような取引の組み合わせと
なっても、口座処理の取消又は再カットを確実に行うよ
うにしている。この取消/再カットメインプログラム
は、次の指令を備える。
際に、当該残高が更新された先日付について、取消再カ
ットメインプログラムが起動されると(図20ステップ
A30)、この起動がされた時に前記残高明細(残高及
び貸越極度額)に基づいて各勘定日別の出金可能額を算
出する日付チェックテーブル作成指令(ステップB
2)。前記日付チェックテーブル作成指令にて作成され
た図22に示す日付チェックテーブルに基づいて各勘定
日別の取消必要額(図22に示すように、出金可能額が
マイナスの場合に、その絶対値)を算出する取消必要額
算出指令(ステップB3)。この指令の実行により、前
記出金可能額がマイナスとなった先日付の有無を確認す
る。
って、勘定日の初日より未来で再カット期限内に決済さ
れた口座処理がある場合には、当該再カット期限付きの
口座処理の取消処理(ステップC1)を起動し、当該取
消処理の完了後に取消/再カットメインプログラムを再
度起動させる前倒取消指令(ステップB4,B5,前倒
取消)。この指令の実行により、前記出金処理の再カッ
ト期限以前の日付での入金処理によって残高が更新され
た際に、当該特定した勘定日に成立していた全ての再カ
ット期限付きの出金処理に対して未成立であることを取
引の結果に記録すると共に、前記未成立とした各出金処
理の出金額を、当該特定した勘定日の残高に加算する。
消処理が派生として起動された場合の戻りの指示として
取消処理を構成するサブプログラムに記述するようにし
てもよい。このステップB1,B2,B3,B5,C1
を繰り返すことで、前倒をすべき口座処理はすべて一旦
残不足明細セグメントに格納される。これにより、より
前の勘定日での決済(前倒再カット)が後半の処理(C
3等)で図られている。すなわち、取消/再カットの開
始制御(取消再カットメインによる先日付取消又は先日
付再カットの起動処理)は、前記再カット期限以前の日
付での入金処理によって残高が増加した先日付につい
て、前倒取消された各出金処理の先日付再カットの開始
を制御している。この前倒再カットは、図13の第10
行を参照して上述したように、当該出金処理について、
当該特定した対象勘定日より勘定日初日に近い日付の出
金可能額と当該再カット期限付きの出金処理の出金額と
を比較して、比較の結果、当該出金額が前記勘定日初日
に近い日付の出金可能額以下で決済可能である場合に、
当該勘定日初日に近い日付を新たな対象勘定日とする出
金処理を実行する。一旦残不足明細としたが、再度同一
の勘定日で先日付再カットされることも多々ある(同一
勘定日再カット)。この同一勘定日再カットは、当該出
金額が前記勘定日初日に近い全ての日付の出金可能額よ
り大きく決済不能である場合には、前記特定した勘定日
を対象勘定日として出金処理を実行する。このような処
理は、口座処理時に何らかのデータを参照して再処理
(センターカット時参照機能151)を行うものもあ
り、また、貸越極度額の変更なども起こるため、取消/
再カットメインでは、取りあえず勘定日の初日より未来
の再カット期限内に決済された口座処理を全て取り消
す。図21のステップB5,C1に示すように、前倒取
消を行った全ての出金処理を再カットするまで、前記前
倒再カット又は前記同一勘定日再カットを繰り返す。
取消指令による取消処理の起動が成されない場合で、且
つ前記日付チェックテーブル上に取消必要額が格納され
ている場合(出金可能額がマイナスの場合)に、当該取
消必要額が格納された勘定日の出金取引である口座処理
を取消対象として特定する取消対象特定指令(ステップ
B6,B7)を備えている。
は、この取消対象取消指令に応じて特定された口座処理
の取消処理C2を起動(先日付取消の開始を制御)し、
当該取消処理の完了後に取消/再カットメインプログラ
ムを再度起動させる取消処理起動指令(ステップB8)
を備えている。取消処理は、図13の第13行を参照し
て上述したように、前記出金可能額がマイナスとなった
先日付を対象勘定日として前記取引明細情報から出金処
理を読み出し、当該読み出した出金処理に対して未成立
であることを前記各取引の結果に記録し、当該出金処理
の取引種類、対象勘定日、及び取引金額を前記残不足明
細に記録し、当該未成立とした出金処理の出金額を当該
対象勘定日の残高に加算することによって、別の新たな
入金処理として先日付取消を行う。このステップB1,
B2,B3,B4,B6,B7,B8,C2は、出金可
能額がプラスとなるまで繰り返される。出金可能額がプ
ラスとなると、他の勘定日についても必要な取消を行
い、さらに他の勘定日について再カット可能なものがあ
るか否かを確認するために、ステップB9を実行する。
取消対象特定指令B7にて、他の口座処理と比較して優
先度の低い口座処理から取消対象に特定するようにして
も良い。例えば、延滞の付く口座処理の優先度を高くす
る場合には、延滞の付かない口座処理から順次取消対象
の口座処理に特定する。
に次の指令を備えている。前記取消対象特定指令B7に
よる取消対象の特定が成されない場合、すなわち、出金
可能額のマイナスが全ての勘定日について無い場合に
は、取引の結果が未成立又は取消処理により取引の結果
が未成立となった口座処理の一覧を生成すると共に、決
済可能な口座処理を最先の勘定日から順次特定する決済
可否判定指令B9。決済可否判定指令B9は、例えば、
当該新たな入金処理によって残高が増加した先日付につ
いて、当該先日付を勘定日とする取引の結果が未成立の
出金処理が前記残不足明細情報に記録されている場合
に、先日付再カットの開始を制御 することで、先日付取
消の開始制御を行う。
能と判定された未成立の出金処理がある場合に、当該出
金処理について再カット処理を起動すると共に当該再カ
ット処理の完了後に決済可否判定指令を起動させる再カ
ット処理起動指令B10。再カット処理が開始制御され
ると、先日付再カットは、当該読み出した未成立の出金
処理の対象勘定日に対応する出金可能額と出金額とを比
較し、比較の結果、当該出金額が前記出金可能額以下で
決済可能である場合には、当該出金処理を再実行する。
前倒制御では、C1にて取り消された口座処理がこのB
10にてより前の勘定日で決済できるかどうかを判定す
る。例えば、入金処理により取消/再カットメインが起
動される場合には、図19のステップA18にて成立未
成立にかかわらず残不足明細がある場合には、図21の
ステップB4で前倒可能性がある口座処理であるかどう
かを判定し、前倒可能で有れば取消処理を行う(ステッ
プC1)。そして、ステップB9にてより前の勘定日
(入金された勘定日)での再カットが可能であるか否か
を判定する。
判定された口座処理が無い場合処理を完了させる処理完
了指令B11。処理の完了は、例えば業務メインへの処
理の戻しである。
機能である。すなわち、ある実施例では、演算手段は、
前記口座処理要求として当該処理対象の口座の残高を増
加させる入金要求を処理すると共に当該処理後の残高に
応じて当該入金要求の勘定日より未来の勘定日にて定義
されている残高明細セグメントを更新する口座処理部
と、入金要求の実行後に前記再カット期限を超過してお
らず且つ取引が未成立の前記残不足明細セグメントを読
み出す残不足明細読み出し部と、口座処理部によって更
新された勘定日別の残高明細セグメントに基づいて前記
残不足明細読み出し部によって読み出された残不足取引
明細データの再カットが可能であるか否かを判定する再
カット可否判定部と、この再カット可否判定部によって
再カット可能と判定された残不足取引明細データを再処
理する再カット処理部とを備えると良い。
再カットメインプログラムの構成例を示す説明図であ
る。まず、演算手段140にてオペコードxx1の受動
処理E1が実行されたとする。この受動処理では、口座
残高の異動を生じさせるため、その処理の終了時点で取
消/再カットメインを派生処理E3として起動(開始制
御)する(E2)。取消/再カットメインプログラムE
4は、図21に示す処理に従って、取消対象又は再カッ
ト対象を特定し、取消対象又は再カット対象の起動処理
(オペコードxx2)を派生処理E7にて起動する(E
6)。派生起動された起動処理は、図17に示すような
オペコードテーブル中の、被派生(E)によるプログラ
ムリストに従って、起動処理を行う。この起動処理中
に、普通預金関連の処理等の受動処理を連動E11にて
依頼する(E8)。連動依頼された受動処理(オペコー
ドxx3)E12は、普通預金の出金処理や出金処理の
取消等を行い、処理終了時に取消/再カットメインを派
生にて起動する(E13)。すなわち、この受動処理E
12は、受動処理E1と同様の動作をする。受動処理E
12は、派生起動E13ののち、連動処理に戻る(E1
4)。
従って、その後の処理を進め、処理を終了する(E1
0)。E15の派生による取消/再カットメインプログ
ラムの実行開始は、この起動処理E8の終了後となるよ
うに、派生処理を管理するとよい。
トメインプログラムの関係を、具体的に説明する。符号
D1で示す普通預金の出金が先日付で行われたとする。
残高に異動があるため、派生E3にて取消/再カットメ
インプログラムが起動される。普通預金出金D1は、こ
の派生による取消/再カットメインプログラムの動作完
了を待たずに処理を完了する。一方、派生された取消/
再カットメインプログラムは、普通預金出金処理D1が
正常終了した後に実行を開始する。ここでは、普通預金
の出金によって、その先日付の勘定日にて残不足とな
り、既に成立していた定期入金を取消対象としたとする
(D2,図21に示す例では、B7)。この場合、派生
処理E7として、起動処理である定期入金取消を起動す
る(B8)。定期入金取消処理中に、対応する普通預金
の出金取消処理(受動処理)を連動E11で依頼する。
受動処理である普通預金出金取消は、定期入金取消額と
同額の普通預金の出金を取り消す(D4)。この取消処
理D4は口座の異動を伴うため、取消/再カットメイン
プログラムを発生E15にて起動する。普通預金出金取
消と、定期入金取消がコミットすると、連動取引は完了
する。
未成立であった他の取引(出金処理)を再カットできる
ことがある。例えば、5,000の残不足で、30,0
00の定期入金を取り消した結果、未成立であった1
0,000の公共料金振替が再カット可能となることが
ある。ステップD5にて、このように未成立の取引のう
ち、先日付再カット(振替)可能な取引を発見したとす
る。同様に、派生E7により外部自振を起動し、外部自
振D6は連動で普通預金出金を依頼し、連動取引を行
う。普通預金出金D7により残高の異動が生じるため、
再度取消/再カットメインプログラムが起動する(D
8)。取消対象及び再カット対象がなければ、ここで普
通預金出金D1によって開始した先日付取引の取消/再
カット処理が完了する。
取引とを使い分けることで、先日付完結処理を他のオン
ライン処理による口座処理に遅れを生じさせない状態で
オンライン処理と並行して処理することができる。例え
ば、派生取引等に他のトランザクションによるプロセス
に対する優先度の設定等を行わなくとも、派生取引の同
時最大数等の規制により、オンラインの応答時間に影響
を与えずに、口座振替等の従来バッチ処理で行っていた
口座処理をオンライン処理中に処理することができる。
ム実行例を示す説明図である。7:00から内部自振、
外部自振のセンターカット(C/C)を開始し、順次外
部自振や手形交換などを実行する。また、再カット管理
DBによる他店券資金化C/Cを11:30に、カード
ローン自動融資C/Cを16:00過ぎに実行してい
る。続いて、契約に変更のあった口座処理を再実行する
追い上げC/Cや、マスタデータ等の再編処理などを行
い、24:00にはバッチ処理によって行っていた全て
のセンターカット(口座処理)を先日付にて完了させ、
日付変更を行うことができる。
ので、これによると、勘定日別口座処理部が、演算日当
日を勘定日とする口座情報か、当日の勘定日に最も近い
過去の口座情報に基づいて、振込(入金)や振替(出
金、引落)や貸越極度額の変更等の口座処理要求を実行
し、勘定日別口座情報格納部が、勘定日別口座処理部の
処理後の残高を当該口座処理の勘定日での残高として前
記ファイルに格納するため、勘定日別の残高等の口座情
報がファイルに格納され、そして、勘定日別口座処理部
が、口座処理をその勘定日の直近の口座情報に基づいて
処理するため、例えば日付が変更したときには、日付変
更後の日を勘定日とする口座情報に基づいて口座処理を
行い、日付変更時になんら口座に対する処理を行うこと
なく、振込や振替や利息入金等の処理が完了し、従っ
て、日付変更前後に大量の口座に対する種々の処理を一
時期にまとめて処理する必要がなく、例えば、公共料金
の振替等を夜間バッチ処理にて行う必要がなく、先日付
での口座処理を前もって平準化した状態で日中又はオン
ライン処理中に処理することができ、すなわち、ATM
等の端末を用いた入出金等のオンライン処理と並列して
口座振替や利息の入金等の種々の取引を処理することが
でき、従って、24時間連続サービスを演算手段の処理
能力を増強せずに実施することができ、また、24時間
サービスを行わない場合であっても、演算手段をバッチ
処理のために深夜運用する必要性がなくなるため、管理
が容易となり、このように、バッチ処理を不要とするこ
とができるため、振替や利息入金等の口座処理要求が大
量に存在しても、演算手段の処理能力を増強せずに大量
の口座に対する同種の口座処理を日中に完了させること
ができる、という従来にない優れた先日付完結処理シス
テム及び方法を提供することができる。
図である。
り、図2(A)は出金処理の一例を示す図で、図2
(B)は入金処理の一例を示す図で、図2(C)は先時
間での処理例を示す図である。
す説明図である。
ブロック図である。
示すフローチャートである。
日付処理の関係を示す説明図であり、図6(A)は決済
の可否と先日付処理の対応を示す図で、図6(B)は取
消/再カット判定用のテーブルを示す図である。
処理の一例を示すフローチャートである。
図である。
である。
類を示す説明図である。
ック図である。
図であり、図12(A)は図9に示す構成に付加する部
分を示す図で、図12(B)は未資金化残がある場合の
処理例を示す図である。
ト等の例を示す説明図である。
残高明細セグメントの例を示す説明図である。
図である。
一例を示す説明図である。
一例を示す説明図である。
すフローチャートである。
ローチャートである。
ローチャートである。
一例を示すフローチャートである。
ーブルの一例を示す説明図である。
を示すフローチャートである。
示す説明図である。
Claims (17)
- 【請求項1】 各口座に対する各種入出金等の口座処理
の取引種類と、当該口座処理の取引日となる対象勘定日
と、入金額又は出金額である取引金額とを有する口座処
理要求を演算する演算手段と、この演算手段によって演
算された口座処理の結果を口座情報として記録するファ
イルとを備え、 前記ファイルが前記口座情報として、 前記演算された口座処理要求の対象勘定日、取引種類及
び取引金額を、口座処理要求の取引日である勘定日別で
当該口座処理毎に記録する取引明細情報と、 前記口座毎に口座処理のあった勘定日の 残高を勘定日毎
に記録する勘定日別の残高明細情報とを備え、 この残高明細情報が、口座処理要求を演算する口座につ
いて、少なくとも演算日と同日の残高又は過去で直近の
残高を有し、 前記演算手段が、対象勘定日が演算日に対して未来で 先日付の口座処理要
求を演算する際に、 前記残高明細情報に記録された前記残高のうち、対象勘
定日と 同日の残高が記録されている場合には当該残高と
前記取引金額とを加減算し、一方、記録されていない場
合には当該対象勘定日より過去で直近の残高と前記取引
金額とを加減算する処理と、 当該演算した口座処理要求の取引種類及び取引金額を、
当該口座処理要求の取引日である対象勘定日を勘定日と
して前記取引明細情報に記録することで、先日付の口座
処理を当該取引明細情報に記録する処理と、 当該加減算した処理後の残高を、前記対象勘定日の残高
として前記残高明細情報に記録することで、先日付の残
高を当該残高明細情報に記録する処理と、 を実行する ことを特徴とする先日付完結処理システム。 - 【請求項2】 各口座に対する各種入出金等の口座処理
の取引種類と、当該口座処理の取引日となる対象勘定日
と、入金額又は出金額である取引金額とを有する口座処
理要求を演算する演算手段と、この演算手段によって演
算された口 座処理の結果を口座情報として記録するファ
イルとを備え、 前記ファイルが前記口座情報として、 前記演算された口座処理要求の対象勘定日、取引種類及
び取引金額を、口座処理要求の取引日である勘定日別で
当該口座処理毎に記録する取引明細情報と、 前記口座毎に口座処理のあった勘定日の残高を勘定日毎
に記録する勘定日別の残高明細情報とを備え、 前記残高明細情報が、口座処理要求を演算する口座につ
いて、演算日より未来で先日付の残高を既に有し、 前記演算手段が、 対象勘定日が演算日と同日の口座処理要求を演算する際
に、 前記残高明細情報に記録された前記残高のうち、対象勘
定日と同日の残高が記録されている場合には当該残高と
前記取引金額とを加減算し、一方、記録されていない場
合には当該対象勘定日より過去で直近の残高と前記取引
金額とを加減算する処理と、 当該演算した口座処理要求の取引種類及び取引金額を、
当該口座処理要求の 取引日である対象勘定日を勘定日と
して前記取引明細情報に記録することで、演算日と同日
付の口座処理を当該取引明細情報に記録する処理と、当該加減算した処理後の残高を、前記対象勘定日の残高
として前記残高明細情報に記録することで、演算日と同
日付の残高を当該残高明細情報に記録する処理と、 当該取引金額を、前記 残高明細情報に記録された先日付
の残高に対して加減算することで先日付の残高を更新す
る処理と、 を実行する ことを特徴とする先日付完結処理システム。 - 【請求項3】 各口座に対する各種入出金等の口座処理
の取引種類と、当該口座処理の取引日となる対象勘定日
と、入金額又は出金額である取引金額とを有する口座処
理要求を演算する演算手段と、この演算手段によって演
算された口座処理の結果を口座情報として記録するファ
イルとを備え、前記ファイルが前記口座情報として、 前記演算された口座処理要求の対象勘定日、取引種類及
び取引金額を、口座処 理要求の取引日である勘定日別で
当該口座処理毎に記録する取引明細情報と、 前記口座毎に口座処理のあった勘定日の残高を勘定日毎
に記録する勘定日別の残高明細情報とを備え、 前記勘定日が、演算日と同日付である当日と、当日に対
する翌営業日とであり、前記残高明細情報が、当日の残
高を有し、 前記演算手段が、前記対象勘定日を 翌営業日とする最初の口座処理要求を
処理する際に、当日の残高と取引金額とを加減算するこ
とで口座処理要求を処理する翌営業日口座処理部と、当該加減算された処理後の 残高を、前記翌営業日を迎え
るまでに他の口座処理要求を受信しないとした場合の前
記翌営業日の残高として、前記残高明細情報に記録する
翌営業日口座残高格納部とを備えたことを特徴とする先
日付完結処理システム。 - 【請求項4】 前記残高明細情報が、口座処理要求を演
算する口座について、翌営業日の残高を既に有する場
合、 前記演算手段は、前記対象勘定日を当日とする別の新た
な口座処理要求を処理する際に、当日の残高と取引金額
とを加減算することで口座処理要求を処理し、当該加減
算された残高を、当日の残高として記録し、 前記翌営業日口座残高格納部は、当該取引金額を前記翌
営業日の残高に対して加減算することで翌営業日の残高
を更新することを特徴とする請求項3記載の先日付完結
処理システム。 - 【請求項5】 各口座に対する各種入出金等の口座処理
の取引種類と、当該口座処理の取引日となる対象勘定日
と、入金額又は出金額である取引金額とを有する口座処
理要求を演算する演算手段と、この演算手段によって演
算された口座処理の結果を口座情報として記録するファ
イルとを備え、前記ファイルが前記口座情報として、 前記演算された口座処理要求の対象勘定日、取引種類及
び取引金額を、口座処理要求の取引日である勘定日別で
当該口座処理毎に記録する取引明細情報と、 前記口座毎に口座処理のあった勘定日の残高を勘定日毎
に記録する勘定日別の 残高明細情報とを備え、 前記口座処理要求は、当該口座処理要求の対象となる口
座への振込若しくは自動現金預入支払機等による入金要
求又は口座振替若しくは自動現金預入支払機等による出
金要求であり、 前記取引金額は、前記入金要求での入金額又は前記出金
要求での出金額であり、 前記残高明細情報が、口座処理要求を演算する口座につ
いて、少なくとも演算日と同日付の残高又は過去で直近
の残高を有し、 前記演算手段は、前記残高明細情報に記録された前記残高のうち、対象勘
定日と 同日の残高が記録されている場合には当該残高を
対象勘定日の残高として特定し、対象勘定日と同日の残
高が記録されていない場合には当該対象勘定日より過去
で直近の残高を対象勘定日の残高として特定し、 前記特定された対象勘定日の残高と前記取引金額とを加
減算し、 当該演算した口座処理要求の取引種類及び取引金額を、
当該口座処理要求の取引日である対象勘定日を勘定日と
して前記取引明細情報に記録する 勘定日別口座処理部を
備えると共に、 当該 勘定日別口座処理部が加減算した処理後の残高を、
前記対象勘定日の残高として前記残高明細情報に記録す
ることで、前記対象勘定日が先日付である場合には、前
記対象勘定日の残高を当該先日付の残高として前記残高
明細情報に記録する勘定日別口座情報格納部とを備えた
ことを特徴とする先日付完結処理システム。 - 【請求項6】 前記残高明細情報が、口座処理要求を演
算する口座について、演算日より未来で先日付の残高を
既に有する場合、 前記勘定日別口座処理部は、前記演算日と同日付又は先
日付の勘定日を対象 勘定日とする別の新たな口座処理要
求に対して、前記対象勘定日の残高を特定する処理、加
減算する処理及び取引明細情報に記録する処理とを実行
し、前記勘定日別口座情報格納部は、 前記勘定日別口座処理部によって前記別の新たな口座処
理要求が実行された後 に、 前記別の新たな口座処理要求の口座処理によって当該加
減算された残高を、前記同日付又は先日付である対象勘
定日の残高として前記残高明細情報に記録し、 当該別の新たな口座処理に対応して、前記取引金額を、
前記残高明細情報に記録された先日付の勘定日のうち、
当該対象勘定日より未来である先日付の残高に対して加
減算することで、先日付の残高を更新することを特徴と
する請求項5記載 の先日付完結処理システム。 - 【請求項7】 前記ファイルは、対象勘定日を先日付と
する出金処理で当該対象勘定日の残高より出金額が大き
く決済不能であった場合、当該出金処理が未成立である
ことを記録する取引の結果を有し、 前記勘定日別口座処理部は、新たな入金処理によって残高が更新された際に、当該新
たな入金処理によって残高が増加した先日付について、
前記取引の結果が未成立の出金処理を読み出して、当該
読み出した未成立の出金処理の対象勘定日に対応する残
高と出金額とを比較し、比較の結果、当該出金額が前記
残高以下で決済可能である場合には、当該未成立であっ
た出金処理を再実行することによって、先日付再カット
を行い、 新たな出金 処理によって残高が更新された際に、当該残
高が更新された先日付について、残高がマイナスとなっ
た先日付の有無を確認し、残高がマイナスとなった先日
付がある場合には、当該残高がマイナスとなった先日付
を対象勘定日とした出金処理を前記取引明細情報から読
み出し、当該読み出した出金処理に対して未成立である
ことを前記取引の結果に記録し、前記未成立とした出金
処理の出金額を当該対象勘定日の残高に加算することに
よって、先日付取消を行うことを特徴とする請求項6記
載の先日付完結処理システム。 - 【請求項8】 前記ファイルは、前記口座処理要求に対
して、勘定日初日に取引が決済不能な場合に、当該口座
処理要求を再実行する期限を示す再カット期限を有し、 前記勘定日別口座処理部は、再カット期限付きの出金要
求を処理する際に、当該出金要求の出金額と前記勘定日
初日の残高とを比較して決済不能な場合に、当該勘定日
初日より未来で前記再カット期限を経過しない対象勘定
日を勘定 日初日から未来へ向けて特定し、特定した対象
勘定日の残高と出金額とを比較し、出金額が残高以下で
決済可能であるときには、当該再カット期限付きの出金
要求を当該特定した対象勘定日を勘定日として当該出金
額を減算する処理をし、前記特定した対象勘定日と当該
減算後の残高と当該出金額とをファイルに記録すること
で、再カット期限付きの出金処理を行い、更に、 前記勘定日別口座処理部は、前記勘定日別口座情
報格納部が、出金処理の再カット期限以前の日付での入
金処理によって残高を更新した際に、前記特定した対象
勘定日で成立した再カット期限付きの出金処理につい
て、当該特定した対象勘定日より勘定日初日に近い日付
の残高と当該再カット期限付きの出金処理の出金額とを
比較して、当該出金額が前記勘定日初日に近い日付の残
高以下で決済可能である場合に、当該特定した勘定日に
成立していた再カット期限付きの出金処理に対して未成
立であることを取引の結果に記録すると共に、前記未成
立とした出金処理の出金額を、当該特定した勘定日の残
高に加算し、 当該未成立であることを取引の結果に記録した出金処理
に対して、前記勘定日初日に近い日付を新たな対象勘定
日とする出金 処理を実行し、前記勘定日初日に近い日付
の残高を更新することによって、前倒制御を行うことを
特徴とする請求項7記載の先日付完結処理システム。 - 【請求項9】各口座に対する各種入出金等の口座処理の
取引種類と、当該口座処理の取引日となる対象勘定日
と、入金額又は出金額である取引金額とを有する口座処
理要求を演算する演算手段と、この演算手段によって演
算された口座処理の結果を口座情報として記録するファ
イルとを備え、 前記口座処理要求は、当該口座処理要求の対象となる口
座への振込若しくは自動現金預入支払機等による入金要
求又は口座振替若しくは自動現金預入支払機等による出
金要求であり、 前記ファイルが前記口座情報として、 前記演算された口座処理要求の対象勘定日、取引種類及
び取引金額を、口座処理要求の取引日である勘定日別で
当該口座処理毎に記録する取引明細情報と、 前記口座毎に口座処理のあった勘定日の残高及び担保定
期等による自動融資の貸越極度額を、勘定日毎に記録す
る勘定日別の残高明細情報と、 対象勘定日の残高と前記貸越極度額とを加算した出金可
能額より出金額が大きく決済不能な出金処理について未
成立であることを記録する取引の結果とを備え、 前記残高明細情報が、口座処理要求を演算する口座につ
いて、少なくとも演算日と同日付の残高又は過去で直近
の残高を有する先日付完結処理システムの前記演算手段
を使用して口座処理を行う先日付完結処理方法であっ
て、 前記残高明細情報に記録された前記残高のうち、対象勘
定日と同日の残高が記録されている場合には当該残高を
対象勘定日の残高として特定し、対象勘定日と同日の残
高が記録されていない場合には当該対象勘定日より過去
で直近の残高を対象勘定日の残高として特定する工程
と、 入金要求を処理する際には、前記特定された対象勘定日
の残高と入金額とを加算する工程と、 この工程に前後して、出金要求を処理する際には、前記
貸越極度額と前記特定した残高とを加算した出金可能額
と、出金額とを比較し、比較の結果、出金額が出金可能
額以下で決済可能な場合には前記特定された残高から当
該出金額を減算する工程と、 当該演算した口座処理要求の取引種類及び取引金額を、
当該口座処理要求の取引日である対象勘定日を勘定日と
して前記取引明細情報に記録する工程と、 この工程に前後して、前記出金額が前記出金可能額より
大きく決済不能の場合には、当該出金処理について前記
取引の結果に未成立を記録する工程と、 前記加算又は減算した処理後の残高を、前記対象勘定日
の残高として前記残高明細情報に記録することで、前記
対象勘定日が先日付である場合には、前記対象勘定日の
残高を当該先日付の残高として前記残高明細情報に記録
する工程と、 前記残高明細情報に当該対象勘定日より未来で先日付の
残高が記録されている際には、当該口座処理要求の前記
取引金額を、当該残高明細情報に記録された先日付の勘
定日のうち、当該対象勘定日より未来で先日付の残高に
対して加減算することで、先日付の残高を更新する工程
とを備えたことを特徴とする先日付完結処理方法。 - 【請求項10】 前記出金要求によって先日付の残高が
更新された際に、 当該残高が更新された先日付について、前記 出金可能額
がマイナスとなった先日付の有無を確認する工程と、当該出金可能額がマイナスとなった先日付がある場合に
は、当該出金可能額がマイナスとなった 先日付を対象勘
定日とした出金処理を前記取引明細情報から読み出し、
当該読み出した出金処理に対して未成立であることを前
記取引の結果に記録する工程と、 前記未成立とした出金処理の出金額を当該対象勘定日の
残高に加算することによって、先日付取消を行う工程と
を備えた ことを特徴とする請求項9記載の先日付完結処
理方法。 - 【請求項11】 前記先日付取消を行った後、出金可能
額がマイナスとなっている勘定日がなくなるまで、前記
出金処理に対して未成立であることを記録する工程と、
前記先日付取消を行う工程とを繰り返すことを特徴とす
る請求項10記載の先日付完結処理方法。 - 【請求項12】 前記入金処理によって残高が更新され
た際に、 当該入金処理によって残高が増加した先日付について、
前記取引の結果が未成立の出金処理を読み出して、当該
読み出した未成立の出金処理の対象勘定日に対応する出
金可能額と出金額とを比較し、比較の結果、当該出金額
が前記出金可能額以下で決済可能である場合には、当該
未成立であった出金処理を再実行することによって、 先
日付再カットを行う工程と、 この先日付再カットを行う工程を、前記未成立の出金処
理の出金額よりも前記出金可能額が大きい勘定日がなく
なるまで繰り返す ことを特徴とする請求項11記載の先
日付完結処理方法。 - 【請求項13】 各口座に対する各種入出金等の口座処
理の取引種類と、当該口座処理の取引日となる対象勘定
日と、入金額又は出金額である取引金額とを有する口座
処理要求を演算する演算手段と、この演算手段によって
演算された口座処理の結果を口座情報として記録するフ
ァイルとを備え、前記口座処理要求は、当該口座処理要求の対象となる口
座への振込若しくは自動現金預入支払機等による入金要
求又は口座振替若しくは自動現金預入支払機等による出
金要求であり、 前記ファイルが前記口座情報として、 前記演算された口座処理要求の対象勘定日、取引種類及
び取引金額を、口座処理要求の取引日である勘定日別で
当該口座処理毎に記録する取引明細情報と、 前記口座毎に口座処理のあった勘定日の残高及び担保定
期等による自動融資の貸越極度額を、勘定日毎に記録す
る勘定日別の残高明細情報と、 対象勘定日を先日付とする出金処理で、当該対象勘定日
の残高と前記貸越極度額とを加算した出金可能額より出
金額が大きく決済不能な出金処理について未成立である
ことを記録する取引の結果とを備え、 前記残高明細情報が、口座処理要求を演算する口座につ
いて、少なくとも演算日と同日付の残高又は過去で直近
の残高を有する 先日付完結処理システムの前記演算手段
を使用して口座処理を行うための先日付完結処理用プロ
グラムを記録した記録媒体であって、当該先日付完結処理用プログラムは前記演算手段を動作
させる指令として、 前記残高明細情報に記録された前記残高のうち、対象勘
定日と同日の残高が 記録されている場合には当該残高を
対象勘定日の残高として特定させ、対象勘定日と同日の
残高が記録されていない場合には当該対象勘定日より過
去で直近の残高を対象勘定日の残高として特定させる指
令と、入金要求を処理する際には、前記特定される対象勘定日
の残高と入金額とを加算させる指令と、 出金要求を処理する際には、前記貸越極度額と前記特定
した残高とを加算した出金可能額と、出金額とを比較さ
せ、比較の結果、出金額が出金可能額以下で決済可能な
場合には前記特定された残高から当該出金額を減算させ
る指令と、 当該演算した口座処理要求の取引種類及び取引金額を、
当該口座処理要求の取引日である対象勘定日を勘定日と
して前記取引明細情報に記録させる指令と、 前記出金額が前記出金可能額より大きく決済不能の場合
には、当該出金処理について前記取引の結果に未成立を
記録させる指令と、 前記加算又は減算した処理後の残高を、前記対象勘定日
の残高として前記残高明細情報に記録させることで、前
記対象勘定日が先日付である場合には、前記対象勘定日
の残高を当該先日付の残高として前記残高明細情報に記
録させる指令と 、 前記残高明細情報に当該対象勘定日より未来で先日付の
残高が記録されている際には、当該口座処理要求の前記
取引金額を、当該残高明細情報に記録された先日付の勘
定日のうち、当該対象勘定日より未来で先日付の残高に
対して加減算させることで、先日付の残高を更新させる
指令と を備えたことを特徴とする先日付完結処理用プロ
グラムを記録した記録媒体。 - 【請求項14】 各口座に対する各種入出金等の口座
処理の取引種類と、当該口座処理の取引日となる対象勘
定日と、入金額又は出金額である取引金額とを有する口
座処理要求を演算する演算手段と、 公共料金の口座振替等の出金及び給与振込等の入金等の
外部自振原データを媒体又は顧客端末から読み出し、当
該口座振替の受託及び自振契約内容等を管理する外部自
振関連DBによって管理されるデータを当該外部自振原
データに付加することで、前記口座処理要求を生成する
外部自振データ生成手段と、融 資の返済、定期の自動更新等の取引種類の口座処理を
管理する内部自振管理DBによって管理されるデータか
ら演算日と同日付又は先日付の勘定日を有する内部自振
データを抽出することで、前記口座処理要求を抽出する
内部自振データ抽出手段と、前記 融資の内容、前記定期の利率等の情報と、口座処理
の取引の結果とを管理する各種内部マスタDBと、各自振データでの口座処理の対象となる口座情報を管理
する預金マスタDBファイルとを備え、 前記口座処理要求は、前記外部自振データ生成手段によ
って生成される入金要求及び出金要求と、前記内部自振
データ抽出手段によって抽出される入金要求及び出金要
求と、前記内部自振データ抽出手段によって抽出され当
該口座処理要求の演算の際に前記各種内部マスタDBの
参照によって取引金額を確定する入金要求及び出金要求
と、自動現金預入支払機等から送信され演算日と同日を
勘定日とする入金要求及び出金要求であり、 前記預金マスタDBファイルが前記口座情報として、 前記演算された口座処理要求の対象 勘定日と、前記取引
種類と、出金額又は入 金額である取引金額とを、口座処
理要求の取引日である勘定日別で当該口座処理毎に記録
する取引明細情報と、前記口座毎の 残高明細として、口座処理のあった勘定日
の残高及び貸越極度額を勘定日毎に記録する勘定日別の
残高明細情報と、対象勘定日の残高と前記貸越極度額とを加算した出金可
能額より出金額が大きく決済不能な出金処理について未
成立であることを記録する取引の結果と、 対象勘定日の前記出金可能額より出金額が大きく決済不
能であった出金要求の内容を残不足明細として記録する
残不足明細情報とを備え、 前記残高明細情報が、口座処理要求を演算する口座につ
いて、少なくとも演算日と同日付の残高又は過去で直近
の残高を有し、 前記演 算手段は、前記 残高明細情報に記録された前記残高のうち、対象勘
定日と同日の残高が記録されている場合には当該残高を
対象勘定日の残高として特定し、対象勘定日と同日の残
高が記録されていない場合には当該対象勘定日より過去
で直近の残高を対象勘定日の残高として特定し、 当該口座処理要求の取引種類によっては、前記各種内部
マスタDBを参照して取引金額を確定し、 前記入金要求を処理する際には、前記特定された対象勘
定日の残高と入金額とを加算し、 前記出金要求を処理する際には、前記貸越極度額と残高
とを加算した出金可能額と前記出金額とを比較して、比
較の結果、当該出金額が当該出金可能額以下で決済可能
であれば前記特定された残高から当該出金額を減算し、 当該加算又は減算した口座処理要求の取引種類及び取引
金額を、当該口座処理要求の取引日である対象勘定日を
勘定日として前記取引明細情報に記録し、 前記出金要求の出金額と前記出金可能額との比較の結
果、当該出金額が当該 出金可能額より大きく決済不能で
あれば当該出金要求の取引種類、対象勘定日、及び取引
金額を前記残不足明細に記録する勘定日別口座処理部を
備えると共に、 更に、前記演算手段は、 当該加算又は減算した 処理後の残高を、前記対象勘定日
の残高として前記残高明細情報に記録することで、前記
対象勘定日が先日付である場合には、前記対象勘定日の
残高を当該先日付の残高として前記残高明細情報に記録
し、 前記残高明細情報に当該対象勘定日より未来で先日付の
残高が記録されている際には、当該口座処理要求の前記
取引金額を、当該残高明細情報に記録された先日付の勘
定日のうち、当該対象勘定日より未来で先日付の残高に
対して加減算することで、先日付の残高を更新する 勘定
日別残高格納部と、 前記勘定日別口座処理部によって処理された口座処理要
求の成立又は未成立を当該口座処理要求の取引種類に応
じて前記外部自振原データ又は前記各種内部マスタDB
によって管理される取引の結果に格納する処理結果格納
部とを備えたことを特徴とする先日付完結処理システ
ム。 - 【請求項15】 前記勘定日別口座処理部が、 新たな出金処理によって残高が更新された際に、当該残
高が更新された先日付について、前記出金可能額がマイ
ナスとなった先日付の有無を確認し、当該出金可能額が
マイナスとなった先日付がある場合には、先日付取消の
開始を制御し、一方、新たな入金処理によって残高が更
新された際に、当該新たな入金処理によって残高が増加
した先日付について、当該先日付を勘定日とする取引の
結果が未成立の出金処理が前記残不足明細情報に記録さ
れている場合に、先日付再カットの開始を制御すること
で、取消/再カットの開始制御を行い、 前記先日付再カットの開始が制御された際に、当該読み
出した未成立の出金処理の対象勘定日に対応する出金可
能額と出金額とを比較し、比較の結果、当該出金額が前
記出金可能額以下で決済可能である場合には、当該出金
処理を再実行することによって、別の新たな出金処理と
して先日付再カットを行い、 前記先日付取消の開始が制御された際に、前記出金可能
額がマイナスとなった先日付を対象勘定日として前記取
引明細情報から出金処理を読み出し、当該読み出した出
金処理に対して未成立であることを前記各取引の結果に
記録し、当該出金処理の取引種類、対象勘定日、及び取
引金額を前記残不足明細に記録し、当該未成立とした出
金処理の出金額を当該対象勘定日の残高に加算すること
によって、別の新たな入金処理として先日付取消を行う
ことを特徴とする請求項14記載の先日付完結処理シス
テム。 - 【請求項16】 前記勘定日別口座処理部は、前記出金
可能額がマイナスの先日付がなくなり、更に、先日付再
カットによって決済可能となる前記残不足明細に記録さ
れた取引の結果が未成立の出金処理がなくなるまで、当
該取消/再カットの開始制御を繰り返すことを特徴とす
る請求項15記載の先日付完結処理システム。 - 【請求項17】 前記残不足明細情報は、前記口座処理
要求に対して、勘定日初日に取引が決済不能な場合に、
当該口座処理要求を再実行する期限を示す再カット期限
を有し、 前記勘定日別口座処理部は、再カット期限付きの出金要
求を処理する際に、当該出金要求の出金額と前記勘定日
初日の残高とを比較して決済不能な場合に、当該勘定日
初日より未来で前記再カット期限を経過しない対象勘定
日を勘定日初日から未来へ向けて特定し、特定した対象
勘定日の出金可能額と出金額とを比較し、出金額が出金
可能額以下で決済可能であるときには、当該再カット期
限付きの出金要求を当該特定した対象勘定日を勘定日と
して当該出金額を減算し、前記特定した対象勘定日と当
該出金額とを前記取引明細情報に記録し、当該減算後の
残高を特定した対象勘定日の残高として前記残高明細情
報に記録することで、再カット期限付きの出金処理を行
い、 更に、前記勘定日別口座処理部は、前記勘定日別残高格
納部が、前記出金処理の再カット期限以前の日付での入
金処理によって残高を更新した際に、当該特定した勘定
日に成立していた全ての再カット期限付きの出金処理に
対して未成立であることを取引の結果に記録すると共
に、前記未成立とした各出金処理の出金額を、当該特定
した勘定日の残高に加算することで、前倒取消を行い、 前記取消/再カットの開始制御は、前記再カット期限以
前の日付での入金処理によって残高が増加した先日付に
ついて、前記前倒取消された各出金処理の前倒再カット
の開始を制御し、 この前倒再カットは、当該出金処理について、当該特定
した対象勘定日より勘定日初日に近い日付の出金可能額
と当該再カット期限付きの出金処理の出金額とを比較し
て、比較の結果、当該出金額が前記勘定日初日に近い日
付の出金可能額以下で決済可能である場合に、当該勘定
日初日に近い日付を新たな対象勘定日と する出金処理を
実行し、 一方、当該出金額が前記勘定日初日に近い全ての日付の
出金可能額より大きく決済不能である場合には、前記特
定した勘定日を対象勘定日として出金処理を実行するこ
とで、同一勘定日再カットを行い、 前記前倒取消を行った全ての出金処理を再カットするま
で、前記前倒再カット又は前記同一勘定日再カットを繰
り返す ことを特徴とする請求項16記載の先日付完結処
理システム。
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