JP3471709B2 - ディスク入り保護ケースを展示するための外ケース - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ＤＶＤ等のビデオ
ディスクのような記録媒体ディスクを保護ケースに収納
した商品をレンタル等のために店舗において展示する際
に使用する外ケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、レンタルビデオは、周知の通り、
カセットテープを保護ケースに収納した状態で貸し出さ
れるが、店舗で展示する際には、展示用の外ケースに収
容した状態で陳列棚に起立載置せしめられる。

【０００３】ところで、近年、レンタルビデオの他に、
映画等を収録したＤＶＤ等の記録媒体ディスクがレンタ
ルされている。この場合も、ディスクは保護ケースに収
納した状態で貸し出され、店舗内では展示用の外ケース
に収納した状態で陳列棚に起立載置され展示される。

【０００４】ビデオカセットテープ及びＤＶＤ等の記録
媒体ディスクの何れの場合も、保護ケースを外ケースに
収容した状態で、保護ケースの上端部を外ケースの上部
開口縁から突出せしめている。従って、顧客や店員は、
突出せしめられた保護ケースの上端部を摘むことによ
り、外ケースから容易に取出すことができる。また、顧
客は、陳列棚上に展示された外ケースから突出する保護
ケースの上端部を視認することにより、外ケースの内部
に保護ケースが存在する貸し出し可能な「貸し出し待機
中」の状態であるか、或いは、先客に貸し出されること
により外ケースを空とした「貸し出し済」の状態である
かを容易に判別できる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】周知のように、ＤＶＤ
等の記録媒体ディスクは、発売元において保護ケースに
収納した状態で販売されている。そして、保護ケースに
は、映画等の記録されたソフトの題名や、監督及び俳優
の氏名の他、画像の一部分の写真や、筋書きの要約等を
表示したジャケットが添付されている。

【０００６】ところで、少なくともＤＶＤの場合、発売
元によって保護ケースのサイズが異なっており、本出願
人が知見する限り、起立方向の高さ寸法を相違する二種
類のサイズの保護ケースに収納された状態で販売されて
いるのが現状である。

【０００７】ところが、このようなＤＶＤをレンタルに
供するため店舗において展示する際には、陳列棚に整列
せしめる関係上、外ケースの外形サイズを統一する必要
がある。従って、展示用の外ケースを提供するに際し、
外形サイズを統一せしめる反面、前述のような高さ寸法
を相違する保護ケースに対応して収容室のサイズを決定
する必要があり、収容室のサイズを相違する複数種類の
外ケースを製作しているのが現状である。このため、外
ケースのコストダウンを図ることができず、しかも、複
数種類の外ケースについて生産予定や在庫管理を行わな
ければならない不便がある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決したディスク入り保護ケースを展示するための外ケー
スを提供するものであり、その第一の手段として構成し
たところは、ＤＶＤ等のディスクを収納し且つ幅寸法Ｗ
を有すると共に起立方向の高さ寸法Ｌ１及びＬ２（但し
Ｌ１＞Ｌ２）を相違する複数サイズの保護ケース（２
ａ、２ｂ）を選択的に収容した状態で陳列棚に起立載置
せしめられる展示用の外ケースであって、外ケース
（３）は、底壁（１０）の上方に第一側壁（１２）と第
二側壁（１３）から成る一対の側壁により幅寸法ＷＳ
（但しＷＳ＞Ｗ）とされた上部開口状の収容室（７）を
形成すると共に、該収容室（７）に収容された保護ケー
ス（２ａ、２ｂ）の上端部を該収容室の上部開口縁より
突出寸法Ｈだけ突出せしめるように該保護ケース（２
ａ、２ｂ）の底部を支持する支持手段を設けて成り、前
記支持手段は、外ケース（３）に固定の固定片（２０、
２１）と、前記第一側壁（１２）に着脱自在な第一着脱
片（１８）と、第二側壁（１３）に着脱自在な第二着脱
片（１９）とから構成され、前記固定片（２０、２１）
は、高さ寸法Ｌ１とする保護ケース（２ａ）の底部を支
持する第一の位置Ｐ１に設けられ、前記第二着脱片（１
９）は、高さ寸法Ｌ２とする保護ケース（２ｂ）の底部
を支持する第二の位置Ｐ２で第二側壁（１３）に着脱自
在に取付けられたとき、該保護ケース（２ｂ）の底部を
支持する受片（２７）を備えており、第一着脱片（１
８）は、第一側壁（１２）に対して高さ寸法Ｌ１とする
保護ケース（２ａ）の底部を支持する第一の位置Ｐ１と
高さ寸法Ｌ２とする保護ケース（２ｂ）の底部を支持す
る第二の位置Ｐ２に対して選択的に取付可能とされ、保
護ケース（２ａ、２ｂ）の底部を支持する受片（２３）
と、第一側壁（１２）から前記幅寸法の差（ＷＳ−Ｗ）
だけ張出すガイド片（２２）を備えて成る点にある。

【０００９】また、本発明が第二の手段として構成した
ところは、ＤＶＤ等のディスクを収納し且つ幅寸法Ｗを
有すると共に起立方向の高さ寸法Ｌ１及びＬ２（但しＬ
１＞Ｌ２）を相違する複数サイズの保護ケース（２ａ、
２ｂ）を選択的に収容した状態で陳列棚に起立載置せし
められる展示用の外ケースであって、外ケース（３）
は、底壁（１０）の上方に第一側壁（１２）と第二側壁
（１３）から成る一対の側壁により幅寸法ＷＳ（但しＷ
Ｓ＞Ｗ）とされた上部開口状の収容室（７）を形成する
と共に、該収容室（７）に収容された保護ケース（２
ａ、２ｂ）の上端部を該収容室の上部開口縁より突出寸
法Ｈだけ突出せしめるように該保護ケース（２ａ、２
ｂ）の底部を支持する支持手段を設けて成り、前記支持
手段は、外ケース（３）に固定の固定片（２０、２１）
と、前記第一側壁（１２）に着脱自在な第一着脱片（１
８）と、第一側壁（１２）及び第二側壁（１３）に選択
的に着脱自在な第二着脱片（１９）とから構成され、前
記固定片（２０、２１）は、高さ寸法Ｌ１とする保護ケ
ース（２ａ）の底部を支持する第一の位置Ｐ１に設けら
れ、前記第一着脱片（１８）は、高さ寸法Ｌ２とする保
護ケース（２ｂ）の底部を支持する第二の位置Ｐ２で第
一側壁（１２）に着脱自在に取付けられたとき、該保護
ケース（２ｂ）の底部を支持する受片２３と、第一側壁
（１２）から前記幅寸法の差（ＷＳ−Ｗ）だけ張出すガ
イド片（２２）を備えており、前記第二着脱片（１９）
は、高さ寸法Ｌ２とする保護ケース（２ｂ）の底部を支
持する第二の位置Ｐ２で第二側壁（１３）に着脱自在に
取付けられたとき、該保護ケース（２ｂ）の底部を支持
する受片（２７）を備える一方、高さ寸法Ｌ１とする保
護ケース（２ａ）の底部を支持する第一の位置Ｐ１で第
一側壁（１２）に着脱自在に取付けられたとき、前記受
片（２７）が第一側壁（１２）から前記幅寸法の差（Ｗ
Ｓ−Ｗ）だけ張出すように構成されて成る点にある。

【００１０】本発明の好ましい実施形態において、第一
着脱片（１８）は、ガイド片（２２）の上端から第一側
壁（１２）に向けて傾斜する傾斜壁（２４）を備えてい
る。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の好ま
しい実施形態を詳述する。

【００１２】図１は、ＤＶＤ等のビデオディスクのよう
な記録媒体ディスクを保護ケースに収納した商品と、そ
れをレンタル等のために店舗において展示する際に使用
する外ケースを示している。ディスク１は、規格寸法と
されているが、保護ケース２ａ、２ｂは、偏平な直方体
形状の開閉自在なケースを構成し、前述のように発売元
によってサイズが相違している。即ち、図示のように、
幅寸法Ｗはほぼ同一寸法とされるが、起立方向の高さ寸
法Ｌ１及びＬ２をＬ１＞Ｌ２のように相違している。外
ケース３は、複数サイズの保護ケース２ａ、２ｂを選択
的に収容可能とするように形成され、保護ケースを収容
した状態でレンタル等のために店舗の陳列棚に起立載置
せしめられる。

【００１３】外ケース３は、保形性のある合成樹脂によ
り一体成形されており、前面を開放する本体部４と、該
本体部４の側縁に背表紙壁５をヒンジとして連設された
蓋部６とを一連に形成しており、該蓋部６により本体部
４の前面を施蓋したとき、外ケース３の内部に上部開口
状の収容室７を画成する。即ち、蓋部６により収容室７
の前壁８を構成すると共に、本体部４により収容室７の
後壁９を構成する。本体部４は、底壁１０と、前記背表
紙壁５に対向する腹表紙壁１１を一体に備え、更に、腹
表紙壁１１の内側に平行なリブ状の第一側壁１２と、背
表紙壁５の内側に平行なリブ状の第二側壁１３とを一体
に備えており、底壁１０及び両側壁１２、１３により収
容室７の底部及び両側部を画成し、前壁８と後壁９によ
り収容室７の前後部を画成する。従って、収容室７は、
底壁１０の上方で前後壁８、９及び両側壁１２、１３に
より構成された起立壁７ｗにより囲まれることにより画
成される。

【００１４】この際、一対の側壁１２、１３の間隔によ
り規定される収容室７の幅寸法ＷＳは、保護ケース２
ａ、２ｂの幅寸法Ｗよりも広く、ＷＳ＞Ｗに形成されて
おり、底壁１０から後壁９の上端縁に至る収容室７の高
さ寸法Ｌ（収容室の深さ）は、大サイズの保護ケース２
ａの高さ寸法Ｌ１と同じかそれよりも大きく、Ｌ≧Ｌ１
に形成されている。尚、第一側壁１２は、後壁９の上端
縁においてほぼＵ形の折返壁１４を介して腹表紙壁１１
に連設されている。また、第二側壁１３は、後壁９の上
端縁の下方に位置する終端を備え、該終端から背表紙壁
５に向けて傾斜するガイド壁１５を延設している。

【００１５】蓋部６は、背表紙壁５をヒンジとして回動
することにより本体部４の前面開放部を施蓋せしめた状
態で、腹表紙壁１１の内側面に嵌入される縦リブ壁１６
と、底壁１０の内側面に嵌入される横リブ壁１７ａとを
一体に備え、更に、第二側壁１３に対向する補助リブ壁
１７ｂを一体に備えている。尚、図示省略しているが、
縦リブ壁１６と腹表紙壁１１の相互には、着脱自在に嵌
着される凹凸部が設けられている。

【００１６】そこで、本体部４を蓋部６により施蓋する
ことにより組立てられる外ケース３には上部開口状の収
容室７が画成されるので、該収容室７に保護ケース２
ａ、２ｂを選択的に収容し、陳列棚に起立載置すること
により展示する。この際、図示省略しているが、外ケー
ス３の外側面には、前壁８から背表紙壁５を経て後壁９
に至りジャケット添付用のシートが設けられている。従
って、レンタルに供すべき保護ケースの外側面に添付さ
れていたジャケットを取外した後、該ジャケットを外ケ
ース３の外側面に添付した状態で展示する。

【００１７】外ケース３の収容室７に保護ケース２ａ、
２ｂを選択的に収容可能にすると共に、収容された保護
ケース２ａ又は２ｂの上端部を該収容室７の上部開口縁
より突出寸法Ｈだけ突出せしめるように、保護ケース２
ａ又は２ｂの底部を支持する支持手段が起立壁７ｗに設
けられている。

【００１８】（第１実施形態）図１及び図２に示す第１
実施形態において、支持手段は、起立壁７ｗに対して着
脱自在な一対の着脱片１８、１９と、起立壁７ｗに対し
て固定の固定片２０、２１とから構成されている。

【００１９】固定片は、後壁９に一体成形された一対の
爪片から成る第一の固定片２０と、前壁８に一体成形さ
れた一対の爪片から成る第二の固定片２１とから構成さ
れ、蓋部６により本体部４を施蓋した状態で、第一の固
定片２０と第二の固定片２１を相互に対向配置せしめら
れる。そして、第一の固定片２０及び第二の固定片２１
は、図２（Ａ）に示すように、高さ寸法Ｌ１とした大サ
イズの保護ケース２ａを収容室７に収容したとき、保護
ケース２ａの上端部を前述のように突出寸法Ｈだけ突出
させた状態で該保護ケース２ａの底部を支持するように
第一の位置Ｐ１に設けられている。

【００２０】第一の着脱片１８は、第一側壁１２に対し
て着脱自在に取付けられ、第一側壁１２から第二側壁１
３に向けて前記幅寸法差ＷＳ−Ｗだけ張出すガイド片２
２と、該ガイド片２２から更に第二側壁１３に向けて突
出し保護ケース２ａ、２ｂの底部を支持する受片２３と
を一体に備え、更に、ガイド片２２の上端から第一側壁
１２に向けて傾斜する傾斜壁２４を一体に備えている。
そして、第一の着脱片１８と第一側壁１２の相互には、
該着脱片１８を第一側壁１２に対して、図２（Ａ）に示
すように、高さ寸法Ｌ１とした大サイズの保護ケース２
ａの底部を前記第一の位置Ｐ１にて受片２３により支持
せしめるように取付可能とする第一の着脱手段と、図２
（Ｂ）に示すように、高さ寸法Ｌ２とした小サイズの保
護ケース２ｂを同様に突出寸法Ｈだけ突出せしめて収容
室７に収容した状態で該保護ケース２ｂの底部を受片２
３により支持する第二の位置Ｐ２にて取付可能とする第
二の着脱手段とを設けている。従って、第一の位置Ｐ１
と第二の位置Ｐ２との距離は、保護ケース２ａ、２ｂの
高さ寸法差Ｌ１−Ｌ２にほぼ相当する。図例の場合、第
一の着脱片１８に所定間隔をあけて設けた一対の差込片
２４ａ、２４ｂを、前記第一の位置Ｐ１にて嵌着可能と
なるように第一側壁１２に形成した一対の切欠部２５
ａ、２５ｂにより第一の着脱手段を構成し、前記第二の
位置Ｐ２にて嵌着可能となるように第一側壁１２に形成
した一対の切欠部２６ａ、２６ｂにより第二の着脱手段
を構成している。

【００２１】第二の着脱片１９は、第二側壁１３に対し
て着脱自在に取付けられ、保護ケース２ｂの底部を支持
する受片２７と一対の差込片２８ａ、２８ｂを一体に備
え、第二の着脱片１９と第二側壁１３の相互に、図２
（Ｂ）に示すように、高さ寸法Ｌ２とした小サイズの保
護ケース２ｂの底部を前記第二の位置Ｐ２にて受片２７
により支持せしめるように、差込片２８ａ、２８ｂを嵌
着可能とする一対の切欠部２９ａ、２９ｂを第二側壁１
３に形成している。

【００２２】上記の構成によれば、外ケース３に高さ寸
法Ｌ１とした大サイズの保護ケース２ａを収納せしめる
ことにより展示する場合は、図２（Ａ）に示すように、
第一の着脱片１８の差込片２４ａ、２４ｂを切欠部２５
ａ、２５ｂに嵌着することにより受片２３を第一の位置
Ｐ１に位置せしめる。この際、図例の場合、第二の着脱
片１９は不要とされる。この状態で保護ケース２ａを上
部開口から収容室７に挿入すると、保護ケース２ａは第
二側壁１３の傾斜ガイド壁１５と第一の着脱片１８の傾
斜壁２４に案内されながら挿入され、該保護ケース２ａ
の底部を第一の着脱片１８の受片２３と固定片２０、２
１により支持される。この状態で、保護ケース２ａは、
前後方向に関しては前壁８と後壁９の間に納められ、側
方に関しては第一の着脱片１８のガイド片２２と第二側
壁１３の間に納められるので、収容室７の内部でガタツ
キを生じることはない。そして、保護ケース２ａの上端
部は、収容室７の上部開口縁から突出寸法Ｈだけ突出せ
しめられているので、所望の状態でレンタル用に展示で
きる。

【００２３】外ケース３に高さ寸法Ｌ２とした小サイズ
の保護ケース２ｂを収納せしめることにより展示する場
合は、図２（Ｂ）に示すように、第一の着脱片１８の差
込片２４ａ、２４ｂを切欠部２６ａ、２６ｂに嵌着する
ことにより受片２３を第二の位置Ｐ２に位置せしめる。
また、第二の着脱片１９の差込片２８ａ、２８ｂを切欠
部２９ａ、２９ｂに嵌着し、該着脱片１９の受片２７を
第二の位置Ｐ２に位置せしめる。この状態で保護ケース
２ｂを上部開口から収容室７に挿入すると、保護ケース
２ｂは第二側壁１３の傾斜ガイド壁１５と第一の着脱片
１８の傾斜壁２４に案内されながら挿入され、該保護ケ
ース２ｂの底部を第一の着脱片１８の受片２３と第二の
着脱片１９の受片２７とにより支持される。この状態
で、保護ケース２ｂは、前後方向に関しては前壁８と後
壁９の間に納められ、側方に関しては第一の着脱片１８
のガイド片２２と第二側壁１３の間に納められるので、
収容室７の内部でガタツキを生じることはない。そし
て、保護ケース２ｂの上端部は、収容室７の上部開口縁
から突出寸法Ｈだけ突出せしめられているので、所望の
状態でレンタル用に展示できる。

【００２４】（第１実施形態の変更例）本発明の第１実
施形態が図示の構成に限定されないことは勿論であり、
種々の設計変更が可能である。例えば、図２（Ａ）のよ
うに大サイズの保護ケース２ａを支持するに際して固定
片２０、２１を使用する構成においては、第一の着脱片
１８は必ずしも受片２３により保護ケース２ａの底部を
支持していなくても良い。この場合、図２（Ａ）に示す
ような大サイズの保護ケース２ａを収容するときは、固
定片２０、２１のみで保護ケース２ａの底部を支持せし
め、図２（Ｂ）に示すような小サイズの保護ケース２ｂ
を収容するときにのみ、第一の着脱片１８と第二の着脱
片１９を使用するように構成すれば良い。

【００２５】或いは、前述のような固定片２０、２１を
設けることなく、大サイズの保護ケース２ａ又は小サイ
ズの保護ケース２ｂを収容する何れの場合にも、該保護
ケースの底部を第一の着脱片１８と第二の着脱片１９に
より支持せしめるように構成しても良い。この目的は、
第二の着脱片１９を第二側壁１３に対して第一の位置Ｐ
１と第二の位置Ｐ２の両方に選択的に取付可能に構成す
ることにより達せられる。

【００２６】尚、上記構成において、外ケース３は、高
さ寸法Ｌ１及びＬ２を相違する二種類のサイズの保護ケ
ース２ａ、２ｂに対応可能な構成として説明したが、二
種類以上のサイズの相違に対しても、第一の着脱片１８
及び第二の着脱片１９の選択的に取付けられる位置を増
加せしめることにより、簡単に対応できることを諒解さ
れたい。

【００２７】（第２実施形態）図３に示す第２実施形態
において、支持手段は、起立壁７ｗに対して着脱自在な
一対の着脱片１８、１９と、起立壁７ｗに対して固定の
固定片２０、２１とから構成されており、この点は、第
１実施形態と同様である。

【００２８】固定片は、上記第１実施形態と同様に、後
壁９に一体成形された一対の第一固定片２０と、前壁８
に一体成形された一対の第二の固定片２１とから構成さ
れ、蓋部６により本体部４を施蓋した状態で両固定片２
０、２１を相互に衝合せしめられ、図３（Ｂ）に示すよ
うに、小サイズの保護ケース２ｂの底部を第二の位置Ｐ
２で支持すると共に、支持状態で該保護ケース２ｂの上
端部を外ケース３の上方に突出寸法Ｈだけ突出せしめ
る。

【００２９】第一の着脱片１８は、第一側壁１２に形成
した一対の切欠部２６ａ、２６ｂに着脱自在に嵌着され
る差込片２４ａ、２４ｂと、小サイズの保護ケース２ｂ
の側壁に沿うガイド片２２と、ガイド片２２から第一側
壁１２に向けて傾斜する傾斜壁２４を一体に備えてお
り、この点は、上記第１実施形態と同様である。尚、第
一側壁１２には更に切欠部２６ｃが形成されている。

【００３０】第二の着脱片１９は、第二側壁１３に形成
した一対の切欠部２９ａ、２９ｂに着脱自在に嵌着され
る差込片２８ａ、２８ｂと、保護ケース２ｂの底部を第
二の位置Ｐ２で支持する受片２７と、該受片２７から第
二側壁１３に向けて傾斜する傾斜壁２７ａを一体に備え
ており、この点は、上記第１実施形態と同様である。
尚、一対の差込片２８ａ、２８ｂは、後述するように第
一の側壁１２の切欠部２５ｂ、２５ｃにも嵌着自在とな
るように構成されている。

【００３１】この第２実施形態の構成によれば、外ケー
ス３に高さ寸法Ｌ２とした小サイズの保護ケース２ｂを
収納せしめることにより展示する場合は、図３（Ｂ）に
示すように、第一の着脱片１８の差込片２４ａ、２４ｂ
を第一側壁１２の切欠部２６ａ、２６ｂに嵌着すること
により受片２３を第二の位置Ｐ２に位置せしめる。ま
た、第二の着脱片１９を受片２７が上向きとなるように
して該着脱片１９の差込片２８ａ、２８ｂを第二側壁１
３の切欠部２９ａ、２９ｂに嵌着し、該着脱片１９の受
片２７を第二の位置Ｐ２に位置せしめる。この状態で保
護ケース２ｂを上部開口から収容室７に挿入すると、該
保護ケース２ｂの底部が第一の着脱片１８の受片２３と
第二の着脱片１９の受片２７とにより支持される。この
状態で、保護ケース２ｂは、第一の着脱片１８のガイド
片２２と第二側壁１３の間に納められるので、収容室７
の内部でガタツキを生じることはなく、該保護ケース２
ｂの上端部が収容室７の上部開口縁から突出寸法Ｈだけ
突出せしめられる。この点は上記第１実施形態の場合と
概ね同様である。

【００３２】一方、外ケース３に高さ寸法Ｌ１とした大
サイズの保護ケース２ａを収納せしめることにより展示
する場合は、図３（Ａ）に示すように、第二の着脱片１
９を第一側壁１２に取付ける。即ち、第二の着脱片１９
を受片２７が下向きとなるようにして該着脱片１９の差
込片２８ｂ、２８ａを第一側壁１２の切欠部２６ｂ、２
６ｃに嵌着する。この際、受片２７は第一の位置Ｐ１に
合致する位置か或いはそれよりも上方に位置せしめられ
る。尚、第一の着脱片１８は不要とされる。この状態で
保護ケース２ａを上部開口から収容室７に挿入すると、
保護ケース２ａの底部が固定片２０、２１により支持さ
れる。この状態で、保護ケース２ａは、第二の着脱片１
９の傾斜壁２７ａと第二側壁１３との間に納められるの
で、収容室７の内部でガタツキを生じることはなく、保
護ケース２ａの上端部が収容室７の上部開口縁から突出
寸法Ｈだけ突出せしめられる。

【００３３】

【発明の効果】本発明によれば、高さ寸法Ｌ１及びＬ２
を相違する複数サイズの保護ケース２ａ、２ｂに収納さ
れたディスクをレンタル等に供するに際し、同一構成の
外ケース３を提供し、着脱片１８及び／又は１９の取付
位置を変更するだけで、サイズを相違する保護ケース２
ａ、２ｂの何れでも好適に展示することができるという
効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施形態に係る外ケースと、該外ケ
ースに収容される複数サイズの保護ケースとを示す斜視
図である。

【図２】本発明の第１実施形態とその使用方法を示して
おり、（Ａ）は外ケースに大サイズの保護ケースを収容
せしめた状態の断面図、（Ｂ）は外ケースに小サイズの
保護ケースを収容せしめた状態の断面図である。

【図３】本発明の第２実施形態とその使用方法を示して
おり、（Ａ）は外ケースに大サイズの保護ケースを収容
せしめた状態の断面図、（Ｂ）は外ケースに小サイズの
保護ケースを収容せしめた状態の断面図である。

【符号の説明】

２ａ、２ｂ 保護ケース ３ 外ケース ７ 収容室 ７ｗ 起立壁 ８ 前壁 ９ 後壁 １０ 底壁 １２ 第一側壁 １３ 第二側壁 １８ 第一着脱片 １９ 第二着脱片 ２０、２１ 固定片 ２２ 第一着脱片のガイド片 ２３ 第一着脱片の受片 ２４ａ、２４ｂ 第一着脱片の差込片 ２５ａ、２５ｂ、２６ａ、２６ｂ、２６ｃ 切欠部 ２７ 第二着脱片の受片 ２７ａ 第二着脱片の傾斜壁 ２８ａ、２８ｂ 第二着脱片の差込片 ２９ａ、２９ｂ 切欠部 Ｌ 収容室の高さ寸法（深さ） Ｌ１、Ｌ２ 保護ケースの高さ寸法 Ｗ 保護ケースの幅寸法 Ｐ１ 保護ケース収容の第一の位置 Ｐ２ 保護ケース収容の第二の位置

フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−194373（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−33188（ＪＰ，Ａ) 特開 平11−43188（ＪＰ，Ａ) 特開 平10−175693（ＪＰ，Ａ) 特開2000−85875（ＪＰ，Ａ) 実公 平４−37108（ＪＰ，Ｙ２) 登録実用新案3052833（ＪＰ，Ｕ) 実用新案登録3042228（ＪＰ，Ｕ) 実用新案登録2552740（ＪＰ，Ｙ２) 実用新案登録3042228（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B65D 85/00 A45C 11/00 B65D 85/57 G11B 23/02

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＤＶＤ等のディスクを収納し且つ幅寸法
   Ｗを有すると共に起立方向の高さ寸法Ｌ１及びＬ２（但
   しＬ１＞Ｌ２）を相違する複数サイズの保護ケース（２
   ａ、２ｂ）を選択的に収容した状態で陳列棚に起立載置
   せしめられる展示用の外ケースであって、 外ケース（３）は、底壁（１０）の上方に第一側壁（１
   ２）と第二側壁（１３）から成る一対の側壁により幅寸
   法ＷＳ（但しＷＳ＞Ｗ）とされた上部開口状の収容室
   （７）を形成すると共に、該収容室（７）に収容された
   保護ケース（２ａ、２ｂ）の上端部を該収容室の上部開
   口縁より突出寸法Ｈだけ突出せしめるように該保護ケー
   ス（２ａ、２ｂ）の底部を支持する支持手段を設けて成
   り、前記支持手段は、外ケース（３）に固定の固定片（２
   ０、２１）と、前記第一側壁（１２）に着脱自在な第一
   着脱片（１８）と、第二側壁（１３）に着脱自在な第二
   着脱片（１９）とから構成され、 前記固定片（２０、２１）は、高さ寸法Ｌ１とする保護
   ケース（２ａ）の底部を支持する第一の位置Ｐ１に設け
   られ、 前記第二着脱片（１９）は、高さ寸法Ｌ２とする保護ケ
   ース（２ｂ）の底部を支持する第二の位置Ｐ２で第二側
   壁（１３）に着脱自在に取付けられたとき、該保護ケー
   ス（２ｂ）の底部を支持する受片（２７）を備えてお
   り、 第一着脱片（１８）は、第一側壁（１２）に対して高さ
   寸法Ｌ１とする保護ケース（２ａ）の底部を支持する第
   一の位置Ｐ１と高さ寸法Ｌ２とする保護ケース（２ｂ）
   の底部を支持する第二の位置Ｐ２に対して選択的に取付
   可能とされ、保護ケース（２ａ、２ｂ）の底部を支持す
   る受片（２３）と、第一側壁（１２）から前記幅寸法の
   差（ＷＳ−Ｗ）だけ張出すガイド片（２２）を備えて 成
   ることを特徴とするディスク入り保護ケースを展示する
   ための外ケース。
2. 【請求項２】 ＤＶＤ等のディスクを収納し且つ幅寸法
   Ｗを有すると共に起立方向の高さ寸法Ｌ１及びＬ２（但
   しＬ１＞Ｌ２）を相違する複数サイズの保護ケース（２
   ａ、２ｂ）を選択的に収容した状態で陳列棚に起立載置
   せしめられる展示用の外ケースであって、 外ケース（３）は、底壁（１０）の上方に第一側壁（１
   ２）と第二側壁（１３ ）から成る一対の側壁により幅寸
   法ＷＳ（但しＷＳ＞Ｗ）とされた上部開口状の収容室
   （７）を形成すると共に、該収容室（７）に収容された
   保護ケース（２ａ、２ｂ）の上端部を該収容室の上部開
   口縁より突出寸法Ｈだけ突出せしめるように該保護ケー
   ス（２ａ、２ｂ）の底部を支持する支持手段を設けて成
   り、前記支持手段は、外ケース（３）に固定の固定片（２
   ０、２１）と、前記第一側壁（１２）に着脱自在な第一
   着脱片（１８）と、第一側壁（１２）及び第二側壁（１
   ３）に選択的に着脱自在な第二着脱片（１９）とから構
   成され、 前記固定片（２０、２１）は、高さ寸法Ｌ１とする保護
   ケース（２ａ）の底部を支持する第一の位置Ｐ１に設け
   られ、 前記第一着脱片（１８）は、高さ寸法Ｌ２とする保護ケ
   ース（２ｂ）の底部を支持する第二の位置Ｐ２で第一側
   壁（１２）に着脱自在に取付けられたとき、該保護ケー
   ス（２ｂ）の底部を支持する受片２３と、第一側壁（１
   ２）から前記幅寸法の差（ＷＳ−Ｗ）だけ張出すガイド
   片（２２）を備えており、 前記第二着脱片（１９）は、高さ寸法Ｌ２とする保護ケ
   ース（２ｂ）の底部を支持する第二の位置Ｐ２で第二側
   壁（１３）に着脱自在に取付けられたとき、該保護ケー
   ス（２ｂ）の底部を支持する受片（２７）を備える一
   方、高さ寸法Ｌ１とする保護ケース（２ａ）の底部を支
   持する第一の位置Ｐ１で第一側壁（１２）に着脱自在に
   取付けられたとき、前記受片（２７）が第一側壁（１
   ２）から前記幅寸法の差（ＷＳ−Ｗ）だけ張出すように
   構成されて 成ることを特徴とするディスク入り保護ケー
   スを展示するための外ケース。
3. 【請求項３】 第一着脱片（１８）は、ガイド片（２
   ２）の上端から第一側壁（１２）に向けて傾斜する傾斜
   壁（２４）を備えて成ることを特徴とする請求項１又は
   ２に記載のディスク入り保護ケースを展示するための外
   ケース。