JP3471708B2 - ベルト挟み式ベルトコンベヤ装置 - Google Patents

ベルト挟み式ベルトコンベヤ装置

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JP3471708B2 JP2000117962A JP2000117962A JP3471708B2 JP 3471708 B2 JP3471708 B2 JP 3471708B2 JP 2000117962 A JP2000117962 A JP 2000117962A JP 2000117962 A JP2000117962 A JP 2000117962A JP 3471708 B2 JP3471708 B2 JP 3471708B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下一対のコンベ
ヤベルトを対面重合させて同一速度で走行させ、両コン
ベヤベルト間に石炭等のばら物を挟んで搬送するベルト
挟み式ベルトコンベヤ装置に関し、詳しくは、上下のコ
ンベヤベルトを同一速度で走行させるための駆動機構に
関するものである。なお、この形式のベルトコンベヤ装
置は傾斜角度が20°以上の急傾斜した角度で使用され
ることが多いので、垂直・急傾斜ベルトコンベヤ装置と
も称されている。
【0002】
【従来の技術】この種のベルト挟み式ベルトコンベヤ装
置における上下コンベヤベルトの駆動は、各コンベヤベ
ルトをそれぞれ別々の駆動装置により行うのが一般的で
ある。油圧系統を連携して制御する油圧モータを使用し
たり誘動電動機を使用したりして上下のコンベヤベルト
の駆動を同期させても、上部コンベヤベルトに比べて下
部コンベヤベルトに被搬送物の負荷がより大きく作用す
るので、上部コンベヤベルトとの間に速度差が生じ、上
下のコンベヤベルトがずれてくる。このため、被搬送物
としてのばら物がコンベヤベルト間から落下する、いわ
ゆる落荷が発生するおそれがある。
【0003】その他の駆動形式に、下部コンベヤベルト
だけを駆動装置により走行させ、上部コンベヤベルトは
下部コンベヤベルトの走行に伴わせて非駆動で走行させ
る装置があるが、この形式の場合には、上下のコンベヤ
ベルトのずれがさらに大きくなる。
【0004】またベルト挟み式ベルトコンベヤ装置の先
行技術に、特開平9−194008号公報および特開平
9−221210号公報に記載の発明があるが、前者は
コンベヤベルト内部でのばら物のベルト端部への拡散を
最小限に抑える荷ずれ防止装置に関するものであり、後
者はキャリヤトラフの支持機構に関するもので、いずれ
の公報にもコンベヤベルトの駆動系統に関する記載は一
切ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、駆動装置を共
通にして、例えば歯車機構や無端チェーン又は無端ベル
トを用いて下部コンベヤベルトの駆動プーリと上部コン
ベヤベルトの駆動プーリとをそれぞれ接続する構成が考
えられる。前者の歯車機構の場合には、上下のコンベヤ
ベルトでずれはほとんどなく、また後者の無端チェーン
又は無端ベルトの場合には、チェーン又はベルトの弛み
(遊び)分が上下のコンベヤベルトでずれる可能性があ
るが、それ以上にずれることはないため、上記した従来
の別系統の駆動装置により上下のコンベヤベルトを走行
させる場合に比べて、はるかにコンベヤベルトのずれは
少ない。
【0006】しかし、チェーン又はベルトの場合には、
次のような課題がある。すなわち、 コンベヤベルトの負荷が減ってきた時に、下部コン
ベヤベルトが上部コンベヤベルトに対し走行速度が上が
って進行が速くなって上方へずれようとする。
【0007】 コンベヤベルトの起動時や負荷の増大
時には、駆動スプロケットと従動スプロケットとを接続
する一側方のチェーンが張り、他側方のチェーンが弛
む。一方、コンベヤベルトの運転中における急制動時に
は、チェーン又はベルトの張り側と弛み側が逆になる。
【0008】一方、歯車機構の場合にも、次のような課
題がある。すなわち、 石炭などのばら物を搬送する場合、乾式の清掃装置
では粉塵が発生しやすい。特に石炭を搬送する場合に
は、ベルトの摩擦等により石炭が発火し、火災を起こす
おそれさえある。そこで、水洗装置を用いて上下のコン
ベヤベルトを清掃するのが望ましいが、上部コンベヤベ
ルトの搬送面を水洗しようとすると、水洗装置を設置す
る場所が下部コンベヤベルトの上部方向転換部の上方に
限られるため、上部コンベヤベルトの上部方向転換部と
下部コンベヤベルトの上部方向転換部との間に、水洗装
置を設置するのに十分な距離を設ける必要がある。した
がって、歯車機構では離間可能な距離に限界がある、い
いかえれば十分に離間できないので、チェーン又はベル
トを採用しなければならないが、この場合には上記の
およびに記載した課題を解決する必要がある。
【0009】本発明は上述の点に鑑みなされたもので、
負荷変動等による上下のコンベヤベルトのずれを最小限
に抑えることができ、構造が比較的簡単な、ベルト挟み
式ベルトコンベヤ装置を提供することを第1の目的と
し、また上下のコンベヤベルトの水洗装置等の設置を可
能とするベルト挟み式ベルトコンベヤ装置を提供するこ
とを第2の目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために本発明に係るベルト挟み式ベルトコンベヤ装
置は、上下一対のコンベヤベルトを対面重合させて共通
の駆動装置により同一速度で走行させ、両コンベヤベル
ト間に石炭等のばら物を挟んで搬送するベルト挟み式ベ
ルトコンベヤ装置において、前記下部コンベヤベルト2
1の上部方向転換部に回動自在に設けた駆動プーリの回
転軸に一体回転可能に取着した駆動スプロケット又は駆
動歯付プーリと相互に噛合させた一対の平歯車からなる
反転装置の一方の平歯車の回転軸に一体回転可能に取着
したスプロケット又は歯付プーリとを無端ローラチェー
ン12又は無端歯付ベルトにより接続するとともに、前
記上部コンベヤベルト31の上部方向転換部に回動自在
に設けた駆動プーリの回転軸に一体回転可能に取着した
駆動スプロケット又は駆動歯付プーリと前記反転装置の
他方の平歯車の回転軸に一体回転可能に取着したスプロ
ケット又は歯付プーリとを無端ローラチェーン13又は
無端歯付ベルトにより接続し、前記上部コンベヤベルト
の上部方向転換部を、前記下部コンベヤベルトの上部方
向転換部からさらに上方に延設させて配置することによ
り両方の駆動プーリ間を十分に離間させ、前記上部コン
ベヤベルトの上部方向転換部の近傍および下部コンベヤ
ベルトの上部方向転換部の近傍に水洗装置をそれぞれ設
け、前記各無端ローラチェーン12・13又は各無端歯
付ベルトの通常走行時や起動時における弛み側に、テン
ションスプロケット28・37を設けてそれぞれ外側に
付勢する一方、前記各無端ローラチェーン12・13又
は各無端歯付ベルトの張り側にも、テンションスプロケ
ット27・36又はテンションプーリを設けてそれぞれ
内側に付勢することを特徴としている。
【0011】請求項1記載のベルト挟み式ベルトコンベ
ヤ装置によれば、上下のコンベヤベルトが共通の駆動モ
ータにより走行されるので、搬送中における上下のコン
ベヤベルトの走行ずれがほとんどなくなり、上下のコン
ベヤベルト間の端部からの落荷も非常に少なくなる。ま
た、駆動モータが一つになるので、従来の別々に駆動モ
ータを設ける場合に比べて構造が簡単になる。
【0012】
【0013】本発明のベルト挟み式ベルトコンベヤ装置
によれば、下部コンベヤベルトの上部方向転換部に設け
られる駆動プーリと上部コンベヤベルトの上部方向転換
部に設けられる駆動プーリとを、無端ローラチェーン又
は無端歯付ベルトを介して接続するので、両方の駆動プ
ーリ間を十分に離間することができ、上部コンベヤベル
トに水洗装置等を配備することが可能になる。また、上
下のコンベヤベルトが共通の駆動モータにより回転する
駆動プーリを介して走行されるとともに、駆動プーリ間
は一対の反転装置を介して無端チェーンあるいは無端歯
付ベルトにより接続されているので、搬送中における上
下のコンベヤベルトのずれがほとんどなくなり、落荷が
非常に少なくなる。さらに、無端ローラチェーン又は無
端歯付ベルトを介して接続したので、上部コンベヤベル
トの駆動プーリの芯出作業が歯車機構における上部コン
ベヤベルトの駆動プーリの芯出作業に比べて容易にな
る。
【0014】本発明のベルト挟み式ベルトコンベヤ装置
によれば、各無端ローラチェーン又は無端歯付ベルトの
両端のスプロケット又は歯付プーリとの間にローラチェ
ーン又は歯付ベルトの緊張機構を設けたので、上下のコ
ンベヤベルトの走行中におけるコンベヤベルトのずれが
最小限に抑えられるとともに、コンベヤベルトの走行中
における急制動時などにも、ローラチェーン又は歯付ベ
ルトが弛んで駆動スプロケット又は駆動歯付プーリから
外れたりするのが防止される。
【0015】本発明のベルト挟み式ベルトコンベヤ装置
によれば、石炭等のばら物が下部コンベヤベルトの方向
転換部から搬出された直後に、上部コンベヤベルトの搬
送面がその下流側の水洗装置によって水洗される。ま
た、上部コンベヤベルトだけでなく、下部コンベヤベル
トの方向転換部の近傍に設けた水洗装置によって、下部
コンベヤベルトの搬送面も水洗することができる。さら
に、下部コンベヤベルトの方向転換部付近にベルトクリ
ーナを装着することもできるから、例えばばら物の石炭
を搬送する場合にも、搬送面に付着した石炭をベルトク
リーナで除去したのち、水洗装置によって水洗できる。
このため、上下のコンベヤベルトの搬送面に石炭等が付
着しても洗浄除去され、粉塵等の発生が防止され、また
石炭がベルト搬送面に付着して発生するおそれのある摩
擦等による発火現象も阻止することができる。
【0016】請求項2記載のように、前記下部コンベヤ
ベルト(21)の通常走行時や起動時に弛み側となるロ
ーラチェーン(12)の中間位置からやや駆動スプロケ
ット(24)寄りの内側において、テンションスプロケ
ット(28)により引張バネ式の緊張装置(28a)を
介してローラチェーン(12)を外側に付勢する一方、
張り側となるローラチェーン(12)のほぼ中間位置の
内側において、固定ガイドスプロケット(26)を回動
自在に配置し、この固定ガイドスプロケット(26)の
一方(ローラチェーン(12)の反回転方向側)にテン
ションスプロケット(27)によりローラチェーン(1
2)を押圧バネ式の緊張装置(27a)を介して内側に
付勢し、 前記上部コンベヤベルト(31)の通常走行時
や起動時に弛み側となるローラチェーン(13)の中間
位置から従動スプロケット(35)寄りの内側におい
て、テンションスプロケット(37)により押圧バネ式
の緊張装置(37a)を介してローラチェーン(13)
を外側に付勢する一方、張り側となるローラチェーン
(13)のほぼ中間位置から駆動スプロケット(34)
寄りの外側において、テンションスプロケット(36)
によりローラチェーン(13)を押圧バネ式の緊張装置
(36a)を介して内側に付勢することができる。
【0017】請求項2記載のベルト挟み式ベルトコンベ
ヤ装置によれば、ローラチェーン12の張り側に、テン
ションスプロケット27を設ける際に、固定スプロケッ
ト26を近くに設けたので、コンベヤベルト21の張り
側が弛んだ時のコンベヤベルト21が内側へ移動する量
(弛む度合い)が最小限に抑えられる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るベルト挟み式
ベルトコンベヤ装置の実施の形態を図面に基づいて説明
する。
【0019】図1は本発明のベルト挟み式ベルトコンベ
ヤ装置の実施例を示すもので、上部の駆動機構を表わす
側面図、図2は図1の平面図、図3は図1のベルト挟み
式ベルトコンベヤ装置の駆動機構を拡大して概略的に示
す側面図、図4は図3の駆動機構を示す外観側面図で、
図2のIV−IV線矢視図である。
【0020】図1および図2に示すように、ベルト挟み
式ベルトコンベヤ装置1は石炭払出用装置で、下部ベル
トコンベヤ装置2と上部ベルトコンベヤ装置3とを備
え、下部ベルトコンベヤ装置2のコンベヤベルト21の
上側回走部22と上部ベルトコンベヤ装置3のコンベヤ
ベルト31の下側回走部32とが対面重合され、同一速
度で走行するように構成されている。下部ベルトコンベ
ヤ装置2および上部ベルトコンベヤ装置3の中間部およ
び下部方向転換部は公知の構造からなるので、図示を省
略するが、それぞれの下部方向転換部には従動プーリー
が回動自在に軸支され、下部コンベヤベルト21の上側
回走部22における下部方向転換部近傍には、石炭供給
用ホッパーが設けられている。
【0021】また、下部コンベヤベルト21の上側回走
部22の下面にはトラフローラ4が走行方向に一定間隔
で配設され、トラフ状に支持されている。さらに、上部
コンベヤベルト31の下側回走部32は、下部コンベヤ
ベルト21の上側回走部22に走行方向に沿って一定間
隔で配設された加圧ローラ装置5で押圧されている。な
お、上部コンベヤベルト31の下側回走部32の両側耳
部は、下部コンベヤベルト21の上側回走部22の両側
耳部に耳ローラ(不図示)で圧着重合されている。ま
た、上部コンベヤベルト31の上側回走部(リターン
部)33および下部コンベヤベルト21の下側回走部
(リターン部)23には、ガイドローラ6が走行方向に
沿って一定間隔で配設されている。
【0022】図1に示すように、下部ベルトコンベヤ装
置2と上部ベルトコンベヤ装置3とは上方部分で分離開
放されており、上部ベルトコンベヤ装置3のコンベヤベ
ルト31の上部方向転換部31Aが下部ベルトコンベヤ
装置2のコンベヤベルト21の上部方向転換部21Aよ
りもやや上方へ傾斜して延設されている。そして、地上
に立設された支持フレーム41の最上位置付近の床面4
2上において、下部コンベヤベルト21の上部方向転換
部21Aに駆動プーリー20が軸受装置45を介して回
動自在に軸支されている。図2に示すように、床面42
上に電動モータ46が設置され、流体継手47、減速装
置48およびカップリング49を介して電動モータ46
の駆動軸46aが駆動プーリー20の駆動軸20aに接
続されている。また、流体継手47と減速装置48の間
には、モートリフタブレーキ50が介設されている。一
方、最上位置の床面43上において、上部コンベヤベル
ト31の上部方向転換部31Aに軸受装置51を介して
駆動プーリー30が回動自在に軸支されている。なお、
図2中の符号56は、反転装置11Cの一対の平歯車1
4・15を覆うギヤボックスである。
【0023】下部コンベヤベルト21の駆動プーリー2
0の駆動軸20aと上部コンベヤベルト31の駆動プー
リー30の駆動軸30aとは、駆動機構11により接続
されている。この駆動機構11は、図3に示すように、
一対の同一歯数の平歯車14・15を相互に噛合させて
構成される反転装置11Cを介して接続される2組の伝
動機構11A・11Bからなる。各伝動機構11A・1
1Bは無端ローラチェーン12・13を備えている。下
部コンベヤベルト21側の伝動機構11Aは、駆動プー
リー20の駆動軸20aに一体回転可能に取着された駆
動スプロケット24と平歯車14の回転軸14aに一体
回転可能に取着された従動スプロケット25とに跨がっ
て無端ローラチェーン12が掛け渡されている。そし
て、下部コンベヤベルト21の制動時に弛み側となるロ
ーラチェーン12のほぼ中間位置の内側において、固定
ガイドスプロケット26が回動自在に軸支され、この固
定ガイドスプロケット26の一方(ローラチェーン12
の反回転方向側)にテンションスプロケット27がロー
ラチェーン12を内側に押圧バネ式の緊張装置27aを
介して付勢している。一方、通常走行時や起動時に弛み
側となるローラチェーン12の中間位置からやや駆動ス
プロケット24寄りの内側において、テンションスプロ
ケット28が引張バネ式の緊張装置28aを介してロー
ラチェーン12を外側に付勢している。
【0024】上部コンベヤベルト31側の伝動機構11
Bは、平歯車15の回転軸15aに一体回転可能に取着
された駆動スプロケット34と、駆動プーリー30の駆
動軸30aに一体回転可能に取着された従動スプロケッ
ト35とに跨がって無端ローラチェーン13が掛け渡さ
れている。そして、上部コンベヤベルト31の制動時に
弛み側となるローラチェーン13のほぼ中間位置から駆
動スプロケット34寄りの外側において、テンションス
プロケット36がローラチェーン13を内側に押圧バネ
式の緊張装置36aを介して付勢している。一方、通常
走行時や起動時に弛み側となるローラチェーン13の中
間位置から従動スプロケット35寄りの内側において、
テンションスプロケット37が押圧バネ式の緊張装置3
7aを介してローラチェーン13を外側に付勢してい
る。
【0025】図2又は図4に示すように、伝動機構11
A・11Bを構成するローラチェーン12・13や各ス
プロケット24〜28・34〜37などは、チェーンケ
ーシング57に収納されている。また、反転装置11C
を構成する平歯車14・15はギヤボックス56に収納
されている。なお、図4において、符号26a・27a
・28a・36a・37aは、それぞれ緊張装置を示し
ている。
【0026】図1に示すように、下部コンベヤベルト2
1の方向転換部には、排出用ホッパー7が配設され、こ
のホッパー7の排出口7aの下方に切替羽根8aを備え
た切替装置8が接続されている。また、上部コンベヤベ
ルト31の上部方向転換部31Aには、コンベヤベルト
31の搬送面を水洗するための水洗装置52aが配設さ
れ、この水洗装置52aの周囲を覆う水洗シュート52
が設けられている。さらに、下部コンベヤベルト21の
上部方向転換部21Aには、コンベヤベルト21の搬送
面を水洗するための水洗装置53aが配設され、この水
洗装置53aの周囲を覆う水洗シュート53が設けられ
ている。
【0027】以上のようにして、本実施例に係るベルト
挟み式ベルトコンベヤ装置1が構成される。ここで、ベ
ルト挟み式ベルトコンベヤ装置1による石炭もしくは石
灰石を搬送する際の作業態様について、特に駆動機構1
1を中心にして説明する。
【0028】本例の場合には、被搬送物としてのばら物
の一種である石炭もしくは石灰石が、供給用ホッパー
(不図示)から下部コンベヤベルト21上に供給され、
上部コンベヤベルト31の搬送面が下部コンベヤベルト
21の搬送面上に重なり合って石炭を上下のベルトで挟
持した状態で、上方へ搬送される。そして、上部コンベ
ヤベルト31の搬送面が下部コンベヤベルト21の搬送
面から離れて両搬送面が開放され、下部コンベヤベルト
21の上部方向転換部21Aで石炭もしくは石灰石が排
出用ホッパー7内に搬出され、切替装置8の切替羽根8
aによって石炭および石灰石が、次工程である別のライ
ンに搬出される。
【0029】下部コンベヤベルト21の上部方向転換部
21Aには、2つのベルトクリーナ54・55が装着さ
れており、下部コンベヤベルト21の搬送面に付着した
石炭がベルトクリーナ54・55で除去され、さらに下
流側の水洗装置52aによって水洗される。一方、上部
コンベヤベルト31の搬送面は、石炭が排出用ホッパー
7へ搬出された直後に、そのすぐ下流側の水洗装置52
によって水洗される。このため、上下のコンベヤベルト
21・31の搬送面に石炭等が付着しても洗浄除去さ
れ、粉塵等の発生が防止される。また、石炭がベルト搬
送面に付着し、摩擦等による発火現象も阻止される。
【0030】さて、本実施例のベルト挟み式ベルトコン
ベヤ装置1によれば、上記した駆動機構11を備えたこ
とにより次のような優れた作用を奏する。すなわち、 a)上下のコンベヤベルト21・31は、共通の駆動モ
ータ46により回転する駆動プーリ20・30を介して
走行されるとともに、駆動プーリ20・30間は一対の
無端ローラチェーン12・13を介して接続されている
ので、石炭の搬送中における上下のコンベヤベルト21
・31のずれがほとんどなくなり、コンベヤベルト21
・31間からの落荷が非常に少なくなる。また、ローラ
チェーン12・13により接続したので、上部コンベヤ
ベルト31の駆動プーリ30の芯出作業は、歯車機構で
の駆動プーリの芯出作業に比べて容易になる。
【0031】b)各ローラチェーン12・13の弛み側
に、テンションプーリ28・37を設けて弛みを無くし
たので、コンベヤベルト21・31の運転中における上
下のコンベヤベルト21・31のずれが最小限に抑えら
れる。
【0032】c)各ローラチェーン12・13の張り側
にも、テンションプーリ27・36を設けてコンベヤベ
ルト21・31をそれぞれ内側に付勢したので、コンベ
ヤベルト21・31の運転中における急制動時などに、
張り側の各ローラチェーン12・13が弛んで駆動スプ
ロケット24・34から外れるのが防止される。
【0033】d)また、ローラチェーン12の張り側
に、テンションスプロケット27を設ける際に、固定ス
プロケット26を近くに設けたので、コンベヤベルト2
1の張り側が弛んだ時のコンベヤベルト21が内側へ移
動する量(弛む度合い)が最小限に抑えられる。なお、
ローラチェーン12の張り側に限らず、例えば弛み側に
テンションスプロケット28とともに固定スプロケット
を設ければ、付勢時のローラチェーン12の移動量を小
さくすることができる。したがって、ローラチェーン1
2あるいは13の全体を覆うチェーンケーシング57も
小型化し、全体をコンパクトにできる。また、逆に固定
スプロケット26を省いて、テンションスプロケット2
7だけを設けることもできる。
【0034】以上に本発明に係るベルト挟み式ベルトコ
ンベヤ装置の一実施例について説明したが、次のように
実施することもできる。
【0035】 少なくとも上部コンベヤベルト31に
ついて水洗装置31aを配備しない場合には、上下のコ
ンベヤベルト21・31の上部方向転換部21A・31
Aを接近させることができるので、ローラチェーン12
・13に代えて歯車機構を用いることができる。
【0036】 ローラチェーンとスプロケットの組み
合わせに代えて、例えばタイミングベルト(歯付ベル
ト)と歯付プーリの組み合わせを用いてもよい。
【0037】 駆動モータ46については、電動モー
タあるいは油圧モータのどちらを使用してもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明のベルト挟み式ベルトコンベヤ装置には、次のよ
うな優れた効果がある。
【0039】(1) 本発明では、上下のコンベヤベルトが
共通の駆動モータにより走行させるので、搬送中におけ
る上下のコンベヤベルトの走行ずれがほとんどなくな
り、上下のコンベヤベルト間の端部からの落荷が非常に
少なくなる。
【0040】また、上下のコンベヤベルトをそれぞれ別
系統の駆動装置により走行させる従来の装置に比べて、
構造が簡単になり、製造コストも低減できる。
【0041】(2) 本発明では、下部コンベヤベルトの駆
動プーリと上部コンベヤベルトの駆動プーリ間の距離を
十分に離間することができ、上部コンベヤベルトに水洗
装置を配備することが可能になる。
【0042】また、ばら物などの搬送中における上下の
コンベヤベルトのずれがほとんどなくなり、落荷が非常
に少なくなる。
【0043】さらに、無端ローラチェーン又は無端歯付
ベルトにより接続したので、芯出しが容易になる。
【0044】(3) 本発明では、無端ローラチェーン又は
無端歯付ベルトを用いて駆動プーリ間を連携するので、
駆動力をスムーズに伝達できる。
【0045】また、両端のスプロケット間に緊張機構を
設けたので、上下のコンベヤベルトの走行中におけるコ
ンベヤベルトのずれが最小限に抑えられるとともに、コ
ンベヤベルトの走行中における急制動時などにも、ロー
ラチェーンが弛んで駆動スプロケットから外れたりする
のが防止される。
【0046】(4) 本発明では、上部コンベヤベルトの搬
送面を被搬送物が搬出された直後に、水洗装置によって
水洗できるうえに、上部コンベヤベルトだけでなく、下
部コンベヤベルトの方向転換部の近傍に設けた水洗装置
によって、下部コンベヤベルトの搬送面も水洗すること
ができる。さらに、下部コンベヤベルトの方向転換部付
近にベルトクリーナを装着することもできるから、ばら
物のうち石炭等を搬送する場合にも、搬送面に付着した
石炭等を除去したり、水洗したりできるので、上下のコ
ンベヤベルトの搬送面に石炭等が付着しても洗浄除去さ
れ、粉塵等の発生が防止され、また石炭がベルト搬送面
に付着して発生するおそれのある摩擦等による発火現象
も阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のベルト挟み式ベルトコンベヤ装置の実
施例を示すもので、上部の駆動機構を表わす側面図であ
る。
【図2】図1のベルト挟み式ベルトコンベヤ装置を示す
平面図である。
【図3】図1のベルト挟み式ベルトコンベヤ装置の駆動
機構を拡大して概略的に示す側面図である。
【図4】図3の駆動機構を示す外観側面図で、図2のI
V−IV線矢視図ある。
【符号の説明】
1 ベルト挟み式ベルトコンベヤ装置 2 下部ベルトコンベヤ装置 3 上部ベルトコンベヤ装置 4 トラフローラ 5 加圧ローラ装置 6 ガイドローラ 11 駆動機構 11A・11B 伝動機構 11C 反転装置 12・13 無端ローラチェーン 14・15 平歯車 20・30 駆動プーリ 21 下部コンベヤベルト 24・34 駆動スプロケット 25・35 従動スプロケット 26 固定ガイドスプロケット 27・28・36・37 テンションスプロケット 27a・28a・36a・37a 緊張装置 31 上部コンベヤベルト 41 支持フレーム 42・43 床面 46 駆動モータ 52a・53a 水洗装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 15/16 B65G 23/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下一対のコンベヤベルトを対面重合さ
    せて共通の駆動装置により同一速度で走行させ、両コン
    ベヤベルト間に石炭等のばら物を挟んで搬送するベルト
    挟み式ベルトコンベヤ装置において、前記下部コンベヤベルト(21)の上部方向転換部に回
    動自在に設けた駆動プーリの回転軸に一体回転可能に取
    着した駆動スプロケット又は駆動歯付プーリと、相互に
    噛合させた一対の平歯車からなる反転装置の一方の平歯
    車の回転軸に一体回転可能に取着したスプロケット又は
    歯付プーリとを無端ローラチェーン(12)又は無端歯
    付ベルトにより接続するとともに、 前記上部コンベヤベルト(31)の上部方向転換部に回
    動自在に設けた駆動プーリの回転軸に一体回転可能に取
    着した駆動スプロケット又は駆動歯付プーリと、前記反
    転装置の他方の平歯車の回転軸に一体回転可能に取着し
    たスプロケット又は歯付プーリとを無端ローラチェーン
    (13)又は無端歯付ベルトにより接続し、 前記上部コンベヤベルト(31)の上部方向転換部を、
    前記下部コンベヤベルト(21)の上部方向転換部から
    さらに上方に延設させて配置することにより両方の駆動
    プーリ間を十分に離間させ、前記上部コンベヤベルトの
    上部方向転換部の近傍および下部コンベヤベルトの上部
    方向転換部の近傍に水洗装置をそれぞれ設け、 前記各無端ローラチェーン(12・13)又は各無端歯
    付ベルトの通常走行時や起動時における弛み側に、テン
    ションスプロケット(28・37)又はテンションプー
    リを設けてそれぞれ外側に付勢する一方、前記各無端ロ
    ーラチェーン(12・13)の張り側にも、テンション
    スプロケット(27・36)又はテンションプーリを設
    けてそれぞれ内側に付勢した ことを特徴とするベルト挟
    み式ベルトコンベヤ装置。
  2. 【請求項2】 前記下部コンベヤベルト(21)の通常
    走行時や起動時に弛み側となるローラチェーン(12)
    の中間位置からやや駆動スプロケット(24)寄りの内
    側において、テンションスプロケット(28)により引
    張バネ式の緊張装置(28a)を介してローラチェーン
    (12)を外側に付勢する一方、張り 側となるローラチ
    ェーン(12)のほぼ中間位置の内側において、固定ガ
    イドスプロケット(26)を回動自在に配置し、この固
    定ガイドスプロケット(26)の一方(ローラチェーン
    (12)の反回転方向側)にテンションスプロケット
    (27)によりローラチェーン(12)を押圧バネ式の
    緊張装置(27a)を介して内側に付勢し、 前記上部コンベヤベルト(31)の通常走行時や起動時
    に弛み側となるローラチェーン(13)の中間位置から
    従動スプロケット(35)寄りの内側において、テンシ
    ョンスプロケット(37)により押圧バネ式の緊張装置
    (37a)を介してローラチェーン(13)を外側に付
    勢する一方、張り側となるローラチェーン(13)のほ
    ぼ中間位置から駆動スプロケット(34)寄りの外側に
    おいて、テンションスプロケット(36)によりローラ
    チェーン(13)を押圧バネ式の緊張装置(36a)を
    介して内側に付勢した 請求項1記載のベルト挟み式ベル
    トコンベヤ装置。
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