JP3471315B2 - ホッパー型コイン送出装置におけるコイン咬み込み現象の自働解消方法とその機構 - Google Patents

ホッパー型コイン送出装置におけるコイン咬み込み現象の自働解消方法とその機構

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JP3471315B2 JP2000392382A JP2000392382A JP3471315B2 JP 3471315 B2 JP3471315 B2 JP 3471315B2 JP 2000392382 A JP2000392382 A JP 2000392382A JP 2000392382 A JP2000392382 A JP 2000392382A JP 3471315 B2 JP3471315 B2 JP 3471315B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はホッパー型コイン送
出装置におけるコイン(本明細書中メダルやその他の擬
似コインも含む。)咬み込み現象の自働解消方法と、そ
のための機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、パチンコ台の玉貸機や両替機、
釣銭補給機、洗浄機、研磨機などの各種本機と連通接続
されて、その各種本機へコインを送り出すために使われ
ているホッパー型コイン送出装置では、図23から示唆
されるように、ディスクローター受け盤(M)が一定角
度の後上がり傾斜設置状態にあり、駆動モーター(図示
省略)によって回転されるコイン送出用ディスクロータ
ー(R)が、上記ローター受け盤(M)に開口する円形
なローター受け入れ凹所(G)からコイン送出口(O)
を通じて、上方のコイン送出路(14a)へコイン
(C)を1枚づつ順次強制的に掬い上げ送出するように
なっている。
【0003】又、上記ローター受け入れ凹所(G)とコ
イン送出路(14a)との交叉部をなすコイン送出口
(O)には、その開口幅をコイン(C)の直径とほぼ等
しく規定するための遊転可能なコイン送出ガイドローラ
ー(40a)が臨まされている。
【0004】しかも、そのコイン送出ガイドローラー
(40a)は万一コイン(C)を咬み込んだ場合、これ
を上記ローター受け入れ凹所(G)又はコイン送出路
(14a)へ逃がすため、上記ローター受け盤(M)の
底面に切り欠かれた進退ガイド長孔(22a)に沿っ
て、そのコイン送出口(O)から遠ざかる上方へ移動し
得るようになっている。
【0005】(34a)は上記ローター受け盤(M)の
後面に枢着された揺動アームであり、これに遊転自在の
コイン送出ガイドローラー(40a)が軸支されてい
る。(46a)は同じくコイン送出ガイドローラー(4
0a)をそのコイン送出口(O)への接近状態に引き下
げ付勢するリターンバネであり、やはりローター受け盤
(M)の背後に位置しつつ、そのローター受け盤(M)
と上記揺動アーム(34a)との相互間に連繋張架され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
コイン送出ガイドローラー(40a)を設置したとして
も、上記ディスクローター(R)の後面から突出する放
射弯曲羽根(51a)により押し進められるコイン
(C)の円形中心(x)が、その放射弯曲羽根(51
a)における曲率半径の中心(y)と、上記コイン送出
ガイドローラー(40a)の軸支点(z)とを結ぶ直線
(D−D)上に偶然位置して、そのコイン(C)がこれ
を押圧するディスクローター(R)と、これを受け止め
るコイン送出ガイドローラー(40a)との向かい合う
相互間へ、言わば突っ張り状態に咬み込まれてしまうこ
とがある。
【0007】このような異常事態が起った場合、その最
終的にディスクローター(R)の駆動モーターが停止し
てしまうため、従来ではこれによってコイン(C)の咬
み込み現象を知った管理者が、その駆動モーターを手動
操作により一旦逆転させて、コイン(C)の咬み込み現
象を人為的に解消した後、再度駆動モーターを正転させ
ており、甚だ煩らわしいばかりでなく、管理者の待機を
要する問題がある。
【0008】特に、コイン(C)を咬み込んだ瞬間の当
初では、上記コイン送出ガイドローラー(40a)が未
だその進退ガイド長孔(22a)の下死点(始点)(P
1)において、コイン(C)を受け止めた状態にある
が、その状態が持続すると、上記モーターの回転動力を
受けているディスクローター(R)の放射弯曲羽根(5
1a)により、コイン(C)がコイン送出ガイドローラ
ー(40a)をその進退ガイド長孔(22a)の上死点
(終点)(P2)まで強力に押し上げ退動させることと
なり、そのモーターが停止してしまう程の最終段階に達
すると、コイン(C)に傷付きや打痕、変形などが発生
するのである。
【0009】その結果、仮りに咬み込み現象を解消でき
たとしても、一旦傷付きや変形などを起したコイン
(C)は、引き続く送出作用中に咬み込みやすくなる。
【0010】この点、特開昭62−17889号発明に
よれば、上記人為的な解消作業の煩雑さを改良できる利
点があると言える。
【0011】しかし、この公知発明ではコイン排出口
(スリット)(26)にコインセンサー(40)を臨ま
せ、これから一定時間のうちに、コイン送り出しの検出
信号を得られない時、回転円板(ディスクローター)
(24)を一時的に逆転させて、再びこれを正転させる
ようになっている。
【0012】つまり、コイン排出口(スリット)(2
6)から送り出されたコイン(30)の検出により、言
わば爾後的にコイン(30)の咬み込み現象を知って、
しかも一定時間の経過後に回転円板(ディスクロータ
ー)(24)を逆転させる方法であるため、その逆転さ
れるまでの間、コイン(40)が強力な突っ張り状態を
持続することとなり、依然として上記したようなコイン
(30)の傷付きや打痕、変形などを発生させてしまう
問題がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点の抜本的な解決を企図しており、コイン咬み込み現象
の自働解消方法として、装置フレームに取り付け固定さ
れて、円形のローター受け入れ凹所を区画すると共に、
その円周面の一部がコイン送出口として切り欠かれたロ
ーター受け盤と、
【0014】上記ローター受け入れ凹所に連通開口する
状態として、そのローター受け盤へ取り付けられたコイ
ン収容ホッパーと、
【0015】上記装置フレームへ取り付け固定された可
逆モーターにより、上記ローター受け入れ凹所内を回転
駆動されるディスクローターと、
【0016】上記ローター受け盤の背後へ揺動自在に枢
着された一定長さの揺動アームと、
【0017】上記ローター受け盤のコイン送出口から揺
動アームと交叉する関係方向に沿って切り欠かれた一定
な作用長さのコイン送出ガイドローラー用進退ガイド長
孔と、
【0018】上記揺動アームからローター受け盤の進退
ガイド長孔を通じて突出する支軸により、上記コイン送
出口の切り欠き一端部へ臨むように取り付けられた遊転
可能なコイン送出ガイドローラーと、
【0019】そのコイン送出ガイドローラーを上記進退
ガイド長孔に沿って、コイン送出口の開口幅が常時コイ
ンの直径とほぼ等しく規定されるように引っ張り付勢す
べく、上記揺動アームとローター受け盤との相互間に連
繋掛架されたリターンバネとを備え、
【0020】上記ホッパーからディスクローターのコイ
ン受け入れ孔内へ受け入れたコインを、そのディスクロ
ーターの放射弯曲羽根により押し進めて、上記ローター
受け盤のローター受け入れ凹所からコイン送出口へ、順
次強制的に送り出すホッパー型コイン送出装置におい
て、
【0021】上記コインがこれを押し進めるディスクロ
ーターと、これを受け止めるコイン送出ガイドローラー
との向かい合う相互間へ、突っ張り状態となる咬み込み
現象を解消するに当り、
【0022】その咬み込みコインによってコイン送出ガ
イドローラーが上記リターンバネの付勢力に抗しつつ、
コイン送出口から進退ガイド長孔に沿って退動すること
をコイン咬み込み検知センサーにより、その進退ガイド
長孔の終点へ到達するまでの間に検知して、その検知し
センサーからの逆転出力電気信号により上記ディスク
ローターの回転駆動用可逆モーターを逆転させた後、
記センサーからの正転出力電気信号により再度その可逆
モーターを正転させることを特徴とし、
【0023】又、同じくコイン咬み込み現象の自働解消
機構として、その構成上装置フレームへ後上がりの傾斜
姿勢状態に取り付け固定されて、円形のローター受け入
れ凹所を区画すると共に、その円周面の一部がコイン送
出口として切り欠かれたローター受け盤と、
【0024】上記ローター受け入れ凹所に連通開口する
状態として、そのローター受け盤へ前方から取り付けら
れたコイン収容ホッパーと、
【0025】上記装置フレームへ後方から取り付け固定
された可逆モーターにより、上記ローター受け入れ凹所
内を回転駆動されるコイン送出用ディスクローターと、
【0026】上記ローター受け盤の背後へ横架状態に枢
着された一定長さの揺動アームと、
【0027】上記ローター受け盤のコイン送出口から揺
動アームと交叉する関係の上下方向に沿って切り欠かれ
た一定な作用長さのコイン送出ガイドローラー用進退ガ
イド長孔と、
【0028】上記揺動アームの中途部からローター受け
盤の進退ガイド長孔を通じて前向きに突出する支軸によ
り、上記コイン送出口の上端部へ臨むように取り付けら
れた遊転可能なコイン送出ガイドローラーと、
【0029】そのコイン送出ガイドローラーを上記進退
ガイド長孔に沿って、コイン送出口の開口幅が常時コイ
ンの直径とほぼ等しく規定されるように引き下げ付勢す
べく、上記揺動アームとローター受け盤との上下相互間
へ連繋張架されたリターンバネとを備え、
【0030】上記ホッパーからディスクローターのコイ
ン受け入れ孔内へ受け入れたコインを、そのディスクロ
ーターから後向きに突出する放射弯曲羽根により押し進
めて、上記ローター受け盤のローター受け入れ凹所から
コイン送出口へ、順次強制的に送り出すホッパー型コイ
ン送出装置において、
【0031】上記ローター受け盤へ後方からコイン咬み
込み検知センサーを取り付ける一方、その検知センサー
によって検知される被検知子を、上記揺動アームの揺動
先端部に取り付けて、
【0032】万一コインが上記可逆モーターの回転動力
を受けたディスクローターにより、コイン送出ガイドロ
ーラーをそのリターンバネの引き下げ付勢力に抗しつ
つ、上記進退ガイド長孔の終点まで押し上げ退動させる
如く、そのディスクローターとコイン送出ガイドローラ
ーとの向かい合う上下相互間へ突っ張り状態に咬み込ま
れた時、
【0033】上記揺動アームに軸支されたコイン送出ガ
イドローラーが、その進退ガイド長孔の終点へ到達する
までの途中過程において、上記揺動アームの被検知子を
検知した検知センサーからの逆転出力信号により、上記
ディスクローターの可逆モーターを逆転させて、上記コ
インの咬み込み現象を解消するや否や、同じく検知セン
サーからの正転出力信号により可逆モーターを再度正転
させるように定めたことを特徴とするものである。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の具体
的構成を詳述すると、図1〜7はそのホッパー型コイン
送出装置の全体を示しており、(F)は金属製の装置フ
レームであって、据付け台(1)とその左右何れか一方
又は双方から一体的に垂立されたスタンド(2)並びに
そのスタンド(2)へ複数のボルト(3)により、一定
角度(α)(例えば約65度)の後上がり傾斜姿勢状態
に取り付け固定されたモーター支持台(4)とから成
る。(5)は上記据付け台(1)に対するスタンド
(2)の固定ボルトである。
【0035】上記装置フレーム(F)のモーター支持台
(4)は上下一対の張り出しフランジ(6)を備えた側
面視の倒立ハット型として、金属板から曲成されること
により、後述するディスクローター受け盤との前後相互
間に一定のスペース(S)を確保している。(7)はそ
のモーター支持台(4)のほぼ中央部へ複数のボルト
(8)によって、後方から取り付け固定された可逆モー
ターであり、後述するコイン送出用ディスクローター
(R)の回転駆動源をなす。
【0036】(M)は同じく装置フレーム(F)におけ
るモーター支持台(4)の両張り出しフランジ(6)
へ、逆な前方から上記一定角度(α)の後上がり傾斜姿
勢状態に取り付け固定された金属製のディスクローター
受け盤であって、その後側から前側へ順次積み重ねられ
たベースプレート(9)とルームプレート(10)並び
にライナープレート(11)との合計3枚から成り、そ
の積み重ね一体化によって、一定深さ(d)の円形なロ
ーター受け入れ凹所(G)を区画している。
【0037】即ち、前側のライナープレート(11)は
比較的厚肉な四角形の金属板から成り、その中央部には
ディスクローター(R)と対応する大きさの円形なロー
ター受け入れ口(12)が開設されている。
【0038】又、中間のルームプレート(10)は図
8、9に示すように、コイン(C)とほぼ等しい厚みの
比較的薄肉で、且つ上記ライナープレート(11)から
横方向へ張り出す大きなほぼ四角形の金属板から成り、
これにはライナープレート(11)のローター受け入れ
口(12)と合致連通するほぼC字型のローター受け入
れ切欠(13)のほか、そのローター受け入れ切欠(1
3)の円弧下縁部に連続して上方へ滑らかに弯曲する一
定開口幅(W1)のコイン送出路(14)も、一挙に打
ち抜かれている。その一定開口幅(W1)はコイン
(C)の直径とほぼ等しい寸法である。
【0039】(15)は上記コイン送出路(14)が指
向するルームプレート(10)の上端角隅部から、上方
へ連続一体に張り出すコイン送出レール用連結片、(1
6)は同じくコイン送出路(14)の弯曲内側縁部と、
上記ローター受け入れ切欠(13)の円弧上縁部との交
叉する境界位置に付与されたコイン送出ガイドローラー
用逃し切欠であり、この位置へ臨む後述の遊転するコイ
ン送出ガイドローラーによって、上記ルームプレート
(10)のローター受け入れ切欠(13)からコイン送
出路(14)に向かうコイン送出口(O)を、一定の開
口幅(W2)として規定するようになっている。
【0040】更に、後側のベースプレート(9)は図1
0、11のように、上記ルームプレート(10)から前
下方へ張り出す取付座(17)と、同じくルームプレー
ト(10)の上記連結片(15)と対応位置するコイン
送出レール用連結片(18)とを備えた大きさの比較的
薄肉な金属板であり、そのルームプレート(10)にお
ける上記ローター受け入れ切欠(13)とコイン送出路
(14)との共通な底面をなし、上記ローター受け入れ
凹所(G)の区画形成に参与している。
【0041】(19)は上記円形なローター受け入れ凹
所(G)の中心位置において、そのベースプレート
(9)に打ち抜かれた出力軸用逃し入れ孔であり、ここ
を上記可逆モーター(7)の出力軸(20)が貫通する
ことになる。
【0042】(21)は同じくローター受け入れ凹所
(G)における円弧下縁部の周辺位置や、上記コイン送
出路(14)と対応する位置に点在分布する状態とし
て、やはりベースプレート(9)に打ち抜かれた複数の
塵埃排出孔、(22)は上記ルームプレート(10)の
コイン送出ガイドローラー用逃し切欠(16)へ臨む位
置関係として、同じくベースプレート(9)に打ち抜か
れたコイン送出ガイドローラー用進退ガイド長孔であ
り、図示の実施形態では上記コイン送出口(O)と接離
する上下方向に沿って、一定の作用長さ(L)だけ細長
く開口延在している。
【0043】そして、上記ローター受け盤(M)を形作
るベースプレート(9)とルームプレート(10)並び
にライナープレート(11)は、複数の組立ボルト(2
3)によって積み重ね状態に固定一体化されている。
(H)はその組立ボルト(23)を兼用して、ローター
受け盤(M)へ前方から取り付け固定されたコイン収容
ホッパーであり、上記ローター受け入れ凹所(G)と連
通状態に開口していることは言うまでもない。(24)
は上記ベースプレート(9)の取付座(17)を装置フ
レーム(F)の据付け台(1)に固定するボルトであ
る。
【0044】又、(25)はライナープレート(11)
と相俟ってルームプレート(10)のコイン送出路(1
4)を施蓋する金属板のカバープレートであり、そのラ
イナープレート(11)の横隣りに位置しつつ、上記ル
ームプレート(10)とベースプレート(9)へ前方か
ら複数のボルト(26)によって取り付け固定されてい
る。(27)はそのカバープレート(25)に開口分布
された複数の点検孔であり、上記コイン送出路(14)
を前方から透視できるようになっている。
【0045】尚、(28)は上記ルームプレート(1
0)やベースプレート(9)のコイン送出レール用連結
片(15)(18)へ連結されたコイン送出レールを示
唆しており、これは図外のコイン洗浄機や両替機、その
他の各種本機へ連通使用されることになる。
【0046】次に、(29)は上記可逆モーター(7)
と電気的に接続配線されたコイン咬み込み検知センサー
であって、アクチュエーター(30)を備えたリミット
スイッチから具体化されており、そのアクチュエーター
(30)が進出下降したスイッチ・オフの平常時には、
可逆モーター(7)への正転信号を出力する一方、同じ
くアクチュエーター(30)が押し上げ退動したスイッ
チ・オンの異常時には、上記可逆モーター(7)への逆
転信号を出力して、コイン(C)の咬み込み現象を自づ
と解消するようになっている。
【0047】上記検知センサー(リミットスイッチ)
(29)は合成樹脂製のセンサー取付台(31)と複数
のボルト(32)を介して、上記ローター受け盤(M)
におけるコイン送出路(14)が指向するほぼ上端角隅
部へ後方から取り付けられているが、そのセンサー取付
台(31)に開口分布するボルト受け入れ長孔(33)
が上下方向への細長く形成されているため、これに沿っ
て上記検知センサー(リミットスイッチ)(29)の設
置高さを、そのアクチュエーター(30)と後述する被
検知子との接触上、正確に位置決め調整することも可能
である。
【0048】(34)は上記ローター受け盤(M)とモ
ーター支持台(4)との前後相互間に確保された一定の
スペース(S)を利用して、そのローター受け盤(M)
の背後へ横架状態に臨まされた一定長さの揺動アームで
あり、その基端部が上記ローター受け盤(M)における
ベースプレート(9)とルームプレート(10)へ植え
込み固定された支軸(35)によって、上下方向への揺
動自在に枢着されている。
【0049】その支軸(35)は図示実施形態の場合、
上記ベースプレート(9)に開口する出力軸用逃し入れ
孔(19)のほぼ真上に位置しているけれども、揺動ア
ーム(34)がベースプレート(9)に開口する上記コ
イン送出ガイドローラー用進退ガイド長孔(22)と交
叉する関係方向に沿って延在する限り、その支軸(3
5)の植え込み位置は自由に選定することができる。
【0050】上記揺動アーム(34)は細長い金属板か
ら成り、その先端部がバネ掛け片(36)として後向き
のほぼ直角に折り曲げられている。しかも、そのバネ掛
け片(36)からは更に斜め上方へ、被検知子用取付座
(37)が連続的に曲げ出されてもいる。
【0051】(38)は被検知子であって、好ましくは
一定長さの板バネやその他の弾性材から成り、その基端
部が上記揺動アーム(34)の取付座(37)へビス
(39)によって固定されている一方、同じく先端部が
上記検知センサー(リミットスイッチ)(29)のアク
チュエーター(30)と弾力的に接触して、これを押し
上げ退動させることができるようになっている。
【0052】又、(40)は上記ローター受け盤(M)
におけるルームプレート(10)のコイン送出ガイドロ
ーラー用逃し切欠(16)へ臨む位置関係として、コイ
ン送出口(O)を一定の開口幅(W2)に規定する遊転
可能なコイン送出ガイドローラーであり、その支軸(4
1)が上記揺動アーム(34)の中途部からベースプレ
ート(9)のコイン送出ガイドローラー用進退ガイド長
孔(22)を貫通して、前向き一体的に突設されてい
る。そのため、コイン送出ガイドローラー(40)はそ
の進退ガイド長孔(22)に沿って、上記コイン送出口
(O)と接離する如くに上下方向へ移動し得る。
【0053】(42)は上記揺動アーム(34)のガイ
ド支柱であって、その揺動アーム(34)と交叉するよ
うに起立しており、複数のボルト(43)によってロー
ター受け盤(M)のベースプレート(9)とルームプレ
ート(10)へ、後方から取り付け固定されている。
【0054】そして、そのガイド支柱(42)の中途高
さ位置には上記コイン送出ガイドローラー用進退ガイド
長孔(22)の作用長さ(L)とほぼ等しい開口長さの
揺動規制溝(44)が切り欠かれており、その内部を上
記揺動アーム(34)が貫通横架した状態にある。但
し、その揺動アーム(34)の中途部に軸支されている
コイン送出ガイドローラー(40)が、その進退ガイド
長孔(22)に沿って上下方向へ移動できる限り、上記
揺動アーム(34)のガイド支柱(42)を省略しても
さしつかえない。
【0055】(45)は上記ローター受け盤(M)にお
けるベースプレート(9)とルームプレート(10)
へ、後向き突出状態に植え付け固定されたバネ受けピン
であって、これと上記揺動アーム(34)の先端部をな
すバネ掛け片(36)との上下相互間には、リターンバ
ネ(46)が連繋張架されており、これによって上記コ
イン送出ガイドローラー(40)をコイン送出口(O)
へ接近する平常状態に引き下げ付勢し、上記検知センサ
ー(リミットスイッチ)(29)をスイッチ・オフの状
態に保持している。
【0056】つまり、上記揺動アーム(34)に軸支さ
れているコイン送出ガイドローラー(40)は、常時リ
ターンバネ(46)の引き下げ付勢力を受けて、そのコ
イン送出ガイドローラー用進退ガイド長孔(22)の下
死点(始点)(P1)にあり、上記ローター受け盤
(M)におけるルームプレート(10)のローター受け
入れ切欠(13)からコイン送出路(14)へ向かうコ
イン送出口(O)を、正規な一定の開口幅(W2)に確
保している。このような平常時、上記検知センサー(リ
ミットスイッチ)(29)はスイッチ・オフの状態にあ
り、これから出力された正転信号を受けて、可逆モータ
ー(7)が正転している。
【0057】そして、万一コイン(C)が咬み込まれた
場合には、その可逆モーター(7)の回転(正転)動力
を受けた状態にあるコイン(C)の強い押し上げ力によ
り、上記コイン送出ガイドローラー(40)がリターン
バネ(46)の引き下げ付勢力に抗しつつ、上記コイン
送出口(O)から遠ざかる上方へ退動されて、その最終
的に上記コイン送出ガイドローラー用進退ガイド長孔
(22)の上死点(終点)(P2)まで到達することと
なる。
【0058】そのため、このような異常事態を上記検知
センサー(リミットスイッチ)(29)により、その下
死点(始点)(P1)から上死点(終点)(P2)へ到
達するまでの間に検知し、上記可逆モーター(7)をす
ばやく逆転させて、コイン(C)の咬み込み現象を自働
的に解消すると共に、そのコイン(C)の傷付きや打
痕、変形などを発生しないようになっているのである。
【0059】この点、先にはコイン咬み込み検知センサ
ー(29)をリミットスイッチとして説明したが、その
アクチュエーター(30)を備えたリミットスイッチに
代えて、図12の第1変形実施形態に例示するような反
射型又は透過型の光電スイッチを採用し、これによって
被検知子(38)の揺動作用を検知するように定めても
良い。
【0060】又、図示省略してあるが、上記ローター受
け盤(M)に対する揺動アーム(34)の取り付け用支
軸(35)を、その揺動アーム(34)との一体的な回
転軸として、これにコイン咬み込み検知センサー(2
9)となる回転型のポテンショメータやロータリーエン
コーダーなどを取り付けて、可逆モーター(7)への正
転信号と逆転信号を出力させるように構成することも考
えられ、その場合上記揺動アーム(34)に付属する被
検知子(38)は、その設置を省略することができる。
【0061】先に一言したコイン送出用ディスクロータ
ー(R)は、図13〜16から明白なように、上記ロー
ター受け盤(M)におけるローター受け入れ凹所(G)
の一定深さ(d)とほぼ対応する一定厚み(t)の金属
円盤であり、そのローター受け入れ凹所(G)の内部へ
前方から嵌め込まれることになる。
【0062】(47)はそのディスクローター(R)の
中心部から前向き一体に突出する円錐型の攪拌凸子、
(48)はその攪拌凸子(47)の中心部に開口形成さ
れた取付孔であって、上記可逆モーター(7)の出力軸
(20)へ前方から差し込み套嵌され、且つ図外のキー
などを介して可逆モーター(7)と一体回転し得るよう
になっている。(49)は同じくディスクローター
(R)の後面に埋設された合成樹脂製のワッシャを示し
ている。
【0063】又、(50)は上記攪拌凸子(47)の周
辺部へ全体的な放射対称分布型として開口分布された複
数のコイン受け入れ孔であり、コイン(C)の直径とほ
ぼ等しい大きさの円形をなしている。しかも、その各コ
イン受け入れ孔(50)の開口前縁部は円錐受皿型に面
取り加工されている。
【0064】更に、(51)はそのコイン受け入れ孔
(50)の隣り合う相互間に対応位置する関係として、
上記ディスクローター(R)から後向き一体に突設され
た複数の放射弯曲羽根であり、その何れもコイン受け入
れ孔(50)の開口縁部に沿って一方向への順列状態に
弯曲する円弧型を呈している。しかも、上記ローター受
け盤(M)のルームプレート(10)と対応する如く、
コイン(C)とほぼ等しい一定厚みだけ突出している。
【0065】そして、上記コイン収容ホッパー(H)内
に収容されたコイン(C)の1枚づつを、ディスクロー
ター(R)のコイン受け入れ孔(50)内へ受け入れ、
その放射弯曲羽根(51)によりディスクローター
(R)自身の回転遠心力とも相俟って、上記ローター受
け盤(M)の円形なローター受け入れ凹所(G)からコ
イン送出口(O)を通じ、上方のコイン送出路(14)
へ順次強制的に整然と押し進め送出できるようになって
いる。
【0066】図17は本発明の使用による正常なコイン
送出作用状態を示している。上記構成のホッパー型コイ
ン送出装置において、そのコイン送出用ディスクロータ
ー(R)が可逆モーター(7)により矢印方向(A)へ
回転(正転)駆動されると、コイン収容ホッパー(H)
内にアット・ランダムな姿勢状態として貯溜されている
コイン(C)が、1枚づつディスクローター(R)のコ
イン受け入れ孔(50)内へ自づと受け入れられ、その
ディスクローター(R)自身の回転遠心力を受けた放射
弯曲羽根(51)により、上記ローター受け盤(M)の
円形なローター受け入れ凹所(G)内を押し進められた
上、順次整然とコイン送出口(O)を経てコイン送出路
(14)へ、強制的に掬い上げ送出されることとなる。
【0067】その際、上記揺動アーム(34)に軸支さ
れているコイン送出ガイドローラー(40)は、リター
ンバネ(46)の付勢力を受けた揺動アーム(34)に
より、上記ローター受け盤(M)のベースプレート
(9)に開口するコイン送出ガイドローラー用進退ガイ
ド長孔(22)の下死点(始点)(P1)に位置して、
上記コイン送出口(O)への接近状態に臨み、そのコイ
ン送出口(O)をコイン(C)の直径とほぼ等しい正規
な開口幅(W2)に保っている一方、上記コイン咬み込
み検知センサー(リミットスイッチ)(29)はスイッ
チ・オフの状態として、これから出力された正転信号よ
り、可逆モーター(7)が正転中に維持されている。
【0068】ところが、コイン(C)の円形中心(X)
が上記放射弯曲羽根(51)における曲率半径の中心
(Y)と、コイン送出ガイドローラー(40)の軸支点
(Z)とを結ぶ直線(D−D)上に偶然位置して、その
コイン(C)がこれを押圧するディスクローター(R)
と、これを受け止めるコイン送出ガイドローラー(4
0)との向かい合う相互間へ、言わば突っ張り状態に咬
み込まれてしまうことが起る。
【0069】図18、19はその咬み込み当初の瞬間を
示しており、上記コイン送出ガイドローラー(40)は
未だその進退ガイド長孔(22)の下死点(始点)(P
1)において、コイン(C)を受け止めた状態にある
が、その状態を放置すると、上記可逆モーター(7)の
回転(正転)動力を受けているディスクローター(R)
の放射弯曲羽根(51)により、コイン(C)がコイン
送出ガイドローラー(40)をその進退ガイド長孔(2
2)の上死点(終点)(P2)まで強力に押し上げるこ
ととなって、その最終的に可逆モーター(7)の回転が
停止してしまうほか、上記コイン(C)の傷付きや打
痕、変形などが発生し、引き続くコイン(C)の咬み込
み現象を招来しやすくなる。
【0070】この点、本発明では万一コイン(C)の咬
み込み現象が起った場合、その当初の瞬間から解消され
るまでの過程を図18〜21に示す如く、そのコイン
(C)を受け止めたコイン送出ガイドローラー(40)
の揺動アーム(34)が、リターンバネ(46)の付勢
力に抗して強制的に押し上げられ、上記コイン送出ガイ
ドローラー(40)がその進退ガイド長孔(22)の下
死点(始点)(P1)から上死点(終点)(P2)へ到
達するまでの移動中において、上記揺動アーム(34)
に付属している被検知子(38)がコイン咬み込み検知
センサー(リミットスイッチ)(29)のアクチュエー
ター(30)を押し上げ、これから出力されるスイッチ
・オンの逆転信号により、上記可逆モーター(7)を逆
転させて、コイン(C)の咬み込み現象を自働的に解消
するようになっている。
【0071】つまり、コイン(C)を受け止めたコイン
送出ガイドローラー(40)が、その進退ガイド長孔
(22)の上死点(終点)(P2)まで到達して、可逆
モーター(7)の回転が停止されてしまうまでの間に、
そのコイン(C)の咬み込み現象をすばやく解消するこ
とにより、コイン(C)の傷付きや打痕、変形などを生
じないようになっているのである。
【0072】上記コイン(C)の咬み込み現象が解消さ
れるや否や、図21のように、上記揺動アーム(34)
はリターンバネ(46)の付勢力を受けて引き下げられ
るため、コイン検知センサー(リミットスイッチ)(2
9)から出力されるスイッチ・オンの正転信号により、
上記可逆モーター(7)が自づと正転する一方、上記揺
動アーム(34)に軸支されているコイン送出ガイドロ
ーラー(40)は、その進退ガイド長孔(22)の下死
点(始点)(P1)へ復帰して、そのコイン送出路(1
4)を当初の一定開口幅(W2)に規定することとな
り、引き続くコイン(C)の送出作用に供される。
【0073】特に、上記コイン咬み込み検知センサー
(29)としてリミットスイッチを採用する場合に、そ
の被検知子(38)を板バネやその他の弾性材から作成
するならば、これが上記アクチュエーター(30)と弾
力的に接触するため、そのリミットスイッチの不慮な傷
付きを予防することができ、又上記検知センサー(2
9)の設置高さを調整し得る構成とも相俟って、その可
逆モーター(7)に対する正転信号と逆転信号とのスイ
ッチ変換点を、上記コイン送出ガイドローラー用進退ガ
イド長孔(22)における下死点(始点)(P1)と上
死点(終点)(P2)との相互間へ、容易に正しく位置
決め設定できることとなる。
【0074】更に、図示のホッパー型コイン送出装置で
は、そのローター受け盤(M)の円形なローター受け入
れ凹所(G)からコイン送出口(O)を経て、上方のコ
イン送出路(14)へコイン(C)を強制的に掬い上げ
送出させるようになっているが、図22の第2変形実施
形態に示唆する如く、同じくローター受け盤(M)のロ
ーター受け入れ凹所(G)からコイン送出口(O)を通
じて、横方向へコイン(C)を払い出すべく、例えばス
ロットマシンに内蔵使用される上記コイン送出路(1
4)を具備しないホッパー型コイン払い出し装置として
も、本発明を支障なく適用実施することができる。
【0075】その際、上記ローター受け盤(M)の背後
へ臨まされる揺動アーム(34)やそのリターンバネ
(46)、コイン咬み込み検知センサー(29)などの
配置レイアウトは、図17と対応する図22のように適
宜相違させることができ、又上記揺動アーム(34)の
両端部にリターンバネ(46)とコイン送出ガイドロー
ラー(40)とを振り分け設置すると共に、同じく中途
部を支軸(41)によってローター受け盤(M)へ枢着
しても良く、更に揺動アーム(34)のガイド支柱(4
2)を省略してもさしつかえない。
【0076】尚、第1、2変形実施形態におけるその他
の構成と作用は図1〜7の実施形態と実質的に同一であ
るため、その図12、22に図1〜7との対応符号を記
入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
【0077】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るコイン咬み
込み現象の自働解消方法では、装置フレーム(F)に取
り付け固定されて、円形のローター受け入れ凹所(G)
を区画すると共に、その円周面の一部がコイン送出口
(O)として切り欠かれたローター受け盤(M)と、
【0078】上記ローター受け入れ凹所(G)に連通開
口する状態として、そのローター受け盤(M)へ取り付
けられたコイン収容ホッパー(H)と、
【0079】上記装置フレーム(F)へ取り付け固定さ
れた可逆モーター(7)により、上記ローター受け入れ
凹所(G)内を回転駆動されるディスクローター(R)
と、
【0080】上記ローター受け盤(M)の背後へ揺動自
在に枢着された一定長さの揺動アーム(34)と、
【0081】上記ローター受け盤(M)のコイン送出口
(O)から揺動アーム(34)と交叉する関係方向に沿
って切り欠かれた一定な作用長さ(L)のコイン送出ガ
イドローラー用進退ガイド長孔(22)と、
【0082】上記揺動アーム(34)からローター受け
盤(M)の進退ガイド長孔(22)を通じて突出する支
軸(41)により、上記コイン送出口(O)の切り欠き
一端部へ臨むように取り付けられた遊転可能なコイン送
出ガイドローラー(40)と、
【0083】そのコイン送出ガイドローラー(40)を
上記進退ガイド長孔(22)に沿って、コイン送出口
(O)の開口幅(w2)が常時コイン(C)の直径とほ
ぼ等しく規定されるように引っ張り付勢すべく、上記揺
動アーム(34)とローター受け盤(M)との相互間に
連繋掛架されたリターンバネ(46)とを備え、
【0084】上記ホッパー(H)からディスクローター
(R)のコイン受け入れ孔(50)内へ受け入れたコイ
ン(C)を、そのディスクローター(R)の放射弯曲羽
根(51)により押し進めて、上記ローター受け盤
(M)のローター受け入れ凹所(G)からコイン送出口
(O)へ、順次強制的に送り出すホッパー型コイン送出
装置において、
【0085】上記コイン(C)がこれを押し進めるディ
スクローター(R)と、これを受け止めるコイン送出ガ
イドローラー(40)との向かい合う相互間へ、突っ張
り状態となる咬み込み現象を解消するに当り、
【0086】その咬み込みコイン(C)によってコイン
送出ガイドローラー(40)が上記リターンバネ(4
6)の付勢力に抗しつつ、コイン送出口(O)から進退
ガイド長孔(22)に沿って退動することをコイン咬み
込み検知センサー(29)により、その進退ガイド長孔
(22)の終点(P2)へ到達するまでの間に検知し
て、その検知したセンサー(29)からの逆転出力電気
信号により上記ディスクローター(R)の回転駆動用可
逆モーター(7)を逆転させた後、上記センサー(2
9)からの正転出力電気信号により再度その可逆モータ
ー(7)を正転させるようになっているため、冒頭に述
べた従来技術の問題点を完全に解決することができ、コ
イン(C)をいたづらに傷付けたり、まして不正に変形
させたりするおそれがない。それまでのすばやく咬み込
み現象が解消されるようになっている結果、コイン
(C)の咬み込み現象か再度起ることを、効果的に予防
できることになる。
【0087】又、同じくコイン咬み込み現象の自働解消
機構として、請求項2に記載の構成を採用しているた
め、ディスクローター受け盤(M)の背後へコイン咬み
込み検知センサー(29)を取り付ける一方、これによ
って検知される被検知子(38)を、コイン送出ガイド
ローラー(40)が軸支された揺動アーム(34)の揺
動先端部へ取り付けるだけで、上記効果を容易に達成す
ることができ、コイン(C)の咬み込み現象を自働的
に、且つすばやく解消し得るのであり、実用性に著しく
優れる。
【0088】特に、請求項3や請求項4の構成を採用す
るならば、ディスクローター受け盤(M)に対するコイ
ン咬み込み検知センサー(29)の設置高さを、その被
検知子(38)との対応関係上、正確に位置決め調整で
きるほか、その検知センサー(29)の耐用性を昂め得
る効果もある。
【0089】更に、請求項5の構成を採用するならば、
コイン送出ガイドローラー(40)の揺動アーム(3
4)をディスクローター受け盤(M)と、モーター支持
台(4)との前後相互間に確保されたスペース(S)内
へ、その支障なく揺動自在に格納設置することができ、
上記モーター支持台(4)に取り付けられる可逆モータ
ー(7)との配置レイアウトを、コンパクトに合理化し
得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコイン咬み込み現象の自働解消機
構を備えたホッパー型コイン送出装置の正面図である。
【図2】図1からディスクローター受け盤のライナープ
レートを取りはずして示す正面図である。
【図3】図1の背面図である。
【図4】図1の側面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】図3の6−6線断面図である。
【図7】図3の7−7線断面図である。
【図8】ディスクローター受け盤のルームプレートを抽
出して示す正面図である。
【図9】図8の9−9線断面図である。
【図10】同じくローター受け盤のベースプレートを抽
出して示す正面図である。
【図11】図10の11−11線断面図である。
【図12】本発明の第1変形実施形態を示す図3に対応
する背面図である。
【図13】コイン送出用ディスクローターを抽出して示
す正面図である。
【図14】図13の背面図である。
【図15】図13の側面図である。
【図16】図13の16−16線断面図である。
【図17】コインの正常な送出作用状態を示す説明図で
ある。
【図18】コインの咬み込み当初の瞬間を示す説明図で
ある。
【図19】図18の部分拡大図である。
【図20】コイン咬み込み現象の解消状態を示す説明図
である。
【図21】解消後における可逆モーターの正転作用を示
す説明図である。
【図22】本発明の第2変形実施形態を示す正面図であ
る。
【図23】従来のホッパー型コイン送出装置におけるコ
インの咬み込み現象を示す正面図である。
【符号の説明】
(1)・据付け台 (2)・スタンド (4)・モーター支持台 (7)・ディスクローター回転駆動用可逆モーター (9)・ベースプレート (10)・ルームプレート (11)・ライナープレート (12)・ローター受け入れ口 (13)・ローター受け入れ切欠 (14)・コイン送出路 (16)・遊転ローラー用逃し切欠 (20)・出力軸 (22)・コイン送出ガイドローラー用進退ガイド長孔 (25)・カバープレート (29)・コイン咬み込み検知センサー(リミットスイ
ッチ) (30)・アクチュエーター (31)・センサー取付台 (34)・揺動アーム (35)・支軸 (36)・バネ掛け片 (38)・被検知子 (40)・コイン送出ガイドローラー (41)・支軸 (42)・ガイド支柱 (45)・バネ受けピン (46)・リターンバネ (50)・コイン受け入れ孔 (51)・放射弯曲羽根 (A)・正転方向 (C)・コイン (F)・装置フレーム (G)・ローター受け入れ凹所 (L)・コイン送出ガイドローラー用進退ガイド長孔の
作用長さ (O)・コイン送出口 (R)・コイン送出用ディスクローター (S)・スペース (P1)・始点(下死点) (P2)・終点(上死点) (W2)・コイン送出口の開口幅 (X)・コインの円形中心 (Y)・放射弯曲羽根の曲率半径の中心 (Z)・コイン送出ガイドローラーの軸支点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 1/00 - 3/16 G07D 9/00 - 9/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置フレーム(F)に取り付け固定され
    て、円形のローター受け入れ凹所(G)を区画すると共
    に、その円周面の一部がコイン送出口(O)として切り
    欠かれたローター受け盤(M)と、 上記ローター受け入れ凹所(G)に連通開口する状態と
    して、そのローター受け盤(M)へ取り付けられたコイ
    ン収容ホッパー(H)と、 上記装置フレーム(F)へ取り付け固定された可逆モー
    ター(7)により、上記ローター受け入れ凹所(G)内
    を回転駆動されるディスクローター(R)と、 上記ローター受け盤(M)の背後へ揺動自在に枢着され
    た一定長さの揺動アーム(34)と、 上記ローター受け盤(M)のコイン送出口(O)から揺
    動アーム(34)と交叉する関係方向に沿って切り欠か
    れた一定な作用長さ(L)のコイン送出ガイドローラー
    用進退ガイド長孔(22)と、 上記揺動アーム(34)からローター受け盤(M)の進
    退ガイド長孔(22)を通じて突出する支軸(41)に
    より、上記コイン送出口(O)の切り欠き一端部へ臨む
    ように取り付けられた遊転可能なコイン送出ガイドロー
    ラー(40)と、 そのコイン送出ガイドローラー(40)を上記進退ガイ
    ド長孔(22)に沿って、コイン送出口(O)の開口幅
    (w2)が常時コイン(C)の直径とほぼ等しく規定さ
    れるように引っ張り付勢すべく、上記揺動アーム(3
    4)とローター受け盤(M)との相互間に連繋掛架され
    たリターンバネ(46)とを備え、 上記ホッパー(H)からディスクローター(R)のコイ
    ン受け入れ孔(50)内へ受け入れたコイン(C)を、
    そのディスクローター(R)の放射弯曲羽根(51)に
    より押し進めて、上記ローター受け盤(M)のローター
    受け入れ凹所(G)からコイン送出口(O)へ、順次強
    制的に送り出すホッパー型コイン送出装置において、 上記コイン(C)がこれを押し進めるディスクローター
    (R)と、これを受け止めるコイン送出ガイドローラー
    (40)との向かい合う相互間へ、突っ張り状態となる
    咬み込み現象を解消するに当り、 その咬み込みコイン(C)によってコイン送出ガイドロ
    ーラー(40)が上記リターンバネ(46)の付勢力に
    抗しつつ、コイン送出口(O)から進退ガイド長孔(2
    2)に沿って退動することをコイン咬み込み検知センサ
    ー(29)により、その進退ガイド長孔(22)の終点
    (P2)へ到達するまでの間に検知して、その検知した
    センサー(29)からの逆転出力電気信号により上記デ
    ィスクローター(R)の回転駆動用可逆モーター(7)
    を逆転させた後、上記センサー(29)からの正転出力
    電気信号により再度その可逆モーター(7)を正転させ
    ることを特徴とするホッパー型コイン送出装置における
    コイン咬み込み現象の自働解消方法。
  2. 【請求項2】装置フレーム(F)へ後上がりの傾斜姿勢
    状態に取り付け固定されて、円形のローター受け入れ凹
    所(G)を区画すると共に、その円周面の一部がコイン
    送出口(O)として切り欠かれたローター受け盤(M)
    と、 上記ローター受け入れ凹所(G)に連通開口する状態と
    して、そのローター受け盤(M)へ前方から取り付けら
    れたコイン収容ホッパー(H)と、 上記装置フレーム(F)へ後方から取り付け固定された
    可逆モーター(7)により、上記ローター受け入れ凹所
    (G)内を回転駆動されるコイン送出用ディスクロータ
    ー(R)と、 上記ローター受け盤(M)の背後へ横架状態に枢着され
    た一定長さの揺動アーム(34)と、 上記ローター受け盤(M)のコイン送出口(O)から揺
    動アーム(34)と交叉する関係の上下方向に沿って切
    り欠かれた一定な作用長さ(L)のコイン送出ガイドロ
    ーラー用進退ガイド長孔(22)と、 上記揺動アーム(34)の中途部からローター受け盤
    (M)の進退ガイド長孔(22)を通じて前向きに突出
    する支軸(41)により、上記コイン送出口(O)の上
    端部へ臨むように取り付けられた遊転可能なコイン送出
    ガイドローラー(40)と、 そのコイン送出ガイドローラー(40)を上記進退ガイ
    ド長孔(22)に沿って、コイン送出口(O)の開口幅
    (W2)が常時コイン(C)の直径とほぼ等しく規定さ
    れるように引き下げ付勢すべく、上記揺動アーム(3
    4)とローター受け盤(M)との上下相互間へ連繋張架
    されたリターンバネ(46)とを備え、 上記ホッパー(H)からディスクローター(R)のコイ
    ン受け入れ孔(50)内へ受け入れたコイン(C)を、
    そのディスクローター(R)から後向きに突出する放射
    弯曲羽根(51)により押し進めて、上記ローター受け
    盤(M)のローター受け入れ凹所(G)からコイン送出
    口(O)へ、順次強制的に送り出すホッパー型コイン送
    出装置において、 上記ローター受け盤(M)へ後方からコイン咬み込み検
    知センサー(29)を取り付ける一方、その検知センサ
    ー(29)によって検知される被検知子(38)を、上
    記揺動アーム(34)の揺動先端部に取り付けて、 万一コイン(C)が上記可逆モーター(7)の回転動力
    を受けたディスクローター(R)により、コイン送出ガ
    イドローラー(40)をそのリターンバネ(46)の引
    き下げ付勢力に抗しつつ、上記進退ガイド長孔(22)
    の終点(P2)まで押し上げ退動させる如く、そのディ
    スクローター(R)とコイン送出ガイドローラー(4
    0)との向かい合う上下相互間へ突っ張り状態に咬み込
    まれた時、 上記揺動アーム(34)に軸支されたコイン送出ガイド
    ローラー(40)が、その進退ガイド長孔(22)の終
    点(P2)へ到達するまでの途中過程において、上記揺
    動アーム(34)の被検知子(38)を検知した検知セ
    ンサー(29)からの逆転出力信号により、上記ディス
    クローター(R)の可逆モーター(7)を逆転させて、
    上記コイン(C)の咬み込み現象を解消するや否や、
    じく検知センサー(29)からの正転出力信号により
    逆モーター(7)を再度正転させるように定めたことを
    特徴とするホッパー型コイン送出装置におけるコイン咬
    み込み現象の自働解消機構。
  3. 【請求項3】コイン咬み込み検知センサー(29)をリ
    ミットスイッチとして、ローター受け盤(M)における
    揺動アーム(34)よりも上方位置へ、その設置高さの
    調整自在に取り付け固定する一方、 上記リミットスイッチのアクチュエーター(30)と接
    触し得る被検知子(38)を一定長さの板バネやその他
    の弾性材から作成して、上記揺動アーム(34)の揺動
    先端部から一体的に張り出したことを特徴とする請求項
    2記載のホッパー型コイン送出装置におけるコイン咬み
    込み現象の自働解消機構。
  4. 【請求項4】コイン咬み込み検知センサー(29)を光
    電スイッチとして、ローター受け盤(M)における揺動
    アーム(34)よりも上方位置へ、その設置高さの調整
    自在に取り付け固定する一方、 上記光電スイッチにより検知される被検知子(38)
    を、上記揺動アーム(34)の揺動先端部から一体的に
    張り出したことを特徴とする請求項2記載のホッパー型
    コイン送出装置におけるコイン咬み込み現象の自働解消
    機構。
  5. 【請求項5】装置フレーム(F)に側面視の倒立ハット
    型モーター支持台(4)を取り付け一体化して、そのモ
    ーター支持台(4)へ後方からディスクローター(R)
    の回転駆動用可逆モーター(7)を取り付け固定する一
    方、 同じくモーター支持台(4)へ前方からローター受け盤
    (M)を取り付け固定することにより、そのローター受
    け盤(M)と上記モーター支持台(4)との前後相互間
    に一定のスペース(S)を確保すると共に、 そのスペース(S)を利用して、上記ローター受け盤
    (M)の背後へコイン送出ガイドローラー(40)の揺
    動アーム(34)を枢着したことを特徴とする請求項2
    記載のホッパー型コイン送出装置におけるコイン咬み込
    み現象の自働解消機構。
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