JP3470586B2 - 表示用マトリクス基板の製造方法 - Google Patents

表示用マトリクス基板の製造方法

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JP3470586B2 JP6942298A JP6942298A JP3470586B2 JP 3470586 B2 JP3470586 B2 JP 3470586B2 JP 6942298 A JP6942298 A JP 6942298A JP 6942298 A JP6942298 A JP 6942298A JP 3470586 B2 JP3470586 B2 JP 3470586B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置等に
用いられる表示用マトリクス基板の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、分子配列が固体のような一定の
秩序を保ちながら、その一方では液体のように流動性を
有し、電界に対して容易に配列を変えて光学的性質の変
化として現れる液晶を用いた装置として、液晶表示装置
が知られている。この液晶表示装置は、共通電極とこれ
に対向して配置した個別に制御可能な画素電極を有する
マトリクス基板との間に液晶を封じ込め、画素電極に選
択的にデータ信号を印加することにより、対応する画素
電極間の液晶の光学的特性を変化させるようになってい
る。この種の液晶表示装置は、一般的には透過型の液晶
表示装置と反射型の液晶表示装置とに大別され、透過型
の液晶表示装置は、光学系の構成が比較的簡単になるの
でコストダウンを図り易いメリットがある反面、表示パ
ネルを小型化すると、画素電極を選択するスイッチング
トランジスタや配線の占める面積割合が増えて開口率が
下がり、画像の明るさが低下して暗くなるという欠点が
有る。 【0003】これに対して、例えば特公昭57−394
22号公報や特開平4−338721号公報等に開示さ
れたような反射型の液晶表示装置は、反射画素電極の下
にスイッチングトランジスタや配線を配置できるので、
表示パネルを小型化しても開口率が下がらず、明るい画
像を得ることができる。従って、拡大投影方式の液晶表
示装置では、小型高密度の反射型の表示パネルが適して
いる。ここで、従来の液晶表示装置の一例として、MO
S型トランジスタを用いた反射型液晶表示装置について
説明する。図8は一般的な液晶表示装置のマトリクス状
の画素と、動作のための走査回路を示す回路図であり、
図9は表示用マトリクス基板の単位画素部分の断面図で
ある。 【0004】図17において、1は例えばMOS型トラ
ンジスタよりなるスイッチング素子であり、ガラス基板
或いはシリコン基板上に縦横にマトリクス状に多数配列
されている。このスイッチング素子1のソース8或いは
ドレイン7には画素電極2及び画素電極2と端子の一方
を共通にする電荷蓄積用のコンデンサ3が接続されてい
る。スイッチング素子2のゲート電極4には選択信号を
流すゲート線Xi が接続され、画素電極2に接続され
ていないソース8或いはドレイン7には映像信号などを
流す信号線Yjが接続されている。ゲート線Xi はX
方向走査回路Xscnにより駆動され、信号線YjはY
方向走査回路Yscnにより駆動される。尚、図示例に
おいては、ソース8に画素電極2が接続されている場合
を示す。 【0005】各画素電極2には、対向させて透明な共通
電極5が設けられており、この共通電極5と画素電極2
との間に液晶6を封じ込めて、各電極毎に画素を形成し
ている。この素子の動作は、例えばゲート線Xiを介し
てゲート電極4に選択信号が印加されると、MOS型ト
ランジスタよりなるスイッチング素子1はオンとなり、
信号線Yjの映像信号はスイッチング素子1を通ってコ
ンデンサ3を充電すると同時に画素電極2にも印加され
る。 【0006】ここで、ゲート線Xiの信号が0になって
非選択になっても対応するコンデンサ3に貯えられた電
荷により画素電極2の電位は保持される。この間、液晶
6には、画素電極2と共通電極5との間の電位差が印加
され、この電圧により液晶の光透過率が変化し、従っ
て、この電位差を制御することにより電気信号を変調さ
れた光信号に変換することができる。このような単位画
素をマトリクス状に配列し、縦方向、及び横方向に信号
を走査することにより、画像を形成することが可能とな
る。この走査方法は、例えばゲート線Xiに沿ったX方
向にスイッチング素子1を一斉にオンさせて、映像信号
をコンデンサ3に書き込み、Y方向に順次走査する。 【0007】次に、図18も参照して単位画素部分の構
造を詳しく説明する。上記MOS型トランジスタよりな
るスイッチング素子1は、ゲート電極4、ドレイン7、
ソース8により構成され、ゲート電極4はゲート酸化膜
9を介して設けられ、例えば多結晶シリコンによりX方
向のゲート線Xiとして配線される(図17参照)。ま
た、ドレイン7は、Y方向に伸びる信号線Yjに接続さ
れる(図17参照)。ソース8の隣には、基板としての
単結晶シリコン基板10とコンデンサ電極11との間
に、例えばSiO2 の絶縁膜12を挟むことで電荷蓄積
用のコンデンサ3が形成されており、このコンデンサ電
極11がソース8に接続されている。画素電極2は、上
記スイッチング素子1及びコンデンサ3の上方に、例え
ば絶縁膜13を介して形成されており、上記画素電極2
とソース8は、絶縁膜13の厚さ方向に設けた、電気的
接続のための開口部14(図中、破線で囲まれている)
を介して電気的に接続されている。 【0008】また、画素電極2は例えばアルミニウムの
ような読み出し光の反射率が高い材料で作られている。
このように形成された表示用マトリクス基板15の表面
に対向させて、これより僅かな間隔L1を隔てて、表面
(図中下面)に透明な共通電極5を被着形成した透明ガ
ラス16が設けられており、この共通電極5と、画素電
極2の対向表面にそれぞれ配向膜17、18を形成して
両電極2、5間に液晶6を封じ込めることにより、液晶
パネルが形成され、これにより反射型の液晶表示装置が
得られる。そして、透明ガラス16の上方より来る入射
光19は、液晶6中を通過した後、画素電極2の表面で
反射して変調光20として出ていくことになる。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】ところで、実用上十分
な画像品質を得るためには白黒では画素は少ないもので
30万画素(640×480画素)、カラーで高品質の
画像を得るためには数百万画素が必要であり、これに対
応させて、同数のスイッチング素子としてのトランジス
タを形成する必要がある。現在の半導体プロセスにおい
ては、数百万画素のトランジスタを形成する場合、トラ
ンジスタの形成不良などによりある程度の不良のトラン
ジスタが発生することは避けられない。 【0010】表示用マトリクス基板において、トランジ
スタが不良になると輝点、或いは黒点の欠陥が発生する
ため、表示品質を落とす結果となる。数百万画素の表示
用マトリクス基板の製造においては現状ではコストが高
く、欠陥が発生した表示用マトリクス基板をすべて不良
として扱うことは、更にコストが増大する結果となる。
そのため、一般的には、不良画素を修正する、或いは目
立たなくする工夫が提案されている。このような不良画
素に関しては、例えばスイッチング素子であるトランジ
スタ及び信号線、ゲート線のマトリクスを形成した時点
で、表示用マトリクス基板に駆動信号を与え、映像信号
を入力し、その映像信号の電流応答を基板の駆動信号と
同期させることにより、欠陥部位を同定することができ
る。 【0011】欠陥画素を修正する、或いは目立たなくす
る工夫として具体的には、(1)不良画素電極に相当す
る部分についてガラス基板を黒く塗りつぶす方法、
(2)光学エネルギ或いは熱エネルギにより不良画素部
分の液晶を除去する方法(特公平7−46181号公
報)、(3)基板内に検査端子を設け、検査結果により
不良箇所をレーザで溶断する方法(特公平7−7867
3号公報)、(4)トランジスタの走査電極、信号入力
端子をレーザで切断し、レーザにより隣の画素と電気的
に接続する方法(特公平4−39055号公報)などが
あげられる。 【0012】しかしながら、上述したような各種の方法
は、以下に示すような問題点がある。すなわち、上記
(1)のように不良画素を常に黒点とする場合は、表示
画像が暗い場合は目立たないが、明るいときは目立って
しまう。また、上記(2)のように不良画素部分の液晶
を除去する場合は、画素面積が小さいときは不良画素部
分のみをねらって除去することが困難であり、また、該
当画素周辺が熱によりダメージを受ける危険性がある。
更に、上記(3)及び(4)のように、レーザで溶断す
る場合は、熱によるダメージを受けたり、また溶断によ
り該当画素は動作しなくなるため、該当画素の輝度は不
定となる。 【0013】本発明は、以上のような問題点に着目し、
これを有効に解決すべく創案されたものであり、その目
的は、欠陥スイッチング素子が存在してもその影響度を
最小限に抑えて使用することができる表示用マトリクス
板の製造方法を提供することにある。 【0014】 【課題を解決するための手段】本発明者は、実際に表示
用マトリクス基板を作成すると、不良画素の原因は、ト
ランジスタ形成不良により該当画素トランジスタのゲー
トが信号線(ドレイン)とショートし、映像信号が画素
電極に到達しない場合が6割以上を占めることを確認し
たこと、及び欠陥測定により得られた画像欠陥情報を元
に、欠陥トランジスタ部位に相当する画素電極を、本来
接続すべき欠陥トランジスタと接続せず、隣接する正常
なトランジスタに接続された画素電極に接続することに
より、その欠陥の影響度を最小限に抑えながら使用する
ことができる、という知見を得ることにより、本発明に
至ったものである。 【0015】本発明の関連技術は、基板上にマトリクス
状に複数の画素電極を配置し、前記個々の画素電極に対
してスイッチング素子を配置し、前記個々のスイッチン
グ素子を順次動作させて前記画素電極に電圧を印加する
ことにより画像を表示させるようにした表示用マトリク
ス基板において、予め前記スイッチング素子の動作を検
査し、このスイッチング素子の内の不良なスイッチング
素子に対応する画素電極を、この画素電極に隣接する正
常なスイッチング素子の画素電極と電気的に接続させた
ものである。 【0016】これにより、不良な欠陥スイッチング素子
の画素電極は、これに隣接する正常なスイッチング素子
の画素電極に電気的に接続された状態となり、隣接する
正常な画素電極と同一の動作をすることになる。従っ
て、欠陥画素が存在しなくても、表示画像に対する悪影
響を最小限に抑制して、その表示品質が劣化することを
防止することができる。 【0017】本発明の関連技術は、基板上にマトリクス
状に複数の画素電極を配置し、前記個々の画素電極に対
してスイッチング素子を配置し、前記個々のスイッチン
グ素子を順次動作させて前記画素電極に電圧を印加する
ことにより画像を表示させるようにした表示用マトリク
ス回路において、不良なスイッチング素子の画素電極に
隣接して前記不良なスイッチング素子に電気的に接続さ
れた正常な画素電極と、前記不良な画素電極に関する位
置情報を記憶する欠陥画素記憶手段と、この欠陥画素記
憶手段に記憶された位置情報に基づいて前記不良な画素
電極の映像信号を一時的に記憶する一時記憶手段と、前
記隣接する正常な画素電極の表示時にこの画素電極用の
映像信号と前記一時記憶手段から読み出した前記不良な
スイッチング素子の画素電極用の映像信号とに基づい
て、前記隣接する正常な画素電極へ供給される映像信号
を求める信号変換手段とを備えるようにしたものであ
る。これによれば、欠陥(不良)画素に隣接した正常画
素を表示する際に、信号変換手段は、欠陥画素へ供給さ
れるべき映像信号と、当該正常画素へ供給されるべき映
像信号とを加味して新たな映像信号を求めるようにして
いるので、1画素単位或いは1ライン単位の高解像度を
確保することが可能となる。 【0018】本発明の関連技術は、基板上にマトリクス
状に複数の画素電極を配置し、前記個々の画素電極に対
してスイッチング素子を配置し、前記個々のスイッチン
グ素子を順次動作させて前記画素電極に電圧を印加する
ことにより画像を表示させるようにした表示用マトリク
ス回路において、不良なスイッチング素子の画素電極に
隣接して前記不良なスイッチング素子に電気的に接続さ
れた正常な画素電極と、前記不良な画素電極に関する位
置情報を記憶する欠陥画素記憶手段と、映像信号を一時
的に記憶する一時記憶手段と、前記不良なスイッチング
素子の画素電極の周辺の画素電極に対する映像信号の状
態を判断する状態判断手段と、前記隣接する正常な画素
電極の表示時に、前記状態判断手段の判断結果に応じ
て、前記隣接する正常な画素電極用の映像信号と前記一
時記憶手段から読み出した前記不良なスイッチング素子
の画素電極用の映像信号とに基づいて、前記隣接する正
常な画素電極へ供給する映像信号を求める信号変換手段
とを備えるようにしたものである。 【0019】これによれば、欠陥画素の周辺の画素に対
する映像信号の状態、例えば階調度を判断し、信号変換
手段は、この判断結果に応じて欠陥画素の映像信号とこ
れに隣接する正常画素の映像信号とを加味して新たな映
像信号を求め、これを隣接正常画素へ供給するようにし
ている。例えば、周辺画素の映像信号が1つでも中間調
の場合には、欠陥画素用の映像信号と隣接する正常な画
素用の映像信号を加算して2で割って形成した新たな映
像信号を隣接する正常な画素に供給し、これに対して、
周辺画素の映像信号が全て中間調以外の場合、例えば全
て白色の場合或いは全て黒色の場合には、隣接する正常
な画素には、欠陥画素用の映像信号を供給する。これに
より、1画素単位のより精度の高い高解像度を確保する
ことが可能となる。 【0020】請求項1に係る方法発明は、基板上にマト
リクス状に複数の反射画素電極を配置し、前記個々の
画素電極の下部に対して絶縁膜を介してスイッチング
素子を配置し、前記個々のスイッチング素子を順次動作
させて前記反射画素電極に電圧を印加することにより画
像を表示させるようにした表示用マトリクス基板の製造
方法において、基板上にマトリクス状に配列された前記
複数のスイッチング素子を形成する第1の工程と、前記
複数の反射画素電極を形成する前に前記スイッチング素
子の動作を検査して不良なスイッチング素子を検出する
第2の工程と、前記スイッチング素子の上部に絶縁膜を
形成する第3の工程と、前記絶縁膜に対して正常なスイ
ッチング素子に対応する部分のみに穴開けを行なう第4
の工程と、前記絶縁膜上に反射画素電極材料の膜を形成
する第5の工程と、前記反射画素電極材料の膜を、不良
なスイッチング素子に対応する反射画素電極がこれに隣
接する正常なスイッチング素子の反射画素電極に接続さ
れた状態になるように選択的にエッチングする第6の工
程と、よりなることを特徴とする表示用マトリクス基板
の製造方法である。このような製造方法により、上述し
た表示用マトリクス基板を形成することができる。 【0021】また、従来の欠陥修正方法で用いたレーザ
や熱エネルギ等を用いる必要がないので、周辺の正常画
素にダメージを与えることもなく、歩留りを大幅に向上
させることができる。また、上記スイッチング素子とし
ては、例えばMOS型のトランジスタを用いることがで
きる。 【0022】 【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る表示用マト
リクス基板の製造方法の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。図1は本発明の表示用マトリクス基板の2画
素部分を示す部分断面図、図2乃至図6は本発明方法を
説明するための工程図、図7は図1に示す素子用マトリ
クス基板を示す回路構成図である。図1乃至図6におい
ては、不良な欠陥画素と正常な画素を含む2画素部分を
示している。尚、図17及び図18に示す従来の表示用
マトリクス基板と同一部分については同一符号を付して
説明する。 【0023】また、ここでは基板としてシリコン基板上
にスイッチング素子としてMOS型トランジスタを形成
する場合を例として説明するが、必ずしもこれに限定さ
れるものではなく、ガラス基板上にTFT(薄膜トラン
ジスタ)を形成する場合でも同様に適用することができ
る。更に、本発明の説明において隣接する画素という表
記は、表示した場合に同色となるような隣接する画素を
意味し、例えば1枚の表示面にカラーフィルタ等を用い
て多色の表示画素が存在する場合には同色素子同士間で
本発明が適用されることになる。まず、図1を参照して
欠陥画素と正常画素を含んだ表示用マトリクス基板につ
いて説明する。 【0024】図1において、左側は不良な欠陥画素21
Aであり、右側は正常画素21Bである。尚、以後、欠
陥画素21Aに対応する部材の参照符号には文字Aを付
し、正常画素21Bに対応する部材の参照符号には文字
Bを付す。図中、1A、1Bは単結晶シリコン基板10
の表面に形成されたスイッチング素子であり、ここでは
MOS型トランジスタよりなる。図中、7A、7Bは上
記トランジスタ1A、1Bのドレイン、8A、8Bは上
記トランジスタ1A、1Bのソース、9A、9Bは上記
トランジスタ1A、1Bのゲート酸化膜、4A、4Bは
上記トランジスタ1A、1Bのゲート電極である。ここ
では、図中、左側のトランジスタ1Aのゲート電極4A
とドレイン7Aとの間に金属性パーティクル22が侵入
して両者を短絡させており、トランジスタ1Aを欠陥状
態としている。 【0025】また、3A、3Bは上記トランジスタ1
A、1B毎に並設された電荷蓄積用のコンデンサ、11
A、11Bは上記コンデンサ3A、3Bのコンデンサ電
極であり、それぞれ上記トランジスタ1A、1Bのソー
ス8A、8Bに電気的に接続されている。12A、12
Bはシリコン基板10と上記各コンデンサ電極3A、3
Bとの間に形成されるSiO2 の絶縁膜、13A、13
Bは上記トランジスタ1A、1Bやコンデンサ3A、3
Bを覆うSiO2 の絶縁膜であり、両絶縁膜13A、1
3Bは連続している。ここで、正常画素21Bのソース
8Bに対応する部分の絶縁膜13Bには、コンタクトホ
ール、すなわち開口部14Bが形成されて下層のソース
21Aのソース電極23Aが露出されているが、欠陥画
素21Aのソース8Aに対応する絶縁膜13Aには、そ
のようなコンタクトホールは形成していない点に注意さ
れたい。2A、2Bは上記絶縁膜13A、13B上に形
成された画素電極であり、ここでは従来のマトリクス基
板のように画素毎に電気的に分離されておらず、両画素
電極13A、13Bは連続しており、電気的に接続され
ている。 【0026】従って、正常トランジスタ1Bのソース8
Bは、ソース電極23B、開口部14Bを介して両画素
電極2A、2Bに電気的に接続されることになる。すな
わち、欠陥トランジスタ1Aの画素電極2Aは、隣接す
る正常トランジスタ1Bの画素電極2Bに電気的に接続
されており、欠陥トランジスタ1Aの画素電極2Aは、
隣りの正常トランジスタ1Bにより画素電極2Bと共に
その動作が制御されることになる。このようにして形成
された、表示用マトリクス基板は、以後、図18に示す
ように表面に配向膜18が形成され、配向膜17及び共
通電極5付きの透明ガラス16を設けて、液晶6を封入
することで液晶表示装置に組み立てられることになる。
この表示用マトリクス基板の回路構成は図7に示されて
おり、欠陥画素21Aの画素電極2Aは、欠陥トランジ
スタ1Aのソース8Aではなく、隣接する正常画素21
Bの画素電極2Bに電気的に接続された状態となる。 【0027】次に、上記した表示用マトリクス基板の製
造工程を図2乃至図7を参照して説明する。まず、第1
の工程として、図2に示すように単結晶シリコン基板1
0上にてスイッチング素子としてのMOS型トランジス
タ1A、1Bを形成する。このトランジスタ1A、1B
は、所定の間隔を隔ててイオン注入により形成されたド
レイン7A、7Bとソース8A、8Bと、これらの間に
ゲート酸化膜9A、9Bを介して形成されたゲート電極
4A、4Bとにより構成される。このゲート電極4A、
4Bは、例えば多結晶シリコンによりX方向のゲート線
Xiとして配線され、またドレインはY方向にのびる信
号線Yjに接続される(図18参照)。 【0028】図3に示すように、ソース8A、8Bの隣
には、単結晶シリコン基板10の表面とコンデンサ電極
11A、11Bとの間に例えばSiO2 の絶縁膜12
A、12Bを挟むことによって電荷蓄積用のコンデンサ
3A、3Bを形成し、このコンデンサ電極11A、11
Bはソース8A、8Bに接続されている。更に、トラン
ジスタ1A、1B及びコンデンサ3A、3Bの上に、絶
縁膜13A、13Bを形成する。この絶縁膜13A、1
3Bを形成する際、図中、左側のトランジスタ1Aの部
分に例えば金属性パーティクル22が侵入してゲート電
極4Aとドレイン7Aとの間を短絡し、このトランジス
タ1Aを欠陥(不良)状態としてしまっている。 【0029】また、このようなトランジスタの形成工程
と、同時にこの周囲に走査部を形成することで、マトリ
クス状に構成されたトランジスタの走査回路、すなわち
図17に示すX方向走査回路XscnとY方向走査回路
Yscnを形成しておく。以上で、第1の工程が終了す
ることになる。 【0030】次に、第2の工程へ移行する。以上のよう
にして作成されたマトリクス状のトランジスタ回路に対
し、上記X方向走査回路Xscn及びY方向走査回路Y
scnを用いて電気信号を入力することで、トランジス
タの動作を実現することができる。従って、電気信号に
より、各トランジスタの動作を確認して検査を行ない、
不良なトランジスタを検出する。検査方法の例として、
例えば特開平3−200121号公報に示されるよう
に、保持容量コンデンサに充放電される電流を積分して
評価する方法や、画素に対して一定電圧の信号を入力
し、走査回路を動作させたときの電流、或いは電圧の変
化により不良画素を検出する方法などがある。ここで述
べる検査方法は、最終的に不良画素の位置が電気的に特
定できれば、いずれの手段でも良く、特に手段、構造を
選ぶ必要はない。ここでは、当然のこととして金属パー
ティクル22をトランジスタ1A内に含んだ図中、左側
の画素21Aが欠陥画素として検出されることになる。 【0031】次に、第3〜第6の工程へ移行する。以上
のようにして得られた欠陥画素情報を基に、図4及び図
5に示すように正常トランジスタ1Bの上部のみ、最表
面の絶縁膜13Bに、画素電極との接続用のコンタクト
ホール、すなわち開口部14B(図5参照)を形成する
(第3及び第4の工程)。絶縁膜13Bに対する穴開け
は、通常、レジストパターンを選択的に形成し、ドライ
エッチング等の方法によって穴開けを行なうのが一般的
であり、本実施例でもこの方法を使用できる。図4は、
絶縁膜13A,13Bをつけた状態の断面図を示し、前
述のように右側が正常な画素トランジスタ1B、左側が
金属パーティクル22が入ったため、ゲート電極4Aと
ドレイン7Aがショートし、不良となっている構造を示
す。 【0032】上記絶縁膜13A、13B上に、例えばネ
ガレジスト24(光を当てることによりレジストは硬化
して残る)を塗布し、穴開けの位置以外の部分を露光す
ることで、穴開け位置のみのレジストを残すことができ
る。この場合には、先ず、全ての画素が正常画素である
場合のマスクを用いて第1の露光を行なう。この時の第
1の露光エリア25は矢印により示されている。この第
1の露光エリア25は正常、欠陥を問わず、全ての画素
のコンタクトホールに対応する部分以外を露光してい
る。 【0033】続いて、欠陥画素部分の穴開けを行なわな
いようにするために、前記欠陥画素情報に基づいて作成
された修正マスク(不良画素部分の穴開け部分について
のみ、露光される)を用いて第2の露光を行なう。図
中、第1の露光エリア25の上方に、修正マスクを用い
て行なう第2の露光エリア26が矢印で示されている。
これにより、不良画素部分の穴開けを行なわないような
レジストパターンが作成可能となる。すなわち、領域2
9のレジストは、対応するトランジスタ1Aが不良であ
ることから除去されずに残ることになる。その後、例え
ばドライエッチングなどの方法により絶縁膜13Bに穴
を開けて開口部14Bを形成すれば、正常画素部分のみ
穴の開いた状態を実現することができる。この状態を図
5に示す。 【0034】次に、画素電極2A、2Bを作成する。ま
ず、図6に示すように全体に画素電極材料としてアルミ
ニウム膜27をスパッタ法により形成する(第5の工
程)。続いて、レジスト28を塗布し、アルミニウム膜
を残す部分にのみレジストを形成する。ここでも、ネガ
レジストを利用する(光を当てた部分が残る)。まず、
全ての画素電極が正常であるものとして第3の露光を行
なう。この時、第3の露光によって、露光されるエリア
は第3の露光エリア30として矢印で示されている。続
いて検査により得られた不良画素情報を基に第4の露光
を行なって不良画素の部分について、隣接する画素との
間を再度露光することにより、隣接する画素と接続され
た画素電極を実現することができる(第6の工程)。 【0035】この時の第4の露光によって露光されるエ
リアは第4の露光エリア31として矢印で示されてい
る。これによって、領域32のレジストは除去されずに
残ることになるので、後述するように2つの画素電極2
A、2Bが分離されずに連続した状態で残ることにな
る。このようにして修正を行なった後、例えばドライエ
ッチングによりアルミニウム膜27を選択的に除去する
と、図1に示すような構造の表示用マトリクス基板が作
成される。図7はこの回路構成図を示している。図7中
において、破線33で示す部分は、図4において説明し
た絶縁膜13の穴開け工程ににおいて、欠陥トランジス
タ1A側の絶縁膜13Aの穴開けを行わなかったことに
より接続が断たれた部分である。この結果、前述のよう
に不良画素トランジスタ1Aは画素電極2Aに接続され
ず、不良部分の画素電極2Aは隣接する正常な画素2B
と接続されるため、不良トランジスタ1Aがあってもそ
の表示品質に悪影響を与えない表示用マトリクス基板を
実現することが可能となる。 【0036】従って、表示用マトリクス基板の歩留りを
高めることができ、製造コストの削減を図ることが可能
となる。尚、1個の画素トランジスタに付属した保持容
量に蓄えられる電荷が、液晶部での放電よりも十分に大
きい場合、また、不良トランジスタの画素電極に接続さ
れる側から、信号線Yj或いはゲート線Xiへの抵抗が
十分に大きい場合、換言すれば、不良トランジスタのオ
フ抵抗が十分に大きい場合には、トランジスタのオフ時
に放電される電荷量は小さくなる。従って、この場合に
は、欠陥トランジスタとそれに対応する画素電極を電気
的に接続していても、放電が抑えられるので、この画素
電極を隣接する正常トランジスタの画素電極と接続して
いさえすれば、問題を生じない。従って、この場合に
は、図4に示した絶縁膜13の穴開け工程の内、第2の
露光エリア26を露光する修正工程と行わずに済み、そ
の分、修正パターンの作成が不要となって工程の簡略化
及びコストの削除を行なうことができる。この時の回路
構成図は、図7中において、破線33が実線となって、
電気的につながった状態となる。 【0037】ところで、上記実施例においては、欠陥画
素の画素電極へは、これに隣接する正常画素の映像信号
を代用して印加するようになっているので、欠陥画素の
画素電極へ印加すべき本来の映像信号は欠落してしまっ
ていることになる。この場合、それ程高い解像度を要求
されない場合にはそれ程問題は生じないが、例えば1画
素単位或いは1ライン画素単位の高い解像度が要求され
る場合には、これに十分に対応できず、問題となってし
まう。例えば図8(A)に示すような正常画素のみで形
成される表示面においては”F”という文字が現れてい
るが、図8(B)に示す表示面においては、例えばyi
列(横方向)全体が欠陥画素とすると、”F”という文
字を現そうとしても、これを表示することができない。 【0038】そこで、これを解決するためには図9に示
すように欠陥画素列であるyi 列の画素電極を、これに
隣接する正常な画素列、例えばyi+1 列の画素電極と電
気的に接続するようにすればよい。図10はこの時の画
素電極の状態を示しており、図10(A)は、画素列y
i 、yi+1 の個々の画素電極が電気的に分離されている
場合を示し、図10(B)は画素列yi の全体が欠陥で
あるために、隣接する正常な画素列yi+1 に電気的に接
続している。この場合、正常な画素列yi-1 の画素電極
に加える映像信号は、画素列yi-1に本来加えるべき映
像信号のみならず、欠陥画素列yi に本来加えるべき映
像信号も加味して作った新しい映像信号をこの正常な画
素列yi-1 に印加するようにしている。尚、画素列y
i+1 に代えて正常な画素列yi-1 に接続させてもよいの
は勿論である。 【0039】以下に、上記動作を行なうための構成につ
いて説明する。図11は本発明の変形例を示す概略平面
図、図12は図11に示す変形例の回路構成図である。
図12に示す回路構成40の全体は、図11に示すよう
に表示面41、Y方向走査回路Yscn及びX方向走査
回路Xscnの外側に設けられる。この回路構成40
は、マトリクス状のトランジスタ回路の良否の検査を行
なった後に、図12に示すように構成された回路を外付
けすることにより設けられる。この場合、上述のように
画素列yi 列が欠陥列であり、隣接する正常な画素列y
i+1 列に電気的に接続されている。すなわち画素列y
i+1 列の映像信号を、yi 列の欠陥画素の情報を含めた
状態に変換することにより、欠陥となっているyi 列の
映像情報を表示させることが可能となる。ここでyi+1
列の映像信号を、yi 列とyi+1 列の映像信号の平均と
する変換手段について述べる。 【0040】この変換手段の回路構成は、1列の横線
(列)を構成する画素に対応する映像信号を、順次切り
替えて取り込むための第1のシフトレジスタ回路42を
有しており、この第1のシフトレジスタ回路42には、
欠陥画素列yi の映像信号を記憶する一時記憶手段43
が接続されている。この一時記憶手段43は、欠陥画素
列yi の個々の画素電極に対応する多数の電荷蓄積用の
コンデンサ44よりなり、映像信号を電荷として保持す
ることになる。そして、各コンデンサ44は、これに蓄
積された電荷、すなわち映像信号を順次取り出すための
第2のシフトレジスタ回路45に接続されている。 【0041】一方、欠陥画素記憶手段46には、先に行
なわれたマトリクス状のトランジスタ素子に対する良否
の検査結果で得られた欠陥画素列yi に関する位置情報
及び欠陥画素列yi の画素電極が電気的に接続された正
常画素列yi+1 に関する位置情報が予め記憶されおり、
これとカウンタ47を組み合わせて、カウンタ47に入
力される同期信号を監視して上記第1及び第2のシフト
レジスタ回路42、45の起動のタイミングを決定して
いる。また、第2のシフトレジスタ回路45の出力は、
第1の信号変換手段48に接続されている。この第1の
信号変換回路48は、第2のシフトレジスタ回路45の
出力と原信号(映像信号)とを加算する加算回路49
と、この加算回路49の出力側に直列接続された2つの
分配抵抗R1、R2とを有しており、両分配抵抗R1、
R2の接続点の出力を、電極列yi+1 へ出力するように
なっている。ここで両分配抵抗R1、R2の抵抗値を等
しくすることにより、欠陥画素の映像信号と正常画素の
映像信号を加えて、この1/2のレベル信号を実際の映
像信号として出力することになる。また、映像信号は、
一部分岐されてバッファ90を介して分配抵抗R1,R
2の接続点に接続されており、このバッファ90は、カ
ウンタ47からのスタート信号(yi+1 を示す)をトリ
ガとしてオフされ、yi+1 列以外の映像信号をスルー状
態で通すようになっている。 【0042】次に、この回路の動作について図13も参
照して説明する。図13は図12に示す回路のタイミン
グチャートを模式的に示す図である。まず、カウンタ4
7は、同期信号をカウントすることにより、欠陥画素記
憶手段46に記憶されている欠陥画素列yi に対応した
映像信号がくると、スタート信号S1により第1のシフ
トレジスタ回路42を起動して、この画素列yi に対応
した映像信号を内部に取り込み、これにより各画素に対
応する映像信号がコンデンサ44の列に電荷として蓄積
保持される。尚、修正画素列yi+1 列以外の画素列の映
像信号は、図12のバッファ90をスルー状態で通るこ
とにより変換回路を通らずにそのまま映像信号としてデ
バイス(表示部)に供給される。すなわち、このバッフ
ァ90は、画素列yi+1 列の時はオフとなり、それ以外
の画素列の時はオン(オープン)で導通状態となってい
る。 【0043】次に、画素列yi+1 の映像信号の開始タイ
ミングにおいて、カウンタ47は第2のシフトレジスタ
回路45に向けてスタート信号S2を出力してこの第2
のシフトレジスタ回路45を起動し、それぞれの画素に
対応する映像信号をコンデンサ列から順次読み出す。こ
の読み出された欠陥画素列yi の映像信号は、第1の変
換手段48の加算回路49にて、原信号として入来する
正常画素列yi+1 の本来の映像信号と重ね合わされて出
力され、この出力信号は、分配抵抗R1、R2にてその
レベルが2分されて新たな映像信号として出力され、正
常画素列yi+1に順次印加されて行くことになる。図1
3(A)は映像信号の原信号の波形を示し、図13
(B)は変換信号の波形を示す。欠陥画素列yi の映像
信号の原信号のレベルをaとし、正常画素列yi+1 の映
像信号の原信号のレベルをbとすると、正常画素列y
i+1 に実際に印加される映像信号のレベルは(a+b)
/2となる。尚、この直前のレベルaの信号は実際には
表示されていない。 【0044】このように、先に説明した実施例とは異な
り。図12に示す実施例においては欠陥画素列yi の映
像信号が失われることなく、この映像信号を加味した映
像信号が隣接正常画素列に印加されるので、その分、解
像度を向上させることができる。例えば、図8(B)に
示すような表示内容が図9に示すように改善され、”
F”の文字を認識することが可能となる。図12に示す
実施例は、映像信号をアナログ信号として取り扱った場
合を例にとって説明したが、これをデジタル信号として
取り扱うようにしてもよい。図14は映像信号をデジタ
ル信号として取り扱う時の回路構成図を示す。ここでは
コンデンサ列よりなる一時記憶手段43に替えて、例え
ばRAMよりなる一時記憶手段50を用い、また、欠陥
画素列の映像信号と隣接正常画素列の映像信号から新た
な変換後の映像信号を求めるデジタル式の第1の信号変
換手段51としては演算回路を用いる。 【0045】また、アナログの映像信号の入力側には、
これをデジタル信号に変換するA/D変換器52を設
け、出力側にはデジタル信号をアナログ信号に変換する
D/A変換器53を設けている。更に、回路中の適当箇
所には、バッファ54、55、56、インバータ57、
アドレス発生回路58等を設けている。尚、回路中、2
重線の矢印はデータバスを示す。この回路の動作原理
は、アナログとデジタルの相異は別として図12に示し
た回路と基本的に同じである。すなわち、アナログの映
像信号はA/D変換器52にてデジタル化されて処理が
行なわれる。カウンタ47では同期信号と、欠陥画素記
憶手段46の欠陥画素列の位置情報とを比較し、該当す
る欠陥画素列yi の画素情報になった時に、カウンタ4
7はライト信号を一時記憶手段50のwrite端子に
入力し、これと同時にバッファ54を開き、デジタルの
映像信号は同期信号とカウンタ47で発生したタイミン
グパルスにより決まるアドレスの一時記憶手段50に記
録される。これにより、欠陥画素列yi の映像信号を記
録することができる。 【0046】次に、隣接する正常画素列yi+1 の映像信
号が来たときは、カウンタ47からリード信号が出力さ
れてこれが一時記憶手段50のread端子に入力さ
れ、アドレス発生回路58で決まるアドレスの記憶内容
が順次読み出される。この時、バッファ54はクローズ
となり、読み出されたデータ(yi 列)は例えば第1の
信号変換手段51へ入力される。この時、A/D変換器
52を通った正常画素列yi+1 の映像信号の原信号も、
オープンされたバッファ55を介して例えば第1の信号
変換手段51へ入力される。この第1の信号変換手段5
1では、上記画素列yi の映像信号と画素列yi+1の映
像信号とを加算して2で割ることによって平均化処理を
行ない、この信号を変換された新たな映像信号として出
力することになる。この新たな映像信号は、D/A変換
器53にてアナログ信号に変換された後に、画素列y
i+1 へ印加されることになる。 【0047】このように、映像信号をデジタル信号とし
ても同様な作用効果を発揮することができる。上記実施
例では、列方向(横方向)に1列の画素全体が欠陥とな
った場合を例にとって説明したが、行方向(縦方向)に
1行の画素全体が欠陥となった場合にも同様に適用でき
るのは勿論である。また、ここでは1列、或いは1行の
画素列全体が欠陥である場合を例にとって説明したが、
1画素単位でも同様に適用できるのは勿論である。尚、
上記実施例にあっては、欠陥画素の画素信号とこれに接
続される正常画素の本来の映像信号とを加味して新たな
映像信号を形成しているので、1画素単位の更に高い解
像度を必要とする場合には対応することが困難となる。 【0048】例えば図15に示すように縦横に3個ずつ
配列された9個の画素P1〜P9の内、真中の画素P5
が欠陥画素の場合において、欠陥画素P5と周辺の画素
P1〜P4、P6〜P9と輝度差が少ない場合には、先
に図12或いは図14を参照して説明した実施例のよう
に2つの映像信号を加算した後に1/2のレベルに分割
して新たな映像信号を作るようにしてもそれ程問題が生
じないが、欠陥画素P5と周辺画素P1〜P4、P6〜
P9の輝度の差が大きい場合、例えば白色に対して黒色
のような場合には、上述のような新たな映像信号では、
欠陥画素P5に対する表示が中間輝度の灰色になってし
まって目立たず、解像度を更に向上させることができな
い。そこで、この問題点を改善するために、以下に説明
する変形実施例のような構成としてもよい。 【0049】この変形実施例における映像信号の変換態
様は次のように示される。まず、図15に示す画素P1
〜P9の内、真中の画素P5を欠陥画素とし、この画素
電極を右隣りの正常画素P6の画素電極と電気的に接続
したものと仮定する。ここで中心の画素P5が白或いは
黒で、周辺の画素P1〜P4、P6〜P9の全てが黒或
いは白で、両者間の輝度差が大きい場合には、画素P6
に対しては欠陥画素P5に対する本来の映像信号のみを
与え、画素P6に対する本来の映像信号は全く考慮しな
いようにする。これにより、欠陥画素に対する表示を際
立たせることが可能となる。これに対して、周辺画素に
白或いは黒以外の中間調の映像信号が存在したならば、
この時は、先の図12或いは図14で説明したように2
つの画像信号を加算してレベルを2で割った新たな信号
を映像信号として用いるようにする。 【0050】通常は、映像信号は多数の階調を持ってお
り、例えば256階調の場合において、0〜50階調ま
では黒色とし、51〜204階調までを中間調とし、2
05〜256を白色とする。尚、階調による区分はこの
実例に限定されないのは勿論である。図16は上述した
ような本発明の変形例を示す回路構成図である。欠陥画
素記憶手段60には、欠陥画素がP5である点、その周
辺の正常画素はP1〜P4、P6〜P9である点及び欠
陥画素P5の画素電極が画素P6の画素電極に電気的に
接続されている点が予め記憶されている。トリガ発生回
路61は、カウンタ62からの指令により映像信号を記
憶するタイミングを一時記憶手段63へ指示するもので
ある。一時記憶手段63は上記9つの画素に対応する画
像信号を記憶するセルM1〜M9を持っている。この各
セルM1〜M9の出力側には映像信号の階調(輝度)を
判断するための状態判断手段64が接続されており、上
述したように256階調の信号を黒、中間調、白の3つ
の種類に分類するようになっている。 【0051】例えば第2の信号変換手段72は、上記各
状態判断手段64からの9つの状態信号に基づいて表示
態様を分類する第1演算部65と、画素P5に対する映
像信号(原信号)及び画素P6に対する映像信号(原信
号)とを加算してレベルを2で割って新たな映像信号を
形成する第2演算部66と、この第2演算部66の出力
を受けるバッファ67と、画素P5の映像信号(原信
号)を受けるバッファ68とにより主に構成されてい
る。そして、両バッファ67、68の出力はD/A変換
器69に接続されて、これより画素P6へ向けて新たな
映像信号を出力するようになっている。尚、90はアナ
ログ映像信号をデジタルに変換するA/D変換器であ
る。 【0052】この回路の動作は、周辺の8画素P1〜P
4、P6〜P9の8画素の内、1画素でも中間調の映像
信号が存在した場合には、欠陥画素P5と接続正常画素
P6の両映像信号の平均値を、接続正常画素P6の新た
な映像信号として出力する。また、周辺の8画素の映像
信号が全て黒の場合、或いは周辺の8画素の映像信号が
全て白の場合には、欠陥画素P5の映像信号(原信号)
を、画素P6の新たな映像信号として出力する。具体的
には、欠陥画素記憶手段60のデータに基づいてカウン
タ62からは、トリガ発生回路61を駆動する指示信号
が出力され、このトリガ発生回路61より発生するトリ
ガのタイミングで、各画素P1〜P9に対応する映像信
号が一時記憶手段63に保持される。そして、保持され
た各映像信号の輝度は、状態判断手段64によって黒、
中間調、白の3つに分類されて、その結果信号が第1演
算部65へ入力される。第1演算部65では上記結果信
号に基づいて上述したような画素6に対する新たな映像
信号を出力させる。 【0053】すなわち、周辺画素P1〜P4、P6〜P
9に1つでも中間調の映像信号が存在すれば、第1演算
部66とバッファ67を起動して、欠陥画素P5と接続
画素P6の両映像信号を加算してレベルを2で割って平
均化した信号を画素P6の新たな映像信号として出力
し、また、周辺画素P1〜P4、P6〜P9の映像信号
が全て黒または全て白の場合には、バッファ68を起動
して欠陥画素P5の映像信号(原信号)を、画素P6の
新たな映像信号として出力することになる。これによ
り、欠陥画素P5に対する原信号の映像信号が欠損する
ことがなくなり、略1画素単位まで分解能を向上させる
ことが可能となる。 【0054】尚、欠陥画素P5の次の列の映像信号情報
は、欠陥画素がきた後で送られるため、接続画素P6に
映像信号を送る時点では次の列の信号は不明となる。従
って、欠陥画素P5の周囲の8画素P1〜P4、P6〜
P9の映像信号の情報がどのようになっているかの判断
は、1フレーム或いは1フィールド前の映像信号の情報
をもとに判断する。この場合でも、フレーム或いはフィ
ールドの周期は略30msec程度で非常に短いので、
1フレーム或いは1フィールドの遅れがそれ程問題とな
ることはない。 【0055】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の表示用マ
トリクス基板の製造方法によれば、次のように優れた作
用効果を発揮することができる。不良なスイッチング素
子の画素電極を、これに隣接する正常なスイッチング素
子の画素電極と接続された状態にして同一の動作を行な
わせるようにしたので、欠陥を目立たなくすることがで
きる。従って、欠陥画素が存在してもその画像の表示品
質の劣化を防止して、これを高く維持することができ
る。これにより、表示用マトリクス基板の歩留りを向上
させて、製造コストを大幅に削減することができる。更
に、欠陥画素の修正作業は、表示用マトリクス基板の作
成プロセスにて使用する装置で行なうため、検査のため
の特別の装置を準備する必要もなく、また、修正作業の
精度も表示用マトリクス基板の作成プロセスと同一の精
度を維持することができる。 【0056】不良な画素に対する映像信号を一時的に記
憶しておき、隣接して接続される正常な画素を表示する
際に、第1の信号変換手段は上記不良な画素に対する映
像信号を加味して実際の映像信号を形成するようにした
ので、不良な画素に対する映像信号が欠損することを防
止でき、1画素単位或いは1ライン単位の解像度を向上
できるのみならず、表示パネルの歩留りを向上させるこ
とができる。また、不良な画素に対する映像信号を一時
的に記憶しておき、隣接して接続される正常な画素を表
示する際に、この不良な画素の周辺の画素の映像信号の
状態を判断し、この判断結果に基づいて第2の信号変換
手段は上記不良な画素に対する映像信号を加味して実際
の映像信号を形成するようにしたので、不良な画素に対
する映像信号が欠損することを防止でき、1画素単位の
解像度を更に向上させることができ、また、表示パネル
の歩留りも向上させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の表示用マトリクス基板の2画素部分を
示す部分断面図である。 【図2】本発明方法を説明するための工程図である。 【図3】本発明方法を説明するための工程図である。 【図4】本発明方法を説明するための工程図である。 【図5】本発明方法を説明するための工程図である。 【図6】本発明方法を説明するための工程図である。 【図7】図1に示す素子用マトリクス基板を示す回路構
成図である。 【図8】1ラインの欠陥画素が生じた時の表示態様の一
例を示す図である。 【図9】図8に示す表示態様を本発明により修正した時
の表示態様を示す図である。 【図10】1ラインの欠陥画素が生じた時の画素電極の
接続状態を示す図である。 【図11】本発明の変形例を示す概略平面図である。 【図12】図11に示す変形例の回路構成図である。 【図13】図12に示す回路のタイミングチャートを模
式的に示す図である。 【図14】映像信号をデジタル信号として取り扱う時の
回路構成図を示す。 【図15】欠陥画素の周囲に正常画素が存在する時の状
態を示す図である。 【図16】本発明の変形例を示す回路構成図である。 【図17】マトリクス画素を有する一般的な液晶表示装
置を示す回路図である。 【図18】表示用マトリクス基板の単位画素部分を示す
断面図である。 【符号の説明】 1…スイッチング素子(トランジスタ)、1A…不良な
スイッチング素子(トランジスタ)、1B…正常なスイ
ッチング素子(トランジスタ)、2,2A,2B…画素
電極、3,3A,3B…コンデンサ、5…共通電極、6
…液晶、7,7A,7B…ドレイン、8,8A,8B…
ソース、10…単結晶シリコン基板(基板)、13…絶
縁膜、14A…開口部、15…表示用マトリクス基板、
21A…欠陥画素、21B…正常画素、22…金属性パ
ーティクル、43,50,63…一時記憶手段、46,
60…欠陥画素記憶手段、48,51…第1の信号変換
手段、64…状態判断回路、61…第1演算部、62…
第2演算部、72…第2の信号変換手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1368

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 基板上にマトリクス状に複数の反射画素
    電極を配置し、前記個々の反射画素電極の下部に対して
    絶縁膜を介してスイッチング素子を配置し、前記個々の
    スイッチング素子を順次動作させて前記反射画素電極に
    電圧を印加することにより画像を表示させるようにした
    表示用マトリクス基板の製造方法において、 基板上にマトリクス状に配列された前記複数のスイッチ
    ング素子を形成する第1の工程と、 前記複数の反射画素電極を形成する前に前記スイッチン
    グ素子の動作を検査して不良なスイッチング素子を検出
    する第2の工程と、前記スイッチング素子の上部に絶縁膜を形成する第3の
    工程と、 前記絶縁膜に対して正常なスイッチング素子に対応する
    部分のみに穴開けを行なう第4の工程と、 前記絶縁膜上に反射画素電極材料の膜を形成する第5の
    工程と、 前記反射画素電極材料の膜を、不良なスイッチング素子
    に対応する反射画素電極がこれに隣接する正常なスイッ
    チング素子の反射画素電極に接続された状態になるよう
    に選択的にエッチングする第6の工程と、 よりなる ことを特徴とする表示用マトリクス基板の製造
    方法。
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