JP3469773B2 - 磁気記録装置 - Google Patents

磁気記録装置

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JP3469773B2
JP3469773B2 JP08456098A JP8456098A JP3469773B2 JP 3469773 B2 JP3469773 B2 JP 3469773B2 JP 08456098 A JP08456098 A JP 08456098A JP 8456098 A JP8456098 A JP 8456098A JP 3469773 B2 JP3469773 B2 JP 3469773B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録装置に関
する。より詳しくは、本発明は磁気媒体の保磁力を識別
してこれに適した記録電流で記録を行う磁気記録装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気記録における記録密度の向
上、信号のS/N比の向上、外部磁界に対する信号の信
頼性の向上等を図るため、磁気カード等の磁気媒体を高
保磁力化させる傾向にある。しかし、使用されている磁
気媒体の全てを一度に高保磁力化することは困難であ
り、過渡的には或いは将来においても異なる保磁力の磁
気媒体が混在した状態で使用されることになる。このた
め、磁気記録装置には異なる保磁力の磁気媒体を取り扱
うことができるように互換性が要求されている。
【0003】このような磁気媒体の保磁力の多様化に対
し、磁気記録装置には磁気媒体への記録時に最大の出
力,S/N比を得るために磁気媒体の保磁力に応じて磁
気ヘッドの記録電流を調節することが要求される。この
ため、磁気記録装置としては磁気媒体への記録を行う前
に先ず磁気媒体の保磁力を識別する必要がある。
【0004】ところで、カセットテープ等においては、
そのケース等に保磁力識別用マーキング(ケースにあけ
られた穴の有無、穴の位置等)が施されている。したが
って、カセットテープ等を取り扱う磁気記録装置では、
媒体挿入時にそのマーキングに基づいて当該カセットテ
ープの保磁力を識別することで適正な記録電流を決定す
ることができる。しかしながら、磁気カード等について
は媒体の保磁力を認識するためのマーキングが設けられ
ていない。このため、従来は、先ず最初に使用される可
能性がある保磁力に対応した記録電流値で何度か記録再
生を繰り返し行うことで出力が最大となる記録電流値を
探し当て、その後その記録電流値でデータの更新等を行
うようにしている。即ち、磁気カード等の保磁力識別用
のマーキングが設けられていない磁気媒体を取り扱う場
合は、磁気媒体の磁性層より直ちに保磁力を識別するこ
とができず、記録再生の試行を何度か繰り返し行って磁
気媒体の保磁力を判別している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
磁気カードを取り扱う磁気記録装置では、何度か試行を
繰り返すことで磁気媒体の保磁力の判別を行っているの
で、処理時間が長くなりカード取り引きに長時間を要し
てしまう。このため、何度かの試行を繰り返さずに磁気
媒体の保磁力を検出することが可能な装置の開発が要請
されている。
【0006】一方、保磁力を識別するためのマーキング
を有する磁気媒体を使用する場合であっても、媒体保磁
力のメーカ差,媒体上に設けられた保護膜層の厚み差等
に起因して最適な記録電流の値は微妙に異なっている。
したがって、マーキングに基づいて保磁力の識別を行う
場合には、かかる微妙な最適記録電流の値の差まで調整
することができず、この場合であっても別の手段で磁気
媒体の保磁力を迅速に検出することが出来れば便利であ
る。
【0007】本発明は、磁気媒体の保磁力を迅速に検出
してこれに適した記録電流値で磁気媒体に記録を行う磁
気記録装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1記載の磁気記録装置は、少なくとも一側に
空隙部を有するように並置された2つの主磁極に励磁コ
イルと検出コイルを巻回して磁気センサ部を構成すると
ともに、該磁気センサ部を記録すべき磁気媒体によって
主磁極のうち一方の主磁極を通る磁束が他方の主磁極に
対して変化するように設け、一方の主磁極の磁束の変化
を検出コイルにより検出するようにし、検出出力を基準
レベルと比較する比較部を設け、該比較部の出力により
磁気媒体への記録電流を決定するように構成し、磁気セ
ンサ部を挿入口に取り付けたものである。
【0009】したがって、磁気媒体が挿入されていない
状態では、2つの主磁極を通る磁束がバランスし検出コ
イルには出力が生じない。この状態より、磁気媒体が挿
入されると、この磁気媒体側に一方の主磁極側から磁束
が漏れる。このため、2つの主磁極を通る磁束のバラン
スが崩れ、検出コイルに出力が生じる。磁気媒体の透磁
率に応じて一方の主磁極側から磁気媒体側に漏れる磁束
の大きさは変化するので、2つの主磁極を通る磁束のバ
ランスの崩れ具合も変化し、また、透磁率と保磁力には
一定の関係があるから、磁気媒体の保磁力に応じた検出
コイルの出力が得られることになる。この出力を予め記
憶されている基準レベルと比較して保磁力を判別し、こ
の保磁力に適した記録電流値を決定する。
【0010】また、請求項2記載の磁気記録装置は、2
つの主磁極の端部には磁気媒体による磁路形成の補助と
なる補助コア部が形成されており、2つの主磁極のそれ
ぞれに検出コイルを巻回し、該検出コイルより差動出力
を取り出し、該差動出力を基準レベルと比較するように
構成したものである。
【0011】したがって、一方の主磁極から磁気媒体側
に漏れる磁束は、補助コア部によって磁気媒体側に導か
れる。この磁束の漏れによって生じる2つの主磁極を通
る磁束のバランス崩れは、2つの検出コイルの差動出力
として取り出される。この作動出力を予め記憶されてい
る基準レベルと比較して保磁力を判別し、この保磁力に
適した記録電流値を決定する。
【0012】また、請求項3記載の磁気記録装置は、主
磁極及び補助コア部は高透磁率磁性材料により構成さ
れ、2つの主磁極は他側が連結部により連結されてお
り、主磁極の両端に設けられた補助コア部は連結部とは
逆側に突出して形成され、突出した補助コア部の間が励
磁コイル又は検出コイルの巻線部とされている。
【0013】2つの主磁極、連結部及び各補助コア部
は、全体として略π字形状を成す。そして、各主磁極を
通る磁束が全体として1つの閉ループを形成する場合に
は、当該磁束は一方の主磁極→空隙部→他方の主磁極→
連結部→一方の主磁極の順序で又は逆の順序でループを
構成する。各主磁極及び補助コア部は高透磁率磁性材料
で構成されているので、かかる閉ループからの磁束の漏
れは殆ど生じない。各主磁極の各補助コア部の間の部分
を励磁コイル又は検出コイルの巻線部にすることで、両
方の主磁極に対して各コイルを対称に巻くことが可能に
なり、各主磁極を通る磁束をバランスさせることができ
る。
【0014】この場合、請求項4記載の磁気記録装置の
ように、磁気媒体は磁気カードに設けられた磁気ストラ
イプであり、挿入口はカード挿入口であり、磁気ストラ
イプが2つの主磁極の一方の主磁極に作用する位置を通
るように、カード挿入口のカード走行平面に対して主磁
極をほぼ平行又はほぼ垂直に設けても良い。
【0015】また、請求項5記載の磁気記録装置では、
励磁コイルが巻回された励磁コア部と該励磁コア部を挟
むとともに一側に空隙部を有するように並置されそれぞ
れ検出コイルを巻回した2つの検出コア部とにより磁気
センサ部を構成するとともに、該磁気センサ部を記録す
べき磁気媒体によって2つの検出コア部のうち一方の検
出コア部を通る磁束が変化するように設け、磁束の変化
を検出コイルにより検出するようにし、検出出力を基準
レベルと比較する比較部を設け、該比較部の出力により
磁気媒体への記録電流を決定するように構成し、磁気セ
ンサ部を挿入口に取り付けたものである。
【0016】したがって、磁気媒体が挿入されていない
状態では、2つの検出コア部を通る磁束がバランスしそ
れぞれの検出コイル間には差動出力が生じない。この状
態より、磁気媒体が挿入されると、磁気媒体側に一方の
検出コア部側から磁束が漏れる。このため、各検出コア
部を通る磁束のバランスが崩れ、各検出コイル間に差動
出力が生じる。磁気媒体の透磁率に応じて一方の検出コ
ア部側から漏れる磁束の大きさが変化するので各検出コ
ア部を通る磁束のバランスの崩れ具合も変化し、また、
透磁率と保磁力との間には一定の関係があることから、
磁気媒体の保磁力に応じた各検出コイル間の差動出力が
得られることになる。この差動出力を基準レベルと比較
して保磁力を判別し、この保磁力に適した記録電流値を
決定する。
【0017】この場合、請求項6記載の磁気記録装置の
ように、一体のコア体の一側面より2つの溝部を形成し
て、中央に励磁コア部を形成するとともにその両側に検
出コア部を形成し、2つの検出コア部に巻回した2つの
検出コイルによって差動出力を取り出し、該差動出力を
基準レベルと比較するようにしても良い。
【0018】また、請求項7記載の磁気記録装置は、検
出コイルが巻回された検出コア部と該検出コア部を挟む
とともに一側に空隙部を有するように並置されそれぞれ
励磁コイルを巻回した2つの励磁コア部とにより磁気セ
ンサ部を構成するとともに、該磁気センサ部を記録すべ
き磁気媒体によって2つの励磁コア部のうち一方の励磁
コア部を通る磁束が変化するように設け、磁束の変化を
検出コイルにより検出するようにし、検出出力を基準レ
ベルと比較する比較部を設け、該比較部の出力により磁
気媒体への記録電流を決定するように構成し、磁気セン
サ部を挿入口に取り付けたものである。
【0019】したがって、磁気媒体が挿入されていない
状態では、2つの励磁コア部を通る磁束がバランスし検
出コア部に巻回された検出コイルには出力が生じない。
この状態より、磁気媒体が挿入されると、磁気媒体側に
一方の励磁コア部側から磁束が漏れる。このため、各励
磁コア部を通る磁束のバランスが崩れ、検出コイルに出
力が生じる。磁気媒体の透磁率に応じて一方の励磁コア
部側から漏れる磁束の大きさは変化するので各励磁コア
部を通る磁束のバランスの崩れ具合も変化し、また、透
磁率と保磁力との間には一定の関係があることから、磁
気媒体の保磁力に応じた検出コイルの出力値が得られる
ことになる。この出力を基準レベルと比較して保磁力を
判別し、この保磁力に適した記録電流値を決定する。
【0020】この場合、請求項8記載の磁気記録装置の
ように、一体のコア体の一側面より2つの溝部を形成し
て、中央に検出コア部を形成するとともにその両側に励
磁コア部を形成し、検出コア部に巻回した検出コイルに
よって出力を取り出し、該出力を基準レベルと比較する
ようにしても良い。
【0021】さらに、請求項9記載の磁気記録装置のよ
うに、磁気媒体は磁気カードに設けられた磁気ストライ
プであり、挿入口はカード挿入口であり、磁気センサ部
はカード挿入口より挿入される磁気カードの磁気ストラ
イプ又はその近傍であって磁気ストライプに形成される
データトラックを外れた位置に設けても良い。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0023】図1〜図5に本発明を適用した磁気記録装
置の第1の実施形態を示す。この磁気記録装置は、少な
くとも一側に空隙部1を有するように並置された2つの
主磁極2に励磁コイル3と検出コイル4を巻回して磁気
センサ部5を構成するとともに、磁気センサ部5を記録
すべき磁気媒体6によって主磁極2のうち一方の主磁極
2を通る磁束が変化するように設け、一方の主磁極2の
磁束の変化を検出コイル4により検出するようにし、検
出出力を基準レベルと比較する比較部21を設け、比較
部21の出力により磁気媒体6への記録電流を決定する
ように構成されている。本実施形態の磁気センサ部5で
は、空隙部1を各主磁極2の一側のみに設け、各主磁極
2の他側を連結部8によって連結している。
【0024】磁気センサ部5の2つの主磁極2の端部に
は、磁気媒体6による磁路形成の補助となる補助コア部
7が形成されている。各補助コア部7は連結部8とは逆
側に突出して形成されている。そして、各主磁極2及び
各補助コア部7は例えばフェライト等の高透磁率磁性材
料により一体的に構成され、補助コア部7の間を励磁コ
イル3と検出コイル4を巻回する巻線部9としている。
【0025】励磁コイル3は各主磁極2の巻線部9にそ
れぞれ巻回されている。各励磁コイル3は互いに反対回
りに巻回されており、各主磁極2を通る磁束が互いに逆
向きになって全体として閉ループの磁束Φ1が発生する
ようになっている。
【0026】なお、各コイル3,4の引き出し線3a,
4aは、各主磁極2を通る磁束がバランスするように各
主磁極2に対して等しい位置関係になるように配置され
ている。即ち、各主磁極2から等距離に存在する仮想中
間面に基づいた面対称の位置関係になるように、又は図
19に示すように、各主磁極2が仮想中間軸Lを挟んで
等距離に配置されていると考えた場合に同図(A)の方
向(同図(B)の矢印A方向)からみて当該仮想中間軸
Lに基づき点対称の位置関係になるように各コイル3,
4の引き出し線3a,4aが配置されている。このよう
に各コイル3,4の引き出し線3a,4aを配置するこ
とで、各主磁極2を通る磁束をバランスさせることがで
きる。ただし、必ずしもかかる位置関係で各コイル3,
4の引き出し線3a,4aを配置する必要はなく、各コ
イル3,4に接続された回路において電気的に補正して
各主磁極2を通る磁束がバランスするようにしても良
い。また、励磁コイル3には、各主磁極2及び各補助コ
ア部7の高透磁率コア部材を磁気飽和させない領域で磁
気媒体6の透磁率の検出を行うことができる程度の励磁
電流が供給されている。
【0027】この磁気記録装置は、例えば磁気カード1
4を取り扱うものであり、磁気媒体6としての磁気スト
ライプ15が2つの主磁極2のうち一方の主磁極2に作
用する位置を通るように、カード挿入口30のカード走
行平面Aに対して各主磁極2がほぼ平行となるように配
置される。
【0028】この磁気記録装置の磁気センサ部5には、
例えば図2に示す回路が接続されている。励磁コイル3
は例えば交流電源10に接続されており、2つの主磁極
2を通って閉ループとなる磁束Φ1を発生させる。磁気
センサ部5の周辺に磁気媒体6(磁気ストライプ15)
が存在せず各主磁極2を通る磁束が等しい場合には、各
主磁極2を通る磁束がバランスしており検出コイル4の
出力は変化しない。この状態より磁気センサ部5に磁気
媒体6が近づくと、一方の主磁極2から各補助コア部7
を通って磁気媒体6に向けて漏れる磁束Φ2が発生し、
各主磁極2を通る磁束のバランスが崩れる。磁束Φ2の
漏れ具合は磁気媒体6の透磁率によって変化するので、
透磁率の大きさに応じて検出コイル4の出力が変化す
る。検出コイル4の出力はアンプ回路11によって増幅
された後、検波回路12及びピークホールド回路13に
よって半波整流されて包絡線検波され、磁気媒体6の透
磁率に応じた大きさの出力信号となる。この場合、増幅
と検波の順序は逆でも良い。磁気媒体6の透磁率と磁気
媒体6の保磁力の大きさとの間には一定の関係があるた
め、予め保磁力の大きさに対応する検出コイル4の出力
を基準レベルとして記憶しておき、この基準レベルとの
比較を行うことで検出コイル4の出力に基づいて磁気媒
体6の保磁力を識別することができる。
【0029】即ち、この磁気記録装置では、略π型形状
の高透磁率コア部材に各励磁コイル3を磁束Φ1が閉ル
ープとなるように巻き線し、検出コイル4は差動型とな
るように巻き線されている。このため、磁気媒体6が磁
気センサ部5に近づくと、殆どの磁束Φ1は閉ループと
なるが、磁気媒体6の媒体透磁率に依存した最低限の磁
束Φ2が磁気媒体6に作用する。したがって、磁気媒体
6には記録データを損なう程大きな磁束が作用すること
はなく、磁気媒体6のデータ記憶領域に対しても磁気セ
ンサ部5を動作させることができる。即ち、磁気媒体6
が例えば図3に示す磁気カード14の磁気ストライプ1
5である場合には、この磁気ストライプ15のうち記憶
領域であるトラック16の間の空き領域(ガードバン
ド)17に磁気センサ部5を対向させても良いが、トラ
ック16に対向させることもできる。したがって、磁気
センサ部5の設置の自由度が向上する。
【0030】この磁気記録装置の磁気センサ部5は、例
えば図4に示すように、カード挿入口30の磁気ストラ
イプ15に対向し得る位置19に取り付けられている。
カード挿入口30に磁気センサ部5を取り付けること
で、磁気カード14を挿入した時点で磁気ストライプ1
5の保磁力を検出することができ、以降のデータ記録等
の処理を迅速に行うことができる。磁気センサ部5は図
示するようにカード挿入口30の先端に設けても良く、
又は内部のシャッターとの間の位置に設けても良い。
【0031】カード挿入口30に磁気カード14が挿入
された場合には、磁気ストライプ(磁性層)15と磁気
センサ部5とで構成される磁気回路の実効透磁率に依存
した出力が磁気センサ部5から得られる。つまり、磁気
カード14の磁気ストライプ15の透磁率の大きさに応
じて磁気センサ部5からの出力のレベルが異なり、ま
た、透磁率と保磁力との間には一定の関係があることか
ら、このレベルの差に基づいて磁気ストライプ15の保
磁力を検出することができる。
【0032】この磁気記録装置は、図5に示すように、
上述した磁気センサ部5、レベル検出部20、比較部2
1、基準レベルメモリ22、コントローラ23、磁気ヘ
ッド24を備えて構成されている。磁気センサ部5から
の出力信号はレベル検出部20に供給され、出力信号の
レベルに関する情報が比較部21に供給される。比較部
21ではこの情報と基準レベルメモリ22に記憶されて
いる基準レベルとの比較が行われる。基準レベルメモリ
22には、使用される可能性のある磁気カード14につ
いて、その保磁力の大きさに対応する磁気センサ部5の
出力信号のレベルが記憶されている。比較部21はメモ
リ22に記憶されている各レベルと出力信号のレベルと
を比較することで磁気ストライプ15の保磁力を識別す
る。コントローラ23の記録電流決定部23aは識別し
た磁気ストライプ15の保磁力に対して最適な記録電流
値を決定し、コントローラ23は決定した記録電流値で
磁気ヘッド24を作動させる。即ち、比較部21の出力
により磁気ストライプ15に記録を行う場合の磁気ヘッ
ド24の記録電流値が決定される。これにより、磁気カ
ード14の保磁力に適した記録電流値で記録が行われ
る。
【0033】なお、上述の形態は本発明の好適な形態の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、上述の説明では、カード挿入口30のカー
ド走行平面Aに対して各主磁極2をほぼ平行となるよう
に配置していたが、図6に示す磁気記録装置の第2の実
施形態のように、カード挿入口30のカード走行平面A
に対して各主磁極2をほぼ垂直に配置しても良い。この
場合、磁気媒体6と各主磁極2のそれぞれの位置関係が
等しくなると各主磁極2を通る磁束がバランスして検出
コイル4の出力が得られなくなるので、図示するよう
に、磁気媒体6が一方の主磁極2の磁束のみに影響する
位置に磁気センサ部5を設置し、即ち磁気媒体6が相対
的に移動する経路に対して一方の主磁極2のみを対向さ
せるように磁気センサ部5を設置し、磁気媒体6が一方
の主磁極2に近づいた場合には各主磁極2を通る磁束の
バランスが崩れるようにする。あるいは、磁気媒体6が
相対移動する経路に対して両方の主磁極2が対向するよ
うに磁気センサ部5を設置する場合であっても、相対移
動する磁気媒体6が一方の主磁極2を通る磁束にのみ影
響を与えている段階で、即ち両方の主磁極2の磁束がバ
ランスしていない状態で磁気媒体6の透磁率を検出する
ようにする。この場合、透磁率の検出後に磁気媒体6が
両方の主磁極2に対向することになるので、このときに
は各主磁極2を流れる磁束の殆どが磁気媒体6を通るこ
とになる。したがって、記録データを損なわない程度の
強さの磁束を使用して透磁率を検出するようにするか、
又は例えば磁気カード14の磁気ストライプ15のうち
空き領域17に磁気センサ部5を対向させるようにすれ
ば良い。
【0034】また、上述の説明では、各主磁極2の両端
部に補助コア部7を形成していたが、必ずしも両端部に
補助コア部7を形成する必要はなく、各主磁極2の片側
にのみ補助コア部7を形成しても良く、又は補助コア部
7を省略しても良い。例えば、図7に示す磁気記録装置
の第3の実施形態や、図8に示す磁気記録装置の第4の
実施形態のように、補助コア部7を省略しても良い。
【0035】また、上述の説明では、各主磁極2の励磁
コイル3を互いに逆方向に巻回して各主磁極2を通る磁
束の向きを逆向きにして閉ループとなる磁束Φ1を発生
させるようにしていたが、図9に示す磁気記録装置の第
5の実施形態のように、各主磁極2の励磁コイル3を同
一方向に巻回して各主磁極2を通る磁束が一方向に向か
う磁束Φ3となるようにしても良い。この場合、磁気媒
体6が近づくことで一方の主磁極2を通る磁束の殆どが
磁気媒体6を通る磁束Φ2になるので、記録データを損
なわない程度の強さの磁束を使用して透磁率を検出する
か、又は例えば磁気カード14の磁気ストライプ15の
うち空き領域17に磁気センサ部5が対向するようにす
れば良い。
【0036】また、上述の説明では、各主磁極2のそれ
ぞれに励磁コイル3を巻回していたが、図10に示す磁
気記録装置の第6の実施形態のように、励磁コイル3は
1つであっても良い。
【0037】また、上述の説明では、2つの主磁極2に
1つの検出コイル4を巻回していたが、例えば図11に
示す磁気記録装置の第7の実施形態のように、2つの主
磁極2のそれぞれに検出コイル4を巻回し、各検出コイ
ル4より差動出力を取り出すようにしても良い。
【0038】また、図12に示す磁気記録装置の第8の
実施形態のように、2つの主磁極2を含むように大きく
検出コイル4を巻いても良い。
【0039】また、図13に示す磁気記録装置の第9の
実施形態のように、励磁コイル3が巻回された励磁コア
部31と、この励磁コア部31を挟むとともに一側に空
隙部1を有するように並置されそれぞれ検出コイル4が
巻回された2つの検出コア部32とにより磁気センサ部
5を構成しても良い。そして、この磁気センサ部5を、
磁気媒体6によって一方の検出コア部32を通る磁束が
変化するように設置し、この磁束の変化を検出コイル4
により検出するようにし、さらに、検出出力を基準レベ
ルと比較する比較部21を設け、該比較部21の出力に
より磁気媒体6への記録電流を決定するようにしても良
い。即ち、一体のコア体33の一側面より2つの溝部3
4を形成して、中央に励磁コア部31を形成するととも
にその両側に検出コア部32を形成し、2つの検出コア
部32に巻回した2つの検出コイル4によって差動出力
を取り出し、該差動出力を基準レベルと比較するように
しても良い。
【0040】この場合、磁気媒体6を検出していない状
態では、2つの検出コア部32を通る磁束がバランスし
それぞれの検出コイル4の間には差動出力が生じない。
この状態より、図示するように磁気媒体6が一方の検出
コア部32と励磁コア部31とを連絡すると、一方の検
出コア部32側から磁気媒体6を通じて励磁コア部31
に流れる磁束Φ2が発生する。このため、2つの検出コ
ア部32を通る磁束のバランスが崩れ、各検出コイル4
間に差動出力が生じる。磁気媒体6の透磁率に応じて一
方の検出コア部32側から漏れる磁束Φ2の大きさが変
化するので、各検出コア部32を通る磁束のバランスの
崩れ具合も変化し、また、透磁率と保磁力との間には一
定の関係があるので、磁気媒体6の保磁力に応じた各検
出コイル4間の差動出力値が得られることになる。この
実施形態では、各検出コイル4に差動出力を発生させる
磁束Φ2が各検出コア部32の間に発生し、また、各コ
イル3,4が巻回されている各コア部31,32の磁気
媒体6とは反対側の部分にはコア体33としてある程度
のマスが存在しているので、磁気センサ部5を所定位置
に取り付けた場合に他の外部磁界、金属部材、磁性体等
の影響を受け難くなり、磁気センサ部5を磁気媒体6に
のみ敏感に反応するものとすることができる。
【0041】また、図14に示す磁気記録装置の第10
の実施形態のように、検出コイル4が巻回された検出コ
ア部32と、該検出コア部32を挟むとともに一側に空
隙部1を有するように並置されそれぞれ励磁コイル3を
巻回した2つの励磁コア部31とにより磁気センサ部5
を構成しても良い。そして、この磁気センサ部5を、磁
気媒体6によって2つの励磁コア部31のうち一方の励
磁コア部31を通る磁束が変化させられるように設置
し、磁気媒体6による磁束の変化を検出コイル4により
検出するようにし、検出出力を基準レベルと比較する比
較部21を設け、この比較部21の出力により磁気媒体
への記録電流を決定するようにしても良い。即ち、一体
のコア体33の一側面より2つの溝部34を形成して、
中央に検出コア部32を形成するとともにその両側に励
磁コア部31を形成し、検出コア部32に巻回した検出
コイル4によって出力を取り出し、該出力を基準レベル
と比較するようにしても良い。
【0042】この場合、磁気媒体6を検出していない状
態では、2つの励磁コア部31を通る磁束がバランスし
検出コア部32に巻回された検出コイル4には出力が生
じない。この状態より、図示するように磁気媒体6が一
方の励磁コア部31と検出コア部32とを連絡すると、
一方の励磁コア部31側から検出コア部32側に流れる
磁束Φ2が発生する。このため、2つの励磁コア部31
を通る磁束のバランスが崩れ、検出コイル4に出力が生
じる。磁気媒体6の透磁率に応じて一方の励磁コア部3
1側から漏れる磁束Φ2の大きさは変化するので各励磁
コア部31を通る磁束のバランスの崩れ具合も変化し、
また、透磁率と保磁力との間には一定の関係があるの
で、磁気媒体6の保磁力に応じた検出コイル4の出力値
が得られることになる。この実施形態では、磁束Φ2が
各励磁コア部31の間に発生し、また、各コイル3,4
が巻回されている各コア部31,32の磁気媒体6とは
反対側の部分にはコア体33としてある程度のマスが存
在しているので、磁気センサ部5を所定位置に取り付け
た場合に他の外部磁界、金属部材、磁性体等の影響を受
け難くなり、磁気センサ部5を磁気媒体6にのみ敏感に
反応するものとすることができる。
【0043】
【0044】さらに、上述の説明では、一方の主磁極2
を通る磁束のみに磁気媒体6が作用するようにしていた
が、一方の主磁極2に代えて他方の主磁極2を通る磁束
のみに磁気媒体6が作用するようにしても良いことは勿
論である。
【0045】なお、磁気センサ部5を製造する場合、外
部で製作した空芯コイルを主磁極2に挿入すれば足り、
その製造が容易である。
【0046】
【実施例】磁気センサ部5の出力信号のレベルが磁気カ
ード14の磁気ストライプ15の保磁力に応じて変化す
ることを確認するための実験を行った。図1に示す磁気
センサ部5を使用した。また、磁気カードとして、実際
に取り引きに使用されているものと同じ保磁力の3種類
のカード、具体的には保磁力が300、650及び27
50(Oe)の磁気カード14を使用した。参考のため
に磁気カード14の磁気ストライプ15を検出していな
い状態の出力についても確認した。磁気ストライプ15
を検出していない状態の磁気センサ部5の出力を図15
に、保磁力が300(Oe)の磁気ストライプ15を検
出した場合の磁気センサ部5の出力を図16に、保磁力
が650(Oe)の磁気ストライプ15を検出した場合
の磁気センサ部5の出力を図17に、保磁力が2750
(Oe)の磁気ストライプ15を検出した場合の磁気セ
ンサ部5の出力を図18にそれぞれ示す。なお、図15
〜図17については縦軸の1目盛りが50mVであるの
に対し、図18は縦軸の1目盛りは20mVである。こ
れらの結果からも明らかなように、磁気カード14の磁
気ストライプ15の保磁力に応じて磁気センサ部5の出
力のレベルが異なることが確認できた。即ち、これらの
レベルを基準レベルとしてメモリ22に記憶しておくこ
とで、当該基準レベルとの比較によって磁気ストライプ
15の保磁力の識別が可能となることが確認できた。な
お、サイン波の励磁電流を使用して駆動を行ったが、サ
イン波の励磁電流に限らず矩形波、三角波等の励磁電流
を使用して駆動を行っても良い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の磁気
記録装置では、少なくとも一側に空隙部を有するように
並置された2つの主磁極に励磁コイルと検出コイルを巻
回して磁気センサ部を構成するとともに、該磁気センサ
部を記録すべき磁気媒体によって主磁極のうち一方の主
磁極を通る磁束が他方の主磁極に対して変化するように
設け、一方の主磁極の磁束の変化を検出コイルにより検
出するようにし、検出出力を基準レベルと比較する比較
部を設け、該比較部の出力により磁気媒体への記録電流
を決定するように構成し、磁気センサ部を挿入口に取り
付けたので、磁気媒体の保磁力を迅速に検出してこの保
磁力に適した記録電流で磁気媒体への記録を行うことが
できる。例えばクレジットカード等の磁気カードのよう
に保磁力識別マーキングを持たない磁気媒体を取り扱う
磁気記録装置に本発明を適用した場合には、磁気記録装
置に磁気媒体を挿入すると同時にその保磁力を識別する
ことが出来て直ちに最適な記録電流値でデータの記録を
行うことができる。このため、一回の処理でデータの記
録等が可能となり処理時間を大幅に短縮することが可能
になる。また、識別マーキングをケース等に有する磁気
媒体を取り扱う磁気記録装置に本発明を適用した場合に
おいても、媒体保磁力のメーカ差、媒体上に設けられた
保護膜層の厚み差等といった微妙な差を記録電流値に反
映することが可能になり、データ処理の品質、信頼性を
向上させることができる。さらに、各主磁極や補助コア
部のコア部材を磁気飽和させない領域で使用することが
できるので、磁気媒体に既に記録されているデータを破
壊等することなく保磁力の検出が可能となり、また、デ
ータが記録されている領域に磁気センサ部を対向させて
設置しても良いので磁気センサ部の設置の自由度が向上
する。
【0048】この場合、請求項2記載の磁気記録装置の
ように、2つの主磁極の端部に磁気媒体による磁路形成
の補助となる補助コア部を形成し、2つの主磁極のそれ
ぞれに検出コイルを巻回し、該検出コイルより差動出力
を取り出し、該差動出力を基準レベルと比較するように
構成して良い。また、請求項3記載の磁気記録装置のよ
うに、主磁極及び補助コア部を高透磁率磁性材料により
構成し、2つの主磁極の他側を連結部により連結し、主
磁極の両端に設けられた補助コア部を連結部とは逆側に
突出して形成し、突出した補助コア部の間を励磁コイル
又は検出コイルの巻線部としても良い。さらに、請求項
4記載の磁気記録装置のように、磁気媒体は磁気カード
に設けられた磁気ストライプであり、挿入口はカード挿
入口であり、磁気ストライプが2つの主磁極の一方の主
磁極に作用する位置を通るように、カード挿入口のカー
ド走行平面に対して主磁極をほぼ平行又はほぼ垂直に設
けても良い。これらの場合にも、上述の効果と同様の効
果を奏することができる。
【0049】また、請求項5記載の磁気記録装置のよう
に、励磁コイルが巻回された励磁コア部と該励磁コア部
を挟むとともに一側に空隙部を有するように並置されそ
れぞれ検出コイルを巻回した2つの検出コア部とにより
磁気センサ部を構成するとともに、該磁気センサ部を記
録すべき磁気媒体によって2つの検出コア部のうち一方
の検出コア部を通る磁束が変化するように設け、磁束の
変化を検出コイルにより検出するようにし、検出出力を
基準レベルと比較する比較部を設け、該比較部の出力に
より磁気媒体への記録電流を決定するように構成し、磁
気センサ部を挿入口に取り付けても良い。また、請求項
6記載の磁気記録装置のように、一体のコア体の一側面
より2つの溝部を形成して、中央に励磁コア部を形成す
るとともにその両側に検出コア部を形成し、2つの検出
コア部に巻回した2つの検出コイルによって差動出力を
取り出し、該差動出力を基準レベルと比較するようにし
ても良い。これらの場合には、各検出コイルに差動出力
を発生させる磁束が各検出コア部の間に発生することに
なると共に、各コア部の磁気媒体とは反対側の部分には
コア体としてある程度のマスが存在しているので、外部
磁界,近接金属,外部磁性体等の外乱の影響を受け難く
指向性を有した安定した磁気センサ部を構成することが
でき、磁気センサ部の設置の自由度をより向上させるこ
とができる。また、請求項1の磁気記録装置の効果と同
様の効果も奏することができる。
【0050】また、請求項7記載の磁気記録装置のよう
に、検出コイルが巻回された検出コア部と該検出コア部
を挟むとともに一側に空隙部を有するように並置されそ
れぞれ励磁コイルを巻回した2つの励磁コア部とにより
磁気センサ部を構成するとともに、該磁気センサ部を記
録すべき磁気媒体によって2つの励磁コア部のうち一方
の励磁コア部を通る磁束が変化するように設け、磁束の
変化を検出コイルにより検出するようにし、検出出力を
基準レベルと比較する比較部を設け、該比較部の出力に
より磁気媒体への記録電流を決定するように構成し、磁
気センサ部を挿入口に取り付けても良い。また、請求項
8記載の磁気記録装置のように、一体のコア体の一側面
より2つの溝部を形成して、中央に検出コア部を形成す
るとともにその両側に励磁コア部を形成し、検出コア部
に巻回した検出コイルによって出力を取り出し、該出力
を基準レベルと比較するようにしても良い。これらの場
合には、検出コイルに出力を発生させる磁束が各励磁コ
ア部の間に発生することになると共に、各コア部の磁気
媒体とは反対側の部分にはコア体としてある程度のマス
が存在しているので、外部磁界,近接金属,外部磁性体
等の外乱の影響を受け難く指向性を有した安定した磁気
センサ部を構成することができ、磁気センサ部の設置の
自由度をより向上させることができる。また、請求項1
記載の磁気記録装置の効果と同様の効果も奏することが
出来る。
【0051】さらに、請求項9記載の磁気記録装置で
は、磁気媒体は磁気カードに設けられた磁気ストライプ
であり、挿入口はカード挿入口であり、磁気センサ部は
カード挿入口より挿入される磁気カードの磁気ストライ
プ又はその近傍であって磁気ストライプに形成されるデ
ータトラックを外れた位置に設けられているので、磁気
ストライプの保磁力検出時にデータトラックに記録され
ているデータが破壊等されるのを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録装置の第1の実施形態を示
し、その磁気センサ部の概略構成図である。
【図2】本発明の磁気記録装置の磁気センサ部に接続さ
れる回路図である。
【図3】磁気カードの磁気ストライプを示す平面図であ
る。
【図4】本発明の磁気記録装置のカード挿入口付近の斜
視図である。
【図5】本発明の磁気記録装置の第1の実施形態のブロ
ック図である。
【図6】本発明の磁気記録装置の第2の実施形態を示
し、その磁気センサ部の概略構成図である。
【図7】本発明の磁気記録装置の第3の実施形態を示
し、その磁気センサ部の概略構成図である。
【図8】本発明の磁気記録装置の第4の実施形態を示
し、その磁気センサ部の概略構成図である。
【図9】本発明の磁気記録装置の第5の実施形態を示
し、その磁気センサ部の概略構成図である。
【図10】本発明の磁気記録装置の第6の実施形態を示
し、その磁気センサ部の概略構成図である。
【図11】本発明の磁気記録装置の第7の実施形態を示
し、その磁気センサ部の概略構成図である。
【図12】本発明の磁気記録装置の第8の実施形態を示
し、その磁気センサ部の概略構成図である。
【図13】本発明の磁気記録装置の第9の実施形態を示
し、その磁気センサ部の概略構成図である。
【図14】本発明の磁気記録装置の第10の実施形態を
示し、その磁気センサ部の概略構成図である。
【図15】本発明の磁気記録装置の磁気センサ部の出力
信号の例を示し、何も検出していない状態の図である。
【図16】本発明の磁気記録装置の磁気センサ部の出力
信号の例を示し、保磁力が300(Oe)の磁気ストラ
イプを検出した場合の図である。
【図17】本発明の磁気記録装置の磁気センサ部の出力
信号の例を示し、保磁力が650(Oe)の磁気ストラ
イプを検出した場合の図である。
【図18】本発明の磁気記録装置の磁気センサ部の出力
信号の例を示し、保磁力が2750(Oe)の磁気スト
ライプを検出した場合の図である。
【図19】励磁コイル及び検出コイルの引き出し線の配
置を示し、(A)は主磁極を仮想中間軸に沿う方向から
見た図、(B)は主磁極を仮想中間軸に直交する方向か
ら見た図である。
【符号の説明】
1 空隙部 2 主磁極 3 励磁コイル 4 検出コイル 5 磁気センサ部 6 磁気媒体 7 補助コア部 8 連結部 9 巻線部 19 磁気検出位置 31 励磁コア部 32 検出コア部 33 コア体 34 溝部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−264704(JP,A) 特開 平2−248879(JP,A) 特開 昭58−213276(JP,A) 実開 平2−60866(JP,U) 実開 昭60−16258(JP,U) 実開 昭63−145189(JP,U) 実開 昭55−172874(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一側に空隙部を有するように
    並置された2つの主磁極に励磁コイルと検出コイルを巻
    回して磁気センサ部を構成するとともに、該磁気センサ
    部を記録すべき磁気媒体によって上記主磁極のうち一方
    の主磁極を通る磁束が他方の主磁極に対して変化するよ
    うに設け、上記一方の主磁極の磁束の変化を上記検出コ
    イルにより検出するようにし、上記検出出力を基準レベ
    ルと比較する比較部を設け、該比較部の出力により上記
    磁気媒体への記録電流を決定するように構成してなり、
    上記磁気センサ部は挿入口に取り付けられていることを
    特徴とする磁気記録装置。
  2. 【請求項2】 上記2つの主磁極の端部には上記磁気媒
    体による磁路形成の補助となる補助コア部が形成されて
    おり、上記2つの主磁極のそれぞれに検出コイルを巻回
    し、該検出コイルより差動出力を取り出し、該差動出力
    を上記基準レベルと比較するように構成してなることを
    特徴とする請求項1記載の磁気記録装置。
  3. 【請求項3】 上記主磁極及び補助コア部は高透磁率磁
    性材料により構成され、上記2つの主磁極は他側が連結
    部により連結されており、上記主磁極の両端に設けられ
    た上記補助コア部は上記連結部とは逆側に突出して形成
    され、上記突出した補助コア部の間が上記励磁コイル又
    は検出コイルの巻線部とされてなることを特徴とする請
    求項2記載の磁気記録装置。
  4. 【請求項4】 上記磁気媒体は磁気カードに設けられた
    磁気ストライプであり、上記挿入口はカード挿入口であ
    り、上記磁気ストライプが上記2つの主磁極の一方の主
    磁極に作用する位置を通るように、上記カード挿入口の
    カード走行平面に対して上記主磁極をほぼ平行又はほぼ
    垂直に設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれ
    か記載の磁気記録装置。
  5. 【請求項5】 励磁コイルが巻回された励磁コア部と該
    励磁コア部を挟むとともに一側に空隙部を有するように
    並置されそれぞれ検出コイルを巻回した2つの検出コア
    部とにより磁気センサ部を構成するとともに、該磁気セ
    ンサ部を記録すべき磁気媒体によって上記2つの検出コ
    ア部のうち一方の検出コア部を通る磁束が変化するよう
    に設け、上記磁束の変化を上記検出コイルにより検出す
    るようにし、上記検出出力を基準レベルと比較する比較
    部を設け、該比較部の出力により上記磁気媒体への記録
    電流を決定するように構成してなり、上記磁気センサ部
    は挿入口に取り付けられていることを特徴とする磁気記
    録装置。
  6. 【請求項6】 一体のコア体の一側面より2つの溝部を
    形成して、中央に上記励磁コア部を形成するとともにそ
    の両側に上記検出コア部を形成し、上記2つの検出コア
    部に巻回した上記2つの検出コイルによって差動出力を
    取り出し、該差動出力を上記基準レベルと比較するよう
    にしたことを特徴とする請求項5記載の磁気記録装置。
  7. 【請求項7】 検出コイルが巻回された検出コア部と該
    検出コア部を挟むとともに一側に空隙部を有するように
    並置されそれぞれ励磁コイルを巻回した2つの励磁コア
    部とにより磁気センサ部を構成するとともに、該磁気セ
    ンサ部を記録すべき磁気媒体によって上記2つの励磁コ
    ア部のうち一方の励磁コア部を通る磁束が変化するよう
    に設け、上記磁束の変化を上記検出コイルにより検出す
    るようにし、上記検出出力を基準レベルと比較する比較
    部を設け、該比較部の出力により上記磁気媒体への記録
    電流を決定するように構成してなり、上記磁気センサ部
    は挿入口に取り付けられていることを特徴とする磁気記
    録装置。
  8. 【請求項8】 一体のコア体の一側面より2つの溝部を
    形成して、中央に上記検出コア部を形成するとともにそ
    の両側に上記励磁コア部を形成し、上記検出コア部に巻
    回した上記検出コイルによって出力を取り出し、該出力
    を上記基準レベルと比較するようにしたことを特徴とす
    る請求項7記載の磁気記録装置。
  9. 【請求項9】 上記磁気媒体は磁気カードに設けられた
    磁気ストライプであり、上記挿入口はカード挿入口であ
    り、上記磁気センサ部は上記カード挿入口より挿入され
    る上記磁気カードの磁気ストライプ又はその近傍であっ
    て上記磁気ストライプに形成されるデータトラックを外
    れた位置に設けられてなることを特徴とする請求項5か
    ら8のいずれか記載の磁気記録装置。
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