JP3469611B2 - 映像信号のレベル調整装置およびその制御方法 - Google Patents

映像信号のレベル調整装置およびその制御方法

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JP3469611B2
JP3469611B2 JP15995593A JP15995593A JP3469611B2 JP 3469611 B2 JP3469611 B2 JP 3469611B2 JP 15995593 A JP15995593 A JP 15995593A JP 15995593 A JP15995593 A JP 15995593A JP 3469611 B2 JP3469611 B2 JP 3469611B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,映像信号の輝度レベル調整装
置およびその制御方法に関する。
【0002】
【背景技術】撮像装置には映像信号のレベルを調整する
ために自動利得調整回路が設けられている。映像信号の
レベル調整にはマニアル調整とオート調整とがある。マ
ニアル調整を行なう場合には撮像装置にレベル調整ボリ
ュウムが設けられ,このボリュウムの調整に応じて映像
信号のレベルが調整される。オート調整を行なう場合に
は自動利得調整回路の出力信号が一定のレベルとなるよ
うにたとえばフィードバック制御される。
【0003】マニアル調整およびオート調整はたとえば
いずれも別個独立に行なわれ,それぞれ一方の調整量が
他方の調整量に関係することはない。このためレベル調
整をマニアルからオートまたはその逆に切替えたときに
映像信号のレベルが急に変化したり,レベル調整ボリュ
ウムが限界位置にあるときにオート調整が行なわれ,そ
の後マニアル調整が行なおうとするときにはボリュウム
調整を行なうことができないという不具合も生じること
がある。
【0004】
【発明の開示】この発明は,映像信号のレベル調整をマ
ニアルからオートまたはオートからマニアルに切替えた
ときに映像信号のレベル差が生じないようにすることを
目的とする。
【0005】またこの発明は,映像信号のレベル調整を
オートからマニアルに切替えたときにレベル調整ボリュ
ウムが限界の位置にあってもレベル調整できるようにす
ることを目的とする。
【0006】第1の発明の映像信号のレベル調整装置
は,与えられるゲイン制御信号に応じたゲインを用いて
被写体像を表わす映像信号を増幅する増幅回路,与えら
れる電子ボリュウム・データに応じて上記ゲイン制御信
号を出力する電子ボリュウム回路,上記映像信号のレベ
ルをマニアル調整するためのマニアル操作具を備え,こ
のマニアル操作具の位置を表わす信号を出力するマニア
ル操作手段,上記映像信号のレベルの調整を,マニアル
調整するかオート調整するかを設定するオート/マニア
ル調整設定手段,上記オート/マニアル調整設定手段に
よるオート調整の設定に応答して,上記映像信号のレベ
ルに基づいてそのレベルが適正レベルとなるように電子
ボリュウム・データを発生して上記電子ボリュウム回路
に与えるオート調整手段,および上記オート/マニアル
調整設定手段によるマニアル調整の設定に応答して,上
記マニアル操作手段から出力される位置信号に基づい
て,上記操作具の中点位置からの変位量を表わすデータ
を生成し,この変位量データと,マニアル調整が設定さ
れた時点で上記電子ボリュウム回路に与えられていた電
子ボリュウム・データとに基づいて新たな電子ボリュウ
ム・データを生成して上記電子ボリュウム回路に与える
マニアル調整手段を備えていることを特徴とする。
【0007】また第1の発明は,与えられるゲイン制御
信号に応じたゲインを用いて被写体像を表わす映像信号
を増幅する増幅手段,与えられる電子ボリュウム・デー
タに応じて上記ゲイン制御信号を出力する電子ボリュウ
ム回路,上記映像信号のレベルをマニアル調整するため
のマニアル操作具を備え,このマニアル操作具の位置を
表わす信号を出力するマニアル操作手段,および映像信
号のレベル調整をマニアル調整するかオート調整するか
を設定するオート/マニアル調整設定手段を備えた映像
信号のレベル調整装置において,上記オート/マニアル
調整設定手段によるオート調整の設定に応答して,上記
映像信号のレベルに基づいてそのレベルが適正レベルと
なるように電子ボリュウム・データを発生して上記電子
ボリュウム回路に与え,上記オート/マニアル調整設定
手段によるマニアル調整の設定に応答して,上記マニア
ル操作手段から出力される位置信号に基づいて,上記操
作具の中点位置からの変位量を表わすデータを生成し,
この変位量データと,マニアル調整が設定された時点で
上記電子ボリュウム回路に与えられていた電子ボリュウ
ム・データとに基づいて新たな電子ボリュウム・データ
を生成して上記電子ボリュウム回路に与えることを特徴
とする。
【0008】第1の発明によると,上記操作具の中点位
置からの変位量を表わす変位量データと,マニアル調整
が設定されていた時点で上記電子ボリュウム回路に与え
られていた電子ボリュウム・データとに基づいて新たな
電子ボリュウム・データが生成される。
【0009】生成された新たな電子ボリュウム・データ
に応じてゲイン制御信号が生成され,ゲイン制御信号に
応じたゲインで映像信号が増幅され映像信号のレベルが
調整される。
【0010】マニアル調整手段における中点位置を表わ
す中点位置データがオート調整時に出力される電子ボリ
ュウム・データに追従することとなり,マニアル調整手
段が中点位置に設定されているときには映像信号のオー
ト調整からマニアル調整に変更されたときであっても映
像信号のレベルが変化せず,撮像画像に違和感が生じる
こともない。
【0011】またオート調整時の電子ボリュウム・デー
タがマニアル調整手段の中点設定位置のデータに相当す
るので,オート調整からマニアル調整に切替えたとき
に,マニアル調整が出来ないという不具合も無くなる。
【0012】第2の発明の映像信号のレベル調整装置
は,与えられるゲイン制御信号に応じたゲインを用いて
被写体像を表わす映像信号を増幅する増幅回路,与えら
れる電子ボリュウム・データに応じて上記ゲイン制御信
号を出力する電子ボリュウム回路,上記映像信号のレベ
ルをマニアル調整するためのマニアル操作具を備え,こ
のマニアル操作具の位置を表わす信号を出力するマニア
ル操作手段,および上記マニアル操作手段から出力され
る位置信号に基づいて,上記操作具の中点位置からの変
位量を表わすデータを生成し,この変位量データと,マ
ニアル調整が設定された時点で上記電子ボリュウム回路
に与えられていた電子ボリュウム・データとに基づいて
新たな電子ボリュウム・データを生成して上記電子ボリ
ュウム回路に与えるマニアル調整手段を備えていること
を特徴とする。
【0013】また第2の発明は,与えられるゲイン制御
信号に応じたゲインを用いて被写体像を表わす映像信号
を増幅する増幅手段,与えられる電子ボリュウム・デー
タに応じて上記ゲイン制御信号を出力する電子ボリュウ
ム回路,および上記映像信号のレベルをマニアル調整す
るためのマニアル操作具を備え,このマニアル操作具の
位置を表わす信号を出力するマニアル操作手段を備えた
映像信号のレベル調整装置において,マニアル調整の設
定に応答して,上記マニアル操作手段から出力される位
置信号に基づいて,上記操作具の中点位置からの変位量
を表わすデータを生成し,この変位量データと,マニア
ル調整が設定された時点で上記電子ボリュウム回路に与
えられていた電子ボリュウム・データとに基づいて新た
な電子ボリュウム・データを生成して上記電子ボリュウ
ム回路に与えることを特徴とする。
【0014】第2の発明においても,上記操作具の中点
位置からの変位量を表わす変位量データと,マニアル調
整が設定されていた時点で上記電子ボリュウム回路に与
えられていた電子ボリュウム・データとに基づいて新た
な電子ボリュウム・データが生成される。
【0015】生成された新たな電子ボリュウム・データ
に応じてゲイン制御信号が生成され,ゲイン制御信号に
応じたゲインで映像信号が増幅され映像信号のレベルが
調整される。
【0016】たとえばオート調整からマニアル調整に切
替えられたときには,マニアル調整手段における中点位
置を表わす中点位置データがオート調整時に出力される
電子ボリュウム・データに追従することとなり,マニア
ル調整手段が中点位置に設定されているときにはたとえ
ば映像信号のオート調整からマニアル調整に変更された
ときであっても映像信号のレベルが変化せず,撮像画像
に違和感が生じることもない。
【0017】第2の発明においても,上記マニアル調整
手段の中点位置データと,上記マニアル調整手段におけ
る中点位置からの変位分を表わすデータとから電子ボリ
ュウム・データが生成される。生成された電子ボリュウ
ム・データに応じてゲイン制御信号が生成され,ゲイン
制御信号に応じたゲインで映像信号が増幅され映像信号
のレベルが調整される。
【0018】オート調整からマニアル調整に切替えられ
たときには,マニアル調整手段における中点位置を表わ
す中点位置データがオート調整時に出力される電子ボリ
ュウム・データに追従することとなり,マニアル調整手
段が中点位置に設定されているときにはたとえば映像信
号のオート調整からマニアル調整に変更されたときであ
っても映像信号のレベルが変化せず,撮像画像に違和感
が生じることもない。
【0019】第3の発明の映像信号のレベル調整装置
は,与えられるゲイン制御電圧信号に応じたゲインで被
写体像を表わす映像信号を増幅する増幅回路,与えられ
る電子ボリュウム・データに応じて上記ゲイン制御電圧
信号を出力する電子ボリュウム回路,オート調整が設定
されているときに,上記映像信号のレベルに基づいてそ
のレベルが適正レベルとなるように電子ボリュウム・デ
ータを発生して上記電子ボリュウム回路に与えるオート
調整手段,上記電子ボリュウム回路から出力されるゲイ
ン制御電圧信号が印加され,これを分圧して出力する第
1の分圧回路,上記電子ボリュウム回路から出力される
ゲイン制御電圧信号が印加され,可変抵抗回路を含み,
その摺動子が中点位置にあるときに上記第1の分圧回路
と同じ分圧電圧を出力するように構成され,摺動子の位
置に応じて変化する電圧を出力する第2の分圧回路,お
よびオート調整が設定されたときに上記第1の分圧回路
の出力分圧電圧を,マニアル調整が設定されたときに上
記第2の分圧回路の出力分圧電圧をそれぞれ選択して上
記増幅回路にゲイン制御電圧信号として与える切替手段
を備えていることを特徴とする。
【0020】また第2の発明は,与えられるゲイン制御
電圧信号に応じたゲインで被写体像を表わす映像信号を
増幅する増幅回路,および与えられる電子ボリュウム・
データに応じて上記ゲイン制御電圧信号を出力する電子
ボリュウム回路を備えた映像信号のレベル調整装置にお
いて,オート調整が設定されたときに,上記映像信号の
レベルに基づいてそのレベルが適正レベルとなるように
電子ボリュウム・データを発生して上記電子ボリュウム
回路に与え,上記電子ボリュウム回路から出力されるゲ
イン制御電圧信号を第1の分圧回路に印加し,これを分
圧してゲイン制御電圧信号として上記増幅手段に与え,
マニアル調整が設定されたときには,上記電子ボリュウ
ム回路から出力されるゲイン制御電圧信号を,可変抵抗
回路を含み,その摺動子が中点位置にあるときに上記第
1の分圧回路と同じ分圧電圧を出力するように構成され
る第2の分圧回路に印加し摺動子の位置に応じて変化す
る電圧をゲイン制御電圧信号として上記増幅手段に与え
ることを特徴とする。
【0021】第3の発明によると,オート調整が設定さ
れたときに,上記映像信号のレベルに基づいてそのレベ
ルが適正レベルとなるように電子ボリュウム・データを
発生して上記電子ボリュウム回路に与え,上記電子ボリ
ュウム回路から出力されるゲイン制御電圧信号を第1の
分圧回路に印加し,これを分圧してゲイン制御電圧信号
として上記増幅手段に与え,マニアル調整が設定された
ときには,上記電子ボリュウム回路から出力されるゲイ
ン制御電圧信号を,可変抵抗回路を含み,その摺動子が
中点位置にあるときに上記第1の分圧回路と同じ分圧電
圧を出力するように構成される第2の分圧回路に印加し
摺動子の位置に応じて変化する電圧をゲイン制御電圧信
号として上記増幅手段に与えている。
【0022】摺動子が中点位置にあるときには第1の分
圧回路の分圧電圧の出力と,第2の分圧回路の分圧電圧
の出力とは等しくなるように第2の分圧回路が構成され
ている。このためオート調整からマニアル調整に切替え
られたときにオート調整によって調整された点を中心と
して映像信号のレベル調整を行なうことができるように
なる。
【0023】
【実施例】図1はこの発明の実施例を示すもので,撮像
装置の電気的構成を表わしている。
【0024】撮像装置の全体の動作はMPU40によって
統括される。
【0025】撮像装置は,被写体を撮像して得られる映
像信号のレベル(輝度レベル)を自動(オート)調整ま
たは操作者による手動(マニアル)調整を行なうことが
できる。このため撮像装置には映像信号のレベルを手動
調整するための調整ボリュウム41およびレベル調整選択
ボタン42がそれぞれ含まれている。
【0026】MPU40はアナログ/ディジタル(A/
D)変換回路45を内蔵しており,調整ボリュウム41によ
って調整されたボリュウム位置を表わす電圧YCVR はA
/D変換回路45によってディジタル変換されてMPU40
に取込まれる。レベル調整選択ボタン42の設定を表わす
信号もMPUに与えられる。
【0027】またMPU40にはSSG27から与えられる
垂直同期信号VDを計数するVDカウンタ46およびピー
ク検波回路18から与えられる輝度信号のピーク値YTOP
を取込んだ回数を計数するYTOP カウンタ47を内蔵して
いる。
【0028】さらに撮像装置にはRAM43およびEEP
ROM44が含まれており,RAM43およびEEPROM
44はMPU40に外付けされている。EEPROM44には
各種制御データ(EVRデータの許容出力範囲,輝度信
号の適正範囲など)が記憶されており,撮像装置の電源
がオンされることによりEEPROM44に記憶されてい
る制御データが読出されRAM43に転送される。
【0029】クロック信号発生回路(以下,CGとい
う)26は,クロック信号CLK,CCD12の水平転送路
を駆動するための水平転送パルスφHおよび垂直転送パ
ルスVを発生する。
【0030】クロック信号CLKは,同期信号発生回路
(以下,SSGという)27に与えられ,SSG27はこの
クロック信号CLKに基づいて水平同期信号HDおよび
垂直同期信号VDを発生し,CG26およびMPU40にそ
れぞれ与える。
【0031】水平転送パルスφHはCCD12に与えら
れ,垂直転送パルスVはVドライバ25を介してCCD12
に与えられる。Vドライバ25にはMPU40から電子シャ
ッタ制御信号が与えられ,CCD12による電子シャッタ
速度が定められる。
【0032】被写体像が撮像レンズ11によってCCD12
上に結像され,与えられる垂直転送パルスφVおよび水
平転送パルスφHに応じて被写体像を表わす映像信号が
CCD12から出力される。CCD12から出力される映像
信号は相関二重サンプリングおよびゲインコントロール
回路13に与えられる。
【0033】相関二重サンプリングおよびゲインコント
ロール回路13は,入力する映像信号をサンプリング・パ
ルスに応じて相関二重サンプリングし,かつ与えられる
ゲイン制御信号CGに応じて入力する映像信号を増幅す
るものである。撮像装置には電子ボリュウム回路(EV
1 )31が含まれており,MPU40から出力されるゲイ
ン制御のための電子ボリュウム・データ(EVR1 デー
タ)がEVR1 31に与えられることによりEVR1 31か
らゲイン制御信号CGが出力され相関二重サンプリング
およびゲインコントロール回路13に与えられる。
【0034】相関二重サンプリングおよびゲインコント
ロール回路13から出力される映像信号は色分離回路14に
与えられ,色分離後の信号S1 およびS2 ならびに輝度
信号Yが生成される。色分離後の信号S1 およびS2
マトリクス回路15に,輝度信号Yはゲインコントロール
回路(以下,GCAという)22にそれぞれ与えられる。
【0035】マトリクス回路15において被写体像を表わ
す3原色,R(赤),G(緑)およびB(青)の色信号
が生成されてGCA16に与えられる。
【0036】GCA16は与えられる3種類のゲイン制御
信号RG,GGおよびBGに基づいてR信号,G信号お
よびB信号を増幅して出力する。増幅されたR信号,G
信号およびB信号はリニアマトリクス回路17に与えられ
る。
【0037】図1においては1つのGCA16が示されて
いるが,実際にはR信号を増幅するためのR信号用GC
A,G信号を増幅するためのG信号用GCAおよびB信
号を増幅するためのB信号用GCAがあり,ゲイン制御
信号RGによってR信号用GCAのゲインが制御され,
ゲイン制御信号GGによってG信号用GCAのゲインが
制御され,ゲイン制御信号BGによってB信号用GCA
のゲインが制御される。
【0038】ゲイン制御信号RG,GGおよびBGは,
MPU40から出力されるEVR2 データによって制御さ
れるEVR2 32から出力されてGCA16に与えられ,色
バランス調整が行なわれる。もっともゲイン制御信号R
G,BGおよびGGのうちいずれか2つの信号を用いれ
ばGCA16における色バランス調整は可能である。
【0039】GCA16によって増幅されたR,G,Bの
3原色信号はリニアマトリクス回路17を介してピーク検
波回路18に与えられる。
【0040】GCA22はEVR3 33から出力されるゲイ
ン制御信号YGにもとづいて入力する輝度信号Yを増幅
する。EVR33はMPU40から与えられるEVR3 デー
タにもとづいてゲイン制御信号YGを生成する。
【0041】GCA22において増幅された輝度信号はピ
ーク検波回路18およびアベレージ検波回路24にそれぞれ
与えられる。
【0042】アベレージ検波回路24は,撮影領域内にお
ける所定領域において入力する輝度信号Yを積分して平
均輝度信号YAVを得る。平均輝度信号YAVはMPU40に
与えられる。
【0043】ピーク検波回路18はたとえば1V(Vは1
垂直走査期間)ごとに入力するRGBの3原色信号およ
び輝度信号Yのピーク値を検出する。ピーク検波回路18
において検出されたR信号,G信号,B信号およびY信
号のピーク値RTOP ,GTOP,BTOP およびYTOP はそ
れぞれMPU40に与えられる。
【0044】またリニアマトリクス回路17から出力され
るRGBの3原色信号およびGCA22から出力される輝
度信号Yはガンマ補正回路19および23にそれぞれ与えら
れる。
【0045】ガンマ補正回路19は入力するRGBの3原
色信号をガンマ補正し,ガンマ補正回路23は入力する輝
度信号Yをガンマ補正する。ガンマ補正回路19において
ガンマ補正されたRGB信号およびガンマ補正回路23に
おいてガンマ補正された輝度信号Yはそれぞれネガ/ポ
ジ変換回路20に与えられる。
【0046】ネガ/ポジ変換回路20において,入力する
RGB3原色信号および輝度信号Yがネガ/ポジ変換さ
れてエンコーダ21に与えられる。
【0047】エンコーダ21において入力するRGBの3
原色信号および輝度信号YからNTSC映像信号が生成
され,かつ色信号Cが生成される。生成されたNTSC
映像信号および色信号Cが輝度信号Yとともに出力され
る。
【0048】またエンコーダ21においてEVR34から与
えられるゲイン制御信号EGにもとづいてNTSC映像
信号,輝度信号Yおよび色信号Cが増幅される。EVR
4 34はMPU40から与えられるEVR4 データにもとづ
いてゲイン制御信号EGを生成する。
【0049】エンコーダ21から出力される信号が図示し
ない表示装置に与えられることにより撮像した被写体像
が表示されることになる。
【0050】図1に示す撮像装置は,レベル調整選択ボ
タン42の設定に応じて映像信号のレベルの自動調整また
は手動調整が行なわれる。
【0051】レベル調整選択ボタン42によって映像信号
のレベルの自動調整が設定されたときには,輝度信号の
平均輝度値YAVと輝度信号のピーク値YTOP とを合成し
て得られる合成輝度値が所定の範囲内に入るようにGC
A22のゲインが定められるように,MPU40からEVR
3 33にEVR3 データおよびEVR1 にEVR1 データ
がそれぞれ与えられる。
【0052】レベル調整選択ボタン42によって映像信号
のレベルの手動調整が設定されたときには,自動調整時
にEVR1 31に与えられているEVR1 データに,レベ
ル調整ボリュウム41によって調整される量に応じたデー
タが加算または減算されてEVR1 31に与えられてGC
A22のゲインが制御される。
【0053】EVR1 データ,EVR2 データ,EVR
3 データおよびEVR4 データはそれぞれ出力可能な上
下限が定まっている。
【0054】図2から図4はレベル選択ボタン42によっ
てレベルの自動調整が設定された場合のMPU40の処理
手順を示すフローチャートである。
【0055】映像信号のレベルの自動調整は所定時間ご
とに行なわれる。このためにMPU40に含まれるVDカ
ウンタ46によってSSG27から出力される垂直同期信号
VDが計数され(図2ステップ60),この計数値が所定
値になることにより輝度レベルの自動調整が行なわれる
(図2ステップ61でYES )。
【0056】VDカウンタ61が所定値を計数することに
応答してVDカウンタは一旦クリアされ(図2ステップ
62),アベレージ検波回路24およびピーク検波回路18か
ら出力される平均輝度値YAVを表わす信号およびピーク
輝度値YTOP を表わす信号がそれぞれMPU40に取込ま
れる(図2ステップ63)。
【0057】撮像装置は被写体が所定時間の間変えられ
ていないときにのみ映像信号のレベルの自動調整が行な
われる。被写体が変えられたかどうかを調べるために輝
度レベルのピーク値YTOP が利用され,ピーク値YTOP
が前回に取込んだピーク値YTOP と同じ値かどうかが判
断される。
【0058】ピーク値YTOP が前回のピーク値YTOP
同じ値でなければ(図2ステップ64でNO),被写体は変
えられていないと判断できるためYTOP カウンタ47がク
リアされ(図2ステップ65),映像信号のレベルの自動
調整は行なわれる。
【0059】ピーク値TTOP が前回のピーク値YTOP
同じ値ならば,同じ値が所定回続いたかどうかが判断さ
れる。これは被写体が所定時間変えられていないときに
輝度レベルの自動調整を行なうようにしているからであ
る。このためピーク値YTOPがピーク検波回路18から出
力されMPU40に取込まれ,前回のピーク値YTOP と同
じ値と判断されるとYTOP カウンタ47がインクレメント
される(図2ステップ66)。YTOP カウンタ47によって
所定値まで計数されると(図2ステップ67でYES ),Y
TOP カウンタ47がクリアされて合成輝度値YMIX1が演算
される(図2ステップ69)。
【0060】合成輝度値YMIX1は輝度信号のピーク値Y
TOP と輝度信号の平均輝度値YAVとを4:6の比率で合
成して得られる。
【0061】映像信号のレベルの自動調整は合成輝度値
MIX1または平均輝度値YAVのいずれかに基づいて行な
うことができ,図示しないモード設定ボタンの設定に応
じていずれかに基づいて輝度レベルの自動調整を行なう
かが決定される。
【0062】平均輝度値YAVに基づいて輝度レベルの自
動調整を行なうように設定されているときには(図2ス
テップ70でYES ),MPU40に取込まれた平均輝度値Y
AVが,RAM43を参照して所定の許容範囲内にあるかど
うかが調べられる(図2ステップ71)。平均輝度値YAV
が所定の許容範囲内にあれば(図2ステップ71でYE
S),映像信号は適正と判断されるため輝度レベル調整
は行なわれない。これに対し平均輝度値YAVが所定の許
容範囲外にあると(図2ステップ71でNO),映像信号の
レベルまたは輝度レベルの調整が行なわれる。
【0063】平均輝度値YAVに基づいて輝度レベルの自
動調整を行なうように設定されていないときには(図2
ステップ70でNO),演算によって得られた合成輝度値Y
MIXが,RAM43を参照して所定の許容範囲内にあるか
どうかが調べられる(図2ステップ72)。合成輝度値Y
MIX が所定の許容範囲内にあれば(図2ステップ72でYE
S ),映像信号レベルは適正と判断され輝度レベル調整
等は行なわれない。これに対し合成輝度値YMIX が所定
の許容範囲外にあると(図2ステップ72でNO),映像信
号のレベル調整等が行なわれる。
【0064】平均輝度値YAVまたは合成輝度値YMIX
所定の範囲外と判断されると(図2ステップ71または72
でNO),得られた平均輝度値YAVまたは合成輝度値Y
MIX に基づいて映像信号のレベル調整または輝度レベル
調整によって適正なレベルをもつ映像信号に調整できる
かどうかがチェックされる(図3ステップ73)。被写体
が非常に暗いとき,被写体が非常に明るいときは映像信
号のレベル調整等によっては適正なレベルをもつ映像信
号に調整できないため,たとえばその旨の警告が行なわ
れ処理は終了する(図3ステップ74でNO)。
【0065】映像信号のレベル調整等によって適正レベ
ルをもつ映像信号に調整できるときには,2V期間経過
後に再び輝度信号のピーク値YTOP および平均輝度値Y
AVがMPU40に取込まれる(図3ステップ75,76)。
【0066】MPU40に取込まれたピーク値YTOP と平
均輝度値YAVとを4:6の比率で合成して再び合成輝度
値YMIX1が演算される(図3ステップ77)。
【0067】演算された合成輝度値YMIX が所定の範囲
内にあるかどうががRAM43を参照して再び調べられる
(図3ステップ78,83)。合成輝度値YMIX が所定の範
囲内にあれば(図3ステップ78および83でYES ),AE
OKを表わすフラグがセットされ(図3ステップ84),
オート・ホワイト・バランス処理が行なわれる(図3ス
テップ85)。
【0068】合成輝度値YMIX が所定範囲の上限を越え
ているかどうかが調べられ(図3ステップ78),所定範
囲の上限を越えているときには(図3ステップ78でYES
),EVR1 データがすでに下限にあるかどうかが調
べられる(図3ステップ79)。EVR1 データが未だ下
限になければ(図3ステップ78でNO),EVR1 データ
が減少して出力される(図3ステップ82)。
【0069】EVR1 データがすでに下限にあると(ス
テップ79でYES ),EVR3 データがすでに下限にある
かどうかが調べられる(図3ステップ80)。EVR3
ータが未だ下限になければ(図3ステップ80でNO),E
VR3 データが減少するように出力される(図3ステッ
プ81)。その後再びステップ74以降の処理が繰返され
る。
【0070】合成輝度値YMIX1が適正範囲の下限以下の
ときは(図3ステップ83でYES ),EVR1 データがす
でに上限にあるかどうかが調べられる(図4ステップ8
8)。EVR1 データが未だ上限になければ(図4ステ
ップ88でNO),EVR1 データが増大するように出力さ
れる(図4ステップ91)。
【0071】EVR1 データがすでに上限にあると(図
4ステップ92でYES ),EVR3 データがすでに上限に
あるかどうかが調べられる(図4ステップ89)。EVR
3 データが未だ上限になければ(図4ステップ89でN
O),EVR3 データが減少するように出力される(図
4ステップ90)。その後ステップ74以降の処理が繰返さ
れる。
【0072】図3ステップ77における演算によって得ら
れた合成輝度値YMIX が適正範囲内に入っていても平均
輝度値YAVが適正範囲内に入っていないこともある。こ
のため平均輝度値YAVが適正範囲内に入っているかどう
かが調べられ(図4ステップ86),適正範囲内に入って
いないときには平均輝度値YAVを重視するアルゴリズム
に移行される(図4ステップ87)。
【0073】平均輝度値YAVを重視するアルゴリズムが
図5から図7に示されている。
【0074】図2から図4に示す処理においては,輝度
信号のピーク値YTOP と平均輝度値YAVとを4:6の割
合で合成して得られた合成輝度値YMIX1(図2ステップ
70,図3ステップ77)が適正範囲内に入るように,EV
1 データおよびEVR2 データを調整している。
【0075】これに対し,図5から図7に示す平均輝度
値重視アルゴリズムにおいては,輝度信号のピーク値Y
TOP と平均輝度値YAVとを2:8の割合で演算して合成
輝度値YMIX2を得て,この合成輝度値YMIX2が適正範囲
内に入るように,EVR1 データおよびEVR3 データ
を調整するものである。
【0076】平均輝度値YAVが適正の範囲内に入らない
ということは(図4ステップ86でNO),一般的に被写体
が比較的暗く,平均輝度値YAVが低くなっている。この
ために,まずシャッタ速度が1/60秒の最低速に設定さ
れているかどうかが調べられ(図5ステップ92),最低
速に設定されていないときには(図5ステップ92でN
O),シャッタ速度が1段低速になるように設定される
(図5ステップ93)。
【0077】EVR1 データおよびEVR3 データが,
ボリュウム41が中間に設定されているときの中間データ
にされ(図5ステップ94),20V期間経過することによ
って(図5ステップ95),ピーク検波回路18から出力さ
れる輝度信号のピーク値YTOP およびアベレージ検波回
路24から出力される平均輝度値YAVがMPU40に取込ま
れる(図5ステップ96)。
【0078】輝度信号のピーク値YTOP と平均輝度値Y
AVとの割合を2:8にして第2の合成輝度値YMIX2が演
算される(図5ステップ97)。以下演算により得られた
第2の合成輝度値YMIX2が適正範囲内に入るように調整
されるようにEVR1 データまたはEVR3 データがM
PUからEVR1 31またはEVR3 33に与えられる(図
6ステップ98〜図7ステップ109 )。これらの処理は第
1の合成輝度値に対する処理(図3ステップ78〜図4ス
テップ91)と同様のためこれ以上の説明を省略する。
【0079】図8から図11は輝度調整ボリュウム41を用
いて映像信号のレベル調整を行なう場合の処理手順を示
すフローチャートである。
【0080】図8から図11に示す処理においては,レベ
ル調整選択ボタン42によって映像信号のレベルを自動調
整から手動調整に切替えたとき,自動調整においてEV
131に与えられていたEVRデータが,レベル調整ボ
リュウム41が中点に設定されているときのデータとして
処理が行なわれる。したがってレベル調整ボリュウム41
が調整されることにより自動調整においてEVR1 31に
与えられていたEVR1 データにレベル調整ボリュウム
41の調整に応じたデータが新たなEVR1 データとして
EVR1 31に与えられる。またこの処理は5V(Vは垂
直走査期間)ごとに繰返される。
【0081】また図1に示す撮像装置はシャッタ速度が
1/60秒,1/120 秒,1/250 秒および1/500 秒に
可変であり,最も遅いシャッタ速度が1/60秒であり,
最も速いシャッタ速度が1/500 秒である。
【0082】さらに「94」から「135 」の間においてE
VR1 データの出力が可能であり,シャッタ速度1段分
の変化量がEVR1 データのデータ量「41」に相当して
いる。したがってシャッタ速度を1段速くすることと,
EVR1 データを「41」だけ少なくすることは等価であ
り,シャッタ速度を1段遅くすることと,EVR1 デー
タを「41」だけ多くすることは等価である。
【0083】まずレベル調整ボリュウム41のボリュウム
調整位置が中点よりも大きい位置にあるか小さい位置に
あるかが判断される(ステップ111 )。
【0084】レベル調整ボリュウム41のボリュウム調整
位置が中点以上にある場合には(図8ステップ111 でYE
S ),シャッタ速度を低速にする旨を表わすシャッタ・
ダウン・フラグFD がセットされているかどうかが調べ
られる(図8ステップ112 )。後述のように,EVR31
に与えられていたEVR1 データとレベル調整ボリュウ
ルム41のボリュウム調整位置とから算出されたEVR1
データが,EVR1 データの最小値以下であり,かつシ
ャッタ速度が最高速に設定されていないときにシャッタ
・ダウン・フラグFD がセットされる。
【0085】シャッタ・ダウン・フラグFD がセットさ
れていないときには(図8ステップ112 でNO),EVR
1 31に与えられているEVR1 データにレベル調整ボリ
ュウム41の調整位置に応じたデータが加算されて演算デ
ータαが算出される(図8ステップ117 )。すなわちα
=EVR10+k(YCVR −VRCEN )(係数kを乗じて
いるのはEVR1 にデータ量を合わせるためである)。
【0086】算出された演算データαがEVR1 データ
の最大値「135 」以上かどうかが調べられ(ステップ11
8 ),EVR1 データの最大値以下であれば(ステップ
118でNO),演算データαがEVR1 データとして採用
され(ステップ119 ),EVR1 31に与えられる(図9
ステップ125 )。
【0087】演算データαがEVR1 データの最大値以
上のときには(図8ステップ118 でYES ),シャッタ速
度が最低速(1/60秒)に設定されているかどうかが調
べられる(図9ステップ120 )。
【0088】シャッタ速度が最低速に設定されていない
ときには(図9ステップ120 でNO),EVRデータをそ
のデータ出力許容範囲内[94」〜「135 」に収めるため
に,シャッタ速度を1段低速側にして(図9ステップ12
1 ),映像信号のレベルが上がるように制御される。ま
たシャッタ・アップ・フラグFU がセットされ,シャッ
タ・ダウン・フラグFD はリセットされる(図9ステッ
プ122 )。
【0089】シャッタ速度が1段低速側にセットされる
と映像信号のレベルが上がるため,映像信号のレベルを
適正レベルに調整するように第1の演算データαからシ
ャッタ速度1段分のデータに相当するΔEVRデータが
減算され第2の演算データβが算出される(図9ステッ
プ123 )。
【0090】算出された第2の演算データβが新たなE
VR1 データとして採用され(図9ステップ124 ),E
VR1 31にEVR1 データが与えられる(図9ステップ
125)。
【0091】シャッタ速度が最低速に設定されていると
きには(図9ステップ120 でYES ),EVR1 による調
整ができないとしてアップ・ダウン・リミット・フラグ
Lがセットされているかどうかが調べられる(図9ス
テップ126 )。アップ・ダウン・リミット・フラグFL
がセットされていなければセットされる(図9ステップ
127 )。
【0092】この後に,レベル調整ボリュウム41が中点
位置以下に設定されていると(図8ステップ111 でN
O),シャッタ・アップ・フラグFU がセットされてい
るかどうかが調べられる(図10ステップ128 )。
【0093】シャッタ・アップ・フラグFU がセットさ
れていれば(図10ステップ128 ),EVR1 31に与えら
れている新しく更新されたEVR11データとレベル調整
ボリュウム41の調整位置に応じたデータとを加えたデー
タから第1の演算データαが算出される(図10ステップ
129 )。
【0094】シャッタ・アップ・フラグFU がセットさ
れ(図10ステップ128 ),シャッタ速度が1段低速にさ
れているので(図9ステップ121 ),シャッタ速度が1
段高速側にセットされ(図10ステップ130 ),もとのシ
ャッタ速度に戻される。シャッタ・アップ・フラグFU
がリセットされる(図10ステップ131 )。
【0095】算出された第1の演算データαがEVR1
データの最小値以下かどうかが調べられ(図10ステップ
134 ),最小値以下でなければこのデータαがEVR1
データとされ(図10ステップ135 ),EVR1 に与えら
れる(図10ステップ135 )。
【0096】シャッタ・アップ・フラグFU がリセット
されているときには(図10ステップ128 でNO),EVR
1 31に与えられているEVR10データとレベル調整ボリ
ュウム41の設定位置とから第1の演算データαが算出さ
れる(図10ステップ133 )。算出された第1の演算デー
タαが出力許容範囲の最小値以下かどうかが調べられる
(図10ステップ134 )。
【0097】第1の演算データαが最小値以下でなけれ
ば(図10ステップ134 でNO),算出された第1の演算デ
ータαがEVR1 データとして採用されEVR1 31に与
えられる(図10ステップ135 )。
【0098】算出された第1の演算データαが出力許容
範囲の最小値以下のときには(図10ステップ134 でYES
),シャッタ速度がすでに最高速(1/500 秒)に設
定されているかどうかが調べられる(図11ステップ136
)。
【0099】シャッタ速度が最高速でないときには(図
11ステップ136 でNO),シャッタ速度が1段高速となる
ようにVドライバ25が制御され(図11ステップ137 ),
シャッタ・ダウン・フラグFD がセットされる(図11ス
テップ138 )。
【0100】つづいて第1の演算データαにΔEVRデ
ータが加算されて第2の演算データβが算出される(図
11ステップ139 )。ΔEVRデータを加算するのはシャ
ッタ速度が1段高速側に変更されているからである。
【0101】算出された第2の演算データβがEVR1
データとして採用され(図11ステップ140 ),EVR1
31に与えられることになる。
【0102】シャッタ速度がすでに最高速に設定されて
いると(図11ステップ136 でYES ),EVR1 31による
レベル調整はできないので,アップ・ダウン・リミット
・フラグFC がセットされているかどうかが調べられ
(図11ステップ141 ),セットされていなければセット
され(図11ステップ142 ),終了する。
【0103】ボリュウム41が中点より大きい位置に動か
され(図8ステップ111 ),シャッタ・ダウン・フラグ
D がセットされていると(図8ステップ112 でYES
),EVR1 31に与えられている新しく更新されたE
VR11データにレベル調整ボリュウム41の調整位置を表
わすデータYCVR からレベル調整ボリュウム41の中点位
置を表わすデータVRCEN が減算されたデータk(Y
CVR −VRCEN )(係数kを乗じているのはEVRのデ
ータにデータ量を合わせるためである)から演算データ
αが算出される(図8ステップ113 )。
【0104】つづいてシャッタ速度が1段低速側になる
ようにVドライバ25が制御され(図8ステップ114 ),
シャッタ・ダウン・フラグFD はリセットされる(図8
ステップ115 )。演算データαがEVR1 データとして
採用され(図8ステップ116),EVR1 31に与えられ
る(図8ステップ119 )。これによりEVR1 データに
応じたゲイン制御信号VGがEVR1 31から出力され,
相関二重サンプリングおよびゲインコントロール回路13
に与えられることになる。
【0105】自動調整からレベル調整ボリュウム41によ
る手動調整に切替えられたときに,EVR31に与えられ
ていたEVR1 データにレベル調整ボリュウム41の調整
位置に応じたデータが加算され,EVR1 データが作成
され相関二重サンプリングおよびゲインコントロール回
路13がゲイン制御されるので,レベル調整ボリュウム41
のボリュウム位置が限界位置にあったとしても,その中
点位置を中心としてレベル調整が可能となる。また,自
動調整から手動調整に切替えられたときに,レベル調整
ボリュウム41が中点位置に設定されているとレベルの変
動がなく,表示される画像の明るさも急に変動すること
がない。
【0106】図12は他の実施例を示すもので,図1に示
す撮像装置において輝度信号を増幅する部分を示してい
る。
【0107】図12においては,EVR3 33に与えられる
EVR3 データにもとづいてEVR3 33からゲイン制御
電圧が出力されGCA22に与えられる。図12に示す回路
では輝度信号のレベルを調整する場合に,手動調整と自
動調整が可能である。
【0108】手動調整が行なわれるときにはMPU40の
制御のもとに切替スイッチ37が制御されM端子側が導通
状態にされ,自動調整が行なわれるときには切替スイッ
チ37はA端子側が導通状態にされる。
【0109】手動調整のために可変抵抗回路からなる調
整ボリュウム35が設けられている。調整ボリュウム35は
抵抗値2Rの2つの直列抵抗からなり,調整に応じて電
圧降下量が変位して,EVR3 33から出力されるゲイン
制御電圧を変化させてGCA22に与える。手動調整が行
なわれるときはEVR3 33に与えられるEVR3 データ
は固定となる。
【0110】自動調整が行なわれるとき,GCA22から
出力される輝度信号Y2 はMPU40に与えられフィード
バック制御によりEVR3 33に与えられるEVRデータ
が調整される。EVR3 データに応じてEVR3 33から
制御電圧が出力され分圧回路36を通してGCA22にゲイ
ン制御電圧として与えられる。
【0111】抵抗回路36は抵抗値Rと抵抗値3Rとから
構成され,その接続点位置が出力となる。この接続点位
置は調整ボリュウム35の調整可能な範囲の中点となって
いる。したがって自動調整の場合は調整ボリュウム35が
中点の位置にあるときに調整ボリュウム35から出力され
る電圧によってGCA22が制御されることになる。この
ため自動調整から手動調整に切替えたときであっても,
調整ボリュウム35によってゲイン制御電圧を変化させる
ことができ,輝度信号レベルを変化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すもので,撮像装置の電
気的構成を示すブロック図である。
【図2】映像信号のレベルを自動調整するときの処理手
順を示すフローチャートである。
【図3】映像信号のレベルを自動調整するときの処理手
順を示すフローチャートである。
【図4】映像信号のレベルを自動調整するときの処理手
順を示すフローチャートである。
【図5】平均輝度値重視アルゴリズムによって映像信号
のレベル調整を行なう場合の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図6】平均輝度値重視アルゴリズムによって映像信号
のレベル調整を行なう場合の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図7】平均輝度値重視アルゴリズムによって映像信号
のレベル調整を行なう場合の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図8】映像信号のレベルを手動調整するときの処理手
順を示すフローチャートである。
【図9】映像信号のレベルを手動調整するときの処理手
順を示すフローチャートである。
【図10】映像信号のレベルを手動調整するときの処理
手順を示すフローチャートである。
【図11】映像信号のレベルを手動調整するときの処理
手順を示すフローチャートである。
【図12】撮像装置の電気的構成の一部を示すブロック
図である。
【符号の説明】
13 相関二重サンプリングおよびゲインコントロール回
路 16,22 GCA 31,32,33,34 EVR 40 MPU 41 レベル調整ボリュウム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−224477(JP,A) 特開 平3−274870(JP,A) 特開 平3−7481(JP,A) 実開 昭62−85061(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/225 - 5/247

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられるゲイン制御信号に応じたゲイ
    を用いて被写体像を表わす映像信号を増幅する増幅回
    路, 与えられる電子ボリュウム・データに応じて上記ゲイン
    制御信号を出力する電子ボリュウム回路, 上記映像信号のレベルをマニアル調整するためのマニア
    ル操作具を備え,このマニアル操作具の位置を表わす信
    号を出力するマニアル操作手段, 上記映像信号のレベルの調整を,マニアル調整するかオ
    ート調整するかを設定するオート/マニアル調整設定手
    段, 上記オート/マニアル調整設定手段によるオート調整の
    設定に応答して,上記映像信号のレベルに基づいてその
    レベルが適正レベルとなるように電子ボリュウム・デー
    タを発生して上記電子ボリュウム回路に与えるオート調
    整手段,および 上記オート/マニアル調整設定手段によるマニアル調整
    の設定に応答して,上記マニアル操作手段から出力され
    る位置信号に基づいて,上記操作具の中点位置からの変
    位量を表わすデータを生成し,この変位量データと,マ
    ニアル調整が設定された時点で上記電子ボリュウム回路
    に与えられていた電子ボリュウム・データとに基づいて
    新たな電子ボリュウム・データを生成して上記電子ボリ
    ュウム回路に与えるマニアル調整手段,を備えた映像信
    号のレベル調整装置。
  2. 【請求項2】 与えられるゲイン制御信号に応じたゲイ
    を用いて被写体像を表わす映像信号を増幅する増幅回
    路, 与えられる電子ボリュウム・データに応じて上記ゲイン
    制御信号を出力する電子ボリュウム回路, 上記映像信号のレベルをマニアル調整するためのマニア
    ル操作具を備え,このマニアル操作具の位置を表わす信
    号を出力するマニアル操作手段,および 上記マニアル操作手段から出力される位置信号に基づい
    て,上記操作具の中点位置からの変位量を表わすデータ
    を生成し,この変位量データと,マニアル調整が設定さ
    れた時点で上記電子ボリュウム回路に与えられていた電
    子ボリュウム・データとに基づいて新たな電子ボリュウ
    ム・データを生成して上記電子ボリュウム回路に与える
    マニアル調整手段, を備えた映像信号のレベル調整装置。
  3. 【請求項3】 与えられるゲイン制御電圧信号に応じた
    ゲインで被写体像を表わす映像信号を増幅する増幅回
    路, 与えられる電子ボリュウム・データに応じて上記ゲイン
    制御電圧信号を出力する電子ボリュウム回路, オート調整が設定されているときに,上記映像信号のレ
    ベルに基づいてそのレベルが適正レベルとなるように電
    子ボリュウム・データを発生して上記電子ボリュウム回
    路に与えるオート調整手段, 上記電子ボリュウム回路から出力されるゲイン制御電圧
    信号が印加され,これを分圧して出力する第1の分圧回
    路, 上記電子ボリュウム回路から出力されるゲイン制御電圧
    信号が印加され,可変抵抗回路を含み,その摺動子が中
    点位置にあるときに上記第1の分圧回路と同じ分圧電圧
    を出力するように構成され,摺動子の位置に応じて変化
    する電圧を出力する第2の分圧回路,および オート調整が設定されたときに上記第1の分圧回路の出
    力分圧電圧を,マニアル調整が設定されたときに上記第
    2の分圧回路の出力分圧電圧をそれぞれ選択して上記増
    幅回路にゲイン制御電圧信号として与える切替手段, を備えた映像信号のレベル調整装置。
  4. 【請求項4】 与えられるゲイン制御信号に応じたゲイ
    を用いて被写体像を表わす映像信号を増幅する増幅手
    段,与えられる電子ボリュウム・データに応じて上記ゲ
    イン制御信号を出力する電子ボリュウム回路,上記映像
    信号のレベルをマニアル調整するためのマニアル操作具
    を備え,このマニアル操作具の位置を表わす信号を出力
    するマニアル操作手段,および映像信号のレベル調整を
    マニアル調整するかオート調整するかを設定するオート
    /マニアル調整設定手段を備えた映像信号のレベル調整
    装置において, 上記オート/マニアル調整設定手段によるオート調整の
    設定に応答して,上記映像信号のレベルに基づいてその
    レベルが適正レベルとなるように電子ボリュウム・デー
    タを発生して上記電子ボリュウム回路に与え, 上記オート/マニアル調整設定手段によるマニアル調整
    の設定に応答して,上記マニアル操作手段から出力され
    る位置信号に基づいて,上記操作具の中点位置からの変
    位量を表わすデータを生成し,この変位量データと,マ
    ニアル調整が設定された時点で上記電子ボリュウム回路
    に与えられていた電子ボリュウム・データとに基づいて
    新たな電子ボリュウム・データを生成して上記電子ボリ
    ュウム回路に与える, 映像信号のレベル調整装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 与えられるゲイン制御信号に応じたゲイ
    を用いて被写体像を表わす映像信号を増幅する増幅手
    段,与えられる電子ボリュウム・データに応じて上記ゲ
    イン制御信号を出力する電子ボリュウム回路,および上
    記映像信号のレベルをマニアル調整するためのマニアル
    操作具を備え,このマニアル操作具の位置を表わす信号
    を出力するマニアル操作手段を備えた映像信号のレベル
    調整装置において, マニアル調整の設定に応答して,上記マニアル操作手段
    から出力される位置信号に基づいて,上記操作具の中点
    位置からの変位量を表わすデータを生成し,この変位量
    データと,マニアル調整が設定された時点で上記電子ボ
    リュウム回路に与えられていた電子ボリュウム・データ
    とに基づいて新たな電子ボリュウム・データを生成して
    上記電子ボリュウム回路に与える, 映像信号のレベル調整装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 与えられるゲイン制御電圧信号に応じた
    ゲインで被写体像を表わす映像信号を増幅する増幅回
    路,および与えられる電子ボリュウム・データに応じて
    上記ゲイン制御電圧信号を出力する電子ボリュウム回路
    を備えた映像信号のレベル調整装置において, オート調整が設定されたときに,上記映像信号のレベル
    に基づいてそのレベルが適正レベルとなるように電子ボ
    リュウム・データを発生して上記電子ボリュウム回路に
    与え,上記電子ボリュウム回路から出力されるゲイン制
    御電圧信号を第1の分圧回路に印加し,これを分圧して
    ゲイン制御電圧信号として上記増幅手段に与え, マニアル調整が設定されたときには,上記電子ボリュウ
    ム回路から出力されるゲイン制御電圧信号を,可変抵抗
    回路を含み,その摺動子が中点位置にあるときに上記第
    1の分圧回路と同じ分圧電圧を出力するように構成され
    る第2の分圧回路に印加し摺動子の位置に応じて変化す
    る電圧をゲイン制御電圧信号として上記増幅手段に与え
    る, 映像信号のレベル調整装置。
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