JP3468160B2 - 圧電デバイスの周波数調整方法および圧電デバイスの周波数調整装置 - Google Patents
圧電デバイスの周波数調整方法および圧電デバイスの周波数調整装置Info
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Description
に形成された電極用金属膜の厚さを調節することにより
圧電デバイスの周波数を調整する方法および装置に関す
るものである。
一例としては、金属蒸着法により圧電基板の表裏面に設
けられた各電極の厚さを選択的に増やして、この厚さを
増やした部分の共振周波数を低くすることで周波数を調
整するという方法がある。
の表裏面それぞれにマスクを配置して金属蒸着法により
所定形状の電極を形成し、この時点での圧電デバイスの
周波数特性を測定してどの電極をどの程度厚くするのか
を決定する。そして、厚くする必要のある電極のみを露
出するための開口部を有するマスクを用いて、金属蒸着
法により選択的に所望の電極の膜厚を厚くする。その結
果、圧電素子の共振周波数が低くなる。
の周波数調整方法では、1回目の金属蒸着によってベー
スとなるアース電極を形成した後に、圧電デバイスの周
波数特性を測定しながら同時に2回目の金属蒸着を行い
周波数の調整を行っている。一般に、水晶基板は周辺温
度によって水晶基板自体の周波数特性が変化するので、
周波数特性を測定しながら行われる2回目の金属蒸着は
約25℃±2℃の環境下で実施される。そのため、1回
目の金属蒸着に比べて2回目の金属蒸着は蒸着条件が悪
くなり、周波数調整後のアース電極のうちの2回目の金
属蒸着によって形成された部分の膜質が低下してしまう
といった問題があった。そして、この膜質の低下によ
り、挿入損失の劣化やエージング特性の劣化が発生し、
スプリアスの発生等の周波数特性の低下が生じていた。
また、2回目の金属蒸着では作業効率向上のために真空
度が低く設定されているので、蒸着源である銀のカス等
の異物が発生しやすくなるといった問題があった。
および終了をシャッタの機械的な開閉により行っている
ので、開始および終了のタイミングを正確に把握・制御
することが困難であり、蒸着時間が短くなって周波数が
充分に下がらなかったり、逆に蒸着時間が長くなって周
波数が過度に下がる等、正確に周波数の調整ができない
といった問題があった。
案されたもので、圧電デバイスの周波数特性の低下や異
物の発生を防止できるとともに、周波数調整量の誤差を
低減できる圧電デバイスの周波数調整方法および周波数
調整装置を提供することにある。
圧電デバイスの周波数調整方法は、圧電基板と、この圧
電基板の一主面に形成された入力電極、出力電極、なら
びにこれら入力電極および出力電極間の間隙部に配置さ
れたアース電極と、この圧電基板の他主面に形成され、
かつ、前記入力電極、出力電極、アース電極、ならびに
これら入力電極、出力電極およびアース電極間の各間隙
部に対向する共通電極とから構成されており、第1対称
モードと斜対称モードと第2対称モードとの相互作用に
よって1つの周波数特性が決定される圧電デバイスの周
波数特性を調整する方法であって、圧電デバイスの周波
数特性を測定する測定工程と、前記圧電基板の他主面お
よび前記共通電極の所定の領域を覆うマスク工程と、こ
の共通電極のうちのマスク工程で覆われた領域を除く領
域をエッチングするエッチング工程と、を有し、前記マ
スク工程と前記エッチング工程とによる、前記共通電極
のうち前記入力電極または前記出力電極に対向する領域
を除く領域を所定の厚さまでエッチングすることによ
り、前記入力電極と前記共通電極とを測定した周波数特
性と、前記出力電極と前記共通電極とを測定した周波数
特性とが一致するようこれら周波数特性のバランス調整
を行う第1手順と、前記共通電極のうち前記入力電極ま
たは前記出力電極に対向する領域を所定の厚さまでエッ
チングすることにより、前記バランス調整を行う第2手
順と、前記共通電極のうち前記入力電極および前記出力
電極に対向する領域を除く領域を所定の厚さまでエッチ
ングすることにより、斜対称モードおよび第1対称モー
ドの差と第2対称モードおよび第1対称モードの差との
比であるΔF比を狭くする調整を行う第3手順と、前記
共通電極のうち前記アース電極に対向する領域を除く領
域を所定の厚さまでエッチングすることにより、ΔF比
を広くする調整を行う第4手順と、前記共通電極のうち
前記入力電極、前記出力電極および前記アース電極に対
向する領域を除く領域を所定の厚さまでエッチングする
ことにより、第2対称モードおよび第1対称モードの差
であるΔFを狭くする調整を行う第5手順と、前記共通
電極のうち前記入力電極、前記出力電極および前記アー
ス電極に対向する領域を所定の厚さまでエッチングする
ことにより、ΔFを広くする調整を行う第6手順と、前
記共通電極の全ての領域を所定の厚さまでエッチングす
ることにより、中心周波数を調整する第7手順と、の少
なくともいずれか一つの同一前記手順の複数回組合せに
よる第1組合せ手順と、少なくともいずれか二つ以上の
前記手順の組合せによる第2組合せ手順と、もしくは前
記第1組合せ手順と第2組合せ手順との組合せによる第
3組合せ手順と、のいずれか一つの前記組合せ手順を前
記測定工程による圧電デバイスの周波数特性をモニター
しながら選択して実行し、圧電デバイスの周波数調整を
行うことによって特徴付けられる。以上の構成により、
周波数調整後の電極の一部分の膜質が低下することや異
物の発生を防止できるとともに、周波数調整の終了のタ
イミングをより正確に制御することができる。
波数調整方法は、圧電基板と、この圧電基板の一主面に
形成された入力電極、出力電極、ならびに入力電極およ
び出力電極間の間隙部に配置された第1アース電極と、
この圧電基板の他主面に形成され、かつ、前記入力電極
に対向する第2アース電極、第1アース電極に対向する
第3アース電極、および出力電極に対向する第4アース
電極とから構成されており、第1対称モードと斜対称モ
ードと第2対称モードとの相互作用によって1つの周波
数特性が決定される圧電デバイスの周波数特性を調整す
る方法であって、圧電デバイスの周波数特性を測定する
測定工程と、前記圧電基板の他主面および前記共通電極
の所定の領域を覆うマスク工程と、この共通電極のうち
のマスク工程で覆われた領域を除く領域をエッチングす
るエッチング工程と、を有し、前記マスク工程と前記エ
ッチング工程とによる、前記第2アース電極または前記
第4アース電極と前記第3アース電極とを所定の厚さま
でエッチングすることにより、前記入力電極と前記第2
アース電極とを測定した周波数特性と、前記出力電極と
前記第4アース電極とを測定した周波数特性とが一致す
るようこれら周波数特性のバランス調整を行う第1手順
と、前記第2アース電極または前記第4アース電極を所
定の厚さまでエッチングすることにより、前記バランス
調整を行う第2手順と、前記第3アース電極を所定の厚
さまでエッチングすることにより、斜対称モードおよび
第1対称モードの差と第2対称モードおよび第1対称モ
ードの差との比であるΔF比を狭くする調整を行う第3
手順と、前記第2アース電極および前記第4アース電極
を所定の厚さまでエッチングすることにより、ΔF比を
広くする調整を行う第4手順と、前記第2アース電極の
端辺部のうち前記第3アース電極に隣接する一端辺部お
よびこの一端辺部に対向する他端辺部と、前記第3アー
ス電極の端辺部のうち前記第4アース電極に隣接する一
端辺部および第2アース電極に隣接する他端辺部と、前
記第4アース電極の端辺部のうち前記第3アース電極に
隣接する一端辺部およびこの一端辺部に対向する他端辺
部とを所定の厚さまでエッチングすることにより、第2
対称モードおよび第1対称モードの差であるΔFを狭く
する調整を行う第5手順と、前記第2アース電極の一端
辺部および前記第3アース電極の他端辺部のうちの少な
くとも一方の端辺部と、前記第3アース電極の一端辺部
および前記第4アース電極の一端辺部のうちの少なくと
も一方の端辺部とを除く領域を所定の厚さまでエッチン
グすることにより、ΔFを広くする調整を行う第6手順
と、前記第2アース電極、前記第3アース電極および前
記第4アース電極を所定の厚さまでエッチングすること
により、中心周波数を調整する第7手順と、の少なくと
もいずれか一つの同一前記手順の複数回組合せによる第
1組合せ手順と、少なくともいずれか二つ以上の前記手
順の組合せによる第2組合せ手順と、もしくは前記第1
組合せ手順と第2組合せ手順との組合せによる第3組合
せ手順と、のいずれか一つの前記組合せ手順を、前記測
定工程による圧電デバイスの周波数特性をモニターしな
がら選択して実行し、圧電デバイスの周波数調整を行う
ことによって特徴付けられる。以上の構成により、周波
数調整後の電極の一部分の膜質が低下することや異物の
発生を防止できるとともに、周波数調整の終了のタイミ
ングをより正確に制御することができる。
波数調整方法は、前記第1手順において、前記第2アー
ス電極と前記第3アース電極とを所定の厚さまでエッチ
ングする場合には、前記第4アース電極の一端辺部およ
び他端辺部も所定の厚さまでエッチングし、前記第4ア
ース電極と前記第3アース電極とを所定の厚さまでエッ
チングする場合には、前記第2アース電極の一端辺部お
よび他端辺部、または前記第4アース電極の一端辺部お
よび他端辺部も所定の厚さまでエッチングし、前記第3
手順において、前記第2アース電極の一端辺部および他
端辺部、ならびに前記第4アース電極の一端辺部および
他端辺部も所定の厚さまでエッチングし、前記第4手順
において、前記第3アース電極の一端辺部および他端辺
部も所定の厚さまでエッチングすることによって特徴付
けられる。以上の構成により、エッチングされない領域
をさらに詳細に限定することができるので、より微妙な
周波数調整を行うことができる。
波数調整方法は、圧電基板と、この圧電基板の一主面に
形成された入力電極および出力電極と、この圧電基板の
他主面に形成され、かつ、前記入力電極、出力電極、な
らびにこれら入力電極および出力電極の間隙部に対向す
る共通電極とから構成されており、対称モードと斜対称
モードとの相互作用によって1つの周波数特性が決定さ
れる圧電デバイスの周波数特性を調整する方法であっ
て、圧電デバイスの周波数特性を測定する測定工程と、
前記圧電基板の他主面および前記共通電極の所定の領域
を覆うマスク工程と、この共通電極のうちのマスク工程
で覆われた領域を除く領域をエッチングするエッチング
工程と、を有し、前記マスク工程と前記エッチング工程
とによる、前記共通電極のうち前記入力電極または前記
出力電極に対向する領域を除く領域を所定の厚さまでエ
ッチングすることにより、前記入力電極と前記共通電極
とを測定した周波数特性と、前記出力電極と前記共通電
極とを測定した周波数特性とが一致するようこれら周波
数特性のバランス調整を行う第1手順と、前記共通電極
のうち前記入力電極または前記出力電極に対向する領域
を所定の厚さまでエッチングすることにより、前記バラ
ンス調整を行う第2手順と、前記共通電極のうち前記入
力電極および前記出力電極に対向する領域を除く領域を
所定の厚さまでエッチングすることにより、斜対称モー
ドおよび対称モードの差であるΔFを狭くする調整を行
う第3手順と、前記共通電極のうち前記入力電極および
前記出力電極に対向する領域を所定の厚さまでエッチン
グすることにより、ΔFを広くする調整を行う第4手順
と、前記共通電極の全ての領域を所定の厚さまでエッチ
ングすることにより、中心周波数を調整する第5手順
と、の少なくともいずれか一つの同一前記手順の複数回
組合せによる第1組合せ手順と、少なくともいずれか二
つ以上の前記手順の組合せによる第2組合せ手順と、も
しくは前記第1組合せ手順と第2組合せ手順との組合せ
による第3組合せ手順と、のいずれか一つの前記組合せ
手順を前記測定工程による圧電デバイスの周波数特性を
モニターしながら選択して実行し、圧電デバイスの周波
数調整を行うことによって特徴付けられる。以上の構成
により、周波数調整後の電極の一部分の膜質が低下する
ことや異物の発生を防止できるとともに、周波数調整の
終了のタイミングをより正確に制御することができる。
波数調整方法は、圧電基板と、この圧電基板の一主面に
形成された入力電極および出力電極と、この圧電基板の
他主面に形成され、かつ、前記入力電極に対向する第1
アース電極および出力電極に対向する第2アース電極と
から構成されており、対称モードと斜対称モードとの相
互作用によって1つの周波数特性が決定される圧電デバ
イスの周波数特性を調整する方法であって、圧電デバイ
スの周波数特性を測定する測定工程と、前記圧電基板の
他主面および前記共通電極の所定の領域を覆うマスク工
程と、この共通電極のうちのマスク工程で覆われた領域
を除く領域をエッチングするエッチング工程と、を有
し、前記マスク工程と前記エッチング工程とによる、前
記第1アース電極または前記第2アース電極を所定の厚
さまでエッチングすることにより、前記入力電極と前記
第1アース電極とを測定した周波数特性と、前記出力電
極と前記第2アースとを測定した周波数特性とが一致す
るようこれら周波数特性のバランス調整を行う第1手順
と、前記第1アース電極の端辺部のうち前記第2アース
電極に隣接する一端辺部およびこの一端辺部に対向する
他端辺部と、前記第2アース電極の端辺部のうち前記第
1アース電極に隣接する一端辺部およびこの一端辺部に
対向する他端辺部とを所定の厚さまでエッチングするこ
とにより、斜対称モードおよび対称モードの差であるΔ
Fを狭くする調整を行う第2手順と、前記第1アース電
極の一端辺部と前記第2アース電極の一端辺部とを除く
領域を所定の厚さまでエッチングすることにより、ΔF
を広くする調整を行う第3手順と、前記第1アース電極
および前記第2アース電極を所定の厚さまでエッチング
することにより、中心周波数を調整する第4手順と、の
少なくともいずれか一つの同一前記手順の複数回組合せ
による第1組合せ手順と、少なくともいずれか二つ以上
の前記手順の組合せによる第2組合せ手順と、もしくは
前記第1組合せ手順と第2組合せ手順との組合せによる
第3組合せ手順と、のいずれか一つの前記組合せ手順を
前記測定工程による圧電デバイスの周波数特性をモニタ
ーしながら選択して実行し、圧電デバイスの周波数調整
を行うことによって特徴付けられる。以上の構成によ
り、周波数調整後の電極の一部分の膜質が低下すること
や異物の発生を防止できるとともに、周波数調整の終了
のタイミングをより正確に制御することができる。
波数調整方法は、前記第1手順において、前記第2アー
ス電極を所定の厚さまでエッチングする場合には、前記
第1アース電極の一端辺部および他端辺部も所定の厚さ
までエッチングし、前記第1アース電極を所定の厚さま
でエッチングする場合には、前記第2アース電極の一端
辺部および他端辺部も所定の厚さまでエッチングするこ
とによって特徴付けられる。以上の構成により、エッチ
ングされない領域をさらに詳細に限定することができる
ので、より微妙な周波数調整を行うことができる。
波数調整装置は、圧電基板と、この圧電基板の一主面に
形成された入力電極、出力電極、ならびにこれら入力電
極および出力電極間の間隙部に配置されたアース電極
と、この圧電基板の他主面に形成され、かつ、前記入力
電極、出力電極、アース電極、ならびにこれら入力電
極、出力電極およびアース電極間の各間隙部に対向する
共通電極とから構成されており、第1対称モードと斜対
称モードと第2対称モードとの相互作用によって1つの
周波数特性が決定される圧電デバイスの周波数特性を調
整する装置であって、圧電デバイスの周波数特性を測定
する測定手段と、前記圧電基板の他主面および前記共通
電極の所定の領域を覆うマスク手段と、この共通電極の
うちのマスク手段で覆われた領域を除く領域をエッチン
グするエッチング手段とから構成されており、前記共通
電極のうち前記入力電極または前記出力電極に対向する
領域が前記マスク手段により覆われ、前記共通電極のう
ち前記入力電極または前記出力電極に対向する領域を除
く領域が、前記測定手段によって測定された周波数特性
が所望の特性になるまで前記エッチング手段によりエッ
チングされることにより、前記入力電極と前記共通電極
とを測定した周波数特性と前記出力電極と前記共通電極
とを測定した周波数特性とが一致するようこれら周波数
特性のバランス調整が行われる第1調整パターンと、前
記共通電極のうち前記入力電極または前記出力電極に対
向する領域を除く領域が前記マスク手段により覆われ、
前記共通電極のうち前記入力電極または前記出力電極に
対向する領域が、前記測定手段によって測定された周波
数特性が所望の特性になるまで前記エッチング手段によ
りエッチングされることにより、前記バランス調整が行
われる第2調整パターンと、前記共通電極のうち前記入
力電極および前記出力電極に対向する領域が前記マスク
手段により覆われ、前記共通電極のうち前記入力電極お
よび前記出力電極に対向する領域を除く領域が、前記測
定手段によって測定された周波数特性が所望の特性にな
るまで前記エッチング手段によりエッチングされること
により、斜対称モードおよび第1対称モードの差と第2
対称モードおよび第1対称モードの差との比であるΔF
比を狭くする調整が行われる第3調整パターンと、前記
共通電極のうち前記アース電極に対向する領域がマスク
手段により覆われ、前記共通電極のうち前記アース電極
に対向する領域を除く領域が、前記測定手段によって測
定された周波数特性が所望の特性になるまで前記エッチ
ング手段によりエッチングされることにより、ΔF比を
広くする調整が行われる第4調整パターンと、前記共通
電極のうち前記入力電極、前記出力電極および前記アー
ス電極に対向する領域がマスク手段により覆われ、前記
共通電極のうち前記入力電極、前記出力電極および前記
アース電極に対向する領域を除く領域が、前記測定手段
によって測定された周波数特性が所望の特性になるまで
前記エッチング手段によりエッチングされることによ
り、第2対称モードおよび第1対称モードの差であるΔ
Fを狭くする調整が行われる第5調整パターンと、前記
共通電極のうち前記入力電極、前記出力電極および前記
アース電極に対向する領域を除く領域がマスク手段によ
り覆われ、前記共通電極のうち前記入力電極、前記出力
電極および前記アース電極に対向する領域が、前記測定
手段によって測定された周波数特性が所望の特性になる
まで前記エッチング手段によりエッチングされることに
より、ΔFを広くする調整が行われる第6調整パターン
と、前記共通電極を除く領域がマスク手段により覆わ
れ、前記共通電極の全ての領域が、前記測定手段によっ
て測定された周波数特性が所望の特性になるまで前記エ
ッチング手段によりエッチングされることにより、中心
周波数が調整される第7調整パターンと、の少なくとも
いずれか一つの同一前記調整パターンの複数回組合せに
よる第1組合せ調整パターンと、少なくともいずれか二
つ以上の前記調整パターンの組合せによる第2組合せ調
整パターンと、もしくは前記第1組合せ調整パターンと
第2組合せ調整パターンとの組合せによる第3組合せ調
整パターンと、のいずれかの前記組合せ調整パターン
が、前記測定手段による圧電デバイスの周波数特性をモ
ニターすることによって選択されて実施されることによ
り、圧電デバイスの周波数調整が行われることによって
特徴付けられる。以上の構成により、周波数調整後の電
極の一部分の膜質が低下することや異物の発生を防止で
きるとともに、周波数調整の終了のタイミングをより正
確に制御することができる。
波数調整装置は、圧電基板と、この圧電基板の一主面に
形成された入力電極、出力電極、ならびに入力電極およ
び出力電極間の間隙部に配置された第1アース電極と、
この圧電基板の他主面に形成され、かつ、前記入力電極
に対向する第2アース電極、第1アース電極に対向する
第3アース電極、および出力電極に対向する第4アース
電極とから構成されており、第1対称モードと斜対称モ
ードと第2対称モードとの相互作用によって1つの周波
数特性が決定される圧電デバイスの周波数特性を調整す
る装置であって、圧電デバイスの周波数特性を測定する
測定手段と、前記圧電基板の他主面、第2アース電極、
第3アース電極および第4アース電極の所定の領域を覆
うマスク手段と、この第2アース電極、第3アース電極
および第4アース電極のうちのマスク手段で覆われた領
域を除く領域をエッチングするエッチング手段とから構
成されており、前記第2アース電極または前記第4アー
ス電極と前記第3アース電極とを除く領域が前記マスク
手段により覆われ、前記第2アース電極または前記第4
アース電極と前記第3アース電極とが、測定手段によっ
て測定された周波数特性が所望の特性になるまで、前記
エッチング手段によりエッチングされることにより、前
記入力電極と前記第2アース電極とを測定した周波数特
性と、前記出力電極と前記第4アース電極とを測定した
周波数特性とが一致するようこれら周波数特性のバラン
ス調整が行われる第1調整パターンと、前記第2アース
電極または前記第4アース電極を除く領域が前記マスク
手段により覆われ、前記第2アース電極または前記第4
アース電極が、前記測定手段によって測定された周波数
特性が所望の特性になるまで前記エッチング手段により
エッチングされることにより、前記バランス調整が行わ
れる第2調整パターンと、前記第3アース電極を除く領
域が前記マスク手段により覆われ、前記第3アース電極
が、測定手段によって測定された周波数特性が所望の特
性になるまで前記エッチング手段によりエッチングされ
ることにより、斜対称モードおよび第1対称モードの差
と第2対称モードおよび第1対称モードの差との比であ
るΔF比を狭くする調整が行われる第3調整パターン
と、前記第2アース電極および前記第4アース電極を除
く領域が前記マスク手段により覆われ、前記第2アース
電極および前記第4アース電極が、前記測定手段によっ
て測定された周波数特性が所望の特性になるまで前記エ
ッチング手段によりエッチングされることにより、ΔF
比を広くする調整が行われる第4調整パターンと、前記
第2アース電極の端辺部のうち前記第3アース電極に隣
接する一端辺部およびこの一端辺部に対向する他端辺部
と、前記第3アース電極の端辺部のうち前記第4アース
電極に隣接する一端辺部および前記第2アース電極に隣
接する他端辺部と、前記第4アース電極の端辺部のうち
前記第3アース電極に隣接する一端辺部およびこの一端
辺部に対向する他端辺部とを除く領域が前記マスク手段
により覆われ、前記第2アース電極の端辺部のうち前記
第3アース電極に隣接する一端辺部およびこの一端辺部
に対向する他端辺部と、前記第3アース電極の端辺部の
うち前記第4アース電極に隣接する一端辺部および前記
第2アース電極に隣接する他端辺部と、前記第4アース
電極の端辺部のうち前記第3アース電極に隣接する一端
辺部およびこの一端辺部に対向する他端辺部とが、測定
手段によって測定された周波数特性が所望の特性になる
まで前記エッチング手段によりエッチングされることに
より、第2対称モードおよび第1対称モードの差である
ΔFを狭くする調整が行われる第5調整パターンと、前
記第2アース電極の一端辺部および前記第3アース電極
の他端辺部のうちの少なくとも一方の端辺部と、前記第
3アース電極の一端辺部および前記第4アース電極の一
端辺部のうちの少なくとも一方の端辺部とが前記マスク
手段により覆われ、前記第2アース電極の一端辺部およ
び前記第3アース電極の他端辺部のうちの少なくとも一
方の端辺部と、前記第3アース電極の一端辺部および前
記第4アース電極の一端辺部のうちの少なくとも一方の
端辺部とを除く領域が、前記測定手段によって測定され
た周波数特性が所望の特性になるまで前記エッチング手
段によりエッチングされることにより、ΔFを広くする
調整が行われる第6調整パターンと、前記第2アース電
極、前記第3アース電極および前記第4アース電極を除
く領域が前記マスク手段により覆われ、前記第2アース
電極、前記第3アース電極および前記第4アース電極
が、前記測定手段によって測定された周波数特性が所望
の特性になるまで前記エッチング手段によりエッチング
されることにより、中心周波数が調整される第7調整パ
ターンと、の少なくともいずれか一つの同一前記調整パ
ターンの複数回組合せによる第1組合せ調整パターン
と、少なくともいずれか二つ以上の前記調整パターンの
組合せによる第2組合せ調整パターンと、もしくは前記
第1組合せ調整パターンと第2組合せ調整パターンとの
組合せによる第3組合せ調整パターンと、のいずれかの
前記組合せ調整パターンが、前記測定手段による圧電デ
バイスの周波数特性をモニターすることによって選択さ
れて実施されることにより、圧電デバイスの周波数調整
が行われることによって特徴付けられる。以上の構成に
より、周波数調整後の電極の一部分の膜質が低下するこ
とや異物の発生を防止できるとともに、周波数調整の終
了のタイミングをより正確に制御することができる。
波数調整装置は、前記第1調整パターンにおいて、前記
第2アース電極と前記第3アース電極とがエッチングさ
れる場合には、前記第4アース電極の一端辺部および他
端辺部もエッチング手段によりエッチングされ、前記第
4アース電極と前記第3アース電極とがエッチングされ
る場合には、前記第2アース電極の一端辺部および他端
辺部もエッチング手段によりエッチングされ、前記第3
調整パターンにおいて、前記第2アース電極の一端辺部
および他端辺部、ならびに前記第4アース電極の一端辺
部および他端辺部もエッチング手段によりエッチングさ
れ、前記第4調整パターンにおいて、前記第3アース電
極の一端辺部および他端辺部もエッチング手段によりエ
ッチングされることによって特徴付けられる。以上の構
成により、エッチングされない領域をさらに詳細に限定
することができるので、より微妙な周波数調整を行うこ
とができる。
周波数調整装置は、圧電基板と、この圧電基板の一主面
に形成された入力電極および出力電極と、この圧電基板
の他主面に形成され、かつ、前記入力電極、出力電極、
ならびにこれら入力電極および出力電極の間隙部に対向
する共通電極とから構成されており、対称モードと斜対
称モードとの相互作用によって1つの周波数特性が決定
される圧電デバイスの周波数特性を調整する装置であっ
て、圧電デバイスの周波数特性を測定する測定手段と、
前記圧電基板の他主面および共通電極の所定の領域を覆
うマスク手段と、この共通電極のうちのマスク手段で覆
われた領域を除く領域をエッチングするエッチング手段
とから構成されており、前記共通電極のうち前記入力電
極または前記出力電極に対向する領域が前記マスク手段
により覆われ、前記共通電極のうち前記入力電極または
前記出力電極に対向する領域を除く領域が、前記測定手
段によって測定された周波数特性が所望の特性になるま
で前記エッチング手段によりエッチングされることによ
り、前記入力電極と前記共通電極とを測定した周波数特
性と、前記出力電極と前記共通電極とを測定した周波数
特性とが一致するようこれら周波数特性のバランス調整
が行われる第1調整パターンと、前記共通電極のうち前
記入力電極または前記出力電極に対向する領域を除く領
域が前記マスク手段により覆われ、前記共通電極のうち
前記入力電極または前記出力電極に対向する領域が、前
記測定手段によって測定された周波数特性が所望の特性
になるまで前記エッチング手段によりエッチングされる
ことにより、前記バランス調整が行われる第2調整パタ
ーンと、前記共通電極のうち前記入力電極および前記出
力電極に対向する領域が前記マスク手段により覆われ、
前記共通電極のうち前記入力電極および前記出力電極に
対向する領域を除く領域が、前記測定手段によって測定
された周波数特性が所望の特性になるまで前記エッチン
グ手段によりエッチングされることにより、斜対称モー
ドおよび対称モードの差であるΔFを狭くする調整が行
われる第3調整パターンと、前記共通電極のうち前記入
力電極および前記出力電極に対向する領域を除く領域が
前記マスク手段により覆われ、前記共通電極のうち前記
入力電極および前記出力電極に対向する領域が、前記測
定手段によって測定された周波数特性が所望の特性にな
るまで前記エッチング手段によりエッチングされること
により、ΔFを広くする調整が行われる第4調整パター
ンと、前記共通電極を除く領域が前記マスク手段により
覆われ、前記共通電極の全ての領域が、前記測定手段に
よって測定された周波数特性が所望の特性になるまで前
記エッチング手段によりエッチングされることにより、
中心周波数が調整される第5調整パターンと、の少なく
ともいずれか一つの同一前記調整パターンの複数回組合
せによる第1組合せ調整パターンと、少なくともいずれ
か二つ以上の前記調整パターンの組合せによる第2組合
せ調整パターンと、もしくは前記第1組合せ調整パター
ンと第2組合せ調整パターンとの組合せによる第3組合
せ調整パターンと、のいずれかの前記組合せ調整パター
ンが、前記測定手段による圧電デバイスの周波数特性を
モニターすることによって選択されて実施されることに
より、圧電デバイスの周波数調整が行われることによっ
て特徴付けられる。以上の構成により、周波数調整後の
電極の一部分の膜質が低下することや異物の発生を防止
できるとともに、周波数調整の終了のタイミングをより
正確に制御することができる。
周波数調整装置は、圧電基板と、この圧電基板の一主面
に形成された入力電極および出力電極と、この圧電基板
の他主面に形成され、かつ、前記入力電極に対向する第
1アース電極および出力電極に対向する第2アース電極
とから構成されており、対称モードと斜対称モードとの
相互作用によって1つの周波数特性が決定される圧電デ
バイスの周波数特性を調整する装置であって、圧電デバ
イスの周波数特性を測定する測定手段と、前記圧電基板
の他主面、第1アース電極および第2アース電極の所定
の領域を覆うマスク手段と、この第1アース電極および
第2アース電極のうちのマスク手段で覆われた領域を除
く領域をエッチングするエッチング手段とから構成され
ており、前記第1アース電極または前記第2アース電極
を除く領域が前記マスク手段により覆われ、前記第1ア
ース電極または前記第2アース電極が、前記測定手段に
よって測定された周波数特性が所望の特性になるまで前
記エッチング手段によりエッチングすることにより、前
記入力電極と前記第1アース電極とを測定した周波数特
性と、前記出力電極と前記第2アースとを測定した周波
数特性とが一致するようこれら周波数特性のバランス調
整が行われる第1調整パターンと、前記第1アース電極
の端辺部のうち前記第2アース電極に隣接する一端辺部
およびこの一端辺部に対向する他端辺部と、前記第2ア
ース電極の端辺部のうち前記第1アース電極に隣接する
一端辺部およびこの一端辺部に対向する他端辺部とを除
く領域が前記マスク手段により覆われ、前記第1アース
電極の端辺部のうち前記第2アース電極に隣接する一端
辺部およびこの一端辺部に対向する他端辺部と、前記第
2アース電極の端辺部のうち前記第1アース電極に隣接
する一端辺部およびこの一端辺部に対向する他端辺部と
が、前記測定手段によって測定された周波数特性が所望
の特性になるまで前記エッチング手段によりエッチング
されることにより、斜対称モードおよび対称モードの差
であるΔFを狭くする調整が行われる第2調整パターン
と、前記第1アース電極の一端辺部と前記第2アース電
極の一端辺部とが前記マスク手段により覆われ、前記第
1アース電極の一端辺部と前記第2アース電極の一端辺
部とを除く領域が、前記測定手段によって測定された周
波数特性が所望の特性になるまで前記エッチング手段に
よりエッチングされることにより、ΔFを広くする調整
が行われる第3調整パターンと、前記第1アース電極お
よび前記第2アース電極を除く領域が前記マスク手段に
より覆われ、前記第1アース電極および前記第2アース
電極が、前記測定手段によって測定された周波数特性が
所望の特性になるまで前記エッチング手段によりエッチ
ングされることにより、中心周波数が調整される第4調
整パターンと、の少なくともいずれか一つの同一前記調
整パターンの複数回組合せによる第1組合せ調整パター
ンと、少なくともいずれか二つ以上の前記調整パターン
の組合せによる第2組合せ調整パターンと、もしくは前
記第1組合せ調整パターンと第2組合せ調整パターンと
の組合せによる第3組合せ調整パターンと、のいずれか
の前記組合せ調整パターンが、前記測定手段による圧電
デバイスの周波数特性をモニターすることによって選択
されて実施されることにより、圧電デバイスの周波数調
整が行われることによって特徴付けられる。以上の構成
により、周波数調整後の電極の一部分の膜質が低下する
ことや異物の発生を防止できるとともに、周波数調整の
終了のタイミングをより正確に制御することができる。
周波数調整装置は、前記第1調整パターンにおいて、前
記第2アース電極をエッチングされる場合には、前記第
1アース電極の一端辺部および他端辺部もエッチングさ
れ、前記第1アース電極をエッチングされる場合には、
前記第2アース電極の一端辺部および他端辺部もエッチ
ングされることによって特徴付けられる。以上の構成に
より、エッチングされない領域をさらに詳細に限定する
ことができるので、より微妙な周波数調整を行うことが
できる。
波数調整方法および周波数調整装置について説明する。 [実施の形態1]まず、本発明の圧電デバイスの周波数
調整方法および周波数調整装置の実施の形態1について
図面を参照しつつ説明する。
波数調整方法を用いて周波数の調整が行われる前のベー
スとなる圧電デバイスの一例を示す説明図である。
圧電基板1の一主面S1に形成された入力電極2、出力
電極3、ならびにこれら入力電極2および出力電極3間
の間隙部に配置されたアース電極4と、この圧電基板1
の他主面S2に形成され、かつ、入力電極2、出力電極
3、アース電極4、ならびにこれら入力電極2、出力電
極3およびアース電極4間の各間隙部に圧電基板1を介
して対向する共通電極5とから構成されている。
称モード(いわゆるS−0対称モード(シンメタリーモ
ード))F1(図2(a)参照)と、斜対称モード(い
わゆるA−0斜対称モード(アンチシンメタリーモー
ド))F2(図2(b)参照)と、第2対称モード(い
わゆるS−1対称モード(シンメタリーモードの次の共
振モード))F3(図2(c)参照)との相互作用によ
って決定される。なお、図2において、縦軸は変位強度
を示し、横軸は圧電デバイス表面のある一点からの距離
を示す。
調整が行われる前のベースとなる圧電デバイスを作成す
る第1工程と本発明の周波数調整方法を用いて圧電デバ
イスの周波数を調整する第2工程とからなる。
主面S1の所望の領域に、スパッタリング法または真空
蒸着法(例えばイオンビーム蒸着法または抵抗加熱法)
により、例えば銀等の金属膜を成膜して、入力電極2、
出力電極3、アース電極4を形成する。そして、圧電基
板1の他主面S2の所望の領域に、スパッタリング法ま
たは真空蒸着法(例えばイオンビーム蒸着法または抵抗
加熱法)により、例えば銀等の金属膜を成膜して、共通
電極5を形成する(図1参照)。その後、圧電デバイス
の動作に必要な加工を施したり配線(図示せず)を形成
して、圧電デバイスを作成する。なお、この時点では、
共通電極5は、その膜厚が設計値よりも厚めになるよう
に形成されている。
特性をモニターしながら、この厚めに形成した共通電極
5の所望の領域を選択的にエッチングすることによって
周波数調整を行う。このエッチングには、圧電デバイス
の周波数特性を測定する測定手段としての測定機器およ
び周波数特性表示機器と、前記圧電基板1の他主面S2
および共通電極5の所定の領域を覆うマスクと、この共
通電極5のうちのマスクで覆われた領域を除く領域をエ
ッチングするエッチング手段としてのイオンガンとから
構成された周波数調整装置を用いる。この第2工程で用
いられる周波数調整方法における調整パターンには、バ
ランス調整、ΔF比調整、ΔF調整およびF0(中心周
波数)調整がある。なお、ΔF比およびΔFはF1,F
2およびF3を用いて以下の式(1)および式(2)の
ように表すことができる。 ΔF比=(F2−F1)/ΔF (1) ΔF=F3−F1 (2) 次に、この周波数調整方法における各調整パターンにつ
いて図面を参照しつつ説明する。
調整方法を用いて周波数調整された後の圧電デバイスの
一例を示す断面図であり、図5は、周波数調整前の圧電
デバイスの周波数特性と、本実施の形態の周波数調整方
法を用いて行われた周波数調整後の圧電デバイスの周波
数特性とを示すグラフである。なお、図5において、縦
軸はレベル(dB)を示し、横軸は周波数を示し、破線
は周波数調整前の周波数特性を示し、実線は周波数調整
後の周波数特性を示す。
電極5のうち入力電極2または出力電極3に対向する領
域を除く領域を所定の厚さまでエッチングする。例え
ば、イオンガン7を用いて共通電極5のうち入力電極2
に対向する領域を除く領域をエッチングする場合には、
図3(a)に示すように、共通電極5のうち入力電極2
に対向する領域をマスク6で覆い、一方、イオンガン7
を用いて共通電極5のうち出力電極3に対向する領域を
除く領域をエッチングする場合には、図3(b)に示す
ように、共通電極5のうち出力電極3に対向する領域を
マスク6で覆う。さらに、バランスを調整する場合の他
の例として、共通電極5のうち入力電極2または出力電
極3に対向する領域を所定の厚さまでエッチングしても
よい。なお、上記バランス調整とは、入力電極2と共通
電極5とを測定機器の各端子に接続して測定した周波数
特性と、出力電極3と共通電極5とを測定機器の各端子
に接続して測定した周波数特性とが一致するように調整
を行うことをいう。
は、図3(c)に示すように、共通電極5のうち入力電
極2および出力電極3に対向する領域をマスク6で覆っ
た状態で、イオンガン7を用いて、共通電極5のうち入
力電極2および出力電極3に対向する領域を除く領域を
所定の厚さまでエッチングする。この場合の周波数特性
の変化の一例を図5(a)に示す。
は、図3(d)に示すように、共通電極5のうちアース
電極4に対向する領域をマスク6で覆った状態で、イオ
ンガン7を用いて、共通電極5のうちアース電極4に対
向する領域を除く領域を所定の厚さまでエッチングす
る。この場合の周波数特性の変化の一例を図5(b)に
示す。
は、図4(a)に示すように、共通電極5のうち入力電
極2、出力電極3およびアース電極4に対向する領域を
マスク6で覆った状態で、イオンガン7を用いて、共通
電極5のうち入力電極2、出力電極3およびアース電極
4に対向する領域を除く領域を所定の厚さまでエッチン
グする。この場合の周波数特性の変化の一例を図5
(c)に示す。
は、図4(b)に示すように、共通電極5のうち入力電
極2、出力電極3およびアース電極4に対向する領域を
除く領域をマスク6で覆った状態で、イオンガン7を用
いて、共通電極5のうち入力電極2、出力電極3および
アース電極4に対向する領域を所定の厚さまでエッチン
グする。この場合の周波数特性の変化の一例を図5
(d)に示す。
は、共通電極5の全ての領域を除く領域をマスク6で覆
った状態で、イオンガン7を用いて、共通電極5の全て
の領域を所定の厚さまでエッチングする。この場合の周
波数特性の変化の一例を図5(e)に示す。
合わせて実施されるものであり、ある調整パターンが実
施されない場合や2回以上実施される場合もある。例え
ば、バランス調整を行った後、ΔF比調整を行い、バラ
ンス調整を再び行い、その後、ΔF調整を行い、バラン
ス調整を再び行い、最後にF0調整を行ってもよい。 [実施の形態2]次に、本発明の圧電デバイスの周波数
調整方法および周波数調整装置の実施の形態2について
図面を参照しつつ説明する。
波数調整方法を用いて周波数の調整が行われる前のベー
スとなる圧電デバイスの他の例を示す説明図である。
圧電基板1の一主面S1に形成された入力電極2、出力
電極3、ならびに入力電極2および出力電極3間の間隙
部に配置された第1アース電極14と、この圧電基板1
の他主面S2に形成され、かつ、圧電基板1を介して入
力電極2に対向する第2アース電極15、圧電基板1を
介して第1アース電極14に対向する第3アース電極2
5、および圧電基板1を介して出力電極3に対向する第
4アース電極35とから構成されている。
実施の形態1において示した圧電デバイスと同様に、第
1対称モードF1と斜対称モードF2と第2対称モード
F3との相互作用によって決定される。
る第1工程は、前述の実施の形態1において示した工程
と同様の工程であるので、本実施の形態においては第1
工程の説明を省略する。
特性をモニターしながら、厚めに形成した第2アース電
極15、第3アース電極25および第4アース電極35
の所望の領域を選択的にエッチングすることによって周
波数調整を行う。このエッチングには、圧電デバイスの
周波数特性を測定する測定手段としての測定機器および
周波数特性表示機器と、前記圧電基板1の他主面S2、
第2アース電極15、第3アース電極25および第4ア
ース電極35の所定の領域を覆うマスクと、この第2ア
ース電極15、第3アース電極25および第4アース電
極35のうちのマスクで覆われた領域を除く領域をエッ
チングするエッチング手段としてのイオンガンとから構
成された周波数調整装置を用いる。この第2工程で用い
られる周波数調整方法における調整パターンには、前述
の実施の形態1において示した調整パターンと同様に、
バランス調整、ΔF比調整、ΔF調整およびF0(中心
周波数)調整がある。
パターンについて図面を参照しつつ説明する。
調整方法を用いて周波数調整された後の圧電デバイスの
一例を示す断面図である。
アース電極15または第4アース電極35と第3アース
電極25とを所定の厚さまでエッチングする。例えば、
イオンガン7を用いて第4アース電極35と第3アース
電極25とをエッチングする場合には、図7(a)に示
すように、第4アース電極35および第3アース電極2
5を除く領域をマスク6で覆い、一方、イオンガン7を
用いて第2アース電極15と第3アース電極25とをエ
ッチングする場合には、図7(b)に示すように、第2
アース電極15および第3アース電極25を除く領域を
マスク6で覆う。さらに、バランスを調整する場合の他
の例として、第2アース電極15または第4アース電極
35を所定の厚さまでエッチングしてもよい。また、上
記バランス調整とは、入力電極2と第2アース電極15
とを測定機器の各端子に接続して測定した周波数特性
と、出力電極3と第4アース電極35とを測定機器の各
端子に接続して測定した周波数特性とが一致するように
調整を行うことをいう。
極25とをエッチングする場合に、第2アース電極15
の端辺部のうちの第3アース電極25に隣接する一端辺
部15aおよびこの一端辺部15aに対向する他端辺部
15bも所定の厚さまでエッチングしてもよい。一方、
第2アース電極15と第3アース電極25とをエッチン
グする場合に、第4アース電極35の端辺部のうちの第
3アース電極25に隣接する一端辺部35aおよびこの
一端辺部35aに対向する他端辺部35bも所定の厚さ
までエッチングしてもよい。このように、第2アース電
極15または第4アース電極35の一端辺部および他端
辺部をエッチングすることによって、より微妙なバラン
ス調整を行うことができる。
は、図7(c)に示すように、第3アース電極25を除
く領域をマスク6で覆った状態で、イオンガン7を用い
て、第3アース電極25を所定の厚さまでエッチングす
る。この場合の周波数特性の変化は、図5(a)に示す
周波数特性と同様になる。なお、この場合に、第2アー
ス電極15の一端辺部15aおよび他端辺部15b、な
らびに第4アース電極35の一端辺部35aおよび他端
辺部35bも所定の厚さまでエッチングしてもよく、よ
り微妙にΔF比を狭くする調整を行うことができる。
は、図7(d)に示すように、第2アース電極15およ
び第4アース電極35を除く領域をマスク6で覆った状
態で、イオンガン7を用いて、第2アース電極15およ
び第4アース電極35を所定の厚さまでエッチングす
る。この場合の周波数特性の変化は、図5(b)に示す
周波数特性と同様になる。なお、この場合に、第3アー
ス電極25の端辺部のうちの第4アース電極35に隣接
する一端辺部25aおよび第2アース電極15に隣接す
る他端辺部25bも所定の厚さまでエッチングしてもよ
く、より微妙にΔF比を狭くする調整を行うことができ
る。
は、図8(a)に示すように、第2アース電極15の一
端辺部15aおよび他端辺部25aと、第3アース電極
25の一端辺部25aおよび他端辺部25bと、第4ア
ース電極35の一端辺部35aおよび他端辺部35bと
を除く領域をマスク6で覆った状態で、イオンガン7を
用いて、第2アース電極15の一端辺部15aおよび他
端辺部15aと、第3アース電極25の一端辺部25a
および他端辺部25bと、第4アース電極35の一端辺
部35aおよび他端辺部35bとを所定の厚さまでエッ
チングする。この場合の周波数特性の変化は、図5
(c)に示す周波数特性と同様になる。
は、図8(b)に示すように、第2アース電極15、第
3アース電極25および第4アース電極35のうち、第
2アース電極15の一端辺部15aおよび第3アース電
極25の他端辺部25bのうちの少なくとも一方の端辺
部(図8(b)では両端辺部)と、第3アース電極25
の一端辺部25aおよび第4アース電極35の一端辺部
35aのうちの少なくとも一方の端辺部(図8(b)で
は両端辺部)とをマスク6で覆った状態で、イオンガン
7を用いて、第2アース電極15、第3アース電極25
および第4アース電極35のうち、第2アース電極15
の一端辺部15aおよび第3アース電極25の他端辺部
25bのうちの少なくとも一方の端辺部(図8(b)で
は両端辺部)と、第3アース電極25の一端辺部25a
および第4アース電極35の一端辺部35aのうちの少
なくとも一方の端辺部(図8(b)では両端辺部)とを
除く領域を所定の厚さまでエッチングする。この場合の
周波数特性の変化は、図5(d)に示す周波数特性と同
様になる。
は、第2アース電極15、第3アース電極25および第
4アース電極35を除く領域をマスク6で覆った状態
で、イオンガン7を用いて、第2アース電極15、第3
アース電極25および第4アース電極35を所定の厚さ
までエッチングする。この場合の周波数特性の変化は、
図5(e)に示す周波数特性と同様になる。
合わせて実施されるものであり、ある調整パターンが実
施されない場合や2回以上実施される場合もある。例え
ば、バランス調整を行った後、ΔF比調整を行い、バラ
ンス調整を再び行い、その後、ΔF調整を行い、バラン
ス調整を再び行い、最後にF0調整を行ってもよい。 [実施の形態3]次に、本発明の圧電デバイスの周波数
調整方法および周波数調整装置の実施の形態3について
図面を参照しつつ説明する。
波数調整方法を用いて周波数の調整が行われる前のベー
スとなる圧電デバイスの他の例を示す説明図である。
圧電基板1の一主面S1に形成された入力電極2および
出力電極3と、この圧電基板1の他主面S2に形成さ
れ、かつ、入力電極2、出力電極3、ならびにこれら入
力電極2および出力電極3の間隙部に圧電基板1を介し
て対向する共通電極45とから構成されている。
称モード(いわゆるS−0対称モード(シンメタリーモ
ード))F1と、斜対称モード(いわゆるA−0斜対称
モード(アンチシンメタリーモード))F2との相互作
用によって決定される。
る第1工程は、前述の実施の形態1において示した工程
と同様の工程であるので、本実施の形態においては第1
工程の説明を省略する。
特性をモニターしながら、厚めに形成した共通電極45
の所望の領域を選択的にエッチングすることによって周
波数調整を行う。このエッチングには、圧電デバイスの
周波数特性を測定する測定手段としての測定機器および
周波数表示機器と、前記圧電基板1の他主面S2および
共通電極45の所定の領域を覆うマスクと、この共通電
極45のうちのマスクで覆われた領域を除く領域をエッ
チングするエッチング手段としてのイオンガンとから構
成された周波数調整装置を用いる。この第2工程で用い
られる周波数調整方法における調整パターンには、バラ
ンス調整、ΔF調整およびF0(中心周波数)調整があ
る。なお、ΔFはF1およびF2を用いて以下の式
(3)のように表すことができる。 ΔF=F2−F1 (3) 次に、この周波数調整方法における各調整パターンにつ
いて図面を参照しつつ説明する。
を用いて周波数調整された後の圧電デバイスの一例を示
す断面図である。
電極45のうち入力電極2または出力電極3に対向する
領域を除く領域を所定の厚さまでエッチングする。例え
ば、イオンガン7を用いて共通電極45のうち入力電極
2に対向する領域を除く領域をエッチングする場合に
は、図10(a)に示すように、共通電極45のうち入
力電極2に対向する領域をマスク6で覆い、一方、イオ
ンガン7を用いて共通電極45のうち出力電極3に対向
する領域を除く領域をエッチングする場合には、図10
(b)に示すように、共通電極45のうち出力電極3に
対向する領域をマスク6で覆う。さらに、バランスを調
整する場合の他の例として、共通電極45のうち入力電
極2または出力電極3に対向する領域を所定の厚さまで
エッチングしてもよい。なお、上記バランス調整とは、
入力電極2と共通電極45とを測定機器の各端子に接続
して測定した周波数特性と、出力電極3と共通電極45
とを測定機器の各端子に接続して測定した周波数特性と
が一致するように調整を行うことをいう。
は、図10(c)に示すように、共通電極45のうち入
力電極2および出力電極3に対向する領域をマスク6で
覆った状態で、イオンガン7を用いて、共通電極45の
うち入力電極2および出力電極3に対向する領域を除く
領域を所定の厚さまでエッチングする。
は、図10(d)に示すように、共通電極45のうち入
力電極2および出力電極3に対向する領域を除く領域を
マスク6で覆った状態で、イオンガン7を用いて、共通
電極45のうち入力電極2および出力電極3に対向する
領域を所定の厚さまでエッチングする。
は、図10(e)に示すように、共通電極45を除く領
域をマスク6で覆った状態で、イオンガン7を用いて、
共通電極45の全ての領域を所定の厚さまでエッチング
する。
合わせて実施されるものであり、ある調整パターンが実
施されない場合や2回以上実施される場合もある。例え
ば、バランス調整を行った後、ΔF調整を行い、バラン
ス調整を再び行い、最後にF0調整を行ってもよい。 [実施の形態4]次に、本発明の圧電デバイスの周波数
調整方法および周波数調整装置の実施の形態4について
図面を参照しつつ説明する。
周波数調整方法を用いて周波数の調整が行われる前のベ
ースとなる圧電デバイスの他の例を示す説明図である。
圧電基板1の一主面S1に形成された入力電極2および
出力電極3と、この圧電基板1の他主面S2に形成さ
れ、かつ、圧電基板1を介して入力電極2に対向する第
1アース電極55および圧電基板1を介して出力電極3
に対向する第2アース電極65とから構成されている。
実施の形態3において示した圧電デバイスと同様に、第
1対称モードF1と斜対称モードF2との相互作用によ
って決定される。
る第1工程は、前述の実施の形態1において示した工程
と同様の工程であるので、本実施の形態においては第1
工程の説明を省略する。
特性をモニターしながら、厚めに形成した第1アース電
極55および第2アース電極65の所望の領域を選択的
にエッチングすることによって周波数調整を行う。この
エッチングには、圧電デバイスの周波数特性を測定する
測定手段としての測定機器および周波数特性表示機器
と、前記圧電基板1の他主面S2、第1アース電極55
および第2アース電極65の所定の領域を覆うマスク
と、この第1アース電極55および第2アース電極65
のうちのマスクで覆われた領域を除く領域をエッチング
するエッチング手段としてのイオンガンとから構成され
た周波数調整装置を用いる。この第2工程で用いられる
周波数調整方法における調整パターンには、前述の実施
の形態3において示した調整パターンと同様に、バラン
ス調整、ΔF調整およびF0(中心周波数)調整があ
る。
パターンについて図面を参照しつつ説明する。
を用いて周波数調整された後の圧電デバイスの一例を示
す断面図である。
アース電極55または第2アース電極65を所定の厚さ
までエッチングする。例えば、イオンガン7を用いて第
2アース電極65をエッチングする場合には、図12
(a)に示すように、第2アース電極65を除く領域を
マスク6で覆い、一方、イオンガン7を用いて第1アー
ス電極55をエッチングする場合には、図12(b)に
示すように、第1アース電極55を除く領域をマスク6
で覆う。また、上記バランス調整とは、入力電極2と第
1アース電極55とを測定機器の各端子に接続して測定
した周波数特性と、出力電極3と第2アース65とを測
定機器の各端子に接続して測定した周波数特性とが一致
するように調整を行うことをいう。
る場合に、第1アース電極55の端辺部のうちの第2ア
ース電極65に隣接する一端辺部55aおよびこの一端
辺部55aに対向する他端辺部55bも所定の厚さまで
エッチングしてもよい。一方、第1アース電極55をエ
ッチングする場合に、第2アース電極65の端辺部のう
ちの第1アース電極55に隣接する一端辺部65aおよ
びこの一端辺部65aに対向する他端辺部65bも所定
の厚さまでエッチングしてもよい。このように、第1ア
ース電極55または第2アース電極65の一端辺部およ
び他端辺部をエッチングすることによって、より微妙な
バランス調整を行うことができる。
は、図12(c)に示すように、第1アース電極55の
一端辺部55aおよび他端辺部55bと、第2アース電
極65の一端辺部65aおよび他端辺部65bとを除く
領域をマスク6で覆った状態で、イオンガン7を用い
て、第1アース電極55の一端辺部55aおよび他端辺
部55bと、第2アース電極65の一端辺部65aおよ
び他端辺部65bとを所定の厚さまでエッチングする。
は、図12(d)に示すように、第1アース電極55お
よび第2アース電極65のうち、第1アース電極55の
一端辺部55aと第2アース電極65の一端辺部65a
とをマスク6で覆った状態で、イオンガン7を用いて、
第1アース電極55および第2アース電極65のうち、
第1アース電極55の一端辺部55aと第2アース電極
65の一端辺部65aとを除く領域を所定の厚さまでエ
ッチングする。
は、第1アース電極55および第2アース電極65を除
く領域をマスク6で覆った状態で、イオンガン7を用い
て、第1アース電極55および第2アース電極65を所
定の厚さまでエッチングする。
合わせて実施されるものであり、ある調整パターンが実
施されない場合や2回以上実施される場合もある。例え
ば、バランス調整を行った後、ΔF調整を行い、バラン
ス調整を再び行い、最後にF0調整を行ってもよい。
よび周波数調整装置によれば、最適な成膜条件下で電極
を厚めに形成した後、電極を所定量除去して膜厚を薄く
することにより周波数調整を行うので、電極の膜質が部
分的に低下したり、銀のカス等の異物が発生することが
ない。さらに、イオンガンによるエッチングの開始およ
び終了は電気信号による制御で行えるので、エッチング
の開始および終了のタイミングを正確に把握・制御する
ことができ、周波数の調整をより正確に行うことができ
る。
周波数調整方法は、圧電基板と、この圧電基板の一主面
に形成された入力電極、出力電極、ならびにこれら入力
電極および出力電極間の間隙部に配置されたアース電極
と、この圧電基板の他主面に形成され、かつ、前記入力
電極、出力電極、アース電極、ならびにこれら入力電
極、出力電極およびアース電極間の各間隙部に対向する
共通電極とから構成されており、第1対称モードと斜対
称モードと第2対称モードとの相互作用によって1つの
周波数特性が決定される圧電デバイスの周波数特性を調
整する方法であって、圧電デバイスの周波数特性を測定
する測定工程と、前記圧電基板の他主面および前記共通
電極の所定の領域を覆うマスク工程と、この共通電極の
うちのマスク工程で覆われた領域を除く領域をエッチン
グするエッチング工程と、を有し、前記マスク工程と前
記エッチング工程とによる、前記共通電極のうち前記入
力電極または前記出力電極に対向する領域を除く領域を
所定の厚さまでエッチングすることにより、前記入力電
極と前記共通電極とを測定した周波数特性と、前記出力
電極と前記共通電極とを測定した周波数特性とが一致す
るようこれら周波数特性のバランス調整を行う第1手順
と、前記共通電極のうち前記入力電極または前記出力電
極に対向する領域を所定の厚さまでエッチングすること
により、前記バランス調整を行う第2手順と、前記共通
電極のうち前記入力電極および前記出力電極に対向する
領域を除く領域を所定の厚さまでエッチングすることに
より、斜対称モードおよび第1対称モードの差と第2対
称モードおよび第1対称モードの差との比であるΔF比
を狭くする調整を行う第3手順と、前記共通電極のうち
前記アース電極に対向する領域を除く領域を所定の厚さ
までエッチングすることにより、ΔF比を広くする調整
を行う第4手順と、前記共通電極のうち前記入力電極、
前記出力電極および前記アース電極に対向する領域を除
く領域を所定の厚さまでエッチングすることにより、第
2対称モードおよび第1対称モードの差であるΔFを狭
くする調整を行う第5手順と、前記共通電極のうち前記
入力電極、前記出力電極および前記アース電極に対向す
る領域を所定の厚さまでエッチングすることにより、Δ
Fを広くする調整を行う第6手順と、前記共通電極の全
ての領域を所定の厚さまでエッチングすることにより、
中心周波数を調整する第7手順と、の少なくともいずれ
か一つの同一前記手順の複数回組合せによる第1組合せ
手順と、少なくともいずれか二つ以上の前記手順の組合
せによる第2組合せ手順と、もしくは前記第1組合せ手
順と第2組合せ手順との組合せによる第3組合せ手順
と、のいずれか一つの前記組合せ手順を前記測定工程に
よる圧電デバイスの周波数特性をモニターしながら選択
して実行し、圧電デバイスの周波数調整を行うものであ
るので、圧電デバイスの周波数特性の低下や異物の発生
を防止できるとともに、周波数調整量の誤差を低減でき
る。
波数調整方法は、圧電基板と、この圧電基板の一主面に
形成された入力電極、出力電極、ならびに入力電極およ
び出力電極間の間隙部に配置された第1アース電極と、
この圧電基板の他主面に形成され、かつ、前記入力電極
に対向する第2アース電極、第1アース電極に対向する
第3アース電極、および出力電極に対向する第4アース
電極とから構成されており、第1対称モードと斜対称モ
ードと第2対称モードとの相互作用によって1つの周波
数特性が決定される圧電デバイスの周波数特性を調整す
る方法であって、圧電デバイスの周波数特性を測定する
測定工程と、前記圧電基板の他主面および前記共通電極
の所定の領域を覆うマスク工程と、この共通電極のうち
のマスク工程で覆われた領域を除く領域をエッチングす
るエッチング工程と、を有し、前記マスク工程と前記エ
ッチング工程とによる、前記第2アース電極または前記
第4アース電極と前記第3アース電極とを所定の厚さま
でエッチングすることにより、前記入力電極と前記第2
アース電極とを測定した周波数特性と、前記出力電極と
前記第4アース電極とを測定した周波数特性とが一致す
るようこれら周波数特性のバランス調整を行う第1手順
と、前記第2アース電極または前記第4アース電極を所
定の厚さまでエッチングすることにより、前記バランス
調整を行う第2手順と、前記第3アース電極を所定の厚
さまでエッチングすることにより、斜対称モードおよび
第1対称モードの差と第2対称モードおよび第1対称モ
ードの差との比であるΔF比を狭くする調整を行う第3
手順と、前記第2アース電極および前記第4アース電極
を所定の厚さまでエッチングすることにより、ΔF比を
広くする調整を行う第4手順と、前記第2アース電極の
端辺部のうち前記第3アース電極に隣接する一端辺部お
よびこの一端辺部に対向する他端辺部と、前記第3アー
ス電極の端辺部のうち前記第4アース電極に隣接する一
端辺部および第2アース電極に隣接する他端辺部と、前
記第4アース電極の端辺部のうち前記第3アース電極に
隣接する一端辺部およびこの一端辺部に対向する他端辺
部とを所定の厚さまでエッチングすることにより、第2
対称モードおよび第1対称モードの差であるΔFを狭く
する調整を行う第5手順と、前記第2アース電極の一端
辺部および前記第3アース電極の他端辺部のうちの少な
くとも一方の端辺部と、前記第3アース電極の一端辺部
および前記第4アース電極の一端辺部のうちの少なくと
も一方の端辺部とを除く領域を所定の厚さまでエッチン
グすることにより、ΔFを広くする調整を行う第6手順
と、前記第2アース電極、前記第3アース電極および前
記第4アース電極を所定の厚さまでエッチングすること
により、中心周波数を調整する第7手順と、の少なくと
もいずれか一つの同一前記手順の複数回組合せによる第
1組合せ手順と、少なくともいずれか二つ以上の前記手
順の組合せによる第2組合せ手順と、もしくは前記第1
組合せ手順と第2組合せ手順との組合せによる第3組合
せ手順と、のいずれか一つの前記組合せ手順を、前記測
定工程による圧電デバイスの周波数特性をモニターしな
がら選択して実行し、圧電デバイスの周波数調整を行う
ものであるので、圧電デバイスの周波数特性の低下や異
物の発生を防止できるとともに、周波数調整量の誤差を
低減できる。
波数調整方法は、前記第1手順において、前記第2アー
ス電極と前記第3アース電極とを所定の厚さまでエッチ
ングする場合には、前記第4アース電極の一端辺部およ
び他端辺部も所定の厚さまでエッチングし、前記第4ア
ース電極と前記第3アース電極とを所定の厚さまでエッ
チングする場合には、前記第2アース電極の一端辺部お
よび他端辺部、または前記第4アース電極の一端辺部お
よび他端辺部も所定の厚さまでエッチングし、前記第3
手順において、前記第2アース電極の一端辺部および他
端辺部、ならびに前記第4アース電極の一端辺部および
他端辺部も所定の厚さまでエッチングし、前記第4手順
において、前記第3アース電極の一端辺部および他端辺
部も所定の厚さまでエッチングするものであるので、エ
ッチングされない領域をさらに詳細に限定することがで
き、所望とする周波数調整をより容易に実現することが
できる。
波数調整方法は、圧電基板と、この圧電基板の一主面に
形成された入力電極および出力電極と、この圧電基板の
他主面に形成され、かつ、前記入力電極、出力電極、な
らびにこれら入力電極および出力電極の間隙部に対向す
る共通電極とから構成されており、対称モードと斜対称
モードとの相互作用によって1つの周波数特性が決定さ
れる圧電デバイスの周波数特性を調整する方法であっ
て、圧電デバイスの周波数特性を測定する測定工程と、
前記圧電基板の他主面および前記共通電極の所定の領域
を覆うマスク工程と、この共通電極のうちのマスク工程
で覆われた領域を除く領域をエッチングするエッチング
工程と、を有し、前記マスク工程と前記エッチング工程
とによる、前記共通電極のうち前記入力電極または前記
出力電極に対向する領域を除く領域を所定の厚さまでエ
ッチングすることにより、前記入力電極と前記共通電極
とを測定した周波数特性と、前記出力電極と前記共通電
極とを測定した周波数特性とが一致するようこれら周波
数特性のバランス調整を行う第1手順と、前記共通電極
のうち前記入力電極または前記出力電極に対向する領域
を所定の厚さまでエッチングすることにより、前記バラ
ンス調整を行う第2手順と、前記共通電極のうち前記入
力電極および前記出力電極に対向する領域を除く領域を
所定の厚さまでエッチングすることにより、斜対称モー
ドおよび対称モードの差であるΔFを狭くする調整を行
う第3手順と、前記共通電極のうち前記入力電極および
前記出力電極に対向する領域を所定の厚さまでエッチン
グすることにより、ΔFを広くする調整を行う第4手順
と、前記共通電極の全ての領域を所定の厚さまでエッチ
ングすることにより、中心周波数を調整する第5手順
と、の少なくともいずれか一つの同一前記手順の複数回
組合せによる第1組合せ手順と、少なくともいずれか二
つ以上の前記手順の組合せによる第2組合せ手順と、も
しくは前記第1組合せ手順と第2組合せ手順との組合せ
による第3組合せ手順と、のいずれか一つの前記組合せ
手順を前記測定工程による圧電デバイスの周波数特性を
モニターしながら選択して実行し、圧電デバイスの周波
数調整を行うものであるので、圧電デバイスの周波数特
性の低下や異物の発生を防止できるとともに、周波数調
整量の誤差を低減できる。
波数調整方法は、圧電基板と、この圧電基板の一主面に
形成された入力電極および出力電極と、この圧電基板の
他主面に形成され、かつ、前記入力電極に対向する第1
アース電極および出力電極に対向する第2アース電極と
から構成されており、対称モードと斜対称モードとの相
互作用によって1つの周波数特性が決定される圧電デバ
イスの周波数特性を調整する方法であって、圧電デバイ
スの周波数特性を測定する測定工程と、前記圧電基板の
他主面および前記共通電極の所定の領域を覆うマスク工
程と、この共通電極のうちのマスク工程で覆われた領域
を除く領域をエッチングするエッチング工程と、を有
し、前記マスク工程と前記エッチング工程とによる、前
記第1アース電極または前記第2アース電極を所定の厚
さまでエッチングすることにより、前記入力電極と前記
第1アース電極とを測定した周波数特性と、前記出力電
極と前記第2アースとを測定した周波数特性とが一致す
るようこれら周波数特性のバランス調整を行う第1手順
と、前記第1アース電極の端辺部のうち前記第2アース
電極に隣接する一端辺部およびこの一端辺部に対向する
他端辺部と、前記第2アース電極の端辺部のうち前記第
1アース電極に隣接する一端辺部およびこの一端辺部に
対向する他端辺部とを所定の厚さまでエッチングするこ
とにより、斜対称モードおよび対称モードの差であるΔ
Fを狭くする調整を行う第2手順と、前記第1アース電
極の一端辺部と前記第2アース電極の一端辺部とを除く
領域を所定の厚さまでエッチングすることにより、ΔF
を広くする調整を行う第3手順と、前記第1アース電極
および前記第2アース電極を所定の厚さまでエッチング
することにより、中心周波数を調整する第4手順と、の
少なくともいずれか一つの同一前記手順の複数回組合せ
による第1組合せ手順と、少なくともいずれか二つ以上
の前記手順の組合せによる第2組合せ手順と、もしくは
前記第1組合せ手順と第2組合せ手順との組合せによる
第3組合せ手順と、のいずれか一つの前記組合せ手順を
前記測定工程による圧電デバイスの周波数特性をモニタ
ーしながら選択して実行し、圧電デバイスの周波数調整
を行なうものであるので、圧電デバイスの周波数特性の
低下や異物の発生を防止できるとともに、周波数調整量
の誤差を低減できる。
波数調整方法は、前記第1手順において、前記第2アー
ス電極を所定の厚さまでエッチングする場合には、前記
第1アース電極の一端辺部および他端辺部も所定の厚さ
までエッチングし、前記第1アース電極を所定の厚さま
でエッチングする場合には、前記第2アース電極の一端
辺部および他端辺部も所定の厚さまでエッチングするも
のであるので、エッチングされない領域をさらに詳細に
限定することができ、所望とする周波数調整をより容易
に実現することができる。
波数調整装置は、圧電基板と、この圧電基板の一主面に
形成された入力電極、出力電極、ならびにこれら入力電
極および出力電極間の間隙部に配置されたアース電極
と、この圧電基板の他主面に形成され、かつ、前記入力
電極、出力電極、アース電極、ならびにこれら入力電
極、出力電極およびアース電極間の各間隙部に対向する
共通電極とから構成されており、第1対称モードと斜対
称モードと第2対称モードとの相互作用によって1つの
周波数特性が決定される圧電デバイスの周波数特性を調
整する装置であって、圧電デバイスの周波数特性を測定
する測定手段と、前記圧電基板の他主面および前記共通
電極の所定の領域を覆うマスク手段と、この共通電極の
うちのマスク手段で覆われた領域を除く領域をエッチン
グするエッチング手段とから構成されており、前記共通
電極のうち前記入力電極または前記出力電極に対向する
領域が前記マスク手段により覆われ、前記共通電極のう
ち前記入力電極または前記出力電極に対向する領域を除
く領域が、前記測定手段によって測定された周波数特性
が所望の特性になるまで前記エッチング手段によりエッ
チングされることにより、前記入力電極と前記共通電極
とを測定した周波数特性と前記出力電極と前記共通電極
とを測定した周波数特性とが一致するようこれら周波数
特性のバランス調整が行われる第1調整パターンと、前
記共通電極のうち前記入力電極または前記出力電極に対
向する領域を除く領域が前記マスク手段により覆われ、
前記共通電極のうち前記入力電極または前記出力電極に
対向する領域が、前記測定手段によって測定された周波
数特性が所望の特性になるまで前記エッチング手段によ
りエッチングされることにより、前記バランス調整が行
われる第2調整パターンと、前記共通電極のうち前記入
力電極および前記出力電極に対向する領域が前記マスク
手段により覆われ、前記共通電極のうち前記入力電極お
よび前記出力電極に対向する領域を除く領域が、前記測
定手段によって測定された周波数特性が所望の特性にな
るまで前記エッチング手段によりエッチングされること
により、斜対称モードおよび第1対称モードの差と第2
対称モードおよび第1対称モードの差との比であるΔF
比を狭くする調整が行われる第3調整パターンと、前記
共通電極のうち前記アース電極に対向する領域がマスク
手段により覆われ、前記共通電極のうち前記アース電極
に対向する領域を除く領域が、前記測定手段によって測
定された周波数特性が所望の特性になるまで前記エッチ
ング手段によりエッチングされることにより、ΔF比を
広くする調整が行われる第4調整パターンと、前記共通
電極のうち前記入力電極、前記出力電極および前記アー
ス電極に対向する領域がマスク手段により覆われ、前記
共通電極のうち前記入力電極、前記出力電極および前記
アース電極に対向する領域を除く領域が、前記測定手段
によって測定された周波数特性が所望の特性になるまで
前記エッチング手段によりエッチングされることによ
り、第2対称モードおよび第1対称モードの差であるΔ
Fを狭くする調整が行われる第5調整パターンと、前記
共通電極のうち前記入力電極、前記出力電極および前記
アース電極に対向する領域を除く領域がマスク手段によ
り覆われ、前記共通電極のうち前記入力電極、前記出力
電極および前記アース電極に対向する領域が、前記測定
手段によって測定された周波数特性が所望の特性になる
まで前記エッチング手段によりエッチングされることに
より、ΔFを広くする調整が行われる第6調整パターン
と、前記共通電極を除く領域がマスク手段により覆わ
れ、前記共通電極の全ての領域が、前記測定手段によっ
て測定された周波数特性が所望の特性になるまで前記エ
ッチング手段によりエッチングされることにより、中心
周波数が調整される第7調整パターンと、の少なくとも
いずれか一つの同一前記調整パターンの複数回組合せに
よる第1組合せ調整パターンと、少なくともいずれか二
つ以上の前記調整パターンの組合せによる第2組合せ調
整パターンと、もしくは前記第1組合せ調整パターンと
第2組合せ調整パターンとの組合せによる第3組合せ調
整パターンと、のいずれかの前記組合せ調整パターン
が、前記測定手段による圧電デバイスの周波数特性をモ
ニターすることによって選択されて実施されることによ
り、圧電デバイスの周波数調整が行われるものであるの
で、圧電デバイスの周波数特性の低下や異物の発生を防
止できるとともに、周波数調整量の誤差を低減できる。
波数調整装置は、圧電基板と、この圧電基板の一主面に
形成された入力電極、出力電極、ならびに入力電極およ
び出力電極間の間隙部に配置された第1アース電極と、
この圧電基板の他主面に形成され、かつ、前記入力電極
に対向する第2アース電極、第1アース電極に対向する
第3アース電極、および出力電極に対向する第4アース
電極とから構成されており、第1対称モードと斜対称モ
ードと第2対称モードとの相互作用によって1つの周波
数特性が決定される圧電デバイスの周波数特性を調整す
る装置であって、圧電デバイスの周波数特性を測定する
測定手段と、前記圧電基板の他主面、第2アース電極、
第3アース電極および第4アース電極の所定の領域を覆
うマスク手段と、この第2アース電極、第3アース電極
および第4アース電極のうちのマスク手段で覆われた領
域を除く領域をエッチングするエッチング手段とから構
成されており、前記第2アース電極または前記第4アー
ス電極と前記第3アース電極とを除く領域が前記マスク
手段により覆われ、前記第2アース電極または前記第4
アース電極と前記第3アース電極とが、測定手段によっ
て測定された周波数特性が所望の特性になるまで、前記
エッチング手段によりエッチングされることにより、前
記入力電極と前記第2アース電極とを測定した周波数特
性と、前記出力電極と前記第4アース電極とを測定した
周波数特性とが一致するようこれら周波数特性のバラン
ス調整が行われる第1調整パターンと、前記第2アース
電極または前記第4アース電極を除く領域が前記マスク
手段により覆われ、前記第2アース電極または前記第4
アース電極が、前記測定手段によって測定された周波数
特性が所望の特性になるまで前記エッチング手段により
エッチングされることにより、前記バランス調整が行わ
れる第2調整パターンと、前記第3アース電極を除く領
域が前記マスク手段により覆われ、前記第3アース電極
が、測定手段によって測定された周波数特性が所望の特
性になるまで前記エッチング手段によりエッチングされ
ることにより、斜対称モードおよび第1対称モードの差
と第2対称モードおよび第1対称モードの差との比であ
るΔF比を狭くする調整が行われる第3調整パターン
と、前記第2アース電極および前記第4アース電極を除
く領域が前記マスク手段により覆われ、前記第2アース
電極および前記第4アース電極が、前記測定手段によっ
て測定された周波数特性が所望の特性になるまで前記エ
ッチング手段によりエッチングされることにより、ΔF
比を広くする調整が行われる第4調整パターンと、前記
第2アース電極の端辺部のうち前記第3アース電極に隣
接する一端辺部およびこの一端辺部に対向する他端辺部
と、前記第3アース電極の端辺部のうち前記第4アース
電極に隣接する一端辺部および前記第2アース電極に隣
接する他端辺部と、前記第4アース電極の端辺部のうち
前記第3アース電極に隣接する一端辺部およびこの一端
辺部に対向する他端辺部とを除く領域が前記マスク手段
により覆われ、前記第2アース電極の端辺部のうち前記
第3アース電極に隣接する一端辺部およびこの一端辺部
に対向する他端辺部と、前記第3アース電極の端辺部の
うち前記第4アース電極に隣接する一端辺部および前記
第2アース電極に隣接する他端辺部と、前記第4アース
電極の端辺部のうち前記第3アース電極に隣接する一端
辺部およびこの一端辺部に対向する他端辺部とが、測定
手段によって測定された周波数特性が所望の特性になる
まで前記エッチング手段によりエッチングされることに
より、第2対称モードおよび第1対称モードの差である
ΔFを狭くする調整が行われる第5調整パターンと、前
記第2アース電極の一端辺部および前記第3アース電極
の他端辺部のうちの少なくとも一方の端辺部と、前記第
3アース電極の一端辺部および前記第4アース電極の一
端辺部のうちの少なくとも一方の端辺部とが前記マスク
手段により覆われ、前記第2アース電極の一端辺部およ
び前記第3アース電極の他端辺部のうちの少なくとも一
方の端辺部と、前記第3アース電極の一端辺部および前
記第4アース電極の一端辺部のうちの少なくとも一方の
端辺部とを除く領域が、前記測定手段によって測定され
た周波数特性が所望の特性になるまで前記エッチング手
段によりエッチングされることにより、ΔFを広くする
調整が行われる第6調整パターンと、前記第2アース電
極、前記第3アース電極および前記第4アース電極を除
く領域が前記マスク手段により覆われ、前記第2アース
電極、前記第3アース電極および前記第4アース電極
が、前記測定手段によって測定された周波数特性が所望
の特性になるまで前記エッチング手段によりエッチング
されることにより、中心周波数が調整される第7調整パ
ターンと、の少なくともいずれか一つの同一前記調整パ
ターンの複数回組合せによる第1組合せ調整パターン
と、少なくともいずれか二つ以上の前記調整パターンの
組合せによる第2組合せ調整パターンと、もしくは前記
第1組合せ調整パターンと第2組合せ調整パターンとの
組合せによる第3組合せ調整パターンと、のいずれかの
前記組合せ調整パターンが、前記測定手段による圧電デ
バイスの周波数特性をモニターすることによって選択さ
れて実施されることにより、圧電デバイスの周波数調整
が行われるものであるので、圧電デバイスの周波数特性
の低下や異物の発生を防止できるとともに、周波数調整
量の誤差を低減できる。
波数調整装置は、前記第1調整パターンにおいて、前記
第2アース電極と前記第3アース電極とがエッチングさ
れる場合には、前記第4アース電極の一端辺部および他
端辺部もエッチング手段によりエッチングされ、前記第
4アース電極と前記第3アース電極とがエッチングされ
る場合には、前記第2アース電極の一端辺部および他端
辺部もエッチング手段によりエッチングされ、前記第3
調整パターンにおいて、前記第2アース電極の一端辺部
および他端辺部、ならびに前記第4アース電極の一端辺
部および他端辺部もエッチング手段によりエッチングさ
れ、前記第4調整パターンにおいて、前記第3アース電
極の一端辺部および他端辺部もエッチング手段によりエ
ッチングされるものであるので、エッチングされない領
域をさらに詳細に限定することができ、所望とする周波
数調整をより容易に実現することができる。
周波数調整装置は、圧電基板と、この圧電基板の一主面
に形成された入力電極および出力電極と、この圧電基板
の他主面に形成され、かつ、前記入力電極、出力電極、
ならびにこれら入力電極および出力電極の間隙部に対向
する共通電極とから構成されており、対称モードと斜対
称モードとの相互作用によって1つの周波数特性が決定
される圧電デバイスの周波数特性を調整する装置であっ
て、圧電デバイスの周波数特性を測定する測定手段と、
前記圧電基板の他主面および共通電極の所定の領域を覆
うマスク手段と、この共通電極のうちのマスク手段で覆
われた領域を除く領域をエッチングするエッチング手段
とから構成されており、前記共通電極のうち前記入力電
極または前記出力電極に対向する領域が前記マスク手段
により覆われ、前記共通電極のうち前記入力電極または
前記出力電極に対向する領域を除く領域が、前記測定手
段によって測定された周波数特性が所望の特性になるま
で前記エッチング手段によりエッチングされることによ
り、前記入力電極と前記共通電極とを測定した周波数特
性と、前記出力電極と前記共通電極とを測定した周波数
特性とが一致するようこれら周波数特性のバランス調整
が行われる第1調整パターンと、前記共通電極のうち前
記入力電極または前記出力電極に対向する領域を除く領
域が前記マスク手段により覆われ、前記共通電極のうち
前記入力電極または前記出力電極に対向する領域が、前
記測定手段によって測定された周波数特性が所望の特性
になるまで前記エッチング手段によりエッチングされる
ことにより、前記バランス調整が行われる第2調整パタ
ーンと、前記共通電極のうち前記入力電極および前記出
力電極に対向する領域が前記マスク手段により覆われ、
前記共通電極のうち前記入力電極および前記出力電極に
対向する領域を除く領域が、前記測定手段によって測定
された周波数特性が所望の特性になるまで前記エッチン
グ手段によりエッチングされることにより、斜対称モー
ドおよび対称モードの差であるΔFを狭くする調整が行
われる第3調整パターンと、前記共通電極のうち前記入
力電極および前記出力電極に対向する領域を除く領域が
前記マスク手段により覆われ、前記共通電極のうち前記
入力電極および前記出力電極に対向する領域が、前記測
定手段によって測定された周波数特性が所望の特性にな
るまで前記エッチング手段によりエッチングされること
により、ΔFを広くする調整が行われる第4調整パター
ンと、前記共通電極を除く領域が前記マスク手段により
覆われ、前記共通電極の全ての領域が、前記測定手段に
よって測定された周波数特性が所望の特性になるまで前
記エッチング手段によりエッチングされることにより、
中心周波数が調整される第5調整パターンと、の少なく
ともいずれか一つの同一前記調整パターンの複数回組合
せによる第1組合せ調整パターンと、少なくともいずれ
か二つ以上の前記調整パターンの組合せによる第2組合
せ調整パターンと、もしくは前記第1組合せ調整パター
ンと第2組合せ調整パターンとの組合せによる第3組合
せ調整パターンと、のいずれかの前記組合せ調整パター
ンが、前記測定手段による圧電デバイスの周波数特性を
モニターすることによって選択されて実施されることに
より、圧電デバイスの周波数調整が行われるものである
ので、圧電デバイスの周波数特性の低下や異物の発生を
防止できるとともに、周波数調整量の誤差を低減でき
る。
周波数調整装置は、圧電基板と、この圧電基板の一主面
に形成された入力電極および出力電極と、この圧電基板
の他主面に形成され、かつ、前記入力電極に対向する第
1アース電極および出力電極に対向する第2アース電極
とから構成されており、対称モードと斜対称モードとの
相互作用によって1つの周波数特性が決定される圧電デ
バイスの周波数特性を調整する装置であって、圧電デバ
イスの周波数特性を測定する測定手段と、前記圧電基板
の他主面、第1アース電極および第2アース電極の所定
の領域を覆うマスク手段と、この第1アース電極および
第2アース電極のうちのマスク手段で覆われた領域を除
く領域をエッチングするエッチング手段とから構成され
ており、前記第1アース電極または前記第2アース電極
を除く領域が前記マスク手段により覆われ、前記第1ア
ース電極または前記第2アース電極が、前記測定手段に
よって測定された周波数特性が所望の特性になるまで前
記エッチング手段によりエッチングすることにより、前
記入力電極と前記第1アース電極とを測定した周波数特
性と、前記出力電極と前記第2アースとを測定した周波
数特性とが一致するようこれら周波数特性のバランス調
整が行われる第1調整パターンと、前記第1アース電極
の端辺部のうち前記第2アース電極に隣接する一端辺部
およびこの一端辺部に対向する他端辺部と、前記第2ア
ース電極の端辺部のうち前記第1アース電極に隣接する
一端辺部およびこの一端辺部に対向する他端辺部とを除
く領域が前記マスク手段により覆われ、前記第1アース
電極の端辺部のうち前記第2アース電極に隣接する一端
辺部およびこの一端辺部に対向する他端辺部と、前記第
2アース電極の端辺部のうち前記第1アース電極に隣接
する一端辺部およびこの一端辺部に対向する他端辺部と
が、前記測定手段によって測定された周波数特性が所望
の特性になるまで前記エッチング手段によりエッチング
されることにより、斜対称モードおよび対称モードの差
であるΔFを狭くする調整が行われる第2調整パターン
と、前記第1アース電極の一端辺部と前記第2アース電
極の一端辺部とが前記マスク手段により覆われ、前記第
1アース電極の一端辺部と前記第2アース電極の一端辺
部とを除く領域が、前記測定手段によって測定された周
波数特性が所望の特性になるまで前記エッチング手段に
よりエッチングされることにより、ΔFを広くする調整
が行われる第3調整パターンと、前記第1アース電極お
よび前記第2アース電極を除く領域が前記マスク手段に
より覆われ、前記第1アース電極および前記第2アース
電極が、前記測定手段によって測定された周波数特性が
所望の特性になるまで前記エッチング手段によりエッチ
ングされることにより、中心周波数が調整される第4調
整パターンと、の少なくともいずれか一つの同一前記調
整パターンの複数回組合せによる第1組合せ調整パター
ンと、少なくともいずれか二つ以上の前記調整パターン
の組合せによる第2組合せ調整パターンと、もしくは前
記第1組合せ調整パターンと第2組合せ調整パターンと
の組合せによる第3組合せ調整パターンと、のいずれか
の前記組合せ調整パターンが、前記測定手段による圧電
デバイスの周波数特性をモニターすることによって選択
されて実施されることにより、圧電デバイスの周波数調
整が行われるものであるので、圧電デバイスの周波数特
性の低下や異物の発生を防止できるとともに、周波数調
整量の誤差を低減できる。
周波数調整装置は、前記第1調整パターンにおいて、前
記第2アース電極をエッチングされる場合には、前記第
1アース電極の一端辺部および他端辺部もエッチングさ
れ、前記第1アース電極をエッチングされる場合には、
前記第2アース電極の一端辺部および他端辺部もエッチ
ングされるものであるので、エッチングされない領域を
さらに詳細に限定することができ、所望とする周波数調
整をより容易に実現することができる。
を用いて周波数の調整が行われる前のベースとなる圧電
デバイスの一例を示す説明図である。
モード、斜対称モードおよび第2対称モードの一例を示
すグラフである。
調整された後の圧電デバイスの一例を示す断面図であ
る。
調整された後の圧電デバイスの一例を示す断面図であ
る。
実施の形態1の周波数調整方法を用いて行われた周波数
調整後の圧電デバイスの周波数特性とを示すグラフであ
る。
を用いて周波数の調整が行われる前のベースとなる圧電
デバイスの他の例を示す説明図である。
調整された後の圧電デバイスの一例を示す断面図であ
る。
調整された後の圧電デバイスの一例を示す断面図であ
る。
を用いて周波数の調整が行われる前のベースとなる圧電
デバイスの他の例を示す説明図である。
数調整された後の圧電デバイスの一例を示す断面図であ
る。
法を用いて周波数の調整が行われる前のベースとなる圧
電デバイスの他の例を示す説明図である。
数調整された後の圧電デバイスの一例を示す断面図であ
る。
Claims (12)
- 【請求項1】圧電基板と、この圧電基板の一主面に形成
された入力電極、出力電極、ならびにこれら入力電極お
よび出力電極間の間隙部に配置されたアース電極と、こ
の圧電基板の他主面に形成され、かつ、前記入力電極、
出力電極、アース電極、ならびにこれら入力電極、出力
電極およびアース電極間の各間隙部に対向する共通電極
とから構成されており、第1対称モードと斜対称モード
と第2対称モードとの相互作用によって1つの周波数特
性が決定される圧電デバイスの周波数特性を調整する方
法であって、圧電デバイスの周波数特性を測定する測定工程と、前記
圧電基板の他主面および前記共通電極の所定の領域を覆
うマスク工程と、この共通電極のうちのマスク工程で覆
われた領域を除く領域をエッチングするエッチング工程
と、を有し、 前記マスク工程と前記エッチング工程とによる、 前記共
通電極のうち前記入力電極または前記出力電極に対向す
る領域を除く領域を所定の厚さまでエッチングすること
により、前記入力電極と前記共通電極とを測定した周波
数特性と、前記出力電極と前記共通電極とを測定した周
波数特性とが一致するようこれら周波数特性のバランス
調整を行う第1手順と、 前記共通電極のうち前記入力電極または前記出力電極に
対向する領域を所定の厚さまでエッチングすることによ
り、前記バランス調整を行う第2手順と、 前記共通電極のうち前記入力電極および前記出力電極に
対向する領域を除く領域を所定の厚さまでエッチングす
ることにより、斜対称モードおよび第1対称モードの差
と第2対称モードおよび第1対称モードの差との比であ
るΔF比を狭くする調整を行う第3手順と、 前記共通電極のうち前記アース電極に対向する領域を除
く領域を所定の厚さまでエッチングすることにより、Δ
F比を広くする調整を行う第4手順と、 前記共通電極のうち前記入力電極、前記出力電極および
前記アース電極に対向する領域を除く領域を所定の厚さ
までエッチングすることにより、第2対称モードおよび
第1対称モードの差であるΔFを狭くする調整を行う第
5手順と、 前記共通電極のうち前記入力電極、前記出力電極および
前記アース電極に対向する領域を所定の厚さまでエッチ
ングすることにより、ΔFを広くする調整を行う第6手
順と、 前記共通電極の全ての領域を所定の厚さまでエッチング
することにより、中心周波数を調整する第7手順と、の
少なくともいずれか一つの同一前記手順の複数回組合せ
による第1組合せ手順と、少なくともいずれか二つ以上
の前記手順の組合せによる第2組合せ手順と、もしくは
前記第1組合せ手順と第2組合せ手順との組合せによる
第3組合せ手順と、のいずれか一つの前記組合せ手順を
前記測定工程による圧電デバイスの周波数特性をモニタ
ーしながら選択して実行し、圧電デバイスの周波数調整
を行うことを特徴とする圧電デバイスの周波数調整方
法。 - 【請求項2】圧電基板と、この圧電基板の一主面に形成
された入力電極、出力電極、ならびに入力電極および出
力電極間の間隙部に配置された第1アース電極と、この
圧電基板の他主面に形成され、かつ、前記入力電極に対
向する第2アース電極、第1アース電極に対向する第3
アース電極、および出力電極に対向する第4アース電極
とから構成されており、第1対称モードと斜対称モード
と第2対称モードとの相互作用によって1つの周波数特
性が決定される圧電デバイスの周波数特性を調整する方
法であって、圧電デバイスの周波数特性を測定する測定工程と、前記
圧電基板の他主面および前記共通電極の所定の領域を覆
うマスク工程と、この共通電極のうちのマスク工程で覆
われた領域を除く領域をエッチングするエッチング工程
と、を有し、 前記マスク工程と前記エッチング工程とによる、 前記第
2アース電極または前記第4アース電極と前記第3アー
ス電極とを所定の厚さまでエッチングすることにより、
前記入力電極と前記第2アース電極とを測定した周波数
特性と、前記出力電極と前記第4アース電極とを測定し
た周波数特性とが一致するようこれら周波数特性のバラ
ンス調整を行う第1手順と、 前記第2アース電極または前記第4アース電極を所定の
厚さまでエッチングすることにより、前記バランス調整
を行う第2手順と、 前記第3アース電極を所定の厚さまでエッチングするこ
とにより、斜対称モードおよび第1対称モードの差と第
2対称モードおよび第1対称モードの差との比であるΔ
F比を狭くする調整を行う第3手順と、 前記第2アース電極および前記第4アース電極を所定の
厚さまでエッチングすることにより、ΔF比を広くする
調整を行う第4手順と、 前記第2アース電極の端辺部のうち前記第3アース電極
に隣接する一端辺部およびこの一端辺部に対向する他端
辺部と、前記第3アース電極の端辺部のうち前記第4ア
ース電極に隣接する一端辺部および第2アース電極に隣
接する他端辺部と、前記第4アース電極の端辺部のうち
前記第3アース電極に隣接する一端辺部およびこの一端
辺部に対向する他端辺部とを所定の厚さまでエッチング
することにより、第2対称モードおよび第1対称モード
の差であるΔFを狭くする調整を行う第5手順と、 前記第2アース電極の一端辺部および前記第3アース電
極の他端辺部のうちの少なくとも一方の端辺部と、前記
第3アース電極の一端辺部および前記第4アース電極の
一端辺部のうちの少なくとも一方の端辺部とを除く領域
を所定の厚さまでエッチングすることにより、ΔFを広
くする調整を行う第6手順と、 および前記第2アース電極、前記第3アース電極および
前記第4アース電極を所定の厚さまでエッチングするこ
とにより、中心周波数を調整する第7手順と、の少なく
ともいずれか一つの同一前記手順の複数回組合せによる
第1組合せ手順と、少なくともいずれか二つ以上の前記
手順の組合せによる第2組合せ手順と、もしくは前記第
1組合せ手順と第2組合せ手順との組合せによる第3組
合せ手順と、のいずれか一つの前記組合せ手順を、前記
測定工程による圧電デバイスの周波数特性をモニターし
ながら選択して実行し、圧電デバイスの周波数調整を行
うことを特徴とする圧電デバイスの周波数調整方法。 - 【請求項3】前記第1手順において、前記第2アース電
極と前記第3アース電極とを所定の厚さまでエッチング
する場合には、前記第4アース電極の一端辺部および他
端辺部も所定の厚さまでエッチングし、前記第4アース
電極と前記第3アース電極とを所定の厚さまでエッチン
グする場合には、前記第2アース電極の一端辺部および
他端辺部、または前記第4アース電極の一端辺部および
他端辺部も所定の厚さまでエッチングし、前記第3手順
において、前記第2アース電極の一端辺部および他端辺
部、ならびに前記第4アース電極の一端辺部および他端
辺部も所定の厚さまでエッチングし、前記第4手順にお
いて、前記第3アース電極の一端辺部および他端辺部も
所定の厚さまでエッチングすることを特徴とする請求項
2記載の圧電デバイスの周波数調整方法。 - 【請求項4】圧電基板と、この圧電基板の一主面に形成
された入力電極および出力電極と、この圧電基板の他主
面に形成され、かつ、前記入力電極、出力電極、ならび
にこれら入力電極および出力電極の間隙部に対向する共
通電極とから構成されており、対称モードと斜対称モー
ドとの相互作用によって1つの周波数特性が決定される
圧電デバイスの周波数特性を調整する方法であって、圧電デバイスの周波数特性を測定する測定工程と、前記
圧電基板の他主面および前記共通電極の所定の領域を覆
うマスク工程と、この共通電極のうちのマスク工程で覆
われた領域を除く領域をエッチングするエッチング工程
と、を有し、 前記マスク工程と前記エッチング工程とによる、 前記共
通電極のうち前記入力電極または前記出力電極に対向す
る領域を除く領域を所定の厚さまでエッチングすること
により、前記入力電極と前記共通電極とを測定した周波
数特性と、前記出力電極と前記共通電極とを測定した周
波数特性とが一致するようこれら周波数特性のバランス
調整を行う第1手順と、 前記共通電極のうち前記入力電極または前記出力電極に
対向する領域を所定の厚さまでエッチングすることによ
り、前記バランス調整を行う第2手順と、 前記共通電極のうち前記入力電極および前記出力電極に
対向する領域を除く領域を所定の厚さまでエッチングす
ることにより、斜対称モードおよび対称モードの差であ
るΔFを狭くする調整を行う第3手順と、 前記共通電極のうち前記入力電極および前記出力電極に
対向する領域を所定の厚さまでエッチングすることによ
り、ΔFを広くする調整を行う第4手順と、 前記共通電極の全ての領域を所定の厚さまでエッチング
することにより、中心周波数を調整する第5手順と、の
少なくともいずれか一つの同一前記手順の複数回組合せ
による第1組合せ手順と、少なくともいずれか二つ以上
の前記手順の組合せによる第2組合せ手順と、もしくは
前記第1組合せ手順と第2組合せ手順と の組合せによる
第3組合せ手順と、のいずれか一つの前記組合せ手順を
前記測定工程による圧電デバイスの周波数特性をモニタ
ーしながら選択して実行し、圧電デバイスの周波数調整
を行うことを特徴とする圧電デバイスの周波数調整方
法。 - 【請求項5】圧電基板と、この圧電基板の一主面に形成
された入力電極および出力電極と、この圧電基板の他主
面に形成され、かつ、前記入力電極に対向する第1アー
ス電極および出力電極に対向する第2アース電極とから
構成されており、対称モードと斜対称モードとの相互作
用によって1つの周波数特性が決定される圧電デバイス
の周波数特性を調整する方法であって、圧電デバイスの周波数特性を測定する測定工程と、前記
圧電基板の他主面および前記共通電極の所定の領域を覆
うマスク工程と、この共通電極のうちのマスク工程で覆
われた領域を除く領域をエッチングするエッチング工程
と、を有し、 前記マスク工程と前記エッチング工程とによる、 前記第
1アース電極または前記第2アース電極を所定の厚さま
でエッチングすることにより、前記入力電極と前記第1
アース電極とを測定した周波数特性と、前記出力電極と
前記第2アースとを測定した周波数特性とが一致するよ
うこれら周波数特性のバランス調整を行う第1手順と、 前記第1アース電極の端辺部のうち前記第2アース電極
に隣接する一端辺部およびこの一端辺部に対向する他端
辺部と、前記第2アース電極の端辺部のうち前記第1ア
ース電極に隣接する一端辺部およびこの一端辺部に対向
する他端辺部とを所定の厚さまでエッチングすることに
より、斜対称モードおよび対称モードの差であるΔFを
狭くする調整を行う第2手順と、 前記第1アース電極の一端辺部と前記第2アース電極の
一端辺部とを除く領域を所定の厚さまでエッチングする
ことにより、ΔFを広くする調整を行う第3手順と、 前記第1アース電極および前記第2アース電極を所定の
厚さまでエッチングすることにより、中心周波数を調整
する第4手順と、の少なくともいずれか一つの同一前記
手順の複数回組合せによる第1組合せ手順と、少なくと
もいずれか二つ以上の前記手順の組合せによる第2組合
せ手順と、もしくは前記第1組合せ手順 と第2組合せ手
順との組合せによる第3組合せ手順と、のいずれか一つ
の前記組合せ手順を前記測定工程による圧電デバイスの
周波数特性をモニターしながら選択して実行し、圧電デ
バイスの周波数調整を行うことを特徴とする圧電デバイ
スの周波数調整方法。 - 【請求項6】前記第1手順において、前記第2アース電
極を所定の厚さまでエッチングする場合には、前記第1
アース電極の一端辺部および他端辺部も所定の厚さまで
エッチングし、前記第1アース電極を所定の厚さまでエ
ッチングする場合には、前記第2アース電極の一端辺部
および他端辺部も所定の厚さまでエッチングすることを
特徴とする請求項5記載の圧電デバイスの周波数調整方
法。 - 【請求項7】圧電基板と、この圧電基板の一主面に形成
された入力電極、出力電極、ならびにこれら入力電極お
よび出力電極間の間隙部に配置されたアース電極と、こ
の圧電基板の他主面に形成され、かつ、前記入力電極、
出力電極、アース電極、ならびにこれら入力電極、出力
電極およびアース電極間の各間隙部に対向する共通電極
とから構成されており、第1対称モードと斜対称モード
と第2対称モードとの相互作用によって1つの周波数特
性が決定される圧電デバイスの周波数特性を調整する装
置であって、 圧電デバイスの周波数特性を測定する測定手段と、前記
圧電基板の他主面および前記共通電極の所定の領域を覆
うマスク手段と、この共通電極のうちのマスク手段で覆
われた領域を除く領域をエッチングするエッチング手段
とから構成されており、 前記共通電極のうち前記入力電極または前記出力電極に
対向する領域が前記マスク手段により覆われ、前記共通
電極のうち前記入力電極または前記出力電極に対向する
領域を除く領域が、前記測定手段によって測定された周
波数特性が所望の特性になるまで前記エッチング手段に
よりエッチングされることにより、前記入力電極と前記
共通電極とを測定した周波数特性と前記出力電極と前記
共通電極とを測定した周波数特性とが一致するようこれ
ら周波数特性のバランス調整が行われる第1調整パター
ンと、 前記共通電極のうち前記入力電極または前記出力電極に
対向する領域を除く領域が前記マスク手段により覆わ
れ、前記共通電極のうち前記入力電極または前記出力電
極に対向する領域が、前記測定手段によって測定された
周波数特性が所望の特性になるまで前記エッチング手段
によりエッチングされることにより、前記バランス調整
が行われる第2調整パターンと、 前記共通電極のうち前記入力電極および前記出力電極に
対向する領域が前記マスク手段により覆われ、前記共通
電極のうち前記入力電極および前記出力電極に対向する
領域を除く領域が、前記測定手段によって測定された周
波数特性が所望の特性になるまで前記エッチング手段に
よりエッチングされることにより、斜対称モードおよび
第1対称モードの差と第2対称モードおよび第1対称モ
ードの差との比であるΔF比を狭くする調整が行われる
第3調整パターンと、 前記共通電極のうち前記アース電極に対向する領域がマ
スク手段により覆われ、前記共通電極のうち前記アース
電極に対向する領域を除く領域が、前記測定手段によっ
て測定された周波数特性が所望の特性になるまで前記エ
ッチング手段によりエッチングされることにより、ΔF
比を広くする調整が行われる第4調整パターンと、 前記共通電極のうち前記入力電極、前記出力電極および
前記アース電極に対向する領域がマスク手段により覆わ
れ、前記共通電極のうち前記入力電極、前記出力電極お
よび前記アース電極に対向する領域を除く領域が、前記
測定手段によって測定された周波数特性が所望の特性に
なるまで前記エッチング手段によりエッチングされるこ
とにより、第2対称モードおよび第1対称モードの差で
あるΔFを狭くする調整が行われる第5調整パターン
と、 前記共通電極のうち前記入力電極、前記出力電極および
前記アース電極に対向する領域を除く領域がマスク手段
により覆われ、前記共通電極のうち前記入力電極、前記
出力電極および前記アース電極に対向する領域が、前記
測定手段によって測定された周波数特性が所望の特性に
なるまで前記エッチング手段によりエッチングされるこ
とにより、ΔFを広くする調整が行われる第6調整パタ
ーンと、 前記共通電極を除く領域がマスク手段により覆われ、前
記共通電極の全ての領域が、前記測定手段によって測定
された周波数特性が所望の特性になるまで前記エッチン
グ手段によりエッチングされることにより、中心周波数
が調整される第7調整パターンと、の少なくともいずれ
か一つの同一前記調整パターンの複数回組合せによる第
1組合せ調整パターンと、少なくともいずれか二つ以上
の前記調整パターンの組合せによる第2組合せ調整パタ
ーンと、もしくは前記第1組合せ調整パターンと第2組
合せ調整パターンとの組合せによる第3組合せ調整パタ
ーンと、のいずれかの前記組合せ調整パターンが、前記
測定手段による圧電デバイスの周波数特性をモニターす
ることによって選択されて実施されることにより、圧電
デバイスの周波数調整が行われることを特徴とする圧電
デバイスの周波数調整装置。 - 【請求項8】圧電基板と、この圧電基板の一主面に形成
された入力電極、出力電極、ならびに入力電極および出
力電極間の間隙部に配置された第1アース電極と、この
圧電基板の他主面に形成され、かつ、前記入力電極に対
向する第2アース電極、第1アース電極に対向する第3
アース電極、および出力電極に対向する第4アース電極
とから構成されており、第1対称モードと斜対称モード
と第2対称モードとの相互作用によって1つの周波数特
性が決定される圧電デバイスの周波数特性を調整する装
置であって、 圧電デバイスの周波数特性を測定する測定手段と、前記
圧電基板の他主面、第2アース電極、第3アース電極お
よび第4アース電極の所定の領域を覆うマスク手段と、
この第2アース電極、第3アース電極および第4アース
電極のうちのマスク手段で覆われた領域を除く領域をエ
ッチングするエッチング手段とから構成されており、 前記第2アース電極または前記第4アース電極と前記第
3アース電極とを除く領域が前記マスク手段により覆わ
れ、前記第2アース電極または前記第4アース電極と前
記第3アース電極とが、測定手段によって測定された周
波数特性が所望の特性になるまで、前記エッチング手段
によりエッチングされることにより、前記入力電極と前
記第2アース電極とを測定した周波数特性と、前記出力
電極と前記第4アース電極とを測定した周波数特性とが
一致するようこれら周波数特性のバランス調整が行われ
る第1調整パターンと、 前記第2アース電極または前記第4アース電極を除く領
域が前記マスク手段により覆われ、前記第2アース電極
または前記第4アース電極が、前記測定手段によって測
定された周波数特性が所望の特性になるまで前記エッチ
ング手段によりエッチングされることにより、前記バラ
ンス調整が行われる第2調整パターンと、 前記第3アース電極を除く領域が前記マスク手段により
覆われ、前記第3アース電極が、測定手段によって測定
された周波数特性が所望の特性になるまで前記エッチン
グ手段によりエッチングされることにより、斜対称モー
ドおよび第1対称モードの差と第2対称モードおよび第
1対称モードの差との比であるΔF比を狭くする調整が
行われる第3調整パターンと、 前記第2アース電極および前記第4アース電極を除く領
域が前記マスク手段により覆われ、前記第2アース電極
および前記第4アース電極が、前記測定手段によって測
定された周波数特性が所望の特性になるまで前記エッチ
ング手段によりエッチングされることにより、ΔF比を
広くする調整が行われる第4調整パターンと、 前記第2アース電極の端辺部のうち前記第3アース電極
に隣接する一端辺部およびこの一端辺部に対向する他端
辺部と、前記第3アース電極の端辺部のうち前記第4ア
ース電極に隣接する一端辺部および前記第2アース電極
に隣接する他端辺部と、前記第4アース電極の端辺部の
うち前記第3アース電極に隣接する一端辺部およびこの
一端辺部に対向する他端辺部とを除く領域が前記マスク
手段により覆われ、前記第2アース電極の端辺部のうち
前記第3アース電極に隣接する一端辺部およびこの一端
辺部に対向する他端辺部と、前記第3アース電極の端辺
部のうち前記第4アース電極に隣接する一端辺部および
前記第2アース電極に隣接する他端辺部と、前記第4ア
ース電極の端辺部のうち前記第3アース電極に隣接する
一端辺部およびこの一端辺部に対向する他端辺部とが、
測定手段によって測定された周波数特性が所望の特性に
なるまで前記エッチング手段によりエッチングされるこ
とにより、第2対称モードおよび第1対称モードの差で
あるΔFを狭くする調整が行われる第5調整パターン
と、 前記第2アース電極の一端辺部および前記第3アース電
極の他端辺部のうちの少なくとも一方の端辺部と、前記
第3アース電極の一端辺部および前記第4アース電極の
一端辺部のうちの少なくとも一方の端辺部とが前記マス
ク手段により覆われ、前記第2アース電極の一端辺部お
よび前記第3アース電極の他端辺部のうちの少なくとも
一方の端辺部と、前記第3アース電極の一端辺部および
前記第4アース電極の一端辺部のうちの少なくとも一方
の端辺部とを除く領域が、前記測定手段によって測定さ
れた周波数特性が所望の特性になるまで前記エッチング
手段によりエッチングされることにより、ΔFを広くす
る調整が行われる第6調整パターンと、 前記第2アース電極、前記第3アース電極および前記第
4アース電極を除く領域が前記マスク手段により覆わ
れ、前記第2アース電極、前記第3アース電極および前
記第4アース電極が、前記測定手段によって測定された
周波数特性が所望の特性になるまで前記エッチング手段
によりエッチングされることにより、中心周波数が調整
される第7調整パターンと、の少なくともいずれか一つ
の同一前記調整パターンの複数回組合せによる第1組合
せ調整パターンと、少なくともいずれか二つ以上の前記
調整パターンの組合せによる第2組合せ調整パターン
と、もしくは前記第1組合せ調整パターンと第2組合せ
調整パターンとの組合せによる第3組合せ調整パターン
と、のいずれかの前記組合せ調整パターンが、前記測定
手段による圧電デバイスの周波数特性をモニターするこ
とによって選択されて実施されることにより、圧電デバ
イスの周波数調整が行われることを特徴とする圧電デバ
イスの周波数調整装置。 - 【請求項9】前記第1調整パターンにおいて、前記第2
アース電極と前記第3アース電極とがエッチングされる
場合には、前記第4アース電極の一端辺部および他端辺
部もエッチング手段によりエッチングされ、前記第4ア
ース電極と前記第3アース電極とがエッチングされる場
合には、前記第2アース電極の一端辺部および他端辺部
もエッチング手段によりエッチングされ、前記第3調整
パターンにおいて、前記第2アース電極の一端辺部およ
び他端辺部、ならびに前記第4アース電極の一端辺部お
よび他端辺部もエッチング手段によりエッチングされ、
前記第4調整パターンにおいて、前記第3アース電極の
一端辺部および他端辺部もエッチング手段によりエッチ
ングされることを特徴とする請求項8記載の圧電デバイ
スの周波数調整装置。 - 【請求項10】圧電基板と、この圧電基板の一主面に形
成された入力電極および出力電極と、この圧電基板の他
主面に形成され、かつ、前記入力電極、出力電極、なら
びにこれら入力電極および出力電極の間隙部に対向する
共通電極とから構成されており、対称モードと斜対称モ
ードとの相互作用によって1つの周波数特性が決定され
る圧電デバイスの周波数特性を調整する装置であって、 圧電デバイスの周波数特性を測定する測定手段と、前記
圧電基板の他主面および共通電極の所定の領域を覆うマ
スク手段と、この共通電極のうちのマスク手段で覆われ
た領域を除く領域をエッチングするエッチング手段とか
ら構成されており、 前記共通電極のうち前記入力電極または前記出力電極に
対向する領域が前記マスク手段により覆われ、前記共通
電極のうち前記入力電極または前記出力電極に対向する
領域を除く領域が、前記測定手段によって測定された周
波数特性が所望の特性になるまで前記エッチング手段に
よりエッチングされることにより、前記入力電極と前記
共通電極とを測定した周波数特性と、前記出力電極と前
記共通電極とを測定した周波数特性とが一致するようこ
れら周波数特性のバランス調整が行われる第1調整パタ
ーンと、 前記共通電極のうち前記入力電極または前記出力電極に
対向する領域を除く領域が前記マスク手段により覆わ
れ、前記共通電極のうち前記入力電極または前記出力電
極に対向する領域が、前記測定手段によって測定された
周波数特性が所望の特性になるまで前記エッチング手段
によりエッチングされることにより、前記バランス調整
が行われる第2調整パターンと、 前記共通電極のうち前記入力電極および前記出力電極に
対向する領域が前記マスク手段により覆われ、前記共通
電極のうち前記入力電極および前記出力電極に対向する
領域を除く領域が、前記測定手段によって測定された周
波数特性が所望の特性になるまで前記エッチング手段に
よりエッチングされることにより、斜対称モードおよび
対称モードの差であるΔFを狭くする調整が行われる第
3調整パ ターンと、 前記共通電極のうち前記入力電極および前記出力電極に
対向する領域を除く領域が前記マスク手段により覆わ
れ、前記共通電極のうち前記入力電極および前記出力電
極に対向する領域が、前記測定手段によって測定された
周波数特性が所望の特性になるまで前記エッチング手段
によりエッチングされることにより、ΔFを広くする調
整が行われる第4調整パターンと、 前記共通電極を除く領域が前記マスク手段により覆わ
れ、前記共通電極の全ての領域が、前記測定手段によっ
て測定された周波数特性が所望の特性になるまで前記エ
ッチング手段によりエッチングされることにより、中心
周波数が調整される第5調整パターンと、の少なくとも
いずれか一つの同一前記調整パターンの複数回組合せに
よる第1組合せ調整パターンと、少なくともいずれか二
つ以上の前記調整パターンの組合せによる第2組合せ調
整パターンと、もしくは前記第1組合せ調整パターンと
第2組合せ調整パターンとの組合せによる第3組合せ調
整パターンと、のいずれかの前記組合せ調整パターン
が、前記測定手段による圧電デバイスの周波数特性をモ
ニターすることによって選択されて実施されることによ
り、圧電デバイスの周波数調整が行われることを特徴と
する圧電デバイスの周波数調整装置。 - 【請求項11】圧電基板と、この圧電基板の一主面に形
成された入力電極および出力電極と、この圧電基板の他
主面に形成され、かつ、前記入力電極に対向する第1ア
ース電極および出力電極に対向する第2アース電極とか
ら構成されており、対称モードと斜対称モードとの相互
作用によって1つの周波数特性が決定される圧電デバイ
スの周波数特性を調整する装置であって、 圧電デバイスの周波数特性を測定する測定手段と、前記
圧電基板の他主面、第1アース電極および第2アース電
極の所定の領域を覆うマスク手段と、この第1アース電
極および第2アース電極のうちのマスク手段で覆われた
領域を除く領域をエッチングするエッチング手段とから
構成されており、 前記第1アース電極または前記第2アース電極を除く領
域が前記マスク手段により覆われ、前記第1アース電極
または前記第2アース電極が、前記測定手段によって測
定された周波数特性が所望の特性になるまで前記エッチ
ング手段によりエッチングすることにより、前記入力電
極と前記第1アース電極とを測定した周波数特性と、前
記出力電極と前記第2アースとを測定した周波数特性と
が一致するようこれら周波数特性のバランス調整が行わ
れる第1調整パターンと、 前記第1アース電極の端辺部のうち前記第2アース電極
に隣接する一端辺部およびこの一端辺部に対向する他端
辺部と、前記第2アース電極の端辺部のうち前記第1ア
ース電極に隣接する一端辺部およびこの一端辺部に対向
する他端辺部とを除く領域が前記マスク手段により覆わ
れ、前記第1アース電極の端辺部のうち前記第2アース
電極に隣接する一端辺部およびこの一端辺部に対向する
他端辺部と、前記第2アース電極の端辺部のうち前記第
1アース電極に隣接する一端辺部およびこの一端辺部に
対向する他端辺部とが、前記測定手段によって測定され
た周波数特性が所望の特性になるまで前記エッチング手
段によりエッチングされることにより、斜対称モードお
よび対称モードの差であるΔFを狭くする調整が行われ
る第2調整パターンと、 前記第1アース電極の一端辺部と前記第2アース電極の
一端辺部とが前記マスク手段により覆われ、前記第1ア
ース電極の一端辺部と前記第2アース電極の一端辺部と
を除く領域が、前記測定手段によって測定された周波数
特性が所望の特性になるまで前記エッチング手段により
エッチングされることにより、ΔFを広くする調整が行
われる第3調整パターンと、 前記第1アース電極および前記第2アース電極を除く領
域が前記マスク手段により覆われ、前記第1アース電極
および前記第2アース電極が、前記測定手段によって測
定された周波数特性が所望の特性になるまで前記エッチ
ング手段によりエッチングされることにより、中心周波
数が調整される第4調整パターンと、の少なくともいず
れか一つの同一前記調整パターンの複数回組合せによる
第1組合せ調整パターンと、少なくともいずれか二つ以
上の前記調整パターンの組合せによる第2組合せ調整パ
ターンと、もしくは前記第1組合せ調整パターンと第2
組合せ調整パターンとの組合せによる第3組合せ調整パ
ターンと、のいずれかの前記組合せ調整パターンが、前
記測定手段による圧電デバイスの周波数特性をモニター
することによって選択されて実施されることにより、圧
電デバイスの周波数調整が行われることを特徴とする圧
電デバイスの周波数調整装置。 - 【請求項12】前記第1調整パターンにおいて、前記第
2アース電極をエッチングされる場合には、前記第1ア
ース電極の一端辺部および他端辺部もエッチングされ、
前記第1アース電極をエッチングされる場合には、前記
第2アース電極の一端辺部および他端辺部もエッチング
されることを特徴とする請求項11記載の圧電デバイス
の周波数調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15069299A JP3468160B2 (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | 圧電デバイスの周波数調整方法および圧電デバイスの周波数調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15069299A JP3468160B2 (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | 圧電デバイスの周波数調整方法および圧電デバイスの周波数調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000341067A JP2000341067A (ja) | 2000-12-08 |
JP3468160B2 true JP3468160B2 (ja) | 2003-11-17 |
Family
ID=15502371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15069299A Expired - Lifetime JP3468160B2 (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | 圧電デバイスの周波数調整方法および圧電デバイスの周波数調整装置 |
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---|---|---|---|---|
JP4701504B2 (ja) * | 2001-01-22 | 2011-06-15 | エプソントヨコム株式会社 | 三重モード圧電フィルタの製造方法 |
JP7215201B2 (ja) * | 2019-02-08 | 2023-01-31 | 株式会社大真空 | 圧電振動フィルタの周波数調整方法および周波数調整装置 |
-
1999
- 1999-05-28 JP JP15069299A patent/JP3468160B2/ja not_active Expired - Lifetime
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