JP3468063B2 - 表示板の位置決め構造及びこれを備えた表示機器 - Google Patents

表示板の位置決め構造及びこれを備えた表示機器

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JP3468063B2 JP31087197A JP31087197A JP3468063B2 JP 3468063 B2 JP3468063 B2 JP 3468063B2 JP 31087197 A JP31087197 A JP 31087197A JP 31087197 A JP31087197 A JP 31087197A JP 3468063 B2 JP3468063 B2 JP 3468063B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示板の位置決め構
造及びこれを備えた表示機器に係り、特に、時計の文字
板の位置決め構造及び時計に適用する場合に好適な技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、腕時計の文字板は、その裏面から
突出する突出脚部をムーブメントの地板に嵌合させるこ
とにより平面的に位置決めされるとともに、その裏面の
外縁部が中枠(文字板受けリング)の上面に当接され、
さらに時計ケース自体若しくはダイヤルリングに上方か
ら押圧されることにより固定される。図10は従来の腕
時計の表示部内の構造を示す模式的な概略平面図であ
る。図示点線で示すムーブメント10の外周にリング状
の中枠11が当接し、この中枠11の上面に文字板12
が当接している。
【0003】文字板12の中央には軸孔12aが形成さ
れ、この軸孔12aを通ってムーブメント10から突出
する指針の取付軸部13が下方から突出している。取付
軸部13は、中心軸と、この中心軸を取り巻くように形
成された1又は複数の筒車の筒状部とによって構成さ
れ、時針や分針などの複数の指針を回転駆動するように
なっている。
【0004】文字板12の裏面からは突出脚部12bが
2ヶ所から下方へと突出しており、これらの突出脚部1
2bはムーブメント10の地板に形成された嵌合穴に嵌
合している。文字板12の表面上には、組立前に予め植
え込まれた指針の目盛りを構成する植設部材18,19
や印刷により形成された印刷層などの各種表示が施され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
腕時計の表示部構造においては、文字板12が突出脚部
12bとムーブメント10の地板の嵌合穴との嵌合によ
って位置決めされているため、突出脚部12bや嵌合穴
などの形成精度によっては、文字板12の中心位置と取
付軸部13との整合性が得られず、図10に示すよう
に、文字板12の表面に形成された植設部材その他の表
示模様と、取付軸部13に取り付けられた図示しない指
針との位置ずれが発生するという問題点がある。
【0006】この文字板12と指針との整合性を得るた
めの手法として、従来、例えば実公平2−36146号
公報や実開平4−109389号公報に開示されている
ように、文字板12の外周部に形成された穴を時計部品
に植えられたピンと当接させて位置決めする方法や、取
付軸部13を文字板12の軸孔12aに嵌合させること
により位置決めする方法などが提案されている。しかし
ながら、これらの方法においても結局文字板12の外周
部の穴やピンの位置、又は、軸孔の径や位置を正確に形
成しないと文字板12を精度良く位置決めすることがで
きない点では上記の場合と基本的に変わりがない。
【0007】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、表示部の各部品の精度を高めなく
ても、文字板表面の表示と指針との位置関係を合致させ
ることのできる技術を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、表示部内に配置される表示板
と、該表示板を支持する支持体と、前記表示板を前記支
持体に対して所定方向に付勢する押圧手段とを有し、前
記表示板は前記押圧手段により前記表示板の縁部が前記
支持体又は前記支持体に対して直接若しくは間接的に固
定された固定部位に片当たりした状態で位置決めされて
いる表示板の位置決め構造である。
【0009】この手段によれば、押圧手段により表示板
の外縁が支持体に対する固定部位に片当たりした状態で
位置決めされていることにより、各部品の位置決め構造
の形状寸法に高い精度が要求されることがなく、部品を
容易に形成することができるとともに、組立工程も容易
になる。また、予め表示板の表面上に設けられる部材や
印刷層などの表示を上記と同じ片当たり状態で位置決め
して施すことにより、表示板の表示に対する位置ずれも
発生しないため、表示の位置精度を高めることができ
る。
【0010】ここで、前記表示部内には、前記支持体の
側から突出する取付軸部に取り付けられた指針が配置さ
れ、前記表示板は、前記取付軸部を挿通させる挿通孔を
有し、前記固定部位は前記取付軸部であり、前記縁部は
前記挿通孔の内縁部であることが好ましい。
【0011】この手段によれば、指針の取付用の取付軸
部に対して表示板の挿通孔の内縁部を当接させて片当た
り状態とするので、位置決めのための片当たり部の構造
を別途設ける必要がなく、組立作業も容易になるととも
に、部品の共用化が容易になり、しかも、挿通孔内に挿
通された取付軸部と挿通孔とを当接させるので、片当た
り状態を確実に維持することができ、位置決めを確実に
行うことができる。
【0012】なお、挿通孔を断面円形の丸孔とし、取付
軸部の外周面を円筒面とすることにより、表示板を押圧
方向に正確に当接させることができ、位置決めの安定性
及び再現性をさらに向上させることができる。
【0013】これらの場合において、前記押圧手段は前
記表示板の外縁部を押圧する弾性部材を含むことが好ま
しい。
【0014】この手段によれば、押圧手段が弾性部材を
含むことにより、位置決めのための特別な作業が不要に
なり、表示板を弾性部材の弾性力に基づいて押圧手段に
より押圧させるだけで自動的に片当たり状態とすること
ができるので、組立作業が容易になる。
【0015】また、前記表示板は、その裏面側に形成さ
れ、前記支持体に対して直接若しくは間接的に固定され
た被係合部位に係合して前記表示板を前記縁部と前記固
定部位との間の片当たり方向には拘束しないとともに異
なる方向には規制するように構成された係合部を備え、
前記押圧手段は前記係合部を押圧する手段であることが
好ましい。
【0016】この手段によれば、係合部と被係合部との
係合により表示板を略片当たり方向に案内することがで
きるために位置決め精度を高めることができるととも
に、押圧手段が表示板の裏面側に形成された係合部を押
圧するために、表示板の外周部に押圧手段を設けること
なくコンパクトに構成できる。
【0017】この場合においてはまた、前記縁部は前記
係合部の外縁部であり、前記固定部位は前記被係合部位
であることが望ましい。
【0018】この手段によれば、片当たり部分が表示板
の裏面側に配置されるので、外部から視認されることが
ないため、外観に悪影響を与えることがなくなるととも
に、固定部位と被係合部位とを兼用することができるの
で、構造を簡易に構成することができる。
【0019】上記各手段における表示板の位置決め構造
を備えた表示機器としては、表示部に表示板を備えた種
々の表示機器、たとえば、置き時計、腕時計、懐中時
計、携帯電話、電卓、測定機器などがある。表示機器と
しては、表示部を主体的に備えた機器に限らず、付随的
に表示部を備えた種々の機器も含まれる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る実施形態について説明する。以下に示す各実施形
態はいずれも腕時計の表示部内の表示板である文字板の
位置決め構造に関するものであるが、本発明は腕時計及
び文字板に限らず、種々の表示部を主体的若しくは付随
的に備えた表示機器及び表示板に対しても適用すること
ができるものである。
【0021】(第1実施形態)図1は本発明に係る第1
実施形態の表示部の構造を示す模式的な概略断面図、図
2は同実施形態の表示部内の構造を示す模式的な概略平
面図である。本実施形態において、ムーブメント10の
地板15に図示しない時計ケースに位置決めされた中枠
11が当接し、この中枠11の上面に文字板12が配置
され、文字板12の軸孔12aに取付軸部13が挿通し
ている点は従来例と同様である。
【0022】本実施形態では、文字板12の裏面から突
出するように形成された突出脚部12bが地板15の表
面に形成された長穴15aに嵌合している。この長穴1
5aは図1及び図2の図示左右方向に延長された形状を
備えており、突出脚部12bを図示左右方向には可動
に、他の方向、たとえば、回転方向に対しては規制する
ように位置決めする。また、文字板12の外縁部に切り
欠き部12cが形成されており、この切り欠き部12c
に加圧部材16が嵌合している。この加圧部材16は、
中枠11の上部に形成された支持部11aとの間に収容
されたコイルスプリング17によって表示部の中央に向
けて加圧されており、切り欠き部12cに嵌合した状態
で文字板12を図示左方向に付勢する。
【0023】本実施形態では、文字板12はコイルスプ
リング17によって付勢された加圧部材16により図示
左側に加圧され、これによって中央に形成された軸孔1
2aの内縁部が取付軸部13の外周面に当接した状態、
すなわち、片当たりした状態で位置決めされている。こ
のとき、突出脚部12bと長穴15aとの嵌合部は図示
左右方向には文字板12を規制していないため、文字板
12は取付軸部13と加圧部材16とによって位置決め
されていることとなる。
【0024】図3は上記の文字板12の製造時におけ
る、文字板12の表面上の植設部材及び表面印刷の形成
工程の様子を示すものである。文字板12は、表面上に
固定された中心軸31及び外縁固定部32を備えた基台
30上に載置された状態で、植設部材の図示しない圧入
穴の形成や植設部材の取付け、或いは、表面模様の印刷
が施される。基台30には、外縁固定部32に対しコイ
ルスプリング34を介して接続された加圧部材33が取
り付けられており、この加圧部材33が文字板12の切
り欠き部12cに嵌合し、文字板12を図示左側に押圧
している。このとき、文字板12は軸孔12aの内縁部
が中央軸31の外周面に当接した状態で位置決めされて
いる。
【0025】図3に示すように位置決めされた状態で、
基台30に設けられた中心軸31を中心として植設部材
18,19を取付けたり、表面模様を印刷したりした後
に、図1及び図2に示すように中枠11上において文字
板12を位置決めすると上記中心軸31と時計の取付軸
13とが文字板12に対してほぼ同じ位置にくるため、
図示しない指針と文字板12の表面の模様、文字、記
号、図形などの位置との間にずれが生ずることがない。
【0026】本実施形態では、文字板12の縁部を片当
たりとした状態で位置決めしているので、嵌合などによ
る位置決め方法とは異なり、各部の所要精度を緩くする
ことができ、特に、同じ片当たり状態で予め文字板12
の表面模様を形成することによって、従来得られなかっ
た高い位置精度にて組み立てることができる。
【0027】さらに、文字板12と押圧部材の一部を構
成する加圧部材16とが相互に嵌合していることによ
り、文字板12の図示左右方向の位置決めと同時に文字
板12の回転方向の位置決めも行うことができる。本実
施形態では文字板12の突出脚部12bと地板15の長
穴15aとを図示左右方向を除いて係合させているが、
この係合部を設けなくても或る程度の位置精度を得るこ
とが可能である。
【0028】押圧部材としては、加圧部材16とコイル
スプリング17のように弾性力を用いた手段(ゴムなど
の弾性体を用いてもよい。)である必要はなく、たとえ
ば、文字板12を側方から止めねじ、固定手段やロック
手段を備えたを可動ピンなどの剛体によって押さえ付け
てもよい。
【0029】なお、上記実施形態では文字板12の外縁
に切り欠き部21cを設けて加圧部材16を嵌合させて
いるが、これとは逆に、文字板12の外縁に切り欠き部
の代わりに突出部を設け、この突出部に係合する凹部形
状を備えた加圧部材を形成してもよい。
【0030】(第2実施形態)次に、本発明に係る第2
実施形態について図4を参照して説明する。この実施形
態は、上記の第1実施形態の一部を変形させたものであ
り、文字板22の外縁の2ヶ所に切り欠き部22c,2
2cを形成し、これらの切り欠き部22cに係合する2
つの加圧部材23,23を中枠21に2ヶ所形成された
支持部21aに接続されたコイルスプリング24によっ
て付勢したものである。これらの支持部21a、切り欠
き部22c、加圧部材23及びコイルスプリング24か
らなる2つの押圧部分は文字板22の図示右側に偏って
配置されており、これらの2つの押圧部分によって文字
板22は図示左側に押し付けられ、軸孔22aの内縁部
が取付軸部13の外周面に片当たりの状態になってい
る。
【0031】この実施形態においても、上記の第1実施
形態と同様の効果を奏するが、本実施形態では、複数箇
所から文字板22を押圧しているので、より安定的に片
当たり状態を保持することができ、突出脚部22bがな
くても回転方向の位置決めも高精度に行うことができ
る。
【0032】(第3実施形態)次に、図5を参照して本
発明に係る第3実施形態について説明する。この実施形
態では、第2実施形態と同じ中枠21を用いているが、
文字板25は外縁部に切り欠き部を持たない。中枠21
の2ヶ所に形成された支持部21a,21aの間には、
帯状の板バネ、線状バネなどからなるバネ材26の両端
が固定されており、このばね材26の中間部によって文
字板25が図示左側に押圧され、軸孔25aの内縁部は
上記と同様に取付軸部13に対して片当たりの状態に保
持されている。
【0033】この実施形態では、延長形状の弾性体であ
るバネ材26が複数箇所にて固定されているためにバネ
材26から文字板25に与えられる押圧力の方向を安定
させることができるとともに、大きな押圧力を容易に得
ることができるため、文字板25を確実に押圧して文字
板25を高精度に位置決めすることができる。また、文
字板25の外縁に係合部を設ける必要がないため、文字
板25を他の機種のものと共用することができる。
【0034】(第4実施形態)次に、図6を参照して本
発明に係る第4実施形態について説明する。この実施形
態においては、文字板25は上記第3実施形態と同様の
ものであるが、文字板25の裏面から突出する突出脚部
25bが係合するムーブメントの地板27に形成された
長穴27aの内部に、加圧部材28及び加圧部材28を
押圧するためのコイルスプリング29が設けられてい
る。
【0035】文字板25の突出脚部25bを地板27に
形成された長穴27aに挿入すると、突出脚部25bは
加圧部材28により図示左側に押し付けられるため、文
字板25の中心に形成された軸孔25aの内縁部が取付
軸部13に片当たりして位置決めされる。
【0036】この実施形態では、文字板25の外周に係
合部を設ける必要がなく、他の機種においても使用でき
る形状となっているために、文字板の共用が可能にな
る。また、中枠11などの外周部に複雑な構造を設ける
必要がないため、組立工程の作業が容易になる。
【0037】(第5実施形態)次に、図7を参照して本
発明に係る第5実施形態について説明する。この実施形
態において、第4実施形態とほぼ同様に、文字板35の
突出脚部35bを地板37の長穴37a内に挿入してい
る。しかし、この実施形態では、長穴37aに隣接する
ネジ孔を備えた枠部37bを上部に形成し、この枠部3
7bのネジ孔に押圧ネジ39をねじ込んでその先端を長
穴37a内に突出させ、押圧ネジ39の先端に加圧部材
38を回転自在に取り付け、この加圧部材38によって
突出脚部35bの根元部を押圧するように構成したもの
である。
【0038】この実施形態によれば、図示しない文字板
が確実に取付軸部に片当たりとなって位置決めされるま
で押圧ネジ39をねじ込むことにより、より確実に文字
板を位置決めすることができる。また、この場合に、突
出脚部35bの頭部が根元部よりも大径に形成されてお
り、突出脚部35bの根元部に加圧部材38が当接して
いることから、加圧部材38により文字板35を抜け止
めすることができるという効果がある。
【0039】(第6実施形態)次に、図8を参照して本
発明に係る第6実施形態について説明する。この実施形
態においては、地板49の長穴49aに隣接した下部に
ネジ孔を備えた枠部49bを形成し、この枠部49bに
上記第5実施形態と同様の押圧ネジ39をネジ込み、そ
の先端に加圧部材38を取り付けている。加圧部材38
は文字板36の突出脚部36bの頭部を押圧する。
【0040】この実施形態では、地板49の長穴49a
の図示左右方向の長さは第5実施形態よりも短く形成し
てあり、押圧ネジ39をねじ込んでいくと、文字板が取
付軸部に片当たりする前に突出脚部36bの頭部が長穴
49aの図示左側の内面に当接するように設計されてい
る。したがって、突出脚部36bが長穴49aの内面に
当接することによって文字板が片当たり状態となり、位
置決めされる。
【0041】この実施形態では、突出脚部36bを押圧
するとともに、文字板36の縁部としての突出軸部36
bの外周面を長穴49aの内面に片当たりさせて文字板
を位置決めするので、突出軸部36bの根元部に力学的
な負担がかからず、突出軸部36bの折損などの発生を
防止することができる。
【0042】(第7実施形態)最後に、図9を参照して
本発明に係る第7実施形態について説明する。この実施
形態では、基本的には上記第1実施形態と同様の構造を
多軸時計(指針を取り付ける取付軸部が複数設けられて
いるもの、例えば、クロノグラフ、ストップウォッチ、
水深や気圧なども表示できるその他の多機能時計など)
に適用させたものである。本実施形態では、4つの軸孔
42a,42b,42c,42dを備えた文字板42が
中枠11の上面に載置されており、これらの軸孔に通常
の現在時刻を表示する指針を取り付けるための取付軸部
43、その他の指針を取り付けるための取付軸部44,
45,46が挿通されている。取付軸部44,45,4
6には年月日を表示するための指針、現在時刻のうちの
時分秒のいずれか一つを表示するための指針、経過時
間、ラップタイム、水深、気圧、温度その他の時刻以外
の物理量を表示するための指針などが取り付けられる。
【0043】本実施形態においては、上記第1実施形態
と同様に、文字板42の外縁部に切り欠き部42eが形
成され、この切り欠き部42eには、中枠11の外縁に
突出した支持部11aに接続されたコイルスプリング4
8により付勢された加圧部材47が係合している。
【0044】本実施形態では、文字板42に複数の軸孔
が形成されているが、そのうちの軸孔42bの内縁部に
取付軸部44が当接し、片当たり状態となっている。本
実施形態では複数の軸孔のうちのいずれの内縁部に取付
軸部が当接していてもよいが、この当接部が文字板42
の押圧方向に見た場合の幅方向のほぼ中央部に配置され
ていることが文字板42の位置決めの安定性の観点から
見て好ましい。当接部は複数箇所に設けられていてもよ
いが、位置決めの確実性から見て一ヶ所のみで当接、片
当たりしていることが望ましい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、押
圧手段により表示板の外縁が支持体に対する固定部位に
片当たりした状態で位置決めされていることにより、各
部品の位置決め構造の形状寸法に高い精度が要求される
ことがなく、部品を容易に形成することができるととも
に、組立工程も容易になる。また、予め表示板の表面上
に設けられる部材や印刷層などの表示を上記と同じ片当
たり状態で位置決めして施すことにより、表示板の表示
に対する位置ずれも発生しないため、表示の位置精度を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示板の位置決め構造及び表示装
置の第1実施形態の構造を示す模式的な概略断面図であ
る。
【図2】第1実施形態の表示部の模式的な概略平面図で
ある。
【図3】第1実施形態の文字板への植設部材の植え込み
及び印刷を施す際の状態を示す模式的な概略平面図であ
る。
【図4】本発明に係る表示板の位置決め構造及び表示装
置の第2実施形態の構造を示す模式的な概略断面図であ
る。
【図5】本発明に係る表示板の位置決め構造及び表示装
置の第3実施形態の構造を示す模式的な概略断面図であ
る。
【図6】本発明に係る表示板の位置決め構造及び表示装
置の第4実施形態の構造を示す模式的な概略断面図であ
る。
【図7】本発明に係る表示板の位置決め構造及び表示装
置の第5実施形態の構造を示す模式的な概略断面図であ
る。
【図8】本発明に係る表示板の位置決め構造及び表示装
置の第6実施形態の構造を示す模式的な概略断面図であ
る。
【図9】本発明に係る表示板の位置決め構造及び表示装
置の第7実施形態の構造を示す模式的な概略断面図であ
る。
【図10】従来の腕時計の表示部の構造を示す模式的な
概略平面図である。
【符号の説明】
10 ムーブメント 11 中枠 11a 支持部 12,22,25,35,36,42 文字板 12a,22a,25a,42a,42b,42c,4
2d 軸孔 12b,22b、25b,35b,36b 突出脚部 12c,22c,42e 切り欠き部 13,43,44,45,46 取付軸部 15,27,37,49 地板 15a,27a,37a,49a 長穴 16,28,38,47 加圧部材 17,29,48 コイルスプリング 26 バネ材 39 押圧ネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G04B 19/14

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示部内に配置される表示板と、該表示
    板を支持する支持体と、前記表示板を前記支持体に対し
    て所定方向に付勢する押圧手段とを有し、前記表示板は
    前記押圧手段により前記表示板の縁部が前記支持体又は
    前記支持体に対して直接若しくは間接的に固定された固
    定部位に片当たりした状態で位置決めされている表示板
    の位置決め構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記表示部内には、
    前記支持体の側から突出する取付軸部に取り付けられた
    指針が配置され、前記表示板は、前記取付軸部を挿通さ
    せる挿通孔を有し、前記固定部位は前記取付軸部であ
    り、前記縁部は前記挿通孔の内縁部である表示板の位置
    決め構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記押
    圧手段は前記表示板の外縁部を押圧する弾性部材を含む
    表示板の位置決め構造。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記表示板は、その
    裏面側に形成され、前記支持体に対して直接若しくは間
    接的に固定された被係合部位に係合して前記表示板を前
    記縁部と前記固定部位との間の片当たり方向には拘束し
    ないとともに異なる方向には規制するように構成された
    係合部を備え、前記押圧手段は前記係合部を押圧する手
    段である表示板の位置決め構造。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記縁部は前記係合
    部の外縁部であり、前記固定部位は前記被係合部位であ
    る表示板の位置決め構造。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1
    項に記載された表示板の位置決め構造を備えた表示機
    器。
JP31087197A 1997-11-12 1997-11-12 表示板の位置決め構造及びこれを備えた表示機器 Expired - Fee Related JP3468063B2 (ja)

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