JP3467502B2 - 微小アンテナコイル - Google Patents
微小アンテナコイルInfo
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Description
ライザーシステムと称される自動車の盗難防止システム
などにおいて使用されるエンジンキーに埋め込まれたト
ランスポンダ等に適用可能な微小アンテナコイルに関す
るものである。
キーにトランスポンダを埋め込んでおき、このトランス
ポンダからID信号を送信して、自動車本体の電子制御
装置に予め記憶されたID信号と一致しなければ、エン
ジンを始動することができない。
コイルは、トランスポンダ自体がエンジンキーに埋め込
まれるのであるから、当然に微小なものである。これと
共に、トランスポンダには送信信号の伝送距離が長いこ
とが要求され、微小アンテナコイルも性能向上の要求が
高まっている。
微小なアンテナコイルの要求に鑑みてなされたもので、
その目的は、トランスポンダ等の伝送距離を長くするこ
とに寄与のでき得る微小アンテナコイルを提供すること
である。
ナコイルは、棒状のフェライトコアと、このフェライト
コアに巻回されたコイルと、コ字状またはU字状をな
し、前記コイルの始端及び終端に接続され、ステンレス
系の金属により構成される金属電極端子と、前記フェラ
イトコアの両端に嵌着され、略立方体をなし、側部に前
記コイルの巻回軸と同軸的に前記金属電極端子を設ける
ための溝部を有するベースとを具備することを特徴とす
る。
記ベースは、磁性体粒子を添加剤とする成形材料からな
ることを特徴とする。添加剤としてフェライト粒子が用
いられていることを特徴とする。
記フェライトコアは、棒状の巻線部と、この巻線部の両
端に設けられる2つの鍔部とを備えることを特徴とす
る。前記ベースが、前記2つの鍔部の内側に設けられて
いることを特徴とする。
係る微小アンテナコイルを説明する。図1には、本発明
の第1の実施の形態に係る微小アンテナコイルの実施の
形態が示されている。この微小アンテナコイルは、フェ
ライトコア1にコイル2が巻回され、フェライトコア1
の長手方向の端部は、射出成形により得られたベース
3、3に保持されている。
る。ベース3は、ほぼ立方体状を成し、コア1の端部と
対向する部分に、フェライトコア1の端部を受ける凹部
31が形成されている。ベース3の上記凹部31から端
部方向へ向かった位置には、コイル2の巻方向と同一の
方向に溝部32が形成されている。ベース3の上面側か
らは、穴部33が形成されている。
電極端子4が嵌合され、穴部33において下方に折り曲
げられて固定される。コイル2の始端(終端)21は、
引き出されて、上記電極端子4に半田付け等により接続
される。
て、電極端子4の材質として、銅、非磁性体であるステ
ンレス系金属(例えば、SUS 304−CSP)を用
いた場合、及び電極端子4を用いずにコイル2の始端
(終端)21にて測定を行った場合の周波数に対するQ
(共振の鋭さ)の値を図3に示す。
るステンレス系金属を用いることによって、銅電極を用
いた場合に比べてQの値を大きくすることができ、電極
を設けない場合のQの値に近付けることができ、共振性
能の向上により伝送距離の延長を図ることができる。
成形材料のプラスチックに磁性体であるフェライト粒子
を約85パーセント添加剤として混入させている。係る
ベース3と、フェライト粒子を添加剤として混入さずに
成形したベースとのアンテナ感度を図4に示し、測定回
路を図5に示す。
て混入させたベース3の感度が良好となっていることが
判る。即ち、磁性体粒子を添加剤とする成形材料からな
るベース3を具備することにより、アンテナ感度の向上
を図ることができ、伝送距離の延長に寄与することが可
能となる。
長手方向の長さが16ミリ、奥行きが3ミリ、高さが2
ミリ程度であり、ベース3は、3ミリ×3ミリ×2ミリ
程度である。また、電極端子4の幅は、0.5 ミリ程度で
ある。従って、本発明は、微小の微小アンテナコイルに
おいて、微小な電極端子4に工夫を加えることにより、
また、微小なベース3に工夫を加えることで、伝送距離
の延長に寄与できることを示すものである。
ナコイルを説明する。この第2の実施の形態に係る微小
アンテナコイルでは、図6に示すコア100を用いる。
つまり、コア100は、棒状の巻線部102と、この巻
線部102の両端部に設けられた鍔部101、101を
備える。
に示す如く巻線部102を受けるようにU字状の樹脂ベ
ース130が嵌合される。つまり、コア100が樹脂ベ
ース130へ向けて図7の矢印X方向へ押し下げられ
て、コア100と樹脂ベース130の結合が図られる。
U字状の外周部には、僅かに切削された溝部131が形
成されており、両先端が内側へ向けて折り曲げられるU
字状の電極端子140が図7の矢印Yに示すように嵌合
される。巻線部102に巻回されたコイルの始端(終
端)は、引き出されて、上記電極端子140に半田付け
等により接続される。
コア100を用いて構成された微小アンテナコイルと、
鍔部を備えないコアを用いて構成された微小アンテナコ
イルとの感度を比較すると、図8に示されるようであっ
た。この図8から明らかなように、鍔部101、101
を備えるコア100を用いて構成された微小アンテナコ
イルの感度が、鍔部を備えないコアを用いて構成された
微小アンテナコイルの感度より良好であることが判る。
感度を比較した結果を示してある。鍔部101の厚み
は、感度に大きく影響しないと思料される。尚、樹脂ベ
ース130の組成は、第1の実施の形態におけるベース
3の組成と同じにしてもよいことは勿論である。
字状またはU字状をなし、前記コイルの始端及び終端に
接続され、ステンレス系の金属により構成される金属電
極端子と、前記フェライトコアの両端に嵌着され、略立
方体をなし、側部に前記コイルの巻回軸と同軸的に前記
金属電極端子を設けるための溝部を有するベースとを具
備するので、共振のQを上げることができ、伝送距離の
延長に寄与することができる効果がある。
体粒子を添加剤とする成形材料からなるベースとを具備
するので、アンテナ感度の向上を図ることができ、伝送
距離の延長に寄与することができる効果がある。
が、棒状の巻線部と、この巻線部の両端に設けられる2
つの鍔部とを備えるので、鍔部が設けられていない場合
より良好なアンテナ感度を得ることができ、伝送距離の
延長に寄与することができる効果がある。
コイルの概略斜視図。
コイルの要部拡大斜視図。
コイルの周波数に対するQ特性を示す図。
コイルの感度特性を示す図。
コイルに用いるコアの斜視図。
コイルの要部拡大斜視図。
コイルの感度特性を示す図。
電極端子 21 コイルの始端(終端) 31 凹部 32、131 溝部 33 穴部 100 コア
Claims (5)
- 【請求項1】 棒状のフェライトコアと、 このフェライトコアに巻回されたコイルと、コ字状またはU字状をなし、 前記コイルの始端及び終端
に接続され、ステンレス系の金属により構成される金属
電極端子と、前記フェライトコアの両端に嵌着され、略立方体をな
し、側部に前記コイルの巻回軸と同軸的に前記金属電極
端子を設けるための溝部を有するベースと を具備するこ
とを特徴とする微小アンテナコイル。 - 【請求項2】 前記ベースは、磁性体粒子を添加剤とす
る成形材料からなることを特徴とする請求項1に記載の
微小アンテナコイル。 - 【請求項3】 添加剤としてフェライト粒子が用いられ
ていることを特徴とする請求項2に記載の微小アンテナ
コイル。 - 【請求項4】 前記フェライトコアは、棒状の巻線部
と、この巻線部の両端に設けられる2つの鍔部とを備え
ることを特徴とする請求項1に記載の微小アンテナコイ
ル。 - 【請求項5】 前記ベースが、前記2つの鍔部の内側に
設けられていることを特徴とする請求項4に記載の微小
アンテナコイル。
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JP2000078308 | 2000-03-21 | ||
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