JP3440529B2 - 自動車ガラスアンテナ用高周波コイル及び自動車用ガラスアンテナ - Google Patents
自動車ガラスアンテナ用高周波コイル及び自動車用ガラスアンテナInfo
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Description
ナの受信電波のリーク防止及び雑音対策等に使用される
自動車ガラスアンテナ用高周波コイル等に関するもので
ある。
ス板11にヒーター線15とヒーター線15に給電する
バスバー13a、13bとを有する通電加熱式のデフォ
ッガー14と、所定パターンのアンテナ導体16とが設
けられ、デフォッガー14とアンテナ導体16とをそれ
らの一部において、両者間で直流電流の送受は行われな
いが高周波電流の送受は行われるように所定間隔におい
て近接させて容量結合させた自動車用ガラスアンテナが
知られている。
動車ガラスアンテナ用高周波コイルである。
域用であるチョークコイル19がFM放送帯域で充分に
機能しないため、チョークコイル19のみでカットでき
ない。そのため、FM放送帯域でデフォッガー14が、
接地であるボディから完全に絶縁されず、デフォッガー
14をアンテナとして使用した場合に受信感度が悪くな
る。
にカットできないFM放送帯の周波数をカットするため
に、図3のようにコイル10をバスバー13a、13b
とチョークコイル19の間に挿入するようにしている。
なお、図3において、17はバッテリーである。
たものは、単に磁性体をボビンとし、磁性体の周囲に導
線を巻きつけたもの、又は、円筒状のボビンの内部に磁
性体を入れ、ボビンの周囲に導線を巻いたものであっ
た。
るコイルの形状が定まると磁性体の大きさがほぼ定まる
ため、コイルの有するインダクタンス値の調整が困難で
あり、更にはインダクタンス値に影響を与える磁性体を
大きくしたくない場合は、磁性体からなるボビンが小さ
くなるために、導線の巻き付け加工の精度が悪くなり、
均一な電気的特性のコイルが製造できなかったり、機械
的強度が不足したりする欠点があった。
れコイルとした場合には、磁性体がボビンの内径より小
さい場合、磁性体をボビン内部に固定することが困難で
あり、磁性体がボビン内部で移動することによってコイ
ルの電気的特性が一定とならない欠点があった。
有する前述の欠点を解消することを目的とする。
る柱状体からなるボビンの側面に設けられた凹部と、凹
部の中に収納された磁性体と、ボビンの側面に巻かれた
導線と、ボビンの両底のそれぞれに取り付けられた2つ
の導電結合部からなり、導線の端部を導電結部に固定し
たことを特徴とする自動車ガラスアンテナ用高周波コイ
ルを提供する。
導線を固定したことを特徴とする上記自動車ガラスアン
テナ用高周波コイルを提供する。
ーター線とヒーター線に給電する複数本のバスバーとを
有する通電加熱式のデフォッガーと、所定パターンのア
ンテナ導体と、が設けられ、更にデフォッガーとアンテ
ナ導体とを少なくともそれらの一部において、両者間で
直流電流の送受は行われないが高周波電流の送受は行わ
れるように所定間隔において近接させて容量結合させた
自動車用ガラスアンテナにおいて、一方のバスバーとバ
ッテリーの正極との間及び他方のバスバーと接地との
間、の少なくとも一方にチョークコイルと上記自動車ガ
ラスアンテナ用高周波コイルを直列にして挿入したこと
を特徴とする自動車用ガラスアンテナを提供する。
る。
はボビン、2は導線、3は磁性体、4は導電結合部、5
は溝部、6は導線2とリード線8の接続部、9はボビン
1の側面に設けられた凹部である。図2は長手方向に対
して90°方向のボビン1の断面図である。
ことが必要であり、セラミックス、硬質ゴム、合成樹脂
等が使用できるが、この中で強度的に優れた合成樹脂を
使用することが望ましい。
ポリカーボネイト樹脂等が使用されるが、これらの合成
樹脂だけでは強度的に不足する場合には、グラスファイ
バー入りの合成樹脂を使用することが望ましい。導電結
合部4については、ボビン1と同材質のものが通常使用
される。
柱等の形状が適当であるが、この中で導体2の巻き取り
精度を向上させるためには、円柱を使用することが望ま
しい。
の範囲が受信特性上等の理由により好ましい。3.0m
m未満であるとコイルを巻くのが困難となり、30mm
超では、高周波領域で必要なインダクタンスが得られな
くなる。より望ましい範囲は3.5mm〜20mmであ
る。
形、三角形、四角形、多角形等のものを用いることがで
きるが、加工の都合上、円形の線材が望ましい。
〜23.8mm2 の範囲が好ましく、デフォッガーの消
費電力を満足する断面積をもつ形状であればよい。0.
1mm2 未満ではデフォッガーに必要な電流を流すこと
ができず、23.8mm2 超では、形状が大きくなり過
ぎ好ましくない。1.0mm2 〜5.0mm2 度がより
望ましい。導線2の絶縁被覆材料には高分子材料が適し
ている。エナメルや高分子材料であるポリウレタン等が
よい。導線2は、この材質に限定されず表面を絶縁被覆
された導線であれば使用できる。
当であり、導線2である巻線の間隔が接触している場
合、巻数3〜15回の範囲で自己共振周波数が50MH
z〜100MHzとなり、巻線の間隔が開けば開くほ
ど、自己共振周波数は高くなる。
を調整するために使用する。磁性体3の使用によりイン
ダクタンスが大きくなり、コイルの形状も小さくでき
る。磁性体3の材質はフェライト、カーボニル鉄、セン
ダスト等が使用できる。磁性体3に用いる磁性材料の磁
気特性として最大透磁率μmaxは10〜10 6 が受信特
性上望ましく、102 〜104 がより望ましい。10未
満であると磁性体3使用の効果が得られず、106 を超
えると磁性体3の材質に磁気飽和を生じたり、高周波特
性が劣化して磁性体3を使用した効果が得られなくな
る。
(1/μiQ)は1×10-8〜1.0の範囲がよい。1
×10-8未満であると使用できる周波数が狭くなり、受
信周波数全帯域で使用しにくくなる。1.0を超えると
損失が大きく磁性体3を使用した効果が得られない。磁
性体3の直径は0.2mm以上であることが好ましい。
0.2mm未満であると磁性体3の使用効果が得られな
いからである。
好ましく、2mm未満では磁性体3の使用効果が得られ
ず、30mmを超えると強度的に脆くなり望ましくな
い。
ための凹部9が設けられている。凹部9は、通常、ボビ
ン1の長手方向に長い形状となっており、磁性体3の寸
法に合わせて、形状が定められる。
してもよいが、ボビン1と一体化せず、別部品とした方
が望ましい。その理由は、あらかじめ、巻き線機で導線
2をコイル状に巻いたものをボビン1に挿入すると、電
気的特性に精度が得られるからである。またこの場合、
導電結合部4は、巻き取り終了後のボビン1に嵌合、ネ
ジ止め等により取り付けると生産性向上につながる。
は溝部5を設けない導電結合部4の表面に設けてもよい
が、導電結合部4に設けられた溝部5内に設けること
が、接続の安全性を高めるために望ましく、これにより
高周波特性が安定して得られ、また、生産性も向上す
る。
り接着し設けることが好ましい。この端子に半田等によ
り導線2の端部を接着し、この端子にリード線8を半田
等により接着すれば、導線2とリード線8の接着が容易
となるからである。端子を設けない場合、導線2とリー
ド線8を圧着するか又は圧着端子にて接続してもよく、
半田等により接続してもよく、この場合接続部6は直
接、接着剤等により導電結合部4に接着される。
ンの直径より大きいことが、本発明のコイルを取り付け
が容易となるので好ましい。通常、導線結合部4の直径
は3.5〜35mm程度が使用される。
により覆うと耐候性が増し、更に絶縁耐圧を増加させる
ことができるので好ましい。合成樹脂チューブとしては
熱収縮チューブを使用することが、生産性向上の点で望
ましい。
ビンは、材質をエポキシ樹脂とし、円柱状で寸法5.0
mmφ×20mmとした。導電結合部4は、ボビンと同
様の材質とし、円柱状で寸法8.4φ×5mmとした。
また、ボビンに設けた凹部は、寸法3.5mmφ×17
mmとした。磁性体は、フェライト製で寸法3.5φ×
17mmとし、磁性体は凹部に嵌合固定した。また、磁
性体の最大透磁率μmaxは5000、損失係数は6×1
0-5とした。
線を使用し、巻数6回とした。導線を機械巻きした後、
導電結合部を嵌合にてボビンに接着した。接続部は導電
結合部の溝部に接着剤で固定した。
は、自己共振周波数78MHz、定格電流20Aの性能
を示した。また、リード線の引張り強度は20kg以上
あった。
して使用したところ、入れなかった場合と比較してFM
放送帯全域で平均3dB、受信感度が向上した。
自己共振周波数を測定したところ、バラツキは、±0.
5MHzの範囲であった。
磁性体の大きさを変更しても導線の巻数、直径等を変化
させなくてもよいため、コイルのインダクタンス値の調
整が容易である。更には、磁性体がボビンに安定して固
定されるため、コイルの電気的特性が一定となる。更に
は、ボビンと導電結合部が一体化して成形されてなく、
分離して成形される場合には、あらかじめ、巻き線機で
導線をコイル状に巻いたものをボビンに挿入できるた
め、電気的特性の精度が向上し、コイルの電気的特性の
バラツキが少ない。また、導電結合部にリード線と導線
の接続部を固定することによって、リード線に力が加わ
っても導線が動くことがないため、安定した電気的特性
を維持できる効果も認められる。
ボビンの断面図。
ンテナ装置の基本的構成図。
Claims (3)
- 【請求項1】絶縁性を有する柱状体からなるボビンの側
面に設けられた凹部と、凹部の中に収納された磁性体
と、ボビンの側面に巻かれた導線と、ボビンの両底面の
それぞれに取り付けられた2つの導電結合部からなり、
導線の端部を導電結合部に固定したことを特徴とする自
動車ガラスアンテナ用高周波コイル。 - 【請求項2】導電結合部に溝部を設け、溝部内に導線を
固定したことを特徴とする請求項1に記載の自動車ガラ
スアンテナ用高周波コイル。 - 【請求項3】自動車の後部窓のガラス板に、ヒーター線
とヒーター線に給電する複数本のバスバーとを有する通
電加熱式のデフォッガーと、所定パターンのアンテナ導
体と、が設けられ、更にデフォッガーとアンテナ導体と
を少なくともそれらの一部において、両者間で直流電流
の送受は行われないが高周波電流の送受は行われるよう
に所定間隔において近接させて容量結合させた自動車用
ガラスアンテナにおいて、一方のバスバーとバッテリー
の正極との間及び他方のバスバーと接地との間、の少な
くとも一方にチョークコイルと請求項1又は2に記載の
自動車ガラスアンテナ用高周波コイルを直列にして挿入
したことを特徴とする自動車用ガラスアンテナ。
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JP01864394A JP3440529B2 (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 自動車ガラスアンテナ用高周波コイル及び自動車用ガラスアンテナ |
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JP01864394A JP3440529B2 (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 自動車ガラスアンテナ用高周波コイル及び自動車用ガラスアンテナ |
Publications (2)
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JPH07230914A JPH07230914A (ja) | 1995-08-29 |
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Family Applications (1)
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JP01864394A Expired - Fee Related JP3440529B2 (ja) | 1994-02-15 | 1994-02-15 | 自動車ガラスアンテナ用高周波コイル及び自動車用ガラスアンテナ |
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