JP3467184B2 - ワークの研磨方法 - Google Patents

ワークの研磨方法

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JP3467184B2
JP3467184B2 JP04131198A JP4131198A JP3467184B2 JP 3467184 B2 JP3467184 B2 JP 3467184B2 JP 04131198 A JP04131198 A JP 04131198A JP 4131198 A JP4131198 A JP 4131198A JP 3467184 B2 JP3467184 B2 JP 3467184B2
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文夫 鈴木
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    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B37/00Lapping machines or devices; Accessories
    • B24B37/005Control means for lapping machines or devices
    • B24B37/015Temperature control

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体ウエ
ーハの片面を研磨する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば半導体ウエーハ等のワーク
の片面を研磨する装置として、回転自在な回転ホルダに
取付けられる金属製またはセラミックス製あるいはガラ
ス製等のワーク保持プレートと、回転自在な定盤に取付
けられる研磨布を備えたような装置が知られており、前
記ワーク保持プレートのワーク保持面でワークの片面側
を保持し、このワークの他面側を研磨布に摺接させると
ともに、摺接面に研磨剤を供給することでワーク表面を
研磨するようにしている。この際、ワーク保持面にワー
クを保持する方法として、例えば接着剤、ワックス等で
直接ワークを固定するような方法とか、ポーラスセラミ
ックス等で吸着保持するような方法等が知られている
が、例えば特公昭63−4937号のように、ワ−ク保
持面に樹脂層を形成したような技術も知られている。
【0003】また、特開昭63−318260号では、
研磨時において研磨布が粘弾性的な性質を有する変形を
起こすことから、この変形の影響による平坦度の狂いを
是正するため、ダミーワークを使用して研磨布を研磨状
態と同じ状態に変形させ、この変形した研磨布によっ
て、ワーク保持プレートのワーク保持面を研磨して、ワ
ーク保持面の形状を研磨布の変形形状に倣わせた後(以
下、共擦り研磨という。)、この共擦り研磨したワーク
保持面でワークの片面を保持してワークの他面側を研磨
することで、特にウエーハ等の薄いワークの平坦度の向
上を図るようにしている。
【0004】更に、特開平4−242929号のよう
に、ワーク保持面の共擦り研磨面を効率的に研磨するた
め、研磨布の変形度が早まるよう、当初のダミーワーク
の研磨荷重を高める方法とか、またはワーク保持プレー
トのワーク保持面に予めアクリル樹脂またはポリカーボ
ネイト樹脂層を形成し、この樹脂層を共擦り研磨するよ
うな技術等も知られており、この樹脂層によって短時間
に共擦り研磨出来るようにするとともに、ワークの裏面
を保護する等を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開昭
63−318260号のような共擦り研磨は、平坦化加
工にとって有効な技術であると判断されるが、ワーク保
持プレートを直接研磨する時のワーク保持面の温度と、
実際にワークを研磨する時のワーク保持面の温度が異な
ると、平坦度に狂いが生じる原因となる。すなわち、研
磨部で生じる発熱によってプレート表面側のワーク保持
面の温度とプレート裏面側の温度が異なるようになり、
ワーク保持プレートは熱変形するが、共擦り研磨時の発
熱温度と、ワークの研磨時の発熱温度とが異なると、共
擦り研磨時のワーク保持プレートの熱変形量と、ワーク
研磨時のワーク保持プレートの熱変形量とが異なるよう
になり、平坦度の狂いの原因になる。
【0006】また、ワーク保持面に樹脂層を形成する技
術としてアクリル樹脂を使用する場合は、共擦り研磨す
る時の加工速度を早めることが出来るため、加工時間を
短縮出来る利点はあるが、剛性が低いため、樹脂層を薄
く研磨し過ぎると、樹脂層が保持プレートに接着されて
いるような時に接着ムラの悪影響が出て、例えば保持し
たワークの加工面に接着ムラが転写されるような不具合
がある。また逆に樹脂層の厚みを厚くし過ぎると、ワー
ク保持面の剛性が不足して、ワーク加工時の平坦度が安
定しないとか、樹脂の熱膨張率と保持プレートの熱膨張
率の違いによって、樹脂層に亀裂が発生する等の問題が
ある。
【0007】一方、樹脂層としてポリカーボネイト樹脂
を使用する場合は、アクリル樹脂より剛性が高いため剛
性不足による平坦度の狂い等の問題はないが、共擦り研
磨時に摩擦抵抗が大きく、研磨装置に高負荷がかかって
安定した研磨を行いにくい。また加工速度が遅いため、
加工時間が長くなり、発熱量が多くなって保持プレート
の熱変形量が安定しないという問題がある。
【0008】そこで本発明は、上記のような問題点に鑑
みてなされたもので、ワーク保持プレートのワーク保持
面を共擦り研磨して研磨布の変形形状に倣わせた後、こ
の共擦り研磨したワーク保持面でワークを保持してワー
クを研磨するような加工方法において、共擦り研磨時と
ワーク研磨時の熱的影響差を無くすことで加工平坦度を
安定させ、またワーク保持面に形成される樹脂層を適切
な素材として、加工平坦度に良い影響を及ぼさせるよう
にすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、請求項1において、ワーク保持プレートを研
磨布に摺接させてワーク保持面を研磨(共擦り研磨)し
た後、このワーク保持プレートのワーク保持面でワーク
の裏面側を保持し、次いでこのワークを前記研磨布に摺
接させてワークの表面側を研磨するようにしたワークの
研磨方法において、ワーク保持面を研磨(共擦り研磨)
する時のワーク保持プレートのワーク保持面の温度と、
ワークを研磨するときのワーク保持プレートのワーク保
持面の温度とを等しく制御するようにした。
【0010】このように共擦り研磨時のワーク保持面の
温度と、ワーク研磨時のワーク保持面の温度を等しく制
御することで、両研磨時のワーク保持プレートの熱変形
量の差を無くし、平坦度の狂いを防止することが出来
る。
【0011】そして請求項2では、前記ワーク保持面の
温度の制御は、研磨中に供給される研磨剤の温度によっ
て制御するか、または研磨布を保持する定盤の温度によ
って制御するか、または両者を併用して制御するように
した。
【0012】このように研磨剤の温度とか定盤の温度を
制御することで、共擦り研磨時のワーク保持面の温度
と、ワーク研磨時のワーク保持面の温度を等しくするよ
う図る。ここで研磨剤、定盤の温度制御としては、研
剤の供給系または定盤の少なくとも一方に温度調整器を
設け、この温度調整器で温度を制御するようにすれば良
く、また定盤を温度制御する方法として、例えば定盤を
冷却する冷却水等を温度制御するようにすれば簡易に構
成できる。
【0013】また温度制御は、共擦り研磨時の温度を、
ワーク研磨時の温度に合せて制御しても良く、逆にワー
ク研磨時の温度を、共擦り研磨時の温度に合せて制御し
ても良い。また、ある一定温度に合せて両方を制御して
も良い。
【0014】また請求項3では、前記ワーク保持プレー
トのワーク保持面に樹脂層を形成し、この樹脂層とワー
ク保持プレートに、真空吸着用の孔を設けるようにし
た。このようにワーク保持面に樹脂層を形成すれば、ワ
ーク保持面を共擦り研磨する時の加工が容易となり、ま
たワーク裏面の汚れ等がワーク保持面に付着しにくくな
って加工精度を安定させることが出来、またワーク裏面
を柔らかく保持出来るためワーク保護が図られる。この
際、樹脂層としては、樹脂板を貼り付けて形成しても良
く、その他の任意の手段で樹脂膜を形成しても良い。
【0015】また請求項4では、前記樹脂層の樹脂素材
を、ABS樹脂またはエポキシ樹脂とした。このような
ABS(アクリルブタジエンスチレン共重合体)樹脂及
びエポキシ樹脂は、いずれも加工性が良好で短時間に共
擦り研磨することが出来、しかも共擦り研磨時の発熱が
安定するため、熱的制御を正確且つ容易に行うことがで
きる。しかもワークを保持する際の剛性が比較的高いた
め、ワークの研磨を精度良く行わせることが出来る。
【0016】また請求項5では、前記樹脂層の厚みを、
1〜5mmとした。このような範囲の厚みにすれば加工平
坦度を良好にすることが出来る。すなわち、1mm以下で
は、樹脂層を樹脂板の接着等で形成している場合に、接
着ムラの影響がワークの加工面に転写されるような不具
合が生じ、5mm以上ではワーク保持の剛性が低下して加
工平坦度が安定しなくなるからである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明に係る
研磨装置の構成概要図、図2は共擦り研磨前のワーク保
持プレートの拡大図、図3は共擦り研磨時とワーク研磨
時のワーク保持面の温度差とワーク平坦度の関係を示す
グラフ、図4は樹脂の種類に応じた研磨特性を示すグラ
フ、図5は共擦り研磨した時のワーク保持面の形状を示
す説明図、図6は一般的な共擦り研磨工程を示す説明図
である。
【0018】本発明に係る研磨方法等について説明する
前に、図6に基づき一般的な共擦り研磨方法の概要につ
いて説明する。図6(a)に示すように、回転自在な定
盤1の表面に研磨布2が貼り付けられており、またこの
定盤1に対向配置される回転ホルダ3にはワーク保持プ
レート4が取付けられ、また定盤1の中央部に近接して
研磨剤5を供給するノズル6が配置されている。
【0019】そしてこのようなワーク保持プレート4に
よって、まずダミーウエーハWdが保持され、このダミ
ーウエーハWdによる研磨布2の面形状調整が行われ
る。すなわち、定盤1と回転ホルダ3を回転させつつダ
ミーウエーハWdと研磨布2を摺接させ、ノズル6から
研磨剤5を供給してダミーウエーハWdを研磨する。そ
してこの研磨によって、図6(b)に示すように、研磨
布2の表面を研磨状態と同じ形状に変形させる。
【0020】ダミーウエーハWdによる研磨布2の面形
状調整が完了すると、図6(c)に示すように、ダミー
ウエーハWdを取り除き、ワーク保持プレート4を直接
研磨布2に向けて押圧し、前記要領と同様な手順で研磨
剤5を供給しつつ、ワーク保持プレート4の摺接面を共
擦り研磨すると、図6(d)に示すように、研磨布2の
形状に倣ったワーク保持面4aが形成される。
【0021】そしてこのようなワーク保持面4aでウエ
ーハWを保持して、図6(e)に示すように、前記要領
と同様な手順で研磨すると、ウエーハWは厚み一定で研
磨され、高平坦度が得られる。
【0022】以上のような研磨方法において、本発明
は、まず、ワーク保持プレート4を共擦り研磨する時の
ワーク保持面4aの温度と、ウエーハWを研磨する時の
ワーク保持面4aの温度を等しく制御することによって
高平坦度を得るようにし、図1に示すように、研磨剤5
の供給系に、研磨剤5の温度を調整する温度調整器7を
取付けるか、或いはその代りに定盤1に冷却水を供給す
る冷却水系8に、冷却水の温度を調整する温度調整器9
を取付けるか、或いは両者を併用するようにしている。
【0023】そして、これら温度調整器7、9によっ
て、例えば、ウエーハWを研磨する時のワーク保持面4
aの温度が、ワーク保持プレート4を共擦り研磨する時
のワーク保持面4aの温度と一致するよう制御し、共擦
り研磨で創成されるワーク保持面4aの形状と、ウエー
ハWの研磨形状とを一致させるよう図る。またこの温度
制御は、共擦り研磨する時のワーク保持面4aの温度
を、ウエーハW研磨時の温度に合せて制御しても良く、
または両方の研磨時に、ある一定温度に合せるよう制御
しても良い。この場合、ワーク保持面4aの温度測定方
法は、特に限定されるものではなく、ワーク保持プレー
ト4に熱電対を埋め込む形で直接的に測定してもよく、
また放射温度計等を用いて研磨布2等の温度から間接的
に測定しても良い。今回は両者を併用して確認した。
【0024】ここで、図3は共擦り研磨時のワーク保持
面4aの温度と、ウエーハW研磨時のワーク保持面4a
の温度との差が、平坦度に及ぼす影響の度合いを測定調
査した結果である。この調査では、共擦り研磨とウエー
ハ研磨との間でワーク保持面4aの温度差が−3〜5℃
の間で1℃置きの差になるよう制御し、それぞれの温度
差の条件で、ワークを研磨した時の加工平坦度を測定し
た。
【0025】尚、この実験に使用したワークとしてはチ
ョクラルスキー法で成長させた厚さ735μmのP型単
結晶シリコンウエーハ、結晶方位<100>、直径20
0mm、エッチングウエーハを使用し、研磨布としては、
不織布タイプの硬度80(アスカーC硬度:JIS K
6301に準拠したスプリング式硬さ試験機C型を用い
た時の測定値)、研磨剤としてはpH=10.5のコロ
イダルシリカ研磨剤を使用し、研磨荷重250g/cm2
で、12μmの研磨除去を行った。
【0026】この結果から、温度差が0℃の時が一番平
坦度TTV(Total Thickness Variation )が良く、温
度差が大きくなるに連れて平坦度が悪化する傾向になる
ことが判り、本発明のように、温度差を無くすよう制御
する方法が有効であることが確認された。
【0027】すなわち、例えば共擦り研磨の時のワーク
保持面4aの温度が、実際のウエーハWを研磨する時の
ワーク保持面4aの温度に対して3℃高いような場合
は、共擦り研磨時の定盤1の冷却水を3℃低く制御する
か、または実際のウエーハWを研磨する時の研磨剤5を
3℃高く制御する等によって温度差をなくすようにすれ
ば良い。
【0028】次に、本発明では、ワーク保持面4aにA
BS樹脂またはエポキシ樹脂の樹脂層を形成すること
で、加工平坦度を一層向上させるようにしているが、そ
の内容について説明する。図2に示すように、ワーク保
持プレート4は、弾性体リング10を介して宙吊りのよ
うな状態で回転ホルダ3に保持されており、この弾性体
リング10は、回転ホルダ3とワーク保持プレート4と
の間の空間部15の気密性を保持する役割も果たしてい
る。この空間部15には、導入管16より、例えば空気
等の流体を導入出来るようになっており、ワーク保持プ
レート4を弾性的に押圧している。
【0029】そしてワーク保持プレート4の表面には、
ABS樹脂またはエポキシ樹脂の樹脂層11が形成さ
れ、この樹脂層11は、樹脂板の接着または任意の手段
による樹脂被膜等によって形成されるとともに、厚みが
1〜5mmとされている。またこの樹脂層11の表面に
は、0.5±0.1mm程度の微細な吸着孔12が多数穿
設され、これら吸着孔12は、ワーク保持プレート4に
規定のパターンで形成されるバキューム路13に連通
し、更にこのバキューム路13は、回転ホルダ3のバキ
ューム路14に連通している。このため、ウエーハWを
保持する時は、真空ポンプ等によってバキューム路13
を介して真空引きすれば、ウエーハWを吸着保持するこ
とが出来、また真空引きを止めればウエーハWを開放す
ることが出来る。
【0030】この際、ワーク保持プレート4の表面に樹
脂層11を形成しているため、共擦り研磨においてこの
樹脂層11が研磨されてワーク保持面4aとなるが、こ
の樹脂層11の樹脂素材としてABS樹脂またはエポキ
シ樹脂を選定した理由は次の通りである。
【0031】すなわち、図4は、種々の樹脂素材を用い
て共擦り研磨を行なった時の樹脂別の研磨レート(μm
/min)を表わしたグラフであり、研磨条件として
は、研磨布が、不織布タイプの硬度80(アスカーC硬
度)、研磨剤がpH=10.5のコロイダルシリカ研磨
剤、研磨荷重300g/cm2 である。この時、の硬質塩
化ビニルと、のポリエチレンテレフタレートでは、上
記研磨条件では殆ど削ることが出来ず、のポリカーボ
ネイトもあまり研磨性が良くない。
【0032】そしてこのように研磨性の悪い樹脂素材を
共擦り研磨する場合、研磨時間が長くなるため発熱量に
よる影響を受けやすくなり、平坦度が安定しなくなる。
そしてこの研磨時間が長くなると平坦度が安定しないこ
とは図5の実験結果からも裏付けされる。
【0033】ここで図5は、エポキシ樹脂の樹脂層11
(図5(A))と、ポリカーボネイト樹脂の樹脂層11
(図5(B))を共擦り研磨し、削り代を20μmと4
0μmにした場合のワーク保持面4aの形状を示すもの
であるが、エポキシ樹脂の場合は、削り代を20μmに
しても40μmにしても形状に差が少なく、これに較べ
てポリカーボネイト樹脂の場合は、削り代を20μmに
した時の形状と40μmにした時の形状に差が生じてい
る。
【0034】この理由を推測すると、エポキシ樹脂とポ
リカーボネイト樹脂では、図4に示す研磨レートの違い
から、同じ20μmまたは40μm研磨する場合、当然
ポリカーボネイト樹脂の方が時間が長くかかることは明
らかであり、研磨時の加工発熱の影響が強くなって、形
状が不安定になっているものと思われる。そしてこのワ
ーク保持面4aの形状が不安定になることによって、ウ
エーハWの平坦度の狂いが大きくなる。
【0035】そして研磨性の面からみると、図4のの
エポキシ樹脂、のアクリル樹脂、のABS樹脂が良
好であることが判るが、アクリル樹脂の場合は剛性が低
いため、樹脂層11を薄く研磨し過ぎると、樹脂層11
がワーク保持プレート4に接着されているような時に接
着ムラが悪影響を及ぼすようになり、保持したウエーハ
Wの研磨面に接着ムラが転写されるような不具合があ
る。また逆にアクリル樹脂の樹脂層11の厚みを厚くし
過ぎると、ワーク保持面4aの剛性が不足しがちとな
り、ウエーハW研磨時の平坦度が安定しなくなる等の問
題がある。
【0036】以上のような理由から本発明では樹脂層1
1としてABS樹脂またはエポキシ樹脂を採用してい
る。
【0037】またこの樹脂層11の厚みを1〜5mmにし
ているのは、1mm以下にすると、ウエーハWを真空吸着
した時に、例えば樹脂層11の接着ムラ等がウエーハW
の研磨面に転写され、また5mm以上にすると、剛性低下
によりウエーハWの平坦度が悪化するからである。
【0038】そして以上のようにワーク保持面4aにA
BS樹脂またはエポキシ樹脂からなる樹脂層11を所定
厚みで形成し、ウエーハWを真空吸着し得るようにする
とともに、温度調整器7、9によって共擦り研磨時のワ
ーク保持面4aの温度と、ウエーハW研磨時のワーク保
持面4aの温度を等しく制御すれば、高平坦度の研磨が
可能となる。
【0039】尚、本発明は、上記実施形態に限定される
ものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の
特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一
な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかな
るものであっても本発明の技術的範囲に包含される。例
えばワークはシリコンウエーハに限定されるものではな
く、また研磨剤5の種類とか、研磨布2の種類等も任意
である。また研磨剤5、定盤1の温度を調整する温度調
整器7、9等の構成も例示である。さらに、ワーク保持
プレート4、回転ホルダ3の形態あるいはワーク保持プ
レート、ワークの保持方法等も任意であり、一般に用い
られている方法であれば、いかなるものであっても本発
明は適用可能である。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明に係るワークの研磨
方法は、請求項1のように、ワーク保持プレートを共擦
り研磨した後、このワーク保持面でワークを保持し、次
いでこのワークを研磨布に摺接させて研磨するような研
磨方法において、共擦り研磨時のワーク保持面の温度
と、ワーク研磨時のワーク保持面の温度を等しく制御す
るようにしたため、ワーク保持プレートの熱変形量の差
がなくなって平坦度を良好に研磨出来る。この際、請求
項2のように、ワーク保持面の温度の制御を研磨剤の温
度によって制御するか、または定盤の温度によって制御
するか、または両者を併用して制御するようにし、研
剤の供給系とか定盤に温度調整器を設ければ、簡易に構
成出来る。
【0041】また請求項3のように、ワーク保持面に樹
脂層を形成すれば、ワーク保持面を共擦り研磨する時の
加工が容易となり、またワーク裏面の汚れ等がワーク保
持面に付着しにくくなって加工精度を安定させることが
出来、またワーク裏面を柔らかく保持出来るためワーク
保護が図られる。また請求項4のように、樹脂層の樹脂
素材を所定の樹脂材料にすれば、加工性が良好で短時間
に共擦り研磨することが出来、しかも共擦り研磨時の発
熱が安定するため、熱的制御を正確且つ容易に行うこと
が出来る。しかもワークを保持する際の剛性が比較的高
いため、ワークの研磨を精度良く行うことが出来る。更
に請求項5のように、樹脂層の厚みを、所定の厚みにす
れば加工平坦度を一層良好にすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る研磨装置の構成概要図である。
【図2】共擦り研磨前のワーク保持プレートの拡大図で
ある。
【図3】共擦り研磨時とワーク研磨時のワーク保持面の
温度差とワーク平坦度の関係を表わすグラフである。
【図4】樹脂の種類に応じた研磨特性を示すグラフであ
る。
【図5】共擦り研磨した時のワーク保持面の形状を示す
説明図で、(A)はエポキシ樹脂、(B)はポリカーボ
ネイト樹脂である。
【図6】(a)〜(e)は、一般的な共擦り研磨工程を
示す説明図である。
【符号の説明】
1…定盤、 2…研磨布、3
…回転ホルダ、 4…ワーク保持プ
レート、4a…ワーク保持面、 5…研
磨剤、6…ノズル、 7…温度
調整器、8…冷却水系、 9…温
度調整器、10…弾性体リング、 11
…樹脂層、12…吸着孔、 13
…バキューム路、14…バキューム路、
15…空間部、16…導入管、W…ウエーハ、
Wd…ダミーウエーハ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桝村 寿 福島県西白河郡西郷村大字小田倉字大平 150 信越半導体株式会社 半導体白河 研究所内 (72)発明者 鈴木 文夫 福島県西白河郡西郷村大字小田倉字大平 150 信越半導体株式会社 半導体白河 研究所内 (72)発明者 岡村 晃一 新潟県中頚城郡頚城村大字城野腰新田 596番地2 直江津電子工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−150351(JP,A) 特開 平7−254579(JP,A) 特開 平8−274049(JP,A) 特開 昭63−73625(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 37/00 H01L 21/304

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク保持プレートを研磨布に摺接させ
    てワーク保持面を研磨した後、このワーク保持プレート
    のワーク保持面でワークの裏面側を保持し、次いでこの
    ワークを前記研磨布に摺接させてワークの表面側を研磨
    するようにしたワークの研磨方法であって、前記ワーク
    保持面を研磨する時のワーク保持プレートのワーク保持
    面の温度と、前記ワークを研磨するときのワーク保持プ
    レートのワーク保持面の温度とを等しく制御することを
    特徴とするワークの研磨方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のワークの研磨方法にお
    いて、前記ワーク保持面の温度の制御は、研磨中に供給
    される研磨剤の温度によって制御するか、または研磨布
    を保持する定盤の温度によって制御するか、または両者
    を併用して制御することを特徴とするワークの研磨方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のワークの
    研磨方法において、前記ワーク保持プレートのワーク保
    持面には樹脂層が形成され、この樹脂層と前記ワーク保
    持プレートには、真空吸着用の孔が設けられることを特
    徴とするワークの研磨方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のワークの研磨方法にお
    いて、前記樹脂層の樹脂素材は、ABS樹脂またはエポ
    キシ樹脂とされることを特徴とするワークの研磨方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のワークの研磨方法にお
    いて、前記樹脂層の厚みは、1〜5mmとされることを特
    徴とするワークの研磨方法。
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