JP3466421B2 - 管状発熱体 - Google Patents

管状発熱体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にプリンタ等の
電子写真装置におけるトナー定着用ヒートローラに代表
されるような、管状発熱体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリンタ等の電子写真装置に
おけるトナー定着装置は、発熱手段を備えたヒートロー
ラと、加圧ローラを対向して配置し、これらのローラ間
に印字後の用紙を通過させることによって、トナーを加
熱定着するようになっている。
【0003】そして、上記ヒートローラとしてはアルミ
ニウムやステンレス等の金属パイプ中にハロゲンランプ
等の加熱素子を設けたものが用いられてきたが、発熱効
率が悪いため1分以上のウォームアップ時間が必要であ
り、また消費電力も大きいという問題点があった。
【0004】そこで、金属パイプからなる円筒体の表面
にポリイミド等の有機樹脂からなる絶縁層を介して発熱
抵抗体を備え、更にその表面に離形層を備えた構造のヒ
ートローラが提案されている(特開昭55−72390
号、特開昭62−200380号公報等参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、定着用ヒー
トローラとしては、円筒体の内周面側に絶縁層を介して
発熱抵抗体を備え、円筒体の外周面側に離形層を備えた
構造のものがある。この場合、該定着用ヒートローラの
端部に設けられた電極部材は、円筒体の内部に設けられ
た発熱抵抗体の内周面上に導通及び固定されていなけれ
ばならない。
【0006】
【0007】
【0008】電極部材の接合強度を向上するために、電
極部材に係止部を設けて接着材によるアンカー効果を持
たせることも考えられるが、これだけではさほど大きな
効果が得られず、依然として、使用時に熱と大きな力が
加わった場合には電極部材が円筒体の内部方向に押し込
まれたり、空転したりするといった問題が生じていた。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【課題を解決するための手段】上記に鑑みて本発明は、
円筒体の内周面に発熱抵抗体を備え、該発熱抵抗体内周
面の少なくとも一方端に電極部材を接合してなる管状発
熱体において、上記電極部材に係止部を設け、該係止部
に導電性接着剤を充填するとともに、電極部材の端部に
も導電性接着剤を肉盛りして接合したことを特徴とする
ものである。さらに、上記係止部を凹形状または貫通孔
としたことを特徴とするものである。さらに、上記円筒
体の内部空間を真空にして上記電極部材を接合したこと
を特徴とするものである。また、上記円筒体の内部空間
に熱伝導性の高いガスを封入して上記電極部材を接合し
たことを特徴とするものである。また、上記円筒体の内
部空間と外気を流通させる貫通孔を上記電極部材に設け
たことを特徴とするものである。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を定着用
ヒートローラを例にとって、図によって説明する。
【0019】図1に示すように、本発明の定着用ヒート
ローラは、金属パイプからなる円筒体1の内周面に絶縁
層2を備え、この絶縁層2上に発熱抵抗体3を形成し、
この発熱抵抗体3の端部に導電性接着剤4を用いて電極
部材5を接合し、円筒体1の外周面には離形層6を備え
ている。なお、図1(b)では、一方の端部しか示して
いないが、両方の端部に同様に導通端子部材5を固着し
てある。
【0020】この電極部材5は、円筒体1の中空孔を塞
ぐような蓋状であり、中央部に突出部を形成して、その
端面を給電部材7との摺動面5aとしてある。そして、
この定着用ヒートローラを使用する際は、円筒体1を回
転させながら、端部に備えた電極部材5の摺動面5aに
給電部材7を当接させ、摺動させながら給電することに
よって、発熱抵抗体3に通電し、発熱させることができ
る。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】次に本発明について説明する。本発明で
は、図3に示してあるように、電極部材5の発熱抵抗体
3との接合面に凹凸状又は貫通孔からなる係止部5dを
設け、該係止部5dに導電性接着剤4を充填し、かつ電
極部材5の端部5eにも導電性接着剤4を肉盛りするこ
とを特徴としている。
【0028】このように電極部材5に係止部5dを設け
ることによって、電極部材5を円筒体に挿入、固定する
際に、電極部材5の係止部5dの凹部又は貫通孔中に導
電性接着剤4が入り込み、接着面端部の距離が増すこと
によるアンカー効果の増大により強固に接着することが
できる。
【0029】しかも、係止部5d及び端部5eに導電性
接着剤4を充填、肉盛りし、接着剤4自身のせん断強度
を積極的に利用することによって、電極部材5の円筒体
1の内部方向への押し抜き強度、及び電極部材5の回転
方向のトルク強度を大きく向上させることができる。そ
のため、使用時に熱や大きな力が加わった場合でも電極
部材5が脱落したり位置ずれを起こしたりすることを防
ぐことができる。
【0030】なお、係止部5dの形状は図3に示したも
のに限らず、上述したアンカー効果の増大と、導電性接
着剤4のせん断強度を利用できるような形状であれば、
さまざまなものとすることができる。
【0031】さらに、電極部材5は、円筒体1を覆うよ
うな形状であるため、内部の熱が逃げることを防止し、
保温効果を有する。また、気密を維持するように電極部
材5を接合すれば、内部空間を真空にして保温効果を高
めたり、逆に熱伝導性の高いガスを封入して均熱化を図
ることもできる。あるいは、内部空間と空気を流通させ
る必要がある場合は、電極部材5に小さな貫通孔を形成
しても良い。
【0032】また、以上の実施形態では定着用ヒートロ
ーラについて説明したが、この他に暖房用ヒータや温水
加熱用ヒータの発熱体等の一般的な管状発熱体について
も、本発明を適用することができる。
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】以上の本発明の定着用ヒートローラにおい
て、円筒体1を成す金属パイプは、熱伝導率0.03c
al/℃・cm・sec以上の金属からなり、具体的に
はアルミニウムやアルミニウム合金、鉄や鉄合金、ある
いはステンレス等を用い、その肉厚は0.5〜1mmと
する。また、絶縁層2はポリイミド、フェノール、ポリ
イミドアミド、ポリアミドイミド、シリコン、ボロシロ
キサン等の耐熱性に優れた樹脂からなり、その厚みは絶
縁耐力によって異なるが、例えばポリイミドの場合10
〜200μmの厚みが好ましい。
【0038】さらに、発熱抵抗体3は、導電剤と、マト
リックスを成す合成樹脂又はガラスとの混合物を用い
る。導電剤としては、Ag,Ni,Au,Pd,Mo,
Mn,W等の金属材、あるいはRe2 3 、Mn
2 3 、LaMnO3 等の金属化合物の少なくとも一種
を用いる。またマトリックスを成すガラスとしては、結
晶化ガラス、非結晶化ガラスのいずれでも良いが、結晶
化ガラスを用いることにより、加熱冷却サイクルによっ
ても抵抗値の変化を少なくすることができる。
【0039】なお、上記マトリックスを成す合成樹脂又
はガラスは成膜強度を向上するために必要であり、10
〜90重量%の範囲で含有させる。また、発熱抵抗体3
の厚みは5〜100μmとすることが好ましい。
【0040】あるいは、発熱抵抗体3を金属単体で形成
し、メッキ等により形成することもできる。
【0041】さらに、電極部材5は、円筒体1との熱膨
張率の差が10×10-6/℃以内で、電気抵抗率が10
μΩ・cm以下で、融点が800℃以上のものを用い、
具体的には、真鍮、銅、銅合金、ステンレス等、あるい
はこれらの金属表面にニッケル等のメッキを施したもの
を用いる。
【0042】次に、本発明の定着用ヒートローラの製造
方法を説明する。
【0043】まず、金属パイプからなる円筒体1を所定
形状に加工し、内周面に絶縁層2をスピンコート、スプ
レーコート、ディッピング等によって塗布し、200〜
450℃の空気中又は窒素雰囲気中で焼き付ける。この
上に、発熱抵抗体成分を有機溶剤、バインダー、分散剤
等と混合してペースト状にしたものをスクリーン印刷、
ディッピング、スプレーコーティング等により塗布して
400〜500℃で焼成し発熱抵抗体3とする。
【0044】この後、必要があれば発熱抵抗体3にレー
ザートリミングを施して抵抗値を調整した後、円筒体1
の外周面に離形層6をコーティングする。最後に、所定
箇所に電極部材5を導電性接着剤4で接合すれば、本発
明の定着用ヒートローラを得ることができる。
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【実施例】実施例1 以下、本発明の実施例を説明する。
【0054】図1に示す定着用ヒートローラを試作し
た。ここで、電極部材5は、係止部5dを設けていない
ものと、図3に示すような係止部5bを設けてあるもの
の2種類を用いた。そして、電極部材5と発熱抵抗体3
との接合方法として、図4(a)に示すように接合面の
みに導電性接着剤4を塗布したもの、図4(b)に示す
ように接合面から導電性接着剤4をはみ出させアンカー
効果を持たせたもの、図4(c)に示すように係止部5
dに導電性接着剤4を充填したもの、図4(d)に示す
ように係止部5bに導電性接着剤4を充填し、かつ端部
5eに導電性接着剤4を肉盛りしたものの4種類を用意
した。それぞれについて、電極部材5の内部方向への押
し抜き強度と、空転に対する回転方向のトルク強度を測
定した。
【0055】結果を表1に示す。この結果より、電極部
材5に係止部5dを設け、該係止部5dに導電性接着剤
4を充填、肉盛りし、且つ端部5eにも導電性接着剤4
を充填、肉盛りすることにより(No.4)、管内部方
向への電極部材5の押し抜き強度及び電極部材5空転に
対するトルク強度を十分なものにすることができる。
【0056】
【表1】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、円筒体の内周面に発熱
抵抗体を備え、該発熱抵抗体内周面の少なくとも一方端
に電極部材を接合してなる管状発熱体において、該電極
部材に係止部を設け、該係止部に導電性接着剤を充填す
るとともに、電極部材の端部に導電性接着剤を肉盛りす
ることにより、電極部材の接合強度、特に管内部方向へ
の押し抜き強度及び回転方向のトルク強度を格段に向上
することができ、使用時に電極部材に熱や大きな力が加
わった場合でも電極部材が脱落したり、位置ずれを起こ
したりすることを防ぐことができる。
【0064】
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の定着用ヒートローラを示す側
面図、(b)は(a)中のX−X線断面図である。
【図2】(a)(b)は本発明の定着用ヒートローラに
用いる電極部材を示す断面図である。
【図3】(a)(b)は定着用ヒートローラに用いる電
極部材の参考例を示す断面図である。
【図4】(a)〜(d)は本発明の定着用ヒートローラ
における電極部材と発熱抵抗体のさまざまな接合方法を
示す図である。
【符号の説明】
1:円筒体 2:絶縁層 3:発熱抵抗体 3a:内周面 4:導電性接着剤 5:電極部材 5a:摺動面 5b:面取り部 5c:外周面 5d:係止部 5e:端部 6:離形層 7:給電部材 C:発熱抵抗体3と電極部材3のクリアランス L1:発熱抵抗体3の内周面3aの直径 L2:電極部材5の外周面5cの直径 D:面取り部5aの幅

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒体の内周面に発熱抵抗体を備え、該発
    熱抵抗体内周面の少なくとも一方端に電極部材を接合し
    てなる管状発熱体において、上記電極部材に係止部を設
    け、該係止部に導電性接着剤を充填するとともに、電極
    部材の端部にも導電性接着剤を肉盛りして接合したこと
    を特徴とする管状発熱体。
  2. 【請求項2】上記係止部を凹形状または貫通孔としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の管状発熱体。
  3. 【請求項3】上記円筒体の内部空間を真空にして上記電
    極部材を接合したことを特徴とする請求項1または2記
    載の管状発熱体。
  4. 【請求項4】上記円筒体の内部空間に熱伝導性の高いガ
    スを封入して上記電極部材を接合したことを特徴とする
    請求項1または2記載の管状発熱体。
  5. 【請求項5】上記円筒体の内部空間と外気を流通させる
    貫通孔を上記電極部材に設けたことを特徴とする請求項
    1または2記載の管状発熱体。
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