JP3465636B2 - 物体検知装置及び物体検知方法 - Google Patents

物体検知装置及び物体検知方法

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JP3465636B2
JP3465636B2 JP17403999A JP17403999A JP3465636B2 JP 3465636 B2 JP3465636 B2 JP 3465636B2 JP 17403999 A JP17403999 A JP 17403999A JP 17403999 A JP17403999 A JP 17403999A JP 3465636 B2 JP3465636 B2 JP 3465636B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば物質や液
体、粉体、人体等の有無、又は人体の子供、大人の別等
の種類を検知する高周波利用の物体検知装置及び物体検
知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の物質や液体の有無又は種類を検知
する検知装置には、物質に通電して、例えばその電位降
下を見る通電法、物体との接触による誘電法を用いるも
の、あるいは近接スイッチや光電式、超音波式のスイッ
チが使用されている。また、従来、人体の有無を検知す
るものとして、重さを測定する重量センサ、人体の接近
により変化する静電容量を用いる静電容量センサ、人体
による光の反射、遮断等を検知する光センサ、さらに他
の赤外線センサ、超音波センサ等が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の物体検
知装置は、静止した人体を荷物等と安定して区別するこ
とはできなかった。重量センサは重い荷物を置いたとき
に誤動作をし、光センサは遮光するものならどのような
物質でも物質有りと誤動作する。また、超音波センサは
反射するものならどのような物質でも物質有りと誤動作
する。さらに、赤外線センサでは、動きをとらえて人体
有りと判断するので、静止した人体では、反応しないと
いう問題点がある。
【0004】また、よく使用されているセンサ(物体検
知装置)として椅子に設けた静電容量センサがあるが、
周囲の影響を受けやすく、足を床から離すと誤動作する
という問題点もある。また、足が床に届かない子供では
反応しない問題点もある。この発明は上記問題点に着目
してなされたものであって、従来の物体検知装置の問題
点を解消し、静止した人体でも人体以外の物体と区別し
て精度良く検知できる人体検出用の物体検知装置、人体
以外の物体を検知できる物体検知装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この出願の特許請求の範
囲の請求項1に係る物体検知装置は、異なる周波数の高
周波信号を発振し得る発振部と、この発振部からの高周
波信号を受ける共振回路を含むセンサ部と、このセンサ
部の外部近傍の状況に応じた異なる周波数毎の反射波信
号を検知し、これら異なる周波数毎の反射波に応じた信
号を出力する検知部と、この検知部の複数の周波数に対
する出力データから、物体の検知を行う制御部とを備え
ている。
【0006】この物体センサでは、発振部より高周波信
号をセンサ部に供給する。そして、発振部の発振周波数
は、所定の範囲にわたり、自動的にあるいは手動により
変化し、走査される。センサ部に供給された高周波信号
は、センサ部の外部状況により、反射波が発生する。こ
の異なる周波数毎の反射波は検出部で検出され、出力さ
れる。異なる周波数毎の反射波は、外部状況の相違、例
えば空気、物体、人体等によって透磁率が相違し、その
透磁率の相違によってインピーダンスが異なるため、周
波数に応じ異なるレベルで発生する。センサ部の近くに
何も存在しない場合か、荷物等が存在する場合は、例え
ば図13に示すように、ある周波数で極端に反射波が小
さくなる。つまりQが高くなる。しかし、人体が存在す
る場合は、共振特性を持つもののQが低く、反射波が常
に基準値以上存在する。したがって、周波数の走査範囲
内での反射波の大小により、荷物や人体の検知を行うこ
とができる。
【0007】また、請求項5に係る物体検知装置は、異
なる周波数の高周波信号を発振し得る発振部と、人体の
検知部の大きさに応じたコイルを持つ共振回路を含むセ
ンサ部と、このセンサ部の外部近傍の状況に応じた異な
る周波数毎の反射波信号を検知し、これら異なる周波数
毎の反射波信号に応じた信号を出力する検知部と、この
検知部の複数の周波数に対する出力データから、人体と
その他の物体とを識別して検知を行う制御部とを備えて
いる。
【0008】また、請求項9に係る物体検知方法は、発
振部で高周波信号を発生し、順次その高周波信号の周波
数を変化させながら、共振回路を含むセンサ部に供給
し、発振した各周波数に対する各反射電力を測定し、こ
の各周波数と反射電力の関係から、荷物あるいは人体等
の物体を検知するようにしている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態により、この発
明をさらに詳細に説明する。図1は、この発明の一実施
形態である人体センサに適用される前提となる物体検知
装置の構成を示す回路図である。この物体検知装置は、
センサ部1と、このセンサ部1に伝送路4を介して高周
波信号を伝送する発振部2と、センサ部1に供給された
高周波信号がセンサ部1で反射されて発振部2側に戻る
反射信号を検出する反射波センサ部3とから構成されて
いる。検知部の一例としての反射波センサ3およびセン
サ部1は、受動素子のみからなり、能動素子を含んでい
ない。
【0010】センサ部1は、ここでは検知コイル11
と、この検知コイル11と直列共振回路を形成する共振
用コンデンサ12と、1次側が入力側の共振回路に接続
され、2次側が高周波入力端子14とアースGNDに接
続される実数用トランス13とから構成されている(図
2参照)。もっとも、共振回路は並列共振回路を用いて
もよい。
【0011】発振部2は、ここでは水晶振動子を使用し
た発振回路を採用しているが、発振回路自体は、周知の
高周波発振回路であれば他の回路でもよく、例えば、L
C発振器やPLLを用いたものであってもよい。発振部
2の出力周波数は、ここでは40.68MHzを採用し
ているが、10MHz〜300MHzが非磁性体を検出
し、しかも装置を小型に保つ上で適切である。また、反
射波センサ部3は、方向性結合器を含み、センサ部1か
らの反射波を電力として検出し、電圧に変換している。
すなわち、伝送路4に接続されるコンデンサ31、この
コンデンサの一端に接続される抵抗32とコイル33の
並列回路であり、コイル33が伝送路4にM結合され、
並列回路の他端がダイオード34のアノードに接続さ
れ、ダイオード34のカソードがコンデンサ35を介し
てGND接続されるとともに、カソードからアナログの
出力信号、すなわち電圧に変換された反射波を導出する
ようになっている。ここで使用している反射波センサ
は、このようにCM結合のものを用いているが、MM結
合方法によるもの等、他のセンサを用いてもよい。
【0012】この物体検知装置では、発振部2より伝送
路4を介してセンサ部1に高周波信号が供給される。
今、例えば共振回路の共振周波数が発振部2の周波数と
一致するように設定されており、検知物体(又は物質)
が存在しない周囲が空気のときに、センサ部1のインピ
ーダンス(ここでは、虚数部が零で実装部のみの50
Ω)と伝送路4のインピーダンスの整合が取れていると
すると、送られてきた高周波信号の反射がほとんど0で
あり、反射波センサ3からの出力が0となるのて、物体
無しを検知できる。
【0013】もし、物体が存在すると、空気とその物体
の透磁率の相違から、センサ部1は磁気的影響を受け、
インピーダンスが変化する。センサ部1のインピーダン
スが整合インピーダンスより大きくずれると、反射信号
も大となり、この反射信号が反射センサ部3で検出さ
れ、反射波すなわちインピーダンスの変化に応じたアナ
ログ信号が出力されるので、物体の存在を検知すること
ができ、以上より、物体の有無を知ることができる。物
質や物体の有無を検出するのに、検出部で反射波を検知
しているが、物質や物体の透磁率の差異さえ検出できれ
ばよい。また、センサ部1の共振時には、共振回路のイ
ンピーダンスの虚数部の数値は零付近に設定されてい
て、物質や物体検知時には、インピーダンスの虚数値の
増大に応じたアナログ信号を検知部から出力するように
してもよい。
【0014】ところで、透磁率の低い物質や、液体の判
別に上記実施例装置の如き反射波を用いると、反射波の
変化そのものは非常に少なく、図5のaのように反射波
の最低点から測定すると、反射波の変化に対する出力電
圧の変化が小さくなってしまう。したがって、図5のも
っとも傾斜の多い80%以内の反射位置(例えばbの位
置)から測定を始めると反射波に対する出力電圧の変化
が大きく、センサとしての感度が高くなる。この場合
は、発振部2の発振周波数をセンサ部1の共振周波数よ
りずらし、共振特性の勾配の急な点の周波数に設定す
る。
【0015】なお、センサ部1の検知コイル11は空心
の巻線ではなく、図3に示すように、トロイダルコア1
5の一部15aを切断したC型のものに巻回することに
より、磁束を集中させることができ、漏洩磁界の軽減と
感度上昇を得ることができる。この切断部の形状、大き
さを変えることによって種々の物質や液体に対応するこ
とができる。
【0016】また、上記物体検知装置では、反射電力を
検出して、その大小により物質の有無、種類等を検出す
る例を示したが、他の実施例として、図4に示すよう
に、センサ部1と発振部2間の伝送路4上で、反射波の
位相、電圧、電流値のどれか一つ以上を検知部3で検知
し、反射電力に換算するのと、同様に扱うことのできる
信号を得ることができる。なお、発振部2と検知部3と
を同一基板上に設け、センサ部1と検知部3とをケーブ
ルで結合し、センサ部1を発振部2と検知部3とから分
離、独立して構成すると、センサ部1の取付け位置の自
由度が増し、センサ部1の取替えも簡単にできるように
なる。
【0017】図6は、この発明の他の一実施形態である
人体と他の物体の別を検知する物体検知装置(人体セン
サ)の構成を示す回路図である。この人体センサは、セ
ンサ部1と、このセンサ部1に伝送路4を介して高周波
信号を伝送する発振部2と、センサ部1に供給された高
周波信号がセンサ部1で反射されて発振部2側に戻る反
射信号を検出する反射波センサ部3と、検出された反射
信号を取り込んで信号処理する制御部5と、から構成さ
れている。基本的な構成は、図1に示した装置と変わる
ところはない。
【0018】センサ部1は、ここでは検知コイル11
と、この検知コイル11と直列共振回路を形成する共振
用コンデンサ22と、1次側が入力側の共振回路に接続
され、2次側が高周波入力端子14とアースGNDに接
続される実数用トランス13とから構成されている。も
っとも、共振回路は並列共振回路を用いても良い。検知
用コイル11は、図7に示すように、人体の一部の測定
部、ここでは臀部の大きさに応じた直径200mmの1
回巻きの円形の空芯のコイルが使用され、コイル21以
外のセンサ部1、発振部2、反射センサ部3、制御部5
は回路ケース体40に収納される。また、検知用のコイ
ル11は、図8に示すように、直径200mmのコイル
11aと直径100mmのコイル11bの2個設け、用
途に応じ、これら11a、11bのいずれかを選択して
使用しても良いし、これらを直列接続して使用しても良
い。
【0019】また、図9に示すように、検知用コイル1
1を縦断面視E形の磁性体コア18に巻回し、コイル1
1の面に直交する一方向にのみ磁界を発生するようにし
てもよい。また、検知する対象によって、コイルの巻
数、径を適宜変更してもよい。なお、検知用コイル11
の導線としては、高周波信号の良導体であるAu
(金)、Ag(銀)、Cu(銅)、Al(アルミニュウ
ム)等が使用される。コイル11を良導体で形成するこ
とにより、感度がアップし、高周波電力損失が軽減され
る。
【0020】発振部2は、ここではLC共振型の発振回
路を用いているが、発振回路自体は、周知の高周波発振
回路であれば他の回路でもよく、例えば水晶発振器やP
LLを用いたものであってもよい。なお、発振部2に
は、可変コンデンサ41を含み、この可変コンデンサ4
1の容量を自動的に変化させることにより、発振部2よ
り出力する高周波信号の周波数を、例えば、30MHZ
〜50MHZの範囲で走査する。走査機構は、発振部2
自身に備えていても良いし、制御部50からの指令に応
じて、変化させてもよい。
【0021】また、反射波センサ部3は、図1に示した
ものと同じである。制御部50は、A/D変換器51、
CPU52を備え、反射波センサ部3からのアナログ信
号をディジタル信号に変換し、反射波レベル及び周波数
から論理処理し、空席、荷物、人体の着座等の判別検知
処理を実行する。上記した実施形態人体センサは、図1
0に示すように、座席(乗用車、列車、劇場等)61の
座部の内部に埋込む態様で組み込まれたり、図11に示
すように座布団62の内部に埋込む態様で組み込まれ
る。座席の場合、背もたれ、内部に設けてもよい。
【0022】この実施形態人体センサでは、発振部2で
高周波信号を発生し、伝送路4を介してセンサ部1に供
給される。発振部2の高周波信号は、上記したように、
30MHZ〜50MHZの範囲で走査される。センサ部
1に供給された高周波信号は、センサ部1で反射され
る。センサ部1では、検知コイル11の近傍に置かれる
物体により、物体の透磁率が相違するところから、セン
サ部1のインピーダンスが相違し、コイル11の近傍、
つまり外部状況によって発生する反射波のレベルが相違
する。この反射波を反射波センサ部3で検出し、制御部
50でその反射波レベルと周波数から、空席、荷物、人
体等の別を判別検知する。
【0023】図12は、この発明の他の実施形態人体セ
ンサを示す回路図である。この実施形態人体センサは、
センサ部1及び反射波センサ部3は、図6に示したもの
と同様である。発振部2は、PLL発振器49を使用す
る点で、図6のものと相違する。発振部2は、制御部5
0のCPU52からの指令により、高周波発振周波数を
変化する。
【0024】上記実施形態人体センサを図10、図11
のように、座席61あるいは座布団62に組込んだ状態
において、発振部2を発振させると、空席の場合、子供
が着座した場合、大人が着座した場合、及び荷物を載置
した場合の、反射波の特性は図13のa、b、c、dに
示す特性となる。これによると、a、dの空席、及び荷
物を載置した場合は、ある周波数で反射波が非常に小さ
く、Qが高い。b、cの人体が着座した場合は、ある周
波数で反射波が小さくなるが、変化の程度が小さく、Q
が小さい。このような反射波の周波数特性の相違は、空
席(空気)、荷物、人体等の透磁率の相違によって生じ
るものである。
【0025】したがって、図14に示すように、反射波
センサ部3より検出される反射波レベルが、基準値SR
より、全周波数範囲にわたり大きければ、人が着座して
おり、逆に基準値SR より低い反射波の周波数があれ
ば、空席かあるいは荷物が載置されていることを示す。
制御部50のCPU52で、上記人体、空席、荷物の判
別処理を行う。このような処理は、図22の人体センサ
でも同様に行われる。
【0026】次に、上記、図12の実施形態人体センサ
における検知処理動作を、図15に示すフロー図により
説明する。先ず、CPU52では、周波数設定カウンタ
を0にする〔ステップST1〕。そして、周波数設定カ
ウンタのカウント値を発振部2のPLL発振器49にセ
ットする〔ステップST2〕。
【0027】この状態で発振部2は、セットした値に対
応する周波数で、高周波信号を発振する。この高周波信
号は、伝送路14を経て、センサ部1に供給される。そ
して、外部状況に応じた反射信号が、反射波センサ3で
検出される。CPU52は、A/D変換部51を通して
反射波のA/D変換されたものを読み込む(ステップS
T3)。
【0028】次に、読み込んだ反射波のA/D値が規定
値(75)以上であるか否かを判定する(ステップST
4)。反射波が規定値以上の場合は、周波数設定カウン
タを1インクリメント(ステップST5)し、周波数設
定カウンタのカウント値が16になったかを判定する
(ステップST6)。当初は、カウント値が16に達し
ていないので、ステップST2に戻り、1だけインクリ
メントした周波数設定カウンタのカウント値をPLL発
振器49にセットし、その新しいカウント値に対応した
周波数で、発振部2を発振させる。そして、前回と同
様、ステップST2、…、ステップST6の処理を繰り
返す。
【0029】周波数設定カウンタのカウント値が16に
なるまでに、反射波のA/D値が規定値(75)より小
さいと、ステップST4の判定がNOとなる。この場合
は、図30に示すように、反射波レベルがある周波数で
基準値SR よりも小さくなったものであり、この場合は
Qが高く、空席か荷物であり、したがって人体はないと
判定する(ステップST7)。また、周波数設定カウン
タのカウント値が16になると、一回の周波数変化の走
査が終了したことになり、この時点でも、なお反射波の
A/D値が規定値より小さいものがない場合は、図14
において、走査周波数範囲に亘り、反射波レベルが規定
値SR 以上であるとことを示す。そのため、ステップS
T6で周波数設定カウンタのカウント値が16になった
時は、判定YESで、人体が有ると判定する(ステップ
ST8)。
【0030】図16は、この発明の他の実施形態を示す
人体センサの回路図である。この実施例人体センサは、
図6に示したものの発振部12と反射波センサ部3間に
アッテネータ10を設けたものである。アッテネータ1
0は、抵抗104、105、106から構成されるπ形
回路が使用されているが、他の型式のものを用いてもよ
い。
【0031】センサ部1のインピーダンスが測定物によ
って大きく変化すると、反射波センサ3の信号が増大す
る。このとき、発振部2の負荷インピーダンスとセンサ
部1の入力インピーダンスの整合が取れていないため、
発振部2は不安定な動作となる。この不安定な動作を防
ぐために、アッテネータ10を発振部2の出力側に配
し、発振部2の出力の一部を常に抵抗に消費させ(50
%程度が望ましい)、インピーダンス変化が激しく整合
の取れないときでも、発振部2の負荷インピーダンスを
ある程度一定化することで、発振部2が安定動作するよ
うにしている。アッテネータ10は、図6、図12の回
路に設けてもよい。
【0032】なお、上記実施形態では、反射波センサ3
で反射波レベルを検出しているが、定圧波比(SWR)
を測定してもよい。この例については後述する。また、
他の実施形態として、発振部で発生させた高周波信号
を、伝送路を介してセンサ部に供給し、検出部で伝送路
から送られてくる高周波信号に対する位相のずれを検出
してもよい。
【0033】また、他の実施形態として、発振部で高周
波信号を発生し、この高周波信号を伝送路を介して、共
振回路を含むセンサ部に供給し、空席、荷物、人体等の
外部の状況に応じて、センサ部の電圧、もしくは電流を
検出し、この電圧もしくは電流により物体を検知しても
よい。また、上記実施形態では、空席、荷物、人体を識
別検知する人体センサについて説明したが、この発明
は、荷物以外の種々の物を検知する物体の検知装置とし
ても広く適用できる。
【0034】
【発明の効果】この発明によれば、発振器の周波数を変
更して物体検出を行うので、静止人体と荷物の分別が可
能である。また、人体検知を行う場合に、人体に接触す
る必要がない。衣類に影響されない。体重に影響されな
い。子供でも検知が可能である。電磁界イミュニティに
強い。高分解能である。等の種々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である人体とその他の物
体の別を検知する装置に適用する物体検出装置の構成を
示す回路図である。
【図2】同物体検出装置のセンサ部の回路図である。
【図3】同センサ部に使用されるトロイダルコアに巻回
した検知コイルを示す図である。
【図4】他の実施形態を説明するブロック図である。
【図5】センサ部の反射特性を示す図である。
【図6】この発明の一実施形態人体センサの回路図であ
る。
【図7】同実施形態人体センサの検知用コイルを説明す
る図である。
【図8】同実施形態人体センサに使用される他の検知用
コイルを説明する図である。
【図9】同実施形態人体センサに使用される、さらに他
の検知用コイルを説明する図である。
【図10】同実施形態人体センサを座席に組込んだ場合
を説明する図である。
【図11】同実施形態人体センサを座布団に組込んだ場
合を説明する図である。
【図12】この発明の他の実施形態人体センサを示す回
路図である。
【図13】同実施形態人体センサにおける空席、着座
(子供)、着座(大人)、荷物の別による発振部からの
信号による周波数と反射波の関係を示す図である。
【図14】同実施形態人体センサにおける人体着座の検
知動作を説明するための周波数−反射波特性を示す図で
ある。
【図15】同実施形態人体センサにおける着座検知動作
を説明するためのフロー図である。
【図16】この発明のさらに他の実施形態人体センサを
示す回路図である。
【符号の説明】
1 センサ部 2 発振部 3 反射波センサ部 14 伝送路 41 可変コンデンサ 50 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲上 三佐子 京都市右京区山ノ内山ノ下町24番地 株 式会社オムロンライフサイエンス研究所 内 (56)参考文献 特開 平6−201841(JP,A) 特開 平6−167573(JP,A) 特開 平6−249963(JP,A) 実開 平3−55584(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01V 3/10 G01N 27/72 H03K 17/95

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なる周波数の高周波信号を発振し得る発
    振部と、この発振部からの高周波信号を受ける共振回路
    を含むセンサ部と、このセンサ部の外部近傍の状況に応
    じた異なる周波数毎の反射波信号を検知し、これら異な
    る周波数毎の反射波に応じた信号を出力する検知部と、
    この検知部の複数の周波数に対する出力データから、物
    体の検知を行う制御部とを有することを特徴とする物体
    検知装置。
  2. 【請求項2】前記共振回路のコイルは、1回巻き以上の
    空芯のコイルであることを特徴とする請求項1記載の物
    体検知装置。
  3. 【請求項3】前記共振回路のコイルは、磁性材に巻回し
    たコイルであることを特徴とする請求項1記載の物体検
    知装置。
  4. 【請求項4】前記センサ部の共振回路は、複数個のコイ
    ルを含むことを特徴とする請求項1記載の物体検知装
    置。
  5. 【請求項5】異なる周波数の高周波信号を発振し得る発
    振部と、人体の検知部の大きさに応じたコイルを持つ共
    振回路を含むセンサ部と、このセンサ部の外部近傍の状
    況に応じた異なる周波数毎の反射波信号を検知し、これ
    ら異なる周波数毎の反射波信号に応じた信号を出力する
    検知部と、この検知部の複数の周波数に対する出力デー
    タから、人体とその他の物体とを識別して検知を行う制
    御部とを有することを特徴とする物体検知装置。
  6. 【請求項6】前記コイルは、座席に組み込まれているこ
    とを特徴とする請求項5記載の物体検知装置。
  7. 【請求項7】前記コイルは、座布団に組み込まれている
    ことを特徴とする請求項5記載の物体検知装置。
  8. 【請求項8】前記コイルは、高周波信号の良導体材料で
    形成されていることを特徴とする請求項5、請求項6ま
    たは請求項7記載の物体検知装置。
  9. 【請求項9】発振部で高周波信号を発生し、順次その高
    周波信号の周波数を変化させながら、共振回路を含むセ
    ンサ部に供給し、発振した各周波数に対する各反射電力
    を測定し、この各周波数と反射電力の関係から、荷物あ
    るいは人体等の物体を検知することを特徴とする物体検
    知方法。
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