JP3465331B2 - 階層型ネットワーク管理システム - Google Patents

階層型ネットワーク管理システム

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JP3465331B2 JP32682093A JP32682093A JP3465331B2 JP 3465331 B2 JP3465331 B2 JP 3465331B2 JP 32682093 A JP32682093 A JP 32682093A JP 32682093 A JP32682093 A JP 32682093A JP 3465331 B2 JP3465331 B2 JP 3465331B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信ネットワークの管
理システムに関し、特にエージェント、サブマネージ
ャ、統合マネージャにより階層的に構成され、それらの
間の通信プロトコルとして、例えば、SNMP(シンプ
ル・ネットワーク・マネージメント・プロトコル)を用
いる階層型ネットワーク管理システムにおける統合マネ
ージャとサブマネージャ間の管理情報の通信方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、通信ネットワークの管理システ
ムは、管理対象となる通信ネットワーク構成要素(以
下、管理オブジェクトという)の管理および制御を行な
う複数のエージェントと、これらの複数のエージェント
を管理するマネージャとからなる。上記マネージャは、
各エージェントからの情報を収集、あるいはエージェン
トに対する管理オブジェクトのオペレーション指示等を
行なうことにより、通信ネットワーク全体を統合管理す
る。
【0003】通信ネットワークの規模が大きくなると、
エージェントの数が増し、エージェントの所在位置が広
範囲に散在するため、全てのエージェントを1つのマネ
ージャで統合管理することが困難になる。そこで、通信
ネットワークを複数のサブネットワークに分割し、各サ
ブネットワーク毎にサブマネージャを配置し、サブネッ
トワーク内のエージェントはサブマネージャで管理およ
び制御するようにし、これらのサブマネージャの上位シ
ステムとして統合マネージャを設けた構成、すなわち、
マネージャが複数のサブマネージャと一つの統合マネー
ジャとからなる階層化された管理システム構造が採用さ
れる。
【0004】例えば、図2に示すように、複数のローカ
ル・エリア・ネットワーク(以下LANと略す)L1〜
L4と、これらのLAN間を接続するワイド・エリア・
ネットワーク(以下、WANと略す)とから構成される
通信ネットワークでは、各LANが複数のエージェント
400を有し、各LAN毎にLAN内のエージェントを
管理するサブマネージャ200を設置し、いずれかのL
AN(この例ではLAN:L4)に接続された統合マネ
ージャ100で上記各サブマネージャ200を統合管理
するようにしている。このように各サブネットワーク毎
(この例ではLAN:L1〜L4)にサブマネージャを
設置し、ネットワークの分散管理を行なう技術は、例え
ば、「分散LANドメインのOSIによる統合管理」
(宮内他、情報処理学会論文誌、1993年6月号、pp1426
〜1440)に記載されている。
【0005】通信ネットワークの管理に関する国際的な
標準規格としてオー・エス・アイ(OSI)管理標準
と、アイ・エー・ビー(IAB)管理標準の2つが存在
するが、上記論文では、各サブマネージャがIAB管理
標準に基づいてサブネットワーク内のエージェントを管
理し、統合マネージャは、OSI管理標準に基づいてサ
ブマネージャを管理している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】統合マネージャ、サブ
マネージャ、エージェントからなる階層型ネットワーク
管理システムでは、統合マネージャの負担の軽減やサブ
システム間で交換される情報量を削減するために、例え
ば、エージェントが発行する情報のうち、通信ネットワ
ーク全体を管理するために必要な特定の管理情報だけが
統合マネージャに通知されることが望まれる。
【0007】このためには、統合マネージャが必要とす
る情報を、例えば、エージェント自身にフィルタリング
して発行させることも考えられるが、マルチベンダのネ
ットワーク環境では各エージェントの機能を変更するこ
とは困難であり、実現が難しい。
【0008】本発明の目的は、上述した階層型ネットワ
ーク管理システムにおいて、各エージェントが発行する
情報のうち、統合マネージャには、通信ネットワークの
管理に必要な情報だけが通知されるようにした管理情報
の通信方式を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による階層型ネットワーク管理システムで
は、エージェントが発行する管理オブジェクトの状態変
更通知情報(以下、トラップ情報という)を各サブマネ
ージャがフィルタリングして統合マネージャに通知する
ようにしたことを特徴とする。各サブマネージャは、ト
ラップ情報のフィルタリングする条件を管理情報ベース
(MIB)内に記憶している。フィルタ条件は、統合マ
ネージャが必要(あるいは不要)とするトラップ情報の
タイプを指定する情報、あるいはこれらトラップ情報の
発行元を特定するための情報を含み、各サブマネージャ
管理下にあるエージェントからトラップ情報を受信した
時、受信トラップ情報のタイプや発行元エージェント
と、MIB中に設定されるフィルタ条件とを比較するこ
とによって、統合マネージャに通知すべきトラップ情報
か否かを判断する。
【0010】上述したフィルタ条件は、例えば、統合マ
ネージャから各サブマネージャに指定できるようにして
おき、統合マネージャからフィルタ条件の変更指示を受
けた場合は、その指示にしたがって各マネージャがフィ
ルタMIB中のフィルタ条件(以下、フィルタ条件を設
定したMIBをフィルタMIBという)の変更を行な
う。
【0011】フィルタ条件の変形例として、一つのフィ
ルタ条件が、ブロードキャストアドレスで複数のエージ
ェントを指定してもよい。また、特定エージェントから
のトラップ情報は、そのタイプに無関係に統合マネージ
ャに通知できるようにするために、トラップ情報の指定
情報として特殊な記号(ワイルドカード)を設けてもよ
い。
【0012】サブマネージャから統合マネージャへのト
ラップ情報の発行の変形例として、例えば、比較的重要
度の低いトラップ情報については、フィルタ条件で指定
した所定回数の受信があったときに初めて統合マネージ
ャに通知するようにしてもよい。また、予めフィルタ条
件で指定された複数種類のトラップ情報が揃った時点
で、その旨を知らせるトラップ情報を統合マネージャに
通知するようにしてもよい。
【0013】
【作用】本発明の階層型ネットワーク管理システムで
は、エージェントから通知されるトラップ情報を各サブ
マネージャでフィルタリングするようにしているため、
統合マネージャが必要とするトラップ情報を選択的に通
知することができ、統合マネージャの負担を軽減でき
る。また、フィルタ条件は、統合マネージャからの指令
に応じて設定および変更することができ、ネットワーク
の構成変更に柔軟に対応したネットワーク管理が可能と
なる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例1について説明する。図1
は、本発明による階層型ネットワーク管理システムの構
成の一例を示す。階層型ネットワーク管理システムは、
統合マネージャ100と、複数のサブマネージャ200
と、各サブマネージャが管轄する複数のエージェント4
00との3種類のサブ・システムから構成され、これら
サブ・システム間はSNMP(シンプル・ネットワーク
・マネージメント・プロトコル)により通信を行なう。
【0015】各エージェント400は、サブマネージャ
200を介して、統合マネージャ100からの指示を受
け、通信ネットワーク構成要素である管理オブジェクト
を制御すると共に、管理オブジェクトで発生した種々の
イベントを、トラップ情報としてサブマネージャ経由で
統合マネージャ100に通知する。
【0016】サブマネージャ200は、一つ、あるいは
複数個のエージェント400を含むサブネットワークご
とに設けられ、エージェント400が発行したトラップ
情報を統合マネージャ100に通知したり、統合マネー
ジャ100が発行したオペレーション指示をエージェン
ト400に振り分ける等、中継機能としての役目を持
つ。
【0017】統合マネージャ100は、階層型ネットワ
ーク管理システム全体に一つ置かれるものとし、サブマ
ネージャ200を介して、トラップ情報を収集したり、
エージェント400に対する管理オブジェクトへのオペ
レーション指示をサブマネージャ200に発行する。
【0018】このような階層型ネットワーク管理システ
ムの通信ネットワーク上での実現形態例を図2に示す。
この例では、通信ネットワークは複数のローカル・エリ
ア・ネットワーク(以下、LANと略す:L1〜L4)
と、これらのLANを接続するワイド・エリア・ネット
ワーク(以下、WANと略す)とから構成される。
【0019】本実施例では、各LANが複数のエージェ
ント400を有し、各LAN毎にサブマネージャ200
を設け、いずれかのLAN(この例ではLAN:L4)
に統合マネージャ100を一つだけ設けることとする。
【0020】図3は、本発明によるサブマネージャ20
0のシステム構成を示す。サブマネージャ200は、サ
ブマネージャ・システム制御機能210と、トラップ受
信機能220と、トラップフィルタ機能230と、トラ
ップ発行機能240と、統合マネージャ要求受信機能2
50と、統合マネージャ要求応答機能260と、フィル
タMIB制御機能270と、オペレーション指示発行機
能280と、フィルタMIB290とからなる。
【0021】また、サブマネージャ200は、エージェ
ント400から通知されたトラップ情報を受信し、内部
でフィルタリングして、そのフィルタリング結果を統合
マネージャ100に通知あるいは破棄する機能と、統合
マネージャ100からの指令を受信し、該指令がエージ
ェント400に対するものであれば、オペレーション指
示をエージェント400に発行する機能と、上記指令が
サブマネージャ200のフィルタMIB290に記憶さ
れるフィルタ条件を変更するものであれば、該指令にし
たがってフィルタ条件の変更を行なう機能とを備える。
【0022】サブマネージャシステム制御機能210
は、サブマネージャ200内の各機能の起動/終了等、
制御を行なう。トラップ受信機能220は、エージェン
ト400からのトラップ情報を受信し、受信したトラッ
プ情報をトラップフィルタ機能230に引き渡す。トラ
ップフィルタ機能230は、フィルタMIB290に設
定されるフィルタ条件を参照して、トラップ受信機能2
20から引き渡されたトラップ情報のフィルタリングを
行なう。フィルタリングした結果、統合マネージャ10
0に通知するトラップ情報があれば、トラップ発行機能
240に引き渡す。トラップ発行機能240は、統合マ
ネージャ100にトラップ情報を発行する機能を持つ。
統合マネージャ要求受信機能250は、統合マネージャ
100からの要求を受信する。受信した要求がエージェ
ント400へのオペレーション指示メッセージの場合、
オペレーション指示発行機能280に引き渡し、フィル
タMIB290のフィルタ条件に関する要求の場合には
フィルタMIB制御機能270に引き渡す。オペレーシ
ョン指示発行機能280は、統合マネージャ要求受信機
能250から渡されたオペレーション指示メッセージを
エージェント400宛に発行する。フィルタMIB制御
機能270は、統合マネージャ要求受信機能250から
渡されたフィルタ条件の設定要求に基づき、フィルタM
IB290中のフィルタ条件を設定し、その結果(エラ
ー情報等)を統合マネージャ要求応答機能260に渡
す。統合マネージャ要求応答機能260は、フィルタM
IB制御機能270より渡された統合マネージャ100
からの要求に対する応答を統合マネージャ100宛に発
行する。
【0023】図4はフィルタMIB290に格納される
フィルタ条件を設定したテーブル500(以下、フィル
タ条件テーブルという)のテーブル構成を示す。フィル
タ条件テーブル500には、エージェント400から通
知されたトラップ情報について、サブマネージャ200
でフィルタリングするための条件が設定される。
【0024】フィルタ条件テーブル500の各エントリ
(フィルタ条件テーブル500における各行)は、ネッ
トワーク・アドレス510と、エンタープライズ情報5
20と、汎用トラップタイプ530と、特定トラップタ
イプ540と、エントリの有効/無効情報550の5つ
の要素からなる。
【0025】ネットワーク・アドレス510は、トラッ
プ情報の発行元となるエージェント400のアドレスを
表わす。エンタープライズ情報520は、オブジェクト
のタイプを表わす。汎用トラップタイプ530と特定ト
ラップタイプ540は、エージェント400から通知さ
れるトラップ情報のタイプを表わす。エントリの有効/
無効情報550は、各エントリが有効であるか、無効で
あるかを表わしており、無効となっている場合、該当エ
ントリはないものとして扱われる。
【0026】トラップ情報をフィルタリングする条件
は、ネットワーク・アドレス510と、エンタープライ
ズ情報520と、汎用トラップタイプ530と、特定ト
ラップタイプ540の組合せにより決まる。
【0027】本実施例では、このテーブル500のオブ
ジェクト識別子を例えば「1.3.6.1.4.1.116.3.20.100」
とし、テーブル中の各項目のオブジェクト識別子は、上
記テーブルの識別子に枝番「1.1」〜「1.5」を付加した形
式、すなわち、ネットワーク・アドレス510のオブジ
ェクト識別子は「1.3.6.1.4.1.116.3.20.100.1.1」、エ
ンタープライズ情報520のオブジェクト識別子は「1.
3.6.1.4.1.116.3.20.100.1.2」、汎用トラップタイプ5
30のオブジェクト識別子は「1.3.6.1.4.1.116.3.20.1
00.1.3」、特定トラップタイプ540のオブジェクト識
別子は「1.3.6.1.4.1.116.3.20.100.1.4」、エントリの
有効/無効情報550のオブジェクト識別子は「1.3.6.
1.4.1.116.3.20.100.1.5」としている。また、フィルタ
条件テーブル500中の各エントリー(データレコー
ド)毎に枝番を与えて、例えば第2エントリ(上から2
行目のエントリ)のネットワーク・アドレス510のオ
ブジェクト識別子は「1.3.6.1.4.1.116.3.20.100.1.1.
2」、第4エントリの汎用トラップタイプ530オブジ
ェクト識別子は「1.3.6.1.4.1.116.3.20.100.1.3.4」と
表す。上述した、各要素へのオブジェクト識別子の付与
方法は、アール・エフ・シー1155、ストラクチャ・アン
ド・アイデンティフィケーション・フォー・ティー・シ
ー・ピー・アイ・ピー・ベースド・インターネッツ(RF
C1155、"Structure and Identification of Management
Information for TCP/IP-based Internets")のて規定
に従っている。
【0028】図5〜図7は、アール・エフ・シー1157、
シンプル・ネットワーク・マネージメント・プロトコル
(RFC1157、"Simple Network Management Protocol")にて
規定されている統合マネージャ100、サブマネージャ
200、エージェント400等サブシステム間で交換さ
れるメッセージのプロトコル定義(ASN.1表記)を
示す。エージェント400から通知されるトラップ情報
や統合マネージャ100から通知されるオペレーション
要求は、すべてこの管理プロトコルに従って発行され
る。このうち、図7に示したTrap-PDU中のenterpriseが
図4に示したフィルタ条件テーブル500におけるエン
タープライズ情報520に、agent-addrはネットワーク
・アドレス510に、generic-trapとspecific-trapが
汎用トラップタイプ530と特定トラップタイプ540
にそれぞれ対応する。
【0029】ここで、フィルタの条件となるネットワー
ク・アドレス510とエンタープライズ情報520とト
ラップタイプ530、540の概要について説明する。
尚、フィルタ条件テーブル500において、ネットワー
ク・アドレス510には、「ブロードキャスト・アドレ
ス」、エンタープライズ情報520とトラップタイプ5
30、540には「ワイルド・カード」という特別な値
が設定されることがあるので、これらの内容についても
説明する。
【0030】図8は、フィルタ条件テーブル中で、エー
ジェントを特定するためのネットワーク・アドレス51
0のフォーマットの一例を示す。この例では、(A)に
示すように、ネットワーク・アドレス510は4バイト
の領域からなり、先頭の2バイトはネットワーク番号5
11を表し、3バイト目はエージェントが所属するサブ
ネットワーク番号513、4バイト目はエージェントに
与えられたホスト番号515を表わす。ただし、後半2
バイトで表すサブネットワーク番号513とホスト番号
515のエリアの割当てはネットワーク設計者の自由で
あり、必ずしも本例のように8ビットずつにする必要は
ない。
【0031】上記ネットワーク・アドレス510のフォ
ーマットにおいて、(B)に示すように、ネットワーク
番号511と、サブネットワーク番号513の各エリア
に有効な値が設定され、かつ、ホスト番号515エリア
の全ビットが「1」、すなわち、ホスト番号515の値
が「255」の場合、番号513を持つサブネットワー
ク中のエージェントを指定するブロードキャスト・アド
レスとなる。
【0032】本願発明では、フィルタ条件中のネットワ
ーク・アドレス510がブローキャスト・アドレスで特
定されている場合、ネットワーク番号511とサブネッ
トワーク番号513とが該当する全てのエージェントか
らのトラップ情報について同一のフィルタ条件でフィル
タリングが行なわれる。
【0033】(C)は、上記ネットワーク・アドレス5
10中の、ネットワーク番号511部分とサブネットワ
ーク番号513部分を抽出するために用いるサブネット
・マスク情報を示す。サブネット・マスク情報は、抽出
したいフィールド部分のビットが全て「1」、不要部分
が「0」のビットパターンからなり、本実施例では、4
バイト中、ネットワーク番号511とサブネットワーク
番号513に該当する最初の3バイトのビットが全て
「1」、残りのビットが「0」のビットパターンからな
っている。サブネット・マスク情報と、エージェント4
00から通知されたトラップ情報中のagent-addr(ネッ
トワーク・アドレス情報)、あるいはフィルタ条件テー
ブル中のネットワーク・アドレスのビット毎の積をと
る。これによって、受信トラップのagent-addrとブロー
ドキャスト・アドレスからネットワーク番号511とサ
ブネットワーク番号513を抽出することができる。
【0034】エンタープライズ情報520は、ネットワ
ーク中においてオブジェクトのタイプを表わすためのも
のであり、オブジェクト識別子(OBJECT IDENTIFIER)
の型式を持つ。本実施例では、統合マネージャ100の
エンタープライズ情報520には、「1.3.6.1.4.1.116.
3.10」、サブマネージャ200のエンタープライズ情報
520には、「1.3.6.1.4.1.116.3.20」を割当てる。、
また、エージェント400は2種類あるものとして、そ
れぞれ「1.3.6.1.4.1.116.3.30」と「1.3.6.1.4.1.116.
3.31」を割り当てる。トラップ情報中のエンタープライ
ズ情報520には関係なく、エンタープライズ情報52
0以外のフィルタ条件によって、フィルタリングを行な
う場合には、フィルタ条件のエンタープライズ情報52
0エリアに特定な値「0.0」を設定しておく。これをエン
タープライズ情報520のワイルド・カードという。
【0035】トラップ情報タイプには汎用トラップタイ
プ530と特定トラップタイプ540とがあり、汎用ト
ラップタイプ530がとり得る値は図7に示したSNM
P管理プロトコル中のgeneric-trapに規定されている。
フィルタ条件の汎用トラップ530、または特定トラッ
プ540のタイプとして特定な値「-1」が指定された場
合、これをトラップ情報タイプのワイルド・カードとい
う。
【0036】次に、サブマネージャ200が行なうトラ
ップ情報のフィルタリングの一例として、フィルタ条件
に合致したトラップ情報、すなわち、エージェント40
0から受信したトラップ情報が、フィルタ条件で指定さ
れたエージェント400が発行したもので、かつフィル
タ条件で指定されたタイプのものであれば破棄し、それ
以外のトラップ情報を統合マネージャ100に通知する
例について説明する。
【0037】図9、図10は、上記フィルタリングを行な
うトラップフィルタ機能230の実行処理フロー図を示
す。エージェント400においてイベントが発生する
と、エージェント400は所属サブネットワーク内のサ
ブマネージャ200にトラップ情報を発行する。上記ト
ラップ情報は、サブマネージャ200内のトラップ受信
機能220によって受信され、トラップフィルタ機能2
30に渡される。
【0038】トラップフィルタ機能230は、図9に示
すように、他機能からのメッセージ受信待ちの状態にあ
り(ステップ1010)、メッセージを受信すると、受
信メッセージがトラップ受信機能220から引き渡され
たトラップ情報か否か判断し(ステップ1020)、受
信メッセージがトラップ情報でない場合、受信メッセー
ジが終了要求か否か判断し(ステップ1090)、終了
要求であったら、トラップフィルタ機能の処理を終了す
る。上記メッセージが終了要求でなかったら、メッセー
ジを破棄し(ステップ1100)、他機能からのメッセ
ージ受信待ち状態に戻る(ステップ1010)。
【0039】上記受信メッセージがトラップ受信機能か
ら引き渡されたトラップ情報であれば(ステップ102
0)、上記トラップ情報を解析してagent-addr(ネット
ワーク・アドレス)、enterprise(エンタープライズ情
報)、generic-trap(汎用トラップタイプ)、specific-tr
ap(特定トラップタイプ)を取得し(ステップ103
0)、フィルタ条件検索を行なう(ステップ120
0)。
【0040】上記フィルタ条件検索(ステップ120
0)では、図10に示すように、フィルタ条件テーブル
500中のエントリの有効/無効情報550について検
索し(ステップ1210)、エントリの有効/無効情報
550に「有効」であるエントリが1つも存在しなかっ
たら、「一致するフィルタ条件なし」として(ステップ
1340)、図9のステップ1040に戻る。また、
「有効」であるエントリが1つ以上存在する場合、第一
エントリ中のネットワーク・アドレス510を取得する
(ステップ1220)。ネットワーク・アドレス510
のホスト番号515にブロードキャスト・アドレス(以
下、グローバル・アドレスという)が設定されているか
否か判断する(ステップ1230)。
【0041】ネットワークアドレス510にグローバル
・アドレスが設定されていなかった場合、受信したトラ
ップ情報のネットワーク・アドレス(agent-addr)とネ
ットワーク・アドレス510とを比較し(ステップ12
60)、一致したら、次にエンタープライズ情報520
の比較ステップ1270に進む。ネットワークアドレス
が一致しない場合は、フィルタ条件テーブル500中に
次エントリがあるか否か調べる(ステップ1310)。
次エントリがある場合、次エントリを修得して(ステッ
プ1320)、上述したステップ1230以降の処理を
繰り返し、次エントリがない場合、「一致するフィルタ
条件なし」として(ステップ1340)、図9のステッ
プ1040に戻る。
【0042】ステップ1230でグローバル・アドレス
が設定されていた場合、受信トラップ情報のネットワー
ク・アドレスのネットワーク番号とサブネットワーク番
号領域を取り出し(ステップ1240)、これらをフィ
ルタ条件エントリのネットワークアドレスと比較する
(ステップ1250)。
【0043】受信トラップ情報中のネットワーク番号と
サブネットワーク番号の抽出は、サブネット・マスク情
報と、上記受信トラップ情報のagent-addr(ネットワー
ク・アドレス)との各ビット毎の積をとることによって
行なう。
【0044】ステップ1250または1260でネット
ワーク・アドレスが一致した場合、エンタープライズ情
報520の比較を行なう。
【0045】フィルタ条件エントリ中のエンタープライ
ズ情報520にワイルド・カード「0.0」が指定されてい
る場合(ステップ1270)、受信トラップ情報のente
rpriseは無条件で一致したと評価し、次にトラップ情報
タイプの比較ステップ1290に進む。また、フィルタ
条件エントリのエンタープライズ情報520にワイルド
・カードが指定されていない場合(ステップ127
0)、受信トラップ情報のenterprise情報とエンタープ
ライズ情報520とを比較し(ステップ1280)、一
致した場合は、トラップ情報タイプの比較ステップ12
90に進み、一致しなかった場合は、フィルタ条件テー
ブル500中の次エントリのチェックステップ1310
に進む。
【0046】ステップ1290では、フィルタ条件エン
トリのトラップ情報タイプにワイルド・カード「-1」が
設定されているか否か判断し、汎用トラップタイプ53
0と特定トラップタイプ540の双方にワイルド・カー
ドが設定されている場合、受信トラップ情報のgeneric-
trap、specific-trapの値に無関係に、「一致するフィ
ルタ条件あり」と判断して、図9のステップ1040に
戻る(ステップ1330)。
【0047】フィルタ条件エントリ中の汎用トラップタ
イプ530と、特定トラップタイプ540の少なくとも
一方がワイルド・カードが未設定の場合、ステップ13
00でワイルド・カードが設定されていない方のタイプ
を受信トラップ情報中の対応するタイプと比較する。
【0048】汎用トラップタイプ530と特定トラップ
タイプ540の両方ともワイルド・カードが未設定の場
合は、トラップタイプ530と540を受信トラップ情
報のgeneric-trap、specific-trapとそれぞれ比較する
(ステップ1300)。
【0049】比較したトラップタイプが一致した場合、
受信トラップ情報は「一致するフィルタ条件あり」と判
断して図9のステップ1040に戻り(ステップ133
0)、一致しなかった場合は、フィルタ条件テーブル5
00中の次エントリのチェックステップ1310に進
む。
【0050】上述したフィルタ条件検索の結果、受信ト
ラップ情報が「一致するフィルタ条件あり」と判断され
た場合(ステップ1330)、図9に示すステップ10
50で、受信トラップ情報を破棄し、他機能からのメッ
セージ受信待ち状態(ステップ1010)に戻る。も
し、受信トラップ情報が「一致するフィルタ条件なし」
と判断された場合(ステップ1340)、トラップ発行
機能240に対して受信トラップ情報の発行を指示し
(ステップ1060)、他機能からのメッセージ受信待
ち状態(ステップ1010)に戻る。
【0051】トラップ発行機能240は、上記指示に応
答してトラップ情報を統合マネージャ100に通知す
る。
【0052】以上のように、サブマネージャがエージェ
ントから通知されたトラップ情報をフィルタリングする
ことにより、統合マネージャには必要なトラップ情報が
通知され、統合マネージャの負担を軽減できる。
【0053】次に、本発明の実施例2を説明する。実施
例2の階層型ネットワーク管理システムの構成、および
サブマネージャ200の機能構成は実施例1と同じであ
る。また、サブマネージャ200内のフィルタMIB2
90中に定義されるフィルタ条件テーブル500の構成
も実施例1と同じである。
【0054】本実施例では、エージェント400から受
信したトラップ情報がフィルタ条件で指定されたエージ
ェント400が発行したものであり、かつフィルタ条件
で指定されたタイプのものであれば通知し、それ以外の
トラップ情報を破棄する。
【0055】すなわち、エージェント400が発行した
トラップ情報を受け取ったトラップフィルタ機能230
は、図11に示すように、トラップ情報の解析(ステッ
プ1010〜1030)と、解析されたトラップ情報に
該当するフィルタ条件の検索(ステップ1200)を行
い、「一致するフィルタ条件あり」と判断されたトラッ
プ情報は(ステップ1040)、トラップ発行機能24
0に対して上記トラップ情報の発行を指示し(ステップ
1060)、「一致するフィルタ条件なし」と判断され
たトラップ情報は(ステップ1040)、受信トラップ
情報を破棄して(ステップ1050)、他機能からのメ
ッセージ受信待ちの状態に戻る(ステップ1010)。
【0056】トラップ発行指示を受けたトラップ発行機
能240は、上記トラップ情報を統合マネージャ100
に通知する。
【0057】次に、本発明の実施例3として、フィルタ
リングする条件を統合マネージャからの要求に従って設
定、変更するフィルタMIB制御機能について説明す
る。
【0058】統合マネージャ100はサブマネージャ2
00に対してプロトコル定義に従ってフィルタ条件設定
要求「SetRequest」を発行する。図5〜図7に示した上
記設定要求は、図6の「SetRequest-PDU」中の変数連結
リスト(VarBindList)に、条件設定したいフィルタ条件
テーブル500中のエリアを指定するためのオブジェク
ト識別子と、上記エリアに設定すべき値が格納されてい
る(VarBindListおよびVarBindの定義参照)。上記要求を
受信したサブマネージャ200は、上記要求により指定
されたフィルタ条件テーブル500中のエリアに、上記
要求で指定された値を設定する。その結果、もしエラー
が発生した場合は、上記要求データのエラー情報設定エ
リア(図6の「error-status」)に適当なエラー情報を
設定した形式の応答メッセージを統合マネージャ100
に送る。
【0059】図12は、統合マネージャ100から通知
された上記フィルタ条件設定要求メッセージに基づい
て、フィルタMIB290中のフィルタ条件を変更する
めのフィルタMIB制御機能270の処理フロー図を示
す。
【0060】ここでは、図4のフィルタ条件テーブル5
00の、現在何も設定されていない第5エントリに新た
に次のフィルタ条件を設定する場合を例とする。
【0061】 ネットワーク・アドレス510 …… 133.144.200.15 エンタープライズ情報520 …… 1.3.6.1.4.1.116.3.
30 汎用トラップタイプ530 …… 6 特定トラップタイプ540 …… 2 エントリの有効/無効情報550 …… 有効 このとき、統合マネージャ100は、図6の「SetReque
st-PDU」の「variable-bindings」に次の値の組を設定
したフィルタ条件設定要求メッセージ(SetRequest)を
発行する。
【0062】 1.3.6.1.4.1.116.3.20.100.1.1.5 …… 133.144.200.15 1.3.6.1.4.1.116.3.20.100.1.2.5 …… 1.3.6.1.4.1.11
6.3.30 1.3.6.1.4.1.116.3.20.100.1.3.5 …… 6 1.3.6.1.4.1.116.3.20.100.1.4.5 …… 2 1.3.6.1.4.1.116.3.20.100.1.5.5 …… 有効 上記「SetRequest」は、サブマネージャ200の統合マ
ネージャ要求受信機能250によって受信される。統合
マネージャ要求受信機能250は、受信した「SetReque
st」がフィルタMIB290情報に対する指令であるこ
とを判断すると、これをフィルタMIB制御機能270
に引き渡す。
【0063】上記フィルタMIB制御機能270は、図
12に示すように、他機能からのメッセージ受信待ちの
状態にあり(ステップ2000)、メッセージを受信す
ると、受信メッセージが統合マネージャ要求受信機能2
50からのフィルタ条件要求メッセージか否か判断する
(ステップ2010)。受信メッセージがフィルタ条件
要求メッセージでない場合、それが終了要求メッセージ
か否か判断し(ステップ2060)、終了要求メッセー
ジであれば、フィルタMIB制御処理を終了し、終了要
求メッセージでなければ、上記受信メッセージを破棄し
て(ステップ2070)、次のメッセージ受信待ちの状
態(ステップ2000)に戻る。
【0064】上記受信メッセージが統合マネージャ要求
受信機能250から引き渡されたフィルタ条件設定要求
メッセージであれば(ステップ2010)、受信メッセ
ージの内容を解析して、次に、フィルタMIB290中
のフィルタ条件テーブル500の条件設定エリア(以
下、オブジェクトという)を特定し、指定された値を設
定する(ステップ2020)。全てのオブジェクトに指
定された値を正常に設定できた場合は(ステップ203
0)、図6の「SetRequest-PDU」中の「error-status」
に「noError(0)」を設定した形の正常終了応答を統合マ
ネージャ要求応答機能260に渡し(ステップ204
0)、他機能からのメッセージ受信待ちの状態(ステッ
プ2000)に戻る。
【0065】途中でエラーが発生した場合は、オブジェ
クトの値を処理する前の値に戻し、図6の「SetRequest
-PDU」中の「error-status」に適切な値を設定した形の
エラー情報を統合マネージャ応答機能260に渡した後
(ステップ2050)、他機能からのメッセージ受信待
ちの状態(ステップ2000)に戻る。
【0066】上記フィルタ条件設定要求を実行した結
果、フィルタMIB290中のフィルタ条件テーブル5
00は第5エントリとして、図13に示すように、ネッ
トワーク・アドレス510に「133.144.200.15」、エン
タープライズ情報520に「1.3.6.1.4.1.116.3.30」、
汎用トラップタイプ530に「6」、特定トラップタイ
プ540に「2」、エントリの有効/無効情報550に
「有効」が設定される。
【0067】以上により、統合マネージャは、サブマネ
ージャのフィルタMIB制御機能を利用して、自由にフ
ィルタ条件を設定することができ、ネットワーク構成に
柔軟に対応したフィルタリングが可能となる。
【0068】本発明の実施例4について説明する。本実
施例では、サブマネージャ200のフィルタ条件に予め
受信回数を指定し、フィルタ条件を満足するトラップ情
報の受信回数が閾値に達成したときに初めて統合マネー
ジャ100にトラップ情報を発行する。
【0069】図14に本実施例によるフィルタMIB2
90に格納されるフィルタ条件を設定したテーブル50
0の構成を示す。フィルタ条件テーブル500の各エン
トリは、実施例1で示したネットワーク・アドレス51
0、エンタープライズ情報520、汎用トラップタイプ
530、特定トラップタイプ540、エントリの有効/
無効情報550のほかに、カウンタ560、閾値57
0、発行トラップ情報の汎用トラップタイプ580、発
行トラップ情報の特定トラップタイプ590、リセット
情報600の5つの要素が追加されている。
【0070】カウンタ560は、各エントリ毎に特定さ
れるトラップ情報の受信回数を表わす。閾値570は、
統合マネージャ100にトラップ情報を発行するまでに
受信するトラップ情報の受信回数を表わす。すなわち、
カウンタ560が閾値570に達成すると、サブマネー
ジャ200は統合マネージャ100に対してトラップ情
報を発行する。発行トラップ情報の汎用トラップタイプ
580と特定トラップタイプ590は、統合マネージャ
100に対して発行するトラップ情報のgeneric-trap
(汎用トラップタイプ)とspecific-trap(特定トラップタ
イプ)とを表わす。リセット情報600は、カウンタ5
60が閾値570に達成したときに、カウンタ560を
リセットするか否かを表わす情報である。
【0071】例えば、本テーブル500中の要素510
〜550がそれぞれ実施例1と同じオブジェクト識別子
をもつ場合、カウンタ560のオブジェクト識別子は
「1.3.6.1.4.1.116.3.20.100.1.6」、閾値570のオブ
ジェクト識別子は「1.3.6.1.4.1.116.3.20.100.1.7」、
発行トラップの汎用トラップタイプ580のオブジェク
ト識別子は「1.3.6.1.4.1.116.3.20.100.1.8」、発行ト
ラップの特定トラップタイプ590のオブジェクト識別
子は「1.3.6.1.4.1.116.3.20.100.1.9」、リセット情報
600のオブジェクト識別子は「1.3.6.1.4.1.116.3.2
0.100.1.10」となる。
【0072】図15に本実施例によるトラップフィルタ
機能230の処理フローを示す。トラップフィルタ機能
230以外の各機能の動作は実施例1と同じである。ト
ラップフィルタ機能230は、実施例1と同様にステッ
プ1010〜1200でトラップ情報を解析し、フィル
タ条件の検索を行なう。
【0073】フィルタ条件検索を行なった結果、「一致
するフィルタ条件なし」と判断された場合(ステップ1
040)、受信トラップ情報はそのままトラップ発行機
能240に引き渡され(ステップ1060)、他機能か
らのメッセージ受信待ちの状態(ステップ1010)に
戻る。また、「一致するフィルタ条件あり」と判断され
た場合(ステップ1040)は、トラップ発行条件調査
を行なう(ステップ1400)。
【0074】上記トラップ発行条件調査(ステップ14
00)では、図16に示すように、まず、受信トラップ
情報と一致したフィルタ条件(エントリ)のカウンタ5
60の値を「1」だけ増やした後(ステップ141
0)、カウンタ560の値と閾値570の値とを比較す
る(ステップ1420)。カウンタ560と閾値570
の値が一致した場合、上記エントリに設定してある「発
行トラップの汎用トラップタイプ」580と「発行トラ
ップの特定トラップタイプ」590の値を取得し(ステ
ップ1430)、トラップ発行機能240に対して上記
トラップタイプ580、590の値と、受信したトラッ
プ情報のagent-addrおよびenterprise等を指定して新た
なトラップ情報の発行を指示する(ステップ144
0)。この後、上記エントリのリセット情報600を調
べ(ステップ1450)、「リセットする」と指定され
ている場合は上記エントリのカウンタ560を「0」に
リセットする(ステップ1460)。
【0075】カウンタ560と閾値570が一致しなか
った場合(ステップ1420)は、何もせずにトラップ
発行条件調査処理(ステップ1400)から抜ける。ト
ラップフィルタ機能230よりトラップ情報を引き渡さ
れたトラップ発行機能240は、統合マネージャ100
に新たに生成したトラップ情報を発行する。
【0076】本実施例によれば、エージェントで発生し
たイベントのうち、実施例1では破棄されていた重要度
の低いものについて、発行回数を削減して統合マネージ
ャに通知することができる。従って、統合マネージャで
は、受信トラップ情報の数を削減しながらエージェント
で発生したイベントを全て把握することができる。
【0077】本発明の実施例5について説明する。本実
施例では、複数種類のフィルタ条件をグループ化し、こ
のグループ単位でトラップ情報のフィルタリングを行な
う。すなわち、グループ内の全てのフィルタ条件につい
てトラップ情報が受信済となったときに統合マネージャ
100にトラップ情報を発行する。
【0078】図17に、本実施例によるフィルタ条件を
設定したテーブル500の構成を示す。フィルタ条件テ
ーブル500の各エントリは、ネットワーク・アドレス
510と、エンタープライズ情報520と、汎用トラッ
プタイプ530と、特定トラップタイプ540と、実施
例4と同様の発行トラップの汎用トラップタイプ580
および発行トラップの特定トラップタイプ590と、本
実施例特有のトラップ受信フラグ610とを含む。トラ
ップ受信フラグ610は、各エントリで特定されるトラ
ップ情報を受信したか否かを表わす。
【0079】上記フィルタ条件テーブル500におい
て、汎用トラップタイプ580と特定トラップタイプ5
90は、統合マネージャ100に対して発行すべきトラ
ップ情報のタイプを表すと同時に、フィルタ条件のグル
ープを表わす。
【0080】例えば、発行トラップの汎用トラップタイ
プ580と特定トラップタイプ590に、「-1」以外の
値が指定されている場合は、統合マネージャ100に対
して発行するトラップ情報のタイプを表す。発行トラッ
プ情報の汎用トラップタイプ580と特定トラップタイ
プ590に「-1」が指定されている場合は、グループ情
報を表し、先行するエントリと同一グループであること
を示す。尚、ここでは、発行トラップの汎用トラップタ
イプ580と特定トラップタイプ590は、ともに「-
1」、あるいはともに「-1」以外の値が指定されること
とする。
【0081】図17の例では、第1〜第3エントリが同
一グループであり、また、第4エントリと第5エントリ
は別のグループを形成している。サブマネージャ200
は、第1エントリ、第2エントリ、第3エントリで特定
される1組のトラップ情報を受信すると、第1エントリ
で指定した「発行トラップの汎用トラップタイプ」58
0と「発行トラップの特定トラップタイプ」590とで
表わされるタイプをもつトラップ情報を統合マネージャ
100に対して発行する。
【0082】本実施例では、フィルタ条件テーブル50
0の要素510〜590が実施例4と同一のオブジェク
ト識別子をもつ場合、トラップ受信フラグ610のオブ
ジェクト識別子は「1.3.6.1.4.1.116.3.20.100.1.11」
となる。
【0083】図18は、本実施例におけるトラップフィ
ルタ機能230の処理フローを示す。トラップフィルタ
機能230は、実施例1と同様のステップ1010〜1
200でトラップ情報を解析し、フィルタ条件の検索を
行なう。フィルタ条件検索の結果、「一致するフィルタ
条件なし」と判断された場合(ステップ1040)、受
信トラップ情報はそのままトラップ発行機能240に引
き渡され(ステップ1060)、他機能からのメッセー
ジ受信待ち状態(ステップ1010)に戻る。「一致す
るフィルタ条件あり」と判断された場合(ステップ10
40)、トラップ受信状況調査を行なう(ステップ16
00)。
【0084】上記トラップ受信状況調査(ステップ16
00)では、図19に示すように、受信トラップ情報と
一致したフィルタ条件(エントリ)のトラップ受信フラ
グ610の状態を調べ(ステップ1610)、もし、ト
ラップ受信フラグ610が「未受信」の状態になってい
た場合は、トラップ受信フラグ610を「受信」状態に
設定する(ステップ1620)。
【0085】ステップ1630は、上記エントリの「発
行トラップの汎用トラップタイプ」580と「発行トラ
ップの特定トラップタイプ」590に設定されている値
を調べて、「-1」が設定されている場合、一つ前のエン
トリを取得し(ステップ1640)、ステップ1630
に戻る。ステップ1630と1640を繰り返すことに
よりグループの先頭エントリ、すなわち、「発行トラッ
プの汎用トラップタイプ」580と「発行トラップの特
定トラップタイプ」590に、「-1」以外の値が設定さ
れているエントリが見つかる。
【0086】グループ先頭エントリから「発行トラップ
の汎用トラップタイプ」580と「発行トラップの特定
トラップタイプ」590の値を取得(ステップ165
0)した後、図20に示すステップ1660〜1680
を繰り返すことにより、グループ内の全てのエントリが
「受信」状態となっているか否かをチェックする。すな
わち、着目しているエントリのトラップ受信フラグ61
0が「受信」の場合(ステップ1660)、現在のエン
トリの次のエントリを取得して新たなエントリとし(ス
テップ1670)、それが同一グループのエントリ、す
なわち、「発行トラップの汎用トラップタイプ」580
と「発行トラップの特定トラップタイプ」590に「-
1」が設定されている場合(ステップ1680)、ステ
ップ1660に戻って、着目エントリのトラップ受信フ
ラグ610の状態を調べる。グループ内のいずれかのエ
ントリが「未受信」状態となっていた場合、トラップ受
信状況調査(ステップ1600)を終了する。
【0087】着目エントリが別グループのエントリ、す
なわち「発行トラップの汎用トラップタイプ」580と
「発行トラップの特定トラップタイプ」590に「-1」
以外の値が設定されていた場合(ステップ1680)、
ステップ1650で取得しておいた「発行トラップの汎
用トラップタイプ」580および「発行トラップの特定
トラップタイプ」590の値と、サブマネージャ200
のネットワーク・アドレスおよびエンタプライズ情報等
を含んだトラップ情報を生成し、これをトラップ発行機
能240に引き渡す(ステップ1690)。これによっ
て、トラップ発行機能240から統合マネージャ100
にトラップ情報が発行される。
【0088】次に、ステップ1710〜1740を実行
して、トラップ情報の生成を終えたグループの各エント
リのトラップ受信フラグ610を「未受信」の状態に戻
す。すなわち、グループ先頭エントリが見つかるまで
(ステップ1730)、着目エントリのトラップ受信フ
ラグ610を「未受信」状態に戻す処理(ステップ17
10)と、新たな着目エントリを修得して処理(ステッ
プ1720)とを繰り返す。
【0089】グループ先頭エントリが見つかると、この
エントリのトラップ受信フラグ610を「未受信」にし
て(ステップ1740)、トラップ受信調査を終了す
る。
【0090】本実施例によれば、エージェントで発生し
たイベントを発行回数を削減して統合マネージャに通知
することができる。従って、統合マネージャでは、受信
するトラップ情報の数を削減しながらエージェントで発
生したイベントを全て把握することができる。
【0091】
【発明の効果】本発明の階層型ネットワーク管理システ
ムでは、サブマネージャがトラップ情報のフィルタリン
グ機能を有し、フィルタ条件を統合マネージャから設
定、あるいは変更できるようになっているため、各エー
ジェントが発行したトラップ情報のうち、フィルタ条件
により選択されたトラップ情報だけを統合マネージャに
通知することができ、統合マネージャの負担軽減と、ネ
ットワーク構成に柔軟に対応したフィルタリングが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する階層型ネットワーク管理シス
テムの構成を示す図である。
【図2】複数のLANからなるネットワーク上に構成さ
れる階層型ネットワーク管理システムの1例を示す図で
ある。
【図3】サブマネージャ200の機能構成図である。
【図4】サブマネージャが備えるフィルタ条件テーブル
の1実施例を示す図である。
【図5】ASN.1定義によるSNMP管理プロトコル
の一例を示す図である。
【図6】上記SNMP管理プロトコルの続き部分を示す
図である。
【図7】上記SNMP管理プロトコルの残り部分を示す
図である。
【図8】ネットワーク・アドレスと、ブロードキャスト
・アドレスと、ネットワーク・マスク情報との関係を示
す図である。
【図9】サブマネージャがもつトラップフィルタ機能2
30の第1の実施例を示す処理フロー図である。
【図10】図9におけるフィルタ条件検索(ステップ1
200)の詳細を示す処理フロー図である。
【図11】サブマネージャがもつトラップフィルタ機能
230の第2の実施例を示す処理フロー図である。
【図12】サブマネージャがもつフィルタMIB制御機
能270の処理フロー図である。
【図13】サブマネージャが備えるフィルタ条件テーブ
ルの他の実施例を示す図である。
【図14】サブマネージャが備えるフィルタ条件テーブ
ルの更に他の実施例を示す図である。
【図15】サブマネージャがもつトラップフィルタ機能
230の他の実施例を示す処理フロー図である。
【図16】図15におけるトラップ発行条件調査(ステ
ップ1400)の詳細を示す処理フロー図である。
【図17】サブマネージャが備えるフィルタ条件テーブ
ルの更に他の実施例を示す図である。
【図18】サブマネージャがもつトラップフィルタ機能
230の更に他の実施例を示す処理フロー図である。
【図19】図18におけるトラップ受信状況調査(ステ
ップ1600)の詳細を示す処理フロー図である。
【図20】上記トラップ受信状況調査の処理フローの続
き部分を示す図である。
【符号の説明】
100…統合マネージャ、200…サブマネージャ、4
00…エージェント、210…サブマネージャシステム
制御機能、220…トラップ受信機能、230…トラッ
プフィルタ機能、240…トラップ発行機能、250…
統合マネージャ要求受信機能、260…統合マネージャ
要求応答機能、270…フィルタMIB制御機能、28
0…オペレーション指示発行機能、290…フィルタM
IB。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 三知男 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社 日立製作所 システム開発研 究所内 (72)発明者 齋藤 ▲真▼人 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株式会社 日立製作所 ソフトウェア開 発本部内 (72)発明者 黒崎 芳行 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株式会社 日立製作所 ソフトウェア開 発本部内 (72)発明者 藤野 修司 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地 株式会社 日立製作所 ソフトウェア開 発本部内 (56)参考文献 特開 平3−49449(JP,A) 上水流由香他,広域分散環境における ネットワーク管理モデル,研究報告「マ ルチメディア通信と分散処理」,日本, 情報処理学会,1991年 7月 5日,N o.51−5 江越春緑他,日立総合ネットワーク管 理システムNETM−状態管理方式−, 情報処理学会第42回(平成3年前期)全 国大会,日本,情報処理学会,1991年 2月25日,2T−3,1−167〜1−168 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 13/00 H04L 12/00

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のサブネットワークからなるネットワ
    ーク全体を管理するための統合マネージャ・システム
    (以下、単に統合マネージャという)と、上記各サブネ
    ットワークで管理対象となるネットワーク構成要素(以
    下、単に管理オブジェクトという)の管理を行なう複数
    のエージェント・システム(以下、単にエージェントと
    いう)と、上記各サブネットワーク毎に配置されたサブ
    マネージャ・システム(以下、単にサブマネージャとい
    う)とからなり、各エージェントが発行した管理オブジ
    ェクトの状態変更を示す管理情報(以下、トラップ情報
    という)が、サブマネージャを介して上記統合マネージ
    ャに通知されるようにした階層型ネットワーク管理シス
    テムにおいて、 上記サブマネージャが、トラップ情報のフィルタ条件を
    記憶するための記憶手段を有し、管轄下にあるサブネッ
    トワーク中のエージェンとからのトラップ情報を受信し
    たとき、上記フィルタ条件を満足したトラップ情報を破
    棄し、破棄したトラップ情報以外のトラップ情報を上記
    統合マネージャに通知するようにしたことを特徴とする
    階層型ネットワーク管理システム。
  2. 【請求項2】前記サブマネージャが、ネットワーク管理
    情報を記憶するための管理情報ベース(以下、MIBと
    いう)中の所定の記憶領域に前記フィルタ条件を記憶す
    ることを特徴とする請求項1に記載の階層型ネットワー
    ク管理システム。
  3. 【請求項3】前記統合マネージャが、前記サブマネージ
    ャに対して、前記MIBに記憶すべきフィルタ条件の変
    更または追加を指令し、前記サブマネージャが、前記指
    令に従って更新されたフィルタ条件に基づいて、前記ト
    ラップ情報のフィルタリングを実行することを特徴とす
    る請求項に記載の階層型ネットワーク管理システム。
  4. 【請求項4】前記フィルタ条件が、トラップ情報の発行
    元となるエージェントを指定するための情報または前記
    エージェントから通知されるトラップ情報のタイプによ
    って定義されることを特徴とする請求項記載の階層型
    ネットワーク管理システム。
  5. 【請求項5】前記フィルタ条件のうちの少なくとも1つ
    が、前記統合マネージャに報告すべきトラップ情報の発
    行元となる複数のエージェントを指定していることを特
    徴とする請求項記載の階層型ネットワーク管理システ
    ム。
  6. 【請求項6】前記少なくとも一つのフィルタ条件が、ブ
    ロードキャスト・アドレスによって複数のエージェント
    を指定していることを特徴とする請求項記載の階層型
    ネットワーク管理システム。
  7. 【請求項7】前記少なくとも一つのフィルタ条件が、複
    数のエージェントを指定するブロードキャスト・アドレ
    スと、これらのエージェントから通知されるトラップ情
    報のタイプとによって定義されていることを特徴とする
    請求項記載の階層型ネットワーク管理システム。
  8. 【請求項8】前記フィルタ条件のうちの少なくとも1つ
    が、特定のエージェントを指定するための情報とトラッ
    プ情報の全てのタイプを指定したことを意味する情報と
    によって定義されていることを特徴とする請求項記載
    の階層型ネットワーク管理システム。
  9. 【請求項9】前記エージェント指定情報が、複数のエー
    ジェントを指定するブロードキャスト・アドレスとなっ
    ていることを特徴とする請求項記載の階層型ネットワ
    ーク管理システム。
  10. 【請求項10】前記フィルタ条件の少なくとも一つが、
    エージェントと、そのエージェントからの特定のトラッ
    プ情報の受信回数条件と、上記受信回数条件に達したと
    きに発行するトラップ情報のタイプとを定義しており、
    上記受信条件が満たされたとき、サブマネージャから統
    合マネージャ宛にトラップ情報が発行されることを特徴
    とする請求項記載の階層型ネットワーク管理システ
    ム。
  11. 【請求項11】前記サブマネージャが、複数種類のトラ
    ップ情報の受信により、予め定められた複数の条件が満
    たされたとき、前記統合マネージャに対して所定のトラ
    ップ情報を発行することを特徴とする請求項記載の階
    層型ネットワーク管理システム。
  12. 【請求項12】複数のサブネットワークからなるネット
    ワーク全体を管理するための統合マネージャ・システム
    (以下、単に統合マネージャという)と、上記各サブネ
    ットワークで管理対象となるネットワーク構成要素(以
    下、単に管理オブジェクトという)の管理を行なう複数
    のエージェント・システム(以下、単にエージェントと
    いう)と、上記各サブネットワーク毎に配置されたサブ
    マネージャ・システム(以下、単にサブマネージャとい
    う)とからなり、各エージェントが発行した管理オブジ
    ェクトの状態変更を示す管理情報(以下、トラップ情報
    という)が、サブマネージャを介して上記統合マネージ
    ャに通知されるようにした階層型ネットワーク管理シス
    テムにおいて、 上記サブマネージャが、トラップ情報のフィルタ条件を
    記憶するための記憶手段を有し、管轄下にあるサブネッ
    トワーク中のエージェンとからのトラップ情報を受信し
    たとき、上記フィルタ条件に従ってフィルタリングされ
    たトラップ情報を、上記統合マネージャに通知し、 前記フィルタ条件が、トラップ情報の発行元となるエー
    ジェントを指定するための情報または前記エージェント
    から通知されるトラップ情報のタイプによって定義され
    ることを特徴とすることを特徴とする階層型ネットワー
    ク管理システム。
  13. 【請求項13】複数のサブネットワークからなるネット
    ワーク全体を管理するための統合マネージャ・システム
    (以下、単に統合マネージャという)と、上記各サブネ
    ットワークで管理対象となるネットワーク構成要素(以
    下、単に管理オブジェクトという)の管理を行なう複数
    のエージェント・システム(以下、単にエージェントと
    いう)と、上記各サブネットワーク毎に配置されたサブ
    マネージャ・システム(以下、単にサブマネージャとい
    う)とからなり、各エージェントが発行した管理オブジ
    ェクトの状態変更を示す管理情報(以下、トラップ情報
    という)が、サブマネージャを介して上記統合マネージ
    ャに通知されるようにした階層型ネットワーク管理シス
    テムにおいて、 上記サブマネージャが、トラップ情報のフィルタ条件を
    記憶するための記憶手段を有し、管轄下にあるサブネッ
    トワーク中のエージェンとからのトラップ情報を受信し
    たとき、上記フィルタ条件に従ってフィルタリングされ
    たトラップ情報を、上記統合マネージャに通知し、 前記フィルタ条件のうちの少なくとも1つが、前記統合
    マネージャに報告すべきトラップ情報の発行元となる複
    数のエージェントを指定していることを特徴とする階層
    型ネットワーク管理システム。
  14. 【請求項14】前記少なくとも一つのフィルタ条件が、
    ブロードキャスト・アドレスによって複数のエージェン
    トを指定していることを特徴とする請求項13記載の階層
    型ネットワーク管理システム。
  15. 【請求項15】複数のサブネットワークからなるネット
    ワーク全体を管理するための統合マネージャ・システム
    (以下、単に統合マネージャという)と、上記各サブネ
    ットワークで管理対象となるネットワーク構成要素(以
    下、単に管理オブジェクトという)の管理を行なう複数
    のエージェント・システム(以下、単にエージェントと
    いう)と、上記各サブネットワーク毎に配置されたサブ
    マネージャ・システム(以下、単にサブマネージャとい
    う)とからなり、各エージェントが発行した管理オブジ
    ェクトの状態変更を示す管理情報(以下、トラップ情報
    という)が、サブマネージャを介して上記統合マネージ
    ャに通知されるようにした階層型ネットワーク管理シス
    テムにおいて、 上記サブマネージャが、トラップ情報のフィルタ条件を
    記憶するための記憶手段を有し、管轄下にあるサブネッ
    トワーク中のエージェンとからのトラップ情報を受信し
    たとき、上記フィルタ条件に従ってフィルタリングされ
    たトラップ情報を、上記統合マネージャに通知し、 前記少なくとも一つのフィルタ条件が、複数のエージェ
    ントを指定するブロードキャスト・アドレスと、これら
    のエージェントから通知されるトラップ情報のタイプと
    によって定義されていることを特徴とする階層型ネット
    ワーク管理システム。
  16. 【請求項16】複数のサブネットワークからなるネット
    ワーク全体を管理するための統合マネージャ・システム
    (以下、単に統合マネージャという)と、上記各サブネ
    ットワークで管理対象となるネットワーク構成要素(以
    下、単に管理オブジェクトという)の管理を行なう複数
    のエージェント・システム(以下、単にエージェントと
    いう)と、上記各サブネットワーク毎に配置されたサブ
    マネージャ・システム(以下、単にサブマネージャとい
    う)とからなり、各エージェントが発行した管理オブジ
    ェクトの状態変更を示す管理情報(以下、トラップ情報
    という)が、サブマネージャを介して上記統合マネージ
    ャに通知されるようにした階層型ネットワーク管理シス
    テムにおいて、 上記サブマネージャが、トラップ情報のフィルタ条件を
    記憶するための記憶手段を有し、管轄下にあるサブネッ
    トワーク中のエージェンとからのトラップ情報を受信し
    たとき、上記フィルタ条件に従ってフィルタリングされ
    たトラップ情報を、上記統合マネージャに通知し、 前記フィルタ条件のうちの少なくとも1つが、特定のエ
    ージェントを指定するための情報とトラップ情報の全て
    のタイプを指定したことを意味する情報とによって定義
    されていることを特徴とする階層型ネットワーク管理シ
    ステム。
  17. 【請求項17】前記エージェント指定情報が、複数のエ
    ージェントを指定するブロードキャスト・アドレスとな
    っていることを特徴とする請求項16記載の階層型ネッ
    トワーク管理システム。
  18. 【請求項18】複数のサブネットワークからなるネット
    ワーク全体を管理するための統合マネージャ・システム
    (以下、単に統合マネージャという)と、上記各サブネ
    ットワークで管理対象となるネットワーク構成要素(以
    下、単に管理オブジェクトという)の管理を行なう複数
    のエージェント・システム(以下、単にエージェントと
    いう)と、上記各サブネットワーク毎に配置されたサブ
    マネージャ・システム(以下、単にサブマネージャとい
    う)とからなり、各エージェントが発行した管理オブジ
    ェクトの状態変更を示す管理情報(以下、トラップ情報
    という)が、サブマネージャを介して上記統合マネージ
    ャに通知されるようにした階層型ネットワーク管理シス
    テムにおいて、 上記サブマネージャが、トラップ情報のフィルタ条件を
    記憶するための記憶手段を有し、管轄下にあるサブネッ
    トワーク中のエージェンとからのトラップ情報を受信し
    たとき、上記フィルタ条件に従ってフィルタリングされ
    たトラップ情報を、上記統合マネージャに通知し、 前記フィルタ条件の少なくとも一つが、エージェント
    と、そのエージェントからの特定のトラップ情報の受信
    回数条件と、上記受信回数条件に達したときに発行する
    トラップ情報のタイプとを定義しており、上記受信条件
    が満たされたとき、サブマネージャから統合マネージャ
    宛にトラップ情報が発行されることを特徴とする階層型
    ネットワーク管理システム。
  19. 【請求項19】複数のサブネットワークからなるネット
    ワーク全体を管理するための統合マネージャ・システム
    (以下、単に統合マネージャという)と、上記各サブネ
    ットワークで管理対象となるネットワーク構成要素(以
    下、単に管理オブジェクトという)の管理を行なう複数
    のエージェント・システム(以下、単にエージェントと
    いう)と、上記各サブネットワーク毎に配置されたサブ
    マネージャ・システム(以下、単にサブマネージャとい
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    ェクトの状態変更を示す管理情報(以下、トラップ情報
    という)が、サブマネージャを介して上記統合マネージ
    ャに通知されるようにした階層型ネットワーク管理シス
    テムにおいて、 上記サブマネージャが、トラップ情報のフィルタ条件を
    記憶するための記憶手段を有し、管轄下にあるサブネッ
    トワーク中のエージェンとからのトラップ情報を受信し
    たとき、上記フィルタ条件に従ってフィルタリングされ
    たトラップ情報を、上記統合マネージャに通知し、 前記サブマネージャが、複数種類のトラップ情報の受信
    により、予め定められた複数の条件が満たされたとき、
    前記統合マネージャに対して所定のトラップ情報を発行
    することを特徴とする階層型ネットワーク管理システ
    ム。
  20. 【請求項20】前記サブマネージャが、ネットワーク管
    理情報を記憶するための管理情報ベース(以下、MIB
    という)中の所定の記憶領域に前記フィルタ条件を記憶
    することを特徴とする請求項12、13、15、16、
    18又は19に記載の階層型ネットワーク管理システ
    ム。
  21. 【請求項21】前記統合マネージャが、前記サブマネー
    ジャに対して、前記MIBに記憶すべきフィルタ条件の
    変更または追加を指令し、前記サブマネージャが、前記
    指令に従って更新されたフィルタ条件に基づいて、前記
    トラップ情報のフィルタリングを実行することを特徴と
    する請求項20に記載の階層型ネットワーク管理システ
    ム。
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