JP3464855B2 - テスト回路の接続検証方法および接続検証装置 - Google Patents

テスト回路の接続検証方法および接続検証装置

Info

Publication number
JP3464855B2
JP3464855B2 JP27926495A JP27926495A JP3464855B2 JP 3464855 B2 JP3464855 B2 JP 3464855B2 JP 27926495 A JP27926495 A JP 27926495A JP 27926495 A JP27926495 A JP 27926495A JP 3464855 B2 JP3464855 B2 JP 3464855B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
test
signal
mode
wiring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27926495A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09146984A (ja
Inventor
野 隆 幸 高
田 進 新
森 雅 文 藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP27926495A priority Critical patent/JP3464855B2/ja
Publication of JPH09146984A publication Critical patent/JPH09146984A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3464855B2 publication Critical patent/JP3464855B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LSIに形成される論
理回路のテスト容易化のため、テスト回路を付加するこ
とにより論理回路を回路ブロック毎に分けてテストを行
なう分割テストを可能とした論理回路に対するテスト回
路の検証方式に関し、特に、テスト時の配線パス(経
路)を検証することによって通常動作時の配線パスも検
証することを特徴としたテスト回路の検証方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】LSI化される大規模な論理回路は、製
造された後に設計した通りに動作するかどうかのチェッ
クが必要である。このため、論理回路を回路ブロックに
分割し、テスト回路に付加してテスト信号の入力、テス
ト結果の出力を可能としている。論理回路にテスト回路
を付加することにより回路ブロック毎に分割してテスト
が行えるようにする方法は種々あるが、マルチプレクサ
を付加する方法が一般的に用いられている。マルチプレ
クサを付加する方法は、回路ブロックの各端子の入力信
号および出力信号を外部端子により制御および観測でき
るようにするために信号ルートにマルチプレクサを挿入
する手法である。このマルチプレクサを付加する方法を
用いた場合、テスト時に通常動作時に通る配線のテスト
を実施出来るようなテスト回路の構成にすることが可能
である。
【0003】論理回路に付加するテスト回路の検証は、
回路設計段階において、図12に示すような回路テスト
用コンピュータシステムを使用し、図13に示すような
回路検証アルゴリズムを実行して行っている。
【0004】テスト用コンピュータシステムは、概略、
CPU部、メインメモリ部、I/O部等からなるEWS
本体1、キーボード、マウス、タブレット等からなる入
力装置2、シミュレーション回路や指令に対する応答を
画面に表示するCRTモニタ4、回路図等を出力する印
刷装置5、回路接続情報、テストモード設定情報、CA
Dソフトウェアライブラリ、等を格納する外部記憶装置
6によって構成されている。
【0005】従来のテスト回路の検証においては、ま
ず、テスト用コンピュータがCAD回路設計ソフトウェ
アを実行して、回路接続情報を読込み、回路シミュレー
ションを行う。次に、テスト回路の検証を行うため、テ
ストモード情報を読込み、テストの対象となる回路ブロ
ックを選択する信号、テスト回路のマルチプレクサをテ
スト状態に設定する信号を回路端子に設定する、信号値
を設定するテストモード設定処理を行う(S101)。
設定された信号を端子から回路内部に伝搬させていく、
論理値伝搬処理を行う(S102)。これにより、マル
チプレクサがテスト状態に設定され、テスト用の配線経
路を活性化する。いずれかの回路ブロックを選択し、そ
の回路の端子から他の回路ブロックの端子へ回路接続を
追跡し、端子相互間が設計通り接続されるかどうかをチ
ェックし、その結果を配線ルート毎に記録する、パスト
レース処理を行う(S103)。このパストレースを選
択した回路ブロックの全ての端子について行う(S10
3,S104)。同様に、回路ブロックの各端子につい
てのパストレースを全回路ブロックについて行う(S1
03,S104,S105)。パストレースの結果を出
力する、CRTモニタに表示する検証結果出力処理を行
う(S106)。
【0006】従来のテスト回路検証では、分割テストが
可能であるかどうかを専ら検証するだけのものである。
上記マルチプレクサを付加する方法でテスト回路を挿入
した場合、通常動作時に信号が通る配線のテストも行え
るかどうかのテスト回路検証までは考慮されていなかっ
た。そのため、分割テストを行なうためのテスト回路と
しては正しく挿入されている場合であっても、通常動作
時の配線テストは正しく行えないテスト回路である場合
が多々生じており、そのようなテスト回路の挿入ミスが
ないかどうかを検証する作業を技術者の手作業に頼って
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
テスト回路検証方式では、通常動作時に通る配線のテス
トを分割テスト中に実施出来るようなテスト回路かどう
かを検証する作業は、人手による目視検査で行っている
ため、テスト回路ミスを見逃してしまう場合があった。
また、人手作業で行うため検証期間が長期化し易い。
【0008】よって、本発明は、通常動作時に通る配線
のテストを分割テスト中に行えるように付加されたテス
ト回路に対するテスト回路検証において、テスト回路挿
入ミスを検出可能にし、設計期間の短縮を図ることがで
きるテスト回路の検証方法を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のテスト回路の接続検証方法は、論理回路を回路
ブロックに分割し、回路ブロック毎にテストが行えるよ
うに回路ブロック間にテスト回路を付加し、このテスト
回路を通常モードとテストモードで動作させて前記回路
ブロックと外部端子との間に信号の出し入れを可能とし
た、論理回路を対象とするテスト回路のコンピュータに
よる接続検証方法であって、前記コンピュータが前記テ
スト回路を通常モードの回路接続状態に設定する過程
と、前記コンピュータが、通常モードに設定された前記
テスト回路の信号経路を追跡することによって、信号が
通常モードにおいて通過する配線の接続関係を表す第1
の配線情報を得て記憶装置に記憶する第1の回路検証過
程と、前記コンピュータが、前記テスト回路をテストモ
ードの回路接続状態に設定する過程と、前記コンピュー
タが、テストモードに設定された前記テスト回路の信号
経路を追跡することによって信号がテストモードにおい
て通過する配線の接続関係を表す第2の配線情報を得て
前記記憶装置に記憶する第2の回路検証過程と、コンピ
ュータが前記記憶装置から前記第1及び第2の配線情報
を読み出して互いに照合し、通常モードにおける信号経
路の追跡により通過した配線のすべてが、テストモード
における信号経路の追跡により通過した配線に含まれて
いる場合は、前記テスト回路が正しく接続されていると
判定し、通常モードにおける信号経路の追跡により通過
した配線の少なくとも1つが、テストモードにおける信
号経路の追跡により通過した配線に含まれていない場合
は、前記テスト回路が誤って接続されていると判定する
配線情報検査過程と、からなることを特徴とする。
【0010】また、本発明にかかるテスト回路の接続検
証装置は、論理回路を回路ブロックに分割し、回路ブロ
ック毎にテストが行えるように回路ブロック間にテスト
回路を付加し、このテスト回路を通常モードとテストモ
ードで動作させて前記回路ブロックと外部端子との間に
信号の出し入れを可能とした、論理回路を対象とするテ
スト回路の接続を検証する装置であって、前記テスト回
路を通常モードの回路接続状態に設定する第1の設定部
と、通常モードに設定された前記テスト回路の信号経路
を追跡することによって、信号が通常モードにおいて通
過する配線の接続関係を表す第1の配線情報を記録する
第1の記憶装置と、テスト回路をテストモードの回路接
続状態に設定する第2の設定部と、テストモードに設定
された前記テスト回路の信号経路を追跡することによっ
て信号がテストモードにおいて通過する配線の接続関係
を表す第2の配線情報を記録する第2の記憶装置と、前
記第1の記憶装置及び前記第2の記憶装置から、前記第
1の配線情報及び前記第2の配線情報を読み込んで互い
に照合し、通常モード時において通過する配線がテスト
モード時において通過しているかどうかを調べる演算装
置、を備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】回路テストを行わない通常モードのテスト回路
の接続状態において配線の信号経路を求める。回路テス
トを行うテストモードのテスト回路の接続状態において
配線の信号経路を求める。テストモードにおける配線の
信号経路に通常モードの配線の信号経路が含まれている
ことを確認することによって、テスト回路の配線接続に
おいて通常モードの信号経路がチェック可能であること
を判別する。
【0012】この結果、回路ブロック間にテスト回路を
挿入する配線に不具合があるかどうかを検査するシステ
ムが得られる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。本発明を実施するテスト用コンピュータシ
ステムは、図12に示す従来例と同様のハードウェア構
成であるので、その説明は省略する。
【0014】図1は、本発明の実施例の全体的な処理を
より上位概念のフローチャートで示している。個別のブ
ロックについては後により詳細に説明する。
【0015】同図において、テスト用コンピュータ1
は、外部記憶装置4のCADソフトウェアライブラリか
らCAD回路設計ソフトウェアを取込み、起動して、分
割テストの対象となる回路の回路接続情報及び挿入され
るテスト回路の回路接続情報を読込む。回路接続情報に
は複数の回路ブロック間の接続関係を示すデータが含ま
れている(S11)。
【0016】モード設定用情報を読込む。モード設定用
情報には、通常モード設定情報とテストモード設定情報
とが含まれる。通常モード設定情報は、テスト回路に回
路ブロック間に通常の動作における信号ルートを形成さ
せるに必要な信号及び信号状態の設定データ等である。
テストモード設定情報は、テスト回路に論理回路を回路
ブロックに分割させ、テストするために必要な信号ルー
トを形成させる、回路ブロックの選択を行う信号、テス
ト回路をテスト状態に設定する信号及びその状態の設定
データ等である(S12)。
【0017】テスト回路を通常動作モードに設定し、回
路接続情報を適宜に用いて、テスト回路を介在する回路
ブロックのシミュレーション回路を形成する。信号端子
に所定の信号を設定して伝搬させ、テスト回路を通常動
作モードで動作させる。回路ブロック間あるいは回路ブ
ロックと外部端子間を伝搬する信号のルートを追跡し、
通常の動作モードにおけるテスト回路の信号通過経路の
検証を行う(S13)。ルートの追跡は、回路ブロック
の入力端子についてはバックワード方向、出力端子につ
いてはフォワード方向、双方向端子については両方向に
行うことができる。この通常の動作モードにおける検証
処理は、後述する図3に示すフローチャートによってよ
り詳細に説明される。
【0018】上記検証(S13)によって、追跡された
信号通過ルートを通常モードの配線情報として記録する
(S14)。
【0019】次に、テスト回路をテストモードに設定
し、回路接続情報を適宜に用いて、テスト回路を介在す
る回路ブロックのシミュレーション回路を形成する。信
号端子に所定の信号を設定して伝搬させ、テスト回路を
テストモードで動作させる。回路ブロック間あるいは回
路ブロックと外部端子間を伝搬する信号のルートを追跡
し、テストモードにおけるテスト回路の信号通過経路の
検証を行う(S15)。ルートの追跡は、回路ブロック
の入力端子についてはバックワード方向、出力端子につ
いてはフォワード方向、双方向端子について両方向に行
うことができる。このテストモードにおけるテスト回路
の検証処理は、後述する図4に示すフローチャートによ
って、より詳細に説明される。
【0020】この検証によって、追跡された信号通過ル
ートをテストモードの配線情報として記録する(S1
6)。
【0021】検証された通常の動作モードにおける信号
通過経路とテストモードにおける信号通過経路を比較
し、テストモードにおける信号通過経路が通常モードの
信号通過経路を含んでいることを確認する、配線情報検
査処理を行う(S17)。
【0022】このような、通常の動作モードにおける信
号ルートとテストモードにおける信号ルートとを突合わ
せる処理を行うことによって、従来見逃す虞のあったテ
スト回路の接続配線の不具合を検出することが可能とな
る。
【0023】上述した、モード設定情報の内容について
説明する。図2は、外部記憶装置6に記憶されている動
作モード設定情報の一例を示している。この例では、後
述する図5(b)に示すように、回路ブロックがA,B
の二つある場合について示している。同図において、テ
ストモード設定情報201をTST_ MODE〜EN
Dのブロックで示している。通常モード設定情報202
をNML_ MODE〜ENDに囲まれるブロックで示
している。テストモード設定情報201には分割テスト
対象の回路ブロックA又はBを選択するための情報20
1a,201bが含まれており、各々の回路ブロック
A,Bに分けて使用される信号の状態設定が示されてい
る。
【0024】例えば、回路ブロックAを分割テストする
場合、通常動作から分割テストの動作に切替えるために
信号TESTを「1」に、分割テスト対象の回路ブロッ
クAを選択するために信号EX1,EX2を夫々
「0」,「0」に設定することを示している。
【0025】なお、図2においては、外部端子EXのみ
をモード設定に用いているが、内部端子をモード設定に
用いても良いものである。
【0026】次に、上述した、通常動作時におけるテス
ト回路検証処理及び分割テスト時におけるテスト回路検
証処理の対象となる論理回路の例について、図5及び図
6を参照して詳細に説明する。まず、回路構成について
説明する。図5(a)は、回路ブロックAと回路ブロッ
クBとの間にテスト回路を挿入しない基本の回路接続を
示したブロック図である。また、図5(b)は回路ブロ
ックA,B毎に分割してテストが行えるように回路ブロ
ックA及びBの相互間にテスト回路を挿入した回路接続
例を示したブロック回路図である。
【0027】図5(b)に示されるように、テスト回路
は、2つのマルチプレクサ51及び52、入力端子5
3、出力端子54、必要により設けられるバッファアン
プ58−4、58−5及び配線等によって構成される。
マルチプレクサ51は、ナンドゲート51−1,51−
2及び51−3、インバータ51−4によって構成され
る。マルチプレクサ52は、ナンドゲート52−1,5
2−2及び52−3、インバータ52−4によって構成
される。マルチプレクサ51は、回路ブロックAから回
路ブロックBの入力端子に供給される信号を外部端子5
3に供給される信号で制御するために付加されている。
【0028】マルチプレクサ52は回路ブロックAの出
力端子から出力される信号を外部端子54で観測するた
めに付加されている。マルチプレクサ51,52は、夫
々2つの入力信号をコントロール端子に供給される制御
信号(TSTA,TSTB)に対応して選択する機能を
持っている。上記制御信号は、分割テストの場合におい
ては回路ブロックの端子から外部端子までの経路を活性
化させるための条件値に、また通常動作の場合において
は回路ブロックAの出力端子から回路ブロックBの入力
端子までの経路を活性化させるための条件値に設定され
る。
【0029】図6は、分割テストの対象とする回路ブロ
ックを選択するためのデコーダ回路を示しており、図5
(b)に示されるマルチプレクサ51及び52のコント
ロール端子(TSTA,TSTB)の論理値を決定す
る。本実施例では、アンドゲート59−1,59−2、
インバータ59−3〜59−6等によってデコーダ回路
59が構成されている。
【0030】同図において、TEST,EX1,EX2
はモード設定情報2を設定するための信号であり、夫々
外部端子55−1,55−2,55−3に供給され、ア
ンプ58−1〜58−3を介してインバータ回路59に
入力される。デコーダ回路59を通して複数のマルチプ
レクサのコントロール端子(TSTA,TSTB)のレ
ベルを制御している。
【0031】次に、通常動作時におけるテスト回路検証
処理(S13)について、図3に示されるフローチャー
トを参照して、より詳細に説明する。
【0032】まず、回路シミュレーションした、回路ブ
ロックA及びBを通常の回路動作に設定するべく、通常
モード設定情報202をデコーダ回路59の入力端子に
与え、指定された外部端子または内部端子に信号値を設
定する通常モード設定処理(S31)を行う。図2に示
される通常モード設定情報202が通常モード設定情報
処理31に用いられるモード設定情報であるとすれば、
図6の外部端子55−1にTESTの値に対応したレベ
ルを設定する。
【0033】次に、通常モード設定処理によって外部端
子または内部端子に設定された通常モード設定情報を回
路内部へ伝搬させていく論理値伝搬処理(S32)を実
行する。上記通常モード設定処理でTEST=0を設定
したとすると、論理値伝搬処理では外部端子55−1に
設定した信号TESTの論理値を順に伝搬させていくシ
ミュレーション処理を行う。
【0034】まず、外部端子55−1から入力バッファ
アンプ58−1へTEST信号の論理値「0」を伝搬さ
せデコーダ回路59内のアンドゲート回路59−1,5
9−2へ伝搬させてマルチプレクサのコントロール端子
TSTA,TSTBの論理値を決定する。アンドゲート
回路59−1,59−2へ外部端子55−1から伝搬さ
れた信号値は「0」であるため、マルチプレクサ51及
び52のコントロール端子における信号の論理値は、夫
々信号TSTA=0,信号TSTB=0となる。
【0035】信号TSTA=0により、図5(b)に示
されるマルチプレクサ51は、ナンドゲート51−1を
活性化させ、回路ブロックAの出力を選択し、回路ブロ
ックBに中継する。信号TSTB=0により、マルチプ
レクサ52はナンドゲート52−3を活性化させ、回路
ブロックAの出力信号ではなく、通常出力信号を選択
し、出力端子54に導出する。
【0036】論理値伝搬処理を実行した後、回路ブロッ
クAの端子から外部端子54までの信号ルート、回路ブ
ロックAの端子から他の回路ブロックBの入力端子まで
の信号ルート、等のパス(信号経路)の全てを活性化さ
せ、通常の動作を行う場合における回路接続の確認を行
うパストレース処理(S33)を実行する。パストレー
ス処理は、後述するように、全回路ブロックの全端子に
ついて1端子ずつ信号経路を追跡するパストレースを繰
り返し実行しチェックしていく。
【0037】図5(b)の論理回路を用いてパストレー
ス処理の処理方法を説明する。同図において通常動作時
の回路接続は、図5(a)で示すと同様の回路ブロック
Aの出力端子から回路ブロックBの入力端子までの経路
である。その経路が活性化されているかどうかをチェッ
クするために、回路ブロックAの出力端子からフォワー
ド(次段回路ブロックB方向)へパストレースしてい
く。モード設定処理(S31)と論理値伝搬処理(S3
2)によってマルチプレクサの制御信号は、TSTA=
0,TSTB=0と設定されているため、「回路ブロッ
クAの出力端子→マルチプレクサのナンドゲート51−
1→マルチプレクサのナンドゲート51−2→回路ブロ
ックBの入力端子」のパストレースが行える。同様にし
て、回路ブロックBの入力端子からバックワード(前段
回路ブロックA方向)へパストレースしていく。「回路
ブロックBの入力端子→マルチプレクサのナンドゲート
51−2→マルチプレクサのナンドゲート51−1→回
路ブロックAの出力端子」のパストレースが行われる。
【0038】パストレース処理の後、パストレース処理
によって通過した活性化された信号経路のルート情報を
取得する配線情報処理(S34)を実行する。配線情報
として取得する情報は、パストレース処理でどのセルの
どの入力端子を通過したかの情報である。
【0039】配線情報の例について図7の論理回路を用
いて説明する。図7は、図5(b)の論理回路に対し
て、回路内に含まれる全てのセル(本実施例ではナンド
回路、ノット回路等)を識別するためにセル番号(1)
〜(9)を割付けている。また、セル番号が割り付けら
れたナンド回路やノット回路が持つ複数の入力端子を識
別するために入力端子番号、を割り付けたものであ
る。
【0040】本実施例では、どのセルのどの入力端子を
通過したかを識別するためにセル番号および入力端子番
号をつけ処理しやすいように行っているが、その方法は
どのセルのどの入力端子かを識別できればどのような方
法をとっても構わない。
【0041】パストレース処理によって通過したパス
は、図5(b)においては、「回路ブロックAの出力端
子→マルチプレクサのナンドゲート51−1→マルチプ
レクサのナンドゲート51−2→回路ブロックBの入力
端子」である。図7でそのパスがどのセルの入力端子を
通過したかに置換えると、「セル番号(1)−→
(3)−→(9)−」となる。パストレース結果を
配線情報として外部記憶装置6に記憶する(S45)。
【0042】図8に配線情報の記録例を示す。同図に示
すように、回路内に含まれる全てのセル番号、入力端子
番号に対して、パストレース処理で通過したセル番号の
入力端子番号にはフラグ「1」を書込み、通過していな
いその他のセル番号の入力端子番号には「0」を書込ん
だものを配線情報として用いている。配線情報のフラグ
を設定する処理は、最初全フラグを「0」に初期化して
おき、パストレース処理によって通過したセル番号の入
力端子番号に対するフラグを「0」から「1」に書替え
る処理を行う。
【0043】以上説明したテスト回路の検証処理を全回
路ブロックの全端子に対して繰り返し実行する(S3
6,S37)。この結果、通常の動作時における配線情
報が収集される(S14)。
【0044】次に、分割テスト時におけるテスト回路検
証処理(S15)について説明する。分割テスト時にお
けるテスト回路検証処理は、通常動作時におけるテスト
回路検証処理と同様の処理方法で行うので相違点につい
て説明する。
【0045】図4は、分割テスト時におけるテスト回路
検証を説明するフローチャートである。同図において、
通常の動作から分割テストが行えるように切替えるため
の信号値の情報と分割テストの対象とする回路ブロック
を選択するための信号値の情報を指定された外部端子ま
たは内部端子に設定するテストモード設定処理を行う
(S41)。
【0046】例えば、図2に示される分割テストモード
設定情報201がテストモード設定処理で用いられるモ
ード設定情報であるとすれば、TST_ MODE〜E
NDのブロック内の信号設定情報201a、201bが
テストモード設定情報として使用される。回路ブロック
Aを分割テストの対象とする場合には、通常動作から分
割テストに回路を切替えるための切替信号TEST=1
を図6に示されるデコーダ回路59の外部端子55−1
にTEST信号「1」を設定する。更に、回路ブロック
選択のための信号値情報EX1=0,EX2=0をデコ
ーダ回路59の外部端子55−2のEX1信号に
「0」、同様に、外部端子55−3のEX2信号にも
「0」を設定する。
【0047】論理値伝搬処理S42は通常動作時におけ
るテスト回路検証処理の論理値伝搬処理(S32)と同
様であるので、その説明は省略する。テストモード設定
処理と論理値伝搬処理は、通常動作時におけるテスト回
路検証処理の場合には1度だけの処理であったが、分割
テスト時におけるテスト回路検証処理(S15)におい
ては、分割テストの対象となる回路ブロック毎にモード
設定情報があるため、回路ブロックの個数だけ繰り返し
実行することになる。
【0048】次のパストレース処理S43と配線情報取
得処理S44は、通常動作におけるテスト回路検証処理
(S13)のバストレース処理(S33)、配線情報処
理(S34)と同様の処理を行う。
【0049】ただし、パストレース処理S43は、回路
ブロックの端子に入力される信号を外部端子で制御可能
であるか、また、回路ブロックの出力端子から出力され
る信号が外部端子で観測可能であるかを、フォワードま
たはバックワードへパストレースすることによって確認
する。得られた配線情報は外部記憶装置に記憶される
(S45)。
【0050】以上述べた分割テスト時におけるテスト回
路検証処理を回路ブロックA、Bの全端子、全回路ブロ
ックについて繰り返し実行する(S46,S47)。上
記検証(S15)によって、追跡された信号通過ルート
をテストモードの配線情報として記録する(S16)。
【0051】通常動作時におけるテスト回路検証処理
(S13)及び分割テスト時におけるテスト回路検証処
理(S15)を、上述したように、実行することによっ
て、通常動作時の配線情報と分割テスト時の配線情報が
得られる。その双方の配線情報を基に、本発明が解決し
ようとしている、分割テストを実行すれば通常動作時に
通る配線のテストが併せて行える回路構成になっている
かを検証するための配線情報検査処理(S17)を行
う。
【0052】配線情報検査処理の説明を図9乃至図11
を参照して説明する。図9(a)は分割テストを実行す
れば通常動作時に通る配線テストも併せて行えるように
正しく回路構成された論理回路の例を回路セルにセル番
号を付して示している。一方、図9(b)はテスト回路
が誤って構成された論理回路の例を回路セルにセル番号
を付して示している。すなわち、図9(b)の構成で
は、回路ブロックAの出力が、通常状態で信号が通過す
るマルチプレクサ51を経由しないで出力端子54に導
出される不具合がある。
【0053】図10及び図11は、夫々図9(a)及び
図9(b)の論理回路をテスト回路検証処理の対象とし
た場合の、分割テスト時におけるテスト回路検証処理に
よってもとめられた配線情報を示したものである。
【0054】通常動作時におけるテスト回路検証処理に
よってもとめられた配線情報は、図9(a)及び同図
(b)が共に、図8に示される配線情報と同じであった
として説明する。
【0055】配線情報検査処理S17では、通常動作時
に通る配線が分割テスト時において通過しているかどう
かを配線情報のお互いのフラグをチェックして確認す
る。本実施例では、通常動作時の配線情報でフラグが1
になっているものは、分割テスト時の配線情報において
も対応するフラグは全て1になっているかを検査するこ
とによって行っている。
【0056】まず、図9(a)の正しくテスト回路が構
成された論理回路の場合に対して、配線情報検査処理4
を実行する。対応する配線情報は図10である。図8に
おいて通常動作時に通る配線は、セル番号(1)の入力
端子番号、セル番号(3)の入力端子番号、セル番
号(9)の入力端子番号である。図10でこれ等のセ
ル番号、端子番号に対応するフラグは全て「1」になっ
ており、このテスト回路構成は分割テストを実行するこ
とによって通常動作時に通る配線のテストも併せて行え
る正しい回路構成であると確認できる。
【0057】次に、図9(b)の誤った回路構成の場合
に対して、配線情報検査処理4を実行する。図8におい
て通常動作時に通る配線は、セル番号(1)の入力端子
番号、セル番号(3)の入力端子番号、セル番号
(9)の入力端子番号であるが、図11でこれ等に対
応するセル番号、端子番号のフラグが全て「1」にはな
っていない。セル番号(1)の入力端子番号とセル番
号(3)の入力端子番号がフラグ「0」であり、分割
テスト時にその配線部分はテストしていないことにな
る。そのためこのテスト回路構成は正しくないと確認で
きる。
【0058】以上述べたように図1に示される処理フロ
ーに従い処理を実行することによって、通常動作時に通
る配線のテストを、分割テストを実行することによって
併せて行えるテスト回路が付加された論理回路であるか
どうかを検証できる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、回路ブロック毎に分割
してテストが行えるようにテスト回路が付加された論理
回路において、付加されたテスト回路が分割テストを実
行したときに、通常動作時に通る配線のテストも併せて
行えるテスト回路であるかどうかの検証が自動的に行え
るようになり、テスト回路設計期間の大幅な短縮を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテスト回路検証方式の実施例を示す処
理フローを示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施例におけるモード設定情報の例を
示す説明図である。
【図3】図1の処理フローにおいて分割テスト時におけ
るテスト回路検証処理の処理フローを示すフローチャー
トである。
【図4】通常動作時におけるテスト回路検証処理の処理
フローを示す図である。
【図5】図5(a)は、論理回路中の2つの回路ブロッ
クA及びBを示す説明図、図5(b)は、2つの回路ブ
ロックA及びB間にテスト回路が設けられた例を示すブ
ロック回路図である。
【図6】マルチプレクサの制御信号を発生するデコーダ
回路の例を示すブロック回路図である。
【図7】論理回路における構成要素(セル)の番号付の
例を示す説明図である。
【図8】論理回路における配線情報の例を示す説明図で
ある。
【図9】図9(a)は、正しくテスト回路が挿入された
例を示すブロック回路図、図9(b)は誤った配線のテ
スト回路が挿入された例を示すブロック回路図である。
【図10】図9(a)に示されるテストルートにおける
配線情報を示す説明図である。
【図11】図9(b)に示されるテストルートにおける
配線情報を示す説明図である。
【図12】回路のテストを行うテスト用コンピュータシ
ステムの例を示すブロック図である。
【図13】従来のテスト回路検証処理のフローを示す図
である。
【符号の説明】
51,52 マルチプレクサ 53 入力外部端子 54 出力外部端子 55 入力外部端子 56,57 回路ブロック 58 入力バッファ 59 アンドゲート回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤 森 雅 文 神奈川県川崎市幸区堀川町580番1号 株式会社東芝 半導体システム技術セン ター内 (56)参考文献 特開 平7−174821(JP,A) 特開 平7−105256(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 664

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】論理回路を回路ブロックに分割し、回路ブ
    ロック毎にテストが行えるように回路ブロック間にテス
    ト回路を付加し、このテスト回路を通常モードとテスト
    モードで動作させて前記回路ブロックと外部端子との間
    に信号の出し入れを可能とした、論理回路を対象とする
    テスト回路のコンピュータによる接続検証方法であっ
    て、 前記コンピュータが前記テスト回路を通常モードの回路
    接続状態に設定する過程と、 前記コンピュータが、通常モードに設定された前記テス
    ト回路の信号経路を追跡することによって、信号が通常
    モードにおいて通過する配線の接続関係を表す第1の配
    線情報を得て記憶装置に記憶する第1の回路検証過程
    と、 前記コンピュータが、前記テスト回路をテストモードの
    回路接続状態に設定する過程と、 前記コンピュータが、テストモードに設定された前記テ
    スト回路の信号経路を追跡することによって信号がテス
    トモードにおいて通過する配線の接続関係を表す第2の
    配線情報を得て前記記憶装置に記憶する第2の回路検証
    過程と、 コンピュータが前記記憶装置から前記第1及び第2の配
    線情報を読み出して互いに照合し、通常モードにおける
    信号経路の追跡により通過した配線のすべてが、テスト
    モードにおける信号経路の追跡により通過した配線に含
    まれている場合は、前記テスト回路が正しく接続されて
    いると判定し、通常モードにおける信号経路の追跡によ
    り通過した配線の少なくとも1つが、テストモードにお
    ける信号経路の追跡により通過した配線に含まれていな
    い場合は、前記テスト回路が誤って接続されていると判
    定する配線情報検査過程と、 からなることを特徴とするテスト回路の接続検証方法。
  2. 【請求項2】論理回路を回路ブロックに分割し、回路ブ
    ロック毎にテストが行えるように回路ブロック間にテス
    ト回路を付加し、このテスト回路を通常モードとテスト
    モードで動作させて前記回路ブロックと外部端子との間
    に信号の出し入れを可能とした、論理回路を対象とする
    テスト回路の接続を検証する装置であって、 前記テスト回路を通常モードの回路接続状態に設定する
    第1の設定部と、 通常モードに設定された前記テスト回路の信号経路を追
    跡することによって、信号が通常モードにおいて通過す
    る配線の接続関係を表す第1の配線情報を記録する第1
    の記憶装置と、 テスト回路をテストモードの回路接続状態に設定する第
    2の設定部と、 テストモードに設定された前記テスト回路の信号経路を
    追跡することによって信号がテストモードにおいて通過
    する配線の接続関係を表す第2の配線情報を記録する第
    2の記憶装置と、 前記第1の記憶装置及び前記第2の記憶装置から、前記
    第1の配線情報及び前記第2の配線情報を読み込んで互
    いに照合し、通常モード時において通過する配線がテス
    トモード時において通過しているかどうかを調べる演算
    装置、 を備えたことを特徴とするテスト回路の接続検証装置。
JP27926495A 1995-10-26 1995-10-26 テスト回路の接続検証方法および接続検証装置 Expired - Fee Related JP3464855B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27926495A JP3464855B2 (ja) 1995-10-26 1995-10-26 テスト回路の接続検証方法および接続検証装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27926495A JP3464855B2 (ja) 1995-10-26 1995-10-26 テスト回路の接続検証方法および接続検証装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09146984A JPH09146984A (ja) 1997-06-06
JP3464855B2 true JP3464855B2 (ja) 2003-11-10

Family

ID=17608749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27926495A Expired - Fee Related JP3464855B2 (ja) 1995-10-26 1995-10-26 テスト回路の接続検証方法および接続検証装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3464855B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09146984A (ja) 1997-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5515384A (en) Method and system of fault diagnosis of application specific electronic circuits
JPH0643218A (ja) 環境エミュレーションによるテスト発生
JPH05233352A (ja) マイクロプロセッサ
US20080313499A1 (en) Debug circuit
US6934656B2 (en) Auto-linking of function logic state with testcase regression list
JP3428313B2 (ja) 大規模集積回路装置の故障シミュレーション方法及び故障解析方法
JP3464855B2 (ja) テスト回路の接続検証方法および接続検証装置
EP1291662B1 (en) Debugging system for semiconductor integrated circuit
JPH0561931A (ja) シミユレーシヨン装置
JP4652317B2 (ja) 論理回路の機能検証装置、機能カバレッジアイテムの検証方法及びプログラム
US7058870B2 (en) Method and apparatus for isolating faulty semiconductor devices in a multiple stream graphics system
JP3184023B2 (ja) テストパターンの故障検出率算出方法および装置
US20040088638A1 (en) Method and apparatus for isolating faulty semiconductor devices in a multiple format graphics system
JP2861861B2 (ja) 故障診断システム
US20040073858A1 (en) Method and apparatus for isolating faulty semiconductor devices in a graphics system
JP2000259441A (ja) デバッグ回路
JPH11295393A (ja) 半導体試験用プログラムのデバッグ装置
JP2001092873A (ja) 故障シミュレーション装置、故障シミュレーション方法、及び故障シミュレーションプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JPH04273382A (ja) Lsiの論理シミュレーション方式
JPH0561935A (ja) 論理シミユレーシヨン方式
Zhao et al. Adaptive fault detection and diagnosis of RAM interconnects
JPH07198784A (ja) 演算論理診断装置
JPH05232189A (ja) 故障シミュレーション装置
JP2002217259A (ja) 半導体装置の故障伝搬推定経路のみのネットリストからなる論理回路図及びレイアウト図を用いた故障解析方法
JPH05334116A (ja) デバッグ制御方式

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070822

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080822

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090822

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees