JP3464789B2 - 立体映像表示装置 - Google Patents

立体映像表示装置

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JP3464789B2
JP3464789B2 JP2001095531A JP2001095531A JP3464789B2 JP 3464789 B2 JP3464789 B2 JP 3464789B2 JP 2001095531 A JP2001095531 A JP 2001095531A JP 2001095531 A JP2001095531 A JP 2001095531A JP 3464789 B2 JP3464789 B2 JP 3464789B2
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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
  • Television Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は立体映像表示装置に
関し、さらに詳しくは、各観察者が各自の位置に適した
立体映像を見ることが可能な立体映像表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】立体映像表示方式として、従来から2眼
式立体視方式が存在する。2眼式立体視方式では、観察
者の左右の目に別々に左目用の視野画像と右目用の視野
画像とを提示し、観察者がそれらの2つの視野画像が融
像することによって立体画像を知覚する。この2眼式立
体視方式では、左右両眼の瞳孔間隔に対応する位置に2
台のテレビカメラが設置され、各テレビカメラにより、
被写体を同時に撮影する。再生時において、左目に対応
するテレビカメラによって撮影された映像が左目に、右
目に対応するテレビカメラによって撮影された映像が右
目にそれぞれ提示され、それによって立体映像の再生が
行なわれる。
【0003】このように、両眼にそれぞれ対応する個々
の画像を視聴者に提示する方式において、観察者の見る
位置が変化しても安定した立体画像を得ることができる
方式として、特開平4−241593号公報には次のよ
うな方式が開示されている。
【0004】この従来の方式では、被写体を複数の方向
から撮影して複数の映像信号を生成する。一方、観察者
の頭部には観察者の視線の方向を検出するセンサを設
け、観察者が移動してもその検出された視線の方向に応
じて観察者が観察すべき映像信号を選択する。この方式
では、原理的に、複数の観察者が同時に各々の観察位置
からの映像を見ることができる(上記公報5欄16〜1
7行参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の方式では、左右2つの視野映像の表示を切換えるた
めの時間が観察位置の数(すなわち、複数の映像信号を
得るための撮影方向の数)の増減の影響を受けるため、
観察者に映像が立体的に見えない場合も発生するという
問題があった。
【0006】つまり、2眼式立体表示では、立体視を実
現するための視野画像の表示切換時間の長さには限界が
存在するので、立体視を実現するためには左右の視野映
像を高速に切換えて観察者に提示しなければならない。
左右の視野映像の切換が遅いと、観察者側でそれらの2
つの視野映像が融像することなく、単に、各視野映像を
片目で順次観察するのと同じになる。観察者の数に関係
なく被写体をすべての視野方向から撮影して得られたす
べての映像を時間軸上に並べて周期的に提示する上記従
来の方式では、観察位置の数が増えると、観察者が見る
べき映像が提示されるまでの時間間隔が長くなって、立
体視成立の条件を満たさない場合が生じ、被写体を詳細
に観察できるように視野方向を多くするほど、この問題
が発生することになる。
【0007】本発明は、上記のような問題を解決するた
めになされたもので、その目的は、観察位置の数が増え
ても各観察者が立体映像を見ることができる立体映像表
示装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による立体映像表
示装置は、映像生成手段と、選択手段と、表示手段と、
1または2以上のシャッタ眼鏡と、制御手段とを備え
る。映像生成手段は、被写体を互いに異なる複数の方向
から観察したとき得られる複数の映像を生成する。選択
手段は、映像生成手段により生成された複数の映像の中
から、1または2以上の観察者の各々のための右目用お
よび左目用映像を選択する。表示手段は、選択手段によ
り選択された映像を順次表示する。1または2以上のシ
ャッタ眼鏡は、各観察者に装着され、各観察者の右目前
方に位置付けられる右目用シャッタと各観察者の左目前
方に位置付けられる左目用シャッタとを有する。制御手
段は、表示手段が各観察者のための右目用映像を表示す
るときその観察者に装着されるシャッタ眼鏡の右目用シ
ャッタを開くと同時にその左目用シャッタを閉じ、表示
手段が各観察者のための左目用映像を表示するときその
観察者に装着されるシャッタ眼鏡の左目用シャッタを開
くと同時にその右目用シャッタを閉じるように、シャッ
タ眼鏡を制御する。
【0009】この立体映像表示装置によれば、生成され
た複数の映像の中から各観察者のための右目用および左
目用映像が選択されるので、全観察者に提示される映像
の数よりも生成される映像の数の方が多い場合でも、観
察者に観察されることのない無駄な映像が表示されるこ
とはない。
【0010】記立体映像表示装置はさらに、観察者入
力手段と、走査変換手段を備える。観察者入力手段
は、観察者の人数をmとしたとき、ユーザ操作に応じて
mを入力する。走査変換手段は、映像生成手段により生
成された映像の有効表示期間を2m分の1に短縮する。
【0011】したがって、観察方向の数が増えた場合で
も観察者の人数に応じて映像の有効表示期間が短縮され
るので、各観察者が観察すべき映像が表示される時間間
隔が必要以上に長くなることはなく、各観察者は右目用
および左目用映像が融像した適切な立体映像を見ること
ができる。
【0012】好ましくは、上記立体映像表示装置はさら
に、視線方向検出手段を備える。視線方向検出手段は、
各観察者の視線の方向を検出する。上記選択手段は、視
線方向検出手段により検出された各観察者の視線の方向
に応じて各観察者の右目用および左目用映像を選択す
る。
【0013】したがって、観察者が移動してその視線の
方向が変化した場合でも観察者はその視線の方向に応じ
た適切な立体映像を見ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当
部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0015】図1は、本発明の実施の形態による立体映
像表示装置の全体構成を示すブロック図である。図1を
参照して、この立体映像表示装置は、n個のカメラC1
〜Cnと、走査変換制御部9と、有効映像選択部8と、
並列/直列変換部4と、CRT等のモニタ6と、m個の
観察者用装置71〜7mとを備える。
【0016】n個のカメラC1〜Cnは、1つの被写体
3を互いに異なるn個の方向から撮影してn個の映像信
号S1〜Snを生成する。
【0017】走査変換制御部9は、n個の可変走査変換
部21〜2nと、同期信号発生部5と、観察者数入力部
15とを含む。可変走査変換部21〜2nは、カメラC
1〜Cnに対応して設けられ、カメラC1〜Cnから出
力された映像信号S1〜Snをそれぞれ複数倍の走査レ
ートに変換する。同期信号発生部5は同期信号SYNC
を発生する。観察者数入力部15は、ユーザの操作に応
じて観察者の数mを入力する。この観察者数mは可変走
査変換部21〜2nおよび同期信号発生部5に与えられ
る。可変走査変換部21〜2nの各々は、対応するカメ
ラCi(i=1〜n)から出力された映像信号Si(i
=1〜n)を(2×m)倍の走査レートに変換する。
【0018】有効映像選択部8は、n個の入力と(2×
m)個の出力とを有し、(2×m)倍の走査レートに変
換されたn個の映像信号SC1〜SCnの中から、(2
×m)個の映像信号のみを選択して出力する。
【0019】並列/直列変換部4は、同期信号発生部5
からの同期信号SYNCに応答して、有効映像選択部8
から出力された並列の映像信号を直列の映像信号に変換
して出力する。並列/直列変換部4から出力される信号
には映像信号Vの他、同期信号SYNCが含まれる。
【0020】観察者用装置71は、1人の観察者がモニ
タ6を観察するのに必要な構成を備えている。m人の観
察者がモニタ6を同時に観察する場合は、同様の構成を
有するm個の観察者用装置71〜7mが設けられる。観
察者用装置71は、センサ10と、動き検出部11と、
画像選択部12と、シャッタ駆動部13と、シャッタ眼
鏡14とを含む。センサ10は観察者の頭部に装着さ
れ、観察者の頭部の運動、すなわち観察者の視線の変化
を検出する。動き検出部11は、センサ10からの出力
信号に応答して観察者の視線の動きを検出する。観察者
の視線の方向を検出するセンサ10および動き検出部1
1には、直交磁場を用いた市販の3次元位置・傾き検出
装置を用いることができる(特開平4−241593号
公報4欄30行〜5欄10行参照)。
【0021】画像選択部12は、動き検出部11からの
出力信号に応答して観察者に見せるべき画像を選択す
る。シャッタ駆動部13は、その選択された画像を観察
者に見せるため、シャッタ眼鏡14の左目用シャッタ1
4aおよび右目用シャッタ14bを駆動する。すなわ
ち、画像選択部12およびシャッタ駆動部13は、モニ
タ6が観察者のための右目用映像を表示するとき右目用
シャッタ14bを開きかつ左目用シャッタ14aを閉
じ、左目用映像を表示するとき左目用シャッタ14aを
開きかつ右目用シャッタ14bを閉じるように、シャッ
タ眼鏡14を制御する。
【0022】有効映像選択部8は動き検出部11からの
出力信号に応答して、n個の映像の中からこの観察者の
ための右目用および左目用映像を選択する。有効映像選
択部8は、観察者用装置71以外の観察者用装置10の
動き検出部(図示せず)からの出力信号に応答して同様
に動作する。したがって、有効映像選択部8は、n個の
映像の中から、m人の観察者の各々のための右目用およ
び左目用映像を選択する。
【0023】次に、以上のように構成された立体映像表
示装置の動作について説明する。 (1) n=4,m=2の場合 図2(a)はカメラの台数が4台で観察者の人数が2人
の場合における観察位置を示す図であり、図2(b)は
この場合における立体映像表示装置の動作を示すタイミ
ング図である。
【0024】この場合、観察者P1はモニタ6に対して
視線V1を有し、観察者P2はモニタ6に対して視線V
3を有する。したがって、カメラC1によって撮影され
た映像を被写体P1の左目に提示し、カメラC2によっ
て撮影された映像を観察者P1の右目に提示し、カメラ
C3によって撮影された映像を観察者P2の左目に提示
し、カメラC4によって撮影された映像を観察者P2の
右目に提示するように、この立体映像表示装置は動作す
る。
【0025】カメラC1〜C4から出力された映像信号
S1〜S4は、図2(b)に示すように時間軸上に並ん
だ多数の垂直走査期間を有し、1つの垂直走査期間1V
は映像の有効表示期間T1とブランキング期間T2とか
らなる。映像信号S1〜S4は、可変走査変換部21〜
24により4(=2×m)倍の走査レートのノンインタ
ーレース信号に変換される。より具体的には、映像信号
S1の有効表示期間T1が4(=2×m)分の1に短縮
され、走査変換された映像信号SC1が生成される。映
像信号SC2〜SC4の有効表示期間T1も同様に4分
の1に短縮され、それぞれ走査変換された映像信号SC
2〜SC4が生成される。
【0026】走査変換された映像信号SC1〜SC4
は、同期信号発生部5から発生された同期信号SYNC
に応答して直列の映像信号Vに変換される。より具体的
には、映像信号SC1〜SC4に含まれる圧縮された映
像信号成分A1〜A4が1つの垂直走査期間1Vにおけ
る有効表示期間T1内に順次挿入される。同期信号発生
部5は、映像信号成分A1〜A4ごとに映像信号S1〜
S4の4倍の垂直周波数を有する同期信号SYNCを発
生し、映像信号Vのブランキング期間に配置する。した
がって、モニタ6は、映像信号Vと同期信号SYNCと
を受け、画面上に、各垂直走査期間ごとに映像信号成分
A1〜A4に基づく映像を表示する。
【0027】観察者用装置71では、動き検出部11が
センサ10からの出力信号に応答して観察者の頭部の動
き、特にモニタ6に対する視線の動きを検出する。動き
検出部11はさらに、その時点において観察者が観察す
べき画像、すなわちその視線に対応するカメラによって
撮影された画像を指示するための信号を有効映像選択部
8に出力する。
【0028】画像選択部12は、この検出された視線の
動きに応答して、その時点において観察者が観察すべき
画像を選択する。すなわち、その視線に対応するカメラ
によって撮影された画像を観察者が観察するようにシャ
ッタ駆動部13を制御する。したがって、シャッタ駆動
部13は、画像選択部12からの画像選択信号に応答し
てシャッタ眼鏡14のシャッタ14aおよび14bの開
閉を制御するための駆動信号G1aおよびG1bを出力
する。
【0029】ここでは、観察者P1がモニタ6に対して
視線V1を有しているので、観察者P1用の観察者用装
置71では、図2(b)に示すようなシャッタ駆動信号
G1aおよびG1bが出力される。シャッタ眼鏡14の
シャッタ14aおよび14bはそれぞれシャッタ駆動信
号G1aおよびG1bに応答して開くので、観察者P1
の左目には映像信号成分A1に基づく映像が映り、右目
には映像信号成分A2に基づく映像が映る。一方、観察
者P2はモニタ6に対して視線V3を有するので、観察
者P2用の観察者用装置(図示せず)では、図2(b)
に示すようなシャッタ駆動信号G2aおよびG2bが出
力される。したがって、シャッタ眼鏡14のシャッタ1
4aおよび14bはそれぞれシャッタ駆動信号G2aお
よびG2bに応答して開くので、観察者P2の左目には
映像信号成分A3に基づく映像が映り、右目には映像信
号成分4Aに基づく映像が映る。
【0030】なお、この例ではカメラの台数が4台で観
察者の人数が2人であるから、有効映像選択部8は4つ
の映像信号SC1〜SC4すべてを選択して並列/直列
変換部4に出力している。
【0031】(2) n=5,m=2の場合 図3(a)はカメラの台数が5台で観察者の人数が2人
の場合の観察位置を示す図であり、図3(b)はこの場
合における立体映像表示装置の動作を示すタイミング図
である。
【0032】図3(a)に示すように、観察者P1はモ
ニタ6に対して視線V1を有し、観察者P2はモニタ6
に対して視線V4を有する。
【0033】この場合、図3(b)に示すように5台の
カメラC1〜C5により5個の映像信号S1〜S5が生
成される。すなわち、カメラの台数が増加すると、それ
に応じて映像信号の数も増加する。ただし、観察者の人
数は2人のままであるから、可変走査変換部21〜25
における走査レートは、図2の場合と同様に4(=2×
m)倍のままである。
【0034】観察者P1がモニタ6に対して視線V1を
有しているので、観察者P1用の観察者用装置71で
は、図3(b)に示すようなシャッタ駆動信号G1aお
よびG1bが出力される。したがって、シャッタ眼鏡1
4のシャッタ14aおよび14bはシャッタ駆動信号G
1aおよびG1bに応答して開くので、観察者P1の左
目には映像信号成分A1に基づく映像が映り、右目には
映像信号成分A2に基づく映像が映る。一方、観察者P
2用の観察者用装置(図示せず)では、図3(b)に示
すようなシャッタ駆動信号G2aおよびG2bが出力さ
れる。したがって、シャッタ眼鏡14のシャッタ14a
および14bはシャッタ駆動信号G2aおよびG2bに
応答して開くので、観察者P2の左目には映像信号成分
A4に基づく映像が映り、右目には映像信号成分A5に
基づく映像が映る。
【0035】有効映像選択部8は動き検出部11により
検出された観察者の視線の方向に応じて個々の映像信号
SC1〜SC5の中から4個の映像信号を選択する。こ
の例では観察者P1が視線V1を有するので、カメラC
1から得られた左目用の映像信号SC1と、カメラC2
から得られた右目用の映像信号SC2とが選択される。
また、観察者P2は視線V4を有するので、カメラC4
から得られた左目用の映像信号SC4と、カメラC5か
ら得られた映像信号SC5とが選択される。したがっ
て、観察者P1およびP2のいずれにも提示されること
のない映像用の映像信号SC3は選択されない。
【0036】(3) n=5,m=2で有効映像選択部
8が存在しない場合(従来の方式) 図4(a)は図3(a)と同様にカメラの台数が5台で
観察者の人数が2人の場合における観察位置を示す図で
あり、図4(b)はこの場合において有効映像選択部8
を備えていない立体映像表示装置の動作を示すタイミン
グ図である。
【0037】図4(b)に示すように5台のカメラC1
〜C5により5個の映像信号S1〜S5が生成される。
一方、従来の方式では走査レートはカメラの台数で決ま
るので、走査レートは5倍である。
【0038】観察者P1はモニタ6に対して視線V1を
有するので、観察者P1用の観察者用装置71では、図
4(b)に示すようなシャッタ駆動信号G1aおよびG
1bが出力される。したがって、シャッタ眼鏡14のシ
ャッタ14aおよび14bはそれぞれシャッタ駆動信号
G1aおよびG1bに応答して開くので、観察者P1の
左目には映像信号成分A1に基づく映像が映り、右目に
は映像信号成分A2に基づく映像が映る。一方、観察者
P2は視線V4を有するので、観察者P2用の観察者用
装置(図示せず)では、図4(b)に示すようなシャッ
タ駆動信号G2aおよびG2bが出力される。したがっ
て、シャッタ眼鏡のシャッタ14aおよび14bはそれ
ぞれシャッタ駆動信号G2aおよびG2bに応答して開
くので、観察者P2の左目には映像信号成分A4に基づ
く映像が映り、右目には映像信号成分A5に基づく映像
が映る。
【0039】この場合も観察者P1およびP2は図3の
場合と同じ映像を観察することができるが、モニタ6が
どの観察者にも観察されることのない映像信号成分A3
に基づく映像を表示しているので、この表示時間だけ各
観察者用の映像の表示周期が長くなる。このような無駄
な画像の表示時間はカメラの台数が増加すると長くなる
ため、観察者が見る映像に時間的途切れが生じ、立体視
成立の時間的条件が成立しなくなってしまう。
【0040】これに対し、本発明の実施の形態による立
体映像表示装置は有効映像選択部8を備え、各観察者の
ための右目用および左目用映像のみを選択するようにし
ているので、モニタ6がどの観察者にも観察されること
のない無駄な映像を表示することはない。また、可変走
査変換部21〜2nの各々は観察者数入力部15から入
力された観察者の数mに応じて映像信号S1〜Snを
(2×m)倍の走査レートで映像信号SC1〜SCnに
変換しているので、観察者の数が同じでカメラの台数が
増加しても各観察者のための映像の表示周期が長くなる
ことはなく、安定した立体映像が得られる。
【0041】また、観察者用装置71がセンサ10およ
び動き検出部11を備え、観察者の視線の方向を検出す
るようにし、さらに有効映像選択部8がその検出された
視線の方向に応じて観察者の右目用および左目用映像を
選択するようにしているので、観察者が移動してその視
線が変化した場合でも常に視線に応じた適切な映像を観
察することができる。
【0042】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明は上述した実施の形態に限定されるものではな
く、その他の形態でも実施し得るものである。たとえば
上述した実施の形態では複数人の観察者および複数個の
観察者用装置71〜7mを想定したが、観察者の人数が
1人の場合は観察者用装置71を1個だけ設ければよ
い。また、上述した実施の形態では被写体3を実際にカ
メラC1〜Cnで撮影して映像を作成しているが、3次
元コンピュータグラフィックス技術により仮想的な映像
を作製するようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、被写体
を互いに異なる複数の方向から観察したとき得られる複
数の映像の中から各観察者のための右目用および左目用
映像を選択するようにしているため、どの観察者も観察
することのない無駄な映像が表示されることはない。
【0044】また、観察者の人数をmとしたとき、映像
の有効表示期間を2m分の1に短縮するようにしている
ため、観察者の人数が同じで映像の数が増加した場合で
も各観察者は安定した立体映像を観察することができ
る。
【0045】また、各観察者の視線の方向を検出し、そ
の視線の方向に応じて各観察者の右目用および左目用映
像を選択するようにしているため、観察者が移動して視
線の方向が変化した場合でも観察者は常にその視線の方
向に適した映像を観察することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態による立体映像表示装置
の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 (a)はカメラの台数が4台で観察者の人数
が2人の場合における観察位置を示す図であり、(b)
はこの場合における図1に示した立体映像表示装置の動
作を示すタイミング図である。
【図3】 (a)はカメラの台数が5台で観察者の人数
が2人の場合における観察位置を示す図であり、(b)
はこの場合における図1に示した立体映像表示装置の動
作を示すタイミング図である。
【図4】 (a)は図3(a)と同様にカメラの台数が
5台で観察者の人数が2人の場合における観察位置を示
す図であり、(b)はこの場合における従来の立体映像
表示装置の動作を示すタイミング図である。
【符号の説明】
3 被写体、4 並列/直列変換部、5 同期信号発生
部、8 有効映像選択部、9 走査変換制御部、10
センサ、11 動き検出部、12 画像選択部、13
シャッタ駆動部、14 シャッタ眼鏡、14a,14b
シャッタ、15 観察者数入力部、21〜2n 可変
走査変換部、71〜7m 観察者用装置、C1〜Cn
カメラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 13/02 H04N 13/04 H04N 7/01

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を互いに異なる複数の方向から観
    察したとき得られる複数の映像を生成する映像生成手段
    と、 前記映像生成手段により生成された複数の映像の中か
    ら、1または2以上の観察者の各々のための右目用およ
    び左目用映像を選択する選択手段と、 前記選択手段により選択された映像を順次表示する表示
    手段と、 各観察者に装着され、各観察者の右目前方に位置付けら
    れる右目用シャッタと各観察者の左目前方に位置付けら
    れる左目用シャッタとを有する1または2以上のシャッ
    タ眼鏡と、 前記表示手段が各観察者のための右目用映像を表示する
    ときその観察者に装着されるシャッタ眼鏡の右目用シャ
    ッタを開くと同時にその左目用シャッタを閉じ、前記表
    示手段が各観察者のための左目用映像を表示するときそ
    の観察者に装着されるシャッタ眼鏡の左目用シャッタを
    開くと同時にその右目用シャッタを閉じるように、前記
    シャッタ眼鏡を制御する制御手段とを備え 観察者の人数をmとしたとき、ユーザ操作に応じてmを
    入力する観察者数入力手段と、 前記映像生成手段により生成された映像の有効表示期間
    を2m分の1に短縮する走査変換手段とを備える、立体
    映像表示装置
  2. 【請求項2】 各観察者の視線の方向を検出する視線方
    向検出手段をさらに備え、 前記選択手段は、前記視線方向検出手段により検出され
    た各観察者の視線の方向に応じて各観察者の右目用およ
    び左目用映像を選択する、請求項1に記載の立体映像表
    示装置。
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