JP3088326B2 - 立体映像表示装置 - Google Patents

立体映像表示装置

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JP3088326B2
JP3088326B2 JP09066177A JP6617797A JP3088326B2 JP 3088326 B2 JP3088326 B2 JP 3088326B2 JP 09066177 A JP09066177 A JP 09066177A JP 6617797 A JP6617797 A JP 6617797A JP 3088326 B2 JP3088326 B2 JP 3088326B2
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勉 宮里
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株式会社エイ・ティ・アール知能映像通信研究所
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は立体映像表示装置に
関し、さらに詳しくは、複数の観察者が同時に観察可能
な立体映像を表示する立体映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、仮想現実感技術の要素技術とし
て、立体テレビ、立体ビデオなどの立体映像表示装置が
提案されている。
【0003】たとえば、磯野、安田:「時分割立体視の
成立条件」,テレビジョン学会誌,Vol.41,N
o.6,pp.549−555(1987)には、シャ
ッタ眼鏡により両目にそれぞれの目から見える映像を入
力して立体映像の観察を可能にする方式が開示されてい
る。また、竹村、岸野:「仮想環境の共有による協調作
業とヒューマンインターフェース」,pp279−29
1,No.179,Oplus E(1994年10
月)には、シャッタ眼鏡を用いて仮想空間での協調作業
を可能にする方式が開示されている。
【0004】ここで、上記方式を一般的なテレビジョン
信号を例に説明する。図6に示されるように、テレビジ
ョン信号の奇数フィールドに右目用映像を挿入し、偶数
フィールドに左目用映像を挿入する。そして、テレビジ
ョン信号に重畳された垂直同期信号に応答してシャッタ
眼鏡の左右のシャッタ1および2を交互に開閉する。よ
り具体的には、右目用映像を表示するとき、右目用シャ
ッタ2を開き、左目用シャッタ1を閉じる。他方、左目
用映像を表示するとき、右目用シャッタ2を閉じ、左目
用シャッタ1を開く。したがって、左目用映像は左目だ
けに見え、右目用映像は右目だけに見える。右目用映像
と左目用映像とには所定の視差があるため、映像は立体
的に見えることになる。
【0005】しかしながら、観察者が複数の場合は全て
の観察者が同じ立体映像を見ることに、たとえば映像に
対して最も右側にいる観察者も最も左側にいる観察者も
同じ立体映像を見ることになり、そのため、違和感が生
じる。
【0006】これに対し、たとえば、鉄谷、岸野:「臨
場感通信会議用立体表示法の提案」,1992年信学春
全大,D−459、および鉄谷、岸野:「視点追従を用
いた複数人観察立体表示の検討」,1993年信学秋全
大,SD−7−4には、レンティキュラスクリーンを用
いて各観察者ごとに右目用映像と左目用映像とを表示す
る方式が開示されている。この方式によると、複数の観
察者が同時かつ独立に異なる画像を観察することができ
る。また、観察者の視点位置を検出する機構を加え、観
察者の視点位置に合わせて投影プロジェクタの位置を移
動させることにより運動視を実現することも可能であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このレ
ンティキュラ方式では各観察者ごとに2台の投影プロジ
ェクタが必要であるため、観察者が1人増加するたびに
2台の投影プロジェクタを増設しなければならないとい
う問題があった。また、顔を傾けると左目用映像と右目
用映像とを空間的に正確な分離を行なうことができずに
立体映像が乱れたり、観察者の動きに追従する際に遅延
が生じて映像にモアレ縞や陰が発生するという問題があ
った。
【0008】本発明は上記のような問題を解消するため
になされたもので、その目的は観察者の数が増加しても
何らの増設をすることなく全ての観察者が同時に立体映
像を観察することが可能な立体映像表示装置を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る立体映像
表示装置は、M人の観察者の位置を検出する位置検出手
段と、位置検出手段によって検出された位置に基づいて
M人の観察者をMよりも小さいN個のクラスタに分割す
るクラスタリング手段と、M人の観察者に各クラスタご
とに独立したN個の立体映像を提供する映像提供手段と
を備える。
【0010】請求項2に係る立体映像表示装置におい
は、上記映像提供手段は、各クラスタごとに独立したN
個の右目用映像およびN個の左目用映像を順次表示する
表示手段と、M人の観察者にそれぞれ装着され、それぞ
れが各観察者の右目前方に位置づけられる右目用シャッ
タと各観察者の左目前方に位置づけられる左目用シャッ
タとを有するM個のシャッタ眼鏡と、表示手段がN個の
クラスタのうち1個のクラスタ内の観察者のための右目
用映像を表示するとき、その1個のクラスタ内の観察者
に装着されるシャッタ眼鏡の右目用シャッタを開き、そ
の左目用シャッタを閉じ、かつその他のクラスタ内の観
察者に装着されるシャッタ眼鏡の右目用シャッタおよび
左目用シャッタをともに閉じるとともに、表示手段がN
個のクラスタのうち1個のクラスタ内の観察者のための
左目用映像を表示するとき、その1個のクラスタ内の観
察者に装着されるシャッタ眼鏡の右目用シャッタを閉
じ、その左目用シャッタを開き、かつその他のクラスタ
内の観察者に装着されるシャッタ眼鏡の右目用シャッタ
および左目用シャッタをともに閉じるように、M個のシ
ャッタ眼鏡を制御する制御手段とを含む。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当
部分には同一符号を付与し、その説明は繰返さない。
【0012】図1を参照して、本発明の実施の形態によ
る立体映像表示装置は、3人の観察者11,12,13
の位置を検出する位置検出器61,62,63と、クラ
スタリング部19および映像生成部20を含むコンピー
ュタ22とを備える。
【0013】位置検出器61,62,63は観察者1
1,12,13にそれぞれ装着される。位置検出器61
は、観察者11の3次元空間における位置を示す位置信
号P1を生成する。位置検出器62は、観察者12の3
次元空間における位置を示す位置信号P2を生成する。
位置検出器63は、観察者13の3次元空間における位
置を示す位置信号P3を生成する。
【0014】コンピュータ22中のクラスタリング部1
9は、位置検出器61,62,63によって検出された
位置に基づいて3人の観察者11,12,13を2個の
クラスタ(後に詳述する)に分割する。
【0015】コンピュータ22中の映像生成部20は、
各クラスタごとに独立した2つの右目用の映像信号VD
および2つの左目用の映像信号VDを順次生成する。映
像生成部20はまた、運動視を可能にするために、位置
検出器61からの位置信号P1に応答して観察者11の
ための右目用映像および左目用映像を変化させ、位置検
出器62からの位置信号P2に応答して観察者12のた
めの右目用映像および左目用映像を変化させ、さらに位
置検出器63からの位置信号P3に応答して観察者13
のための右目用映像および左目用映像を変化させる。観
察者の位置に応じて映像を変化させる手法には仮想現実
感技術の分野で周知の手法を用いればよい。
【0016】この立体映像表示装置はさらに、映像信号
VDに応答して各クラスタごとに独立した2個の右目用
映像および2個の左目用映像を順次表示するモニタ24
と、3人の観察者11,12,13にそれぞれ装着され
る3個のシャッタ眼鏡31,32,33とを備える。
【0017】観察者11に装着されるシャッタ眼鏡31
は、観察者11の右目前方に位置づけられる右目用シャ
ッタ40と、観察者11の左目前方に位置づけられる左
目用シャッタ42とを有する。観察者12に装着される
シャッタ眼鏡32は、観察者12の右目前方に位置づけ
られる右目用シャッタ44と、観察者12の左目前方に
位置づけられる左目用シャッタ46とを有する。観察者
13に装着されるシャッタ眼鏡33は、観察者13の右
目前方に位置づけられる右目用シャッタ48と、観察者
13の左目前方に位置づけられる左目用シャッタ50と
を有する。シャッタ40,42,44,46,48,5
0として、好ましくは液晶シャッタを用いる。
【0018】この立体映像表示装置はさらに、シャッタ
コントローラ51,52,53を備える。シャッタコン
トローラ51,52,53は、モニタ24が2個のクラ
スタのうち1個のクラスタ内の観察者のための右目用映
像を表示するとき、その1個のクラスタ内の観察者に装
着されるシャッタ眼鏡の右目用シャッタを開き、その左
目用シャッタを閉じ、かつその他のクラスタ内の観察者
に装着されるシャッタ眼鏡の右目用シャッタおよび左目
用シャッタを閉じるとともに、モニタ24が2個のクラ
スタのうち1個のクラスタ内の観察者のための左目用映
像を表示するとき、その1個のクラスタ内の観察者に装
着されるシャッタ眼鏡の右目用シャッタを閉じ、その左
目用シャッタを開き、かつその他のクラスタ内の観察者
に装着されるシャッタ眼鏡の右目用シャッタおよび左目
用シャッタをともに閉じるように、3個のシャッタ眼鏡
31,32,33を制御する。
【0019】シャッタコントローラ51は、映像信号V
Dに重畳された垂直同期信号VSを抽出する。シャッタ
眼鏡31は、その抽出された垂直同期信号VSに応答し
て右目用シャッタ40および左目用シャッタ42を開閉
する。シャッタコントローラ52は、映像信号VDに重
畳された垂直同期信号VSを抽出する。シャッタ眼鏡3
2は、その抽出された垂直同期信号VSに応答して右目
用シャッタ44および左目用シャッタ46を開閉する。
シャッタコントローラ53は、映像信号VDに重畳され
た垂直同期信号VSを抽出する。シャッタ眼鏡33は、
その抽出された垂直同期信号VSに応答して右目用シャ
ッタ48および左目用シャッタ50を開閉する。
【0020】次に、上記のように構成された立体映像表
示装置の動作を図2〜図5を参照して説明する。
【0021】この立体映像表示装置においては、図2に
示されるように3人の観察者61,62,63がモニタ
24上の立体映像を見るが、モニタ24上には2人分の
立体映像しか表示されない。そのため、3人の観察者6
1,62,63は2個のクラスタに分割される。
【0022】観察者61,62,63の位置をそれぞれ
Pa,Pb,Pcとする。観察者61,62,63の位
置は厳密にはそれぞれの視点の位置であり、したがっ
て、各観察者の背の高さや姿勢によって視点の位置は変
化する。そのため、視点の位置は3次元座標上で表示す
べきであるが、ここでは説明を簡単にするために、高さ
方向の情報を無視して2次元座標上で表わす。ただし、
視点位置を3次元座標上で表わした場合も後述するクラ
スタリングのアルゴリズムは同じである。
【0023】まず、観察者11,12,13の位置が位
置検出器61,62,63によって検出され、位置信号
P1,P2,P3がコンピュータ22に供給される。ク
ラスタリング部19では、位置Pa,Pb,Pcの分散
を最小化する漸近的クラスタリング法によって3人の観
察者61,62,63がクラスタリングされ、図3また
は図4に示されるように2個のクラスタ71,72に分
割される。
【0024】たとえば図3に示されるように観察者13
が観察者12に近く、観察者11から遠い場合は、観察
者11のみを包含するクラスタ71と、観察者12およ
び13を包含するクラスタ72とが生成される。また、
図4に示されるように観察者13が観察者11に近く、
観察者12から遠い場合は、観察者11および13を包
含するクラスタ71と、観察者12のみを包含するクラ
スタ72とが生成される。
【0025】漸近的クラスタリング法としては、非階層
的クラスタリングの代表的手法であるISODATAを
用いるのが好ましい。この手法によると、以下のプロセ
スを反復することによりクラスタリングが行なわれる。
【0026】(1) 2個のクラスタ71,72の代表
点Q1,Q2に初期値を与える。 (2) すべてのパターンに対してそのパターンに最も
近い代表点を求め、パターンの集合を2個のクラスタ7
1,72に分割する。
【0027】(3) 各クラスタに属するパターンの平
均値をそれぞれ計算する。 (4) 最初にパターンの分類に用いたクラスタの代表
点と新たに求めた平均値とを比較し、それらがすべて一
致すれば処理を停止する。そうでなければ、新たに求め
た平均値を利用して上記(2)および(3)の処理を反
復する。
【0028】ここでは漸近的クラスタリング法を用いて
いるが、他の公知のクラスタリング法を用いてもよい。
クラスタリング法は、たとえば「岩波講座情報科学21
パターン認識と図形処理」,pp.27−28,岩波
書店(1985年11月)、「電通信ハンドブック 電
子通信学会編」,p.307,オーム社(昭和60年1
2月)、「コンピュータ画像処理 日本工業技術センタ
ー編」,pp.159−160,総研出版(昭和62年
5月)などに開示されている。
【0029】観察者11,12,13が図3に示される
ようにクラスタリングされた場合の動作を図5を参照し
て説明する。この場合、映像生成部20は、クラスタ7
1の代表点Q1に応じて観察者11のための映像信号V
Dを生成するとともに、クラスタ72の代表点Q2に応
じて観察者12および13のための映像信号VDを生成
する。より具体的には、観察者11のための右目および
左目用の映像信号VDが順次生成されるとともに、観察
者12および13のための右目および左目用の映像信号
VDが順次生成される。映像信号VDには各フィールド
ごとに垂直同期信号VSが重畳される。たとえば、観察
者11の右目用映像信号と観察者12の右目用映像信号
との間に1つの垂直同期信号が重畳される。
【0030】これにより、「観察者11の右目用映像」
→「観察者12および13の右目用映像」→「観察者1
1の左目用映像」→「観察者12および13の左目用映
像」→「観察者11の右目用映像」→「観察者12およ
び13の右目用映像」→「観察者11の左目用映像」→
「観察者12および13の左目用映像」→…という順に
映像がモニタ24上に表示される。
【0031】まず、クラスタ71内の観察者11のため
の右目用映像がモニタ24上に表示されるとき、その映
像信号の直前に重畳された垂直同期信号VSがシャッタ
コントローラ51,52,53によって抽出される。シ
ャッタコントローラ51からの垂直同期信号VSに応答
して、観察者11に装着されたシャッタ眼鏡31の右目
用シャッタ40が開き、左目用シャッタ42が閉じる。
これと同時に、シャッタコントローラ52からの垂直同
期信号VSに応答して、クラスタ72内の観察者12に
装着されたシャッタ眼鏡32の右目用シャッタ44およ
び左目用シャッタ46がともに閉じる。また、これと同
時に、シャッタコントローラ53からの垂直同期信号V
Sに応答して、クラスタ72内の観察者13に装着され
たシャッタ眼鏡33の右目用シャッタ48および左目用
シャッタ50がともに閉じる。そのため、観察者11の
みが右目でモニタ24上に表示された映像を見ることが
でき、観察者12および13はその映像を見ることはで
きない。このような状態は、シャッタコントローラ5
1,52,53が次の垂直同期信号VSを抽出するまで
維持される。
【0032】続いて、観察者12のための右目用映像が
モニタ24上に表示されるとき、その映像信号の直前に
重畳された垂直同期信号VSに応答して、観察者11に
装着されたシャッタ眼鏡31の右目用シャッタ40およ
び左目用シャッタ42がともに閉じる。これと同時に、
観察者12に装着されたシャッタ眼鏡32の右目用シャ
ッタ44が開き、左目用シャッタ46が閉じる。また、
これと同時に、観察者13に装着されたシャッタ眼鏡3
3の右目用シャッタ48が開き、左目用シャッタ50が
閉じる。そのため、観察者12および13は右目でモニ
タ24上に表示された映像を見ることができるが、観察
者11はその映像を見ることはできない。
【0033】続いて、観察者11のための左目用映像が
モニタ24上に表示されるとき、観察者11に装着され
たシャッタ眼鏡31の右目用シャッタ40が閉じ、左目
用シャッタ42が開く。これと同時に、観察者12に装
着されたシャッタ眼鏡32の右目用シャッタ44および
左目用シャッタ46がともに閉じる。また、これと同時
に、観察者13に装着されたシャッタ眼鏡33の右目用
シャッタ48および左目用シャッタ50がともに閉じ
る。そのため、観察者11は左目でモニタ24上に表示
された映像を見ることができるが、観察者12および1
3はその映像を見ることができない。
【0034】続いて、観察者12および13のための左
目用映像がモニタ24上に表示されるとき、観察者11
に装着されたシャッタ眼鏡31の右目用シャッタ40お
よび左目用シャッタ42がともに閉じる。これと同時
に、観察者12に装着されたシャッタ眼鏡32の右目用
シャッタ44が閉じ、左目用シャッタ46が開く。ま
た、これと同時に、観察者13に装着されたシャッタ眼
鏡33の右目用シャッタ48が閉じ、左目用シャッタ5
0が開く。そのため、観察者12および13は左目でモ
ニタ24上に表示された映像を見ることができるが、観
察者11はその映像を見ることができない。
【0035】以降、上記動作が繰返される。その結果、
観察者11は、右目で自分自身の右目用映像を見ること
になり、左目で自分自身の左目用映像を見ることになる
が、観察者12および13のための右目用および左目用
映像を見ることはない。他方、観察者12および13
は、右目で自分自身の右目用映像を見ることになり、左
目で自分自身の左目用映像を見ることになるが、観察者
11のための右目用および左目用映像を見ることはな
い。したがって、観察者12および13には同じ映像が
見えるが、観察者11にはそれと異なる映像が見える。
その結果、観察者11,12,13は立体映像を1つの
モニタ24上で同時に見ることができる。
【0036】また、観察者13が移動し、図4に示され
るように観察者11に近づき、観察者12から遠ざかる
と、観察者11および13には同じ立体映像が見え、観
察者12にはそれと異なる立体映像が見える。
【0037】以上のように、本発明の実施の形態によれ
ば、モニタ24上には2人分の立体映像しか表示されな
いが、3人の観察者11,12,13が2個のクラスタ
71,72に分割され、各クラスタごとに独立した立体
映像が観察者11,12,13に提供されるため、観察
者の数が増加した場合でもレンティキュラ方式のように
投影プロジェクタを増設することなく、観察者11,1
2,13全員がそれぞれの視点に応じた適切な立体映像
を見ることができる。
【0038】また、シャッタ眼鏡31,32,33を用
いているため、レンティキュラ方式のように複雑な構成
をとらなくても運動視を実現することができる。また、
顔を傾けても左目用映像と右目用映像とを完全に分離し
て見ることができるため、レンティキュラ方式のように
立体映像が乱れることはない。また、レンティキュラ方
式のように各観察者ごとに設けた投影プロジェクタを各
観察者の視点に応じて移動させるという複雑な動作を行
なわないため、観察者の動きに追従する際に遅延が生じ
ることはなく、映像にモアレ縞や影が発生することはな
い。さらに、レンティキュラ方式のように各観察者ごと
に2台のプロジェクタを設ける必要がないため、大きな
スペースは必要なく、コストも低減される。
【0039】以上、この発明の実施の形態を詳述した
が、この発明の範囲は上述した実施の形態によって限定
されるものではない。
【0040】たとえば、上記実施の形態では2人分の立
体映像がモニタ24上に表示され、3人の観察者にその
立体映像が見えるが、観察者の数は特に限定されること
はない。したがって、観察者がM人の場合は、M個のシ
ャッタ眼鏡およびM個の位置検出器を設ければよい。要
するに、M人よりも少ないN人分の立体映像しかモニタ
に表示されないにもかかわらず、M人の観察者に立体映
像が見えるものでもよい。この場合、M人の観察者はN
個のクラスタに分割される。
【0041】また、観察者11,12,13が図3に示
されるようにクラスタリングされた場合、たとえば観察
者12が静止している間に観察者13がわずかに移動し
たとしても観察者12に見える立体映像は変化する。そ
のため、観察者12の仮想空間への没入感が損なわれる
可能性がある。そこで、複数の観察者を包含するクラス
タにおいては、観察者の移動距離が所定マージン内であ
れば直前に行なったクラスタリング時の代表点を次のク
ラスタリング時に再び代表点にしてもよい。
【0042】また、上記実施の形態ではシャッタ眼鏡方
式で立体映像を表示しているが、レンティキュラ方式で
立体映像を表示してもよいなど、本発明はその趣旨を逸
脱しない範囲内で当業者の知識に基づき種々の改良、変
形などを加えた態様で実施し得るものである。
【0043】
【発明の効果】請求項1に係る立体映像表示装置によれ
ば、観察者の位置に基づいてM人の観察者をN(<M)
個のクラスタに分割し、各クラスタごとに独立した立体
映像を提供するため、N人の観察者のための立体映像し
か提供しなくてもM人の観察者が同時に立体映像を見る
ことができる。
【0044】請求項2に係る立体映像表示装置によれ
ば、請求項1の効果に加えて、シャッタ眼鏡を用いてい
るため、レンティキュラ方式のように複雑な構成をとら
なくても運動視を実現することができる。また、顔を傾
けても左目用映像と右目用映像とを完全に分離して見る
ことができるため、レンティキュラ方式のように立体映
像が乱れることはない。また、レンティキュラ方式のよ
うに各観察者ごとに設けた投影プロジェクタを各観察者
の視点に応じて移動させるという複雑な動作を行なわな
いため、観察者の動きに追従する際に遅延が生じること
はなく、映像にモアレ縞や影が発生することはない。さ
らに、レンティキュラ方式のように各観察者ごとに2台
のプロジェクタを設ける必要がないため、大きなスペー
スは必要なく、コストも低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による立体映像表示装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示されたモニタと観察者との位置関係を
示す図である。
【図3】観察者が図2に示された位置にいる場合にクラ
スタリングされ、2個のクラスタに分割されることを説
明するための図である。
【図4】観察者が図3と異なった位置にいる場合にクラ
スタリングされ、2個のクラスタに分割されることを説
明するための図である。
【図5】図1に示された立体映像表示装置による動作を
説明するための図である。
【図6】従来の立体映像表示装置による動作を説明する
ための図である。
【符号の説明】
11,12,13 観察者 19 クラスタリング部 24 モニタ 31,32,33 シャッタ眼鏡 40,44,48 右目用シャッタ 42,46,50 左目用シャッタ 51,52,53 シャッタコントローラ 61,62,63 位置検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 35/18 - 35/26 G02B 27/22 - 27/26 H04N 13/00 - 13/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 M人の観察者の位置を検出する位置検出
    手段と、 前記位置検出手段によって検出された位置に基づいて前
    記M人の観察者を前記Mよりも小さいN個のクラスタに
    分割するクラスタリング手段と、 前記M人の観察者に各クラスタごとに独立したN個の立
    体映像を提供する映像提供手段とを備えた立体映像表示
    装置。
  2. 【請求項2】 前記映像提供手段は、 各クラスタごとに独立したN個の右目用映像およびN個
    の左目用映像を順次表示する表示手段と、 前記M人の観察者にそれぞれ装着され、それぞれが各観
    察者の右目前方に位置づけられる右目用シャッタと各観
    察者の左目前方に位置づけられる左目用シャッタとを有
    するM個のシャッタ眼鏡と、 前記表示手段が前記N個のクラスタのうち1個のクラス
    タ内の観察者のための右目用映像を表示するとき、その
    1個のクラスタ内の観察者に装着されるシャッタ眼鏡の
    右目用シャッタを開き、その左目用シャッタを閉じ、か
    つその他のクラスタ内の観察者に装着されるシャッタ眼
    鏡の右目用シャッタおよび左目用シャッタをともに閉じ
    るとともに、前記表示手段が前記N個のクラスタのうち
    1個のクラスタ内の観察者のための左目用映像を表示す
    るとき、その1個のクラスタ内の観察者に装着されるシ
    ャッタ眼鏡の右目用シャッタを閉じ、その左目用シャッ
    タを開き、かつその他のクラスタ内の観察者に装着され
    るシャッタ眼鏡の右目用シャッタおよび左目用シャッタ
    をともに閉じるように、前記M個のシャッタ眼鏡を制御
    する制御手段とを含む、請求項1に記載の立体映像表示
    装置。
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