JP3464687B2 - 光凝固装置 - Google Patents

光凝固装置

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JP3464687B2
JP3464687B2 JP09634293A JP9634293A JP3464687B2 JP 3464687 B2 JP3464687 B2 JP 3464687B2 JP 09634293 A JP09634293 A JP 09634293A JP 9634293 A JP9634293 A JP 9634293A JP 3464687 B2 JP3464687 B2 JP 3464687B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー光により眼の
眼底等の光凝固治療を行なう光凝固装置に関し、特に、
光凝固治療用のレーザー光を発振するレーザー光源と、
該レーザー光源から発振されたレーザー光を被検眼の光
凝固点に集光するためのテレスコープを細隙灯顕微鏡に
付設してなる光凝固装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、治療用レーザー光を眼の眼底
等の光凝固点に集光するためのテレスコープとレーザー
光源とをオプチカルファイバーで接続し、これを既存の
細隙灯顕微鏡に取付けるため、この顕微鏡の本体上部に
配置した支軸を支点として回動可能に設けたアーム上に
テレスコープを支持し、アームの回動によりテレスコー
プを光凝固治療時の使用位置に回動させて光凝固治療を
行ない、またテレスコープを使用位置から退避位置に回
動させることによって細隙灯顕微鏡として通常の検診に
使用可能にした光凝固装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記の光凝固
装置の従来の構成では、治療用レーザー光による光凝固
点を上下左右の二次元方向に逐次移動することは、テレ
スコープが取り付けられた顕微鏡本体を上下左右に微動
させることにより行なっていた。このため光凝固治療時
に被検眼を観察している顕微鏡の視野が次々と変わって
しまうので、操作が難しく、能率良く治療を行なえなか
った。
【0004】更に、この光凝固治療にも禁忌があって
「眼底では、黄斑中心窩の凝固は絶対に避けること。黄
斑、視神経乳頭、主要血管、乳頭黄斑線維走行部などは
原則として直接凝固はしない。」とされており、術者は
治療作業中、常にこれを念頭におかなくてはならない。
そのとき、顕微鏡の視野が次々と変わるのは、上記眼底
の各部を誤認し易いという欠点があった。
【0005】そこで本発明の課題は、上記欠点を解消
し、顕微鏡の視野を変えずに、簡単な操作でレーザー光
の光凝固点を移動することができ、同時にテレスコープ
を使用位置から回動して退避させることによって細隙灯
顕微鏡としても通常の検診に使用可能な光凝固装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明によれば、光凝固治療用のレーザー光を発振
するレーザー光源と、該レーザー光源から発振されたレ
ーザー光を被検眼の光凝固点に集光するためのテレスコ
ープを細隙灯顕微鏡に付設してなる光凝固装置におい
て、前記テレスコープは、細隙灯顕微鏡の本体上に設け
られた支軸を支点として光凝固治療時のテレスコープ使
用位置と細隙灯顕微鏡による通常の検診時のテレスコー
プ退避位置とに回動可能に設けられたアームに支持さ
れ、且つ、前記レーザー光の光凝固点を二次元方向に移
動するためのスキャンミラーが揺動可能な支持部材によ
り前記テレスコープに取り付けられ、更に、細隙灯顕微
鏡の本体側に前記スキャンミラーを揺動させるための操
作レバーと、該レバーに連動して揺動する連動機構が設
けられ、前記アームを前記テレスコープ使用位置に回動
させると、前記スキャンミラーの支持部材に一体化され
たレバー部材が前記連動機構に係合して前記操作レバー
の操作による前記連動機構の揺動がスキャンミラーに伝
達される状態となり、前記アームを前記テレスコープ退
避位置に回動させると前記レバー部材と連動機構の係合
が外れるように構成した。
【0007】
【作用】このような構成によれば、上記アームをテレス
コープ使用位置に回動させることにより、スキャンミラ
ーの支持部材に一体化されたレバー部材が上記連動機構
に係合して操作レバーの操作による連動機構の揺動がス
キャンミラーに伝達される状態、即ち操作レバーの操作
でスキャンミラーを揺動できる状態となり、スキャンミ
ラーを揺動させてレーザー光の光凝固点を移動して光凝
固治療を行なうことができる。また、アームをテレスコ
ープ退避位置に回動させることにより細隙灯顕微鏡によ
る通常の検診を行なうことができる。
【0008】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
る。ここでは極く一般的な細隙灯顕微鏡で、照明光源が
顕微鏡の光軸より上部に配置されている形式のゴールド
マン型と呼称されているものに光凝固治療用のレーザー
光源とテレスコープを付設してなる光凝固装置を示す。
【0009】図1は本実施例の装置の全体を示し、図2
は図1のA−A線による横断平面図、図3はB−B線に
よる縦断面図、図4はC−C線による縦断面図である。
【0010】図1において、架台ベース35上には2本
の支柱36が植設されており、これにアゴ台37、額当
て38が設けられ、被検者の頭部を支えるようになって
いる。また、架台ベース35の上面には、移動台31が
不図示のコロと球体などにより3点で支持され、ジョイ
スティック32を傾ける操作によって水平方向の前後左
右へ任意の方向に微動できる。また、ジョイスティック
32の回転操作によって、移動台31上に設けられた上
下動ベース33が上下方向に微動できるようになってい
る。
【0011】上下動ベース33の前端部には主軸34が
設けられ、これに対し顕微鏡アーム13及び照明系アー
ム24がそれぞれ回動可能に嵌合されている。
【0012】顕微鏡アーム13上には顕微鏡本体の鏡筒
11、接眼レンズ12、及びセフティーフィルター装置
14から構成される顕微鏡10が搭載されている。顕微
鏡10は被検眼の被検部あるいは光凝固点の拡大観察に
使用され、そのピント面は主軸34の軸芯と一致してい
る。また、セフティーフィルター装置14は治療用レー
ザー光の角膜反射等の反射光から検者の眼を保護するた
めの装置であって、レーザー光の発振する直前に顕微鏡
の観察光路を図3に示したフィルター15により遮断又
は減光させる。
【0013】一方、照明系アーム24上には、不図示の
照明ランプ、照明鏡筒21、スリット回転ノブ22、照
明ミラー23などから構成される照明形20が搭載され
ており、顕微鏡10の視野の中心部で被検部を照明す
る。なお、観察光は照明ミラー23の側方を通過するた
め、照明系アーム24はここで図2に示すように符号2
4a、24bの2本に分れている。
【0014】また、図1において符号41は光凝固治療
用のレーザー光を発振するレーザー光源であり、このレ
ーザー光源41からのレーザー光はオプチカルファイバ
ー42を通ってテレスコープ43に導入される。このテ
レスコープ43はオプチカルファイバー42の射出端の
レーザー光スポットを不図示のレンズ系を通しスキャン
ミラー46を介して眼底の凝固点に結像させる。テレス
コープ43は、ほぼ半円弧状に湾曲したアーム44の先
端部に固定されている。アーム44は、顕微鏡10の鏡
筒11に取付ネジ50で固着されたアーム支基51に植
設された支軸52に軸受44aを嵌合して水平に回動可
能に設けられ、図2に符号aで示す光凝固治療時のテレ
スコープ使用位置と、符号bで示す細隙灯顕微鏡による
通常の検診時のテレスコープ退避位置とに回動可能にな
っている。
【0015】次に、テレスコープ43の下側に設けられ
たスキャンミラー46を手動操作で上下左右に揺動させ
てレーザー光の光凝固点を上下左右の二次元方向に移動
させるためのスキャンミラー揺動機構について図5〜図
9により説明する。図5、図6はスキャンミラー揺動機
構の全体を示し、図7、図8、図9はそれぞれ図6のD
−D線による横断平面図、E−E線による縦断面図、F
−F線による縦断面図である。
【0016】図6に示すように、テレスコープ43の軸
43aの下端部にはミラー支基45が回動可能に嵌合さ
れている。このミラー支基45に形成された突起45a
の先端は図5に示すように二股に分かれ、その間に軸4
5bを介して、スキャンミラー46を固定したミラー支
基47aが上下に揺動可能に取り付けられている。ミラ
ー支基47aの上端部には、図5、図7に示すように湾
曲したミラーレバー47が一体的に連結されている。ミ
ラーレバー47の中間部上面にはピン47cが植設され
ており、このピン47cとアーム44下面に植設された
ピン44cとの間にスプリング48が張架されている。
なお、言うまでもないが、ミラー支基45、スキャンミ
ラー46を固定したミラー支基47a、及びミラーレバ
ー47はテレスコープ43とスプリング48を介してア
ーム44に取り付けられており、アーム44とともに回
動する。
【0017】一方、鏡筒11上に固着されたアーム支基
51の片側には、上下レバー53が軸54を支点として
上下に揺動可能に取り付けられている。そして、図9に
示すように、上下レバー53の側面に形成されたV溝5
3aに対しアーム支基51側に配置された鋼球66がス
プリング67により押し付けられており、これにより上
下レバー53を所定の揺動位置、例えば水平な位置に復
帰させる付勢力が与えられている。
【0018】また、上下レバー53の下面には左右レバ
ー56が軸55によって左右に揺動可能に軸支されてい
る。そして、図9に示すように、左右レバー56の上面
に形成されたV溝56aに対し上下レバー53側に配置
された鋼球64がスプリング65により押し付けられて
おり、これにより左右レバー56を所定の揺動位置、例
えば真正面の位置に復帰させる付勢力が与えられてい
る。
【0019】また、図5、図6に示すように左右レバー
56の後端部下側には、スキャンミラー46を揺動させ
る操作を行なうための操作レバー57が固着されてい
る。この操作レバー57の操作により、上下レバー53
と左右レバー56が操作レバー57に連動して上下左右
に揺動する。
【0020】更に、左右レバー56の前端部上には左右
ピン58と上下ピン59がそれぞれ垂直と水平に植設さ
れている。そして、アーム44が図7に実線で示すテレ
スコープ使用位置に回動された時は、ミラーレバー47
の後端部47bが左右ピン58と上下ピン59に当接
し、スプリング48の引張力によりピン58、59に圧
接して係合し、これによりミラーレバー47が左右レバ
ー56に対しガタなく連動するようになっている。
【0021】このように、アーム44がテレスコープ使
用位置にあってミラーレバー47がピン58、59に係
合している状態で、検者が指で操作レバー57の下端を
前後(上下)左右に操作すると、これに連動して左右レ
バー56が上下レバー53とともに軸54ないし55を
支点として上下左右に揺動し、上下ピン59ないし左右
ピン58を介しミラーレバー47が連動して上下左右に
揺動する。これによりミラーレバー47と一体のミラー
支基47aが軸45bを支点として上下に揺動、ないし
はミラー支基45が嵌合された軸43aを支点として左
右に揺動し、スキャンミラー46が上下左右に揺動す
る。
【0022】こうして操作レバー57の操作でスキャン
ミラー46を上下左右に揺動させ、スキャンミラー46
を介して被検眼に照射されるレーザー光の光凝固点のス
ポットを上下左右の二次元方向に任意に移動させること
ができる。そして、従来のように光凝固点の移動のため
に顕微鏡10を微動させて顕微鏡の視野が変わってしま
うことがなく、所望の視野の中でレーザー光のスポット
を移動させることができる。
【0023】なお、検者が操作レバー57から指を離せ
ば、上下レバー53と左右レバー56がそれぞれ前述し
た構成で所定の揺動位置に復帰し、これに伴って操作レ
バー57も所定位置に復帰する。また、下方に伸びた操
作レバー57は、細隙灯顕微鏡を被検眼に対し観察及び
光凝固治療に最も都合のよい位置に微動調節するための
ジョイスティック32の近傍に配置されており、顕微鏡
の視野の移動と、レーザースポットの移動に指を持ち換
えるのに便利である。なお、眼底の光凝固治療の操作で
は、片手は常時被検眼に接触するコンタクトレンズを保
持し、他方の手でジョイスティック32または操作レバ
ー57を操作する。
【0024】以上のようにして顕微鏡の視野を変えずに
簡単な操作でレーザー光の光凝固点を移動させることが
でき、能率良く光凝固治療を行なうことができる。
【0025】ところで、本実施例の装置は既存の細隙灯
顕微鏡に光凝固装置を合体したものであり、細隙灯顕微
鏡に取り付けられたテレスコープなど治療用レーザー光
を被検眼の光凝固点に集光するための光学系を使用位置
から退避させることによって、通常の細隙灯顕微鏡とし
て検診に使用が可能である。以下、退避動作の詳細につ
いて説明する。
【0026】前述のようにテレスコープ43等を支持し
たアーム44は支軸52を中心に回動可能である。い
ま、アーム44を光凝固治療時のテレスコープ使用位
置、すなわち図7に実線で示す真正面の位置から図7に
2点鎖線で示す符号44′のテレスコープ退避位置へ反
時計方向に回動させると、テレスコープ43も符号4
3′の退避位置へ回動し、テレスコープ43に嵌合され
たミラー支基45とともに、スキャンミラー46を支持
したミラー支基47aと、これと一体のミラーレバー4
7及びスプリング48も一緒に退避位置へ回動する。
【0027】ここで、光凝固治療時の使用位置におい
て、ミラーレバー47はスプリング48の作用によって
後端部47bが左右方向で左右ピン58と、上下方向で
上下ピン59とそれぞれ係合しているが、アーム44を
退避位置へ回動させ始めると、ミラーレバー47は最初
は後端部47b側が留まるため、先端部側がテレスコー
プ43を軸として反時計方向に回動して行く。そしてア
ーム44が更に回動すると、アーム44の基端部側の下
面に植設された係止ピン44eがミラーレバー47の後
端部47bに当接し、これを押圧する。これにより後端
部47bが反時計方向に移動し、左右ピン58からはず
れ、次いで、上下ピン59との係合もはずれて、ミラー
レバー47に張架されたスプリング48によって下降す
るが、係止ピン44e下端の段部で係止される。そして
ミラーレバー47はアーム44とともに退避位置に回動
する。
【0028】また、退避位置に回動させたアーム44を
再び使用位置に復帰させるために時計方向に回動させる
と、ミラーレバー47も時計方向に回動し、その後端部
27bが先ず上下ピン59の傾斜した先端面に当接し、
更に回動させると後端部27bが上下ピン59の先端面
の傾斜により上下ピン59の上面に押し上げられて上下
ピン59に係合し、次いで左右ピン58に当接し、スプ
リング48の引張力により圧接して係合する。
【0029】なお、アーム44の使用位置と退避位置の
回動角度は、図9に示すように、アーム支基51に固着
されたクリック受け61に内装された鋼球62がスプリ
ング63によってアーム44の基端部外周の2箇所に形
成されたV溝44f(図7参照)に係合してアーム44
が係脱可能に係止されることによって規制される。
【0030】また、アーム44の回動角度に関連して、
テレスコープ43が使用位置以外の位置にあるときに不
用意にレーザー光が発振されると患者だけでなく介護者
にも被害が及ぶ危険性があるので、テレスコープ43が
使用位置にあるときのみレーザー光の発振が許可される
ように安全装置が設置されている。
【0031】すなわち、図6に示すように、アーム支基
51上に取り付けられた光電センサー60の検知位置
と、アーム軸受44aの下部に固定された遮光板44d
のスリットの位置はアーム44が使用位置にある時のみ
合致し、その時のみレーザー光源41の発振が許可され
る。つまり、光電センサー60と遮光板44dにより、
アーム44の回動位置が使用位置にあることが検知され
ているときのみレーザー光源41のレーザー光発振が許
可されるようになっている。
【0032】なお、光電センサー60と遮光板44dの
代わりに、図10の(a)、(b)に示すように、マイ
クロスイッチ70をアーム支基51上に設けるととも
に、アーム44の基端部下面にピン71を設け、アーム
44が使用位置に回動するとピン71がマイクロスイッ
チ70に係合して同スイッチ70がオンし、このオン状
態でのみレーザー光の発振が許可されるようにしてもよ
い。
【0033】また、以上の構成において、アーム44が
テレスコープ使用位置にある時、アーム44によって細
隙灯顕微鏡の照明系20の回動範囲が制限される。光凝
固装置として使用する場合、眼底の照明範囲は顕微鏡の
光軸の近辺でのみ眼底に投光が可能で、アーム44は障
害にならない。そしてアーム44を退避位置に回動させ
ると、照明系20の回動範囲の制限はなくなり、細隙灯
顕微鏡による通常の検診に使用可能となる。
【0034】以上のように、本実施例の装置は、アーム
44をテレスコープ退避位置に回動させれば細隙灯顕微
鏡として通常の検診に使用可能である。また、アーム4
4をテレスコープ使用位置に回動させればミラーレバー
47が上下レバー53と左右レバー56からなる連動機
構の左右ピン58と上下ピン59に係合し、操作レバー
57の操作による前記連動機構の揺動がスキャンミラー
46に伝達される状態となり、操作レバー57によるス
キャンミラー46の揺動操作が可能になる。そして、前
述のように顕微鏡の視野を変えずに簡単な操作でレーザ
ー光の光凝固点を移動することができ、能率良く光凝固
治療を行なうことができる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、光凝固治療用のレーザー光を発振するレーザ
ー光源と、該レーザー光源から発振されたレーザー光を
被検眼の光凝固点に集光するためのテレスコープを細隙
灯顕微鏡に付設してなる光凝固装置において、細隙灯顕
微鏡の本体側に設けた操作レバーの操作によりテレスコ
ープに取り付けられたスキャンミラーを揺動させてレー
ザー光の光凝固点を二次元方向に移動することができ、
顕微鏡の視野を変えずに簡単な操作で光凝固点を移動し
て能率良く光凝固治療を行なうことができる。また、テ
レスコープを支持したアームをテレスコープ退避位置に
回動させれば細隙灯顕微鏡による通常の検診を行なうこ
とができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による光凝固装置の全体構成を
示す側面図である。
【図2】図1のA−A線による横断平面図である。
【図3】図1のB−B線による縦断面図である。
【図4】図1のC−C線による縦断面図である。
【図5】実施例の装置のスキャンミラーを手動操作で揺
動させるためのスキャンミラー揺動機構の構成を示す斜
視図である。
【図6】同スキャンミラー揺動機構の構成を示す側面図
である。
【図7】図6のD−D線による横断平面図である。
【図8】図6のE−E線による縦断面図である。
【図9】図6のF−F線による縦断面図である。
【図10】実施例の装置でアームの使用位置の回動角度
を検出するための他の構成例を示す上面図と側面図であ
る。
【符号の説明】
10 顕微鏡 11 鏡筒 12 接眼レンズ 13 顕微鏡アーム 20 照明系 31 移動台 32 ジョイスティック 33 上下動ベース 34 主軸 35 架台ベース 41 レーザー光源 43 テレスコープ 44 アーム 45、47a ミラー支基 46 スキャンミラー 47 ミラーレバー 48 スプリング 53 上下レバー 56 左右レバー 57 操作レバー 58 左右ピン 59 上下ピン 60 光電センサー 70 マイクロスイッチ
フロントページの続き (72)発明者 国松 一郎 東京都調布市調布ケ丘3丁目3番1 興 和株式会社 電機光学事業部 調布工場 内 (56)参考文献 特開 平2−107246(JP,A) 特開 昭63−216565(JP,A) 実開 平4−83224(JP,U) 実開 平3−96820(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61F 9/007 A61B 18/20 A61B 3/10 A61B 3/12 A61N 5/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光凝固治療用のレーザー光を発振するレ
    ーザー光源と、該レーザー光源から発振されたレーザー
    光を被検眼の光凝固点に集光するためのテレスコープを
    細隙灯顕微鏡に付設してなる光凝固装置において、 前記テレスコープは、細隙灯顕微鏡の本体上に設けられ
    た支軸を支点として光凝固治療時のテレスコープ使用位
    置と細隙灯顕微鏡による通常の検診時のテレスコープ退
    避位置とに回動可能に設けられたアームに支持され、 且つ、前記レーザー光の光凝固点を二次元方向に移動す
    るためのスキャンミラーが揺動可能な支持部材により前
    記テレスコープに取り付けられ、 更に、細隙灯顕微鏡の本体側に前記スキャンミラーを揺
    動させるための操作レバーと、該レバーに連動して揺動
    する連動機構が設けられ、 前記アームを前記テレスコープ使用位置に回動させる
    と、前記スキャンミラーの支持部材に一体化されたレバ
    ー部材が前記連動機構に係合して前記操作レバーの操作
    による前記連動機構の揺動がスキャンミラーに伝達され
    る状態となり、前記アームを前記テレスコープ退避位置
    に回動させると前記レバー部材と連動機構の係合が外れ
    るように構成されたことを特徴とする光凝固装置。
  2. 【請求項2】 前記連動機構には、該機構を所定の揺動
    位置に復帰させるように付勢する手段が設けられたこと
    を特徴とする請求項1に記載の光凝固装置。
  3. 【請求項3】 前記操作レバーは、前記細隙灯顕微鏡を
    微動させるためのジョイスティックの近傍に配置された
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光凝固装
    置。
  4. 【請求項4】 前記テレスコープを支持したアームの回
    動位置が前記テレスコープ使用位置であることを検知す
    る手段を設け、該検知手段により前記アームの回動位置
    が前記使用位置であることが検知されているときのみ前
    記レーザー光源のレーザー光発振が許可されるように構
    成したことを特徴とする請求項1から3までのいずれか
    1項に記載の光凝固装置。
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