JP3463630B2 - 仮想記憶空間計算機システム - Google Patents

仮想記憶空間計算機システム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仮想記憶空間をセ
グメントと称する単位に分割して仮想記憶空間アドレス
から実記憶空間アドレスへのマッピングを管理する仮想
記憶空間管理方法を採用している仮想記憶空間計算機シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、仮想記憶空間をセグメントと
称する単位に分割して仮想記憶空間アドレスから実記憶
空間アドレスへのマッピングを管理する仮想記憶空間管
理方法を採用している仮想記憶空間計算機システムが知
られている。該仮想記憶空間計算機システムの一例は、
1999年5月に発行された、ユーザ向け説明書「スー
パバイザ解説書」第2版の第128頁〜第131頁の
「5.1.4 仮想記憶空間とアドレス変換」、「5.
1.5 仮想記憶空間のレイアウト」に記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術では、仮想記憶空間の大きさを拡大する場
合、仮想記憶空間アドレスを表現するビット数を拡大す
る必要がある。そのためには、プログラムのなかで仮想
記憶空間アドレスを格納している領域をすべて探し出
し、さらに、仮想記憶空間アドレスのビット数にあわせ
て、そのすべての領域を拡大して修正する必要がある。
ゆえに、従来技術では、プログラムの修正を行うのに多
くの手間がかかるという問題があった。
【0004】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、わずかな処理の追加によって拡張仮想記憶空間
を容易に利用することができる仮想記憶空間計算機シス
テムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の発明では、仮想記憶空間をセ
グメントと称する単位に分割し、セグメント単位で、仮
想記憶空間アドレスと実記憶空間アドレスとをマッピン
グする仮想記憶空間管理方法を採用している仮想記憶空
間計算機システムにおいて、前記仮想記憶空間は、仮想
記憶空間アドレスを表現するビット数が互いに異なる基
本仮想記憶空間と拡張仮想記憶空間とを有し、前記基本
仮想記憶空間および前記拡張仮想記憶空間の各々のセグ
メントに対応して設けられ、少なくともセグメントのマ
ッピング先を記述するセグメント記述子と、前記セグメ
ント記述子を編集することにより、前記基本仮想記憶空
間のセグメントを前記拡張仮想記憶空間のセグメントに
マッピングし、前記基本仮想記憶空間のセグメントを間
接セグメントとする間接セグメント作成手段とを具備
し、前記間接セグメントを用いて、前記拡張仮想記憶空
間のセグメントを参照・更新することを特徴とする。
【0006】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載の仮想記憶空間計算機システムにおいて、前記拡張
仮想記憶空間のセグメントを参照・更新した後、前記間
接セグメントを削除する間接セグメント削除手段を具備
することを特徴とする。
【0007】また、請求項3記載の発明では、請求項1
記載の仮想記憶空間計算機システムにおいて、前記拡張
仮想記憶空間の仮想記憶空間アドレスを表現するビット
数は、基本仮想記憶空間の仮想記憶空間アドレスを表現
するビット数より大きいことを特徴とする。
【0008】また、請求項4記載の発明では、請求項1
記載の仮想記憶空間計算機システムにおいて、前記セグ
メント記述子は、セグメント毎に、未使用であるか、も
しくは実記憶空間アドレスにマッピングされているか、
もしくは二次記憶空間アドレスにマッピングされている
か、もしくは他のセグメントにマッピングされている間
接セグメントであるかを表すフラグ部と、実記憶空間ア
ドレスにマッピングされている状態のときは実記憶空間
アドレスを、二次記憶空間にマッピングされている状態
のときは二次記憶空間アドレスを、間接セグメントであ
る状態のときは他のセグメント記述子を指すアドレス部
とからなることを特徴とする。
【0009】また、請求項5記載の発明では、請求項1
記載の仮想記憶空間計算機システムにおいて、前記仮想
記憶空間は、基本仮想記憶空間と拡張仮想記憶空間に加
えて、前記拡張仮想記憶空間よりも、さらに仮想記憶空
間アドレスを表現するビット数が大きい超拡張仮想記憶
空間を有することを特徴とする。
【0010】この発明では、間接セグメント作成手段に
より、基本仮想記憶空間および前記拡張仮想記憶空間の
各々のセグメントに対応して設けられたセグメント記述
子を編集することにより、基本仮想記憶空間のセグメン
トを拡張仮想記憶空間のセグメントにマッピングする。
したがって、基本仮想記憶空間のみが利用可能なプログ
ラムで、間接セグメントを用いて拡張仮想記憶空間のセ
グメントに対して参照・更新するなど、拡張仮想記憶空
間を容易に利用することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。 A.実施形態の構成 図1は、本発明の実施形態による仮想記憶空間計算機シ
ステムの構成を示すブロック図である。図において、本
発明の仮想記憶空間計算機システムは、基本仮想記憶空
間1、拡張仮想記憶空間2、セグメント記述子3、実記
憶空間4、二次記憶空間5、プログラム6、間接セグメ
ント作成手段7、間接セグメント削除手段8および仮想
記憶管理手段9から構成されている。
【0012】基本仮想記憶空間1は、セグメント11,
12,13,14を有している。拡張仮想記憶空間2
は、セグメント21,22,23,24,25,26,
27,28を有し、基本仮想記憶空間1の基本仮想記憶
空間アドレスを表現するビット数に比べ、大きいビット
数により、仮想記憶空間アドレスを表現する。
【0013】セグメント記述子3は、基本仮想記憶空間
および拡張仮想記憶空間の各セグメントのマッピング
先、およびマッピング先のアドレス(マッピング先が他
のセグメントの場合には、対応するセグメント記述子)
を表すセグメント記述子であり、基本仮想記憶空間1の
セグメント11,12,13,14にそれぞれ対応する
セグメント記述子311,312,313,314と、
拡張仮想記憶空間2のセグメント21,22,23,2
4,25,26,27,28にそれぞれ対応するセグメ
ント記述子321,322,323,324,325,
326,327,328とを有している。
【0014】セグメント記述子321,326,32
7,328は、対応するセグメントが未使用状態であ
る。セグメント記述子311,322,323,325
は、対応するセグメントがそれぞれ実記憶空間アドレス
41,46,44,43にマッピングされている。セグ
メント記述子313,324は、対応するセグメントが
それぞれ二次記憶空間アドレス51,52にマッピング
されている。セグメント記述子312,314は、対応
するセグメントがそれぞれ他のセグメント23,24に
マッピングされている。
【0015】セグメント記述子311,312,31
3,321,322,323,324,325,32
6,327,328は、各々、フラグ部とアドレス部と
を有する。図示の例では、セグメント記述子314につ
いてのみ示しており、フラグ部3141とアドレス部3
142とを有する。
【0016】セグメント記述子311,312,31
3,321,322,323,324,325,32
6,327,328は、各々、仮想記憶空間アドレスが
未使用状態のときは、対応するセグメント記述子が未使
用状態となり、フラグ部はV(Vacant)、アドレ
ス部は未定義となる。また、仮想記憶空間アドレスが実
記憶空間にマッピングされているときは、対応するセグ
メント記述子が存在状態となり、フラグ部はP(Pre
sent)、アドレス部は仮想記憶空間アドレスがマッ
ピングされている実記憶空間アドレスを指す。また、仮
想記憶空間アドレスが二次記憶空間アドレスにマッピン
グされているときは、対応するセグメント記述子が不在
状態となり、フラグ部はM(Missing)、アドレ
ス部は仮想記憶空間アドレスがマッピングされている二
次記憶空間アドレスを指す。さらに、仮想記憶空間アド
レスが他の仮想記憶空間アドレスにマッピングされてい
るときは、対応するセグメント記述子が間接セグメント
状態となり、フラグ部はI(Indirect)、アド
レス部は仮想記憶空間アドレスにマッピングされている
二次記憶空間アドレスを指す。
【0017】実記憶空間4は、実記憶空間の実記憶空間
アドレス41,42,43,44,45,46を有して
いる。二次記憶空間5は、二次記憶空間アドレス51,
52,53,54を有している。プログラム6は、基本
仮想空間の仮想記憶空間アドレスのみを利用可能であ
る。
【0018】仮想記憶管理手段9は、一般的にそれが採
用している仮想記憶管理手段にしたがって、基本仮想記
憶空間1および拡張仮想記憶空間2のセグメントの使用
頻度もしくはプログラム6からの要求などに従って、セ
グメントに対応するセグメント記述子3の状態を変更
し、セグメントを実記憶空間4もしくは二次記憶空間5
にマッピングするなどの処理を行う。
【0019】間接セグメント作成手段7は、基本仮想記
憶空間のセグメントを、拡張仮想記憶空間のセグメント
にマッピングするように、セグメント記述子3のフラグ
部とアドレス部を編集し、間接セグメントを作成する処
理を行う。図示の例では、間接セグメント作成手段7
は、基本仮想記憶空間のセグメント12を拡張仮想記憶
空間のセグメント23にマッピングすべく、基本仮想記
憶空間1のセグメント12と拡張仮想記憶空間2のセグ
メント23とを入力とし、基本仮想記憶空間1のセグメ
ント12に対応するセグメント記述子312のフラグ部
を「I」とするとともに、アドレス部を拡張仮想記憶空
間2のセグメント23に対応するセグメント記述子32
3を指すようにし、セグメント記述子312を間接セグ
メント状態とする。言い換えると、基本仮想記憶空間1
のセグメント12に対応するセグメント記述子312
は、拡張仮想記憶空間2のセグメント23に対応するセ
グメント記述子323を指している。
【0020】間接セグメント削除手段8は、基本仮想記
憶空間のセグメントを入力とし、これに対応する間接セ
グメント作成手段7によって間接セグメントにされた、
セグメント記述子3のセグメント記述子を、プログラム
6の終了時に削除するという処理を行う。図示の例で
は、基本仮想記憶空間のセグメント12を入力とし、こ
れに対応するセグメント記述子312を間接セグメント
作成手段7によって間接セグメント状態にする前の状態
に戻す。
【0021】上述した間接セグメントによるセグメント
使用方法により、基本仮想記憶空間1のセグメント12
を参照・更新することによって、拡張仮想記憶空間2の
セグメント23を参照・更新することができる。すわな
ち、拡張仮想記憶空間のセグメントを基本仮想記憶空間
のセグメントと同様に使用することができる。
【0022】このようにして、あらかじめ間接セグメン
ト作成手段7によって基本仮想記憶空間のセグメント1
2を拡張仮想記憶空間のセグメント23にマッピングさ
れるような間接セグメントとして作成する処理を追加
し、プログラム6の終了時に間接セグメント12を削除
するという処理を追加するというわずかな処理の追加に
よって、基本仮想記憶空間のみが利用可能なプログラム
6において、拡張仮想記憶空間のセグメント23を利用
可能にすることを可能にする。
【0023】B.実施形態の動作 次に、図2に示すフローチャートを参照して本実施形態
の全体の動作について詳細に説明する。まず、プログラ
ム6において、間接セグメント作成手段7により拡張仮
想記憶空間2のセグメント23に対して基本仮想記憶空
間1の間接セグメント12を作成する(ステップA
1)。次に、プログラム6において、作成した間接セグ
メント12を用いて、拡張仮想記憶空間のセグメント2
3に対して参照・更新を行う(ステップA2)。最後
に、作成した間接セグメント12を削除する(ステップ
A3)。
【0024】次に、具体例を用いて図3に示すフローチ
ャートを参照して説明する。なお、基本仮想記憶空間の
仮想記憶空間アドレスは32ビットで表現され、拡張仮
想記憶空間の仮想記憶空間アドレスは64ビットで表現
されるとする。まず、プログラムにおいて、間接セグメ
ント作成手段により拡張仮想記憶空間のセグメント20
00000000000000(16進数)に対して基
本仮想記憶空間の間接セグメント10000000(1
6進数)を作成する(ステップB1)。次に、作成した
間接セグメント10000000(16進数)を使用し
て、拡張仮想記憶空間のセグメント200000000
0000000(16進数)に対して参照・更新を行う
(ステップB2)。最後に、作成した間接セグメント1
0000000(16進数)を削除する(ステップB
3)。
【0025】このようにして、基本仮想記憶空間のみが
利用できるプログラムにおいて、基本仮想記憶空間の間
接セグメント10000000(16進数)を使用する
ことによって、拡張仮想記憶空間のセグメント2000
000000000000(16進数)に対して参照・
更新を行うことができる。
【0026】C.他の実施例 次に、本発明の他の実施例について図面を参照して説明
する。図4は、本発明の他の実施例による仮想記憶空間
計算機システムの構成を示すブロック図である。なお、
図1に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略
する。図示するように、本他の実施例による仮想記憶空
間計算機システムでは、図1に示す拡張仮想記憶空間2
よりも、さらに仮想記憶空間アドレスを表現するビット
数が大きい超拡張仮想記憶空間300を有する。
【0027】上記構成において、基本仮想記憶空間1の
みが利用可能なプログラムは、基本仮想記憶空間1のセ
グメントから拡張仮想記憶空間2もしくは超拡張仮想記
憶空間300のセグメントに対して間接セグメントを作
成することにより、拡張仮想記憶空間2もしくは超拡張
仮想記憶空間300のセグメントを利用することが可能
となる。また、基本仮想記憶空間1および拡張仮想記憶
空間2のみが利用可能なプログラムは、基本仮想記憶空
間1もしくは拡張仮想記憶空間2のセグメントから超拡
張仮想記憶空間300のセグメントに対して間接セグメ
ントを作成することにより、超拡張仮想記憶空間300
のセグメントを利用することが可能となる。
【0028】このように、上述した他の実施例によれ
ば、仮想記憶空間を表すビット数の拡大にともなって、
プログラムで利用可能な仮想記憶空間のビット数を段階
的に拡大していくことができる。なお、詳細について
は、図1に示す実施形態と同様であるので、ここでは省
略する。
【0029】上述した実施形態によれば、間接セグメン
ト作成手段7により、基本仮想記憶空間1および拡張仮
想記憶空間2の各々のセグメント11〜14、21〜2
8に対応して設けられたセグメント記述子311〜31
4、321〜328を編集することにより、基本仮想記
憶空間1のセグメント11〜14を拡張仮想記憶空間2
のセグメント21〜28にマッピングすべく間接セグメ
ントを作成するとともに、間接セグメント削除手段8に
より、プログラムの終了後に間接セグメントを削除する
ようにしたので、基本仮想記憶空間のみが利用可能なプ
ログラムで、間接セグメントを用いて拡張仮想記憶空間
のセグメントに対して参照・更新するなど、拡張仮想記
憶空間を利用することができる。
【0030】また、基本仮想記憶空間1のみが利用可能
なプログラムについては、基本仮想記憶空間1の間接セ
グメントを用いて拡張仮想記憶空間2のセグメント21
〜28に対して参照・更新を行えばよく、一方、拡張仮
想記憶空間2も利用可能なプログラムについては、間接
セグメントを使用せずに拡張仮想記憶空間2に対して直
接に参照・更新を行えば良いため、基本仮想記憶空間1
のみが利用可能なプログラムと、拡張仮想記憶空間2も
利用可能なプログラムが1個のシステム内で混在して動
作させることができる。
【0031】また、従来技術のように、基本仮想記憶空
間のセグメントから実記憶空間アドレスもしくは二次記
憶空間アドレスに対して、直接にマッピングする方法に
おいては、仮想記憶管理手段9が実記憶空間アドレスに
マッピングされている拡張仮想記憶空間のセグメントの
セグメント記述子を変更して、これを二次記憶空間アド
レスにマッピングされるように変更する場合、もしく
は、その逆の変更を行う場合に、これらの実記憶空間ア
ドレスもしくは二次記憶空間アドレスが基本仮想記憶空
間のセグメントからマッピングされているか否かの判別
処理を行い、マッピングされている場合には基本仮想記
憶空間のセグメントのセグメント記述子も変更する必要
がある。すなわち、間接セグメントを用いずに、拡張仮
想記憶空間のセグメントがマッピングされている実記憶
空間アドレスもしくは二次記憶空間アドレスに対して、
基本仮想記憶空間のセグメントから直接にマッピングす
ることによって、基本仮想記憶空間を拡張仮想記憶空間
にマッピングするようになっている。
【0032】一方、本発明による方法では、基本仮想記
憶空間1のセグメント11〜14のセグメント記述子3
11〜314は、拡張仮想記憶空間2のセグメント記述
子321〜328を指しているため、拡張仮想記憶空間
2のセグメント21〜28のセグメント記述子321〜
328を変更するだけで、自然と基本仮想記憶空間1の
セグメント11〜14のマッピングも実記憶空間アドレ
ス41〜46から二次記憶空間アドレス51〜54へ、
もしくはその逆の変更がなされる。このため、本発明に
よる方法では、前述した判別処理および基本仮想記憶空
間のセグメント記述子の変更処理が不要となり、従来技
術の方法と比較して、仮想記憶管理手段9のオーバーヘ
ッドを小さくすることができる。
【0033】また、従来技術の方法では、間接セグメン
トに最終的にマッピングされている実記憶空間アドレス
もしくは二次記憶空間アドレスを求める場合、まず、間
接セグメントに対応するセグメント記述子を求め、これ
から、間接セグメントによってマッピングされている他
のセグメントの仮想記憶空間アドレスを求め、さらにこ
の仮想記憶空間アドレスに対応するセグメント記述子を
求め、最後に、これにマッピングされている実記憶空間
アドレスもしくは二次記憶空間アドレスを求める必要が
ある。すなわち、従来技術の方法では、間接セグメント
のセグメント記述子が他のセグメントのセグメント記述
子を指すのではなく、他のセグメントの仮想記憶空間ア
ドレスを指すことによって、セグメントを他のセグメン
トにマッピングするようになっている。
【0034】一方、本発明による方法では、上記間接セ
グメントによってマッピングされている他のセグメント
の仮想記憶空間アドレスからこれに対応するセグメント
記述子を求める処理が不要である。このため、従来技術
の方法と比較して、仮想記憶空間アドレス11〜14、
21〜28から実記憶空間アドレス41〜46もしくは
二次記憶空間アドレス51〜54へのマッピングのオー
バーヘッドを小さくすることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
間接セグメント作成手段により、基本仮想記憶空間およ
び前記拡張仮想記憶空間の各々のセグメントに対応して
設けられたセグメント記述子を編集することにより、基
本仮想記憶空間のセグメントを拡張仮想記憶空間のセグ
メントにマッピングするようにしたので、基本仮想記憶
空間のみが利用可能なプログラムで、間接セグメントを
用いて拡張仮想記憶空間のセグメントに対して参照・更
新するなど、拡張仮想記憶空間を容易に利用することが
できるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態による仮想記憶空間計算機
システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 本実施形態の全体の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図3】 具体的な動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図4】 本発明の他の実施例による仮想記憶空間計算
機システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 基本仮想記憶空間 2 拡張仮想記憶空間 3 セグメント記述子 4 実記憶空間 5 二次記憶空間 6 プログラム 7 間接セグメント作成手段 8 間接セグメント削除手段 9 仮想記憶管理手段 300 超拡張仮想記憶空間
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−257803(JP,A) 特開 昭59−81742(JP,A) 特開 昭62−274352(JP,A) 特開 平2−202652(JP,A) 特開 平1−223544(JP,A) 特開 平6−202955(JP,A) 特開 平3−78052(JP,A) Ruby B. Lee,Preci sion Architecture, Computer,IEEE,1989年 1月,Volume:22, Issu e:1,pages:78−91 干場信之、末廣陽一、清兼義弘,64ビ ットシステムとは何か?前編,bit, 日本,共立出版株式会社,1996年 7月 1日,第28巻、第7号,p.18−28 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 12/08 - 12/12

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仮想記憶空間をセグメントと称する単位
    に分割し、セグメント単位で、仮想記憶空間アドレスと
    実記憶空間アドレスとをマッピングする仮想記憶空間管
    理方法を採用している仮想記憶空間計算機システムにお
    いて、 前記仮想記憶空間は、仮想記憶空間アドレスを表現する
    ビット数が互いに異なる基本仮想記憶空間と拡張仮想記
    憶空間とを有し、 前記基本仮想記憶空間および前記拡張仮想記憶空間の各
    々のセグメントに対応して設けられ、少なくともセグメ
    ントのマッピング先を記述するセグメント記述子と、 前記セグメント記述子を編集することにより、前記基本
    仮想記憶空間のセグメントを前記拡張仮想記憶空間のセ
    グメントにマッピングし、前記基本仮想記憶空間のセグ
    メントを間接セグメントとする間接セグメント作成手段
    とを具備し、 前記間接セグメントを用いて、前記拡張仮想記憶空間の
    セグメントを参照・更新することを特徴とする仮想記憶
    空間計算機システム。
  2. 【請求項2】 前記拡張仮想記憶空間のセグメントを参
    照・更新した後、前記間接セグメントを削除する間接セ
    グメント削除手段を具備することを特徴とする請求項1
    記載の仮想記憶空間計算機システム。
  3. 【請求項3】 前記拡張仮想記憶空間の仮想記憶空間ア
    ドレスを表現するビット数は、基本仮想記憶空間の仮想
    記憶空間アドレスを表現するビット数より大きいことを
    特徴とする請求項1記載の仮想記憶空間計算機システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記セグメント記述子は、セグメント毎
    に、未使用であるか、もしくは実記憶空間アドレスにマ
    ッピングされているか、もしくは二次記憶空間アドレス
    にマッピングされているか、もしくは他のセグメントに
    マッピングされている間接セグメントであるかを表すフ
    ラグ部と、 実記憶空間アドレスにマッピングされている状態のとき
    は実記憶空間アドレスを、二次記憶空間にマッピングさ
    れている状態のときは二次記憶空間アドレスを、間接セ
    グメントである状態のときは他のセグメント記述子を指
    すアドレス部とからなることを特徴とする請求項1記載
    の仮想記憶空間計算機システム。
  5. 【請求項5】 前記仮想記憶空間は、基本仮想記憶空間
    と拡張仮想記憶空間に加えて、前記拡張仮想記憶空間よ
    りも、さらに仮想記憶空間アドレスを表現するビット数
    が大きい超拡張仮想記憶空間を有することを特徴とする
    請求項1記載の仮想記憶空間計算機システム。
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Non-Patent Citations (2)

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Title
Ruby B. Lee,Precision Architecture,Computer,IEEE,1989年 1月,Volume:22, Issue:1,pages:78−91
干場信之、末廣陽一、清兼義弘,64ビットシステムとは何か?前編,bit,日本,共立出版株式会社,1996年 7月 1日,第28巻、第7号,p.18−28

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