JP3462879B2 - パッケージングされた物品を迅速に取り出すための、袋状の引き裂き開封タイプのパッケージ - Google Patents

パッケージングされた物品を迅速に取り出すための、袋状の引き裂き開封タイプのパッケージ

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    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D75/00Packages comprising articles or materials partially or wholly enclosed in strips, sheets, blanks, tubes, or webs of flexible sheet material, e.g. in folded wrappers
    • B65D75/52Details
    • B65D75/58Opening or contents-removing devices added or incorporated during package manufacture

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パッケージングされた物品を迅速に取り出
すための袋状(sachet−shaped)の、引き裂き開封タイ
プのパッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】
三方または四方をシールしたバッグ、チューブ状バッ
グ、ショルダーバッグ(satchel bag)及び平底バッグ
等、多数のパッケージングの形態が知られているが、そ
れらは単一材料または複合材料といった様々な材料で構
成され、糊付け、シーリングまたは融着等を行うことに
よって、媒体不透過性が付与されている。
【0003】 これらのパッケージに用いられるパッケージング材料
は通常、複合材料で構成され、物品を密封してシールド
し、特に蒸気やガスの透過を防ぐことを目的としてい
る。しかしながら、このような特徴は結果的にパッケー
ジング材料の強度も高くしてしまうため、これらの複合
材料は非常に裂けにくくなり、かなり強い力を行使しな
ければ引き裂くことができない。
【0004】 従って、これらのパッケージを開封するために、はさ
み、ナイフ、カッターといった刃物がしばしば必要にな
るが、このような道具があいにくその場に無いというこ
ともよく起こる。また一方で、切り欠き、溝、或いは鋸
歯状の切り込みといった補助的な構造によって上記の困
難を軽減することができるが、困難を十分に解決するこ
とはできない。
【0005】 医療等の分野では、上記のパッケージを使用する際に
手袋をはめた手で開封しなければならないが、手袋には
滑りやすい物品の残留物が付着していることも多く、引
き裂いて開封するために切り欠きがつけられていても指
の力では十分に把持することができず、指が滑りやす
い。
【0006】 この状況を改善する方法がフランス特許741.988に記
載されている。切り欠きが周知のパッケージのシール端
部に設けられ、両側にグリップホールが1個ずつ付いて
いる。こうすることによって、引き裂くための部分が一
層握り易くなるが、しかしそれでも尚、手袋をはめた指
で扱いかつその手袋に滑り易いコーティングが施されて
いるケースに関しては解決すべき問題が多い。
【0007】 WO94/28837はこの問題について異なる解決法を開示し
ている。パッケージの開封範囲(opening area)を粗面
化して指が滑るのを防止するというものである。しかし
ながらそのためには、別の材料を追加する必要があり、
そうするとコスト上昇を招き、また、パッケージのリサ
イクルが困難または不可能にすらなる恐れがある。
【0008】
【発明が解決しょうとする課題】
このような技術水準に基づいて、本発明は、主な請求
項の概念部分に示唆されているタイプのパッケージを改
良してさらに具体化し、上記の困難さ及び技術的制限を
克服、特に、ナイフやはさみのような補助手段を用いず
にパッケージを安全かつ迅速に引き裂いて開封し、パッ
ケージングされた物品を迅速に取り出せるようにするこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、切り欠きや溝の近傍でシールが施され
た部分に設けられたパンチ孔(punch−out)の輪郭を、
少なくとも部分的に鋸歯状とし、前記鋸歯状の輪郭がシ
ールされた合わせ目の面から少なくとも部分的に折り曲
げられそこから突出している前述したタイプのパッケー
ジに関する本発明によって達成される。
【0010】
【発明の実施形態】
パンチ孔に鋸歯状の輪郭を付与するという、非常に有
益でありしかも、非常に簡単でコストの面からも好まし
い方法を選択することによって、指先で1個或いは複数
のシールされた合わせ目(a sealed seam or seams)を
掴む際に指が確実に接触するようになり、指先が滑るこ
とを確実に防止できる。その結果、ナイフやはさみとい
った補助手段を用いずにそのパッケージを安全かつ迅速
に引き裂いて開封することができる上、本発明において
は鋸歯状部分をパンチ面から折り曲げているので一層有
効で、滑り止め効果が最大限に発揮される。
【0011】 本発明では少なくとも1個のパンチ孔を設ける。しか
しながら、低強度部分(weakening)の左右の側にパン
チ孔を2個設けるのも望ましい。
【0012】 本発明の実施態様は、従属請求項の特徴部分において
示されている。
【0013】 例えば、パッケージに横方向の合わせ目(cross−sea
m)だけでなく縦方向の合わせ目も有する場合は、横方
向の合わせ目と縦方向の合わせ目が重なる範囲に上記の
工夫を施してもよい。
【0014】 パンチ孔のパンチラインを閉鎖した場合には、シール
した合わせ目の開口部が貫通する。パンチラインを閉鎖
しないままにすると、パンチ孔の部分の素材がパンチ位
置に残り、蝶番のようにパンチ面(punching plane)か
ら動かすことができる。従って、把持と開封が容易にな
るという機能も満たされる。パンチ孔は円形であること
が望ましいが、多角形や帯状であってもよい。
【0015】 パンチ孔は、人間の指を入れることのできる大きさで
あるのが望ましい。その大きさは、少なくとも人間の指
先表面で触知し得る程度でなければならない。
【0016】 いずれにせよ、パンチ孔の輪郭は少なくとも部分的に
鋸歯状にされており、それによって把持と開封の容易さ
が飛躍的に向上するとともに鋸歯状部分をパンチ面から
折り曲げているので一層有効で、滑り止め効果が最大限
に発揮される。
【0017】 本発明の詳細及び効果は、以下の添付された図面に示
された実施態様からも明らかになる。
【0018】 図1は、シールした横方向の合わせ目と切り欠き、さ
らにはその切り欠きの隣に2個のパンチ孔を持つ袋状パ
ッケージの一部を示す。
【0019】 図2は、パンチ孔の施された部分を図3のII−IIの断
面に沿って示した断面図である。
【0020】 図3は、横方向の合わせ目と縦方向の合わせ目が重な
った部分の鋸歯状パンチ孔を示す図である。
【0021】 図1に示す参考例では、袋状の引き裂いて開封するタ
イプのパッケージ20が部分的に示されている。パッケー
ジ20では、シールされた横方向の合わせ目1が横向きに
配置されている。シールされた横方向の合わせ目には引
き裂き易いように切り欠き3が入っている。さらに握り
易くまた開封し易いようにパンチ孔5がこの切り欠き3
の両側に設けられている。本発明の実施態様では、これ
らのパンチ孔の縁4が、少なくとも部分的に鋸歯状輪郭
6となっている。こうすると、縁が滑らかな例とは異な
り、非常に簡単でコスト面でも望ましい方法で、パッケ
ージを掴む際の滑り抵抗を改良し、指の接触を確実にし
て、指先が滑るのを防止することができる。その結果、
ナイフやはさみのような補助手段を使わずにパッケージ
20を安全かつ迅速に開封することができる。従って、パ
ッケージングされている物品10を直ちに袋から取り出す
ことができる。
【0022】 図2は、パッケージングされた物品10が容易に取り出
せるような状態で入っている引き裂き開封タイプのパッ
ケージングバッグ20の側面図である。縁4が鋸歯状輪郭
6となっているパンチ孔5が断面図に見られる。特に握
り易いように、鋸歯状輪郭が、シールされている境界線
の合わせ目1の面から少なくとも部分的に折り曲げられ
ている。
【0023】 図3は、本発明によるパッケージ20の一部を示す図で
あり、シールされた横方向の合わせ目1とシールされた
縦方向の合わせ目が重なっている範囲にパンチ孔5が設
けられている。合わせ目2の面から前方に折り曲げられ
ている鋸歯状の合わせ目6がはっきりと認められる。こ
のパンチ孔の大きさは、例えば人間の指が入る程度であ
る。パンチ孔5の大きさは、少なくとも人間の指先表面
で触知し得る程度でなければならない。そのようなパン
チ孔5は円形でもよいが、多角形や帯状であってもよ
い。
【0024】 概して、図面及び明細書より、本発明が効果的で簡
単、しかも非常に経済的であることが明らかといえる。
滑り易い物質が付着した手袋を着用している時でも、指
の滑りを確実に防止することができるため、本発明に従
って実施されたパッケージは、安全かつ迅速な方法で、
例えば、通常、条件がさらに厳しい手術室内で、自然に
引き裂いて開封することができる。
【0025】 故に、本発明は理想的な方法で上記の目的を達成する
ことができる。 [図面の簡単な説明]
【図1】 シールした横方向の合わせ目と切り欠き、さらにはそ
の切り欠きの隣に2個のパンチ孔を持つ袋状パッケージ
の一部を示す図
【図2】 パンチ孔の施された部分を図3のII−IIの断面に沿っ
て示した断面図
【図3】 横方向の合わせ目と縦方向の合わせ目が重なった部分
の鋸歯状パンチ孔を示す図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−91482(JP,A) 実開 平5−51706(JP,U) 実開 平3−120444(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 33/00 B65D 75/62

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シールされた合わせ目(1、2)を少なく
    とも1個有し、そこに引き裂き易くする目的で切り欠き
    または溝の形態で低強度部分(3)を設けた、パッケー
    ジ済み物品(10)を迅速に取り出すための袋状引き裂き
    開封タイプパッケージであって、低強度部分(3)に隣
    接して少なくとも1個のパンチ孔(5)の形態の把持及
    び開封補助手段が更に設けられ、パンチ孔(5)の縁
    (4)が少なくとも部分的に鋸歯状の輪郭(6)を有
    し、前記鋸歯状の輪郭(6)がシールされた合わせ目
    (1、2)の面から少なくとも部分的に折り曲げられそ
    こから突出していることを特徴とする引き裂き開封タイ
    プパッケージ。
  2. 【請求項2】シールされた合わせ目(1、2)の切り欠
    きまたは溝(3)毎に2個のパンチ孔(5)が隣接して
    配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の引
    き裂き開封タイプパッケージ。
  3. 【請求項3】シールされた合わせ目(1)に加えて縦方
    向の合わせ目(2)を設ける場合、2個の合わせ目
    (1、2)の重なる範囲にパンチ孔(5)が設けられて
    いることを特徴とする、請求項1または2に記載の引き
    裂き開封タイプパッケージ。
  4. 【請求項4】パンチラインを閉鎖したパンチ孔(5)
    が、貫通開孔として具現化されていることを特徴とす
    る、請求項1から3のいずれか一つの請求項に記載の引
    き裂き開封タイプパッケージ。
  5. 【請求項5】パンチ孔(5)が、人間の指を入れること
    のできる大きさであることを特徴とする、請求項1から
    4のいずれか一つの請求項に記載の引き裂き開封タイプ
    パッケージ。
  6. 【請求項6】パンチ孔(5)が、人間の指先表面で触知
    し得る程度の大きさであることを特徴とする、請求項1
    から5のいずれか一つの請求項に記載の引き裂き開封タ
    イプパッケージ。
  7. 【請求項7】パンチ孔(5)が円形であることを特徴と
    する、請求項1から6のいずれか一つの請求項に記載の
    引き裂き開封タイプパッケージ。
  8. 【請求項8】パンチ孔(5)が多角形であることを特徴
    とする、請求項1から6のいずれか一つの請求項に記載
    の引き裂き開封タイプパッケージ。
  9. 【請求項9】パンチ孔(5)が帯状であることを特徴と
    する、請求項1から6のいずれか一つの請求項に記載の
    引き裂き開封タイプパッケージ。
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