JP3462170B2 - 箔押し方法及び箔押し装置 - Google Patents
箔押し方法及び箔押し装置Info
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Description
押し装置に関するものである。
り成る原紙シートYに対し、金箔等、金属の箔Tによっ
て模様や文字等を転着させる箔押し方法が知られてい
る。この方法では、図5に示すように、金属の箔Tによ
って形成された帯状に長い転着シートXと、同じく帯状
に形成された原紙シートYとをそれぞれロール状態で準
備しておく。なお、図6に示すように、転着シートXの
片面には、予め、熱軟化性の接着剤より成る接着剤層Z
を設けておくものとする。
それぞれ巻きだしつつ、互いに重ね合わせるようにし、
これらを、版胴50と受胴51とによってピンチローラ
を構成させたプレス装置52でプレスするというもので
ある。この版胴50は、少なくともその外周面に、真鍮
等により形成された凸版53を有しており、この凸版5
3には、必要とされる模様や文字等に対応した突出部分
(図示略)が彫刻等により浮きだし形成されている。更
に版胴53には、上記の凸版53を所定温度に加熱する
ためのヒータ(図示略)が組み込まれたものであった。
が重ね合わされた状態でプレス装置52を通過すると
き、転着シートXの所定箇所が加熱され、接着剤が溶け
出すと同時にその部分が、必要とされる模様や文字等に
対応して加圧されるため、これに相当する転着シートX
の一部が原紙シートYに転着されて、これが所望された
模様や文字等を呈するようになるというものであった。
は、プレス装置52として、版胴50にヒータを組み込
んでおく必要があり、そのために構造が複雑となり、従
って当然に、イニシャルコストが高騰化するということ
があった。また、この版胴50に設ける凸版53は、真
鍮等で形成され、且つ彫刻等されたものであるから、こ
の点でも高コスト化は免れられないということがあっ
た。そのうえ、得ようとする模様や文字等を変更させる
場合、その都度、この凸版53を全面的に製作し直さな
ければならないので、コスト面のみならず、凸版53の
製作期間、凸版53の交換手間等に関しても、品種替え
等に対応し難い(柔軟性に欠ける)ということがあっ
た。
ス装置52の版胴53を介したヒータ加熱では、接着剤
を溶かし出すまでの時間をある程度要するため、転写時
間の高速化には自ずと上限があって、このことが、箔押
し装置全体としての稼働効率(生産率)を高めるうえで
ネックになるということがあった。本発明は、上記事情
に鑑みてなされたものであって、装置に関するコストダ
ウンが可能で、しかも得ようとする模様や文字等につい
ての品種替え等が簡単に行え、且つ装置としての稼働効
率(生産率)を高められるようにした箔押し方法及び箔
押し装置を提供することを目的とする。
に、本発明は次の手段を講じた。即ち、本発明に係る箔
押し方法は、箔によって形成された転着シートと、熱軟
化性の接着剤と、原紙シートとを、互いに積層状態に
し、そのうえでこれらを接着剤軟化温度に予め(対向加
圧前に)加熱し、その後、転着シート(X)の所定箇所
に当接する凸版が備えられた版部材(15)と、この版
部材(15)に対向する受部材(16)とにより転着シ
ートの所定箇所と原紙シート側とを互いの対向方向へ加
圧するというものである。このように、転着シートと原
紙シートとを対向加圧する前に接着剤を軟化させるよう
にしているのであり、従来の箔押し装置とは異なってプ
レス装置の版胴にヒータを組み込んでおく必要はない。
ンニングコストのうえでもコストダウンが図れるもので
あり、また装置としての稼働効率(生産率)を高めるこ
ともできるようになる。転着シートと接着剤と原紙シー
トとの積層状態を加熱させる具体的方法としては、熱風
の吹き付けを採用するのが最も簡単で、また加熱効率に
も優れている。このようなことから明らかなように、本
発明に係る箔押し装置は、箔によって形成された転着シ
ートを供給する転着シートの供給手段と、原紙シートの
供給手段と、これら両供給手段から供給された転着シー
ト及び原紙シートが熱軟化性の接着剤と共に積層された
後に、これらを接着剤軟化温度に加熱する加熱手段と、
加熱後の転着シートの所定箇所を原紙シートとの間で互
いの対向方向へ加圧するプレス手段とを有し、このプレ
ス手段は、転着シートを原紙シート側へ加圧する版部材
と、原紙シートを転着シート側へ加圧する受部材とを有
したものとするようになっている。この版部材と受部材
とは、共にロールタイプとされてピンチローラを構成し
たものでもよいし、版部材と受部材とが共に平盤タイプ
とされて往復動プレスを構成したものでもよい。
着シートと接着剤と原紙シートとの積層状態に対して熱
風を吹き付けるものとするのが好適である。ここで、プ
レス手段の版部材は、少なくとも転着シートの所定箇所
に当接するように設ける凸版を、樹脂製とするのが好適
とされる。
み込むものではないので、従来の場合とは異なり、真鍮
等の金属製とする必要がないのである。上記のように版
部材(凸版部分)を樹脂材によって形成する場合、その
樹脂材には、光硬化性樹脂を用いるのがコスト面や実施
の容易さ等から好適とされる。
面に基づき説明する。図1は、本発明に係る箔押し装置
1の第1実施形態を示している。この箔押し装置1は、
転着シートXの供給手段2と、原紙シートYの供給手段
3と、加熱手段4と、プレス手段5とを有している。転
着シートXの供給手段2は、金箔等、金属の箔によって
形成された帯状に長い転着シートXを供給するものであ
る。なお、転着シートXは、当初、ロール状態で準備し
ておけばよい。
された紙、樹脂シート等の原紙シートYを供給するもの
である。なお、原紙シートYについても、当初、ロール
状態で準備しておけばよい。これら両供給手段2,3か
ら供給される転着シートX及び原紙シートYは、プレス
手段5へ向かうにしたがって互いに近づけられ、そして
重ね合わされる。なお、転着シートXには、その片面に
予め、熱軟化性の接着剤によって接着剤層Zが設けられ
ている。従って、転着シートXと原紙シートYとが重ね
合わされることで、これらに接着剤層Zも加えた積層状
態(図6参照)となるものである。
とされた転着シートX、原紙シートY、及び接着剤層Z
に対して、熱風を吹き付けるものである。この加熱手段
4には、接着剤層Z付近で温度を検出可能とされた温度
センサ10が設けられており、この温度センサ10で検
出された温度データを元に、温度制御部11で温度管理
がなされるようになっている。プレス手段5は、転着シ
ートXを原紙シートY側へ加圧する版部材15と、原紙
シートYを転着シートX側へ加圧する受部材16とを有
している。
材16とが共にロールタイプとされて、ピンチローラを
構成されているものとしている。図2に示すように、版
部材15には、ロール本体17に対し、その外周面に両
面テープ等の接着部材18を介して凸版19が設けられ
ている。ロール本体17の材質は金属としようが樹脂と
しようが特に限定されるものではないが、そのまわりの
凸版19については、樹脂製にするのが好適とされてい
る。この凸版19は、加熱後の転着シートXの所定箇
所、即ち、模様や文字等として原紙シートYに転着させ
る部分に対応して突出する部分(図4で言えば[A]や
「B」を表した部分)を有したものである。
れてはいない。この凸版19を形成する樹脂材には光硬
化性樹脂が用いられており、これによって突出部分の形
成が簡単にできるようになっている。次に、このような
構成を有した箔押し装置1の動作状況に基づいて、本発
明に係る箔押し方法を説明する。転着シート供給手段2
による転着シートXの供給と、原紙シート供給手段3に
よる原紙シートYの供給とにより、転着シートXと原紙
シートYと接着剤層Zとが互いに積層状態にされると、
これらに対して加熱手段4が熱風を吹きつけ、接着剤層
Zを軟化させる。
トYと接着剤層Zとの積層状態が次にプレス手段5の版
部材15と受部材16との間へ送り込まれると、転着シ
ートXの所定箇所と原紙シートY側とが互いに対向加圧
され、その結果として、原紙シートYに転着シートX製
の模様や文字等が転着される(図4参照)こととなる。
図3は、本発明に係る箔押し装置1の第2実施形態を示
している。この第2実施形態の箔押し装置1が、上記し
た第1実施形態と異なるところは、プレス装置5の版部
材と受部材とが、共に平盤タイプとされて往復動プレス
を構成している点にある。
に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変
更可能である。加熱手段4は、熱風を吹き付けるもの以
外に、電磁波を照射するものや、ヒータ等による直接加
熱(風を伴わずに反射だけによるもの)を行うもの等に
置換することができる。
に係る箔押し方法及び箔押し装置は、転着シートと原紙
シートとを対向加圧する前に、予め(この加圧位置より
前段位置)で接着剤を軟化させるようにしているので、
装置構造の簡潔化及びコストダウンが図れ、また模様や
文字等についての品種替え等が簡単に行え、更に装置と
しての稼働効率(生産率)も向上できる。
た模式図である。
た模式図である。
ある。
ね合わせた状態を示した拡大断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 箔によって形成された転着シート(X)
と熱軟化性の接着剤と原紙シート(Y)とを積層状態に
したうえでこれらを接着剤軟化温度に予め加熱し、その
後、前記転着シート(X)の所定箇所に当接する凸板が
備えられた版部材(15)と、この版部材(15)に対
向する受部材(16)とにより転着シート(X)の所定
箇所と原紙シート(Y)側とを互いの対向方向へ加圧す
ることを特徴とする箔押し方法。 - 【請求項2】 転着シート(X)と接着剤と原紙シート
(Y)との積層状態を加熱するのに、熱風の吹きつけを
採用することを特徴とする請求項1記載の箔押し方法。 - 【請求項3】 箔によって形成された転着シート(X)
を供給する転着シート(X)の供給手段(2)と、原紙
シート(Y)の供給手段(3)と、これら両供給手段
(2,3)から供給された転着シート(X)及び原紙シ
ート(Y)が熱軟化性の接着剤と共に積層された後にこ
れらを接着剤軟化温度に加熱する加熱手段(4)と、加
熱後の転着シート(X)の所定箇所を原紙シート(Y)
との間で互いの対向方向へ加圧するプレス手段(5)と
を有し、 このプレス手段(5)は、転着シート(X)を原紙シー
ト(Y)側へ加圧する版部材(15)と、原紙シート
(Y)を転着シート(X)側へ加圧する受部材(16)
とを有しており、上記版部材(15)は、少なくとも転
着シート(X)の所定箇所に当接する凸版(19)が樹
脂製とされていることを特徴とする箔押し装置。 - 【請求項4】 前記加熱手段(4)は、転着シート
(X)と接着剤と原紙シート(Y)との積層状態に対し
て熱風を吹き付けるものであることを特徴とする請求項
3記載の箔押し装置。 - 【請求項5】 前記版部材(15)に用いられる樹脂材
が光硬化性樹脂とされていることを特徴とする請求項3
または請求項4記載の箔押し装置。 - 【請求項6】 前記プレス手段(5)は、版部材(1
5)と受部材(16)とが共にロールタイプとされてピ
ンチローラを構成していることを特徴とする請求項3乃
至請求項5のいずれかに記載の箔押し装置。 - 【請求項7】 前記プレス手段(5)は、版部材(1
5)と受部材(16)とが共に平盤タイプとされて往復
動プレスを構成していることを特徴とする請求項3乃至
請求項5のいずれかに記載の箔押し装置。
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JP2000324378A JP3462170B2 (ja) | 2000-10-24 | 2000-10-24 | 箔押し方法及び箔押し装置 |
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JP2002127686A JP2002127686A (ja) | 2002-05-08 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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