JP3461425B2 - 漁労装置の油圧駆動システム - Google Patents
漁労装置の油圧駆動システムInfo
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- JP3461425B2 JP3461425B2 JP35117696A JP35117696A JP3461425B2 JP 3461425 B2 JP3461425 B2 JP 3461425B2 JP 35117696 A JP35117696 A JP 35117696A JP 35117696 A JP35117696 A JP 35117696A JP 3461425 B2 JP3461425 B2 JP 3461425B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、漁労装置を圧油に
よって作動させる漁労装置の油圧駆動システムに関す
る。
よって作動させる漁労装置の油圧駆動システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】漁船には、漁網を巻き上げるための漁労
装置が装備されている。この漁労装置は、一般に、漁船
の原動機によって駆動される油圧駆動システムによって
作動される。漁労装置を作動させるための油圧駆動シス
テムとして、たとえば、特開平6ー344991号公報
に開示されたものが存在する。この公知の油圧駆動シス
テムは、原動機によって作動される可変容量型油圧ポン
プと、油圧ポンプから送給される油によって駆動される
複数の漁労装置を備えている。複数の漁労装置は可変容
量型油圧ポンプに対して並列に配設され、各漁労装置の
操作弁を切換えることによって、油圧ポンプからの油が
対応する漁労装置に送給される。この油圧駆動システム
においては、原動機と油圧ポンプとの間には動力の伝達
を接続および遮断するためのクラッチが存在せず、それ
故に油圧駆動システムの構成が簡略化されている。
装置が装備されている。この漁労装置は、一般に、漁船
の原動機によって駆動される油圧駆動システムによって
作動される。漁労装置を作動させるための油圧駆動シス
テムとして、たとえば、特開平6ー344991号公報
に開示されたものが存在する。この公知の油圧駆動シス
テムは、原動機によって作動される可変容量型油圧ポン
プと、油圧ポンプから送給される油によって駆動される
複数の漁労装置を備えている。複数の漁労装置は可変容
量型油圧ポンプに対して並列に配設され、各漁労装置の
操作弁を切換えることによって、油圧ポンプからの油が
対応する漁労装置に送給される。この油圧駆動システム
においては、原動機と油圧ポンプとの間には動力の伝達
を接続および遮断するためのクラッチが存在せず、それ
故に油圧駆動システムの構成が簡略化されている。
【0003】一般に、クラッチを有しないシステムにお
いては、負荷が小さい、すなわち漁労装置を使用しない
ときには、油圧ポンプの連れ廻りトルク(油圧ポンプを
使用しないときに消費されるトルクのロス)を小さくす
る必要があり、このため、上記公知の油圧駆動システム
では、次のとおり構成されている。可変容量型油圧ポン
プに関連してロードセンシング型レギュレータが設けら
れ、さらに各漁労装置の負荷を検出するためのシャトル
弁、パイロット配管等が設けられ、複数の漁労装置の最
大負荷圧力が上記レギュレータにフィードバックされる
ように構成されている。したがって、漁労装置が作動し
ているときには、複数の漁労装置における最大負荷圧力
がレギュレータにフィードバックされ、この最大負荷圧
力に応じた圧力および流量の油が可変容量型油圧ポンプ
から各漁労装置に送給され、一方漁労装置が作動してい
ないときには、負荷圧力が実質上零(ゼロ)であるの
で、この油圧ポンプから送給される油の圧力が著しく低
減され、これによって油圧ポンプの連れ廻りトルクが低
減される。
いては、負荷が小さい、すなわち漁労装置を使用しない
ときには、油圧ポンプの連れ廻りトルク(油圧ポンプを
使用しないときに消費されるトルクのロス)を小さくす
る必要があり、このため、上記公知の油圧駆動システム
では、次のとおり構成されている。可変容量型油圧ポン
プに関連してロードセンシング型レギュレータが設けら
れ、さらに各漁労装置の負荷を検出するためのシャトル
弁、パイロット配管等が設けられ、複数の漁労装置の最
大負荷圧力が上記レギュレータにフィードバックされる
ように構成されている。したがって、漁労装置が作動し
ているときには、複数の漁労装置における最大負荷圧力
がレギュレータにフィードバックされ、この最大負荷圧
力に応じた圧力および流量の油が可変容量型油圧ポンプ
から各漁労装置に送給され、一方漁労装置が作動してい
ないときには、負荷圧力が実質上零(ゼロ)であるの
で、この油圧ポンプから送給される油の圧力が著しく低
減され、これによって油圧ポンプの連れ廻りトルクが低
減される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
漁労装置の油圧駆動システムにおいては、漁労装置の最
大負荷圧力を検出するために、シャトル弁、パイロット
配管等が必要となり、これら部品を通常の油圧駆動シス
テムに付加しなければならず、そのための配管配置の検
討、配管作業が煩雑であり、またその装備のためのコス
トも増大する。
漁労装置の油圧駆動システムにおいては、漁労装置の最
大負荷圧力を検出するために、シャトル弁、パイロット
配管等が必要となり、これら部品を通常の油圧駆動シス
テムに付加しなければならず、そのための配管配置の検
討、配管作業が煩雑であり、またその装備のためのコス
トも増大する。
【0005】本発明の目的は、クラッチを必要としない
油圧駆動システムにおいて、シャトル弁、パイロット配
管等を必要とすることなく、漁労装置の負荷に応じて油
を供給することができ、また連れ廻りトルクも低減する
ことができる漁労装置の油圧駆動システムを提供するこ
とである。
油圧駆動システムにおいて、シャトル弁、パイロット配
管等を必要とすることなく、漁労装置の負荷に応じて油
を供給することができ、また連れ廻りトルクも低減する
ことができる漁労装置の油圧駆動システムを提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)斜板ピ
ストンポンプ4であって、シリンダが規定されたシリン
ダブロック、該シリンダブロックに滑動自在に装着され
たピストン、該ピストンの一端部が連結された斜板およ
び該斜板の傾斜角度を制御するためのサーボピストン4
9を有し、サーボピストン49は、小圧力室51に臨む
小ピストン部50と、大圧力室53に臨む大ピストン部
52とを有し、斜板ピストンポンプは、大ピストン部5
2に作用する力が小ピストン部50に作用する力よりも
大きくなると、斜板40の傾斜によるポンプ吐出圧力が
低下し、大ピストン部52に作用する力が小ピストン部
52に作用する力よりも小さくなると、斜板40の傾斜
によるポンプ吐出圧力が上昇するように構成される斜板
ピストンポンプ4と、 (b)該斜板ピストンポンプ4にクラッチ手段を介さな
いで直結された原動機と、 (c)油が収容された油タンクと、 (d)漁労作業を行う複数の漁労装置と、 (e)該油タンクから該斜板ピストンポンプに油を供給
する油供給流路64と、 (f)該斜板ピストンポンプを各漁労装置に並列に接続
し、前記小圧力室51に接続される油送給流路14と、 (g)該漁労装置から該油タンクに油を戻す油戻り流路
16と、 (h)該油送給流路14に配設され、設定圧力が作用す
る圧力切換ポートを有し、油送給流路14に流れる該油
の圧力が異常に上昇するのを防止するための主リリーフ
弁108と、 (i)吐出圧一定型レギュレータ20であって、 (i1)スプール弁70であって、第1および第2パイ
ロットポートを有し、第1パイロットポートは、油送給
流路14に接続され、第2パイロットポートは、主リリ
ーフ弁108の圧力切換ポートに接続され、第1パイロ
ットポートの圧力が、第2パイロットポートの圧力と予
め定める圧力との合成圧力よりも小さくなると、大圧力
室53をタンクに接続し、第1パイロットポートの圧力
が、前記合成圧力よりも大きくなると、油送給流路14
と大圧力室53とを接続するスプール弁40と、 (i2)油送給流路14と圧力切換ポートとの間に介在
される第1絞り部材86と、 (i3)大圧力室53と油タンクとの間に介在される第
2絞り部材87と、 (i4)前記圧力切換ポートに接続され、予め定める第
1設定圧力に設定される第1リリーフ弁88と、 (i5)第1設定圧力未満の第2設定圧力に設定される
第2リリーフ弁98と、 (i6)第1設定圧力未満であって、第2設定圧力を超
える第3設定圧力に設定される第3リリーフ弁102
と、 (i7)流路切換弁72であって、非作動位置、ならび
に第1および第2作動位置に選択的に設定され、非作動
位置では、前記圧力切換ポートを、第2および第3リリ
ーフ弁98,102のいずれにも接続せず、第1作動位
置では、前記作動切換ポートを、第2リリーフ弁98に
接続し、第2作動位置では、前記圧力切換ポートを、第
3リリーフ弁102に接続する流路切換弁72を有する
吐出圧一定型レギュレータ20とを含むことを特徴とす
る漁労装置の油圧駆動システムである。 また本発明は、(a)斜板ピストンポンプ4であって、
シリンダが規定されたシリンダブロック、該シリンダブ
ロックに滑動自在に装着されたピストン、該ピストンの
一端部が連結された斜板および該斜板の傾斜角度を制御
するためのサーボピストン49を有し、サーボピストン
49は、小圧力室51に臨む小ピストン部50と、大圧
力室53に臨む大ピストン部52とを有し、斜板ピスト
ンポンプは、大ピストン部52に作用する力が小ピスト
ン部50に作用する力よりも大きくなると、斜板40の
傾斜によるポンプ吐出圧力が低下し、大ピストン部52
に作用する力が小ピストン部52に作用する力よりも小
さくなると、斜板40の傾斜によるポンプ吐出圧力が上
昇するように構成される斜板ピストンポンプ4と、 (b)該斜板ピストンポンプ4にクラッチ手段を介さな
いで直結された原動機と、 (c)油が収容された油タンクと、 (d)漁労作業を行う複数の漁労装置と、 (e)該油タンクから該斜板ピストンポンプに油を供給
する油供給流路64と、 (f)該斜板ピストンポンプを各漁労装置に並列に接続
し、前記小圧力室51に接続される油送給流路14と、 (g)該漁労装置から該油タンクに油を戻す油戻り流路
16と、 (h)該油送給流路14に配設され、設定圧力が作用す
る圧力切換ポートを有し、油送給流路14に流れる該油
の圧力が異常に上昇するのを防止するための主リリーフ
弁108と、 (i)吐出圧一定型レギュレータ20であって、 (i1)スプール弁70であって、第1および第2パイ
ロットポートを有し、第1パイロットポートは、油送給
流路14に接続され、第2パイロットポートは、主リリ
ーフ弁108の圧力切換ポートに接続され、第1パイロ
ットポートの圧力が、第2パイロットポートの圧力と予
め定める圧力との合成圧力よりも小さくなると、大圧力
室53をタンクに接続し、第1パイロットポートの圧力
が、前記合成圧力よりも大きくなると、油送給流路14
と大圧力室53とを接続するスプール弁40と、 (i2)油送給流路14と圧力切換ポートとの間に介在
される第1絞り部材86と、 (i3)大圧力室53と油タンクとの間に介在される第
2絞り部材87と、 (i4)前記圧力切換ポートに接続され、予め定める第
1設定圧力に設定される第1リリーフ弁88と、 (i5)第1設定圧力未満の第2設定圧力に設定される
第2リリーフ弁98と、 (i6)流路切換弁72であって、非作動位置および作
動位置に選択的に設定され、非作動位置では、前記圧力
切換ポートを、第2リリーフ弁98に接続せず、作動位
置では、前記作動切換ポートを、第2リリーフ弁98に
接続する流路切換弁72を有する吐出圧一定型レギュレ
ータ20とを含むことを特徴とする漁労装置の油圧駆動
システムである。本発明に従えば、漁労装置に油を送給
する油圧ポンプとして斜板ピストンポンプが使用される
ので、斜板の傾斜角度を調整することによって、漁労装
置に必要な量の油を送給することができる。また、斜板
ピストンポンプに関連して吐出圧一定型レギュレータが
設けられ、このレギュレータは、斜板ピストンポンプか
ら送給される油の圧力を低圧と高圧とに設定可能であ
る。漁労装置が非作動であるのときには、レギュレータ
の設定圧力は低圧力値に設定される。このときには、斜
板ピストンポンプから送給される油の圧力が低圧力に設
定され、そして漁労装置が非作動時には斜板の傾斜角度
が小さくなって斜板ピストンポンプのからの吐出量はほ
ぼ零(ゼロ)になり、そのため斜板ピストンポンプの連
れ廻りトルクが小さくなる。漁労装置が作動するときに
は、レギュレータの設定圧力は高圧力値に設定される。
このときには、斜板ピストンポンプから送給される油の
圧力は高圧力に設定され、これによって漁労装置に充分
な圧力の圧油が送給される。
ストンポンプ4であって、シリンダが規定されたシリン
ダブロック、該シリンダブロックに滑動自在に装着され
たピストン、該ピストンの一端部が連結された斜板およ
び該斜板の傾斜角度を制御するためのサーボピストン4
9を有し、サーボピストン49は、小圧力室51に臨む
小ピストン部50と、大圧力室53に臨む大ピストン部
52とを有し、斜板ピストンポンプは、大ピストン部5
2に作用する力が小ピストン部50に作用する力よりも
大きくなると、斜板40の傾斜によるポンプ吐出圧力が
低下し、大ピストン部52に作用する力が小ピストン部
52に作用する力よりも小さくなると、斜板40の傾斜
によるポンプ吐出圧力が上昇するように構成される斜板
ピストンポンプ4と、 (b)該斜板ピストンポンプ4にクラッチ手段を介さな
いで直結された原動機と、 (c)油が収容された油タンクと、 (d)漁労作業を行う複数の漁労装置と、 (e)該油タンクから該斜板ピストンポンプに油を供給
する油供給流路64と、 (f)該斜板ピストンポンプを各漁労装置に並列に接続
し、前記小圧力室51に接続される油送給流路14と、 (g)該漁労装置から該油タンクに油を戻す油戻り流路
16と、 (h)該油送給流路14に配設され、設定圧力が作用す
る圧力切換ポートを有し、油送給流路14に流れる該油
の圧力が異常に上昇するのを防止するための主リリーフ
弁108と、 (i)吐出圧一定型レギュレータ20であって、 (i1)スプール弁70であって、第1および第2パイ
ロットポートを有し、第1パイロットポートは、油送給
流路14に接続され、第2パイロットポートは、主リリ
ーフ弁108の圧力切換ポートに接続され、第1パイロ
ットポートの圧力が、第2パイロットポートの圧力と予
め定める圧力との合成圧力よりも小さくなると、大圧力
室53をタンクに接続し、第1パイロットポートの圧力
が、前記合成圧力よりも大きくなると、油送給流路14
と大圧力室53とを接続するスプール弁40と、 (i2)油送給流路14と圧力切換ポートとの間に介在
される第1絞り部材86と、 (i3)大圧力室53と油タンクとの間に介在される第
2絞り部材87と、 (i4)前記圧力切換ポートに接続され、予め定める第
1設定圧力に設定される第1リリーフ弁88と、 (i5)第1設定圧力未満の第2設定圧力に設定される
第2リリーフ弁98と、 (i6)第1設定圧力未満であって、第2設定圧力を超
える第3設定圧力に設定される第3リリーフ弁102
と、 (i7)流路切換弁72であって、非作動位置、ならび
に第1および第2作動位置に選択的に設定され、非作動
位置では、前記圧力切換ポートを、第2および第3リリ
ーフ弁98,102のいずれにも接続せず、第1作動位
置では、前記作動切換ポートを、第2リリーフ弁98に
接続し、第2作動位置では、前記圧力切換ポートを、第
3リリーフ弁102に接続する流路切換弁72を有する
吐出圧一定型レギュレータ20とを含むことを特徴とす
る漁労装置の油圧駆動システムである。 また本発明は、(a)斜板ピストンポンプ4であって、
シリンダが規定されたシリンダブロック、該シリンダブ
ロックに滑動自在に装着されたピストン、該ピストンの
一端部が連結された斜板および該斜板の傾斜角度を制御
するためのサーボピストン49を有し、サーボピストン
49は、小圧力室51に臨む小ピストン部50と、大圧
力室53に臨む大ピストン部52とを有し、斜板ピスト
ンポンプは、大ピストン部52に作用する力が小ピスト
ン部50に作用する力よりも大きくなると、斜板40の
傾斜によるポンプ吐出圧力が低下し、大ピストン部52
に作用する力が小ピストン部52に作用する力よりも小
さくなると、斜板40の傾斜によるポンプ吐出圧力が上
昇するように構成される斜板ピストンポンプ4と、 (b)該斜板ピストンポンプ4にクラッチ手段を介さな
いで直結された原動機と、 (c)油が収容された油タンクと、 (d)漁労作業を行う複数の漁労装置と、 (e)該油タンクから該斜板ピストンポンプに油を供給
する油供給流路64と、 (f)該斜板ピストンポンプを各漁労装置に並列に接続
し、前記小圧力室51に接続される油送給流路14と、 (g)該漁労装置から該油タンクに油を戻す油戻り流路
16と、 (h)該油送給流路14に配設され、設定圧力が作用す
る圧力切換ポートを有し、油送給流路14に流れる該油
の圧力が異常に上昇するのを防止するための主リリーフ
弁108と、 (i)吐出圧一定型レギュレータ20であって、 (i1)スプール弁70であって、第1および第2パイ
ロットポートを有し、第1パイロットポートは、油送給
流路14に接続され、第2パイロットポートは、主リリ
ーフ弁108の圧力切換ポートに接続され、第1パイロ
ットポートの圧力が、第2パイロットポートの圧力と予
め定める圧力との合成圧力よりも小さくなると、大圧力
室53をタンクに接続し、第1パイロットポートの圧力
が、前記合成圧力よりも大きくなると、油送給流路14
と大圧力室53とを接続するスプール弁40と、 (i2)油送給流路14と圧力切換ポートとの間に介在
される第1絞り部材86と、 (i3)大圧力室53と油タンクとの間に介在される第
2絞り部材87と、 (i4)前記圧力切換ポートに接続され、予め定める第
1設定圧力に設定される第1リリーフ弁88と、 (i5)第1設定圧力未満の第2設定圧力に設定される
第2リリーフ弁98と、 (i6)流路切換弁72であって、非作動位置および作
動位置に選択的に設定され、非作動位置では、前記圧力
切換ポートを、第2リリーフ弁98に接続せず、作動位
置では、前記作動切換ポートを、第2リリーフ弁98に
接続する流路切換弁72を有する吐出圧一定型レギュレ
ータ20とを含むことを特徴とする漁労装置の油圧駆動
システムである。本発明に従えば、漁労装置に油を送給
する油圧ポンプとして斜板ピストンポンプが使用される
ので、斜板の傾斜角度を調整することによって、漁労装
置に必要な量の油を送給することができる。また、斜板
ピストンポンプに関連して吐出圧一定型レギュレータが
設けられ、このレギュレータは、斜板ピストンポンプか
ら送給される油の圧力を低圧と高圧とに設定可能であ
る。漁労装置が非作動であるのときには、レギュレータ
の設定圧力は低圧力値に設定される。このときには、斜
板ピストンポンプから送給される油の圧力が低圧力に設
定され、そして漁労装置が非作動時には斜板の傾斜角度
が小さくなって斜板ピストンポンプのからの吐出量はほ
ぼ零(ゼロ)になり、そのため斜板ピストンポンプの連
れ廻りトルクが小さくなる。漁労装置が作動するときに
は、レギュレータの設定圧力は高圧力値に設定される。
このときには、斜板ピストンポンプから送給される油の
圧力は高圧力に設定され、これによって漁労装置に充分
な圧力の圧油が送給される。
【0007】また本発明は、該吐出圧一定型レギュレー
タは、設定圧力を高圧力値に設定するための第1のリリ
ーフ弁88と、設定圧力を低圧力値に設定するための第
2のリリーフ弁98とを備え、さらに油送給流路には、
そこを流れる該油の圧力が異常に上昇するのを防止する
ための主リリーフ弁108が配設され、主リリーフ弁の
圧力切換ポートには、第1および第2のリリーフ弁8
8,98の設定圧力が作用するように構成され、吐出圧
一定型レギュレータの設定圧力が第1のリリーフ弁88
によって高圧力値に設定されているときには、第1のリ
リーフ弁88によって設定される高圧力値が主リリーフ
弁の圧力切換ポートに作用し、これによって主リリーフ
弁のリリーフ圧が高圧力に設定される。一方、吐出圧一
定型レギュレータの設定圧力が第2のリリーフ弁98に
よって低圧力値に設定されているときには、第2のリリ
ーフ弁98によって設定される低圧力値が主リリーフ弁
の圧力切換ポートに作用し、これによって主リリーフ弁
のリリーフ圧が低圧力に設定されることを特徴とする。
本発明に従えば、斜板ピストンポンプからの油が送給さ
れる油送給流路に主リリーフ弁が配設され、この主リリ
ーフ弁の圧力切換ポートには、第1および第2のリリー
フ弁88,98圧力設定手段によって設定される圧力が
作用する。すなわち、第1のリリーフ弁88によって高
圧力値に設定されているときには、主リリーフ弁の圧力
切換ポートには第1のリリーフ弁88による高圧力値が
作用し、したがって主リリーフ弁のリリーフ圧は上記高
圧力値に対応した高圧力に設定される。一方、第2のリ
リーフ弁98によって低圧力値に設定されるときには、
主リリーフ弁の圧力切換ポートには第2のリリーフ弁9
8による低圧力値が作用し、したがって主リリーフ弁の
リリーフ圧は上記低圧力値に対応した低圧力に設定され
る。また本発明に従えば、吐出圧一定型レギュレータ2
0には、第3リリーフ弁102がさらに設けられ、この
第3リリーフ弁102は、第1設定圧力未満であって、
第2設定圧力を超える第3設定圧力に設定され、こうし
て斜板ピストンポンプ4の吐出圧を3つの圧力に切換え
て選択することができる。
タは、設定圧力を高圧力値に設定するための第1のリリ
ーフ弁88と、設定圧力を低圧力値に設定するための第
2のリリーフ弁98とを備え、さらに油送給流路には、
そこを流れる該油の圧力が異常に上昇するのを防止する
ための主リリーフ弁108が配設され、主リリーフ弁の
圧力切換ポートには、第1および第2のリリーフ弁8
8,98の設定圧力が作用するように構成され、吐出圧
一定型レギュレータの設定圧力が第1のリリーフ弁88
によって高圧力値に設定されているときには、第1のリ
リーフ弁88によって設定される高圧力値が主リリーフ
弁の圧力切換ポートに作用し、これによって主リリーフ
弁のリリーフ圧が高圧力に設定される。一方、吐出圧一
定型レギュレータの設定圧力が第2のリリーフ弁98に
よって低圧力値に設定されているときには、第2のリリ
ーフ弁98によって設定される低圧力値が主リリーフ弁
の圧力切換ポートに作用し、これによって主リリーフ弁
のリリーフ圧が低圧力に設定されることを特徴とする。
本発明に従えば、斜板ピストンポンプからの油が送給さ
れる油送給流路に主リリーフ弁が配設され、この主リリ
ーフ弁の圧力切換ポートには、第1および第2のリリー
フ弁88,98圧力設定手段によって設定される圧力が
作用する。すなわち、第1のリリーフ弁88によって高
圧力値に設定されているときには、主リリーフ弁の圧力
切換ポートには第1のリリーフ弁88による高圧力値が
作用し、したがって主リリーフ弁のリリーフ圧は上記高
圧力値に対応した高圧力に設定される。一方、第2のリ
リーフ弁98によって低圧力値に設定されるときには、
主リリーフ弁の圧力切換ポートには第2のリリーフ弁9
8による低圧力値が作用し、したがって主リリーフ弁の
リリーフ圧は上記低圧力値に対応した低圧力に設定され
る。また本発明に従えば、吐出圧一定型レギュレータ2
0には、第3リリーフ弁102がさらに設けられ、この
第3リリーフ弁102は、第1設定圧力未満であって、
第2設定圧力を超える第3設定圧力に設定され、こうし
て斜板ピストンポンプ4の吐出圧を3つの圧力に切換え
て選択することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に従う漁労装置の
油圧駆動システムの一実施形態を簡略的に示す油圧回路
図である。図2は、図1の油圧駆動システムにおける斜
板ピストンポンプを示す断面図である。
油圧駆動システムの一実施形態を簡略的に示す油圧回路
図である。図2は、図1の油圧駆動システムにおける斜
板ピストンポンプを示す断面図である。
【0009】図1において、図示の油圧駆動システム
は、漁船に装備される内燃機関2(原動機を構成する)
によって作動される斜板ピストンポンプ4を備えてお
り、この斜板ピストンポンプ4と内燃機関2とは直結さ
れている。直結されているとは、斜板ピストンポンプ4
と内燃機関2とがクラッチ手段を介在させることなく駆
動連結されていることをいい、内燃機関2が回転される
と斜板ピストンポンプ4が回転駆動される。また、油圧
駆動システムはオイルの如き油が収容される油タンク
6、斜板ピストンポンプ4からの油によって作動される
漁労装置8,10,12を備えている。本実施の形態で
は、漁船(図示せず)には、漁網を巻き上げるための漁
労装置8,10,12が3つ装備されている。各漁労装
置8,10,12は実質上同一の構成であり、油圧モー
タ(図示せず)を含む漁労装置本体8a,10a,12
aを備え、漁労装置本体8a,10a,12aには、そ
こに送給される油の供給量を規制するとともにその供給
方向を切換えるための切換弁8b,10b,12bが設
けられている。各切換弁8b,10b,12bには切換
レバー8c,10c,12cが設けられ、この切換レバ
ー8c,10c,12cを操作することによって、切換
弁8b,10b,12bは非作動位置、第1の作動位置
および第2の作動位置に選択的に位置付けられ、この切
換レバー8c,10c,12cの操作角度に応じてそれ
を通して送給される油量を調整することができる。
は、漁船に装備される内燃機関2(原動機を構成する)
によって作動される斜板ピストンポンプ4を備えてお
り、この斜板ピストンポンプ4と内燃機関2とは直結さ
れている。直結されているとは、斜板ピストンポンプ4
と内燃機関2とがクラッチ手段を介在させることなく駆
動連結されていることをいい、内燃機関2が回転される
と斜板ピストンポンプ4が回転駆動される。また、油圧
駆動システムはオイルの如き油が収容される油タンク
6、斜板ピストンポンプ4からの油によって作動される
漁労装置8,10,12を備えている。本実施の形態で
は、漁船(図示せず)には、漁網を巻き上げるための漁
労装置8,10,12が3つ装備されている。各漁労装
置8,10,12は実質上同一の構成であり、油圧モー
タ(図示せず)を含む漁労装置本体8a,10a,12
aを備え、漁労装置本体8a,10a,12aには、そ
こに送給される油の供給量を規制するとともにその供給
方向を切換えるための切換弁8b,10b,12bが設
けられている。各切換弁8b,10b,12bには切換
レバー8c,10c,12cが設けられ、この切換レバ
ー8c,10c,12cを操作することによって、切換
弁8b,10b,12bは非作動位置、第1の作動位置
および第2の作動位置に選択的に位置付けられ、この切
換レバー8c,10c,12cの操作角度に応じてそれ
を通して送給される油量を調整することができる。
【0010】切換弁8b,10b,12bと斜板ピスト
ンポンプ4とは油送給流路14を介して並列的に接続さ
れ、また切換弁8b,10b,12bと油タンク6と
は、油戻り流路16を介して並列的に接続されている。
また、切換弁8b,10b,12bと漁労装置本体8
a,10a,12aとは、それぞれ、油流路8d,10
d,12dおよび油流路8e,10e,12eを介して
接続されている。このように構成されているので、切換
弁8a(または10a,12a)が図1において右側に
切換えられる第1の作用位置においては、油送給流路1
4と油流路8d(または10d、12d)とが連通され
るとともに、油戻り流路16と油流路8e(または10
e,12e)とが連通され、斜板ピストンポンプ4から
の油が油送給流路14、油流路8d(または10d,1
2d)、漁労装置本体8a(または10a,12a)、
油流路8e(または10e,12e)および油戻り流路
16を通って流れ、これによって漁労装置8(または1
0,12)の圧油モータ(図示せず)が所定方向に回転
駆動される(たとえば、漁網が巻き上げられる)。一
方、切換弁8a(または10a,12a)が図1におい
て左側に切換えられる第2の作用位置においては、油送
給流路14と油流路8e(または10e,12e)とが
連通されるとともに、油戻り流路16と油流路8d(ま
たは10d,12d)とが連通され、斜板ピストンポン
プ4からの油が油送給流路14、油流路8e(または1
0e,12e)、漁労装置本体8a(または10a,1
2a)、油流路8d(または10d,12d)および油
戻り流路16を通って流れ、これによって漁労装置8
(または10,12)の圧油モータ(図示せず)が所定
方向と反対方向に回転駆動される(たとえば、漁網が解
かれる)。本実施の形態では、油送給流路14および油
戻り流路16が漁労装置8,10,12に並列的に接続
されているので、切換弁8b,10b,12bが切換え
られた漁労装置8,10,12に斜板ピストンポンプ4
からの油が送給され、油が送給される漁労装置8,1
0,12が作動される。なお、この例では、3つの漁労
装置8,10,12が装備されているが、1または2つ
或いは4つ以上の漁労装置を装備したものにも適用する
ことができる。
ンポンプ4とは油送給流路14を介して並列的に接続さ
れ、また切換弁8b,10b,12bと油タンク6と
は、油戻り流路16を介して並列的に接続されている。
また、切換弁8b,10b,12bと漁労装置本体8
a,10a,12aとは、それぞれ、油流路8d,10
d,12dおよび油流路8e,10e,12eを介して
接続されている。このように構成されているので、切換
弁8a(または10a,12a)が図1において右側に
切換えられる第1の作用位置においては、油送給流路1
4と油流路8d(または10d、12d)とが連通され
るとともに、油戻り流路16と油流路8e(または10
e,12e)とが連通され、斜板ピストンポンプ4から
の油が油送給流路14、油流路8d(または10d,1
2d)、漁労装置本体8a(または10a,12a)、
油流路8e(または10e,12e)および油戻り流路
16を通って流れ、これによって漁労装置8(または1
0,12)の圧油モータ(図示せず)が所定方向に回転
駆動される(たとえば、漁網が巻き上げられる)。一
方、切換弁8a(または10a,12a)が図1におい
て左側に切換えられる第2の作用位置においては、油送
給流路14と油流路8e(または10e,12e)とが
連通されるとともに、油戻り流路16と油流路8d(ま
たは10d,12d)とが連通され、斜板ピストンポン
プ4からの油が油送給流路14、油流路8e(または1
0e,12e)、漁労装置本体8a(または10a,1
2a)、油流路8d(または10d,12d)および油
戻り流路16を通って流れ、これによって漁労装置8
(または10,12)の圧油モータ(図示せず)が所定
方向と反対方向に回転駆動される(たとえば、漁網が解
かれる)。本実施の形態では、油送給流路14および油
戻り流路16が漁労装置8,10,12に並列的に接続
されているので、切換弁8b,10b,12bが切換え
られた漁労装置8,10,12に斜板ピストンポンプ4
からの油が送給され、油が送給される漁労装置8,1
0,12が作動される。なお、この例では、3つの漁労
装置8,10,12が装備されているが、1または2つ
或いは4つ以上の漁労装置を装備したものにも適用する
ことができる。
【0011】斜板ピストンポンプ4に関連して吐出圧一
定型レギュレータ20が配設され、このレギュレータ2
0の作用によって、斜板ピストンポンプ4から送給され
る油の圧力が低圧力と高圧力とそれらの中間の中圧力に
切換られる。まず、図2を参照して斜板ピストンポンプ
4の構成を概説すると、次のとおりである。図2におい
て、図示の斜板ピストンポンプ4はハウジング21を備
え、ハウジング21の前面に前カバー22が装着され、
その後面には後カバー24が装着されている。前カバー
22および後カバー24には軸受26,28を介して回
転軸30が回転自在に支持されている。この回転軸30
は内燃機関2の出力軸が直結されている。ハウジング2
1内には、回転軸30と一体に回転するシリンダブロッ
ク32が配設されている。シリンダブロック32には、
周方向に実質上等間隔を置いて複数のシリンダ34が規
定されており、各シリンダ34には、ピストン36が滑
動自在に配設されている。シリンダ34の一端部はシュ
ー部材38に任意の方向に旋回自在に連結され、シュー
部材38が斜板40に滑動自在に支持されている。斜板
40は、図2に示すとおり、回転軸30の軸線に対して
所定角度傾斜して配置され、これによってシリンダ34
内へのピストン36の挿入、突出が許容される。前カバ
ー22の内面には、斜板支持部材42が固定され、この
斜板支持部材42の半球状内面44に斜板40の半球状
突部が滑動自在に受け入れられている。斜板40の一端
部には連結部材48の一端部が回転自在に連結され、こ
の連結部材48の他端部がサーボピストン49に連結さ
れている。サーボピストン49の一端部には外径が小さ
い小ピストン部50が設けられ、小ピストン部50が断
面積が比較的小さい小圧力室51に滑動自在に収容され
ている。また、サーボピストン49の他端部には外径が
大きい大ピストン部52が設けられ、大ピストン部52
が断面積が比較的大きい大圧力室53に滑動自在に収容
されている。このようなサーボピストン49において
は、小ピストン部50は受圧面積が比較的小さく設定さ
れ、大ピストン部52は受圧面積が比較的大きく設定さ
れ、サーボピストン49のこれら受圧面には、後述する
如くレギュレータ20からの油が作用する。
定型レギュレータ20が配設され、このレギュレータ2
0の作用によって、斜板ピストンポンプ4から送給され
る油の圧力が低圧力と高圧力とそれらの中間の中圧力に
切換られる。まず、図2を参照して斜板ピストンポンプ
4の構成を概説すると、次のとおりである。図2におい
て、図示の斜板ピストンポンプ4はハウジング21を備
え、ハウジング21の前面に前カバー22が装着され、
その後面には後カバー24が装着されている。前カバー
22および後カバー24には軸受26,28を介して回
転軸30が回転自在に支持されている。この回転軸30
は内燃機関2の出力軸が直結されている。ハウジング2
1内には、回転軸30と一体に回転するシリンダブロッ
ク32が配設されている。シリンダブロック32には、
周方向に実質上等間隔を置いて複数のシリンダ34が規
定されており、各シリンダ34には、ピストン36が滑
動自在に配設されている。シリンダ34の一端部はシュ
ー部材38に任意の方向に旋回自在に連結され、シュー
部材38が斜板40に滑動自在に支持されている。斜板
40は、図2に示すとおり、回転軸30の軸線に対して
所定角度傾斜して配置され、これによってシリンダ34
内へのピストン36の挿入、突出が許容される。前カバ
ー22の内面には、斜板支持部材42が固定され、この
斜板支持部材42の半球状内面44に斜板40の半球状
突部が滑動自在に受け入れられている。斜板40の一端
部には連結部材48の一端部が回転自在に連結され、こ
の連結部材48の他端部がサーボピストン49に連結さ
れている。サーボピストン49の一端部には外径が小さ
い小ピストン部50が設けられ、小ピストン部50が断
面積が比較的小さい小圧力室51に滑動自在に収容され
ている。また、サーボピストン49の他端部には外径が
大きい大ピストン部52が設けられ、大ピストン部52
が断面積が比較的大きい大圧力室53に滑動自在に収容
されている。このようなサーボピストン49において
は、小ピストン部50は受圧面積が比較的小さく設定さ
れ、大ピストン部52は受圧面積が比較的大きく設定さ
れ、サーボピストン49のこれら受圧面には、後述する
如くレギュレータ20からの油が作用する。
【0012】後カバー24の内面には弁板54が固定さ
れ、弁板54には油吸入口56および油吐出口58が形
成されている。油吸入口56は後カバー24に形成され
た油吸入流路60に連通され、この油吸入流路60が、
油タンク6と斜板ピストンポンプ4とを連通する油供給
流路64(図1)に連通されている。また、油吐出口5
8は後カバー24に形成された油吐出流路62に連通さ
れ、油吐出流路62が油送給流路14(図1)に連通さ
れている。
れ、弁板54には油吸入口56および油吐出口58が形
成されている。油吸入口56は後カバー24に形成され
た油吸入流路60に連通され、この油吸入流路60が、
油タンク6と斜板ピストンポンプ4とを連通する油供給
流路64(図1)に連通されている。また、油吐出口5
8は後カバー24に形成された油吐出流路62に連通さ
れ、油吐出流路62が油送給流路14(図1)に連通さ
れている。
【0013】かく構成されているので、内燃機関2の回
転によって回転軸30が所定方向に回転駆動されると、
これと一体にシリンダブロック32、ピストン36およ
びシュー部材38が回転される。かく回転されると、斜
板40が回転軸30の軸線に対して傾斜しているので、
ピストン36が図2における上端位置(図2において上
側の位置)に位置するときには、ピストン36がシリン
ダ34内に最も挿入された位置となり、一方ピストン3
6が図2における下端位置(図2において下側の位置)
に位置するときには、ピストン36がシリンダ34内か
ら最も突出する位置となる。したがって、回転軸30が
たとえば所定方向に回転してピストン36が上端位置か
ら下端位置まで移動する間は、ピストン36がシリンダ
34から突出する方向に移動し、これによって油供給流
路64からの油が油吸入口56を通してシリンダ34内
に吸入される。一方、ピストン36が下端位置から上端
位置まで移動する間は、ピストン36がシリンダ34に
挿入する方向に移動し、これによってシリンダ34内の
油が油吐出口58を通して油送給流路14に送給され
る。
転によって回転軸30が所定方向に回転駆動されると、
これと一体にシリンダブロック32、ピストン36およ
びシュー部材38が回転される。かく回転されると、斜
板40が回転軸30の軸線に対して傾斜しているので、
ピストン36が図2における上端位置(図2において上
側の位置)に位置するときには、ピストン36がシリン
ダ34内に最も挿入された位置となり、一方ピストン3
6が図2における下端位置(図2において下側の位置)
に位置するときには、ピストン36がシリンダ34内か
ら最も突出する位置となる。したがって、回転軸30が
たとえば所定方向に回転してピストン36が上端位置か
ら下端位置まで移動する間は、ピストン36がシリンダ
34から突出する方向に移動し、これによって油供給流
路64からの油が油吸入口56を通してシリンダ34内
に吸入される。一方、ピストン36が下端位置から上端
位置まで移動する間は、ピストン36がシリンダ34に
挿入する方向に移動し、これによってシリンダ34内の
油が油吐出口58を通して油送給流路14に送給され
る。
【0014】斜板40の傾斜角度が小さいときには、容
易に理解される如く、シリンダ34に対するピストン3
6の移動量が小さく、したがって斜板ピストンポンプ4
の油の送給量が少なくなる。斜板40の傾斜角度が大き
くなると、シリンダ34に対するピストン36の移動量
が大きくなり、したがって斜板ピストンポンプ4の油の
送給量が多くなる。この斜板40の傾斜は、サーボピス
トン49の小ピストン部50および大ピストン部52に
作用する油の圧力によって調整され、ピストン49が図
2において右方に移動すると、斜板40の傾斜角度が大
きくなるが、ピストン49が図2において左方に移動す
ると、斜板40の傾斜角度が小さくなる。
易に理解される如く、シリンダ34に対するピストン3
6の移動量が小さく、したがって斜板ピストンポンプ4
の油の送給量が少なくなる。斜板40の傾斜角度が大き
くなると、シリンダ34に対するピストン36の移動量
が大きくなり、したがって斜板ピストンポンプ4の油の
送給量が多くなる。この斜板40の傾斜は、サーボピス
トン49の小ピストン部50および大ピストン部52に
作用する油の圧力によって調整され、ピストン49が図
2において右方に移動すると、斜板40の傾斜角度が大
きくなるが、ピストン49が図2において左方に移動す
ると、斜板40の傾斜角度が小さくなる。
【0015】再び図1を参照して、図示の吐出圧一定型
レギュレータ20は、スプール弁70と流路切換弁72
を備えている。本実施の形態では、スプール弁70は、
弁体を図1において右方に移動させるように作用する流
路78を介する第1のパイロットポートと、弁体を図1
において左方に移動させるように作用する流路92を介
する第2のパイロットポートを備えている。このスプー
ル弁70は、また、第1および第2のポートを備え、第
1のポートには油流路76が接続され、この油流路76
が油送給流路14に接続されている。スプール弁70の
第2のポートは油流路77を介して油タンク6に接続さ
れ、その第3のポートは油流路79を介してサーボピス
トン49の大圧力室53に接続されている。油流路76
は油流路78を介してスプール弁70の第1のパイロッ
トポートに接続されているとともに、油流路80を介し
てサーボピストン49の小圧力室51に接続されてい
る。また、油流路76から油流路84が分岐している。
油流路84には、絞り部材86および第1のリリーフ弁
88(第1の圧力設定手段を構成する)が配設されてい
る。絞り部材86は、油流路76から油流路84に送給
される油の流量を制限する。第1の設定リリーフ弁88
は、油流路84を通して送給される油の圧力値をたとえ
ば205kg/cm2程度の高圧力値に設定するもので
あり、油流路84の油の圧力値が205kg/cm2を
超えると第1のリリーフ弁88が開状態となり、油送給
流路14から油流路76を通して油流路84に送給され
た過剰の油は油流路90を通して油タンク6に戻され
る。
レギュレータ20は、スプール弁70と流路切換弁72
を備えている。本実施の形態では、スプール弁70は、
弁体を図1において右方に移動させるように作用する流
路78を介する第1のパイロットポートと、弁体を図1
において左方に移動させるように作用する流路92を介
する第2のパイロットポートを備えている。このスプー
ル弁70は、また、第1および第2のポートを備え、第
1のポートには油流路76が接続され、この油流路76
が油送給流路14に接続されている。スプール弁70の
第2のポートは油流路77を介して油タンク6に接続さ
れ、その第3のポートは油流路79を介してサーボピス
トン49の大圧力室53に接続されている。油流路76
は油流路78を介してスプール弁70の第1のパイロッ
トポートに接続されているとともに、油流路80を介し
てサーボピストン49の小圧力室51に接続されてい
る。また、油流路76から油流路84が分岐している。
油流路84には、絞り部材86および第1のリリーフ弁
88(第1の圧力設定手段を構成する)が配設されてい
る。絞り部材86は、油流路76から油流路84に送給
される油の流量を制限する。第1の設定リリーフ弁88
は、油流路84を通して送給される油の圧力値をたとえ
ば205kg/cm2程度の高圧力値に設定するもので
あり、油流路84の油の圧力値が205kg/cm2を
超えると第1のリリーフ弁88が開状態となり、油送給
流路14から油流路76を通して油流路84に送給され
た過剰の油は油流路90を通して油タンク6に戻され
る。
【0016】油流路84における、絞り弁86と第1の
リリーフ弁88との間の部位は、油流路92を介してス
プール弁70の第2のパイロットポートに接続されてい
る。このスプール弁70には、またその弁体を図1にお
いて左方に偏倚させるためのパイロットばね91が配設
され、このパイロットばね91の設定圧は、たとえば5
kg/cm2程度設定することができる。また、油流路
79と第1リリーフ弁88が介在された油流路84と
は、油流路120を介して接続され、この油流路120
には絞り部材87が配設されている。
リリーフ弁88との間の部位は、油流路92を介してス
プール弁70の第2のパイロットポートに接続されてい
る。このスプール弁70には、またその弁体を図1にお
いて左方に偏倚させるためのパイロットばね91が配設
され、このパイロットばね91の設定圧は、たとえば5
kg/cm2程度設定することができる。また、油流路
79と第1リリーフ弁88が介在された油流路84と
は、油流路120を介して接続され、この油流路120
には絞り部材87が配設されている。
【0017】このように構成されているので、スプール
弁70が図1に示す第1の作動位置にあるときには、油
流路79と油流路77とが連通され、サーボピストン4
9の大圧力室53内の油が油タンク6に戻される。スプ
ール弁70が図1において右方に移動して中立位置にあ
るときには、油流路79と油流路76または油流路77
との連通が遮断され、大圧力室53への油の送給、排出
が停止される。また、スプール弁70が図1においてさ
らに右方に移動して第2の作動位置にあるときには、油
流路76と油流路79とが連通され、油送給流路14か
らの油が大圧力室53に送給される。
弁70が図1に示す第1の作動位置にあるときには、油
流路79と油流路77とが連通され、サーボピストン4
9の大圧力室53内の油が油タンク6に戻される。スプ
ール弁70が図1において右方に移動して中立位置にあ
るときには、油流路79と油流路76または油流路77
との連通が遮断され、大圧力室53への油の送給、排出
が停止される。また、スプール弁70が図1においてさ
らに右方に移動して第2の作動位置にあるときには、油
流路76と油流路79とが連通され、油送給流路14か
らの油が大圧力室53に送給される。
【0018】第1のリリーフ弁88をバイパスして油流
路96が設けられ、この油流路96には流路切換弁72
および第2のリリーフ弁98(第2の圧力設定手段を構
成する)が配設されている。本実施の形態では、流路切
換弁72は、図1に示す非作動位置、図1において上方
に移動する第1の作動位置および図1において下方に移
動する第2の作動位置のいずれかに選択的に位置付けら
れる。この流路切換弁72の第1のポートには油流路9
6が接続され、その第2のポートには油流路84におけ
る、第1のリリーフ弁88の下流側部位に連通する油流
路100が接続されている。油流路96における、油流
路100との接続部位と流路切換弁72の配設部位との
間の部位には、第2のリリーフ弁98が配設されてい
る。第2のリリーフ弁98は、流路切換弁72が第1の
作動位置にあるときに油流路96に送給される油の圧力
値をたとえば15kg/cm2程度の低圧力値に設定す
る。流路切換弁72が第1の作用位置にあるときに油流
路96の油の圧力値が15kg/cm2を超えると、第
2のリリーフ弁98が開状態となり、油流路76,84
を通して油流路96に送給される過剰の油は油流路90
を通して油タンク6に戻される。
路96が設けられ、この油流路96には流路切換弁72
および第2のリリーフ弁98(第2の圧力設定手段を構
成する)が配設されている。本実施の形態では、流路切
換弁72は、図1に示す非作動位置、図1において上方
に移動する第1の作動位置および図1において下方に移
動する第2の作動位置のいずれかに選択的に位置付けら
れる。この流路切換弁72の第1のポートには油流路9
6が接続され、その第2のポートには油流路84におけ
る、第1のリリーフ弁88の下流側部位に連通する油流
路100が接続されている。油流路96における、油流
路100との接続部位と流路切換弁72の配設部位との
間の部位には、第2のリリーフ弁98が配設されてい
る。第2のリリーフ弁98は、流路切換弁72が第1の
作動位置にあるときに油流路96に送給される油の圧力
値をたとえば15kg/cm2程度の低圧力値に設定す
る。流路切換弁72が第1の作用位置にあるときに油流
路96の油の圧力値が15kg/cm2を超えると、第
2のリリーフ弁98が開状態となり、油流路76,84
を通して油流路96に送給される過剰の油は油流路90
を通して油タンク6に戻される。
【0019】第2のリリーフ弁98と並列的に第3のリ
リーフ弁102が配設されている。実施の形態では、油
流路96の一部をバイパスして油流路104が配設さ
れ、この油流路104に第3のリリーフ弁102が配設
されている。そして、油流路96が流路切換弁72の第
3のポートに、また油流路104が流路切換弁72の第
4のポートに接続されている。第3のリリーフ弁102
は、流路切換弁72が第2の作動位置にあるときに油流
路104に送給される油の圧力値をたとえば135kg
/cm2程度の中圧力値に設定する。流路切換弁72が
第2の作用位置にあるときに油流路104の油の圧力値
が135kg/cm2を超えると、第3のリリーフ弁1
02が開状態となり、油流路76,86,96を通して
油流路104に送給される過剰の油は油流路90を通し
て油タンク6に戻される。
リーフ弁102が配設されている。実施の形態では、油
流路96の一部をバイパスして油流路104が配設さ
れ、この油流路104に第3のリリーフ弁102が配設
されている。そして、油流路96が流路切換弁72の第
3のポートに、また油流路104が流路切換弁72の第
4のポートに接続されている。第3のリリーフ弁102
は、流路切換弁72が第2の作動位置にあるときに油流
路104に送給される油の圧力値をたとえば135kg
/cm2程度の中圧力値に設定する。流路切換弁72が
第2の作用位置にあるときに油流路104の油の圧力値
が135kg/cm2を超えると、第3のリリーフ弁1
02が開状態となり、油流路76,86,96を通して
油流路104に送給される過剰の油は油流路90を通し
て油タンク6に戻される。
【0020】流路切換弁72は、非作動位置にあるとき
には、油流路96と油流路96,104との連通、およ
びと油流路100と油流路96,104との連通を遮断
するが、図1において上方に移動して第1の作動位置に
位置付けられると、油流路96を連通し、また図1にお
いて下方に移動して第2の作動位置に位置付けられる
と、油流路96と油流路104を連通するとともに、油
流路100と油流路96を連通する。
には、油流路96と油流路96,104との連通、およ
びと油流路100と油流路96,104との連通を遮断
するが、図1において上方に移動して第1の作動位置に
位置付けられると、油流路96を連通し、また図1にお
いて下方に移動して第2の作動位置に位置付けられる
と、油流路96と油流路104を連通するとともに、油
流路100と油流路96を連通する。
【0021】油送給流路14には、油タンク6に接続さ
れたリリーフ流路106が接続され、このリリーフ流路
106に主リリーフ弁108が配設されている。主リリ
ーフ弁108は、圧力切換ポートとパイロットばね11
0を有し、圧力切換ポートが油流路84,96の接続部
位に接続されており、したがってこの圧力切換ポートに
は、第1、第2および第3のリリーフ弁88,98,1
02によって設定される設定圧力が作用する。主リリー
フ弁108のパイロットばね110の設定圧力は、たと
えば10kg/cm2程度に設定することができる。か
く構成されているので、レギュレータ20において第1
のリリーフ弁88にて設定される圧力が設定されている
ときには、この第1のリリーフ弁88の設定圧力、すな
わち205kg/cm2が主リリーフ弁108の圧力切
換ポートに作用し、これによって主リリーフ弁108の
設定圧力が、その値にパイロットばね110の圧力を加
えたリリーフ圧に設定され、油送給流路14を通して流
れる油の圧力が215kg/cm2を超えると主リリー
フ弁108が開状態となる。また、レギュレータ20に
おいて第2のリリーフ弁98によって設定される圧力が
設定されているときには、この第2のリリーフ弁98の
設定圧力、すなわち15kg/cm2が主リリーフ弁1
08の圧力切換ポートに作用し、これによって主リリー
フ弁108の設定圧力が、その値にパイロットばね11
0の圧力を加えた圧力、すなわち25kg/cm2に設
定され、油送給流路14を通して流れる油の圧力が25
kg/cm2を超えると主リリーフ弁108が開状態と
なる。さらに、レギュレータ20において第3のリリー
フ弁102にて設定される設定圧力が設定されていると
きには、第3のリリーフ弁102の設定圧力、すなわち
135kg/cm2が主リリーフ弁108の圧力切換ポ
ートに作用し、これによって主リリーフ弁108の設定
圧力が、その値にパイロットばね110の圧力を加えた
圧力、すなわち145kg/cm2に設定され、油送給
流路14を通して流れる油の圧力が145kg/cm2
を超えると主リリーフ弁108が開状態となる。
れたリリーフ流路106が接続され、このリリーフ流路
106に主リリーフ弁108が配設されている。主リリ
ーフ弁108は、圧力切換ポートとパイロットばね11
0を有し、圧力切換ポートが油流路84,96の接続部
位に接続されており、したがってこの圧力切換ポートに
は、第1、第2および第3のリリーフ弁88,98,1
02によって設定される設定圧力が作用する。主リリー
フ弁108のパイロットばね110の設定圧力は、たと
えば10kg/cm2程度に設定することができる。か
く構成されているので、レギュレータ20において第1
のリリーフ弁88にて設定される圧力が設定されている
ときには、この第1のリリーフ弁88の設定圧力、すな
わち205kg/cm2が主リリーフ弁108の圧力切
換ポートに作用し、これによって主リリーフ弁108の
設定圧力が、その値にパイロットばね110の圧力を加
えたリリーフ圧に設定され、油送給流路14を通して流
れる油の圧力が215kg/cm2を超えると主リリー
フ弁108が開状態となる。また、レギュレータ20に
おいて第2のリリーフ弁98によって設定される圧力が
設定されているときには、この第2のリリーフ弁98の
設定圧力、すなわち15kg/cm2が主リリーフ弁1
08の圧力切換ポートに作用し、これによって主リリー
フ弁108の設定圧力が、その値にパイロットばね11
0の圧力を加えた圧力、すなわち25kg/cm2に設
定され、油送給流路14を通して流れる油の圧力が25
kg/cm2を超えると主リリーフ弁108が開状態と
なる。さらに、レギュレータ20において第3のリリー
フ弁102にて設定される設定圧力が設定されていると
きには、第3のリリーフ弁102の設定圧力、すなわち
135kg/cm2が主リリーフ弁108の圧力切換ポ
ートに作用し、これによって主リリーフ弁108の設定
圧力が、その値にパイロットばね110の圧力を加えた
圧力、すなわち145kg/cm2に設定され、油送給
流路14を通して流れる油の圧力が145kg/cm2
を超えると主リリーフ弁108が開状態となる。
【0022】次いで、上述した油圧駆動システムの動作
について説明する。主として図1を参照して、漁労装置
8,10,12が非作動のとき(漁労装置8,10,1
2の切換弁8b,10b,12bが非作動位置に保持さ
れているとき)には、流路切換弁72は第1の作動位置
に位置付けられる。この状態においては、流路切換弁7
2を介して油流路96が連通状態になるとともに、油流
路100と油流路104とが連通される。したがって、
油流路96を流れる油の圧力が15kg/cm を越える
と、油送給流路14から油流路76,96に送給された
油は、第2のリリーフ弁98を通って油タンク6に戻さ
れ、したがって斜板ピストンポンプ4から油送給流路1
4に送給される油の圧力は、第2のリリーフ弁98によ
って設定される圧力に対応した圧力に設定される。この
とき、油送給流路14を流れる油の圧力は、油流路7
6,80を介してサーボピストン49の小圧力室51
に、油流路78を介してスプール弁70の第1のパイロ
ットポートに、また油流路76を介してスプール弁70
の第1のポートに作用するが、油流路84に絞り弁86
が存在するので、スプール弁70の第2のパイロットポ
ートには油流路92を介して、第2のリリーフ弁98に
よって設定される圧力、すなわち15kg/cm2が作
用する。したがって、油送給流路14を流れる油の量が
増大してその圧力が第2のパイロットポートに作用する
圧力とパイロットばね91の圧力の合成圧力よりも大き
くなると、スプール70の弁体は右方に移動して、第2
作動位置で油流路76と油流路79が連通され、油送給
流路14からの油がサーボピストン49の大圧力室53
に送給される。それ故に、大圧力室53の圧力が上昇
し、サーボピストン49は図1において左方に移動さ
れ、これによって斜板40(図2)の傾斜角度が小さく
なり、その結果、斜板ピストンポンプ4からの油の送給
量が減少し、これによって吐出圧力も低下する。一方、
油送給流路14を流れる油が減少してその圧力がスプー
ル弁70の第2のパイロットポートに作用する圧力とパ
イロットばね91の圧力の合成圧力よりも小さくなる
と、スプール弁70の弁体は左方に移動して油流路79
と油流路77が連通され、大圧力室53の油が油タンク
6に戻される。それ故に、大圧力室53の圧力が低下
し、サーボピストン49は図1において右方に移動さ
れ、これによって斜板40(図2)の傾斜角度が大きく
なり、その結果、斜板ピストンポンプ4からの油の送給
量が増大し、その吐出圧力も上昇する。このようにスプ
ール弁70が作用するので、斜板ピストンポンプ4から
送給される油の圧力は、第2のリリーフ弁98の設定圧
力とスプール弁70のパイロットばね91の設定圧力の
和、すなわち20kg/cm2の低圧力に設定され、こ
の圧力の圧油が漁労装置8,10,12に向けて送給さ
れる。このとき、第2のリリーフ弁98によって設定さ
れた低圧力値の油圧が主リリーフ弁108の圧力切換ポ
ートに作用するので、そのリリーフ圧は上記低圧力値に
対応した圧力、すなわち25kg/cm2に設定され、
油送給流路14を通って送給される油の圧力が25kg
/cm2を超えると主リリーフ弁108が開状態となっ
て異常に圧力が上昇するのを防止し、吹いた油は油タン
ク6に戻される。上述の通りであるので、漁労装置8,
10,12が非作動のときには、斜板ピストンポンプ4
から送給される油の圧力が低く、またその供給量も斜板
40の傾斜角度でもって制御されるので、その連れ廻り
トルクも小さくなり、トルクのロスも少なくなる。
について説明する。主として図1を参照して、漁労装置
8,10,12が非作動のとき(漁労装置8,10,1
2の切換弁8b,10b,12bが非作動位置に保持さ
れているとき)には、流路切換弁72は第1の作動位置
に位置付けられる。この状態においては、流路切換弁7
2を介して油流路96が連通状態になるとともに、油流
路100と油流路104とが連通される。したがって、
油流路96を流れる油の圧力が15kg/cm を越える
と、油送給流路14から油流路76,96に送給された
油は、第2のリリーフ弁98を通って油タンク6に戻さ
れ、したがって斜板ピストンポンプ4から油送給流路1
4に送給される油の圧力は、第2のリリーフ弁98によ
って設定される圧力に対応した圧力に設定される。この
とき、油送給流路14を流れる油の圧力は、油流路7
6,80を介してサーボピストン49の小圧力室51
に、油流路78を介してスプール弁70の第1のパイロ
ットポートに、また油流路76を介してスプール弁70
の第1のポートに作用するが、油流路84に絞り弁86
が存在するので、スプール弁70の第2のパイロットポ
ートには油流路92を介して、第2のリリーフ弁98に
よって設定される圧力、すなわち15kg/cm2が作
用する。したがって、油送給流路14を流れる油の量が
増大してその圧力が第2のパイロットポートに作用する
圧力とパイロットばね91の圧力の合成圧力よりも大き
くなると、スプール70の弁体は右方に移動して、第2
作動位置で油流路76と油流路79が連通され、油送給
流路14からの油がサーボピストン49の大圧力室53
に送給される。それ故に、大圧力室53の圧力が上昇
し、サーボピストン49は図1において左方に移動さ
れ、これによって斜板40(図2)の傾斜角度が小さく
なり、その結果、斜板ピストンポンプ4からの油の送給
量が減少し、これによって吐出圧力も低下する。一方、
油送給流路14を流れる油が減少してその圧力がスプー
ル弁70の第2のパイロットポートに作用する圧力とパ
イロットばね91の圧力の合成圧力よりも小さくなる
と、スプール弁70の弁体は左方に移動して油流路79
と油流路77が連通され、大圧力室53の油が油タンク
6に戻される。それ故に、大圧力室53の圧力が低下
し、サーボピストン49は図1において右方に移動さ
れ、これによって斜板40(図2)の傾斜角度が大きく
なり、その結果、斜板ピストンポンプ4からの油の送給
量が増大し、その吐出圧力も上昇する。このようにスプ
ール弁70が作用するので、斜板ピストンポンプ4から
送給される油の圧力は、第2のリリーフ弁98の設定圧
力とスプール弁70のパイロットばね91の設定圧力の
和、すなわち20kg/cm2の低圧力に設定され、こ
の圧力の圧油が漁労装置8,10,12に向けて送給さ
れる。このとき、第2のリリーフ弁98によって設定さ
れた低圧力値の油圧が主リリーフ弁108の圧力切換ポ
ートに作用するので、そのリリーフ圧は上記低圧力値に
対応した圧力、すなわち25kg/cm2に設定され、
油送給流路14を通って送給される油の圧力が25kg
/cm2を超えると主リリーフ弁108が開状態となっ
て異常に圧力が上昇するのを防止し、吹いた油は油タン
ク6に戻される。上述の通りであるので、漁労装置8,
10,12が非作動のときには、斜板ピストンポンプ4
から送給される油の圧力が低く、またその供給量も斜板
40の傾斜角度でもって制御されるので、その連れ廻り
トルクも小さくなり、トルクのロスも少なくなる。
【0023】漁労装置8,10,12が作動状態(漁労
装置8,10,12の切換弁8b,10b,12bが第
1の作動位置または第2の作動位置に保持されている状
態)であって、その負荷が中程度である中負荷状態にお
いては、流路切換弁72は第2の作動位置に位置付けら
れる。この状態においては、流路切換弁72を介して油
流路96と油流路104とが連通されるとともに、油流
路100と油流路96とが連通され、油送給流路14か
らの油は油流路76,96を通して油流路104に送給
される。したがって、油流路104の油の圧力が135
kg/cm2 を越えると、油送給流路14から油流路7
6,96に送給された油は、第3のリリーフ弁102を
通って油タンク6に戻され、したがって斜板ピストンポ
ンプ4から油送給流路14に送給される油の圧力は、第
3のリリーフ弁102によって設定される圧力に対応し
た圧力に設定される。このとき、油送給流路14を流れ
る油の圧力は、上述したと同様に、サーボピストン49
の小圧力室51、スプール弁70の第1のパイロットポ
ートおよびスプール弁70の第1のポートに作用する
が、スプール弁70の第2のパイロットポートには第3
のリリーフ弁102によって設定される圧力、すなわち
135kg/cm2 が作用する。したがって、油送給流
路14を流れる油の送給量が増大してその圧力が第2の
パイロットポートに作用する圧力とパイロットばね91
の圧力の合成圧力よりも大きくなると、スプール70の
弁体は右方に移動して、油流路76と油流路79が連通
され、油送給流路14からの油がサーボピストン49の
大圧力室53に送給される。それ故に、サーボピストン
49は図1において左方に移動され、これによって斜板
40(図2)の傾斜角度が小さくなり、斜板ピストンポ
ンプ4からの油の送給量が減少し、これによってその吐
出圧力も低下する。一方、油送給流路14を流れる油の
送給量が減少してその圧力が第2のパイロットポートに
作用する圧力とパイロットばね91の圧力の合成圧力よ
りも小さくなると、スプール弁70の弁体は左方に移動
して、油流路79と油流路77が連通され、大圧力室5
3の油が油タンク6に戻される。それ故に、サーボピス
トン49は図1において右方に移動され、これによって
斜板40(図2)の傾斜角度が大きくなり、斜板ピスト
ンポンプ4からの油の送給量が増大し、これによってそ
の吐出圧力も上昇する。このようにスプール弁70が作
用するので、斜板ピストンポンプ4から送給される油の
圧力は、たとえば140kg/cm2 の中圧力に設定さ
れ、この圧力の圧油が漁労装置8,10,12に向けて
送給される。このとき、第3のリリーフ弁102によっ
て設定された中圧力値の油圧が主リリーフ弁108の圧
力切換ポートに作用するので、そのリリーフ圧は上記中
圧力値に対応した圧力、すなわち145kg/cm2 に
設定され、油送給流路14を通って送給される油の圧力
が145kg/cm2 を超えると主リリーフ弁108が
開状態となって異常に圧力が上昇するのを防止し、吹い
た油は油タンク6に戻される。上述の通りであるので、
漁労装置8,10,12が作動され、その負荷が中程度
であるときには、斜板ピストンポンプ4から送給される
油の圧力が中圧力となるので、中程度の負荷の漁労装置
8,10,12を所要のとおりに効率良く作動させるこ
とができる。
装置8,10,12の切換弁8b,10b,12bが第
1の作動位置または第2の作動位置に保持されている状
態)であって、その負荷が中程度である中負荷状態にお
いては、流路切換弁72は第2の作動位置に位置付けら
れる。この状態においては、流路切換弁72を介して油
流路96と油流路104とが連通されるとともに、油流
路100と油流路96とが連通され、油送給流路14か
らの油は油流路76,96を通して油流路104に送給
される。したがって、油流路104の油の圧力が135
kg/cm2 を越えると、油送給流路14から油流路7
6,96に送給された油は、第3のリリーフ弁102を
通って油タンク6に戻され、したがって斜板ピストンポ
ンプ4から油送給流路14に送給される油の圧力は、第
3のリリーフ弁102によって設定される圧力に対応し
た圧力に設定される。このとき、油送給流路14を流れ
る油の圧力は、上述したと同様に、サーボピストン49
の小圧力室51、スプール弁70の第1のパイロットポ
ートおよびスプール弁70の第1のポートに作用する
が、スプール弁70の第2のパイロットポートには第3
のリリーフ弁102によって設定される圧力、すなわち
135kg/cm2 が作用する。したがって、油送給流
路14を流れる油の送給量が増大してその圧力が第2の
パイロットポートに作用する圧力とパイロットばね91
の圧力の合成圧力よりも大きくなると、スプール70の
弁体は右方に移動して、油流路76と油流路79が連通
され、油送給流路14からの油がサーボピストン49の
大圧力室53に送給される。それ故に、サーボピストン
49は図1において左方に移動され、これによって斜板
40(図2)の傾斜角度が小さくなり、斜板ピストンポ
ンプ4からの油の送給量が減少し、これによってその吐
出圧力も低下する。一方、油送給流路14を流れる油の
送給量が減少してその圧力が第2のパイロットポートに
作用する圧力とパイロットばね91の圧力の合成圧力よ
りも小さくなると、スプール弁70の弁体は左方に移動
して、油流路79と油流路77が連通され、大圧力室5
3の油が油タンク6に戻される。それ故に、サーボピス
トン49は図1において右方に移動され、これによって
斜板40(図2)の傾斜角度が大きくなり、斜板ピスト
ンポンプ4からの油の送給量が増大し、これによってそ
の吐出圧力も上昇する。このようにスプール弁70が作
用するので、斜板ピストンポンプ4から送給される油の
圧力は、たとえば140kg/cm2 の中圧力に設定さ
れ、この圧力の圧油が漁労装置8,10,12に向けて
送給される。このとき、第3のリリーフ弁102によっ
て設定された中圧力値の油圧が主リリーフ弁108の圧
力切換ポートに作用するので、そのリリーフ圧は上記中
圧力値に対応した圧力、すなわち145kg/cm2 に
設定され、油送給流路14を通って送給される油の圧力
が145kg/cm2 を超えると主リリーフ弁108が
開状態となって異常に圧力が上昇するのを防止し、吹い
た油は油タンク6に戻される。上述の通りであるので、
漁労装置8,10,12が作動され、その負荷が中程度
であるときには、斜板ピストンポンプ4から送給される
油の圧力が中圧力となるので、中程度の負荷の漁労装置
8,10,12を所要のとおりに効率良く作動させるこ
とができる。
【0024】漁労装置8,10,12が作動状態(漁労
装置8,10,12の切換弁8b,10b,12bが第
1の作動位置または第2の作動位置に保持されている状
態)であって、その負荷が大きい高負荷状態において
は、流路切換弁72は非作動位置に位置付けられる。こ
の状態においては、流路切換弁72による連通が遮断さ
れ、油送給流路14からの油は油流路76を通して油流
路84に送給される。したがって、油流路84の油の圧
力が205kg/cm2 を越えると、油送給流路14か
ら油流路84に送給された油は、第1のリリーフ弁88
を通って油タンク6に戻され、したがって斜板ピストン
ポンプ4から油送給流路14に送給される油の圧力は、
第1のリリーフ弁88によって設定される圧力に対応し
た圧力に設定される。このとき、油送給流路14を流れ
る油の圧力は、上述したと同様に、サーボピストン49
の小圧力室51、スプール弁70の第1のパイロットポ
ートおよびスプール弁70の第1のポートに作用する
が、スプール弁70の第2のパイロットポートには第1
のリリーフ弁88によって設定される圧力、すなわち2
05kg/cm2 が作用する。したがって、油送給流路
14を流れる油の送給量が増大してその圧力が第2のパ
イロットポートに作用する圧力とパイロットばね91の
圧力の合成圧力よりも大きくなると、スプール70弁の
弁体は右方に移動して、油流路76と油流路79が連通
され、油送給流路14からの油がサーボピストン49の
大圧力室53に送給され、サーボピストン49は図1に
おいて左方に移動して斜板40(図2)の傾斜角度が小
さくなり、斜板ピストンポンプ4からの油の送給量、こ
れによってその吐出圧力が低下する。一方、油送給流路
14を流れる油の送給量が減少してその圧力が第2のパ
イロットポートに作用する圧力とパイロットばね91の
圧力の合成圧力よりも小さくなると、スプール弁70の
弁体は左方に移動して、油流路79と油流路77が連通
され、大圧力室53の油が油タンク6に戻され、サーボ
ピストン49は図1において右方に移動して斜板40
(図2)の傾斜角度が大きくなり、斜板ピストンポンプ
4からの油の送給量が増大し、これによってその吐出圧
力が上昇する。このようにスプール弁70が作用するの
で、斜板ピストンポンプ4から送給される油の圧力は、
たとえば210kg/cm2 の高圧力に設定され、この
圧力の圧油が漁労装置8,10,12に向けて送給され
る。このとき、第1のリリーフ弁88によって設定され
た高圧力値の油圧が主リリーフ弁108の圧力切換ポー
トに作用するので、そのリリーフ圧は上記高圧力値に対
応した圧力、すなわち215kg/cm2 に設定され、
油送給流路14を通って送給される油の圧力が215k
g/cm2 を超えると主リリーフ弁108が開状態とな
って異常に圧力が上昇するのが防止され、吹いた油は油
タンク6に戻される。上述の通りであるので、漁労装置
8,10,12が作動され、その負荷が大きいときに
は、斜板ピストンポンプ4から送給される油の圧力が高
圧力となるので、高負荷の漁労装置8,10,12に充
分な圧力の圧油を送給することができる。
装置8,10,12の切換弁8b,10b,12bが第
1の作動位置または第2の作動位置に保持されている状
態)であって、その負荷が大きい高負荷状態において
は、流路切換弁72は非作動位置に位置付けられる。こ
の状態においては、流路切換弁72による連通が遮断さ
れ、油送給流路14からの油は油流路76を通して油流
路84に送給される。したがって、油流路84の油の圧
力が205kg/cm2 を越えると、油送給流路14か
ら油流路84に送給された油は、第1のリリーフ弁88
を通って油タンク6に戻され、したがって斜板ピストン
ポンプ4から油送給流路14に送給される油の圧力は、
第1のリリーフ弁88によって設定される圧力に対応し
た圧力に設定される。このとき、油送給流路14を流れ
る油の圧力は、上述したと同様に、サーボピストン49
の小圧力室51、スプール弁70の第1のパイロットポ
ートおよびスプール弁70の第1のポートに作用する
が、スプール弁70の第2のパイロットポートには第1
のリリーフ弁88によって設定される圧力、すなわち2
05kg/cm2 が作用する。したがって、油送給流路
14を流れる油の送給量が増大してその圧力が第2のパ
イロットポートに作用する圧力とパイロットばね91の
圧力の合成圧力よりも大きくなると、スプール70弁の
弁体は右方に移動して、油流路76と油流路79が連通
され、油送給流路14からの油がサーボピストン49の
大圧力室53に送給され、サーボピストン49は図1に
おいて左方に移動して斜板40(図2)の傾斜角度が小
さくなり、斜板ピストンポンプ4からの油の送給量、こ
れによってその吐出圧力が低下する。一方、油送給流路
14を流れる油の送給量が減少してその圧力が第2のパ
イロットポートに作用する圧力とパイロットばね91の
圧力の合成圧力よりも小さくなると、スプール弁70の
弁体は左方に移動して、油流路79と油流路77が連通
され、大圧力室53の油が油タンク6に戻され、サーボ
ピストン49は図1において右方に移動して斜板40
(図2)の傾斜角度が大きくなり、斜板ピストンポンプ
4からの油の送給量が増大し、これによってその吐出圧
力が上昇する。このようにスプール弁70が作用するの
で、斜板ピストンポンプ4から送給される油の圧力は、
たとえば210kg/cm2 の高圧力に設定され、この
圧力の圧油が漁労装置8,10,12に向けて送給され
る。このとき、第1のリリーフ弁88によって設定され
た高圧力値の油圧が主リリーフ弁108の圧力切換ポー
トに作用するので、そのリリーフ圧は上記高圧力値に対
応した圧力、すなわち215kg/cm2 に設定され、
油送給流路14を通って送給される油の圧力が215k
g/cm2 を超えると主リリーフ弁108が開状態とな
って異常に圧力が上昇するのが防止され、吹いた油は油
タンク6に戻される。上述の通りであるので、漁労装置
8,10,12が作動され、その負荷が大きいときに
は、斜板ピストンポンプ4から送給される油の圧力が高
圧力となるので、高負荷の漁労装置8,10,12に充
分な圧力の圧油を送給することができる。
【0025】以上、本発明に従う油圧駆動装置の一実施
形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々
の変形乃至修正が可能である。
形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々
の変形乃至修正が可能である。
【0026】たとえば、実施の形態では、図1に示すと
おり、流路切換弁72は電磁操作される弁であるが、こ
れに限定されず、手動操作される弁を用いることもでき
る。
おり、流路切換弁72は電磁操作される弁であるが、こ
れに限定されず、手動操作される弁を用いることもでき
る。
【0027】また、たとえば、実施の形態では、漁労装
置8,10,12が作動状態にあるときには、斜板ピス
トンポンプ4からの圧油の吐出圧力を負荷に応じて3段
階に切換える構成であるが、構成を簡略化するために吐
出圧力を単に低圧力と高圧力に設定するようにすること
もできる。このような場合には、たとえば、流路切換弁
72を第1の作動位置と非作動位置とに選択的に位置付
けられる弁から構成するとともに、油流路100,10
4および第3のリリーフ弁102を削除すればよい。
置8,10,12が作動状態にあるときには、斜板ピス
トンポンプ4からの圧油の吐出圧力を負荷に応じて3段
階に切換える構成であるが、構成を簡略化するために吐
出圧力を単に低圧力と高圧力に設定するようにすること
もできる。このような場合には、たとえば、流路切換弁
72を第1の作動位置と非作動位置とに選択的に位置付
けられる弁から構成するとともに、油流路100,10
4および第3のリリーフ弁102を削除すればよい。
【0028】
【発明の効果】本発明の油圧駆動システムによれば、漁
労装置に油を送給する油圧ポンプとして斜板ピストンポ
ンプが使用されるので、斜板の傾斜角度を調整すること
によって、漁労装置に必要な量の油を送給することがで
きる。また、斜板ピストンポンプに関連して吐出圧一定
型レギュレータが設けられ、このレギュレータは、斜板
ピストンポンプから送給される油の圧力を低圧と高圧と
に設定可能である。漁労装置が非作動であるのときに
は、レギュレータの設定圧力は低圧力値に設定される。
このときには、斜板ピストンポンプから送給される油の
圧力が低圧力に設定され、そして漁労装置が非作動時に
は斜板の傾斜角度が小さくなって斜板ピストンポンプの
からの吐出量はほぼ零(ゼロ)になり、そのため斜板ピ
ストンポンプの連れ廻りトルクが小さくなり、油圧駆動
システムとして簡単な構成でもって、クラッチ手段を介
することなく斜板ピストンポンプと原動機とを直結する
ことが可能となる。漁労装置が作動するときには、レギ
ュレータの設定圧力は高圧力値に設定される。このとき
には、斜板ピストンポンプから送給される油の圧力は高
圧力に設定され、これによって漁労装置に充分な圧力の
圧油が送給される。
労装置に油を送給する油圧ポンプとして斜板ピストンポ
ンプが使用されるので、斜板の傾斜角度を調整すること
によって、漁労装置に必要な量の油を送給することがで
きる。また、斜板ピストンポンプに関連して吐出圧一定
型レギュレータが設けられ、このレギュレータは、斜板
ピストンポンプから送給される油の圧力を低圧と高圧と
に設定可能である。漁労装置が非作動であるのときに
は、レギュレータの設定圧力は低圧力値に設定される。
このときには、斜板ピストンポンプから送給される油の
圧力が低圧力に設定され、そして漁労装置が非作動時に
は斜板の傾斜角度が小さくなって斜板ピストンポンプの
からの吐出量はほぼ零(ゼロ)になり、そのため斜板ピ
ストンポンプの連れ廻りトルクが小さくなり、油圧駆動
システムとして簡単な構成でもって、クラッチ手段を介
することなく斜板ピストンポンプと原動機とを直結する
ことが可能となる。漁労装置が作動するときには、レギ
ュレータの設定圧力は高圧力値に設定される。このとき
には、斜板ピストンポンプから送給される油の圧力は高
圧力に設定され、これによって漁労装置に充分な圧力の
圧油が送給される。
【0029】斜板ピストンポンプからの油が送給される
油送給流路に主リリーフ弁が配設され、この主リリーフ
弁の圧力切換ポートには、第1および第2のリリーフ弁
88,98によって設定される圧力が作用する。すなわ
ち、第1のリリーフ弁88によって高圧力値に設定され
ているときには、主リリーフ弁の圧力切換ポートには第
1の圧力設定手段による高圧力値が作用し、したがって
主リリーフ弁のリリーフ圧は上記高圧力値に対応した高
圧力に設定される。一方、第2のリリーフ弁98によっ
て低圧力値に設定されるときには、主リリーフ弁の圧力
切換ポートには第2のリリーフ弁98による低圧力値が
作用し、したがって主リリーフ弁のリリーフ圧は上記低
圧力値に対応した低圧力に設定される。さらに吐出圧一
定型レギュレータ20は、第3リリーフ弁102を有
し、この第3リリーフ弁102の第3設定圧力を、第1
設定圧力未満であって、第2設定圧力を超える値に設定
することによって、斜板ピストンポンプ4の吐出圧を3
つの圧力に選択的に切換えることができるようになる。
油送給流路に主リリーフ弁が配設され、この主リリーフ
弁の圧力切換ポートには、第1および第2のリリーフ弁
88,98によって設定される圧力が作用する。すなわ
ち、第1のリリーフ弁88によって高圧力値に設定され
ているときには、主リリーフ弁の圧力切換ポートには第
1の圧力設定手段による高圧力値が作用し、したがって
主リリーフ弁のリリーフ圧は上記高圧力値に対応した高
圧力に設定される。一方、第2のリリーフ弁98によっ
て低圧力値に設定されるときには、主リリーフ弁の圧力
切換ポートには第2のリリーフ弁98による低圧力値が
作用し、したがって主リリーフ弁のリリーフ圧は上記低
圧力値に対応した低圧力に設定される。さらに吐出圧一
定型レギュレータ20は、第3リリーフ弁102を有
し、この第3リリーフ弁102の第3設定圧力を、第1
設定圧力未満であって、第2設定圧力を超える値に設定
することによって、斜板ピストンポンプ4の吐出圧を3
つの圧力に選択的に切換えることができるようになる。
【図1】本発明に従う漁労装置の油圧駆動システムの一
実施形態を簡略的に示す油圧回路図である。
実施形態を簡略的に示す油圧回路図である。
【図2】図1の油圧駆動システムの斜板ピストンポンプ
を示す断面図である。
を示す断面図である。
2 原動機
4 斜板ピストンポンプ
6 油タンク
8,10,12 漁労装置
14 油送給流路
16 油戻り流路
20 吐出圧力一定型レギュレータ
21 ハウジング
32 シリンダブロック
34 シリンダ
36 ピストン
40 斜板
49 サーボピストン
51,53 圧力室
64 油供給流路
70 スプール弁
72 流路切換弁
88 第1のリリーフ弁
98 第2のリリーフ弁
102 第3のリリーフ弁
108 主リリーフ弁
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B63H 23/26
B60J 3/02,5/00
Claims (2)
- 【請求項1】 (a)斜板ピストンポンプ4であって、 シリンダが規定されたシリンダブロック、該シリンダブ
ロックに滑動自在に装着されたピストン、該ピストンの
一端部が連結された斜板および該斜板の傾斜角度を制御
するためのサーボピストン49を有し、 サーボピストン49は、小圧力室51に臨む小ピストン
部50と、大圧力室53に臨む大ピストン部52とを有
し、 斜板ピストンポンプは、大ピストン部52に作用する力
が小ピストン部50に作用する力よりも大きくなると、
斜板40の傾斜によるポンプ吐出圧力が低下し、 大ピストン部52に作用する力が小ピストン部52に作
用する力よりも小さくなると、斜板40の傾斜によるポ
ンプ吐出圧力が上昇するように構成される斜板ピストン
ポンプ4と、 (b)該斜板ピストンポンプ4にクラッチ手段を介さな
いで直結された原動機と、 (c)油が収容された油タンクと、 (d)漁労作業を行う複数の漁労装置と、 (e)該油タンクから該斜板ピストンポンプに油を供給
する油供給流路64と、 (f)該斜板ピストンポンプを各漁労装置に並列に接続
し、前記小圧力室51に接続される油送給流路14と、 (g)該漁労装置から該油タンクに油を戻す油戻り流路
16と、 (h)該油送給流路14に配設され、設定圧力が作用す
る圧力切換ポートを有し、油送給流路14に流れる該油
の圧力が異常に上昇するのを防止するための主リリーフ
弁108と、 (i)吐出圧一定型レギュレータ20であって、 (i1)スプール弁70であって、 第1および第2パイロットポートを有し、第1パイロッ
トポートは、油送給流路14に接続され、第2パイロッ
トポートは、主リリーフ弁108の圧力切換ポートに接
続され、 第1パイロットポートの圧力が、第2パイロットポート
の圧力と予め定める圧力との合成圧力よりも小さくなる
と、大圧力室53をタンクに接続し、 第1パイロットポートの圧力が、前記合成圧力よりも大
きくなると、油送給流路14と大圧力室53とを接続す
るスプール弁40と、 (i2)油送給流路14と圧力切換ポートとの間に介在
される第1絞り部材86と、 (i3)大圧力室53と油タンクとの間に介在される第
2絞り部材87と、 (i4)前記圧力切換ポートに接続され、予め定める第
1設定圧力に設定される第1リリーフ弁88と、 (i5)第1設定圧力未満の第2設定圧力に設定される
第2リリーフ弁98と、 (i6)第1設定圧力未満であって、第2設定圧力を超
える第3設定圧力に設定される第3リリーフ弁102
と、 (i7)流路切換弁72であって、 非作動位置、ならびに第1および第2作動位置に選択的
に設定され、 非作動位置では、前記圧力切換ポートを、第2および第
3リリーフ弁98,102のいずれにも接続せず、 第1作動位置では、前記作動切換ポートを、第2リリー
フ弁98に接続し、 第2作動位置では、前記圧力切換ポートを、第3リリー
フ弁102に接続する流路切換弁72を有する吐出圧一
定型レギュレータ20とを含むことを特徴とする漁労装
置の油圧駆動システム。 - 【請求項2】 (a)斜板ピストンポンプ4であって、 シリンダが規定されたシリンダブロック、該シリンダブ
ロックに滑動自在に装着されたピストン、該ピストンの
一端部が連結された斜板および該斜板の傾斜角度を制御
するためのサーボピストン49を有し、 サーボピストン49は、小圧力室51に臨む小ピストン
部50と、大圧力室53に臨む大ピストン部52とを有
し、 斜板ピストンポンプは、大ピストン部52に作用する力
が小ピストン部50に作用する力よりも大きくなると、
斜板40の傾斜によるポンプ吐出圧力が低下し、 大ピストン部52に作用する力が小ピストン部52に作
用する力よりも小さくなると、斜板40の傾斜によるポ
ンプ吐出圧力が上昇するように構成される斜板ピストン
ポンプ4と、 (b)該斜板ピストンポンプ4にクラッチ手段を介さな
いで直結された原動機と、 (c)油が収容された油タンクと、 (d)漁労作業を行う複数の漁労装置と、 (e)該油タンクから該斜板ピストンポンプに油を供給
する油供給流路64と、 (f)該斜板ピストンポンプを各漁労装置に並列に接続
し、前記小圧力室51に接続される油送給流路14と、 (g)該漁労装置から該油タンクに油を戻す油戻り流路
16と、 (h)該油送給流路14に配設され、設定圧力が作用す
る圧力切換ポートを有し、油送給流路14に流れる該油
の圧力が異常に上昇するのを防止するための主リリーフ
弁108と、 (i)吐出圧一定型レギュレータ20であって、 (i1)スプール弁70であって、 第1および第2パイロットポートを有し、第1パイロッ
トポートは、油送給流路14に接続され、第2パイロッ
トポートは、主リリーフ弁108の圧力切換ポートに接
続され、 第1パイロットポートの圧力が、第2パイロットポート
の圧力と予め定める圧力との合成圧力よりも小さくなる
と、大圧力室53をタンクに接続し、 第1パイロットポートの圧力が、前記合成圧力よりも大
きくなると、油送給流路14と大圧力室53とを接続す
るスプール弁40と、 (i2)油送給流路14と圧力切換ポートとの間に介在
される第1絞り部材86と、 (i3)大圧力室53と油タンクとの間に介在される第
2絞り部材87と、 (i4)前記圧力切換ポートに接続され、予め定める第
1設定圧力に設定される第1リリーフ弁88と、 (i5)第1設定圧力未満の第2設定圧力に設定される
第2リリーフ弁98と、 (i6)流路切換弁72であって、 非作動位置および作動位置に選択的に設定され、 非作動位置では、前記圧力切換ポートを、第2リリーフ
弁98に接続せず、 作動位置では、前記作動切換ポートを、第2リリーフ弁
98に接続する流路切換弁72を有する吐出圧一定型レ
ギュレータ20とを含むことを特徴とする漁労装置の油
圧駆動システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35117696A JP3461425B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 漁労装置の油圧駆動システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35117696A JP3461425B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 漁労装置の油圧駆動システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10181690A JPH10181690A (ja) | 1998-07-07 |
JP3461425B2 true JP3461425B2 (ja) | 2003-10-27 |
Family
ID=18415573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35117696A Expired - Fee Related JP3461425B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 漁労装置の油圧駆動システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3461425B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102407394B1 (ko) * | 2022-03-24 | 2022-06-10 | 대한민국 | 어선용 조업기기 원격 제어시스템 |
-
1996
- 1996-12-27 JP JP35117696A patent/JP3461425B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10181690A (ja) | 1998-07-07 |
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