JP3460492B2 - Icカードリーダ - Google Patents

Icカードリーダ

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JP3460492B2
JP3460492B2 JP02375497A JP2375497A JP3460492B2 JP 3460492 B2 JP3460492 B2 JP 3460492B2 JP 02375497 A JP02375497 A JP 02375497A JP 2375497 A JP2375497 A JP 2375497A JP 3460492 B2 JP3460492 B2 JP 3460492B2
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睦 永見
克己 小倉
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株式会社田村電機製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカードをカー
ド挿入口から手動で挿抜するICカードリーダに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のICカードリーダにお
いては、ICカードの電極部に接触させてデータのやり
とりを行う接触子が備えられている。この接触子は、I
Cカードがカード挿入路に挿入されると、カード挿入路
から退避していた位置からカード挿入路内に臨み、IC
カードの電極部に接触するように構成されている。図6
は従来のICカードリーダの平面図、図7は図6におけ
るVII-VII 線断面図で、(a)はICカードの挿入を開
始した状態を示し、(b)はICカードをカード挿入路
の終端まで挿入した状態を示す。
【0003】これらの図において、全体を符号40で示
すICカードリーダには、上板41、底板42および両
側部45a,45bによってカード挿入口44と、これ
に連設されたカード挿入路43とが形成されており、底
板42には、矢印E−F方向に延在する矩形状の窓46
が穿設されている。47,47は上板41の窓46の両
側端縁に対向するように立設された一対のガイド壁であ
って、互いに対向するように円弧状に傾斜したガイド溝
48が穿設されている。49は底板42の側壁45b側
に形成した凹部に嵌装されたサイドフォース用の板ばね
で、カード挿入路43に挿入されたICカード30の一
側部に当接し他側部を一方の側壁45aに押圧するよう
に作用する。
【0004】50は偏平で略直方体状に形成され窓46
に嵌挿された移動子であって、底面から突出する接触子
51が取り付けられ、前部の両側に植設されたダボ52
が前記ガイド溝48に係入され、このガイド溝48によ
って図中矢印G−H方向に移動自在に案内される。移動
子50の後端下部に突設した突起53と、前記底板42
に突設した突起56との間に介装した引張りコイルばね
54とによって、移動子50は矢印H方向に付勢され、
接触子51がカード挿入路43から退避して位置すると
ともに、略中央部に形成された係合凹部55がカード挿
入路43に位置している。57は接触子51とプリント
回路板58とを電気的に接続するフレキシブルプリント
配線板である。
【0005】このようの構成において、カード挿入口4
4からICカード30を図中矢印E方向に挿入すると、
同図(a)に示すように、ICカード30の先端が移動
子50の係合凹部55に当接する。さらに、ICカード
30を矢印E方向に挿入すると、ICカード30の先端
で移動子50がE方向に押圧され、移動子50はダボ5
2がガイド溝48に案内されて引張りコイルばね54の
張力に抗して矢印G方向に移動し、同図(b)に示すよ
うに接触子51がカード挿入路43内へ進出してICカ
ード30の電極部(図示せず)に接触する。
【0006】この状態で接触子51とICカード30の
電極部との間でデータのやりとりが行われ、電極部のデ
ータの書換えがなされる。このときの接触子51とプリ
ント基板58との間のデータのやりとりは、フレキシブ
ルプリント配線板57を介して行われる。また、ICカ
ード30は板ばね49によって一方の側壁45aに押圧
されて保持されているので、データをやりとりしている
間ICカード30が位置ずれするようなことがなく、デ
ータの書込みおよび読み込み不良が防止される。ICカ
ード30の電極部のデータの書換えが終了したら、IC
カード30を矢印F方向に移動させてカード挿入口44
から引き抜く。ICカード30が引き抜かれると、移動
子50は引張りコイルばね54の弾性復帰力により、ダ
ボ52がガイド溝48に案内されて矢印H方向に移動し
て、接触子51がカード挿入路43から退避する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のICカードリーダにおいては、移動子50を矢
印G−H方向で示すように斜め方向に移動させる構造で
あるため、カード挿入路43の上方に移動子50を移動
させるための移動空間を必要とし、さらに、引張りコイ
ルばね54をカード挿入路43の下方に配置する構造で
あるために、ICカードリーダ40が厚み方向に大きく
なるといった問題がある。また、接触子51が設けられ
た移動子50を必要とするため、部品点数が多くなると
ともに、接触子51を案内するガイド壁47をカード搬
送路43の中央部に設けなければならないために構造が
複雑となる。また、接触子51を備えた移動子50を移
動させる構造であるため、接触子51を装置に固定した
プリント回路板58に接続するのにフレキシブルプリン
ト配線板57を介在させる必要がある。したがって、部
品点数が増加するとともに、移動子50の移動に際して
フレキシブルプリント配線板57が撓むので、撓み分を
配慮した動作空間を設けなければならないため小型化に
支障をきたしていた。
【0008】したがって、本発明は上記した従来の問題
に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、
部品点数の削減と装置の薄型化および小型化を図ったI
Cカードリーダを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係るICカードリーダは、カード挿入口お
よびこのカード挿入口に連設されたカード挿入路が形成
されこのカード挿入路の上部が開口したロアーケース
と、このロアーケースの開口部を覆うようにしてこのロ
アーケースのカード挿入口側で一端が回動自在に支持さ
れたアッパーケースとで構成し、前記カード挿入路に臨
むように前記アッパーケースに接触子を設けるととも
に、カード挿入路内に挿入したICカードによって前記
アッパーケースを、接触子がICカードの電極部に接触
するように回動させたものである。したがって、アッパ
ーケースがカバー部材と移動子とを兼ねるとともに、ア
ッパーケースを回動自在に支持するロアーケースが従来
のガイド壁と同様な機能も併せ持つ。
【0010】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、接触子を実装したプリント回路基板をアッパーケー
スに固定したものである。したがって、接触子を実装し
たプリント回路基板を固定基板として使用でき、フレキ
シブルプリント配線板が不要となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は本発明に係るICカードリー
ダを分解して示す斜視図、図2(a)は同じく平面図、
(b)は側面図、図3は図2(a)におけるIII-III 線
断面図で、(a)はICカードを挿入する前の状態を、
(b)はICカードを挿入した状態をそれぞれ示し、図
4(a)はアッパーケースの側面図、(b)はロアーケ
ースの側面図である。
【0012】図1において、全体を符号1で示すICカ
ードリーダは、ともに合成樹脂で形成されたアッパーケ
ース2およびロアーケース3と、後述するようにICカ
ードリーダ1内に挿入されたICカード30の先端が当
接し、ICカード30に押圧されることによってアッパ
ーケース2をロアーケース3側に閉じる方向に作動する
軸4とで概ね構成されている。アッパーケース2は、両
側板5,5および上板6とによって断面略コ字状に一体
に形成されており、両側板5,5の内側面間の間隔は、
後述するロアーケースの両側板16,16の外側面間の
間隔よりもわずかに大きく形成されている。
【0013】両側板5,5の前端側には、一対の軸支承
部としての孔7,7(一方は図示を省略)が互いに対向
する位置に穿設され、後端側には、一対の長孔8,8
(一方は図示を省略)が互いに対向する位置に穿設さ
れ、一方の側板5に矩形状の切欠き9が設けられてい
る。長孔8,8は、図4(a)に示すように、水平方向
に形成され、後述するように、アッパーケース2をロア
ーケース3に組み付けた際に、カード挿入路20と略同
一高さに位置付けられる。また、長孔8,8の高さは軸
4の径よりもわずかに大きく形成されている。
【0014】上面板6の後端側の中央には、4対のスリ
ット10が左右方向に並べられるようにして穿設されて
いる。図3に示すように、これらスリット10の前後方
向両端および中央の部位には、段部11aが形成された
断面略L字状のカード押え部11が下方に突設してい
る。12は導電性を有するばね材で略U字状に折り曲げ
形成された接触子であって、一端が直角に折り曲げられ
て端子部12aを形成し、他端側がくの字状に折り曲げ
られて接触部12bを形成している。14は接触子12
の端子部12aを実装するプリント基板であって、アッ
パーケース2の上面板6にねじ(図示せず)によって固
定される。
【0015】前記ロアーケース3は、底板15、両側板
16,16および背面板17によって一体形成され、上
部が開口している。両側板16,16の前端側の上部に
は、互いに対向するようにして前後方向に延在する凸条
体18,18が突設されている。これら凸条体18,1
8と底板15との間には、ICカード30の厚みよりも
わずかに大きい間隔が形成され、これら凸条体18,1
8と底板15とによってカード挿入路20が形成されて
いる。このカード挿入路20の前端には、カード挿入口
21が形成され、底板15のカード挿入路20の後端に
は、下方に傾斜した傾斜部22が形成されている。
【0016】両側板16,16の前端側には、上述した
孔7よりもわずかに小さい径に形成された一対のダボ2
4,24が突設され、後端側には一対の長孔25,25
が穿設され、略中央には一対のばね掛け止め片26,2
6が突設されている。長孔25,25は、図4(b)に
示すように、後方側に向かうにしたがって下方に傾斜し
ている。すなわち、長孔25,25の前端は、カード挿
入路20と略同一の高さに位置付けられ、後端はICカ
ード30の厚みt分だけ下方に位置付けられている。ま
た、長孔25の幅は、軸4の径よりもわずかに大きく形
成されている。なお、前記底板15の傾斜部22は、こ
の長孔25に沿って形成されている。
【0017】前記軸4は、両端部にリング状の溝4a,
4aが形成され、全長が前記アッパーケース2の両側板
5,5の外側面間の間隔よりも溝4a,4aから突出し
た突出部4b,4b分だけ長く形成されている。28,
28は溝4a,4aに嵌合するEリング、29,29は
前記ばね掛け片26と軸4の突出部4b、4b間に掛け
渡される引張りコイルばねである。
【0018】次に、このように構成されたICカードリ
ーダの組立方法を説明する。まず、プリント回路基板1
4に接触子12の端子部12aを実装して接触子12を
プリント回路基板14に取付ける。この接触子12を上
面板6のスリット10に嵌入させるようにして、プリン
ト回路基板14をアッパーケース2の上面板6にねじ止
めすると、接触子12はカード押え部11の段部11a
に載置され、接触部12bの先端部がスリット10から
突出する。
【0019】アッパーケース2の両側板5,5の前端側
を弾性変形させて左右方向に拡げ、ロアーケース3の両
側板16,16のダボ24,24を孔7,7に係入する
ことにより、アッパーケース2をダボ24(図3中G
点)を回動中心としてロアーケース3に回動自在に支持
させる。回動自在に支持されたアッパーケース2はロア
ーケース3の上部開口を覆うことになる。アッパーケー
ス2の長孔8をロアーケース3の長孔25に合致させる
ようにして、軸4をこれら長孔8,25間に嵌挿させ、
溝4aをアッパーケース2の両側板5,5の外側に位置
させる。Eリング28を溝4aに嵌合させて軸4の抜け
止めをし、突出部4b,4bとばね掛け止め片26,2
6との間に引張りコイルばね29,29を掛けわたすこ
とにより、軸4を長孔8,25内においてカード挿入口
21側(図4(b)中矢印B方向)に付勢する。
【0020】軸4が矢印B方向に付勢されると、図4に
示すように、軸4が長孔8,25の前端に位置し、図3
(a)に示すように、カード挿入路20と同じ高さに位
置付けられてカード挿入路20に臨む。同時に、アッパ
ーケース2のカード押え部11の下面が、ロアーケース
3の凸条体18の下面と略同じ位置に位置付けられ、底
板15とともにカード挿入路20を形成する。また、接
触子12の接触部12bがカード挿入路20内に臨む。
【0021】次に、このように組み立てられたICカー
ドリーダにおけるカードの挿入動作を説明する。ICカ
ード30をカード挿入口21からカード挿入路20内に
矢印A方向に挿入すると、ICカード30の先端が軸4
に当接する。さらに、A方向に挿入すると、軸4は引張
りコイルばね29の張力に抗してロアーケース3の長孔
25およびアッパーケース2の長孔8に沿ってA方向に
摺動する。このとき、ロアーケース3の長孔25が後端
側に向かって下方に傾斜しているので、軸4もこの傾斜
に沿って斜め下方に摺動する。したがって、軸4が嵌挿
された長孔8が前後方向に水平に形成されたアッパーケ
ース2は、この軸4の斜め下方への摺動にともない、回
動中心(図3中G点)であるダボ24を中心として、後
端側が図3(b)に示すように矢印C方向にわずかに回
動する。
【0022】このため、接触子12の接触部12bがカ
ード挿入路20内へにさらに進出するので、ICカード
30の表面に形成した電極部(図示せず)に圧接され、
ICカード30の矢印A方向への挿入によって電極部が
接触部12bに摺接するため、電極部のセルフクリーニ
ングが行われる。さらに、ICカード30をA方向に挿
入し、先端がカード挿入路20の後端に位置すると、軸
4がロアーケース3の長孔25の後端に位置する。この
とき、長孔25の後端が前端よりもICカード30の厚
みtだけ傾斜しているので、図3(b)に示すように、
軸4がICカード30の下面に位置する。
【0023】軸4は長孔25の傾斜に沿って斜め下方に
移動しているので、引張りコイルばね29の付勢力によ
って上方、すなわち矢印Cと反対のD方向の付勢力が分
力として発生し、ICカード30が軸4を介してD方向
に付勢される。このため、ICカード30は、上方から
アッパーケース2のC方向の回動によるカード押え部1
1の下方への圧接と、軸4による上方への圧接により、
これら両部材によって挟持され保持される。
【0024】これら軸4とカード押え部11とによる挟
持は、ICカード30の剛性が大きい厚み方向によるも
のであり、かつ面接触によるものであるから、挟持力を
大きくすることができる。したがって、接触子12とI
Cカード30の電極部との間でデータのやりとりを行っ
ているときに、ICカード30がカード挿入路20内で
位置ずれを起こしたりすることがなく、このためデータ
の書込みおよび読み込み不良を防止することができる。
【0025】このように、アッパーケース2とロアーケ
ース3の両側板5,16の長孔8,25を嵌挿させた軸
4を介してアッパーケース2を回動させるようにしたの
で、軸4を付勢する引張りコイルばね29をロアーケー
ス3の側面、すなわちカード搬送路20の側面に配置で
きる。このため、従来のようにカード搬送路の下方に引
っ張りコイルばねを配置するスペースを必要としない。
また、アッパーケース2の回動量は、軸4がロアーケー
ス3の長孔25内を下降する量、すなわちICカード3
0の厚みtと同じとしたので、回動角が小さい。このた
め、アッパーケース2の上方側にアッパーケース2を回
動させるための動作空間をほとんど設ける必要がない。
【0026】また、ICカード30の挿入によって、ア
ッパーケース2がロアーケース3に対して回動し、接触
子12がICカード30の電極部に接触するように構成
したので、従来のように移動子を摺動自在に案内するガ
イド壁が不要となり、構造が簡素化され、かつ薄型化を
図ることができる。また、アッパーケース2に直接接触
子12を設け、ロアーケース3にアッパーケース2を回
動自在に支持するダボ24を設ける構造としたので、従
来のように、接触子を保持する移動子やこれをガイドす
るガイド壁が不要となるので、部品点数が大幅に削減さ
れる。また、アッパーケース2とロアーケース3とをと
もに合成樹脂で形成し、アッパーケース2を弾性変形さ
せて孔7をロアーケース3のダボ24に嵌挿させるよう
にしたので、組付けおよび保守点検が容易となる。
【0027】なお、上述した第1の実施の形態では、ア
ッパーケース2を回動させるためのカム手段として、軸
4とロアーケース3の傾斜した長孔25とによって構成
したが、これに限定されることはない。図5はカム手段
の第2の実施の形態を示す断面図で、(a)はICカー
ドを挿入する前の状態を示し、(b)はICカードを挿
入した状態を示す。同図において、上述した図1から図
4において説明した第1の実施の形態と同一または同等
の部材については同一符号を付し、詳細な説明は適宜省
略する。
【0028】この第2の実施の形態では、アッパーケー
ス2の後端部に、カード挿入口21側が開口し、ICカ
ード30の幅よりもやや大きい幅の凹部31が設けられ
ている。この凹部31の下面31aは、カード挿入口2
1側から後端側に向かい上方に向かって傾斜したカム面
が形成されている。ロアーケース3の後端部には、アッ
パーケース2の幅よりもやや長い幅の凹部32が設けら
れ、背面板17の上端には、カード挿入口21側に突出
した爪33がロアーケース3の幅方向に複数個(図中で
は1個だけ図示)設けられている。アッパーケース2
は、ロアーケース3との間に掛けわたされた引張りコイ
ルばね(図示を省略)によって、同図(a)に示すよう
に、G点を回動中心として図中D方向に付勢され、爪3
3にプリント基板14が係止されることによって、アッ
パーケース2のD方向への回動が規制されている。この
状態のときに、アッパーケース2の凹部31のカム面3
1aの前端は、ロアーケース3の底板15の表面と略同
じ高さに位置付けられている。
【0029】このような構成において、カード挿入口2
1からICカード30を矢印A方向に挿入し、先端がア
ッパーケース2の凹部31に位置すると、ICカード3
0の先端がカム面31aに当接する。さらに、ICカー
ド30をA方向に挿入すると、カム面31aが後方に向
かって上方に傾斜しているので、同図(b)に示すよう
に、アッパーケース2は引張りコイルばね(図示せず)
に抗してG点を回動中心として矢印C方向にわずかに回
動する。この回動により、上述した第1の実施の形態と
同様に、接触子12の接触部12bがICカード30の
電極部に接触し、データの書込みおよび読み込みが行わ
れる。この第2の実施の形態では、軸4が不要となるの
で、部品点数が削減されるとともに、軸4を長孔8,2
5間に嵌挿する作業が不要となるので、組立が容易とな
る。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ア
ッパーケースの接触子を設け、カード挿入路内に挿入し
たICカードによってアッパーケースを回動させること
により、接触子をICカードの電極部に接触させる構造
としたことにより、従来のように接触子を保持する移動
子を摺動させる構造と比較して、アッパーケースを摺動
自在にガイドするガイド構造が不要となるので、構造が
簡素化され、かつ装置の薄型化を図ることができる。ま
た、アッパーケースを回動自在に支持し、このアッパー
ケースに直接接触子を設けるようにし、従来の移動子の
機能を兼ね備える構造とするとともに、ロアーケースに
従来のガイド壁の機能を併せ持たせたことにより、部品
点数が削減され、かつ構造が簡素化される。
【0031】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、接触子を実装したプリント回路板をアッパーケース
に固定したことにより、プリント回路板を、接触子を固
定するブラケットとして利用できるのでブラケット類が
不要となるとともに、接触子を実装したプリント回路板
を固定基板として使用でき、フレキシブルプリント配線
板が不要となる。したがって、部品点数が削減されると
ともに、従来のようにフレキシブルプリント配線板の撓
みを考慮した動作空間を必要としないので小型化が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るICカードリーダを分解して示
す斜視図である。
【図2】 本発明に係るICカードリーダを示し、
(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図3】 図2(a)におけるIII-III 線断面図で、
(a)はICカードを挿入する前の状態を示し、(b)
はICカードを挿入した状態を示す。
【図4】 (a)は本発明に係るICカードリーダのア
ッパーケースの側面図、(b)はロアーケースの側面図
である。
【図5】 本発明に係るICカードリーダの第2の実施
の形態を示す断面図で、(a)はICカードを挿入する
前の状態を示し、(b)はICカードを挿入した状態を
示す。
【図6】 従来のICカードリーダの平面図である。
【図7】 図6におけるVII-VII 線断面図で、(a)は
ICカードの電極部に接触子が接触していない状態を示
し、(b)は接触した状態を示す。
【符号の説明】
1…ICカードリーダ、2…アッパーケース、3…ロア
ーケース、4…軸、7…孔、8…長孔、11…カード押
え部、12…接触子、20…カード挿入路、21…カー
ド挿入口、24…ダボ、25…長孔、29…引張りコイ
ルばね、30…ICカード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−77304(JP,A) 特開 平8−50638(JP,A) 特開 平9−27017(JP,A) 特開 平2−61784(JP,A) 特開 平8−77312(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 17/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カード挿入口およびこのカード挿入口に
    連設されたカード挿入路が形成されこのカード挿入路の
    上部が開口したロアーケースと、このロアーケースの上
    部開口部を覆いロアーケースのカード挿入口側で一端が
    回動自在に支持されたアッパーケースとで構成し、この
    アッパーケースに前記カード挿入路に臨む接触子を設け
    るとともに、カード挿入路内に挿入したICカードによ
    って前記アッパーケースの接触子がICカードの電極部
    に接触するように回動させるカム手段を設けたことを特
    徴とするICカードリーダ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のICカードリーダにおい
    て、接触子を実装したプリント基板をアッパーケースに
    固定したことを特徴とするICカードリーダ。
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