JP3459796B2 - 単層又は多層のシート材を支持面上に保持するための装置及び方法 - Google Patents
単層又は多層のシート材を支持面上に保持するための装置及び方法Info
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- B26D7/01—Means for holding or positioning work
- B26D7/018—Holding the work by suction
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
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Description
【０００１】
【技術分野】本発明は、単層又は多層のシート材に対し
て、裁断、描画等の加工作業を行う装置及び方法に関
し、特に、２つ以上のマニュホールドを介して負圧を選
択的に供給して、支持面上のシート材を吸引する装置及
び方法に関する。
て、裁断、描画等の加工作業を行う装置及び方法に関
し、特に、２つ以上のマニュホールドを介して負圧を選
択的に供給して、支持面上のシート材を吸引する装置及
び方法に関する。
【０００２】
【従来技術及びその問題点】例えば、衣服等の大量生産
を行う場合、裁断等の加工作業は多層からなるシート材
を用いて行なわれることが多く、シート材から裁断され
る衣服等の構成要素となるパターン部品（以下、パー
ツ）は通常、支持面上に積み重ねられた多層の生地から
裁断される。無傷で正確な裁断を容易にするために、層
状のシート材が、裁断作業中に支持面上の所定位置に適
切に保持されなければならない。この保持が不充分な場
合、シート材自体が、支持面に対して、相対移動するこ
とがあるので、シート材の層のズレ等が発生し、裁断作
業に悪影響を及ぼす。
を行う場合、裁断等の加工作業は多層からなるシート材
を用いて行なわれることが多く、シート材から裁断され
る衣服等の構成要素となるパターン部品（以下、パー
ツ）は通常、支持面上に積み重ねられた多層の生地から
裁断される。無傷で正確な裁断を容易にするために、層
状のシート材が、裁断作業中に支持面上の所定位置に適
切に保持されなければならない。この保持が不充分な場
合、シート材自体が、支持面に対して、相対移動するこ
とがあるので、シート材の層のズレ等が発生し、裁断作
業に悪影響を及ぼす。
【０００３】そして、パーツは通常、裁断テーブルを用
いて、上述したような多層のシート材から切り出され
る。この裁断テーブルの支持面は通気性があり、かつシ
ート材を搬送するためのコンベア機能も備えている。ま
た、裁断テーブルは、支持面を横断する可動式カッタヘ
ッドを備えており、制御器からの指示に応じてシート材
からパーツを裁断する。さらに、裁断テーブルは、加工
作業中、支持面に対するシート材の不要な相対移動をな
くし、保持を確実にするために、負圧を用いてシート材
を支持面に向けて吸引する構造となっている。従来の裁
断テーブルでは、通気性支持面下に配置された単一の中
央設置型のマニュホールドによりこの吸引作業が行わ
れ、このマニュホールドは負圧を供給する１つ或いはそ
れ以上の負圧用開口（以下、開口）を備えている。
いて、上述したような多層のシート材から切り出され
る。この裁断テーブルの支持面は通気性があり、かつシ
ート材を搬送するためのコンベア機能も備えている。ま
た、裁断テーブルは、支持面を横断する可動式カッタヘ
ッドを備えており、制御器からの指示に応じてシート材
からパーツを裁断する。さらに、裁断テーブルは、加工
作業中、支持面に対するシート材の不要な相対移動をな
くし、保持を確実にするために、負圧を用いてシート材
を支持面に向けて吸引する構造となっている。従来の裁
断テーブルでは、通気性支持面下に配置された単一の中
央設置型のマニュホールドによりこの吸引作業が行わ
れ、このマニュホールドは負圧を供給する１つ或いはそ
れ以上の負圧用開口（以下、開口）を備えている。
【０００４】しかし、単一の中央設置型のマニュホール
ドを用いる際に、マニュホールドから離れて位置するシ
ート材は、負圧による保持が不充分となる傾向がある。
このように保持が不充分だと、加工作業中にシート材が
支持面に対して相対移動し、寸法及び形状とも不正確な
パーツが作製されてしまう。この問題はさらに、裁断テ
ーブルの幅が大きくなるにつれて顕著になる。
ドを用いる際に、マニュホールドから離れて位置するシ
ート材は、負圧による保持が不充分となる傾向がある。
このように保持が不充分だと、加工作業中にシート材が
支持面に対して相対移動し、寸法及び形状とも不正確な
パーツが作製されてしまう。この問題はさらに、裁断テ
ーブルの幅が大きくなるにつれて顕著になる。
【０００５】上述のような問題の対策として、例えば、
中央設置型マニュホールドの開口を、負圧が増加すよう
に、拡大したものがある。しかしながら開口を拡大する
ことにより真空マニュホールド自体の強度が弱まり、マ
ニュホールドが作業中に変形し易くなる。
中央設置型マニュホールドの開口を、負圧が増加すよう
に、拡大したものがある。しかしながら開口を拡大する
ことにより真空マニュホールド自体の強度が弱まり、マ
ニュホールドが作業中に変形し易くなる。
【０００６】また、開口を介して供給される負圧の量を
増加させたものもある。しかしながら、支持面がコンベ
アで移送され、フレームに対して移動する裁断テーブル
では、増加した負圧を集中させると、可動支持面自体が
マニュホールドに吸引されてしまい、支持面の移動が妨
げられる。
増加させたものもある。しかしながら、支持面がコンベ
アで移送され、フレームに対して移動する裁断テーブル
では、増加した負圧を集中させると、可動支持面自体が
マニュホールドに吸引されてしまい、支持面の移動が妨
げられる。
【０００７】
【発明の目的】上述の問題点に鑑み、本発明は、支持面
上の単層又は多層のシート材を適切に保持するための装
置及び方法を提供することを目的とする。より詳細に
は、本発明は、裁断等の加工作業が行われるシート材近
傍により集中的に負圧を供給する装置及び方法を提供す
ることを目的とする。
上の単層又は多層のシート材を適切に保持するための装
置及び方法を提供することを目的とする。より詳細に
は、本発明は、裁断等の加工作業が行われるシート材近
傍により集中的に負圧を供給する装置及び方法を提供す
ることを目的とする。
【０００８】
【発明の概要】本発明は、通気性を有し、フレームに結
合される支持面上に、単層又は多層のシート材を保持す
るための装置に関する。互いに離隔した状態でフレーム
に結合され、この通気性支持面の直下に位置して該通気
性支持面を支持する、それぞれが少なくとも１つの開口
を形成する、シート材の搬送方向に長い互いに独立した
少なくとも２つのマニュホールドを備えており、通気性
支持面は、複数の薄板部材を備えていて、この薄板部材
には、前記マニュホールドの開口位置に対応する中空部
が形成されている。マニュホールドの開口を介して、真
空手段が通気性支持面に負圧を供給し、支持面に向けて
中空部を介してシート材を吸引し、保持する。各マニュ
ホールドの各開口を介して供給される負圧は負圧選択供
給手段を介して、選択的に調整され、前記支持面上の所
定位置に負圧を集中的に供給するので、加工作業中のシ
ート材は、支持面に対して、不要な相対移動をすること
なく、支持面上に確実に保持される。つまり、制御器
は、負圧が供給される開口位置と負圧の供給を止める閉
塞位置との間で弁体を制御する比例制御弁を備えた負圧
選択供給手段を介して、開口及び前記各マニュホールド
における負圧の量を調整し、加工作業が実行されている
領域近傍において負圧を最大とするので、シート材に対
する加工を確実に行うことができる。
合される支持面上に、単層又は多層のシート材を保持す
るための装置に関する。互いに離隔した状態でフレーム
に結合され、この通気性支持面の直下に位置して該通気
性支持面を支持する、それぞれが少なくとも１つの開口
を形成する、シート材の搬送方向に長い互いに独立した
少なくとも２つのマニュホールドを備えており、通気性
支持面は、複数の薄板部材を備えていて、この薄板部材
には、前記マニュホールドの開口位置に対応する中空部
が形成されている。マニュホールドの開口を介して、真
空手段が通気性支持面に負圧を供給し、支持面に向けて
中空部を介してシート材を吸引し、保持する。各マニュ
ホールドの各開口を介して供給される負圧は負圧選択供
給手段を介して、選択的に調整され、前記支持面上の所
定位置に負圧を集中的に供給するので、加工作業中のシ
ート材は、支持面に対して、不要な相対移動をすること
なく、支持面上に確実に保持される。つまり、制御器
は、負圧が供給される開口位置と負圧の供給を止める閉
塞位置との間で弁体を制御する比例制御弁を備えた負圧
選択供給手段を介して、開口及び前記各マニュホールド
における負圧の量を調整し、加工作業が実行されている
領域近傍において負圧を最大とするので、シート材に対
する加工を確実に行うことができる。
【０００９】また、本発明は、各マニュホールドの開口
から供給される負圧を選択的に調整し、支持面上の所定
位置において負圧をより集中させる手段を備えている。
この手段は、真空手段とマニュホールドとの間に配設さ
れた導管内部に設置され、さらに各開口付近において導
管に枢着する、複数の蝶形弁（比例制御弁）であると好
ましい。この蝶形弁は、開口を介して負圧を供給する開
口位置と、負圧の供給を止める閉塞位置とを備えてい
る。
から供給される負圧を選択的に調整し、支持面上の所定
位置において負圧をより集中させる手段を備えている。
この手段は、真空手段とマニュホールドとの間に配設さ
れた導管内部に設置され、さらに各開口付近において導
管に枢着する、複数の蝶形弁（比例制御弁）であると好
ましい。この蝶形弁は、開口を介して負圧を供給する開
口位置と、負圧の供給を止める閉塞位置とを備えてい
る。
【００１０】本発明の好適な実施の態様では、空気圧シ
リンダが、各蝶形弁及びフレームに結合され、制御器か
らの指示に応じて、蝶形弁を開口位置又は閉塞位置へと
操作する。なお、本発明は、蝶形弁に限定されるもでは
なく、例えばボール弁或いはゲート弁のような他の弁に
置き換えることが可能である。さらに、空気圧シリンダ
も、これに限定されることなく、例えば、油圧シリン
ダ、ステップモータ或いはサーボモータのような他のア
クチュエータに置き換えることが可能である。
リンダが、各蝶形弁及びフレームに結合され、制御器か
らの指示に応じて、蝶形弁を開口位置又は閉塞位置へと
操作する。なお、本発明は、蝶形弁に限定されるもでは
なく、例えばボール弁或いはゲート弁のような他の弁に
置き換えることが可能である。さらに、空気圧シリンダ
も、これに限定されることなく、例えば、油圧シリン
ダ、ステップモータ或いはサーボモータのような他のア
クチュエータに置き換えることが可能である。
【００１１】また、本発明は、支持面上に単層又は多層
のシート材を保持するための方法に関する。裁断、描画
等の加工作業の実施前に、制御器からの指示に応じて、
負圧がマニュホールドに形成される開口を介して供給さ
れ、これにより支持面にシート材を保持し、該支持面に
対してシート材の不要な相対移動を防止する。加工作業
中に、マニュホールドを介して供給される負圧の量は、
マニュホールドに形成される開口、及びマニュホールド
自体（の大きさ）に比例して調整され、加工作業が実行
される支持面上の領域近傍に負圧を集中させる。
のシート材を保持するための方法に関する。裁断、描画
等の加工作業の実施前に、制御器からの指示に応じて、
負圧がマニュホールドに形成される開口を介して供給さ
れ、これにより支持面にシート材を保持し、該支持面に
対してシート材の不要な相対移動を防止する。加工作業
中に、マニュホールドを介して供給される負圧の量は、
マニュホールドに形成される開口、及びマニュホールド
自体（の大きさ）に比例して調整され、加工作業が実行
される支持面上の領域近傍に負圧を集中させる。
【００１２】
【発明の実施の態様】図１には、支持面上に単層又は多
層のシート材を保持するための装置１０が示されてい
る。この装置１０は、本実施の態様では、裁断テーブル
１２として示され、該裁断テーブル１２上には、単層又
は多層のシート材１８を支持、搬送するために取着され
る通気性支持面１６を有するフレーム１４が配置されて
いる。それぞれが複数の開口２２を備える２つのマニュ
ホールド２０は、通気性支持面１６の下方においてフレ
ーム１４に取着されている。マニュホールド２０は互い
に離隔して、フレーム１４の長手方向（図中、右下から
左上方向）に延在する。そして、真空ポンプ２４のよう
な所定の手段により負圧を発生させ、該負圧はマニュホ
ールドを介して供給されるが、この負圧発生手段につい
ては特に限定するものではない。
層のシート材を保持するための装置１０が示されてい
る。この装置１０は、本実施の態様では、裁断テーブル
１２として示され、該裁断テーブル１２上には、単層又
は多層のシート材１８を支持、搬送するために取着され
る通気性支持面１６を有するフレーム１４が配置されて
いる。それぞれが複数の開口２２を備える２つのマニュ
ホールド２０は、通気性支持面１６の下方においてフレ
ーム１４に取着されている。マニュホールド２０は互い
に離隔して、フレーム１４の長手方向（図中、右下から
左上方向）に延在する。そして、真空ポンプ２４のよう
な所定の手段により負圧を発生させ、該負圧はマニュホ
ールドを介して供給されるが、この負圧発生手段につい
ては特に限定するものではない。
【００１３】さらに、図１に示すように、通気性支持面
１６は、マニュホールド２０の上方に配置され、真空マ
ニュホールド２０により支持され、かつフレーム１４を
上記長手方向に直交する横方向（図中、右上から左下方
向）に配置された複数の薄板部材２６により形成されて
いる。これら薄板部材２６は互いに結合され、その集合
により支持面１６が形成されている。薄板部材２６は、
制御器からの指示に応じて、モータ（図示せず）等の駆
動源により、フレーム１４の長手方向に移動可能であ
る。各薄板部材２６の内部には、薄板部材２６に通気性
を与える、少なくとも２つの中空部２７が形成され、こ
れにより負圧が供給される。そして、複数の剛毛ブロッ
ク２８が各薄板部材２６に取着されて、これらブロック
の集合による剛毛群がシート材１８を支持する支持面１
６を形成する。
１６は、マニュホールド２０の上方に配置され、真空マ
ニュホールド２０により支持され、かつフレーム１４を
上記長手方向に直交する横方向（図中、右上から左下方
向）に配置された複数の薄板部材２６により形成されて
いる。これら薄板部材２６は互いに結合され、その集合
により支持面１６が形成されている。薄板部材２６は、
制御器からの指示に応じて、モータ（図示せず）等の駆
動源により、フレーム１４の長手方向に移動可能であ
る。各薄板部材２６の内部には、薄板部材２６に通気性
を与える、少なくとも２つの中空部２７が形成され、こ
れにより負圧が供給される。そして、複数の剛毛ブロッ
ク２８が各薄板部材２６に取着されて、これらブロック
の集合による剛毛群がシート材１８を支持する支持面１
６を形成する。
【００１４】図１及び図２に示すように、複数の導管３
０は、一端部が真空ポンプ２４に、他端部が開口２２に
隣接する各マニュホールド２０に結合している。そし
て、比例制御弁アセンブリ３２は、各導管を介して供給
される負圧の量を制御するために、真空ポンプ２４とマ
ニュホールド２０との間で、各導管３０に接続してい
る。
０は、一端部が真空ポンプ２４に、他端部が開口２２に
隣接する各マニュホールド２０に結合している。そし
て、比例制御弁アセンブリ３２は、各導管を介して供給
される負圧の量を制御するために、真空ポンプ２４とマ
ニュホールド２０との間で、各導管３０に接続してい
る。
【００１５】上述の比例制御弁アセンブリ３２に関し
て、図２に基づき説明すると、各比例制御弁アセンブリ
３２は、蝶形弁３４（点線で示される）を備えている。
そして、各蝶形弁３４は、各導管３０内の所定位置に取
り付けられ、導管３０を介して負圧が供給される開口位
置と、負圧の供給を止める閉塞位置とを備えている。
て、図２に基づき説明すると、各比例制御弁アセンブリ
３２は、蝶形弁３４（点線で示される）を備えている。
そして、各蝶形弁３４は、各導管３０内の所定位置に取
り付けられ、導管３０を介して負圧が供給される開口位
置と、負圧の供給を止める閉塞位置とを備えている。
【００１６】各蝶形弁３４の所定部分３６は、各導管３
０から突出し、リンク３８に取着されており、該リンク
３８は、一方、空気圧シリンダのような所定のアクチュ
エータ４０に接続している。そして、このアクチュエー
タ４０は、リンク３８に係合するロッド４２を備えてお
り、制御器からの指示に応じてこのロッド４２を駆動
し、伸長位置又は収縮位置に移動し、蝶形弁３４が開口
位置又は閉塞位置に設定される。
０から突出し、リンク３８に取着されており、該リンク
３８は、一方、空気圧シリンダのような所定のアクチュ
エータ４０に接続している。そして、このアクチュエー
タ４０は、リンク３８に係合するロッド４２を備えてお
り、制御器からの指示に応じてこのロッド４２を駆動
し、伸長位置又は収縮位置に移動し、蝶形弁３４が開口
位置又は閉塞位置に設定される。
【００１７】なお、蝶形弁３４に限定されることなく、
例えば、ボール弁及びゲート弁のような、当業者には周
知の他の弁を用いてもよい。さらに、アクチュエータ３
６は、空気圧シリンダに限定されることなく、例えば、
ステップモータ、サーボモータ、油圧シリンダのよう
な、当業者には周知の他のアクチュエータを用いてもよ
い。
例えば、ボール弁及びゲート弁のような、当業者には周
知の他の弁を用いてもよい。さらに、アクチュエータ３
６は、空気圧シリンダに限定されることなく、例えば、
ステップモータ、サーボモータ、油圧シリンダのよう
な、当業者には周知の他のアクチュエータを用いてもよ
い。
【００１８】さらに、図３に示すように、裁断テーブル
１２には、制御器からの指示に応じて裁断テーブル１２
の長手方向に移動可能な支持体４４を有しており、該支
持体４４はフレーム１４上に設けた所定の案内手段によ
り上記裁断テーブル１２の長手方向に移動する。そし
て、支持体４４には、カッタヘッド４６が支持されてお
り、該カッタヘッド４６は、制御器から指示に応じて、
支持体４４に沿って横方向に移動可能であり、また、支
持体４４がフレーム１４上を移動することにより、長手
方向にも移動可能である。そして、カッタヘッド４６に
は、例えばカッターナイフ（図示せず）のような裁断手
段が取着され、シート材１８から所定形状のパーツ４８
を裁断する。
１２には、制御器からの指示に応じて裁断テーブル１２
の長手方向に移動可能な支持体４４を有しており、該支
持体４４はフレーム１４上に設けた所定の案内手段によ
り上記裁断テーブル１２の長手方向に移動する。そし
て、支持体４４には、カッタヘッド４６が支持されてお
り、該カッタヘッド４６は、制御器から指示に応じて、
支持体４４に沿って横方向に移動可能であり、また、支
持体４４がフレーム１４上を移動することにより、長手
方向にも移動可能である。そして、カッタヘッド４６に
は、例えばカッターナイフ（図示せず）のような裁断手
段が取着され、シート材１８から所定形状のパーツ４８
を裁断する。
【００１９】次に、図１から図３に基づき、本発明に係
る操作を説明する。まず、単層又は多層のシート材１８
は、通気性支持面１６上に載置される。そして、負圧
は、真空ポンプ２４を駆動し、制御器からの指示に応じ
て蝶形弁３４が開口位置又は閉塞位置となるように空気
圧シリンダ４０を選択的に作動させることにより、マニ
ュホールド２０に形成された開口２２に、供給される。
この負圧によりシート材１８は支持面１６に向けて吸引
され、保持されるので、シート材１８の支持面１６に対
する不要な相対移動が防止される。一方、支持体４４及
びカッタヘッド４６がシート材１８上方に移動し、カッ
タヘッド４６によりパーツ４８が裁断される。パーツ４
８が裁断されて行く過程で、制御器が逐次空気圧シリン
ダ４０に指示を送り、上述のリンク３８に係合したロッ
ド４２を伸長又は収縮させて蝶形弁３４を開口位置又は
閉塞位置に設定することにより、開口２２及びマニュホ
ールド２０に対する負圧の量を調整する。これにより裁
断等の加工作業が行われる領域近傍に負圧を集中させ、
裁断されるパーツ４８の完成度に悪影響を及ぼすシート
材１８の不要な相対移動きを確実に防止する。
る操作を説明する。まず、単層又は多層のシート材１８
は、通気性支持面１６上に載置される。そして、負圧
は、真空ポンプ２４を駆動し、制御器からの指示に応じ
て蝶形弁３４が開口位置又は閉塞位置となるように空気
圧シリンダ４０を選択的に作動させることにより、マニ
ュホールド２０に形成された開口２２に、供給される。
この負圧によりシート材１８は支持面１６に向けて吸引
され、保持されるので、シート材１８の支持面１６に対
する不要な相対移動が防止される。一方、支持体４４及
びカッタヘッド４６がシート材１８上方に移動し、カッ
タヘッド４６によりパーツ４８が裁断される。パーツ４
８が裁断されて行く過程で、制御器が逐次空気圧シリン
ダ４０に指示を送り、上述のリンク３８に係合したロッ
ド４２を伸長又は収縮させて蝶形弁３４を開口位置又は
閉塞位置に設定することにより、開口２２及びマニュホ
ールド２０に対する負圧の量を調整する。これにより裁
断等の加工作業が行われる領域近傍に負圧を集中させ、
裁断されるパーツ４８の完成度に悪影響を及ぼすシート
材１８の不要な相対移動きを確実に防止する。
【００２０】
【発明の効果】本発明に係る装置及び方法によれば、シ
ート材を吸引するために供給する負圧の量を調整し、裁
断等の加工作業を行うシート材の領域近傍に負圧を集中
させるので、シート材を確実に保持して、裁断されるパ
ーツの完成度を高めることができる。特に真空を付与す
るマニュホールドは、シート材の搬送方向に長い互いに
独立した少なくとも２つが備えられていて、それぞれが
シート材を吸引する通気性支持面の直下に位置して該通
気性支持面を支持し、通気性支持面は、複数の薄板部材
を備えていて、この薄板部材には、前記マニュホールド
の開口位置に対応する中空部が形成されているため、構
造の簡単な装置及び方法が得られる。各マニュホールド
の各開口を介して供給される負圧は、負圧が供給される
開口位置と負圧の供給を止める閉塞位置との間で弁体を
制御する比例制御弁を備えた負圧選択供給手段を介し
て、選択的に調整され、支持面上の所定位置に負圧を集
中的に供給するので、加工作業中のシート材は、支持面
に対して、不要な相対移動をすることなく、支持面上に
確実に保持される。つまり、制御器は、開口及び前記各
マニュホールドにおける負圧の量を調整し、加工作業が
実行されている領域近傍において負圧を最大とするの
で、シート材に対する加工を確実に行うことができる。
ート材を吸引するために供給する負圧の量を調整し、裁
断等の加工作業を行うシート材の領域近傍に負圧を集中
させるので、シート材を確実に保持して、裁断されるパ
ーツの完成度を高めることができる。特に真空を付与す
るマニュホールドは、シート材の搬送方向に長い互いに
独立した少なくとも２つが備えられていて、それぞれが
シート材を吸引する通気性支持面の直下に位置して該通
気性支持面を支持し、通気性支持面は、複数の薄板部材
を備えていて、この薄板部材には、前記マニュホールド
の開口位置に対応する中空部が形成されているため、構
造の簡単な装置及び方法が得られる。各マニュホールド
の各開口を介して供給される負圧は、負圧が供給される
開口位置と負圧の供給を止める閉塞位置との間で弁体を
制御する比例制御弁を備えた負圧選択供給手段を介し
て、選択的に調整され、支持面上の所定位置に負圧を集
中的に供給するので、加工作業中のシート材は、支持面
に対して、不要な相対移動をすることなく、支持面上に
確実に保持される。つまり、制御器は、開口及び前記各
マニュホールドにおける負圧の量を調整し、加工作業が
実行されている領域近傍において負圧を最大とするの
で、シート材に対する加工を確実に行うことができる。
【図１】本発明に係る裁断テーブルの部分斜視図であ
る。
る。
【図２】図１に示される裁断テーブル内のマニュホール
ド及び比例調整弁の部分拡大平面図である。
ド及び比例調整弁の部分拡大平面図である。
【図３】図１の裁断テーブルの部分斜視図である。
１０ 装置
１２ 裁断テーブル
１４ フレーム
１６ 通気性支持面
１８ シート材
２０ マニュホールド
２２ 開口
２４ 真空ポンプ
２６ 薄板部材
２７ 中空部
２８ 剛毛ブロック
３０ 導管
３２ 比例制御弁アセンブリ
３４ 蝶形弁
４０ 空気圧シリンダ（アクチュエータ）
４６ カッタヘッド
４８ パーツ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 リチャード クッフタ
アメリカ合衆国 ペンシルベニア州
18655 シクシニー ボックス 61
(72)発明者 ピーター ハゼック
アメリカ合衆国 コネチカット州
06082 エンフィールド ウィルソン
コート １
(72)発明者 ジョセフ アール ビィビィリト
アメリカ合衆国 コネチカット州
06074 サウス ウィンザー ダイアン
ドライブ 350
(56)参考文献 特開 平２−274496（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−84699（ＪＰ，Ａ)
特開 平７−205091（ＪＰ，Ａ)
特開 平７−290398（ＪＰ，Ａ)
特開 昭63−191597（ＪＰ，Ａ)
Claims (10)
- 【請求項１】 単層又は多層のシート材を支持面上に保
持するための装置であって、 フレームと； 前記装置に接続し、前記シート材の加工作業を実行する
ための機械読取り可能なデータを格納する制御器と； 少なくとも単層のシート材を搬送するために前記フレー
ムに結合される通気性支持面と； 互いに離隔した状態で前記フレームに結合され、この通
気性支持面の直下に位置して該通気性支持面を支持す
る、それぞれが少なくとも１つの開口を形成する、シー
ト材の搬送方向に長い互いに独立した少なくとも２つの
マニュホールドと； 前記通気性支持面は、複数の薄板部材を備えていて、こ
の薄板部材には、前記マニュホールドの開口位置に対応
する中空部が形成されていることと； 前記開口及び前記通気性支持面を介して負圧を供給する
手段と； 前記制御器からの指示に応じて、前記各マニュホールド
の前記各開口を介して供給される負圧を選択的に調整
し、前記支持面上の所定位置に負圧を集中的に供給する
負圧選択供給手段と； を備え、 かつ、この負圧選択供給手段は、前記制御器からの指示
に応じて、前記各開口を介して供給される負圧の量を各
開口毎に独立して制御するために、負圧が供給される開
口位置と負圧の供給を止める閉塞位置との間で弁体を制
御する比例制御弁を備えたことを特徴とする単層又は多
層のシート材を支持面上に保持するための装置。 - 【請求項２】 前記比例制御弁が前記各開口に結合さ
れ、前記制御器からの指示に応じて、前記各比例制御弁
は、前記開口から負圧を供給できる開口位置と、負圧の
供給を止める閉塞位置とに設定可能であることを特徴と
する請求項１に記載の単層又は多層のシート材を支持面
上に保持するための装置。 - 【請求項３】 前記装置は、さらに、複数の導管を備
え、前記各導管が、前記各開口に隣接する前記各マニュ
ホールドの所定部分に結合し、 前記各比例制御弁は、前記各導管内に配置され、前記開
口位置又は前記閉塞位置に設定可能な、蝶形弁であるこ
とを特徴とする請求項２に記載の単層又は多層のシート
材を支持面上に保持するための装置。 - 【請求項４】 前記装置は、さらに、前記制御器からの
指示に応じて前記開口位置と前記閉塞位置との間で前記
比例制御弁を作動させるために、前記各比例制御弁に結
合する複数のアクチュエータを備えたことを特徴とする
請求項２に記載の単層又は多層のシート材を支持面上に
保持するための装置。 - 【請求項５】 前記各アクチュエータが、前記比例制御
弁に係合する空気圧シリンダであることを特徴とする請
求項４に記載の単層又は多層のシート材を支持面上に保
持するための装置。 - 【請求項６】 前記フレームの長手方向に前記複数の薄
板部材を移動させるための手段を備えたことを特徴とす
る請求項１に記載の単層又は多層のシート材を支持面上
に保持するための装置。 - 【請求項７】 前記開口及び前記通気性支持面を介して
負圧を供給する前記手段が、真空ポンプであることを特
徴とする請求項１に記載の単層又は多層のシート材を支
持面上に保持するための装置。 - 【請求項８】 単層又は多層のシート材を支持面上に保
持するための方法であって、 フレームと；前記シート材の加工作業を実行するための
機械読取り可能なデータを格納する制御器と；少なくと
も単層のシート材を搬送するために前記フレームに結合
される通気性支持面と；互いに離隔した状態で前記フレ
ームに結合され、この通気性支持面の直下に位置して該
通気性支持面を支持する、それぞれが少なくとも１つの
開口を形成する、シート材の搬送方向に長い互いに独立
した少なくとも２つのマニュホールドと；前記通気性支
持面は、複数の薄板部材を備えていて、この薄板部材に
は、前記マニュホールドの開口位置に対応する中空部が
形成されていることと；前記開口及び前記通気性支持面
を介して負圧を供給する手段と；前記制御器からの指示
に応じて、前記各マニュホールドの前記各開口を介して
供給される負圧の量を各開口毎に独立して制御するため
に、負圧が供給され る開口位置と負圧の供給を止める閉
塞位置との間で弁体を制御する比例制御弁と；を有する
装置を設けるステップと； 前記支持面上に少なくとも単層のシート材を配置するス
テップと； 前記制御器からの指示に応じて、前記開口及び前記マニ
ュホールドを介して負圧を供給し、前記支持面上に前記
シート材を保持するステップと； 前記制御器からの指示に応じて、前記シート材の加工作
業を実行するステップと； 前記制御器からの指示に応じて、前記開口及び前記各マ
ニュホールドにおける前記負圧の量を調整し、前記加工
作業が実行されている領域近傍において負圧を最大とす
るステップと； を有することを特徴とする単層又は多層のシート材を支
持面上に保持するための方法。 - 【請求項９】 前記比例制御弁は、蝶形弁と、この蝶形
弁を作動させるために、一端部が前記フレームに係合
し、他端部が前記蝶形弁に係合する、複数の空気圧シリ
ンダとを備え、 前記負圧の量を調整するステップは、さらに、前記制御
器からの指示に応じて、少なくとも１つの前記蝶形弁
が、前記開口位置又は前記閉塞位置になるように、前記
各空気圧シリンダを選択的に作動させて、前記マニュホ
ールド及び前記開口における負圧の量を調整するステッ
プを備えたことを特徴とする請求項８に記載の単層又は
多層のシート材を支持面上に保持するための方法。 - 【請求項１０】 前記制御器からの指示に応じて、前記
複数の薄板部材を、前記フレームの長手方向に移動させ
て、シート材を支持面上に搬入し、又は、支持面から搬
出するステップを備えたことを特徴とする請求項９に記
載の単層又は多層のシート材を支持面上に保持するため
の方法。
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